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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023016673
(43)【公開日】2023-02-02
(54)【発明の名称】医療システム及び医療プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20230126BHJP
【FI】
G16H10/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022000447
(22)【出願日】2022-01-05
(62)【分割の表示】P 2021120256の分割
【原出願日】2021-07-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 刊行物 :Precision Medicine 2020年 Vol.3 No.9 (通巻26号) 8月号 p.34~p.38 株式会社 北隆館 発行日 :令和2年8月25日
(71)【出願人】
【識別番号】504132272
【氏名又は名称】国立大学法人京都大学
(71)【出願人】
【識別番号】320005903
【氏名又は名称】新医療リアルワールドデータ研究機構株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】松本 繁巳
(72)【発明者】
【氏名】武藤 学
(72)【発明者】
【氏名】加藤 康之
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】医療情報を効率的に格納することを可能にする医療システム及び医療プログラムを提供する。
【解決手段】医療関連システムにおいて、医療支援装置3は、患者に関する医療情報を格納するために予め定められている第2格納場所に当該医療情報を格納する第2医療情報格納手段(支援側医療情報DB321)と、第2医療情報格納手段における何れかの第2格納場所に関連付けられている情報入力欄を示す情報と、電子カルテ情報格納装置2が有する第1医療情報格納手段(カルテ側医療情報DB221)における第1格納場所を示す情報と、を相互に関連付けている連関情報が格納されている連関情報格納手段(格納場所特定情報DB323)と、連関情報格納手段に格納されている連関情報に基づいて、第2医療情報格納手段に医療情報を格納することに関する処理を行う処理手段(処理部331)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者に関する医療情報を格納する第2医療情報格納手段であって、前記第2医療情報格納手段にける予め定められている第2格納場所に当該医療情報を格納する前記第2医療情報格納手段と、
前記第2医療情報格納手段におけるいずれかの前記第2格納場所に関連付けられている情報入力欄を示す情報と、第1医療情報格納手段における第1格納場所を示す情報と、を相互に関連付けている連関情報が格納されている連関情報格納手段と、
前記連関情報格納手段に格納されている前記連関情報に基づいて、前記第2医療情報格納手段に医療情報を格納することに関する処理を行う処理手段と、
を備える医療システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療システム及び医療プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医療に関する情報を格納して、医療従事者の医療行為を支援する支援装置(特許文献1参照)が知られていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-211828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、医療に関する情報を格納する支援装置に対して、電子カルテ装置に格納されている情報を格納する必要性が生じる場合があった。
【0005】
しかしながら、例えば、電子カルテ装置のデータベース構造が煩雑となっており、当該電子カルテ装置に格納されている情報の格納場所を把握するのに手間を要し、当該情報を支援装置に迅速に格納することが困難となる可能性があった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、医療情報を効率的に格納することを可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の医療システムは、患者に関する医療情報を格納する第2医療情報格納手段であって、前記第2医療情報格納手段にける予め定められている第2格納場所に当該医療情報を格納する前記第2医療情報格納手段と、前記第2医療情報格納手段におけるいずれかの前記第2格納場所に関連付けられている情報入力欄を示す情報と、第1医療情報格納手段における第1格納場所を示す情報と、を相互に関連付けている連関情報が格納されている連関情報格納手段と、前記連関情報格納手段に格納されている前記連関情報に基づいて、前記第2医療情報格納手段に医療情報を格納することに関する処理を行う処理手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の医療システムによれば、例えば、医療情報を効率的に格納することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施の形態に係る医療関連システムを示すブロック図である。
図2】端末装置を示すブロック図である。
図3】カルテ側患者情報テーブルを例示した図である。
図4】カルテ側検査情報テーブルを例示した図である。
図5】カルテ側処方歴詳細情報テーブルを例示した図である。
図6】支援側医療情報として格納されている各種テーブルを例示した図である。
図7】患者情報テーブルを例示した図である。
図8】エピソード情報テーブルを例示した図である。
図9】治療情報テーブルを例示した図である。
図10】効果判定情報テーブルを例示した図である。
図11】副作用情報テーブルを例示した図である。
図12】検査情報テーブルを例示した図である。
図13】入力画面関連情報を例示した図である。
図14】各入力画面を例示した図である。
図15】格納場所特定情報を例示した図である。
図16】格納場所特定情報格納処理のフローチャートである。
図17】格納場所表示画面の表示例である。
図18】支援側医療情報格納処理のフローチャートである。
図19】転記候補医療情報表示画面の表示例である。
図20】転記候補医療情報表示画面の表示例である。
図21】他の支援側医療情報格納処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係る医療システム及び医療プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、医療システム及び医療プログラムに関するものである。
【0012】
ここで、「医療システム」とは、医療に関するシステムであり、例えば、医療行為に従事する者である医療従事者(例えば、医師、看護師、CRC(Clinical Research Coordinator:治験コーディネーター)、検査技師、薬剤師、又は医療事務員等)又はその他の者の業務を支援するためのシステム等を含む概念であり、例えば、第2医療情報格納手段、連関情報格納手段、及び処理手段を備える。なお、この「医療システム」は、例えば、医療に関する専用システムとして構成されたシステム、又は、汎用のシステム(例えば、パーソナルコンピュータ、又はサーバコンピュータ等)に医療に関する機能を実装することにより構成されたシステム等を含む概念である。また、この「医療システム」とは、1つのみのコンピュータによって実現されるもの、あるいは、分散配置されている複数のコンピュータ(つまり、クラウドコンピュータ)によって実現されるもの等を含む概念である。
【0013】
「第2医療情報格納手段」とは、第1医療情報格納手段における予め定められている第1格納場所に格納されている患者に関する医療情報を格納する手段である。なお、「第1医療情報格納手段」とは、第2医療情報格納手段が設けられている装置は異なる装置に設けられているデータベース(以下、データベースを、「DB」とも称する)等を含む概念である。
【0014】
「連関情報格納手段」とは、連関情報を格納する手段である。「連関情報」とは、情報入力欄を示す情報と、第1医療情報格納手段における第1格納場所を示す情報とを相互に関連付けている情報である。「情報入力欄」とは、情報を入力するための欄であり、具体的には、第2医療情報格納手段におけるいずれかの第2格納場所に関連付けられている情報入力欄であって、当該関連付けられている第2医療情報格納手段の第2格納場所に格納される医療情報が入力される情報入力欄であり、表示手段に表示される情報入力欄である。
【0015】
「処理手段」とは、連関情報格納手段に格納されている連関情報に基づいて、第2医療情報格納手段に医療情報を格納することに関する処理を行う手段である。「第2医療情報格納手段に医療情報を格納することに関する処理」とは、例えば、第2医療情報格納手段に医療情報を格納することを支援する処理(一例としては、第2医療情報格納手段に格納される候補となる医療情報を表示する処理等)、あるいは、第2医療情報格納手段に実際に医療情報を格納する処理等を含む概念である。
【0016】
「処理手段」は、例えば、第1処理及び第2処理を行う。「第1処理」とは、例えば、表示手段に情報入力欄が複数表示されている場合において、複数の情報入力欄の内の少なくとも1個の情報入力欄がユーザによって選択された場合、連関情報格納手段に格納されている連関情報に基づいて、当該選択された少なくとも1個の情報入力欄に関連付けられている第1格納場所を特定する処理等を含む概念である。「第2処理」とは、例えば、第1処理で特定した第1格納場所に格納されている医療情報を表示する処理等を含む概念である。「処理手段」は、例えば、第2処理において、第1処理で特定した第1格納場所に格納されている医療情報を、所定の基準に基づいて、フィルタリング又はソートして表示する。
【0017】
「処理手段」は、例えば、第1医療情報格納手段の第1格納場所に医療情報が新たに格納された場合、少なくとも連関情報格納手段に格納されている連関情報に基づいて、第1格納場所に関連付けられている第2格納場所を特定し、第1格納場所に新たに格納された医療情報を、当該特定した前記第2格納場所に格納する。
【0018】
そして、以下に示す実施の形態では、「第2医療情報格納手段に医療情報を格納することに関する処理」が、第2医療情報格納手段に医療情報を格納することを支援する処理である場合について説明し、その他の概念については、変形例において説明する。
【0019】
(構成)
まず、本実施の形態に係る医療関連システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る医療関連システムを示すブロック図である。なお、実際には、医療関連システム100においては、電子カルテ情報格納装置2の個数は任意であるが、図示されているものに着目して説明する。
【0020】
図1に示す医療関連システム100は、例えば、端末装置1、電子カルテ情報格納装置2、及び医療支援装置3を備える。
【0021】
(構成-端末装置)
図2は、端末装置を示すブロック図である。図1の端末装置1は、ユーザによって用いられるコンピュータであり、例えば、タブレット端末、又はパーソナルコンピュータ等として構成することができるが、本実施の形態では、タブレット端末である場合について説明する。端末装置1は、図2に示すように、例えば、通信部11、タッチパッド12、ディスプレイ13、記録部14、及び制御部15を備える。
【0022】
(構成-端末装置-通信部)
図2の通信部11は、外部装置(例えば、医療支援装置3)との間で通信を行う通信手段であり、例えば、公知の通信回路等を用いて構成することができる。
【0023】
(構成-端末装置-タッチパッド)
図2のタッチパッド12は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド12の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
【0024】
(構成-端末装置-ディスプレイ)
図2のディスプレイ13は、制御部15の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。このディスプレイ13の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、上記のタッチパッド12とディスプレイ13とを相互に重畳させてタッチパネルとして一体形成しても構わない。
【0025】
(構成-端末装置-記録部)
図2の記録部14は、端末装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、公知の記録装置を用いて構成される。この公知の記録装置としては、例えば、フラッシュメモリ等を用いて構成することができる。
【0026】
(構成-端末装置-制御部)
図1の制御部15は、端末装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(他の装置の制御部も同様とする)。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して端末装置1にインストールされることで、制御部15の各部を実質的に構成する(他の装置の制御部も同様とする)。なお、この制御部15により行われる処理については後述する。
【0027】
(構成-電子カルテ情報格納装置)
図1の電子カルテ情報格納装置2は、医療に関する様々な情報が格納されている装置であり、例えば、不図示で公知の電子カルテ装置に格納されている情報と同じ情報が格納されているいわゆるDWH(Data Ware House:データウェアハウス)として構成されている場合について説明する。電子カルテ情報格納装置2は、例えば、通信部21、記録部22、及び制御部23を備える。
【0028】
(構成-電子カルテ情報格納装置-通信部)
図1の通信部21は、外部装置(例えば、医療支援装置3)との間で通信を行う通信手段であり、例えば、端末装置1の通信部11と同様にして構成することができる。
【0029】
(構成-電子カルテ情報格納装置-記録部)
図1の記録部22は、電子カルテ情報格納装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、公知の記録装置を用いて構成される。この公知の記録装置としては、例えば、外部記録装置としてのハードディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、DVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体、又はFlash、ROM、USBメモリ、又は、SDカードの如き電気的記録媒体、あるいは、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述する医療支援装置3も同様である)。
【0030】
この記録部22は、例えば、カルテ側医療情報DB221を備える。
【0031】
(構成-電子カルテ情報格納装置-記録部-カルテ側医療情報DB)
図1のカルテ側医療情報DB221は、前述の第1医療情報格納手段であり、具体的には、カルテ側医療情報を格納するカルテ側医療情報格納手段である。「カルテ側医療情報」とは、医療に関連する医療情報であり、本実施の形態では、病気である癌に関する様々な情報が医療情報である場合について説明する。図3は、カルテ側患者情報テーブルを例示した図であり、図4は、カルテ側検査情報テーブルを例示した図であり、図5は、カルテ側処方歴詳細情報テーブルを例示した図である。図1のカルテ側医療情報DB221の「カルテ側医療情報」は、例えば、図3のカルテ側患者情報テーブルT91、図4のカルテ側検査情報テーブルT92、及び図5のカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93等を含む。なお、実際には、「カルテ側医療情報」は、実際には、この図示されているテーブル以外にも多数(例えば、数十個~数百個以上等)のテーブルを含んでいるが、本実施の形態では、図示されているテーブルを代表して説明する。なお、「テーブル」とは、例えば、相互に関連付けられている複数種類の情報を示す概念であるものと解釈してもよい。
【0032】
(構成-電子カルテ情報格納装置-記録部-カルテ側医療情報DB-カルテ側患者情報テーブル)
図3のカルテ側患者情報テーブルT91は、患者に関する情報を示すテーブルである。カルテ側患者情報テーブルT91においては、図3に示すように、例えば、項目「患者ID」に対応する情報と、項目「患者名」に対応する情報と、項目「性別」に対応する情報と、項目「生年月日」に対応する情報と、項目「更新日」に対応する情報とが相互に関連付けられている。
【0033】
項目「患者ID」に対応する情報は、患者を一意に識別するための患者IDである(図3では、「IDp1」等)。項目「患者名」に対応する情報は、患者の氏名を示す情報である(図3では、「AA」等)。項目「性別」に対応する情報は、患者の性別を示す情報である(図3では、「男性」等)。項目「生年月日」に対応する情報は、患者の生年月日を示す情報である(図3では、1960年01月01日を示す「1960/1/1」等)。項目「更新日」に対応する情報は、前述の各情報が格納又は更新された日を示す情報である(図3では、2020年6月20日を示す「2020/6/20」等)。
【0034】
なお、各テーブルにおいて具体的に図示されている各情報は、説明の便宜上の記載であることとする(各テーブル以外の各図の具体的に図示されている各情報も同様とする)。
【0035】
そして、このようなカルテ側患者情報テーブルT91における例えば最上段の情報(「IDp1」、「AA」、「男性」、「1960/1/1」、及び「2020/6/20」の組み合わせの情報)については、例えば、氏名が「AA」である患者の患者IDが「IDp1」であることが示されており、また、当該患者の性別及び生年月日が「男性」及び「1960/1/1」が示す日であることが示されており、また、当該各情報が格納又は更新された日が「2020/6/20」が示す日であることが示されている。
【0036】
なお、このカルテ側患者情報テーブルT91の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、医療従事者又はその他の情報入力の担当者が任意の手法(例えば、自己のコンピュータを介して情報を入力する手法、あるいは、不図示で公知の電子カルテ装置の入力手段(キーボード又はマウス等)等)を用いて、不図示で公知の電子カルテ装置に情報を入力した場合に、当該電子カルテ装置が自己に当該情報を記録し、この記録した情報が電子カルテ情報格納装置2に送信され、この送信された情報に基づいて電子カルテ情報格納装置2の制御部23が格納することとする(後述するカルテ側検査情報テーブルT92、及びカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93も同様とする)。
【0037】
(構成-電子カルテ情報格納装置-記録部-カルテ側医療情報DB-カルテ側検査情報テーブル)
図4のカルテ側検査情報テーブルT92は、患者に対して行った検査に関する情報を示すテーブルである。カルテ側検査情報テーブルT92においては、図4に示すように、例えば、項目「検査結果ID」に対応する情報と、項目「患者ID」に対応する情報と、項目「検査コード」に対応する情報と、項目「検査項目名」に対応する情報と、項目「検査値」に対応する情報と、項目「検査日」に対応する情報と、項目「更新日」に対応する情報とが相互に関連付けられている。なお、項目「患者ID」に対応する情報、及び項目「更新日」に対応する情報は、図3の同一名称の情報と同様である(後述する図5の同一名称の情報も同様である)。
【0038】
項目「検査結果ID」に対応する情報は、患者に対して行った検査の結果等に関する情報を一意に識別する検査結果IDである(図4では、「IDct1」等)。項目「検査コード」に対応する情報は、患者に対して行った又は行う検査に関する各種コードを示す情報である。なお、ここでの各種コードは任意であり、例えば、JLAC10コード、分析物コード、識別コード、材料コード、測定コード、結果識別コード、又は検査項目元コード等を用いることができ、図4では、説明の便宜上、項目「検査コード」に対応する情報として「CODt1」が格納されている。項目「検査項目名」に対応する情報は、患者に対して行った又は行う検査項目の名称を示す情報である(図4では、「KRAS」等)。項目「検査値」に対応する情報は、患者に対して行った検査の結果である検査値を示す情報である(図4では、「D1」等)。項目「検査日」に対応する情報は、患者に対して検査を行った日を示す情報である(図4では、「2020/6/20」等)。
【0039】
そして、このようなカルテ側検査情報テーブルT92における例えば最上段の情報(「IDct1」、「IDp1」、「CODt1」、「KRAS」、「D1」、「2020/6/20」、及び「2020/6/20」の組み合わせの情報)については、例えば、「IDp1」が識別する患者に対して行われた検査に関するコード、検査項目の名称、検査値、検査日が、「CODt1」、「KRAS」、「D1」、「2020/6/20」が示す日であることが示されており、また、検査結果IDが「IDct1」であることが示されており、また、各情報が格納又は更新された日が「2020/6/20」が示す日であることが示されている。
【0040】
(構成-電子カルテ情報格納装置-記録部-カルテ側医療情報DB-カルテ側処方歴詳細情報テーブル)
図5のカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93は、患者に対して治療のために処方した薬剤に関する情報を示すテーブルである。カルテ側処方歴詳細情報テーブルT93においては、図5に示すように、例えば、項目「処方歴ID」に対応する情報と、項目「患者ID」に対応する情報と、項目「薬剤コード」に対応する情報と、項目「薬剤名」に対応する情報と、項目「用量」に対応する情報と、項目「単位」に対応する情報と、項目「日数」に対応する情報と、項目「処方日」に対応する情報と、項目「更新日」に対応する情報とが相互に関連付けられている。
【0041】
項目「処方歴ID」に対応する情報は、患者に対して治療のために処方した薬剤に関する情報を一意に識別するための処方歴IDである(図5では、「IDcp1」等)。項目「薬剤コード」に対応する情報と、薬剤に関する各種コードを示す情報である。なお、ここでの各種コードは任意であり、HOTコード又は薬剤元コード等を用いることができ、図5では、説明の便宜上、項目「薬剤コード」に対応する情報として「CODm1」が格納されている。項目「薬剤名」に対応する情報は、患者の病気の治療のために用いた薬剤の名称を示す情報である(図5では、「A1薬」等)。項目「用量」に対応する情報は、薬剤の用量を示す情報である(図5では、28錠を示す「28」等)。項目「単位」に対応する情報は、1回に経口にて投与するべき薬剤の量を示す情報である(図5では、1錠を示す「1」等)。項目「日数」に対応する情報は、処方された薬剤を投与するべき日数を示す情報である(図5では、14日を示す「14」等)。項目「処方日」に対応する情報は、患者に対して薬剤を処方した日を示す情報である(図5では、「2020/7/1」等)。
【0042】
そして、このようなカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93における例えば最上段の情報(「IDcp1」、「IDp1」、「CODm1」、「A1薬」、「28」、「1」、「14」、「2020/7/1」、及び「2020/7/1」の組み合わせの情報)については、例えば、例えば、「IDp1」が識別する患者に対して治療のために処方された薬剤に関するコード、薬剤名、用量、単位、日数、及び処方日が、「CODm1」、「A1薬」、「28」、「1」、「14」、「2020/7/1」が示す日であることが示されており、また、処方歴IDが「IDcp1」であることが示されており、また、各情報が格納又は更新された日が「2020/7/1」が示す日であることが示されている。
【0043】
なお、例えば、前述の図3図5の各テーブル及び各テーブル内の各項目が、カルテ側医療情報DB221における医療情報の予め定められている「第1格納場所」に対応するものと解釈してもよい。
【0044】
(構成-電子カルテ情報格納装置-制御部)
図1の制御部23は電子カルテ情報格納装置2を制御する制御手段である。この制御部23により行われる処理については後述する。
【0045】
(構成-医療支援装置)
図1の医療支援装置3は、前述の医療システムであり、例えば、通信部31、記録部32、及び制御部33を備える。
【0046】
(構成-医療支援装置-通信部)
図1の通信部31は、外部装置(例えば、端末装置1及び電子カルテ情報格納装置2)との間で通信を行う通信手段であり、例えば、端末装置1の通信部11と同様にして構成することができる。
【0047】
(構成-医療支援装置-記録部)
図1の記録部32は、医療支援装置3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、公知の記録装置を用いて構成される。
【0048】
この記録部32は、例えば、支援側医療情報DB321、入力画面関連情報DB322、及び格納場所特定情報DB323を備える。
【0049】
(構成-医療支援装置-記録部-支援側医療情報DB)
図1の支援側医療情報DB321は、前述の第2医療情報格納手段であり、具体的には、支援側医療情報を格納する支援側医療情報格納手段である。「支援側医療情報」とは、医療に関する医療情報であり、本実施の形態では、病気である癌に関する様々な情報が医療情報である場合について説明する。図6は、支援側医療情報として格納されている各種テーブルを例示した図である。図1の支援側医療情報DB321には、支援側医療情報として、例えば図6に示すように、患者情報テーブルT1、エピソード情報テーブルT2、治療情報テーブルT3、効果判定情報テーブルT4、副作用情報テーブルT5、及び検査情報テーブルT6が格納されている。
【0050】
(構成-医療支援装置-記録部-支援側医療情報DB-患者情報テーブル)
図6の患者情報テーブルT1は、患者に関する情報を示すテーブルである。図7は、患者情報テーブルを例示した図である。患者情報テーブルT1においては、図7に示すように、例えば、図3のカルテ側患者情報テーブルT91の各情報と同じ情報が相互に関連付けられている。
【0051】
なお、この患者情報テーブルT1の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、電子カルテ情報格納装置2にカルテ側患者情報テーブルT91の各情報が格納された場合に、医療支援装置3と電子カルテ情報格納装置2との間の通信を行って、カルテ側患者情報テーブルT91の各情報と同じ情報が格納されることとしてもよいし、あるいは、ユーザ(医療従事者等)が任意の手法(例えば、自己の端末装置1を介して情報を入力する手法、あるいは、医療支援装置3の入力手段(キーボード又はマウス等)等)を用いて、カルテ側患者情報テーブルT91の各情報と同じ情報を医療支援装置3に入力した場合に、医療支援装置3の制御部33が、当該入力された情報に基づいて格納することとしてもよい。また、他の各テーブルの具体的な格納手法については、後述する。
【0052】
(構成-医療支援装置-記録部-支援側医療情報DB-エピソード情報テーブル)
図6のエピソード情報テーブルT2は、患者の病気(本実施の形態では癌)の状態に関する情報を示すテーブルである。図8は、エピソード情報テーブルを例示した図である。エピソード情報テーブルT2においては、図8に示すように、例えば、項目「エピソードID」に対応する情報と、項目「患者ID」に対応する情報と、項目「癌種区分」に対応する情報と、項目「癌組織」に対応する情報と、項目「癌分化度」に対応する情報と、項目「癌部位」に対応する情報と、項目「TNM分類」に対応する情報と、項目「ステージ」に対応する情報と、項目「更新日」に対応する情報とが相互に関連付けられている。なお、項目「患者ID」に対応する情報、及び項目「更新日」に対応する情報は、図7の同一名称の情報と同様である。
【0053】
項目「エピソードID」に対応する情報は、エピソードを一意に識別するエピソードIDである(図8では、「IDse1」等)。なお、この「エピソードID」に対応する情報は、病気の治療に関する推移を特定するために用いられる情報であり、本実施の形態では、進行又は回復して状態が経時的に変化し得る病気である癌に関する治療の推移を特定するために用いられる情報であり、例えば、癌の状態を一意に識別する情報でもある。すなわち、本実施の形態では、「エピソード」が「癌の状態」に対応するものと解釈してもよい。
【0054】
項目「癌種区分」に対応する情報は、癌の種類の区分を示す情報である(図8では、癌が局在する(存在する)部位に基づく種類の区分であり、「胃癌」、及び不図示であるが「肺癌」等)。項目「癌組織」に対応する情報は、癌の組織型を示す情報である(図8では、「管状腺癌」等)。項目「癌分化度」に対応する情報は、癌の分化度を示す情報である(図8では、「低分化型」等)。項目「癌部位」に対応する情報は、癌が局在する(存在する)部位を示す情報である(図8では、「胃・噴門」等)。項目「TNM分類」に対応する情報は、癌の進行の度合いを判断するための癌に関する指標を示す情報であり、例えば、UICC(Unio Internationalis Contra Cancrum)の基準又はその他の基準を含む任意の基準に応じて定められ得る情報であり、例えば、T因子としての癌の大きさ及び浸潤の情報、N因子としての癌のリンパ節転移の情報、及びM因子としての癌の遠隔転移の情報を含む情報である(図8では、胃癌について、T因子が「1」であり且つN因子が「1」であり且つM因子が「0」であることを特定する「T=1,N=1,M=0」等)。項目「ステージ」に対応する情報は、癌の進行の度合いとして病期を示す情報であり、例えば、UICCの基準又はその他の基準を含む任意の基準に応じて定められ得る情報である(図8では、ステージ1Aを示す「1A」等)。
【0055】
そして、このようなエピソード情報テーブルT3における例えば最上段の情報(「IDse1」、「IDp1」、「胃癌」、「管状腺癌」、「低分化型」、「胃・噴門」、「T=1,N=1,M=0」、「1A」、及び「2020/7/1」の組み合わせの情報)については、例えば、「IDp1」が識別する患者の癌種区分、癌組織、癌分化度、癌が局在する部位、TNM分類、及びステージが、「胃癌」、「管状腺癌」、「低分化型」、「胃・噴門」、「T=1,N=1,M=0」、及び「1A」であることが示されており、また、エピソードIDが「IDse1」であることが示されており、また、各情報が格納又は更新された日が「2020/7/1」が示す日であることが示されている。
【0056】
また、エピソード情報テーブルT2に項目「患者ID」に対応する情報が含まれているので、図6に示すように、1人の患者の患者情報テーブルT1に対して、多数のエピソード情報テーブルT2を関連付けることが可能となる。
【0057】
(構成-医療支援装置-記録部-支援側医療情報DB-治療情報テーブル)
図6の治療情報テーブルT3は、患者の病気の治療に関する情報を示すテーブルである。図9は、治療情報テーブルを例示した図である。治療情報テーブルT3においては、図9に示すように、例えば、項目「治療情報ID」に対応する情報と、項目「エピソードID」に対応する情報と、項目「患者ID」に対応する情報と、項目「薬剤名」に対応する情報と、項目「処方日」に対応する情報と、項目「更新日」に対応する情報とが相互に関連付けられている。なお、項目「エピソードID」に対応する情報、項目「患者ID」に対応する情報、及び項目「更新日」に対応する情報は、図8の同一名称の情報と同様である(後述する図12の同一名称の情報も同様である)。
【0058】
項目「治療情報ID」に対応する情報は、患者の病気の治療に関する情報を一意に識別するための治療情報IDである(図9では、「IDsm1」等)。項目「薬剤名」に対応する情報は、患者の病気の治療のために用いた薬剤の名称を示す情報である(図9では、「A1薬」等)。項目「処方日」に対応する情報は、患者に対して薬剤を処方した日を示す情報である(図9では、「2020/7/1」等)。
【0059】
そして、このような治療情報テーブルT4における例えば最上段の情報(「IDsm1」、「IDse1」、「IDp1」、「A1薬」、「2020/7/1」、及び「2020/7/1」の組み合わせの情報)については、例えば、「IDse1」が識別するエピソードとなっている患者(「IDp1」が識別する患者)に対して、「2020/7/1」が示す日に、「A1薬」が処方されたことが示されており、また、治療情報IDが「IDsm1」であることが示されており、また、各情報が格納又は更新された日が「2020/7/1」が示す日であることが示されている。
【0060】
また、治療情報テーブルT3に項目「エピソードID」及び項目「患者ID」に対応する情報が含まれているので、図6に示すように、1人の患者の1個のエピソードを示すエピソード情報テーブルT2に対して、多数の治療情報テーブルT3を関連付けることが可能となる(後述の検査情報テーブルT6も同様である)。
【0061】
(構成-医療支援装置-記録部-支援側医療情報DB-効果判定情報テーブル)
図6の効果判定情報テーブルT4は、患者に対して行った治療の効果に関する情報を示すテーブルである。図10は、効果判定情報テーブルを例示した図である。効果判定情報テーブルT4においては、図10に示すように、例えば、項目「効果判定情報ID」に対応する情報と、項目「エピソードID」に対応する情報と、項目「患者ID」に対応する情報と、項目「治療情報ID」に対応する情報と、項目「効果判定結果」に対応する情報と、項目「効果判定日」に対応する情報と、項目「更新日」に対応する情報とが相互に関連付けられている。なお、項目「エピソードID」に対応する情報、項目「患者ID」に対応する情報、項目「治療情報ID」に対応する情報、及び項目「更新日」に対応する情報は、図9の同一名称の情報と同様である(後述する図11の同一名称の情報も同様である)。
【0062】
項目「効果判定情報ID」に対応する情報は、患者に対して行った治療の効果に関する情報を一意に識別する効果判定情報IDである(図10では、「IDsj1」等)。項目「効果判定結果」に対応する情報は、患者に対して行った治療の効果について判定した判定結果を示す情報である(図10では、治療の効果が比較的小さく癌が進行したことを示す「進行」、及び治療の効果が比較的大きく癌の進行が停止又は癌が縮小したことを示す「奏功」等)。項目「効果判定日」に対応する情報は、患者に対して行った治療について判定した日を示す情報である(図9では、「2020/8/15」等)。
【0063】
そして、このような効果判定情報テーブルT5における例えば最上段の情報(「IDsj1」、「IDse1」、「IDp1」、「IDsm1」、「進行」、「2020/8/15」、「2020/8/15」の組み合わせの情報)については、例えば、「IDse1」が識別するエピソードとなっている患者(「IDp1」が識別する患者)に対して行われた「IDsm1」が示す治療について判定した効果が「進行」であることが示されており、また、当該判定が行われた日が「2020/8/15」が示す日であることが示されており、また、効果判定情報IDが「IDsj1」であることが示されており、また、各情報が格納又は更新された日が「2020/8/15」が示す日であることが示されている。
【0064】
また、効果判定情報テーブルT4に項目「エピソードID」、項目「患者ID」、及び項目「治療情報ID」に対応する情報が含まれているので、図6に示すように、1人の患者の1個のエピソードにおける治療に関する治療情報テーブルT3に対して、多数の効果判定情報テーブルT4を関連付けることが可能となる(後述する副作用情報テーブルT5も同様である)。
【0065】
(構成-医療支援装置-記録部-支援側医療情報DB-副作用情報テーブル)
図6の副作用情報テーブルT5は、患者に対して行った治療の副作用に関する情報を示すテーブルである。図11は、副作用情報テーブルを例示した図である。副作用情報テーブルT5においては、図11に示すように、例えば、項目「副作用情報ID」に対応する情報と、項目「エピソードID」に対応する情報と、項目「患者ID」に対応する情報と、項目「治療情報ID」に対応する情報と、項目「副作用名」に対応する情報と、項目「グレード」に対応する情報と、項目「副作用発現日」に対応する情報と、項目「副作用収束日」に対応する情報と、項目「更新日」に対応する情報とが相互に関連付けられている。
【0066】
項目「副作用情報ID」に対応する情報は、患者に対して行った治療の副作用に関する情報を一意に識別する副作用情報IDである(図11では、「IDss1」等)。項目「副作用名」に対応する情報は、発生した副作用の名称を示す情報である(図11では、「嘔吐」等)。項目「グレード」に対応する情報は、発生した副作用の程度を示す情報である(図11では、所定個数の段階に副作用の程度が分けられており、何れの段階に該当するかを数値で示すこととし「2」等)。項目「副作用発現日」に対応する情報は、副作用が発生した日を示す情報である(図11では、「2020/7/12」等)。項目「副作用収束日」に対応する情報は、副作用が収束した日を示す情報である(図11では、「2020/7/15」等)。
【0067】
そして、このような副作用情報テーブルT6における例えば最上段の情報(「IDss1」、「IDse1」、「IDp1」、「IDsm1」、「嘔吐」、「2」、「2020/7/12」、「2020/7/15」、「2020/7/20」の組み合わせの情報)については、例えば、「IDse1」が識別するエピソードとなっている患者(「IDp1」が識別する患者)に対して行われた「IDsm1」が示す治療についての副作用名、グレード、副作用発現日、副作用収束日が、「嘔吐」、「2」、「2020/7/12」が示す日、「2020/7/15」が示す日であることが示されており、また、副作用情報IDが「IDss1」であることが示されており、また、各情報が格納又は更新された日が「2020/7/20」が示す日であることが示されている。
【0068】
(構成-医療支援装置-記録部-支援側医療情報DB-検査情報テーブル)
図6の検査情報テーブルT6は、患者に対して行った検査に関する情報を示すテーブルである。図12は、検査情報テーブルを例示した図である。検査情報テーブルT6においては、図12に示すように、例えば、項目「検査情報ID」に対応する情報と、項目「エピソードID」に対応する情報と、項目「患者ID」に対応する情報と、項目「検査項目名」に対応する情報と、項目「検査値」に対応する情報と、項目「検査日」に対応する情報と、項目「更新日」に対応する情報とが相互に関連付けられている。
【0069】
項目「検査情報ID」に対応する情報は、患者に対して行った検査に関する情報を一意に識別する検査情報IDである(図12では、「IDst1」等)。項目「検査項目名」に対応する情報は、患者に対して行った又は行う検査項目の名称を示す情報である(図12では、「KRAS」等)。項目「検査値」に対応する情報は、患者に対して行った検査の結果である検査値を示す情報である(図12では、「D1」等)。項目「検査日」に対応する情報は、患者に対して検査を行った日を示す情報である(図11では、「2020/6/20」等)。
【0070】
そして、このような検査情報テーブルT6における例えば最上段の情報(「IDst1」、「IDse1」、「IDp1」、「KRAS」、「D1」、「2020/6/20」」、及び「2020/6/20」の組み合わせの情報)については、例えば、「IDse1」が識別するエピソードとなっている患者(「IDp1」が識別する患者)に対して行われた検査項目の名称、検査値、検査日が、「KRAS」、「D1」、「2020/6/20」が示す日であることが示されており、また、検査情報IDが「IDst1」であることが示されており、また、各情報が格納又は更新された日が「2020/6/20」が示す日であることが示されている。
【0071】
なお、例えば、前述の図7図12の各テーブル及び各テーブル内の各項目が、支援側医療情報DB321における医療情報の予め定められている「第2格納場所」に対応するものと解釈してもよい。
【0072】
(構成-医療支援装置-記録部-入力画面関連情報DB)
図1の入力画面関連情報DB322は、入力画面関連情報を格納する入力画面関連情報格納手段である。「入力画面関連情報」とは、ユーザが医療情報を医療支援装置3に入力するための各種入力画面に関連する情報である。図13は、入力画面関連情報を例示した図であり、図14は、各入力画面を例示した図である。なお、図14の各入力画面においては、本願の特徴部分以外の要素は適宜省略されている。
【0073】
===入力画面===
まず、入力画面について説明する。「入力画面」とは、医療情報を支援側医療情報DB321に格納するための画面であり、例えば、医療支援装置3側で生成される入力画面情報(入力画面を表示するための情報)に基づいて、端末装置1のディスプレイ13に表示される画面である。「入力画面」は、例えば、図14に示すように、患者情報入力画面、エピソード情報入力画面、治療情報入力画面、効果判定情報入力画面、副作用情報入力画面、及び検査情報入力画面を含む。なお、これらの各入力画面については、任意の技術(例えば、タブを用いて画面を切り替える技術等)を適用して、端末装置1側で所定操作を行うことにより各画面が切り替えられるように構成してもよい。
【0074】
=患者情報入力画面=
「患者情報入力画面」とは、図7の患者情報テーブルT1の各情報を入力するための画面であり、例えば、入力欄P11~P12等が表示される画面である。各入力欄は、入力画面の各入力欄の左側に表示されている情報の名称に対応する情報(つまり、図7図12の各テーブルにおける各項目に対応する情報)を入力して格納するための欄であり、また、適宜各情報を表示することも可能となっている欄である(他の各画面の入力欄も同様とする)。入力欄P11~P12等は、例えば、図7の項目「患者名」、及び項目「性別」に対応する情報等を入力等するための欄であり、例えば、各欄を一意に識別するための入力欄IDとして「ID11」~「ID12」等が対応付けられている欄である。
【0075】
=エピソード情報入力画面=
「エピソード情報入力画面」とは、図8のエピソード情報テーブルT2の各情報を入力するための画面であり、例えば、入力欄P21~P22等が表示される画面である。入力欄P21~P22等は、例えば、図8の項目「癌種区分」、及び項目「癌組織」に対応する情報等を入力等するための欄であり、例えば、各欄を一意に識別するための入力欄IDとして「ID21」~「ID22」等が対応付けられている欄である。
【0076】
=治療情報入力画面=
「治療情報入力画面」とは、図9の治療情報テーブルT3の各情報を入力するための画面であり、例えば、入力欄P31~P32が表示される画面である。入力欄P31~P32は、例えば、図9の項目「薬剤名」、及び項目「処方日」に対応する情報を入力等するための欄であり、例えば、各欄を一意に識別するための入力欄IDとして「ID31」~「ID32」が対応付けられている欄である。
【0077】
=効果判定情報入力画面=
「効果判定情報入力画面」とは、図10の効果判定情報テーブルT4の各情報を入力するための画面であり、例えば、入力欄P41~P42等が表示される画面である。入力欄P41~P42等は、例えば、図10の項目「効果判定結果」、及び項目「効果判定日」に対応する情報等を入力等するための欄であり、例えば、各欄を一意に識別するための入力欄IDとして「ID41」~「ID42」が対応付けられている欄である。
【0078】
=副作用情報入力画面=
「副作用情報入力画面」とは、図11の副作用情報テーブルT5の各情報を入力するための画面であり、例えば、入力欄P51~P52等が表示される画面である。入力欄P51~P52等は、例えば、図11の項目「副作用名」、及び項目「グレード」に対応する情報等を入力等するための欄であり、例えば、各欄を一意に識別するための入力欄IDとして「ID51」~「ID52」等が対応付けられている欄である。
【0079】
=検査情報入力画面=
「検査情報入力画面」とは、図12の検査情報テーブルT6の各情報を入力するための画面である。なお、本実施の形態では、患者に対して行われる候補となる検査項目として「KRAS」及び「NRAS」等が予め定められており、この候補となる検査項目の内の任意の検査項目の検査が行われる場合を例示して説明する。図14の「検査情報入力画面」とは、例えば、入力欄P61~P64等が表示される画面である。入力欄P61~P62は、図12の項目「検査項目名」=「KRAS」に関連付けられている項目「検査値」に対応する情報及び項目「検査日」に対応する情報を入力等するための欄であり、例えば、入力欄IDとして「ID61」~「ID62」が対応付けられている欄である。入力欄P63~P64は、図12の項目「検査項目名」=「NRAS」に関連付けられている項目「検査値」に対応する情報及び項目「検査日」に対応する情報を入力等するための欄であり、例えば、入力欄IDとして「ID63」~「ID64」が対応付けられている欄である。
【0080】
===入力画面関連情報===
次に、入力画面関連情報について説明する。図13の入力画面関連情報においては、例えば、項目「入力画面」に対応する情報と、項目「入力欄ID」に対応する情報と、項目「医療情報」の項目「テーブル」に対応する情報と、項目「医療情報」の項目「情報」に対応する情報とが相互に関連付けられている。
【0081】
項目「入力画面」に対応する情報は、前述の各入力画面を示す情報である(図13では、患者情報入力画面を示す「患者情報」等)。項目「入力欄ID」に対応する情報は、前述の入力欄IDである。項目「医療情報」の項目「テーブル」に対応する情報は、図7図12に示す各テーブルを示す情報である。この各テーブルを示す情報としては、任意の情報を用いることができるが、例えば、テーブルの名称を示すテーブル名情報を用いる場合について説明する。図13では、項目「医療情報」の項目「テーブル」に対応する情報として、図7の患者情報テーブルT1のテーブル名情報である「患者情報」等が例示されている。
【0082】
項目「情報」に対応する情報は、当該各テーブルに含まれている具体的な情報の種類を示す情報(すなわち、各テーブルに含まれている各項目を示す情報)である。この各項目を示す情報としては、任意の情報を用いることができるが、例えば、項目の名称を示す項目名情報を用いる場合について説明する。図13では、項目「医療情報」の項目「情報」に対応する情報として、図7の項目「患者名」の項目名情報である「患者名」等が例示されている。なお、図13の項目「情報」=「検査値(KRAS)」については、図12の項目「検査項目名」=「KRAS」に関連付けられている項目「検査値」(つまり、図12の項目「検査項目名」=「KRAS」に関連付けられている項目名情報である「検査値」)を示していることととし、また、図13の項目「情報」=「検査日(KRAS)」については、同様にして、図12の項目「検査項目名」=「KRAS」に関連付けられている項目「検査日」を示していることとする。なお、図13の項目「情報」=「検査値(NRAS)」及び「検査日(NRAS)」も同様にして、図12の項目「検査項目名」=「NRAS」に関連付けられている項目「検査値」及び項目「検査日」を示していることとする。
【0083】
そして、このような入力画面関連情報における例えば最上段の情報(「患者情報」、「ID11」、「患者情報」、及び「患者名」の組み合わせの情報)については、例えば、「患者情報」が示す患者情報入力画面(図14)には、「ID11」が識別する入力欄P11(図14)が表示され、当該「ID11」が識別する入力欄P11は、「患者情報」が示す患者情報テーブルT1(図7)における、「患者名」が示す図7の項目「患者名」に関連付けられていることが示されている。なお、図13の一部の入力欄IDについては、説明の便宜上「・・・」と図示されて具体的な情報の記載が省略されている。
【0084】
なお、このような入力画面関連情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、入力画面関連情報に関する情報を任意の手法(例えば、管理者が自己の端末装置を用いて医療支援装置3にアクセスして入力する手法、あるいは、医療支援装置3の不図示の入力手段(キーボード又はマウス等)を用いて入力する手法等)で医療支援装置3に入力した場合、制御部33が、当該入力された情報に基づいて格納することとしてもよい。
【0085】
(構成-医療支援装置-記録部-格納場所特定情報DB)
図1の格納場所特定情報DB323は、前述の連関情報格納手段であり、具体的には、格納場所特定情報を格納する格納場所特定情報格納手段である。「格納場所特定情報」とは、前述の連関情報であり、具体的には、各入力画面における少なくも1個以上の入力欄を示す情報と、カルテ側医療情報DB221における医療情報の予め定められている格納場所(つまり、第1格納場所)を示す情報とが相互に関連付けられている情報である。図15は、格納場所特定情報を例示した図である。図15の格納場所特定情報においては、例えば、項目「入力欄ID」に対応する情報と、項目「カルテ側格納場所情報」に対応する情報とが相互に関連付けられている。なお、項目「入力欄ID」に対応する情報は、図13の同一名称の情報と同様である。
【0086】
項目「カルテ側格納場所情報」に対応する情報は、カルテ側医療情報DB221における医療情報の予め定められている格納場所を示す情報である。なお、この項目「カルテ側格納場所情報」の情報としては、任意の情報を用いることができ、例えば、いわゆるスキーマ情報を用いるここともでき、本実施の形態では、図13の項目「医療情報」の項目「テーブル」及び項目「情報」で示す情報と同様な情報を用いる場合について例示する。すなわち、項目「カルテ側格納場所情報」の情報としては、例えば、図3図5に示すカルテ側医療情報DB221の各テーブルを示す情報(一例としては、テーブルの名称を示すテーブル名情報)と、各テーブルに含まれている具体的な情報の種類を示す情報(すなわち、各テーブルに含まれている各項目を示す情報(一例としては、項目の名称を示す項目名情報))との組み合わせを用いる場合について説明する。図15では、図5のカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93のテーブル名情報である「カルテ側処方歴詳細情報」と、当該テーブルの項目「薬剤名」の項目名情報である「薬剤名」との組み合わせを示す「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」が例示されている。また、図15では、図4のカルテ側検査情報テーブルT92のテーブル名情報である「カルテ側検査情報」と、当該テーブルの項目「検査項目名」=「KRAS」に関連付けられている項目「検査値」の項目名情報である「検査値(KRAS)」との組み合わせを示す「カルテ側検査情報-検査値(KRAS)」も例示されている。
【0087】
そして、このような格納場所特定情報における例えば最上段の情報(「ID31」、及び「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」の組み合わせの情報)については、例えば、「ID11」が識別する入力欄P31(図14)と、「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」が示す格納場所(つまり、図5のカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93の項目「薬剤名」)とが相互に関連付けられていることが示されている。なお、このような格納場所特定情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、後述する格納場所特定情報格納処理を実行することにより格納される。
【0088】
(構成-医療支援装置-制御部)
図1の制御部33は医療支援装置3を制御する制御手段であり、機能概念的には、例えば、処理部331を備える。処理部331は、格納場所特定情報DB323に格納されている格納場所特定情報に基づいて、支援側医療情報DB321に医療情報を格納することに関する処理を行う処理手段である。なお、この制御部33の各部により行われる処理については後述する。
【0089】
(処理)
次に、このように構成される医療関連システム100によって実行される格納場所特定情報格納処理、及び支援側医療情報格納処理について説明する。
【0090】
ここでは、例えば、前述したように、患者情報テーブルT1に図7で図示されている情報が既に格納されている場合を例示して説明する。
【0091】
(処理-格納場所特定情報格納処理)
まず、格納場所特定情報格納処理について説明する。図16は、格納場所特定情報格納処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「格納場所特定情報格納処理」とは、概略的には、医療支援装置3によって実行される処理であり、具体的には、格納場所特定情報を格納する処理である。
【0092】
この格納場所特定情報格納処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、初期設定時等の任意の時点でユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介して、所定操作(格納場所特定情報格納処理を起動するための操作)を行った場合に、起動することとし、起動したところから説明する。
【0093】
===SA1===
図16のSA1において医療支援装置3の処理部331は、各入力画面を表示する。具体的には任意であるが、例えば、入力画面を表示するための入力画面情報を生成し、生成した入力画面情報を端末装置1に送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に各入力画面を表示する。詳細には、図13の入力画面関連情報を参照して、項目「入力画面」の情報が示す入力画面であって、当該項目「入力画面」の情報に関連付けられている項目「入力欄ID」の情報が識別する入力欄を含む入力画面を表示するための入力画面情報を生成して端末装置1に送信する。一方、端末装置1の制御部15は、医療支援装置3から送信された入力画面情報を受信し、受信した入力画面情報に基づいて、入力画面をディスプレイ13に表示する。
【0094】
ここでは、例えば、図13の入力画面関連情報を参照して、項目「入力画面」=「患者情報」等が示す患者情報入力画面(項目「入力欄ID」=「ID11」及び「ID12」等が識別する入力欄P11及びP12等を含む患者情報入力画面)等の図14の各入力画面を表示するための入力画面情報を生成して端末装置1に送信する。一方、端末装置1の制御部15は、医療支援装置3から送信された入力画面情報を受信し、受信した入力画面情報に基づいて、図14の各入力画面をディスプレイ13に表示する。
【0095】
===SA2===
図16のSA2において医療支援装置3の処理部331は、電子カルテ情報格納装置2のカルテ側医療情報DB221に関するテーブル名情報及び項目名情報を取得する。具体的には任意であるが、例えば、医療支援装置3の処理部331は、テーブル名等要求信号(テーブル名情報及び項目名情報を要求するための信号)を電子カルテ情報格納装置2に送信する。一方、電子カルテ情報格納装置2の制御部23は、テーブル名等要求信号を受信した場合に、自己のカルテ側医療情報DB221に格納されているテーブルのテーブル名情報及び当該テーブルに含まれている項目を示す項目名情報を取得し、取得したテーブル名情報及び項目名情報を医療支援装置3に送信する。なお、例えば、カルテ側医療情報DB221に含まれている全てのテーブルについてのテーブル名情報及び項目名情報を送信することととし、また、各テーブルのデータ構造を把握することが可能となるように、各テーブルに何れの項目が含まれているかを把握可能となる任意の形態にて各情報を送信する。一方、医療支援装置3の処理部331は、電子カルテ情報格納装置2から送信されたテーブル名情報及び項目名情報を受信して取得する。
【0096】
ここでは、例えば、医療支援装置3の処理部331がテーブル名等要求信号を送信した場合、電子カルテ情報格納装置2の制御部23が、当該テーブル名等要求信号を受信した上で、図3図5の各テーブル及び各テーブルに含まれる項目に関するテーブル名情報及び項目名情報を取得して送信する。
【0097】
一例としては、図5のカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93に関して、「テーブル名情報」=「カルテ側処方歴詳細情報」、及び「項目名情報」=「処方歴ID」、「患者ID」、「薬剤コード」、「薬剤名」、「用量」、「単位」、「日数」、「処方日」、及び「更新日」を取得し、取得したこれらの情報を送信する。なお、図3のカルテ側患者情報テーブルT91に関しても、同様である。
【0098】
また、図4のカルテ側検査情報テーブルT92に関しては、「テーブル名情報」=「カルテ側検査情報」を取得し、項目名情報について、図4の項目「検査コード」、項目「検査項目名」、項目「検査値」、項目「検査日」、及び「更新日」については、項目「検査項目名」の情報(つまり、「KRAS」及び「NRAS」等)に関連付けられた情報として取得する。なお、項目「検査項目名」自体は、前述の具体的な情報として他の項目に関連付けられているので、ここでは取得しないこととする。すなわち、図4のカルテ側検査情報テーブルT92に関しては、「テーブル名情報」=「カルテ側検査情報」(前述)、及び「項目名情報」=「検査結果ID」、「患者ID」、「検査コード(KRAS)」、検査コード(NRAS)」、・・・、「検査値(KRAS)」、「検査値(NRAS)」、・・・、「検査日(KRAS)」、「検査日(NRAS)」、・・・、及び「更新日(KRAS)」、「更新日(NRAS)」等を取得し、取得したこれらの情報を送信する。なお、ここでの「検査値(KRAS)」は、図15で説明したように、図4の項目「検査項目名」=「KRAS」に関連付けられている項目「検査値」を示している。他の「検査値(NRAS)」等も同様である。一方、医療支援装置3の処理部331は、これらの送信されたテーブル名情報及び項目名情報を受信して取得する。
【0099】
===SA3===
図16のSA3において医療支援装置3の処理部331は、格納場所表示画面を表示する。図17は、格納場所表示画面の表示例である。「格納場所表示画面」とは、SA2で取得したテーブル名情報及び項目名情報を表示するための画面であり、例えば、当該各情報を表形式で表示するための画面であり、図17に示すように、テーブル名情報を表示するための領域であるテーブル名情報表示領域R1(表における図面最上段の領域)、及び項目名情報を表示するための領域である項目名情報表示領域R2(表における図面2段目以下の領域)を含む画面である。SA3の処理について具体的には任意であるが、例えば、SA2で取得したテーブル名情報及び項目名情報を表示する格納場所表示画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を端末装置1に送信することにより、端末装置1のディスプレイ13に格納場所表示画面を表示する。
【0100】
ここでは、例えば、SA2で取得した、図3図5の各テーブル及び各テーブルに含まれる項目に関するテーブル名情報及び項目名情報等に基づいて、図17の格納場所表示画面を表示するための画面情報を生成して送信することにより、端末装置1のディスプレイ13に図17の格納場所表示画面を表示する。
【0101】
===SA4===
図16のSA4において医療支援装置3の処理部331は、相互に関連付ける入力欄IDと、テーブル名情報及び項目名情報との組み合わせの情報を取得する。具体的には任意であるが、例えば、支援側医療情報DB321の各テーブルの各項目(図7図12)には、カルテ側医療情報DB221の各テーブルの各項目(図3図5)の情報と同じ情報を転記して格納するべき項目(以下、「転記項目」)(本実施の形態では、例えば、図9の治療情報テーブルT3の「薬剤名」及び「処方日」、及び図12の検査情報テーブルT6における項目「検査値」及び項目「検査日」)が含まれていることとし、この項目の情報を入力するための入力欄を識別する入力欄IDと、カルテ側医療情報DB221側の転記される対象となる情報のテーブル及び項目を示すテーブル名情報及び項目名情報との組み合わせの情報を取得する。
【0102】
詳細には、ユーザが、SA1で表示された各入力画面の内の、「転記項目」の情報を入力するための入力欄を、タッチパッド12を介してタップして選択し、また、SA3で表示した格納場所表示画面の内の、当該選択した入力欄に対応する支援側医療情報DB321の各テーブルの各項目に転記される対象となる情報が格納されているテーブル及び項目を示すテーブル名情報及び項目名情報を、タッチパッド12を介してタップして選択した場合に、端末装置1の制御部15が、前述の選択された入力欄の入力欄IDと、選択されたテーブル名情報及び項目名情報との組み合わせの情報を医療支援装置3に送信し、医療支援装置3の処理部331は、当該送信された入力欄IDとテーブル名情報及び項目名情報との組み合わせの情報を受信して取得する。
【0103】
ここでは、例えば、ユーザが、図14の入力欄P31をタップして選択した後に、図17の「カルテ側処方歴詳細情報」及び「薬剤名」をタップして選択した場合、端末装置1の制御部15が、前述の選択された入力欄P31の「入力欄ID」=「ID31」と、選択された「テーブル名情報」=「カルテ側処方歴詳細情報」及び「項目名情報」=「薬剤名」との組み合わせの情報を医療支援装置3に送信し、医療支援装置3の処理部331は、当該送信された「入力欄ID」=「ID31」と、「テーブル名情報」=「カルテ側処方歴詳細情報」及び「項目名情報」=「薬剤名」との組み合わせの情報を受信して取得する。また、この後、図14の入力欄P32をタップして選択した後に、図17の「カルテ側処方歴詳細情報」及び「処方日」をタップして選択した場合、同様にして、医療支援装置3の処理部331は、「入力欄ID」=「ID32」と、「テーブル名情報」=「カルテ側処方歴詳細情報」及び「項目名情報」=「処方日」との組み合わせの情報を受信して取得する。
【0104】
また、この後、図14の入力欄P61をタップして選択した後に、図17の「カルテ側検査情報」及び「検査値(KRAS)」をタップして選択した場合、同様にして、医療支援装置3の処理部331は、「入力欄ID」=「ID61」と、「テーブル名情報」=「カルテ側検査情報」及び「項目名情報」=「検査値(KRAS)」との組み合わせの情報を受信して取得する。また、この後、図14の入力欄P62をタップして選択した後に、図17の「カルテ側検査情報」及び「検査日(KRAS)」をタップして選択した場合、同様にして、医療支援装置3の処理部331は、「ID62」と「カルテ側検査情報」及び「検査日(KRAS)」との組み合わせの情報を受信して取得する。また、この後、図14の入力欄P63をタップして選択した後に、図17の「カルテ側検査情報」及び「検査値(NRAS)」をタップして選択した場合、同様にして、医療支援装置3の処理部331は、「ID63」と「カルテ側検査情報」及び「検査値(NRAS)」との組み合わせの情報を受信して取得する。また、この後、図14の入力欄P64をタップして選択した後に、図17の「カルテ側検査情報」及び「検査日(NRAS)」をタップして選択した場合、同様にして、医療支援装置3の処理部331は、「ID64」と「カルテ側検査情報」及び「検査日(NRAS)」との組み合わせの情報を受信して取得する。
【0105】
===SA5===
図16のSA5において医療支援装置3の処理部331は、格納場所特定情報を格納する。具体的には任意であるが、例えば、図15の格納場所特定情報において、SA4で取得した組み合わせの情報の内の入力欄IDを、項目「入力ID」の情報として格納し、また、当該組み合わせの情報の内のテーブル名情報及び項目名情報を、項目「カルテ側格納場所情報」の情報として格納する。
【0106】
ここでは、例えば、SA4で取得した、「入力欄ID」=「ID31」と、「テーブル名情報」=「カルテ側処方歴詳細情報」及び「項目名情報」=「薬剤名」に基づいて、図15の最上段の情報(つまり、項目「入力欄ID」=「ID31」及び項目「カルテ側格納場所情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」)を格納する。また、同様にして、SA4で取得した他の組み合わせの情報に基づいて、図15に具体的に図示されている他の情報を格納する。これにて、格納場所特定情報格納処理の説明を終了する。
【0107】
(処理-支援側医療情報格納処理)
次に、支援側医療情報格納処理について説明する。図18は、支援側医療情報格納処理のフローチャートである。「支援側医療情報格納処理」とは、概略的には、電子カルテ情報格納装置2及び医療支援装置3によって実行される処理であり、具体的には、支援側医療情報を格納する処理である。
【0108】
この支援側医療情報格納処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、ユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介して、情報を格納する対象となる患者の氏名を入力した上で所定操作(支援側医療情報格納処理を起動するための操作)を行った場合に、端末装置1の制御部15が、入力された患者の氏名を示す患者氏名情報を、医療支援装置3に送信し、医療支援装置3の制御部33が、端末装置1から送信された患者氏名情報を受信した場合に、支援側医療情報格納処理が起動することとし、当該支援側医療情報格納処理が起動したところから説明する。
【0109】
ここでは、例えば、ユーザが、自己の端末装置1のタッチパッド12を介して、情報を格納する対象となる患者の氏名である「AA」を入力した上で所定操作(支援側医療情報格納処理を起動するための操作)を行った場合に、端末装置1の制御部15が、「患者氏名情報」=「AA」を、医療支援装置3に送信し、医療支援装置3の制御部33が、端末装置1から送信された「患者氏名情報」=「AA」を受信した場合に、支援側医療情報格納処理が起動する。
【0110】
また、本実施の形態では、例えば、支援側医療情報の各テーブルが、図6に示す関係となっているために、医療実務に従って、当該図面左側のテーブルの情報から適宜格納する場合について説明する。
【0111】
===SB1===
図18のSB1において医療支援装置3の処理部331は、情報を格納する対象となる患者の患者IDを特定する。具体的には任意であるが、例えば、支援側医療情報格納処理の起動時に受信した患者氏名情報を取得し、図7の患者情報テーブルT1を参照して、前述の取得した患者氏名情報と同じ情報が格納されている項目「患者名」の情報に関連付けられている項目「患者ID」の情報を、情報を格納する対象となる患者の患者IDとして特定する。
【0112】
ここでは、例えば、支援側医療情報格納処理の起動時に受信した「患者氏名情報」=「AA」を取得し、図7の患者情報テーブルT1を参照して、前述の取得した「患者氏名情報」=「AA」と同じ情報が格納されている項目「患者名」の情報に関連付けられている項目「患者ID」の情報である「IDp1」を、情報を格納する対象となる患者の患者IDとして特定する。
【0113】
===SB2===
図18のSB2において医療支援装置3の処理部331は、各入力画面を表示する。具体的には、図16のSA1と同様な処理を行って、端末装置1のディスプレイ17に各入力画面を表示する。
【0114】
ここでは、例えば、図14の各入力画面をディスプレイ13に表示する。なお、患者情報入力画面の入力欄P11~P12等については、各種情報を入力する場合の確認の便宜のために、支援側医療情報DB321に既に格納されている情報を表示するように構成してもよい。この場合、例えば、処理部331は、図7の患者情報テーブルT1を参照して、SB1で特定した患者IDと同じ情報が格納されている項目「患者ID」の情報に関連付けられている項目「患者名」の情報、項目「性別」の情報等を取得し、取得した各情報が、当該各情報に対応するの入力欄P11~P12等に表示されるように、入力画面情報を生成してもよい。
【0115】
===SB3===
図18のSB3において医療支援装置3の処理部331は、カルテ側医療情報DB221側に格納されている医療情報であっての転記される対象の候補となる医療情報(以下、「転記候補医療情報」)を表示するか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、支援側医療情報を格納する場合、ユーザが、タッチパッド12を介して図14の各入力欄をタップして選択し、選択した入力欄に対して格納する医療情報を入力する操作を行うことに着目し、「転記項目」(前述)に対応する入力欄が選択されたか否かに基づいて判定する。
【0116】
詳細には、ユーザが何れかの入力欄をタップして選択した場合に、端末装置1の制御部15が、当該選択された入力欄の入力欄IDを医療支援装置3に送信する。そして、医療支援装置3の処理部331は、端末装置1から送信された入力欄IDを受信した場合、図15の格納場所特定情報を参照して、前述の受信した入力欄IDと同じ情報が項目「入力欄ID」の情報として格納されているか否かに基づいて判定する。そして、同じ情報が格納されていない場合、「転記項目」に対応する入力欄が選択されたわけではないものと判定した上で、「転記候補医療情報」を表示しないものと判定し(SB3のNO)、SB7に移行する。また、同じ情報が格納されている場合、「転記項目」に対応する入力欄が選択されたものと判定した上で、「転記候補医療情報」を表示するものと判定し(SB4のYES)、SB4に移行する。
【0117】
ここでは、例えば、図14のエピソード情報入力画面の入力欄P21~P22等に情報を入力するために、まず、ユーザが、入力欄P21をタップして選択した場合、端末装置1の制御部15が、当該選択された入力欄P21の「入力欄ID」=「ID21」を医療支援装置3に送信する。そして、医療支援装置3の処理部331は、端末装置1から送信された「入力欄ID」=「ID21」を受信し、図15の格納場所特定情報を参照して、前述の受信した「入力欄ID」=「ID21」と同じ情報が項目「入力欄ID」の情報として格納されていないので、「転記候補医療情報」を表示しないものと判定し(SB3のNO)、SB7に移行する。
【0118】
===SB7===
図18のSB7において医療支援装置3の処理部331は、各入力画面に入力された医療情報を格納するか否かを判定する。具体的には任意であるが、例えば、ユーザがタッチパッド12を介して情報を格納するための所定操作(例えば、不図示の記録ボタンをタップする操作等)を行った場合に、端末装置1の制御部15が、入力欄に入力された医療情報及び当該医療情報が入力された入力欄を識別する入力欄IDの組み合わせの情報を、医療支援装置3に送信することととする。そして、医療支援装置3の処理部331は、当該組み合わせの情報を端末装置1から受信していない場合に、医療情報を格納しないものと判定し(SB7のNO)、SB3に移行する。また、当該組み合わせの情報を端末装置1から受信した場合に、医療情報を格納するものと判定し(SB7のYES)、SB8に移行する。
【0119】
ここでは、例えば、ユーザが、タッチパッド12を介して、図14のエピソード情報入力画面の入力欄P21~P22等に対して、「胃癌」、及び「管状腺癌」等を入力して不図示の記録ボタンをタップした場合、端末装置1の制御部15は、「胃癌」及び「ID21」、及び「管状腺癌」及び「ID22」等の各組み合わせの情報を、医療支援装置3に送信する。そして、医療支援装置3の処理部331は、当該各組み合わせの情報を受信した場合、医療情報を格納するものと判定し(SB7のYES)、SB8に移行する。
【0120】
===SB8===
図18のSB8において医療支援装置3の処理部331は、医療情報を格納する。具体的には任意であるが、例えば、端末装置1から受信した各組み合わせの情報(入力欄に入力された医療情報及び入力欄IDの組み合わせの情報)に基づいて、入力欄に入力された医療情報を、支援側医療情報DB321に格納する。
【0121】
概略的には、例えば、図13の入力画面関連情報を参照して、端末装置1から受信した医療情報(つまり、端末装置1から受信した各組み合わせの情報に含まれている医療情報)を格納する対象となるテーブル及び当該テーブル内の項目を特定し、特定結果に基づいて格納する。詳細には、例えば、「SB8の第1処理」~「SB8の第2処理」を、SB7で受信した各組み合わせの情報について実行する。
【0122】
=SB8の第1処理=
「SB8の第1処理」において、図13の入力画面関連情報を参照して、端末装置1から受信した医療情報及び入力欄IDの内の入力欄IDと同じ情報が格納されている項目「入力欄ID」の情報に関連付けられている項目「テーブル」の情報及び項目「情報」の情報を特定し、特定した項目「テーブル」の情報が示すテーブルを、端末装置1から受信した医療情報を格納する対象となるテーブルとして特定し、また、特定した項目「情報」の情報が示す項目を、端末装置1から受信した医療情報を格納する対象となる項目として特定する。
【0123】
ここでは、例えば、端末装置1から受信した「胃癌」及び「ID21」については、図13の入力画面関連情報において、項目「入力欄ID」=「ID21」が項目「テーブル」=「エピソード情報」及び項目「情報」=「癌腫区分」に関連付けれているので、端末装置1から受信した医療情報である「胃癌」を格納する対象となるテーブルとして「エピソード情報テーブルT2」を特定し、また、「胃癌」を格納する項目として項目「癌腫区分」を特定する。また、同様にして、端末装置1から受信した「管状腺癌」及び「ID22」については、「管状腺癌」を格納する対象となるテーブルとして「エピソード情報テーブルT2」を特定し、また、「管状腺癌」を格納する項目として項目「癌組織」を特定する。
【0124】
=SB8の第2処理=
「SB8の第2処理」において、「SB8の第1処理」の特定結果に従って、端末装置1から受信した医療情報を格納する。
【0125】
ここでは、例えば、図14のエピソード情報入力画面の各入力欄に入力された医療情報については、図6及び図8のエピソード情報テーブルT2の情報を新たに格納することになるので、一意となるエピソードIDを生成し、また、任意の手法(例えば、医療支援装置3の計時手段(タイマ等)の計時結果を参照する手法等)で現在の日付を特定した上で、図8のエピソード情報テーブルT2において、項目「エピソードID」の情報、項目「患者ID」の情報、及び項目「更新日」の情報として、前述の生成したエピソードID、SB1で特定した患者ID、及び前述の特定した日付を示す情報を格納し、当該格納した各情報に関連付けて、端末装置1から受信した医療情報を格納する。
【0126】
一例としては、「エピソードID」=「IDse1」を生成し、また、任意の手法で現在の日付として「2020/7/1」を特定した上で、図8の最上段に示すように、項目「エピソードID」=「Dse1」、項目「患者ID」=「IDp1」(SB1で特定した患者ID)、及び項目「更新日」=「2020/7/1」を格納し、また、項目「癌種区分」=「胃癌」、項目「癌組織」=「管状腺癌」等を格納する。
【0127】
===SB3のYESの例===
【0128】
また、図18のSB3において、例えば、図18のSB3で図14の治療情報入力画面の入力欄P31~P32に情報を入力するために、まず、ユーザが、入力欄P31をタップして選択した場合、端末装置1の制御部15が、当該選択された入力欄P31の「入力欄ID」=「ID31」を医療支援装置3に送信する。そして、医療支援装置3の処理部331は、端末装置1から送信された「入力欄ID」=「ID31」を受信し、図15の格納場所特定情報を参照して、前述の受信した「入力欄ID」=「ID31」と同じ情報が項目「入力欄ID」の情報として格納されているので、「転記候補医療情報」を表示するものと判定し(SB3のYES)、SB4に移行する。
【0129】
===SB4===
図18のSB4において医療支援装置3の処理部331は、転記候補医療情報要求信号(少なくとも「転記候補医療情報」を要求するための信号)を電子カルテ情報格納装置2に送信する。具体的には任意であるが、例えば、SB3で受信した入力欄ID(つまり、ユーザがタップして選択した入力欄の入力欄ID)を取得し、図15の格納場所特定情報を参照して、当該取得した入力欄IDと同じ情報が格納されている項目「入力欄ID」の情報に関連付けられている項目「カルテ側格納場所情報」の情報を取得し、取得した項目「カルテ側格納場所情報」の情報が示すテーブル及び項目を、ユーザに選択された入力欄に関連付けられている格納場所として特定する。そして、特定した格納場所を示す情報(つまり、前述の取得した項目「カルテ側格納場所情報」の情報)と、SB1で特定した患者IDとを含む転記候補医療情報要求信号を生成して電子カルテ情報格納装置2に送信する。
【0130】
ここでは、例えば、SB3で受信した「入力欄ID」=「ID31」を取得し、図15の格納場所特定情報を参照して、当該取得した「入力欄ID」=「ID31」と同じ情報が格納されている項目「入力欄ID」=「ID31」に関連付けられている項目「カルテ側格納場所情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」を取得し、取得した項目「カルテ側格納場所情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」が示す図5のカルテ側処方歴詳細情報T93及び項目「薬剤名」を、ユーザに選択された入力欄に関連付けられている格納場所として特定する。そして、特定した格納場所を示す情報である「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」と、SB1で特定した「患者ID」=「IDp1」とを含む転記候補医療情報要求信号を生成して電子カルテ情報格納装置2に送信する。
【0131】
===SC1===
一方、図18のSC1において電子カルテ情報格納装置2の制御部23は、SB4で送信された転記候補医療情報要求信号を受信する。ここでは、例えば、「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」及び「IDp1」を含む転記候補医療情報要求信号を受信する。
【0132】
===SC2===
図18のSC2において電子カルテ情報格納装置2の制御部23は、「転記候補医療情報」を取得する。具体的には任意であるが、例えば、SC1で受信した転記候補医療情報要求信号に含まれている格納場所を示す情報及び患者IDを取得し、カルテ側医療情報DB221を参照して、格納場所を示す情報が示すテーブル及び項目の医療情報を特定した上で、この特定した医療情報の内の前述の取得した患者IDと同じ情報が格納されている項目「患者ID」に関連付けられている医療情報を、「転記候補医療情報」として取得する。
【0133】
<参照用情報>
なお、「転記候補医療情報」以外にも任意の情報を取得するように構成してもよく、例えば、複数の「転記候補医療情報」が存在する場合に、ユーザが視認して適切に情報を選択できるように、例えば、各テーブルについて予め定められている他の情報(以下、「参照用情報」)も取得するように構成してもよく、本実施の形態では、「参照用情報」も取得する場合について説明する。
【0134】
例えば、図5のカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93については、項目「薬剤名」の情報が「転記候補医療情報」である場合、項目「処方日」及び項目「更新日」の情報が「参照用情報」として設定されており、また、項目「処方日」の情報が「転記候補医療情報」である場合、項目「薬剤名」及び項目「更新日」の情報が「参照用情報」として設定されていることとする。また、例えば、図4のカルテ側検査情報テーブルT92については、項目「検査値」が「転記候補医療情報」である場合、項目「検査日」及び項目「更新日」の情報が「参照用情報」として設定されており、また、項目「検査日」が「転記候補医療情報」である場合、項目「検査値」及び項目「更新日」の情報が「参照用情報」として設定されていることとする。なお、ここで説明した参照用情報は例示であり、複数の「転記候補医療情報」が存在する場合に、これらの複数の情報から、ユーザが視認して適切に情報を選択できる限りにおいて、他の任意情報を参照用情報として設定してもよい。
【0135】
<具体例>
ここでは、例えば、図5では、項目「薬剤名」=「A1薬」及び「B1薬」が具体的に図示されているが、SC2の処理を行う時点においては、「B1薬」は未だ格納されておらず、図5の最上段の情報に加えて、不図示である項目「患者ID」=「IDp1」に関連付けられている情報として、項目「薬剤名」=「A2薬」(対応する項目「処方日」及び項目「更新日」=「2020/6/22」)、及び項目「薬剤名」=「A3薬」(対応する項目「処方日」及び項目「更新日」=「2020/6/25」)が格納されている場合を例示して説明する。
【0136】
この場合、SC1で受信した転記候補医療情報要求信号に含まれている「格納場所を示す情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」及び「患者ID」=「IDp1」を取得し、カルテ側医療情報DB221を参照して、図5のカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93及び項目「薬剤名」の医療情報である「A1薬」、「A2薬」(不図示)、及び「A3薬」(不図示)を特定した上で、この特定した「A1薬」、「A2薬」、及び「A3薬」について、全て項目「患者ID」=「IDp1」に関連付けられているので、「転記候補医療情報」として取得する。また、この場合、「A1薬」、「A2薬」、及び「A3薬」の「参照用情報」として、項目「処方日」及び項目「更新日」=「2020/7/1」、「2020/6/22」(不図示)、及び「2020/6/25」(不図示)を取得する。
【0137】
===SC3===
図18のSC3において電子カルテ情報格納装置2の制御部23は、転記候補医療情報応答信号(少なくとも「転記候補医療情報」を送信するための信号)を医療支援装置3に送信する。具体的には任意であるが、例えば、SC2で取得した「転記候補医療情報」及び「参照用情報」を含む転記候補医療情報応答信号を生成して医療支援装置3に送信する。
【0138】
ここでは、例えば、SC2で取得した「転記候補医療情報」=「A1薬」等及び「参照用情報」=「2020/7/1」(ここでは、処方日及び更新日が同じ)等を含む転記候補医療情報応答信号を生成して医療支援装置3に送信する。
【0139】
===SB5===
一方、図18のSB5において、医療支援装置3の処理部331は、SC3で送信された転記候補医療情報応答信号を受信する。ここでは、例えば、「転記候補医療情報」=「A1薬」等及び「参照用情報」=「2020/7/1」(ここでは、処方日及び更新日が同じ)等を含む転記候補医療情報応答信号を受信する。
【0140】
===SB6===
図18のSB6において、医療支援装置3の処理部331は、転記候補医療情報表示画面を表示する。図19は、転記候補医療情報表示画面の表示例である。「転記候補医療情報表示画面」とは、少なくとも「転記候補医療情報」を表示するための画面であり、任意で、「参照用情報」も表示する画面である。SB6の処理について具体的には任意であるが、例えば、SB5で受信した転記候補医療情報応答信号に含まれる「転記候補医療情報」及び「参照用情報」を取得し、取得した「転記候補医療情報」及び「参照用情報」に基づいて、転記候補医療情報表示画面を表示するための画面情報を生成し、生成した画面情報を端末装置1に送信することにより、当該端末装置1のディスプレイ13に表示する。
【0141】
ここでは、例えば、SB5で受信した転記候補医療情報応答信号に含まれる「転記候補医療情報」=「A1薬」等及び「参照用情報」=「2020/7/1」等を取得し、取得した各情報に基づいて、図19の転記候補医療情報表示画面を表示するための画面情報を生成する。詳細には、「転記候補医療情報」=「A1薬」等に基づいて「A1薬」というテキストを表示し、また、「参照用情報」=「2020/7/1」等に基づいて「A1薬」等のテキストに続く「(処方日:2020/7/1 更新日:2020/7/1)」等のテキストを表示する画面情報を生成する。また、例えば、所定のソート基準(所定の基準)(予め定められた基準であり、本実施の形態では、処方日(変形例としては、更新日)が現在の日付に近い「転記候補医療情報」程、画面上方に表示される基準)に従ってソートして(つまり、情報を並べ替えて)各情報が表示されるように画面情報を生成する。また、図19では不図示であるが、例えば、所定のフィルタリング基準(所定の基準)(予め定められた基準であり、一例としては、処方日(変形例としては、更新日)が現在の日付に近い2組の「転記候補医療情報」及び「参照用情報」の組み合わせのみに絞って、当該絞った2組の「転記候補医療情報」及び「参照用情報」の組み合わせのみが、画面情報に表示される基準)に従って、フィルタリングして(つまり、各情報を絞って)各情報が表示されるように画面情報を生成してもよい。そして、この生成した画面情報を送信して、例えば図19の転記候補医療情報表示画面を端末装置1のディスプレイ13に表示する。
【0142】
このように構成することにより、例えば、図14の入力欄P31をタップして選択したユーザは、転記候補医療情報表示画面に表示されている「転記候補医療情報」等を確認し、この「転記候補医療情報」の中から1個の「転記候補医療情報」を任意の手法で選択し、選択した1個の「転記候補医療情報」と同じ医療情報を、タッチパッド12を介して入力欄P31に入力することが可能となる。すなわち、図1の電子カルテ情報格納装置2側に格納されている医療情報と同じ医療情報を、医療支援装置3側に格納することが可能となる。
【0143】
===繰り返しの処理===
そして、前述した図18のSB7及びこれらのSB3~SB4、SC1~SC3、SB5~SB6等を適宜繰り返し行って、図14の治療情報入力画面の入力欄P31~P32に対して、「A1薬」、及び「2020/7/1」を入力して不図示の記録ボタンをタップした場合、端末装置1の制御部15は、「A1薬」及び「ID31」、及び「2020/7/1」及び「ID32」の各組み合わせの情報を、医療支援装置3に送信する。そして、医療支援装置3の処理部331は、当該各組み合わせの情報を受信した場合、医療情報を格納するものと判定し(SB7のYES)、SB8に移行する。
【0144】
ここでは、例えば、図18の「SB8の第1処理」において、図13の入力画面関連情報において、前述の場合と同様にして、「A1薬」及び「2020/7/1」格納する対象となるテーブルとして「治療情報テーブルT3」を特定し、また、「A1薬」及び「2020/7/1」を格納する項目として項目「薬剤名」及び項目「処方日」を特定する。
【0145】
次に、「SB8の第2処理」において、図14の治療情報入力画面の各入力欄に入力された医療情報については、図6及び図9の治療情報テーブルT3の情報を新たに格納することになるので、一意となる治療情報IDを生成し、また、後述する手法でエピソードIDを特定し、また、任意の手法で現在の日付を特定した上で、図9の治療情報テーブルT3において、項目「治療情報ID」の情報、項目「エピソードID」の情報、項目「患者ID」の情報、及び項目「更新日」の情報として、前述の生成した治療情報ID、前述の特定したエピソードID、SB1で特定した患者ID、及び前述の特定した日付を示す情報を格納し、当該格納した各情報に関連付けて、端末装置1から受信した医療情報を格納する。
【0146】
なお、エピソードIDを特定する手法は任意であるが、例えば、図6のエピソード情報テーブルT2を参照して、SB1で特定した患者IDと同じ情報が格納されている項目「患者ID」の情報に関連付けられている項目「エピソードID」の情報を特定してもよい。なお、この場合、例えば、患者の癌が進行した場合、以前患っていた癌とは異なる癌を現在患っている場合、あるいは、複数種類の癌を患っている場合等の様々な場合に、図8のエピソード情報テーブルT2において、SB1で特定した患者ID(つまり、情報を格納する対象となる患者を識別する患者ID)に関連付けられているエピソードIDが複数存在する場合も想定されるが、この場合、以下の「第1の手法」又は「第2手法」を用いて1個のエピソードIDを特定してもよい。
【0147】
「第1の手法」は、図8のエピソード情報テーブルT2における項目「更新日」の情報に着目する手法である。この手法では、例えば、エピソード情報テーブルT2において、SB1で特定した患者IDに関連付けられている項目「エピソードID」の情報が複数存在する場合、各項目「エピソードID」の情報に関連付けられている項目「更新日」の情報として、最も現在の日付に近い日付を示す情報が格納されている1個の項目「エピソードID」の情報を特定する。
【0148】
「第2の手法」は、ユーザに選択させる手法である。この手法では、例えば、エピソード情報テーブルT2において、SB1で特定した患者IDに関連付けられている項目「エピソードID」の情報が複数存在する場合、当該複数の項目「エピソードID」の情報が関連付けられている各情報(つまり、図8に図示されている各項目の情報)を端末装置1に送信してディスプレイ13に表示し、ユーザがタッチパッド12を介して1個の項目「エピソードID」の情報をタップして選択した場合に、端末装置1が当該タップされた項目「エピソードID」の情報を医療支援装置3に送信し、この送信された項目「エピソードID」の情報を特定する。
【0149】
一例としては、「治療情報ID」=「IDsm1」を生成し、また、図8のエピソード情報テーブルT2を参照して、SB1で特定した「患者ID」=「IDp1」と同じ情報が格納されている項目「患者ID」の情報に関連付けられている項目「エピソードID」=「IDse1」を特定し、また、任意の手法で現在の日付として「2020/7/1」を特定した上で、図9の最上段に示すように、項目「治療情報ID」=「IDsm1」、項目「エピソードID」=「Dse1」、項目「患者ID」=「IDp1」(SB1で特定した患者ID)、及び項目「更新日」=「2020/7/1」を格納し、また、項目「薬剤名」=「A1薬」、「処方日」=「2020/7/1」を格納する。
【0150】
===他のテーブルの格納(効果判定情報テーブル)===
また、例えば、図14の効果判定情報入力画面の入力欄P41~P42に対して、「進行」、及び「2020/8/15」を入力して不図示の記録ボタンをタップした場合、端末装置1の制御部15は、「進行」及び「ID41」、及び「2020/8/15」及び「ID42」の各組み合わせの情報を、医療支援装置3に送信する。医療支援装置3の処理部331は、当該各組み合わせの情報を受信し、受信した組み合わせの情報に基づいて、「SB8の第1処理」及び「SB8の第2処理」を行い、図10の最上段の情報を格納する。
【0151】
特に、「SB8の第2処理」においては、図6及び図10の効果判定情報テーブルT4の情報を新たに格納することになるので、一意となる効果判定情報IDを生成し、また、前述の場合と同様にしてエピソードIDを特定し、また、後述する手法で治療情報IDを特定し、また、任意の手法で現在の日付を特定した上で、図10の効果判定情報テーブルT4において、項目「効果判定情報ID」の情報、項目「エピソードID」の情報、項目「患者ID」の情報、項目「治療情報ID」の情報、及び項目「更新日」の情報として、前述の生成した効果判定情報ID、前述の特定したエピソードID、SB1で特定した患者ID、前述の特定した治療情報ID、及び前述の特定した日付を示す情報を格納し、当該格納した各情報に関連付けて、端末装置1から受信した医療情報を格納する。
【0152】
なお、治療情報IDを特定する手法は任意であり、例えば、図9の治療情報テーブルT3を参照して、SB1で特定した患者IDと同じ情報が格納されている項目「患者ID」の情報、及び前述の特定したエピソードIDに関連付けられている項目「治療情報ID」の情報を特定してもよい。なお、この場合、例えば、複数の薬剤を投与して治療する場合等の様々な場合に、図9の治療情報テーブルT3において、SB1で特定した患者ID(つまり、情報を格納する対象となる患者を識別する患者ID)、及び前述の特定したエピソードIDに関連付けられている治療情報IDが複数存在する場合も想定されるが、この場合、前述のエピソードIDの場合の「第1の手法」及び「第2の手法」と同様にして、図9の治療情報テーブルT3における項目「更新日」の情報に着目する手法、あるいは、ユーザに選択させる手法を用いて1個の治療情報IDを特定してもよい。
【0153】
===他のテーブルの格納(副作用情報テーブル)===
また、例えば、図14の副作用情報入力画面の入力欄P51~P52に対して、「嘔吐」、及び「2」等を入力して不図示の記録ボタンをタップした場合、端末装置1の制御部15は、「嘔吐」及び「ID51」、及び「2」及び「ID52」の各組み合わせの情報等を、医療支援装置3に送信する。医療支援装置3の処理部331は、当該各組み合わせの情報を受信し、受信した組み合わせの情報に基づいて、「SB8の第1処理」及び「SB8の第2処理」を行い、図11の最上段の情報を格納する。なお、この場合、図6に示すように、副作用情報テーブルT5は、前述の効果判定情報テーブルT4と同様にして、治療情報テーブルT3に関連付けられているので、当該効果判定情報テーブルT4と同様にして格納する。
【0154】
===他のテーブルの格納(検査情報テーブル)===
図20は、転記候補医療情報表示画面の表示例である。また、例えば、図14の検査情報入力画面の入力欄P61~P64等に情報を入力するために、まず、ユーザが、入力欄P61をタップして選択した場合、前述の場合と同様にして、図18のSB3のYES、SB4、SC1~SC3、及びSB5の後にSB6において、例えば、図20の転記候補医療情報表示画面をディスプレイ13に表示する。
【0155】
そして、この転記候補医療情報表示画面、又は他の入力欄を選択した場合に表示される他の転記候補医療情報表示画面を確認し、図14の検査情報入力画面の入力欄P61~P62に対して、「D3」、及び「2020/7/1」を入力して不図示の記録ボタンをタップした場合、端末装置1の制御部15は、「D3」及び「ID61」、及び「2020/7/1」及び「ID62」の各組み合わせの情報等を、医療支援装置3に送信する。医療支援装置3の処理部331は、当該各組み合わせの情報を受信し、受信した組み合わせの情報に基づいて、「SB8の第1処理」及び「SB8の第2処理」を行い、図12の3段目の情報を格納する。なお、特に、項目「検査項目名」の情報として、検査値の医療情報である「D3」の検査項目としての「KRAS」を格納する。また、この場合、図6に示すように、検査情報テーブルT6は、前述の治療情報テーブルT3と同様にして、エピソード情報テーブルT2に関連付けられているので、当該治療情報テーブルT3と同様にして格納する。これにて、支援側医療情報格納処理の説明を終了する。
【0156】
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、格納場所特定情報(連関情報)に基づいて医療情報を格納することに関する処理を行うことにより、例えば、支援側医療情報DB321における医療情報の予め定められている格納場所(第2格納場所)に関連付けられている入力欄とカルテ側医療情報DB221における医療情報の予め定められている格納場所(第1格納場所)とを相互に関連付けて処理することができるので、医療情報を効率的に格納することが可能となる。
【0157】
また、ユーザに選択された少なくとも1個の入力欄に関連付けられているカルテ側医療情報DB221における医療情報の予め定められている格納場所に格納されている医療情報を表示することにより、例えば、カルテ側医療情報DB221における医療情報の予め定められている格納場所に格納されている医療情報を迅速かつ的確に転記することができるので、医療情報を効率的に格納することが可能となる。
【0158】
また、医療情報をフィルタリング又はソートして表示することにより、例えば、医療情報の視認性を向上させることができるので、医療情報を効率的に格納することが可能となる。
【0159】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0160】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
【0161】
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。
【0162】
(フィルタリング及びソートについて)
また、上記実施の形態で説明したフィルタリング及びソートについては、これらの両方を行うように構成してもよいし、あるいは、一方のみを行うように構成してもよい。
【0163】
(医療情報の自動格納について)
また、上記実施の形態では、「転記項目」の情報をユーザが入力して格納する場合について説明したが、これに限らない。例えば、「転記項目」の情報を自動的に格納するように構成してもよい。このような構成の具体的な実装手法は任意であるが、例えば、他の支援側医療情報格納処理を実行するように構成してもよい。
【0164】
(医療情報の自動格納について-他の支援側医療情報格納処理)
図21は、他の支援側医療情報格納処理のフローチャートである。「他の支援側医療情報格納処理」とは、概略的には、電子カルテ情報格納装置2及び医療支援装置3によって実行される処理であり、具体的には、「転記項目」の情報を自動的に格納する処理である。この他の支援側医療情報格納処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、所定時間(例えば、24時間等)毎に繰り返し起動することとし、他の支援側医療情報格納処理が起動したところから説明する。
【0165】
===SD1===
図21のSD1において医療支援装置3の処理部331は、医療情報要求信号を電子カルテ情報格納装置2に送信する。「医療情報要求信号」とは、「転記項目」の情報に対応する医療情報がカルテ医療情報DB221に新たに格納された場合に、当該格納された医療情報の送信を要求するための信号である。なお、「転記項目」の情報に対応するカルテ医療情報DB221側の医療情報を「カルテ側転記対象医療情報」とも称する。具体的には任意であるが、例えば、図15の格納場所特定情報における項目「カルテ側格納場所情報」に、「転記項目」の情報として転記される対象となるカルテ側医療情報DB221のテーブル名情報及び項目名情報の組み合わせの情報が格納されており、この各情報に基づいて、「カルテ側転記対象医療情報」を特定可能となる点に着目して、以下の処理を行う。
【0166】
詳細には、図15の項目「カルテ側格納場所情報」の情報(以下、単に「カルテ側格納場所情報」とも称する)を取得し、取得したカルテ側格納場所情報を含む医療情報要求信号を生成して電子カルテ情報格納装置2に送信する。
【0167】
ここでは、例えば、図15に示す「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」、「カルテ側処方歴詳細情報-処方日」、及び「カルテ側検査情報-検査値(KRAS)」等を含む医療情報要求信号を生成して電子カルテ情報格納装置2に送信する。
【0168】
===SE1===
一方、図21のSE1において電子カルテ情報格納装置2の制御部23は、SD1で送信された医療情報要求信号を受信する。ここでは、例えば、「カルテ側格納場所情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」、「カルテ側処方歴詳細情報-処方日」、及び「カルテ側検査情報-検査値(KRAS)」等を含む医療情報要求信号を受信する。
【0169】
===SE2===
図21のSE2において電子カルテ情報格納装置2の制御部23は、新たに格納された「カルテ側転記対象医療情報」を取得する。具体的には任意であるが、例えば、概略的には、「他の支援側医療情報格納処理」が1日の終わりの時間帯に実行するように構成されていることとし、カルテ側医療情報DB221の各テーブルの「カルテ側転記対象医療情報」に関連付けられている項目「更新日」の情報として、現在の日付を示す情報が格納されている場合に、当該「カルテ側転記対象医療情報」が新たに格納されたものとする場合について説明する。
【0170】
詳細には、SE1で受信した医療情報要求信号に含まれている「カルテ側格納場所情報」を取得し、カルテ側医療情報DB221の各テーブルを参照して、当該「カルテ側格納場所情報」が示すテーブル及び項目に対応する情報を「カルテ側転記対象医療情報」として特定し、当該特定した「カルテ側転記対象医療情報」に対してテーブル内で関連付けられている項目「更新日」の情報を取得し、また、任意の手法で現在の日付を特定する。そして、前述の取得した項目「更新日」の情報として、前述の特定した現在の日付を示す情報と同じ情報が格納されていない場合、前述の特定した「カルテ側転記対象医療情報」は、前日以前にも格納されており前日以前の処理で既に「転記項目」の情報として支援側医療情報DB321側に格納されていることとして、前述の特定した「カルテ側転記対象医療情報」がカルテ側医療情報DB221に新たに格納されたわけではないものと判定する。一方、前述の取得した項目「更新日」の情報として、前述の特定した現在の日付を示す情報と同じ情報が格納されている場合、前述の特定した「カルテ側転記対象医療情報」は、本日新たに格納されており「転記項目」の情報として支援側医療情報DB321側に未だ格納されていないこととして、前述の特定した「カルテ側転記対象医療情報」がカルテ側医療情報DB221に新たに格納されたものと判定する。これらの判定の後に、新たに格納されたものと判定された「カルテ側転記対象医療情報」を取得する。
【0171】
ここでは、例えば、SE1で受信した医療情報要求信号に含まれている「カルテ側格納場所情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」について代表して詳細に説明する。また、図18の「SC2」で説明したように、例えば、図5では、項目「薬剤名」=「A1薬」及び「B1薬」が具体的に図示されているが、当該「B1薬」は未だ格納されておらず、図5の最上段の情報に加えて、不図示である項目「患者ID」=「IDp1」に関連付けられている情報として、項目「薬剤名」=「A2薬」(対応する項目「処方日」及び項目「更新日」=「2020/6/22」)、及び項目「薬剤名」=「A3薬」(対応する項目「処方日」及び項目「更新日」=「2020/6/25」)が格納されている場合を例示して説明する。
【0172】
この場合、当該医療情報要求信号に含まれている「カルテ側格納場所情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」を取得し、カルテ側医療情報DB221の各テーブルを参照して、当該「カルテ側格納場所情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」が示す図5のカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93及び項目「薬剤名」=「A1薬」、「A2薬」(不図示)、及び「A3薬」(不図示)を「カルテ側転記対象医療情報」として特定し、当該特定した「A1薬」、「A2薬」、及び「A3薬」にカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93内で関連付けられている項目「更新日」=「2020/7/1」、「2020/6/22(不図示)」、及び「2020/6/25」(不図示)を取得し、また、「現在の日付」=「2020/7/1」を特定する。そして、「A1薬」に関連付けられている項目「更新日」=「2020/7/1」のみが、「現在の日付」=「2020/7/1」と同じ情報となっているので、「A1薬」は新たに格納されたものと判定し、「A2薬」及び「A3薬」は新たに格納されたわけではないものと判定し、項目「薬剤名」=「A1薬」を取得する。
【0173】
また、SE1で受信した医療情報要求信号に含まれている他の「カルテ側格納場所情報」(例えば、図15の項目「カルテ側格納場所情報」に図示されている情報)についても同様な処理を行って、図5の項目「処方日」=「2020/7/1」、図4の検査項目名=「KRAS」に関連付けられている項目「検査値」=「D3」及び項目「検査日」=「2020/7/1」を取得する。
【0174】
===SE3===
図21のSE3において電子カルテ情報格納装置2の制御部23は、医療情報応答信号を医療支援装置3に送信する。「医療情報応答信号」とは、前述の「カルテ側転記対象医療情報」、「カルテ側関連情報」、及び「カルテ側格納場所情報」の組み合わせの情報を送信するための信号である。なお、「カルテ側関連情報」とは、カルテ側医療情報DB221の各テーブルにおいて「カルテ側転記対象医療情報」に関連付けられている情報であり、具体的には、後述する処理において、医療支援装置3側に「カルテ側転記対象医療情報」を格納する場合に必要となる情報である。「カルテ側関連情報」については、本実施の形態では、「カルテ側転記対象医療情報」が図4のカルテ側検査情報テーブルT92内の情報である場合、「カルテ側関連情報」が項目「患者ID」及び項目「検査項目名」の情報となり、また、「カルテ側転記対象医療情報」が図5のカルテ側処方歴詳細情報テーブルT93内の情報である場合、「カルテ側関連情報」が項目「患者ID」の情報となることとして説明する。なお、カルテ側関連情報については、この例示に限らず、適用されるデータ構造等に基づいて任意の他の情報を用いてもよい。
【0175】
SE3の処理について具体的には任意であるが、例えば、カルテ側医療情報DB221の各テーブルを参照して、SE2で取得した「カルテ側転記対象医療情報」に関連付けられている「カルテ側関連情報」を取得し、また、SE1で受信した医療情報要求信号に含まれる「カルテ側格納場所情報」の内の、SE2で取得した「カルテ側転記対象医療情報」の格納場所を示す「カルテ側格納場所情報」を特定し、SE2で取得した「カルテ側転記対象医療情報」、前述の取得した「カルテ側関連情報」、及び前述の特定した「カルテ側格納場所情報」の組み合わせの情報を含む医療情報応答信号を生成して送信する。
【0176】
ここでは、例えば、SE2で取得した「カルテ側転記対象医療情報」である項目「薬剤名」=「A1薬」については、項目「患者ID」=「IDp1」を「カルテ側関連情報」として取得し、また、SE1で受信した医療情報要求信号に含まれる「カルテ側格納場所情報」の内の「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」を特定し、「A1薬」、「IDp1」、及び「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」を組み合わせの情報として関連付ける。また、他の情報に関しては、同様にして、「2020/7/1」、「IDp1」、及び「カルテ側処方歴詳細情報-処方日」を組み合わせの情報として関連付け、「D3」、「IDp1」及び「KRAS」、及び「カルテ側検査情報-検査値(KRAS)」を組み合わせの情報として関連付け、「2020/7/1」、「IDp1」及び「KRAS」、及び「カルテ側検査情報-検査日(KRAS)」を組み合わせの情報として関連付ける。そして、これらの組み合わせの情報を含む医療情報応答信号を生成して送信する。
【0177】
===SD2===
一方、図21のSD2において、医療支援装置3の処理部331は、SE3で送信された医療情報応答信号を受信する。ここでは、例えば、「A1薬」、「IDp1」、及び「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」の組み合わせの情報等を含む医療情報応答信号を受信する。
【0178】
===SD3===
図21のSD3において、医療支援装置3の処理部331は、SD2で受信した医療情報応答信号に基づいて、支援側医療情報DB321の医療情報を格納する。具体的には任意であり、概略的には、例えば、医療情報応答信号に含まれている「カルテ側転記対象医療情報」及び「カルテ側関連情報」の格納場所を特定し、特定した格納場所に当該「カルテ側転記対象医療情報」及び「カルテ側関連情報」を格納する。詳細には、例えば、「SD3の第1処理」~「SBD3の第2処理」を実行する。
【0179】
=SD3の第1処理=
「SD3の第1処理」において、まず、SD2で受信した医療情報応答信号に含まれる「カルテ側格納場所情報」を取得し、図15の格納場所特定情報を参照し、当該取得した「カルテ側格納場所情報」と同じ情報に関連付けられている項目「入力欄ID」の情報を特定し、図13の入力画面関連情報を参照して、当該特定した項目「入力欄ID」の情報と同じ情報に関連付けられている項目「医療情報」の情報が示すテーブル及び項目を、医療情報応答信号に含まれる「カルテ側格納場所情報」に含まれる「カルテ側転記対象医療情報」の格納場所として特定し、また、当該「カルテ側転記対象医療情報」の格納場所として特定した同じテーブルの「カルテ側関連情報」の種類に対応する項目を「カルテ側関連情報」の格納場所として特定する。
【0180】
ここでは、例えば、SD2で受信した医療情報応答信号に含まれる「A1薬」、「IDp1」、及び「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」を組み合わせの情報について代表して詳細に説明する。この場合、「SD3の第1処理」において、まず、SD2で受信した医療情報応答信号に含まれる「カルテ側格納場所情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」を取得し、図15の格納場所特定情報を参照し、当該取得した「カルテ側格納場所情報」=「カルテ側処方歴詳細情報-薬剤名」と同じ情報に関連付けられている項目「入力欄ID」=「ID31」を特定し、図13の入力画面関連情報を参照して、当該特定した項目「入力欄ID」=「ID31」と同じ情報に関連付けられている項目「医療情報」の情報(項目「テーブル」=「治療情報」及び項目「情報」=「薬剤名」)が示す図9の治療情報テーブルT3及び項目「薬剤名」を、医療情報応答信号に含まれる「カルテ側格納場所情報」に含まれる「カルテ側転記対象医療情報」=「A1薬」の格納場所として特定し、また、図9の治療情報テーブルT3の「カルテ側関連情報」=「IDp1」の種類に対応する項目「患者ID」を「カルテ側関連情報」=「IDp1」の格納場所として特定する。
【0181】
また、SD2で受信した医療情報応答信号に含まれている他の組み合わせの情報についても同様な処理を行って、例えば、「カルテ側転記対象医療情報」=「2020/7/1」の格納場所として図9の治療情報テーブルT3及び項目「処方日」を特定し、また、「カルテ側関連情報」=「IDp1」の格納場所として図9の治療情報テーブルT3及び項目「患者ID」を特定する。また、例えば、「カルテ側転記対象医療情報」=「D3」の格納場所として図12の検査情報テーブルT6及び「項目」=「KRAS」に関連付けられている項目「検査値」を特定し、また、「カルテ側関連情報」=「IDp1」及び「KRAS」の格納場所として図12の検査情報テーブルT6及び「項目」=「KRAS」に関連付けられている項目「患者ID」及び項目「検査日」を特定する。また、例えば、「カルテ側転記対象医療情報」=「2020/7/1」の格納場所として図12の検査情報テーブルT6及び「項目」=「KRAS」に関連付けられている項目「検査日」を特定し、また、「カルテ側関連情報」=「IDp1」及び「KRAS」の格納場所として図12の検査情報テーブルT6及び「項目」=「KRAS」に関連付けられている項目「患者ID」及び項目「検査日」を特定する。
【0182】
=SD3の第2処理=
「SD3の第2処理」において、「SD3の第1処理」の特定結果に従って、SD2で受信した医療情報応答信号に含まれる「カルテ側転記対象医療情報」及び「カルテ側関連情報」を格納する。
【0183】
ここでは、例えば、「SD3の第1処理」で図9の治療情報テーブルT3を格納場所として特定した情報に関しては、図6及び図9の治療情報テーブルT3の情報を新たに格納することになるので、一意となる治療情報IDを生成し、また、実施の形態で説明した手法でエピソードIDを特定し、また、任意の手法で現在の日付を特定した上で、図9の治療情報テーブルT3において、項目「治療情報ID」の情報、項目「エピソードID」の情報、項目「患者ID」の情報、及び項目「更新日」の情報として、前述の生成した治療情報ID、前述の特定したエピソードID、SD2で受信した医療情報応答信号に「カルテ側関連情報」として含まれている患者ID、及び前述の特定した日付を示す情報を格納し、当該格納した各情報に関連付けて、「カルテ側転記対象医療情報」を格納する。
【0184】
一例としては、「治療情報ID」=「IDsm1」を生成し、また、図8のエピソード情報テーブルT2を参照して、SD2で受信した医療情報応答信号に「カルテ側関連情報」として含まれている「患者ID」=「IDp1」と同じ情報が格納されている項目「患者ID」の情報に関連付けられている項目「エピソードID」=「IDse1」を特定し、また、任意の手法で現在の日付として「2020/7/1」を特定した上で、図9の最上段に示すように、項目「治療情報ID」=「IDsm1」、項目「エピソードID」=「Dse1」、項目「患者ID」=「IDp1」、及び項目「更新日」=「2020/7/1」を格納し、また、項目「薬剤名」=「A1薬」(「カルテ側転記対象医療情報」=「A1薬」に対応)、「処方日」=「2020/7/1」(「カルテ側転記対象医療情報」=「2020/7/1」に対応)を格納する。
【0185】
ここでは、例えば、「SD3の第1処理」で図12の検査情報テーブルT6を格納場所として特定した情報に関しては、図6及び図12の検査情報テーブルT6の情報を新たに格納することになるので、一意となる検査情報IDを生成し、また、実施の形態で説明した手法でエピソードIDを特定し、また、任意の手法で現在の日付を特定した上で、図12の検査情報テーブルT6において、項目「検査情報ID」の情報、項目「エピソードID」の情報、項目「患者ID」の情報、及び項目「更新日」の情報として、前述の生成した検査情報ID、前述の特定したエピソードID、SD2で受信した医療情報応答信号に「カルテ側関連情報」として含まれている患者ID、及び前述の特定した日付を示す情報を格納し、当該格納した各情報に関連付けて、「カルテ側転記対象医療情報」を格納する。
【0186】
一例としては、「検査情報ID」=「IDst3」を生成し、また、「エピソードID」=「IDse1」を特定し、また、任意の手法で現在の日付として「2020/7/1」を特定した上で、図12の3段目に示すように、項目「検査情報ID」=「IDst3」、項目「エピソードID」=「Dse1」、項目「患者ID」=「IDp1」、及び項目「更新日」=「2020/7/1」を格納し、また、項目「検査項目名」=「KRAS」(「カルテ側関連情報」=「KRAS」に対応)、「検査値」=「D3」(「カルテ側転記対象医療情報」=「D3」に対応)、「検査日」=「2020/7/1」(「カルテ側転記対象医療情報」=「2020/7/1」に対応)を格納する。これにて、他の支援側医療情報格納処理の説明を終了する。
【0187】
そして、このように構成することにより、カルテ側医療情報DB221における医療情報の予め定められている格納場所に新たに格納された医療情報を、支援側医療情報DB321における医療情報の予め定められている格納場所に格納することにより、例えば、医療情報の格納作業を自動化することができるので、医療情報を効率的に格納することが可能となる。
【0188】
(特徴について)
また、上記実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組合わせてもよい。
【0189】
(付記)
付記1の医療システムは、第1医療情報格納手段における予め定められている第1格納場所に格納されている患者に関する医療情報を格納する第2医療情報格納手段であって、前記第2医療情報格納手段にける予め定められている第2格納場所に当該医療情報を格納する前記第2医療情報格納手段と、前記第2医療情報格納手段におけるいずれかの前記第2格納場所に関連付けられている情報入力欄であって、当該関連付けられている前記第2医療情報格納手段の前記第2格納場所に格納される医療情報が入力される前記情報入力欄であり、表示手段に表示される前記情報入力欄を示す情報と、前記第1医療情報格納手段における前記第1格納場所を示す情報と、を相互に関連付けている連関情報が格納されている連関情報格納手段と、前記連関情報格納手段に格納されている前記連関情報に基づいて、前記第2医療情報格納手段に医療情報を格納することに関する処理を行う処理手段と、を備える。
【0190】
付記2の医療システムは、付記1に記載の医療システムにおいて、前記処理手段は、前記表示手段に前記情報入力欄が複数表示されている場合において、複数の前記情報入力欄の内の少なくとも1個の情報入力欄がユーザによって選択された場合、前記連関情報格納手段に格納されている前記連関情報に基づいて、当該選択された少なくとも1個の情報入力欄に関連付けられている前記第1格納場所を特定する第1処理と、前記第1処理で特定した前記第1格納場所に格納されている医療情報を表示する第2処理と、を行う。
【0191】
付記3の医療システムは、付記2に記載の医療システムにおいて、前記処理手段は、前記第2処理において、前記第1処理で特定した前記第1格納場所に格納されている医療情報を、所定の基準に基づいて、フィルタリング又はソートして表示する。
【0192】
付記4の医療システムは、付記1から3の何れか一項に記載の医療システムにおいて、前記処理手段は、前記第1医療情報格納手段の前記第1格納場所に医療情報が新たに格納された場合、少なくとも前記連関情報格納手段に格納されている前記連関情報に基づいて、前記第1格納場所に関連付けられている前記第2格納場所を特定し、前記第1格納場所に新たに格納された医療情報を、当該特定した前記第2格納場所に格納する。
【0193】
付記5の医療プログラムは、コンピュータを、第1医療情報格納手段における予め定められている第1格納場所に格納されている患者に関する医療情報を格納する第2医療情報格納手段であって、前記第2医療情報格納手段にける予め定められている第2格納場所に当該医療情報を格納する前記第2医療情報格納手段と、前記第2医療情報格納手段におけるいずれかの前記第2格納場所に関連付けられている情報入力欄であって、当該関連付けられている前記第2医療情報格納手段の前記第2格納場所に格納される医療情報が入力される前記情報入力欄であり、表示手段に表示される前記情報入力欄を示す情報と、前記第1医療情報格納手段における前記第1格納場所を示す情報と、を相互に関連付けている連関情報が格納されている連関情報格納手段と、前記連関情報格納手段に格納されている前記連関情報に基づいて、前記第2医療情報格納手段に医療情報を格納することに関する処理を行う処理手段と、として機能させる。
【0194】
(付記の効果)
付記1に記載の医療システム、及び請求項5に記載の医療プログラムによれば、連関情報に基づいて医療情報を格納することに関する処理を行うことにより、例えば、第2格納場所に関連付けられている情報入力欄と第1格納場所とを相互に関連付けて処理することができるので、医療情報を効率的に格納することが可能となる。
【0195】
付記2に記載の医療システムによれば、ユーザに選択された少なくとも1個の情報入力欄に関連付けられている第1格納場所に格納されている医療情報を表示することにより、例えば、第1格納場所に格納されている医療情報を迅速かつ的確に転記することができるので、医療情報を効率的に格納することが可能となる。
【0196】
付記3に記載の医療システムによれば、医療情報をフィルタリング又はソートして表示することにより、例えば、医療情報の視認性を向上させることができるので、医療情報を効率的に格納することが可能となる。
【0197】
付記4に記載の医療システムによれば、第1格納場所に新たに格納された医療情報を、第2格納場所に格納することにより、例えば、医療情報の格納作業を自動化することができるので、医療情報を効率的に格納することが可能となる。
【符号の説明】
【0198】
1 端末装置
2 電子カルテ情報格納装置
3 医療支援装置
11 通信部
12 タッチパッド
13 ディスプレイ
14 記録部
15 制御部
21 通信部
22 記録部
23 制御部
31 通信部
32 記録部
33 制御部
100 医療関連システム
221 カルテ側医療情報DB
321 支援側医療情報DB
322 入力画面関連情報DB
323 格納場所特定情報DB
331 処理部
T91 カルテ側患者情報テーブル
T92 カルテ側査情報テーブル
T93 カルテ側処方歴詳細情報テーブル
P11 入力欄
P12 入力欄
P21 入力欄
P22 入力欄
P31 入力欄
P32 入力欄
P41 入力欄
P42 入力欄
P51 入力欄
P52 入力欄
P61 入力欄
P62 入力欄
P63 入力欄
P64 入力欄
R1 テーブル名情報表示領域
R2 項目名情報表示領域
T1 患者情報テーブル
T2 エピソード情報テーブル
T3 治療情報テーブル
T4 効果判定情報テーブル
T5 副作用情報テーブル
T6 検査情報テーブル
図1
図2
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