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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166578
(43)【公開日】2023-11-21
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システム
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20231114BHJP
【FI】
A24F40/40
【審査請求】有
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023150895
(22)【出願日】2023-09-19
(62)【分割の表示】P 2021558957の分割
【原出願日】2020-03-18
(31)【優先権主張番号】1904842.0
(32)【優先日】2019-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】モロニ-, パトリック
(57)【要約】      (修正有)
【課題】エアロゾル供給システム用の消耗品が開示される。
【解決手段】エアロゾル生成媒体110と、エアロゾル生成媒体の加熱を生じさせてエアロゾルを生成するように構成された加熱用エネルギー源120と、を備えるエアロゾル供給システム100であって、エアロゾル生成媒体が、デバイス内で、エアロゾル生成媒体が加熱用エネルギー源から第1の距離に配置され、加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置と、エアロゾル生成媒体が加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置との間を移動するように構成され、第1の距離が第2の距離よりも小さい、エアロゾル供給システム100。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成媒体と、
前記エアロゾル生成媒体の加熱を生じさせてエアロゾルを生成するように構成された加熱用エネルギー源と
を備える、エアロゾル供給システムであって、
前記エアロゾル生成媒体は、デバイス内で、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、前記加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置と、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置との間を移動するように構成されており、前記第1の距離が前記第2の距離よりも小さい、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記第1の距離が約4mm以下の距離である、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記第1の距離が約0.010mm以上の距離である、請求項1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記加熱用エネルギー源が、前記デバイス内で前記第2の位置に向かって移動するのを制限される、請求項1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記エアロゾル生成媒体の移動をもたらすように構成された第1の移動機構をさらに備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記第1の移動機構が、ユーザにより作動可能である、請求項5に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記第1の位置で、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源によって圧縮されるように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記エアロゾル生成媒体がエアロゾル生成媒体の複数の部分を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記エアロゾル生成媒体と前記加熱用エネルギー源とが、相補的に当接するように構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
前記加熱用エネルギー源が、前記エアロゾル生成媒体に向けられた実質的に丸みのある縁部を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
前記加熱用エネルギー源が、ドーム形又はクラウン形のうちの一方である形状を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
当該エアロゾル供給システムが、制御ユニット及び交換可能な消耗品を含み、前記消耗品が前記エアロゾル生成媒体を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項13】
第2の移動機構を備え、
前記第2の移動機構が、少なくとも、第1の軸線に平行ではない第2の軸線上で前記加熱用エネルギー源を移動させるように構成され、前記第1の軸線が、前記第2の位置及び前記加熱用エネルギー源と位置合わせされている、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項14】
前記第2の移動機構が、少なくとも、前記第1の軸線に実質的に垂直である前記第2の軸線上で前記加熱用エネルギー源を移動させるように構成されている、請求項13に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項15】
前記第2の移動機構がユーザにより作動可能である、請求項13又は14に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項16】
前記加熱用エネルギー源が、電気エネルギー及び化学エネルギーのうちの少なくとも一方を熱エネルギーに変換することによって熱エネルギーを提供する、請求項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項17】
請求項16に記載のエアロゾル供給システム用の消耗品。
【請求項18】
エアロゾル生成手段と、
前記エアロゾル生成手段の加熱を生じさせてエアロゾルを生成するように構成された加熱手段と
を備える、エアロゾル供給手段であって、
前記エアロゾル生成手段の供給源は、デバイス内で、前記エアロゾル生成手段が加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、前記加熱手段によって加熱される第1の位置と、前記エアロゾル生成手段が前記加熱手段から第2の距離に配置される第2の位置との間を移動するように構成されており、前記第1の距離が前記第2の距離よりも小さい、エアロゾル供給手段。
【請求項19】
エアロゾル供給システムにおいてエアロゾルを生成する方法であって、
エアロゾル生成媒体を用意するステップと、
加熱用エネルギー源を用意するステップと、
前記エアロゾル生成媒体を、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、前記加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置から、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置に移動させるステップであって、前記第1の距離が前記第2の距離よりも小さい、ステップと
を含む、方法。
【請求項20】
前記第1の位置で前記加熱用エネルギー源によって前記エアロゾル生成媒体を加熱してエアロゾルを生成するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
デバイス内で前記第2の位置に向かう前記加熱用エネルギー源の移動を制限するステップをさらに含む、請求項19又は20に記載の方法。
【請求項22】
エアロゾルを生成する前に、前記第1の位置で、前記加熱用エネルギー源によって前記エアロゾル生成媒体を圧縮するステップをさらに含む、請求項19~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記エアロゾル生成媒体を前記第2の位置から前記第1の位置に移動させるステップが、ユーザ指令に応答して行われる、請求項19~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
エアロゾル生成媒体を受け入れるように構成されたエアロゾル供給デバイスであって、
使用時にエアロゾル生成媒体を加熱してエアロゾルを生成するように構成された加熱用エネルギー源を備え、
当該エアロゾル供給デバイスは、使用時に、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、前記加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置と、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置との間を移動するように構成されており、前記第2の距離が前記第1の距離よりも小さい、エアロゾル供給デバイス。
【請求項25】
前記第1の距離が約4mm以下の距離である、請求項24に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項26】
前記第1の距離が約0.010mm以上の距離である、請求項24又は25に記載のエアロゾル供給デバイス。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル供給システム、エアロゾル供給デバイスにおいてエアロゾルを生成する方法、エアロゾル供給デバイス及びエアロゾル供給デバイスで使用するための消耗品に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル供給デバイスが知られている。一般的なデバイスは、ヒータを使用して適切な媒体からエアロゾルを生成し、そのエアロゾルがユーザによって吸引される。多くの場合、適切な媒体は、吸引するためのエアロゾルを生成する前に、かなりのレベルの加熱を必要とする。同様に、現在のデバイスは、吸引可能なエアロゾルを生成することができる多様な媒体をユーザに提供している。
【0003】
本明細書では、上述した問題の少なくともいくつかの対処又は軽減を助ける狙いの様々な手法を述べる。
【発明の概要】
【0004】
本発明の態様は、添付の特許請求の範囲に定義されている。
【0005】
本明細書で述べるいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成媒体と、エアロゾル生成媒体の加熱を生じさせてエアロゾルを生成するように構成された加熱用エネルギー源と、を備えるエアロゾル供給システムであって、エアロゾル生成媒体は、デバイス内で、エアロゾル生成媒体が加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置と、エアロゾル生成媒体が加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置との間を移動するように構成されており、第1の距離が第2の距離よりも小さい、エアロゾル供給システムが開示される。
【0006】
本明細書で述べるいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム用の消耗品が開示される。
【0007】
本明細書で述べるいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成手段と、エアロゾル生成手段の加熱を生じさせてエアロゾルを生成するように構成された加熱手段と、を備えるエアロゾル供給手段であって、エアロゾル生成手段供給源は、デバイス内で、エアロゾル生成手段が加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、加熱手段によって加熱される第1の位置と、エアロゾル生成手段が加熱手段から第2の距離に配置される第2の位置との間を移動するように構成されており、第1の距離が第2の距離よりも小さい、エアロゾル供給手段が提供される。
【0008】
本明細書で述べるいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システムでエアロゾルを生成する方法であって、エアロゾル生成媒体を用意するステップと、加熱用エネルギー源を用意するステップと、エアロゾル生成媒体を、エアロゾル生成媒体が加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置から、エアロゾル生成媒体が加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置に移動させるステップであって、第1の距離が第2の距離よりも小さい、ステップとを含む方法が提供される。
【0009】
本明細書で述べるいくつかの実施形態によれば、エアロゾル生成媒体を受け入れるように構成されたエアロゾル供給デバイスであって、使用時にエアロゾル生成媒体を加熱してエアロゾルを生成するように構成された加熱用エネルギー源を備え、エアロゾル供給デバイスは、使用時に、エアロゾル生成媒体が加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置と、エアロゾル生成媒体が加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置との間を移動するように構成されており、第2の距離が第1の距離よりも小さい、エアロゾル供給デバイスが提供される。
【0010】
本教示を、以下の図を参照して単に例として述べる。図中、同様の部分は同様の参照番号で示されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一例によるエアロゾル供給システムの一部分の概略断面図である。
図2】一例によるエアロゾル供給システムの一部分の概略断面図である。
図3】一例によるエアロゾル供給システムの一部分の概略断面図である。
図4】いくつかの例による、ヒータとエアロゾル生成媒体供給源との概略図である。
図5】一例によるエアロゾル供給システムの一部分の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は様々な変更及び代替形態が可能であるが、特定の実施形態を例として図面に示し、本明細書で詳細に述べる。しかし、特定の実施形態の図面及び詳細な説明は、開示される特定の形態に本発明を限定することを意図されてはいないことを理解されたい。そうではなく、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内にある全ての変形形態、均等形態、及び代替形態を網羅する。
【0013】
本明細書では、特定の例及び実施形態の態様及び特徴を論じる/述べる。特定の例及び実施形態のいくつかの態様及び特徴は、従来通りに実現することができ、簡潔にするために、これらを詳細には論じない/述べない。したがって、詳細に述べていない本明細書で論じる装置及び方法の態様及び特徴は、そのような態様及び特徴を実現するための任意の従来の技法に従って実現することができることを理解されたい。
【0014】
本開示は、eシガレットなどのエアロゾル供給システム(エアロゾル供給システムとも呼ばれる)に関する。以下の説明全体を通して、「eシガレット」及び「電子タバコ」という用語を時として使用することがある。しかし、これらの用語は、エアロゾル供給システム/デバイス及び電子エアロゾル供給システム/デバイスと交換可能に使用されることがあることを理解されたい。さらに、当技術分野で一般的であるように、「エアロゾル」及び「蒸気」という用語、並びに「気化」、「揮発」、及び「エアロゾル化」などの関連用語は、一般に交換可能に使用されることがある。
【0015】
図1は、エアロゾル供給システム100の一部分の概略図を示す。システム(本明細書では時としてデバイスと呼ばれる)100は、デバイス100内にエアロゾル生成媒体供給源110(エアロゾル生成媒体を含む、又はエアロゾル生成媒体からなる)を有する。デバイス100は、エアロゾル生成媒体の加熱を生じさせてエアロゾルを生成するように構成された加熱用エネルギー源120(時としてヒータと呼ばれる)を有する。供給源110は、デバイス100内で、ヒータ120から離れた第2の位置(収納位置)130と、エアロゾル生成媒体供給源110が加熱用エネルギー源120(又はヒータ)と接触する第1の位置(エアロゾル生成位置)140との間で移動するように構成される。ヒータ120は、エアロゾル生成媒体を直接的又は間接的に加熱するように構成されることがある。
【0016】
エアロゾル生成媒体供給源110は、エアロゾル生成媒体の部分又はドーズ114の形態でのエアロゾル生成媒体を含むことがある。部分及びドーズという用語は、本明細書全体を通して交換可能に使用することができる。これは、エアロゾル生成媒体全体のうちの一部分を意味することを意図されている。
【0017】
エアロゾル生成媒体供給源110は、任意の適切な形態又は構成を取ることができる。一実施形態では、エアロゾル生成媒体供給源は、第1及び第2の側を含む基材(例えば、紙、カード、箔)を含むことがあり、エアロゾル生成媒体は、基材の第1の側に配設される。この場合の基材は、エアロゾル生成媒体用のキャリアとして働くことがある。いくつかの実施形態では、基材は、変動磁場によって加熱されるように配置された金属要素であり得る、又は金属要素を含むことがある。そのような実施形態では、加熱用エネルギー源120は誘導コイルを含むことがあり、誘導コイルは、通電されると、供給源110の金属要素内での加熱を生じさせる。加熱の程度は、金属要素と誘導コイルとの距離によって影響を及ぼされることがある。さらなる代替実施形態では、エアロゾル生成媒体供給源110は、完全に(又は実質的に完全に)エアロゾル生成媒体からなることがある(すなわちキャリアを含まない)。具体的な例を述べる目的で、本明細書で述べる供給源110は、基材の第1の側に配設されたエアロゾル生成媒体を有する基材を含み、加熱用エネルギー源120は、本明細書では抵抗ヒータである。
【0018】
図1に示されるように、供給源110は、収納位置130とエアロゾル生成位置140との間で、矢印Aによって示される方向に沿って移動することができる。ヒータ120は、移動が制限されたヒータ120である。ヒータ120は、デバイス100内で収納位置130に向けて移動するのを制限される。この文脈における「向けて」は、ヒータ120と収納位置130との距離が減少される任意の方向ではなく、直接向かっていることを意味すると解釈される。ヒータ120は、収納位置130及びヒータ120と位置合わせされた軸線上で移動するのを妨げられる。ヒータ120が移動を妨げられる軸線は、図1に矢印Aによって示されている。
【0019】
デバイス100の非動作期間中、供給源110は収納位置130に維持される。収納位置130は、図1に示されるように、デバイス100のハウジングの2つのセクションの間に配置されることがある。収納位置130は、デバイス100内の溝又は防護された空洞などでもよい。収納位置130は、デバイス100内の保護された位置であり、例えばデバイス100の輸送中の損傷から供給源110を保護することができる。保護は、図1に示されるように、デバイス100のハウジングの要素又は特徴によって提供されることがある。保護は、何らかの形で供給源110を防護する又は覆うことによって、例えば供給源110の大部分を覆うことによって提供することができる。供給源110の移動軸線に沿って収納(第2の)位置130に出入りする経路は1つだけ存在することがある。別の構成(図示せず)では、デバイス100は、供給源110を完全に覆うために、供給源110が収納位置130にあるときに閉じることができるドア又はカバーを有することがある。供給源110が収納位置130への入口を通って収納位置130内に移動されたとき、ドアは、収納位置130への入口を覆って自動的に閉じることができる。
【0020】
図1に破線で描かれた位置によって示されるエアロゾル生成(第1の)位置140は、ヒータ120が供給源110の加熱を生じさせることができる位置である。ヒータ120と供給源110とは、エアロゾル生成位置140にある間、近位にある、隣り合う、又は当接することがある。供給源110は、デバイスを通る空気の流れの関連でヒータ120の下流に配置されることがあり、したがって、供給源110からヒータ120によって生成されたエアロゾルは、ヒータ120から離れるように流れる。この構成は、ヒータ120にエアロゾルが凝縮する可能性を低減し、したがって、デバイス100の動作の清浄度を高める。さらに、これは、ヒータ120の寿命を延ばし、したがってデバイス100の保守コストを低減する。
【0021】
エアロゾル生成位置140において、エアロゾル生成媒体供給源110と加熱用エネルギー源120との距離は、より一貫したユーザエクスペリエンスを提供するために制御される(例えば同じに保たれる)ことがある。一例では、エアロゾル生成媒体は、加熱用エネルギー源120から、0.010mm、0.015mm、0.017mm、0.020mm、0.023mm、0.025mm、0.05mm、0.075mm、0.1mm~約4mm、3.5mm、3mm、2.5mm、2.0mm、1.5mm、1.0mm、0.5mm、又は0.3mmの範囲内の距離に配置される。いくつかの場合には、加熱用エネルギー源120とエアロゾル生成媒体110との間に、少なくとも約10μm、15μm、17μm、20μm、23μm、25μm、50μm、75μm、又は0.1mmの最小間隔があり得る。これらの距離は、供給源110の基材の厚さを含むことがある。他の例では、加熱用エネルギー源120とエアロゾル生成媒体とが直接接触する、したがって0.000mmの距離であってもよい。加熱用エネルギー源120がエアロゾル生成媒体供給源110と接触する実施形態では、加熱用エネルギー源120は、エアロゾル生成媒体供給源110の少なくとも一部分を能動的に圧縮することがある(これは、圧縮力の印加位置の近傍で、非圧縮状態と比較してエアロゾル生成媒体供給源110の厚さの減少を引き起こすことがある)。これは、熱伝達の効率をさらに高めることができる。
【0022】
供給源110は、喫煙セッションの開始前又は開始時にエアロゾル生成位置140に移動させることができる。供給源110の移動は、自動化することができる、又はユーザの要求に応じて行うことができる。供給源110の移動の自動化は、例えばパフ検出器を使用して実現することができる。ユーザによるパフ(1パフは1回の吸引)の検出時、供給源110を、収納位置130からエアロゾル生成位置140に移動させることができる。デバイス100は、例えばデバイス100のマウスピースに配置された検出器又はセンサを有することがあり、したがって、ユーザがデバイス100を口に入れると、供給源110が収納位置130からエアロゾル生成位置140に移動される。代替として、供給源110の移動に影響を及ぼすようにマウスピース(又は供給源110に接続された他の構成要素)を可動にすることができる。マウスピースは、バイアスされた部材、例えば張力をかけられたばねなどの要素を有することがあり、この要素は、マウスピースがユーザの口に入れられることによって影響を及ぼされ、直接的又は間接的に供給源110を移動させる。デバイス100のマウスピースとハウジングとは、互いに対して摺動可能に可動でもよく、マウスピースの動きは、ヒータ120に当接するように供給源110を直接移動させる。デバイス100は、代替として又は追加として、収納位置130からエアロゾル生成位置140への供給源110の移動を指示するためにユーザが押すことができるボタンなどを有することがある。ヒータ120の作動は、供給源110の移動の前に、移動と並行して、又は移動から遅延を伴って行われることがある。
【0023】
図2は、エアロゾル供給デバイス100の一部分の概略図を示す。図1に示されているものと同じ特徴を示す参照番号は、図1で使用されている参照番号と同じである。これらの同じ特徴については、ここでは詳細に論じない。図2は、ヒータ移動機構150を備えるエアロゾル供給デバイス100を示す。図2に示される供給源110は、エアロゾル生成媒体の複数のドーズ114を有する。ドーズ114は、供給源110の基材の表面に配設される、又は供給源110内に配置されることがある。ヒータ移動機構150は、少なくとも、図2に示される例では矢印Bによって示される軸線上でヒータ120を移動させるように構成される。ヒータ移動機構150は、ヒータ120へのリンク152を含み、ヒータ120の移動を容易にする。リンク152は、モータに接続されたシャフトなど、ヒータ120の移動を可能にする要素であり得る。リンク152は、ヒータ120の移動を可能にするために、レール、バイアスされた部材、又はプーリシステムなど他の要素と協働することができる機械的リンク152でもよい。ヒータ120の移動は、供給源110が収納位置130とエアロゾル生成位置140との間を移動することができる軸線とは平行でない軸線に沿っている。ヒータ120は、収納位置130及びヒータ120と位置合わせされていない軸線上を移動するように構成されることがある。図2に示されるように、矢印AとBは、ある角度で配置される。図2に示される特定の例では、矢印AとBは、互いに実質的に垂直に設定されている。
【0024】
ヒータ120は、喫煙セッションの開始前又は開始時に移動させることができる。供給源110への言及で上述したように、パフ検出器又はセンサなどを使用してヒータ120の移動及び/又は作動を自動化することができ、ヒータ120は、熱が必要とされる限り、供給源110に熱を提供できる位置になる。代替として、デバイス100は、移動機構150によるヒータ120の移動を含む喫煙シーケンスを開始するためのユーザにより作動可能なボタンを有することがある。ヒータ120は、マウスピースがユーザの口に入れられることなどにより機械的に移動させることができる。
【0025】
ヒータ120は、矢印Bによって示される軸線に沿った移動の前に作動させることができる。この作動は、上述したように、喫煙セッションの開始がパフセンサによって検出されたこと又はユーザにより作動可能なボタンが作動されたことに応答して行われることがある。デバイス100は、ユーザエクスペリエンスを最高にするために、移動及び加熱段階を制御するためのコントローラを有することがある。
【0026】
図3は、エアロゾル供給デバイス100の一部分の概略図を示す。図1及び2に示されているものと同じ特徴を示す参照番号は、図1及び2で使用されている参照番号と同じである。これらの同じ特徴については、ここでは詳細に論じない。図3は、供給源移動機構160を備えるエアロゾル供給デバイス100を示す。供給源移動機構160は、少なくとも、図3の例に矢印Aによって示される軸線上で供給源110を移動させるように構成される。図3には明示されていないが、この実施形態では、供給源110は、平面部分を含む又は実質的に平面状であることがあり、軸線Aに沿った供給源110の移動は、供給源110の平面セクションに対する垂線に沿った供給源の移動を含むことがある。すなわち、平面セクションに対する垂線は、軸線Aに平行又は実質的に平行である。供給源移動機構160は、供給源110へのリンク162を含み、供給源110の移動を可能にする。リンク162は、モータに接続されたシャフトなど、供給源110の移動を可能にする要素であり得る。リンク162は、供給源110の移動を容易にするために、レール、バイアスされた部材、又はプーリシステムなど他の要素と協働することができる機械的リンク162でもよい。
【0027】
供給源移動機構160は、図3の例では、収納位置130とエアロゾル生成位置140との両方に近い位置に配置されて示されている。一例では、供給源移動機構160は、収納位置130がある空洞内に配置されることがある。別の例では、供給源移動機構160は、エアロゾル生成位置140の近くに配置されることがある。供給源移動機構160は、矢印Aによって示される軸線上に配置されることがある。例えば、供給源移動機構160は、矢印Aによって示される軸線に沿って、エアロゾル生成位置140に対して供給源110の反対側に配置されることがある。
【0028】
ヒータ移動機構150又は供給源移動機構160のいずれかは、モータ若しくは他の駆動システムであり得る、又はバイアスされた部材などであり得る。機構150、160は、カム、歯車、ベアリング、シャフトなどの構成体であり得る。提供される移動は、速度が一定であることも、速度が変化することもある。移動は、作動時にエアロゾルをユーザに迅速に提供するようにエアロゾル生成位置140に向かう供給源110の迅速な移動を可能にすることがあり、また、供給源110が注意深く収納されるように収納位置130に向けてゆっくりと移動することを可能にすることがある。これは、機械的衝突の回避により、システム100の寿命を延ばす助けとなり得る。
【0029】
供給源110は、エアロゾル生成媒体のただ1つのドーズ又はエアロゾル生成媒体のいくつかの個別のドーズ114を含むことがある。複数のドーズを含む実施形態では、各ドーズ114は、使用ごとに所定量のエアロゾルを生成するために個別に加熱可能であり得る。ドーズ114は、供給源110内又は供給源110上で個々に分かれて基材に配置されることがある、又は重なり合う若しくは隣り合うことがある(すなわち、異なるドーズが、エアロゾル生成媒体の単一の領域の異なる領域を構成することがある)。複数のドーズ114はそれぞれ、対応する複数のヒータ120のうちのそれぞれのヒータを使用して、又は異なるドーズ114を異なる時点でヒータ120と位置合わせさせるためのヒータ120とエアロゾル生成媒体のドーズ114との相対並進運動によって、個別に加熱可能である。
【0030】
図4は、供給源110とヒータ120との4つの組合せの概略図を示す。図4の(i)に示される例は、長方形の供給源110と長方形のヒータ120とを示す。この図は、供給源110及びヒータ120の断面図又は側面図であり得る。図4の(i)は、供給源110及びヒータ120に関する形状の補完的な組合せを示す。ヒータ120は、供給源110がエアロゾル生成位置140にあるときに供給源110とヒータ120との間にエアギャップが存在しない且つ生じないように、供給源110に当接することができる。エアロゾルを生成することができるように供給源110が熱エネルギーを受け取る前に、エアギャップに捕捉された空気が加熱を必要とするので、エアギャップは望ましくない。これは、供給源110を加熱するために非効率的であり、したがって回避されるべきである。
【0031】
図4の(ii)は、湾曲した供給源110と、相補的に湾曲したヒータ120とを示す。供給源110は凹状に湾曲しており、ヒータ120は凸状に湾曲している。供給源110とヒータ120との接触表面積は、図4の(i)に示される例よりも大きい。そのため、図4の(ii)に示される例では、熱伝達がより効率的になる。これは、供給源110の加熱中にエアロゾルが生成されるのに必要な時間を短縮する。さらに、これは、デバイス100のユーザエクスペリエンスを改善する。他の実施形態では、供給源110は凹状に湾曲していなくてもよいが、凸形ヒータ120が供給源110と係合するとき、凸形ヒータ120が供給源110を圧縮して、供給源110に凹形状を形成することができる。
【0032】
凸形ヒータ120の曲率半径は、1つ又は複数の軸線に対して形成することができる。例えば、ヒータは、実質的に、半円筒形の断面を有する立方体であり得る(すなわち、曲率半径はヒータ120の1つの軸線(長手方向部分を通る)に対して形成される)。代替として、ヒータはドーム形状又はクラウン形状にすることができる(すなわち、曲率半径が複数の軸線に対して形成される)。ヒータ120に関するドーム形状は、ヒータ120から相補形状の供給源110への熱伝達を改良する。さらに、円形又はドーム形のヒータ形状は、供給源110の破断を引き起こし得る供給源110へのヒータ120の押し込みの際に、供給源110内の局所的な応力領域を減少するという利点を提供する。
【0033】
図4の(iii)は、図4の(ii)に示したものとは異なる曲率を有する湾曲した供給源110及び相補的に湾曲したヒータ120を示す。ヒータ120と供給源110との接触表面積は、図4の(ii)と同様に、図4の(i)の構成に比べて増大される。上述したように、これは熱伝達を増加させ、したがって供給源110からエアロゾルを生成するのに必要な時間を短縮する。さらなる形状を想定することもできるが、接触表面積を単純に最大化する試みと併せて、製造の複雑さを考慮に入れるべきである。図4の(iv)に示されるようなヒータ120の密接であるが深い振動は、非常に高い接触表面積をもたらすことができるが、これは製造の複雑さを増し、ヒータ120と供給源110との位置合わせの高い精度を必要とする。
【0034】
ヒータ120は、エアロゾル生成媒体供給源110に当接して押し当たり、圧力を加えるように移動させることができる。これは、熱伝達をさらに改良し、供給源110のわずかな圧縮が、熱伝達、したがってデバイス100の効率をさらに改良する。これは、デバイス100のバッテリーの寿命を延ばすことができ、電力使用量を低減することができる。図4の(iv)の配置は、ヒータ120と供給源110との両方の突出部が応力集中領域となり、折れやすい又は破損しやすいことがあるため、供給源110の圧縮には不適切であり得る。さらに、加熱への移動中の突出部の位置合わせ不良は、供給源110の裂傷又はヒータ120の破損につながることがある。上述したように、ドーム形状は、他のタイプの相補形状よりも供給源110を損傷するリスクが少なく、より大きな圧縮を使用できるように供給源110内の局所的な応力領域を減少することに関連する利点を提供する。圧縮中、供給源110は変形することがある。
【0035】
図5は、エアロゾル供給デバイス100の一部分の概略図を示す。図1、2、及び3に示されているものと同じ特徴を示す参照番号は、図1、2、及び3で使用されている参照番号と同じである。これらの同じ特徴については、ここでは詳細に論じない。図5は、エアロゾル出口170と、矢印180によって示される流路とを備えるエアロゾル供給デバイス100を示す。収納位置130からエアロゾル生成位置140への供給源110の移動が示されている。収納位置130は、ハウジング要素105によって形成された空洞102内に配置されて示されている。非接触位置190から接触位置200へのヒータ120の移動も示されている。エアロゾルを生成する前の供給源110とヒータ120との両方の移動が、実質的にエアロゾル出口170に向かうものとして示されている。
【0036】
この配置の利点は、流路180が、供給源110及びヒータ120が移動する距離に関係する量だけ減少されることである。流路180の減少は、生成されたエアロゾルが凝縮する可能性がある構成要素(又は所与の構成要素の露出面(複数可))の数を減少させる。これは、デバイス100の機能の清浄度を改良し、通常であればエアロゾルが触れて何らかの損傷をもたらす構成要素の寿命を延ばす。
【0037】
図5に示される配置では、供給源110は、デバイス100のハウジングの近くの収納位置130に保持される。この配置の利点は、供給源110が収納されている空洞102にユーザがアクセスできるようにすることが構造的に簡単であることである。供給源110が使い果たされると、ユーザは、キャビティ102に容易にアクセスして、使い果たされた供給源110を取り外し、新しい供給源110と交換することができる。この利点を実現するためには、キャビティ102へのユーザのアクセスを可能にするためのドアを追加すれば十分である。そのようなドアは、安全なユーザエクスペリエンスを提供するために、加熱期間中又は供給源110若しくはヒータ120の移動期間中には開かないようにされることがある。
【0038】
さらに、ヒータ120は、加熱期間中、接触位置200に配置される。エアロゾルを生成するための熱がそれ以上必要なくなると、ヒータ120を非接触位置190に移動させることができる。図5に示される例では、非接触位置190は、デバイス100の外面からさらに離して配置されている。この配置は、ヒータ120が、供給源110からエアロゾルを生成するために必要とされるよりも多くの熱エネルギーをデバイス100のハウジングの近くに提供しないので有利である。デバイス100のハウジングから離れるこの移動は、供給源110からのエアロゾル生成後にハウジングが高温になりにくいことを保証する。これにより、ユーザが非常に不快に感じ得るハウジングが高温になる状況が回避される。
【0039】
供給源110及びヒータ120に関して矢印A及びBによって示される移動軸線間の角度は、図5では実質的に90°であることが分かる。他の例では、角度は、少なくとも20°、少なくとも25°、少なくとも30°、少なくとも35°、少なくとも40°、少なくとも45°、少なくとも50°、少なくとも55°、少なくとも60°、少なくとも65°、少なくとも70°、少なくとも75°、少なくとも80°、又は少なくとも85°であり得る。
【0040】
供給源110は、他の方向又は寸法に移動する又は移動されることがある。この移動は、供給源移動機構160又は異なる移動機構によって影響を及ぼされることがある。一例では、供給源110は、軸線の周りで回転することができる。供給源110は、実質的に矢印Aによって示される方向での軸線の周りで回転することができる。供給源110は、収納位置130からエアロゾル生成位置140への移動と、収納位置130に戻る移動との各セットの間で設定された角度にわたって回転することができる。このようにして、供給源110がエアロゾル生成位置140に移動されるたびに、供給源110の異なる部分、及び供給源110がいくつかのドーズ114を含む場合には供給源110の異なるドーズ114をヒータ120に提供することができる。
【0041】
図2での供給源110は、エアロゾル生成媒体のいくつか(4つ)のドーズ114を有する。供給源110は、いずれかのドーズ114を有さなくてもよく、単一のドーズ114などであってもよい。いくつかの例では、ドーズ114は、供給源110の表面又は内部に配設された、連続していても不連続でもよいブロック又はディスクの形態であり得る。他の例では、ドーズ114は、環、リング、又は任意の他の形状の形態であり得る。供給源110は、供給源110の表面にドーズ114の回転対称分布を有することも有さないこともある。ドーズ114の対称分布は、望みであれば、(回転対称分布内で)均等に配置されたドーズ114が、軸線Aの周りでの回転時にヒータ120から均等な加熱プロファイルを受け取ることを可能にする。供給源110内又は供給源110上でのドーズ114の特定の分布に関する要件がないことは明らかである。
【0042】
デバイス100は、互いに離れていることも離れていないこともある複数のチャンバ又は領域を有することがある。デバイス100は、加熱用エネルギー源120及び/又は移動機構150、160に電力を供給するための電源を備える電力チャンバ(図示せず)を有することがある。上述した例における加熱用エネルギー源120は、電気抵抗ヒータ120である。しかし、他の例では、加熱用エネルギー源120は、化学的に活性化されるヒータ120でもよく、発熱反応などによって動作することもそうでないこともある。加熱用エネルギー源120は、誘導加熱システムの一部分でもよく、ここで、加熱用エネルギー源120は、誘導加熱用エネルギー源であり、エアロゾル生成媒体は、サセプタなどを含むことがある。サセプタは、例えばアルミ箔などのシートでもよい。具体的な例を提供する目的で、加熱用エネルギー源120は、ここでは抵抗ヒータとして述べるが、本発明のデバイスで使用するために異なるヒータ又は加熱システム構成要素が想定されることを理解されたい。
【0043】
エアロゾル生成媒体供給源110、又はエアロゾル生成媒体供給源110に含まれるドーズ114は、タバコ及びグリコールのうちの少なくとも一方を含むことがあり、抽出物(例えば、カンゾウ、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ピーチ、アップル、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スピアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズオイル、バニラ、レモンオイル、オレンジオイル、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ピーマン、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はメンサ属の任意の種からのミントオイル)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化因子若しくは刺激因子、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、及び他の添加物、例えばチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤を含むことがある。それらは、模倣成分、合成成分、若しくは天然成分、又はそれらの混合物でもよい。それらは、油、液体、又は粉末など、任意の適切な形態であり得る。用量114は、分離されていてよく、隣り合っていてよく、又は重なっていてもよい。
【0044】
本明細書で述べるエアロゾル生成層は、「アモルファス固体」を含み、これは、代替として「モノリシック固体」(すなわち非繊維質)又は「乾燥ゲル」と呼ばれることもある。アモルファス固体は、液体などの流体を保持することができる固体材料である。いくつかの場合には、エアロゾル生成層は、約50wt%、60wt%、又は70wt%のアモルファス固体から、約90wt%、95wt%、又は100wt%のアモルファス固体を含む。いくつかの場合には、エアロゾル生成層は、アモルファス固体からなる。
【0045】
いくつかの場合には、アモルファス固体は、1~50wt%のゲル化剤を含むことがあり、これらの重量は乾燥重量ベースで計算される。
【0046】
適切には、アモルファス固体は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%~約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、又は27wt%(全て乾燥重量ベースで計算)のゲル化剤を含むことがある。例えば、アモルファス固体は、5~40wt%、10~30wt%、又は15~27wt%のゲル化剤を含むことがある。
【0047】
いくつかの実施形態では、ゲル化剤は親水コロイドを含む。いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、セルロース(及び誘導体)、ガム、シリカ、又はシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール、及びそれらの組合せを含む群から選択される1つ又は複数の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸塩、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガムグアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの1つ又は複数を含む。いくつかの場合には、ゲル化剤は、アルギン酸塩及び/又はペクチンを含み、アモルファス固体の形成中に硬化剤(カルシウム源など)と組み合わせることができる。いくつかの場合には、アモルファス固体は、カルシウム架橋アルギン酸塩及び/又はカルシウム架橋ペクチンを含むことがある。
【0048】
適切には、アモルファス固体は、約5wt%、10wt%、15wt%、又は20wt%~約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%、又は35wt%(全て乾燥重量ベースで計算)のエアロゾル生成剤を含むことがある。エアロゾル生成剤は、可塑剤として作用することがある。例えば、アモルファス固体は、10~60wt%、15~50wt%、又は20~40wt%のエアロゾル生成剤を含むことがある。いくつかの場合には、エアロゾル生成剤は、エリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、トリアセチン、ソルビトール、及びキシリトールから選択される1つ又は複数の化合物を含む。いくつかの場合には、エアロゾル生成剤は、グリセロールを含むか、グリセロールから実質的になる、又はグリセロールからなる。本発明者らは、可塑剤の含有量が高すぎる場合、アモルファス固体が水を吸収し、使用時に適切な消費体験を生み出さない材料となる可能性があることを確認した。本発明者らは、可塑剤の含有量が低すぎる場合、アモルファス固体が脆くなり、容易に破壊され得ることも確認した。本明細書で指定される可塑剤含有量は、アモルファス固体シートをボビンに巻き付けることを可能にするアモルファス固体の可撓性を提供し、これはエアロゾル生成物品の製造に有用である。
【0049】
いくつかの場合には、アモルファス固体が、香料を含むことがある。適切には、アモルファス固体は、最大約60wt%、50wt%、40wt%、30wt%、20wt%、10wt%、又は5wt%の香料を含むことがある。いくつかの場合には、アモルファス固体は、少なくとも約0.5wt%、1wt%、2wt%、5wt%、10wt%、20wt%、又は30wt%(全て乾燥重量ベースで計算)の香料を含むことがある。例えば、アモルファス固体は、10~60wt%、20~50wt%、又は30~40wt%の香料を含むことがある。いくつかの場合には、香料(存在する場合)は、メンソールを含む、メンソールから実質的になる、又はメンソールからなる。いくつかの場合には、アモルファス固体は、香料を含まない。
【0050】
いくつかの場合には、アモルファス固体は、さらにタバコ材料及び/又はニコチンを含む。例えば、アモルファス固体は、粉末タバコ及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物をさらに含むことがある。いくつかの場合には、アモルファス固体は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%~約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、又は40wt%(乾燥重量ベースで計算)のタバコ材料及び/又はニコチンを含むことがある。
【0051】
いくつかの場合には、アモルファス固体は、タバコ抽出物を含む。いくつかの場合には、アモルファス固体は、5~60wt%(乾燥重量ベースで計算)のタバコ抽出物を含むことがある。いくつかの場合には、アモルファス固体は、約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%~約55wt%、50wt%、45wt%、又は40wt%(乾燥重量ベースで計算)のタバコ抽出物を含むことがある。例えば、アモルファス固体は、5~60wt%、10~55wt%、又は25~55wt%のタバコ抽出物を含むことがある。タバコ抽出物は、アモルファス固体が1wt%、1.5wt%、2wt%、又は2.5wt%~約6wt%、5wt%、4.5wt%、又は4wt%(乾燥重量ベースで計算)のニコチンを含むような濃度でニコチンを含むことがある。いくつかの場合には、タバコ抽出物から生じるもの以外に、アモルファス固体にニコチンがないことがある。
【0052】
いくつかの実施形態では、アモルファス固体はタバコ材料を含まないが、ニコチンを含む。いくつかのそのような場合において、アモルファス固体は、約1wt%、2wt%、3wt%、又は4wt%~約20wt%、15wt%、10wt%、又は5wt%(乾燥重量ベースで計算)のニコチンを含むことがある。例えば、アモルファス固体は、1~20wt%又は2~5wt%のニコチンを含むことができる。
【0053】
いくつかの場合には、タバコ材料、ニコチン、香料の総含有量は、少なくとも約1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、又は30wt%でよい。いくつかの場合には、タバコ材料、ニコチン、及び香料の総含有量は、約70wt%、60wt%、50wt%、又は40wt%(全て乾燥重量ベースで計算)未満でもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、アモルファス固体はヒドロゲルであり、湿潤重量ベースで計算して約20wt%未満の水を含む。いくつかの場合には、ヒドロゲルは、湿潤重量ベース(WWB)で計算して、約15wt%、12wt%、又は10wt%未満の水を含むことがある。いくつかの場合には、ヒドロゲルは、少なくとも約2wt%又は少なくとも約5wt%の水(WWB)を含むことがある。
【0055】
アモルファス固体はゲルから作製することができ、このゲルは、0.1~50wt%で含まれる溶媒をさらに含むことがある。しかし、本発明者らは、香料が可溶な溶媒を含めることで、ゲルの安定性が低下することがあり、香料がゲルから結晶化することがあることを確認した。したがって、いくつか場合には、ゲルは、香料が可溶性である溶媒を含まない。
【0056】
アモルファス固体は、20wt%未満、適切には10wt%未満、又は5wt%未満のフィラーを含む。フィラーは、1つ又は複数の無機フィラー、例えば、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及び適切な無機吸収剤、例えば分子ふるいを含むことがある。フィラーは、木材パルプ、セルロース、及びセルロース誘導体などの1つ又は複数の有機フィラー材料を含むことがある。いくつかの場合には、アモルファス固体は、1wt%未満のフィラーを含み、いくつかの場合には、フィラーを含まない。特に、いくつかの場合には、アモルファス固体は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
【0057】
いくつかの場合には、アモルファス固体は、実質的に、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ材料、及び/又はニコチン源、水、及び任意選択で香料から実質的になる、又はそれらからなることがある。
【0058】
上記の例では、供給源110は、エアロゾルに対して実質的に不透過性であるベース又はコーティングなどを有することがある。この構成は、エアロゾル生成媒体供給源110の加熱により生成されたエアロゾルが、ヒータ120から離れて、流路180に沿って出口170に向かって流れるように促すことができる。これは、デバイス100内でのエアロゾルの凝縮の可能性を低減するのを助けることができ、したがって、上述したように、デバイス100の清浄度を高め、寿命を延ばす。ベースは、ニコチン含有材料、タバコ、又はタバコ誘導体などの材料のうちの少なくとも1つから形成することができる。
【0059】
供給源110の基材は、エアロゾルに対して不透過性でよい、又はエアロゾル生成媒体が基材110の細孔に入ることができるように多孔性でよい。一例では、供給源110の基材は、透過性及び不透過性部分を有することがある。透過性部分は、エアロゾルが基材を通過することが望ましい部分に配置することができ、エアロゾルが供給源110の基材を通ってデバイス100の出口に向かって流れることを可能にする。不透過性部分は、エアロゾルが加熱用エネルギー源120に向かって流れるのを防ぐことが望ましい部分に配置することができる。
【0060】
したがって、エアロゾル生成媒体供給源と、エアロゾル生成媒体の加熱を生じさせてエアロゾルを生成するように構成されたヒータとを備えるエアロゾル供給デバイスであって、供給源が、デバイス内で、ヒータから離れた(遠隔の)収納位置と、エアロゾル生成媒体供給源がヒータと接触するエアロゾル生成位置との間を移動するように構成される、エアロゾル供給デバイスが記載されている。
【0061】
エアロゾル供給システムは、タバコ産業製品、例えば非燃焼式エアロゾル供給システムで使用することができる。
【0062】
一実施形態では、タバコ産業製品は、ヒータ及びエアロゾル化可能な基材などの非燃焼式エアロゾル供給システムの1つ又は複数の構成要素を備える。
【0063】
一実施形態では、エアロゾル供給システムは、ベーピングデバイスとしても知られている電子タバコである。
【0064】
一実施形態では、電子タバコは、ヒータ、ヒータに電力を供給することができる電源、液体又はゲルなどのエアロゾル化可能な基材、ハウジング、及び任意選択でマウスピースを備える。
【0065】
一実施形態では、エアロゾル化可能な基材は、基材容器の中又は上に含まれる。一実施形態では、基材容器は、ヒータと組み合わされる、又はヒータを備える。
【0066】
一実施形態では、タバコ産業製品は、基材材料を加熱する(しかし燃焼はしない)ことによって1つ又は複数の化合物を放出する加熱製品である。基材材料は、例えばタバコ、又はニコチンを含むことも含まないこともある他の非タバコ製品でよいエアロゾル化可能な材料である。一実施形態では、加熱デバイス製品は、タバコ加熱製品である。
【0067】
一実施形態では、加熱製品は、電子デバイスである。
【0068】
一実施形態では、タバコ加熱製品は、ヒータと、ヒータに電力を供給することができる電源と、固体又はゲル材料などのエアロゾル化可能な基材とを含む。
【0069】
一実施形態では、加熱製品は、非電子的な物品である。
【0070】
一実施形態では、加熱製品は、固体又はゲル材料などのエアロゾル化可能な基材と、例えばチャコールなどの燃焼材料を燃焼させることによって、エアロゾル化可能な基材に電子的手段なしで熱エネルギーを供給することが可能な熱源とを備える。
【0071】
一実施形態では、加熱製品は、エアロゾル化可能な基材を加熱することによって生成されたエアロゾルを濾過することができるフィルターも備える。
【0072】
いくつかの実施形態では、エアロゾル化可能な基材材料は、エアロゾル若しくはエアロゾル生成剤、又は湿潤剤、例えばグリセロール、プロピレングリコール、トリアセチン、又はジエチレングリコールを含むことがある。
【0073】
一実施形態では、タバコ産業製品は、基材材料の組合せを加熱する(しかし燃焼はしない)ことによってエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムである。基材材料は、例えば、ニコチンを含むことも含まないこともある固体、液体、又はゲルを含むことがある。一実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲル基材及び固体基材を備える。固体基材は、例えば、タバコ、又はニコチンを含むことも含まないこともある他の非タバコ製品でよい。一実施形態では、ハイブリッドシステムは、液体又はゲル基材及びタバコを備える。
【0074】
様々な問題に対処して当技術を発展させるために、本開示の全体は、特許請求される発明を実践することができ、優れた電子エアロゾル供給システムを提供することができる様々な実施形態を例示として示す。本開示の利点及び特徴は、実施形態の代表的な例にすぎず、網羅的及び/又は排他的ではない。それらは、特許請求される特徴の理解及び教示を補助するためにのみ提示されている。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義される本開示に対する限定、又は特許請求の範囲の均等物に対する限定と考えるべきではなく、本開示の範囲及び/又は精神から逸脱することなく他の実施形態を利用することができ、変更を行うことができることを理解されたい。様々な実施形態は、開示される要素、構成要素、特徴、部品、ステップ、手段などの様々な組合せを適切に備える、それらからなる、又はそれらから実質的になることがある。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求され得る他の発明も含む。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-09-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成媒体と、
前記エアロゾル生成媒体の加熱を生じさせてエアロゾルを生成するように構成された加熱用エネルギー源と
前記エアロゾル生成媒体の移動をもたらすように構成された第1の移動機構と、
前記加熱用エネルギー源の移動をもたらすように構成された第2の移動機構と、
を備える、エアロゾル供給システムであって、
前記エアロゾル生成媒体は、デバイス内で、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、前記加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置と、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置との間を、前記第1の移動機構により、移動されるように構成されており、前記第1の距離が前記第2の距離よりも小さく、
前記第2の移動機構は、前記加熱用エネルギー源を、第1の軸線に平行ではない軸線に沿って移動させるように構成され、前記第1の軸線は、前記第1の位置と前記第2の位置との間に設定され、
前記第2の移動機構は、前記エアロゾル生成媒体の移動に先立って、前記エアロゾル生成媒体の移動に並行して、または、前記エアロゾル生成媒体の移動からの遅延を伴って、前記加熱用エネルギー源を移動させるように構成される、
エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記第1の距離が約4mm以下の距離である、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記第1の距離が約0.010mm以上の距離である、請求項1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記加熱用エネルギー源が、前記デバイス内で前記第2の位置に向かって移動するのを制限される、請求項1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記第1の移動機構が、ユーザにより作動可能である、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記第1の位置で、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源によって圧縮されるように構成されている、請求項1~のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記エアロゾル生成媒体がエアロゾル生成媒体の複数の部分を含む、請求項1~のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記エアロゾル生成媒体と前記加熱用エネルギー源とが、相補的に当接するように構成されている、請求項1~のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記加熱用エネルギー源が、前記エアロゾル生成媒体に向けられた実質的に丸みのある縁部を有する、請求項1~のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
前記加熱用エネルギー源が、ドーム形又はクラウン形のうちの一方である形状を有する、請求項1~のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
当該エアロゾル供給システムが、制御ユニット及び交換可能な消耗品を含み、前記消耗品が前記エアロゾル生成媒体を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
前記第2の移動機構が、少なくとも、前記第1の軸線に実質的に垂直である第2の軸線上で前記加熱用エネルギー源を移動させるように構成されている、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項13】
前記第2の移動機構がユーザにより作動可能である、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項14】
前記加熱用エネルギー源が、電気エネルギー及び化学エネルギーのうちの少なくとも一方を熱エネルギーに変換することによって熱エネルギーを提供する、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項15】
請求項14に記載のエアロゾル供給システム用の消耗品。
【請求項16】
エアロゾル生成手段と、
前記エアロゾル生成手段の加熱を生じさせてエアロゾルを生成するように構成された加熱手段と、
前記エアロゾル生成手段の移動をもたらすように構成された第1の移動機構と、
前記加熱手段の移動をもたらすように構成された第2の移動機構と、
を備える、エアロゾル供給手段であって、
前記エアロゾル生成手段の供給源は、デバイス内で、前記エアロゾル生成手段が加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、前記加熱手段によって加熱される第1の位置と、前記エアロゾル生成手段が前記加熱手段から第2の距離に配置される第2の位置との間を、前記第1の移動機構により、移動されるように構成されており、前記第1の距離が前記第2の距離よりも小さく、
前記第2の移動機構は、前記加熱手段を、第1の軸線に平行ではない軸線に沿って移動させるように構成され、前記第1の軸線は、前記第1の位置と前記第2の位置との間に設定され、
前記第2の移動機構は、前記エアロゾル生成手段の移動に先立って、前記エアロゾル生成手段の移動に並行して、または、前記エアロゾル生成手段の移動からの遅延を伴って、前記加熱手段を移動させるように構成される、
エアロゾル供給手段。
【請求項17】
エアロゾル供給システムにおいてエアロゾルを生成する方法であって、
エアロゾル生成媒体を用意するステップと、
加熱用エネルギー源を用意するステップと、
前記エアロゾル生成媒体の移動をもたらすように構成された第1の移動機構を用意するステップと、
前記加熱用エネルギー源の移動をもたらすように構成された第2の移動機構を用意するステップと、
前記エアロゾル生成媒体を、前記第1の移動機構により、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、前記加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置から、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置に移動させるステップであって、前記第1の距離が前記第2の距離よりも小さい、ステップと
前記加熱用エネルギー源を、前記第2の移動機構により、前記エアロゾル生成媒体の移動に先立って、前記エアロゾル生成媒体の移動に並行して、または、前記エアロゾル生成媒体の移動からの遅延を伴って、第1の軸線に平行ではない軸線に沿って移動させるステップであって、前記第1の軸線は、前記第1の位置と前記第2の位置との間に設定される、ステップと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記第1の位置で前記加熱用エネルギー源によって前記エアロゾル生成媒体を加熱してエアロゾルを生成するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
デバイス内で前記第2の位置に向かう前記加熱用エネルギー源の移動を制限するステップをさらに含む、請求項17又は18に記載の方法。
【請求項20】
エアロゾルを生成する前に、前記第1の位置で、前記加熱用エネルギー源によって前記エアロゾル生成媒体を圧縮するステップをさらに含む、請求項17~19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記エアロゾル生成媒体を前記第2の位置から前記第1の位置に移動させるステップが、ユーザ指令に応答して行われる、請求項17~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
エアロゾル生成媒体を受け入れるように構成されたエアロゾル供給デバイスであって、
使用時にエアロゾル生成媒体を加熱してエアロゾルを生成するように構成された加熱用エネルギー源
使用時に、前記エアロゾル生成媒体の移動をもたらすように構成された第1の移動機構、及び、
前記加熱用エネルギー源の移動をもたらすように構成された第2の移動機構、
を備え、
当該エアロゾル供給デバイスは、使用時に、前記第1の移動機構により、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第1の距離に配置される第1の位置であり、前記加熱用エネルギー源によって加熱される第1の位置と、前記エアロゾル生成媒体が前記加熱用エネルギー源から第2の距離に配置される第2の位置との間を移動するように構成されており、前記第2の距離が前記第1の距離よりも小さく、
前記第2の移動機構は、前記加熱用エネルギー源を、第1の軸線に平行ではない軸線に沿って移動させるように構成され、前記第1の軸線は、前記第1の位置と前記第2の位置との間に設定され、
前記第2の移動機構は、前記エアロゾル生成媒体の移動に先立って、前記エアロゾル生成媒体の移動に並行して、または、前記エアロゾル生成媒体の移動からの遅延を伴って、前記加熱用エネルギー源を移動させるように構成される、
エアロゾル供給デバイス。
【請求項23】
前記第1の距離が約4mm以下の距離である、請求項22に記載のエアロゾル供給デバイス。
【請求項24】
前記第1の距離が約0.010mm以上の距離である、請求項22又は23に記載のエアロゾル供給デバイス。
【外国語明細書】