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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167141
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】ロッキングチェア
(51)【国際特許分類】
   A47C 3/029 20060101AFI20231116BHJP
   A47C 4/00 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
A47C3/029
A47C4/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022078079
(22)【出願日】2022-05-11
(71)【出願人】
【識別番号】000111867
【氏名又は名称】パール金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134050
【弁理士】
【氏名又は名称】岩崎 博孝
(72)【発明者】
【氏名】高波 文雄
【テーマコード(参考)】
3B091
【Fターム(参考)】
3B091AA02
3B091AB03
3B091AC09
3B091AD02
(57)【要約】
【課題】
コンパクト性を維持しつつ自分の足を使わなくても自立でき、且つ、簡単安全にリクライニング姿勢を取ることができるロッキングチェアを提供する。
【解決手段】
左右のロッキング用ベース脚122と、これらを繋ぐセンターフレーム124と、左右のロッキング用ベース脚122のそれぞれから、前方斜め上方に延びる座面パイプ126と、後方斜め上方に延びる背面パイプ128と、座面パイプ126同士を繋ぐと共に、前傾姿勢時にのみロッキング用ベース脚122と共に地面に接地できるよう地面側に向かって「コ字型」に形成された前方サブフレーム130と、背面パイプ128同士を繋ぐと共に、後傾姿勢時にのみロッキング用ベース脚122と共に地面に接地できるよう地面側に向かって「コ字型」に形成された後方サブフレーム140と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組み立て式乃至は折り畳み式のシートフレームにシート生地を取り付けて使用するロッキングチェアであって、
地面に接地してロッキングの支点となる左右のロッキング用ベース脚と、
当該左右のロッキング用ベース脚同士を繋ぐセンターフレームと、
前記左右のロッキング用ベース脚のそれぞれから、前方斜め上方に延びる座面パイプと、
前記左右のロッキング用ベース脚のそれぞれから、後方斜め上方に延びる背面パイプと、
一方の前記座面パイプの途中から他方の前記座面パイプの途中を繋ぐと共に、前傾姿勢時にのみ前記ロッキング用ベース脚と共に地面に接地できるよう地面側に向かって「コ字型」乃至は「V字型」に延在して形成された前方サブフレームと、
一方の前記背面パイプの途中から他方の前記背面パイプの途中を繋ぐと共に、後傾姿勢時にのみ前記ロッキング用ベース脚と共に地面に接地できるよう地面側に向かって「コ字型」乃至は「V字型」に延在して形成された後方サブフレームと、を備え、
前記座面パイプ先端及び前記背面パイプ先端にシート生地を引っ掛けて取り付ける
ことを特徴とするロッキングチェア。
【請求項2】
請求項1において、
前記前方サブフレームが地面に接地しているとき、前記シート生地における最下端部位は前記ロッキング用ベース脚の接地点の鉛直上方より前方に位置し、
前記後方サブフレームが地面に接地しているとき、前記シート生地における最下端部位は前記ロッキング用ベース脚の接地点の鉛直上方及びそれより後方に位置する
ことを特徴とするロッキングチェア。
【請求項3】
請求項1又は2において、
水平面における着座前の自由状態においては、前記後方サブフレームが地面に接地し且つ前記前方サブフレームが地面から浮き上がるように全体の重量バランスが調整されている
ことを特徴とする折り畳み椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はロッキングチェアに関し、特に詳しくは、組み立て式乃至は折り畳み式のシートフレームにシート生地を取り付けて使用するロッキングチェアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、組み立て式乃至は折り畳み式のロッキングチェアは公知である。例えば特許文献1においては、地面に接地する2点の脚でバランスを取りながら座る椅子が開示されている(特にFIG2参照)。ここで開示されている椅子は、折り畳み時の軽量コンパクト性を優先して余計なものを取り除いた最小限構成のフレーム10(符号は特許文献1の符号をそのまま利用)に2点の脚18を設け、着座のための生地50を取り付けた構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】US102012312
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような2点の脚だけの構成としたことで、その2点の脚を支点として前後にゆらすことが可能となり、結果としてロッキングさせることが可能となっている。
【0005】
しかしながら、座っている間は常に自分の足を使って椅子が倒れないように支えている必要がある。また、背もたれが倒れる方向に傾けて(リクライニングさせて)使用したい場合もあるが、度を超して傾けると転倒してしまう恐れがあり十分にリラックスできないという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、こういった問題点を解決するべくなされたものであって、コンパクト性を維持しつつ自分の足を使わなくても自立でき、且つ、簡単安全にリクライニング姿勢を取ることができるロッキングチェアを提供する事をその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく、本願発明は、組み立て式乃至は折り畳み式のシートフレームにシート生地を取り付けて使用するロッキングチェアであって、地面に接地してロッキングの支点となる左右のロッキング用ベース脚と、当該左右のロッキング用ベース脚同士を繋ぐセンターフレームと、前記左右のロッキング用ベース脚のそれぞれから、前方斜め上方に延びる座面パイプと、前記左右のロッキング用ベース脚のそれぞれから、後方斜め上方に延びる背面パイプと、一方の前記座面パイプの途中から他方の前記座面パイプの途中を繋ぐと共に、前傾姿勢時にのみ前記ロッキング用ベース脚と共に地面に接地できるよう地面側に向かって「コ字型」乃至は「V字型」に延在して形成された前方サブフレームと、一方の前記背面パイプの途中から他方の前記背面パイプの途中を繋ぐと共に、後傾姿勢時にのみ前記ロッキング用ベース脚と共に地面に接地できるよう地面側に向かって「コ字型」乃至は「V字型」に延在して形成された後方サブフレームと、を備え、前記座面パイプ先端及び前記背面パイプ先端にシート生地を引っ掛けて取り付けることを特徴とする。
【0008】
このように構成したことによって、コンパクト性を維持しつつ自分の足を使わなくても自立でき、且つ、簡単安全にリクライニング姿勢を取ることが可能となっている。即ち、左右2つのロッキング用ベース脚を支点として前後にロッキングさせることを可能としつつも、前傾姿勢時には前方サブフレームが地面に接地して椅子単体での自立が可能となっている。更に後方に倒した際にも、後方サブフレームが地面に接地してリクライニング姿勢のまま自立できると共に後方への転倒も防止し、十分にリラックスして椅子を使用することができる。
【0009】
また、前記前方サブフレームが地面に接地しているとき、前記シート生地における最下端部位は前記ロッキング用ベース脚の接地点の鉛直上方より前方に位置し、前記後方サブフレームが地面に接地しているとき、前記シート生地における最下端部位は前記ロッキング用ベース脚の接地点の鉛直上方及びそれより後方に位置するように構成することが望ましい。
【0010】
このように構成したことによって、前傾姿勢時には着座者を含めた全体の重心がロッキング用ベース脚の接地点の鉛直上方より前方に位置し、後傾姿勢時には着座者を含めた全体の重心がロッキング用ベース脚の接地点の鉛直上方より後方に位置することになり、前傾姿勢及び後継姿勢を維持するのが容易となる。
【0011】
また、水平面における着座前の自由状態においては、前記後方サブフレームが地面に接地し且つ前記前方サブフレームが地面から浮き上がるように全体の重量バランスを調整するのが望ましい。
【0012】
このように構成したことによって、ゆったり座るためのハイバック(背もたれ面が頭の位置まで延びている)タイプの軽量な椅子であっても自由状態における椅子全体の高さを抑えることができ、風によって転倒したり飛ばされるといった可能性を低減できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明を適用することで、コンパクト性を維持しつつ自分の足を使わなくても自立でき、且つ、簡単安全にリクライニング姿勢を取ることができるロッキングチェアを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態の一例であるロッキングチェアの全体斜視図である。
図2】着座用生地とフレームを分離した状態を示した斜視図である。
図3】前後のサブフレームを分解した状態のフレームの斜視図である。
図4】(a)は前方サブフレームの正面図、(b)は前方サブフレームを折り畳んだ状態を示した図である。
図5】ロッキングチェアの側面図であって、前傾姿勢の状態を示した図である。
図6】ロッキングチェアの側面図であって、後傾姿勢の状態を示した図である。
図7】人が着座した状態を示した側面図であって、前傾姿勢の状態を示した図である。
図8】人が着座した状態を示した側面図であって、前傾姿勢と後傾姿勢の間の状態(ロッキング状態)の状態を示した図である。
図9】人が着座した状態を示した側面図であって、後傾姿勢の状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態の一例であるロッキングチェア100について説明を加える。なお、図面理解容易の為、各部の大きさや寸法を誇張して表現している部分があり、実際の製品と必ずしも一致しない部分があることを付記しておく。また各図面は符号の向きに見るものとし、当該向きを基本に上下左右、手前、奥と表現する。
【0016】
〈ロッキングチェアの構成〉
本発明の実施形態の一例として示すロッキングチェア100は、椅子の骨格となるシートフレーム120に、シート生地110を取り付けた構成となっている。
【0017】
シート生地110は、座面111から背もたれ面112、更には側面113が一連に繋がるように布等を縫製して着座する人の身体を包み込むような形状に構成されている。背もたれ面112の上方にはヘッドレスト114を備えている。また、座面111裏の左右前方及びヘッドレスト114の左右には、パイプを差し込むための差込部116、118が設けられている。
【0018】
シートフレーム120は、中空のパイプ状の部材とそれらパイプを連結する各種ジョイントによって構成されており、これらをバラしたり折り畳んだりすることによって、コンパクトに収納・搬送可能となっている。
【0019】
シートフレーム120は、地面に接地してロッキングの支点となる左右のロッキング用ベース脚122a、122bと、この左右のロッキング用ベース脚122a、122bに差し込まれてロッキング用ベース脚122同士を繋ぐ2本のセンターフレーム124を基礎として構成される。なお、図面上、同一数字の末尾にa、bの符号を付しているものは左右一対で構成される部品のそれぞれを個別に示すものである。
【0020】
一方のロッキング用ベース脚122aには、前方斜め上方に延びる座面パイプ126aと、後方斜め上方に延びる背面パイプ128aとが差し込まれる。なお、本実施形態においては、背面パイプ128aは2つに分解可能に構成されている。
【0021】
他方のロッキング用ベース脚122bには、前方斜め上方に延びる座面パイプ126bと、後方斜め上方に延びる背面パイプ128bとが差し込まれる。なお、本実施形態においては、背面パイプ128bは2つに分解可能に構成されている。
【0022】
2本の座面パイプ126a、126bの先端近傍にはそれぞれ、地面側に向かって差込み分岐を備えた前方サブフレーム用ジョイントパーツ127a、127bが取り付けられている。それら前方サブフレーム用ジョイントパーツ127a、127bに対して、正面視すると略「コの字」型に構成された前方サブフレーム130(図4(a)参照)が差し込まれる。この前方サブフレーム130は、1本の中央パイプ131とその左右にそれぞれ差し込まれる略L字型のL型ジョイント132a、132bと、これらL型ジョイント132a、132bを介して連結されるサイドパイプ133a、133bによって構成される。なお、前方サブフレーム130は、図4(b)に示したように折り畳むことが可能に構成されている。
【0023】
このような構成の前方サブフレーム130を、前方サブフレーム用ジョイントパーツ127a、127b(の差込み分岐)に差し込むことによって、一方の座面パイプ126aの途中から他方の座面パイプ126bの途中を繋ぐと共に、地面側に向かって「コ字型」に延在する(突出する)ように構成される。また、前方サブフレーム130は、ロッキングチェア100が前傾姿勢時となったときにのみロッキング用ベース脚122と共に地面に接地できる長さとなっている(図5参照)。なお「コ字型」は必須の構成ではなく、それ以外にも「V字型」や「U字型」「W字型」とった形であってもよい。
【0024】
また、2本の背面パイプ128a、128bの途中にはそれぞれ、地面側に向かって差込み分岐を備えた後方サブフレーム用ジョイントパーツ129a、129bが取り付けられている。それら後方サブフレーム用ジョイントパーツ129a、129bに対して、正面視すると略「コの字」型に構成された後方サブフレーム140が差し込まれる。なお、後方サブフレーム140は、前述した前方サブフレーム130とサイズが異なるのみで略同一の構成となっているため、詳細な説明は省略する。
【0025】
このような構成の後方サブフレーム140を、後方サブフレーム用ジョイントパーツ129a、129b(の差込み分岐)に差し込むことによって、一方の背面パイプ128aの途中から他方の背面パイプ128bの途中を繋ぐと共に、地面側に向かって「コ字型」に延在する(突出する)ように構成される。また、後方サブフレーム140は、ロッキングチェア100が後傾姿勢時となったときにのみロッキング用ベース脚122と共に地面に接地できる長さとなっている(図6参照)。なお後方サブフレーム140においても、「コ字型」は必須の構成ではなく、それ以外にも「V字型」や「U字型」「W字型」とった形であってもよい。
【0026】
最後に、座面パイプ126先端及び背面パイプ128先端にシート生地110の差込部116、118を引っ掛ける(差し込む)ようにして取り付けるとロッキングチェア100が完成する。
【0027】
なお、水平面における着座前の自由状態においては、後方サブフレーム140が地面に接地し且つ前方サブフレーム130が地面から浮き上がるように、即ち「後傾姿勢」を維持するようにロッキングチェア100全体の重量バランスが調整されている。
【0028】
〈ロッキングチェアの作用・機能〉
上記のように構成されたロッキングチェア100であるが、実際に使用する際においては、着座者10の重心位置Gが重要となる。
【0029】
着座すると最初は、図7に示しているように、ロッキングチェア100は前方サブフレーム130とロッキング用ベース脚122が地面に接地した「前傾姿勢」となる。後方サブフレーム140は地面から浮いた状態となる。このとき、重心位置Gは、ロッキング用ベース脚122の接地点GPの鉛直上方より前方に位置し、安定して前傾姿勢を維持することができる。これは、前方サブフレーム130が地面に接地しているとき、シート生地110における最下端部位LPがロッキング用ベース脚122の接地点GPの鉛直上方より前方に位置するようにシート生地110の形状を構成していることに起因する。
【0030】
着座者10が、自身の脚を使って前方サブフレーム130を持ち上げる方向に、即ちリクライニングする方向にロッキングチェア100全体を動かすと、前方サブフレーム130も後方サブフレーム140も地面に接地しておらず、ロッキング用ベース脚122だけが地面に接地した状態となる(図8参照)。このとき、重心位置Gは、ロッキング用ベース脚122の接地点GPの鉛直上方付近に位置するので、大きな力を要することなく前後方向の揺れを楽しむことが可能となっている。なお、前傾姿勢と後述する後傾姿勢の間の状態が、揺れを楽しめる「ロッキング状態」である。
【0031】
更にロッキングチェア100全体を後方(リクライニング方向)に傾けると、重心位置Gがロッキング用ベース脚122の接地点GPの鉛直上方を超えて後方に移動する。しかし本発明に係るロッキングチェア100には、後方サブフレーム140が存在するため、後方に転倒することはなく、後方サブフレーム140とロッキング用ベース脚122とが地面に接地した「後傾姿勢」となって維持固定される。このとき重心位置Gがロッキング用ベース脚122の接地点GPの鉛直上方を超えて後方に移動しているので、安定した後傾姿勢を維持することができる。これは、後方サブフレーム140が地面に接地しているとき、シート生地110における最下端部位LPがロッキング用ベース脚122の接地点GPの鉛直上方及びそれより後方に位置するようにシート生地110の形状を構成していることに起因する。
【0032】
なお、後傾姿勢の際に、重心位置Gがあまりにロッキング用ベース脚122の接地点GPの鉛直上方よりも後方になりすぎないようにシート生地110の形状を調整することが好ましい。あまりに後方になりすぎると、後傾姿勢からロッキング状態に戻す際に大きな力乃至は姿勢の変化が必要となり、使い難くなってしまう。
【0033】
使用時に、このような前後の重心バランスとなるように設計していることから、焚火の世話や調理、スポーツ観戦や読書など作業時にちょうど良い通常のポジション(前傾姿勢)を安定的に維持できる。及び、休憩、仮眠するときのリラックスポジション(後傾姿勢)も安定的に維持できる。更に、前傾姿勢と後傾姿勢の間でゆらゆらと揺れた状態を楽しむことができるロッキングポジション(ロッキング状態)もとることができる。
【0034】
上記のように、本願発明は、組み立て式乃至は折り畳み式のシートフレーム120にシート生地110を取り付けて使用するロッキングチェア100であって、地面に接地してロッキングの支点となる左右のロッキング用ベース脚122と、当該左右のロッキング用ベース脚同士122を繋ぐセンターフレーム124と、左右のロッキング用ベース脚122のそれぞれから、前方斜め上方に延びる座面パイプ126と、左右のロッキング用ベース脚122のそれぞれから、後方斜め上方に延びる背面パイプ128と、一方の座面パイプ126aの途中から他方の座面パイプ126bの途中を繋ぐと共に、前傾姿勢時にのみロッキング用ベース脚122と共に地面に接地できるよう地面側に向かって「コ字型」乃至は「V字型」に延在して形成された前方サブフレーム130と、一方の背面パイプ128aの途中から他方の背面パイプ128bの途中を繋ぐと共に、後傾姿勢時にのみロッキング用ベース脚122と共に地面に接地できるよう地面側に向かって「コ字型」乃至は「V字型」に延在して形成された後方サブフレーム140と、を備え、座面パイプ126先端及び背面パイプ128先端にシート生地110を引っ掛けて取り付けることを特徴としている。
【0035】
このように構成したことによって、コンパクト性を維持しつつ自分の足を使わなくても自立でき、且つ、簡単安全にリクライニング姿勢を取ることが可能となっている。即ち、左右2つのロッキング用ベース脚122を支点として前後にロッキングさせることを可能としつつも、前傾姿勢時には前方サブフレーム130が地面に接地して椅子単体での自立が可能となっている。更に後方に倒した際にも、後方サブフレーム140が地面に接地してリクライニング姿勢のまま自立できると共に後方への転倒も防止し、十分にリラックスして椅子を使用することができる。
【符号の説明】
【0036】
100・・・ロッキングチェア
110・・・シート生地
111・・・座面
112・・・背もたれ面
113・・・側面
114・・・ヘッドレスト
116、118・・・差込部
120・・・シートフレーム(全体)
122・・・ロッキング用ベース脚
124・・・センターフレーム
126・・・座面パイプ
127・・・前方サブフレーム用ジョイントパーツ
128・・・背面パイプ
129・・・後方サブフレーム用ジョイントパーツ
130・・・前方サブフレーム
140・・・後方サブフレーム
α・・・円弧状接地面
G・・・重心
GP・・・接地点
LP・・・最下端部位
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9