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特開2023-166638端末装置、基地局装置、および、通信方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166638
(43)【公開日】2023-11-22
(54)【発明の名称】端末装置、基地局装置、および、通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20231115BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20231115BHJP
【FI】
H04L27/26 310
H04W72/04 136
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020171851
(22)【出願日】2020-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100160783
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 裕之
(72)【発明者】
【氏名】吉村 友樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 翔一
(72)【発明者】
【氏名】野上 智造
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 大一郎
(72)【発明者】
【氏名】大内 渉
(72)【発明者】
【氏名】林 会発
(72)【発明者】
【氏名】福井 崇久
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067BB04
5K067BB21
5K067CC02
5K067CC04
5K067CC06
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG01
5K067HH26
(57)【要約】      (修正有)
【課題】効率的に通信を行う端末装置、基地局装置及び通信方法を提供する。
【解決手段】上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、第2の符号化ビット系列をs番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備える。所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定される。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、
前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、
前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定される
端末装置。
【請求項2】
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、
前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、
前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定される
端末装置。
【請求項3】
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、
前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、
前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示される
端末装置。
【請求項4】
アンテナ部とベースバンド部と、を備え、
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用されることにより、第2の符号化ビット系列が生成され、
前記第2の符号化ビット系列が、前記s番目のPUCCHの実体で送信され、
前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定され、
前記s番目のPUCCHの実体を受信する
基地局装置。
【請求項5】
アンテナ部とベースバンド部と、を備え、
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、
前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCHの実体で送信され、
前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定され、
前記s番目のPUCCHの実体を受信する
基地局装置。
【請求項6】
アンテナ部とベースバンド部と、を備え、
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、
前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCHの実体で送信すされ、
前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示され、
前記s番目のPUCCHの実体を受信する
基地局装置。
【請求項7】
端末装置に用いられる通信方法であって、
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成するステップと、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するステップと、
前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信するステップと、を備え、
前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定される
通信方法。
【請求項8】
端末装置に用いられる通信方法であって、
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成するステップと、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するステップと、
前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信するステップと、を備え、
前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定される
通信方法。
【請求項9】
端末装置に用いられる通信方法であって、
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成するステップと、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するステップと、
前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信するステップと、を備え、
前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示される
通信方法。
【請求項10】
基地局装置に用いられる通信方法であって、
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用されることにより、第2の符号化ビット系列が生成され、
前記第2の符号化ビット系列が、前記s番目のPUCCHの実体で送信され、
前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定され、
前記s番目のPUCCHの実体を受信するステップを備える
通信方法。
【請求項11】
基地局装置に用いられる通信方法であって、
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、
前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCHの実体で送信され、
前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定され、
前記s番目のPUCCHの実体を受信するステップを備える
通信方法。
【請求項12】
基地局装置に用いられる通信方法であって、
上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、
S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、
前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCHの実体で送信すされ、
前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示され、
前記s番目のPUCCHの実体を受信するステップを備える
通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、基地局装置、および、通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution (LTE)」、または、「EUTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access」とも呼称される)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)において検討されている。LTEにおいて、基地局装置はeNodeB(evolved NodeB)、端末装置はUE(User Equipment)とも呼称される。LTEは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のサービングセルを管理してもよい。
【0003】
3GPPでは、国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)が策定する次世代移動通信システムの規格であるIMT(International Mobile Telecommunication)―2020に提案するため、次世代規格(NR: New Radio)の検討が行われている(非特許文献1)。NRは、単一の技術の枠組みにおいて、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communication)の3つのシナリオを想定した要求を満たすことが求められている。
【0004】
3GPPにおいて、NRによってサポートされるサービスの拡張の検討が行われている(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】"New SID proposal: Study on New Radio Access Technology", RP-160671, NTT docomo, 3GPP TSG RAN Meeting #71,Goteborg, Sweden, 7th ― 10th March, 2016.
【非特許文献2】“Release 17 package for RAN”, RP-193216, RAN chairman, RAN1 chairman, RAN2 chairman, RAN3 chairman, 3GPP TSG RAN Meeting #86, Sitges, Spain, 9th ― 12th December, 2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、効率的に通信を行う端末装置、該端末装置に用いられる通信方法、効率的に通信を行う基地局装置、該基地局装置に用いられる通信方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の態様は、端末装置であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定される。
【0008】
(2)本発明の第2の態様は、端末装置であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定される。
【0009】
(3)本発明の第3の態様は、端末装置であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示される。
【0010】
(4)本発明の第4の態様は、基地局装置であって、アンテナ部とベースバンド部と、を備え、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用されることにより、第2の符号化ビット系列が生成され、前記第2の符号化ビット系列が、前記s番目のPUCCHの実体で送信され、前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定され、前記s番目のPUCCHの実体を受信する。
【0011】
(5)本発明の第5の態様は、基地局装置であって、アンテナ部とベースバンド部と、を備え、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCHの実体で送信され、前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定され、前記s番目のPUCCHの実体を受信する。
【0012】
(6)本発明の第6の態様は、基地局装置であって、アンテナ部とベースバンド部と、を備え、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCHの実体で送信すされ、前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示され、前記s番目のPUCCHの実体を受信する。
【0013】
(7)本発明の第7の態様は、端末装置に用いられる通信方法であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成するステップと、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号
化ビット系列を生成するステップと、前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信するステップと、を備え、前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定される。
【0014】
(8)本発明の第8の態様は、端末装置に用いられる通信方法であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成するステップと、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するステップと、前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信するステップと、を備え、前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定される。
【0015】
(9)本発明の第9の態様は、端末装置に用いられる通信方法であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成するステップと、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するステップと、前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信するステップと、を備え、前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示される。
【0016】
(10)本発明の第10の態様は、基地局装置に用いられる通信方法であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用されることにより、第2の符号化ビット系列が生成され、前記第2の符号化ビット系列が、前記s番目のPUCCHの実体で送信され、前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定され、前記s番目のPUCCHの実体を受信するステップを備える。
【0017】
(11)本発明の第11の態様は、基地局装置に用いられる通信方法であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCHの実体で送信され、前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定され、前記s番目のPUCCHの実体を受信するステップを備える。
【0018】
(12)本発明の第12の態様は、基地局装置に用いられる通信方法であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCHの実体で送信すされ、前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示され、前記s番目のPUCCHの実体を受信するステップを備える。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、端末装置は効率的に通信を行うことができる。また、基地局装置は効率的に通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。
図2】本実施形態の一態様に係るサブキャリア間隔の設定μ、スロットあたりのOFDMシンボル数Nslot symb、および、CP(cyclic Prefix)設定の関係を示す一例である。
図3】本実施形態の一態様に係るリソースグリッドの構成方法の一例を示す図である。
図4】本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。
図5】本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。
図6】本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。
図7】本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。
図8】本実施形態の一態様に係る探索領域セットの監視機会の一例を示す図である。
図9】本実施形態の一態様に係るPUCCHの繰り返し(Repetition)に基づく送信の一例を示す図である。
図10】本実施形態の一態様に係る端末装置1のベースバンド部13の構成例を示す図である。
図11】本実施形態の一態様に係る分割部1001の動作例を示す図である。
図12】本実施形態の一態様に係るポーラー符号の符号化に用いられる変数nの決定手順の一例を示す図である。
図13】本実施形態の一態様に係る系列ベースPUCCHのための上りリンク制御情報のマッピングの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0022】
floor(C)は、実数Cに対する床関数であってもよい。例えば、floor(C)は、実数Cを超えない範囲で最大の整数を出力する関数であってもよい。ceil(D)は、実数Dに対する天井関数であってもよい。例えば、ceil(D)は、実数Dを下回らない範囲で最小の整数を出力する関数であってもよい。mod(E,F)は、EをFで除算した余りを出力する関数であってもよい。mod(E,F)は、EをFで除算した余りに対応する値を出力する関数であってもよい。exp(G)=e^Gである。ここで、eはネイピア数である。H^IはHのI乗を示す。max(J,K)は、J、および、Kのうちの最大値を出力する関数である。ここで、JとKが等しい場合に、max(J,K)はJまたはKを出力する関数である。min(L,M)は、L、および、Mのうちの最大値を出力する関数である。ここで、LとMが等しい場合に、min(L,M)はLまたはMを出力する関数である。round(N)は、Nに最も近い値の整数値を出力する関数である。
【0023】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。OFDMシンボルは、OFDMの時間領域の単位である。OFDMシンボルは、少なくとも1または複数のサブキャリア(subcarrier)を含む。OFDMシンボルは、ベースバンド信号生成において時間連続信号(time―continuous signal)に変換される。下りリンクにおいて、CP-OFDM(Cyclic Prefix ― Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。上りリンクにおいて、CP-OFDM、または、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform ― spread ― Orthogonal Frequency Division Multiplex)のいずれかが用いられる。DFT-s-OFDMは、CP-OFDMに対して変形プレコーディング(Transform precoding)が適用されることで与えられてもよい。
【0024】
OFDMシンボルは、OFDMシンボルに付加されるCPを含んだ呼称であってもよい。つまり、あるOFDMシンボルは、該あるOFDMシンボルと、該あるOFDMシンボルに付加されるCPを含んで構成されてもよい。
【0025】
図1は、本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。図1において、無線通信システムは、端末装置1A~1C、および基地局装置3(BS#3: Base station#3)を少なくとも含んで構成される。以下、端末装置1A~1Cを端末装置1(UE#1: User Equipment#1)とも呼称する。
【0026】
基地局装置3は、1または複数の送信装置(または、送信点、送受信装置、送受信点)を含んで構成されてもよい。基地局装置3が複数の送信装置によって構成される場合、該複数の送信装置のそれぞれは、異なる位置に配置されてもよい。
【0027】
基地局装置3は、1または複数のサービングセル(serving cell)を提供してもよい。サービングセルは、無線通信に用いられるリソースのセットとして定義されてもよい。また、サービングセルは、セル(cell)とも呼称される。
【0028】
サービングセルは、1つの下りリンクコンポーネントキャリア(下りリンクキャリア)、および/または、1つの上りリンクコンポーネントキャリア(上りリンクキャリア)を少なくとも含んで構成されてもよい。サービングセルは、2つ以上の下りリンクコンポーネントキャリア、および/または、2つ以上の上りリンクコンポーネントキャリアを少なくとも含んで構成されてもよい。下りリンクコンポーネントキャリア、および、上りリンクコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリア(キャリア)とも呼称される。
【0029】
例えば、1つのコンポーネントキャリアのために、1つのリソースグリッドが与えられてもよい。また、1つのコンポーネントキャリアとあるサブキャリア間隔の設定(subcarrier spacing configuration)μのために、1つのリソースグリッドが与えられてもよい。ここで、サブキャリア間隔の設定μは、ヌメロロジ(numerology)とも呼称される。リソースグリッドは、Nsize,μ grid,xRB sc個のサブキャリアを含む。リソースグリッドは、共通リソースブロックNstart,μ grid,xから開始される。共通リソースブロックNstart,μ grid,xは、リソースグリッドの基準点とも呼称される。リソースグリッドは、Nsubframe,μ symb個のOFDMシンボルを含む。xは、送信方向を示すサブスクリプトであり、下りリンク、または、上りリンクのいずれかを示す。あるアンテナポートp、あるサブキャリア間隔の設定μ、および、ある送信方向xのセットに対して1つのリソースグリッドが与えられる。
【0030】
size,μ grid,xとNstart,μ grid,xは、上位層パラメータ(CarrierBandwidth)に少なくとも基づき与えられる。該上位層パラメータは、SCS固有キャリア(SCS specific carrier)とも呼称される。1つのリソースグリッドは、1つのSCS固有キャリアに対応する。1つのコンポーネントキャリアは、1または複数のSCS固有キャリアを備えてもよい。SCS固有キャリアは、システム情報に含まれてもよい。それぞれのSCS固有キャリアに対して、1つのサブキャリア間隔の設定μが与えられてもよい。
【0031】
サブキャリア間隔(SCS: SubCarrier Spacing)Δfは、Δf=2μ・15kHzであってもよい。例えば、サブキャリア間隔の設定μは0、1、2、3、または、4のいずれかを示してもよい。
【0032】
図2は、本実施形態の一態様に係るサブキャリア間隔の設定μ、スロットあたりのOFDMシンボル数Nslot symb、および、CP(cyclic Prefix)設定の関係を示す一例である。図2Aにおいて、例えば、サブキャリア間隔の設定μが2であり、CP設定がノーマルCP(normal cyclic prefix)である場合、Nslot symb=14、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。また、図2Bにおいて、例えば、サブキャリア間隔の設定μが2であり、CP設定が拡張CP(extended cyclic prefix)である場合、Nslot symb=12、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。
【0033】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、時間領域の長さの表現のために時間単位(タイムユニット)Tが用いられてもよい。時間単位Tは、T=1/(Δfmax・N)である。Δfmax=480kHzである。N=4096である。定数κは、κ=Δfmax・N/(Δfreff,ref)=64である。Δfrefは、15kHzである。Nf,refは、2048である。
【0034】
下りリンクにおける信号の送信、および/または、上りリンクにおける信号の送信は、長さTの無線フレーム(システムフレーム、フレーム)により編成されてもよい(organized into)。T=(Δfmax/100)・T=10msである。“・”は乗算を示す。無線フレームは、10個のサブフレームを含んで構成される。サブフレームの長さTsf=(Δfmax/1000)・T=1msである。サブフレームあたりのOFDMシンボル数はNsubframe,μ symb=Nslot symbsubframe,μ slotである。
【0035】
あるサブキャリア間隔の設定μのために、サブフレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。例えば、スロットインデックスnμ は、サブフレームにおいて0からNsubframe,μ slot-1の範囲の整数値で昇順に与えられてもよい。サブキャリア間隔の設定μのために、無線フレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。また、スロットインデックスnμ s,fは、無線フレームにおいて0からNframe,μ slot-1の範囲の整数値で昇順に与えられてもよい。連続するNslot symb個のOFDMシンボルが1つのスロットに含まれてもよい。Nslot symb=14である。
【0036】
図3は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッドの構成方法の一例を示す図である。図3の横軸は、周波数領域を示す。図3において、コンポーネントキャリア300におけるサブキャリア間隔μのリソースグリッドの構成例と、該あるコンポーネントキャリアにおけるサブキャリア間隔μのリソースグリッドの構成例を示す。このように、あるコンポーネントキャリアに対して、1つまたは複数のサブキャリア間隔が設定されてもよい。図3において、μ=μ-1であることを仮定するが、本実施形態の種々の態様はμ=μ-1の条件に限定されない。
【0037】
コンポーネントキャリア300は、周波数領域において所定の幅を備える帯域である。
【0038】
ポイント(Point)3000は、あるサブキャリアを特定するための識別子である。ポイント3000は、ポイントAとも呼称される。共通リソースブロック(CRB: Common re
source block)セット3100は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのセットである。
【0039】
共通リソースブロックセット3100のうち、ポイント3000を含む共通リソースブロック(図3中の右上がり斜線で示されるブロック)は、共通リソースブロックセット3100の基準点(reference point)とも呼称される。共通リソースブロックセット3100の基準点は、共通リソースブロックセット3100におけるインデックス0の共通リソースブロックであってもよい。
【0040】
オフセット3011は、共通リソースブロックセット3100の基準点から、リソースグリッド3001の基準点までのオフセットである。オフセット3011は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3001は、リソースグリッド3001の基準点から始まるNsize,μ grid1,x個の共通リソースブロックを含む。
【0041】
オフセット3013は、リソースグリッド3001の基準点から、インデックスi1のBWP(BandWidth Part)3003の基準点(Nstart,μ BWP,i1)までのオフセットである。
【0042】
共通リソースブロックセット3200は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのセットである。
【0043】
共通リソースブロックセット3200のうち、ポイント3000を含む共通リソースブロック(図3中の左上がり斜線で示されるブロック)は、共通リソースブロックセット3200の基準点とも呼称される。共通リソースブロックセット3200の基準点は、共通リソースブロックセット3200におけるインデックス0の共通リソースブロックであってもよい。
【0044】
オフセット3012は、共通リソースブロックセット3200の基準点から、リソースグリッド3002の基準点までのオフセットである。オフセット3012は、サブキャリア間隔μに対する共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3002は、リソースグリッド3002の基準点から始まるNsize,μ grid2,x個の共通リソースブロックを含む。
【0045】
オフセット3014は、リソースグリッド3002の基準点から、インデックスi2のBWP3004の基準点(Nstart,μ BWP,i2)までのオフセットである。
【0046】
図4は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。図4のリソースグリッドにおいて、横軸はOFDMシンボルインデックスlsymであり、縦軸はサブキャリアインデックスkscである。リソースグリッド3001は、Nsize,μ grid1,xRB sc個のサブキャリアを含み、Nsubframe,μ symb個のOFDMシンボルを含む。リソースグリッド内において、サブキャリアインデックスkscとOFDMシンボルインデックスlsymによって特定されるリソースは、リソースエレメント(RE: Resource Element)とも呼称される。
【0047】
リソースブロック(RB: Resource Block)は、NRB sc個の連続するサブキャリアを含む。リソースブロックは、共通リソースブロック、物理リソースブロック(PRB: Physical Resource Block)、および、仮想リソースブロック(VRB: Virtual Resource Block)の総称である。ここで、NRB sc=12である。
【0048】
リソースブロックユニットは、1つのリソースブロックにおける1OFDMシンボルに対応するリソースのセットである。つまり、1つのリソースブロックユニットは、1つのリソースブロックにおける1OFDMシンボルに対応する12個のリソースエレメントを含む。
【0049】
あるサブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックは、ある共通リソースブロックセットにおいて、周波数領域において0から昇順にインデックスが付される(indexing)。あるサブキャリア間隔の設定μに対する、インデックス0の共通リソースブロックは、ポイント3000を含む(または、衝突する、一致する)。あるサブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのインデックスnμ CRBは、nμ CRB=ceil(ksc/NRB sc)の関係を満たす。ここで、ksc=0のサブキャリアは、ポイント3000に対応するサブキャリアの中心周波数と同一の中心周波数を備えるサブキャリアである。
【0050】
あるサブキャリア間隔の設定μに対する物理リソースブロックは、あるBWPにおいて、周波数領域において0から昇順にインデックスが付される。あるサブキャリア間隔の設定μに対する物理リソースブロックのインデックスnμ PRBは、nμ CRB=nμ PRB+Nstart,μ BWP,iの関係を満たす。ここで、Nstart,μ BWP,iは、インデックスiのBWPの基準点を示す。
【0051】
BWPは、リソースグリッドに含まれる共通リソースブロックのサブセットとして定義される。BWPは、該BWPの基準点Nstart,μ BWP,iから始まるNsize,μ BWP,i個の共通リソースブロックを含む。下りリンクキャリアに対して設定されるBWPは、下りリンクBWPとも呼称される。上りリンクコンポーネントキャリアに対して設定されるBWPは、上りリンクBWPとも呼称される。
【0052】
アンテナポートは、あるアンテナポートにおけるシンボルが伝達されるチャネルが、該あるアンテナポートにおけるその他のシンボルが伝達されるチャネルから推定できることによって定義されてもよい(An antenna port is defined such that the channel over which a symbol on the antenna port is conveyed can be inferred from the channel over which another symbol on the same antenna port is conveyed)。例えば、チャネルは、物理チャネルに対応してもよい。また、シンボルは、OFDMシンボルに対応してもよい。また、シンボルは、リソースブロックユニットに対応してもよい。また、シンボルは、リソースエレメントに対応してもよい。
【0053】
1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性(large scale property)が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できることは、2つのアンテナポートはQCL(Quasi Co-Located)であると呼称される。大規模特性は、チャネルの長区間特性を少なくとも含んでもよい。大規模特性は、遅延拡がり(delay spread)、ドップラー拡がり(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均利得(average gain)、平均遅延(average delay)、および、ビームパラメータ(spatial Rx parameters)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームとが同一であることであってもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームとが同一であることであってもよい。端末装置1は、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できる場合、2つのアンテナポートはQCLであることが想定されてもよい。2つのアンテナポートがQCLであることは、2つのアンテナポートがQCLであることが想定されることであってもよい。
【0054】
キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)は、集約された複数のサービングセルを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数のコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数の下りリンクコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数の上りリンクコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。
【0055】
図5は、本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。図5に示されるように、基地局装置3は、無線送受信部(物理層処理部)30、および/または、上位層処理部34の一部または全部を少なくとも含む。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF(Radio Frequency)部32、および、ベースバンド部33の一部または全部を少なくとも含む。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層処理部36の一部または全部を少なくとも含む。
【0056】
無線送受信部30は、無線送信部30a、および、無線受信部30bの一部または全部を少なくとも含む。ここで、無線送信部30aに含まれるベースバンド部と無線受信部30bに含まれるベースバンド部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部30aに含まれるRF部と無線受信部30bに含まれるRF部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部30aに含まれるアンテナ部と無線受信部30bに含まれるアンテナ部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。
【0057】
例えば、無線送信部30aは、PDSCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDCCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PBCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、同期信号のベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDSCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDCCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、CSI-RSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、DL PTRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。
【0058】
例えば、無線受信部30bは、PRACHを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUCCHを受信し、復調してもよい。無線受信部30bは、PUSCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUCCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUSCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、UL PTRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、SRSを受信してもよい。
【0059】
上位層処理部34は、下りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部30(または、無線送信部30a)に出力する。上位層処理部34は、MAC(Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、RRC層の処理を行なう。
【0060】
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、MAC層の処理を行う。
【0061】
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1の各種設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)の管理をする。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1から受信したRRCメッセージに基づいてRRCパラメータをセットする。
【0062】
無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、変調、符号化などの処理を行う。無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、下りリンクデータを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号を生成し、端末装置1に送信する。無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、物理信号をあるコンポーネントキャリアに配置し、端末装置1に送信してもよい。
【0063】
無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、復調、復号化などの処理を行う。無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部34に出力する。無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、物理信号の送信に先立ってチャネルアクセス手順を実施してもよい。
【0064】
RF部32は、アンテナ部31を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号(baseband signal)に変換し(ダウンコンバート:down convert)、不要な周波数成分を除去する。RF部32は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
【0065】
ベースバンド部33は、RF部32から入力されたアナログ信号(analog signal)をディジタル信号(digital signal)に変換する。ベースバンド部33は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0066】
ベースバンド部33は、データを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部33は、変換したアナログ信号をRF部32に出力する。
【0067】
RF部32は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部33から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部31を介して送信する。また、RF部32は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部32を送信電力制御部とも称する。
【0068】
端末装置1に対して、1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア、下りリンクコンポーネントキャリア、上りリンクコンポーネントキャリア)が設定されてもよい。
【0069】
端末装置1に対して設定されるサービングセルのそれぞれは、PCell(Primary cell、プライマリセル)、PSCell(Primary SCG cell、プライマリSCGセル)、および、SCell(Secondary Cell、セカンダリセル)のいずれかであってもよい。
【0070】
PCellは、MCG(Master Cell Group)に含まれるサービングセルである。PCellは、端末装置1によって初期接続確立手順(initial connection establishment procedure)、または、接続再確立手順(connection re-establishment procedure)を実施するセル(実施されたセル)である。
【0071】
PSCellは、SCG(Secondary Cell Group)に含まれるサービングセルである。PSCellは、同期を伴う再設定手順(Reconfigration with synchronization)において、端末装置1によってランダムアクセスが実施されるサービングセルである。
【0072】
SCellは、MCG、または、SCGのいずれに含まれてもよい。
【0073】
サービングセルグループ(セルグループ)は、MCG、および、SCGを少なくとも含む呼称である。サービングセルグループは、1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア)を含んでもよい。サービングセルグループに含まれる1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア)は、キャリアアグリゲーションにより運用されてもよい。
【0074】
サービングセル(または、下りリンクコンポーネントキャリア)のそれぞれに対して1または複数の下りリンクBWPが設定されてもよい。サービングセル(または、上りリンクコンポーネントキャリア)のそれぞれに対して1または複数の上りリンクBWPが設定されてもよい。
【0075】
サービングセル(または、下りリンクコンポーネントキャリア)に対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、1つの下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されてもよい(または、1つの下りリンクBWPがアクティベートされてもよい)。サービングセル(または、上りリンクコンポーネントキャリア)に対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、1つの上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されてもよい(または、1つの上りリンクBWPがアクティベートされてもよい)。
【0076】
PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSは、アクティブ下りリンクBWPにおいて受信されてもよい。端末装置1は、アクティブ下りリンクBWPにおいてPDSCH、PDCCH、および、CSI-RSを受信してもよい。PUCCH、および、PUSCHは、アクティブ上りリンクBWPにおいて送信されてもよい。端末装置1は、アクティブ上りリンクBWPにおいてPUCCH、および、PUSCHを送信してもよい。アクティブ下りリンクBWP、および、アクティブ上りリンクBWPは、アクティブBWPとも呼称される。
【0077】
PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSは、アクティブ下りリンクBWP以外の下りリンクBWP(インアクティブ下りリンクBWP)において受信されなくてもよい。端末装置1は、アクティブ下りリンクBWP以外の下りリンクBWPにおいてPDSCH、PDCCH、および、CSI-RSを受信しなくてもよい。PUCCH、および、PUSCHは、アクティブ上りリンクBWP以外の上りリンクBWP(インアクティブ上りリンクBWP)において送信されなくてもよい。端末装置1は、アクティブ上りリンクBWP以外の上りリンクBWPにおいてPUCCH、および、PUSCHを送信しなくてもよい。インアクティブ下りリンクBWP、および、インアクティブ上りリンクBWPは、インアクティブBWPとも呼称される。
【0078】
下りリンクのBWP切り替え(BWP switch)は、1つのアクティブ下りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該1つのアクティブ下りリンクBWP以外のインアクティブ下りリンクBWPのいずれかをアクティベート(activate)するために用いられる。下りリンクのBWP切り替えは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。下りリンクのBWP切り替えは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0079】
上りリンクのBWP切り替えは、1つのアクティブ上りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該1つのアクティブ上りリンクBWP以外のインアクティブ上りリンクBWPのいずれかをアクティベート(activate)するために用いられる。上りリンクのBWP切り替えは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。上りリンクのBWP切り替えは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0080】
サービングセルに対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、2つ以上の下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されなくてもよい。サービングセルに対して、ある時間において、1つの下りリンクBWPがアクティブであってもよい。
【0081】
サービングセルに対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、2つ以上の上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されなくてもよい。サービングセルに対して、ある時間において、1つの上りリンクBWPがアクティブであってもよい。
【0082】
図6は、本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。図6に示されるように、端末装置1は、無線送受信部(物理層処理部)10、および、上位層処理部14の一または全部を少なくとも含む。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF部12、および、ベースバンド部13の一部または全部を少なくとも含む。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、および、無線リソース制御層処理部16の一部または全部を少なくとも含む。
【0083】
無線送受信部10は、無線送信部10a、および、無線受信部10bの一部または全部を少なくとも含む。ここで、無線送信部10aに含まれるベースバンド部13と無線受信部10bに含まれるベースバンド部13の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部10aに含まれるRF部12と無線受信部10bに含まれるRF部12の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部10aに含まれるアンテナ部11と無線受信部10bに含まれるアンテナ部11の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。
【0084】
例えば、無線送信部10aは、PRACHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUCCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。無線送信部10aは、PUSCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUCCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUSCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、UL PTRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、SRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。
【0085】
例えば、無線受信部10bは、PDSCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDCCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、PBCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、同期信号を受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDSCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDCCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、CSI-RSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、DL PTRSを受信してもよい。
【0086】
上位層処理部14は、上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部10(または、無線送信部10a)に出力する。上位層処理部14は、MAC層、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、RRC層の処理を行なう。
【0087】
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、MAC層の処理を行う。
【0088】
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部16は、端末装置1の各種設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)の管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信したRRCメッセージに基づいてRRCパラメータをセットする。
【0089】
無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、変調、符号化などの処理を行う。無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、上りリンクデータを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号を生成し、基地局装置3に送信する。無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、物理信号をあるBWP(アクティブ上りリンクBWP)に配置し、基地局装置3に送信してもよい。
【0090】
無線送受信部10(または、無線受信部10b)は、復調、復号化などの処理を行う。無線送受信部10(または、無線受信部30b)は、あるサービングセルのあるBWP(アクティブ下りリンクBWP)において、物理信号を受信してもよい。無線送受信部10(または、無線受信部10b)は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。無線送受信部10(無線受信部10b)は物理信号の送信に先立ってチャネルアクセス手順を実施してもよい。
【0091】
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート:down convert)、不要な周波数成分を除去する。RF部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部13に出力する。
【0092】
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0093】
ベースバンド部13は、上りリンクデータを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
【0094】
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
【0095】
以下、物理信号(信号)について説明を行う。
【0096】
物理信号は、下りリンク物理チャネル、下りリンク物理シグナル、上りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理チャネルの総称である。物理チャネルは、下りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理チャネルの総称である。物理シグナルは、下りリンク物理シグナル、および、上りリンク物理シグナルの総称である。
【0097】
上りリンク物理チャネルは、上位層において発生する情報を運ぶリソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理チャネルは、上りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理チャネルであってもよい。上りリンク物理チャネルは、端末装置1によって送信されてもよい。上りリンク物理チャネルは、基地局装置3によって受信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理チャネルが用いられてもよい。
・PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)
・PRACH(Physical Random Access CHannel)
【0098】
PUCCHは、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を送信するために用いられてもよい。PUCCHは、上りリンク制御情報を伝達(deliver, transmission, convey)するために送信されてもよい。上りリンク制御情報は、PUCCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、上りリンク制御情報が配置されたPUCCHを送信してもよい。基地局装置3は、上りリンク制御情報が配置されたPUCCHを受信してもよい。
【0099】
上りリンク制御情報(上りリンク制御情報ビット、上りリンク制御情報系列、上りリンク制御情報タイプ)は、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)、スケジューリングリクエスト(SR:Scheduling Request)、HARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)情報の一部または全部を少なくとも含む。
【0100】
チャネル状態情報は、チャネル状態情報ビット、または、チャネル状態情報系列とも呼称される。スケジューリングリクエストは、スケジューリングリクエストビット、または、スケジューリングリクエスト系列とも呼称される。HARQ-ACK情報は、HARQ-ACK情報ビット、または、HARQ-ACK情報系列とも呼称される。
【0101】
HARQ-ACK情報は、トランスポートブロック(または、TB:Transport block, MAC PDU:Medium Access Control Protocol Data Unit, DL-SCH:Downlink-Shared Channel, UL-SCH:Uplink-Shared Channel, PDSCH:Physical Downlink Shared Channel, PUSCH:Physical Uplink Shared CHannel)に対応するHARQ-ACKを少なくとも含んでもよい。HARQ-ACKは、トランスポートブロックに対応するACK(acknowledgement)またはNACK(negative-acknowledgement)を示してもよい。ACKは、トランスポートブロックの復号が成功裏に完了していること(has been decoded)を示してもよい。NACKは、トランスポートブロックの復号が成功裏に完了していないこと(has not been decoded)を示してもよい。HARQ-ACK情報は、1または複数のHARQ-ACKビットを含むHARQ-ACKコードブックを含んでもよい。
【0102】
HARQ-ACK情報と、トランスポートブロックが対応することは、該HARQ-ACK情報と、該トランスポートブロックの伝達に用いられるPDSCHが対応することを意味してもよい。
【0103】
HARQ-ACKは、トランスポートブロックに含まれる1つのCBG(Code Block Group)に対応するACKまたはNACKを示してもよい。
【0104】
スケジューリングリクエストは、初期送信(new transmission)のためのPUSCH(または、UL-SCH)のリソースを要求するために少なくとも用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットは、正のSR(positive SR)または、負のSR(negative SR)のいずれかを示すために用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットが正のSRを示すことは、“正のSRが送信される”とも呼称される。正のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCH(または、UL-SCH)のリソースが要求されることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストを送信することが指示された場合に、送信されてもよい。スケジューリングリクエストビットが負のSRを示すことは、“負のSRが送信される”とも呼称される。負のSRは、端末装置1によって初期送信のためのPUSCH(または、UL-SCH)のリソースが要求されないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストを送信することが指示されない場合に、送信されてもよい。
【0105】
チャネル状態情報は、チャネル品質指標(CQI: Channel Quality Indicator)、プレコーダ行列指標(PMI:Precoder Matrix Indicator)、および、ランク指標(RI: Rank Indicator)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。CQIは、伝搬路の品質(例えば、伝搬強度)、または、物理チャネルの品質に関連する指標であり、PMIは、プレコーダに関連する指標である。RIは、送信ランク(または、送信レイヤ数)に関連する指標である。
【0106】
チャネル状態情報は、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号(例えば、CSI-RS)を受信することに少なくとも基づき与えられてもよい。チャネル状態情報は、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号を受信することに少なくとも基づき、端末装置1によって選択されてもよい。チャネル測定は、干渉測定を含んでもよい。
【0107】
PUCCHは、PUCCHフォーマットに対応してもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを伝達するために用いられるリソースエレメントのセットであってもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを含んでもよい。
【0108】
PUSCHは、トランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報を送信するために用いられてもよい。PUSCHは、UL-SCHに対応するトランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報を送信するために用いられてもよい。PUSCHは、トランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報を伝達するために用いられてもよい。PUSCHは、UL-SCHに対応するトランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報を伝達するために用いられてもよい。トランスポートブロックは、PUSCHに配置されてもよい。UL-SCHに対応するトランスポートブロックは、PUSCHに配置されてもよい。上りリンク制御情報は、PUSCHに配置されてもよい。端末装置1は、トランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報が配置されたPUSCHを送信してもよい。基地局装置3は、トランスポートブロック、および/または、上りリンク制御情報が配置されたPUSCHを受信してもよい。
【0109】
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられてもよい。PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを伝達するために用いられてもよい。PRACHの系列xu,v(n)は、xu,v(n)=x(mod(n+C,LRA))によって定義される。xはZC(Zadoff Chu)系列であってもよい。xはx=exp(-jπui(i+1)/LRA)によって定義される。jは虚数単位である。また、πは円周率である。Cは、PRACH系列のサイクリックシフト(cyclic shift)に対応する。LRAは、PRACH系列の長さに対応する。LRAは、839、または、139である。iは、0からLRA-1の範囲の整数である。uはPRACH系列のための系列インデックスである。端末装置1は、PRACHを送信してもよい。基地局装置3は、P
RACHを受信してもよい。
【0110】
あるPRACH機会に対して、64個のランダムアクセスプリアンブルが定義される。ランダムアクセスプリアンブルは、PRACH系列のサイクリックシフトC、および、PRACH系列のための系列インデックスuに少なくとも基づき特定される(決定される、与えられる)。特定された64個のランダムアクセスプリアンブルのそれぞれに対してインデックスが付されてもよい。
【0111】
上りリンク物理シグナルは、リソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理シグナルは、上位層において発生する情報を運ばなくてもよい。上りリンク物理シグナルは、上りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理シグナルであってもよい。端末装置1は、上りリンク物理シグナルを送信してもよい。基地局装置3は、上りリンク物理シグナルを受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理シグナルが用いられてもよい。
・UL DMRS(UpLink Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
・UL PTRS(UpLink Phase Tracking Reference Signal)
【0112】
UL DMRSは、PUSCHのためのDMRS、および、PUCCHのためのDMRSの総称である。
【0113】
PUSCHのためのDMRS(PUSCHに関連するDMRS、PUSCHに含まれるDMRS、PUSCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、該PUSCHのためのアンテナポートのセットに基づき与えられてもよい。つまり、PUSCHのためのDMRSのアンテナポートのセットは、該PUSCHのアンテナポートのセットと同じであってもよい。
【0114】
PUSCHの送信と、該PUSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、スケジューリングされてもよい)。PUSCHと、該PUSCHのためのDMRSは、まとめてPUSCHと呼称されてもよい。PUSCHを送信することは、PUSCHと、該PUSCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0115】
PUSCHは、該PUSCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PUSCHの伝搬路(propagation path)は、該PUSCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0116】
PUCCHのためのDMRS(PUCCHに関連するDMRS、PUCCHに含まれるDMRS、PUCCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、PUCCHのアンテナポートのセットと同一であってもよい。
【0117】
PUCCHの送信と、該PUCCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、トリガされてもよい)。PUCCHのリソースエレメントへのマッピング(resource element mapping)、および/または、該PUCCHのためのDMRSのリソースエレメントへのマッピングは、1つのPUCCHフォーマットにより与えられてもよい。PUCCHと、該PUCCHのためのDMRSは、まとめてPUCCHと呼称されてもよい。PUCCHを送信することは、PUCCHと、該PUCCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0118】
PUCCHは、該PUCCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PUCCHの伝搬路は、該PUCCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0119】
下りリンク物理チャネルは、上位層において発生する情報を運ぶリソースエレメントのセットに対応してもよい。下りリンク物理チャネルは、下りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理チャネルであってもよい。基地局装置3は、下りリンク物理チャネルを送信してもよい。端末装置1は、下りリンク物理チャネルを受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の下りリンク物理チャネルが用いられてもよい。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
【0120】
PBCHは、MIB(MIB: Master Information Block)、および/または、物理層制御情報を送信するために用いられてもよい。PBCHは、MIB、および/または、物理層制御情報を伝達(deliver, transmission, convey)するために送信されてもよい。BCHは、PBCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、MIB、および/または、物理層制御情報が配置されたPBCHを受信してもよい。基地局装置3は、MIB、および/または、物理層制御情報が配置されたPBCHを送信してもよい。物理層制御情報は、PBCHペイロード、タイミングに関係するPBCHペイロードとも呼称される。MIBは、1または複数の上位層パラメータを含んでもよい。
【0121】
物理層制御情報は、8ビットを含む。物理層制御情報は、下記の0Aから0Dの一部または全部を少なくとも含んでもよい。
0A)無線フレームビット
0B)ハーフ無線フレーム(ハーフシステムフレーム、ハーフフレーム)ビット
0C)SS/PBCHブロックインデックスビット
0D)サブキャリアオフセットビット
【0122】
無線フレームビットは、PBCHが送信される無線フレーム(PBCHが送信されるスロットを含む無線フレーム)を示すために用いられる。無線フレームビットは、4ビットを含む。無線フレームビットは、10ビットの無線フレーム指示子のうちの4ビットにより構成されてもよい。例えば、無線フレーム指示子は、インデックス0からインデックス1023までの無線フレームを特定するために少なくとも用いられてもよい。
【0123】
ハーフ無線フレームビットは、PBCHが送信される無線フレームのうち、該PBCHが前半の5つのサブフレーム、または、後半の5つのサブフレームのどちらで送信されるかを示すために用いられる。ここで、ハーフ無線フレームは、5つのサブフレームを含んで構成されてもよい。また、ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10つのサブフレームのうち、前半の5つのサブフレームにより構成されてもよい。また、ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10つのサブフレームのうち、後半の5つのサブフレームにより構成されてもよい。
【0124】
SS/PBCHブロックインデックスビットは、SS/PBCHブロックインデックスを示すために用いられる。SS/PBCHブロックインデックスビットは、3ビットを含む。SS/PBCHブロックインデックスビットは、6ビットのSS/PBCHブロックインデックス指示子のうちの3ビットにより構成されてもよい。SS/PBCHブロックインデックス指示子は、インデックス0からインデックス63までのSS/PBCHブロックを特定するために少なくとも用いられてもよい。
【0125】
サブキャリアオフセットビットは、サブキャリアオフセットを示すために用いられる。サブキャリアオフセットは、PBCHがマッピングされる先頭のサブキャリアと、インデックス0の制御リソースセットがマッピングされる先頭のサブキャリアの間の差を示すために用いられてもよい。
【0126】
PDCCHは、下りリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を送信するために用いられてもよい。PDCCHは、下りリンク制御情報を伝達(deliver, transmission, convey)するために送信されてもよい。下りリンク制御情報は、PDCCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、下りリンク制御情報が配置されたPDCCHを受信してもよい。基地局装置3は、下りリンク制御情報が配置されたPDCCHを送信してもよい。
【0127】
下りリンク制御情報は、DCIフォーマットに対応してもよい。下りリンク制御情報は、DCIフォーマットに含まれてもよい。下りリンク制御情報は、DCIフォーマットの各フィールドに配置されてもよい。
【0128】
DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1は、それぞれ異なるフィールドのセットを含むDCIフォーマットである。上りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0、および、DCIフォーマット0_1の総称である。下りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1の総称である。
【0129】
DCIフォーマット0_0は、あるセルの(または、あるセルに配置される)PUSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット0_0は、1Aから1Eのフィールドの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
1A)DCIフォーマット特定フィールド(Identifier field for DCI formats)
1B)周波数領域リソース割り当てフィールド(Frequency domain resource assignment
field)
1C)時間領域リソース割り当てフィールド(Time domain resource assignment field)
1D)周波数ホッピングフラグフィールド(Frequency hopping flag field)
1E)MCSフィールド(MCS field: Modulation and Coding Scheme field)
【0130】
DCIフォーマット特定フィールドは、該DCIフォーマット特定フィールドを含むDCIフォーマットが上りリンクDCIフォーマットであるか下りリンクDCIフォーマットであるかを示してもよい。DCIフォーマット0_0に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、0を示してもよい(または、DCIフォーマット0_0が上りリンクDCIフォーマットであることを示してもよい)。
【0131】
DCIフォーマット0_0に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0132】
DCIフォーマット0_0に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0133】
周波数ホッピングフラグフィールドは、PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されるか否かを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0134】
DCIフォーマット0_0に含まれるMCSフィールドは、PUSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用い
られてもよい。該ターゲット符号化率は、PUSCHのトランスポートブロックのためのターゲット符号化率であってもよい。PUSCHのトランスポートブロックのサイズ(TBS: Transport Block Size)は、該ターゲット符号化率、および、該PUSCHのための変調方式の一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0135】
DCIフォーマット0_0は、CSI要求(CSIリクエスト)に用いられるフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット0_0によってCSIが要求されなくてもよい。
【0136】
DCIフォーマット0_0は、キャリアインディケータフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット0_0によってスケジューリングされるPUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアは、該DCIフォーマット0_0を含むPDCCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。
【0137】
DCIフォーマット0_0は、BWPフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット0_0によってスケジューリングされるPUSCHが配置される上りリンクBWPは、該DCIフォーマット0_0を含むPDCCHが配置される上りリンクBWPと同一であってもよい。
【0138】
DCIフォーマット0_1は、あるセルの(あるセルに配置される)PUSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット0_1は、2Aから2Hのフィールドの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
2A)DCIフォーマット特定フィールド
2B)周波数領域リソース割り当てフィールド
2C)上りリンクの時間領域リソース割り当てフィールド
2D)周波数ホッピングフラグフィールド
2E)MCSフィールド
2F)CSIリクエストフィールド(CSI request field)
2G)BWPフィールド(BWP field)
2H)キャリアインディケータフィールド(Carrier indicator field)
【0139】
DCIフォーマット0_1に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、0を示してもよい(または、DCIフォーマット0_1が上りリンクDCIフォーマットであることを示してもよい)。
【0140】
DCIフォーマット0_1に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0141】
DCIフォーマット0_1に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0142】
DCIフォーマット0_1に含まれるMCSフィールドは、PUSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。
【0143】
DCIフォーマット0_1にBWPフィールドが含まれる場合、該BWPフィールドは、PUSCHが配置される上りリンクBWPを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット0_1にBWPフィールドが含まれない場合、PUSCHが配置される上りリンクBWPは、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1を含むPDCCHが配置される上りリンクBWPと同一であってもよい。ある上りリンクコンポーネントキャリアにおいて端末装置1に設定される上りリンクBWPの数が2以上である場合、該ある上りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるBWPフィールドのビット数は、1ビット以上であってもよい。ある上りリンクコンポーネントキャリアにおいて端末装置1に設定される上りリンクBWPの数が1である場合、該ある上りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるBWPフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該ある上りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1にBWPフィールドが含まれなくてもよい)。
【0144】
CSIリクエストフィールドは、CSIの報告を指示するために少なくとも用いられる。
【0145】
DCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれる場合、該キャリアインディケータフィールドは、PUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれない場合、PUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアは、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1を含むPDCCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される上りリンクコンポーネントキャリアの数が2以上である場合(あるサービングセルグループにおいて上りリンクのキャリアアグリゲーションが運用される場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、1ビット以上(例えば、3ビット)であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される上りリンクコンポーネントキャリアの数が1である場合(あるサービングセルグループにおいて上りリンクのキャリアアグリゲーションが運用されない場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれなくてもよい)。
【0146】
DCIフォーマット1_0は、あるセルの(あるセルに配置される)PDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット1_0は、3Aから3Fの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
3A)DCIフォーマット特定フィールド
3B)周波数領域リソース割り当てフィールド
3C)時間領域リソース割り当てフィールド
3D)MCSフィールド
3E)PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールド(PDSCH to HARQ feedback timing indicator field)
3F)PUCCHリソース指示フィールド(PUCCH resource indicator field)
【0147】
DCIフォーマット1_0に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、1を示してもよい(または、DCIフォーマット1_0が下りリンクDCIフォーマットであることを示してもよい)。
【0148】
DCIフォーマット1_0に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0149】
DCIフォーマット1_0に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0150】
DCIフォーマット1_0に含まれるMCSフィールドは、PDSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。該ターゲット符号化率は、PDSCHのトランスポートブロックのためのターゲット符号化率であってもよい。PDSCHのトランスポートブロックのサイズ(TBS: Transport Block Size)は、該ターゲット符号化率、および、該PDSCHのための変調方式の一部または全部に少なくとも基づき与えられてもよい。
【0151】
PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドは、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0152】
PUCCHリソース指示フィールドは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのうちのいずれかのインデックスを示すフィールドであってもよい。PUCCHリソースセットは、1または複数のPUCCHリソースを含んでもよい。
【0153】
DCIフォーマット1_0は、キャリアインディケータフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット1_0によってスケジューリングされるPDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアは、該DCIフォーマット1_0を含むPDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。
【0154】
DCIフォーマット1_0は、BWPフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット1_0によってスケジューリングされるPDSCHが配置される下りリンクBWPは、該DCIフォーマット1_0を含むPDCCHが配置される下りリンクBWPと同一であってもよい。
【0155】
DCIフォーマット1_1は、あるセルの(または、あるセルに配置される)PDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット1_1は、4Aから4Iの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
4A)DCIフォーマット特定フィールド
4B)周波数領域リソース割り当てフィールド
4C)時間領域リソース割り当てフィールド
4E)MCSフィールド
4F)PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールド
4G)PUCCHリソース指示フィールド
4H)BWPフィールド
4I)キャリアインディケータフィールド
【0156】
DCIフォーマット1_1に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、1を示してもよい(または、DCIフォーマット1_1が下りリンクDCIフォーマットであることを示してもよい)。
【0157】
DCIフォーマット1_1に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0158】
DCIフォーマット1_1に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PDS
CHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0159】
DCIフォーマット1_1に含まれるMCSフィールドは、PDSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。
【0160】
DCIフォーマット1_1にPDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドが含まれる場合、該PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドは、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットを示すために少なくとも用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にPDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドが含まれない場合、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットは上位層のパラメータによって特定されてもよい。
【0161】
PUCCHリソース指示フィールドは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのうちのいずれかのインデックスを示すフィールドであってもよい。
【0162】
DCIフォーマット1_1にBWPフィールドが含まれる場合、該BWPフィールドは、PDSCHが配置される下りリンクBWPを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にBWPフィールドが含まれない場合、PDSCHが配置される下りリンクBWPは、該PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1を含むPDCCHが配置される下りリンクBWPと同一であってもよい。ある下りリンクコンポーネントキャリアにおいて端末装置1に設定される下りリンクBWPの数が2以上である場合、該ある下りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるBWPフィールドのビット数は、1ビット以上であってもよい。ある下りリンクコンポーネントキャリアにおいて端末装置1に設定される下りリンクBWPの数が1である場合、該ある下りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるBWPフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該ある下りリンクコンポーネントキャリアに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1にBWPフィールドが含まれなくてもよい)。
【0163】
DCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれる場合、該キャリアインディケータフィールドは、PDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれない場合、PDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアは、該PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1を含むPDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される下りリンクコンポーネントキャリアの数が2以上である場合(あるサービングセルグループにおいて下りリンクのキャリアアグリゲーションが運用される場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、1ビット以上(例えば、3ビット)であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される下りリンクコンポーネントキャリアの数が1である場合(あるサービングセルグループにおいて下りリンクのキャリアアグリゲーションが運用されない場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれなくてもよい)。
【0164】
PDSCHは、トランスポートブロックを送信するために用いられてもよい。PDSCHは、DL-SCHに対応するトランスポートブロックを送信するために用いられてもよい。PDSCHは、トランスポートブロックを伝達するために用いられてもよい。PDSCHは、DL-SCHに対応するトランスポートブロックを伝達するために用いられてもよい。トランスポートブロックは、PDSCHに配置されてもよい。DL-SCHに対応するトランスポートブロックは、PDSCHに配置されてもよい。基地局装置3は、PDSCHを送信してもよい。端末装置1は、PDSCHを受信してもよい。
【0165】
下りリンク物理シグナルは、リソースエレメントのセットに対応してもよい。下りリンク物理シグナルは、上位層において発生する情報を運ばなくてもよい。下りリンク物理シグナルは、下りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理シグナルであってもよい。下りリンク物理シグナルは、基地局装置3により送信されてもよい。下りリンク物理シグナルは、端末装置1により送信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の下りリンク物理シグナルが用いられてもよい。
・同期信号(SS:Synchronization signal)
・DL DMRS(DownLink DeModulation Reference Signal)
・CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)
・DL PTRS(DownLink Phase Tracking Reference Signal)
【0166】
同期信号は、端末装置1が下りリンクの周波数領域、および/または、時間領域の同期をとるために少なくとも用いられてもよい。同期信号は、PSS(Primary Synchronization Signal)、および、SSS(Secondary Synchronization Signal)の総称である。
【0167】
図7は、本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。図7において、横軸は時間軸(OFDMシンボルインデックスlsym)であり、縦軸は周波数領域を示す。また、斜線のブロックは、PSSのためのリソースエレメントのセットを示す。また、格子線のブロックはSSSのためのリソースエレメントのセットを示す。また、横線のブロックは、PBCH、および、該PBCHのためのDMRS(PBCHに関連するDMRS、PBCHに含まれるDMRS、PBCHに対応するDMRS)のためのリソースエレメントのセットを示す。
【0168】
図7に示されるように、SS/PBCHブロックは、PSS、SSS、および、PBCHを含む。また、SS/PBCHブロックは、連続する4つのOFDMシンボルを含む。SS/PBCHブロックは、240サブキャリアを含む。PSSは、1番目のOFDMシンボルにおける57番目から183番目のサブキャリアに配置される。SSSは、3番目のOFDMシンボルにおける57番目から183番目のサブキャリアに配置される。1番目のOFDMシンボルの1番目から56番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。1番目のOFDMシンボルの184番目から240番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。3番目のOFDMシンボルの49番目から56番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。3番目のOFDMシンボルの184番目から192番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。2番目のOFDMシンボルの1番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。3番目のOFDMシンボルの1番目から48番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。3番目のOFDMシンボルの193番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。4番目のOFDMシンボルの1番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。
【0169】
PSS、SSS、PBCH、および、PBCHのためのDMRSのアンテナポートは、同一であってもよい。
【0170】
あるアンテナポートにおけるPBCHのシンボルが伝達されるPBCHは、該PBCHがマップされるスロットに配置されるPBCHのためのDMRSであって、該PBCHが含まれるSS/PBCHブロックに含まれる該PBCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0171】
DL DMRSは、PBCHのためのDMRS、PDSCHのためのDMRS、および、PDCCHのためのDMRSの総称である。
【0172】
PDSCHのためのDMRS(PDSCHに関連するDMRS、PDSCHに含まれるDMRS、PDSCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、該PDSCHのためのアンテナポートのセットに基づき与えられてもよい。つまり、PDSCHのためのDMRSのアンテナポートのセットは、該PDSCHのためのアンテナポートのセットと同じであってもよい。
【0173】
PDSCHの送信と、該PDSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、スケジューリングされてもよい)。PDSCHと、該PDSCHのためのDMRSは、まとめてPDSCHと呼称されてもよい。PDSCHを送信することは、PDSCHと、該PDSCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0174】
PDSCHは、該PDSCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PDSCHの伝搬路は、該PDSCHのためのDMRSから推定されてもよい。もし、あるPDSCHのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットと、該あるPDSCHのためのDMRSのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットが同一のプレコーディングリソースグループ(PRG: Precoding Resource Group)に含まれる場合、あるアンテナポートにおける該PDSCHのシンボルが伝達されるPDSCHは、該PDSCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0175】
PDCCHのためのDMRS(PDCCHに関連するDMRS、PDCCHに含まれるDMRS、PDCCHに対応するDMRS)のアンテナポートは、PDCCHのためのアンテナポートと同一であってもよい。
【0176】
PDCCHは、該PDCCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PDCCHの伝搬路は、該PDCCHのためのDMRSから推定されてもよい。もし、あるPDCCHのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットと、該あるPDCCHのためのDMRSのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットにおいて同一のプレコーダが適用される(適用されると想定される、適用されると想定する)場合、あるアンテナポートにおける該PDCCHのシンボルが伝達されるPDCCHは、該PDCCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0177】
BCH(Broadcast CHannel)、UL-SCH(Uplink-Shared CHannel)およびDL-SCH(Downlink-Shared CHannel)は、トランスポートチャネルである。MAC層で用いられるチャネルはトランスポートチャネルと呼称される。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位は、トランスポートブロック(TB)またはMAC PDU(Prot
ocol Data Unit)とも呼称される。MAC層においてトランスポートブロック毎にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の制御が行なわれる。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliver)データの単位である。物理層において、トランスポートブロックはコードワードにマップされ、コードワード毎に変調処理が行なわれる。
【0178】
サービングセルごとに、1つのUL-SCH、および、1つのDL-SCHが与えられてもよい。BCHは、PCellに与えられてもよい。BCHは、PSCell、SCellに与えられなくてもよい。
【0179】
BCCH(Broadcast Control CHannel)、CCCH(Common Control CHannel)、および、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、ロジカルチャネルである。例えば、BCCHは、MIB、または、システム情報を送信するために用いられるRRC層のチャネルである。また、CCCH(Common Control CHannel)は、複数の端末装置1において共通なRRCメッセージを送信するために用いられてもよい。ここで、CCCHは、例えば、RRC接続されていない端末装置1のために用いられてもよい。また、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、端末装置1に専用のRRCメッセージを送信するために少なくとも用いられてもよい。ここで、DCCHは、例えば、RRC接続されている端末装置1のために用いられてもよい。
【0180】
RRCメッセージは、1または複数のRRCパラメータ(情報要素)を含む。例えば、RRCメッセージは、MIBを含んでもよい。また、RRCメッセージは、システム情報を含んでもよい。また、RRCメッセージは、CCCHに対応するメッセージを含んでもよい。また、RRCメッセージは、DCCHに対応するメッセージを含んでもよい。DCCHに対応するメッセージを含むRRCメッセージは、個別RRCメッセージとも呼称される。
【0181】
ロジカルチャネルにおけるBCCHは、トランスポートチャネルにおいてBCH、または、DL-SCHにマップされてもよい。ロジカルチャネルにおけるCCCHは、トランスポートチャネルにおいてDL-SCHまたはUL-SCHにマップされてもよい。ロジカルチャネルにおけるDCCHは、トランスポートチャネルにおいてDL-SCHまたはUL-SCHにマップされてもよい。
【0182】
トランスポートチャネルにおけるUL-SCHは、物理チャネルにおいてPUSCHにマップされてもよい。トランスポートチャネルにおけるDL-SCHは、物理チャネルにおいてPDSCHにマップされてもよい。トランスポートチャネルにおけるBCHは、物理チャネルにおいてPBCHにマップされてもよい。
【0183】
上位層パラメータ(上位層のパラメータ)は、RRCメッセージ、または、MAC CE(Medium Access Control Control Element)に含まれるパラメータである。つまり、上位層パラメータは、MIB、システム情報、CCCHに対応するメッセージ、DCCHに対応するメッセージ、および、MAC CEに含まれるパラメータの総称である。MAC CEに含まれるパラメータは、MAC CE(Control Element)コマンドにより送信される。
【0184】
端末装置1が行う手順は、以下の5Aから5Cの一部または全部を少なくとも含む。
5A)セルサーチ(cell search)
5B)ランダムアクセス(random access)
5C)データ通信(data communication)
【0185】
セルサーチは、端末装置1によって時間領域と周波数領域に関する、あるセルとの同期を行い、物理セルID(physical cell identity)を検出するために用いられる手順である。つまり、端末装置1は、セルサーチによって、あるセルとの時間領域、および、周波数領域の同期を行い、物理セルIDを検出してもよい。
【0186】
PSSの系列は、物理セルIDに少なくとも基づき与えられる。SSSの系列は、物理セルIDに少なくとも基づき与えられる。
【0187】
SS/PBCHブロック候補は、SS/PBCHブロックの送信が許可される(可能である、予約される、設定される、規定される、可能性がある)リソースを示す。
【0188】
あるハーフ無線フレームにおけるSS/PBCHブロック候補のセットは、SSバーストセット(SS burst set)とも呼称される。SSバーストセットは、送信ウィンドウ(transmission window)、SS送信ウィンドウ(SS transmission window)、または、DRS送信ウィンドウ(Discovery Refeence Signal transmission window)とも呼称される。SSバーストセットは、第1のSSバーストセット、および、第2のSSバーストセットを少なくとも含んだ総称である。
【0189】
基地局装置3は、1個または複数個のインデックスのSS/PBCHブロックを所定の周期で送信する。端末装置1は、該1個または複数個のインデックスのSS/PBCHブロックの少なくともいずれかのSS/PBCHブロックを検出し、該SS/PBCHブロックに含まれるPBCHの復号を試みてもよい。
【0190】
ランダムアクセスは、メッセージ1、メッセージ2、メッセージ3、および、メッセージ4の一部または全部を少なくとも含む手順である。
【0191】
メッセージ1は、端末装置1によってPRACHが送信される手順である。端末装置1は、セルサーチに基づき検出したSS/PBCHブロック候補のインデックスに少なくとも基づき、1または複数のPRACH機会の中から選択される1つのPRACH機会において、PRACHを送信する。PRACH機会のそれぞれは、時間領域と周波数領域のリソース少なくとも基づき定義される。
【0192】
端末装置1は、SS/PBCHブロックが検出されるSS/PBCHブロック候補のインデックスに対応するPRACH機会の中から選択される1つのランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0193】
メッセージ2は、端末装置1によってRA-RNTI(Random Access - Radio Network Temporary Identifier)でスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)を伴うDCIフォーマット1_0の検出を試みる手順である。端末装置1は、セルサーチに基づき検出したSS/PBCHブロックに含まれるPBCHに含まれるMIBに基づき与えられる制御リソースセット、および、探索領域セットの設定に基づき示されるリソースにおいて、該DCIフォーマットを含むPDCCHの検出を試みる。メッセージ2は、ランダムアクセスレスポンスとも呼称される。
【0194】
メッセージ3は、メッセージ2手順によって検出されたDCIフォーマット1_0に含まれるランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHを送信する手順である。ここで、ランダムアクセスレスポンスグラント(random access response grant)は、該DCIフォーマット1_0によりスケジューリングされるPDSCHに含まれるMAC CEにより示される。
【0195】
ランダムアクセスレスポンスグラントに基づきスケジューリングされるPUSCHは、メッセージ3 PUSCH、または、PUSCHのいずれかである。メッセージ3 PUSCHは、衝突解決ID(contention resolution identifier) MAC CEを含む。衝突解決ID MAC CEは、衝突解決IDを含む。
【0196】
メッセージ3 PUSCHの再送は、TC-RNTI(Temporary Cell - Radio Network Temporary Identifier)に基づきスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット0_0によってスケジューリングされる。
【0197】
メッセージ4は、C-RNTI(Cell - Radio Network Temporary Identifier)、または、TC-RNTIのいずれかに基づきスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット1_0の検出を試みる手順である。端末装置1は、該DCIフォーマット1_0に基づきスケジューリングされるPDSCHを受信する。該PDSCHは、衝突解決IDを含んでもよい。
【0198】
データ通信は、下りリンク通信、および、上りリンク通信の総称である。
【0199】
データ通信において、端末装置1は、制御リソースセット、および、探索領域セットに基づき特定されるリソースにおいてPDCCHの検出を試みる(PDCCHをモニタする、PDCCHを監視する)。
【0200】
制御リソースセットは、所定数のリソースブロックと、所定数のOFDMシンボルにより構成されるリソースのセットである。周波数領域において、制御リソースセットは連続的なリソースにより構成されてもよい(non-interleaved mapping)し、分散的なリソースにより構成されてもよい(interleaver mapping)。
【0201】
制御リソースセットを構成するリソースブロックのセットは、上位層パラメータにより示されてもよい。制御リソースセットを構成するOFDMシンボルの数は、上位層パラメータにより示されてもよい。
【0202】
端末装置1は、探索領域セットにおいてPDCCHの検出を試みる。ここで、探索領域セットにおいてPDCCHの検出を試みることは、探索領域セットにおいてPDCCHの候補の検出を試みることであってもよいし、探索領域セットにおいてDCIフォーマットの検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてPDCCHの検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてPDCCHの候補の検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてDCIフォーマットの検出を試みることであってもよい。
【0203】
探索領域セットは、PDCCHの候補のセットとして定義される。探索領域セットは、CSS(Common Search Space)セットであってもよいし、USS(UE-specific Search Space)セットであってもよい。端末装置1は、タイプ0PDCCH共通探索領域セット(Type0 PDCCH common search space set)、タイプ0aPDCCH共通探索領域セット(Type0a PDCCH common search space set)、タイプ1PDCCH共通探索領域セット(Type1 PDCCH common search space set)、タイプ2PDCCH共通探索領域セット(Type2 PDCCH common search space set)、タイプ3PDCCH共通探索領域セット(Type3 PDCCH common search space set)、および/または、UE個別PDCCH探索領域セット(UE-specific search space set)の一部または全部においてPDCCHの候補の検出を試みる。
【0204】
タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、インデックス0の共通探索領域セットとし
て用いられてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、インデックス0の共通探索領域セットであってもよい。
【0205】
CSSセットは、タイプ0PDCCH共通探索領域セット、タイプ0aPDCCH共通探索領域セット、タイプ1PDCCH共通探索領域セット、タイプ2PDCCH共通探索領域セット、および、タイプ3PDCCH共通探索領域セットの総称である。USSセットは、UE個別PDCCH探索領域セットとも呼称される。
【0206】
ある探索領域セットは、ある制御リソースセットに関連する(含まれる、対応する)。探索領域セットに関連する制御リソースセットのインデックスは、上位層パラメータにより示されてもよい。
【0207】
ある探索領域セットに対して、6Aから6Cの一部または全部が少なくとも上位層パラメータにより示されてもよい。
6A)PDCCHの監視間隔(PDCCH monitoring periodicity)
6B)スロット内のPDCCHの監視パターン(PDCCH monitoring pattern within a slot)
6C)PDCCHの監視オフセット(PDCCH monitoring offset)
【0208】
ある探索領域セットの監視機会(monitoring occasion)は、該ある探索領域セットに関連する制御リソースセットの先頭のOFDMシンボルが配置されるOFDMシンボルに対応してもよい。ある探索領域セットの監視機会は、ある探索領域セットに関連する制御リソースセットの先頭のOFDMシンボルから始まる該制御リソースセットのリソースに対応してもよい。該探索領域セットの監視機会は、PDCCHの監視間隔、スロット内のPDCCHの監視パターン、および、PDCCHの監視オフセットの一部または全部に少なくとも基づき与えられる。
【0209】
図8は、本実施形態の一態様に係る探索領域セットの監視機会の一例を示す図である。図8において、プライマリセル301に探索領域セット91、および、探索領域セット92が設定され、セカンダリセル302に探索領域セット93が設定され、セカンダリセル303に探索領域セット94が設定されている。
【0210】
図8において、格子線で示されるブロックは探索領域セット91を示し、右上がり対角線で示されるブロックは探索領域セット92を示し、左上がり対角線で示されるブロックは探索領域セット93を示し、横線で示されるブロックは探索領域セット94を示している。
【0211】
探索領域セット91の監視間隔は1スロットにセットされ、探索領域セット91の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット91の監視パターンは、[1,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット91の監視機会はスロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)および8番目のOFDMシンボル(OFDMシンボル#7)に対応する。
【0212】
探索領域セット92の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット92の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット92の監視パターンは、[1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット92の監視機会は偶数スロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)に対応する。
【0213】
探索領域セット93の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット93の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット93の監視パターンは、[0,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット93の監視機会は偶数スロットのそれぞれにおける8番目のOFDMシンボル(OFDMシンボル#7)に対応する。
【0214】
探索領域セット94の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット94の監視オフセットは1スロットにセットされ、探索領域セット94の監視パターンは、[1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット94の監視機会は奇数スロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)に対応する。
【0215】
タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0216】
タイプ0aPDCCH共通探索領域セットは、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0217】
タイプ1PDCCH共通探索領域セットは、RA-RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列、および/または、TC-RNTI(Temporary Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0218】
タイプ2PDCCH共通探索領域セットは、P-RNTI(Paging- Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。
【0219】
タイプ3PDCCH共通探索領域セットは、C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。
【0220】
UE個別PDCCH探索領域セットは、C-RNTIによってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0221】
下りリンク通信において、端末装置1は、下りリンクDCIフォーマットを検出する。検出された下りリンクDCIフォーマットは、PDSCHのリソース割り当てに少なくとも用いられる。該検出された下りリンクDCIフォーマットは、下りリンク割り当て(downlink assignment)とも呼称される。端末装置1は、該PDSCHの受信を試みる。該検出された下りリンクDCIフォーマットに基づき示されるPUCCHリソースに基づき、該PDSCHに対応するHARQ-ACK(該PDSCHに含まれるトランスポートブロックに対応するHARQ-ACK)を基地局装置3に報告する。
【0222】
上りリンク通信において、端末装置1は、上りリンクDCIフォーマットを検出する。検出されたDCIフォーマットは、PUSCHのリソース割り当てに少なくとも用いられる。該検出された上りリンクDCIフォーマットは、上りリンクグラント(uplink grant)とも呼称される。端末装置1は、該PUSCHの送信を行う。
【0223】
設定されるスケジューリング(configured grant)においては、PUSCHをスケジューリングする上りリンクグラントは、該PUSCHの送信周期ごとに設定される。上りリンクDCIフォーマットによってPUSCHがスケジューリングされる場合に該上りリンクDCIフォーマットによって示される情報の一部または全部は、設定されるスケジューリングの場合に設定される上りリンクグラントにより示されてもよい。
【0224】
図9は、本実施形態の一態様に係るPUCCHの繰り返し(Repetition)に基づく送信の一例を示す図である。PUCCHの繰り返しは、UCIの繰り返しとも呼称される。図9において、横軸は時間領域を示す。また、時間領域を示す線上のグリッドはスロットの境界を示す。ここで、図9の上方の図において、先頭のスロットをスロット#0としている。また、時間領域を示す線の下に記載される斜線のブロックは、該斜線のブロックに対応する時間領域が下りリンク領域であることを示す。また、時間領域を示す線の下に記載される縦線のブロックは、該縦線のブロックに対応する時間領域が上りリンク領域であることを示す。また、図9の下方の図は、スロット#3とスロット#4の一部の拡張図である。
【0225】
図9において、スロット#3およびスロット#4にPUCCHが割り当てられている。ここで、9001は、スロット#3のOFDMシンボル#12およびOFDMシンボル#13に割り当てられるPUCCHの実体(Instance)である。また、9002は、スロット#4のOFDMシンボル#0からOFDMシンボル#13に割り当てられるPUCCHの実体である。このように、スロットの境界をまたぐPUCCHの実体が発生しないようにPUSCHを分割して割り当てることが、いくつかのシナリオにおいて好適である。ここで、例えば、PUCCHの実体は、1つのPUCCHであってもよい。また、例えば、PUCCHの実体は、PUCCHの繰り返しの1つ(Repetition)であってもよい。
【0226】
図10は、本実施形態の一態様に係る端末装置1のベースバンド部13の構成例を示す図である。ベースバンド部13は、分割部(Segmentation)1001、符号化部(Encoder)1002、レートマッチング部(Rate matcher)1003、結合部(Concatenation)1004、および、多重部(Multiplexer)1005の一部または全部を少なくとも含む。いずれかの部がベースバンド部に含まれない場合、該いずれかの部は、短絡されるものとみなされてもよい。例えば、ベースバンド部13が符号化部1002、レートマッチング部1003、および、多重部1004を含む場合、分割部1001が短絡されたものとみなされてもよい。ここで、分割部1001が短絡されることにより、aがcへ入力されてもよい。また、結合部1004が短絡されることにより、hがfへ入力されてもよい。
【0227】
図10において、aは、上りリンク制御情報のビット系列を示す。ビット系列aは、a,a,...,aA-1を含む。ここで、a(kは、0からA-1の整数)は、上りリンク制御情報のビット系列のk番目のビットを示す。ビット系列aは、分割部1001に入力される。Aは、上りリンク制御情報のビット数を示す。
【0228】
図11は、本実施形態の一態様に係る分割部1001の動作例を示す図である。条件1101は、Aが12以上である、という条件である。Aが12以上である場合、条件1102の評価に進む。条件1102は、条件1102aまたは条件1102bのいずれかを少なくとも満たすことである。条件1102aは、Aが360以上であり、Eが1088以下であるという条件である。また、条件1102bは、Aが1013以上であるという条件である。ここで、Eは、レートマッチング出力系列の長さを示す。レートマッチング出力系列については、後述される。
【0229】
条件1102が満たされる場合、分割部1001において、ビット系列aが分割され、CUCI個のコードブロックが生成される。また、生成されたCUCI個のコードブロッ
クのそれぞれに対してCRC系列が生成される。ここで、CUCI個のコードブロックのそれぞれに付されるインデックスをrとすると、分割部1001より出力されるコードブロックrに対するビット系列cは、インデックスrのコードブロックにCRC系列が付加された系列である。
【0230】
条件1102が満たされない場合、分割部1001においてビット系列aの分割は行われないが、ビット系列aに対してCRC系列が生成される。ここで、分割部1001より出力されるビット系列cは、ビット系列aにCRC系列が付加された系列である。
【0231】
条件1101が満たされない場合、分割部1001においてビット系列aの分割が行われず、CRC系列も生成されない。ここで、分割部1001より出力されるビット系列cは、ビット系列aと等しい。
【0232】
コードブロックrに対するビット系列cは、c,c,...,cK-1を含む。ここで、c(kは、0からK-1の整数)は、ビット系列cのk番目の符号化ビットを示す。コードブロックrに対するビット系列cは、符号化部1002に入力される。Kは、コードブロックrに対するビット系列のビット数を示す。
【0233】
符号化部1002は、ビット系列cの符号化により、符号化ビット系列dを生成する。符号化部1002において用いられる符号化方式は、上りリンク制御情報のビット数Aに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、条件1101が満たされる場合、符号化部1002において用いられる符号化方式はポーラー符号であってもよい。また、条件1101が満たされない場合、符号化部1002において用いられる符号化方式はリードマラー符号または繰り返し符号のいずれかであってもよい。
【0234】
図12は、本実施形態の一態様に係るポーラー符号の符号化に用いられる変数nの決定手順の一例を示す図である。手順P1において、Eが(9/8)*2^(ceil(log2(E))-1)以下であり、かつ、K/Eが9/16より小さい場合、手順P2が実行される。Eが(9/8)*2^(ceil(log2(E))-1)以下でない、および/または、K/Eが9/16より小さくない場合、手順P4が実行される。つまり、手順P1において、K、および、Eの一方または両方に少なくとも基づき、変数nが決定されてもよい。また、手順P1において、K、および、Eの一方または両方に少なくとも基づき、ポーラー符号化に用いられる配列が決定されてもよい。
【0235】
手順P2において、ceil(log2(E)-1)が変数nへ入力される。
【0236】
手順P4において、ceil(log2(E))が変数nへ入力される。
【0237】
手順P6において、1/8がRminへ入力される。
【0238】
手順P7において、ceil(log2(K/Rmin))が変数nへ入力される。
【0239】
手順P8において、max(min(n,n,nmax),nmin)が変数nへ入力される。
【0240】
ここで、nminは5である。また、nmaxは10である。
【0241】
手順P8において決定された変数nの値に少なくとも基づき、ポーラー符号化後の符号化ビット数Nは、N=2^nによって決定される。符号化ビット数Nは、ポーラー符号化に用いられる配列のサイズに対応する。符号化ビット数Nに少なくとも基づき、ポーラー
符号化に用いられる配列が決定されてもよい。ここで、ポーラー符号化に用いられる配列は、行列、分極行列(Polarization matrix)等とも呼称される。また、ポーラー符号化に用いられる配列は、行列G=[1,0;1,1]のクロネッカー積に基づき算出されるような配列であってもよい。
【0242】
Kが1の場合、NはQにセットされる。ここで、Qは、PUCCHの変調方式の次数を示す。また、Kが2の場合、Nは3*Qにセットされる。
【0243】
Kが3以上であり、かつ、Kが11以下である場合、Nは32にセットされる。Kが3以上であり、かつ、Kが11以下である場合、ビット系列cの符号化にリードマラー符号が用いられてもよい。
【0244】
ビット系列cに対する符号化ビット系列dは、d,d,...,dN-1を含む。ここで、d(kは、0からN-1の整数)は、符号化ビット系列dのk番目の符号化ビットを示す。符号化ビット系列dは、レートマッチング部1003に入力される。
【0245】
レートマッチング部1003は、入力される符号化ビット系列dに対してインターリーバ、ビット選択の一部または全部を適用することにより、レートマッチング系列fを生成する。レートマッチング系列fは、f,f,...,fE-1を含む。ここで、f(kは、0からE-1の整数)は、レートマッチング系列fのk番目の符号化ビットを示す。レートマッチング系列fは、結合部1004に入力される。
【0246】
レートマッチング出力系列の長さEは、PUCCHの実体のリソースエレメントの数に少なくとも基づき決定されてもよい。レートマッチング出力系列Eは、E=EUCI/CUCIにより決定されてもよい。
【0247】
UCIは、PUCCHで送信される上りリンク制御情報の組み合わせに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、PUCCHで送信される上りリンク制御情報がHARQ-ACKである場合、EUCIはEtotであってもよい。例えば、PUCCHで送信される上りリンク制御情報がHARQ-ACKおよびSRである場合、EUCIはEtotであってもよい。例えば、PUCCHで送信される上りリンク制御情報がCSIである場合、EUCIはEtotであってもよい。例えば、PUCCHで送信される上りリンク制御情報がHARQ-ACKおよびCSIである場合、EUCIはEtotであってもよい。例えば、PUCCHで送信される上りリンク制御情報がHARQ-ACK、SR、およびCSIである場合、EUCIはEtotであってもよい。ここで、CSIは2つのパート(Two-part CSI)に分かれていないものとする。また、Etotの決定方法は後述される。
【0248】
例えば、PUCCHで送信される上りリンク制御情報がCSIを少なくとも含み、かつ、該CSIが2つのパートに分かれている場合、第1のCSIパートに対して、EUCIはmin(Etot,ceil((OACK+OSR+OCSI-part1+L)/Rmax UCI/Q)・Q)であってもよい。また、第2のCSIパートに対して、EUCIはEtot-min(Etot,ceil((OCSI-part1+L)/Rmax UCI/Q)・Q)であってもよい。ここで、Aが360以上の場合Lは11である。また、Aが360以上でない場合、LはCRC系列のビット数を示す。また、CRC系列が生成されない場合、Lは0である。また、OACKは、HARQ-ACKのビット数を示す。また、該PUCCHで送信される上りリンク制御情報がHARQ-ACKを含まない場合、OACKは0である。また、OSRは、SRのビット数を示す。また、該PUCCHで送信される上りリンク制御情報がSRを含まない場合、OSRは0である。また、OCSI-part1は、第1のCSIパートのビット数を示す。また、Rmax UCIは、PUCCHフォーマットに設定される最大符号化率を示す。
【0249】
PUCCHフォーマット2に対して、Etotは16*NPUCCH,2 symb,UCI・NPUCCH,2 PRBである。また、PUCCHフォーマット3に対して、Etotは12*Q*NPUCCH,3 symb,UCI・NPUCCH,3 PRBである。PUCCHフォーマット4に対して、Etotは12*Q*NPUCCH,4 symb,UCI/NPUCCH,4 SFである。ここで、NPUCCH,2 symb,UCIは、PUCCHフォーマット2に含まれ、上りリンク制御情報を伝達するOFDMシンボルの数を示す。また、NPUCCH,3 symb,UCIは、PUCCHフォーマット3に含まれ、上りリンク制御情報を伝達するOFDMシンボルの数を示す。また、NPUCCH,4 symb,UCIは、PUCCHフォーマット4に含まれ、上りリンク制御情報を伝達するOFDMシンボルの数を示す。また、NPUCCH,2 PRBは、PUCCHフォーマット2の送信のために決定されたリソースブロックの数を示す。また、NPUCCH,3 PRBは、PUCCHフォーマット3の送信のために決定されたリソースブロックの数を示す。また、NPUCCH,4 SFは、PUCCHフォーマット4に設定される拡散率を示す。
【0250】
このように、レートマッチング出力系列の長さEは、PUCCHの変調方式、PUCCHの送信のために決定されるリソースブロックの数、上りリンク制御情報を伝達するOFDMシンボルの数、PUCCHフォーマットに設定される最大符号化率、PUCCHフォーマットに設定される拡散率の一部または全部に少なくとも基づき決定される。つまり、図9のようなPUCCHの繰り返し送信の場合、PUCCHの実体ごとに、異なるコードブロック数、および/または、異なるレートマッチング出力系列の長さが決定されることがある。PUCCHの実体ごとにコードブロック数、および/または、レートマッチング出力系列の長さが異なることは、符号化部1002による符号化の手順がPUCCHの実体ごとに異なるケースを引き起こしうる。
【0251】
例えば、レートマッチング部1003は、複数のPUCCHの実体ごとにレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。一方で、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対して、レートマッチング出力系列の長さとして1つの値を想定してもよい。また、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対して、レートマッチング出力系列の長さとして1つの値を想定してもよい。
【0252】
例えば、基地局装置3は、1つのDCIフォーマットを用いて、上りリンク制御情報の送信のためにS個のPUCCHの実体の送信を端末装置1にトリガしてもよい。ここで、Sは2以上の整数であってもよい。また、ある場合にSは1であってもよい。ここで、レートマッチング部1003は、S個のPUCCHの実体のうちのs番目のPUCCHの実体に対して決定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。ここで、決定されたEに基づき、s番目のPUCCHの実体のためのビット選択の動作が実施されてもよい。ここで、sは0からS-1の整数である。なお、S個のPUCCHの実体のうちの一部が1つのDCIフォーマットによりスケジューリングされ、該S個のPUCCHの実体のうちの他の一部がほかのDCIフォーマットによりスケジューリングされてもよい。
【0253】
例えば、分割部1001は、Eの最大値を選択し、該選択された最大値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。また、分割部1001は、Eの平均値を決定し、該決定された平均値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。また、分割部1001は、Eの最小値を選択し、該選択された最小値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。また、分割部1001は、Eの和を決定し、該決定された和をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。つまり、例えば、分割部1001は、レートマッチング出力系列の長さEのそれぞれに少なくとも基づき、想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。また、例えば、分割部1001は、S個のレートマッチング出力系列の長さEのうち、少なくとも2つ以上を用いて、想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、想定されるレートマッチング出力系列の長さEに基づき、符号化を実施してもよい。
【0254】
例えば、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するEの最大値を選択し、該選択された最大値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。分割部1001は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するEの最大値を選択し、該選択された最大値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0255】
また、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するEの平均値を決定し、該決定された平均値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。分割部1001は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するEの平均値を決定し、該決定された平均値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0256】
また、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するEの最小値を選択し、該選択された最小値を該レートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。分割部1001は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するEの最小値を選択し、該選択された最小値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0257】
また、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するEの和を決定し、該決定された和をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。分割部1001は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するEの和を決定し、該決定された和をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0258】
つまり、例えば、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さEのそれぞれに少なくとも基づき、想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。分割部1001は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さEのそれぞれに少なくとも基づき、1つのPUCCHに対して想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。
【0259】
また、例えば、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうち、少なくとも2つ以上を用いて、想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。分割部1001は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうち、少なくとも2つ以上を用いて、1つのPUCCHに対して想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。
【0260】
例えば、分割部1001は、1つのPUCCHに対して想定されるレートマッチング出力系列の長さEに基づき、符号化を実施してもよい。
【0261】
また、例えば、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうちの先頭のPUCCHの実体#0に対するレートマッチング出力系列の長さEを選択し、該Eをレートマッチング出力系列の長さE
と想定してもよい。例えば、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうちの先頭から2番目のPUCCHの実体#1に対するレートマッチング出力系列の長さEを選択し、該Eをレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。例えば、分割部1001は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうちの最後のPUCCHの実体#S-1に対するレートマッチング出力系列の長さES-1を選択し、該ES-1レートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0262】
例えば、分割部1001によって想定されるレートマッチング出力系列の長さEは、RRCシグナリングに基づき決定されてもよい。また、分割部1001によって想定されるレートマッチング出力系列の長さEは、RRCシグナリングにより示されてもよい。例えば、分割部1001によって想定されるレートマッチング出力系列の長さEは、S個のPUCCHの実体のスケジューリングに用いられるDCIフォーマットに基づき決定されてもよい。また、分割部1001によって想定されるレートマッチング出力系列の長さEは、S個のPUCCHの実体のスケジューリングに用いられるDCIフォーマットにより示されてもよい。
【0263】
例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さEの決定に用いられるパラメータとして、1つの値を選択してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、いずれか1つの数を選択してもよい。分割部1001は、選択された1つの数を用いて、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、最も大きい数を1つ選択し、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、最も小さい数を1つ選択し、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数の平均値を決定し、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数の総和を決定し、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数Nのうち、先頭のPUCCHの実体#0に含まれるOFDMシンボルの数Nを選択し、該選択されたNを用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、先頭から2番目のPUCCHの実体#1に含まれるOFDMシンボルの数Nを選択し、該選択されたNを用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、最後のPUCCHの実体#S-1に含まれるOFDMシンボルの数NS-1を選択し、該選択されたNS-1を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。ここで、Nは、PUCCHの実体#sに含まれるOFDMシンボルの数を示す。なお、Nは、PUCCHの実体#sに含まれるOFDMシンボルのうち、該PUCCHの実体#sに含まれるDMRSのためのOFDMシンボルの数を引いた数を示してもよい。また、Nは、PUCCHの実体#sに含まれ、UCIを伝達するOFDMシンボルの数を示してもよい。
【0264】
例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数のうち、いずれか1つの数を選択してもよい。分割部1001は、該選択された1つの数を用いて、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数のうち、最も大きい数を選択し、該最も大きい数を用いてレートマッチング出力系列の長さ
Eを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数のうち、最も小さい数を選択し、該最も小さい数を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数の平均値を決定し、該決定された平均値を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数の総和を決定し、該決定された総和を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数Rのうち、先頭のPUCCHの実体#0に含まれるリソースブロックの数Rを用いてレートマッチング出力系列Eを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHのそれぞれに含まれるリソースブロックの数Rのうち、先頭から2番目のPUCCHの実体#1に含まれるリソースブロックの数Rを用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHのそれぞれに含まれるリソースブロックの数Rのうち、最後のPUCCHの実体#S-1に含まれるリソースブロックの数RS-1を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。ここで、Rは、PUCCHの実体#sに含まれるリソースブロックの数を示す。なお、Rは、PUCCHの実体#sにおいて送信されるリソースブロックの数を示してもよい。
【0265】
例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるPUCCHフォーマットのうち、いずれか1つのPUCCHフォーマットを選択してもよい。分割部1001は、該選択された1つのPUCCHフォーマットの設定を用いて、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるPUCCHフォーマットFのうち、先頭のPUCCHの実体#0に含まれるPUCCHフォーマットのインデックスFを用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるPUCCHフォーマットFのうち、2番目のPUCCHの実体#1を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるPUCCHフォーマットFのうち、最後のPUCCHの実体#S-1に含まれるPUCCHフォーマットのインデックスFS-1を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。ここで、Fは、s番目のPUCCHの実体に含まれるPUCCHフォーマットのインデックスを示す。
【0266】
分割部1001は、想定されたレートマッチング出力系列の長さEを用いて、S個のPUCCHの実体のためのポーラー符号化のためのコードブロックの数を決定してもよい。分割部1001は、選択されたレートマッチング出力系列の長さEを用いて、S個のPUCCHの実体のためのポーラー符号化ポーラー符号化のためのコードブロックの数を決定してもよい。分割部1001は、決定されたレートマッチング出力系列の長さEを用いて、S個のPUCCHの実体のためのポーラー符号化ポーラー符号化のためのコードブロックの数を決定してもよい。ここで、決定されたコードブロックの数に基づき、、S個のPUCCHの実体において送信される上りリンク制御情報のビット系列cが生成されてもよい。
【0267】
例えば、分割部1001と、レートマッチング部1003は、それぞれ異なる方法でレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、分割部1001は、第1のレートマッチング出力系列の長さE1001を決定してもよい。ここで、該第1のレートマッチング出力系列の長さE1001は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに対して、共通に用いられてもよい。一方で、レートマッチング部1003は、第2のレートマッチング出力系列の長さE1003を決定してもよい。ここで、該第2のレートマッチング出力系列の長さE1003は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに対して、決定されても
よい。
【0268】
分割部1001は、想定されたレートマッチング出力系列の長さEを用いて、S個のPUCCHの実体のためのコードブロックの数CUCIを決定してもよい。分割部1001は、選択されたレートマッチング出力系列の長さEを用いて、S個のPUCCHの実体のためのコードブロックの数CUCIを決定してもよい。分割部1001は、決定されたレートマッチング出力系列の長さEを用いて、S個のPUCCHの実体のためのコードブロックの数CUCIを決定してもよい。
【0269】
例えば、符号化部1002は、Eの最大値を選択し、該選択された最大値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。また、符号化部1002は、Eの平均値を決定し、該決定された平均値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。また、符号化部1002は、Eの最小値を選択し、該選択された最小値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。また、符号化部1002は、Eの和を決定し、該決定された和をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。つまり、例えば、符号化部1002は、レートマッチング出力系列の長さEのそれぞれに少なくとも基づき、想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。また、例えば、符号化部1002は、S個のレートマッチング出力系列の長さEのうち、少なくとも2つ以上を用いて、想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、想定されるレートマッチング出力系列の長さEに基づき、符号化を実施してもよい。
【0270】
例えば、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するEの最大値を選択し、該選択された最大値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。符号化部1002は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するEの最大値を選択し、該選択された最大値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0271】
また、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するEの平均値を決定し、該決定された平均値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。符号化部1002は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するEの平均値を決定し、該決定された平均値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0272】
また、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するEの最小値を選択し、該選択された最小値を該レートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。符号化部1002は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するEの最小値を選択し、該選択された最小値をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0273】
また、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するEの和を決定し、該決定された和をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。符号化部1002符号化部1002は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するEの和を決定し、該決定された和をレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0274】
つまり、例えば、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するレ
ートマッチング出力系列の長さEのそれぞれに少なくとも基づき、想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。符号化部1002は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さEのそれぞれに少なくとも基づき、1つのPUCCHに対して想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。
【0275】
また、例えば、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうち、少なくとも2つ以上を用いて、想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。符号化部1002は、1つのPUCCHに対する複数のPUCCHの繰り返しのそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうち、少なくとも2つ以上を用いて、1つのPUCCHに対して想定されるレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。
【0276】
例えば、符号化部1002は、1つのPUCCHに対して想定されるレートマッチング出力系列の長さEに基づき、符号化を実施してもよい。
【0277】
また、例えば、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうちの先頭のPUCCHの実体#0に対するレートマッチング出力系列の長さEを選択し、該Eをレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。例えば、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうちの先頭から2番目のPUCCHの実体#1に対するレートマッチング出力系列の長さEを選択し、該Eをレートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。例えば、符号化部1002は、複数のPUCCHの実体のそれぞれに対するS個のレートマッチング出力系列の長さEのうちの最後のPUCCHの実体#S-1に対するレートマッチング出力系列の長さES-1を選択し、該ES-1レートマッチング出力系列の長さEと想定してもよい。
【0278】
例えば、符号化部1002によって想定されるレートマッチング出力系列の長さEは、RRCシグナリングに基づき決定されてもよい。また、符号化部1002によって想定されるレートマッチング出力系列の長さEは、RRCシグナリングにより示されてもよい。例えば、符号化部1002によって想定されるレートマッチング出力系列の長さEは、S個のPUCCHの実体のスケジューリングに用いられるDCIフォーマットに基づき決定されてもよい。また、符号化部1002によって想定されるレートマッチング出力系列の長さEは、S個のPUCCHの実体のスケジューリングに用いられるDCIフォーマットにより示されてもよい。
【0279】
例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さEの決定に用いられるパラメータとして、1つの値を選択してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、いずれか1つの数を選択してもよい。符号化部1002は、選択された1つの数を用いて、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、最も大きい数を1つ選択し、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、最も小さい数を1つ選択し、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数の平均値を決定し、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数の総和を決定し、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数Nのうち、先頭のPUCCHの実体#0に含まれるOFDMシンボルの数Nを選択し、該選択されたNを用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、先頭から2番目のPUCCHの実体#1に含まれるOFDMシンボルの数Nを選択し、該選択されたNを用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるOFDMシンボルの数のうち、最後のPUCCHの実体#S-1に含まれるOFDMシンボルの数NS-1を選択し、該選択されたNS-1を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。
【0280】
例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数のうち、いずれか1つの数を選択してもよい。符号化部1002は、該選択された1つの数を用いて、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数のうち、最も大きい数を選択し、該最も大きい数を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数のうち、最も小さい数を選択し、該最も小さい数を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数の平均値を決定し、該決定された平均値を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数の総和を決定し、該決定された総和を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるリソースブロックの数Rのうち、先頭のPUCCHの実体#0に含まれるリソースブロックの数Rを用いてレートマッチング出力系列Eを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHのそれぞれに含まれるリソースブロックの数Rのうち、先頭から2番目のPUCCHの実体#1に含まれるリソースブロックの数Rを用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHのそれぞれに含まれるリソースブロックの数Rのうち、最後のPUCCHの実体#S-1に含まれるリソースブロックの数RS-1を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。
【0281】
例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるPUCCHフォーマットのうち、いずれか1つのPUCCHフォーマットを選択してもよい。符号化部1002は、該選択された1つのPUCCHフォーマットの設定を用いて、レートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるPUCCHフォーマットFのうち、先頭のPUCCHの実体#0に含まれるPUCCHフォーマットのインデックスFを用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるPUCCHフォーマットFのうち、2番目のPUCCHの実体#1を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに含まれるPUCCHフォーマットFのうち、最後のPUCCHの実体#S-1に含まれるPUCCHフォーマットのインデックスFS-1を用いてレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。ここで、Fは、s番目のPUCCHの実体に含まれるPUCCHフォーマットのインデックスを示す。
【0282】
符号化部1002は、想定されたレートマッチング出力系列の長さEを用いて、S個のPUCCHの実体のためのポーラー符号化に用いられる配列を決定してもよい。符号化部1002は、選択されたレートマッチング出力系列の長さEを用いて、S個のPUCCH
の実体のためのポーラー符号化に用いられる配列を決定してもよい。符号化部1002は、決定されたレートマッチング出力系列の長さEを用いて、S個のPUCCHの実体のためのポーラー符号化に用いられる配列を決定してもよい。ここで、決定された配列を用いて、S個のPUCCHの実体において送信される上りリンク制御情報のビット系列cが符号化されてもよい。
【0283】
例えば、符号化部1002と、レートマッチング部1003は、それぞれ異なる方法でレートマッチング出力系列の長さEを決定してもよい。例えば、符号化部1002は、第3のレートマッチング出力系列の長さE1002を決定してもよい。ここで、該第3のレートマッチング出力系列の長さE1002は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに対して、共通に用いられてもよい。一方で、レートマッチング部1003は、第2のレートマッチング出力系列の長さE1003を決定してもよい。ここで、該第2のレートマッチング出力系列の長さE1003は、S個のPUCCHの実体のそれぞれに対して、決定されてもよい。
【0284】
ポーラー符号において、符号化ビット系列dに対して第1のインターリーバが適用されることにより、符号化ビット系列yが生成されてもよい。符号化ビット系列yは、y,y,...,yN-1を含む。ここで、y(kは、0からN-1の整数)は、符号化ビット系列yのk番目の符号化ビットを示す。符号化ビット系列dに対して第1のインターリーバが適用されない場合、符号化ビット系列dが符号化ビット系列yへ入力されてもよい。
【0285】
第1のインターリーバは、符号化ビットdJ(k)が符号化ビットyへ入力されることにより実現されてもよい。ここで、J(k)は、第1のインターリーバのための関数である。J(k)=kであることは、第1のインターリーバが適用されないことであってもよい。
【0286】
ポーラー符号において、符号化ビット系列yに対してビット選択が適用されることにより、符号化ビット系列eが生成されてもよい。符号化ビット系列eは、e,e,...,eE-1を含む。ここで、e(kは、0からE-1の整数)は、符号化ビット系列eのk番目の符号化ビットを示す。
【0287】
ポーラー符号において、EがN以上である場合、ビット選択の第1の方法が適用されてもよい。ビット選択の第1の方法において、ymod(k,N)が符号化ビットeへ入力される。ビット選択の第1の方法において、kの定義域は0からE-1の整数である。ビット選択の第1の方法は、繰り返し(Repetition)とも呼称される。
【0288】
ポーラー符号において、EがN以上ではなく、かつ、K/Eが7/16以下である場合、ビット選択の第2の方法が適用されてもよい。ビット選択の第2の方法において、yk+N-Eが符号化ビットeへ入力される。ビット選択の第2の方法において、kの定義域は0からE-1の整数である。ビット選択の第2の方法は、パンクチャ(Puncture)とも呼称される。
【0289】
ポーラー符号において、EがN以上ではなく、かつ、K/Eが7/16以下でない場合、ビット選択の第3の方法が適用されてもよい。ビット選択の第3の方法において、符号化ビットyが符号化ビットeへ入力される。ビット選択の第3の方法において、kの定義域は0からE-1の整数である。ビット選択の第3の方法は、短縮(Shortening)とも呼称される。
【0290】
つまり、例えば、ポーラー符号において、ビット選択の方法は、K、E、および、Nの
一部または全部に少なくとも基づき決定されてもよい。
【0291】
ポーラー符号において、符号化ビット系列eに対してインターリーバが適用されることにより、符号化ビット系列fが生成されてもよい。符号化ビット系列eに対してインターリーバが適用されない場合、符号化ビット系列eが符号化ビット系列fへ入力されてもよい。
【0292】
リードマラー符号において、符号化ビット系列dに対してインターリーバが適用されなくてもよい。つまり、符号化ビットdが符号化ビットyへ入力されてもよい。
【0293】
リードマラー符号において、ビット選択の第1の方法が適用されてもよい。つまり、ビット選択の第1の方法により、ymod(k,N)が符号化ビットfへ入力される。
【0294】
結合部1004においてCUCI個のコードブロックのそれぞれに対する符号化ビットfが結合されて符号化ビットgが生成されてもよい。分割部1001においてビット系列が複数のコードブロックに分割されない場合、符号化ビットfが符号化ビットgへ入力されてもよい。
【0295】
多重部1005において、複数のUCIの多重化が行われ、符号化ビット系列hが生成される。符号化ビット系列hは、h,h,...,hEtot-1を含む。ここで、h(kは、0からEtot-1の整数)は、符号化ビット系列hのk番目の符号化ビットを示す。例えば、PUCCHで第1のCSIパートおよび第2のCSIパートが送信される場合、第1のCSIパートに対する符号化ビット系列gと、第2のCSIパートに対する符号化ビット系列gが多重され、符号化ビット系列hが生成される。多重部1005において複数のUCIの多重化が行われない場合、符号化ビット系列hは符号化ビット系列gである。
【0296】
符号化ビット系列hは、PUCCHで送信されてもよい。符号化ビット系列hは、PUCCHにマップされてもよい。符号化ビット系列hは、PUCCHに含まれてもよい。符号化ビット系列hは、PUSCHで送信されてもよい。符号化ビット系列hは、PUSCHにマップされてもよい。符号化ビット系列hは、PUSCHに含まれてもよい。
【0297】
PUCCHにマップされた符号化ビット系列hは、スクランブリングされてもよい。スクランブリング後の系列は、変調されてもよい。PUSCHにマップされた符号化ビット系列hは、スクランブリングされてもよい。スクランブリング後の系列は、変調されてもよい。
【0298】
図9に示されるようなPUCCHの繰り返しにおいて、系列ベースPUCCH(Sequence based PUCCH)が用いられてもよい。系列ベースPUCCHは、系列ベースPUCCHフォーマットであってもよい。系列ベースPUCCHは、DMRSを含まないPUCCHであってもよい。
【0299】
系列ベースPUCCHは、所定の系列のセットに含まれる系列のそれぞれに情報を紐づけることによって情報を送信する手段を備えたPUCCHである。例えば、所定の系列のセットに‘00’に紐づけられた第1の系列と、‘01’に紐づけられた第2の系列と、‘10’に紐づけられた第3の系列と、‘11’に紐づけられた第4の系列と、が含まれる場合、端末装置1が‘01’を基地局装置3に通知したいのであれば、第2の系列を選択し、PUCCHで送信してもよい。
【0300】
例えば、系列ベースPUCCHにおいて、条件1101が満たされる場合においても、
ポーラー符号が適用されなくてもよい。また、系列ベースPUCCHにおいて、条件1101が満たされる場合に、ポーラー符号が適用されてもよい。例えば、系列ベースPUCCHにおいて、条件1101が満たされず、Aが3以上の場合においても、リードマラー符号が適用されなくてもよい。また、系列ベースPUCCHにおいて、条件1101が満たされず、Aが3以上の場合に、リードマラー符号が適用されてもよい。例えば、系列ベースPUCCHにおいて、条件1101が満たされず、Aが2以下の場合においても、繰り返し符号が適用されなくてもよい。また、系列ベースPUCCHにおいて、条件1101が満たされず、Aが2以下の場合に、繰り返し符号が適用されてもよい。
【0301】
図13は、本実施形態の一態様に係る系列ベースPUCCHのための上りリンク制御情報のマッピングの一例を示す図である。図13に示されるように、PUCCHの実体9001、および、PUCCHの実体9002のそれぞれに含まれるOFDMシンボルのそれぞれに、1つのUCIブロック(UCI block)がマップされてもよい。UCIブロックは、1つのOFDMシンボルにマップされる上りリンク制御情報のビットのセット、または、符号化ビットhのセットである。
【0302】
例えば、UCIブロックに含まれるビットのセットより生成される変調シンボルが、1つのOFDMシンボルにマップされてもよい。また、UCIブロックに含まれるビットのセットにより選択される系列が、1つのOFDMシンボルにマップされてもよい。
【0303】
例えば、UCIブロックは、符号化ビット系列hの分割により与えられてもよい。例えば、Etotビットの符号化ビット系列hは、Nblock=ceil(Etot/Nblock bit)個のUCIブロックに分割されてもよい。ここで、Nblock bitは、1つのUCIブロックに含まれるビット数の最大値を示してもよい。
【0304】
図13は、Nblockが3の場合の上りリンク制御情報のマッピングの一例を示している。図13に示されるように、Nblock個のUCIブロックのそれぞれを循環的にマップすることにより、好適な通信を実現する。
【0305】
図13において、PUCCHの実体9001に対するUCIブロックのマッピングは、UCIブロック#0から開始され、PUCCHの実体9002に対するUCIブロックのマッピングは、UCIブロック#2から開始されている。このように、UCIのマッピング方法は、PUCCHの実体ごとに調整されることが好適である。
【0306】
例えば、PUCCHの実体9001に対するUCIブロックのマッピングは、UCIブロック#0から開始されてもよい。また、PUCCHの実体9001に対するUCIブロックのマッピングは、PUCCHの実体9001の最後のOFDMシンボルにマップされるUCIブロックの次のUCIブロックであってもよい。つまり、PUCCHの実体9001においてUCIを伝達するOFDMシンボルの数がN9001であり、PUCCHの実体9001におけるUCIを伝達するOFDMシンボルのうちの先頭のOFDMシンボルにUCIブロック#xがマップされる場合、PUCCHの実体9002におけるUCIを伝達するOFDMシンボルのうちの先頭のOFDMシンボルにUCIブロック#(x+N9001)がマップされてもよい。
【0307】
つまり、端末装置1は、N9001に少なくとも基づき、PUCCHの実体9002に対するUCIブロックのマッピングを決定してもよい。また、基地局装置3は、N9001に基づきUCIブロックのマッピングが決定されたPUCCHの実体9002を受信してもよい。
【0308】
例えば、PUCCHの実体9002に対するUCIブロックのマッピングは、無線フレ
ームにおけるOFDMシンボルのインデックスに関連してもよい。例えば、PUCCH9002におけるUCIを伝達するOFDMシンボルの無線フレーム内におけるインデックスがlrf symbである場合、該OFDMシンボルにUCIブロック#(mod(lrf symb,Nblock))がマップされてもよい。
【0309】
つまり、端末装置1は、UCIを伝達するOFDMシンボルの無線フレーム内におけるインデックスに少なくとも基づき、UCIブロックをマッピングしてもよい。ここで、UCIブロックのマッピングに用いられるOFDMシンボルのインデックスは、無線フレーム以外の時間領域に設定されたものであってもよい。例えば、サブフレーム内におけるインデックスがUCIブロックのマッピングに用いられてもよい。また、ハーフ無線フレーム内におけるインデックスがUCIブロックのマッピングに用いられてもよい。また、2つの連続する無線フレーム内におけるインデックスがUCIブロックのマッピングに用いられてもよい。
【0310】
例えば、PUCCHの実体9001におけるUCIを伝達するOFDMシンボルのうちの先頭のOFDMシンボルはRRCシグナリングにより設定されてもよい、また、PUCCHの実体9002におけるUCIを伝達するOFDMシンボルのうちの先頭のOFDMシンボルはRRCシグナリングにより設定されてもよい。
【0311】
例えば、端末装置1は、所定量Cのサイクリックシフトを符号化ビット系列hに適用してもよい。ここで、所定量Cのサイクリックシフトの適用により、符号化ビット系列jが生成されてもよい。符号化ビット系列jは、j,j,...,jEtot-1を含む。ここで、j(kは、0からEtot-1の整数)は、符号化ビット系列jのk番目の符号化ビットを示す。所定量Cのサイクリックシフトの適用により、hmod(k+C,Etot)が符号化ビットjへ入力されてもよい。例えば、所定量Cのサイクリックシフト適用後の符号化ビット系列jがPUCCHにマップされてもよい。
【0312】
例えば、所定量Cは、PUCCHの実体ごとに決定されてもよい。ここで、S個のPUCCHの実体のうちのPUCCHの実体#sに対して決定される所定量Cは、所定量Cと呼称される。例えば、PUCCHの実体#sに対する所定量Cは、PUCCHの実体#s-1に対する所定量Cs-1、Nblock bit、および、PUCCHの実体#s-1に含まれるOFDMシンボルの数Ns-1の一部または全部に少なくとも基づき決定されてもよい。
【0313】
つまり、S個のPUCCHの実体のそれぞれに対して、異なる所定量Cが決定されてもよい。
【0314】
例えば、PUCCHの実体#sに対する所定量Cは、Cs-1+Ns-1*Nblock bitに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、PUCCHの実体#sに対する所定量Cは、Cs-1+Ns-1*Nblock bit+Oにセットされてもよい。ここで、Oは、PUCCHの実体#sのためのオフセット値を示す。例えば、Oは0であってもよい。例えば、OはPUCCHの実体ごとに設定されるオフセット値であってもよい。
【0315】
例えば、PUCCHの実体#sに対する所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックスlframe symに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、PUCCHの実体#sに対する所定量Cは、lframe sym*Nblock bitに少なくとも基づき決定されてもよい。例えば、PUCCHの実体#sに対する所定量Cは、lframe sym*Nblock bit+Oにセットされてもよい。また、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックスに代えて、スロット内のOFDMシンボ
ルインデックスlsymが用いられてもよい。また、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックスに代えて、サブフレーム内のOFDMシンボルインデックスlsubframe symが用いられてもよい。また、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックスに代えて、ハーフ無線フレーム内のOFDMシンボルインデックスlhlf symが用いられてもよい。また、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックスに代えて、S個のPUCCHの実体の内に設定されるインデックスが用いられてもよい。
【0316】
S個のPUCCHの実体の内に設定されるインデックスは、S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルにおける、OFDMシンボルインデックスであってもよい。例えば、9001の先頭のOFDMシンボルをインデックス0とすると、9001の最後のOFDMシンボルのインデックスは1であってもよい。また、9002の先頭のOFDMシンボルのインデックスは2であってもよい。また、9002の最後のOFDMシンボルのインデックスは15であってもよい。つまり、例えば、PUCCHの実体#sの先頭のOFDMシンボルのインデックスは、PUCCHの実体#0からPUCCHの実体#s-1のOFDMシンボルの数の総和に少なくとも基づき決定されてもよい。また、PUCCHの実体#sの先頭のOFDMシンボルのインデックスは、PUCCHの実体#0からPUCCHの実体#s-1のOFDMシンボルの数の総和に等しくてもよい。
【0317】
例えば、PUCCHの実体#sに対する所定量Cは、Oにセットされてもよい。例えば、Oは、上位層のパラメータに少なくとも基づき決定されてもよい。また、Oは、上位層のパラメータにより示されてもよい。また、S個のPUCCHの実体のそれぞれに対して、上位層のパラメータに少なくとも基づきOが決定されてもよい。また、S個のPUCCHの実体のそれぞれに対して、上位層のパラメータによりOが示されてもよい。
【0318】
例えば、所定量Cは、ビット系列aに適用されてもよい。また、所定量Cは、ビット系列cに適用されてもよい。また、所定量Cは、符号化ビット系列dに適用されてもよい。また、所定量Cは、符号化ビット系列yに適用されてもよい。また、所定量Cは、符号化ビット系列eに適用されてもよい。また、所定量Cは、符号化ビット系列fに適用されてもよい。また、所定量Cは、符号化ビット系列gに適用されてもよい。また、所定量Cは、符号化ビット系列の変調後の変調シンボル系列に対して適用されてもよい。
【0319】
以下、本実施形態の一態様に係る種々の装置の態様を説明する。
【0320】
(1)上記の目的を達成するために、本発明の態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の態様は、端末装置であって、上りリンク制御情報のビット系列を1または複数のコードブロックに分割する分割部と、前記1または複数のコードブロックのそれぞれに対して誤り訂正符号を適用し、1または複数の符号化ビット系列を生成する符号化部と、S個のPUCCHの実体のうちのs番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さEに少なくとも基づき、前記s番目のPUCCHの実体のためのビット選択を適用し、前記s番目のPUCCHの実体に対する符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、前記s番目のPUCCHの実体に対する前記符号化ビット系列を、前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、前記分割部は、レートマッチング出力系列の長さに関する参照値に少なくとも基づき、前記上りリンク制御情報の前記ビット系列を前記複数のコードブロックに分割するか否かを決定し、前記参照値は、1)前記S個のPUCCHの実体のうちの0番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さE、2)前記S個のPUCCHの実体のうちのS-1番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さES-1、3)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの最大値、4)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの最小値、および、5)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの総和、のいずれかに少なくとも基づき決定される。
【0321】
(2)また、本発明の第2の態様は、端末装置であって、上りリンク制御情報のビット系列を1または複数のコードブロックに分割する分割部と、前記1または複数のコードブロックのそれぞれに対して誤り訂正符号を適用し、1または複数の符号化ビット系列を生成する符号化部と、S個のPUCCHの実体のうちのs番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さEに少なくとも基づき、前記s番目のPUCCHの実体のためのビット選択を適用し、前記s番目のPUCCHの実体に対する符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、前記s番目のPUCCHの実体に対する前記符号化ビット系列を、前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、前記符号化部は、レートマッチング出力系列の長さに関する参照値に少なくとも基づき、前記誤り訂正符号の適用に用いられる配列を決定し、前記参照値は、1)前記S個のPUCCHの実体のうちの0番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さE、2)前記S個のPUCCHの実体のうちのS-1番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さES-1、3)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの最大値、4)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの最小値、および、5)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの総和、のいずれかに少なくとも基づき決定される。
【0322】
(3)また、本発明の第3の態様は、基地局装置であって、アンテナ部とベースバンド部と、を備え、上りリンク制御情報のビット系列が1または複数のコードブロックに分割され、前記1または複数のコードブロックのそれぞれに対して誤り訂正符号が適用され、1または複数の符号化ビット系列を生成され、S個のPUCCHの実体のうちのs番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さEに少なくとも基づき、前記s番目のPUCCHの実体のためのビット選択が適用され、前記s番目のPUCCHの実体に対する符号化ビット系列を生成され、前記s番目のPUCCHの実体に対する前記符号化ビット系列が、前記s番目のPUCCHの実体で送信され、レートマッチング出力系列の長さに関する参照値に少なくとも基づき、前記上りリンク制御情報の前記ビット系列を前記複数のコードブロックに分割するか否かが決定され、前記参照値は、1)前記S個のPUCCHの実体のうちの0番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さE、2)前記S個のPUCCHの実体のうちのS-1番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さES-1、3)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの最大値、4)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの最小値、および、5)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの総和、のいずれかに少なくとも基づき決定され、前記s番目のPUCCHの実体を受信する。
【0323】
(4)また、本発明の第4の態様は、基地局装置であって、アンテナ部とベースバンド部と、を備え、上りリンク制御情報のビット系列が1または複数のコードブロックに分割され、前記1または複数のコードブロックのそれぞれに対して誤り訂正符号が適用され、1または複数の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のうちのs番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さEに少なくとも基づき、前記s番目のPUCCHの実体のためのビット選択が適用され、前記s番目のPUCCHの実体に対する符号化ビット系列が生成され、前記s番目のPUCCHの実体に対する前記符号化ビット系列が、前記s番目のPUCCHの実体で送信され、レートマッチング出力系列の長さに関する参照値に少なくとも基づき、前記誤り訂正符号の適用に用いられる配列が決定され、前記参照値は、1)前記S個のPUCCHの実体のうちの0番目のPUC
CHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さE、2)前記S個のPUCCHの実体のうちのS-1番目のPUCCHの実体に対するレートマッチング出力系列の長さES-1、3)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの最大値、4)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの最小値、および、5)前記S個のPUCCHの実体のそれぞれに対するレートマッチング出力系列の長さの総和、のいずれかに少なくとも基づき決定され、前記s番目のPUCCHの実体を受信する。
【0324】
(5)また、本発明の第5の態様は、端末装置であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定される。
【0325】
(6)また、本発明の第6の態様は、端末装置であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定される。
【0326】
(7)また、本発明の第7の態様は、端末装置であって、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列を生成する符号化部と、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトを適用することにより、第2の符号化ビット系列を生成するレートマッチング部と、前記第2の符号化ビット系列を前記s番目のPUCCHの実体で送信する送信部と、を備え、前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示される。
【0327】
(8)また、本発明の第8の態様は、基地局装置であって、アンテナ部とベースバンド部と、を備え、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用されることにより、第2の符号化ビット系列が生成され、前記第2の符号化ビット系列が、前記s番目のPUCCHの実体で送信され、前記所定量Cは、s-1番目のPUCCHの実体に対する所定量Cs-1、前記s-1番目のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの数、OFDMシンボル当たりにマップされる符号化ビットの数Nblock bitの一部または全部に少なくとも基づき決定され、前記s番目のPUCCHの実体を受信する。
【0328】
(9)また、本発明の第9の態様は、基地局装置であって、アンテナ部とベースバンド部と、を備え、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCH
の実体で送信され、前記所定量Cは、無線フレーム内のOFDMシンボルのインデックス、または、前記S個のPUCCHの実体に含まれるOFDMシンボルの内のインデックスのいずれかに少なくとも基づき決定され、前記s番目のPUCCHの実体を受信する。
【0329】
(10)また、本発明の第10の態様は、基地局装置であって、アンテナ部とベースバンド部と、を備え、上りリンク制御情報のビット系列の誤り訂正符号化により、第1の符号化ビット系列が生成され、S個のPUCCHの実体のs番目のPUCCHの実体のために、前記第1の符号化ビット系列に対して所定量Cのサイクリックシフトが適用され、第2の符号化ビット系列が生成され、前記第2の符号化ビット系列が前記s番目のPUCCHの実体で送信すされ、前記所定量Cは、上位層のパラメータにより示され、前記s番目のPUCCHの実体を受信する。
【0330】
本発明に関わる基地局装置3、および端末装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0331】
尚、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
【0332】
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0333】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0334】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
【0335】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)および/またはNG-RAN(NextGen RAN,NR RAN)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBおよび/またはgNBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
【0336】
また、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0337】
また、上述した実施形態では、通信装置の一例として端末装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
【0338】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0339】
1(1A、1B、1C) 端末装置
3 基地局装置
10、30 無線送受信部
10a、30a 無線送信部
10aa チャネル符号化/スクランブリング/変調部
10ab レイヤマッピング部
10ac プレコーディング部
10ad 時間信号生成部
10ae 空間フィルタ部
10af アンテナ部
10b、30b 無線受信部
10ba チャネル復号化/デスクランブリング/復調部
10bb レイヤデマッピング部
10bc チャネル復調部
10bd 周波数信号生成部
10be 空間フィルタ部
10bf アンテナ部
11、31 アンテナ部
12、32 RF部
13、33 ベースバンド部
14、34 上位層処理部
15、35 媒体アクセス制御層処理部
16、36 無線リソース制御層処理部
91、92、93、94 探索領域セット
300 コンポーネントキャリア
301 プライマリセル
302、303 セカンダリセル
1600 空間フィルタセット
1700 コードブックセット
3000 ポイント
3001、3002 リソースグリッド
3003、3004 BWP
3011、3012、3013、3014 オフセット
3100、3200 共通リソースブロックセット
9001、9002 PUSCHの実体
1001 分割部
1002 符号化部
1003 レートマッチング部
1004 結合部
1005 多重部
1101、1102 条件
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13