(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167367
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/13357 20060101AFI20231116BHJP
G02F 1/1335 20060101ALI20231116BHJP
G02F 1/1334 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
G02F1/13357
G02F1/1335
G02F1/1334
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022078509
(22)【出願日】2022-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】津田 幹
(72)【発明者】
【氏名】市原 一輝
(72)【発明者】
【氏名】野口 通一
【テーマコード(参考)】
2H189
2H291
2H391
【Fターム(参考)】
2H189AA04
2H189HA05
2H189LA07
2H189LA10
2H189LA18
2H189LA20
2H189LA22
2H189MA15
2H291FA56X
2H291FA56Y
2H291FA71X
2H291FA71Y
2H291FA85X
2H291FA85Y
2H291FA95X
2H291FA95Z
2H291GA19
2H291JA02
2H291LA03
2H291MA20
2H291NA62
2H391AA15
2H391AA23
2H391AA25
2H391AB04
2H391AB05
2H391AC05
2H391FA01
2H391FA02
(57)【要約】
【課題】装置の性能を向上させる。
【解決手段】表示装置は、導光板30と、導光板30の側面30s1と対向する位置に、X方向に沿って配置された複数の発光ダイオード素子51を備える光源部50と、導光板30と光源部50との間にX方向に沿って配置され、可視光透過性の接着層85を介して互いに接着された複数のレンズ81と、を有している。複数のレンズ81のそれぞれは、光源部30と対向する面81bと、面81bの反対側の面81fと、面81bおよび面81fと交差し、かつ、接着層85が接着された側面(レンズ側面)81sと、を備えている。接着層85は、互いに対向する側面81sの間に設けられている。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1前面、および前記第1前面の反対側にある第1背面を備えている第1基板と、
前記第1基板の前記第1前面上に配置される液晶層と、
前記第1前面と対向する第1面、前記第1面の反対側にある第2面、および前記第1面および前記第2面と交差する第1側面を備えている導光板と、
前記導光板の前記第1側面と対向する位置に、第1方向に沿って配置された複数の発光ダイオード素子を備える光源部と、
前記導光板と前記光源部との間に前記第1方向に沿って配置され、可視光透過性の接着層を介して互いに接着された複数のレンズと、
を有し、
前記複数のレンズのそれぞれは、前記光源部と対向する第3面と、前記第3面の反対側の第4面と、前記第3面および前記第4面と交差し、かつ、前記接着層が接着されたレンズ側面と、を備え、
前記接着層は、互いに対向する前記レンズ側面の間に設けられている、表示装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記接着層の屈折率と前記レンズの屈折率との差は、前記接着層の屈折率と空気の屈折率との差よりも小さい、表示装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記レンズ側面の表面粗さは、前記導光板の前記第2面の表面粗さよりも粗い、表示装置。
【請求項4】
請求項1において、
前記接着層は、前記レンズの前記レンズ側面の全体を覆うように接着されている、表示装置。
【請求項5】
請求項1において、
前記複数のレンズは、第1レンズ側面を備えた第1レンズと、前記接着層を介して前記第1レンズ側面と対向する第2レンズ側面を備えた第2レンズと、を含み、
前記複数の発光ダイオード素子は、第1の色の光を出射可能な第1発光ダイオード素子と、前記第1の色とは異なる第2の色の光を出射可能な第2発光ダイオード素子と、を含み、
前記複数の発光ダイオード素子のうち、前記第1レンズの前記第3面に対向し、かつ、前記第1レンズ側面に最も近い位置には前記第1発光ダイオード素子が配置され、
前記複数の発光ダイオード素子のうち、前記第2レンズの前記第3面に対向し、かつ、前記第2レンズ側面に最も近い位置には前記第2発光ダイオード素子が配置されている、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶層を用いた表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の発光ダイオード素子と導光板との間に、レンズとして機能する導光板が配置された表示装置がある。例えば、特開2021-56470号公報(特許文献1)には、プリズムレンズとして機能する導光板が複数個に分割され、各導光板が空気層を挟んで向かい合っている表示装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、観察者が、表示画像と背景とを重ね合わせて認識することが可能な透明表示装置の開発を行っている。透明表示装置の場合、前面および背面のそれぞれが可視光を透過させる特性を備えている必要がある。このため、画像を表示するための光源部は、導光板の側面に配置される。光源部から出射された光を広く拡散させるため、導光板と光源部との間にレンズが配置されていることが好ましい。本願発明者は、レンズの汎用性、レンズのハンドリング、あるいは、レンズの製造効率の向上の観点からは、1個のレンズのサイズを小さくして、導光板と光源部との間に複数個のレンズを配列することが好ましい点に着目した。ところが、隣り合うレンズの間に隙間(空気層)が存在する場合、レンズの側面で生じる反射や散乱の影響により、意図しない光の挙動がみられることが判った。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である表示装置は、第1前面、および前記第1前面の反対側にある第1背面を備えている第1基板と、前記第1基板の前記第1前面上に配置される液晶層と、前記第1前面と対向する第1面、前記第1面の反対側にある第2面、および前記第1面および前記第2面と交差する第1側面を備えている導光板と、前記導光板の前記第1側面と対向する位置に、第1方向に沿って配置された複数の発光ダイオード素子を備える光源部と、前記導光板と前記光源部との間に前記第1方向に沿って配置され、可視光透過性の接着層を介して互いに接着された複数のレンズと、を有している。前記複数のレンズのそれぞれは、前記光源部と対向する第3面と、前記第3面の反対側の第4面と、前記第3面および前記第4面と交差し、かつ、前記接着層が接着されたレンズ側面と、を備えている。前記接着層は、互いに対向する前記レンズ側面の間に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】透明表示パネル装置の一方の面側にいる視認者が、反対面側にある背景を、透明表示パネル装置を介して視認する場合の位置関係を示す説明図である。
【
図2】透明表示パネル装置を介して視認される背景の一例を示す説明図である。
【
図3】
図1に示す透明表示パネルの一例を示す斜視図である。
【
図4】
図3の表示パネルが備える回路の一例を示す回路ブロック図である。
【
図6】検討例である透明表示装置の光源部から出射された光の経路を模式的に示す説明図である。
【
図7】
図3に示す光源部およびレンズ部の構造例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一または関連する符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0008】
以下の実施の形態では、ガラス板と組み合わせて利用される表示パネルの例として、液晶分子による可視光の散乱を利用して画像を表示させる液晶表示装置を取り上げて説明する。
【0009】
また、液晶表示装置は、液晶層に含まれる分子の配向を変化させることにより、表示画像を形成する装置であるが、光源を必要とする。以下で説明する実施の形態では、光源が、表示パネルとは別に設けられる。このため、以下では、表示パネルと、表示パネルに可視光を供給する光源モジュールとを区別して説明する。
【0010】
<透明表示パネル>
まず、所謂、透明表示パネルの特徴について説明する。
図1は、透明表示パネルの一方の面側にいる視認者が、反対面側にある背景を、透明表示パネルを介して視認する場合の位置関係を示す説明図である。
図2は、透明表示パネルを介して視認される背景の一例を示す説明図である。
【0011】
図1に示すように、観察者100が、表示パネルP1の一方から他方をみる場合、背景101が表示パネルP1を透過して視認される。
図2に示すように、表示領域DAおよび表示領域DAの外側の周辺領域PFAが共に光を透過させる場合、背景101の全体を違和感なく視認することができる。一方、周辺領域PFAが光を透過させない遮光性を有している場合、表示パネルP1を介して視認される背景101の一部分が周辺領域PFAにより遮られるため、観察者100(
図1参照)に違和感を与える場合がある。このように、透明表示パネルである表示パネルP1の場合、表示領域DAおよび周辺領域PFAのそれぞれが可視光透過性を備えていることが好ましい。また、背景101を違和感なく視認する観点からは、表示領域DAおよび周辺領域PFAのそれぞれの可視光透過特性が同程度であることが特に好ましい。
【0012】
図3は、
図1に示す透明表示パネルの一例を示す斜視図である。
図3では、表示領域DAと周辺領域PFAの境界を二点鎖線で示している。また、
図3では、表示パネルP1が備える回路のうち、液晶を駆動するための信号を伝送する信号配線の一部(詳しくは、ゲート線GLおよびソース線SL)を一点鎖線で模式的に示している。
図3を含む以下の図面において、表示パネルP1の厚さ方向に沿った方向をZ方向、Z方向に直交するX-Y平面において、表示パネルP1の一辺の延在方向をX方向、X方向に交差する方向をY方向として説明する。
図5は、
図3のA-A線に沿った断面図である。
図6は、検討例である透明表示装置の光源部から出射された光の経路を模式的に示す説明図である。
【0013】
図3に示すように、本実施の形態の表示パネルP1は、基板(アレイ基板)10、基板(対向基板)20、導光板(第1導光板または第1カバーガラスともいう)30、光源部(第1光源部)50、駆動回路70、およびレンズ部80を有している。
【0014】
表示装置として構成する場合、
図3に示す表示パネルP1が備える各部分の他、例えば制御回路、あるいは表示パネルP1に接続されるフレキシブル基板、あるいは筐体などが含まれる場合がある。
図3では、表示パネルP1以外の部分は図示を省略している。
【0015】
表示パネルP1は、外部から供給される入力信号に応じて画像が形成される表示領域DAと、表示領域DAの周囲にある周辺領域(額縁領域)PFAを有する。なお、
図3に示す表示パネルP1の表示領域DAは四角形であるが、表示領域が多角形や円形など、四角形以外の形状であってもよい。表示領域DAは、表示面を視た平面視において、表示パネルP1が画像を表示する有効領域である。基板10、基板20、および導光板30のそれぞれは、平面視において表示領域DAと重なる位置にある。
図1に示す例では、光源部50、駆動回路70、およびレンズ部80のそれぞれは、基板10上に搭載されているが、変形例として、基板10とは別に図示しない光源用基板が基板10の周辺領域PFAに取り付けられ、光源部50およびレンズ部80が、図示しない光源用基板に搭載されている場合もある。
【0016】
まず、
図3に示す表示パネルP1が備える回路の構成例について説明する。
図4は、
図3の表示パネルが備える回路の一例を示す回路ブロック図である。
図4に示すコモン電極CEに接続される配線経路は、例えば後述する
図5に示す基板20に形成されている。
図4では、基板20に形成された配線を点線で図示している。
図4に示す例では、光源制御部52が、駆動回路70に含まれる。変形例としては、駆動回路70とは別に光源部50および光源制御部52が設けられている場合がある。上記したように、基板10とは別に図示しない光源用基板が
図3に示す基板10の周辺領域PFAに取り付けられ、光源部50が、図示しない光源用基板に搭載されている場合がある。この場合、光源制御部52は、例えば図示しない光源用基板に形成されている。あるいは、光源制御部52は、図示しない光源用基板に搭載された電子部品に形成されている。
【0017】
図4に示す例では、駆動回路70は、信号処理回路71、画素制御回路72、ゲート駆動回路73、ソース駆動回路74、およびコモン電位駆動回路75を備える。また、光源部50は、例えば、発光ダイオード素子51r、発光ダイオード素子51g、および発光ダイオード素子51bを備える。なお、発光ダイオード素子51r、発光ダイオード素子51g、および発光ダイオード素子51bの組み合わせについては、後で詳細に説明する。
図3に示すように、基板10は、基板20よりも面積が大きいので、駆動回路70は、基板10上に設けられている。
【0018】
信号処理回路71は、入力信号解析部(入力信号解析回路)711、記憶部(記憶回路)712、および信号調整部713を備える。表示パネルP1は、画像の表示を制御する制御回路を備える制御部90を有し、信号処理回路71の入力信号解析部711には、制御部90から図示しないフレキシブル配線板などの配線経路を介して入力信号VSが入力される。入力信号解析部711は、外部から入力された入力信号VSに基づいて解析処理を行い、入力信号VCSを生成する。入力信号VCSは、例えば、入力信号VSに基づいて、表示パネルP1(
図3参照)の各画素PIX(
図3参照)にどのような階調値を与えるかを定める信号である。
【0019】
信号調整部713は、入力信号解析部711から入力された入力信号VCSから入力信号VCSAを生成する。信号調整部713は、入力信号VCSAを画素制御回路72へ送出し、光源制御信号LCSAを光源制御部52へ送出する。光源制御信号LCSAは、例えば、画素PIXへの入力階調値に応じて設定される光源部50の光量の情報を含む信号である。
【0020】
画素制御回路72は、入力信号VCSAに基づいて水平駆動信号HDSと垂直駆動信号VDSとを生成する。例えば、本実施形態では、フィールドシーケンシャル方式で駆動されるので、水平駆動信号HDSと垂直駆動信号VDSとが光源部50が発光可能な色毎に生成される。ゲート駆動回路73は水平駆動信号HDSに基づいて1垂直走査期間内に表示パネルP1(
図3参照)のゲート線GLを順次選択する。ゲート線GLの選択の順番は任意である。
図3に示すように複数のゲート線(信号配線)GLは、X方向に延び、かつ、Y方向に沿って配列されている。
【0021】
ソース駆動回路74は垂直駆動信号VDSに基づいて1水平走査期間内に表示パネルP1(
図3参照)の各ソース線SLに各画素PIX(
図3参照)の出力階調値に応じた階調信号を供給する。
図3に示すように複数のソース線(信号配線)SLは、Y方向に延び、かつ、X方向に沿って配列されている。ゲート線GLとソース線SLとの交差毎に、一つの画素PIXが形成される。ゲート線GLとソース線SLとが交差する部分のそれぞれには、スイッチング素子Tr(
図4参照)が形成されている。
図3および
図4に示す複数のゲート線GLおよび複数のソース線SLは、後述する
図5(および
図6)に示す液晶LQを駆動する駆動信号を伝送する複数の信号配線に相当する。
【0022】
図4に示すスイッチング素子Trとして例えば、薄膜トランジスタが用いられる。薄膜トランジスタの種類は特に限定されず、例えば、以下のようなものを例示できる。ゲートの位置で分類すると、ボトムゲート型トランジスタ又はトップゲート型トランジスタを挙げることができる。また、ゲートの数で分類すると、シングルゲート薄膜トランジスタと、ダブルゲート薄膜トランジスタとを挙げられる。スイッチング素子Trのソース電極及びドレイン電極のうち一方はソース線SLに接続され、ゲート電極はゲート線GLに接続され、ソース電極及びドレイン電極のうち他方は、高分子分散型液晶LC(
図5および
図6に示す液晶LQ)の容量の一端に接続されている。高分子分散型液晶LCの容量は、一端がスイッチング素子Trに画素電極PEを介して接続され、他端がコモン電極CEを介してコモン電位配線CMLに接続されている。また、画素電極PEと、コモン電位配線CMLに電気的に接続されている保持容量電極との間には、保持容量HCが生じる。なお、コモン電位配線CMLは、コモン電位駆動回路75より供給される。
【0023】
次に、
図3に示す表示パネルP1において、光源部50から出射された光の光路について説明する。判り易さのため、
図6に示すように単純化された構造の表示パネルP2を用いて説明する。なお、
図6に示す表示パネルP2は、導光板30を有していない点を除き、
図5に示す表示パネルP1と同様である。表示パネルP2の場合、基板20を導光板として用いている。したがって、表示パネルP2についての以下の説明は、
図5に示す表示パネルP1にも適用できる。
【0024】
図6に示すように、表示パネルP2は、液晶層LQLを介して対向するように貼り合せられた基板10および基板20を有している。基板10と基板20とは、表示パネルP2の厚さ方向であるZ方向に配列される。言い換えれば、基板10と基板20とは、表示パネルP2の厚さ方向(Z方向)において互いに対向する。基板10は、液晶層LQL(および基板20)と対向する前面(主面、面)10fを有する。また基板20は、基板10の前面10f(および液晶層LQL)と対向する背面(主面、面)20bを有する。基板10は、スイッチング素子(能動素子)Tr(
図4参照)としての複数のトランジスタ(トランジスタ素子)がアレイ状に配置されたアレイ基板である。また、基板20は、表示面側に設けられた基板である。基板20は、アレイ基板に対向配置された基板という意味で、対向基板と言い換えることができる。
【0025】
液晶LQを含む液晶層LQLは、基板10の前面10fと基板20の背面20bとの間にある。液晶層LQLは、光学変調素子である。表示パネルP2は、上記したスイッチング素子を介して液晶層LQLの周辺に形成される電界の状態を制御することにより、そこを通過する光を変調する機能を備えている。基板10および基板20にある表示領域DAは、
図6に示すように液晶層LQLと重畳する。
【0026】
また、基板10と基板20とは、シール部(シール材)SLMを介して接着される。
図3および
図6に示すように、シール部SLM(
図6参照)は、表示領域DAの周囲を囲むように、周辺領域PFAに配置される。シール部SLMの内側には、
図6に示すように液晶層LQLがある。シール部SLMは、基板10と基板20との間に液晶を封入するシールとしての役割を果たす。また、シール部SLMは、基板10と基板20とを接着する、接着材としての役割を果たす。
【0027】
光源部50は、基板20の側面20s1と対向する位置に配置される。
図6に二点鎖線で模式的に示すように、光源部50から出射された光源光L1は、基板10の背面10bおよび基板20の前面20fで反射しながら、側面20s1から遠ざかる方向に伝搬する。光源光L1の伝搬経路において、基板10の背面10bおよび基板20の前面20fは、屈折率の大きな媒質と、屈折率の小さな媒質との界面である。このため、光源光L1が前面20fおよび背面10bに入射する入射角が臨界角よりも大きい場合、光源光L1は、前面20fおよび背面10bにおいて全反射する。
【0028】
液晶LQは高分子分散型液晶LC(
図4参照)であり、液晶性ポリマーと液晶分子を含んでいる。液晶性ポリマーは、筋状に形成され、液晶分子は、液晶性ポリマーの隙間に分散される。液晶性ポリマー及び液晶分子の各々は、光学異方性あるいは屈折率異方性を有している。液晶性ポリマーの電界に対する応答性は、液晶分子の電界に対する応答性より低い。液晶性ポリマーの配向方向は、電界の有無にかかわらずほとんど変化しない。一方、液晶分子の配向方向は、液晶LQにしきい値以上の高い電圧が印加された状態では、電界に応じて変化する。液晶LQに電圧が印加されていない状態では、液晶性ポリマー及び液晶分子のそれぞれの光軸は互いに平行であり、液晶層LQLに入射した光源光L1は、液晶層LQL内でほとんど散乱されることなく透過する(透明状態)。液晶LQに電圧が印加された状態では、液晶性ポリマー及び液晶分子のそれぞれの光軸は互いに交差し、液晶LQに入射した光源光L1は、液晶層LQL内で散乱される(散乱状態)。表示パネルP2は、光源光L1の伝搬経路における液晶LQの配向を制御することにより、透明状態と散乱状態とを制御する。散乱状態において光源光L1は液晶LQにより放出光L2として前面20f側から表示パネルP2の外部に出射される。また、背面10b側から入射した背景光L3は、基板10、液晶層LQL、および基板20を透過して、前面20fから外部に出射される。放出光L2および背景光L3は、前面20f側にいる観察者に視認される。観察者は、放出光L2と、背景光L3とを組み合わせて認識することができる。このように観察者が、表示画像と背景とを重ね合わせて認識することが可能な表示パネルを透明表示パネルと呼ぶ。
【0029】
図5に示す表示パネルP1の場合、基板20上に導光板30が配置されている点と、導光板30と光源部50との間にレンズ部80が配置されている点と、光源部50から出射された光源光L50が、レンズ部80および導光板30を介して液晶層LQLに入射する点と、で
図6に示す表示パネルP2と相違する。表示パネル(表示装置)P1は、前面10f、および前面10fの反対側にある背面10bを備えている基板10と、前面10fと対向する背面20b、および背面20bの反対側にある前面20fを備えている基板20と、基板10の前面10fと基板20の背面20bとの間に配置される液晶層LQLと、を有している。この点は、
図6に示す表示パネルP2と同様である。表示パネルP1は、上記に加え、基板20の前面20f上に接着層31を介して接着固定された導光板30と、複数の発光ダイオード素子51(
図4参照)を備え、基板10の前面10f上に配置され、導光板30の側面30s1と対向する位置に配置された光源部50と、導光板30と前記光源部50との間に配置されたレンズ部80と、を有している。
【0030】
導光板30は、基板20の前面20fと対向する背面30bおよび背面30bの反対側の前面30fを備えている。また、導光板30は、レンズ部80を介して光源部50と対向する側面30s1、および側面30s1の反対側に位置する側面30s2を備えている。導光板30は、接着層31を介して基板20に接着固定されている。少なくとも表示領域DAでは、導光板30と基板20との間の隙間は、接着層31により埋められている。
図5に示す例では、導光板30の背面30bの全体に接着層31が接着している。光源部50から出射される光源光L50は、レンズ部80で拡散されて、側面30s1から導光板30に入射し、反射しながら側面30s2に向かって進む。
【0031】
接着層31は、可視光を透過させることのできる透明な樹脂材料からなる。可視光透過性の接着層31の例として、シート状に形成されたOCA(Optical Clear Adhesive)と呼ばれる透明接着シートや、液体状の透明接着剤を硬化させて用いるOCR(Optical Clear Resin)などを例示できる。基板10、基板20、および導光板30の屈折率には種々の変形例があるが、これらの屈折率は、例えば1.5程度である。接着層31の屈折率は、導光板30の屈折率に近く、例えば1.37~1.5程度である。
【0032】
上記の条件下では、光源光L50の一部は接着層31との界面で反射せず、基板20内に侵入する。基板20に侵入した光は、
図6に示す光源光L1と同様に、液晶層LQLに向かって進み、液晶層LQLに侵入する。液晶層LQLで散乱された光は、放出光L2として前面20f側から表示パネルP1の外部に出射される。一方、液晶層LQLで散乱されなかった光は、基板10の背面10bおよび基板20の前面20f(または導光板30の前面30f)で反射して、光源部50から遠ざかる方向に伝搬する。
【0033】
<光源部およびレンズの構造>
次に光源部およびレンズの構造について説明する。
図7は、
図3に示す光源部およびレンズ部の構造例を示す平面図である。
図7に示す平面は、
図3に示すX方向およびY方向を含むX-Y平面であって、導光板30、レンズ部80、および光源部50を上方から視た平面である。
図8および
図9は、
図7に対する検討例を示す平面図である。以下では、
図5に示す表示パネルP1のように基板20とは別に基板20の前面側に導光板30が配置された例を取り上げて説明する。ただし、以下で説明する技術は、
図6に示す表示パネルP2のように、導光板30が設けられず、基板20を導光板と見做して使用する場合にも適用することができる。この場合、
図6に示す基板20と光源部50との間に
図5に示すレンズ部80が配置される。また、この場合、以下で説明する導光板30という記載を基板20と読み替えて適用することができる。
【0034】
図7に示すように、導光板30と光源部50との間には、複数のレンズ81が配置されている。複数のレンズ81のそれぞれは、光源部50と対向する面81bと、面81bの反対側の面81fと、面81bおよび面81fと交差し、かつ、接着層85が接着された側面81sと、を備えている。レンズとは、可視光を透過させる導光部材のうち、屈折率の違いを利用して光を発散または収束させる機能を備えた光学部材である。レンズ81は導光板の一種であるが、本実施の形態では、表示領域DA(
図3参照)に配置された導光板30と、レンズ81とを区別して説明する。
【0035】
図7は、X方向に配列される複数のレンズ81のうち、互いに隣り合ように配置されたレンズ81Aと、レンズ81Bとを図示する拡大平面図である。本実施の形態のレンズ部80場合、
図7に示すように、X方向に沿って、接着層85とレンズ81とが交互に配列されている。
図7では、隣り合うレンズ81の間に接着層85が存在することを明示するため、接着層85にハッチングを付している。また、
図7では、赤色の光、緑色の光、青色の光、および白色光を識別するため、発光ダイオード素子51rから出射された赤色の光を一点鎖線の矢印で、発光ダイオード素子51gから出射された緑色の光を点線の矢印で、発光ダイオード素子51bから出射された青色の光を二点鎖線の矢印で、白色光を実線でそれぞれ模式的に図示している。
【0036】
本実施の形態の場合、導光板30と光源部50との間に配置されるレンズ81は、点光源である発光ダイオード素子51から出射された光を広げて(言い換えれば発散させて)導光板30に入射する機能を備えている。また、レンズ81は、赤色の光、緑色の光、および青色の光を混色させて、白色光を出射する機能を備えている。
【0037】
図示は省略するが、本実施の形態に対する検討例として、レンズ部80を分割されていない1個のレンズで構成する方法が考えられる。この場合、表示装置の仕様(サイズ等)に応じてそれぞれ対応するレンズを製造する必要があるので、レンズの汎用性が低下する。また、レンズのハンドリングのし易さという点では、レンズ部80が複数個のレンズ81により構成されていることが好ましい。また、レンズの汎用性を向上させることにより、小型のレンズ81を量産することができるので、レンズ81の製造効率を向上させることができる。このように、レンズ部80を複数のレンズ81の集合体とすることには、上記のような利点がある。
【0038】
ところが、本願発明者の検討によれば、単にレンズ部80を複数のレンズ81の集合体とするのみでは光学的な課題があることが判った。
図8に示す検討例および
図9に示す検討例の場合、複数のレンズ81のそれぞれが、空気層を介して互いに離間して配置されている。また、
図9に示す検討例の場合、側面81sの表面粗さが、
図8に示す側面81sの表面粗さよりも粗い。
【0039】
図8に示す検討例のように、複数のレンズ81のそれぞれが、空気層を介して互いに離間して配置されている場合、側面81sに到達した光が側面81sで反射してしまう場合がある。この場合、空気層の周辺では光の混色が発生せず、全体として色ムラが生じ、白色光を出射することが困難になる。
【0040】
一方、
図9に示す検討例のように、複数のレンズ81のそれぞれが、空気層を介して互いに離間して配置され、かつ、側面81sの表面に微小な凹凸が存在し、表面粗さが粗い場合、側面81sに到達した光が側面81sの微細な凹凸により散乱させられる。この場合、空気層の周辺における混色に不具合が生じる他、空気層の部分が意図しない状態で光ってしまう場合がある。
【0041】
そこで、本願発明者は、レンズ81を複数個に分割するメリットを得つつ、かつ、上記した光学的な課題が生じることを抑制する技術について検討した。
図7に示すように、本実施の形態の場合、互いに対向するレンズ81の側面81sの間に接着層85が設けられている。接着層85は可視光透過性の樹脂材料から成る。接着層85の屈折率は、レンズ81の屈折率に近い値となるように調整されている。
【0042】
互いに対向する側面81sの間に可視光透過性の接着層85が介在する場合、側面81sまで到達した光は、
図8や
図9に示す検討例と比較して側面81sにおいて反射し難く、かつ、散乱し難い。
図7に示す例の場合、例えば、発光ダイオード素子51bから出射され、レンズ81Aの側面81s1に到達した光は、接着層85を通過して隣のレンズ81Bの側面81sからレンズ81Bに入射する。一方、発光ダイオード素子51rから出射され、レンズ81Bの側面81s2に到達した光は、接着層85を通過して隣のレンズ81Aの側面81s1からレンズ81Aに入射する。これにより、接着層85の周辺においても光の混色が行われ、全体としてムラの少ない白色光がレンズ81から出射される。
【0043】
図7に示すように、接着層85とレンズ81の界面における光の反射を抑制するためには、接着層85の屈折率はレンズ81の屈折率に近い方が好ましい。例えば本実施の形態の場合、接着層85の屈折率(例えば1.37~1.5程度)とレンズ81の屈折率との差は、接着層85の屈折率と空気の屈折率(1)との差よりも小さい。
【0044】
また、接着層85は、少なくとも発光ダイオード素子51から出射される光が到達する位置に配置されていれば足りる。このため、図示しない変形例として、側面81sの一部分だけが接着層85に覆われている場合もある。ただし、光の反射を確実に防止する観点からは、
図7に示すように、接着層85は、レンズ81の側面81sの全体を覆うように接着されていることが好ましい。この場合、接着層85の周辺において複数の色の光を確実に混色させることができる。
【0045】
本実施の形態の場合、接着層85の近くに互いに異なる色の光を出射する発光ダイオード素子51が配置されている。例えば、
図7に示すように、赤、緑、青の順で発光ダイオード素子51を配列した場合、異なる色の光を出射する発光ダイオード素子51が必ず隣り合っている。このように、異なる色を出射する発光ダイオード素子51が隣り合うように配列されることで、異なる色の光の混色を容易に行うことができる。このような構成を以下のように表現することができる。複数のレンズ81は、側面(レンズ側面)81s1を備えたレンズ81Aと、接着層85を介して側面(レンズ側面)81s1と対向する側面(レンズ側面)81s2を備えたレンズ81Bと、を含んでいる。複数の発光ダイオード素子51は、第1の色(例えば青色)の光を出射可能な発光ダイオード素子51bと、第1の色とは異なる第2の色(例えば赤色)の光を出射可能な発光ダイオード素子51rと、を含んでいる。レンズ81Aの面81bに対向し、かつ、レンズ81Aの側面81s1に最も近い位置には発光ダイオード素子51bが配置されている。レンズ81Bの面81bに対向し、かつ、レンズ81Bの側面81s2に最も近い位置には発光ダイオード素子51rが配置されている。
【0046】
なお、
図7では、赤、緑、青の順に配列される例を示しているが、発光ダイオード素子51の配列は
図7に示す態様に限定されず、種々の変形例がある。また、
図7に示す例では、1個のレンズの面81bと対向する位置に、発光ダイオード素子51r,51gおよび51bが配置された例を示している。ただし、1個のレンズ81と対向する発光ダイオード素子51の数は3個には限定されない。なお、発光ダイオード素子51r,51gおよび51bがそれぞれ1個ずつ配置され、かつ、封止されたパッケージを用いる場合がある。この場合には、レンズ81のサイズとパッケージ化された3個の発光ダイオード素子51のサイズとをそろえる観点から
図7に示すような態様が好ましい。
【0047】
また、別の変形例として、複数の発光ダイオード素子51は、全て白色の発光ダイオードにより構成されている場合がある。また、
図7に示す例では、赤色用、緑色用、および青色用の発光ダイオード素子51の数が例えば同数であるが、別の変形例として例えば赤色用、赤色用、緑色用、青色用などのように一部の色用の発光ダイオード素子51の数が他の色用の発光ダイオード素子51よりも多い場合がある。言い換えれば、複数の発光ダイオード素子51rの総数、複数の発光ダイオード素子51gの総数、および複数の発光ダイオード素子51bの総数が互いに異なっている場合がある。さらに、
図7に対する別の変形例として、同色用の発光ダイオード素子51間にレンズ81Aの側面81sおよび接着層85が配置されている場合がある。
【0048】
次に
図10を用いて
図7に対する変形例について説明する。
図10は、
図7に対する変形例であるレンズ部の構造例を示す平面図である。
図10に示すレンズ81は、側面81sの表面粗さが
図5に示す前面30fの表面粗さよりも粗い点で、
図7に示すレンズ81と相違する。その他の点は、
図7に示すレンズ81と同様である。
【0049】
小型のレンズ81を製造する場合、大面積のレンズを用いてレンズの面81bおよび面81fを形成した後、大面積のレンズを切断することにより、小型のレンズ81を取得する方法が考えられる。この場合、面81bおよび面81fを切断前に加工できるので、高い製造効率が期待できる。小型のレンズを取得するための切断工程では、例えばブレードダイシングやレーザダイシングなどの方法を例示することができる。
【0050】
図10に示す側面81sは、上記した切断工程により形成されるが、切断面の表面粗さは、側面81sに対して研磨などの平滑化処理を施して
図7に示すように平坦な面を形成する方法もあるが、全ての切断面に対して平滑化する作業が必要となり、製造効率低下の原因になる。一方、
図5に示す導光板30の前面30fは、光が意図しない方向に反射、あるいは散乱することを防ぐため、平坦性が要求される。また
図3に示す側面30s3のように、
図5に示す側面30s1および側面30s2と交差する側面30s3(
図3参照)は、光源光L50が側面30s2から外部に出射されることを抑制する観点から、平滑化処理を施すことが好ましい。このため、側面81sに対して平滑化処理を施さない場合、
図10に示す側面81sの表面粗さは、
図5に示す前面30fの表面粗さよりも粗い。同様に、
図10に示す側面81sの表面粗さは、
図3に示す側面30s3の表面粗さよりも粗い。
【0051】
また、レンズ81の平滑化処理は、基板10(
図5参照)の前面10f(
図5参照)に対向するレンズ81(
図7~
図10参照)の面(背面、主面)81b(
図7~
図10参照)、およびZ方向において面81bの反対側の面(前面、主面)81fに対して行われる場合がある。この場合、平滑化処理後のレンズ81の側面81sの表面粗さは、レンズ81の面81bおよび面81fよりも粗い。
【0052】
図9に示すように、互いに対向する側面81sの間に空気層が配置されている場合には、側面81sの凹凸に起因して光が散乱する可能性がある。一方、
図10に示すように、互いに対向する側面81sの間に接着層85が設けられている場合、微細な凹凸面を構成するレンズ81の屈折率と接着層85との屈折率の差が小さい。このため、
図10に示すように、側面81sと接着層85との界面における光の散乱を抑制することができる。この結果、
図7に示す例と同様に、接着層85の周辺において複数の色の光を確実に混色させることができる。また、本変形例の場合、
図9に示す検討例と比較して、側面81sにおいて意図しない光が発生する現象を抑制することができる。さらに、本変形例の場合、側面81sの表面粗さが粗い状態でレンズ81を使用することができるので、側面81sに平滑化処理を施す場合と比較して製造効率を向上させることができる。
【0053】
以上、実施の形態および代表的な変形例について説明したが、上記した技術は、例示した変形例以外の種々の変形例に適用可能である。例えば、上記した変形例同士を組み合わせてもよい。
【0054】
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、表示装置や表示装置が組み込まれた電子機器に利用可能である。
【符号の説明】
【0056】
10,20 基板
10b,20b,30b 背面(主面、面)
10f,20f,30f 前面(主面、面)
20s1,20s2,30s1,30s2 側面
30 導光板
31 接着層
50 光源部
51,51b,51g,51r 発光ダイオード素子
52 光源制御部
70 駆動回路
71 信号処理回路
72 画素制御回路
73 ゲート駆動回路
74 ソース駆動回路
75 コモン電位駆動回路
80 レンズ部
81 レンズ
81b,81f 面(レンズ主面)
81s,81s1,81s2 側面(レンズ側面)
90 制御部
100 観察者
101 背景
711 入力信号解析部(入力信号解析回路)
712 記憶部(記憶回路)
713 信号調整部
CE コモン電極
CML コモン電位配線
DA 表示領域
P1,P2,P3,P4,P5 表示パネル(表示装置)
GL ゲート線(信号配線)
HC 保持容量
HDS 水平駆動信号
L1,L50 光源光
L2 放出光
L3 背景光
LCSA 光源制御信号
LQ 液晶
LQL 液晶層
PE 画素電極
PFA 周辺領域(額縁領域)
PIX 画素
SL ソース線(信号配線)
SLM シール部
Tr スイッチング素子
VCS,VCSA,VS 入力信号
VDS 垂直駆動信号