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特開2023-167599軸受ブラケットからの油漏れ防止機構
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  • 特開-軸受ブラケットからの油漏れ防止機構 図1
  • 特開-軸受ブラケットからの油漏れ防止機構 図2
  • 特開-軸受ブラケットからの油漏れ防止機構 図3
  • 特開-軸受ブラケットからの油漏れ防止機構 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167599
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】軸受ブラケットからの油漏れ防止機構
(51)【国際特許分類】
   F16N 31/00 20060101AFI20231116BHJP
   F16C 19/00 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
F16N31/00 B
F16N31/00 Z
F16C19/00
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022078896
(22)【出願日】2022-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000195959
【氏名又は名称】西芝電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】吉本 直生
【テーマコード(参考)】
3J701
【Fターム(参考)】
3J701CA14
3J701CA16
3J701CA17
(57)【要約】
【課題】 自己給油機能付き強制給油方式の発電機の軸受ブラケットから、外部への油漏れを防止することが可能な、油漏れ防止機構を提供すること。
【解決手段】 実施形態によれば、油漏れ防止機構は、軸受ブラケットから排出される潤滑油を油槽に導く排油配管によって一体的に形成され、軸受ブラケットから外部への潤滑油の漏洩を防止する、油漏れ防止機構であって、排油配管の一端である第1の端部が、軸受ブラケット内の潤滑油の液面よりも低い高さにおいて、軸受ブラケットに接続され、排油配管の他端である第2の端部が、油槽内の潤滑油の液面よりも低く、第1の端部よりも低い高さにおいて油槽に接続され、第1の端部の内部が、潤滑油によって満たされた状態を維持するように、軸受ブラケットから油槽への潤滑油の流れを制限する潤滑油流れ制限部を、第1の端部と第2の端部との間に設けている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸受ブラケットから排出される潤滑油を油槽に導く排油配管によって一体的に形成され、前記軸受ブラケットから外部への前記潤滑油の漏洩を防止する、油漏れ防止機構であって、
前記排油配管の一端である第1の端部が、前記軸受ブラケット内の前記潤滑油の液面よりも低い高さにおいて、前記軸受ブラケットに接続され、
前記排油配管の他端である第2の端部が、前記油槽内の前記潤滑油の液面よりも低く、前記第1の端部よりも低い高さにおいて前記油槽に接続され、
前記第1の端部の内部が、前記潤滑油によって満たされた状態を維持するように、前記軸受ブラケットから前記油槽への前記潤滑油の流れを制限する潤滑油流れ制限部を、前記第1の端部と前記第2の端部との間に設けた、油漏れ防止機構。
【請求項2】
前記潤滑油流れ制限部は、前記潤滑油の前記軸受ブラケットから前記油槽への越流による流れを可能とする堰である、請求項1に記載の油漏れ防止機構。
【請求項3】
前記排油配管の前記第1の端部と前記第2の端部との間の一部が、前記排油配管と空間連通した空間を内部に確保した連通空間部によって置換され、
前記堰は、前記連通空間部の内部の空間に設けられる、請求項2に記載の油漏れ防止機構。
【請求項4】
前記排油配管の前記第1の端部と前記第2の端部との間の一部が、前記排油配管と空間連通した空間を内部に確保した連通空間部によって置換され、
前記連通空間部の内部の空間内のガスを、油漏れ防止機構外へ逃がすための逃し弁を、前記連通空間部に設けた、請求項1に記載の油漏れ防止機構。
【請求項5】
前記逃し弁の前段にフィルタを設け、前記連通空間部の内部の空間内のガスが、前記フィルタを通過してから、前記逃し弁から逃げるようにした、請求項4に記載の油漏れ防止機構。
【請求項6】
前記連通空間部に、前記潤滑油を油漏れ防止機構外へ排出するためのドレンプラグを設けた、請求項3または4に記載の油漏れ防止機構。
【請求項7】
前記連通空間部の内部を、前記連通空間部の外から観察できるように、前記連通空間部の少なくとも一部を、透明な材料で作成した、請求項3または4に記載の油漏れ防止機構。
【請求項8】
前記排油配管は、前記第1の端部から前記連通空間部まで水平に配置され、前記連通空間部から前記第2の端部までは、少なくとも上昇しないように配置された、請求項3または4に記載の油漏れ防止機構。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自己給油機能付き強制給油方式の発電機の軸受ブラケットから外部への油漏れ防止機構に関する。
【背景技術】
【0002】
図4は、従来の油漏れ防止機能の構成例を示す概念図である。
【0003】
図4には、自己給油機能付き強制給油方式の発電機の軸受ブラケット1と油槽3との間に接続された排油配管5が、油槽3および軸受ブラケット1の断面図とともに示されている。
【0004】
従来は、図4に例示するように、駆動機側の油槽3に溜められた潤滑油Jを、図示しないポンプによって軸受ブラケット1の給油口まで圧送し、軸受2の内部で潤滑に使用された潤滑油Jを、軸受ブラケット1内に設けられた堰11によって液面調整した後に、油槽3まで戻す排油配管5が適用されている。
【0005】
排油配管5の途中には、上面が透明板8で形成されたオイルボックス4が設けられ、排油配管5の外から、透明板8を介して、排油配管5内を流れる潤滑油Jを確認できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11-036812号公報
【特許文献2】実全昭61-164867号公報
【特許文献3】実全昭62-036207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような構成では、軸受ブラケット1から戻ってきた潤滑油Jが、油槽3に落下した際に発生するオイルミストMが、油槽3の内部に充満する。
【0008】
これによって、油槽3の内部圧力よりも、軸受ブラケット1の内部圧力が低いと、この圧力差によって、オイルミストMが、排油配管5の内部を通して軸受ブラケット1まで到達し、軸受ブラケット1の図示しない軸貫通部などの隙間から、オイルミストMを含んだ空気が押し出され、油漏れが発生するという問題がある。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、自己給油機能付き強制給油方式の発電機の軸受ブラケットから、外部への油漏れを防止することが可能な、油漏れ防止機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態の油漏れ防止機構は、軸受ブラケットから排出される潤滑油を油槽に導く排油配管によって一体的に形成され、軸受ブラケットから外部への潤滑油の漏洩を防止する、油漏れ防止機構であって、排油配管の一端である第1の端部が、軸受ブラケット内の潤滑油の液面よりも低い高さにおいて、軸受ブラケットに接続され、排油配管の他端である第2の端部が、油槽内の潤滑油の液面よりも低く、第1の端部よりも低い高さにおいて油槽に接続され、第1の端部の内部が、潤滑油によって満たされた状態を維持するように、軸受ブラケットから油槽への潤滑油の流れを制限する潤滑油流れ制限部を、第1の端部と第2の端部との間に設けている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施形態の油漏れ防止機構の一例を示す概念図である。
図2図2は、オイルボックスの詳細構成を示す拡大側断面図である。
図3図3は、堰の部分を上部側から見たオイルボックスの平断面図である。
図4図4は、従来の油漏れ防止機能の構成例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態の油漏れ防止機構の一例を示す概念図である。図1は、図4に対応しており、油漏れ防止機構20が、油槽3および軸受ブラケット1の断面図とともに示されている。
【0014】
実施形態の油漏れ防止機構20は、軸受ブラケット1から排出された潤滑油Jを油槽3に導く排油配管5によって一体的に形成され、軸受ブラケット1から外部への潤滑油Jの漏洩を防止する。
【0015】
油漏れ防止機構20では、排油配管5の一端である端部21が、軸受ブラケット1内の潤滑油Jの液面Lよりも低い高さにおいて軸受ブラケット1に接続され、排油配管5の他端である端部22が、油槽3内の潤滑油Jの液面Lよりも低く、端部21よりも低い高さにおいて油槽3に接続される。
【0016】
排油配管5の端部21と端部22との間の一部は、オイルボックス4によって置換されている。オイルボックス4は、排油配管5と空間連通した内部空間23を確保した連通空間部として機能する。
【0017】
排油配管5は、端部21からオイルボックス4まで水平に配置され、オイルボックス4から端部22までは、少なくとも上昇しないように配置されている。これによって、端部22の内部を、潤滑油Jによって満たされた状態としている。
【0018】
図2は、オイルボックス4の詳細構成を示す拡大側断面図である。
【0019】
オイルボックス4には、内部空間23内のガスGを、油漏れ防止機構外へ逃がすための逃し弁として機能するサクションカバー6が設けられている。また、サクションカバー6の前段には、フィルタ7が設けられており、内部空間23内のガスが、フィルタ7を通過してから、サクションカバー6から、油漏れ防止機構20外へ逃げるようになっている。このフィルタ7はメンテナンス時に交換可能である。
【0020】
オイルボックス4の内部空間23はまた、万が一オイルボックス4内で潤滑油Jが噴き出した場合、噴き出した潤滑油Jを、一時的に保持するための保持部として機能することもできる。そして、オイルボックス4には、このような場合に、内部空間23に保持された潤滑油Jを、油漏れ防止機構20外へ排出するためのドレンプラグ9も設けられている。
【0021】
また、オイルボックス4の内部空間23には、堰10も設けられている。
【0022】
図3は、堰10の部分を上部側から見たオイルボックス4の平断面図である。
【0023】
堰10は、端部21の内部が、潤滑油Jによって満たされた状態を維持するように、軸受ブラケット1から油槽3への潤滑油Jの流れを制限する、端部21と端部22との間に設けられた潤滑油流れ制限部として機能する。具体的には、軸受ブラケット1からの潤滑油Jは、堰10を越流しなければ、油槽3へ流れないようにしている。このように、堰10は、端部21の内部が、潤滑油Jによって満たされた状態を維持しながら、軸受ブラケット1から油槽3への潤滑油Jの流れを制限する。
【0024】
オイルボックス4の上面は、透明板8で形成されている。これによって、オイルボックス4の内部を、オイルボックス4の外から、透明板8を介して見ることによって、排油配管5内における潤滑油Jの流れを確認できる。
【0025】
以上のような構成の油漏れ防止機構20によれば、端部21は、堰10によって、端部22は、油槽3への排油配管5の引き廻しおよび接続位置によって、それぞれ潤滑油Jで満たされる。これによって、排油配管5は、両端で空気層が排除されることになるので、油槽3側と軸受ブラケット1側との間に圧力差が生じても、その圧力差が、油槽3側から軸受ブラケット1側へ伝達されることはない。
【0026】
また、端部22は、油槽3の潤滑油Jの液面Lよりも低い位置に接続されており、潤滑油Jによって満たされているので、油槽3内部の、オイルミストMを含有した空気の、排油配管5への侵入も遮断され、オイルミストMを含む空気が、排油配管5を通じてオイルボックス4に侵入することもない。
【0027】
これによって、オイルボックス4の内部空間23を含む、排油配管5の内部の空気を、オイルミストMを含まない乾燥空気とすることができる。
【0028】
ただし、この状態では排油配管5内部の空気は密閉されており、潤滑油Jが排油配管5の内部を、軸受ブラケット1側から油槽3側へと流れる際に、排油配管5内部の空気が圧縮されて抵抗となることで、この潤滑油Jの流れが悪化する。このため、潤滑油Jの供給油量よりも排油量が下回った場合には軸受ブラケット1内部の潤滑油Jの液面Lが上昇し、軸貫通部などからの油漏れを引き起こす要因となりうる。
【0029】
しかしながら、油漏れ防止機構20では、オイルボックス4に、サクションカバー6が設けられており、排油配管5の内部のガスG(例えば、空気)を、サクションカバー6から大気へ開放することによって圧力を下げることができるので、スムーズな潤滑油Jの流れを実現することができる。また、サクションカバー6の前段には、フィルタ7が設けられており、オイルボックス4の内部空間23内のガスGは、大気へ開放される前に、ゴミ等が除去されるので、大気を汚すことはない。
【0030】
また、排油配管5内の圧力上昇等により、潤滑油Jがオイルボックス4より噴き出した場合であっても、噴き出した潤滑油Jを、オイルボックス4の内部空間23に、一時的に保持できる。そして、その後、ドレンプラグ9を開放することで、潤滑油Jを、周囲に漏洩させることなく、回収することも可能としている。
【0031】
また、油漏れ防止機構20では、潤滑油Jの流れを堰10で制御し、さらに、堰10を、一部が透明板8で構成されたオイルボックス4内に配置しているので、オイルボックス4の外から、透明板8を介して、潤滑油Jの流れを目視で明確に確認できるようになった。
【0032】
なお、オイルボックス4の一部を透明板8で構成することによって、潤滑油Jの流れを、外部から目視確認することは、図4を用いて説明した従来技術でもなされていたが、図4に示す従来技術では、オイルボックス4内を流れる潤滑油Jは、継続的に一定量が流れているため、不純物や気泡が混入していない限り、変化を感じ取ることが難しく、潤滑油Jが油槽3側へ確実に流れているのか、滞留しているのかを、目視で判断することが困難であった。
【0033】
しかしながら、実施形態の油漏れ防止機構20では、オイルボックス4の内部に堰10を設けたことにより、潤滑油Jは堰10の上面で常に溜まり、堰10を越境する際に滝状となって油槽3側へ流れ出る。したがって、透明板8を介してオイルボックス4の中を見て、滝状の流れを見ることによって、潤滑油Jの動きを目視でも容易に判断できる。これによって、潤滑油Jが供給されていることも容易かつ確実に確認できるようになり、もって、無給油運転による軸受焼損等の事故を防ぐことも可能となる。
【0034】
上述したように、本実施形態の油漏れ防止機構20によれば、上記のような作用により、油槽3と軸受ブラケット1との間に圧力差が生じる環境下でも、油槽3のオイルミストMを含む空気が、排油配管5を通して軸受ブラケット1の内部に到達することはなくなり、もって、軸受ブラケット1から外部への油漏れを防止することが可能となる。
【0035】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0036】
1 軸受ブラケット
2 軸受
3 油槽
4 オイルボックス
5 排油配管
6 サクションカバー
7 フィルタ
8 透明板
9 ドレンプラグ
10、11 堰
20 油漏れ防止機構
21、22 端部
23 内部空間
G ガス
J 潤滑油
、L 液面
M オイルミスト

図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-09-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸受ブラケットから排出される潤滑油を油槽に導く排油配管によって一体的に形成され、前記軸受ブラケットから外部への前記潤滑油の漏洩を防止する、油漏れ防止機構であって、
前記排油配管の一端である第1の端部が、前記軸受ブラケット内の前記潤滑油の液面よりも低い高さにおいて、前記軸受ブラケットに接続され、
前記排油配管の他端である第2の端部が、前記油槽内の前記潤滑油の液面よりも低く、前記第1の端部よりも低い高さにおいて前記油槽に接続され、
前記第1の端部の内部が、前記潤滑油によって満たされた状態を維持するように、前記軸受ブラケットから前記油槽への前記潤滑油の流れを制限する潤滑油流れ制限部を、前記第1の端部と前記第2の端部との間に設け、
前記排油配管の前記第1の端部と前記第2の端部との間の一部が、前記排油配管と空間連通した空間を内部に確保した連通空間部によって置換され、
前記連通空間部の内部の空間内のガスを、油漏れ防止機構外へ逃がすための逃し弁を、前記連通空間部に設け、
前記逃し弁の前段にフィルタを設け、前記連通空間部の内部の空間内のガスが、前記フィルタを通過してから、前記逃し弁から逃げるようにした、油漏れ防止機構。
【請求項2】
前記潤滑油流れ制限部は、前記潤滑油の前記軸受ブラケットから前記油槽への越流による流れを可能とする堰である、請求項1に記載の油漏れ防止機構。
【請求項3】
記堰は、前記連通空間部の内部の空間に設けられる、請求項2に記載の油漏れ防止機構。
【請求項4】
前記連通空間部に、前記潤滑油を油漏れ防止機構外へ排出するためのドレンプラグを設けた、請求項に記載の油漏れ防止機構。
【請求項5】
前記連通空間部の内部を、前記連通空間部の外から観察できるように、前記連通空間部の少なくとも一部を、透明な材料で作成した、請求項に記載の油漏れ防止機構。
【請求項6】
前記排油配管は、前記第1の端部から前記連通空間部まで水平に配置され、前記連通空間部から前記第2の端部までは、少なくとも上昇しないように配置された、請求項に記載の油漏れ防止機構。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
実施形態の油漏れ防止機構は、軸受ブラケットから排出される潤滑油を油槽に導く排油配管によって一体的に形成され、軸受ブラケットから外部への潤滑油の漏洩を防止する、油漏れ防止機構であって、排油配管の一端である第1の端部が、軸受ブラケット内の潤滑油の液面よりも低い高さにおいて、軸受ブラケットに接続され、排油配管の他端である第2の端部が、油槽内の潤滑油の液面よりも低く、第1の端部よりも低い高さにおいて油槽に接続され、第1の端部の内部が、潤滑油によって満たされた状態を維持するように、軸受ブラケットから油槽への潤滑油の流れを制限する潤滑油流れ制限部を、第1の端部と第2の端部との間に設け、排油配管の第1の端部と第2の端部との間の一部が、排油配管と空間連通した空間を内部に確保した連通空間部によって置換され、連通空間部の内部の空間内のガスを、油漏れ防止機構外へ逃がすための逃し弁を、連通空間部に設け、逃し弁の前段にフィルタを設け、連通空間部の内部の空間内のガスが、フィルタを通過してから、逃し弁から逃げるようにしている。