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特開2023-167372電気機器、電気機器システム、及び制御方法
<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167372
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】電気機器、電気機器システム、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20231116BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20231116BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20231116BHJP
   H05B 47/16 20200101ALI20231116BHJP
   H05B 47/195 20200101ALI20231116BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
H04M11/00 301
H05B47/105
H05B47/16
H05B47/195
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022078517
(22)【出願日】2022-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】安西 了一
(72)【発明者】
【氏名】藤村 栞
(72)【発明者】
【氏名】万波 寛明
(72)【発明者】
【氏名】密島 康一
【テーマコード(参考)】
3K273
5K048
5K201
【Fターム(参考)】
3K273QA27
3K273RA12
3K273RA13
3K273SA02
3K273SA36
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA17
3K273TA22
3K273TA27
3K273TA28
3K273TA33
3K273TA40
3K273TA54
3K273TA55
3K273TA57
3K273TA66
3K273TA68
3K273TA69
3K273TA72
3K273UA12
3K273UA14
3K273UA16
3K273UA17
3K273UA21
3K273UA22
3K273UA23
5K048BA07
5K048DA02
5K048DB01
5K048DC01
5K048EB02
5K048FB05
5K048FB15
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA03
5K201AA02
5K201BA01
5K201CC09
5K201DB01
5K201EC06
5K201ED08
(57)【要約】
【課題】電気機器の状態に関する通知を行う場合における通信の干渉を低減しやすくすること。
【解決手段】電気機器1は、通信部11と、処理部(照明制御部)13と、通知部(通信制御部)12と、を備える。通信部11は、操作機器2との間で無線通信を行う。処理部13は、操作機器2からの操作信号を通信部11が受信すると、操作信号に基づく制御を実行する。通知部12は、所定の条件を満たすと、処理部13による制御に基づく電気機器1の状態に関する情報を含む通知信号を、通信部11を介して情報端末22へ送信する。操作機器2は、操作入力を受けている間においては、操作信号を所定の周期で連続して送信する。所定の条件は、通信部11が複数の操作信号を連続して受信した場合であって、複数の操作信号のうちの最初の操作信号を通信部11が受信すること、及び最後の操作信号を通信部11が受信することである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作機器により操作される電気機器であって、
前記操作機器との間で無線通信を行う通信部と、
前記操作機器からの操作信号を前記通信部が受信すると、前記操作信号に基づく制御を実行する処理部と、
所定の条件を満たすと、前記処理部による制御に基づく前記電気機器の状態に関する情報を含む通知信号を、前記通信部を介して情報端末へ送信する通知部と、を備え、
前記操作機器は、操作入力を受けている間においては、前記操作信号を所定の周期で連続して送信し、
前記所定の条件は、前記通信部が複数の前記操作信号を連続して受信した場合であって、複数の前記操作信号のうちの最初の操作信号を前記通信部が受信すること、及び最後の操作信号を前記通信部が受信することである、
電気機器。
【請求項2】
前記所定の条件は、前記操作信号を連続して受信しているか否かを判定するための判定時間以上の間隔を空けて、前記通信部が前記操作信号を受信することを含む、
請求項1に記載の電気機器。
【請求項3】
前記所定の条件は、前記通信部が複数の前記操作信号を連続して受信している途中において、前記最初の操作信号を受信してから一定時間が経過することを含む、
請求項1又は2に記載の電気機器。
【請求項4】
前記操作機器は、前記情報端末とは異なる、
請求項1又は2に記載の電気機器。
【請求項5】
前記電気機器は、照明器具であって、
前記通知信号は、前記照明器具の有する光源部の点灯状態を示す情報を含む、
請求項1又は2に記載の電気機器。
【請求項6】
前記通信部は、前記電気機器の設置されるスペースの外側に存在する前記操作機器との間で通信可能に構成されている、
請求項1又は2に記載の電気機器。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の前記電気機器と、
前記電気機器との間で無線通信を行い、前記電気機器の動作を制御する前記操作機器と、を備える、
電気機器システム。
【請求項8】
操作機器により操作される電気機器の制御方法であって、
前記操作機器との間で無線通信を行い、
前記操作機器からの操作信号を受信すると、前記操作信号に基づく制御を実行し、
所定の条件を満たすと、前記制御に基づく前記電気機器の状態に関する情報を含む通知信号を情報端末へ送信し、
前記操作機器は、操作入力を受けている間においては、前記操作信号を所定の周期で連続して送信し、
前記所定の条件は、複数の前記操作信号を連続して受信した場合であって、複数の前記操作信号のうちの最初の操作信号を受信すること、及び最後の操作信号を受信することである、
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作可能な電気機器、電気機器システム、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、リモコンから制御信号を受信すると、制御信号を受信したことを示す信号を、送信元アドレスが示す端末装置に送信する通信部を有する照明器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-133210号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、電気機器の状態に関する通知を行う場合における通信の干渉を低減しやすい電気機器等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る電気機器は、操作機器により操作される電気機器であって、通信部と、処理部と、通知部と、を備える。前記通信部は、前記操作機器との間で無線通信を行う。前記処理部は、前記操作機器からの操作信号を前記通信部が受信すると、前記操作信号に基づく制御を実行する。前記通知部は、所定の条件を満たすと、前記処理部による制御に基づく前記電気機器の状態に関する情報を含む通知信号を、前記通信部を介して情報端末へ送信する。前記操作機器は、操作入力を受けている間においては、前記操作信号を所定の周期で連続して送信する。前記所定の条件は、前記通信部が複数の前記操作信号を連続して受信した場合であって、複数の前記操作信号のうちの最初の操作信号を前記通信部が受信すること、及び最後の操作信号を前記通信部が受信することである。
【0006】
本発明の一態様に係る電気機器システムは、前記電気機器と、前記電気機器との間で無線通信を行い、前記電気機器の動作を制御する前記操作機器と、を備える。
【0007】
本発明の一態様に係る制御方法は、操作機器により操作される電気機器の制御方法である。前記制御方法は、前記操作機器との間で無線通信を行う。前記制御方法は、前記操作機器からの操作信号を受信すると、前記操作信号に基づく制御を実行する。前記制御方法は、所定の条件を満たすと、前記制御に基づく前記電気機器の状態に関する情報を含む通知信号を情報端末へ送信する。前記操作機器は、操作入力を受けている間においては、前記操作信号を所定の周期で連続して送信する。前記所定の条件は、複数の前記操作信号を連続して受信した場合であって、複数の前記操作信号のうちの最初の操作信号を受信すること、及び最後の操作信号を受信することである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の電気機器等は、電気機器の状態に関する通知を行う場合における通信の干渉を低減しやすい、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施の形態1に係る電気機器を含む全体構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施の形態1に係る電気機器の第1動作例を示すタイミングチャートである。
図3図3は、実施の形態1に係る電気機器の第2動作例を示すタイミングチャートである。
図4図4は、実施の形態1に係る電気機器の動作例を示すフローチャートである。
図5図5は、比較例の電気機器の動作例を示すタイミングチャートである。
図6図6は、実施の形態1に係る電気機器の第1動作例の変形例を示すタイミングチャートである。
図7図7は、実施の形態2に係る電気機器の動作例を示すタイミングチャートである。
図8図8は、実施の形態2に係る電気機器の動作例を示すフローチャートである。
図9図9は、実施の形態2に係る電気機器の動作例の変形例を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0011】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
【0012】
(実施の形態1)
[構成]
まず、実施の形態1に係る電気機器の構成について説明する。電気機器は、屋内又は屋外における所定の領域(例えば、部屋等)に設置される機器である。実施の形態1では、電気機器は、例えばシーリングライト等の照明器具である。なお、照明器具は、シーリングライトに限らず、ダウンライト、ベースライト、又はスポットライト等であってもよく、その態様は特に限定されない。また、電気機器は、照明器具に限らず、例えばテレビジョン受像機、エアーコンディショナ、洗濯機、又はスピーカ(スマートスピーカを含む)等であってもよい。
【0013】
図1は、実施の形態1に係る電気機器を含む全体構成を示すブロック図である。図1に示すように、電気機器1は、例えばインターネット等のネットワークN1を介して、情報端末22及びサーバ装置3との間で無線通信を行うように構成されている。さらに、電気機器1は、リモートコントローラ(以下、「リモコン」という)21との間で近距離無線通信を行うように構成されている。リモコン21は、操作機器2に相当する。また、情報端末22は、操作機器2に相当する場合もある。
【0014】
実施の形態1では、電気機器1と、操作機器2とで電気機器システム100を構成している。なお、電気機器システム100に含まれる操作機器2は、リモコン21及び情報端末22の両方を含んでいてもよいし、いずれか一方のみを含んでいてもよい。また、実施の形態1では、サーバ装置3は電気機器システム100の構成要素に含まれていないが、電気機器システム100の構成要素に含まれていてもよい。
【0015】
操作機器2は、電気機器1との間で無線通信を行い、電気機器1の動作を制御する(つまり、電気機器1を操作する)機器である。リモコン21は、例えば赤外線通信により電気機器1との間で無線通信を行う機器である。なお、リモコン21は、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信規格に従って電気機器1との間で無線通信を行う機器を含み得る。
【0016】
情報端末22は、例えばWi-Fi(登録商標)等の無線通信規格に従って、ネットワークN1及びサーバ装置3を介して電気機器1との間で無線通信を行う機器である。情報端末22は、例えばスマートフォン又はタブレット端末等の携帯型の端末であって、インストールされている電気機器1の遠隔操作用のアプリケーションを実行することにより、操作機器2として機能し得る。なお、情報端末22は、操作機器2である場合、例えば電気機器1に対応する専用のコントローラであってもよい。また、情報端末22は、操作機器2としての機能を有さずに、電気機器1からの通知信号Sig2(後述する。図2等参照)を受信してユーザに通知する機能のみを有していてもよい。
【0017】
ユーザは、操作機器2に対して操作入力を行うことにより、電気機器1の動作の開始、終了、及び動作モードの切り替え等の遠隔操作を行うことが可能である。既に述べたように、実施の形態1では、電気機器1は照明器具である。したがって、ユーザは、操作機器2に対して操作入力を行うことにより、照明器具の点灯、調光、消灯、及び照明器具の点灯モードの切り替え等を行うことが可能である。
【0018】
サーバ装置3は、電気機器1から送信される通知信号Sig2を、対象となる情報端末22へ送信するコンピュータである。具体的には、サーバ装置3は、ネットワークN1を介して電気機器1からの通知信号Sig2を受信すると、受信した通知信号Sig2を、通知信号Sig2に含まれるアドレスで指定された情報端末22へネットワークN1を介して送信する。
【0019】
また、サーバ装置3は、情報端末22が操作機器2である場合、情報端末22で入力された操作入力に応じた制御データを、対象となる電気機器1へ提供するコンピュータとしても機能する。具体的には、サーバ装置3は、ネットワークN1を介して情報端末22からの操作信号Sig1(図2等参照)を受信すると、受信した操作信号Sig1に含まれる指令に応じた制御データを、操作信号Sig1に含まれるアドレスで指定された電気機器1へネットワークN1を介して送信する。
【0020】
サーバ装置3は、例えば、電気機器1が設置される施設に設置されるエッジサーバによって実現されてもよいし、当該施設外に設置されたクラウドサーバによって実現されてもよい。
【0021】
電気機器1は、操作機器2により制御される機器である。電気機器1は、通信部11と、通信制御部12と、照明制御部13と、光源部14と、を備えている。
【0022】
通信部11は、操作機器2との間で無線通信を行う。実施の形態1では、通信部11は、第1通信部111と、第2通信部112と、を有している。第1通信部111は、操作機器2の1つであるリモコン21との間で赤外線通信を行うための通信インタフェースである。第2通信部112は、ネットワークN1を介して操作機器2として機能し得る情報端末22及びサーバ装置3との間で無線通信を行うための通信インタフェースである。
【0023】
ここで、リモコン21は、例えば電気機器1の設置されるスペースの内側に存在する等して電気機器1との間の距離が比較的短い場合に電気機器1を遠隔操作することが可能であるが、当該スペースの外側に存在する等して電気機器1との距離が比較的長い場合には、電気機器1を遠隔操作することができない。一方、情報端末22は、ネットワークN1を介して電気機器1との間で通信可能であるため、当該スペースの内外を問わず、電気機器1を遠隔操作することが可能である。つまり、通信部11(第2通信部112)は、電気機器1の設置されるスペースの外側に存在する操作機器2(情報端末22)との間で通信可能に構成されている。
【0024】
実施の形態1では、第2通信部112は、マイクロコントローラで構成されている。つまり、第2通信部112は、プロセッサ及びメモリを備えたIC(Integrated Circuit)で構成されている。そして、プロセッサがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、第2通信部112としての機能が実現される。
【0025】
通信制御部12は、操作機器2と電気機器1との間の通信を制御する。実施の形態1では、通信制御部12は、マイクロコントローラで構成されている。つまり、通信制御部12は、プロセッサ及びメモリを備えたICで構成されている。そして、プロセッサがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、通信制御部12としての機能が実現される。
【0026】
通信制御部12は、所定の条件を満たすと、照明制御部(処理部)13による制御に基づく電気機器1の状態に関する情報を含む通知信号Sig2を、通信部11(第2通信部112)を介して情報端末22へ送信する。以下の説明では、通信制御部12は、「通知部12」と称する場合もある。電気機器1の状態に関する情報は、例えば電気機器1が動作中であるか否かを示す情報、電気機器1の動作の態様を示す情報、又は電気機器1の動作で用いられるパラメータ(例えば、調光値等)を示す情報等を含み得る。
【0027】
実施の形態1では、電気機器1は照明器具であって、光源部14を備えている。したがって、通知信号Sig2は、照明器具の有する光源部14の点灯状態を示す情報を含んでいる。光源部14の点灯状態を示す情報は、例えば光源部14が点灯しているか否かを示す情報、光源部14が調光若しくは調色されているか否かを示す情報、点灯している光源の種類を示す情報、又は光源部14の光出力若しくは光色を示す情報等を含み得る。
【0028】
上述のように、通信制御部12は、操作信号Sig1に基づいて電気機器1が制御され、かつ、所定の条件を満たすと、制御後の電気機器1の状態に関する情報を、情報端末22へ通知する。したがって、通信制御部12は、操作信号Sig1に基づいて電気機器1が制御されるごとに通知信号を通信部11を介して情報端末22へ送信することもあれば、操作信号Sig1に基づいて電気機器1が制御された場合でも、通知信号を通信部11を介して情報端末22へ送信しない場合もある。
【0029】
実施の形態1では、所定の条件は、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続して受信した場合であって、複数の操作信号Sig1のうちの最初の操作信号Sig1を通信部11が受信すること、及び最後の操作信号Sig1を通信部11が受信することである。以下、この所定の条件について、図2を用いて具体的に説明する。
【0030】
図2は、実施の形態1に係る電気機器1の第1動作例を示すタイミングチャートである。図2における「操作入力」は、ユーザが操作機器2に対して操作入力を行っているタイミングを表している。ここでは、ユーザが例えば操作機器2に備え付けの釦を押し続ける等して、操作機器2に対して連続して操作入力を行っていることを表している。このようにユーザが操作機器2に対して連続して操作入力を行うことは、例えば実施の形態1のように電気機器1が照明器具である場合、光源部14を連続して調光又は調色する際に行われる。上記の事項は、後述する図3及び図5に示す例、並びに実施の形態2において後述する図6、7、9に示す例でも同様である。
【0031】
また、図2に示す例では、操作機器2がリモコン21であることとして説明する。つまり、操作機器2(リモコン21)は、情報端末22とは異なっている。したがって、ここでは、リモコン21のユーザと、情報端末22のユーザとは、互いに異なっている。なお、操作機器2は、情報端末22であってもよい。つまり、操作機器2と情報端末22とは、同じであってもよい。いずれの場合も、情報端末22のユーザは、例えば電気機器1の設置されているスペースから離れた場所にいても、操作機器2により操作された電気機器1の状態を把握することが可能である。上記の事項は、後述する図3及び図5に示す例、並びに実施の形態2において後述する図6、7、9に示す例でも同様である。
【0032】
図2に示すようにユーザが操作機器2に対して連続して操作入力を行っている間、操作機器2からは所定の周期P2で操作信号Sig1が送信される。つまり、操作機器2は、操作入力を受けている間においては、操作信号Sig1を所定の周期P2で連続して送信する。操作信号Sig1は、微小な間隔で送信される信号の集合である。ここでは、周期P1において送信される信号の集合が操作信号Sig1に相当する。周期P1は、例えば60msである。なお、周期P1は、60msに限られない。また、所定の周期P2は、例えば130msである。なお、所定の周期P2は、130msに限られない。
【0033】
通信制御部12は、通信部11が操作信号Sig1を受信すると、操作信号Sig1の受信完了時から判定時間T11の計時を開始する。判定時間T11は、例えば175msである。なお、判定時間T11は、175msに限られず、所定の周期P2よりも長ければよい。そして、通信制御部12は、判定時間T11が経過する前に次の操作信号Sig1を受信した場合、複数の操作信号Sig1を連続して受信していると判定し、当該操作信号Sig1の受信完了時から判定時間T11の計時を再び開始する。以降、通信制御部12は、判定時間T11が経過する前に次の操作信号Sig1を受信する限り、上記の処理を繰り返す。
【0034】
図2に示す例では、ユーザが操作入力を行っている間に、操作機器2は3回の操作信号Sig1を所定の周期P2で送信している。したがって、通信制御部12は、3回目の操作信号Sig1の受信完了時から判定時間T11が経過するまでの間は、複数の操作信号Sig1を連続して受信していると判定する。そして、通信制御部12は、3回目の操作信号Sig1の受信完了時から判定時間T11が経過する前に次の操作信号Sig1を受信しないため、複数の操作信号Sig1を連続して受信する期間が終了したと判定する。
【0035】
図2に示す例では、通信制御部12は、通信部11が1回目の操作信号Sig1を受信すると、当該操作信号Sig1の受信完了時に通知信号Sig2を、通信部11を介して情報端末22へ送信する。この処理は、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続して受信した場合であって、複数の操作信号Sig1のうちの最初の操作信号Sig1を通信部11が受信すること、という所定の条件を満たすことで実行される。
【0036】
また、図2に示す例では、通信制御部12は、3回目の操作信号Sig1の受信完了時から判定時間T11が経過すると、複数の操作信号Sig1を連続して受信する期間が終了したと判定する。そして、通信制御部12は、3回目の操作信号Sig1の受信完了時から所定時間T2(≧判定時間T11)が経過したタイミングで、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信する。この処理は、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続して受信した場合であって、複数の操作信号Sig1のうちの最後の操作信号Sig1を通信部11が受信すること、という所定の条件を満たすことで実行される。
【0037】
例えば、ユーザが操作機器2に対して光源部14の調光を指示する操作入力を連続して行っている場合、通信制御部12は、調光開始時の光源部14の調光値を含む通知信号Sig2と、調光終了時の光源部14の調光値を含む通知信号Sig2と、を通信部11を介して情報端末22へ送信することになる。
【0038】
また、実施の形態1では、所定の条件は、操作信号Sig1を連続して受信しているか否かを判定するための判定時間T11以上の間隔を空けて、通信部11が操作信号Sig1を受信することを含む。以下、この所定の条件について、図3を用いて具体的に説明する。
【0039】
図3は、実施の形態1に係る電気機器1の第2動作例を示すタイミングチャートである。図3に示すように、第2動作例では、第1動作例とは異なり、ユーザが操作機器2に対する操作入力を連続して行っておらず、間隔を空けて行っている。つまり、第2動作例では、ユーザは、例えば点灯モードを切り替える等の操作入力を、間隔を空けて行っている。したがって、図3に示す例では、図2に示す例と同様に、操作機器2は3回の操作信号Sig1を送信しているが、送信間隔が所定の周期P2よりも長くなっている。
【0040】
図3に示す例では、通信制御部12は、通信部11が1回目の操作信号Sig1を受信すると、当該操作信号Sig1の受信完了時に通知信号Sig2を、通信部11を介して情報端末22へ送信する。そして、通信制御部12は、1回目の操作信号Sig1の受信完了時から判定時間T11が経過した後に2回目の操作信号Sig1を受信すると、当該操作信号Sig1の受信完了時に通知信号Sig2を、通信部11を介して情報端末22へ送信する。この処理は、操作信号Sig1を連続して受信しているか否かを判定するための判定時間T11以上の間隔を空けて、通信部11が操作信号Sig1を受信すること、という所定の条件を満たすことで実行される。
【0041】
同様に、図3に示す例では、2回目の操作信号Sig1の受信完了時から判定時間T11が経過した後に3回目の操作信号Sig1を受信すると、当該操作信号Sig1の受信完了時に通知信号Sig2を、通信部11を介して情報端末22へ送信する。この処理は、操作信号Sig1を連続して受信しているか否かを判定するための判定時間T11以上の間隔を空けて、通信部11が操作信号Sig1を受信すること、という所定の条件を満たすことで実行される。
【0042】
情報端末22は、電気機器1からの通知信号Sig2を受信すると、情報端末22が備えるディスプレイに通知信号Sig2に含まれる情報を表示する。これにより、情報端末22のユーザは、電気機器1の状態を把握することが可能となる。なお、情報端末22は、通知信号Sig2に含まれる情報を、情報端末22が備えるスピーカから音声で出力してもよい。
【0043】
照明制御部13は、操作機器2で入力された操作入力に応じた制御データを通信部11が受信すると、当該制御データに従って光源部14を制御する。実施の形態1では、照明制御部13は、マイクロコントローラで構成されている。つまり、照明制御部13は、プロセッサ及びメモリを備えたICで構成されている。そして、プロセッサがメモリに格納されたコンピュータプログラムを実行することにより、照明制御部13としての機能が実現される。
【0044】
光源部14は、例えばLED(Light Emitting Diode)素子によって実現されるが、半導体レーザ、有機EL(Electro-Luminescence)素子、又は無機EL素子等の他の発光素子によって実現されてもよい。そして、光源部14は、照明制御部13によって制御されることで、点灯状態を変化させる。
【0045】
[動作]
以下、実施の形態に係る電気機器1の基本動作について、図4を用いて説明する。図4は、実施の形態1に係る電気機器1の動作例を示すフローチャートである。まず、電気機器1の通信部11が操作信号Sig1を受信すると(S101)、通知部12は、当該操作信号Sig1が1回目の操作信号Sig1であるか否かを判定する(S102)。ここでは、通知部12は、通信制御部12である。
【0046】
1回目の操作信号Sig1であると判定すると(S102:Yes)、通知部12は、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信(出力)する(S103)。2回目以降の操作信号Sig1であると判定すると(S102:No)、通知部12は、前回の操作信号Sig1の受信完了時から判定時間T11内に今回の操作信号Sig1を受信したか否かを判定する(S104)。
【0047】
判定時間T11の経過後に今回の操作信号Sig1を受信したと判定すると(S104:No)、通知部12は、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信(出力)する(S103)。このとき、通知部12は、複数の操作信号Sig1を連続して受信していないと判定するため、操作信号Sig1の受信回数をリセットする。したがって、以降、操作機器2から操作信号Sig1が送信された場合の処理は、処理S101に戻る。
【0048】
一方、判定時間T11内に今回の操作信号Sig1を受信したと判定すると(S104:Yes)、通知部12は、複数の操作信号Sig1を連続して受信していると判定するため、通知信号Sig2を情報端末22へ送信(出力)しない(S105)。その後、通信部11が操作信号Sig1を受信した場合(S106:Yes)、通知部12は、処理S104に戻る。一方、通信部11が操作信号Sig1を受信しない場合(S106:No)、通知部12は、複数の操作信号Sig1を連続して受信する期間が終了したと判定し、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信(出力)する(S107)。そして、通知部12は、操作信号Sig1の受信回数をリセットする。したがって、以降、操作機器2から操作信号Sig1が送信された場合の処理は、処理S101に戻る。
【0049】
[利点]
以下、実施の形態1に係る電気機器1の利点について、比較例の電気機器との比較を交えて説明する。図5は、比較例の電気機器の動作例を示すタイミングチャートである。図5に示すように、比較例の電気機器は、複数の操作信号Sig1を連続して受信しているか否かを問わず、通信部が操作信号Sig1を受信するごとに、通知部が通信部を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信する点で、実施の形態1に係る電気機器1と相違する。
【0050】
図5に示すように、比較例の電気機器では、通信部が操作信号Sig1を受信するごとに通知信号Sig2を情報端末22へ送信する。このため、比較例の電気機器では、複数の操作信号Sig1を連続して受信している場合、電気機器と情報端末22との間の通信が多くなることで通信トラフィックが増大し、通信の干渉が生じやすくなる。その結果、比較例の電気機器では、通信の干渉により情報端末22で通知信号Sig2の受信を失敗する可能性が増大し、正常に通知が行われにくくなる、という問題がある。また、比較例の電気機器では、情報端末22への通知が頻発するため、情報端末22のユーザが煩わしさを感じる可能性がある、という問題もある。
【0051】
これに対して、実施の形態1に係る電気機器1では、複数の操作信号Sig1を連続して受信している場合に、最初の操作信号Sig1の受信時と、最後の操作信号Sig1の受信時との各々で通知信号Sig2を情報端末22へ送信する。このため、実施の形態1に係る電気機器1では、複数の操作信号Sig1を連続して受信している場合においても、電気機器1と情報端末22との間の通信を間引くことで、電気機器1の状態に関する通知を行う場合における通信の干渉を低減しやすい、という利点がある。その結果、実施の形態1に係る電気機器1では、通信の干渉により情報端末22で通知信号Sig2の受信を失敗する可能性が低くなり、正常に通知が行われやすくなる、という利点がある。また、実施の形態1に係る電気機器1では、情報端末22への通知が頻発しないので、情報端末22のユーザが煩わしさを感じにくくなる、という利点もある。
【0052】
ところで、上述の第1動作例では、通信制御部12は、複数の操作信号Sig1のうちの最後の操作信号Sig1の受信完了時から所定時間T2が経過したタイミングで、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信しているが、これに限られない。以下、第1動作例の変形例について、図6を用いて説明する。図6は、実施の形態1に係る電気機器の第1動作例の変形例を示すタイミングチャートである。
【0053】
図6の(a)に示すように、通信制御部12は、複数の操作信号Sig1のうちの最後の操作信号Sig1の受信完了時から所定時間T2が経過し、更に遅延時間T3が経過したタイミングで、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信してもよい。遅延時間T3は、例えば数十ms~数百msであるが、これに限られない。
【0054】
また、図6の(b)に示すように、通信制御部12は、複数の操作信号Sig1のうちの最後の操作信号Sig1の受信完了時から所定時間T2が経過し、かつ、最初の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過したタイミングで、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信してもよい。一定時間T12は、例えば1秒である。なお、一定時間T12は、1秒に限らず、所定の回数の操作信号Sig1を連続して所定の周期P2で送信する場合に要する時間であればよい。
【0055】
また、図6の(c)に示すように、通信制御部12は、最初の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過し、更に遅延時間T3が経過したタイミングで、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信してもよい。
【0056】
(実施の形態2)
以下、実施の形態2に係る電気機器1の構成について説明する。実施の形態2に係る電気機器1は、複数の操作信号Sig1を連続して受信している途中において、更に通知信号Sig2を情報端末22へ送信する点で、実施の形態1に係る電気機器1と相違する。以下では、実施の形態1に係る電気機器1と共通する構成及び動作については、説明を省略する。
【0057】
具体的には、実施の形態2における所定の条件は、実施の形態1における所定の条件に加えて、更に通信部11が操作信号Sig1を連続して受信している途中において、最初の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過することを含んでいる。以下、この所定の条件について、図7を用いて具体的に説明する。
【0058】
図7は、実施の形態2に係る電気機器1の動作例を示すタイミングチャートである。図7に示すように、この動作例では、ユーザが操作機器2に対する操作入力を連続して行っており、かつ、その期間が一定時間T12よりも長くなっている。
【0059】
図7に示す例では、実施の形態1と同様に、通信制御部12は、通信部11が1回目の操作信号Sig1を受信すると、当該操作信号Sig1の受信完了時に通知信号Sig2を、通信部11を介して情報端末22へ送信する。その後、実施の形態1と同様に、通信制御部12は、1回目の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過するまでは、通知信号Sig2を送信する処理を実行しない。そして、通信制御部12は、1回目の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過すると、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信する。この処理は、通信部11が操作信号Sig1を連続して受信している途中において、最初の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過すること、という所定の条件を満たすことで実行される。
【0060】
そして、図7に示す例では、実施の形態1と同様に、通信制御部12は、最後の操作信号Sig1(ここでは、8回目の操作信号Sig1)の受信完了時から判定時間T11が経過すると、複数の操作信号Sig1を連続して受信する期間が終了したと判定する。そして、通信制御部12は、最後の操作信号Sig1の受信完了時から所定時間T2が経過したタイミングで、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信する。
【0061】
[動作]
以下、実施の形態2に係る電気機器1の基本動作について、図8を用いて説明する。図8は、実施の形態2に係る電気機器1の動作例を示すフローチャートである。以下に説明する電気機器1の動作は、実施の形態1に係る電気機器1の動作と並行して実行される。
【0062】
まず、通知部(通信制御部)12は、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続して受信していない場合(S201:No)、特に何も実行しない。一方、通知部12は、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続して受信している場合(S201:Yes)、計時開始時から一定時間T12が経過しているか否かを判定する(S202)。ここでは、計時開始時は、1回目の操作信号Sig1を受信したタイミングである。
【0063】
計時開始時から一定時間T12が経過していない場合(S202:No)、通知部12は、特に何も実行しない。一方、計時開始時から一定時間T12が経過した場合(S202:Yes)、通知部12は、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信(出力)する(S203)。このとき、通知部12は、計時をリセットし、一定時間T12の計時を再開する。したがって、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続している期間においては、通知部12は、一定時間T12が経過するごとに、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信(出力)する。
【0064】
[利点]
実施の形態2に係る電気機器1では、例えばユーザによる操作機器2に対する操作入力が比較的長い期間にわたって連続して行われる場合に、途中で通知信号Sig2を送信することで、情報端末22のユーザが電気機器1の状態をより詳しく把握しやすくなる、という利点がある。また、実施の形態2に係る電気機器1では、ユーザによる操作機器2に対する操作入力が連続して行われている途中において通知信号Sig2を送信することで、電気機器1による情報端末22への通知が正常に行われていることをユーザが確認することができ、異常が発生しているのではないかというユーザの不安を解消しやすい、という利点もある。
【0065】
ところで、上述の動作例では、通信制御部12は、1回目の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過したタイミングで、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信しているが、これに限られない。以下、上述の動作例の変形例について、図9を用いて説明する。図9は、実施の形態2に係る電気機器1の動作例の変形例を示すタイミングチャートである。
【0066】
図9に示すように、通信制御部12は、1回目の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過し、かつ、当該時点で計時中の判定時間T11が経過したタイミングで、通信部11を介して通知信号Sig2を情報端末22へ送信してもよい。
【0067】
[変形例]
以上、実施の形態1,2について説明したが、本発明は、上記実施の形態1,2に限定されるものではない。以下、実施の形態1,2の変形例について列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせてもよい。
【0068】
上記実施の形態2において、通信制御部(通知部)12は、複数の操作信号Sig1を連続して受信している途中において通知信号Sig2を送信する処理を実行した場合、最後の操作信号Sig1の受信時に通知信号Sig2を送信しなくてもよい。つまり、通信制御部12は、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続して受信している途中において、最初の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過すること、という所定の条件を満たした場合、最後の操作信号Sig1を通信部11が受信すること、という所定の条件を除外してもよい。
【0069】
上記実施の形態1,2において、電気機器1は、照明器具以外の機器であってもよい。この場合でも、通信制御部(通知部)12は、電気機器1の状態を含む通知信号を、通信部11を介して情報端末22へ送信すればよい。例えば、電気機器1がエアーコンディショナであれば、通信制御部12は、エアーコンディショナの状態を含む通知信号を、通信部11を介して情報端末22へ送信する。エアーコンディショナの状態は、例えばエアーコンディショナが動作中であるか否かを示す情報、エアーコンディショナが冷房運転を行っているか暖房運転を行っているかを示す情報、又はエアーコンディショナの設定温度及び現在の温度等である。
【0070】
また、上記実施の形態1,2で説明された処理の順序は、一例である。複数の処理の順序は変更されてもよいし、複数の処理は並行して実行されてもよい。また、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。
【0071】
また、上記実施の形態1,2において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0072】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(又は集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0073】
また、本発明の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。例えば、本発明は、コンピュータが実行する制御方法として実行されてもよいし、このような制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0074】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【0075】
(まとめ)
以上説明したように、電気機器1は、操作機器2により操作される電気機器であって、通信部11と、処理部(照明制御部)13と、通知部(通信制御部)12と、を備える。通信部11は、操作機器2との間で無線通信を行う。処理部13は、操作機器2からの操作信号Sig1を通信部11が受信すると、操作信号Sig1に基づく制御を実行する。通知部12は、所定の条件を満たすと、処理部13による制御に基づく電気機器1の状態に関する情報を含む通知信号Sig2を、通信部11を介して情報端末22へ送信する。操作機器2は、操作入力を受けている間においては、操作信号Sig1を所定の周期で連続して送信する。所定の条件は、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続して受信した場合であって、複数の操作信号Sig1のうちの最初の操作信号Sig1を通信部11が受信すること、及び最後の操作信号Sig1を通信部11が受信することである。
【0076】
このような電気機器1によれば、複数の操作信号Sig1を連続して受信している場合においても、電気機器1と情報端末22との間の通信を間引くことで、電気機器1の状態に関する通知を行う場合における通信の干渉を低減しやすい、という利点がある。
【0077】
また、例えば、所定の条件は、操作信号Sig1を連続して受信しているか否かを判定するための判定時間T11以上の間隔を空けて、通信部11が操作信号Sig1を受信することを含む。
【0078】
このような電気機器1によれば、情報端末22のユーザは、操作機器2に対して不連続で操作入力が行われた場合にも、電気機器1の状態を把握することができる、という利点がある。
【0079】
また、例えば、所定の条件は、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続して受信している途中において、最初の操作信号Sig1を受信してから一定時間T12が経過することを含む。
【0080】
このような電気機器1によれば、例えばユーザによる操作機器2に対する操作入力が比較的長い期間にわたって連続して行われる場合に、途中で通知信号Sig2を送信することで、情報端末22のユーザが電気機器1の状態をより詳しく把握しやすくなる、という利点がある。
【0081】
また、例えば、操作機器2(リモコン21)は、情報端末22とは異なる。
【0082】
このような電気機器1によれば、情報端末22のユーザは、電気機器1を遠隔操作する機能を有していない情報端末22においても、電気機器1の状態を把握することができる、という利点がある。
【0083】
また、例えば、電気機器1は、照明器具である。通知信号Sig2は、照明器具の有する光源部14の点灯状態を示す情報を含む。
【0084】
このような電気機器1によれば、情報端末22のユーザは、照明器具の点灯状態を把握することができる、という利点がある。
【0085】
また、例えば、通信部11(第2通信部112)は、電気機器1の設置されるスペースの外側に存在する操作機器2(情報端末22)との間で通信可能に構成されている。
【0086】
このような電気機器1によれば、電気機器1の設置されているスペース外からも電気機器1の状態を把握することができる、という利点がある。
【0087】
また、例えば、電気機器システム100は、電気機器1と、操作機器2と、を備える。操作機器2は、電気機器1との間で無線通信を行い、電気機器1の動作を制御する。
【0088】
このような電気機器システム100によれば、複数の操作信号Sig1を連続して受信している場合においても、電気機器1と情報端末22との間の通信を間引くことで、電気機器1の状態に関する通知を行う場合における通信の干渉を低減しやすい、という利点がある。
【0089】
また、例えば、制御方法は、操作機器2により操作される電気機器1の制御方法であって、操作機器2との間で無線通信を行う。また、制御方法では、操作機器2からの操作信号Sig1を通信部11が受信すると、操作信号Sig1に基づく制御を実行する。また、制御方法では、所定の条件を満たすと、制御に基づく電気機器1の状態に関する情報を含む通知信号Sig2を、通信部11を介して情報端末22へ送信する。操作機器2は、操作入力を受けている間においては、操作信号Sig1を所定の周期で連続して送信する。所定の条件は、通信部11が複数の操作信号Sig1を連続して受信した場合であって、複数の操作信号Sig1のうちの最初の操作信号Sig1を受信すること、及び最後の操作信号Sig1を受信することである。
【0090】
このような制御方法によれば、複数の操作信号Sig1を連続して受信している場合においても、電気機器1と情報端末22との間の通信を間引くことで、電気機器1の状態に関する通知を行う場合における通信の干渉を低減しやすい、という利点がある。
【符号の説明】
【0091】
1 電気機器
11 通信部
12 通信制御部(通知部)
13 照明制御部(処理部)
14 光源部
2 操作機器
22 情報端末
100 電気機器システム
P2 所定の周期
Sig1 操作信号
Sig2 通知信号
T11 判定時間
T12 一定時間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9