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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166894
(43)【公開日】2023-11-22
(54)【発明の名称】情報機器及びメニュー表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20231115BHJP
【FI】
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022077748
(22)【出願日】2022-05-10
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
(71)【出願人】
【識別番号】000001487
【氏名又は名称】フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】二宮 千也
(72)【発明者】
【氏名】小西 大心
(72)【発明者】
【氏名】小野 晴紀
(72)【発明者】
【氏名】竹井 真悟
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 和則
(72)【発明者】
【氏名】高谷 理之
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA24
5E555AA25
5E555AA30
5E555AA42
5E555BA02
5E555BA04
5E555BA23
5E555BB02
5E555BB04
5E555BB23
5E555BC20
5E555CA12
5E555CB33
5E555DA02
5E555DB05
5E555DB20
5E555DC11
5E555DC13
5E555EA03
5E555FA00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】項目を選択する際のユーザの利便性を向上させる情報機器及びメニュー表示方法を提供する。
【解決手段】情報機器10は、複数の機能の各々の実行を指示するための複数の項目のうちの少なくとも一つを含むメニュー画面を表示する制御を行う表示制御部43と、第1の期間内における複数の機能の各々の使用頻度を特定する特定部45と、使用頻度に基づいて、メニュー画面における項目の表示態様を変更することを提案する変更提案部46と、提案を受け入れる指示があった場合に変更を実行する変更実行部47と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能の各々の実行を指示するための複数の項目のうちの少なくとも一つを含むメニュー画面を表示する制御を行う表示制御部と、
第1の期間内における複数の前記機能の各々の使用頻度を特定する特定部と、
前記使用頻度に基づいて、前記メニュー画面における前記項目の表示態様を変更することを提案する変更提案部と、
前記提案を受け入れる指示があった場合に前記変更を実行する変更実行部と、
を有する情報機器。
【請求項2】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記変更提案部は、複数の前記項目のうちで前記メニュー画面に表示されている第1の項目に対応した前記機能の前記使用頻度が、前記第1の期間よりも前の第2の期間と比較して低下したときに、前記メニュー画面から前記第1の項目を削除する提案を行う、
情報機器。
【請求項3】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記変更提案部は、複数の前記項目のうちで前記メニュー画面に表示されていない第2の項目に対応した前記機能の前記使用頻度が、前記第1の期間よりも前の第2の期間と比較して増加したときに、前記メニュー画面に前記第2の項目を追加する提案を行う、
情報機器。
【請求項4】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記表示制御部は、複数の前記項目のうちで前記メニュー画面に表示されていない第3の項目を、前記メニュー画面とは異なる副メニュー画面に表示する制御を行う、
情報機器。
【請求項5】
請求項4に記載の情報機器であって、
前記表示制御部は、前記メニュー画面が表示されている場合は前記副メニュー画面を表示しない制御を行う、
情報機器。
【請求項6】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記変更提案部は、前記変更の前記提案を一定期間行わないことを要求する指示があった場合に、前記変更の前記提案を前記一定期間だけ行わない、
情報機器。
【請求項7】
請求項1に記載の情報機器であって、
前記変更提案部は、前記提案を前回行ったときから所定の時間が経過していないときは、前記提案を行わない、
情報機器。
【請求項8】
コンピュータが、
複数の機能の各々の実行を指示するための複数の項目のうちの少なくとも一つを含むメニュー画面を表示する制御を行うステップと、
第1の期間内における複数の前記機能の各々の使用頻度を特定するステップと、
前記使用頻度に基づいて、前記メニュー画面における前記項目の表示態様を変更することを提案するステップと、
前記提案を受け入れる指示があった場合に前記変更を実行するステップと、
を実行するメニュー表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報機器及びメニュー表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用のインフォテイメント装置、スマートフォン、及びタブレット端末等の情報機器においては、複数の項目を液晶ディスプレイ等の表示部に表示させて、ユーザに項目の選択を促すことがある。例えば、インフォテイメント装置では、FM(Frequency Modulation)ラジオ、AM(Amplitude Modulation)ラジオ、及びテレビの各音源に対応した項目を表示部に表示し、ユーザに音源の選択を促すことがある。ユーザは、自分が希望する音源を選択することで、自分の好みの曲や番組を視聴することができる。
【0003】
但し、多数の項目が表示部に表示されていると、少数の機能しか使わないユーザにとっては、多数の項目を提示されるのが煩わしい。これを回避するために、複数の項目を使用回数の多い順に自動で並べ替えて表示する方法が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-244155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、項目を自動で並べ替えたのでは、本当にユーザが使用を希望する項目が表示部に表示されるとは限らない。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、項目を選択する際のユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0008】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る情報機器は、複数の機能の各々の実行を指示するための複数の項目のうちの少なくとも一つを含むメニュー画面を表示する制御を行う表示制御部と、第1の期間内における複数の前記機能の各々の使用頻度を特定する特定部と、前記使用頻度に基づいて、前記メニュー画面における前記項目の表示態様を変更することを提案する変更提案部と、前記提案を受け入れる指示があった場合に前記変更を実行する変更実行部とを有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、項目を選択する際のユーザの利便性を向上させることができる。
【0010】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本実施形態に係る情報機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2図2は、本実施形態に係る情報機器の機能構成の一例を示す模式図である。
図3図3(a)はメニュー画面の一例を示す模式図であり、図3(b)は副メニュー画面の一例を示す模式図である。
図4図4(a)は視聴時間情報の一例を示す模式図であり、図4(b)は操作回数情報の一例を示す模式図である。
図5図5は、表示項目情報の一例を示す模式図である。
図6図6は、本実施形態に係るメニュー表示方法のフローチャートの一例を示す図である。
図7図7は、表示態様変更を行う前のメニュー画面の一例を示す模式図である。
図8図8は、表示態様変更処理のフローチャートの一例を示す図である。
図9図9は、削除提案画面の一例を示す模式図である。
図10図10は、移動完了画面の一例を示す模式図である。
図11図11は、追加提案画面の一例を示す模式図である。
図12図12は、追加完了画面の一例を示す模式図である。
図13図13(a)は、図3(a)の状態からUSBボタンが追加された場合のメニュー画面の一例を示す模式図であり、図13(b)は、この場合の副メニュー画面の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は適宜省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
【0013】
<本実施形態>
図1は、本実施形態に係る情報機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0014】
情報機器10は、例えばナビゲーション機能、放送受信機能、オーディオ再生機能等を備えた車載インフォテイメント装置である。一例として、情報機器10は、前面にディスプレイ21を備える箱型の装置であり、車内のコンソールパネルに収容される。また、情報機器10は、コンソールパネルに取り付けるための取り付け具(ブラケット)を備えており、取り付け具を介して、車内のコンソールパネルの上等に取り付けられるものであってもよい。情報機器10が備えるナビゲーション機能としては、地図情報の表示、出発地から目的地までの経路探索、経路に沿った誘導、及び交通情報の表示等がある。
【0015】
なお、情報機器10は車載インフォテイメント装置に限定されず、その他の車載器、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、パーソナルコンピュータ等のコンピュータでもよい。
【0016】
情報機器10は、ナビゲーション機能に関するナビゲーション画面の他に、オーディオ、ラジオ、及びテレビの音源を選択するためのメニュー画面も表示する。更に、情報機器10は、エアーコンディショナの温度又は風量を設定するためのエアコン画面も表示する。また、情報機器10は、Webブラウザー、メーラ、又はSNS(Social Network Service)の画面を表示してもよい。他の例として、情報機器10は、電話の発着信を行うための電話画面、又は車載カメラによって撮像された画像を映すカメラ画面を表示してもよい。
【0017】
本実施形態では、情報機器10は、処理装置11、ディスプレイ21、記憶装置22、音声装置23、入力装置24、及び通信装置25を備える。更に、情報機器10は、車速センサ27、ジャイロセンサ28、測位装置29、FM多重放送受信装置30、AM放送受信装置31、TV放送受信装置32、ビーコン受信装置33、AUX(Auxiliary)接続端子34、及びUSB(Universal Serial Bus)接続端子35を備える。
【0018】
処理装置11は、情報機器10の各部を制御するユニットである。処理装置11は、例えば、車速センサ27等の各種センサ及び測位装置29から出力された情報を用いて現在地を検出する。また、処理装置11は、検出した現在地に基づいて、表示に必要な地図情報を記憶装置22から読み出す。また、処理装置11は、読み出した地図情報をグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ21に表示させる映像信号を生成して出力する。また、処理装置11は、記憶装置22に記憶されている地図情報等を用いて、現在地からユーザによって設定された目的地までの推奨経路を算出する。また、処理装置11は、ディスプレイ21に所定の映像信号を出力して経路誘導のための画面表示を制御する。さらに、処理装置11は、スピーカ23bに所定の音声信号を出力して経路誘導のための音声出力を制御する。
【0019】
一例として、処理装置11は、CPU(Central Processing Unit)12、RAM(Random Access Memory)13、ROM(Read Only Memory)14、及びI/F(Interface)15を備える。これらの各デバイスはバス16によって相互に接続される。
【0020】
CPU12は、各デバイスを制御する機能と数値演算機能とを備えたプロセッサである。ROM13は、地図情報又は演算データを記憶するハードウェアである。RAM14は、ROM13又は記憶装置22に記憶されている地図情報又は演算データが一時的に格納されるデバイスである。I/F15は、処理装置11に各種のハードウェアを接続するためのインターフェースである。
【0021】
ディスプレイ21は、車内前面に設けられたコンソールパネルの中央に設置される。一例として、ディスプレイ21は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成される。ディスプレイ21には透明なタッチパネル24aが積層されており、ユーザはディスプレイ21に対してタッチ操作を行うことにより情報機器10に対して入力操作を行うことができる。他の例として、ユーザがスイッチ24bを用いて入力操作を行ってもよい。
【0022】
記憶装置22は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は不揮発性メモリカード等の読み書きが可能な記憶媒体である。記憶装置22には、例えば、処理装置11によって用いられる地図情報等が格納されている。
【0023】
音声装置23は、MIC(Microphone)23aとスピーカ23bとを備える。MIC23aは、運転者や同乗者が発した声を集音する。また、スピーカ23bは、処理装置11によって生成された運転者等に対する経路案内等の音声を出力する。
【0024】
入力装置24は、ユーザが入力操作を行うためのハードウェアである。入力装置24は、ディスプレイ21に積層されたタッチパネル24aとスイッチ24bとを備える。入力装置24は、ユーザの入力操作に応じた情報を処理装置11等の他のハードウェアに出力する。
【0025】
通信装置25は、外部のデバイスと情報機器10とを無線接続するためのインターフェースである。一例として、通信装置25は、Bluetooth(登録商標)に準拠した規格で外部のデバイスと情報機器10とを無線接続する。他の例として、通信装置25は、携帯電話通信網又はインターネット等のネットワークを介して所定のサーバに接続し、地図情報又はアプリケーションプログラム等の情報を受信してもよい。
【0026】
車速センサ27は、自車の車速を算出するために用いる値を取得する。ジャイロセンサ28は、光ファイバジャイロ又は振動ジャイロ等で構成され、自車の角速度を検出する。測位装置29は、GPS (Global Positioning System)衛星等の測位衛星が送信している測位信号を受信し、受信した測位信号に基づいて自車の緯度、経度、及び高度等の現在地を測定する。
【0027】
FM多重放送受信装置30はFM多重放送を含むFM放送を受信するハードウェアである。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information and Communication System)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報、及び文字情報等が含まれている。
【0028】
AM放送受信装置31はAM放送を受信するハードウェアである。TV放送受信装置32は、地上デジタルテレビ放送等のTV放送を受信するハードウェアである。
【0029】
ビーコン受信装置33は、VICS情報等の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA情報、駐車場情報、天気情報、及び緊急警報等を受信する。ビーコン受信装置33には、例えば、光により通信する光ビーコン、電波により通信する電波ビーコン等がある。
【0030】
AUX接続端子34は、外部のオーディオ機器が出力した音声信号を情報機器10に入力するための端子である。また、USB接続端子35は、外部のUSB機器とデータ通信を行なうための端子であり、当該USB機器が出力した音声データを情報機器10に入力することもできる。
【0031】
次に、情報機器10の機能構成について説明する。
【0032】
図2は、本実施形態に係る情報機器10の機能構成の一例を示す模式図である。
【0033】
図2に示すように、情報機器10は、処理部41と記憶部42とを備える。処理部41は、処理装置11のCPU12が、ROM14からRAM13にロードされたプログラムを実行することによって実現される。一例として、処理部41は、表示制御部43、集計部44、特定部45、変更提案部46、及び変更実行部47を有する。
【0034】
表示制御部43は、ディスプレイ21にメニュー画面を表示する制御を行う処理部である。
【0035】
図3(a)は、メニュー画面61の一例を示す模式図である。メニュー画面61は、情報機器10が備える機能の各々の実行を指示するためのFMボタン62、AMボタン63、Bluetooth Audioボタン64、及びTVボタン65を含む画面である。これらのボタン62~65は、メニュー画面61に表示される項目の一例であって、ユーザがオーディオ、ラジオ、及びテレビの音源を選択するためのボタンである。
【0036】
FMボタン62は、FM多重放送受信装置30が受信したFM放送の音声をスピーカ23bに出力する機能の実行を処理装置11に指示するためのボタンである。AMボタン63は、AM放送受信装置31が受信したAM放送の音声をスピーカ23bに出力する機能の実行を処理装置11に指示するためのボタンである。
【0037】
Bluetooth Audioボタン64は、Bluetoothに準拠した規格で通信装置25と外部のデバイスとを接続し、当該デバイスが出力した音声信号をスピーカ23bに出力する機能の実行を処理装置11に指示するためのボタンである。
【0038】
TVボタン65は、TV放送受信装置32が受信したTV放送の音声をスピーカ23bに出力させ、かつ当該TV放送の映像をディスプレイ21に表示する機能の実行を処理装置11に指示するためのボタンである。
【0039】
更に、メニュー画面61には、その他のAudioソースボタン68も含まれる。その他のAudioソースボタン68は副メニュー画面を表示するためのボタンである。
【0040】
図3(b)は、副メニュー画面70の一例を示す模式図である。副メニュー画面70は、メニュー画面61には表示されていない項目を表示するための画面である。図3(b)の例では、USBボタン66とAUXボタン67とが副メニュー画面70に表示される。このようにメニュー画面61には表示されておらず、副メニュー70に表示されているボタンは第3の項目の一例である。
【0041】
USBボタン66は、外部のUSB機器が出力した音声データをUSB接続端子35を介して取得し、その音声データから得られた音声信号をスピーカ23bに出力する機能の実行を処理装置11に指示するためのボタンである。
【0042】
AUXボタン67は、外部のオーディオ機器が出力した音声信号をAUX接続端子34を介して取得し、その音声信号をスピーカ23bに出力する機能の実行を処理装置11に指示するためのボタンである。
【0043】
表示制御部43は、例えばエンジンスタート後にメインメニュー画面(不図示)等からメニュー画面61を表示するユーザ操作があった場合に、ディスプレイ21にメニュー画面61を表示する制御を行う。
【0044】
また、ディスプレイ21に表示されるのはメニュー画面61と副メニュー画面70のいずれか一方のみであり、これらを同時に表示する制御を表示制御部43は行わない。
【0045】
後述のようにメニュー画面61には頻繁に使用されるボタンのみが表示され、使用頻度が低いボタンは副メニュー画面70に表示される。これにより、メニュー画面61に表示されるボタンの個数を減らすことができ、ユーザが希望するボタンを探すのが容易となる。更に、このように通常時にメニュー画面61を表示することで、ユーザが使用する可能性が高いボタンが常にメニュー画面61に表示され、ユーザの利便性を高めることができる。
【0046】
再び図2を参照する。集計部44は、予め定められた集計期間における各機能の使用頻度を集計し、その集計結果を使用頻度情報48として記憶部42に格納する処理部である。その使用頻度情報48には、視聴時間情報51と操作回数情報52とが含まれる。
【0047】
図4(a)は、視聴時間情報51の一例を示す模式図である。
【0048】
視聴時間情報51は、項目IDと、各集計期間T0~T3におけるオーディオの視聴時間とを対応付けた情報である。項目IDは、オーディオ、ラジオ、及びテレビに関する各ボタン62~67を一意に識別する識別子である。
【0049】
各集計期間T0~T3は、機能の使用頻度を集計する期間であって、各期間に付された整数値は各期間の先後関係を示す。この例では、「0」が最も古い集計期間であり、「1」、「2」、「3」の順に新しい集計期間である。各集計期間T0~T3の長さが期間ごとに異なると、各期間における機能の使用頻度を後で比較することができない。そのため、本実施形態では各集計期間T0~T3の長さを同じにする。一例として、各集計期間T0~T3の長さは3日~4日程度である。
【0050】
図4(a)の例では、USBボタン66の項目IDが「1」である場合、外部のUSB機器が出力した音声データから得た音声をユーザが視聴した時間は、集計期間T0において135秒であり、集計期間T1~T3において0秒である。本実施形態における、集計期間は、例えばエンジンスタート等によって情報機器10の電源がオンとなっている期間を累積した期間である。これにより、1週間に数日しか車に乗らないユーザと車に毎日乗るユーザとの間で視聴時間の集計が不平等になるのを防止できる。
【0051】
図4(b)は、操作回数情報52の一例を示す模式図である。
【0052】
操作回数情報52は、項目IDと、各集計期間T0~T3における操作回数とを対応付けた情報である。
【0053】
操作回数情報52における項目IDは、ナビゲーション装置としての種々の機能の実行を処理装置11に指示するためにディスプレイ21に表示されるボタンを一意に識別する識別子である。そのボタンとしては、目的地を検索する目的地検索ボタン、及びルート検索を実行する検索ボタンがある。
【0054】
一例として、目的地検索ボタンの項目IDが「11」とする。この場合、ユーザが目的地検索ボタンを押下した回数は、集計期間T0において1回であり、集計期間T1~T3において0回である。
【0055】
操作回数情報52における項目IDで識別されるボタンは、操作回数を計数することが可能なボタンであれば、ナビゲーション装置に関するボタンに限定されない。そのようなボタンとしては、例えばエアーコンディショナの温度又は風量を設定するボタンがある。また、Webブラウザー、メーラ、及びSNSのいずれかの操作を行うためのボタンを項目IDで識別してもよい。更に、電話の発着信を行うためのボタン、又は車載カメラによって撮像された画像を調節するためのボタンを項目IDで識別してもよい。
【0056】
再び図2を参照する。特定部45は、使用頻度情報48に基づいて、各集計期間のうちで最も直近の集計期間における情報機器10の各機能の使用頻度を特定する処理部である。一例として、図4(a)のようにUSBボタン66の項目IDが「1」である場合を考える。この場合、図4(a)の視聴時間情報51によれば、項目IDが「1」の視聴時間は、直近の集計期間T3において0秒である。よって、特定部45は、外部のUSB機器が出力した音声信号をスピーカ23bに出力する機能の使用頻度が、直近の集計期間T3において0秒であると特定する。
【0057】
また、図4(b)のように目的地検索ボタンの項目IDが「11」である場合を考える。この場合、図4(b)の操作回数情報52によれば、項目IDが「11」の操作回数は直近の集計期間T3において0回である。よって、特定部45は、目的地検索の機能の使用頻度が0回であると特定する。
【0058】
再び図2を参照する。変更提案部46は、特定部45が特定した使用頻度に基づいて、メニュー画面61(図3(a)参照)における各ボタン62~65の表示態様の変更を提案する処理部である。
【0059】
例えば、情報機器10の複数の機能のうちで、図4(a)、(b)における直近の集計期間T3における使用頻度がその前の集計期間T2における使用頻度よりも低下した機能がある場合、ユーザによるその機能の使用頻度が最近は低下したと推定される。その機能に対応したボタンをメニュー画面61に表示してしまうと、メニュー画面61に不必要に多くのボタンが表示されてしまい、ユーザが本当に使用したい機能に対応したボタンを探すのが困難となる。そのため、この場合は、変更提案部46は、使用頻度が低下した機能に対応したボタンをメニュー画面61から削除する提案を行う。この例では集計期間T3が第1の期間の一例であり、集計期間T2が第2の期間の一例である。また、削除を提案したボタンは第1の項目の一例である。
【0060】
これとは逆に、直近の集計期間T3における使用頻度がその前の集計期間T2における使用頻度よりも増加した機能がある場合、ユーザによるその機能の使用頻度が最近は多くなったと推定される。その機能に対応したボタンがメニュー画面61に表示されておらず副メニュー画面70に表示されていると、ユーザはメニュー画面61におけるその他のAudioソースボタン68を押下して副メニュー画面70を表示させる必要がある。これでは目的とするボタンにたどり着くまでの手数が増えてユーザにとって煩わしい。そのため、この場合は、変更提案部46は、使用頻度が増加した機能に対応したボタンをメニュー画面61に追加する提案を行う。このように追加を提案したボタンは第2の項目の一例である。
【0061】
変更実行部47は、ユーザから提案を受け入れる指示があった場合に、当該変更を実行する処理部である。一例として、変更実行部47は、後述の表示項目情報49の内容を変更することにより、メニュー画面61(図3(a)参照)と副メニュー画面70(図3(b)参照)におけるボタンの表示態様を変更する。
【0062】
記憶部42は、RAM13、ROM14、及び記憶装置22によって実現される。一例として、記憶部42は、前述の使用頻度情報48と表示項目情報49とを記憶する。
【0063】
図5は、表示項目情報49の一例を示す模式図である。
【0064】
表示項目情報49は、項目IDと、その項目IDに対応したボタンを表示する表示画面とを対応付けた情報である。図5の例では、項目IDが「1」に対応したボタンは副メニュー画面70に表示され、項目IDが「2」に対応したボタンはメニュー画面61に表示されることになる。表示制御部43は、表示項目情報49に従って、各項目IDに対応したボタンをメニュー画面61と副メニュー画面70のいずれか一方に表示する。
【0065】
次に、本実施形態に係るメニュー表示方法について説明する。
【0066】
図6は、本実施形態に係るメニュー表示方法のフローチャートの一例を示す図である。
【0067】
このフローチャートは、例えばエンジンスタート等によって情報機器10の電源がオンとなったタイミングで開始する。
【0068】
まず、集計部44が、現在の集計期間が過ぎたかを判定する(ステップS10)。例えば、図4(a)、(b)のように複数の集計期間T0~T3がある場合は、現在の集計期間T3が過ぎたかを集計部44が判定する。
【0069】
ここで、現在の集計期間が過ぎた(YES)と判定された場合はステップS12に移る。ステップS12では、特定部45が、情報機器10の複数の機能のうちで前回の集計期間と比較して使用頻度が変化した機能があるかを判定する。
【0070】
例えば、図4(a)のように現在の集計期間がT3であり、前回の集計期間がT2であるとする。この場合、特定部45は、視聴時間情報51を参照して、現在の集計期間T3における視聴時間が、前回の集計期間T2における視聴時間から変化した項目IDがあるかを判定する。図4(a)の例では、「2」、「3」の各項目IDの視聴時間が前回から変化しているため、前回の集計期間と比較して使用頻度が変化した機能があると特定部45が判定する。
【0071】
同様に、特定部45は、図4(b)の操作回数情報52を参照して、現在の集計期間T3における操作回数が、前回の集計期間T2における操作回数から変化した項目IDがあるかを判定する。図4(b)の例では、「12」、「13」の各項目IDの操作回数が前回から変化しているため、前回の集計期間と比較して使用頻度が変化した機能があると特定部45が判定する。
【0072】
他の例として、特定部45は、現在の集計期間T3における使用頻度が、現在の集計期間T3よりも前の複数の集計期間T0~T2における使用頻度の平均値から変化した機能があるときに、前回から使用頻度が変化した機能があると判定してもよい。
【0073】
このように前回の集計期間と比較して使用頻度が変化した機能があると判定された場合(ステップS12:YES)はステップS14に移る。ステップS14においては、後述の表示態様変更処理が行われる。
【0074】
次に、集計部44が、現在の集計期間の次の集計期間を設定する(ステップS16)。一例として、集計部44は、現在の集計期間と同じ長さの期間を次の集計期間として設定する。具体的には、集計部44は、視聴時間情報51(図4(a))と操作回数情報52(図4(b))に次の集計期間を追加する。
【0075】
なお、ステップS12において前回から使用頻度が変化した機能がないと判定された場合もステップS16を実行する。その後、ステップS10に戻る。
【0076】
一方、ステップS10において集計期間が過ぎていないと判定された場合はステップS18に移る。ステップS18では、集計部44が、情報機器10の各機能の使用頻度を現在の集計期間に集計する。その後、ステップS10に戻る。
【0077】
その後、ステップS10に戻る。
【0078】
次に、ステップS14における表示態様変更処理について説明する。
【0079】
図7は、表示態様変更を行う前のメニュー画面61の一例を示す模式図である。図7に示すように、以下では、FMボタン62、AMボタン63、Bluetooth Audioボタン64、TVボタン、USBボタン66、及びAUXボタン67の各ボタンがメニュー画面61に表示されていた場合を想定する。
【0080】
表示態様変更処理は、これらのボタン62~67のうちで、使用頻度が低い機能に関するボタンをメニュー画面61から削除したり、使用頻度が高いボタンをメニュー画面61に新たに追加したりする処理である。
【0081】
図8は、表示態様変更処理のフローチャートの一例を示す図である。
【0082】
まず、特定部45が、情報機器10の機能のうちで前回の集計期間と比較して使用頻度が低下した機能があるかを判定する(ステップS20)。
【0083】
図4(a)、(b)の例では、現在の集計期間T3における「3」、「13」の項目IDの使用頻度が、前回の集計期間T2における使用頻度よりも低下しているため、特定部45は使用頻度が低下した機能があると判定する。他の例として、特定部45は、現在の集計期間T3における使用頻度が、現在の集計期間T3よりも前の複数の集計期間T0~T2における使用頻度の平均値よりも低下したかを判断してもよい。
【0084】
使用頻度が低下した機能があると判定された場合(ステップS20:YES)はステップS22に移る。
【0085】
ステップS22においては、変更提案部46が、前回の集計期間と比較して使用頻度が低下した機能の実行を指示するためのボタンをメニュー画面61から削除する提案を行う。例えば、図7のメニュー画面61において、USBボタン66とAUXボタン67の各々の使用頻度が前回の集計期間から低下した場合を考える。この場合、変更提案部46は、これらのボタンのメニュー画面61からの削除を提案する削除提案画面をディスプレイ21に表示する。
【0086】
図9は、削除提案画面72の一例を示す模式図である。
【0087】
図9に示すように、削除提案画面72は、削除を提案する文章を表示するための文章表示領域73、「はい」ボタン74、及び「いいえ」ボタン75を有する。
【0088】
「はい」ボタン74は、提案を受け入れるときにユーザが押下するボタンである。「はい」ボタンを押下すると、提案を受け入れる指示が変更提案部46から変更実行部47に通知される。
【0089】
また、「いいえ」ボタン75は、提案を拒否するときにユーザが押下するボタンである。「いいえ」ボタンを押下すると、提案を拒否する指示が変更提案部46から変更実行部47に通知される。
【0090】
再び図8を参照する。次に、変更実行部47が、提案を受け入れる指示があるかどうかを判定する(ステップS24)。例えば、変更実行部47は、「はい」ボタン74が押下されたときに提案を受け入れる指示があると判定し、「いいえ」ボタン75が押下されたときに提案を受け入れる指示がないと判定する。
【0091】
提案を受け入れる指示があった場合(ステップS24:YES)はステップS26に移る。ステップS26においては、変更実行部47が、表示項目情報49において削除を提案したボタンの項目IDに対応した表示画面を「副メニュー画面」に更新する。これにより、表示制御部43が、削除を提案したボタンを副メニュー画面70に移動し、かつ当該ボタンをメニュー画面61から削除する。また、変更実行部47は、副メニュー画面70へのボタンの移動が完了したことを示す移動完了画面をディスプレイ21に表示する。
【0092】
図10は、移動完了画面の一例を示す模式図である。
【0093】
図10に示すように、移動完了画面76は、移動が完了したことを示す文章を表示するための文章表示領域77を備える。
【0094】
また、この例のようにUSBボタン66とAUXボタン67の移動が完了すると、前述の3(a)のようにこれらのボタンがメニュー画面61から削除される。そして、図3(b)のように副メニュー画面70にUSBボタン66とAUXボタン67が移動する。
【0095】
これにより、移動前(図7参照)と比較して、メニュー画面61に表示されるボタンの個数が少なくなり、ユーザがメニュー画面61から希望のボタンを見つけるのが容易となり、利便性が向上する。しかも、メニュー画面61に表示されているボタンは、前回の集計期間から使用頻度が低下していない機能に関するボタンであり、ユーザによる使用が今後も見込まれるボタンである。そのため、ユーザが使用したいボタンがメニュー画面61に表示されている可能性が高くなり、ユーザの利便性が一層高まる。
【0096】
再び図8を参照する。次に、特定部45が、情報機器10の機能のうちで前回の集計期間と比較して使用頻度が増加した機能を特定する(ステップS28)。
【0097】
図4(a)、(b)の例では、現在の集計期間T3における「2」、「12」の項目IDの使用頻度が、前回の集計期間T2における使用頻度よりも増加しているため、特定部45は「2」、「12」の各項目IDに対応した機能を特定する。他の例として、特定部45は、現在の集計期間T3における使用頻度が、現在の集計期間T3よりも前の複数の集計期間T0~T2における使用頻度の平均値よりも増加した機能を特定してもよい。
【0098】
ステップS20又はステップS24でNOと判定された場合もステップS28を実行する。
【0099】
次いで、変更提案部46が、前回の集計期間と比較して使用頻度が増加した機能の実行を指示するためのボタンをメニュー画面61に追加する提案を行う(ステップS30)。例えば、図3(a)、(b)の状態において、USBボタン66の使用頻度が前回の集計期間から増加した場合を考える。この場合、変更提案部46は、USBボタン66のメニュー画面61への追加を提案する追加提案画面をディスプレイ21に表示する。
【0100】
図11は、追加提案画面80の一例を示す模式図である。
【0101】
図11に示すように、追加提案画面80は、追加を提案する文章を表示するための文章表示領域81と、前述の「はい」ボタン74及び「いいえ」ボタン75とを有する。
【0102】
再び図8を参照する。次に、変更実行部47が、提案を受け入れる指示があるかどうかを判定する(ステップS32)。例えば、変更実行部47は、「はい」ボタン74が押下されたときに提案を受け入れる指示があると判定し、「いいえ」ボタン75が押下されたときに提案を受け入れる指示がないと判定する。
【0103】
提案を受け入れる指示があった場合(ステップS32:YES)はステップS34に移る。ステップS34においては、変更実行部47が、表示項目情報49において追加を提案したボタンの項目IDに対応した表示画面を「メニュー画面」に更新する。これにより、表示制御部43が、追加を提案したボタンをメニュー画面61に追加し、かつ当該ボタンを副メニュー画面70から削除する。また、変更実行部47は、メニュー画面61へのボタンの追加が完了したことを示す追加完了画面をディスプレイ21に表示する。
【0104】
図12は、追加完了画面の一例を示す模式図である。
【0105】
図12に示すように、追加完了画面86は、メニュー画面61へのボタンの追加が完了したことを示す文章を表示するための文章表示領域87を備える。
【0106】
図13(a)は、図3(a)の状態からUSBボタン66が追加された場合のメニュー画面61の一例を示す模式図である。また、図13(b)は、この場合の副メニュー画面70の一例を示す模式図である。
【0107】
図13(a)、(b)に示すように、副メニュー画面70からUSBボタン66が削除され、かつメニュー画面61にUSBボタン66が追加される。
【0108】
USBボタン66は、前回の集計期間と比較して使用頻度が増加した機能に関するボタンであるから、今後もユーザによる使用が見込まれる。そのため、メニュー画面61にUSBボタン66を表示することで、ユーザの利便性を高めることができる。
【0109】
再び図8を参照する。ステップS34を実行した後は呼び出し元に戻る。また、ステップS32においてNOと判断された場合も呼び出し元に戻る。
【0110】
以上により、表示態様変更処理の基本的な処理を終える。
【0111】
上記した本実施形態によれば、情報機器10の機能の使用頻度に基づいて、メニュー画面61におけるボタンの表示態様の変更を提案する(ステップS22、S30)。そして、この提案をユーザが受け入れたときに、メニュー画面61におけるボタンの表示態様を変更する(ステップS26、S28)。これにより、各機能の使用頻度に応じて各ボタンの表示態様を変えることができ、各ボタンを選択する際のユーザの利便性を向上させることができる。しかも、ユーザが提案を受け入れた場合にメニュー画面61の表示態様を変更するため、表示態様にユーザの意図が反映されて、ユーザ好みのメニュー画面61を得ることができる。
【0112】
<変形例>
本実施形態は上記に限定されず、以下の構成を採用してもよい。
【0113】
例えば、ステップS22の提案を一定期間行わないことを要求するボタンを図9の削除提案画面72に追加してもよい。この場合、当該ボタンが押下されて提案を一定期間行わないことを要求する指示があったときは、変更提案部46は、一定期間だけステップS22の提案を行わなくてもよい。同様に、そのボタンを図11の追加提案画面80に追加し、当該ボタンが押下されたときには変更提案部46が一定期間だけステップS30の提案を行わなくてもよい。これにより、ユーザが頻繁に提案を受けることで感じる煩わしさを低減できる。
【0114】
更に、削除を提案した機能に関して提案を抑止してもよい。一例として、図9の「いいえ」ボタン75をユーザが押下した場合、変更提案部46は、この機能が削除対象となっても、一定期間の間、ステップS22で削除を提案する対象から当該機能を除外してもよい。また、図9の「はい」ボタン74をユーザが押下した場合、変更提案部46は、この機能が追加対象となっても、一定期間の間、ステップS30で追加を提案する対象からは除外する。なお、「はい」ボタン74又は「いいえ」ボタン75に加えて、提案を抑止するか否かを指示するためのチェックボックスを削除提案画面72に表示してもよい。
【0115】
これとは逆に、追加を提案した機能に関して提案を抑止してもよい。一例として、図11の「いいえ」ボタン75をユーザが押下した場合、変更提案部46は、この機能が追加対象となっても、一定期間の間、ステップS30で追加を提案する対象から当該機能を除外してもよい。また、図11の「はい」ボタン74をユーザが押下した場合、変更提案部46は、この機能が削除対象となっても、一定期間の間、ステップS22で削除を提案する対象からは除外する。なお、「はい」ボタン74又は「いいえ」ボタン75に加えて、提案を抑止するか否かを指示するためのチェックボックスを追加提案画面80に表示してもよい。
【0116】
また、集計期間が過ぎる度に図6の表示態様変更処理(ステップS14)を毎回行うのではなく、表示態様変更処理を行ってから所定の時間が経過するまでは次の表示態様変更処理を行わなくてもよい。
【0117】
これにより、ステップS22又はステップS30の提案を前回行ってから所定の時間が経過するまでは変更提案部46が提案を行わなくなるため、表示態様の変更を毎回提案されることでユーザが感じるストレスを緩和することができる。
【0118】
本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した各実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明が、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に、他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0119】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現されてもよい。各機能を実現するプログラム、判定テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、HDD、SSD等の記憶装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記憶媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0120】
10…情報機器、41…処理部、42…記憶部、43…表示制御部、44…集計部、45…特定部、46…変更提案部、47…変更実行部、48…使用頻度情報、49…表示項目情報、51…視聴時間情報、52…操作回数情報。
図1
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