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  • 特開-緯糸ラメ糸タオル 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166783
(43)【公開日】2023-11-22
(54)【発明の名称】緯糸ラメ糸タオル
(51)【国際特許分類】
   A47K 10/02 20060101AFI20231115BHJP
【FI】
A47K10/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022077563
(22)【出願日】2022-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】398017459
【氏名又は名称】株式会社東進
(74)【代理人】
【識別番号】110001184
【氏名又は名称】弁理士法人むつきパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】大和谷篤史
(57)【要約】      (修正有)
【課題】装飾性を高めつつタオルの風合いを保ち吸水性にも優れたタオルを提供すること。
【解決手段】一態様の緯糸ラメ糸タオルは、パイル糸12、経糸、緯糸10を備えるタオルであって、前記緯糸の少なくとも一部にラメ糸が用いられている、緯糸ラメ糸タオルである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パイル糸、経糸、緯糸を備えるタオルであって、
前記緯糸の少なくとも一部にラメ糸が用いられている、緯糸ラメ糸タオル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タオルに関する。
【背景技術】
【0002】
地経糸(じたて糸)、緯糸(よこ糸)、パイル糸を備えるタオルが知られている(非特許文献1参照)。このようなタオルにおいて、装飾性を高めるためパイル糸としてラメ糸を使用した場合には、ラメ糸が表面に出ることでタオル本来の機能である吸水性を阻害し、肌触りを悪くしていた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】日本タオル卸商連合会、“タオルの構成&各部の名前やタオルの種類について”、[online]、日本タオル卸商連合会ホームページ、[令和4年5月3日検索]、インターネット<URL:https://nihon-towel.com/towelknowledge/knowledge1>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示に係る具体的態様は、装飾性を高めつつタオルの風合いを保ち吸水性にも優れたタオルを提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る一態様の緯糸ラメ糸タオルは、パイル糸、経糸、緯糸を備えるタオルであって、前記緯糸の少なくとも一部にラメ糸が用いられている、タオルである。
【0006】
上記構成によれば、ラメ糸を緯糸に使用することで、ラメ糸のタオル表面への露出を抑えられるので、吸水性を損なう事をなくし、また肌触り等の風合いも保ちつつ、ラメ糸による装飾性も付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態の緯糸ラメ糸タオルの構造を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、一実施形態の緯糸ラメ糸タオルの構造を模式的に示す図である。図示の緯糸ラメ糸タオルは、本体部1とこの本体部1の両端に設けられたヘム部2、3を含んで構成されている。図中に拡大図を示すように、本体部1は、緯糸(よこ糸)10、地経糸(じたて糸)11及びパイル糸12を備える。
【0009】
地経糸11は、それぞれヘム部2、3の間に延在する。緯糸10は、それぞれ地経糸11に対して略直交する方向に延在する。緯糸10と地経糸11とは互いに交差するようにして織り込まれている。パイル糸12は、その底部が地経糸11と緯糸10に織り込まれて支持されており、先端部が本体部1の一面側に突出している。なお、パイル糸12は、先端部が本体部1の他面側に突出するように設けられてもよいし、一面側と他面側の双方に先端部が突出するように設けられてもよい。また、図示の例のパイル糸12は先端部がループ状に構成されているが、ループ上端がカットされたシャーリング形状であってもよい。
【0010】
本実施形態の緯糸ラメ糸タオルでは、緯糸10としてラメ糸が用いられている。ここでいう「ラメ糸」とは、外観上、例えば銀色や金色などの装飾性の高い色彩に見えるものである。ラメ糸は、例えばポリエステルやナイロンなどのフィルムにアルミニウム等の金属を蒸着してその上に着色し、これを細く裁断したものであり、スリット糸とも呼ばれる。狭義には、芯を使わない単一のもの(裁断したままの糸)のことをいい、広義には絹糸、綿糸、合繊糸等を芯にしてこれを巻き付けたものや、細かく裁断したフィルムをより合わせて構成したものなども含む。蒸着された金属の上から樹脂がコーティングされていてもよい。
【0011】
このようなラメ糸が緯糸10として用いられることで、パイル糸12の下側からラメ糸の色彩が見えるようになり、タオルの装飾性を高めることができる。また、パイル糸12としてラメ糸を用いる場合に比較してラメ糸のタオル表面への露出を抑えられるので、吸水性を損なう事をなくし、また肌触り等の風合いも保つことができる。
【0012】
なお、本開示は上記した実施形態の内容に限定されるものではなく、本開示の要旨の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。例えば、上記した実施形態ではタオル全体において緯糸10としてラメ糸を用いる場合について説明していたがこれに限定されず、タオル全体のうちの少なくとも一部において緯糸10としてラメ糸が用いられていてもよい。また、色彩の異なる2種類以上の緯糸10が用いられていてもよい。
【符号の説明】
【0013】
1:本体部
2、3:ヘム部
10:緯糸
11:地経糸
12:パイル糸
図1
【手続補正書】
【提出日】2022-05-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1