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  • 特開-LED照明装置 図1
  • 特開-LED照明装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167407
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】LED照明装置
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/17 20200101AFI20231116BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20231116BHJP
   H05B 45/20 20200101ALI20231116BHJP
   H05B 47/195 20200101ALI20231116BHJP
   H05B 47/115 20200101ALI20231116BHJP
【FI】
H05B47/17
H05B45/10
H05B45/20
H05B47/195
H05B47/115
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022078574
(22)【出願日】2022-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000100562
【氏名又は名称】アール・ビー・コントロールズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106105
【弁理士】
【氏名又は名称】打揚 洋次
(72)【発明者】
【氏名】北中 浩次
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA09
3K273QA25
3K273RA02
3K273RA05
3K273SA24
3K273SA40
3K273SA60
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA18
3K273TA39
3K273TA40
3K273TA41
3K273TA55
3K273TA62
3K273UA16
(57)【要約】
【課題】調光や調色機能を備えたリモコンによって照明装置の発光状態を変更した場合、次にその状態を変更するまではリモコンを使用することはなく、その間はリモコンは有効に使用されていない。
【解決手段】リモコンを調光や調色の用途以外に、握力を鍛える用途に使用する。具体的には、リモコンは通常の制御モードと握力検知モードとを備え、これら両モードを切り替えるモード切換スイッチをリモコンに設けるとともに、リモコンの側部に握力を検知する握力センサを設け、上記モード切換スイッチにより握力検知モードに切り替えられた状態で、握力の強さと明るさや色温度とが関連して調節されるように照明装置の発光状態を調節するようにした。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明るさ及び色温度の少なくとも一方を変更する調節機能を有し、その調節機能による調節量を無線式のリモコンによって行うLED照明装置において、このリモコンは通常の制御モードと握力検知モードとを備え、これら両モードを切り替えるモード切換スイッチをリモコンに設けるとともに、リモコンの側部に握力を検知する握力センサを設け、上記モード切換スイッチにより握力検知モードに切り替えられた状態で、上記調節機能によって握力の強さと上記調節量とが比例するようにLEDの明るさ及び色温度の少なくとも一方を調節するようにしたことを特徴とするLED照明装置。
【請求項2】
上記モード切換スイッチにより制御モードから握力検知モードに切り替えられた際に、制御モードでのLEDの状態を記憶するとともに、握力検知モードでのLEDの状態を予め設定された状態に変更し、握力検知モードから制御モードに戻された際に、上記記憶した状態に復帰させることを特徴とする請求項1に記載のLED照明装置。
【請求項3】
握力検知モードでの握力の絶対値を表示する表示部を上記リモコンに設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLED照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、明るさを変更する調光機能や色温度を変更する調色機能を備えたLED照明装置であって、その明るさや色温度といったLEDの状態を変更することのできるリモコンを有するLED照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
室内の天井に取り付けられたシーリングライト型のLED照明装置では、壁などに取り付けた点消灯スイッチにより点消灯させる以外に、赤外線などを用いた無線式のリモコンを設け、このリモコンによってLED照明装置の点消灯を行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、点消灯機能だけではなく、LEDの状態を変更することができる調節機能をLED照明装置に設け、その調節機能によってLEDの状態を変更する操作をリモコンで行うようにしたものも多数知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-27923号公報(段落[0062])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記リモコンによってLEDの状態を変更した場合、次にLEDの状態を変更するまではリモコンを使用することはなく、その間はリモコンは有効に使用されていない。
【0006】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、上記リモコンを他の目的で使用することのできるLED照明装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明によるLED照明装置は、明るさ及び色温度の少なくとも一方を変更する調節機能を有し、その調節機能による調節量を無線式のリモコンによって行うLED照明装置において、このリモコンは通常の制御モードと握力検知モードとを備え、これら両モードを切り替えるモード切換スイッチをリモコンに設けるとともに、リモコンの側部に握力を検知する握力センサを設け、上記モード切換スイッチにより握力検知モードに切り替えられた状態で、上記調節機能によって握力の強さと上記調節量とが比例するようにLEDの明るさ及び色温度の少なくとも一方を調節するようにしたことを特徴とする。
【0008】
リモコンに対して、調光や調色などの用途以外に、握力を鍛える機能を付加した。具体的にはリモコンを握ることにより握力の強さを握力センサで検知するように構成した。ただし、握力を検知するだけでは握力を鍛えるモチベーションに繋がらないため、握力の強さによってLED照明装置の明るさや色温度を変化させるようにした。
【0009】
ところで、上記モード切換スイッチにより制御モードから握力検知モードに切り替えられた際に、制御モードでのLEDの状態を記憶するとともに、握力検知モードでのLEDの状態を予め設定された状態に変更し、握力検知モードから制御モードに戻された際に、上記記憶した状態に復帰させるようにしてもよい。
【0010】
また、握力検知モードでの握力の絶対値を表示する表示部を上記リモコンに設けてもよい。
【発明の効果】
【0011】
以上の説明から明らかなように、本発明は、LED照明装置のリモコンを調光や調色の用途以外に、握力を鍛える用途に使用することができるようにした。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図
図2】リモコンの外観を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1を参照して、1は室内であり、この室内1の天井11にはシーリングライト型のLED照明装置2が取り付けられている。なお、本実施の形態ではLED照明装置2としてシーリングライト型のものを用いたが、ダウンライト型やその他の形式のものであってもよい。
【0014】
このLED照明装置2には、図2に示すリモコン3が付属しており、LED照明装置2の点消灯および調光をこのリモコン3で行うことができる。なお、以下の説明において本リモコン3で調光することのみについて説明するが、LEDの色温度の調節、すなわち調色機能を備えている場合についても本発明を適用することができる。また、本実施の形態ではリモコン3から赤外線に重畳した制御信号を送信するように構成したが、電波に制御信号を重畳するなど、無線式のものであればどのような媒体に制御信号を重畳させてもよい。
【0015】
図2を参照して、このリモコン3には点消灯スイッチ31が設けられている。LED照明装置2が消灯状態でこの点消灯スイッチ31を押し操作すればLED照明装置2は最大の明るさで点灯する。その後に明るさを低くしたい場合には減光スイッチ33を必要回数押し操作する。減光スイッチ33を押し操作する毎に同一の減光信号をリモコン3から送信するのではなく、減光スイッチ33の押し操作回数に応じた明るさの段階をリモコン3内に記憶させ、かつその明るさの段階に対応した信号をリモコン3から送信するようにした。なお、明るさの段階は表示部34に点灯個数の増減で表示させるようにした。一旦暗くした明るさを明るくする際には増光スイッチ32を押し操作する。
【0016】
モード切換スイッチ36を押し操作すると、リモコン3は上記調光モードから握力検知モードに切り替わる。このように握力検知モードに切り替えられると、LED照明装置2の明るさは最も暗い最低の段階に切り替わる。なお、このモード切替時に、調光モードでの明るさの段階を記憶しておくようにした。
【0017】
リモコン3の両側部には握力センサ35が設けられている。この握力センサ35はスプリングなどで付勢され、その付勢力に抗して移動させる可動部を有する握力増強器具と同様の構成にしてもよいが、本実施の形態では可動部を設けず、歪みゲージによって握力を検知するようにした。リモコン3を把持する握力を強めると明るさの段階を上げていき、上げられた明るさの段階は表示部34に表示させるとともに、LED照明装置2に送信してLED照明装置2の明るさを変更するようにした。従って、リモコン3を把持する握力を強めれば、その握力の強さに連動してLED照明装置2の明るさが明るくなり、把持している握力を弱めればLED照明装置2の明るさが暗くなる。なお、最大の明るさにあるように設定した握力を超えるとLED照明装置2の明るさは変化しないので、握力の絶対値を表示部37に数値として表示するようにした。
【0018】
握力のトレーニングが終了すると再びモード切換スイッチ36を押し操作することによって調光モードに戻るが、その際、前回の調光モードでの明るさの段階になるようにLED照明装置2の明るさを自動的に調光するようにした。ちなみに、LEDの色温度を単独で調節し、あるいは明るさとともに調節する場合には、モードが切り替えられる前のLEDの状態に戻すように制御する。
【0019】
なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
【符号の説明】
【0020】
1 室内
2 照明装置
3 リモコン
11 天井
31 点消灯スイッチ
32 増光スイッチ
33 減光スイッチ
34 表示部
35 握力センサ
36 モード切換スイッチ
37 表示部
図1
図2