(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167003
(43)【公開日】2023-11-22
(54)【発明の名称】ポリマーを硬化させるための歯科用手持ち式装置
(51)【国際特許分類】
A61C 13/15 20060101AFI20231115BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20231115BHJP
F21L 4/02 20060101ALI20231115BHJP
F21L 4/00 20060101ALI20231115BHJP
B29C 35/08 20060101ALI20231115BHJP
F21Y 115/30 20160101ALN20231115BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231115BHJP
【FI】
A61C13/15
F21V8/00 220
F21V8/00 241
F21V8/00 267
F21V8/00 281
F21L4/02 100
F21L4/00 615
B29C35/08
F21Y115:30
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023076969
(22)【出願日】2023-05-08
(31)【優先権主張番号】22172471.9
(32)【優先日】2022-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】596032878
【氏名又は名称】イボクラール ビバデント アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100064012
【弁理士】
【氏名又は名称】浜田 治雄
(72)【発明者】
【氏名】ゼン,ブルーノ
(72)【発明者】
【氏名】ベンツ,オリバー
【テーマコード(参考)】
4F203
【Fターム(参考)】
4F203AA44
4F203AG21
4F203AH63
4F203AK03
4F203AR20
4F203DA12
4F203DC07
4F203DL00
4F203DM21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】高効率かつ省エネルギー型に構成された歯科用手持ち式装置を提供する。
【解決手段】第1の波長領域の光を放射するためのレーザダイオードを備えた第1の光源101-1と、第2の波長領域の光を放射するための第2の光源101-2とを有してなる、光を使用してポリマー107を硬化させるための歯科用手持ち式装置100に関する。第1の波長領域の強度の極大が440ないし460nmに存在し、第2の波長領域の強度の極大が400ないし420nmに存在する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の波長領域(103-1)の光を放射するためのレーザダイオードを備えた第1の光源(101-1)と;
第2の波長領域(103-2)の光を放射するための第2の光源(101-2)とを有してなる、
光を使用してポリマー(107)を硬化させるための歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項2】
第1の波長領域(103-1)の強度の極大(101-1)が440ないし460nmに存在する請求項1に記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項3】
第2の波長領域(103-2)の強度の極大(101-2)が400ないし420nmに存在する請求項1または2に記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項4】
第1の光源(101-1)が第2の光源(101-2)よりも高い放射出力を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項5】
第2の光源(101-2)がレーザダイオードあるいは発光ダイオードを備えてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項6】
第1および第2の光源(101-1,101-2)を同時に動作させるように歯科用手持ち式装置(100)が構成される請求項1ないし5のいずれかに記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項7】
歯科用手持ち式装置(100)が光ファイバの束(121)を備えてなる請求項1ないし6のいずれかに記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項8】
レーザダイオードの光が束(121)の中の光ファイバに入射するような方式でレーザダイオードが配置される請求項7に記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項9】
第1および第2の光源(101-1,101-2)の放射方向が相互に直角に延在する請求項1ないし8のいずれかに記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項10】
歯科用手持ち式装置(100)が両方の光源(101-1,101-2)の光線を重ね合わせるためのビームカプラ(111)を備えてなる請求項1ないし9のいずれかに記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項11】
ビームカプラ(111)がエッジフィルタを含んでなる請求項7に記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項12】
歯科用手持ち式装置(100)が第1および/または第2の光源(101-1,101-2)からの光を平行化するためのコリメートレンズ(113)を備えてなる請求項1ないし11のいずれかに記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項13】
歯科用手持ち式装置(100)が光を反射するための反射器(123)および/または光をコリメートするためのレンズ(125)を備えてなる請求項1ないし12のいずれかに記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項14】
反射器(123)とレンズ(125)が一体型の光学要素によって形成される請求項13に記載の歯科用手持ち式装置(100)。
【請求項15】
レーザダイオードを備えた第1の光源(101-1)によって第1の波長領域(103-1)の光を放射するステップ(S101)と;
第2の光源(101-2)によって第2の波長領域(103-2)の光を放射するステップ(S102)を含んでなる、
光を使用してポリマー(107)を硬化させる歯科方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光を使用してポリマーを硬化させるための歯科用手持ち式装置、ならびに光を使用してポリマーを硬化させる方法に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明の目的は、歯科用手持ち式装置を高効率かつ省エネルギー型に構成することである。
【課題を解決するための手段】
【0003】
前記の課題は、独立請求項の対象によって解決される。技術的に好適な実施形態が、従属請求項、発明の詳細な説明、および添付図面の対象である。
【0004】
第1の態様によれば、第1の波長領域の光を放射するためのレーザダイオードを備えた第1の光源と;第2の波長領域の光を放射するための第2の光源とを有してなる、光を使用してポリマーを硬化させるための歯科用手持ち式装置によって上記の技術的な課題が解決される。レーザダイオードの光線は僅かにしか拡散しない。レーザダイオードと発光ダイオードの組み合わせによって発生する熱がより少なくなくなり、歯科用手持ち式装置の効率が向上する。表面上のより良好な硬化と高い表面品質の両方が達成される。歯科用手持ち式装置を、より小型の蓄電池とより少ない材料消費で製造することができる。レーザダイオードによって、より大きな離間距離にある充填物も効率良く硬化させることができ、放出された光の分散も小さくなる。追加的な光源との組み合わせによって、歯科用手持ち式装置が広範囲のスペクトルを生成することができる。
【0005】
この歯科用手持ち式装置の好適な実施形態によれば、第1の波長領域の強度の極大が440ないし460nmに存在する。それによって例えば、その波長領域をレーザダイオードによって効率良く生成し得るという技術的な利点が達成される。より少ない熱生成とより少ないエネルギー消費を実現する。加えて、直線的な照射と有効な進入深度が達成される。
【0006】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、第2の波長領域の強度の極大が400ないし420nmに存在する。それによって例えば、表面上のより良好な硬化と高い表面品質が実現されるという技術的な利点が達成される。
【0007】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、第1の光源が第2の光源よりも高い放射出力を有する。それによって例えば、開始剤システムと無関係に可能な限り多くの材料に歯科用手持ち式装置を適用することができるという技術的な利点が達成される。
【0008】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、第2の光源がレーザダイオードあるいは発光ダイオードを備える。それによって例えば、極めて好適な光源を使用することができるという技術的な利点が達成される。
【0009】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、第1および第2の光源を同時に動作させるように歯科用手持ち式装置が構成される。それによって例えば、ポリマーの硬化が加速され、および/または物理的な特性の改善が実現されるという技術的な利点が達成される。
【0010】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、歯科用手持ち式装置が光ファイバの束を備える。それによって例えば、両方の光源の光が硬化させるべきポリマーに効率的に到達し得るという技術的な利点が達成される。
【0011】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、レーザダイオードの光が束の中の光ファイバに入射するような方式でレーザダイオードが配置される。それによって例えば、放出される光の均一性が改善されるという技術的な利点が達成される。
【0012】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、第1および第2の光源の放射方向が相互に直角に延在する。それによって例えば、両方の光源の光線を簡便な方式で重ね合わせることができるという技術的な利点が達成される。
【0013】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、歯科用手持ち式装置が両方の光源の光線を重ね合わせるためのビームカプラを備える。それによって例えば、別々の位置に光源を配置可能で、かつ相互に干渉させないという技術的な利点が達成される。
【0014】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、ビームカプラがエッジフィルタを備える。それによって例えば、光線のうちの特定の波長領域を吸収し得るという技術的な利点が達成される。
【0015】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、歯科用手持ち式装置が第1および/または第2の光源からの光を平行化するためのコリメートレンズを備える。それによって例えば、簡便な方式で伝送することができる平行な光線を生成し得るという技術的な利点が達成される。
【0016】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、歯科用手持ち式装置が光を反射するための反射器および/または光をコリメートするためのレンズを備える。それによって例えば、射出瞳が均一に発光し、および/または放射される光の良好なコリメーションが実現されるという技術的な利点が達成される。
【0017】
この歯科用手持ち式装置の別の好適な実施形態によれば、反射器とレンズが一体型の光学要素によって形成される。それによって例えば、歯科用手持ち式装置の構造が単純化されるという技術的な利点が達成される。
【0018】
第2の態様によれば、レーザダイオードを備えた第1の光源によって第1の波長領域の光を放射するステップと;第2の光源によって第2の波長領域の光を放射するステップを含んでなる、光を使用してポリマーを硬化させる歯科方法によって技術的な課題が解決される。それによって、前述した第1の態様に係る歯科用手持ち式装置と同様な技術的な利点が達成される。
【0019】
次に、本発明の実施例につき、添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図2】生成される光のスペクトルを示した説明図である。
【
図4】歯科用手持ち式装置の実施形態を示した概略構成図である。
【
図5】歯科用手持ち式装置の実施形態を示した別の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1には、光によってポリマーを硬化させるための歯科用手持ち式装置100が示されている。歯科用手持ち式装置100は、第1の波長領域103-1の光を放射するためのレーザダイオードを備えた第1の光源101-1を含む。さらに、歯科用手持ち式装置100は、第2の波長領域103-2の光を放射するための第2の光源101-2を含む。第1および第2の光源101-1と101-2は、歯科用手持ち式装置100の内部に配置される。波長領域103-1と103-2は相互に異なるが、部分的に重複することもできる。
【0022】
両方の光源101-1および101-2の光は、光誘導によって硬化する歯科充填物等のポリマー107に光導体105を介して伝導される。両方の光源101-1および101-2にエネルギー供給するために、歯科用手持ち式装置100が例えば蓄電池を含む。両方の光源101-1および101-2は、適宜な電子回路によって相互に独立して制御することができる。
【0023】
光源101-2は、レーザダイオードあるいは発光ダイオードを含むことができる。歯科用手持ち式装置100は、光源101-1および101-2を同時に動作させるように構成される。その方式によって、各光源101-1と101-2のスペクトルを重ね合わせて、共に歯科用手持ち式装置100から放射することができる。
【0024】
発光ダイオードは、順方向に電流が流された場合に自発発光によって光を放射する半導体素子である。逆方向においては、発光ダイオードは通流を遮断する。放射される光の波長は、ダイオードの半導体材料ならびにドーピングに依存する。発光ダイオードとして、例えば460nmあるいは410nmの波長を有する光を放射する窒化インジウムガリウム(InGaN)発光ダイオードを使用することができる。
【0025】
レーザダイオードは、誘導発光によってコヒレントなレーザ放射線を生成する半導体素子である。レーザダイオード内において、強度のドーピングによって高い電流密度におけるp-n接合が推進される。素子の末端面が部分反射性であり、従って光共振器を形成し、その中で光定常波を生成することができる。その場合に半導体材料の選択が放射される波長を決定する。レーザダイオードとして、例えば窒化ガリウムに基づいた青色レーザダイオードを使用することができる。レーザダイオードの光は、例えば0ないし5°の開き角を有する。レーザダイオードの高い指向性の放射線によって、大きな離間距離を介しても強度を維持することができる。加えて、ポリマー内へのより大きな進入深度が達成される。
【0026】
図2には、歯科用手持ち式装置100のスペクトル放射出力が波長に相関して示されている。スペクトル放射出力は、2個の頂点(ピーク)を有する。第1のピークが450nmの波長に存在し、第1の光源101-1によって生成される。第2のピークは410nmの波長に存在し、第2の光源101-2によって生成される。波長領域103-1のピークは、第2の波長領域103-2のピークに比べて高い出力を有する。第1の光源101-1は、第2の光源101-2に比べてより高い出力の光を生成するように構成される。
【0027】
図3には、光を使用してポリマーを硬化させる歯科方法のブロック線図が示されている。この歯科方法は、レーザダイオードを備えた第1の光源101-1によって第1の波長領域103-1の光を放射するステップステップS101を含む。この歯科方法はさらに、第2の光源101-2によって第2の波長領域の光を放射するステップS102を含む。
【0028】
第1の光源101-1としてのレーザダイオードによって、貫通硬化のための主光線が450nm付近の波長領域で生成される。レーザダイオードあるいは発光ダイオードを含む第2の光源101-2によって、410nm付近の第2の波長領域の光が生成される。両方の光源101-1および101-2の光は、光学機構によって光硬化性の歯科材料に伝導される。
【0029】
レーザダイオードは高い効率を有し、従って歯科用手持ち式装置100の蓄電池がより長く持続する。加えて、レーザダイオード101-2の光放射は指向性が高い。放射される光の拡散が小さいため、より遠距離にある充填物を硬化させることもできる。
【0030】
図4には、歯科用手持ち式装置100の実施形態が概略的に示されている。歯科用手持ち式装置100は、手持ち部109を備える。手持ち部109内に、450nmの波長を有する光を放射するレーザダイオードを備えた第1の光源101-1が存在する。手持ち部内にはさらに、405nmの波長を有する光を放射する発光ダイオードを有する第2の光源が存在する。
【0031】
450nmの波長を有する光と405nmの波長を有する光は、いずれもコリメートレンズ113を介して伝導される。コリメートレンズ113は、光源101-1と101-2からの略平行な放射経路を有する光を生成するように機能する。このコリメーションは、特定の方向に光を放射させるように機能する。
【0032】
その後、両方の光源101-1および101-2の平行な光が、波長結合を行うためのビームカプラとしてのエッジフィルタ111を介して伝導される。エッジフィルタ111によって両方の光源101-1および101-2の光線が重ね合わせられ、同じ方向に誘導される。エッジフィルタ111は、多少相互に離間していてエッジフィルタが伝送(通過)あるいは吸収(遮断)する、2つのスペクトル領域を有する。ビームカプラは、例えば両方の光源101-1と101-2の放射経路内で45°の角度で配置された円盤によって形成される。レーザダイオードの光線はその円盤を直線的に通過し、他方発光ダイオードの光線はビームカプラの表面によって反射される。その方式によって、レーザダイオードと発光ダイオードの光線を効率的に重ね合わせることができる。エッジフィルタ111は、例えば光源101-1から放射される波長よりも長いものである波長以上の波長領域を遮断する。
【0033】
手持ち部109から、コリメートされた(平行な)光線115が放出される。その光線115は、照射ヘッド117に誘導される。その照射ヘッドが焦点レンズ119を備え、それによって光線115が集束される。
【0034】
照射ヘッド117の内部には、光ファイバの束121が配置される。焦点化された光線が光ファイバの束121に入射される。光ファイバの束121は、手持ち部109からの光をポリマー107が存在する位置に誘導するように機能する。
【0035】
その場合に歯科用手持ち式装置100のレーザダイオードは、ファイバの束121の内部でのみ発光する。それによって、レーザダイオードの光はファイバの束121の内部にのみ入射する。そのため、歯科用手持ち式装置100が例えばピンホールブラインドを備えることができ、そのピンホールブラインドは、レーザダイオードの光を光ファイバの束121の内側の一部のみに入射させ、光ファイバの束121の外側の部分は照射させないように機能する。束121の外側のファイバは、レーザダイオードによって照射されない。他方、発光ダイオードの光は、光ファイバの束121の内側の一部のみに入射することはなく、むしろ光ファイバの束121の外側の部分にも入射する。それによって、放出側におけるより高い均一性と、より良好な放射特性を達成することができる。
【0036】
その後、束121から光が放出され、例えばパラボラ形式の反射器123に入射する。反射器123によって、射出瞳を均一に発光させることができる。反射後に照射ヘッド117からの光線がレンズ125を介して放射される。レンズ125によって、再度コリメーションが実行される。反射器123とレンズ125は、単一の透明な部材から製造することができ、例えば一体型の透明な光学要素によって形成することができる。
【0037】
この構成によって、射出瞳内の高い均一性と、小さなフィールド角度、ならびに良好なコリメーションが達成される。手持ち部109と照射ヘッド117の間のインタフェースに光線のコリメータが形成される。高い出力を有する多色性の光を歯科用装置100から放射することができる。
【0038】
図5には、別の歯科用手持ち式装置100の実施形態が概略的に示されている。この実施形態によれば、焦点レンズ119が手持ち部109の内部に配置される。それによって、手持ち部109からの焦点化された光線が手持ち部109と照射ヘッド117の間のインタフェースに放出される。
【0039】
照射ヘッド117内には、同様に光ファイバの束121が配置される。レーザダイオードがファイバの束121に対して発光する。照射ヘッド117は、弾力性に形成し、多様な直径を有することができる。それによって、接近困難な箇所においてもポリマー107への照射を実行することができる。照射ヘッド117は、射出成形部材によって形成することができる。
【0040】
この歯科用手持ち式装置100の実施形態においても、射出瞳内の高い均一性と、小さなフィールド角度、ならびに良好なコリメーションが達成される。手持ち部109と照射ヘッド117の間のインタフェースに焦点化された光線が形成され、それを簡便な方式で光ファイバ121に結合することができる。加えて、高い出力を有する多色性の光を歯科用装置100から放射することができる。
【0041】
本発明の個々の実施形態に関連して説明および図示した全ての特徴を、多様な組み合わせで本発明の対象とすることができ、それによって同時に有効な利点が達成される。
【0042】
全ての方法ステップは、各方法ステップを実行するために適した装置を使用して実行することができる。対象である特徴によって実行される全ての機能は、この方法における方法ステップとすることができる。
【0043】
本発明の保護範囲は添付の特許請求の範囲によって定義され、説明中に記述されたあるいは図示された特徴によって限定されるものではない。
【符号の説明】
【0044】
100 歯科用手持ち式装置
101 光源
103 波長領域
105 光導体
107 ポリマー
109 手持ち部
111 エッジフィルタ
113 コリメートレンズ
115 光線
117 照射ヘッド
119 焦点レンズ
121 光ファイバの束
123 反射器
125 レンズ
【外国語明細書】