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特開2023-167408管理装置、管理方法、管理プログラム、および提供システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167408
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、管理プログラム、および提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20231116BHJP
   G07C 5/00 20060101ALI20231116BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
G06Q50/00
G07C5/00 Z
G08G1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022078575
(22)【出願日】2022-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】504050275
【氏名又は名称】株式会社 ミックウェア
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100157967
【弁理士】
【氏名又は名称】管田 洋明
(72)【発明者】
【氏名】山内 敏也
【テーマコード(参考)】
3E138
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
3E138AA07
3E138MA01
3E138MB08
3E138MD05
3E138ME01
3E138MF08
5H181AA01
5H181AA05
5H181AA21
5H181CC04
5H181FF05
5H181FF10
5L049CC60
(57)【要約】
【課題】収集した録画データを効率的に管理する。
【解決手段】一実施形態に係る管理装置は、依頼元の装置から指定条件を含む提供依頼を受信すると、録画データを提供する提供装置から、指定条件を満たす録画データを取得して記憶装置に保存する保存部と、記憶装置から指定条件を満たす録画データを依頼元の装置に提供し、録画データの提供回数に基づいて録画データの利用度を評価する評価部と、録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、録画データを記憶装置から削除する削除部と、を含む。
【選択図】図7


【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼元の装置から指定条件を含む提供依頼を受信すると、録画データを提供する提供装置から、前記指定条件を満たす録画データを取得して記憶装置に保存する保存部と、
前記記憶装置から前記指定条件を満たす録画データを前記依頼元の装置に提供し、前記録画データの提供回数に基づいて前記録画データの利用度を評価する評価部と、
前記録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、前記録画データを前記記憶装置から削除する削除部と、
を含む、管理装置。
【請求項2】
前記録画データは、前記録画データを画像解析することで検出された検出対象を示す情報と対応づけられており、
前記指定条件は、前記録画データの撮影日時、前記録画データの撮影位置、および前記録画データから検出された前記検出対象を指定する情報を含む、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記提供装置は、或る録画データを画像解析した結果、所定の検出対象が検出された場合、前記所定の検出対象と対応付けて前記或る録画データを前記管理装置に送信し、
前記保存部は、前記提供装置から前記所定の検出対象が検出された録画データを受信すると、前記記憶装置に保存し、
前記削除部は、前記所定の検出対象が検出された録画データは前記利用度が前記所定条件を満たして低い場合にも削除しない、
請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記利用度に対する前記所定条件は、前記検出対象の種別に応じて設定されている、請求項2に記載の管理装置。
【請求項5】
コンピュータが実行する管理方法であって、前記コンピュータが、
依頼元の装置から指定条件を含む提供依頼を受信すると、録画データを提供する提供装置から、前記指定条件を満たす録画データを取得して記憶装置に保存し、
前記記憶装置から前記指定条件を満たす録画データを前記依頼元の装置に提供し、前記録画データの提供回数に基づいて前記録画データの利用度を評価し、
前記録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、前記録画データを前記記憶装置から削除する、
ことを含む、管理方法。
【請求項6】
依頼元の装置から指定条件を含む提供依頼を受信すると、録画データを提供する提供装置から、前記指定条件を満たす録画データを取得して記憶装置に保存し、
前記記憶装置から前記指定条件を満たす録画データを前記依頼元の装置に提供し、前記録画データの提供回数に基づいて前記録画データの利用度を評価し、
前記録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、前記録画データを前記記憶装置から削除する、
処理をコンピュータに実行させる管理プログラム。
【請求項7】
録画データを提供する提供装置と、
管理装置と、を含む、
提供システムであって、
前記管理装置は、
依頼元の装置から指定条件を含む提供依頼を受信すると、前記提供装置から、前記指定条件を満たす録画データを取得して記憶装置に保存し、
前記記憶装置から前記指定条件を満たす録画データを前記依頼元の装置に提供し、前記録画データの提供回数に基づいて前記録画データの利用度を評価し、
前記録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、前記録画データを前記記憶装置から削除する、
ことを特徴とする、提供システム。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、録画データを収集して、録画データを利用したい利用者に提供するシステムにおける録画データの管理に関しており、特に収集した録画データを効率的に管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ドライブレコーダ等の撮影装置で録画した録画ファイルなどの録画データを、ネットワークを介して収集するシステムがある。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されているデータ収集装置では、予め利用したい録画データに付与された条件(メタデータの有無)を指定した収集条件のデータを生成し、撮影装置に設定しておく。そして、撮影装置は、収集条件に合った録画データをデータ収集装置に送信する。これにより、データ収集装置は、条件に合った録画データのみを収集することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-38408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、様々な撮影装置、例えば、ドライブレコーダ、監視カメラ、個人が所有するスマートフォン等から広く録画データを収集し、第三者から所望の録画データの利用を受け付けて録画データを提供するとする。この場合に、予想していたよりも利用されない録画データが発生し、録画データを収集する管理装置の記憶領域が無駄に消費されることがある。
【0006】
この場合、例えば、第三者から録画データの要望を受け付けたときに、要望に合った録画データを記録している撮影装置を探索して、直接利用者の端末に送信する方法が考えられる。つまり、管理装置は、録画データを収集することなく仲介だけをする方法である。
【0007】
しかし、撮影装置の記憶容量も有限である。例えば、ドライブレコーダや監視カメラは、録画データを内蔵する記憶媒体に上書きして記録しているので、利用要望が発生したときに、その要望条件に合った録画データが上書きで消えることが考えられる。
【0008】
1つの側面として、本発明は、収集した録画データを効率的に管理する管理装置、管理方法、管理プログラム、および提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本開示の一つの態様の管理装置は、依頼元の装置から指定条件を含む提供依頼を受信すると、録画データを提供する提供装置から、指定条件を満たす録画データを取得して記憶装置に保存する保存部と、記憶装置から指定条件を満たす録画データを依頼元の装置に提供し、録画データの提供回数に基づいて録画データの利用度を評価する評価部と、録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、録画データを記憶装置から削除する削除部と、を含む。
【0010】
(2)上記(1)の管理装置において、録画データは、録画データを画像解析することで検出された検出対象を示す情報と対応づけられていてよく、指定条件は、録画データの撮影日時、録画データの撮影位置、および録画データから検出された検出対象を指定する情報を含んでよい。
【0011】
(3)上記(1)の管理装置において、提供装置は、或る録画データを画像解析した結果、所定の検出対象が検出された場合、所定の検出対象と対応付けて或る録画データを管理装置に送信してよく、保存部は、提供装置から所定の検出対象が検出された録画データを受信すると、記憶装置に保存してよく、削除部は、所定の検出対象が検出された録画データは利用度が所定条件を満たして低い場合にも削除しなくてよい。
【0012】
(4)上記(2)の管理装置において、利用度に対する所定条件は、検出対象の種別に応じて設定されていてよい。
【0013】
(5)本開示の一つの態様の管理方法は、コンピュータが、依頼元の装置から指定条件を含む提供依頼を受信すると、録画データを提供する提供装置から、指定条件を満たす録画データを取得して記憶装置に保存し、記憶装置から指定条件を満たす録画データを依頼元の装置に提供し、録画データの提供回数に基づいて録画データの利用度を評価し、録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、録画データを記憶装置から削除する、ことを含む。
【0014】
(6)本開示の一つの態様の管理プログラムは、依頼元の装置から指定条件を含む提供依頼を受信すると、録画データを提供する提供装置から、指定条件を満たす録画データを取得して記憶装置に保存し、記憶装置から指定条件を満たす録画データを依頼元の装置に提供し、録画データの提供回数に基づいて録画データの利用度を評価し、録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、録画データを記憶装置から削除する、処理をコンピュータに実行させる。
【0015】
(7)本開示の一つの態様の提供システムは、録画データを提供する提供装置と、管理装置と、を含む、提供システムであって、管理装置は、依頼元の装置から指定条件を含む提供依頼を受信すると、提供装置から、指定条件を満たす録画データを取得して記憶装置に保存し、記憶装置から指定条件を満たす録画データを依頼元の装置に提供し、録画データの提供回数に基づいて録画データの利用度を評価し、録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、録画データを記憶装置から削除する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
収集した録画データを効率的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施形態に係る提供システムを例示する図である。
図2】実施形態に係る管理装置の機能ブロック構成を例示する図である。
図3】実施形態に係る提供装置の機能ブロック構成を例示する図である。
図4】実施形態に係る提供装置の制御部が実行する録画データの生成処理の動作フローを例示する図である。
図5】実施形態に係る録画データ情報を例示する図である。
図6】実施形態に係る提供依頼を例示する図である。
図7】実施形態に係る管理装置の制御部が実行する録画データの提供処理の動作フローを例示する図である。
図8】実施形態に係る録画データ管理情報を例示する図である。
図9】実施形態に係る閾値情報を例示する図である。
図10】実施形態に係る検出対象リストを例示する図である。
図11】実施形態に係る管理装置および提供装置を実現するためのコンピュータのハードウェア構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明のいくつかの実施形態について詳細に説明する。なお、複数の図面において対応する要素には同一の符号を付す。
【0019】
図1は、実施形態に係る提供システム100を例示する図である。図1の提供システム100では、例えば、管理装置101と、録画データを提供する提供装置102とがネットワーク105を介して接続されている。
【0020】
管理装置101は、例えば、提供装置102から録画データを収集して、端末103に提供するサーバなどのコンピュータであってよい。
【0021】
提供装置102は、例えば、撮影装置で撮影された録画データを管理装置101に提供する装置である。提供装置102は、例えば、ドライブレコーダなどの撮影装置で撮影された録画データを提供する車両に搭載された車載機、監視カメラなどの撮影装置、撮影装置で撮影された録画データを提供する録画提供サーバなどを含んでよい。
【0022】
また、端末103は、管理装置101から録画データの提供サービスを受けるユーザが利用する装置であってよく、例えば、スマートフォン、タブレット端末、モバイルコンピュータなどの携帯端末およびパーソナルコンピュータなどのコンピュータを含む。なお、端末103は、提供装置102として動作してもよい。
【0023】
そして、提供システム100では管理装置101は、例えば、端末103から録画データの提供依頼を受けると、様々な提供装置102(例えば、車載機、監視カメラ、録画提供サーバ、個人が所有するスマートフォン等)から提供依頼で指定される指定条件を満たす録画データを広く収集して記憶装置に記憶する。また、管理装置101は、収集した録画データを、依頼元の端末103に提供する。そして、一度収集した録画データは、例えば、他の利用者などにより利用される可能性があるため、そのまま記憶装置に保存しておくことがある。
【0024】
しかしながら、このように録画データを記憶装置に保存しておく場合に、予想していたよりも利用されない録画データが存在することがある。この場合、利用度の低い録画データで記憶装置の記憶領域を無駄に消費することになる。それゆえ、記憶装置の記憶容量を効率的に利用するための技術の提供が求められている。
【0025】
なお、記憶装置に記憶される録画データのデータ量を低減する一つの手法として、例えば、管理装置101が第三者から提供依頼を受けた際に、提供依頼に含まれる指定条件を満たす録画データを記録している提供装置102を探索して、その提供装置102から利用者の端末に直接録画データを送信する方法が考えられる。つまり、管理装置101は、録画データを収集することなく仲介だけをする方法である。
【0026】
しかしながら、例えば、ドライブレコーダおよび監視カメラなどの提供装置102では、録画データを内蔵する記憶媒体に上書きして記録していることがしばしばある。この場合、提供依頼で指定される指定条件に合った録画データが、提供依頼が発生したときに、上書きで消えていることがある。そのため、一度、提供依頼のあった録画データについては、いったんは管理装置101の記憶装置に蓄積しておくすることが好ましいことがある。
【0027】
そこで、以下で述べる実施形態では、管理装置101は、録画データの提供回数に基づいて録画データの利用度を評価する。そして、管理装置101は、録画データの利用度が所定条件を満たして低い場合、その録画データを記憶装置から削除する。それにより、利用者にあまり提供されておらず、利用価値の低い録画データにより管理装置101の記憶領域が圧迫されることを抑制することができる。以下、実施形態を更に詳細に説明する。
【0028】
図2は、実施形態に係る管理装置101の機能ブロック構成を例示する図である。管理装置101は、例えば、制御部201、記憶部202、および通信部203を含む。制御部201は、例えば保存部211、評価部212、および削除部213などを含み、またその他の機能部を含んでもよい。記憶部202は、例えば、後述する提供依頼600、録画データ管理情報800、閾値情報900などの情報を記憶している。通信部203は、例えば、制御部201の指示に従って提供装置102および端末103などの他の装置と通信する。これらの各部の詳細及び記憶部202に格納されている情報の詳細については後述する。
【0029】
図3は、実施形態に係る提供装置102の機能ブロック構成を例示する図である。提供装置102は、例えば、制御部301、記憶部302、および通信部303を含む。制御部301は、例えば、提供装置102の各部を制御する。記憶部302は、例えば、後述する録画データ情報500、提供依頼600、検出対象リスト1000などの情報を記憶している。通信部303は、例えば、制御部301の指示に従って管理装置101などの他の装置と通信する。これらの機能部の詳細及び記憶部302に格納されている情報の詳細については後述する。
【0030】
続いて、提供装置102の制御部301が実行する録画データの生成処理について説明する。
【0031】
図4は、実施形態に係る提供装置102の制御部301が実行する録画データの生成処理の動作フローを例示する図である。制御部301は、例えば、録画データの生成処理の実行指示が入力されると、図4の動作フローを開始してよい。
【0032】
S401において提供装置102の制御部301は、例えば、録画データを取得する。例えば、提供装置102が、カメラなどの撮影装置である場合、自装置で撮影した録画データを取得してよい。また、提供装置102が、撮影装置で撮影された録画データを記憶している録画提供サーバである場合、提供装置102は、接続されている監視カメラなどの撮影装置で撮影された録画データを取得して記憶部302に記憶してよい。この場合、制御部301は、記憶部302に記憶されている録画データのうちから処理対象とする録画データを取得してよい。
【0033】
S402において制御部301は、取得した録画データを画像解析する。例えば、制御部301は、録画データを所定時間の録画データに分割する。そして、制御部301は、分割されたそれぞれの録画データに物体および事象などの所定の検出対象を検出する検出処理を実行して、録画データに検出対象が映っているか否かを特定する。検出対象は、例えば、録画データから検出可能な対象であれば、どのような対象であってもよい。一例では、検出対象は、人、車両、動物、車いす、標識、天候などを含む。
【0034】
なお、検出処理は、例えば、物体検出の技術などを用いて実行することができ、機械学習を用いる手法、局所特徴量などの特徴量を用いる手法、テンプレートマッチングなどのマッチング手法といった様々な手法を利用することができる。
【0035】
S403において制御部301は、録画データに付加情報を対応づける。付加情報は、録画データに関する情報を含み、例えば、録画データが撮影された撮影日時の情報を含む。また、付加情報は、例えば、録画データが撮影された撮影位置の情報を含む。例えば、撮影装置が固定位置で撮影を行う監視カメラなどであれば、設置位置の情報が監視カメラの記憶装置に記録されていてよく、提供装置102の制御部301は、その設置位置の情報を読み出すことで撮影位置の情報を取得することができる。また、例えば、撮影装置が、ドライブレコーダのように移動しながら撮影を行う撮影装置である場合、GPS(Global Positioning System)などの位置センサで時刻と対応する位置情報を取得することができる。そして、制御部301は、撮影日時において位置センサで計測された位置情報を撮影位置として取得してよい。
【0036】
また、制御部301は、録画データに画像解析を行って検出された検出対象の情報を付加情報として取得する。なお、付加情報は、例えば、録画データのメタデータなどのメタ情報として録画データとともに保存されてもよく、録画データとは別のデータとして録画データに対応づけられて保存されてもよい。
【0037】
S404において制御部301は、付加情報を対応づけた録画データのレコードを録画データ情報500に登録する。
【0038】
図5は、実施形態に係る録画データ情報500を例示する図である。録画データ情報500は、例えば、提供装置102に記憶されている。
【0039】
図5の例では録画データ情報500には、撮影装置識別子(ID:identifier)、録画データID、録画データ、および付加情報を対応づけたレコードが登録されている。撮影装置IDには、例えば、レコードと対応する録画データを撮影した撮影装置を識別するための識別情報が登録されている。録画データIDには、例えば、レコードと対応する録画データを識別するための識別子が登録されている。録画データには、例えば、レコードと対応する録画データを示す情報が登録されている。録画データは、一例では、録画データのファイル名または保存場所を示す情報であってよい。付加情報には、例えば、レコードと対応する録画データに対応づけられている付加情報が登録されている。付加情報は、例えば、レコードと対応する録画データが撮影された日時、および撮影位置の情報を含む。また、付加情報は、例えば、録画データから検出された検出対象の情報を含む。
【0040】
そして、制御部301は、S404の処理では、例えば、処理対象の録画データに、録画データに対して特定された付加情報を対応づけたレコードを録画データ情報500に登録する。
【0041】
S405において制御部301は、録画データの提供依頼を受信したか否かを判定する。例えば、制御部301は、管理装置101から録画データの提供依頼を受信すると、S405においてYESと判定してよく、フローはS406に進む。一方、提供依頼を受信していない場合、制御部301は、S405においてNOと判定してよく、フローはS401に戻る。なお、提供依頼は、例えば、提供を依頼する録画データを指定する指定条件を含む。指定条件は、例えば、録画データが撮影された撮影日時、録画データが撮影された撮影位置、および録画データから検出された検出対象を指定する情報を含む。
【0042】
図6は、実施形態に係る提供依頼600を例示する図である。提供依頼600は、例えば、指定情報として撮影日時、撮影位置、および付加情報を含む。提供依頼600の撮影日時は、例えば、提供を依頼する録画データが撮影された撮影日時を指定する情報である。提供依頼600の撮影位置は、例えば、提供を依頼する録画データが撮影された撮影位置を指定する情報である。提供依頼600の付加情報は、提供を依頼する録画データに映っている検出対象を指定する情報である。例えば、図6では、撮影日時が2020年4月10日の15時~16時に撮影されており、撮影位置の経緯度が(x,y)から所定距離以内にあり、付加情報として「しか」を含む録画情報の提供を依頼する提供依頼600を例示している。
【0043】
S406において制御部301は、提供依頼600で指定される指定条件を満たす録画データが録画データ情報500に登録されているか否かを判定する。S406において提供依頼600で指定される指定条件を満たす録画データが録画データ情報500に登録されていない場合(S406がNO)、提供する録画データが無いため、フローはS401に戻り、制御部301は処理を繰り返す。一方、S406において提供依頼600で指定される指定条件を満たす録画データが録画データ情報500に登録されている場合(S406がYES)、フローはS407に進む。
【0044】
S407において制御部301は、例えば、指定条件を満たした録画データを管理装置101に提供し、フローはS401に戻る。
【0045】
以上で述べたように、実施形態に係る提供装置102によれば、録画データに付加情報を対応づけて録画データ情報500に登録することができる。また、提供装置102は、提供依頼600で指定される録画データを管理装置101に提供することができる。
【0046】
続いて、管理装置101による端末103への録画データの提供処理について説明する。
【0047】
図7は、実施形態に係る管理装置101の制御部201が実行する録画データの提供処理の動作フローを例示する図である。例えば、管理装置101の制御部201は、録画データの提供処理の実行指示が入力されると、図7の動作フローを開始してよい。
【0048】
S701において制御部201は、提供依頼600を受信したか否かを判定する。例えば、S701において端末103などから提供依頼600を受信していない場合(S701がNO)、フローはS707に進む。一方、S701において提供依頼600を受信している場合(S701がYES)、フローはS702に進む。
【0049】
S702において制御部201は、提供装置102に提供依頼600を通知する。提供装置102は、例えば、提供依頼600の通知を受けると、提供依頼600に含まれる指定条件を満たす録画データが録画データ情報500に登録されているか確認し、登録されている場合、その録画データを管理装置101に提供する。
【0050】
S703において制御部201は、例えば、提供依頼600に示される指定条件を満たす録画データを提供装置102から収集する。例えば、制御部201は、提供依頼600の通知に対する提供装置102からの応答で、録画データの提供を受ける。
【0051】
S704において制御部201は、提供された録画データのレコードを録画データ管理情報800に登録して記憶部202に保存する。
【0052】
図8は、実施形態に係る録画データ管理情報800を例示する図である。録画データ管理情報800には、例えば、提供装置102から収集した録画データのレコードが登録されており、また、レコードは登録された録画データの利用度を示す情報を含む。
【0053】
図8の例では録画データ管理情報800には、撮影装置ID、録画データID、録画データ、付加情報、提供回数、収集日時、頻度閾値の情報を対応づけたレコードが登録されている。撮影装置IDは、例えば、レコードと対応する録画データを撮影した撮影装置を識別する識別子である。録画データIDは、例えば、レコードと対応する録画データを識別するための識別子である。録画データは、例えば、レコードと対応する録画データを示す情報であり、一例では、録画データのファイル名または保存場所を示す情報であってよい。付加情報は、例えば、レコードと対応する録画データに対応づけられている付加情報である。付加情報は、例えば、レコードと対応する録画データの撮影日時および撮影位置の情報を含む。また、付加情報は、例えば、レコードと対応する録画データから検出された検出対象の情報を含む。録画データ管理情報800の撮影装置IDから付加情報には、レコードの録画データに対して録画データ情報500において登録されている情報が登録されてよい。
【0054】
録画データ管理情報800の提供回数には、例えば、レコードと対応する録画データを提供した回数が登録される。収集日時には、例えば、レコードと対応する録画データを提供装置102から収集した日時の情報が登録される。頻度閾値には、例えば、レコードと対応する録画データを削除するか否かを判定するための閾値が登録される。頻度閾値は、一例では固定値であってよく、別の例では録画データの種別ごとに閾値が定められていてもよい。例えば、頻度閾値は、付加情報の種別と対応づけて設定されてもよい。
【0055】
図9は、実施形態に係る閾値情報900を例示する図である。図9に示すように、頻度閾値は、例えば、付加情報に対して設定されていてよい。なお、頻度閾値は、一例では、動画の価値に応じて設定することができる。例えば、頻度閾値は、価値の高い動画ほど提供の頻度が低頻度であっても動画が長期間保存されるように設定されていてよい。例えば、図9では、「車いす」の付加情報が付加されていれば1回/100日、「しか」の付加情報が付加されていれば1回/300日というように、貴重な検出対象を表す付加情報には低頻度の頻度閾値が設定されている。
【0056】
なお、録画データが複数の付加情報と対応付けられている場合には、複数の付加情報を代表する頻度閾値が設定されていてよい。例えば、制御部201は、1つの録画データから検出された複数の付加情報を代表する頻度閾値(例えば、最も低い頻度閾値)を、その録画データに対する頻度閾値として用いてよい。
【0057】
S705において制御部201は、録画データを依頼元の端末103に提供する。制御部201は、例えば、録画データ管理情報800に登録されている録画データのうちで、提供依頼600で示される指定条件を満たす録画データを依頼元の端末103に送信する。なお、端末103に送信される録画データは、例えば、今回の提供依頼600で提供装置102から提供された録画データだけでなく、録画データ管理情報800に既に登録されている録画データを含んでいてもよい。
【0058】
S706において制御部201は、端末103に提供が行われた録画データの提供回数を計数(例えば、カウント)して、録画データ管理情報800の提供回数を更新する。
【0059】
S707において制御部201は、録画データの提供回数に基づいて録画データの利用度を評価し、利用度が低い録画データがあるか否かを判定する。例えば、制御部201は、収集日時からの提供頻度が頻度閾値以下の録画データが録画データ管理情報800に登録されているか否かを判定する。収集日時からの提供頻度が頻度閾値以下の録画データが録画データ管理情報800に登録されいない場合(S707がNO)、フローはS701に戻る。一方、収集日時からの提供頻度が頻度閾値以下の録画データが録画データ管理情報800に登録されている場合(S707がYES)、フローはS708に進む。
【0060】
S708において制御部201は、収集日時からの提供頻度が頻度閾値以下の録画データを録画データ管理情報800から削除して、フローはS701に戻る。
【0061】
以上で述べたように、実施形態によれば管理装置101は、録画データの利用度に応じて録画データを削除することができる。そのため、利用価値の高い録画データを厳選して残すことができる。一方で、利用価値の低い録画データは削除することができる。従って、実施形態によれば利用価値の低い録画データで記憶領域が消費されてしまうことを抑制することができ、記憶領域を効率的に利用することが可能になる。
【0062】
なお、上述の実施形態において、例えば、提供装置102の記憶部302には、録画データからの検出を実行する検出対象のリストが記憶されていてもよい。
【0063】
図10は、実施形態に係る検出対象リスト1000を例示する図である。上述のS402およびS403の処理では、制御部301は、検出対象リスト1000に示されるように様々な検出対象の検出を実行し、検出された検出対象の付加情報を録画データと対応づける。それにより、録画データにどのようなものが映っているかの情報を付加情報から得ることができるため、録画データの利用価値を高めることができる。なお、制御部301は、録画データから検出対象の物体が検出されない場合は、その検出対象が検出されなかったことを示す付加情報を録画データと対応づけてもよい。
【0064】
また、提供装置102は、或る付加情報を有する録画データの提供依頼600を受信した場合に、その付加情報がそもそも検出対象となっているのかを、検出対象リスト1000を参照することで特定するこができる。そのため、検索を迅速に行うことが可能である。
【0065】
また、上述の実施形態では、管理装置101から提供依頼を受信した場合に、提供装置102が、提供依頼で示される条件を満たす録画データを提供する例を述べているが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、別の実施形態では、提供装置102は、所定の送信条件を満たす録画データを管理装置101に送信してもよい。
【0066】
例えば、管理装置101は、S404において録画データを録画データ情報500に登録した後、登録した録画データの中に所定の送信条件を満たす録画データがあれば、その録画データを管理装置101に送信してよい。所定の送信条件は、例えば、レアな検出対象が映っているといった所定の検出対象が検出されたことであってよい。例えば、鹿の道路への飛び出しなどが写っている録画データは、信号機および標識などが写っている録画データよりもレアな映像であることがある。こうしたレアな映像は、入手が困難なことがあるため、あまり利用されないとしても、収集して蓄積しておくことが望ましいことがある。また、ドライブレコーダなどの提供装置102は、記憶領域が一杯になると、過去の録画データを上書きして消してしまうものも多く、こうした場合、せっかく撮れたレアな映像が消えてしまうことになる。そのため、提供装置102は、所定の送信条件を満たす録画データについては、すぐにサーバにあげるように設定可能であってよい。
【0067】
例えば、提供装置102の制御部301は、S404において所定の付加情報(例えば、レアな検出対象を示す付加情報)が検出された録画データを録画データ情報500に新たに登録した場合、その録画データを管理装置101に送信してよい。それにより、貴重な録画データを効率的に管理装置101において収集することが可能である。
【0068】
また、上述の実施形態において提供装置102は、例えば、録画データの有用度を示す情報を付加情報として録画データに対応づけてもよい。例えば、録画データの撮影装置がドライブレコーダである場合、有用度を示す情報は、道路の写っている割合が所定の割合以上であることを示す情報であってよい。
【0069】
例えば、録画データを収集した際に、その録画データの撮影方向を大型車などが塞いでおり、視界が遮られてほとんど周囲の情報が得られないことがある。そのため、提供装置102の制御部301は、例えば、録画データにおいて車両の写っている領域が、撮影範囲の20%以下である場合、その録画データの視界が良好である可能性が高いことを示す付加情報(例えば、視界良好など)を対応づけてよい。
【0070】
また、別の例として、大型車に取り付けられたドライブレコーダで撮影された録画データは、普通車よりも高い位置から撮影されており、視界が良好である可能性がある。そのため、例えば、録画データの撮影装置がドライブレコーダである場合に、有用度を示す情報は、ドライブレコーダが取り付けられ車両の車種が、大型車を表す所定の車種に含まれていることであってよい。この場合に、提供装置102の制御部301は、その録画データに、視界が良好である可能性が高いことを示す付加情報(例えば、視界良好など)を対応づけてよく、あるいは、大型車を示す情報(例えば、大型車)を対応づけてよい。なお、ドライブレコーダは、車載器などの提供装置102と接続されていてよく、提供装置102の記憶部302には、車両の車種を示す情報が記憶されていてよい。
【0071】
また、さらに、例えば、録画データの撮影装置がドライブレコーダである場合、提供装置102の制御部301は、車両の走行レーンの情報(例えば、歩道側、中央側など)を付加情報として録画データに対応づけてもよい。それにより、例えば、歩道側で事故が起きた場合に、歩道側を走行中の車両のドライブレコーダで撮影された録画データを収集するなどの効率的な作業が可能になる。
【0072】
また、上述の実施形態では、管理装置101の制御部201が、録画データ管理情報800に収集した録画データを利用度に基づいて削除する例を述べているが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、録画データの中には、季節などの時期に応じて利用される録画データもある。例えば、春の季節に応じた観光案内などで利用するために収集された録画データは、季節が夏に変わった後では、利用されないことがある。一例として、桜が咲いている映像などの利用が考えられる。こうした録画データは、S407において利用度に応じて削除されるだけでなく、例えば、S404などにおいて有効期限が過ぎたら削除されてもよい。このように、実施形態では、録画データに有効期限が更に設定されていてもよく、利用度による削除に加えて、有効期限により録画データの削除を行ってもよい。
【0073】
別の例として、最新の状況を映した映像の利用が望ましいこともある。この場合、制御部301は、S404において同じ付加情報を有する新しい録画データが録画データ管理情報800に登録されたタイミングで、過去に登録された同じ付加情報を有する録画データを録画データ管理情報800から削除してもよい。それにより、鮮度の高い映像を提供し続けることができる。
【0074】
以上で述べたように、用途に応じて設定された条件を満たしている有用度の高いデータを示す付加情報が録画データに対応づけられてもよい。それにより、管理装置101は、目的に合わせて有用度の高い録画データを、付加情報で指定して効率的に収集することが可能である。
【0075】
以上において、実施形態を例示したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の動作フローは例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。可能な場合には、動作フローは、処理の順番を変更して実行されてもよく、別に更なる処理を含んでもよく、又は、一部の処理が省略されてもよい。
【0076】
また、上述の実施形態では提供装置102が、録画データに付加情報を対応づける例を述べているが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、別の実施形態では少なくとも一部の録画データへの付加情報の対応づけは、管理装置101で実行されてもよい。
【0077】
なお、上述の実施形態において、S704の処理では制御部201は、例えば、保存部211として動作する。また、S705からS707の処理において制御部201は、例えば、評価部212として動作する。S708の処理において制御部201は、例えば、削除部213として動作する。
【0078】
図11は、実施形態に係る管理装置101および提供装置102を実現するためのコンピュータ1100のハードウェア構成を例示する図である。図11のコンピュータ1100のハードウェア構成は、例えば、プロセッサ1101、メモリ1102、記憶装置1103、読取装置1104、通信インタフェース1106、及び入出力インタフェース1107を備える。なお、プロセッサ1101、メモリ1102、記憶装置1103、読取装置1104、通信インタフェース1106、入出力インタフェース1107は、例えば、バス1108を介して互いに接続されている。
【0079】
プロセッサ1101は、例えば、シングルプロセッサであっても、マルチプロセッサやマルチコアであってもよい。プロセッサ1101は、メモリ1102を利用して例えば上述の動作フローの手順を記述したプログラムを実行することにより、上述した管理装置101の制御部201または提供装置102の制御部301の一部または全部の機能を提供する。例えば、管理装置101のプロセッサ1101は、記憶装置1103に格納されているプログラムを読み出して実行することで、保存部211、評価部212、および削除部213として動作する。
【0080】
メモリ1102は、例えば半導体メモリであり、RAM領域及びROM領域を含んでよい。記憶装置1103は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、又は外部記憶装置である。なお、RAMは、Random Access Memoryの略称である。また、ROMは、Read Only Memoryの略称である。
【0081】
読取装置1104は、プロセッサ1101の指示に従って着脱可能記憶媒体1105にアクセスする。着脱可能記憶媒体1105は、例えば、半導体デバイス、磁気的作用により情報が入出力される媒体、光学的作用により情報が入出力される媒体などにより実現される。なお、半導体デバイスは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリである。また、磁気的作用により情報が入出力される媒体は、例えば、磁気ディスクである。光学的作用により情報が入出力される媒体は、例えば、CD-ROM、DVD、Blu-ray Disc等(Blu-rayは登録商標)である。CDは、Compact Discの略称である。DVDは、Digital Versatile Diskの略称である。
【0082】
管理装置101の記憶部202および提供装置102の記憶部302は、例えばメモリ1102、記憶装置1103、及び着脱可能記憶媒体1105を含む。管理装置101の記憶部202には、例えば、提供依頼600、録画データ管理情報800、閾値情報900が格納されている。提供装置102の記憶部302には、例えば、録画データ情報500、提供依頼600、検出対象リスト1000が格納されている。
【0083】
通信インタフェース1106は、プロセッサ1101の指示に従って、他の装置と通信する。例えば、管理装置101の通信インタフェース1106は、プロセッサ1101の指示に従って、提供装置102および端末103と通信する。提供装置102の通信インタフェース1106は、例えば、プロセッサ1101の指示に従って、管理装置101と通信する。
【0084】
入出力インタフェース1107は、例えば、入力装置及び出力装置との間のインタフェースである。入力装置は、例えばユーザからの指示を受け付けるキーボード、マウス、タッチパネルなどのデバイスである。出力装置は、例えばディスプレーなどの表示装置、及びスピーカなどの音声装置である。
【0085】
また、プロセッサ1101は、一例では、撮影装置1121およびGPS機器1122などと接続されていてもよい。例えば、提供装置102のプロセッサ1101は、ドライブレコーダなどの撮影装置1121およびGPS機器1122などの装置と接続されていてもよい。
【0086】
また、実施形態に係る各プログラムは、例えば、下記の形態で管理装置101および提供装置102に提供される。
(1)記憶装置1103に予めインストールされている。
(2)着脱可能記憶媒体1105により提供される。
(3)プログラムサーバなどのサーバから提供される。
【0087】
なお、図11を参照して述べた管理装置101および提供装置102を実現するためのコンピュータ1100のハードウェア構成は、例示であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述の構成の一部が、削除されてもよく、また、新たな構成が追加されてもよい。また、別の実施形態では、例えば、上述の制御部201および制御部301の一部または全部の機能がFPGA、SoC、ASIC、およびPLDなどによるハードウェアとして実装されてもよい。なお、FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。SoCは、System-on-a-chipの略称である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。PLDは、Programmable Logic Deviceの略称である。
【0088】
以上において、いくつかの実施形態が説明される。しかしながら、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態および代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各種実施形態は、本発明の趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、本発明は、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせた実施形態や、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した実施形態、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加した実施形態も含まれる。
【符号の説明】
【0089】
100 :提供システム
101 :管理装置
102 :提供装置
103 :端末
105 :ネットワーク
201 :制御部
202 :記憶部
203 :通信部
211 :保存部
212 :評価部
213 :削除部
301 :制御部
302 :記憶部
303 :通信部
500 :録画データ情報
600 :提供依頼
800 :録画データ管理情報
900 :閾値情報
1000 :検出対象リスト
1100 :コンピュータ
1101 :プロセッサ
1102 :メモリ
1103 :記憶装置
1104 :読取装置
1105 :着脱可能記憶媒体
1106 :通信インタフェース
1107 :入出力インタフェース
1108 :バス
1121 :撮影装置
1122 :GPS機器


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11