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特開2023-166778アプリケータヘッド、アプリケータデバイス、および化粧方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166778
(43)【公開日】2023-11-22
(54)【発明の名称】アプリケータヘッド、アプリケータデバイス、および化粧方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/04 20060101AFI20231115BHJP
【FI】
A45D34/04 510A
A45D34/04 515Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022077553
(22)【出願日】2022-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133086
【弁理士】
【氏名又は名称】堀江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ルシア・リュウ
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、優れたペイオフ性能を有するアプリケータヘッドを提供することにある。
【解決手段】本発明の一態様によるアプリケータヘッドは、化粧品を塗布するためのアプリケータヘッドである。該アプリケータヘッドの側面は、化粧品を塗布するための側面塗布領域を有する。該側面塗布領域の少なくとも1つがタワー形の側面塗布領域を含み、該タワー形状は、該タワー形の側面塗布領域の近位端から遠位端へ向かって幅が徐々に狭くなる。タワー形の側面塗布領域は、縦断面において見ると、該タワー形の側面塗布領域の近位端から遠位端まで1つの直線または1つの凹曲線によって形成されている。少なくとも1つの空間がタワー形の側面塗布領域内に設けられており、化粧品が該少なくとも1つの空間内に保持され得る。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品を塗布するためのアプリケータヘッドであって、
前記アプリケータヘッドの側面は、前記化粧品を塗布するための側面塗布領域を有し、
前記側面塗布領域の少なくとも1つがタワー形の側面塗布領域を含み、前記タワー形は、前記タワー形の側面塗布領域の近位端から遠位端へ向かって幅が徐々に狭くなり、
前記タワー形の側面塗布領域は、縦断面において見ると、前記タワー形の側面塗布領域の前記近位端から前記遠位端まで1つの直線または1つの凹曲線によって形成されており、
少なくとも1つの空間が前記タワー形の側面塗布領域内に設けられており、前記化粧品は前記少なくとも1つの空間内に保持され得る、アプリケータヘッド。
【請求項2】
前記アプリケータヘッドは、前記アプリケータヘッドの前記側面塗布領域の前記遠位端を横断する先端塗布領域をさらに有し、前記先端塗布領域は前記化粧品を塗布することができる、請求項1に記載のアプリケータヘッド。
【請求項3】
前記少なくとも1つの空間は、タワー形塗布領域内に貫通孔または陥凹部として画定されている、請求項1に記載のアプリケータヘッド。
【請求項4】
前記少なくとも1つの空間は2つの空間であり、
前記2つの空間は、前記タワー形の側面塗布領域内に、長手方向に互いに離間して配置されており、前記2つの空間の外形形状はそれぞれ、異なる大きさおよび異なる形状を有する、請求項3に記載のアプリケータヘッド。
【請求項5】
4つの側面塗布領域を有する四角錐形状を有する本体部分を含む、請求項1に記載のアプリケータヘッド。
【請求項6】
平板形状を有する本体部分を含む、請求項1に記載のアプリケータヘッド。
【請求項7】
前記アプリケータヘッドのタワー形の側面塗布領域は、前記アプリケータヘッドの長手方向と8度以上20度未満の角度を形成する、請求項1に記載のアプリケータヘッド。
【請求項8】
請求項1に記載の前記アプリケータヘッドと、
近位端および遠位端を有するロッドであり、前記ロッドの遠位端は前記アプリケータヘッドの近位端に接続されている、ロッドと、
ロッド部材の近位端に接続されているハンドルと、
前記アプリケータヘッドによって捕捉される化粧品を含む容器と、
を含む、アプリケータデバイス。
【請求項9】
前記アプリケータヘッドは前記ロッドに関して別々の部材である、請求項8に記載のアプリケータデバイス。
【請求項10】
請求項8に記載の前記アプリケータデバイスを使用する化粧方法であって、
リップ化粧品、特にリップグロスが捕捉される、前記アプリケータヘッドの前記タワー形の側面塗布領域を唇と接触させるステップと、
前記リップ化粧品、特に前記リップグロスを、前記アプリケータヘッドの前記タワー形の側面塗布領域から前記唇上へ塗布するステップと、
を含む、化粧方法。
【請求項11】
前記化粧方法は、
前記リップ化粧品、特に前記リップグロスが捕捉される、前記アプリケータヘッドの先端塗布領域を前記唇と接触させるステップと、
前記リップ化粧品、特に前記リップグロスを、前記アプリケータヘッドの前記先端塗布領域から前記唇上へ塗布するステップと、
をさらに含む、請求項10に記載の化粧方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リップグロスなどのリップ化粧品を塗布することができる、アプリケータヘッド、アプリケータデバイス、および化粧方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、皮膚をメイクアップするために皮膚の表面上へ化粧品を塗布するために、様々なアプリケータデバイスが開発されてきている(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8)。
【0003】
しかしながら、従来のアプリケータデバイスでも、依然として、皮膚の表面上へ塗布される化粧品のペイオフ(payoff)に改善の余地がある。多くの化粧品の中で、皮膚の表面上へ塗布される化粧品のペイオフの問題は、アプリケータデバイスがリップグロスなどのリップ化粧品を塗布する場合により深刻である。すなわち、リップグロスなどの、艶のないまたは艶のあるまたは他の仕上げリップ化粧品が従来のアプリケータデバイスを使用して唇上に塗布される場合、唇上に塗布される化粧品のペイオフ量が少ない傾向がある。その上、この問題を解決するのに適切な技術が存在していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第9468280号明細書
【特許文献2】仏国特許発明第2971923号明細書
【特許文献3】特開2014-045876号公報
【特許文献4】米国特許出願公開第2019/0274411号明細書
【特許文献5】仏国特許出願公開第3058621号明細書
【特許文献6】米国特許第10980331号明細書
【特許文献7】国際公開第2018/217003号
【特許文献8】米国特許出願公開第2021/0037950号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述の状況を考慮して成されている。したがって、本発明の目的は、皮膚上に塗布される化粧品のペイオフを改善することができる、アプリケータヘッド、アプリケータデバイス、および化粧方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(アプリケータヘッド)
前記目的を達成するために、本発明の一態様は、化粧品を塗布するためのアプリケータヘッドを提供する。該アプリケータヘッドの側面は、化粧品を塗布するための側面塗布領域を有する。該側面塗布領域の少なくとも1つがタワー形の側面塗布領域を含み、該タワー形状は、該タワー形の側面塗布領域の近位端から遠位端へ向かって幅が徐々に狭くなる。タワー形の側面塗布領域は、縦断面において見ると、該タワー形の側面塗布領域の近位端から遠位端へ向かって1つの直線または1つの凹曲線によって形成されている。少なくとも1つの空間がタワー形の側面塗布領域内に設けられており、化粧品が該少なくとも1つの空間内に保持され得る。
【0007】
本発明の好適な一態様では、アプリケータヘッドは先端塗布領域をさらに有し得る。該先端塗布領域はアプリケータヘッドの側面塗布領域の遠位端を横断し得る。また、先端塗布領域は化粧品を塗布し得る。
【0008】
本発明の好適な一態様では、少なくとも1つの空間がタワー形塗布領域内に貫通孔または陥凹部として画定され得る。該タワー形塗布領域内の該貫通孔または該陥凹部の外形形状はアーチ形状を有し得る。
【0009】
本発明の好適な一態様では、少なくとも1つの空間は2つの空間であり得る。タワー形の側面塗布領域内に、該2つの空間は長手方向に互いに離間して配置され得る。2つの空間の外形形状はそれぞれ、異なる大きさおよび異なる形状を有し得る。
【0010】
本発明の好適な一態様では、アプリケータヘッドは、四角錐形状の本体部分を含み得る。該本体部分は4つの側面塗布領域を有し得る。本発明では、該四角錐形状はピラミッド形状と呼ばれる可能性がある。
【0011】
本発明の好適な一態様では、アプリケータヘッドは、平板形状を有する本体部分を含み得る。本発明では、該平板形状はへら形状と呼ばれる可能性がある。
【0012】
本発明の好適な一態様では、アプリケータヘッドによる化粧品のペイオフの十分な性能と該アプリケータヘッドの使いやすさの両方を達成するために、アプリケータヘッドのタワー形の側面塗布領域は8度以上20度未満の角度を形成し得る。
【0013】
(アプリケータデバイス)
前記目的を達成するために、本発明の一態様によるアプリケータデバイスは、本発明の一態様によるアプリケータヘッドと、ロッドと、ハンドルと、容器とを含む。該ロッドは近位端と遠位端とを有し得る。ロッドの該遠位端は該アプリケータヘッドの近位端に接続され得る。該ハンドルはロッドの該近位端に接続され得る。該容器は、アプリケータヘッドによって捕捉される化粧品を含み得る。
【0014】
本発明の好適な一態様では、アプリケータヘッドとロッドとは別々の部材であり得る。
【0015】
(化粧方法)
前記目的を達成するために、本発明の一態様による化粧方法は、本発明の一態様によるアプリケータデバイスを使用し得る。該化粧方法は、リップ化粧品、特にリップグロスが捕捉される、アプリケータヘッドのタワー形の側面塗布領域を唇と接触させるステップと、該リップ化粧品、特に該リップグロスを、該アプリケータヘッドの該タワー形の側面塗布領域から該唇上へ塗布するステップと、を含み得る。
【0016】
本発明の好適な一態様では、化粧方法は、リップ化粧品、特にリップグロスが捕捉される、アプリケータヘッドの先端塗布領域を唇と接触させるステップと、該リップ化粧品、特に該リップグロスを該アプリケータヘッドの該先端塗布領域から該唇上へ塗布するステップと、をさらに含み得る。
【発明の効果】
【0017】
本発明は前述のように構成されているので、次の効果が得られ得る。
【0018】
(アプリケータヘッド)
本発明の一態様によるアプリケータヘッドはタワー形の側面塗布領域を有するので、アプリケータヘッドから皮膚上への化粧品のペイオフは著しく改善され得る。
【0019】
(アプリケータデバイス)
本発明の一態様によるアプリケータデバイスは本発明の一態様によるアプリケータヘッドを設けられているので、該アプリケータデバイスから皮膚上への化粧品のペイオフは著しく改善され得る。
【0020】
(化粧方法)
本発明の一態様による化粧方法は本発明の一態様によるアプリケータデバイスを使用するので、唇上への化粧品のペイオフは著しく改善され得る。
【0021】
本発明では、「ペイオフ」という用語は、アプリケータヘッドから皮膚上へ塗布される化粧品量と化粧品がアプリケータヘッドによって皮膚上に分配される方法の両方を説明するのに用いられている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態によるアプリケータデバイスの概略的構造の説明図である。
図2】本発明の第1の実施形態によるアプリケータヘッドの外観斜視図である。
図3】本発明の第1の実施形態によるアプリケータヘッドの正面図である。
図4】本発明の第1の実施形態によるアプリケータヘッドの縦断面図である。
図5】本発明の第1の実施形態によるアプリケータヘッドの側面図である。
図6】本発明の第1の実施形態によるアプリケータヘッドの上面図である。
図7】本発明の第2の実施形態によるアプリケータヘッドの外観斜視図である。
図8】本発明の第2の実施形態によるアプリケータヘッドの正面図である。
図9】本発明の第2の実施形態によるアプリケータヘッドの縦断面図である。
図10】本発明の第2の実施形態によるアプリケータヘッドの側面図である。
図11】本発明の第2の実施形態によるアプリケータヘッドの上面図である。
図12】本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドの前側の外観斜視図である。
図13】本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドの後側の外観斜視図である。
図14】本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドの正面図である。
図15】本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドの縦断面図である。
図16】本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドの側面図である。
図17】本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドの上面側を示す外観斜視図である。
図18】本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドの後面図である。
図19】本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドの底面側を示す外観斜視図である。
図20】本発明の第4の実施形態によるアプリケータヘッドの正面図である。
図21】本発明の第4の実施形態によるアプリケータヘッドの縦断面図である。
図22】本発明の第4の実施形態によるアプリケータヘッドの側面図である。
図23】本発明の第4の実施形態によるアプリケータヘッドの上面側を示す外観斜視図である。
図24】本発明の第4の実施形態によるアプリケータヘッドの後面図である。
図25】本発明の第4の実施形態によるアプリケータヘッドの底面図である。
図26】本発明の実施形態による化粧方法を適用するステップの説明図である。
図27】本発明の実施形態による化粧方法を適用するさらなるステップの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(アプリケータデバイス)
以下では、本発明の好適な実施形態を、図面を参照することによって説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態によるアプリケータデバイス10の概略的構造を示す。図1に示されている該アプリケータデバイス10は、アプリケータヘッド12と、ロッド14と、容器16と、ハンドル18とを含む。
【0025】
アプリケータヘッド12の本体部分は、その横断面が底端部から先端部へ向かって徐々に減少するタワー形状を有する。1個のコットンが該アプリケータヘッド12の本体部分の表面上に移植されている。アプリケータヘッド12はロッド14とは別々の部材である。アプリケータヘッド12は、タワー形本体部分の底端部の中心からアプリケータヘッド12の近位側に向かって延在するロッド形結合部分を有する。
【0026】
ロッド14は近位端20と遠位端22とを有する。該ロッド14の該遠位端22はアプリケータヘッド12のロッド形結合部分の近位端24に接続されている。
【0027】
容器16は、アプリケータデバイス10によって塗布される、リップグロスなどのリップ化粧品26を含有する。
【0028】
ハンドル18はロッド14の近位端20に接続されている。該ハンドル18はアプリケータヘッド12を握持するためのものである。また、ハンドル18は容器16のためのキャップとしての機能を果たす。
【0029】
本実施形態によるアプリケータデバイス10は、前述されているように概略的に構成されており、その動作を後述する。
【0030】
最初に、ユーザがハンドル18を彼/彼女の手中に保持し、アプリケータデバイス10を容器16から引き出す場合、該容器16内に含有されている化粧品26はアプリケータヘッド12によって捕捉される。
【0031】
次に、ユーザがアプリケータデバイス10のアプリケータヘッド12を唇と接触させ、該アプリケータヘッド12を該唇上に押し付けた場合、化粧品26はアプリケータヘッド12から唇上へペイオフされる。
【0032】
本実施形態によるアプリケータデバイス10は、タワー形状を有するアプリケータヘッド12を含む。したがって、化粧品26を塗布するための領域は増大し得る。それにより、アプリケータデバイス10から唇上への化粧品26のペイオフ量は増大し得る。したがって、化粧品26がリップグロスであっても、アプリケータデバイス10から皮膚上への化粧品26の十分なペイオフ量が、得られ得る。
【0033】
前述されている通り、本実施形態によるアプリケータデバイス10によれば、タワー形状を有するアプリケータヘッド12が提供される。したがって、アプリケータデバイス10から唇上への化粧品26のペイオフは著しく改善され得る。
【0034】
(アプリケータデバイスを製造する方法)
以下では、本発明によるアプリケータデバイスを製造するための方法について説明する。
【0035】
本実施形態では、アプリケータデバイス10のアプリケータヘッド12はロッド14と別々に製造される。アプリケータヘッド12は本体部分と1個のコットンとを含む。接着剤が該アプリケータヘッド12の本体部分上に噴霧される。1個のコットンが、接着剤が噴霧されている、アプリケータヘッド12の本体部分上に植え付けられる。このようにして、アプリケータヘッド12は製造され得る。
【0036】
アプリケータヘッド12のロッド形結合部分の近位端24はロッド14の遠位端22に取り付けられる。ハンドル18は該ロッド14の近位端20に取り付けられる。
【0037】
このようにして、アプリケータデバイス10は、別々に製造されたアプリケータヘッド12と、ロッド14と、ハンドル18とを組み立てることによって完成される。本実施形態では、該アプリケータデバイス10のアプリケータヘッド12が該ロッド14と別々に製造されるので、アプリケータデバイスに対するアプリケータヘッド12の多用途性は改善され得る。
【0038】
(アプリケータヘッド)
以下では、本発明の実施形態によるアプリケータヘッド12をより詳細に説明する。
【0039】
(第1の実施形態)
図2から図6までは、本発明の第1の実施形態によるアプリケータヘッド12を示す。図2は外観斜視図である。図3は正面図である。図4は縦断面図である。図5は側面図である。図6は上面図である。
【0040】
本実施形態では、アプリケータヘッド12の本体部分は四角錐形状を有する。より具体的には、アプリケータヘッド12の本体部分の全体的形状は四角錐形状を有する。
【0041】
本発明では、アプリケータヘッドは、該アプリケータヘッドの側面部分上に化粧品を塗布するための側面塗布領域を有し得る。本実施形態では、アプリケータヘッド12の該側面部分は4つの側面塗布領域30、32、34および36を有する。
【0042】
本実施形態では、少なくとも1つの側面塗布領域が、幅が該側面塗布領域の近位端から遠位端へ向かって徐々に狭くなるタワー形状を有し得る。本実施形態では、2つの側面塗布領域30および32は、幅が該側面塗布領域30および32の近位端38から遠位端40へ向かって徐々に狭くなるタワー形状を有する。
【0043】
本発明によるタワー形の側面塗布領域は、縦断面において見ると、該側面塗布領域の近位端から遠位端まで1つの直線または1つの凹曲線によって形成され得る。本実施形態では、タワー形の側面塗布領域30および32の各々は、図4に示されている縦断面において見ると、該タワー形の側面塗布領域30および32それぞれの近位端38から遠位端40まで1つの凹曲線によって形成されている。
【0044】
本発明によるタワー形の側面塗布領域は、アプリケータヘッドの長手方向と8度以上20度未満の角度を形成し得る。
【0045】
図4に示されている縦断面図では、アプリケータヘッド12のタワー形の側面塗布領域30の近位端38と遠位端40とを接続する(仮想)直線は、アプリケータヘッド12の縦軸方向(中心軸方向)と8.5度の角度を形成する。
【0046】
本実施形態では、タワー形の側面塗布領域30と同様に、タワー形の側面塗布領域32は、アプリケータヘッド12の縦軸方向(中心軸方向)と8.5度の角度を形成する。
【0047】
本発明によれば、化粧品を保持するための少なくとも1つの空間が、タワー形の側面塗布領域内に画定され得る。本実施形態では、長手方向(図2から図6までの長手方向)に互いに離間して配置されている2つの空間42および44が、タワー形の側面塗布領域30および32内に画定されている。
【0048】
本発明によれば、空間は、タワー形の側面塗布領域内に貫通孔または陥凹部として画定され得る。本実施形態では、空間42および44はそれぞれ、タワー形の側面塗布領域30内に貫通孔として画定されている。本実施形態では、空間42および44はそれぞれ、タワー形の側面塗布領域32内に貫通孔として画定されている。
【0049】
図3に示されているように、タワー形の側面塗布領域30および32では、2つの空間(貫通孔)42および44の外形形状の各々はアーチ形外形形状を有する。図3に示されているように、タワー形の側面塗布領域30および32では、2つの空間(貫通孔)42および44の外形形状はそれぞれ、異なる大きさおよび異なる形状を有する。
【0050】
本発明によるアプリケータヘッドは、アプリケータヘッドの側面塗布領域の遠位端を横断する先端塗布領域をさらに有し得る。本実施形態では、アプリケータヘッド12は、図3に示されているように、アプリケータヘッド12の側面塗布領域30の遠位端40を横断する先端塗布領域46をさらに有する。すなわち、アプリケータヘッド12は、一方の側面塗布領域30が、該先端塗布領域46経由で、その遠位端40において反対側の側面塗布領域32に移行する構造を有する。先端塗布領域46は、化粧品が塗布されることを可能にする。
【0051】
本実施形態によるアプリケータヘッド12は前述されているように概略的に構成されており、その動作を後述する。
【0052】
アプリケータヘッド12は4つの側面塗布領域30、32、34、36を有する。該4つの側面塗布領域30、32、34、36のうちの側面塗布領域30および32はタワー形の側面塗布領域30および32である。したがって、化粧品を塗布するためのアプリケータヘッドの領域は増大され得る。化粧品を塗布するためのアプリケータヘッドの領域は増大し得るので、アプリケータヘッド12から唇上への化粧品のペイオフ量は増大し得る。
【0053】
本実施形態では、タワー形の側面塗布領域30および32の各々は、図4に示されている縦断面において見ると、該タワー形の側面塗布領域30および32それぞれの近位端38から遠位端40まで1つの凹曲線によって形成されている。したがって、アプリケータヘッド12のタワー形の側面塗布領域30および32は、下唇などの唇の外形形状に一致し得る。それにより、アプリケータヘッド12は唇全体に亘る化粧品のより正確な描きを実現し得る。
【0054】
本発明によるタワー形の側面塗布領域は、アプリケータヘッドの縦軸方向と8度以上20度未満の角度を形成し得る。
【0055】
本実施形態では、タワー形の側面塗布領域30および32の近位端38と遠位端40とを接続する(仮想)直線は、アプリケータヘッド12の長手方向(図4の長手方向)と8.5度の角度を形成する。
【0056】
結果として、アプリケータデバイスによって化粧品が唇上へ塗布された場合、タワー形の側面塗布領域30および32は効果的なペイオフ性能を示すことができ、その上、アプリケータヘッドを設けられているアプリケータデバイスは扱いやすくなる。
【0057】
本実施形態によるアプリケータヘッド12では、2つの空間42および44がタワー形の側面塗布領域30および32内に画定されている。
【0058】
したがって、化粧品が容器からアプリケータヘッド12上へ捕捉された場合、化粧品は、タワー形の側面塗布領域30、32、34および36ならびに先端塗布領域46に加えて、空間42および44内に保持され得る。したがって、化粧品の十分な量がアプリケータヘッド12によって捕捉され得る。
【0059】
前述されているように、本実施形態によるアプリケータヘッド12では、2つの空間42および44がタワー形の側面塗布領域30および32の表面内に画定されている。
【0060】
したがって、化粧品を唇上へ塗布するために、アプリケータヘッド12が唇に押し付けられた場合、アプリケータヘッド12の空間42および44内に保持されている化粧品は、該空間42および44からタワー形の側面塗布領域30および32の表面へ均一に継続的に押し出され得る。
【0061】
したがって、化粧品の十分な量が、アプリケータヘッド12のタワー形の側面塗布領域30および32から唇上へペイオフされ得る。その上、化粧品の十分な量が唇上へ均一に継続的にペイオフされ得る。
【0062】
図2に示されているように、2つの空間42および44の外形形状はアーチ形状を有する。その上、該2つの空間42および44はそれぞれ、異なる大きさおよび異なる形状を有する。したがって、空間42および空間44により、アプリケータヘッド12の空間42および44内に保持されている化粧品が空間42および44からタワー形の側面塗布領域30および32の表面上へより均一により継続的に押し出されることが可能になる。これは、該アプリケータヘッド12の該タワー形の側面塗布領域30および32から唇上への、化粧品の改善されたペイオフを実現する。
【0063】
本実施形態によるアプリケータヘッド12は先端塗布領域46をさらに有する。該先端塗布領域46は、タワー形の側面塗布領域30および32よりも、化粧品を塗布するためのより狭い領域を有するので、化粧品は先端塗布領域46から唇の所望の部分上へより正確にペイオフされ得る。たとえば、先端塗布領域46は化粧品をより正確にペイオフして、上唇上にM形ラインを作り出すことができる。したがって、アプリケータヘッド12は、唇の複雑な形をした部分に関して、化粧品のより正確な描きを実現することもできる。
【0064】
したがって、アプリケータヘッド12によれば、リップグロスが該アプリケータヘッド12から唇上へ塗布される場合でも、アプリケータヘッド12から唇上への改善されたペイオフが実現され得る。
【0065】
(第2の実施形態)
図7から図11までは、本発明の第2の実施形態によるアプリケータヘッドを示す。図7は外観斜視図である。図8は正面図である。図9は縦断面図である。図10は側面図である。図11は上面図である。図7から図11では、第1の実施形態に一致する部分を、各参照番号に100を足すことによって示し、それらの説明を省く。
【0066】
本実施形態では、アプリケータヘッド112の本体部分は、第1の実施形態の場合と同様に、四角錐形状を有する。より具体的には、アプリケータヘッド112の本体部分の全体的形状は四角錐形状を有する。
【0067】
第2の実施形態では、空間142および144は、タワー形の側面塗布領域130および132内に陥凹部として画定されている。該空間142および144としての該陥凹部は、第1の実施形態の空間としての貫通孔と同様に、アプリケータヘッド112から唇上への化粧品の改善されたペイオフを実現し得る。
【0068】
アプリケータヘッド112によれば、第1の実施形態によるアプリケータヘッドと同様に、リップグロスがアプリケータヘッド112から唇上へ塗布される場合でも、アプリケータヘッド112から唇上へのリップグロスの改善されたペイオフが実現され得る。
【0069】
(第3の実施形態)
図12から図19までは、本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドを示す。図12は外観斜視図である。図13は別の外観斜視図である。図14は正面図である。図15は縦断面図である。図16は側面図である。図17は上面図である。図18は後面図である。図19は底面図である。図12から図19では、第1の実施形態に一致する部分を、各参照番号に200を足すことによって示し、第2の実施形態に一致する部分を、各参照番号に100を足すことによって示し、それらの説明を省く。
【0070】
本実施形態では、アプリケータヘッド212は、タワー形状を有する本体部分を含む。より具体的には、アプリケータヘッド212の本体部分の全体的形状は平板(へら)形状を有する。
【0071】
本実施形態では、アプリケータヘッド212は1つのタワー形の側面塗布領域230を有する。該アプリケータヘッド212は、所定の幅を有する矩形形状を有する側面部分250、252と、錐体を部分的に形成する側面部分254とをさらに含む。
【0072】
本発明によるアプリケータヘッドでは、タワー形の側面塗布領域は、縦断面において見ると、該タワー形の側面塗布領域の近位端から遠位端まで1つの直線または1つの凹曲線によって形成され得る。本実施形態では、タワー形の側面塗布領域230は、図15に示されている縦断面において見ると、該タワー形の側面塗布領域230の近位端238から遠位端240まで1つの凹曲線によって形成されている。
【0073】
本実施形態では、アプリケータヘッド212のタワー形の側面塗布領域230の遠位端240と近位端238とを接続する(仮想)直線は、アプリケータヘッド212の長手方向(図15の長手方向)と8度以上20度未満の角度を形成する。
【0074】
本実施形態では、タワー形の側面塗布領域230の近位端238と遠位端240とを接続する(仮想)直線は、アプリケータヘッド212の縦軸方向(図15の長手方向)と8.5度の角度を形成する。
【0075】
結果として、アプリケータヘッド212によって化粧品が唇上へ塗布された場合、該アプリケータヘッド212のタワー形の側面塗布領域230は皮膚上への化粧品の改善されたペイオフを実現することができ、アプリケータヘッド212を設けられているアプリケータデバイスを扱うことが容易になる。
【0076】
第3の実施形態では、空間242および244は、タワー形の側面塗布領域230内に陥凹部として画定されている。該空間242および244としての該陥凹部は、化粧品がリップグロスである場合でも、第1の実施形態の空間としての貫通孔および第2の実施形態の空間としての陥凹部と同様であり、アプリケータヘッド212から唇上へのリップグロスの改善されたペイオフが実現され得る。
【0077】
したがって、アプリケータヘッド212によれば、第1の実施形態および第2の実施形態によるアプリケータヘッドと同様に、化粧品としてリップグロスが使用される場合でも、アプリケータヘッド212から唇上へのリップグロスの改善されたペイオフが実現され得る。
【0078】
第3の実施形態によるアプリケータヘッド212では、平板(へら)の形状が採用され、より広いタワー形の側面塗布領域230が、アプリケータヘッド212の側面部分の一方の側に設けられている。したがって、リップ化粧品がより艶のないまたはより艶のあるまたは他の仕上げのバルクを有していても、リップ化粧品は、第3の実施形態によるアプリケータヘッド212によって、唇上に十分に広げられ得る。
【0079】
(第4の実施形態)
図20から図25までは、本発明の第4の実施形態によるアプリケータヘッドを示す。図20は正面図である。図21は縦断面図である。図22は側面図である。図23は外観斜視図である。図24は後面図である。図25は底面図である。
【0080】
本発明の第4の実施形態によるアプリケータヘッドは、本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッドの修正形態に相当する。図20から図25では、第3の実施形態に一致する部分を、各参照番号に100増やすことによって示し、それらの説明を省く。
【0081】
本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッド212の本体部分と同様に、本発明の第4の実施形態によるアプリケータヘッド312の本体部分の全体的形状は平板(へら)形状を有する。
【0082】
図15および図16に示されているように、本発明の第3の実施形態では、アプリケータヘッド212の本体部分の後面とアプリケータヘッド212のロッド形結合部分との間に段が形成されている。
【0083】
一方で、図21および図22に示されているように、本発明の第4の実施形態では、アプリケータヘッド312の本体部分の後面とアプリケータヘッド312のロッド形結合部分との間に段が形成されていない。言い換えれば、アプリケータヘッド312の本体部分の後面とアプリケータヘッド312のロッド形結合部分との間に極緩やかな傾斜部が形成されている。
【0084】
したがって、本発明の第4の実施形態では、アプリケータヘッド312の本体部分の後面は、本発明の第3の実施形態によるアプリケータヘッド212の場合と比較して、アプリケータヘッド312のロッド形結合部分へより滑らかに移行し得る。
【0085】
その結果として、本発明の第4の実施形態のアプリケータヘッド312は、本発明の第3の実施形態のアプリケータヘッド212が成形される場合と比較して、より確実により容易に成形され得る。
【0086】
したがって、本発明の第4の実施形態によれば、へら形状を有するアプリケータヘッドはより確実により容易に製造され得る。
【0087】
(化粧方法)
以下、本発明によるアプリケータデバイスを使用する、本発明による化粧方法について説明する。本実施形態による化粧方法では、図1に示されているアプリケータデバイスは本発明のアプリケータデバイスとして使用される。
【0088】
本実施形態による化粧方法では、リップグロスが化粧品として使用される。本実施形態では、本実施形態によるアプリケータデバイスは、次いで上下唇に塗布されるバルクを含むリップグロスを捕捉し、アプリケータの鋭い先端部のお蔭で上下唇の輪郭をはっきりさせる。
【0089】
本実施形態による化粧方法は、アプリケータヘッド上にリップグロスを捕捉するステップを含む。ユーザがアプリケータデバイスのハンドルを彼/彼女の手中に保持し、アプリケータデバイスを容器から引き出す時、容器内に含有されているリップグロスはアプリケータヘッドによって捕捉される。アプリケータヘッドがタワー形の側面塗布領域と、空間と、先端塗布領域とを有するので、十分な量のリップグロスが容器からアプリケータヘッド上へ捕捉され得る。
【0090】
リップグロスをアプリケータデバイス10のアプリケータヘッド12上へ捕捉するステップの後、本実施形態による化粧方法は、図26に示されているように、リップグロスを、アプリケータデバイス10のアプリケータヘッド12のタワー形の側面塗布領域30(32)から唇上へ塗布するステップを含む。
【0091】
図26に示されているように、アプリケータデバイス10のアプリケータヘッド12のタワー形の側面塗布領域30(32)が唇の広い部分と接触している状態で、該タワー形の側面塗布領域30(32)はユーザによって唇上に押し付けられる。それにより、リップグロスはタワー形の側面塗布領域30から唇上へ十分にペイオフされ得る。
【0092】
ユーザは、タワー形の側面塗布領域30(32)によって、十分な量のリップグロスを唇上に均一に継続的に分配することができる。したがって、リップグロスが極めて艶のないまたは艶のあるまたは他の仕上げのバルクを有していても、タワー形の側面塗布領域30(32)から唇上への十分な量のリップグロスのペイオフは、該タワー形の側面塗布領域30(32)によって、実現され得る。その上、リップグロスが極めて艶のないまたは艶のあるまたは他の仕上げのバルクを有していても、より広いタワー形の側面塗布領域30(32)は、ユーザがリップグロスを唇上へ広げることをより容易にする。
【0093】
リップグロスをアプリケータデバイス10のアプリケータヘッド12上へ捕捉するステップの後、本実施形態による化粧方法は、図27に示されているように、リップグロスをアプリケータデバイス10のアプリケータヘッド12の先端塗布領域46から唇上へ塗布するステップを含む。
【0094】
図27に示されているように、ユーザは、アプリケータデバイス10のアプリケータヘッド12の先端塗布領域46を上唇のM形ラインと接触させ、該アプリケータヘッド12の該先端塗布領域46を上唇のM形ライン上に押し付ける。それにより、リップグロスは、該アプリケータヘッド12の該先端塗布領域46から該上唇のM形ライン上へ塗布され得る。
【0095】
アプリケータヘッド12の先端塗布領域46により、ユーザがリップグロスを上唇のM形ラインなどの唇の複雑な形をした部分により正確により均一に塗布することが可能になる。
【0096】
本実施形態による化粧方法では、リップ化粧品をアプリケータヘッドの先端塗布領域から唇上へ塗布するステップが、本実施形態に従って、リップ化粧品をアプリケータヘッドのタワー形の側面塗布領域から唇上へ塗布するステップの前または後に、実施され得る。
【0097】
前述されているように、本実施形態による化粧方法によれば、本実施形態による該化粧方法の各塗布ステップが、本実施形態による、タワー形状を有するアプリケータヘッドを含むアプリケータデバイスを使用することによって実施される。したがって、アプリケータデバイスから唇上への、化粧品の改善されたペイオフが実現され得る。結果として、本実施形態による化粧方法によれば、リップグロスのメイクアップ効果は唇上に十分に得られ得る。
【0098】
本実施形態による化粧方法では、本発明の第1の実施形態によるアプリケータヘッドを含むアプリケータデバイスを使用する例を説明したが、本発明による化粧方法はそれに限定されない。代わりに、本発明の第2の実施形態、第3の実施形態、および第4の実施形態によるアプリケータヘッドを有するアプリケータデバイスを使用することも好ましい。
【0099】
本発明の様々な実施形態を、図面を参照して、前段で説明してきた。しかしながら、本発明はこれらの実施形態に限定されず、様々な修正および変更が、本発明の主旨および範囲から逸脱することなく、前述の実施形態に施されてもよく、そのような修正および変更は本発明の範囲内に含まれる。
【0100】
上記の実施形態では、容器内に含有されるリップ化粧品がアプリケータヘッドによって捕捉される実施形態を説明したが、スティックなどの固体リップ化粧品が該アプリケータヘッドによって直接捕捉され得る。
【0101】
実施形態によるアプリケータヘッドはリップグロスを唇上に塗布するのに最も適しているが、該実施形態による該アプリケータヘッドは、リップグロス以外のリップ化粧品およびリップ化粧品以外の化粧品を塗布するためにも使用され得る。
【0102】
本発明の一態様によるアプリケータデバイスに使用される材料が、熱可塑性エラストマー(デュポン・ド・ヌムール(Dupont de Nemours)によるハイトレル(Hytrel))もしくはクライブルグ(Kraiburg)による熱可塑性エラストマーのような熱可塑性エラストマー、またはPolylanのようなウレタン、PP(ウレタン)、PA(ポリアミド)、もしくは他のプラスチック樹脂に基づく熱可塑性エラストマーを含み得る。その上、本発明の一態様によるアプリケータデバイスに使用される材料が、金属および陶材などの他の材料を含み得る。
【符号の説明】
【0103】
10 アプリケータデバイス
12、112、212、312 アプリケータヘッド
14 ロッド
16 容器
18 ハンドル
20 (ロッドの)近位端
22 (ロッドの)遠位端
24 (アプリケータヘッドのロッド形結合部分の)近位端
26 リップ化粧品、化粧品
30、32 (アプリケータヘッドの)側面塗布領域、タワー形の側面塗布領域
34、36 (アプリケータヘッドの)側面塗布領域
38、238 (タワー形の側面塗布領域の)近位端
40、240 (タワー形の側面塗布領域の)遠位端
42、44 (アプリケータヘッドの)空間、貫通孔
46 (アプリケータヘッドの)先端塗布領域
130、132、230 (アプリケータヘッドの)タワー形の側面塗布領域
142、144、242、244 (タワー形の側面塗布領域の)空間、陥凹部
250、252 (アプリケータヘッドの所定の幅を有する矩形形状を有する)側面部分
254 (アプリケータヘッドの部分的に錐体を形成する)側面部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
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図22
図23
図24
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図26
図27
【外国語明細書】