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特開2023-166621情報処理システム、移動体端末、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166621
(43)【公開日】2023-11-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、移動体端末、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/123 20060101AFI20231114BHJP
【FI】
G08G1/123 A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023160022
(22)【出願日】2023-09-25
(62)【分割の表示】P 2022091413の分割
【原出願日】2015-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】599025673
【氏名又は名称】パイオニア販売株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(72)【発明者】
【氏名】仙田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】谷田部 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】吉田 徹也
(72)【発明者】
【氏名】飯島 稔雄
(72)【発明者】
【氏名】亀本 佳孝
(72)【発明者】
【氏名】森 哲郎
(57)【要約】      (修正有)
【課題】移動体端末に対して、地点の情報である地点情報を少ない操作数で送信可能な情報処理システム等を提供する。
【解決手段】地図と共に、地点を表す地点画像及び移動体を表す移動体画像を前記地点及び前記移動体の前記地図上の位置に表示させ、移動体画像及び地点画像を指定する操作を受け付けた場合、当該地点画像により表される地点の情報である地点情報を含み、当該移動体画像によって表される移動体と共に移動する移動体端末に対して送信される送信情報を生成する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図と共に、地点を表す地点画像及び移動体を表す移動体画像を前記地点及び前記移動体の前記地図上の位置に表示させる表示手段と、
前記移動体画像及び前記地点画像を指定する操作を受け付けた場合、当該地点画像により表わされる地点の情報である地点情報を含み、当該移動体画像によって表わされる移動体と共に移動する移動体端末に対して送信される送信情報を生成する生成手段と、
を備える情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、地点を示す地点情報を送信する情報処理装置等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、管理センターの端末から業務用車両に搭載された端末へ、管理センターの端末が指定した地点へ配送に向かうよう業務指示を行うことが可能なシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-123886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたような従来のシステムによれば、管理センターの端末のオペレータは、ある地点に業務用車両を向かわせる場合に、何れの車両がその地点により早く到着できるかを検討した上で向かわせる車両を決定し、次いで車両に送信するメッセージの作成画面を開き、先に決定した車両を選択するとともに地点を入力する必要があった。そのため、メッセージを送信するまでの操作量が多くなり、長い時間が掛かってしまうという問題があった。
【0005】
本願発明は、こうした事情に鑑み、移動体と共に移動する移動体端末に対して、地点の情報である地点情報を少ない操作数で送信可能な情報処理システム等を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、地図と共に、地点を表す地点画像及び移動体を表す移動体画像を前記地点及び前記移動体の前記地図上の位置に表示させる表示手段と、前記移動体画像及び前記地点画像を指定する操作を受け付けた場合、当該地点画像により表わされる地点の情報である地点情報を含み、当該移動体画像によって表わされる移動体と共に移動する移動体端末に対して送信される送信情報を生成する生成手段と、を備える。
【0007】
請求項8に記載の発明は、情報処理システムが行う情報処理方法であって、地図と共に、地点を表す地点画像及び移動体を表す移動体画像を前記地点及び前記移動体の前記地図上の位置に表示させる表示工程と、前記移動体画像及び前記地点画像を指定する操作を受け付けた場合、当該地点画像により表される地点の情報である地点情報を含み、当該移動体画像によって表される移動体と共に移動する移動体端末に対して送信される送信情報を生成する生成工程と、を含む。
【0008】
請求項9に記載の発明は、コンピュータを、地図と共に、地点を表す地点画像及び移動体を表す移動体画像を前記地点及び前記移動体の前記地図上の位置に表示させる表示手段、前記移動体画像及び前記地点画像を指定する操作を受け付けた場合、当該地点画像により表される地点の情報である地点情報を含み、当該移動体画像によって表される移動体と共に移動する移動体端末に対して送信される送信情報を生成する生成手段、として機能させる。
【0009】
請求項10に記載の発明は、コンピュータを、地図と共に、地点を表す地点画像及び移動体を表す移動体画像を前記地点及び前記移動体の前記地図上の位置に表示させる表示手段、前記移動体画像及び前記地点画像を指定する操作を受け付けた場合、当該地点画像により表される地点の情報である地点情報を含み、当該移動体画像によって表される移動体と共に移動する移動体端末に対して送信される送信情報を生成する生成手段、として機能させる情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】情報処理システム1の構成例を示すブロック図である。
図2】車両管理システムSの構成例を示す図である。
図3】情報処理サーバSVの構成例を示すブロック図である。
図4】クライアント端末Cの構成例を示すブロック図である。
図5】(A)、(B)は車両管理画面500の画面例を示す図である。
図6】車両条件設定画面600の画面例を示す図である。
図7】メッセージ作成画面700の画面例を示す図である。
図8】ナビゲーション装置NVの構成例を示すブロック図である。
図9】メッセージ応答画面800の画面例を示す図である。
図10】車両管理システムSの動作例を示すフローチャートである。
図11】車両管理システムSの動作例を示すフローチャートである。
図12】車両管理システムSの動作例を示すフローチャートである。
図13】(A)、(B)、(C)は、変形例における地図510の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願発明を実施するための形態について、図1を用いて説明する。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は表示手段111Aと、生成手段111Bと、を備えている。
【0013】
表示手段111Aは、地図と共に、地点を表す地点画像及び移動体を表す移動体画像を前記地点及び前記移動体の地図上の位置に表示させる。地点画像、移動体画像における画像は、地点や移動体を表す図形(アイコン)や文字を含む。移動体とは、例えば、自動車、自転車、人、鉄道、船舶、航空機等のことである。また、表示手段111Aは、図示しない表示装置に、地図上に地点画像及び移動体画像を描写した画像を表示させる。なお、情報処理システム1は、複数の装置(例えば、第1装置と第2装置)を含んで構成することができる。この場合、第1装置が表示手段111Aを備え、第2装置が表示装置を備えていてもよいし、第1装置が表示手段111A及び表示装置を備えていてもよい。
【0014】
生成手段111Bは、移動体画像及び地点画像を指定する操作を受け付けた場合、当該地点画像により表される地点の情報である地点情報を含み、当該移動体画像によって表される移動体と共に移動する移動体端末2に対して送信される送信情報を生成する。
【0015】
これにより、移動体画像及び地点画像を指定する操作を行うことにより、当該地点画像により表される地点の情報である地点情報を含み、当該移動体画像によって表される移動体と共に移動する移動体端末2に対して送信される送信情報が生成されることから、オペレータは、移動体と共に移動する移動体端末に対して、地点の情報である地点情報を少ない操作数で送信することができる。
【0016】
また、情報処理システム1は、地点画像をドラッグして移動体画像にドロップする操作、又は、移動体画像をドラッグして地点画像にドロップする操作を受け付ける受付手段111Cを更に備えてもよい。これにより、オペレータは、地点画像を移動体画像にドラッグ&ドロップ、又は、移動体画像を地点画像にドラッグ&ドロップすることにより、移動体端末に対して、地点の情報である地点情報を送信することができる。すなわち、オペレータは、地点と移動体の位置関係を地図上で確認しつつ何れの移動体が地点に近いかを検討しながら、地点に向かわせる移動体を選択することができるとともに、当該移動体に地点情報を送信することができる。
【0017】
また、表示手段111Aが地図上で複数の地点画像が重なる場合に、当該複数の地点画像の代わりに一つの代表地点画像を表示させ、代表地点画像に対する操作が検出された場合、当該代表地点画像が代表する複数の地点画像により示される各地点を一覧表示させ、一覧表示された地点に対する操作を受け付ける。地図上で複数の地点画像が重なる場合とは、例えば、東京都内における隣り合う建物をそれぞれ表す地点画像が存在する場合に、地図の縮尺によって関東地方全体を表す地図を表示した場合、各地点画像は重なって表示され、見分けることができなくなってしまう。そこで、こういったケースでは、複数の地点画像の代わりに一つの代表地点画像を表示させ、代表地点画像に対する操作が検出された場合に、当該代表地点画像が代表する複数の地点画像により示される各地点を一覧表示させ、一覧表示された地点に対する操作を受け付けることとする。これにより、地点画像の表示数を抑制することができ、オペレータが地点画像及び移動体画像を指定する操作を行いやすくなる。
【0018】
更に、表示手段111Aが、指定された条件を満たす移動体を表す移動体画像を表示させることとしてもよい。この場合、オペレータは、地点に向かわせる移動体について条件を指定することにより、条件を満たす移動体のみを地図上に表示させることができる、これにより、条件を満たさない移動体(地点に向かわせることのない移動体)を表す移動体画像を排除することができ、オペレータの移動体画像を選択する際の検討及び移動体画像を指定する操作が容易になる。なお、移動体について指定する条件としては、例えば、移動体が自動車である場合、自動車の属性(ドライバー、装備(クレーン有り、冷凍設備有り、冷蔵設備有り、エアサスペンション装備有り)、積載量(2t、4t、・・・)、定員数)、自動車の走行状態(一般道路走行中、高速道路走行中、停止中(エンジンon、エンジンoff))、自動車の業務状態(実車(配達中)、空車(業務待ち、帰宅中)、休憩中、待機中)といった条件が挙げられるが、これに限られない。
【0019】
更にまた、表示手段111Aが表示中の地図上に移動体画像と地点画像を同時に表示できない場合に、移動体画像と地点画像を同時に表示可能な縮尺の地図に変更して、当該移動体画像と地点画像を表示させることとしてもよい。例えば、新たに地点が登録されて当該地点を表す地点画像を表示する際に、当該地点が表示中の地図外である場合、当該地点画像は移動体画像と同時に表示することができず、地図上で地点画像及び移動体画像を指定することができなくなる。同様に、地図上に表示されていた移動体画像が表す移動体が地図外に移動した場合も、当該移動体画像は地点画像と同時に表示することができず、地図上で地点画像及び移動体画像を指定することができなくなる。そこで、表示手段111Aは、移動体画像と地点画像を同時に表示可能な縮尺の地図に変更して、当該移動体画像と地点画像を表示させることが好ましい。これにより、地図上には移動体画像と地点画像が同時に表示されることになり、地図上で地点画像及び移動体画像を指定することができるようになる。
【0020】
一方で、生成手段111Bにより生成された送信情報を情報処理システム1から受信した移動体端末2は、受信した送信情報に含まれる地点情報の示す地点を報知し、当該地点へ移動可能かの入力を受け付け、当該入力の結果を示す入力結果情報を情報処理システム1に送信する。例えば、移動体が自動車である場合には、自動車のドライバーに地点を報知して、ドライバーによる当該地点への移動が可能かの入力を受け付け、当該入力の結果を示す入力結果情報を情報処理システム1に送信する。この場合、情報処理システム1側では、送信情報の送信先である移動体端末2と共に移動する移動体が地点情報の示す地点に移動可能かを把握することができる。
【0021】
また、移動体端末2は、地点情報の示す地点を報知する際に、地点へ移動可能であることを示す表示部材を表示し、当該表示部材へのタッチ操作を検出した場合に、地点へ移動可能であることを示す入力結果情報を情報処理システム1に送信する。この場合、例えば、移動体のドライバーは、地点へ移動可能であることを示す表示部材に対してタッチ操作するだけで、地点へ移動可能であることを示す入力結果情報を情報処理システム1に送信することができる。
【実施例0022】
次に、上述した実施形態に対応する具体的な実施例について説明する。
【0023】
図2図12を用いて実施例について説明する。なお以下に説明する実施例は、本願発明を、車両管理システムSに適用した場合の実施例である。
【0024】
[1.車両管理システムSの構成及び概要]
図2に示すように、本実施例の車両管理システムSは、運送業者の車両(「移動体」の一例)を管理するために、車両に搭載された車載ナビゲーション装置NV(「移動体端末」の一例。以下、「ナビゲーション装置NV」という場合がある)と、車両管理システムSに関するサービスを提供する情報処理サーバSVと、運送業者側に設置されるクライアント端末Cとを含んで構成される。なお、図2ではナビゲーション装置NVとクライアント端末Cをそれぞれ一台ずつ示しているが、車両管理システムSは複数のナビゲーション装置NV及びクライアント端末Cを含んで構成されていてもよい。
【0025】
ナビゲーション装置NVは、車両に関する車両情報(例えば、現在地を示す現在地情報、到着予想時刻を示す到着予想時刻情報等)や、情報処理サーバSVから受信したメッセージデータに対する応答情報等を情報処理サーバSVに送信する。
【0026】
情報処理サーバSVは、車両情報や応答情報等に基づいて運送業者が車両を管理する際に利用する車両管理画面を表示するための車両管理画面用ウェブページデータを作成し、クライアント端末Cに送信する。
【0027】
クライアント端末Cは、車両管理画面用ウェブページデータに基づいてウェブブラウザを用いて車両管理画面をディスプレイに表示する。運送業者のオペレータは、車両管理画面を介して、各車両に搭載されたナビゲーション装置NVが送信した車両情報に基づく情報や応答情報に基づく情報を把握し、又、各車両に対する指示を行う。
【0028】
また、車両管理画面には、地図が表示され、地図上には、各車両を表す図形(「車両アイコン」)と、車両の目的地として設定された地点を表す図形(「地点アイコン」)が表示される。そして、車両アイコンをドラッグして地点アイコン上にドロップする操作、又は、地点アイコンをドラッグして車両アイコン上にドロップする操作が行われると、当該地点アイコンが表す地点(ドラッグ操作する前の地点)を示す地点情報を含み、当該車両アイコンが表す車両に搭載されたナビゲーション装置NVに対して送信されるメッセージデータ(「送信情報」の一例)を生成するためのメッセージ作成画面が表示される。オペレータが、メッセージ作成画面への入力が完了すると、その内容が情報処理サーバSVに送信され、情報処理サーバSVが当該内容に基づいてメッセージデータを生成してナビゲーション装置NVに送信される。
【0029】
ナビゲーション装置NVは、メッセージデータを受信すると、メッセージデータに含まれる地点情報の示す地点と共に、移動可能ボタン及び移動不可能ボタンをディスプレイに表示する。ドライバーが何れかのボタンを選択すると、選択されたボタンに対応して、移動可能であることを示す移動可能情報又は移動不可能であることを示す移動不可能情報である入力結果情報が、情報処理サーバSVに送信される。情報処理サーバSVは、ナビゲーション装置NVから受信した入力結果情報に基づいて、ドライバーが地点に行けるか又は行けないかをクライアント端末Cのオペレータに提示する応答結果画面を表示するための応答結果画面用ウェブページデータを作成し、クライアント端末Cに送信する。
【0030】
[2.情報処理サーバ装置SVの構成]
次に、情報処理サーバ装置SVの構成について説明する。図3に示すように、情報処理サーバ装置SVは、大別して、制御部311、記憶部312、通信部313、表示部314及び操作部315を含んで構成されている。
【0031】
記憶部312は、例えばハードディスクドライブ等により構成されており、OS(Operating System)、サーバプログラム及び各種データを記憶する。また、記憶部312は、設定された警告判定用閾値を記憶する。
【0032】
通信部313は、ネットワークNWに接続して、ナビゲーション装置NVやクライアント端末C等との通信状態を制御する。
【0033】
表示部314は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。
【0034】
操作部315は、例えば、キーボード、マウス等により構成されており、オペレータからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号として制御部311に出力するようになっている。
【0035】
制御部311は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。そして、CPUが、ROMや記憶部312に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
【0036】
制御部311は、クライアント端末Cにて指定された地点(緯度経度、住所、地点名称等)を示す地点情報を記憶部312に記憶させる。また、制御部311は、車両に搭載されたナビゲーション装置NVから車両情報を受信する。更に、制御部311は、記憶部312に記憶させた地点情報が示す地点を表す地点アイコンと、ナビゲーション装置NVから受信した車両情報に含まれる現在地情報が示す地点を表す車両アイコンを重畳させた地図を表示する車両管理画面を表示させるための車両管理画面用ウェブページデータを作成し、クライアント端末Cに送信する。
【0037】
また、制御部311は、車両アイコンをドラッグして地点アイコン上にドロップする操作、又は、地点アイコンをドラッグして車両アイコン上にドロップする操作が行われたことを検出すると、当該地点アイコンが表す地点(ドラッグ操作する前の地点)を示す地点情報を含み、当該車両アイコンが表す車両に搭載されたナビゲーション装置NVに対して送信されるメッセージデータを作成するためのメッセージ作成画面を表示させるためのメッセージ作成画面用ウェブページデータを作成し、クライアント端末Cに送信する。メッセージ作成画面には、ドラッグ&ドロップされた車両アイコンが表す車両を示す車両名称と、ドラッグ&ドロップされた地点アイコンが表す地点を示す地点情報と、メッセージをテキスト入力するための部分が表示される。
【0038】
更に、制御部311は、クライアント端末Cからメッセージ作成画面に表示及び入力された内容(車両名称、地点情報及びメッセージ本文を含むデータ。以下、「メッセージ元データ」という場合がある)を受信すると、当メッセージ元データに基づいてメッセージデータを生成し、メッセージ元データに含まれていた車両名称と対応付けられているナビゲーション装置NVに対してメッセージデータを送信する。
【0039】
更にまた、制御部311は、ナビゲーション装置NVから入力結果情報を受信すると、ドライバーが地点に行けるか又は行けないかをクライアント端末Cのオペレータに提示する応答結果画面を表示するための応答結果画面用ウェブページデータを作成し、クライアント端末Cに送信する。
【0040】
[3.クライアント端末Cの構成]
次に、クライアント端末Cの構成について説明する。図4に示すように、クライアント端末Cは、大別して、制御部411、記憶部412、通信部413、表示部414及び操作部415を含んで構成されている。
【0041】
記憶部412は、例えばハードディスクドライブ等により構成されており、OS、各種プログラム(ウェブブラウザ)及び各種データを記憶する。また、記憶部412は、設定された送信判定用閾値を記憶する。
【0042】
通信部413は、ネットワークNWに接続して、情報処理サーバSV等との通信状態を制御する。
【0043】
表示部414は、例えば、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。
【0044】
操作部415は、例えば、キーボード、マウス等により構成されており、オペレータからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号として制御部411に出力するようになっている。
【0045】
制御部411は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。そして、CPUが、ROMや記憶部412に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより各種機能を実現する。
【0046】
制御部411は、情報処理サーバSVから受信した車両管理画面用ウェブページデータに基づく車両管理画面、メッセージ作成画面用ウェブページデータに基づくメッセージ作成画面、応答結果画面用ウェブページデータに基づく応答結果画面を表示部414に表示させる。
【0047】
ここで、図5図7を用いて表示部414に表示される画面例について説明する。図5(A)、(B)は、車両管理画面500の一例である。
【0048】
図5(A)に示すように、車両管理画面500には、運送業者が管理する車両に関する情報を表示するための車両情報表示枠501a、501b、501c、501d(車両情報表示枠501a、501b、501c、501dを総称して車両情報表示枠501と表記する場合がある)が車両毎に表示される。車両情報表示枠501には、車両を表す車両アイコン、車両の名称、実車又は空車の表示、現在地、次の目的地(訪問地)、次の目的地(訪問地)の指定時刻及び到着予想時刻が表示される。なお、到着予想時刻が指定時刻より遅い場合には、オペレータがそのことを認識しやすい態様で表示がなされる(図では、イタリック体で到着時刻を表示している)。
【0049】
また、車両情報表示枠501の上方には、車両条件ボタン521が設けられている。車両条件ボタン521が選択されると図6に示す車両条件設定画面600が表示される。車両条件設定画面600では、車両管理画面500に表示する車両の条件を設定することができる。つまり、車両条件設定画面600で条件が設定されると、車両管理画面500には設定された条件を満たす車両の車両情報を表示する車両情報表示枠501が表示される。
【0050】
車両条件設定画面600には、ドライバー氏名を入力するためのテキストボックス601、ドライバーの性別を選択するためのオプションボタン602a、602bが設けられている。テキストボックス601に氏名を入力することにより、当該氏名のドライバーが運転する車両を抽出することができ、オプションボタン602a、602bで性別を選択することによりその性別のドライバーが運転する車両を抽出することができる。また、車両が備えるべき装備について、冷凍設備、冷蔵設備、クレーン、エアサスペンションをそれぞれ選択するためのチェックボックス603a、603b、603c、603dが設けられている。必要な装備についてチェックボックス603a、603b、603c、603dをチェックすることにより、当該装備を備える車両を抽出することができる。更に、車両のタイプについて、2tショート、2tロング、4t標準、4tロングをそれぞれ選択するためのチェックボックス604a、604b、604c、604dが設けられている。車両のタイプについてチェックボックス604a、604b、604c、604dをチェックすることにより、当該タイプの車両を抽出することができる。更にまた、車両の走行状態について、一般道走行中、高速道走行中、停車中をそれぞれ選択するためのチェックボックス605a、605b、605cが設けられている。車両の走行状態についてチェックボックス605a、605b、605cをチェックすることにより、当該走行状態の車両を抽出することができる。更にまた、車両の業務状態について、配達中、業務待ち、帰宅中、休憩中をそれぞれ選択するためのチェックボックス606a、606b、606c、606dが設けられている。車両の業務状態についてチェックボックス606a、606b、606c、606dをチェックすることにより、当該業務状態の車両を抽出することができる。
【0051】
車両条件設定画面600には、完了ボタン610が設けられており、完了ボタン610が選択されると、オペレータにより入力された条件を示す条件情報が情報処理サーバSVに送信される。これに対して、情報処理サーバSVは、条件情報が示す条件を満たす車両のみを表示する車両管理画面500を表示させるための車両管理画面用ウェブページデータを作成して、クライアント端末Cに送信する。これにより、車両条件設定画面600で設定した条件を満たす車両を表示する車両管理画面500が表示部414に表示される。
【0052】
図5に戻り、車両情報表示枠501の右方には、各車両の現在地を表すための地図510が表示され、地図510上には、各車両を表す車両アイコン511a、511b、511c、511d、・・・(車両アイコン511a、511b、511c、511d、・・・を総称して車両アイコン511と表記する場合がある)が当該車両の現在地を示す位置に表示される。これにより、オペレータは自社の車両がそれぞれどの位置にいるかを一目で把握することができる。また、地図510上には、予めオペレータにより目的地として設定された地点を表す地点アイコン521が表示される。車両アイコン511及び地点アイコン521は、オペレータがクライアント端末Cの操作部415(例えば、マウス)を用いてドラッグ&ドロップ操作を行うことができるようになっている。更に、地図拡大ボタン531及び地図縮小ボタン532が設けられており、それらが選択されることにより、地図510の縮尺が変更され、地図510が拡大表示されたり、縮小表示されたりする。そして、図5(b)に示すように、オペレータが車両アイコン511aをドラッグして地点アイコン521上にドロップすると図7に示すメッセージ作成画面700が表示される。具体的には、ドラッグ&ドロップ操作により指定された車両アイコン511及び地点アイコン521に基づき、車両アイコン511が表す車両の車両名称と、地点アイコン521が表す地点を示す地点情報とがクライアント端末Cから情報処理サーバSVに送信され、これらに基づいて情報処理サーバSVが作成したメッセージ作成画面用ウェブページデータに基づき、メッセージ作成画面700が表示部414に表示される。なお、同様に、オペレータが地点アイコン521をドラッグして車両アイコン511a上にドロップしても図7に示すメッセージ作成画面700が表示される。
【0053】
メッセージ作成画面700には、メッセージの送信先となる車両の名称を表示するためのラベル701と、当該車両に送信する目的地を表示するためのラベル702と、当該車両に対するメッセージ本文を入力するためのテキストボックス703が設けられている。ラベル701には、車両管理画面500にて、ドラッグ&ドロップ操作により選択(指定)された車両アイコン511aで表されている車両の名称が表示される。ラベル702には、車両管理画面500にて、ドラッグ&ドロップ操作により選択(指定)された地点アイコン521で表されている地点の地点情報(住所及び社名)が表示される。テキストボックス703は、メッセージ作成画面700が表示された時点では空欄となっており、ここにオペレータが操作部415(例えば、キーボード)を用いて、送信先である車両のドライバーに送信するメッセージ本文を入力することができる。
【0054】
また、メッセージ作成画面700には、送信ボタン704が設けられており、送信ボタン704が選択されると、ラベル701に表示された車両の名称と、ラベル702に表示された目的地を示す地点情報と、テキストボックス703に入力されたメッセージ本文を含むメッセージ元データが情報処理サーバSVに送信される。
【0055】
[4.ナビゲーション装置NVの構成]
次に、本実施例に係るナビゲーション装置NVの構成について説明する。図8に示すように、ナビゲーション装置NVは、制御部211と、HDD等からなる記憶装置212と、キーボード又はリモートコントローラ、タッチパネル等からなる入力装置213と、表示ユニット214と、バスライン215と、入出力インターフェース部220と、車速センサ221と、角速度センサ222と、加速度センサ223と、舵角センサ224と、GPS(Global Positioning System)受信部225と、データ送受信部226と、無線通信部227を備えて構成されている。
【0056】
車速センサ221は、例えばナビゲーション装置NVが搭載されている車両から取得される車速パルス等を用いた速度検出処理等を用いて当該車両の現在速度を検出し、速度データを出力する。角速度センサ222は、当該車両の、例えば方向変化の角速度を検出し、単位時間当たりの角速度データ及び相対方位データを出力する。加速度センサ223は、当該車両の例えば前後方向の加速度を検出し、単位時間当たりの加速度データ等を出力する。舵角センサ224は、当該車両の舵角を検出し、舵角データ等を出力する。GPS受信部225は、GPS衛星からの航法電波を受信し、GPS測位データとして自車位置(現在地)情報である緯度、経度、高度データ、車両の進行方向の絶対方位データ及びGPS速度データ等を出力する。データ送受信部226は、ネットワークNWを介した情報処理サーバSVとの間のデータの送受信に係る処理を行う。無線通信部227は、無線による路車間通信と車車間通信に係る処理を行う。
【0057】
記憶装置212は、表示ユニット214に地図を表示するための地図画像データや、経路を探索する際に用いる地図情報、道路リンク情報などが格納される。また、記憶装置212は、オペレーティングシステムや、アプリケーションプログラム等の各種プログラムを記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、サーバ装置等からネットワークを介して取得されるようにしても良いし、CD、DVD、USBメモリ等の記録媒体に記録されたものを読み込むようにしても良い。
【0058】
入力装置213は、タッチパネル、キーボード、マウス、その他のコントローラ等により構成され、利用者の入力操作を受け付けて、操作内容を示す操作信号を制御部211に送信する。
【0059】
表示ユニット214は、制御部211の制御下で各種表示データを表示する。表示ユニット214は、グラフィックスコントローラ214aと、VRAM(Video RAM)等のメモリからなるバッファメモリ214bと、液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ214c等を備えて構成されている。この構成においてグラフィックスコントローラ214aは、バスライン215を介して制御部211から送られる制御データに基づいて、表示ユニット214全体の制御を行う。また、バッファメモリ214bは、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶する。そして、グラフィックスコントローラ214aから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ214cに画像が表示される。
【0060】
制御部211は、制御部211全体を制御するCPU211aと、制御部211を制御する制御プログラム等が予め記憶されているROM211bと、各種データを一時的に格納するRAM211cと、により構成されている。制御部211は、車速センサ221、角速度センサ222、加速度センサ223、舵角センサ224及びGPS受信部225と、バスライン215及び入出力インターフェース部220を介して接続されており、それぞれから出力される速度データ、角速度データ及び相対方位データ、舵角データ、GPS測位データ及び車両の進行方向の絶対方位データ、加速度データ等に基づいて、ナビゲーション装置NV全体の制御を行うとともに、表示ユニット214等の各種構成部材における夫々の動作を制御する。
【0061】
制御部211は、車両に関する車両情報(例えば、現在地を示す現在地情報、到着予想時刻を示す到着予想時刻情報等)を情報処理サーバSVに送信する。また、制御部211は、情報処理サーバSVからメッセージデータを受信すると、図9に示すように、メッセージ応答画面800をディスプレイ214cに表示させる。
【0062】
メッセージ応答画面800には、メッセージデータに含まれる地点情報の示す地点(目的地)を表示するラベル801と、メッセージデータに含まれるメッセージ本文(テキスト)を表示するラベル802が設けられている。メッセージ応答画面800には、メッセージに対して応答するためのはいボタン803及びいいえボタン804が設けられている。はいボタン803又はいいえボタン804が選択されることにより、メッセージに対する応答情報が情報処理サーバSVに送信される。つまり、はいボタン803が選択されると、目的地に行けることを示す応答情報が送信され、いいえボタン804が選択されると、目的地に行けないことを示す応答情報が送信される。
【0063】
また、メッセージ応答画面800の地図820上には、メッセージデータに含まれる地点情報の示す地点(目的地)を表す地点アイコン821と、当車両の現在地を表す車両アイコン822が表示される。これにより、ドライバーは直感的に目的地が現在地から近いか否かを把握することができ、短時間ではいボタン803又はいいえボタン804を選択することができる。これにより、クライアント端末Cへ応答情報の内容が短時間で送信されることから、クライアント端末Cのオペレータは仮に応答の内容が目的地に行けないというものであったとしても、直ぐに別の車両へメッセージを送信することができる。
【0064】
[5.車両管理システムSの動作例]
次に、図10図12のフローチャートを用いて、車両管理システムSの動作例について説明する。なお、ここでは説明の簡略化のため、ナビゲーション装置NVからは随時、車両情報が情報処理サーバSVに送信され、これに伴い、クライアント端末Cの表示部414に表示される車両管理画面500が更新されるものとする。また、車両を向かわせる地点(目的地)も予めクライアント端末Cから情報処理サーバSVに登録されているものとする。
【0065】
まず、クライアント端末Cの制御部411は、車両管理画面500の車両条件ボタン521がオペレータにより選択されたか(例えば、クリックされたか)否かを判定する(ステップS11C)。このとき、制御部411は、車両条件ボタン521が選択されていないと判定した場合には(ステップS11C:NO)、図11のステップS17Cに移行する。一方、制御部411は、車両条件ボタン521が選択されたと判定した場合には(ステップS11C:YES)、車両条件設定画面600(図6)を表示部414に表示させる(ステップS12C)。このとき、制御部411は、予め情報処理サーバ411から受信して記憶しておいた車両条件設定画面用ウェブページに基づいて車両条件設定画面600はを表示することとしてもよいし、車両条件ボタン521が選択された段階で、情報処理サーバ411に対して車両条件設定画面用ウェブページの取得要求を行い、そのレスポンスとして取得した車両条件設定画面用ウェブページに基づいて表示させることとしてもよい。
【0066】
次に、制御部411は、車両条件設定画面600における完了ボタン610が選択されるまで待機し(ステップS13C:NO)、完了ボタン610が選択されたと判定した場合には(ステップS13C:YES)、車両条件設定画面600においてオペレータにより入力された条件を示す条件情報を情報処理サーバSVに送信する(ステップS14C)。
【0067】
これに対して、情報処理サーバSVの制御部311は、条件情報を受信するか、又は、ドラッグ&ドロップ操作に基づく地点情報及び車両名称を受信するまで待機しており(ステップS11B:NO、図11のステップS15B:NO)、条件情報を受信したと判定した場合には(ステップS11B:YES)、条件情報が示す条件を満たす車両を抽出する(ステップS12B)。具体的には、制御部311は、記憶部312に構築された車両データベース(図示しない。車両条件設定画面600において入力された条件に基づいて車両を抽出するために必要な情報(ドライバーの氏名、ドライバーの性別、車両の装備(冷凍設備の有無、冷蔵設備の有無、クレーンの有無、エアサスペンションの有無)、車両のタイプ(2tショート、2tロング、4t標準、4tロング)、走行状態(一般道走行中、高速道走行中、停車中)、業務状態(配達中、業務待ち、帰宅中、休憩中)を示す各情報)を格納するデータベース)を参照して、条件情報が示す条件を満たす車両を抽出する。
【0068】
次に、制御部311は、ステップS12Bの処理で抽出した車両を表示する車両管理画面用ウェブページデータをクライアント端末Cに送信する(ステップS14B)。
【0069】
一方、クライアント端末Cの制御部411は、ステップS14Cの処理後、車両管理画面用ウェブページデータを受信するまで待機しており(ステップS15C:NO)、車両管理画面用ウェブページデータを受信すると(ステップS15C:YES)、受信した車両管理画面用ウェブページデータに基づいて車両管理画面500を表示部414に表示する(ステップS16C)。このときの車両管理画面500には、車両条件設定画面600において入力された条件を満たす車両についてのみ車両情報表示枠501、及び、車両アイコン511が表示される。
【0070】
図11に移り、制御部411は、車両管理画面500においてドラッグ&ドロップ操作(すなわち、車両アイコン511をドラッグして地点アイコン521上にドロップする操作、又は、地点アイコン521をドラッグして車両アイコン511上にドロップする操作)が行われたか否かを判定する(ステップS17C)。このとき、制御部411は、車両管理画面500においてドラッグ&ドロップ操作が行われていないと判定した場合には(ステップS17C:NO)、図10のステップ11Cの処理に移行する。一方、制御部411は、車両管理画面500においてドラッグ&ドロップ操作が行われたと判定した場合には(ステップS17C:YES)、ドラッグ&ドロップ操作の対象となった地点アイコン521で表される地点を示す地点情報(緯度・経度、住所など、地点を特定するための情報であれば良い)、及び、ドラッグ&ドロップ操作の対象となった車両アイコン511で表される車両の車両名称(車両IDなど、車両を特定するための情報であれば良い)を、情報処理サーバSVに送信する(ステップS18C)。
【0071】
これに対して、情報処理サーバSVの制御部311は、クライアント端末Cから地点情報及び車両名称を受信すると(ステップS15B:YES)、メッセージ作成画面700をクライアント端末Cの表示部414に表示するためのメッセージ作成画面用ウェブページデータを作成する(ステップS16B)。具体的には、メッセージ作成画面700におけるラベル701にステップS15Bの処理で受信した車両名称が表示され、ラベル702にステップS15Bの処理で受信した地点情報の示す地点を表す文字列が表示されるように、メッセージ作成画面用ウェブページデータを作成する(ステップS16B)。なお、車両名称の代わりに車両IDなど、車両を特定するための情報を受信した場合には、当該情報に基づき図示しないデータベースを参照して、車両を特定し車両名称を取得することする。
【0072】
次に、制御部311は、ステップS16Bの処理で作成したメッセージ作成画面用ウェブページデータをクライアント端末Cに送信する(ステップS17B)。
【0073】
一方、クライアント端末Cの制御部411は、ステップS18Cの処理後、メッセージ作成画面用ウェブページデータを受信するまで待機しており(ステップS19C:NO)、メッセージ作成画面用ウェブページデータを受信すると(ステップS19C:YES)、受信したメッセージ作成画面用ウェブページデータに基づいてメッセージ作成画面700を表示部414に表示する(ステップS20C)。
【0074】
次に、制御部411は、送信ボタン704が選択されたか(例えば、クリックされたか)否かを判定する(ステップS21C)。制御部411は、送信ボタン704が選択されるまで待機しており(ステップS21C:NO)、送信ボタン704が選択されたと判定した場合には(ステップS21C:YES)、メッセージ作成画面700において表示又は入力された内容を含むメッセージ元データを情報処理サーバSVに送信する(ステップS22C)。具体的には、メッセージ作成画面700においてラベル701に表示されていた車両名称(車両名称の代わりに車両IDなど、車両を特定するための情報であれば良い)、ラベル702に表示されていた地点情報(緯度・経度、住所など、地点を特定するための情報であれば良い)、及び、テキストボックス703に入力されたメッセージ本文を含むメッセージ元データを情報処理サーバSVに送信する。
【0075】
これに対して、情報処理サーバSVの制御部311は、ステップS17Bの処理後、メッセージ元データを受信するまで待機しており(ステップS18B:NO)、メッセージ元データを受信したと判定すると(ステップS18B:YES)、メッセージ元データに基づいてメッセージデータを作成して、メッセージ元データに含まれる車両名称(又は車両を特定するための情報)に基づいて特定した送信先車両に搭載されているナビゲーション装置NVに対して送信する(ステップS19B)。具体的には、制御部311は、メッセージ元データに含まれる地点情報及びメッセージ本文を含むメッセージデータを生成して送信する。
【0076】
他方、ナビゲーション装置NVの制御部211は、メッセージデータを受信するまで待機しており(ステップS11A)、メッセージデータを受信したと判定すると(ステップS11A:YES)、ディスプレイ214cにメッセージ応答画面800を表示する(ステップS12A)。このとき、メッセージ応答画面800におけるラベル801には、ステップS11Aの処理で受信したメッセージデータに含まれる地点情報の示す地点(目的地)が表示され、ラベル802には、ステップS11Aの処理で受信したメッセージデータに含まれるメッセージ本文が表示される。
【0077】
次に、制御部211は、はいボタン803又はいいえボタン804が選択されるまで待機しており(ステップS13A:NO)、はいボタン803又はいいえボタン804が選択されたと判定した場合には(ステップ13A:YES)、選択されたボタンに応じて、目的地に行けることを示す応答情報又は目的地に行けないことを示す応答情報を情報処理サーバSVに送信する(ステップS14A)。
【0078】
これに対して、情報処理サーバSVの制御部311は、ステップS19Bの処理後、応答情報を受信するまで待機しており(ステップS20B:NO)、応答情報を受信したと判定すると(ステップS20B:YES)、応答情報の内容(目的地に行けるか否か)を含む車両管理画面用ウェブページデータを作成し(ステップS21B)、クライアント端末Cに送信する(ステップS22B)。
【0079】
一方、クライアント端末Cの制御部411は、ステップS22Cの処理後、車両管理画面用ウェブページデータを受信するまで待機しており(ステップS23C:NO)、車両管理画面用ウェブページデータを受信すると(ステップS23C:YES)、受信した車両管理画面用ウェブページデータに基づいて車両管理画面500を表示部414に表示する(ステップS24C)。このとき、車両管理画面500には、メッセージの送信先である車両のドライバーからの回答内容(すなわち、目的地に行けるか否か)が表示される。
【0080】
以上説明したように、本実施例に係る情報処理サーバSV(「情報処理システム」の一例)の制御部411(「表示手段」、「生成手段」の一例)は、地点を表す地点アイコン521(「地点画像」の一例)及び車両(「移動体」の一例)を表す車両アイコン511(「移動体画像」の一例)を地図510上に表示させ、少なくとも何れかの車両アイコン511及び地点アイコン521を指定する操作を受け付けた場合、地点アイコン521が表す地点を示す地点情報を含み、車両アイコン511が表す車両と共に移動するナビゲーション装置NV(「移動体端末」の一例)に対して送信されるメッセージ(「送信情報」の一例)を生成する。
【0081】
したがって、本実施例に係る情報処理サーバSVによれば、少なくとも何れかの車両アイコン511及び地点アイコン521を指定する操作を行い、メッセージ作成画面700にメッセージ本文を入力することにより、地点アイコン521が表す地点を示す地点情報及びメッセージ本文を含み、指定された車両アイコン511が表す車両と共に移動するナビゲーション装置NVに対して送信されるメッセージデータが生成されることから、オペレータは、複数の車両の少なくとも何れかの車両と共に移動するナビゲーション装置NVに対して、地点を示す地点情報及びメッセージ本文を少ない操作数で送信することができる。
【0082】
また、制御部411(「受付手段」の一例)は、地点アイコン521をドラッグして車両アイコン511にドロップする操作、又は、車両アイコン511をドラッグして地点アイコン521にドロップする操作を受け付ける。これにより、クライアント端末Cのオペレータは、地点アイコン521を車両アイコン511にドラッグ&ドロップ、又は、車両アイコン511を地点アイコン521にドラッグ&ドロップすることにより、車両アイコン511及び地点アイコン521を指定することができる。すなわち、オペレータは、地点と車両の位置関係を地図510上で確認しつつ何れの車両が地点に近いかを検討しながら、地点に向かわせる車両を選択することができ、車両アイコン511及び地点アイコン521を指定する際の利便性が向上する。
【0083】
更に、制御部411は、クライアント端末Cのオペレータによって指定された条件を満たす車両を表す車両アイコン511を地図510上に表示させる。この場合、オペレータは、地点に向かわせる車両について条件を指定することにより、条件を満たす車両の車両アイコン511のみを地図510上に表示させることができる。これにより、条件を満たさない車両(地点に向かわせることのない車両)を表す車両アイコン511が排除されることから、オペレータは送信先の車両を少ない選択肢の中から選択することができ、表示する車両アイコン511の数も少ないため車両アイコン511を指定する操作も容易になる。
【0084】
更にまた、ナビゲーション装置NVは、情報処理サーバSVから受信したメッセージデータに含まれる地点情報の示す地点を報知し、当該地点へ移動可能かの入力を受け付け、当該入力の結果を示す応答情報(「入力結果情報」の一例)を情報処理サーバSVに送信する。この場合、情報処理サーバSV及びクライアント端末C側では、メッセージデータを送信したナビゲーション装置NVと共に移動する車両が地点情報の示す地点に移動可能かを把握することができる。
【0085】
更にまた、ナビゲーション装置NVは、はいボタン803(「地点へ移動可能であることを示す表示部材」の一例)を表示し、はいボタン803へのタッチ操作を検出した場合に、地点へ移動可能であることを示す応答情報を送信する。これにより、車両のドライバーは、はいボタン803に対してタッチ操作をするだけで、地点へ移動可能であることを示す応答情報を情報処理サーバSVに送信することができる。
【0086】
[6.変形例]
次に、上記実施例の変形例について説明する。なお、以下に説明する変形例は適宜組み合わせることができる。
【0087】
[6.1.変形例1]
上記実施例では、地点アイコン521と車両アイコン511を指定する操作として、ドラッグ&ドロップ操作を例示したが、地点アイコン521と車両アイコン511を指定する操作として他の操作を採用することもできる。例えば、地点アイコン521をクリックし、次いで、車両アイコン511をクリックする操作であってもよいし、地点アイコン521及び車両アイコン511をマウスポインタで囲う操作としてもよい。また、地点アイコン521及び車両アイコン511にそれぞれユニークな符号を付して表示し、指定する地点アイコン521に対応する符号と、指定する車両アイコン511に対応する符号を、両者が区別できるようにして(例えば、両符号の間に「スペース」を挟むなどして)、キーボードから入力することとしてもよい。
【0088】
[6.2.変形例2]
上記実施例では、車両管理画面500において、車両情報表示枠501を表示する順序について説明しなかったが、車両情報表示枠501の表示順序は様々なソート基準に従って決定することができる。ソート基準としては、例えば、車両が表示中の地図の中心から近い順、車両が地点アイコン521から近い順、車両の名称順、車両のID順といったソート基準が考えられる。なお、ソート基準は、クライアント端末Cのオペレータが選択することとしてもよい。
【0089】
[6.3.変形例3]
上記実施例では説明しなかったが、複数の地点アイコン521を地図510上に表示する際、地図510の縮尺によっては、図13(A)に示すように、各地点アイコン521a、521b、521cの一部や全てが重畳表示されてしまう場合がある。この場合、オペレータが地点アイコン521cについてドラッグ&ドロップ操作しようとしても、意図する地点アイコン521cに対して操作を行うことができないおそれがある(例えば、地点アイコン521a、521bに対する操作となってしまうおそれがある)。そこで、本変形例では、情報処理サーバSVの制御部311は、地図510上で複数の地点アイコン521a、521b、521cが重なる場合に、図13(B)に示すように、当該複数の地点アイコン521a、521b、521cの代わりに一つの代表地点アイコン530(「代表地点画像」の一例)を表示させ、代表地点アイコン530に対する操作(例えば、代表地点アイコン530をクリックする操作、車両アイコン511をドロップする操作)が検出された場合、図13(C)に示すように、代表地点アイコン530が代表する複数の地点アイコン521a、521b、521cにより示される各地点を一覧540に表示させ、一覧540に表示された地点に対する操作を受け付けることとしてもよい。また、一覧540には、代表地点アイコン530により代表された地点アイコン521a、521b、521cを表示させ、地点アイコン521a、521b、521cに対する操作を受け付けることとしてもよい。この場合、一覧540に表示される地点アイコン521a、521b、521cは、地図510上に表示される地点アイコン521と同様に操作することができるものとする。当該変形例により、地点アイコン521の表示数を抑制することで、オペレータが地点アイコン521及び車両アイコン511を指定する操作を行いやすくなる。
【0090】
[6.4.変形例4]
情報処理サーバSVの制御部311は、表示中の地図510上に車両アイコン511と地点アイコン521を同時に表示できない場合に、車両アイコン511と地点アイコン521を同時に表示可能な縮尺の地図510に変更して、車両アイコン511と地点アイコン521を表示させることとしてもよい。これにより、地図510上に車両アイコン511と地点アイコン521が同時に表示されることとなり、地図510上で車両アイコン511と地点アイコン521を指定することができるようになる。
【0091】
[6.5.変形例5]
上記実施例では、車両条件設定画面600において条件が設定された場合には、当該条件を満たす車両についてのみ車両情報表示枠501や車両アイコン511を表示することとしたが、変形例として、車両条件設定画面600において条件が設定された場合には、当該条件を満たす全ての車両に対するメッセージ作成画面700を表示することとしてもよい。この場合、例えば、メッセージ作成画面700のラベル701には、条件を満たす全車両の車両名を表示し、ラベル702の代わりに、その時点で登録されている地点を選択可能なコンボボックスを表示することとしてもよい。これにより、条件を満たす全ての車両に対して少ない操作でメッセージ元データを情報処理サーバSVに送信することができ、ナビゲーション装置NVに対しても短時間でメッセージデータを送信することができる。
【0092】
[6.6.変形例6]
上記実施例では、車両管理システムSは、ナビゲーション装置NV、情報処理サーバSV、クライアント端末Cの3つで構成されていたが、情報処理サーバSVを運送業者側に設置することにより、ナビゲーション装置NV及び情報処理サーバSVの2つで構成することもできる。この場合、車両管理画面500、車両条件設定画面600、メッセージ作成画面700は、情報処理サーバSVの制御部311が表示部314に表示させることとなる。また、制御部311は、操作部315を介して受け付けた地点アイコン521及び車両アイコン511を指定する操作に基づいて、地点アイコン521が表す地点を示す地点情報を含み、ナビゲーション装置NVに送信するメッセージを作成する。
【0093】
[6.7.変形例7]
上記実施例では、情報処理サーバSVの制御部311は、クライアント端末Cにおいてドラッグ&ドロップ操作を受け付けると、メッセージ作成画面700を表示部414に表示させて、メッセージ作成画面700に表示・入力された内容に基づくメッセージ元データに基づいてメッセージデータを生成するが、これに代えて、制御部311は、クライアント端末Cにおいてドラッグ&ドロップ操作を受け付けた場合、メッセージ作成画面700を表示部414に表示させることなく、ドラッグ&ドロップ操作により指定された地点アイコン521が表す地点を示す地点情報を含み、ドラッグ&ドロップ操作により指定された車両アイコン511が表す車両と共に移動するナビゲーション装置NVに対して送信されるメッセージデータを生成して送信することとしてもよい。本変形例によれば、クライアント端末Cのオペレータは少なくとも何れかの車両アイコン511及び地点アイコン521を指定する操作を行うことにより、地点アイコン521が表す地点を示す地点情報を含み、指定された車両アイコン511が表す車両と共に移動するナビゲーション装置NVに対して送信されるメッセージデータが生成されることから、複数の車両の少なくとも何れかの車両と共に移動するナビゲーション装置NVに対して、地点を示す地点情報を少ない操作数で送信することができる。
【符号の説明】
【0094】
1 情報処理システム
111A 表示手段
111B 生成手段
111C 受付手段
2 移動体端末
S 車両管理システム
SV 情報処理サーバ
311 制御部
312 記憶部
313 通信部
314 表示部
315 操作部
C クライアント端末
411 制御部
412 記憶部
413 通信部
414 表示部
415 操作部
NV ナビゲーション装置
211 制御部
211a CPU
211b ROM
211c RAM
212 記憶装置
213 入力装置
214 表示ユニット
214a グラフィックスコントローラ
214b バッファメモリ
214c ディスプレイ
215 バスライン
220 入出力インターフェース部
221 車速センサ
222 角速度センサ
223 加速度センサ
224 舵角センサ
225 GPS受信部
226 データ送受信部
227 無線通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13