(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167114
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】排気浄化装置
(51)【国際特許分類】
F01N 3/28 20060101AFI20231116BHJP
F01N 3/08 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
F01N3/28 301A
F01N3/08 A
F01N3/28 301C
F01N3/28 301W
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022078028
(22)【出願日】2022-05-11
(71)【出願人】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社SUBARU
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】弁理士法人青海国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 考
【テーマコード(参考)】
3G091
【Fターム(参考)】
3G091AA02
3G091AA17
3G091AA24
3G091AA28
3G091AB03
3G091AB06
3G091BA14
3G091CB01
3G091DB06
3G091DB10
3G091EA05
3G091EA21
3G091EA33
3G091EA34
3G091EA35
3G091HA08
3G091HA36
3G091HA37
(57)【要約】
【課題】燃費を向上させる。
【解決手段】排気浄化装置は、エンジンと接続された第1排気管と、前記第1排気管の下流側に接続され、三元触媒を収容する第1ハウジングと、前記第1ハウジングの下流側に接続された第2排気管と、前記第2排気管の下流側に接続され、窒素酸化物吸蔵触媒を収容する第2ハウジングと、を備え、前記三元触媒は、第1領域と、前記第1領域よりもOSC能が低い第2領域とを有し、前記第1領域は、前記第1排気管から前記第1ハウジング内に送られるガス流れの中心軸上に配置される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンと接続された第1排気管と、
前記第1排気管の下流側に接続され、三元触媒を収容する第1ハウジングと、
前記第1ハウジングの下流側に接続された第2排気管と、
前記第2排気管の下流側に接続され、窒素酸化物吸蔵触媒を収容する第2ハウジングと、
を備え、
前記三元触媒は、第1領域と、前記第1領域よりもOSC能が低い第2領域とを有し、
前記第1領域は、前記第1排気管から前記第1ハウジング内に送られるガス流れの中心軸上に配置される、
排気浄化装置。
【請求項2】
前記第1領域は、前記第1排気管の延長線上に配置される、
請求項1に記載の排気浄化装置。
【請求項3】
前記三元触媒のOSC能は、前記中心軸から離れるにつれて低くなるように分布している、
請求項1または2に記載の排気浄化装置。
【請求項4】
前記第1ハウジングは、
前記三元触媒を収容する円筒部と、
前記第1排気管と前記円筒部とを接続し、上流側から下流側に進むにつれて拡径する第1拡径部と、
前記第2排気管と前記円筒部とを接続し、下流側から上流側に進むにつれて拡径する第2拡径部と、
を有し、
前記第1拡径部の拡径度合いは、前記第2拡径部の拡径度合いよりも大きい、
請求項1または2に記載の排気浄化装置。
【請求項5】
前記第1ハウジングは、
前記三元触媒を収容する円筒部と、
前記第1排気管と前記円筒部とを接続し、上流側から下流側に進むにつれて拡径する第1拡径部と、
前記第2排気管と前記円筒部とを接続し、下流側から上流側に進むにつれて拡径する第2拡径部と、
を有し、
前記第1拡径部の拡径度合いは、前記第2拡径部の拡径度合いよりも大きい、
請求項3に記載の排気浄化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気浄化装置では、排気ガス中の有害成分を浄化するために、種々の触媒が用いられている。そのような触媒として、排気ガス中の窒素酸化物(以下、NOxとも呼ぶ。)を吸蔵可能な窒素酸化物吸蔵触媒がある。窒素酸化物吸蔵触媒におけるNOxを吸蔵する能力であるNOx吸蔵能力は、窒素酸化物吸蔵触媒に吸蔵されているNOxの量であるNOx吸蔵量が増大するにつれて低下する。そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、排気ガスの空燃比を一時的にリッチにするNOxパージと呼ばれる処理が行われる。NOxパージによって、窒素酸化物吸蔵触媒に吸蔵されたNOxが還元されることにより浄化され、窒素酸化物吸蔵触媒のNOx吸蔵能力が回復する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、エンジンと連通する排気流路において、窒素酸化物吸蔵触媒より上流に三元触媒が設けられる場合がある。三元触媒は、酸素を貯蔵する能力であるOSC能を有する。ゆえに、NOxパージが行われた場合において、リッチ化された排気ガスが三元触媒を通過する際に、排気ガス中の成分のうちNOxを浄化するための成分の一部が三元触媒に貯蔵されている酸素と反応する。それにより、NOxを浄化するために消費される燃料が多くなり、燃費が悪化する。
【0005】
そこで、本発明は、燃費を向上させることが可能な排気浄化装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一実施の形態に係る排気浄化装置は、
エンジンと接続された第1排気管と、
前記第1排気管の下流側に接続され、三元触媒を収容する第1ハウジングと、
前記第1ハウジングの下流側に接続された第2排気管と、
前記第2排気管の下流側に接続され、窒素酸化物吸蔵触媒を収容する第2ハウジングと、
を備え、
前記三元触媒は、第1領域と、前記第1領域よりもOSC能が低い第2領域とを有し、
前記第1領域は、前記第1排気管から前記第1ハウジング内に送られるガス流れの中心軸上に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、燃費を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る車両の吸排気システムの概略構成を示す模式図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る制御装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る排気浄化装置において、通常時に排気ガスが三元触媒を通過する様子を示す模式図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る排気浄化装置において、NOxパージ時に排気ガスが三元触媒を通過する様子を示す模式図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る三元触媒におけるOSC能の分布の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、変形例に係る排気浄化装置において、通常時に排気ガスが三元触媒を通過する様子を示す模式図である。
【
図8】
図8は、変形例に係る排気浄化装置において、NOxパージ時に排気ガスが三元触媒を通過する様子を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
<車両の吸排気システムの概要>
図1~
図3を参照して、本発明の実施形態に係る車両1の吸排気システム2の概要について説明する。本発明の実施形態に係る排気浄化装置3は、車両1の吸排気システム2に設けられる。
【0011】
図1は、車両1の吸排気システム2の概略構成を示す模式図である。
図1に示されるように、吸排気システム2は、エンジン10と、吸気流路20と、排気流路30とを備える。
【0012】
エンジン10は、例えば、火花点火式の内燃機関である。エンジン10は、1つまたは複数の気筒11を有する。
図1では、理解を容易にするために、エンジン10に設けられる複数の気筒11のうちの1つの気筒11のみが示されている。気筒11には、ピストン12が摺動自在に設けられている。気筒11の内部には、燃焼室13が形成される。燃焼室13は、気筒11の内面と、ピストン12の冠面とにより区画される。気筒11には、燃焼室13に臨む点火プラグ14が設けられている。また、気筒11には、燃焼室13に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁15が設けられている。燃焼室13には、空気および燃料を含む混合気が形成される。当該混合気が、点火プラグ14により点火され、燃焼する。それにより、各気筒11内のピストン12が直線往復運動を行い、各ピストン12と接続されているクランクシャフトへ動力が伝達される。
【0013】
なお、燃料噴射弁15は、燃焼室13内に燃料を直接噴射する形式のものに限定されない。例えば、燃料噴射弁15は、吸気流路20に設けられ、吸気流路20内に燃料を噴射してもよい。この場合、燃料は、吸気とともに、燃焼室13へ吸入される。
【0014】
エンジン10の各燃焼室13は、吸気ポートを介して吸気流路20と連通しており、排気ポートを介して排気流路30と連通している。各気筒11には、吸気ポートを開閉可能な吸気バルブ16と、排気ポートを開閉可能な排気バルブ17が設けられている。吸気バルブ16および排気バルブ17が駆動されることにより、燃焼室13への吸気の供給、および、燃焼室13からの排気ガスの排出が行われる。
【0015】
吸気流路20は、エンジン10と接続され、エンジン10の燃焼室13に供給される空気が流通する流路である。吸気流路20の上流側の端部には、車両1の外部から外気が取り込まれる図示しない吸気口が設けられている。吸気流路20のうち吸気口より下流側には、エアフィルタ21が設けられている。エアフィルタ21は、吸気流路20を流通する空気に含まれる異物を除去する。吸気流路20のうちエアフィルタ21より下流側には、スロットルバルブ22が設けられる。スロットルバルブ22は、吸気流路20を通って、エンジン10に送られる吸気の流量を調整する。エンジン10に送られる吸気の流量は、スロットルバルブ22の開度に応じて変化する。
【0016】
吸気流路20のうちスロットルバルブ22より下流側には、サージタンク23が設けられる。サージタンク23には、エンジン10に送られる吸気が一時的に溜められる。吸気流路20のうちサージタンク23より下流側には、図示しないインテークマニホールドが設けられる。インテークマニホールドは、エンジン10の各気筒11に向けて分岐し、各気筒11の吸気ポートと接続される。
【0017】
吸気流路20では、吸気口から外気が取り込まれる。取り込まれた空気は、エアフィルタ21を通過した後、スロットルバルブ22およびサージタンク23を順に通過してエンジン10に送られる。
【0018】
吸気流路20には、エアフローメータ24が設けられる。エアフローメータ24は、吸気流路20へ吸入され吸気流路20を流通する空気の流量である吸入空気量を検出する。エアフローメータ24は、例えば、エアフィルタ21とスロットルバルブ22との間に設けられる。
【0019】
排気流路30は、エンジン10と接続され、エンジン10の燃焼室13から排出される排気ガスが流通する流路である。排気流路30の下流側の端部には、車両1の外部へ排気ガスが排出される図示しない排気口が設けられている。排気流路30には、図示しないエキゾーストマニホールドが設けられる。エキゾーストマニホールドは、エンジン10の各気筒11に向けて分岐し、各気筒11の排気ポートと接続される。
【0020】
排気流路30のうちエキゾーストマニホールドより下流側には、三元触媒31が設けられる。三元触媒31は、排気ガス中の炭化水素(HC)および一酸化炭素(CO)を酸化させ、排気中のNOxを還元させることによって、これらの有害成分を無害な水蒸気(H2O)、二酸化炭素(CO2)および窒素(N2)に浄化する。三元触媒31は、酸素を貯蔵する能力であるOSC能を有している。OSC能は、三元触媒31に含まれるセリア(CeO2)等の成分によって実現される。
【0021】
排気流路30のうち三元触媒31より下流側には、窒素酸化物吸蔵触媒32が設けられる。窒素酸化物吸蔵触媒32は、排気ガス中のNOxを吸蔵可能な触媒である。
【0022】
エンジン10から排出される排気ガスは、三元触媒31および窒素酸化物吸蔵触媒32を順に通過した後、排気口から車両1の外部へ放出される。窒素酸化物吸蔵触媒32に流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比より大きい空燃比であるリーン空燃比となる場合に、浄化されずに三元触媒31を通過したNOxを窒素酸化物吸蔵触媒32によって吸蔵することができる。
【0023】
排気流路30には、上流側NOx濃度センサ33と、下流側NOx濃度センサ34とが設けられる。上流側NOx濃度センサ33は、三元触媒31と窒素酸化物吸蔵触媒32との間に設けられ、窒素酸化物吸蔵触媒32へ流入する排気ガス中のNOxの濃度を検出する。下流側NOx濃度センサ34は、排気流路30のうち窒素酸化物吸蔵触媒32より下流側に設けられ、窒素酸化物吸蔵触媒32から流出する排気ガス中のNOxの濃度を検出する。
【0024】
排気浄化装置3は、上述した三元触媒31、窒素酸化物吸蔵触媒32、上流側NOx濃度センサ33および下流側NOx濃度センサ34を含む。また、排気浄化装置3は、排気流路30を形成する部材として、第1排気管41と、第2排気管42と、第3排気管43と、第1ハウジング51と、第2ハウジング52とを備える。
【0025】
第1排気管41は、エンジン10と接続される。具体的には、第1排気管41は、エキゾーストマニホールドを介してエンジン10の排気ポートと接続されている。第1ハウジング51は、第1排気管41の下流側に接続される。つまり、第1排気管41の下流端と第1ハウジング51の上流端とが、互いに接続されている。第1ハウジング51は、三元触媒31を収容する。
【0026】
第2排気管42は、第1ハウジング51の下流側に接続される。つまり、第1ハウジング51の下流端と第2排気管42の上流端とが、互いに接続されている。第2排気管42に、上流側NOx濃度センサ33が設けられる。第2ハウジング52は、第2排気管42の下流側に接続される。つまり、第2排気管42の下流端と第2ハウジング52の上流端とが、互いに接続されている。第2ハウジング52は、窒素酸化物吸蔵触媒32を収容する。
【0027】
第3排気管43は、第2ハウジング52の下流側に接続される。つまり、第2ハウジング52の下流端と第3排気管43の上流端とが、互いに接続されている。第3排気管43に、下流側NOx濃度センサ34が設けられる。第3排気管43は、排気流路30の排気口と接続されている。
【0028】
排気浄化装置3は、制御装置60を備える。制御装置60は、1つまたは複数のプロセッサ61と、プロセッサ61に接続される1つまたは複数のメモリ62と、を有する。プロセッサ61は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を含む。メモリ62は、例えば、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを含む。ROMは、CPUが使用するプログラムおよび演算パラメータ等を記憶する記憶素子である。RAMは、CPUにより実行される処理に用いられる変数およびパラメータ等のデータを一時記憶する記憶素子である。
【0029】
制御装置60は、吸排気システム2に設けられる各装置(例えば、点火プラグ14、燃料噴射弁15、スロットルバルブ22、エアフローメータ24、上流側NOx濃度センサ33および下流側NOx濃度センサ34等)と通信を行う。制御装置60と各装置との通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信を用いて実現される。
【0030】
図2は、制御装置60の機能構成の一例を示すブロック図である。例えば、
図2に示されるように、制御装置60は、取得部60aと、制御部60bとを有する。なお、取得部60aまたは制御部60bにより行われる以下で説明する処理を含む各種処理は、プロセッサ61によって実行され得る。詳細には、メモリ62に記憶されているプログラムをプロセッサ61が実行することにより、各種処理が実行される。
【0031】
取得部60aは、制御部60bが行う処理において用いられる各種情報を取得し、制御部60bへ出力する。例えば、取得部60aは、エアフローメータ24、上流側NOx濃度センサ33および下流側NOx濃度センサ34から情報を取得する。
【0032】
制御部60bは、吸排気システム2内の各装置の動作を制御する。具体的には、制御部60bは、エンジン10の動作を制御する。例えば、制御部60bは、点火プラグ14による点火タイミングを制御する。また、例えば、制御部60bは、燃料噴射弁15による燃料噴射における燃料噴射タイミングおよび燃料噴射量を制御する。また、例えば、制御部60bは、スロットルバルブ22の開度を制御する。
【0033】
ここで、制御部60bは、燃料噴射量等を制御することによって、エンジン10から排出される排気ガスの空燃比を制御できる。具体的には、制御部60bは、窒素酸化物吸蔵触媒32に吸蔵されたNOxを還元するために、排気ガスの空燃比を一時的にリッチにするNOxパージを実行することができる。
【0034】
なお、本実施形態に係る制御装置60が有する機能は複数の装置に分割されてもよく、複数の機能が1つの装置によって実現されてもよい。制御装置60が有する機能が複数の装置に分割される場合、当該複数の装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。
【0035】
図3は、制御装置60が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図3に示される制御フローは、例えば、予め設定された時間間隔で繰り返される。
【0036】
図3に示される制御フローが開始されると、まず、ステップS101において、制御部60bは、窒素酸化物吸蔵触媒32に吸蔵されているNOxの量であるNOx吸蔵量を算出する。
【0037】
ステップS101では、例えば、制御部60bは、エアフローメータ24、上流側NOx濃度センサ33および下流側NOx濃度センサ34の検出結果に基づいて、NOx吸蔵量の単位時間あたりの増量を算出する。具体的には、制御部60bは、吸入吸気量と、窒素酸化物吸蔵触媒32へ流入する排気ガス中のNOxの濃度とに基づいて、窒素酸化物吸蔵触媒32への単位時間あたりのNOxの流入量を算出できる。また制御部60bは、吸入吸気量と、窒素酸化物吸蔵触媒32から流出する排気ガス中のNOxの濃度とに基づいて、窒素酸化物吸蔵触媒32からの単位時間あたりのNOxの流出量を算出できる。そして、制御部60bは、窒素酸化物吸蔵触媒32への単位時間あたりのNOxの流入量と、窒素酸化物吸蔵触媒32からの単位時間あたりのNOxの流出量との差を、NOx吸蔵量の単位時間あたりの増量として算出できる。制御部60bは、このように算出されたNOx吸蔵量の単位時間あたりの増量を積算することによって、NOx吸蔵量を算出できる。
【0038】
ステップS101の次に、ステップS102において、制御部60bは、NOx吸蔵量が閾値より大きいか否かを判定する。ステップS102の閾値は、窒素酸化物吸蔵触媒32のNOx吸蔵能力を回復させる必要が生じる程度までNOx吸蔵能力が低下したか否かを判断し得る値に設定される。NOx吸蔵量が閾値より大きい場合が、窒素酸化物吸蔵触媒32のNOx吸蔵能力を回復させる必要が生じている場合に相当する。
【0039】
NOx吸蔵量が閾値より大きいと判定された場合(ステップS102でYES)、ステップS103に進み、制御部60bは、NOxパージを実行し、
図3に示される制御フローは終了する。一方、NOx吸蔵量が閾値より大きいと判定されなかった場合(ステップS102でNO)、
図3に示される制御フローは終了する。
【0040】
上記では、窒素酸化物吸蔵触媒32の数が1つである例を説明した。ただし、窒素酸化物吸蔵触媒32の数は、2つ以上であってもよい。この場合、複数の窒素酸化物吸蔵触媒32は、排気流路30のうち三元触媒31より下流側に直列的に設けられ、三元触媒31から排出される排気ガスは、窒素酸化物吸蔵触媒32の各々を順に通過する。
【0041】
<排気浄化装置の詳細>
図4~
図6を参照して、本発明の実施形態に係る排気浄化装置3の詳細について説明する。
【0042】
上述したように、排気浄化装置3では、窒素酸化物吸蔵触媒32のNOx吸蔵能力を回復させるために、NOxパージが行われる。NOxパージが行われた場合において、リッチ化された排気ガスが三元触媒31を通過する際に、排気ガス中の成分のうちNOxを浄化するための成分の一部が三元触媒31に貯蔵されている酸素と反応する。それにより、NOxを浄化するために消費される燃料が多くなり、燃費が悪化するおそれがある。そこで、本実施形態では、NOxパージに利用される燃料の増加を抑制し、燃費を向上させるための工夫が、三元触媒31に施されている。以下、
図4~
図6を参照して、三元触媒31およびその周囲の構成について詳細に説明する。
【0043】
図4は、排気浄化装置3において、通常時に排気ガスが三元触媒31を通過する様子を示す模式図である。
図4および後述する
図5、
図7、
図8では、矢印によって、排気ガスの流れが示されている。通常時は、NOxパージが行われていない時である。排気ガスの流量は、エンジン10における混合気の空燃比に応じて変化する。エンジン10のトルクは、基本的には、エンジン10への燃料の供給量によって決まる。ゆえに、エンジン10のトルクが一定である場合、空燃比が高いほど排気ガスの流量は大きくなる。通常時には、空燃比が理論空燃比と一致する、または、理論空燃比より高い。一方、NOxパージ時には、空燃比が理論空燃比より低くなる。ゆえに、通常時(例えば、空燃比が高いリーン燃焼時)の排気ガスの流量は、空燃比が低いNOxパージ時の排気ガスの流量と比べて大きくなる。
【0044】
図4に示されるように、三元触媒31を収容する第1ハウジング51は、円筒部51aと、第1拡径部51bと、第2拡径部51cとを有する。
【0045】
円筒部51aは、三元触媒31を収容する。三元触媒31は、円柱形状を有する。
図4の例では、三元触媒31の中心軸は、左右方向に延在している。円筒部51aは、円筒形状を有する。
図4の例では、円筒部51aの中心軸は、左右方向に延在している。円筒部51aの内径は、三元触媒31の外径よりも大きい。円筒部51aの軸方向長さは、三元触媒31の軸方向長さよりも長い。円筒部51aは、三元触媒31と同軸上に配置される。円筒部51aの上流側(
図4の例では左側)の端部は、三元触媒31の上流側の端部よりも上流側に位置する。円筒部51aの下流側(
図4の例では右側)の端部は、三元触媒31の下流側の端部よりも下流側に位置する。つまり、三元触媒31の外周面は、全域に亘って、円筒部51aの内周面と対向している。
【0046】
第1拡径部51bは、第1排気管41と円筒部51aとを接続し、上流側から下流側に進むにつれて拡径する。
図4の例では、第1排気管41は、円筒部51aと同軸上に配置される。第1拡径部51bは、円錐台形状を有する。
【0047】
第2拡径部51cは、第2排気管42と円筒部51aとを接続し、下流側から上流側に進むにつれて拡径する。
図4の例では、第2排気管42は、円筒部51aと同軸上に配置される。第2拡径部51cは、円錐台形状を有する。
【0048】
三元触媒31は、互いにOSC能が異なる第1領域31aおよび第2領域31bを有する。
図4では、第1領域31aが破線によって示されている。第2領域31bのOSC能は、第1領域31aのOSC能よりも低い。具体的には、第2領域31bでは、第1領域31aと比べ、OSC能を実現するためのセリア等の成分の濃度が低くなっている。
【0049】
図4の例では、第1領域31aは、三元触媒31の中心軸と同軸上に配置される。第1領域31aは、三元触媒31のうち径方向内側に配置される。第1領域31aは、円柱形状を有する。第1領域31aは、三元触媒31の上流側の端部から下流側の端部までに亘って延在している。第2領域31bは、三元触媒31のうち第1領域31aを除いた領域である。第2領域31bは、三元触媒31のうち径方向外側に配置される。第2領域31bは、円筒形状を有する。
【0050】
第1領域31aは、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られるガス流れ(具体的には、排気ガスの流れ)の中心軸70上に配置される。第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスの流れは、実際には、第1排気管41の下流側の端部の出口において、径方向外側に拡がる。中心軸70は、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスの分布の中心を通る。つまり、中心軸70は、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスの主たる流れ方向を示す軸である。中心軸70は、例えば、第1排気管41の中心軸と一致する。ゆえに、第1領域31aは、第1排気管41の延長線上に配置される。なお、第1排気管41の延長線は、第1排気管41の延材方向に沿って延びる線であり、例えば、第1排気管41の中心軸の延長線である。
【0051】
図4中で矢印によって示されるように、NOxパージ時と比べて排気ガスの流量が大きくなる通常時には、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスは、第1ハウジング51内で、基本的には、中心軸70に沿って流れる。ゆえに、三元触媒31において、排気ガスは、基本的には、第1領域31aのみを通過し、第2領域31bには通過しない。第2排気管42は、第1領域31aに対して三元触媒31の軸方向に並んでいる。ゆえに、第1領域31aを通過した排気ガスは、第2排気管42に円滑に送られる。
【0052】
図5は、排気浄化装置3において、NOxパージ時に排気ガスが三元触媒31を通過する様子を示す模式図である。上述したように、NOxパージ時の排気ガスの流量は、通常時の排気ガスの流量と比べて小さくなる。ゆえに、
図5中で矢印によって示されるように、NOxパージ時には、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスは、第1拡径部51b内で、径方向外側に拡がりながら下流側に進む。ゆえに、三元触媒31において、排気ガスは、第1領域31aのみならず、第2領域31bにも通過する。よって、三元触媒31において、排気ガスの流れる領域は、第1領域31aと第2領域31bとに分散する。第1領域31aおよび第2領域31bを通過した排気ガスは、第2拡径部51cを通った後、第2排気管42に送られる。
【0053】
以上説明したように、排気浄化装置3では、三元触媒31は、第1領域31aと、第1領域31aよりもOSC能が低い第2領域31bとを有する。そして、第1領域31aは、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られるガス流れの中心軸70上に配置される。それにより、通常時には、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスを、三元触媒31の第1領域31aに通過させることができるので、三元触媒31のOSC能を適切に発揮させることができる。一方、NOxパージ時には、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスの一部を第2領域31bに通過させることができるので、排気ガス中の成分のうちNOxを浄化するための成分が三元触媒31に貯蔵されている酸素と反応することを抑制できる。ゆえに、NOxパージに利用される燃料の増加を抑制できるので、燃費を向上させることができる。
【0054】
ここで、
図4および
図5の例では、第1ハウジング51において、第1拡径部51bの拡径度合いは、第2拡径部51cの拡径度合いよりも大きい。拡径度合いは、軸方向に単位長さ進んだ場合の内径の拡がり度合いを意味する。拡径度合いとしては、例えば、テーパの大きさが挙げられる。
図4および
図5の例では、第1拡径部51bのテーパは、第2拡径部51cのテーパよりも大きい。それにより、NOxパージ時に、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスを第1拡径部51b内で径方向外側に拡がらせ、三元触媒31の第2領域31bに送ることが適切に実現される。
【0055】
図6は、三元触媒31におけるOSC能の分布の一例を示す図である。具体的には、
図6では、三元触媒31におけるOSC能の径方向の分布が示されている。
図6中の縦軸は三元触媒31の径方向位置を示し、
図6中の横軸はOSC能を示す。
図6では、横軸が三元触媒31の中心軸と一致する。
図6の例では、三元触媒31のOSC能は、三元触媒31の中心軸上で最大となっている。そして、三元触媒31のOSC能は、三元触媒31の中心軸から径方向外側に進むにつれて徐々に低くなっている。第1領域31aは、OSC能が基準OSC能より高い領域に相当する。一方、第2領域31bは、OSC能が基準OSC能以下になっている領域に相当する。
【0056】
ここで、排気浄化装置3では、三元触媒31の中心軸は、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られるガス流れの中心軸70(
図4および
図5を参照)と一致する。ゆえに、
図6の例では、三元触媒31のOSC能は、中心軸70から離れるにつれて低くなるように分布している。それにより、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られるガス流れの中心軸70上に配置される第1領域31aのOSC能を高くし、第2領域31bのOSC能を低くすることが適切に実現される。また、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスの流量は、中心軸70から離れるにつれて小さくなるように分布している。ゆえに、三元触媒31のOSC能を、第1ハウジング51内での排気ガスの流量の分布と同様に、中心軸70から離れるにつれて低くなるように分布させることによって、通常時に、三元触媒31のOSC能をより適切に発揮させることができる。
【0057】
上記では、三元触媒31におけるOSC能の分布の一例として
図6の例を説明した。ただし、三元触媒31におけるOSC能の分布は、
図6の例に限定されない。例えば、三元触媒31において、OSC能が径方向に階段状に変化していてもよい。また、例えば、三元触媒31において、中心軸70から離れるにつれてOSC能が高くなる部分が存在してもよい。また、例えば、第1領域31aにおいて、OSC能が径方向位置によらず一定であってもよい。また、例えば、第2領域31bにおいて、OSC能が径方向位置によらず一定であってもよい。
【0058】
<排気浄化装置の効果>
本発明の実施形態に係る排気浄化装置3の効果について説明する。
【0059】
本実施形態に係る排気浄化装置3では、三元触媒31は、第1領域31aと、第1領域31aよりもOSC能が低い第2領域31bとを有する。そして、第1領域31aは、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られるガス流れの中心軸70上に配置される。それにより、通常時には、三元触媒31の第1領域31aに排気ガスを通過させることができるので、三元触媒31のOSC能を適切に発揮させることができる。一方、NOxパージ時には、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスの一部を第2領域31bに通過させることができるので、排気ガス中の成分のうちNOxを浄化するための成分が三元触媒31に貯蔵されている酸素と反応することを抑制できる。ゆえに、NOxパージに利用される燃料の増加を抑制できるので、燃費を向上させることができる。
【0060】
また、本実施形態に係る排気浄化装置3では、第1領域31aは、第1排気管41の延長線上に配置されることが好ましい。それにより、通常時には、三元触媒31の第1領域31aに排気ガスを通過させ、NOxパージ時には、三元触媒31を通過する排気ガスの一部を第2領域31bに通過させることが適切に実現される。ゆえに、NOxパージに利用される燃料の増加を抑制することが適切に実現される。
【0061】
また、本実施形態に係る排気浄化装置3では、三元触媒31のOSC能は、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られるガス流れの中心軸70から離れるにつれて低くなるように分布していることが好ましい。それにより、中心軸70上に配置される第1領域31aのOSC能を高くし、第2領域31bのOSC能を低くすることが適切に実現される。ゆえに、NOxパージに利用される燃料の増加を抑制することが適切に実現される。また、三元触媒31のOSC能を、第1ハウジング51内での排気ガスの流量の分布と同様に、中心軸70から離れるにつれて低くなるように分布させることによって、通常時に、三元触媒31のOSC能をより適切に発揮させることができる。
【0062】
また、本実施形態に係る排気浄化装置3では、第1ハウジングは、三元触媒31を収容する円筒部51aと、第1排気管41と円筒部51aとを接続し、上流側から下流側に進むにつれて拡径する第1拡径部51bと、第2排気管42と円筒部51aとを接続し、下流側から上流側に進むにつれて拡径する第2拡径部51cと、を有し、第1拡径部51bの拡径度合いは、第2拡径部51cの拡径度合いよりも大きいことが好ましい。それにより、NOxパージ時に、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスを第1拡径部51b内で径方向外側に拡がらせ、三元触媒31の第2領域31bに送ることが適切に実現される。ゆえに、NOxパージに利用される燃料の増加を抑制することが適切に実現される。
【0063】
<変形例>
図7および
図8を参照して、変形例に係る排気浄化装置3Aについて説明する。排気浄化装置3Aでは、上述した排気浄化装置3と比較して、三元触媒31およびその周囲の構成が異なる。以下、排気浄化装置3Aにおける三元触媒31およびその周囲の構成について説明する。
【0064】
図7は、排気浄化装置3Aにおいて、通常時に排気ガスが三元触媒31を通過する様子を示す模式図である。
図7に示されるように、三元触媒31を収容する第1ハウジング51は、上述した排気浄化装置3と同様に、円筒部51aと、第1拡径部51bと、第2拡径部51cとを有する。第1排気管41と円筒部51aとは、第1拡径部51bを介して接続されている。第2排気管42と円筒部51aとは、第2拡径部51cを介して接続されている。
【0065】
排気浄化装置3Aでは、上述した排気浄化装置3と異なり、第1排気管41は、円筒部51aの中心軸に対して傾斜している。第2排気管42は、円筒部51aに対して平行であるものの、円筒部51aと同軸上には配置されていない。具体的には、
図7の例では、第1排気管41の中心軸(つまり、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られるガス流れの中心軸70)は、下流側に進むにつれて
図7中で上側(以下、単に「上側」と呼ぶ)に傾斜している。そして、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られるガス流れの中心軸70は、三元触媒31のうち上側を通る。よって、
図7に示されるように、排気浄化装置3Aでは、三元触媒31において、第1領域31aは、三元触媒31のうち上側に配置される。
図7では、第1領域31aが破線によって示されている。一方、第2領域31bは、三元触媒31のうち下側に配置される。
【0066】
図7中で矢印によって示されるように、NOxパージ時と比べて排気ガスの流量が大きくなる通常時には、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスは、第1ハウジング51内で、基本的には、中心軸70に沿って流れる。ゆえに、三元触媒31において、排気ガスは、基本的には、第1領域31aのみを通過し、第2領域31bには通過しない。第2排気管42の中心軸は、円筒部51aの中心軸よりも上方に位置しており、第2排気管42は、第1領域31aに対して三元触媒31の軸方向に並んでいる。ゆえに、第1領域31aを通過した排気ガスは、第2排気管42に円滑に送られる。
【0067】
図8は、排気浄化装置3Aにおいて、NOxパージ時に排気ガスが三元触媒31を通過する様子を示す模式図である。
図8中で矢印によって示されるように、NOxパージ時には、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られる排気ガスは、第1拡径部51b内で、径方向外側に拡がりながら下流側に進む。ゆえに、三元触媒31において、排気ガスは、第1領域31aのみならず、第2領域31bにも通過する。よって、三元触媒31において、排気ガスの流れる領域は、第1領域31aと第2領域31bとに分散する。第1領域31aおよび第2領域31bを通過した排気ガスは、第2拡径部51cを通った後、第2排気管42に送られる。
【0068】
以上説明したように、排気浄化装置3Aでは、上述した排気浄化装置3と同様に、三元触媒31は、第1領域31aと、第1領域31aよりもOSC能が低い第2領域31bとを有する。そして、第1領域31aは、第1排気管41から第1ハウジング51内に送られるガス流れの中心軸70上に配置される。ゆえに、上述した排気浄化装置3と同様に、NOxパージに利用される燃料の増加を抑制できるので、燃費を向上させることができる。
【0069】
上記のように、第1ハウジング51に対する第1排気管41および第2排気管42の相対的な位置は、特に限定されない。また、第1ハウジング51に対する第1排気管41および第2排気管42の想定的な姿勢は、特に限定されない。
【0070】
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【0071】
例えば、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1 車両
2 吸排気システム
3 排気浄化装置
3A 排気浄化装置
10 エンジン
11 気筒
12 ピストン
13 燃焼室
14 点火プラグ
15 燃料噴射弁
16 吸気バルブ
17 排気バルブ
20 吸気流路
21 エアフィルタ
22 スロットルバルブ
23 サージタンク
24 エアフローメータ
30 排気流路
31 三元触媒
31a 第1領域
31b 第2領域
32 窒素酸化物吸蔵触媒
33 上流側NOx濃度センサ
34 下流側NOx濃度センサ
41 第1排気管
42 第2排気管
43 第3排気管
51 第1ハウジング
51a 円筒部
51b 第1拡径部
51c 第2拡径部
52 第2ハウジング
60 制御装置
60a 取得部
60b 制御部
61 プロセッサ
62 メモリ
70 中心軸