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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167573
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】管理装置、プログラム及び管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20231116BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022078858
(22)【出願日】2022-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】504103984
【氏名又は名称】ウイングアーク1st株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100190621
【弁理士】
【氏名又は名称】崎間 伸洋
(74)【代理人】
【識別番号】100212510
【弁理士】
【氏名又は名称】笠原 翔
(72)【発明者】
【氏名】加藤 由貢
(72)【発明者】
【氏名】大嶋 誉也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA10
(57)【要約】
【課題】勤怠データ、運行記録用計器から得られる運行記録データ及び配車表データの確認にかかる手間を軽減する管理装置、プログラム及び管理方法を提供すること。
【解決手段】実施形態の管理装置は、取得部及び表示部を備える。取得部は、運行記録用計器によって記録された、運転手の運行記録データと、前記運転手の勤怠データとを取得する。表示部は、前記運行記録データ中の第1のデータ、前記勤怠データ中の第2のデータ及び配車データ中の第3のデータを含む画像を表示する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運行記録用計器によって記録された運転手の運行記録データ、前記運転手の勤怠データ、及び配車データを取得する取得部と、
前記運行記録データ中の第1のデータ、前記勤怠データ中の第2のデータ及び配車データ中の第3のデータを含む画像を表示する表示部と、を備える管理装置。
【請求項2】
前記運行記録データ及び前記勤怠データの少なくともいずれかに異常なデータがあることを判定する判定部と、
前記運行記録データ及び前記勤怠データの少なくともいずれかに前記異常なデータがある場合に報知する報知部と、をさらに備える請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記勤怠データ中の出勤時刻から、前記運行記録データ中の出庫時刻までの時間が第1の閾値以上である場合に前記異常なデータがあると判定する、請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記運行記録データ中の帰庫時刻から、前記勤怠データ中の退勤時刻までの時間が第2の閾値以上である場合に前記異常なデータがあると判定する、請求項2に記載の管理装置。
【請求項5】
前記判定部は、前記配車データ中の発車予定時刻と前記運行記録データ中の出庫時刻との差が第3の閾値以上である、又は前記配車データ中の到着予定時刻と前記運行記録データ中の帰庫時刻との差が第4の閾値以上である場合に前記異常なデータがあると判定する、請求項2に記載の管理装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記運行記録データに出庫時刻及び帰庫時刻の少なくともいずれかが記録されていない場合、又は前記勤怠データに出勤時刻及び退勤時刻の少なくともいずれか記録されていない場合に前記異常なデータがあると判定する、請求項2に記載の管理装置。
【請求項7】
前記判定部は、前記運行記録データ中の運転時間、前記運転時間の所定の期間の平均、又は前記運転時間の所定の期間の合計が、所定の時間以上であることを判定し、
前記報知部は、前記運転時間、前記平均又は前記合計が前記所定の時間以上である場合、前記運転時間、前記平均又は前記合計が前記所定の時間以上であることを報知する、請求項2に記載の管理装置。
【請求項8】
前記表示部は、前記第1のデータ及び前記第2のデータの少なくともいずれかを変更可能に表示し、
変更可能に表示された前記第1のデータ及び前記第2のデータについて、変更後の内容を記憶する記憶部をさらに備える請求項1に記載の管理装置。
【請求項9】
管理装置が備えるプロセッサーを、
運行記録用計器によって記録された運転手の運行記録データ、前記運転手の勤怠データ、及び配車データを取得する取得部と、
前記運行記録データ中の第1のデータ、前記勤怠データ中の第2のデータ及び配車データ中の第3のデータを含む画像を表示させる表示部として機能させるプログラム。
【請求項10】
運行記録用計器によって記録された運転手の運行記録データ、前記運転手の勤怠データ、及び配車データを取得し、
前記運行記録データ中の第1のデータ、前記勤怠データ中の第2のデータ及び配車データ中の第3のデータを含む画像を表示する、管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、プログラム及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
貨物又は旅客を自動車で運送する自動車運送事業者などは、運行管理を行っている。
現在の運行管理の問題として運転手の自己申告と実際の運行とで相違がある場合があるというものがある。このため、デジタコ(デジタルタコグラフ)などの運行記録用計器の入力ミスの確認、及び勤怠データと運行記録用計器から得られる運行記録データと配車表データとの整合性の確認などに手間がかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-33699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、勤怠データ、運行記録用計器から得られる運行記録データ及び配車表データの確認にかかる手間を軽減する管理装置、プログラム及び管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の管理装置は、取得部及び表示部を備える。取得部は、運行記録用計器によって記録された、運転手の運行記録データと、前記運転手の勤怠データとを取得する。表示部は、前記運行記録データ中の第1のデータ、前記勤怠データ中の第2のデータ及び配車データ中の第3のデータを含む画像を表示する。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、勤怠データと運行記録用計器から得られる運行記録データの確認にかかる手間を軽減する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る運行管理システム及び当該運行管理システムに含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図。
図2図1中の運行管理装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図3図1中の表示デバイスに表示される画面の一例を示す図。
図4図1中の表示デバイスに表示される画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態に係る運行管理システムについて図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。また、各図面及び本明細書中において、同一の符号は同様の要素を示す。
図1は、実施形態に係る運行管理システム1及び運行管理システム1に含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図である。運行管理システム1は、運行管理及び労務管理などを行うシステムである。運行管理システム1は、一例として、運行管理装置100及び運行記録装置200を含む。
【0009】
運行管理装置100は、運行管理及び労務管理を行う装置である。運行管理装置100は、例えば、サーバー又はPC(personal computer)などである。あるいは、運行管理装置100は、タブレット端末又はスマートホンなどであっても良い。また、運行管理装置100は、複数の装置によって構成されるものであっても良い。運行管理装置100は、一例として、プロセッサー101、ROM(read-only memory)102、RAM(random-access memory)103、補助記憶装置104、入力インターフェース105、入力デバイス106、表示デバイス107及びスピーカー108を含む。そして、バス109などが、これら各部を接続する。なお、運行管理装置100は、管理装置の一例である。
【0010】
プロセッサー101は、運行管理装置100の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー101は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサー101は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー101は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー101は、ROM102又は補助記憶装置104などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、運行管理装置100の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー101は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー101の回路内に組み込まれていても良い。
【0011】
ROM102及びRAM103は、プロセッサー101を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM102は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM102は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM102は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM103は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM103は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM103は、典型的には揮発性メモリである。
【0012】
補助記憶装置104は、プロセッサー101を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置104は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置104は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置104は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー101での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0013】
また、補助記憶装置104は、運行管理DB(database)を記憶する。運行管理DBは、運転手の勤怠データ、運行記録データ及び配車表データを、運転手ID(identifier)に関連付けて記憶及び管理する。運転手IDは、運転手ごとにユニークな識別情報である。
【0014】
勤怠データは、運転手の出勤日時、退勤日時、休憩時間、拘束時間、労働時間、勤務日及び休日などの勤怠に関するデータである。
運行記録データについては後述する。
配車表データは、配車を記録したデータである。配車表データは、例えば、各運送案件についての情報、運送予定の荷物などについての情報、運転手が行く予定の場所及び通行する予定のルートについての情報、及び運転手が乗車予定の運送用自動車についての情報、運転手の乗車予定日時などを含む。なお、配車表データは、配車データの一例である。
【0015】
入力インターフェース105は、運行記録装置200によって記録された運行記録データの入力を受ける。
入力インターフェース105は、例えば、運行記録装置200と通信することで運行記録データの入力を受ける通信用のインターフェースである。当該通信は、有線又は無線のいずれであっても良い。また、当該通信は、インターネットなどの通信網を介した通信であっても良い。
あるいは、入力インターフェース105は、リムーバブルな記憶媒体を読み取る装置である。入力インターフェース105は、当該記憶媒体から、当該記憶媒体に記憶された運行記録データを読み取ることで、当該運行記録データの入力を受ける。運行記録データについては後述する。
【0016】
入力デバイス106は、運行管理装置100の操作者(以下、単に「操作者」という。)による操作を受け付ける。入力デバイス106は、例えば、キーボード、キーパッド、タッチパッド、マウス又はコントローラーなどである。また、入力デバイス106は、音声入力用のデバイスであっても良い。
【0017】
表示デバイス107は、操作者などに各種情報を通知するための画面を表示する。表示デバイス107は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどのディスプレイである。また、入力デバイス106及び表示デバイス107としては、タッチパネルを用いることもできる。すなわち、タッチパネルが備える表示パネルを表示デバイス107として、タッチパネルが備えるタッチパッドを入力デバイス106として用いることができる。
【0018】
スピーカー108は、入力される音声信号を音波として出力する。
【0019】
バス109は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、運行管理装置100の各部で授受される信号を伝送する。
【0020】
運行記録装置200は、例えばデジタルタコグラフなどである。運送用の自動車などは、運行記録装置200を搭載する。運行記録装置200は、当該自動車の運行中の様々な情報を記録する。なお、運行記録装置200が記録する情報を、「運行記録データ」というものとする。運行記録データは、例えば、出庫日時、入庫日時、運転時間、拘束時間、労働時間、休憩開始日時、休憩終了日時、待機開始日時、待機終了日時、作業開始日時、作業終了日時、荷積み開始日時、荷積み終了日時、荷下ろし開始日時、荷下ろし終了日時などの運転手の行動を表す時間を含む。また、運行記録データは、例えば、走行距離、走行時間、位置の変化、速度の変化、加速度の変化、エンジン回転数の変化などの運転状況に関する情報を含む。運行記録装置200は、運行記録データを、記録対象の運転手の運転手IDと関連付けて記憶する。
運行記録装置200は、一例として、プロセッサー201、ROM202、RAM203、補助記憶装置204及び出力インターフェース205を含む。そして、バス206などが、これら各部を接続する。
【0021】
プロセッサー201は、運行記録装置200の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー201は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー201は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー201は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー201は、ROM202又は補助記憶装置204などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、運行記録装置200の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー201は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー201の回路内に組み込まれていても良い。
【0022】
ROM202及びRAM203は、プロセッサー201を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM202は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM202は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM202は、プロセッサー201が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM203は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM203は、プロセッサー201が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM203は、典型的には揮発性メモリである。
【0023】
補助記憶装置204は、プロセッサー201を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置204は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置204は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置204は、プロセッサー201が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー201での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
補助記憶装置204は、運行記録データを記憶する。
【0024】
出力インターフェース205は、運行記録装置200に記憶された運行記録データを出力する。なお、出力インターフェース205は、例えば、運行記録データを、当該運行記録データの記録対象の運転手の運転手IDと関連付けて出力する。
出力インターフェース205は、例えば、運行管理装置100と通信することで運行記録データを出力する通信用のインターフェースである。当該通信は、有線又は無線のいずれであっても良い。また、当該通信は、インターネットなどの通信網を介した通信であっても良い。
あるいは、出力インターフェース205は、リムーバブルな記憶媒体に運行記録データを書き込む装置である。出力インターフェース205は、当該記憶媒体に、運行記録データを書き込むことで、当該運行記録データを出力する。
【0025】
なお、補助記憶装置204が出力インターフェース205を兼ねていても良い。また、プロセッサー201は、補助記憶装置204に代えて出力インターフェース205を介してリムーバブルな記憶媒体に運行記録データを記憶しても良い。
【0026】
入力インターフェース105は、運行記録装置200によって記録された運行記録データの入力を受ける。
入力インターフェース105は、例えば、運行記録装置200と通信することで運行記録データの入力を受ける通信用のインターフェースである。当該通信は、有線又は無線のいずれであっても良い。また、当該通信は、インターネットなどの通信網を介した通信であっても良い。
あるいは、入力インターフェース105は、リムーバブルな記憶媒体を読み取る装置である。入力インターフェース105は、当該記憶媒体から、当該記憶媒体に記憶された運行記録データを読み取ることで、当該運行記録データの入力を受ける。
【0027】
バス206は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、運行記録装置200の各部で授受される信号を伝送する。
【0028】
以下、実施形態に係る運行管理システム1の動作を図2などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。図2は、運行管理装置100のプロセッサー101による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー101は、例えば、ROM102又は補助記憶装置104などに記憶されたプログラムに基づいて図2の処理を実行する。
【0029】
図2のステップST11において運行管理装置100のプロセッサー101は、確認処理を開始するか否かを判定する。プロセッサー101は、確認処理を開始すると判定しないならば、ステップST11においてNoと判定してステップST11の処理を繰り返す。対して、プロセッサー101は、確認処理を開始すると判定するならば、ステップST11においてNoと判定してステップST12へと進む。
【0030】
確認処理は、操作者が運行記録データ及び勤怠データの内容に間違いがないかなどの確認を行うための処理である。
【0031】
操作者は、例えば、入力デバイス106を用いて、確認処理を実行するように運行管理装置100に指示する操作を行う。
プロセッサー101は、当該操作が行われたことに応じて確認処理を開始すると判定する。
また、操作者は、確認処理の対象となる運転手を指定するための操作も行う。確認処理の対象となる運転手を、以下「対象運転手」という。
【0032】
あるいは、プロセッサー101は、入力インターフェース105を介して運行管理装置100が運行記録データの入力を受けたことに応じて、確認処理を開始すると判定しても良い。この場合、プロセッサー101は、当該運行記録データに関連付けられた運転手IDで特定される運転手を対象運転手とする。
【0033】
ステップST12においてプロセッサー101は、対象運転手の運行記録データを取得する。
プロセッサー101は、例えば、予め入力インターフェース105に入力された運行記録データを運行管理DBに記憶しておく。そして、プロセッサー101は、運行管理DBから対象運転手の運行記録データを取得する。対象運転手の運行記録データは、対象運転手の運転手IDが関連付けられた運行記録データである。
あるいは、プロセッサー101は、入力インターフェース105を介して対象運転手の運行記録データを取得しても良い。
【0034】
ステップST13においてプロセッサー101は、対象運転手の勤怠データを取得する。プロセッサー101は、例えば、運行管理DBから対象運転手の勤怠データを取得する。あるいは、プロセッサー101は、入力インターフェース105を介して、勤怠データを記憶する勤怠管理システムなどのシステム又は装置などから対象運転手の勤怠データを取得しても良い。
【0035】
以上より、プロセッサー101は、ステップST12及びステップST13の処理を行うことで、運行記録用計器によって記録された、対象運転手の運行記録データと、対象運転手の勤怠データとを取得する取得部の一例として機能する。
【0036】
ステップST14においてプロセッサー101は、対象運転手の配車表データを取得する。プロセッサー101は、例えば、運行管理DBから対象運転手の配車表データを取得する。あるいは、プロセッサー101は、入力インターフェース105を介して、配車表データを記憶するシステム又は装置などから対象運転手の配車表データを取得しても良い。
以上より、プロセッサー101は、ステップST14の処理を行うことで、配車表データを取得する取得部の一例として機能する。
【0037】
ステップST15においてプロセッサー101は、画面SC1に対応した画像を生成する。そして、プロセッサー101は、生成したこの画像を表示するように表示デバイス107に対して指示する。表示の指示を受けて表示デバイス107は、画面SC1を表示する。
【0038】
図3及び図4は、表示デバイス107に表示される画面SC1の一例を示す図である。なお、図3及び図4は、画面SC1を2図に分割して示している。図3が画面SC1の左部分、図4が画面SC1の右部分を示している。実際には、表示デバイス107は、図3図4が合わさったものを表示する。
画面SC1は、対象運転手に関する運行記録データ、勤怠データ、配車表データ及び確定データなどの内容を確認するための画面である。また、画面SC1は、各データの修正を行うための画面である。画面SC1は、一例として領域AR1~領域AR8、修正ボタンB1及び終了ボタンB2を含む。画面SC1は、各運行について、予定のデータと実績のデータを並べて表示する。
【0039】
領域AR1は、例えば、ステップS12で取得された運行記録データ、ステップS13で取得された勤怠データ及びステップS14で取得された配車表データなどを表示する領域である。領域AR1は、例えば、領域AR1は、シフト、日付、曜日、車番、積地、積時刻、降地及び降時間などを含む。
【0040】
シフトの予定及び実績は、勤怠データなどに記録された対象運転手の出勤の予定及び実績である。シフトの種類には、例えば、休日、出勤、有給休暇、及び欠勤などがある。
【0041】
予定及び実績の日付及び曜日は、運行記録データ及び配車表データなどに記録された運行の予定の日付及び曜日並びに実際の運行の日付及び曜日である。
【0042】
予定の車番は、配車表データなどに記録された、運行に用いられる予定の運送用自動車の番号である。
実績の車番は、配車表データなどに記録された、運行に用いられた運送用自動車の番号である。
【0043】
予定の積地は、配車表データなどに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車に荷物を積む予定の場所である。
実績の積地は、配車表データなどに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車に荷物を積んだ場所である。
【0044】
予定の積時刻は、配車表データなどに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車に荷物を積みいれる予定の時刻である。
実績の積時刻は、運行記録データ又は配車表データなどに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車に荷物を積みいれた時刻である。
【0045】
予定の降地は、配車表データなどに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車から荷物を降ろす予定の場所である。
実績の降地は、配車表データなどに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車から荷物を降ろした場所である。
【0046】
予定の降ろし時刻は、配車表データなどに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車から荷物を降ろす予定の時刻である。
実績の降ろし時刻は、運行記録データ又は配車表データなどに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車から荷物を降ろした時刻である。
【0047】
領域AR2は、例えば、ステップS12で取得された運行記録データ及びステップS13で取得された勤怠データなどを表示する領域である。領域AR2は、例えば、出勤時刻、退勤時刻、休憩時間及び拘束時間などを含む。
【0048】
予定の出勤時刻(以下「出勤予定時刻」という。)は、勤怠データなどに記録された対象運転手の出勤予定時刻である。
実績の出勤時刻(以下、単に「出勤時刻」という。)は、運行記録データ又は勤怠データなどに記録された対象運転手の出勤時刻である。
【0049】
予定の退勤時刻(以下「退勤予定時刻」という。)は、勤怠データなどに記録された対象運転手の退勤予定時刻である。
実績の退勤時刻(以下、単に「退勤時刻」という。)は、運行記録データ又は勤怠データなどに記録された対象運転手の退勤時刻である。
【0050】
領域AR2の予定の休憩時間は、勤怠データなどに記録された、対象運転手の休憩時間の長さの予定である。
領域AR2の実績の休憩時間は、勤怠データなどに記録された、対象運転手が取った休憩時間の長さである。
【0051】
予定の拘束時間は、勤怠データなどに記録された、対象運転手の拘束時間の長さの予定である。
実績の拘束時間は、勤怠データ又は運行記録データなどに記録された、対象運転手の実際の拘束時間の長さである。
【0052】
領域AR3は、例えば、ステップS12で取得された運行記録データ及びステップS13で取得された勤怠データなどを表示する領域である。領域AR3は、例えば、出庫時刻、帰庫時刻、休憩時間及び運行時間などを含む。
【0053】
予定の出庫時刻(以下「出庫予定時刻」という。)は、配車表データに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車が出庫する予定の時刻である。
実績の出庫時刻(以下、単に「出庫時刻」という。)は、運行記録データに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車が出庫した時刻である。
【0054】
予定の帰庫時刻(以下「帰庫予定時刻」という。)は、配車表データに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車が帰庫する予定の時刻である。
実績の帰庫時刻(以下、単に「帰庫時刻」という。)は、運行記録データに記録された、対象運転手が運転する運送用自動車が帰庫した時刻である。
【0055】
領域AR3の予定の休憩時間は、勤怠データなどに記録された、対象運転手の休憩時間の長さの予定である。
領域AR3の実績の休憩時間は、運行記録データなどに記録された、対象運転手が取った休憩時間の長さである。
【0056】
予定の運行時間は、配車表データなどに記録された、出庫予定時刻から帰庫予定時刻までの時間の長さである。
実績の運行時間は、運行記録データなどに記録された、出庫時刻から帰庫時刻までの時間の長さである。
【0057】
領域AR4は、領域AR2及び領域AR3の各実績データについての確定データを変更可能に表示する領域である。領域AR4は、変更後(修正後)の確定データの入力が可能である。領域AR4が表示する確定データは、領域AR2及び領域AR3の各実績データに修正を反映させたデータである。領域AR4の各欄は、初期値として領域AR2の実績データ又は領域AR3の実績データを表示する。各欄に表示された実績データは、変更が可能である。操作者は、入力インターフェース105などを用いて修正後のデータを入力することで、領域AR4の各欄に表示された実績データの変更が可能である。図3の領域AR4では、一例として、領域AR2の実績の出勤時刻、領域AR2の実績の退勤時刻、領域AR3の実績の休憩時間、領域AR2の実績の拘束時間を初期値として表示する。しかしながら、領域AR4は、領域AR2及び領域AR3のその他の実績データを表示しても良い。
【0058】
領域AR5は、予定の休息時間及び実績の休息時間を表示する領域である。
領域AR6は、領域AR5の各実績データについての、確定データを変更可能に表示する領域である。領域AR6は、変更後(修正後)の確定データの入力が可能である。領域AR6が表示する確定データは、領域AR5の各実績データに修正を反映させたデータである。操作者は、入力インターフェース105などを用いて修正後のデータを入力することで、領域AR6の各欄に表示された実績データの変更が可能である。
【0059】
領域AR7は、ステップS12で取得された運行記録データなどを表示する領域である。領域AR7は、当日運転時間、平均運転時間及び累計運転時間などを含む。
【0060】
画面SC1は、領域AR1の実績データについての確定データを変更可能に表示する領域を含んでも良い。当該確定データは、領域AR1の各実績データに修正を反映させたデータである。
また、画面SC1は、予定データについての確定データを変更可能に表示する領域を含んでも良い。予定データについての確定データは、予定データ修正を反映させたデータである。
【0061】
当日運転時間は、当日の運転時間である。
平均運転時間は、所定の期間の1日あたりの平均の運転時間である。当該所定の期間は、例えば2日間である。
累計運転時間は、所定の期間の運転時間の合計である。当該所定の期間は、例えば1週間である。
【0062】
領域AR8は、ステップS12で取得された運行記録データ、ステップS13で取得された勤怠データ及びステップS14で取得された配車表データなどが、所定の条件を満たすか否かを表示する領域である。図4には、当該所定の条件の例として、以下の(A1)~(A9)を示している。領域AR8は、条件を満たす場合には「A」、満たさない場合には「B」と示している。
【0063】
(A1)当日運転時間が所定の時間T1以内である。時間T1は、一例として13時間である。
(A2)当日運転時間が所定の時間T2以内である。時間T2は、一例として16時間である。
(A3)所定の期間P1内の当日運転時間が所定の時間T3以内である回数が所定の回数N1回以内である。期間P1は、一例として1週間である。時間T3は、一例として15時間である。N1回は、一例として2回である。
(A4)所定の期間P2内の運転時間の合計が所定の時間T4以内である。期間P2は、一例として1か月間である。時間T4は、一例として293時間である。
(A5)所定の期間P3内の運転時間の合計が所定の時間T5以内である。期間P3は、一例として1か月間である。時間T4は、一例として320時間である。
(A6)当日の休息時間が連続して所定の時間T6以上ある。時間T6は、一例として8時間である。
(A7)平均運転時間が所定の時間T7以内である。時間T7は、一例として9時間である。
(A8)所定の期間P4内の所定の期間P5の運転時間の合計の平均が所定の時間T8以内である。期間P4は、一例として2週間である。期間P5は、一例として1週間である。時間T8は、一例として44時間である。
(A9)当日の連続の運転時間が所定の時間T9以内である。時間T9は、一例として4時間である。
【0064】
また、画面SC1は、運行前時間、運行後時間、労働時間(勤務)及び労働時間(運行)などをも表示しても良い。
運行前時間は、出勤時刻から出庫時刻までの時間である。
運行後時間は、帰庫時刻から退勤時刻までの時間である。
労働時間(勤務)は、勤怠データに基づく対象運転手の労働時間である。労働時間(勤務)は、例えば、(退勤時刻)-(出勤時刻)-(休憩時間(勤怠))で求めることができる。
労働時間(運行)は、運行記録データに基づく、対象運転手の労働時間である。労働時間(運行)は、例えば、(帰庫時刻)-(出庫時刻)-(休憩時間)で求めることができる。ここで、休憩時間は、勤怠データに記録された休憩時間でも運行記録データに記録された休憩時間であっても良い。
休憩時間(勤怠)は、勤怠データに基づく休憩時間の長さである。
【0065】
画面SC1は、自車/傭車、荷主、案件名、運送用自動車の車種、運送用自動車の形状、運送する荷物の品名、積載量及び請求運賃などを表示しても良い。なお、自車/傭車は、運送案件に自車を用いるか傭車を用いるかを示す。出庫予定時刻は、発車予定時刻である。帰庫予定時刻は、到着予定時刻である。
【0066】
ステップST16においてプロセッサー101は、運行記録データ及び勤怠データの少なくともいずれかに異常なデータがあるか否かを判定する。
【0067】
異常なデータの例として(B1)~(B14)を以下に示す。
(B1)運行前時間の長さが予め定められた閾値TH1以上である。
(B2)運行後時間の長さが予め定められた閾値TH2以上である。
(B3)出庫時刻と出庫予定時刻との差が予め定められた閾値TH3以上である。
(B4)帰庫時刻と帰庫予定時刻との差が予め定められた閾値TH4以上である。
(B5)拘束(勤怠)から拘束(運行)を引いた差が閾値TH5以上である。
(B6)出勤した日であるにもかかわらず出庫時刻及び帰庫時刻の少なくともいずれか一方が運行記録データに記録されていない。ただし、配車表において運転する予定となっている日以外は、出庫事項及び帰庫時刻が運行記録データに記録されていなくても異常データではない。
(B7)休日でないにもかかわらず出勤時刻及び退勤時刻の少なくともいずれか一方が勤怠データに記録されていない。
(B8)出勤予定時刻と出勤時刻との差が予め定められた閾値TH6以上である。
(B9)退勤予定時刻と退勤時刻との差が予め定められた閾値TH7以上である。
(B10)出勤予定時刻と出庫時刻との差が予め定められた閾値TH8以上である。
(B11)退勤予定時刻と帰庫時刻との差が予め定められた閾値TH9以上である。
(B12)予定の積地と実績の積地が異なる。
(B13)予定の降地と実績の降地が異なる。
(B14)予定の休憩時間の長さと実績の休憩時間の長さが予め定められた閾値TH10以上に異なる。
【0068】
各閾値は、例えば、運行管理システム1の管理者又は設計者などによって予め定められる。
【0069】
修正ボタンB1は、画面SC1に表示されたデータを修正するように運行管理装置100に指示する場合に操作者が操作するためのボタンである。プロセッサー101は、画面SC1について、操作者による操作によって各データを書き換えることができるように表示している。操作者は、画面SC1に表示されたデータを、入力デバイス106を用いて書き換える。操作者は、例えば、領域AR4及び領域AR6に修正後のデータを入力する。操作者は、例えば、修正したいデータについて、数値を書き換えた後に修正ボタンB1を操作する。
あるいは、画面SC1は、修正ボタンB1を含まなくても良い。この場合、プロセッサー101は、画面SC1に表示されたデータが書き換えられたことに応じて、データを修正する。データの修正方法については後述する。
【0070】
終了ボタンB2は、画面SC1の表示を終了するように運行管理装置100に指示する場合に操作者が操作するためのボタンである。
【0071】
領域AR1に表示された運行記録データは、第1のデータの一例である。領域AR1に表示された勤怠データは、第2のデータの一例である。領域AR1及び領域AR2に表示された配車表データは、第3のデータの一例である。
以上より、プロセッサー101は、ステップST15の処理を行うことで、運行記録データ中の第1のデータ、勤怠データ中の第2のデータ及び配車データ中の第3のデータを含む画像を表示する表示部の一例として機能する。あるいは、プロセッサー101は、表示デバイス107と協働して、ステップST15の処理を行うことで、表示部の一例として機能する。
【0072】
プロセッサー101は、運行記録データ及び勤怠データの少なくともいずれかに異常データがあるならば、ステップST16においてYesと判定してステップST17へと進む。
【0073】
以上より、プロセッサー101は、ステップST16の処理を行うことで、運行記録データ及び勤怠データの少なくともいずれかに異常なデータがあることを判定する判定部の一例として機能する。
【0074】
また、閾値TH1は、第1の閾値の一例である。閾値TH2は、第2の閾値の一例である。閾値TH3は、第3の閾値の一例である。閾値TH4は、第4の閾値の一例である。
したがって、プロセッサー101は、(B1)に該当するデータがあることを判定することで、勤怠データ中の出勤時刻から、運行記録データ中の出庫時刻までの時間が第1の閾値以上である場合に異常なデータがあると判定する判定部の一例として機能する。
また、プロセッサー101は、(B2)に該当するデータがあることを判定することで、運行記録データ中の帰庫時刻から、勤怠データ中の退勤時刻までの時間が第2の閾値以上である場合に異常なデータがあると判定する判定部の一例として機能する。
また、プロセッサー101は、(B3)又は(B4)に該当するデータがあることを判定することで記配車表データ中の発車予定時刻と運行記録データ中の出庫時刻との差が第3の閾値以上である、又は配車表データ中の到着予定時刻と運行記録データ中の帰庫時刻との差が第4の閾値以上である場合に異常なデータがあると判定する判定部の一例として機能する。
【0075】
また、プロセッサー101は、(B6)又は(B7)に該当するデータがあることを判定することで運行記録データに出庫時刻及び帰庫時刻の少なくともいずれかが記録されていない場合、又は勤怠データに出勤時刻及び退勤時刻の少なくともいずれか記録されていない場合に異常なデータがあると判定する判定部の一例として機能する。
【0076】
また、プロセッサー101は、運転時間が(A1)~(A9)などの条件を満たしていることを判定することで、運行記録データ中の運転時間、運転時間の所定の期間の平均、又は運転時間の所定の期間の合計が、所定の時間以上であることを判定する判定部の一例として機能する。
また、プロセッサー101は、運転時間が(A1)~(A9)などの条件を満たしている場合に、表示デバイス107に「B」などと表示させることで、運転時間、平均又は合計が所定の時間以上である場合、運転時間、平均又は合計が所定の時間以上であることを報知する報知部の一例として機能する。
【0077】
ステップST17においてプロセッサー101は、異常データがあることを操作者に報知するためのアラート処理を行う。プロセッサー101は、例えば、画面SC1中の、異常データに関するデータを表示している部分を強調表示することで報知する。プロセッサー101は、例えば、異常データがあること及びどのような異常データがあるかを示す画像などを表示デバイス107に表示することで報知する。図3及び図4では、文字の背景が黒く塗りつぶされた部分が異常データであることを示している。プロセッサー101は、異常データがあることを示す音声などをスピーカー108から出力させることで報知する。
【0078】
以上より、プロセッサー101は、ステップST17の処理を行うことで、運行記録データ及び勤怠データの少なくともいずれかに異常なデータがある場合に報知する報知部の一例として機能する。
【0079】
プロセッサー101は、ステップST17の処理の後、ステップST18へと進む。また、プロセッサー101は、運行記録データ及び勤怠データの少なくともいずれかに異常データがないならば、ステップST16においてNoと判定してステップST18へと進む。
【0080】
ステップST18においてプロセッサー101は、データを修正する操作が行われたか否かを判定する。すなわちプロセッサー101は、修正ボタンB1を操作する又は画面SC1に表示されたデータを書き換えるなどの予め定められた操作が行われたか否かを判定する。プロセッサー101は、データを修正する操作が行われないならば、ステップST18においてNoと判定してステップST19へと進む。
【0081】
ステップST19においてプロセッサー101は、画面SC1の表示を終了するか否かを判定する。プロセッサー101は、終了ボタンB2ならば、ステップST19においてNoと判定してステップST18へと戻る。かくして、プロセッサー101は、データを修正する操作が行われるか、画面SC1の表示を終了するまでステップST18及びステップST19を繰り返す待受状態となる。
【0082】
プロセッサー101は、ステップST18及びステップST19の待受状態にあるときにデータを修正する操作が行われたならば、ステップST18においてYesと判定してステップST20へと進む。
【0083】
ステップST20においてプロセッサー101は、画面SC1に表示された各確定データを運行管理DBなどに記憶する。
あるいは、プロセッサー101は、画面SC1において書き換えられた確定データを、書き換えられた内容通りになるように、勤怠データ、運行記録データ及び配車表データを書き換えることで記憶しても良い。
【0084】
プロセッサー101は、領域AR1中の勤怠データに関するデータが書き換えられた場合、勤怠データを書き換える。勤怠データに関するデータは、例えば、区分、出勤時刻、退勤時刻、及び休憩時間などである。プロセッサー101は、例えば、運行管理DB中の勤怠データを書き換える。あるいは、プロセッサー101は、その他の装置などに記憶された勤怠データを書き換えるように当該装置に指示する。
【0085】
プロセッサー101は、領域AR1中の運行記録データに関するデータが書き換えられた場合、運行記録データを書き換える。運行記録データに関するデータは、例えば、出庫時刻及び帰庫時刻などである。プロセッサー101は、例えば、運行管理DB中の運行記録データを書き換える。あるいは、プロセッサー101は、その他の装置などに記憶された運行記録データを書き換えるように当該装置に指示する。
【0086】
プロセッサー101は、領域AR2中のデータが書き換えられていた場合、配車表データを書き換える。プロセッサー101は、例えば、運行管理DB中の配車表データを書き換える。あるいは、プロセッサー101は、その他の装置などに記憶された配車表データを書き換えるように当該装置に指示する。
プロセッサー101は、ステップST20の処理の後、ステップST18へと戻る。
【0087】
以上より、プロセッサー101は、確定データを運行管理DBなどに記憶することで、変更可能に表示された前記第1のデータ及び前記第2のデータについて、変更後の内容を記憶する記憶部の一例として機能する。
【0088】
プロセッサー101は、ステップST18及びステップST19の待受状態にあるときに画面SC1の表示を終了するならば、ステップST19においてYesと判定してステップST21へと進む。
【0089】
ステップST21においてプロセッサー101は、画面SC1の表示を終了する。プロセッサー101は、ステップST21の処理の後、ステップST11へと戻る。
【0090】
実施形態の運行管理システム1によれば、運行管理装置100は、運行記録データ及び勤怠データを1つの画面に表示する。これにより、実施形態の運行管理装置100は、運行記録データ及び勤怠データの確認の手間が軽減する。
【0091】
また、実施形態の運行管理システム1によれば、運行管理装置100は、異常なデータがあると判定した場合、異常なデータがあることを報知する。これにより、実施形態の運行管理装置100は、運行記録データ及び勤怠データの確認の手間を軽減する。
【0092】
また、実施形態の運行管理システム1によれば、運行管理装置100は、(B1)に該当する異常なデータがある場合に報知する。運行前時間が長すぎる場合、運行記録装置200の出庫時刻の記録にミスがある可能性がある。実施形態の運行管理装置100は、このようなミスを発見することができる。
【0093】
また、実施形態の運行管理システム1によれば、運行管理装置100は、(B2)に該当する異常なデータがある場合に報知する。運行後時間が長すぎる場合、運行記録装置200の帰庫時刻の記録にミスがある可能性がある。実施形態の運行管理装置100は、このようなミスを発見することができる。
【0094】
また、実施形態の運行管理システム1によれば、運行管理装置100は、(B3)又は(B4)に該当する異常なデータがある場合に報知する。(B3)又は(B4)に該当する場合、運行記録装置200の出庫時刻又は帰庫時刻の記録にミスがある可能性がある。実施形態の運行管理装置100は、このようなミスを発見することができる。
【0095】
また、実施形態の運行管理システム1によれば、運行管理装置100は、出庫時刻、帰庫時刻、出勤時刻及び退勤時刻のいずれかが記録されていない場合に異常なデータがあると判定して報知する。これにより、運行記録データ及び勤怠データの確認を行う担当者は、出庫時刻、帰庫時刻、出勤時刻及び退勤時刻について、記録されていないデータがあることを発見することができる。
【0096】
また、実施形態の運行管理システム1によれば、運行管理装置100は、画面SC1から運行記録データ及び退勤データの変更が可能である。これにより、実施形態の運行管理装置100は、運行記録データ及び退勤データの変更の手間を軽減する。
【0097】
また、実施形態の運行管理システム1によれば、運行管理装置100は、運転時間が(A1)~(A9)などの条件を満たしていることを判定する。そして、運行管理装置100は、運転時間が(A1)~(A9)などの条件を満たしている場合、当該条件を満たしていることを報知する。これにより、(A1)~(A9)などの条件を満たしているか否かが分かりやすい。また、(A1)~(A9)などの条件が法令に基づくものである場合、運転時間が法令を遵守できているかが分かりやすい。
【0098】
上記の実施形態は、以下のような変形も可能である。
プロセッサー101及びプロセッサー201は、上記実施形態においてプログラムによって実現する処理の一部又は全部を、回路のハードウェア構成によって実現するものであっても良い。
【0099】
実施形態の処理を実現するプログラムは、例えば装置に記憶された状態で譲渡される。しかしながら、当該装置は、当該プログラムが記憶されない状態で譲渡されても良い。そして、当該プログラムが別途に譲渡され、当該装置へと書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、リムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはインターネット又はLAN(local area network)などのネットワークを介したダウンロードによって実現できる。
【0100】
以上、本発明の実施形態を説明したが、例として示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施可能である。
【符号の説明】
【0101】
1 運行管理システム
100 運行管理装置
101,201 プロセッサー
102,202 ROM
103,203 RAM
104,204 補助記憶装置
105 入力インターフェース
106 入力デバイス
107 表示デバイス
108 スピーカー
109,206 バス
200 運行記録装置
205 出力インターフェース
図1
図2
図3
図4