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▶ 園田 圭三の特許一覧

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  • 特開-車椅子階段昇降装置 図1
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  • 特開-車椅子階段昇降装置 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023016655
(43)【公開日】2023-02-02
(54)【発明の名称】車椅子階段昇降装置
(51)【国際特許分類】
   A61G 5/06 20060101AFI20230126BHJP
   A61G 5/00 20060101ALI20230126BHJP
【FI】
A61G5/06
A61G5/00 701
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021142800
(22)【出願日】2021-07-21
(71)【出願人】
【識別番号】513258613
【氏名又は名称】園田 圭三
(72)【発明者】
【氏名】園田 圭三
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車椅子ごと乗せながら安全に階段を昇降する車椅子階段昇降装置を提供する。
【解決手段】(1)降下時:階段昇降装置に要介護者が階段上部に位置し階段上を見上げるように乗り、介護者は階段下部に立ち階下又は要介護者を見て、足元を見ながら安全に降下できる。(2)上昇時:要介護者が階段上部を見上げるように乗り、介護者が階段下部に居ることで支えられているという大きな安心感が得られる。介護者は要介護者と足元及び上部を確認しながら上昇できる。(3)介護者と要介護者の安全と安心:車椅子乗降時のスロープが直立し壁となることで、階段昇降時や災害時の落下物の要介護者への直撃を防ぐことができる。又、要介護者の転倒のリスクや直接階下を見下ろすことがなくなり、介護者が傍にいるため移動時の恐怖感から守られていると感じられる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルト式階段昇降装置に要介護者の乗る車椅子を乗せて固定して,階段を降下する時、介護者は装置の階段下部に立ちハンドルを握り、前方又は後ろの要介護者を視認しながら階段下部を見ながら降下する車椅子階段昇降装置
【請求項2】
ベルト式階段昇降装置に要介護者の車椅子を乗せて固定して、階段を上昇する時、介護者は装置の階段下部に立ち、上方を見ながらラチェットハンドルレバーを上下に揺動しながら階段を上昇する車椅子階段昇降装置
【請求項3】
ベルト歯車にラチェットハンドル又は一方向クラッチを使用する。
階段降下時はベルトは回転しないで階段を滑り降下する。
階段上昇事はベルトは回転しながら階段を上昇する。
【請求項4】
装置デッキ後部に蝶番式スロープがあり、車椅子の乗降時はスロープとして使用。デッキへの車椅子搭乗後、直立・固定して遮蔽板として上部からの落下物の要介護者への直撃を防止する車椅子階段昇降装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は火事・水害・災害等発生時に車椅子に乗った要介護者を1人の介護者で車椅子ごと昇降装置に乗せ、安全に階段を降下又は上昇する車椅子階段昇降装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
階段を昇降するには、電動レール式と介護者が要介護者の後ろに立つバッテリー式電動昇降装置が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電動式は停電時またはバッテリー低下時に階段の昇降が出来ない。
通常時は当然昇降可能だが、従来の階段昇降装置は車椅子の水平を保つため、要介護者は階段面より離れ高くなる。その結果、恐怖感を感じる。
又、常に昇降装置を操作する介護者は階段上部におり、昇降装置が目視の妨げとなり階下が見え難く、周囲や足元に何があるか分からず降下時の階段では非常に危険である。
【課題を解決しようとするための手段】
【0004】
階段降下時は図1のように要介護者は階段上部が見えるように車椅子に乗車し安全に固定され、介護者は装置の下部におり前方又は後方の要介護者を視認しながら階段を降下する。足元が良く見え安全で、且つ要介護者も安心感が大きい。。
【0005】
階段上昇時は図2のように要介護者は階段上部が見えるように車椅子に乗車し安全に固定され、介護者は装置の下部より上を見てラチェットハンドルを前後に動かしながら階段を上昇する。
【0006】
図6のように台車デッキへ車椅子の乗り込み時のスロープが乗り込み完了後、蝶番で直立し壁となり、階段昇降時や災害時の落下物の要介護者への直撃を防ぐことができる。又、転倒のリスクや介護者と向き合うことで階下を見下ろすことがなくなり、昇降時の恐怖感から守られていると感じられる。
【発明の効果】
【0007】
1.要介護者は階段上、低位置であり且つ後ろ(階段下部)に介護者がいるので安心感が大きい。
2.降下時、介護者は前又は後の要介護者の方を向き足元を見ながら降りられるので安全である。
3.上昇時は介護者は上を向き、要介護者の状態を確認しながら登れるため安心である。
4.車椅子乗り込み時のスロープが乗り込み後直立し壁となるため、昇降時の落下物等の不測の事態から要介護者への直撃を避けることができる。又、降下時に要介護者は階上を見上げる体勢になり、階下を見下ろすことがなくなることで転倒の恐怖感を感じることがなくなり、且つ介護者が傍にいるので安心感が大きい
5.人力により昇降するので、装置がコンパクト且つ安価である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】昇降装置 階段降下時の側面図
図2】昇降装置 階段上昇時の側面図
図3】昇降装置 階段降下時の正面図
図4】昇降装置 階段上昇時の正面図
図5】昇降装置 上面図
図6】昇降装置 側面図
【0009】
【以下、本発明の形態を説明する】
【0010】
1.左右一対のダブル歯付きベルトコンベア(4)をステイ(8)で連接された側板(9)に設ける。ベルトコンベアは加圧力調整可能なスプリング(5)により下部ブレーキプレート(7)、ベルトコンベアを加圧し,階段から滑落しないように調整されている。
2.側板先端部より一対の支柱(15)を立てる。
3.上記支柱に直交する、一対のハンドル(16)を設ける。
4.階段降下時は介護者(14)が上記ハンドルを握り階段を前又は後ろの要介護者を見ながら足元を見て降下する。
ラチェットハンドル(2)はピン(18)により支柱(15)に固定する。
ラチェットハンドルの代わりに一方向クラッチの使用も可。
5.階段上昇時は介護者(14)がラチェットハンドル(2)のピン(18)を抜いてラチェットハンドルレバー(19)を取付け、レバーを握り、上下に揺動しながら階段を上昇する。
ラチェットハンドルの代わりに一方向クラッチの使用も可。
6.側板(9)に車椅子(11)用デッキ(10)を設け、スロープ(12)を使って要介護者の乗った車椅子を乗せて支柱(15)に固定する。
7.車椅子を乗せた後、スロープ(12)を蝶番(13)で直立、固定する。
【産業上の利用可能性】
車椅子利用者が居住・利用する病院、高齢者施設、マンション、家庭、商業施設、公共施設に必要と思われる。
【符号の説明】
1.階段 2.ラチェットハンドル
3.歯付きベルト用歯車 4.ダブル歯付きベルトコンベア
5.スプリング 6.平地走行用キャスター
7.ブレーキプレート 8 ステイ
9 側板 10 車椅子用デッキ
11.要介護者用車椅子 12 スロープ・遮蔽板
13.蝶番 14 介護者
15 支柱 16 ハンドル
17 車椅子車輪ストッパー 18 ラチェットハンドル固定ピン
19.ラチェットハンドルレバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6