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特開2023-166956オンライン会議支援装置、オンライン会議支援プログラム、およびオンライン会議支援システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023166956
(43)【公開日】2023-11-22
(54)【発明の名称】オンライン会議支援装置、オンライン会議支援プログラム、およびオンライン会議支援システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/15 20060101AFI20231115BHJP
   G06Q 10/10 20230101ALI20231115BHJP
   H04N 21/4788 20110101ALI20231115BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20231115BHJP
   H04L 51/52 20220101ALI20231115BHJP
   H04L 51/046 20220101ALI20231115BHJP
【FI】
H04N7/15
G06Q10/10
H04N21/4788
H04N7/15 120
H04N7/18 U
H04L51/52
H04L51/046
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022163717
(22)【出願日】2022-10-12
(62)【分割の表示】P 2022143520の分割
【原出願日】2022-05-10
(71)【出願人】
【識別番号】521029874
【氏名又は名称】株式会社パルケ
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】西村 真次
(72)【発明者】
【氏名】黄倉 充
(72)【発明者】
【氏名】並木 広明
【テーマコード(参考)】
5C054
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054EA03
5C054EA05
5C054FE17
5C054FF03
5C054HA25
5C164FA10
5C164UD63P
5C164VA11S
5C164VA13P
5C164VA16S
5L049AA12
(57)【要約】
【課題】オンライン会議を手軽に開催して参加者の円滑なコミュニケーションを促進しつつ、オンライン会議の履歴や成果を容易に確認可能とし、さらに、オンライン会議終了後の参加者間のコミュニケーションを容易に継続可能とするためのオンライン会議支援装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
オンライン会議支援装置は、ユーザー端末から受け付けたユーザーの名称の入力に対応付けて、ユーザー端末を識別するための仮アカウント情報を生成してユーザー端末に記憶させるように送信し、仮アカウント情報を記憶したユーザー端末からアクセス情報を用いたアクセスを受け付けた場合、当該ユーザー端末にオンライン会議用画面を表示するための情報を提供するとともに、ユーザーが参加したオンライン会議の履歴に関するオンライン会議情報を当該仮アカウント情報に関連付けて記憶する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが使用するユーザー端末がオンライン会議用画面にアクセスするためのアクセス情報を生成する生成部と、
前記アクセス情報を用いてアクセスした前記ユーザー端末から、当該ユーザーの名称の入力を受け付ける名称受付部と、
前記名称受付部において受け付けられた前記名称に対応付けて、当該ユーザーの前記ユーザー端末を識別するための仮アカウント情報を生成して記憶するとともに、当該仮アカウント情報を前記ユーザー端末に記憶させるように前記ユーザー端末に送信する仮アカウント情報生成部と、
前記仮アカウント情報を受信して記憶した前記ユーザー端末から前記アクセス情報を用いたアクセスを受け付けた場合、当該ユーザー端末に前記オンライン会議用画面を表示するための情報を提供するオンライン会議用画面提供部と、
を有するオンライン会議支援装置。
【請求項2】
前記仮アカウント情報を受信して記憶した前記ユーザー端末を用いて前記ユーザーが参加したオンライン会議の履歴に関するオンライン会議情報を当該仮アカウント情報に関連付けて記憶する管理部と、
前記管理部において当該仮アカウント情報に関連付けられて記憶されている前記オンライン会議情報を出力する出力部と、をさらに有する請求項1に記載のオンライン会議支援装置。
【請求項3】
前記オンライン会議用画面において、当該オンライン会議用画面に対応するオンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを生成する指示を受け付けるチャット生成指示受付部と、
前記チャット生成指示受付部によって指示が受け付けられた場合に、当該オンライン会議に参加している前記ユーザーを参加者とするテキストチャットを実行するためのテキストチャット用画面を、前記オンライン会議用画面とは別の独立した画面として生成するとともに、当該テキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報を出力するチャット生成部と、
をさらに有する請求項1に記載のオンライン会議支援装置。
【請求項4】
前記仮アカウント情報生成部は、前記ユーザーを認証するための認証処理を実行することなく、前記ユーザー端末を識別するための前記仮アカウント情報を生成して前記ユーザー端末に送信する請求項1~3のいずれかに記載のオンライン会議支援装置。
【請求項5】
前記オンライン会議情報は、前記ユーザーが参加した前記オンライン会議の日時、内容、および参加者のうちの少なくともいずれかに関する情報を含む請求項2に記載のオンライン会議支援装置。
【請求項6】
前記オンライン会議情報は、前記ユーザーが参加を予定している前記オンライン会議の日時、内容、および参加者のうちの少なくともいずれかに関する情報を含む請求項2に記載のオンライン会議支援装置。
【請求項7】
前記オンライン会議情報は、オンライン会議において各ユーザーからの入力によって生成されたメモまたはコメントに関する情報を含む請求項2に記載のオンライン会議支援装置。
【請求項8】
前記仮アカウント情報を受信して記憶した前記ユーザー端末からのアクセスを受け付けた場合に、当該ユーザー端末のユーザーを認証するための認証処理を実行する認証部と、
前記認証部によって前記認証処理が実行された場合に、前記認証処理において前記ユーザーから受け付けられた情報に基づいて前記ユーザーを識別するための本アカウント情報を生成して当該ユーザーの前記仮アカウント情報と関連付けて記憶する本アカウント情報生成部と、
をさらに有する請求項1~3のいずれかに記載のオンライン会議支援装置。
【請求項9】
前記ユーザー端末からのアクセスを受け付けた場合に、前記本アカウント情報を用いたログイン処理が行われているか否かを判断する判断部をさらに有する請求項8に記載のオンライン会議支援装置。
【請求項10】
情報処理装置を請求項1~3のいずれかに記載のオンライン会議支援装置として機能させるためのオンライン会議支援プログラム。
【請求項11】
請求項1~3のいずれかに記載のオンライン会議支援装置と、
複数のユーザー端末と、
を有するオンライン会議支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンライン会議支援装置、オンライン会議支援プログラム、およびオンライン会議支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理技術の発展に伴い、ネットワークを介して接続された複数の端末を利用して、仮想的な会議を行うオンライン会議の技術が注目されている。
【0003】
オンライン会議を効果的に実施するために、従来のオンライン会議システムにおいては、各参加者の映像や音声を送受信する機能に加えて、テキストメッセージを送受信する機能等の各種ツールが搭載されている。近年では、一人の参加者が作成した資料または一人の参加者が閲覧している画面等を他の参加者に閲覧させる画面共有機能等もよく利用されている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-117997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献のような従来のオンライン会議システムにおいては、オンライン会議に参加するために、ユーザー登録やユーザー認証等の処理を行うことが一般的である。オンライン会議を実施可能なメッセージングツール、チャットツール、SNSツール等においても、前提として各ツールにおけるユーザー登録やユーザー認証等の処理を完了している必要がある。近年では、ユーザー登録やユーザー認証等の処理を行うことなく、オンライン会議を行うことができるような、簡易的なツールも提案されている。しかし、そのような簡易的なツールの場合、オンライン会議の画面にアクセスするために一時的に使用されるURL等のアクセス情報を生成して参加者間で共有し、各参加者が当該アクセス情報を用いてオンライン会議の画面に一時的にアクセスするものである。このような、簡易的なオンライン会議を一時的に提供するようなオンライン会議システムにおいては、各参加者に関する情報を管理することはできない。したがって、各参加者は、自身が過去に参加したオンライン会議の履歴を確認することや、過去のオンライン会議中に参加者によって入力されたメモを遡って閲覧することはできず、不便である。
【0006】
さらに、従来のオンライン会議システムによって提供される、オンライン会議の参加者間でのテキストベースの会話を可能とするチャットツールは、オンライン会議内のみにおいて使用可能なものとなっていることが一般的である。しかし、オンライン会議の参加者は、オンライン会議終了後においても、参加者間で議事録を共有したり、宿題事項に回答したり、タスクの進捗状況を報告したりするために、参加者間でテキストベースの会話を継続したい場合が多くある。そのため、従来のオンライン会議システムを使用する場合、参加者は、オンライン会議内で各参加者のメールアドレスやチャットツールのアカウント等の連絡先情報を入手して、メールやチャットツール等に連絡先情報を入力して参加者間での会話を新たに構築する必要があり、参加者の大きな負担となっている。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、オンライン会議を手軽に開催して参加者の円滑なコミュニケーションを促進しつつ、オンライン会議の履歴や成果を容易に確
認可能とし、さらに、オンライン会議終了後の参加者間のコミュニケーションを容易に継続可能とするためのオンライン会議支援装置、オンライン会議支援プログラム、およびオンライン会議支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0009】
オンライン会議支援装置は、生成部、名称受付部、仮アカウント情報生成部、オンライン会議用画面提供部、管理部、出力部、チャット生成指示受付部、およびチャット生成部を有する。生成部は、ユーザーが使用するユーザー端末がオンライン会議用画面にアクセスするためのアクセス情報を生成する。名称受付部は、アクセス情報を用いてアクセスしたユーザー端末から、当該ユーザーの名称の入力を受け付ける。仮アカウント情報生成部は、名称受付部において受け付けられた名称に対応付けて、当該ユーザーのユーザー端末を識別するための仮アカウント情報を生成して記憶するとともに、当該仮アカウント情報をユーザー端末に記憶させるようにユーザー端末に送信する。オンライン会議用画面提供部は、仮アカウント情報を受信して記憶したユーザー端末からアクセス情報を用いたアクセスを受け付けた場合、当該ユーザー端末にオンライン会議用画面を表示するための情報を提供する。管理部は、仮アカウント情報を受信して記憶したユーザー端末を用いてユーザーが参加したオンライン会議の履歴に関するオンライン会議情報を当該仮アカウント情報に関連付けて記憶する。出力部は、管理部において当該仮アカウント情報に関連付けられて記憶されているオンライン会議情報を出力する。チャット生成指示受付部は、オンライン会議用画面において、当該オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを生成する指示を受け付ける。チャット生成部は、チャット生成指示受付部によって指示が受け付けられた場合に、当該オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを実行するためのテキストチャット用画面を、オンライン会議用画面とは別の独立した画面として生成するとともに、当該テキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報を出力する。
【0010】
オンライン会議支援プログラムは、情報処理装置を、上記オンライン会議支援装置として機能させるためのものである。
【0011】
オンライン会議支援システムは、上記オンライン会議支援装置と、複数のユーザー端末と、を有している。
【発明の効果】
【0012】
本発明のオンライン会議支援装置によれば、ユーザーが使用するユーザー端末がオンライン会議用画面にアクセスするためのアクセス情報を生成し、アクセス情報を用いてアクセスしたユーザー端末から、当該ユーザーの名称の入力を受け付ける。そして、オンライン会議支援装置は、受け付けられたユーザーの名称に対応付けて、ユーザーのユーザー端末を識別するための仮アカウント情報を生成して記憶するとともに、当該仮アカウント情報をユーザー端末に記憶させるようにユーザー端末に送信する。オンライン会議支援装置は、仮アカウント情報を受信したユーザー端末からアクセス情報を用いたアクセスを受け付けた場合、当該ユーザー端末にオンライン会議用画面を表示するための情報を提供する。オンライン会議支援装置は、仮アカウント情報を受信して記憶したユーザー端末を用いてユーザーが参加したオンライン会議の履歴に関するオンライン会議情報を当該仮アカウント情報に関連付けて記憶する。オンライン会議支援装置は、当該仮アカウント情報に関連付けられて記憶されているオンライン会議情報を出力する。そして、オンライン会議支援装置は、オンライン会議用画面において、当該オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを生成する指示を受け付ける。オンライン会議支援装置は、チャットを生成する指示が受け付けられた場合に、当該オンライン会議に参加してい
るユーザーを参加者とするテキストチャットを実行するためのテキストチャット用画面を、オンライン会議用画面とは別の独立した画面として生成するとともに、当該テキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報を出力する。
【0013】
このように、各ユーザーが名称を入力するだけで仮アカウント情報が生成されてユーザー端末に送信され、各ユーザーはユーザー端末に記憶された仮アカウント情報を用いてオンライン会議に参加することができる。さらに、生成された仮アカウント情報に関連付けてオンライン会議情報が記憶されるため、各ユーザーは、名称を入力するだけという簡便な方法によってオンライン会議に参加した場合でも、参加したオンライン会議の履歴や内容を容易に閲覧することができる。また、ユーザーの指示を受け付けることによって、オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを実行するためのテキストチャット用画面が、オンライン会議用画面とは別の独立した画面として生成される。これにより、オンライン会議が終了した後でも参加者間での会話を行う環境を別途新たに構築する必要なく、参加者間での会話をシームレスに続けることができる。
【0014】
したがって、本発明のオンライン会議支援装置によれば、オンライン会議を手軽に開催して参加者の円滑なコミュニケーションを促進しつつ、オンライン会議の履歴や成果を容易に確認可能とし、さらに、オンライン会議終了後の参加者間のコミュニケーションを容易に継続可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係るオンライン会議支援システムの概略構成を示す図である。
図2図1に示したユーザー端末の概略構成を示すブロック図である。
図3A図1に示した支援装置の概略構成を示すブロック図である。
図3B図1に示した支援装置の機能構成を示すブロック図である。
図4図1に示した支援装置において実行されるオンライン会議設定処理の手順を示すフローチャートである。
図5】ユーザー端末においてオンライン会議用画面にアクセスするためのアクセス情報を生成する指示を受け付ける際に表示される画面の一例を示す図である。
図6】ユーザーが本アカウントを作成してログインしていない場合に、ユーザー端末においてオンライン会議用画面にアクセスしてオンライン会議に参加するための指示を受け付ける際に表示される画面の一例を示す図である。
図7図1に示した支援装置において実行されるオンライン会議実行処理の手順を示すフローチャートである。
図8】ユーザー端末において表示されるオンライン会議用画面の一例を示す図である。
図9】ユーザー端末においてオンライン会議から退出した際に表示される画面の一例を示す図である。
図10】ユーザーが本アカウントを用いてログインしていない場合にユーザー端末において表示されるマイページ画面の一例を示す図である。
図11】ユーザー端末においてユーザーのメールアドレスの入力を受け付ける際に表示される画面の一例を示す図である。
図12】ユーザー端末においてユーザーに認証用メールの確認を促す際に表示される画面の一例を示す図である。
図13】ユーザー端末において仮アカウント情報に関連付けられて管理されているオンライン会議情報を表示するための画面の一例を示す図である。
図14図1に示した支援装置において実行されるチャット生成処理の手順を示すフローチャートである。
図15】テキストチャットを生成する指示を受け付けた場合に、ユーザー端末においてテキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報が出力される様子を示す図である。
図16】ユーザー端末においてユーザーのメールアドレスの入力を受け付ける際に表示される画面の一例を示す図である。
図17】ユーザー端末においてユーザーに認証用メールの確認を促す際に表示される画面の一例を示す図である。
図18】ユーザー端末において表示されるテキストチャット用画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0017】
〔実施形態〕
<オンライン会議支援システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るオンライン会議支援システムの概略構成を示す図である。
【0018】
図1に示すように、オンライン会議支援システムは、複数のユーザー端末(ユーザー端末100a,100b,100c,・・・,100x、以下、互いに区別しないとき「ユーザー端末100」と称する。)および支援装置200を有し、各構成はネットワークを通じて相互に通信可能に構成されている。
【0019】
ユーザー端末100は、ユーザー各々が使用するノートPC、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットPC等の情報端末である。
【0020】
支援装置200は、オンライン会議支援システムおよびサービスを管理・運営する事業者(以下、「サービス提供者」と称する)によって設けられるサーバーである。支援装置200は、オンライン会議支援装置を構成する。
【0021】
以下、各構成について詳細に説明する。
【0022】
<ユーザー端末100>
図2は、ユーザー端末の概略構成を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように、ユーザー端末100は、CPU(Central Processing Unit)110、ROM(Read Only Memory)120、RAM(Random Access Memory)130、ストレージ140、通信インターフェース150、操作部160、および表示部170を有する。各構成は、バス180を介して相互に通信可能に接続されている。
【0024】
CPU110は、ROM120やストレージ140に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御や各種の演算処理を行う。
【0025】
ROM120は、各種プログラムや各種データを格納する。
【0026】
RAM130は、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶する。
【0027】
ストレージ140は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや、各種データ
を格納する。
【0028】
通信インターフェース150は、支援装置200等の外部機器と通信するためのインターフェースであり、たとえば、携帯電話通信用の3G、4G、5G等の規格や、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。
【0029】
操作部160は、マウス等のポインティングデバイス、およびキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0030】
表示部170は、たとえば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部170は、タッチパネル式のディスプレイによって構成することによって、操作部160として機能してもよい。
【0031】
<支援装置200>
図3Aは、支援装置の概略構成を示すブロック図である。
【0032】
図3Aに示すように、支援装置200は、CPU210、ROM220、RAM230、ストレージ240、通信インターフェース250、操作部260、および表示部270を有する。各構成は、バス280を介して相互に通信可能に接続されている。なお、CPU210、ROM220、RAM230、ストレージ240、通信インターフェース250、操作部260、および表示部270の各構成は、ユーザー端末100のCPU110、ROM120、RAM130、ストレージ140、通信インターフェース150、操作部160、および表示部170と同様の機能を有するので、重複する説明を省略する。
【0033】
図3Bは、支援装置の機能構成を示すブロック図である。
【0034】
図3Bに示すように、支援装置200のCPU210は、生成部211、名称受付部212、仮アカウント情報生成部213、オンライン会議用画面提供部214、管理部215、出力部216、チャット生成指示受付部217、チャット生成部218、認証部219、本アカウント情報生成部21A、および判断部21Bとして機能する。
【0035】
生成部211は、ユーザーが使用するユーザー端末100がオンライン会議用画面にアクセスするためのアクセス情報を生成する。
【0036】
名称受付部212は、アクセス情報を用いてアクセスしたユーザー端末100から、当該ユーザー端末100を使用してオンライン会議用画面にアクセスするユーザーの名称の入力を受け付ける。
【0037】
仮アカウント情報生成部213は、名称受付部212において受け付けられた名称に対応付けて、当該ユーザーのユーザー端末100を識別するための仮アカウント情報を生成してストレージ240等に記憶するとともに、当該仮アカウント情報をユーザー端末100に記憶させるようにユーザー端末100に送信する。たとえば、仮アカウント情報生成部213は、生成した仮アカウント情報が、ユーザー端末100のキャッシュ(ブラウザキャッシュ等の一時記憶領域)に記憶されるように、ユーザー端末100に送信する。
【0038】
仮アカウント情報生成部213は、ユーザーを認証するための認証処理を実行することなく、ユーザー端末100を識別するための仮アカウント情報を生成してユーザー端末100に送信する。
【0039】
オンライン会議用画面提供部214は、仮アカウント情報を受信して記憶したユーザー
端末100からアクセス情報を用いたアクセスを受け付けた場合、当該ユーザー端末100にオンライン会議用画面を表示するための情報を提供する。
【0040】
管理部215は、仮アカウント情報を受信して記憶したユーザー端末100を用いてユーザーが参加したオンライン会議の履歴に関するオンライン会議情報を、当該仮アカウント情報に関連付けて記憶する。オンライン会議情報は、ユーザーが参加したオンライン会議の日時、内容、参加者等に関する情報を含む。また、オンライン会議情報は、ユーザーが参加を予定しているオンライン会議の日時、内容、参加者等に関する情報を含んでもよい。さらに、オンライン会議情報は、オンライン会議において各ユーザーからの入力によって生成されたメモに関する情報を含んでもよい。また、オンライン会議情報は、オンライン会議において各ユーザー間で交わされた音声による会話がリアルタイムでテキスト化された情報である文字起こし情報を含んでもよい。文字起こし情報は、音声に対応するテキストに対応付けて、音声を発したユーザーを識別可能なユーザー名やアイコン等の識別子が付与された形態で出力されてもよい。文字起こし情報は、たとえば、以下のように取得される。支援装置200は、各ユーザー端末100から、各ユーザー端末100を使用するユーザーによる音声に対応する音声情報を受け付ける。支援装置200は、受け付けた音声情報を取得して解析を行い、解析結果に基づいて、ユーザーによる音声に対応するテキストを出力する。支援装置200は、公知の音声解析技術や言語認識技術等を用いて、音声情報から音声に対応するテキストを出力することができる。
【0041】
出力部216は、管理部215において当該仮アカウント情報に関連付けられて記憶されているオンライン会議情報を出力する。
【0042】
チャット生成指示受付部217は、オンライン会議用画面提供部214によって提供されるオンライン会議用画面において、当該オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを生成する指示を受け付ける。
【0043】
チャット生成部218は、チャット生成指示受付部217によって指示が受け付けられた場合に、当該オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを実行するためのテキストチャット用画面を、オンライン会議用画面とは別の独立した画面として生成する。また、チャット生成部218は、当該テキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報を出力する。
【0044】
認証部219は、仮アカウント情報を受信して記憶したユーザー端末100からのアクセスを受け付けた場合に、当該ユーザー端末100のユーザーを認証するための認証処理を実行する。
【0045】
本アカウント情報生成部21Aは、認証部219によって認証処理が実行された場合に、認証処理においてユーザーから受け付けられた情報に基づいてユーザーを識別するための本アカウント情報を生成して当該ユーザーの仮アカウント情報と関連付けて記憶する。
【0046】
判断部21Bは、ユーザー端末100からのアクセスを受け付けた場合に、本アカウント情報を用いたログイン処理が行われているか否かを判断する。
【0047】
たとえば、判断部21Bは、ユーザー端末100から、チャットアクセス情報を用いたテキストチャットへのアクセスを受け付けた場合に、本アカウント情報を用いたログイン処理が行われているか否かを判断する。そして、チャット生成部218は、判断部21Bによって本アカウント情報を用いたログインが行われていると判断された場合に、ユーザー端末100からのテキストチャット用画面へのアクセスを許可してもよい。
【0048】
また、判断部21Bは、ユーザー端末100から、オンライン会議情報の閲覧要求を受け付けた場合に、本アカウント情報を用いたログイン処理が行われているか否かを判断する。そして、出力部216は、判断部21Bによって本アカウント情報を用いたログインが行われていると判断された場合に、ユーザー端末100におけるオンライン会議情報の閲覧を許可してもよい。
【0049】
また、管理部215は、ユーザーが参加したテキストチャットに関するチャット情報を、当該テキストチャットに対応するオンライン会議情報にさらに関連付けて記憶してもよい。出力部216は、ユーザー端末100からの要求を受け付けた場合、管理部215においてオンライン会議情報に関連付けて記憶されているチャット情報をユーザー端末100において閲覧可能に出力してもよい。チャット情報は、テキストチャットの内容、参加者、当該テキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報等に関する情報を含む。
【0050】
<オンライン会議支援システムにおける処理の概要>
<オンライン会議設定処理>
図4は、図1に示した支援装置において実行されるオンライン会議設定処理の手順を示すフローチャートである。図5は、ユーザー端末においてオンライン会議用画面にアクセスするためのアクセス情報を生成する指示を受け付ける際に表示される画面の一例を示す図である。図6は、ユーザーが本アカウントを作成してログインしていない場合に、ユーザー端末においてオンライン会議用画面にアクセスしてオンライン会議に参加するための指示を受け付ける際に表示される画面の一例を示す図である。図4のフローチャートに示される処理は、支援装置200のストレージ240等にプログラムとして記憶されており、CPU210が各部を制御することにより実行される。
【0051】
図4に示すように、支援装置200は、オンライン会議(オンライン会議用画面)を生成するための指示を受け付ける(ステップS101)。たとえば、支援装置200は、ユーザー端末100からの要求に基づいて、図5に示すような画面を表示するための情報をユーザー端末100に送信する。ユーザー端末100は、表示部170に図5の画面を表示する。たとえば、図5の画面において、ユーザーが「ミーティングをはじめる」というボタンを選択すると、オンライン会議(オンライン会議用画面)を生成するための指示がユーザー端末100から送信され、支援装置200において受け付けられる。
【0052】
続いて、支援装置200は、ユーザー端末100のユーザーが本アカウント情報を用いてログインしているか否かを判断する(ステップS102)。
【0053】
本アカウント情報を用いてログインしている場合(ステップS102:YES)、支援装置200は、ステップS105の処理に進む。
【0054】
本アカウント情報を用いてログインしていない場合(ステップS102:NO)、支援装置200は、ユーザー端末100から、オンライン会議に参加するユーザーの名称を取得する(ステップS103)。たとえば、支援装置200は、図6に示すような画面をユーザー端末100に表示させて、ユーザーから任意の名称の入力を受け付けることによって、ユーザーの名称を取得する。
【0055】
支援装置200は、ステップS103の処理において受け付けられた名称に対応付けて、当該ユーザーのユーザー端末100を識別するための仮アカウント情報を生成してストレージ240等に記憶するとともに、当該仮アカウント情報をユーザー端末100に記憶させるようにユーザー端末100に送信する(ステップS104)。たとえば、支援装置200は、生成した仮アカウント情報が、ユーザー端末100のキャッシュに記憶される
ように、ユーザー端末100に送信する。支援装置200は、ユーザー端末100からのアクセスを受け付けた場合、ユーザー端末100のキャッシュに記憶されている仮アカウント情報に基づいて、ユーザー端末100を識別することができる。これにより、支援装置200は、たとえば後述するように、仮アカウント情報に関連付けられて記憶されているオンライン会議情報を抽出したり、抽出したオンライン会議情報を当該ユーザー端末100に提供したりすることができる。
【0056】
支援装置200は、オンライン会議用画面と、オンライン会議用画面にアクセスするためのアクセス情報を生成して出力する(ステップS105)。たとえば、支援装置200は、オンライン会議用画面を表示するためのウェブページと、当該ウェブページにアクセスするためのURL等のアクセス情報を生成し、ユーザー端末100において表示可能に出力する。たとえば、図6の画面においては、オンライン会議用画面にアクセスするためのURLが、「このミーティングのURL」として表示されている。オンライン会議を開催しようとするユーザーは、たとえば、このURLをコピーして、オンライン会議に参加する他のユーザーに通知する。他のユーザーは、通知されたURLを選択したりウェブブラウザー等に入力したりすることによって、オンライン会議に参加するためのページにアクセスすることができる。
【0057】
<オンライン会議実行処理>
図7は、図1に示した支援装置において実行されるオンライン会議実行処理の手順を示すフローチャートである。図8は、ユーザー端末において表示されるオンライン会議用画面の一例を示す図である。図9は、ユーザー端末においてオンライン会議から退出した際に表示される画面の一例を示す図である。図10は、ユーザーが本アカウントを用いてログインしていない場合にユーザー端末において表示されるマイページ画面の一例を示す図である。図11は、ユーザー端末においてユーザーのメールアドレスの入力を受け付ける際に表示される画面の一例を示す図である。図12は、ユーザー端末においてユーザーに認証用メールの確認を促す際に表示される画面の一例を示す図である。図13は、ユーザー端末において仮アカウント情報に関連付けられて管理されているオンライン会議情報を表示するための画面の一例を示す図である。図7のフローチャートに示される処理は、支援装置200のストレージ240等にプログラムとして記憶されており、CPU210が各部を制御することにより実行される。
【0058】
図7に示すように、支援装置200は、オンライン会議に参加する各ユーザーのユーザー端末100から、オンライン会議へのアクセス要求を受け付ける(ステップS201)。たとえば、各ユーザーは、図4のステップS105の処理において出力されたURL等のアクセス情報を用いて、オンライン会議に参加するためのページへのアクセスを要求する。
【0059】
続いて、支援装置200は、アクセスを受け付けたユーザーが本アカウント情報を用いてログインしているか否かを判断する(ステップS202)。
【0060】
本アカウント情報を用いてログインしている場合(ステップS202:YES)、支援装置200は、ステップS205の処理に進む。
【0061】
本アカウント情報を用いてログインしていない場合(ステップS202:NO)、支援装置200は、ユーザー端末100から、オンライン会議に参加するユーザーの名称を取得する(ステップS203)。たとえば、支援装置200は、図6に示すような画面をユーザー端末100に表示させて、ユーザーから任意の名称の入力を受け付けることによって、ユーザーの名称を取得する。
【0062】
支援装置200は、ステップS203の処理において受け付けられた名称に対応付けて、当該ユーザーのユーザー端末100を識別するための仮アカウント情報を生成してストレージ240等に記憶するとともに、当該仮アカウント情報をユーザー端末100に記憶させるようにユーザー端末100に送信する(ステップS204)。たとえば、支援装置200は、生成した仮アカウント情報が、ユーザー端末100のキャッシュに記憶されるように、ユーザー端末100に送信する。
【0063】
支援装置200は、各ユーザーからオンライン会議に参加する旨の指示を受け付ける(ステップS205)。たとえば、支援装置200は、各ユーザーがユーザー端末100に表示されている図6の画面において「ミーティングに参加」のボタンを選択した場合に、オンライン会議に参加する旨の指示を受け付ける。
【0064】
支援装置200は、各ユーザーのユーザー端末100に、図8に示すようなオンライン会議用画面を提供し、各ユーザー端末100から送信される各種情報に基づいてオンライン会議用画面を更新する(ステップS206)。オンライン会議用画面には、ビデオチャット画面、コメント画面(メモ画面)、文字起こし画面等が含まれている。
【0065】
ビデオチャット画面においては、各ユーザーに対応する複数の表示スペースが一覧表示され、当該複数の表示スペースのそれぞれには、各ユーザーをリアルタイムで撮影した映像と、各ユーザーによって入力されたユーザーの名称が表示される。ビデオチャット画面は、たとえば、映像の取得機能または出力機能を停止することにより、音声チャット(ボイスチャット)画面としても使用され得る。
【0066】
コメント画面においては、オンライン会議の中で各ユーザー端末100から送信されたメッセージが時系列で表示される。
【0067】
文字起こし画面においては、オンライン会議において各ユーザー間で交わされた音声による会話が、リアルタイムでテキスト化されて、たとえば、音声を発したユーザーを識別可能なユーザー名やアイコン等の識別子と共に、時系列で出力される。支援装置200は、各ユーザー端末100から、各ユーザー端末100を使用するユーザーによる音声に対応する音声情報を受け付ける。支援装置200は、受け付けた音声情報を取得して解析を行い、解析結果に基づいて、ユーザーによる音声に対応するテキストをメモ画面等に出力する。支援装置200は、公知の音声解析技術や言語認識技術等を用いて、音声情報から音声に対応するテキストを出力することができる。
【0068】
なお、オンライン会議用画面には、スケジュール画面、ホワイトボード画面、ファイル管理画面等が含まれてもよい。スケジュール画面においては、各ユーザー端末100によって生成または編集されるスケジュールが表示される。ホワイトボード画面においては、たとえば、各ユーザー端末100によって生成または編集される、文字および図形の少なくとも一つが表示される。ファイル管理画面においては、たとえば、各ユーザー端末100によって保存または編集されて共有されるファイルが表示される。
【0069】
支援装置200は、オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを生成する指示を受け付けているか否かを判断する(ステップS207)。たとえば、支援装置200は、図8の画面において「チャットをはじめる」というボタンが選択された際に、テキストチャットを生成する指示が受け付けられたと判断する。
【0070】
テキストチャットを生成する指示が受け付けられていない場合(ステップS207:NO)、支援装置200は、ステップS209の処理に進む。
【0071】
テキストチャットを生成する指示が受け付けられている場合(ステップS207:YES)、支援装置200は、チャット生成処理を実行する(ステップS208)。具体的には、支援装置200は、オンライン会議に参加している前記ユーザーを参加者とするテキストチャットを実行するためのテキストチャット用画面を、前記オンライン会議用画面とは別の独立した画面として生成する。また、支援装置200は、当該テキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報を出力する。チャット生成処理の詳細については、後述する。
【0072】
支援装置200は、オンライン会議を終了するか否かを判断する(ステップS209)。たとえば、支援装置200は、ユーザーからオンライン会議を終了する旨の指示が受け付けられた場合や、所定の時間が経過した場合等に、オンライン会議を終了すると判断する。オンライン会議の終了は、オンライン会議に参加している各ユーザーについて個別に判断および処理されてもよい。たとえば、各ユーザーがオンライン会議を終了、すなわちオンライン会議から退出しても、オンライン会議は他のユーザーによって継続され得る。また、オンライン会議を設定して開催したユーザー等の所定のユーザーがオンライン会議を終了した場合、オンライン会議そのものが終了するように設定されてもよい。
【0073】
オンライン会議を終了しない場合(ステップS209:NO)、支援装置200は、ステップS206の処理に戻り、オンライン会議を継続させる。
【0074】
オンライン会議を終了する場合(ステップS209:YES)、支援装置200は、オンライン会議に関する各種情報を含むオンライン会議情報を、当該ユーザーに対応する仮アカウント情報または本アカウント情報に関連付けてストレージ240に記憶する(ステップS210)。
【0075】
続いて、支援装置200は、図9に示すようなオンライン会議終了後の画面を生成してユーザー端末100に表示させる。たとえば、図9の画面において、「再参加」というボタンが選択されると、他のユーザーによってオンライン会議が継続されている場合には、支援装置200は、図8の画面を表示するための情報をユーザー端末100に送信する処理を再開する。また、図9の画面において、「ホームに戻る」というボタンが選択されると、支援装置200は、本アカウント情報を用いてログインしていないユーザーに対しては、図10に示すようなホーム画面を出力する。
【0076】
たとえば、図10の画面において、「今すぐミーティング」というボタンが選択されると、支援装置200は、ステップS105の処理を実行して、図6に示すような画面を出力する。また、図10の画面において、「ログインする」というボタンが選択されると、支援装置200は、当該ユーザーが参加したオンライン会議の履歴を含むオンライン会議情報を出力するための処理として、以下に説明するステップS211~S213の処理を実行する。
【0077】
支援装置200は、オンライン会議を終了したユーザーが本アカウント情報を用いてログインしているか否かを判断する(ステップS211)。
【0078】
本アカウント情報を用いてログインしている場合(ステップS211:YES)、支援装置200は、ステップS213の処理に進む。
【0079】
本アカウント情報を用いてログインしていない場合(ステップS211:NO)、支援装置200は、認証処理およびログイン処理を実行するようにユーザーを誘導するための画面を生成してユーザー端末100に送信する(ステップS212)。たとえば、支援装置200は、図11に示すような画面をユーザー端末100に表示させて、ユーザーから
メールアドレスの入力を受け付ける。図11の画面において、「認証メールを送信」というボタンが選択されると、ユーザー端末100には、図12に示すような画面が表示され、ユーザーは、入力したメールアドレスに通知される認証メールを確認して認証処理(認証メールに記載されたURLを選択)を実行するように誘導される。認証処理が完了すると、支援装置200は、認証処理においてユーザーから受け付けられた情報(たとえばメールアドレス)に基づいて、ユーザーを識別するための本アカウント情報を生成する。支援装置200は、生成した本アカウント情報を、当該ユーザーが使用しているユーザー端末100を識別するための仮アカウント情報と関連付けて、ストレージ240等に記憶する。支援装置200は、生成された本アカウント情報を用いて、ユーザーのログイン処理を実行する。たとえば、支援装置200は、認証処理において入力されたメールアドレスについて、ユーザーから再度入力を受け付けることによって、ユーザーのログイン処理を実行してもよく、認証処理が完了した時点で、自動的にユーザーのログイン処理を実行してもよい。
【0080】
支援装置200は、オンライン会議情報をユーザーが閲覧可能に出力する(ステップS213)。たとえば、支援装置200は、図13に示すような画面を生成して、ユーザー端末100に送信することによって、オンライン会議情報を出力する。図13の画面には、オンライン会議情報として、ユーザーが参加を予定しているオンライン会議の日時、内容、参加者等に関する情報を含む「ミーティング予定」の情報や、ユーザーが参加したオンライン会議の日時、内容、参加者等に関する情報を含む「終了したミーティング」の情報が出力される。たとえば、図13の画面において、「終了したミーティング」の中の特定のオンライン会議を示す情報が選択されると、当該オンライン会議において各ユーザーからの入力によって生成されたメモまたはコメントに関する情報が出力されてもよい。
【0081】
なお、上記の実施形態においては、ユーザーが認証処理を実行して本アカウント情報を生成し、本アカウント情報を用いてログインした場合に、オンライン会議の履歴を含むオンライン会議情報を閲覧可能な形態について例示したが、これに限定されない。たとえば、ユーザーが認証処理を実行して本アカウント情報を生成しておらず、仮アカウント情報のみが生成されている状態であっても、ユーザーがオンライン会議の履歴を含むオンライン会議情報を閲覧可能としてもよい。
【0082】
また、上記の実施形態においては、図10の画面において「ログインする」というボタンが選択された際に、ステップS212の処理が実行される例について説明したが、これに限定されない。たとえば、他の画面に表示されている「ログインする」というボタンが選択された際に、ステップS212の処理が実行されてもよい。
【0083】
また、上記の実施形態においては、ユーザーがオンライン会議から退出して、ホーム画面に遷移した後に、ステップS211~S213の処理が実行され、オンライン会議情報が出力されてユーザー端末100での閲覧が許可される例について説明したが、これに限定されない。支援装置200は、ユーザー端末100から、任意のタイミングでオンライン会議情報の閲覧要求を受け付けた場合に、ステップS211~S213の処理を実行して、ユーザーがオンライン会議情報を閲覧可能に出力してもよい。
【0084】
<チャット生成処理>
図14は、図1に示した支援装置において実行されるチャット生成処理の手順を示すフローチャートである。図15は、テキストチャットを生成する指示を受け付けた場合に、ユーザー端末においてテキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報が出力される様子を示す図である。図16は、ユーザー端末においてユーザーのメールアドレスの入力を受け付ける際に表示される画面の一例を示す図である。図17は、ユーザー端末においてユーザーに認証用メールの確認を促す際に表示される画面の一例を示す
図である。図18は、ユーザー端末において表示されるテキストチャット用画面の一例を示す図である。図14のフローチャートに示される処理は、支援装置200のストレージ240等にプログラムとして記憶されており、CPU210が各部を制御することにより実行される。
【0085】
図14に示すように、支援装置200は、チャットアクセス情報を生成する(ステップS301)。たとえば、支援装置200は、図15の画面に示すように、コメント画面や、ポップアップ形式のメッセージ等において、オンライン会議用画面とは別の独立した画面(ウェブページ)であるテキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報を出力する。図15の画面においては、コメント画面およびポップアップメッセージにおいて、「パルケトークへの招待:ウェブ会議が終わってもチャットできますので、下記のURLからアクセスしてください。」という案内とともに、テキストチャット用画面のページにアクセスするためのURLがチャットアクセス情報として出力されている。
【0086】
支援装置200は、チャット参加指示を受け付ける(ステップS302)。たとえば、支援装置200は、図15の画面においてチャットアクセス情報であるURLが選択された場合や、他のブラウザーアプリケーションにおいて当該URLを使用したアクセスが実行され、テキストチャット用画面へのアクセスを受け付けた場合に、チャット参加指示を受け付ける。
【0087】
支援装置200は、オンライン会議を終了したユーザーが本アカウント情報を用いてログインしているか否かを判断する(ステップS303)。
【0088】
本アカウント情報を用いてログインしている場合(ステップS303:YES)、支援装置200は、ステップS305の処理に進む。
【0089】
本アカウント情報を用いてログインしていない場合(ステップS303:NO)、支援装置200は、認証処理およびログイン処理を実行するようにユーザーを誘導するための画面を生成してユーザー端末100に送信する(ステップS304)。たとえば、支援装置200は、図16に示すような画面をユーザー端末100に表示させて、ユーザーからメールアドレスの入力を受け付ける。図16の画面において、「認証メールを送信」というボタンが選択されると、ユーザー端末100には、図17に示すような画面が表示され、ユーザーは、入力したメールアドレスに通知される認証メールを確認して認証処理(認証メールに記載されたURLを選択)を実行するように誘導される。認証処理が完了すると、支援装置200は、認証処理においてユーザーから受け付けられた情報(たとえばメールアドレス)に基づいて、ユーザーを識別するための本アカウント情報を生成する。支援装置200は、生成した本アカウント情報を、当該ユーザーが使用しているユーザー端末100を識別するための仮アカウント情報と関連付けて、ストレージ240等に記憶する。支援装置200は、生成された本アカウント情報を用いて、ユーザーのログイン処理を実行する。たとえば、支援装置200は、認証処理において入力されたメールアドレスについて、ユーザーから再度入力を受け付けることによって、ユーザーのログイン処理を実行してもよく、認証処理が完了した時点で、自動的にユーザーのログイン処理を実行してもよい。
【0090】
支援装置200は、テキストチャット用画面を生成して出力する(ステップS305)。たとえば、支援装置200は、図18に示すような画面を生成して、ユーザー端末100に送信することによって、テキストチャット用画面を出力する。図18の画面には、図7のステップS206の処理によって実行されているオンライン会議用画面に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを実行および継続するために必要な情報が表示されている。たとえば、図18の画面の左側には、各テキストチャットの内容を示すタ
イトル(ABC Inc.-Team Kick-Off Mtg等)に関連付けて、各テキストチャットの参加者(すなわちオンライン会議の参加者)の画像に対応するアイコンが表示されている。これにより、各テキストチャットが、どのオンライン会議に対応するものであるかが容易に判別可能となっている。各テキストチャットのタイトルが選択されることにより、図18の画面の右側には、テキストチャットの内容が表示される。テキストチャットは、たとえば、各ユーザー(参加者)によって入力されたテキストメッセージや送信されたファイル等を時系列で並べて表示することによって構成される。テキストチャットの内容として、オンライン会議において各ユーザーからの入力によって生成されたメモまたはコメントの内容が予め表示されてもよい。
【0091】
支援装置200は、各ユーザーが参加したテキストチャットに関するチャット情報を、当該テキストチャットに対応するオンライン会議のオンライン会議情報に関連付けて記憶する。支援装置200は、ユーザー端末100からの要求を受け付けた場合、オンライン会議情報に関連付けて記憶されているチャット情報をユーザー端末100において閲覧可能に出力する。チャット情報は、テキストチャットの内容、参加者、当該テキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報等の情報が含まれる。
【0092】
なお、上記の実施形態においては、ユーザーが認証処理を実行して本アカウント情報を生成し、本アカウント情報を用いてログインした場合に、テキストチャット用画面にアクセス可能な形態について例示したが、これに限定されない。たとえば、ユーザーが認証処理を実行して本アカウント情報を生成しておらず、仮アカウント情報のみが生成されている状態であっても、ユーザーがテキストチャット用画面にアクセス可能としてもよい。
【0093】
以上のように、本実施形態に係るオンライン会議支援システムによれば、支援装置200は、ユーザーが使用するユーザー端末100がオンライン会議用画面にアクセスするためのアクセス情報を生成し、アクセス情報を用いてアクセスしたユーザー端末100から、当該ユーザーの名称の入力を受け付ける。そして、支援装置200は、名称受付部において受け付けられたユーザーの名称に対応付けて、ユーザーのユーザー端末100を識別するための仮アカウント情報を生成して記憶するとともに、当該仮アカウント情報をユーザー端末100に記憶させるようにユーザー端末100に送信する。支援装置200は、仮アカウント情報を受信したユーザー端末100からアクセス情報を用いたアクセスを受け付けた場合、当該ユーザー端末100にオンライン会議用画面を表示するための情報を提供する。支援装置200は、仮アカウント情報を受信して記憶したユーザー端末100を用いてユーザーが参加したオンライン会議の履歴に関するオンライン会議情報を当該仮アカウント情報に関連付けて記憶する。支援装置200は、当該仮アカウント情報に関連付けられて記憶されているオンライン会議情報を出力する。そして、支援装置200は、オンライン会議用画面において、当該オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを生成する指示を受け付ける。支援装置200は、チャットを生成する指示が受け付けられた場合に、当該オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを実行するためのテキストチャット用画面を、オンライン会議用画面とは別の独立した画面として生成するとともに、当該テキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報を出力する。
【0094】
このように、各ユーザーが名称を入力するだけで仮アカウント情報が生成されてユーザー端末に送信され、各ユーザーは、認証処理やログイン処理等を行うことなく、ユーザー端末に記憶された仮アカウント情報を用いて簡便にオンライン会議に参加することができる。さらに、生成された仮アカウント情報に関連付けてオンライン会議情報が記憶されるため、各ユーザーは、名称を入力するだけという簡便な方法によってオンライン会議に参加した場合でも、参加したオンライン会議の履歴や内容を容易に閲覧することができる。また、ユーザーの指示を受け付けることによって、オンライン会議に参加しているユーザ
ーを参加者とするテキストチャットを実行するためのテキストチャット用画面が、オンライン会議用画面とは別の独立した画面として生成される。これにより、オンライン会議が終了した後でも参加者間での会話を行う環境を別途新たに構築する必要なく、参加者間での会話をシームレスに続けることができる。このように、支援装置200によれば、オンライン会議を手軽に開催して参加者の円滑なコミュニケーションを促進しつつ、オンライン会議の履歴や成果を容易に確認可能とし、さらに、オンライン会議終了後の参加者間のコミュニケーションを容易に継続可能とすることができる。
【0095】
なお、従来のオンライン会議ツールにおいて、オンライン会議中にテキストベースのチャットが可能なものも存在するが、当該チャットはオンライン会議用の画面に付随したものであり、オンライン会議が終了した際には、テキストベースのチャットも終了してしまうものが一般的である。本実施形態に係る支援装置200によれば、オンライン会議に参加しているユーザーを参加者とするテキストチャットを実行するためのテキストチャット用画面が、オンライン会議用画面とは別の独立した画面として生成される。したがって、オンライン会議が終了した後においても、オンライン会議の参加者によるテキストチャットを確実に継続することができる。
【0096】
また、従来のコミュニケーションツールの中には、既にユーザー間でのテキストベースのチャットが確立されている状態で、当該ユーザー間でのビデオ通話が可能であり、ビデオ通話が終了後にテキストベースのチャットを継続できるものも存在する。しかし、そもそもユーザーがテキストベースのチャットに参加するためには、各ユーザーの認証処理やユーザー登録処理、ログイン処理等が実行されている必要があり、また、各ユーザーのアカウントID等を確認してチャットグループに招待するような処理も必要である。本実施形態に係る支援装置200によれば、各ユーザーは名称を入力するだけで生成される仮アカウント情報を用いてオンライン会議に参加することができ、オンライン会議の参加者による独立したテキストチャットを容易に生成して、オンライン会議終了後にも会話を継続することができる。
【0097】
また、支援装置200は、ユーザーが参加したテキストチャットに関するチャット情報を、当該テキストチャットに対応するオンライン会議情報にさらに関連付けて記憶し、ユーザー端末100からの要求を受け付けた場合、オンライン会議情報に関連付けて記憶されているチャット情報をユーザー端末100において閲覧可能に出力する。これにより、各ユーザーは、参加したオンライン会議の終了後にシームレスに開始されたテキストチャットの履歴や内容を容易に閲覧することができる。したがって、オンライン会議の終了後においても各参加者が参加者間の会話や会議の成果、結論等を容易に確認することができ、オンライン会議をより有意義で生産性の高いものとすることができる。
【0098】
また、チャット情報は、テキストチャットの内容、参加者、および当該テキストチャット用画面にアクセスするためのチャットアクセス情報のうちの少なくともいずれかに関する情報を含む。これにより、各ユーザーは、参加したオンライン会議の終了後にシームレスに開始されたテキストチャットの概要や詳細を容易に把握することができる。
【0099】
また、支援装置200は、ユーザーを認証するための認証処理を実行することなく、ユーザー端末100を識別するための仮アカウント情報を生成してユーザー端末に送信する。これにより、これにより、各ユーザーは、認証処理やその後に実行されるログイン処理等の煩雑な作業を行うことなくオンライン会議に参加することができるため、オンライン会議を手軽に開催することができる。従来のオンライン会議ツールにおいては、メールアドレスを用いた認証処理やユーザー登録、ユーザーIDとパスワードによるログイン処理等を行ってからオンライン会議に参加する必要があり、たとえばオンライン会議に不慣れなユーザーやそのオンライン会議ツールを使ったことがないユーザーは、スムーズにオン
ライン会議に参加できないという問題が生じていた。
【0100】
また、オンライン会議情報は、ユーザーが参加したオンライン会議の日時、内容、および参加者のうちの少なくともいずれかに関する情報を含む。これにより、各ユーザーは、参加したオンライン会議に関する概要や詳細を容易に把握することができる。
【0101】
また、オンライン会議情報は、ユーザーが参加を予定しているオンライン会議の日時、内容、および参加者のうちの少なくともいずれかに関する情報を含む。これにより、各ユーザーは、参加を予定しているオンライン会議に関する概要や詳細を容易に把握することができる。
【0102】
また、オンライン会議情報は、オンライン会議において各ユーザーからの入力によって生成されたメモまたはコメントに関する情報を含む。これにより、各ユーザーは、参加したオンライン会議におけるテキストベースの会話の内容について、オンライン会議の終了後においても容易に確認することができる。従来のオンライン会議ツールにおいては、オンライン会議中にテキストベースのチャットが可能なものも存在するが、当該チャットはオンライン会議用の画面に付随したものであることが一般的であり、オンライン会議が終了してオンライン会議用の画面を終了した後に、オンライン会議内で記録されたテキストベースの会話の内容を確認することは困難であった。
【0103】
また、支援装置200は、仮アカウント情報を受信して記憶したユーザー端末100からのアクセスを受け付けた場合に、当該ユーザー端末100のユーザーを認証するための認証処理を実行する。支援装置200は、認証処理が実行された場合に、認証処理においてユーザーから受け付けられた情報に基づいてユーザーを識別するための本アカウント情報を生成して当該ユーザーの仮アカウント情報と関連付けて記憶する。これにより、必要に応じて、仮アカウント情報を用いてシステムにアクセスしているユーザーについて認証処理を行い、個々のユーザーを識別可能な本アカウント情報を生成してユーザーを識別することができる。仮アカウント情報は、ユーザー端末100を識別するためにユーザー端末100のキャッシュ等に記憶されて利用される情報である。そのため、ユーザーが別のユーザー端末100を使用した場合や、ユーザー端末100のキャッシュ情報を消去してしまった場合には、仮アカウント情報を使用することはできない。したがって、認証処理を行ってユーザーを識別するための本アカウント情報を生成しておくことによって、ユーザーとしては、本システムをより安定的に使用することができる。また、システムの運営者としては、本アカウント情報によってユーザーを識別できることにより、ユーザー個々に応じた付加サービスの提供や料金の請求、様々なマーケティング活動等につなげることができる。
【0104】
また、支援装置200は、ユーザー端末100から、チャットアクセス情報を用いたテキストチャットへのアクセスを受け付けた場合に、ユーザー端末100を使用しているユーザーの本アカウント情報を用いたログイン処理が行われているか否かを判断する。本アカウント情報を用いたログインが行われていると判断された場合、支援装置200は、ユーザー端末100からのテキストチャット用画面へのアクセスを許可する。これにより、本アカウント情報を用いてログインしているユーザーのみがテキストチャットにアクセスできるようにすることができ、仮アカウント情報を用いて手軽にオンライン会議に参加したユーザーに対しても、本アカウント情報の生成を促すことができる。従来のオンライン会議ツールのように、決められた時間に開始され、リアルタイムで進行してしまうオンライン会議に参加する前に、認証処理やログイン処理を行うことは、ユーザーにとっては負担が大きく不便である。しかし、本実施形態のように、オンライン会議終了後等に、非同期で実行されるテキストチャットに参加する前に、認証処理やログイン処理を行うのであれば、ユーザーは時間に余裕を持って処理を行うことができ、便利である。
【0105】
また、支援装置200は、ユーザー端末100から、オンライン会議情報の閲覧要求を受け付けた場合に、ユーザー端末100を使用しているユーザーの本アカウント情報を用いたログイン処理が行われているか否かを判断する。本アカウント情報を用いたログインが行われていると判断された場合、支援装置200は、ユーザー端末100におけるオンライン会議情報の閲覧を許可する。これにより、本アカウント情報を用いてログインしているユーザーのみがオンライン会議情報を閲覧できるようにすることができ、仮アカウント情報を用いて手軽にオンライン会議に参加したユーザーに対しても、本アカウント情報の生成を促すことができる。従来のオンライン会議ツールのように、決められた時間に開始され、リアルタイムで進行してしまうオンライン会議に参加する前に、認証処理やログイン処理を行うことは、ユーザーにとっては負担が大きく不便である。しかし、本実施形態のように、オンライン会議終了後に、オンライン会議情報を閲覧しようとした際に、認証処理やログイン処理を行うのであれば、ユーザーは時間に余裕を持って処理を行うことができ、便利である。
【0106】
なお、本発明は、上述した実施形態および変形例のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0107】
たとえば、ユーザー端末100および支援装置200は、それぞれ複数の装置によって構成されてもよく、あるいは単一の装置によって構成されてもよい。
【0108】
また、各構成が有する機能は、他の構成によって実現されてもよい。たとえば、支援装置200が有する各機能の一部が、PCによって実現されていてもよく、あるいは、他のサーバーによって実現されてもよい。あるいは、支援装置200が有する各機能の一部が、ユーザー端末100等によって実現されてもよい。
【0109】
また、上記の実施形態および変形例におけるシーケンスチャートの処理単位は、各処理の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理ステップの分類の仕方によって、本願発明が制限されることはない。各処理は、さらに多くの処理ステップに分割することもできる。また、1つの処理ステップが、さらに多くの処理を実行してもよい。
【0110】
上述した実施形態に係るシステムにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、フレキシブルディスクおよびCD-ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、システムの一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
【符号の説明】
【0111】
100(100a,100b,100c・・・100x) ユーザー端末、
110 CPU、
120 ROM、
130 RAM、
140 ストレージ、
150 通信インターフェース、
160 操作部、
170 表示部、
180 バス、
200 支援装置、
210 CPU、
220 ROM、
230 RAM、
240 ストレージ、
250 通信インターフェース、
260 操作部、
270 表示部、
280 バス。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18