(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023000167
(43)【公開日】2023-01-04
(54)【発明の名称】皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/49 20060101AFI20221222BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20221222BHJP
A61Q 19/08 20060101ALI20221222BHJP
A61K 8/9789 20170101ALI20221222BHJP
A61K 36/185 20060101ALI20221222BHJP
A61K 36/738 20060101ALI20221222BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20221222BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20221222BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20221222BHJP
A61Q 1/00 20060101ALI20221222BHJP
A61Q 1/02 20060101ALI20221222BHJP
A61K 8/67 20060101ALI20221222BHJP
C12N 15/12 20060101ALN20221222BHJP
【FI】
A61K8/49 ZNA
A61Q19/00
A61Q19/08
A61K8/9789
A61K36/185
A61K36/738
A61P17/00
A61P43/00
A61Q19/10
A61Q1/00
A61Q1/02
A61K8/67
C12N15/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100827
(22)【出願日】2021-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000135324
【氏名又は名称】株式会社ノエビア
(72)【発明者】
【氏名】笹岡 美和
【テーマコード(参考)】
4C083
4C088
【Fターム(参考)】
4C083AA082
4C083AA111
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB232
4C083AB242
4C083AC022
4C083AC072
4C083AC102
4C083AC122
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC432
4C083AC442
4C083AC482
4C083AC582
4C083AC712
4C083AC851
4C083AC852
4C083AD092
4C083AD162
4C083AD282
4C083AD392
4C083AD492
4C083AD572
4C083AD631
4C083AD632
4C083AD642
4C083CC04
4C083CC05
4C083CC07
4C083CC11
4C083CC12
4C083CC23
4C083DD31
4C083DD32
4C088AB12
4C088AB51
4C088AC03
4C088AC06
4C088AC11
4C088BA08
4C088MA08
4C088MA63
4C088NA14
4C088ZA89
4C088ZC52
(57)【要約】
【課題】
本発明は特定の成分を併用することにより、相乗的にバリア機能改善効果および抗老化効果を発揮する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【解決手段】
下記(A)~(C)を含有する皮膚外用剤。
(A)バラ抽出物
(B)テルミナリア抽出物
(C)塩酸ピリドキシン
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)~(C)を含有する皮膚外用剤。
(A)バラ抽出物
(B)テルミナリア抽出物
(C)塩酸ピリドキシン
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の成分を含有する皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
シワ、タルミ、皮膚の弾性低下、皮膚表面形態の乱れなどの皮膚症状の悪化の要因としては、例えばシワやタルミは、加齢による真皮線維芽細胞の機能低下や、それに伴うコラーゲンやエラスチン等の真皮マトリックスの減少や変性が重要な要因となっている。
さらに近年では、皮膚バリア機能について注目を浴びている。外部環境と接触するヒトの皮膚は常に紫外線や乾燥、花粉等のアレルギー物質にさらされている。これらの外部環境は、肌の乾燥やシミ、シワ、たるみ、炎症といった皮膚の様々な問題を引き起こす。これら問題の解決のために抗老化剤やバリア機能増強剤などの研究開発が種々行われている(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
皮膚外用剤に種々の成分を単独で、あるいは併用して配合することは数多く検討されている。しかしながら、特に成分を併用する場合、単に併用すれば効果が相乗的に向上するものではなく、相加的に効果が向上するもの、効果を相殺するものなど、その併用による効果は予測不可能な効果である。なかでもより少量で、より高い効果の得られる成分を皮膚外用剤へ配合することのニーズは非常に高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は特定の成分を併用することにより、相乗的にバリア機能改善効果および抗老化効果を発揮する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の課題を解決する手段は、下記(A)~(C)を含有する皮膚外用剤を提供することである。
(A)バラ抽出物
(B)テルミナリア抽出物
(C)塩酸ピリドキシン
【発明の効果】
【0008】
本発明の皮膚外用剤は特定の成分を併用することにより、相乗的にヒト新生児由来表皮角化細胞におけるバリア機能関連因子産生促進効果およびバリア機能関連因子産生抑制効果、並びにヒト新生児由来皮膚線維芽細胞における抗老化関連因子産生促進効果を発揮する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下本発明を実施するための形態を説明する。
【0010】
FLGは、filaggrinの略であり、天然保湿因子のもととなる。皮膚バリア機能において重要な役割を担う。
【0011】
TJP1は、tight junction protein 1の略であり、皮膚バリア機能に重要なタイトジャンクションの形成に関与する因子である。
【0012】
COX2は、cyclooxygenase 2の略であり、炎症を引き起こすプロスタグランジンの産生に関与する酵素である。
【0013】
COL3A1は、collagen type III alpha 1 chainの略であり、真皮組織に存在するタイプIIIコラーゲンの産生に関与する因子である。
【0014】
SOD2は、superoxide dismutase 2の略であり、ミトコンドリアに存在し、細胞内に発生した活性酸素を分解する酵素である。
【0015】
[バラ]
バラはバラ科バラ属に属する植物である。本発明で使用するバラ抽出物は通常、医薬品、医薬部外品、化粧品、飲食品等に用いられるものであれば特に限定されないが、ローザダマセナ(Rosa damascena Mill.)又は、ローザセンティフォリア(Rosa Centifolia L.)から抽出された抽出物を用いることが好ましく、さらにはブルガリア産を用いることが好ましい。
【0016】
使用し得るバラの構成部位としては、例えば、葉、茎、花、蕾、地上全草等が挙げられるが、花を用いることが好ましく、さらに、花を水蒸気蒸留して得られる水層成分を抽出物として用いることが好ましい。
【0017】
本発明の皮膚外用剤への配合量は、皮膚外用剤全量に対し、0.0000001~5質量%が好ましく、0.0000001~3質量%がさらに好ましい。
【0018】
[テルミナリア]
テルミナリアはシクンシ科モモタマナ属に属する植物である。
【0019】
本発明で使用するテルミナリア抽出物は、通常、医薬品、医薬部外品、化粧品、飲食品等に用いられるものであれば特に限定されないが、テルミナリアセリセア(Terminalia sericea Burch.)から抽出された抽出物を用いることが好ましい。
【0020】
使用し得るテルミナリアの構成部位としては、例えば、樹皮、根、果実等が挙げられるが、樹皮、根を用いることが好ましい。
【0021】
本発明の皮膚外用剤への配合量は、皮膚外用剤全量に対し、0.0000001~5質量%が好ましく、0.0000001~3質量%がさらに好ましい。
【0022】
上記植物の抽出物を調製する際には、生の植物をそのまま、若しくは乾燥させて用いる。
抽出溶媒としては、水、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。
上記溶媒による抽出物は、そのままでも用いることができるが、濃縮、乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはそれらの皮膚生理機能向上作用を損なわない範囲で脱色、脱臭、脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィーによる分画処理を行った後に用いてもよい。また、抽出物を酸、アルカリ、酵素などを用いて加水分解したものを用いてもよい。また保存のため、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定はされず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料の5~30倍量(質量比)の抽出溶媒に、抽出原料を浸漬し、常温または還流加熱下で可溶性成分を抽出させた後、濾過して抽出残渣を除去することにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液から溶媒を留去するとペースト状の濃縮物が得られ、この濃縮物をさらに乾燥すると乾燥物が得られる。
【0023】
[塩酸ピリドキシン]
本発明で用いる塩酸ピリドキシンは、ピリドキシン(ビタミンB6)の塩酸塩であり、通常、医薬品、医薬部外品、化粧品、飲食品等に用いられるものであれば、その原料、製造方法、精製方法等は特に限定されない。
【0024】
本発明の皮膚外用剤への配合量は、皮膚外用剤全量に対して、0.0000001~5質量%が好ましく、0.00001~3質量%がさらに好ましく、0.0001~1質量%が最も好ましい。
【0025】
本発明の皮膚外用剤には、上述の成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品に用いられる任意成分を、本発明の効果を阻害しない程度に配合することができる。具体的には、油剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤等を挙げることができる。
【0026】
本発明の皮膚外用剤の剤型は、特に限定されず、水系、油系、乳化型等いずれの剤型でもよい。
【0027】
本発明の皮膚外用剤は定法により調製することができる。
【0028】
本発明の皮膚外用剤は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏の剤型で用いることができる。
【実施例0029】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。
【0030】
まず、実施例等に用いる植物抽出物の調製方法を示す。
【0031】
[バラ抽出物]
ブルガリア産ローザダマセナの花を水蒸気蒸留して得られる水層をバラ抽出物とした。
【0032】
[テルミナリア抽出物]
乾燥させたテルミナリアセリセアの樹皮および根を粉砕し、9質量倍量のメタノールに浸漬し、ろ過後ろ液を採取し、溶媒を留去した。得られた抽出物を乾燥させ得られた粉末を1,3-ブチレングリコールにエキス純分として1.75質量%となるように溶解し、テルミナリア抽出物とした。
【0033】
[ヒト新生児由来表皮角化細胞を用いた試験]
ヒト新生児由来表皮角化細胞を3×105個/ウェルとなるように6ウェルプレートに播種し、Humedia-KG2培地にて一晩培養した。各植物抽出物を所定量添加したHumedia-KG2培地に交換し、37°C、5%CO2インキュベーター内で24時間培養した。採取した細胞から、市販のRNA抽出キット(QuickGeneRNACulturedCellKitS)を使用してRNAを抽出し、cDNA合成後に下記のプライマーを使用してサイバーグリーン法によるリアルタイムPCRにより遺伝子発現を確認した。なお、内部標準としてGAPDHを使用した。mRNA発現量は、各成分無添加の場合の発現量を1とした相対値で示した。各作用は表2に示した。
【0034】
[ヒト新生児由来皮膚線維芽細胞を用いた試験]
ヒト新生児由来皮膚線維芽細胞を6×105個/ウェルとなるように6ウェルプレートに播種し、0.5%のFBSを含有するDMEM培地にて一晩培養した。各成分を任意の濃度で溶解した0.5%のFBSを含有するDMEM培地に交換し、37°C、5%CO2インキュベーター内で24時間培養した。採取した細胞から、市販のRNA抽出キット(QuickGeneRNACulturedCellHCKitS)を使用してRNAを抽出し、cDNA合成後に下記のプライマーを使用してサイバーグリーン法によるリアルタイムPCRにより遺伝子発現を確認した。内部標準としてGAPDHを使用した。mRNA発現量は、各成分無添加の場合の発現量を1とした相対値で示した。各作用は表3に示した。
【0035】
使用したプライマー配列を表1に示す。
【0036】
【0037】
実施例、比較例は各成分の濃度が表2および表3に示す量になるように培地に溶解した。バラ抽出物およびテルミナリア抽出物はv/v%、塩酸ピリドキシンはw/v%である。
【0038】
【0039】
表2に示した通り、ヒト新生児由来表皮角化細胞において各成分を単独で用いた比較例1~比較例3と比較して、バラ抽出物、テルミナリア抽出物および塩酸ピリドキシンを各1/3量併用した実施例1では相乗的にFLGおよびTJP1の発現が増加し、相乗的にCOX2の発現が減少した。従って、本発明の皮膚外用剤は高いバリア機能改善効果を発揮する。
【0040】
【0041】
表3に示した通り、ヒト新生児由来皮膚線維芽細胞において各成分を単独で用いた比較例4~比較例6と比較して、バラ抽出物、テルミナリア抽出物および塩酸ピリドキシンを各1/3量併用した実施例2では相乗的にCOL3A1およびSOD2の発現が増加した。従って、本発明の皮膚外用剤は高い抗老化効果を発揮する。
【0042】
[実施例3]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 全量を100とする量
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)バラ抽出物 0.00001
(13)テルミナリア抽出物 0.0000001
(14)塩酸ピリドキシン 0.00001
製法:(1)~(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)~(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。冷却後40℃にて、(11)~(14)を順次加え、均一に混合する。
【0043】
[実施例4]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 全量を100とする量
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)バラ抽出物 0.0001
(10)テルミナリア抽出物 0.00001
(11)塩酸ピリドキシン 0.00001
製法:(1)に(2)および(3)を溶解する。さらに(4)~(11)を順次添加した後、十分に攪拌し、均一に混合する。
【0044】
[実施例5]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 全量を100とする量
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)バラ抽出物 0.000001
(13)テルミナリア抽出物 0.001
(14)塩酸ピリドキシン 0.005
製法:(1)~(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)~(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。(11)を添加して攪拌後、冷却し40℃にて(12)~(14)を加え、均一に混合する。
【0045】
[実施例6]美容液
(1)精製水 全量を100とする量(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル-2-オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3-ブチレングリコール 10.0
(15)L-アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)バラ抽出物 0.000002
(17)テルミナリア抽出物 0.00001
(18)塩酸ピリドキシン 0.0003
製法:(1)~(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)~(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。冷却後50℃にて(15)を、40℃にて(16)~(18)を加え、均一に混合する。
【0046】
[実施例7]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 全量を100とする量
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)グリセリン 10.0
(5)1,3-ブチレングリコール 10.0
(6)エタノール 10.0
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)香料 0.1
(9)バラ抽出物 0.0001
(10)テルミナリア抽出物 0.0005
(11)塩酸ピリドキシン 0.000001
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)~(11)を加え、均一に攪拌混合する。
【0047】
[実施例8]クレンジング料
(1)スクワラン 81.0(質量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 全量を100とする量
(4)バラ抽出物 0.00001
(5)テルミナリア抽出物 0.00001
(6)塩酸ピリドキシン 0.000005
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)~(6)を順次加え、均一に混合する。
【0048】
[実施例9]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 全量を100とする量
(8)バラ抽出物 0.00002
(9)テルミナリア抽出物 0.00002
(10)塩酸ピリドキシン 0.000001
製法:(1)~(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)~(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)~(10)を加え、均一に混合する。
【0049】
[実施例10]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ-2-エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)アルブチン 3.0
(8)L-アスコルビン酸2-グルコシド 2.5
(9)精製水 全量を100とする量
(10)酸化チタン 1.0
(11)ベンガラ 0.1
(12)黄酸化鉄 0.4
(13)バラ抽出物 0.00001
(14)テルミナリア抽出物 0.00001
(15)塩酸ピリドキシン 0.0001
(16)香料 0.1
製法:(1)~(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)~(9)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)、(12)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(13)~(16)を加え、均一に混合する。
【0050】
[実施例11]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1,3-ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)アルブチン 3.0
(11)L-アスコルビン酸2-グルコシド 2.5
(12)精製水 全量を100とする量
(13)酸化チタン 9.0
(14)タルク 7.4
(15)ベンガラ 0.5
(16)黄酸化鉄 1.1
(17)黒酸化鉄 0.1
(18)バラ抽出物 0.0005
(19)テルミナリア抽出物 0.003
(20)塩酸ピリドキシン 0.01
(21)香料 0.01
製法:(1)~(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)~(12)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(13)~(17)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(18)~(21)の成分を順次加え、均一に混合する。
【0051】
[実施例12]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1,3-ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)アルブチン 3.0
(11)L-アスコルビン酸2-グルコシド 2.5
(12)精製水 全量を100とする量
(13)バラ抽出物 0.00001
(14)テルミナリア抽出物 0.00001
(15)塩酸ピリドキシン 0.01
(16)香料 0.2
製法:(5)と(6)を(12)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)~(3)に均一に分散する。これに(7)~(11)を(12)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(13)~(16)を加え、均一に混合する。
【0052】
[実施例13]パック
(1)精製水 全量を100とする量
(2)ポリビニルアルコール 12.0(質量%)
(3)エタノール 17.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)アルブチン 3.0
(7)L-アスコルビン酸2-グルコシド 2.5
(8)バラ抽出物 0.01
(9)テルミナリア抽出物 0.001
(10)塩酸ピリドキシン 0.001
(11)香料 0.001
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)~(7)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(8)~(11)を加え、均一に混合する。