(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166938
(43)【公開日】2023-11-22
(54)【発明の名称】テレ
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231115BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2022085598
(22)【出願日】2022-05-10
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】519310355
【氏名又は名称】平野 晃弘
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 巨史
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB58
(57)【要約】
【課題】音声とコンピュータシステムを整合させる。商品情報とこれに付与される電話番号を関連させることによって各種情報の誤認を防止する。さらにエンターテイメント性を向上させる。
【解決手段】音声を解析し整理したデータベースとテキストデータを対応させるシステムを構築し、商品情報と電話番号を関連させる。目的に応じて要件を整理し、エンターテイメント性を向上させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信端末と連携し商品、サービスに関わる各種情報を管理し、これを販売、供給する供給処理装置において前記各種情報から抽出され、受給者によって供給物(サービスを含む。)を特定する情報(個数、品質、サイズ、色、型式などの属性)のうち少なくともひとつを選択可能であるように提示する手段を備え、当該選択を2次情報とし、典型的には供給物そのものを特定する情報を1次情報として、前記1次情報を、各種受信施設の電話番号と紐付けする手段を備え、前記電話番号によって架電された時に任意の通信手段によって送給された前記2次情報を当該処理システムに入力する手段を備え、前記1次情報及び2次情報を組み合わせる手段を備え、組み合わされた情報によって供給物を確定する確認手段を備えることを特徴とする供給処理装置。
【請求項2】
請求項1記載の供給処理装置において複数の供給物を提示する手段を備え、そのうちの少なくともひとつが選択された時に、当該選択によって特定された供給物を前記1次情報として処理する手段を備えることを特徴とする供給処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は主として会員登録をベースとした顧客管理と音声によるデータの送受信の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータとネットワークの活用によって社会は大きく変化したが、コミュニケーションにおいては問題が生じている。
個人からの発信とITとの整合に課題が残されている。
オペレーターと関連施設、エンドユーザーに付与される会員番号、音声による漢字の特定、注文時間の制約、パスワードによる混乱、ハッキング、QRコード、半角全角などの別による入力など、特に高齢者にとって大きな負担があり、また、これに対処する企業ユーザーにも負担となっていた。ユーザーの負荷を軽減し、さらにはエンターテイメント性を向上させることが求められている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
コミュニケーションにおける障碍を除く。
【課題を解決するための手段】
【0004】
音声のみでITが利用できるシステムを構築するとともに、音声利用によって生じる各種情報の誤認やトラブルを減少させ、さらにエンターテイメント性を向上させる。
【実施例0005】
以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1において、1はエンドユーザー、2は企業ユーザー、3は音声を主としたデータベースa、4は顧客データを主としたデータベースb、5は音声データ、テキストデータを主としたデータベースc、6は音声のテキスト化を主としたデータ処理部、7はシステムを統合、管理しメンテナンスを実行するセンターである。
【0006】
本発明はITシステムがより現実的に活用されることを目的として実施される。
エンドユーザーは従来通りに任意の端末を使用して当該端末によって電話をすることで本システムを利用することができる。
センター7は企業ユーザーの会員資格を管理し、支払処理、電話番号選択、メンテナンスなどを行う。
有効な電話番号、適正に顧客となったエンドユーザーに関する1のデータは、4のデータベースbに格納され、CSV出力等の他、企業ユーザーが利用可能なように運用される。
3のデータベースaはエンドユーザーが送給する音声を主として格納し、6のデータ処理部によって実行される形態素解析、文章の仕分けなどによって生成されたテキストデータなどの整理された各データを5のデータベースcに送給する。
データベースcは4の顧客検索に際して既存の顧客か、新規の顧客かを判定する資料を4のデータベースbに付与し、新規顧客であれば6のデータ処理部を介してエンドユーザーに関するデータを適正化する。
【0007】
実施例のひとつとして、企業ユーザーは電話番号を公開し、当該電話番号は商品に関連し、カタログやチラシなどの任意のメディアの案内情報によって広報する。
エンドユーザーは携帯電話などによって上記電話番号を使用し初回利用の場合に限って氏名、住所、購入個数などを音声によって伝える。以降は当該電話番号を使用し個数のみを音声で伝える。
本発明を実施する「テレ」は、例のひとつとして、エンドユーザーの電話番号、音声などの固有情報を保存し、これを所定のシステムによってテキスト化する。漢字によるテキスト化に代えてカタカナ、多言語の文字、記号などを含み限定されない。
また、さらには、これらの固有情報と、これに関連する各種情報を機械学習、形態素解析、固有表現抽出、スロット値抽出、情報の正規化など任意のスキル、手法によって解析、抽出、整理し、これと商品情報、購入履歴、ユーザーの属性(氏名、郵便番号、住所、性別、生年月日、信用、趣向、職業など)等をデータとしてデータベースbに格納する。
【0008】
企業ユーザーや「テレ」システムを構成する第三者(保険会社など)とともに不足の損害を補填しうるよう保証料を徴収することで支払い手続きを簡略化することもできる。
これによってテレのエンドユーザーの支払いが多様化し、商品の引き渡しを先行させることなども可能になる。
【0009】
格納された情報はCSV等に書き出し、またSMSによって送給され、企業ユーザーによって顧客管理、受注管理の利便性と品質が改善される。センターは全体システムの運営者と企業ユーザーが分担し運用する例もある。
【0010】
本発明を実施することによって、従来はITと整合しないコミュニケーションをシステムに導入することが可能になり、DXを見現することができ、特に音声コミュニケーションをベースとする通販などでは不可欠なものになる。医療の分野においても、コミュニケーションが障碍となる事例が多く本発明が実施されることが望ましい。商品やサービス、個数、種類などが電話番号と関連されることで情報の誤認を避けることができる。音声応答が改良されエンターテイメント性が向上する。
【0011】
本発明の典型的実施例として、固定電話、携帯端末などとセンター7が管理する送受信施設および受信端末などが相互に連携し、商品、サービスに関わる各種情報を管理し、これを販売、供給する供給処理装置において、前記各種情報から抽出され、受給者によって供給物(サービスを含む。)の属性を指定する情報(個数、品質、サイズ、色、型式など)のうち少なくともひとつを選択可能であるように任意の媒体(公開、非公開のメディア)によって顧客又は潜在的顧客である受給者に提示するが、これはデータベースbのデータによるか、データベースbに内設される一般的な不特定多数を対象にするデータであるかを限定せずに提示する手段を備え、供給物の各種属性が選択し指定可能であるように提示する前記手段を備え、受給者によって選択された当該選択を2次情報とし、実際的には供給物そのものを特定する情報、例として商品名を1次情報として、前記1次情報を、センター7によって管理、設定される各種仕様の端末の電話番号と関連させ(紐付け)前記電話番号によって架電された時に、各様のケースに合わせてデータベースa、データ処理部6、データベースc、データベースbなどを介し、送給された前記2次情報をセンター7に入力する手段を備え、センター7において前記1次情報と2次情報を組み合わせる手段を備え、組み合わされた情報に基づいてセンター7に内設される確認手段によって供給物を確定する。
またセンター7は、公開された媒体を含めて複数の供給物を属性とともに提示する手段を備え、そのうちの少なくともひとつが選択された時に、当該選択によって特定された供給物を前記1次情報としてセンター7において前記2次情報と組み合わせて確認処理をする。
データベースa、b、c、処理部6によって音声のテキスト化、適正化などが実行され、データベースbの顧客データとセンター7の記憶部に格納された顧客データが相互に照会、更新される更改手段をセンター7が備え、更改手段は顧客の購入履歴、信用評価に基づくデータ化を実行する類別手段を備え、更には氏名、住所、支払い手続きなどの適正化(漢字表記など)、確認を適宜に実行しセンター7を主として、これに内設される記憶部に格納する記憶手段を備える。
前記1次情報及び2次情報はセンター7に備える記憶部と処理部によって構成される商品管理部によって組み合わせられるが、これと共に1次情報と、これに関連(紐付け)された電話番号を期間、地域、媒体、対象となる顧客など当該セール(イベント)における、少なくとも必要十分な条件と照会する照合手段をセンター7は備えている。
1次情報と2次情報はセンター7に備えられる商品管理部に格納される商品名、属性などの分類データに基づいて組み合わされ、特に単品ではなく商品群が媒体によって提示されるケースにおいては前記電話番号と複数の商品が紐付けされていることから1次情報に関連する2次情報として当該商品の属性を示す記号、番号他のIDが付与され顧客による音声、当該端末の所定の入力機能などによって本システムに送信され、商品群のひとつが選択され指定される。
以上の機能、手段、各部は一般的にはユーザー企業によって運用されセンターは電話番号の配布、管理を主として分担するが、何らかの不測の事態に備えて常に点検可能であるようにシステムを接続することが望ましい。
実際的には顧客、商品に関わるデータの編集、管理のためのシステムはユーザ企業が専用するシステムに設定するのが一般である。
実施例のひとつとして、各商品に個別に付与される固有の電話番号が配布、管理され、商品情報とともに、表示または伝達可能な任意の各種媒体によって提供され、上記固有の電話番号を購入者が利用し架電することによって、電話番号が付与された当該商品が売買の対象とされ、購入者の購入と販売の処理を制御するシステムが構成される。
あるいは商品の売買処理を実行する方法であって、固有の電話番号が商品毎に関連されると共に、エンドユーザーが使用する当該電話端末と商品情報を管理制御する任意の形式のショッピングカートとの間で購入要求、確認などの所定情報を送受信するとともに、これにともなう決済等の処理、その他商品売買に要する確認、保証、配送などに係る処理等が、これと付随して併行される、商品情報を生成する処理、商品情報を送信する処理、上記ショッピングカートを生成し管理する処理、上記電話端末からの購入要求と履歴、信用等を照合する処理、これを追加、補正、補填する処理、あらたに商品情報を編集する処理などを実行する売買処理方法としても実施できる。こうした処理は本発明を実施するシステムが各部、各手段を作動させ連携させることで実行される。
【0012】
実施例のひとつとして、商品情報または、これに紐付けられた電話番号(その他対応可能なアドレス、Webなどを含む。)に音声や映像が設定され、典型的には商品やサービス(イベントを含む。)を象徴し、または想起させるキャラクターや表象を提供することでエンターテイメント性を向上させることができる。
キャラクターや表象と商品やイベントを関連させる連結手段はセンター7または企業ユーザが管理するシステム2に内設され、エンドユーザーからの送信を受けて当該表象としての音声や映像が一連の購入過程において対応し提供される。
例えばコンサートのチケットなどが商品である場合は当該タレントの音声(擬似化された機械音声を含む。)や画像(CGを含む。)がエンドユーザーに必要な範囲において応答する。
商品であればCMに出演しているタレントのそれであり、使用されているキャラクターなどであり、当該音声と画像によって応答することによってエンターテイメント性が向上する。
あるいはデータベースbに格納される顧客データに連結される応答データを記憶する応答データ記憶部にユーザー各個の趣味、趣向に適応する各種の音声や画像データを格納し、または各エンドユーザーの趣向などを類推する適用手段を備え、またはエンドユーザーの希望や指定を記憶する手段を備え、あるいは履歴から当該音声や画像を検索する検索手段を備え、または当該エンドユーザーに一義的に定められた音声と画像をデータとして記憶する手段を備えるなど多様に実施することが望ましい。
文言や画像の応答例は企業ユーザーの営業態様や商品の属性による他、各エンドユーザーに個別に対応するなど任意である。
【0013】
また、ひとつの例としてWebサーバを介する商品の売買処理装置及び方法であるが、VolPなど音声の処理、取り扱いが可能なシステムによるアクセスに応じて、上記電話端末からの固有の電話番号による架電、これに対応する当該Webページでの送受信、商品情報の生成と記憶、当該商品への購入要求に関連する送受信、当該購入商品に係るショッピングカートの編集、購入要求の送受信に基づく確認、決済に関連する履歴、信用等の照合を実行するプログラムを作動させることが望ましい。
【0014】
明細書に記載された実施例は、すべて任意に組み合わされて実施され、通信端末は携帯端末に限られるものではなく、Webサーバもクラウドなど、その他の通信システムも広く含まれる構成と手順で実施される。
商品情報や上記固有の電話番号などの紹介、伝達も新聞、雑誌、テレビ、インターネット、戸外広告、その他の手法も含めて任意である。
【0015】
さらには実施例のひとつとして、販売事業者に固有の電話番号を配布、管理する。各販売事業者は各様に管理する任意の商品群を広報する各種媒体において、各商品に任意の
記号、ナンバーを付与する。販売態様、購入特性に応じて取り扱いを分けて処理することとし、例えば購入者が高齢者である場合に、▲1▼サプリメント、高額商品などである例、▲2▼音声のテキスト化が困難である例、▲3▼日用品などであって基本的に本システムが対応する例などに類型を分ける。
▲1▼の類型ではオペレーターによる詳細な説明を要し、また営業の機会であることが多い。▲2▼ではオペレーターの介在が必要となる。▲3▼では本システムによって効率的な販売処理が可能であってこうした類型を典型例として本システムが適用される。
本発明を実施するセンターにおいて、上記類型毎に選択的に対応処理することができる。
▲1▼、▲2▼の例では各販売事業者の施設(受信施設)、またはセンター7に購入者の回線が接続されオペレーターが対応し、▲3▼の類型では本システムによって処理される。
この例では各販売事業者に固有の電話番号が付与されセンターによって管理され、販売事業者が編集する各種媒体によって商品情報が広報され、各商品に任意の記号、ナンバーが付与される。
▲1▼、▲2▼、▲3▼の類型別の対応、処理はセンターにおいて為されるか、販売事業者によってなされるかは任意である。
▲1▼、▲2▼、▲3▼の類型はいずれも本発明を実施することで効率的に処理することは可能であるが、▲1▼においてはオペレーターによる営業が予定されていることもあり、類型毎の対応、処理は各販売事業者またはセンター7が採用する任意の処理によって本発明が実施される。
【0016】
上記類型別の処理においては各販売事業者へ供される任意の数の固有の電話番号、さらには各商品群、または商品に付与される固有の電話番号、何らかの対応を求められるケースに対応する処理に付与される固有の電話番号、営業を予定しオペレーターに接続する仕様に付与される固有の電話番号などの配布、管理が含まれている。
これらの各様の販売態様において本システムがどのように組み合わされ実施されるかは任意である。
【0017】
さらには以下のようにも実施できる。▲1▼の類型においては商品の属性から当初においてオペレーターなどへの接続が設定される例、または購入者が詳細の説明を求めている場合、いずれかの判別が困難な場合にシステムの作動、処理によってオペレーターに接続する例などがある。
こうした処理、作動はセンターが管理することもできるが、販売業者が設営するシステムによることも可能である。
▲2▼の類型では、主として購入者が何らかの事情で本システムの利用が困難な場合、例えば購入者の音声がテキスト化に著しく適応しない例、その他、本システムが十全に機能しない何らかのトラブルが生じている場合に、センター又は販売業者が運用するシステムによってオペレーターに接続される。オペレーターは人に限らず人工知能などが対応するものであってもよい。
▲3▼の類型はセンター、販売事業者のいずれかのシステムによって処理、対応される。
【0018】
あるいは実施例として以下の態様もある。
ユーザーは電話によって氏名、住所、商品個数などを音声によって伝える。音声をテキスト化する一般的な手法として、音声は記録されるとともに波形が抽出され、波形の特徴量がチェックされ、これから音響モデルの要素となり得る音素モデルが作成され、次に言語モデルと対照し、例えば日本語として適切か否かを文字列や単語列との比較によって評価し、有意的な日本語となるよう機械学習によって音声がテキスト化される。
ここでは典型例としてユーザーの氏名、住所、商品個数、種類などが明確になるようテキス化の精度が高められる。
テキスト化された文字列は形態素解析に基づいて分かち書きをし、固有表現抽出、キーワード抽出、スロット値抽出に加え時刻情報正規化などによって文章の仕分けをし、この処理においては、氏名、住所、商品個数、種類または種類に付与された符号や記号などが一義的に抽出されチェックされるよう処理される。
さらには、ユーザー企業は固有のデータに基づいて、また取り扱う商品やサービス、メンテナンス等の業務との関連において、その仕分けの修正や前記の一義的要素の選択、確認などを行うことで機会学習の精度を向上させることができ、加えて固有表現、キーワード、スロット値、時刻情報を個別に評価することで精度と効率を向上させることなどによって恒常的なアップデートが可能となる。
漢字表記の氏名についても、ユーザーの個人情報を、蓄積されたデータベースによって推測し、使用された電話番号に関連する既存のデータを抽出し、テキスト化した文字列に対して前記の評価、解析をし、加えてスコアリングや確率計算が実行されることで、極めて困難だとされていたユーザーの名前の漢字列の推測機能も改善される。
【0019】
本発明の実施例として以下の応用も可能である。
商品やサービスが特定されている場合に、商品の購入またはサービスを受けるか否かの有無、選択などが限定されているときは、購入者や申込者が所有する電話番号を本発明の実施態様における当該番号として取り扱うことができ、当該番号による音声によって通知される内容、氏名、住所等がテキスト化され、データ化される。
これに伴って、当該通知、当該内容、当該者などにIDが付与されて、そのIDが確認されることで購入、サービスに関連する手続き、事務が処理されることが可能になる。一般に高齢者はインターネットなどの利用に困難があり、電話による手続きを排除することは非現実的であるとされている。
こうした例では、家庭で使用されている電話(携帯電話を含む。)を本発明における「管理・配布される電話」として利用することが望ましい。管理・配布されるものが電話からIDに置換されるだけで、本発明の態様のひとつとして実施される。
携帯電話を除いて、例えば家庭の固定電話であれば複数人が使用することもあり、この場合は氏名のテキスト化に付随して個別にIDが付与されることになり、当該IDによって手続き、事務が実行される。こうした実施態様における処理コストはIDの配布、管理が、本発明の主たる実施における「配布・管理される電話」と同様に看做される。
【0020】
また、別の実施例ではユーザーが任意の電話によって商品やサービスの購入の意思を伝えると、当該電話端末にユーザー企業の供するリンクが送信され、当該リンクにアクセスすることで購入の手続きなどがなされる。
当該端末のディスプレイに商品やサービスの品目(個数、種類などを含む)が選択可能な状態で表示され、これに付されたID(番号や記号など)及び個数(初回であれば氏名、住所なども)を音声で伝えると、これがテキスト化される。初回では会員登録がなされるが、次回以降は商品のIDと個数、種類などを音声で通知することで購入内容が確定する。リンクの配布と管理は電話の配布・管理と同様に取り扱われ、リンクの使用状況に相当する課金がなされる。(いずれの場合も、タッチパネルである場合は音声とタップ操作が併用される。)
【0021】
また実施例のひとつとして、購入対象(サービスを含む。)の種別、個数(回数を含む。)などの購入内容に対して、これに電話番号が付与される例がある。
購入対象に関する情報を伝達(告知)する手段は任意であり、端末の種別、提示される場所(屋外、店舗など)、形式は限られない。エンドユーザーによる入力手段は各端末によって異なる所定の方法に従うものとし任意である。
典型的には、携帯端末や店舗に設置された端末のディスプレイに対象商品やサービスが表示(提示)され、エンドユーザーが表示された購入対象の種別を選択する。購入対象の種別は単一であるか複数であるかは任意である。
エンドユーザーによって種別が選択され、その選択内容(種類や個数など)が当該端末における所定手段によって入力されて、当該(受信)センターに送信されると、選択された当該内容に対応する電話番号がエンドユーザーに当該端末を介して送信(給)される。当該電話番号を使用してエンドユーザーが架電することで(購入意思が改めて確認されることもある。)購入意思が確定するが、当該電話番号には有効期限(時間)が定められ、他の購入者との重複使用による混乱が防止される。また、電話番号の有効期限(時間)を設定することで、本システムの利用を簡便にすることができ、高齢者に適したものになる。
また別の実施例においては、種別の選択の他、個数の指定、異なる種別の組み合わせなどが同一のエンドユーザーによってなされることもあり、複数の各様の購入内容が同一機会に併存することも想定される。
この例においては、各購入内容にIDが付与され当該電話番号とは別に、これと共にエンドユーザーに送信(給)される。
IDは記号、数などで構成され任意であるが、例として、購入意思が入力された時刻(分、秒)の下3~4桁や、ランダムに設定される数、記号などによって構成される。
エンドユーザーが架電し、IDを音声または任意の所定手段による入力によって当該センター(企業ユーザーなど)に伝えることで、指定された商品内容が特定される。使用されなかったIDは一定の時間の経過後に消去されるとしてもよい。IDの使用は1回限りとされ、何らかのトラブルが生じた時は、エンドユーザーによる希望(要請)に基づいて新たなIDが付与される。
一般に、何らかの事情によってエンドユーザーが複数の前記IDを使用して、数通りの商品内容(種別、個数など)の購入を行う可能性もあり、IDによる分別と整理が求められる。また購入内容の確認や変更がなされる場合にも更新されたIDが付与され適用される。
電話番号にIDを付加し、さらに当該IDを利用することで当該電話番号の利用機会が拡張される。
既登録者であれば当該電話番号によって架電し(また改めて購入意思を承認することで)購入手続きが完了する。
未登録者であれば、氏名、住所など所定の個人情報を通知し、本発明が実施されることによって会員等の登録がなされる。
【0022】
本発明の実施例のひとつとして企業ユーザーに付与される電話番号の配布形態がある。
近距離無線通信、非接触ICチップなどが典型例として挙げられるが、企業ユーザーがエンドユーザーを対象として発行する多様な媒体(会員証、ポイントカード、カタログ、案内書など)に電話番号を電磁的に記録したシール(形状、材質は任意)を貼付(添付を含む。)し(エンドユーザーが使用し当該電磁的記録を読み取る機能を有する)通信端末に記録された当該電話番号が送給されることによって、例えばスマートフォンであって最も簡便な例では、端末のディスプレイに表示された電話番号、企業ユーザーの名称、購入意思の承認、その他の表象、記号等の当該表示部分をタップすることによって架電することができる。
また別の実施例では、電話番号に限らず企業ユーザーに関連するセンターにアクセス可能なアドレスなどであって、シールの電磁的記録を読み取り当該送信をしたときに当該センターからエンドユーザーの通信端末に商品やサービスのメニューが送給され、そのメニューによって商品やサービスのひとつ又はいくつかが選択され個数や種類、回数などが指定されてセンターに送信されることで購入意思を確認するといったことも可能になる。
本発明の実施例では、エンドユーザーの個人情報が当該データセンターに格納され、前記架電(又はアドレスなどによるアクセス)によってデータセンターの個人情報が照合、確認され信用や履歴データが効率的に活用されて企業ユーザーとエンドユーザーへ利便性を提供することが可能になる。
当該媒体に個別に各エンドユーザーの個人情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど)が記録される例もあり、この例ではシステムの負荷が軽減される。この実施例においてはデータセンターに格納された個人情報のうち当該時点でのデータが媒体に記録(移転)され当該個人情報の蓄積や更新がインタラクティブに実行される。
前記シールの管理者(所有者)は企業ユーザーである例、エンドユーザーである例、及び両者である例の他、当該システムの運営者である例がある。
一般的にはエンドユーザーのIDが当該シールに記録されることでもよく、エンドユーザーの通信端末とIDが照会されることを利用条件とすることで不正使用を防止することもできる。
照会の結果において一致しないときに、その時点で拒絶するか、センターで処理し利用履歴として記録(データ化)するかは任意である。
シールの発行、配布、運用の権限をセンターに一元化し、複数の企業ユーザーに適用することも可能で、企業ユーザーとエンドユーザーの管理、運用の負担を軽減することもできる。
実店舗の販売から電子取引への移行が加速する現状にあっては高度の効率化が強く求められ、本発明の実施によって実現されるシールを介したシステムの統合は適切であり望ましい。
【0023】
本発明の典型例は商品単品、商品の種類、商品群、購入内容を所定の電話番号と関連させ、さらにはID(記号、符号など)によって商品の種類、組み合わせ、属性、個数、配送条件、支払条件などを区別し、指定することであり、顧客の負担を軽減し、またシステムの負荷を減少させ、目的を整理し、また必要に応じて特化し、それによって音声のAI処理の精度を向上させることを目的としている。
顧客に対して商品(サービス)情報を任意の媒体によって提示し、購入意思、商品の種類、組み合わせ、属性、個数、配送条件、支払条件などをIDによって簡便に処理することで効率化と誤認防止を図る。これに付随して、顧客の端末(固定電話、スマホなど)、音声、氏名、住所などの関連情報が本システムによってデータとして蓄積され合わせて信用情報、購入履歴が照会されてトラブルを防止することもできる。
音声のコミュニケションは従来のシステムでは限界があり、AIによる認識を高度化しても解消されなかった。本発明はICTが進化しても、なお不便を感じているいわゆる「IT弱者」が従前のコミュニケーション(音声通信)の延長で(パスワード、アドレス、登録手続きなどによることなく)通信販売などを利用できるように構成される。
顧客の音声から波形の特徴量、音素モデル、言語モデル(文字列、単語列など)が顧客固有のデータとして蓄積され、データベースa、b、cのデータを処理・照会し、顧客の確認、手続きの要否、可否などのステップで重複して利用され誤認、誤処理を防止する。
顧客との応答による確認やパスワードなどによる確認は「IT弱者」とされる高齢者には過度な負担となることから、音声のデータ化や識別、認識は単にAIの精度向上によって解決できるものではないことに着眼して本発明は構成されている。また負荷を軽減し、加えてエンターテイメント性を向上させることが可能になる。
【0024】
本発明は単に音声認識の精度を上げテキスト化や音声応答の効率の向上を目的としたものではなく、また高齢者などを限定的に対象としたものではない。
ユーザー及び企業ユーザーなど本発明を実施したシステムを利用する広義のユーザーが使用する(音声を主とする)通信端末、各ユーザーの各種情報(それぞれの取引履歴、信用、氏名、住所などの属性)、音声の特徴(周波数、音素、強弱、声紋などを含む。)等、システムに蓄積されたデータを適宜に抽出、選択、組み合わせ、照合などの処理、評価を実行するためのデータ化システムを本発明の各処理部と記憶部(データベースb、c、センター)によって構築し、当該システムによって各データを参照し、次にユーザーの評価、類別の為の処理を実行し、当該評価、類別による取り引き、対応をケース毎に対処することを可能にし、これにともなう各ユーザーとシステムの負荷を軽減させるとともに、2次的効果として、上記の一連の処理において誤作動、誤処理を防止することを目的としている。
本発明を実施したシステムにおけるデータベースb、cとセンターに格納、蓄積されたデータは相互に処理手段が実行されて関連し、照会され、用途に応じて随時組み合わされる。
ユーザーの評価、類別に関わる情報は前述した如く企業ユーザーとセンターが共有し取引のケース毎に適用される。
ひとつの例として、評価、類別は高ランクのユーザーへの利便性の向上、特典の付与の可否の基準とされ、承認や手続きの可否(要否)はケース(取引の内容など)に応じて対処される。
本発明はディープランニングによって音声認識を行うとともに、これを既存の基礎として、さらに従来にない画期的視点を加えて任意の課題となるシステムに新規の機能とサービスを付加することを可能にする。
これにおいて集積されるビッグデータは明確な意図に基づくものであって、目的が分岐し多様化するときも目的的に編集可能なものになる。
最も簡略に説明すれば、ユーザーの通信端末、またはユーザーの音声(音声の特徴量、声紋など、将来において取得可能な音声に関わる知見に基づく特性を含む。)データの少なくともいずれかひとつとユーザーの各種(属性)前記情報を関連させ照合可能なように本発明を実施して分類、データ化し、目的に即したユーザーの評価や類別の更新を随時可能にする。
パスワードやアドレスによる本人確認に代えて、端末や前記音声データなどによる照会、確認が可能となり、さらには手続きが簡便になるとともに誤認識や悪意ある介在の排除が可能になる。
さらに実施例のひとつとして、定型文や常用句、氏名の発音における音声の特徴(量)と当該ユーザーをデータ化し、識別するための照会データが蓄積されることが可能になる
ITにコミュニケーションを付与したICTやDXによる実社会における情報技術の実効性の向上などが強く求められるようになっている。本発明は音声入力のみによってコンピュータシステムが運用されることを可能にする。社会的基盤になり得るものといえる。
企業ユーザーが発行する電話番号を使用することで簡便に売買が成立し、音声データ、声紋、その他のテキストデータが蓄積され、このビックデータの活用によって与信管理や漢字文化圏特有の課題である音声による人名漢字の高精度予測なども可能になる。
保険会社などと連携し、エンドユーザーの信用に応じて支払い手続きを多様化させることで後払いが実施させれば、販売促進の契機になり得る。特に高齢者の利用を促進することでの経済効果は大きい。またエンターテイメント性を向上させることも可能にする。