(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023001677
(43)【公開日】2023-01-06
(54)【発明の名称】イベントサーバ、イベント端末、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221226BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021102544
(22)【出願日】2021-06-21
(71)【出願人】
【識別番号】507384939
【氏名又は名称】Sansan株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】長 幸次郎
(72)【発明者】
【氏名】松尾 佳亮
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】従来、イベントへの参加の受け付け、およびイベント参加者の管理を容易に行うことができなかった。
【解決手段】イベント識別子と、名刺識別子または名刺情報とをイベント端末2から受信する受付情報受信部101と、名刺識別子に対応する名刺情報、または受信された名刺情報を取得する名刺情報取得部102と、イベント識別子に対応付けて名刺情報を含むイベント参加者情報を蓄積する蓄積部104とを備えたイベントサーバにより、名刺情報を用いて、イベントへの参加の受け付け、およびイベント参加者の管理を容易に行うことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベント識別子と、名刺識別子または名刺情報とをイベント端末から受信する受付情報受信部と、
前記名刺識別子に対応する名刺情報、または前記受信された名刺情報を取得する名刺情報取得部と、
前記イベント識別子に対応付けて前記名刺情報を含むイベント参加者情報を蓄積する蓄積部とを備えたイベントサーバ。
【請求項2】
前記名刺識別子は、前記イベント端末により読み込まれたコードに対応する情報である、請求項1記載のイベントサーバ。
【請求項3】
予め決められた条件を満たす2以上の名刺情報について、2以上のユーザ間における名刺交換の支援を行う支援部をさらに備えた請求項1または請求項2記載のイベントサーバ。
【請求項4】
イベント識別子に対応付けて、1以上のイベント属性値を有する2以上のイベント情報が格納されるイベント情報格納部と、
前記蓄積部が蓄積したイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値と、前記イベント情報格納部に格納されている1以上の各イベント情報が有する1以上のイベント属性値とを用いて、前記イベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントを決定し、当該イベントのイベント情報を取得するイベント情報取得部と、
前記イベント情報取得部が取得したイベント情報を、前記ユーザに報知する報知処理を行う報知部と、をさらに備えた請求項1から請求項3いずれか一項に記載のイベントサーバ。
【請求項5】
広告格納部に格納される1以上の広告の1以上の広告属性値と、前記蓄積部が蓄積したイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値を用いて、前記イベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに送信する広告を決定する広告決定部と、
前記広告決定部が決定した広告を、前記ユーザに送信する広告送信処理を行う広告送信部と、をさらに備えた請求項1から請求項4いずれか一項に記載のイベントサーバ。
【請求項6】
前記名刺情報取得部は、
2以上の名刺管理サーバのうちのいずれかの名刺管理サーバであり、前記名刺識別子に対応する名刺管理サーバから、前記名刺識別子に対応する名刺情報を受信する、請求項1から請求項5いずれか一項に記載のイベントサーバ。
【請求項7】
イベント識別子が格納される端末格納部と、
名刺識別子を取得する端末処理部と、
前記名刺識別子を名刺管理サーバに送信する端末送信部と、
前記名刺識別子により識別される名刺情報を前記名刺管理サーバから受信する端末受信部と、
前記名刺情報を出力する端末出力部と、
前記名刺識別子に対応するユーザのイベントへの参加指示を受け付ける端末受付部とを備え、
前記端末送信部は、
前記参加指示の受け付けに応じて、前記名刺識別子、または前記名刺情報を前記イベント識別子と対応付けてイベントサーバに送信する、イベント端末。
【請求項8】
受付情報受信部と、名刺情報取得部と、蓄積部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記受付情報受信部が、イベント識別子と、名刺識別子または名刺情報とをイベント端末から受信する受付情報受信ステップと、
前記名刺情報取得部が、前記名刺識別子に対応する名刺情報、または前記受信された名刺情報を取得する名刺情報取得ステップと、
前記蓄積部が、前記イベント識別子に対応付けて前記名刺情報を含むイベント参加者情報を蓄積する蓄積ステップとを備えた情報処理方法。
【請求項9】
イベント識別子が格納される端末格納部と、端末処理部と、端末送信部と、端末受信部と、端末出力部と、端末受付部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記端末処理部が、名刺識別子を取得するステップと、
前記端末送信部が、前記名刺識別子を名刺管理サーバに送信するステップと、
前記端末受信部が、前記名刺識別子により識別される名刺情報を前記名刺管理サーバから受信するステップと、
前記端末出力部が、前記名刺情報を出力する端末出力ステップと、
前記端末受付部が、前記名刺識別子に対応するユーザのイベントへの参加指示を受け付けるステップとを備え、
前記端末送信部が、前記参加指示の受け付けに応じて、前記名刺識別子、または前記名刺情報を前記イベント識別子と対応付けてイベントサーバに送信するステップとを具備する、情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータを、
イベント識別子と、名刺識別子または名刺情報とをイベント端末から受信する受付情報受信部と、
前記名刺識別子に対応する名刺情報、または前記受信された名刺情報を取得する名刺情報取得部と、
前記イベント識別子に対応付けて前記名刺情報を含むイベント参加者情報を蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
イベント識別子が格納される端末格納部にアクセス可能なコンピュータを、
名刺識別子を取得する端末処理部と、
前記名刺識別子を名刺管理サーバに送信する端末送信部と、
前記名刺識別子により識別される名刺情報を前記名刺管理サーバから受信する端末受信部と、
前記名刺情報を出力する端末出力部と、
前記名刺識別子に対応するユーザのイベントへの参加指示を受け付ける端末受付部として機能させ、
前記端末送信部は、
前記参加指示の受け付けに応じて、前記名刺識別子、または前記名刺情報を前記イベント識別子と対応付けてイベントサーバに送信する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベントに利用されるイベントサーバ等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、イベントにおける来場者を管理するシステムであって、顧客識別コードが付与されたIDカードからなる招待状を持参した来場者に対して、当該顧客識別コードを読み取って登録する招待状持参来場者受付登録サブシステムと、招待状を持参しない新規来場者に対して、当該来場者が記入したOCR帳票を読み取って顧客データに登録することと、顧客識別コードが付与されたIDカードを発行して登録する新規来場者受付登録サブシステムと、各展示ブースにおいて、顧客を検索する検索用端末等からなる来場者データ管理サブシステムと、からなるものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000-207468号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のイベントサーバにおいては、予め顧客識別コードが付与された招待状を発行したり、新規来場者については、OCRで来場時に記入された帳票を読み取って顧客を登録したりしなければならず、イベントへの参加の受け付け、およびイベント参加者の管理が容易ではないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、イベントへの参加の受け付け、およびイベント参加者の管理を容易にすることができるイベントサーバ等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のイベントサーバは、イベント識別子と、名刺識別子または名刺情報とをイベント端末から受信する受付情報受信部と、名刺識別子に対応する名刺情報、または受信された名刺情報を取得する名刺情報取得部と、イベント識別子に対応付けて名刺情報を含むイベント参加者情報を蓄積する蓄積部とを備えたイベントサーバである。
【0007】
かかる構成により、名刺情報を用いて、イベントへの参加の受け付け、およびイベント参加者の管理を容易に行うことができる。
【0008】
また、本発明のイベントサーバは、前記イベントサーバにおいて、名刺識別子は、イベント端末により読み込まれたコードに対応する情報である、ようにしてもよい。
【0009】
かかる構成により、名刺情報を用いて、イベントへの参加の受け付け、およびイベント参加者の管理がより容易に行うことができる。
【0010】
また、本発明のイベントサーバは、前記イベントサーバにおいて、予め決められた条件を満たす2以上の名刺情報について、2以上のユーザ間における名刺交換の支援を行う支援部をさらに備えるようにしてもよい。
【0011】
かかる構成により、管理されているイベントの参加者の間での名刺交換を支援できる。
【0012】
また、本発明のイベントサーバは、前記イベントサーバにおいて、イベント識別子に対応付けて、1以上のイベント属性値を有する2以上のイベント情報が格納されるイベント情報格納部と、蓄積部が蓄積したイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値と、イベント情報格納部に格納されている1以上の各イベント情報が有する1以上のイベント属性値とを用いて、イベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントを決定し、イベントのイベント情報を取得するイベント情報取得部と、イベント情報取得部が取得したイベント情報を、ユーザに報知する報知処理を行う報知部と、をさらに備えるようにしてもよい。
【0013】
かかる構成により、ユーザが過去に参加したイベントに応じて、ユーザに適切なイベントを推薦することができる。
【0014】
また、本発明のイベントサーバは、前記イベントサーバにおいて、広告格納部に格納される1以上の広告の1以上の広告属性値と、蓄積部が蓄積したイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値を用いて、イベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに送信する広告を決定する広告決定部と、広告決定部が決定した広告を、ユーザに送信する広告送信処理を行う広告送信部と、をさらに備えるようにしてもよい。
【0015】
かかる構成により、ユーザが過去に参加したイベントに応じて、ユーザに適切な広告を送信することができる。
【0016】
また、本発明のイベントサーバは、前記イベントサーバにおいて、名刺情報取得部は、2以上の名刺管理サーバのうちのいずれかの名刺管理サーバであり、名刺識別子に対応する名刺管理サーバから、名刺識別子に対応する名刺情報を受信するようにしてもよい。
【0017】
かかる構成により、複数の名刺管理サーバを利用することができる。
【0018】
本発明のイベント端末は、イベント識別子が格納される端末格納部と、名刺識別子を取得する端末処理部と、名刺識別子を名刺管理サーバに送信する端末送信部と、名刺識別子により識別される名刺情報を名刺管理サーバから受信する端末受信部と、名刺情報を出力する端末出力部と、名刺識別子に対応するユーザのイベントへの参加指示を受け付ける端末受付部とを備え、端末送信部は、参加指示の受け付けに応じて、名刺識別子、または名刺情報をイベント識別子と対応付けてイベントサーバに送信するようにしてもよい。
【0019】
かかる構成により、イベントへの参加受付を適切に行うことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、名刺情報を用いて、イベントへの参加の受け付け、およびイベント参加者の管理を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施の形態におけるイベントシステムのブロック図
【
図2】同イベントサーバの動作について説明するフローチャート
【
図3】同イベントサーバの動作について説明するフローチャート
【
図4】同イベントサーバの動作について説明するフローチャート
【
図5】同イベントサーバの動作について説明するフローチャート
【
図6】同イベント端末の動作について説明するフローチャート
【
図8】同イベントサーバのイベント情報管理表の一例を示す図(
図8(a)、
図8(b))
【
図9】同イベントサーバの名刺情報管理表の一例を示す図
【
図11】同イベントサーバのイベント参加者管理表の一例を示す図
【
図16】同コンピュータシステムの外観の一例を示す図
【
図17】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、イベントサーバ等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0023】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態におけるイベントシステム1000のブロック図である。
【0024】
イベントシステム1000は、イベントサーバ1、1または2以上のイベント端末2、1または2以上の名刺管理サーバ3、および1または2以上のユーザ端末4を備える。
【0025】
イベントサーバ1は、イベントの参加者に関する情報を取得するサーバである。イベント端末2は、イベントへのユーザの受け付けを支援する端末である。名刺管理サーバ3は、名刺情報を管理するサーバである。ユーザ端末4は、イベントに参加するユーザが使用する端末である。
【0026】
イベントサーバ1、名刺管理サーバ3は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。
【0027】
イベント端末2、ユーザ端末4は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。
【0028】
イベントサーバ1とイベント端末2と名刺管理サーバ3とは、例えば、情報の送受信が可能となるよう、有線または無線のネットワーク等により接続される。また、各ユーザ端末4は、例えば、イベント端末2や、各名刺管理サーバ3と、情報の送受信が可能となるよう、有線または無線のネットワーク等により接続されてもよい。ユーザ端末4とイベント端末2とは、近距離無線通信等により接続されてもよい。
【0029】
イベントサーバ1は、受付情報受信部101、名刺情報取得部102、イベント情報格納部103、蓄積部104、イベント参加者格納部105、支援部106、イベント情報取得部107、報知部108、広告決定部109、広告格納部110、および広告送信部111を備える。
【0030】
イベント端末2は、端末格納部201、端末取得部202、端末送信部203、端末受信部204、端末出力部205、および端末受付部206を備える。
【0031】
受付情報受信部101は、イベント識別子と名刺識別子とをイベント端末2から受信する。イベントとは、例えば、行事や催し物である。イベントは、例えば、セミナー、講演会、集会、会議、展示会、コンサート等である。なお、ここでのイベントの種類は問わない。イベント識別子は、イベントを識別する識別子である。イベント識別子は、例えば、イベント名、イベントの略称、イベントのID、イベントに割り当てられた文字列である。名刺識別子は、名刺を識別可能な識別子である。名刺識別子は、例えば、名刺のID、名刺に割り当てられた文字列である。名刺識別子は、名刺に対応するユーザを識別可能なアカウントやメールアドレス、携帯電話番号等のユーザ識別子であってもよい。名刺識別子は、名刺に対応する名刺情報を識別可能な識別子と考えてもよい。
【0032】
名刺情報とは、名刺の情報である。名刺情報は、例えば、名刺に記載されている情報であってもよく、電子的な名刺が有する情報であってもよい。名刺情報は、例えば、一般的な名刺に含まれる情報を含む情報である。名刺情報は、例えば、ユーザの名前、ユーザが所属する組織名(例えば、企業名や団体名)、ユーザの勤務先の住所、ユーザの所属する部署名、ユーザの役職名、ユーザのメールアドレス、ユーザや、ユーザが所属する団体や法人の電話番号等を有する情報である。名刺情報は、名刺の画像を含んでいてもよい。名刺情報は、名刺の画像でも良い。名刺情報に対応するユーザとは、例えば、名刺情報が示すユーザや、名刺情報に対応する名刺を利用するユーザである。
【0033】
受付情報受信部101は、例えば、イベント識別子と対応付けられた名刺識別子を受信する。受付情報受信部101が受信するイベント識別子および名刺識別子は、例えば、ユーザが参加するイベントを識別するイベント識別子と、このユーザの名刺を識別する名刺識別子である。なお、受付情報受信部101は、イベント識別子と名刺識別子とを一緒に受信してもよく、一緒に受信しなくてもよい。例えば、受信するイベント識別子と名刺識別子との対応関係が判断できれば、イベント識別子と名刺識別子とを一緒に受信する必要はない。
【0034】
受付情報受信部101が受信する名刺識別子は、例えば、イベント端末2により読み込まれたコードに対応する情報である。ここでのコードとは、例えば、画像で表された画像コードであることが好ましいが、文字列で構成されたコードであってもよい。画像コードは、通常、一元コードまたは二次元コードである。例えば、画像コードは、バーコード、QRコード(登録商標)、カラーコード、ベリコード、マキシコード等である。ここでのコードは、例えば、名刺識別子を含む情報をコード化して作成されたコードである。上述したコードに対応する情報は、例えば、コードをデコードして取得される名刺識別子である。イベント端末2により読み込まれたコードに対応する情報とは、イベント端末2が、カメラ(図示せず)や、コードリーダ(図示せず)等を用いてコードを読み取ることにより取得した情報(つまり名刺識別子)である。
【0035】
なお、上記において、受付情報受信部101は、イベント識別子と名刺識別子とをイベント端末2から受信する代わりに、イベント識別子と名刺情報とをイベント端末2から受信してもよい。この場合、受付情報受信部101が受信するイベント識別子および名刺情報は、例えば、ユーザが参加するイベントを識別するイベント識別子と、このユーザの名刺の名刺情報である。なお、受付情報受信部101は、イベント識別子と名刺識別子とこの名刺識別子と対応する名刺情報とをイベント端末2から受信してもよい。
【0036】
名刺情報取得部102は、例えば、受付情報受信部101が受信した名刺識別子に対応する名刺情報を取得する。
【0037】
名刺情報取得部102は、例えば、受付情報受信部101が受信した名刺情報を取得する。
【0038】
名刺情報取得部102は、例えば、1または2以上の名刺情報を、受付情報受信部101が受信した名刺識別子と対応付けて有している名刺管理サーバ3から、当該名刺識別子に対応する名刺情報を受信する。例えば、名刺情報取得部102は、名刺管理サーバ3に、受付情報受信部101が受信した名刺識別子を送信し、名刺管理サーバ3が、この名刺識別子を用いて、名刺識別子と対応付けて格納されている1または2以上の名刺情報から検索して送信する名刺情報を受信することにより、受付情報受信部101が受信した名刺識別子に対応する名刺情報を受信する。なお、名刺情報取得部102が取得する名刺情報は、名刺識別子と対応付けられた名刺管理サーバ3に格納されている名刺情報のすべてであってもよく、一部であってもよい。この名刺情報の一部は、例えば、属性を指定すること等により、予め指定されていてもよい。
【0039】
名刺識別子を送受信する通信手段(図示せず)は、名刺情報取得部102が有していてもよく、受付情報受信部101とは別にイベントサーバ1が有していてもよい。
【0040】
名刺情報取得部102は、例えば、イベントシステム1000が有する1または2以上の名刺管理サーバ3のうちの、予め決められた一の名刺管理サーバ3から名刺情報を取得する。また、イベントシステム1000が2以上の名刺管理サーバ3を有する場合、例えば、名刺情報取得部102は、2以上の名刺管理サーバ3のうちのいずれかの名刺管理サーバ3であり、名刺識別子に対応する名刺情報を有する名刺管理サーバ3から、名刺識別子に対応する名刺情報を取得してもよい。例えば、名刺情報取得部102は、名刺識別子に対応する名刺管理サーバ3を、名刺識別子に含まれる名刺管理サーバ3のIDや、名刺識別子のデータ体系(例えば、文字数や、数字を含むなど)等から判断し、判断した名刺管理サーバ3に名刺識別子を送信して名刺情報を取得してもよい。また、名刺情報取得部102は、すべての名刺管理サーバ3に、名刺識別子を送信し、送信した名刺識別子に対応する名刺情報を取得して送信する名刺管理サーバ3から、名刺情報を受信してもよい。また、名刺情報取得部102は、ランダムに決定した順番や、予め決められた優先順位が示す順番に沿って、名刺識別子を、名刺識別子に対応する名刺情報が受信できるまで、各名刺管理サーバ3に送信することで、名刺情報を受信してもよい。ただし、名刺識別子に対応する名刺管理サーバ3から、名刺情報を取得するための処理は、上記に限定されない。
【0041】
なお、イベントサーバ1が、1または2以上の名刺識別子とそれぞれ対応付けられた名刺情報が格納された格納部(図示せず)を有する場合、名刺情報取得部102は、受信した名刺識別子に対応する名刺情報を、この格納部を用いて検索により取得してもよい。この場合、名刺管理サーバ3は省略してもよい。
【0042】
なお、受付情報受信部101が、イベント識別子と対応付けられた名刺情報を受信する場合、名刺情報取得部102は、受付情報受信部101が受信した名刺情報を取得するようにしてもよい。
【0043】
イベント情報格納部103には、1または2以上のイベント属性値を有するイベント情報が、イベント識別子と対応付けられて格納される。イベント情報が有するイベント属性値は、通常、イベント情報内に含まれているが、イベント情報と対応付けられてイベント情報格納部103等に格納されていてもよい。
【0044】
イベント属性値とは、イベントに関する属性値である。イベント属性値とは、例えば、イベント種類識別子、開催地、開催期間、イベント参加申込期日、キーワード、タイトル等である。イベント種類識別子は、イベントの種類を示す識別子である。イベントの種類とは、セミナー、講演会、集会、会議等であり、例えば、イベントの形態と考えてもよい。イベント種類識別子は、例えば、イベントの種類を示す名称や、イベントの種類に割り当てられた文字列等である。開催地は、イベントの開催地であり、開催地の住所や座標であってもよく、開催地の地域名や、開催地の名称や、建築物名等であってもよい。開催期間は、開催日時も含む概念である。イベント参加申込期日は、イベントに参加するための申し込みの締め切り日である。キーワードは、イベントの特徴や、内容を示すキーワードである。キーワードは、例えば、イベントの議題や、セミナー等のテーマ、講演会のテーマ等を表すキーワードであってもよい。キーワードは、いわゆるハッシュタグ等のタグやラベルであってもよい。タイトルは、イベントのタイトルである。なお、イベント属性値は、上記の情報に限定されるものではなく、例えば、イベントの説明文等を有していてもよく、イベントの主催者や、共催者、協賛者等を識別する識別子(例えば、主催者名や協賛者名)を有していてもよい。主催者や共催者等の識別子は、主催者や共催者等の名刺識別子等であってもよい。また、イベント属性値は、例えば、イベントに登場する登場者の識別子等を有していてもよい。登場者の識別子は、登場者の名刺識別子等であってもよい。
【0045】
蓄積部104は、受付情報受信部101が受信したイベント識別子に対応付けて、名刺情報取得部102が取得した名刺情報を含むイベント参加者情報を蓄積する。
【0046】
蓄積部104は、例えば、イベント情報格納部103にイベント識別子と対応付けられて格納されているイベント情報のうちの、受付情報受信部101が受信したイベント識別子に対応付けられて格納されているイベント情報から、1または2以上のイベント属性値、またはすべてのイベント属性値を取得し、取得したイベント属性値をさらに有するイベント参加者情報を、受信したイベント識別子に対応付けて蓄積するようにしてもよい。
【0047】
ここでは、一例として、蓄積部104が、イベント参加者情報を、イベント識別子に対応付けてイベント参加者格納部105に蓄積する場合について説明するが、蓄積部104が、イベント参加者情報をイベント識別子に対応付けて蓄積する蓄積先は、これに限定されない。例えば、イベントサーバ1以外の外部のサーバ装置(図示せず)等を蓄積先としてもよい。この場合、蓄積部104は、イベント参加者情報等を送信する送信手段等を有していてもよい。
【0048】
イベント参加者格納部105には、1または2以上のイベント参加者情報が、それぞれイベント識別子と対応付けられて格納される。なお、蓄積部104が、イベント識別子と対応付けたイベント参加者情報を、イベント参加者格納部105以外の格納部に蓄積する場合、イベント参加者格納部105は省略してもよい。
【0049】
支援部106は、予め決められた条件を満たす2以上の名刺情報について、2以上のユーザ間における名刺交換の支援を行う。ここでの名刺情報は、例えば、イベント参加者格納部105に格納されているイベント参加者情報が有する名刺情報である。2以上の名刺情報について、2以上のユーザ間における名刺交換の支援を行う、ということは、例えば、2以上の名刺情報にそれぞれ対応する2以上のユーザ間における名刺交換の支援を行うことである。
【0050】
ここでの予め決められた条件は、例えば、名刺交換を支援することを決定するための条件である。予め決められた条件は、例えば、2以上の名刺情報が示すユーザが、同じイベントに参加したことを示す条件である。例えば、予め決められた条件は、名刺情報にそれぞれ対応する1または2以上のイベント識別子が一致するという条件である。
【0051】
予め決められた条件は、例えば、同じイベントの主催者と参加者であることである。例えば、予め決められた条件は、2つの各名刺情報に対応するイベント識別子が一致し、かつ当該イベント識別子と対になるユーザの属性値が「主催者」と「参加者」であることである。
【0052】
また、予め決められた条件は、例えば、2以上の名刺情報が示すユーザが、似ているイベントに参加したことを示す条件であってもよい。例えば、予め決められた条件は、名刺情報にそれぞれ対応する1または2以上のイベント属性値が類似しているという条件である。ここでの類似は、例えば、一致も含む概念である。例えば、1または2以上のイベント属性値が類似している、ということは、例えば、予め決められた1または2以上の属性のイベント属性値が一致する、ということであってもよく、一致するイベント属性値の属性の数が閾値より多い、ということであってもよい。ここでの名刺情報と、この名刺情報に対応するイベント属性値とは、例えば、一のイベント参加者情報が有する名刺情報と、この一のイベント参加者情報が有するイベント属性値とである。例えば、異なる名刺情報を有する2以上のイベント参加者情報において、それぞれが有するイベント属性値のうちの、イベント種類識別子の値が一致し、かつ開催地の値が一致する場合に、支援部106は、この2以上のイベント参加者情報が有する名刺情報が、予め決められた条件を満たすと判断してもよい。
【0053】
また、予め決められた条件は、名刺交換している2以上のユーザのイベント参加者情報が有するイベント属性値の組と、名刺交換していない2以上のユーザのイベント参加者情報が有するイベント属性値の組とを教師データとして機械学習することにより取得した名刺交換すべきか否かを判別する判別器(この判別器は、学習器と考えてもよい)に、2以上のイベント参加者情報のイベント属性値を入力することにより得られる判別結果が、名刺交換すべきことを示す結果である、という条件であってもよい。
【0054】
なお、予め決められた条件は、名刺交換が必要ではない2以上のユーザの名刺情報が、条件を満たしていると判断されないような条件をさらに有していてもよい。名刺交換が必要でない2以上のユーザとは、例えば、同じユーザや、所属する組織が同じユーザや、既に名刺交換済みである2以上のユーザである。例えば、予め決められた条件は、名刺情報に対応付けられた名刺識別子が一致しないという条件や、名刺情報が有する組織名が一致しない、という条件をさらに有していてもよい。
【0055】
名刺交換の支援とは、例えば、名刺交換のレコメンド、および名刺交換した結果の管理の少なくとも一方である。名刺交換のレコメンドとは、ユーザに対して、名刺交換することを勧める情報を報知することである。名刺交換することを勧める情報の報知とは、例えば、ユーザが利用するユーザ端末4に名刺交換することを勧める情報を送信することである。名刺交換することを勧める情報は、例えば、名刺交換することを勧める交換相手となるユーザを識別可能な名前等の情報や、ユーザのメールアドレスや携帯電話番号等のユーザの連絡先の情報を有する情報である。支援部106は、例えば、これらの情報を、名刺情報から取得する。名刺交換した結果の管理とは、名刺交換した2以上のユーザの名刺識別子を対応付けて蓄積することである。この情報は、例えば、名刺管理サーバ3の格納部(図示せず)に蓄積してもよく、イベントサーバ1が有する格納部(図示せず)に蓄積してもよい。なお、支援部106は、名刺交換することを勧める情報とともに、名刺交換に同意する操作を受け付けるための情報(例えば、同意する操作を受け付けるボタン等を有する情報)を、2以上のユーザのユーザ端末4に対して送信するようにし、この同意する操作を受け付けるための情報を介して、各ユーザ端末4から同意する操作を受け付けた場合に、支援部106は、この2以上のユーザが名刺交換した結果の情報として、この2以上のユーザの名刺情報を対応付けて蓄積するようにしてもよい。
【0056】
支援部106は、例えば、予め決められた条件を満たす名刺情報を用いて、名刺交換の支援を行う。例えば、支援部106は、名刺情報が示すユーザの連絡先(例えば、メールアドレス等)に、名刺交換することを勧める情報を送信してもよい。また、支援部106は、名刺交換した2以上のユーザの名刺情報に対応する名刺識別子をイベント参加者情報からそれぞれ取得し、対応付けて蓄積してもよい。
【0057】
なお、イベント参加者情報がイベント属性値を有していない場合、支援部106は、イベント参加者情報が有する名刺情報に対応するイベント属性値として、イベント参加者情報に対応付けられたイベント識別子に対応付けられてイベント情報格納部103に格納されているイベント属性値を用いるようにしてもよい。つまり、上記のイベント参加者情報が有するイベント属性値の代わりに、イベント参加者情報に対応付けられたイベント識別子に対応付けられてイベント情報格納部103に格納されているイベント情報が有する1または2以上のイベント属性値を用いるようにしてもよい。例えば、名刺情報と、この名刺情報に対応するイベント属性値とを、例えば、一のイベント参加者情報が有する名刺情報と、この一のイベント参加者情報が有するイベント識別子と対応付けられてイベント情報格納部103に格納されているイベント情報と考えてもよい。かかることは以下においても同様である。
【0058】
イベント情報取得部107は、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値と、イベント情報格納部103に格納されている1以上のイベント情報が有する1以上のイベント属性値とを用いて、イベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントを決定し、このイベントのイベント情報を取得する。
【0059】
イベント情報取得部107は、例えば、イベント情報格納部103に格納されているイベント情報が示すイベントであって、イベント参加者情報に対して、予め決められた推薦のための条件を満たしているイベントを、イベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントとして決定する。予め決められた推薦のための条件とは、例えば、イベントに対応するイベント情報が有する1または2以上のイベント属性値と、イベント参加者情報に対応する1または2以上のイベント属性値と、が類似しているという条件である。ここでの類似は、例えば、一致も含む概念である。また、予め決められた推薦のための条件は、1以上の属性値間の類似度が閾値以上または閾値より大きいこと、一致する属性値が存在すること、特定の属性値(例えば、イベント種類識別子)が一致することである。
【0060】
イベント情報取得部107は、例えば、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値を取得する。また、イベント情報取得部107は、例えば、イベント情報格納部103から今後に開催されるイベント情報が有する1以上のイベント属性値を取得し、当該1以上のイベント属性値が、イベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値と予め決められた推薦のための条件を満たすか否かを判断し、予め決められた推薦のための条件を満たす場合に、当該イベント情報に対するイベントがユーザに推薦するイベントである、と判断する。
【0061】
例えば、イベント情報取得部107は、イベント情報格納部103に格納されているイベント情報であって、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に対応する予め決められた1または2以上のイベント属性値と一致しているイベント属性値を有するイベント情報が示すイベントを、推薦のための条件を満たすイベントであると判断して、このイベントを、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントとして決定する。
【0062】
具体例を挙げると、イベント情報取得部107は、イベント情報格納部103に格納されているイベント情報であって、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に対応するイベント属性値であるイベント種類識別子と同じイベント種類識別子をイベント属性値として有するイベント情報が示すイベントを、この蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントとして決定してもよい。また、イベント情報取得部107は、イベント情報格納部103に格納されているイベント情報であって、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に対応するイベント属性値であるキーワードと同じキーワードをイベント属性値として有するイベント情報が示すイベントを、この蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントとして決定してもよい。
【0063】
また、イベント情報取得部107は、例えば、イベント情報格納部103に格納されているイベント情報であって、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に対応するイベント属性値と一致しているイベント属性値の数が閾値より多いイベント情報が示すイベントを、この蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントとして決定してもよい。
【0064】
また、複数のイベント情報についてそれぞれ取得した、各イベント情報が有する2以上のイベント属性値と、このイベント情報が示すイベントに参加したユーザのイベント参加者情報に対応するイベント属性値との複数の組、および各イベント情報が有する2以上のイベント属性値と、このイベント情報が示すイベントに参加しなかったユーザのイベント参加者情報に対応するイベント属性値との複数の組と、を教師データとして機械学習することにより取得したイベントと、このイベントを推薦すべきユーザとの組を判別する判別器(この判別器は、学習器と考えてもよい)に、推薦の対象となるイベントのイベント情報が有する2以上のイベント属性値と、イベント参加者情報に対応するイベント属性値との組を入力することにより得られる判別結果が、イベントを推薦すべきであるという判別結果が得られた場合に、イベント情報取得部107は、この推薦の対象となるイベントを、推薦のための条件を満たすイベントとして、入力したイベント属性値に対応するイベント参加者情報が有する名刺情報が示すユーザに推薦することを決定してもよい。
【0065】
なお、イベント情報取得部107は、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値と、イベント情報格納部103に格納されている1以上の各イベント情報が有する1以上のイベント属性値とを用いて、上記のように決定したイベントであって、イベント参加者情報に対応付けられたイベント識別子で識別されるイベント以外のイベントを、ユーザに推薦するイベントとして決定してもよい。
【0066】
また、イベント情報取得部107は、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値と、イベント情報格納部103に格納されている1以上の各イベント情報が有する1以上のイベント属性値とを用いて、上記のように決定したイベントであって、開催前のイベントや、参加申込期日前のイベントを、ユーザに推薦するイベントとして決定してもよい。開催前のイベントとは、例えば、イベントに対応する開催期間(例えば、イベントに対応するイベント属性値である開催期間)が現在よりも後の日付であるイベントである。参加申込期日前のイベントとは、例えば、イベントの参加申込期日(例えば、イベントに対応するイベント属性値である参加申込期日)が現在よりも後の日付であるイベントである。かかることは、以下においても同様である。
【0067】
イベント情報取得部107は、イベント情報格納部103に格納されているすべてのイベント情報を対象として、1以上の各ユーザに推薦する1以上のイベント情報を決定してもよく、イベント情報格納部103に格納されている一部のイベント情報を対象として、1以上の各ユーザに推薦する1以上のイベント情報を決定してもよい。例えば、イベント情報取得部107は、イベント情報格納部103に新たに蓄積された場合等に、新たに蓄積されたイベント情報が有する1以上のイベント属性値と、蓄積部104が蓄積した1または2以上のイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値と、を用いて、1または2以上のイベント参加者情報にそれぞれ含まれる名刺情報に対応する1または2以上のユーザの中から、新たに蓄積されたイベント情報が示すイベントを推薦するユーザを決定することにより、ユーザに推薦するイベントを決定して、このイベントのイベント情報を取得するようにしてもよい。例えば、イベント情報取得部107は、イベント情報格納部103に新たに蓄積されたイベント情報に対して、上記の予め決められた推薦のための条件を満たしているイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザを、この新たに蓄積されたイベントを推薦するユーザとして決定して、このイベント情報を、このユーザに推薦するイベントのイベント情報として取得してもよい。例えば、イベント情報取得部107は、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報のうちの、イベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値が、新たに蓄積されたイベント情報が有する1以上のイベント属性値と類似しているイベント参加者情報に対応する名刺情報に対応するユーザを、新たに蓄積されるイベント情報が示すイベントを推薦するユーザとして決定して、このイベント情報を、このユーザに推薦するイベントのイベント情報として取得してもよい。なお、新たに蓄積されたイベント情報は、通常、開催前のイベント、または参加申込期日前のイベントのイベント情報である。
【0068】
なお、異なるイベント参加者情報が、同じ名刺情報を有する場合があることから、例えば、イベント情報取得部107が、同じ名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントとして、重複したイベントが検出されることが考えられる。このため、同じ名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントとして、重複したイベントが検出されうる場合、イベント情報取得部107は、ユーザについて取得したイベント情報について、ユニーク処理等を行って、同じユーザに対して同じイベントのイベント情報を重複して取得しないようにすることが好ましい。
【0069】
また、イベント情報取得部107が、イベント情報を取得するタイミングは問わない。イベント情報取得部107は、イベント情報格納部103にイベント情報が新たに蓄積された場合に、当該新たに蓄積されたイベント情報のイベントを推薦する1以上のユーザを決定しても良いし、イベント参加者情報が蓄積された場合、当該イベント参加者情報に対応する名刺情報に対応するユーザに推薦する他のイベントのイベント情報を取得しても良いし、予め決められた時刻になった際に、1以上の各名刺情報に対応するユーザに推薦するイベントのイベント情報を取得しても良いし、ユーザからの指示の受け付けに応じて当該ユーザに推薦するイベントのイベント情報を取得しても良いし、管理者からの指示の受け付けに応じて1以上の各ユーザに推薦するイベントのイベント情報を取得しても良い。
【0070】
報知部108は、イベント情報取得部107が取得したイベント情報を、ユーザに報知する報知処理を行う。ここでの報知は、例えば、ユーザに推薦するイベントのイベント情報をユーザに送信することである。報知部108は、例えば、報知処理として、イベント情報取得部107が取得したイベント情報を、このイベント情報が示すイベントを推薦するユーザ(例えば、ユーザが利用するユーザ端末4)に送信する。報知部108は、例えば、格納部(図示せず)等に予め格納されたテンプレート等にイベント情報を配置して、ユーザに送信する。ここで送信するイベント情報は、イベント情報の一部であってもよい。ただし、送信する一部のイベント情報は、イベントを特定可能な情報であることが好ましい。また、報知処理は、イベント情報へのリンク(例えば、イベント情報が配置されたWEBページへのリンク)を有する情報を送信する処理であってもよい。また、報知処理は、イベント情報が示すイベントへの参加申込みを受け付けるためのWEBページ等へのリンクを有する情報のユーザへの送信を含んでもよい。報知部108は、例えば、イベント情報取得部107が取得したイベント情報を、ユーザに対応する名刺情報が有する通知先(例えば、メールアドレス、携帯の電話番号)を用いて、報知する。
【0071】
広告決定部109は、広告格納部110に格納される1以上の広告が有する1または2以上の広告属性値と、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報に対応する1以上のイベント属性値とを用いて、イベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに送信する広告を決定する。広告決定部109は、イベント参加者情報に対応するイベント属性値として、イベント参加者情報が有する1以上のイベント属性値を用いてもよく、イベント参加者情報に対応付けられたイベント識別子と対応付けられてイベント情報格納部103に格納されているイベント情報が有する1以上のイベント属性値を用いてもよい。
【0072】
広告属性値とは、広告に関する属性値である。例えば、広告属性値は、例えば、広告エリア、広告キーワード、提供者識別子等である。広告エリアとは、広告の送信対象となるユーザが営業活動するエリアの住所や座標、名称、建築物名等を示す情報である。キーワードは、広告の内容に関するキーワードであり、例えば、広告が示す商品やサービス等に関連するキーワードである。キーワードは、広告が示す商品やサービスの分野や、分類を示すキーワードであってもよく、広告が示す商品やサービスのターゲットの関心事を示すキーワードであってもよい。提供者識別子は、広告が示す商品やサービスを提供する企業や組織等の提供者の識別子であり、例えば、提供者名や、提供者に割り当てられたコードであってもよい。ただし、広告属性値は上記のような情報に限定されない。1以上の広告属性値は、例えば、1以上のイベント属性値に対応付けられた情報である。例えば、イベント属性値である開催地と、広告属性値である広告エリアとが対応付けられていてもよい。また、例えば、イベント属性値であるキーワードと、広告属性値である広告キーワードとが対応付けられていてもよい。また、例えば、イベント属性値である主催者識別子と、広告属性値である提供者識別子とが対応付けられていてもよい。ただし、対応付けは、上記の対応付けに限定されない。一の広告属性値と、この広告属性値に対応付けられたイベント属性値との対応関係を示す情報(例えば、属性名間の対応関係を示す情報)は、図示しない格納部等に予め格納されていてもよい。
【0073】
広告とは、商品またはサービスをユーザに知らせるための情報である。広告は、例えば、文字列および画像の少なくとも一方により構成される情報である。また、広告は、商品またはサービスについての情報が配置されたWEBページ等の情報へのリンクを有する情報であってもよい。ここでの画像は動画像であっても静止画像であってもよい。ここでの広告は、商品またはサービスを宣伝するための、いわゆるプロモーション等に用いられる情報も含む概念である。また、ここでの広告は、いわゆるクーポン等の情報であってもよい。
【0074】
広告決定部109は、例えば、広告が有する1または2以上の広告属性値と、一のイベント参加者情報に対応するイベント属性値のうちの、上記の1または2以上の広告属性値にそれぞれ対応するイベント属性値とが、予め決められた広告送信のための条件を満たす場合に、この広告を、上記の一のイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに送信する広告として決定する。予め決められた広告送信のための条件とは、広告が有する1または2以上の広告属性値と、一のイベント参加者情報に対応するイベント属性値のうちの、上記の1または2以上の広告属性値にそれぞれ対応するイベント属性値とが、類似している、という条件である。ここでの類似は、例えば、一致も含む概念である。
【0075】
例えば、広告決定部109は、広告と対応付けられた予め決められた1または2以上の広告属性値が、一のイベント参加者情報に対応するイベント属性値のうちの、上記の1または2以上の広告属性値にそれぞれ対応する1または2以上のイベント属性値とすべて一致しているか判断し、一致している場合に、この広告を、広告送信のための条件を満たす広告と判断し、この一のイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに送信する広告として決定する。ここでの一致は、完全一致であってもよく、一致する情報を有すること(例えば、部分一致等)であってもよい。かかることは、以下においても同様である。例えば、広告決定部109は、広告と対応付けられた広告属性値である広告エリアおよび広告キーワードと、一のイベント参加者情報に対応するイベント属性値のうちの、広告エリアおよび広告キーワードに対応するイベント属性値である開催地およびキーワードとが、すべて一致しているか判断し、一致している場合に、この広告を、この一のイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに送信する広告として決定する。具体例を挙げると、一の広告と対応付けられた広告エリアが「東京」であり、広告キーワードが「情報処理」である場合において、一のイベント参加者情報と対応付けられた開催地が「東京」であり、キーワードが「情報処理」を含むときに、この一の広告を、この一のイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに送信する広告として決定し、一のイベント参加者情報と対応付けられた開催地が「東京」でないときや、キーワードが「情報処理」を含まないときには、この一の広告を、この一のイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに送信する広告として決定しないようにしてもよい。
【0076】
また、例えば、広告決定部109は、広告と対応付けられた予め決められた2以上の広告属性値のそれぞれが、一のイベント参加者情報に対応するイベント属性値のうちの、上記の2以上の広告属性値にそれぞれ対応する2以上のイベント属性値と一致しているか判断し、一致している数が閾値より多い場合に、この広告を、この一のイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに送信する広告として決定してもよい。
【0077】
なお、ここでの2以上の広告属性値およびこれに対応する2以上のイベント属性値は、異なる2以上のキーワードであってもよい。
【0078】
広告格納部110には、1または2以上の広告属性値を有する1または2以上の広告が格納される。広告格納部110には、例えば、1または2以上の広告属性値を有する1または2以上の広告が、この広告属性値と対応付けられて格納される。
【0079】
広告送信部111は、広告送信処理を行う。広告送信処理は、広告決定部109が決定した広告を、ユーザに送信する処理である。広告送信部111は、例えば、広告決定部109がユーザに送信することを決定した広告を、このユーザのユーザ端末4に送信する。なお、広告送信処理は、広告を送信するサーバ装置(図示せず)等に、広告決定部109が決定した広告と、この広告の送信先となるユーザの宛先の情報等を送信する処理であってもよい。ユーザの宛先(通知先)は、例えば、ユーザの名刺情報から取得する。ユーザの宛先は、例えば、メールアドレス、携帯の電話番号である。
【0080】
イベント端末2は、イベントにおいて利用される情報端末装置である。イベント端末2は、例えば、イベントの受付を行う受付担当者が、ユーザの参加受付を行う際に利用する装置であってもよく、イベントに参加するユーザがセルフチェックインを行う際に利用する装置であってもよい。イベント端末2は、例えば、コンピュータや、スマートフォン、携帯電話、タブレット型端末等により実現可能である。
【0081】
端末格納部201には、イベント識別子が格納される。端末格納部201に格納されるイベント識別子は、例えば、イベント端末2が利用されるイベントのイベント識別子である。端末格納部201に格納されるイベント識別子は、例えば、イベント端末2を利用してイベント参加者の受付を行うイベントのイベント識別子である。
【0082】
端末取得部202は、名刺識別子を取得する。例えば、端末取得部202は、名刺識別子に対応するコードを読み込み、読み込んだコードに対応する名刺識別子を取得する。例えば、端末取得部202は、名刺識別子がコード化されたコードを読み込み、読み込んだコードをデコードして名刺識別子を取得する。ここでのコードは、画像コードであることが好ましい。
【0083】
端末取得部202は、ユーザ端末4のモニタに表示された名刺識別子に対応するコード(例えば、画像コード)を読み込んで、このコードに対応する名刺識別子を取得してもよく、ユーザの名刺や、ユーザの名札や、その他のユーザが有する物体等に印刷されたコードを読み込んで、名刺識別子に対応するコードを読み込んで、このコードに対応する名刺識別子を取得してもよい。
【0084】
例えば、端末取得部202は、画像コード等のコードを読み込むための、カメラやコードリーダ等の読込手段(図示せず)を有していてもよい。また、端末取得部202は、イベント端末2が有するカメラやコードリーダ等の読込手段(図示せず)を用いてコードを読み込んでもよい。また、端末取得部202は、イベント端末2の外部に設けられたカメラやコードリーダ等の読込手段(図示せず)を用いてコードを読み込んでもよい。これらの場合、端末取得部202は、カメラやコードリーダのドライバ等を有していてもよい。
【0085】
なお、端末取得部202は、近距離無線通信等を用いて、ユーザ端末4から送信される名刺識別子を受信してもよく、近距離無線通信等を用いて、ユーザ端末4から送信される名刺識別子と対応付けられたコードを受信し、このコードから名刺識別子を取得してもよい。この場合、端末取得部202は、近距離無線通信等を行うための通信手段を有していてもよい。
【0086】
端末取得部202は、例えば、名刺を撮影し、名刺画像である名刺情報を取得する。端末取得部202は、例えば、名刺画像である名刺情報をユーザ端末4から受信する。
【0087】
端末送信部203は、例えば、端末取得部202が取得した名刺識別子を、名刺管理サーバ3に送信する。端末送信部203は、例えば、予め決められた一の名刺管理サーバ3に名刺識別子を送信してもよく、名刺識別子に対応する名刺管理サーバ3に名刺識別子を送信してもよい。また、端末送信部203は、例えば、複数の名刺管理サーバ3に名刺識別子を送信してもよい。
【0088】
また、端末送信部203は、端末取得部202が取得した名刺識別子、またはこの名刺識別子により識別子される名刺情報を、端末格納部201に格納されたイベント識別子と対応付けて、イベントサーバ1に送信する。例えば、端末送信部203は、後述する端末受付部206による参加指示の受け付けに応じて、端末取得部202が取得した名刺識別子、またはこの名刺識別子により識別される名刺情報を、端末格納部201に格納されたイベント識別子と対応付けて、イベントサーバ1に送信する。名刺識別子または名刺情報と、イベント識別子とは、一緒にイベントサーバ1に送信してもよく、一緒に送信しなくてもよい。なお、名刺情報をイベントサーバ1に送信する際に、名刺識別子をさらに対応付けて送信するようにしてもよい。端末送信部203は、通常、無線または有線の通信手段により実現可能である。
【0089】
また、端末送信部203は、例えば、端末取得部202が取得した名刺情報を端末格納部201に格納されたイベント識別子と対応付けて、イベントサーバ1に送信する。
【0090】
端末受信部204は、端末送信部203が名刺管理サーバ3に送信した名刺識別子に応じて、この名刺識別子により識別される名刺情報を、この名刺管理サーバ3から受信する。ここで受信する名刺情報は、送信した名刺識別子により識別される名刺情報のすべてであってもよく、一部であってもよい。例えば、ここで受信する名刺情報は、名刺の画像等であってもよい。
【0091】
端末出力部205は、端末受信部204が受信した名刺情報を出力する。ここでの出力は、モニタへの表示、プリンタによる紙等への印字、音出力、外部の表示デバイス等への送信等を含む概念である。例えば、端末出力部205は、端末受信部204が受信した文字列である名刺情報をモニタに表示してもよく、端末受信部204が受信した名刺の画像等をモニタに表示してもよい。
【0092】
端末受付部206は、端末取得部202が取得する名刺識別子に対応するユーザのイベントへの参加指示を受け付ける。例えば、端末受付部206は、端末取得部202が取得した名刺識別子に応じて、端末出力部205が出力する名刺情報に対して、この名刺情報が示すユーザの、端末格納部201に格納されるイベント識別子が示すイベントへの参加指示を受け付ける。参加指示は、イベントへの参加を確認することや、参加を許可することや、参加を承認することであってもよく、イベントへの参加者としてユーザを登録することであってもよい。
【0093】
また、端末受付部206は、端末取得部202が取得する名刺識別子に対応するユーザのイベントへの参加受付をキャンセルするキャンセル指示を受け付けてもよい。
【0094】
端末受付部206は、イベント識別子を受け付けてもよい。例えば、タッチパネルやキーボード等の入力デバイス等を介して、イベント識別子を受け付けてもよい。端末受付部206は、上記の名刺識別子と対応付けられたコードを用いた名刺識別子の取得と同様に、イベント識別子と対応付けられたコードを読み込んで、イベント識別子を取得してもよい。また、端末受付部206は、例えば、受け付けたイベント識別子を端末格納部201に蓄積してもよい。端末受付部206は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現される。
【0095】
名刺管理サーバ3は、1または2以上の名刺情報を、名刺識別子と対応付けて管理するサーバである。名刺管理サーバ3は、例えば、1または2以上の名刺情報を、名刺識別子と対応付けて格納する名刺管理格納部(図示せず)と、名刺識別子を、イベントサーバ1またはイベント端末2等から受信する名刺管理受信部(図示せず)と、名刺管理受信部が受信した名刺識別子と対応付けられた名刺情報を検索により取得する名刺管理取得部(図示せず)と、名刺管理取得部が取得した名刺情報をイベントサーバ1またはイベント端末2に送信する名刺管理送信部(図示せず)とを備える。名刺管理取得部が取得する名刺識別子に対応付けられた名刺情報は、名刺識別子に対応付けられて名刺管理格納部に格納されている名刺情報のすべてであっても一部であってもよい。また、同じ名刺識別子に応じて、イベントサーバ1に送信する名刺情報とイベント端末2に送信する名刺情報とは異なっていてもよく、同じであってもよい。例えば、イベントサーバ1に送信する名刺情報の一部と、イベント端末2に送信する名刺情報の一部とは異なっていてもよい。ただし、名刺情報の一部を送信する場合、この一部の名刺情報から、名刺情報に対応するユーザが認識可能となる情報であることが好ましい。
【0096】
異なる複数の名刺管理サーバ3が名刺情報の管理に利用する名刺識別子は異なるルールで作成される名刺識別子(例えば、特定の文字列から始まる名刺識別子や、全文字数が事となる名刺識別子等)であってもよく、異なる体系の名刺識別子であってもよい。
【0097】
なお、本実施の形態においては、名刺管理サーバ3とイベントサーバ1とを異なるサーバで実現する場合について説明するが、名刺管理サーバ3と、イベントサーバ1とを一のサーバで実現するようにしてもよく、この場合、イベントサーバ1から名刺識別子を受信するための構成や、イベントサーバ1に、受信した名刺識別子に対応する名刺情報を送信する構成等は、適宜省略してもよい。
【0098】
ユーザ端末4は、イベントに参加するユーザが利用する情報処理端末装置である。ユーザ端末4を利用するユーザは、例えば、対応する名刺情報が、名刺管理サーバ3のいずれか一つに格納されているユーザである。ユーザ端末4は、例えば、ユーザの名刺識別子と対応付けられたコード(例えば、名刺識別子をコード化した画像コード等のコード)が格納されるユーザ端末格納部(図示せず)と、ユーザからのコードを出力する操作を受け付けるユーザ端末受付部(図示せず)と、この操作に応じてユーザ端末格納部に格納されたコードを出力するユーザ端末出力部(図示せず)とを備えている。ここでの出力は、ユーザ端末出力部が有するモニタ(図示せず)への画像コードの表示であるが、コードの近距離無線通信等によるイベント端末2への送信であってもよい。また、ユーザ端末4は、イベントサーバ1から送信される名刺交換を支援する情報や、イベントを推薦する情報や、広告の情報等を受信するユーザ端末受信部(図示せず)を有していてもよく、ユーザ端末出力部が、受信されたこれらの情報を出力(例えば、表示等)するようにしてもよい。ユーザ端末受付部(図示せず)は、タッチパネルやキーボード等の入力デバイスを介して操作を受け付ける。ユーザ端末受付部は、例えば、これらの入力デバイスのデバイスドライバーや、これらの入力デバイスとデバイスドライバーとの組み合わせにより実現可能である。
【0099】
なお、イベント端末2が、ユーザ端末4のモニタに表示される画像コードを読み込んでユーザの名刺識別子を取得しない場合や、ユーザ端末4から近距離無線通信で送信されるコードを受信してユーザの名刺識別子を取得しない場合等、ユーザ端末4が不要である場合には、ユーザ端末4は省略してもよい。
【0100】
受付情報受信部101、名刺情報取得部102、支援部106、報知部108、広告送信部111、端末送信部203、および端末受信部204は、有線または無線の通信手段により実現可能である。
【0101】
名刺情報取得部102、蓄積部104、支援部106、イベント情報取得部107、広告決定部109、および端末取得部202は、例えば、プロセッサやメモリ等から実現され得る。名刺情報取得部102等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0102】
イベント情報格納部103、イベント参加者格納部105、広告格納部110、および端末格納部201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0103】
イベント情報格納部103等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報がイベント情報格納部103等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報がイベント情報格納部103等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報がイベント情報格納部103等で記憶されるようになってもよい。
【0104】
端末出力部205は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部205は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0105】
端末受付部206は、は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0106】
次に、イベントシステム1000が有するイベントサーバ1の動作の一例について
図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、イベント端末2から、名刺識別子と、イベント識別子とが対応付けられて送信される場合を例に挙げて説明する。
【0107】
(ステップS101)受付情報受信部101は、イベント識別子と、名刺識別子とを、イベント端末2から受信したか、判断する。受信した場合、ステップS102に進み、受信していない場合、ステップS105に進む。
【0108】
(ステップS102)名刺情報取得部102は、ステップS101で受信した名刺識別子に対応する名刺情報を、名刺管理サーバ3から取得する。例えば、名刺情報取得部102は、名刺識別子に対応する名刺管理サーバ3に、名刺識別子を送信し、この名刺管理サーバ3が、受信した名刺識別子を用いて検索により取得してイベントサーバ1に送信する名刺情報を受信する。なお、名刺情報取得部102は、ステップS101で受信した名刺識別子に対応する名刺管理サーバ3に名刺識別子を送信して、名刺情報を受信することで名刺情報を取得してもよい。
【0109】
(ステップS103)蓄積部104は、イベント情報格納部103から、ステップS101で受信したイベント識別子に対応するイベント情報が有するイベント属性値を取得する。
【0110】
(ステップS104)蓄積部104は、ステップS102で取得した名刺情報と、ステップS103で取得したイベント属性値とを有するイベント参加者情報を、ステップS101で受信したイベント識別子と対応付けて、イベント参加者格納部105に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0111】
(ステップS105)支援部106は、名刺交換の支援を行うタイミングであるか判断する。例えば、予め決められた日付や、時刻や、一定の期間ごとに、支援を行うタイミングであると判断してもよく、任意の日時に、支援を行うタイミングであると判断してもよく、予め決められた動作等が行われた場合に、支援を行うタイミングであると判断してもよい。例えば、一のイベントが終了した場合に、名刺交換の支援を行うタイミングである判断してもよい。名刺交換の支援を行うタイミングである場合、ステップS106に進み、タイミングでない場合、ステップS107に進む。なお、支援部106が名刺交換の支援を行うタイミングやトリガー等は、上記に限定されない。
【0112】
(ステップS106)支援部106は、名刺交換を支援する処理を行う。この処理の詳細については、後述する。そして、ステップS101に戻る。
【0113】
(ステップS107)イベント情報取得部107は、イベント情報格納部103に、1または2以上の新たなイベントのイベント情報が蓄積されたか判断する。新たなイベントは、例えば、開催前のイベントであるとする。蓄積された場合、ステップS108に進み、蓄積されていない場合、ステップS109に進む。イベント情報格納部103に、どのようにイベント情報が蓄積されるかは問わない。例えば、受信部(図示せず)が、新たに蓄積するイベント情報をイベントサーバ1の外部から受信して、受信したイベント情報をイベント情報格納部103に蓄積してもよい。なお、イベント情報取得部107等がイベントを推薦する処理を行うタイミングは、このようなタイミングに限定されない。例えば、イベント情報取得部107は、上記の処理に代えて、ステップS105と同様に、イベントを推薦する処理を行うタイミングであるか、判断するようにし、処理を行うタイミングである場合、ステップS108に進み、タイミングでない場合、ステップS109に進んでもよい。
【0114】
(ステップS108)イベント情報取得部107および報知部108は、イベントを推薦する処理を行う。この処理の詳細については後述する。そして、ステップS101に戻る。
【0115】
(ステップS109)広告決定部109は、広告を送信するタイミングであるか判断する。例えば、予め決められた日付や、時刻や、一定の期間ごとに、支援を行うタイミングであると判断してもよく、任意の日時に、支援を行うタイミングであると判断してもよく、予め決められた動作等が行われた場合に、支援を行うタイミングであると判断してもよい。広告を送信するイミングである場合、ステップS110に進み、タイミングでない場合、ステップS101に戻る。なお、広告決定部108等が広告の送信を行うタイミングやトリガー等は、上記に限定されない。
【0116】
(ステップS110)広告決定部109および広告送信部111は、広告を送信する処理を行う。この処理の詳細については、後述する。そして、ステップS101に戻る。
【0117】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0118】
次に、イベントシステム1000のイベントサーバ1の、名刺交換を支援する処理の動作の一例について
図3のフローチャートを用いて説明する。この処理は、
図2に示したフローチャートのステップS106に相当する処理である。
【0119】
(ステップS201)支援部106は、蓄積部104が蓄積したイベント参加者情報について、異なる名刺情報を有する2つのイベント参加者情報の組み合わせをすべて取得する。
【0120】
(ステップS202)支援部106は、カウンターmの値に1を代入する。
【0121】
(ステップS203)支援部106は、ステップS201で取得したイベント参加者情報の組み合わせに、m番目の組み合わせがあるか判断する。ある場合、ステップS204に進み、ない場合、ステップS207に進む。
【0122】
(ステップS204)支援部106は、イベント参加者情報のm番目の組み合わせが、予め決められた条件を満たすか判断する。イベント参加者情報のm番目の組み合わせが、予め決められた条件を満たすか判断することは、イベント参加者情報のm番目の組み合わせが有する名刺情報の組み合わせが、予め決められた条件を満たすか判断することと考えてもよい。予め決められた条件を満たす場合、ステップS205に進み、満たさない場合、ステップS206に進む。
【0123】
(ステップS205)支援部106は、イベント参加者情報のm番目の組み合わせが有する異なる2つの名刺情報の組み合わせを格納部(図示せず)に蓄積する。なお、2つの名刺情報の組み合わせを蓄積することは、2つの名刺情報にそれぞれ対応する名刺識別子の組み合わせを蓄積することであってもよい。
【0124】
(ステップS206)支援部106は、カウンターmの値を1インクリメントする。そして、ステップS203に戻る。
【0125】
(ステップS207)支援部106は、ステップS205で蓄積した名刺情報の組み合わせにおいて、重複した名刺情報の組み合わせを削除するユニーク処理を行う。これにより、重複した名刺情報の組み合わせは、一つを残して削除される。なお、ステップS205で蓄積した名刺情報が一つ以下である場合、この処理は省略してもよい。また、ステップS204で利用する予め決められた条件により、重複した名刺情報の組み合わせが発生しないと考えられる場合には、このユニーク処理は省略してもよい。
【0126】
(ステップS208)支援部106は、ステップS207において削除されずに残った各名刺情報の組み合わせについて、名刺交換を支援する処理を行う。例えば、支援部106は、各名刺情報の組み合わせごとに、各名刺情報が示すユーザの連絡先に、名刺交換を勧める情報を送信してもよい。また、支援部106は、各名刺情報の組み合わせごとに、名刺交換の承認を求める情報を送信し、両方のユーザから名刺交換の承認を求める情報を受け付けた場合、格納部(図示せず)に格納される名刺交換を管理する情報に、このユーザ間において名刺交換が行われたことを示す情報を追記する。なお、ステップS205で蓄積した名刺情報の組み合わせは削除する。そして、上位の処理にリターンする。なお、ステップS205で蓄積した名刺情報の組み合わせがない場合、この処理は省略してもよい。
【0127】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0128】
次に、イベントシステム1000のイベントサーバ1の、イベントを推薦する処理の動作の一例について
図4のフローチャートを用いて説明する。この処理は、
図2に示したフローチャートのステップS108に相当する処理である。
【0129】
(ステップS301)イベント情報取得部107は、カウンターpの値として1を代入する。
【0130】
(ステップS302)イベント情報取得部107は、蓄積部104が、イベント参加者格納部105等に蓄積したイベント参加者情報に、p番目のイベント参加者情報があるか判断する。ある場合、ステップS303に進み、ない場合、ステップS311に進む。
【0131】
(ステップS303)イベント情報取得部107は、p番目のイベント参加者情報に対応する1または2以上のイベント属性値を取得する。ここで取得するイベント属性値は、例えば、ステップS307における判断に利用されるイベント属性値である。
【0132】
(ステップS304)イベント情報取得部107は、カウンターqの値として、1を代入する。
【0133】
(ステップS305)イベント情報取得部107は、イベント情報格納部103に新たに蓄積されたイベント情報に、q番目のイベント情報があるか判断する。ある場合、ステップS306に進み、ない場合、ステップS310に進む。
【0134】
(ステップS306)イベント情報取得部107は、q番目のイベント情報から1または2以上のイベント属性値を取得する。ここで取得するイベント属性値は、例えば、ステップS303で取得されるイベント属性値と同様の、ステップS307における判断に利用されるイベント属性値である。
【0135】
(ステップS307)イベント情報取得部107は、ステップS303で取得したイベント属性値と、ステップS307で取得したイベント属性値とが、予め決められた推薦のための条件を満たすか判断する。満たす場合、ステップS308に進み、満たさない場合、ステップS309に進む。
【0136】
(ステップS308)イベント情報取得部107は、q番目のイベント情報のイベント属性値と、p番目のイベント参加者情報に含まれる名刺情報とを対応付けて、格納部(図示せず)に蓄積する。ここで蓄積されるq番目のイベント情報が示すイベントは、例えば、p番目のイベント参加者情報に含まれる名刺情報に対応するユーザに推薦されるイベントである。ここでのイベント情報のイベント属性値の蓄積は、イベント属性値を有するイベント情報の蓄積であってもよく、イベント属性値を有するイベント情報に対応付けられたイベント識別子の蓄積であってもよい。また、ここでの名刺情報の蓄積は、名刺情報に対応付けられた名刺識別子の蓄積であってもよい。かかることは、以下においても同様である。
【0137】
(ステップS309)イベント情報取得部107は、カウンターqの値を1インクリメントする。そして、ステップS305に戻る。
【0138】
(ステップS310)イベント情報取得部107は、カウンターpの値を1インクリメントする。そして、ステップS302に戻る。
【0139】
(ステップS311)イベント情報取得部107は、ステップS308で蓄積した名刺情報とイベント情報との組み合わせにおいて、重複した組み合わせを削除するユニーク処理を行う。これにより、重複した名刺情報とイベント情報との組み合わせは、一つを残して削除される。なお、ステップS308で蓄積した名刺情報とイベント情報の組み合わせが一つ以下である場合、この処理は省略してもよい。
【0140】
(ステップS312)報知部108は、ステップS311により削除されずに残ったイベント情報と名刺情報との各組み合わせについて、イベント情報を、名刺情報が示すユーザに報知する報知処理を行う。そして、上位の処理にリターンする。イベント情報と名刺情報との組み合わせは削除する。なお、ステップS308で蓄積されたイベント情報と名刺情報との組み合わせがない場合、この処理は省略してもよい。
【0141】
なお、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0142】
次に、イベントシステム1000のイベントサーバ1の、広告を送信する処理の動作の一例について
図5のフローチャートを用いて説明する。この処理は、
図2に示したフローチャートのステップS110に相当する処理である。
【0143】
(ステップS401)広告決定部109は、カウンターjの値として1を代入する。
【0144】
(ステップS402)広告決定部109は、蓄積部104がイベント参加者格納部105等に蓄積したイベント参加者情報に、j番目のイベント参加者情報があるか判断する。ある場合、ステップS403に進み、ない場合、ステップS411に進む。
【0145】
(ステップS403)広告決定部109は、j番目のイベント参加者情報に対応する1または2以上のイベント属性値を取得する。ここで取得するイベント属性値は、例えば、ステップS407の判断処理で利用されるイベント属性値である。
【0146】
(ステップS404)広告決定部109は、カウンターkの値として1を代入する。
【0147】
(ステップS405)広告決定部109は、広告格納部110にk番目の広告があるか判断する。ある場合、ステップS406に進み、ない場合、ステップS410に進む。
【0148】
(ステップS406)広告決定部109は、広告格納部110から、k番目の広告の1または2以上の広告属性値を取得する。ここで取得する広告属性値は、例えば、ステップS407の判断処理で利用される広告属性値である。
【0149】
(ステップS407)広告決定部109は、ステップS403で取得したイベント属性値と、ステップS406で取得した広告属性値とが、予め決められた広告送信のための条件を満たすか判断する。満たす場合、ステップS408に進み、満たさない場合、ステップS409に進む。
【0150】
(ステップS408)広告決定部109は、k番目の広告と、j番目のイベント参加者情報に含まれる名刺情報とを対応付けて格納部(図示せず)に蓄積する。ここでの広告の蓄積は、広告を識別する広告識別子の蓄積であってもよい。
【0151】
(ステップS409)広告決定部109は、kの値を1インクリメントする。そして、ステップS405に戻る。
【0152】
(ステップS410)広告決定部109は、カウンターjの値を1インクリメントする。そして、ステップS402に戻る。
【0153】
(ステップS411)広告決定部109は、ステップS408で蓄積した広告と名刺情報との組み合わせにおいて、重複した組み合わせを削除するユニーク処理を行う。これにより、重複した広告と名刺情報との組み合わせは、一つを残して削除される。なお、ステップS408で蓄積した広告と名刺情報との組み合わせが一つ以下である場合、この処理は省略してもよい。
【0154】
(ステップS412)広告送信部111は、ステップS411により削除されずに残った広告と名刺情報との各組み合わせについて、広告を、名刺情報が示すユーザに送信する広告送信処理を行う。そして、上位の処理にリターンする。広告と名刺情報との組み合わせは、削除する。なお、ステップS408で蓄積されたイベント情報と名刺情報との組み合わせがない場合、この処理は省略してもよい。
【0155】
なお、
図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0156】
次に、イベントシステム1000が有するイベント端末2の動作の一例について
図6のフローチャートを用いて説明する。この処理は、
図2に示したフローチャートのステップS108に相当する処理である。
【0157】
(ステップS501)端末受付部206は、イベント識別子を受け付けたか判断する。受け付けた場合、ステップS502に進み、受け付けていない場合、ステップS501に戻る。
【0158】
(ステップS502)端末受付部206は、ステップS501で受け付けたイベント識別子を端末格納部201に蓄積する。
【0159】
(ステップS503)端末取得部202は、名刺識別子がコード化されたコードが読み込まれたか判断する。例えば、カメラやコードリーダを用いてコードが読み込まれたか判断する。ここでのコードは、例えば、画像コードである。読み込まれた場合、ステップS504に進み、読み込まれていない場合、ステップS503に戻る。
【0160】
(ステップS504)端末取得部202は、ステップS503で読み込まれたコードに対応する名刺識別子を取得する。
【0161】
(ステップS505)端末送信部203は、ステップS504で取得した名刺識別子を名刺管理サーバ3に送信する。
【0162】
(ステップS506)端末受信部204は、ステップS505で送信した名刺識別子に応じて名刺管理サーバ3が送信する名刺情報を受信する。ここで受信する名刺情報は、名刺識別子と対応付けて格納されている名刺情報の一部であってもよい。例えば、受信する名刺情報は、名刺の画像である。受信する名刺情報の一部は、名刺情報に対応するユーザが特定可能な1または2以上の情報であることが好ましい。
【0163】
(ステップS507)端末出力部205は、ステップS506で受信した名刺情報を出力する。例えば、名刺情報をモニタ(図示せず)等に表示する。
【0164】
(ステップS508)端末受付部206は、参加指示を受け付けたか判断する。受け付けた場合、ステップS509に進み、受け付けていない場合、ステップS510に進む。
【0165】
(ステップS509)端末送信部203は、ステップS502で端末格納部201に蓄積されたイベント識別子と、ステップS504で取得した名刺識別子とを対応付けて、イベントサーバ1に送信する。そして、ステップS503に戻る。
【0166】
(ステップS510)端末受付部206は、ステップS504で取得した名刺識別子に対応するユーザの参加受付をキャンセルするキャンセル指示を受け付けたか判断する。受け付けた場合、ステップS504で取得した名刺識別子を削除して、ステップS503に戻り、受け付けていない場合、ステップS508に戻る。
【0167】
なお、
図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0168】
次に、名刺管理サーバ3の動作の一例について簡単に説明する。名刺管理サーバ3の名刺管理受信部(図示せず)が名刺識別子をイベント端末2から受信すると、名刺管理取得部(図示せず)が、名刺管理格納部(図示せず)から、名刺識別子に対応する名刺情報を検索により取得し、名刺管理送信部(図示せず)が、取得した名刺情報をイベント端末2に送信する。また、名刺管理サーバ3の名刺管理受信部(図示せず)が名刺識別子をイベントサーバ1から受信すると、名刺管理取得部(図示せず)が、名刺管理格納部(図示せず)から、名刺識別子に対応する名刺情報を検索により取得し、名刺管理送信部(図示せず)が、取得した名刺情報をイベントサーバ1に送信する。
【0169】
次に、ユーザ端末4の動作の一例について簡単に説明する。ユーザ端末受付部(図示せず)がユーザから、ユーザの名刺識別子と対応付けられた画像コード(例えば、ユーザの名刺識別子をコード化した画像コード等)を出力する操作を受け付けると、ユーザ端末出力部(図示せず)は、この操作に応じて、ユーザ端末格納部(図示せず)に格納されたユーザの名刺識別子と対応付けられた画像コードを読み出し、モニタ(図示せず)に画像コードを表示する。また、ユーザ端末受信部(図示せず)が、イベントサーバ1から送信される名刺交換を支援する情報や、イベントを推薦する情報や、広告の情報等を受信し、受信した情報を、ユーザ端末出力部が出力してもよい。ここでの出力は、例えば、モニタ(図示せず)等による表示である。
【0170】
以下、本実施の形態におけるイベントシステム1000の具体的な動作について一例を挙げて説明する。
【0171】
図7は、この具体例のイベントシステム1000を示す模式図である。ここでは、イベントシステム1000は、イベントサーバ1と、3以上のイベント端末2と、3つの名刺管理サーバ3と、3以上のユーザ端末4とを備えているものとする。ここでは、3つの名刺管理サーバ3のそれぞれを、説明の便宜上、名刺管理サーバ3a-3cとしている。また、3以上のイベント端末2の一つを、ここでは、説明の便宜上、イベント端末2aとし、3以上のユーザ端末4の一つを、ここでは、ユーザ端末4aとしている。ここでは、イベント端末2およびユーザ端末4が、いずれもスマートフォンである場合を例に挙げて説明する。
【0172】
図8(a)は、イベント情報格納部103に格納されているイベント情報を管理するイベント情報管理表である。イベント情報管理表は、「イベントID」、「イベント名」、「開催期間」、「開催地1」、「開催地2」、「種類ID」、および「キーワード」等の属性を有している。「イベントID」はイベント識別子である。「イベント名」はイベント名、「開催期間」はイベントの開催期間(開催日)、「開催地1」は、イベントの開催地の都道府県名、「開催地2」は、イベントの開催地の、都道府県以外の住所、「種類ID」はイベントの種類を示す種類識別子、「キーワード」はイベント内容を示すキーワードであり、複数のキーワードは、「、」で区切られている。ここでは、イベント情報管理表の各レコード(行)が、それぞれ、イベント情報に対応しており、「イベントID」以外の属性値が、イベント属性値であるとする。
【0173】
図9は、名刺管理サーバ3aの名刺管理格納部(図示せず)に、名刺識別子と対応付けて格納されている名刺情報を管理する名刺情報管理表である。名刺情報管理表は、「名刺ID」、「名刺画像」、「氏名」、「会社名」、「部署・役職」、「電話番号」、および「メールアドレス」等の属性を有している。「名刺ID」は名刺識別子、「名刺画像」は名刺の画像であり、ここでは、名刺の画像のファイル名である。「氏名」は氏名、「会社名」は会社名、「部署・役職」は部署名および役職名の少なくとも一方、「電話番号」は、固定電話または携帯電話の電話番号、「メールアドレス」はメールアドレスである。ここでは、名刺情報管理表の各レコードが、それぞれ、名刺情報に対応しており、「名刺ID」以外の属性値が、ここでは、名刺情報であるとする。
【0174】
まず、イベント識別子が「EV1001」である「起業セミナー」というイベント名のイベント会場において、このイベントを運営している会社の来場者受付の担当者Aが、
図10(a)に示すように、イベント端末2aのモニタ205aに、イベント識別子を入力する入力画面を表示させ、この入力画面のイベント識別子の入力欄2051に、上記のイベントのイベント識別子である「EV1001」を入力したとする。また、ここでは、このイベント識別子に加えて、さらに予め決められたパスワードを入力欄2052に入力したとする。イベント端末2の端末受付部206がこれらの入力を受け付けると、受け付けた情報を用いて認証処理が行われる。この認証処理は、イベント端末2で行ってもよく、イベントサーバ1等に上記で受け付けた情報を送信して行ってもよい。ここでは、上記の情報で認証されたとすると、端末受付部206は、上記で受け付けたイベント識別子「EV1001」を、端末格納部201に蓄積する。また、端末出力部205は、
図10(b)に示すように、画像コードの読み込みを受け付けるためのメニュー画面を表示する。なお、ここでは、認証された時点で、イベント端末2の端末出力部205は、
図8(a)に示すイベント情報管理表の、「イベントID」が、上記で受け付けたイベント識別子「EV1001」と一致するレコード(行)の、イベントのタイトルを示す「タイトル」の属性値である「企業セミナー」を取得し、取得したイベントのタイトル「企業セミナー」を上部の領域2053配置したメニュー画面を
図10(b)に示すようにモニタ205aに表示する。
【0175】
イベント会場の来場者受付に、来場者Bが来場したため、担当者Aは、来場者Bに、自分の名刺識別子に対応する画像コードの提示を求めたとする。
【0176】
来場者Bが、自分のユーザ端末4aに対して、ユーザ端末格納部(図示せず)に予め格納されている自分の名刺情報を識別する名刺識別子をコード化した画像コードを表示させるための操作を行ったとすると、ユーザ端末受付部(図示せず)がこの操作を受け付け、ユーザ端末出力部(図示せず)が、この操作に応じて、ユーザ端末格納部に格納されている画像コードを読み出して、ユーザ端末4aのモニタ(図示せず)に表示したとする。そして、この画像コードを担当者Aに提示したとする。なお、来場者Bの名刺情報を識別する名刺識別子は、「NA1001」であるとする。
【0177】
担当者Aは、来場者Bがユーザ端末4aのモニタに表示した画像コードを読み込むため、
図10(b)に示したメニュー画面の、画像コードの読み込みを行うボタン2054を押したとすると、イベント端末2aの端末取得部202が、イベント端末2aであるスマートフォンのカメラを用いて、画像コードを読み込み可能な状態となる。
【0178】
そして、イベント端末2aのカメラ(図示せず)を、ユーザ端末4aのモニタに表示された画像コードにかざすと、
図10(c)に示すように、カメラが、ユーザ端末4aのモニタに表示された画像コード401を撮影する。ここでは、ユーザ端末4aのモニタに表示される画像コードは、2次元コードであるとする。イベント端末2aの端末取得部202は、撮影された画像コードを読み込み、画像コードをデコードして、来場者Bの名刺情報を識別する名刺識別子である「NA1001」を取得する。
【0179】
端末取得部202が名刺識別子を取得すると、端末送信部203は、取得した名刺識別子「NA1001」を、この名刺識別子に対応する名刺管理サーバ3に送信する。ここでは、名刺識別子の最初の2文字が、「NA」である場合、この名刺識別子の送信先として、名刺管理サーバ3aが予め指定されているとすると、端末送信部203は、取得した名刺識別子「NA1001」の最初の2文字が「NA」であるため、この名刺識別子を、名刺管理サーバ3aに送信する。なお、名刺識別子の最初の2文字が「NB」であれば、名刺管理サーバ3bに、また、最初の2文字が「NC」であれば、名刺管理サーバ3cに名刺識別子を送信することが予め指定されているものとする。
【0180】
名刺管理サーバ3aの名刺管理受信部(図示せず)が、イベント端末2aから、名刺識別子「NA1001」を受信すると、名刺管理取得部(図示せず)は、名刺管理格納部(図示せず)から、受信した名刺識別子に対応付けられた名刺情報を取得する。ここでは、名刺情報のうちの、名刺の画像と、氏名と、会社名と、部署・役職の名称と、を取得することが予め決められているものとする。このため、名刺管理取得部は、
図9に示した名刺情報管理表の「名刺ID」の属性値が「NA1001」であるレコード(行)の、「名刺画像」の属性値が示すファイル名が「na1001.png」である名刺の画像と、「氏名」の属性値「A山一郎」と、「会社名」の属性値「AB工業株式会社」と、「部署・役職」の属性値である「営業部」と、を名刺管理格納部から読み出し、名刺識別子を送信したイベント端末2aに送信する。
【0181】
イベント端末2aの端末受信部204が、上記の名刺識別子「NA1001」の送信に応じて、名刺管理サーバ3aが送信する名刺識別子「NA1001」が識別する名刺情報の一部であるファイル名が「na1001.png」である名刺の画像、氏名、会社名、および部署・役職の名称を受信すると、端末出力部205は、受信した情報を、予め用意されたテンプレート等に配置して、モニタ205aに表示する。
【0182】
図10(d)は、イベント端末2aによる、受信した名刺情報の一部の表示例を示す図であり、画像2055は、名刺の画像を示し、画像2056は、その他の名刺情報を示している。
【0183】
そして、担当者Aが、表示された名刺情報を用いて、来場者Bの受付を行ってよいか確認し、受け付けてよいと判断して、
図10(d)に示した画面に配置されている受付を行うためのボタン2057を押すと、端末受付部206は、参加指示を受け付け、端末送信部203が、端末格納部201に格納されたイベント識別子「EV1001」を読み出し、読み出したイベント識別子と、上記で端末取得部202が取得した名刺識別子「NA1001」とを対応付けて、イベントサーバ1に送信する。
【0184】
なお、担当者Aが、表示された名刺情報を用いて、来場者Bを受け付けることができないと判断した場合、
図10(d)に示した画面に配置されている受付をキャンセルするためのボタン2058を押すことで、端末受付部206がキャンセル指示を受け付け、来場者Bの受付処理がキャンセルされ、上記で取得された名刺識別子は、イベントサーバ1に送信されない。
【0185】
また、端末受信部204が名刺管理サーバ3aに送信した名刺識別子に応じた名刺情報が取得できない場合、端末出力部205が、エラー出力等を行って、来場者の受付処理がキャンセルされるようにする。
【0186】
イベントサーバ1の受付情報受信部101が、イベント端末2aから、イベント識別子「EV1001」と対応付けられた名刺識別子「NA1001」を受信すると、名刺情報取得部102は、受信した名刺識別子「NA1001」を、上記のイベント端末2aの端末送信部203と同様に名刺管理サーバ3aに送信し、名刺管理サーバ3aがこの名刺識別子を用いて
図9に示す名刺情報管理表から取得して送信する名刺情報を受信し取得する。ここで取得する名刺情報は、
図9に示す名刺情報管理表の、「名刺ID」の値が「NA1001」であるレコードのすべての名刺情報であるとする。ただし、必ずしもすべての名刺情報を取得しなくてもよい。
【0187】
また、蓄積部104は、イベント格納部103にイベント識別子と対応付けて格納されているイベント情報において、受付情報受信部101が受信したイベント識別子「EV1001」に対応付けられたイベント情報を検出し、このイベント情報が有するイベント属性値を取得する。具体的には、
図10(a)に示すイベント情報管理表の、「イベントID」の値が「EB1001」であるレコードのイベント情報が有するイベント属性値を取得する。ここでは「イベントID」の値が「EB1001」であるレコードのイベント情報が有するイベント属性値をすべて取得する。ここでは、イベント情報が複数のイベント属性値で構成されているため、蓄積部104は、「イベントID」の値が「EB1001」であるレコードのすべてのイベント情報を、複数のイベント属性値として取得する。
【0188】
蓄積部104は、イベント情報格納部103から取得したイベント属性と、名刺情報取得部102が上記で取得した名刺情報と、受付情報受信部101が受信した名刺識別子「NA1001」とを含むイベント参加者情報を、受付情報受信部101が受信したイベント識別子「EV1001」と対応付けて、イベント参加者格納部105に蓄積する。
【0189】
図11は、イベント参加者格納部105に格納されているイベント参加者情報を管理するイベント参加者管理表である。イベント参加者管理表は、「参加ID」、「イベントID」、「イベント属性値」、「名刺ID」,「名刺情報」という属性を有している。「イベント属性値」は、「イベント名」、「開催期間」、「属性値1」、「キーワード」等の属性値を有している。「名刺情報」は、「名刺画像」、「氏名」、「メールアドレス」等の属性値を有している。
図8および
図9と同じ属性名は、同じ属性を示している。「参加ID」は、イベント参加者情報を管理するための参加者識別子である。「イベント属性値」は、イベント属性値であり、
図8(a)等に示したイベント情報管理表のイベント属性値に対応した情報を有している。「名刺情報」は、名刺情報であり、
図9に示した名刺情報管理表の名刺情報に対応した情報を有している。なお、
図8に示したイベント情報管理表で管理されている「開催地2」や「種類ID」等のイベント属性値や、
図9に示した名刺情報管理表で管理されている「会社名」、「部署・役職」、「電話番号」等の名刺情報も、イベント参加者格納部105に格納されているイベント参加者情報には含まれているが、
図9のイベント参加者管理表においては、表示を省略している。
【0190】
ここで、例えば、予め決められた名刺交換の支援を行う日時になったとする。この日時は、どのような間隔や頻度に設定してもよい。
【0191】
支援部106は、イベント参加者格納部105に格納されているイベント参加者情報において、異なる名刺情報を有する2つのイベント参加者情報の組み合わせをすべて取得する。例えば、
図11に示すイベント参加者管理表において、「名刺ID」の値が一致しない2つのレコードの組み合わせを検出し、各組の「参加ID」の属性値の組み合わせを取得する。
【0192】
例えば、
図11に示したイベント参加管理表においては、「参加ID」のうちの、「J5011」と「J5012」との組み合わせや、「J5011」と「J5014」との組み合わせや、「J5012」と「J5013」との組み合わせや、「J5012」と「J5014」との組み合わせについてはそれぞれに対応するレコードの「名刺ID」の値が一致しないため、支援部106はこれらの組み合わせにそれぞれ対応する「参加ID」の組み合わせを取得する。一方、「J5011」と「J5013」との組み合わせや、「J5012」と「J5016」との組み合わせについては、それぞれに対応するレコードの「名刺ID」の値が一致するため取得しない。
【0193】
そして、取得した「参加ID」のそれぞれの組み合わせが示す、2つのイベント参加者情報の組み合わせごとに、2つのイベント参加者情報が、予め決められた条件を満たすか判断し、予め決められた条件を満たす2つのイベント参加者情報の組み合わせを検出する。予め決められた条件が、「イベントID」の値が一致する、という条件であるとする。この条件は、例えば、同じイベントに参加したユーザ間における名刺交換の支援を行うための条件である。
【0194】
例えば、上記で取得した「参加ID」が「J5011」であるイベント参加情報と、「参加ID」が「J5012」であるイベント参加情報との組み合わせや、「参加ID」が「J5011」であるイベント参加情報と、「参加ID」が「J5014」であるイベント参加情報との組み合わせ等においては、いずれも「イベントID」の値が一致しないため、予め決められた条件を満たさないと判断される。また、例えば、上記で取得した「参加ID」が「J5012」であるイベント参加情報と、「参加ID」が「J5013」であるイベント参加情報との組み合わせにおいては、「イベントID」の値が一致するため、予め決められた条件を満たすと判断され、支援部106は、このイベント参加者情報の組み合わせに対応する「参加ID」の組み合わせ、すなわち「J5012」と「J5013」との組み合わせを取得する。また、例えば、上記で取得した「参加ID」が「J5012」であるイベント参加情報と、「参加ID」が「J5014」であるイベント参加情報との組み合わせにおいては、「イベントID」の値が一致するため、予め決められた条件を満たすと判断され、支援部106は、このイベント参加者情報の組み合わせに対応する「参加ID」の組み合わせ、すなわち「J5012」と「J5014」との組み合わせを取得する。
【0195】
このようにして、上記で検出したイベント参加者情報のすべての組み合わせについて、予め決められた条件を満たす組み合わせを検出し、検出したイベント参加者情報の組み合わせに対応する「参加ID」の組み合わせを取得したとする。
【0196】
次に、支援部106は、取得した「参加ID」の組み合わせにおいて、重複する「参加ID」の組み合わせを、ユニーク処理を行うことによって、一つを残して削除して、重複をなくす。重複をなくすことで、同じユーザの組み合わせに、重複して名刺交換の支援を行うことを防ぐことができる。ただし、ここで利用する予め決められた条件においては、通常は、重複した「参加ID」の組み合わせが発生しないと考えられることから、このユニーク処理は省略してもよい。
【0197】
そして、支援部106は、重複をなくした「参加ID」の組み合わせごとに、
図11に示したイベント参加者管理表の、2つの「参加ID」にそれぞれ対応するレコード(行)から、「メールアドレス」等の連絡先の情報を取得し、それぞれの連絡先に、それぞれの組の「参加ID」に対応するユーザ間で名刺交換することを勧める情報を送信する。各ユーザに送信される名刺交換することを勧める情報は、例えば、同じ組の他方の「参加ID」に対応する名刺情報(即ち交換相手の名刺情報)の少なくとも一部(例えば、氏名や、会社名等)を有する情報である。名刺交換することを勧める情報は、ここでは一例として、名刺交換に同意する操作を受け付けるためのボタンや、リンク等を有する情報である。そして、この名刺を交換することを勧める情報を受け取った同じ組の2つの「参加ID」にそれぞれ対応する二人のユーザが、いずれも名刺交換に同意する操作を行った場合に、この操作に応じた情報が、ユーザ端末4から、イベントサーバ1等や、名刺交換の管理を行うサーバ(図示せず)に送信され、支援部106等が、名刺情報が交換されたことを管理する情報を、格納部(図示せず)に蓄積する。
【0198】
例えば、上記で取得された「参加ID」の一の組み合わせである「J5012」と「J5013」とについて、名刺情報を交換することを支援する情報を送信する場合を説明すると、支援部106は、
図11に示したイベント参加者管理表から、「参加ID」が、「J5012」に対応する「メールアドレス」の属性値「bkawa@bc…」と、「名刺画像」の属性値「na1002.png」とを取得する。同様に、「参加ID」が、「J5013」に対応する「メールアドレス」の属性値「j_ezawa@ef…」と、「名刺画像」の属性値「na1005.png」とを取得する。そして、支援部106は、参加者識別子「J5012」について取得したメールアドレス「bkawa@bc…」に、参加者識別子「J5013」について取得した「名刺画像」の属性値「na1005.png」が示すファイル名の名刺画像と、名刺交換の承諾を受け付けるためのボタンとを配置したメールを送信し、参加者識別子「J5013」について取得したメールアドレス「j_ezawa@ef…」に、参加者識別子「J5012」について取得した「名刺画像」の属性値「na1002.png」が示すファイル名の名刺画像と、名刺交換の承諾を受け付けるためのボタンと、を配置したメールを送信する。
【0199】
メールアドレス「bkawa@bc…」宛のメールを受信するユーザ端末4、およびメールアドレス「j_ezawa@ef…」宛のメールを受信するユーザ端末4がそれぞれ、上記のメールを受信すると、それぞれのユーザ端末4のユーザ端末出力部(図示せず)が、受信したメールをモニタ405aに表示する。
【0200】
図12(a)は、メールアドレス「bkawa@bc…」宛のメールを受信するユーザ端末4が、受信した上記のメールの表示例であり、
図12(b)は、メールアドレス「j_ezawa@ef…」宛のメールを受信するユーザ端末4が、受信した上記のメールの表示例である。
【0201】
図12(a)および
図12(b)に示すように、それぞれのメールには、名刺交換相手の名刺画像と、この名刺交換相手との名刺交換とを行うことを承諾するボタン121aおよびボタン121bが配置されている。これらのボタンには、例えば、参加者識別子「J5012」に対応する名刺識別子「NA1002」が識別する名刺情報と、参加者識別子「J5013」に対応する名刺識別子「NA1005」が識別する名刺情報との間で名刺交換を行うことを示す情報と対応付けられており、それぞれのユーザ端末4を利用するユーザが、ボタン121aまたはボタン121bを押した場合に、上記の名刺交換を承諾する情報が、イベントサーバ1等に送信され、両方のボタン121aおよびボタン121bが押されたことが確認された場合に、上記の名刺交換を管理する情報をイベントサーバ1等が、格納部(図示せず)に蓄積する。名刺交換を行う処理や、名刺交換を管理する処理等の詳細な説明については、ここでは省略する。
【0202】
ここで、イベント情報格納部103に、新たに2つのイベント情報が蓄積されたとすると、イベント情報取得部107は、以下のように、ユーザにイベントを推薦するための処理を行う。
【0203】
図8(b)は、
図8(a)に示したイベント情報管理表において、新たに2つのイベント情報に対応するレコード(行)を追記したイベント情報管理表である。新たに追加されたイベント情報は、「イベントID」が「EV1083」および「EV1084」であるレコードでそれぞれ管理されるイベント情報であるとする。
【0204】
まず、イベント情報取得部107は、イベント参加者格納部105に格納されているイベント参加者情報から、1番目のイベント参加者情報を検出する。どのイベント参加者情報を1番目のイベント参加者情報として検出するかは問わない。例えば、ランダムな順番にイベント参加者情報を検出してもよく、蓄積された順番が新しいイベント参加者情報から順番にイベント参加者情報を検出してもよい。例えば、ここでは、仮に、
図11に示したイベント参加者管理表の、「参加ID」が「J5017」であるレコード(行)のイベント参加者情報を、1番目のイベント参加者情報として検出したとする。
【0205】
イベント情報取得部107は、1番目のイベント参加者情報から、1以上のイベント属性値を取得する。ここでは、予め決められた推薦のための条件として、属性名が「開催地1」および「キーワード」である2つのイベント属性値を使用するため、
図11に示したイベント参加者管理表の「参加ID」が「J5017」である1番目のイベント参加者情報のレコード(行)の、「開催地」の属性値「東京」と、「キーワード」の属性値「投資」とを取得する。
【0206】
次に、
図8(b)に示したイベント情報管理表の、新たに追加されたイベント情報のうちの1番目のイベント情報から、上記と同じ2つの属性名のイベント属性値を取得する。ここでは、「イベントID」の数字の昇順に合わせて、イベント情報の順番を決定するものとして、「イベントID」が「EV1083」であるレコードのイベント情報から「開催地1」の属性値「東京」と、「キーワード」の属性値「起業、投資」とを取得する。
【0207】
そして、イベント情報取得部107は、上記で1番目のイベント参加者情報から取得したイベント属性値と、新たに蓄積されたイベント情報のうちの1番目のイベント情報から取得したイベント属性値とが、予め決められた推薦のための条件を満たすか判断する。推薦のための条件は、「開催地1」が一致し、「キーワード」のうちの少なくとも一つが一致する、という条件であるとする。ここでは、1番目のイベント参加者情報から取得した「開催地1」の属性値と、新たに蓄積した1番目のイベント情報から取得した「開催地1」の属性値とが一致し、1番目のイベント参加者情報から取得した「キーワード」の属性値である「起業」と、1番目のイベント情報から取得した「キーワード」の属性値の一つである「起業」とが一致するため、イベント情報取得部107は、推薦のための条件を満たすと判断して、1番目のイベント情報を、1番目のイベント参加者情報が有する名刺情報が示すユーザに推薦するイベントに決定する。そして、1番目のイベント参加者情報が有する「名刺ID」の属性値「NA1001」と、新たに蓄積した1番目のイベント情報が有する「イベントID」の属性値「EV1083」とを対応付けて、格納部(図示せず)等に一時記憶する。
【0208】
さらに、イベント情報取得部107は、
図8(b)に示したイベント情報管理表の、新たに追加されたイベント情報のうちの2番目のイベント情報から、上記と同じイベント属性値である「開催地1」の属性値「東京」と、「キーワード」の属性値「デジタル、IT」とを取得し、これらの属性値と、上記で1番目のイベント参加者情報から取得したイベント属性値とが、上記と同じ推薦のための条件を満たすか判断する。ここでは、1番目のイベント参加者情報から取得した「開催地1」の属性値と、新たに蓄積した1番目のイベント情報から取得した「開催地1」の属性値とは一致するが、1番目のイベント参加者情報から取得した「キーワード」の属性値である「起業」と、1番目のイベント情報から取得した「キーワード」の属性値「デジタル、IT」とが、いずれも一致しないため、イベント情報取得部107は、推薦のための条件を満たさないと判断して、新たに蓄積した2番目のイベント情報に対応するイベントは、1番目のイベント参加者情報が有する名刺情報が示すユーザに推薦するイベントに決定しない。
【0209】
ここでは、3番目以降のイベント情報が新たに蓄積されていないため、上記のような推薦のための条件を満たすか否かの判断処理を終了するが、他の新たに蓄積されたイベント情報があれば、これらについても同様の処理を行って、イベント情報の一つが、上記の推薦のための条件を満たす場合には、そのイベント情報を1番目のイベント参加者情報が有する名刺情報が示すユーザに推薦するイベントに決定して、そのイベント識別子を、1番目のイベント参加者情報が有する「名刺ID」の属性値「NA1001」と対応付けて、格納部(図示せず)等に一時記憶していく。
【0210】
さらに、イベント情報取得部107は、
図11に示したイベント参加者情報管理表で管理されている2番目の以降のイベント参加者情報についても上記と同様の処理を行って、イベント参加者情報が有する名刺情報が示すユーザに推薦するイベントのイベント識別子を取得して、イベント参加者情報が有する名刺識別子と対応付けて格納部(図示せず)に蓄積する。
【0211】
そして、すべてのイベント参加者情報について上記のような処理を行ったとすると、イベント情報取得部107は、「名刺ID」の属性値と対応付けて、格納部(図示せず)に蓄積したイベント識別子についてユニーク処理を行って、イベント識別子とこれに対応する「名刺ID」の属性値との組み合わせにおいて重複しているものを、一つを除いて削除する。これにより同じユーザに重複したイベントが推薦されることを防ぐことができる。
【0212】
そして報知部108は、ユニーク処理により削除されずに残った格納部(図示せず)に格納されている各イベント識別子により識別されるイベントをユーザに推薦する情報を、
図11に示したイベント参加者管理表の、「名刺ID」の属性値が、各イベント識別子に対応付けられた「名刺ID」の属性値と一致するレコードが有する「メールアドレス」等が示すユーザの連絡先に送信する。
【0213】
以下、報知部108が、上記において対応付けて蓄積した、1番目のイベント参加者情報が有する「名刺ID」の属性値「NA1001」と、新たに蓄積した1番目のイベント情報が有する「イベントID」の属性値「EV1083」との組について、イベントを推薦する情報を送信する場合を例に挙げて説明する。
【0214】
報知部108は、
図11に示したイベント参加者管理表の「名刺ID」の属性値が「NA1001」であるレコードから、「メールアドレス」の属性値「ayama@ab…」を取得する。また、報知部108は、
図8(b)に示したイベント情報管理表の「イベントID」が「EV1083」であるレコードから、「イベント名」の属性値である「起業家向け投資説明会」、「開催期間」の属性値である「2021/12/4」、「開催地1」の属性値である「東京」、および「開催地2」の属性値である「渋谷区…」等の、イベント内容が把握可能となるような予め決められた1以上のイベント属性値を取得する。そして、報知部108は、上記で取得したメールアドレス「ayama@ab…」に、上記で取得したイベント属性値と、イベント属性値に対応するイベントを推薦する文字列等とを配置したイベントを推薦するメールを報知(例えば、送信)する。
【0215】
メールアドレス「ayama@ab…」宛のメールを送信可能なユーザ端末4が、上記のイベントを推薦するメールを受信すると、ユーザ端末出力部(図示せず)が、受信したメールをモニタ405aに表示する。
【0216】
図13は、ユーザ端末4によるイベントを推薦するメールの表示例を示す図である。
【0217】
なお、イベント属性値として、イベントの参加申し込みを受け付けるためのWEBページ等のアドレスを有している場合、報知部108は、このアドレスへのリンクをさらに配置したイベントを推薦するメールを、ユーザ端末4に送信するようにしてもよい。
【0218】
ここで、例えば、予め決められた広告を送付する処理を行う日時になったとする。この日時は、どのような間隔や頻度に設定してもよい。
【0219】
図14は、広告格納部110に格納される広告を管理する広告管理表である。広告管理表は、「広告ID」、「広告」、「広告エリア」、および「広告キーワード」という属性を有している。「広告ID」は、広告識別子である。「広告」は、広告のデータである。ここでは、広告は、文字列で構成される広告であるとする。ただし、広告がどのようなデータで構成されてもよい。「広告エリア」は広告エリアであり、ここでは、都道府県名であるとする。「広告キーワード」は、広告キーワードである。複数のキーワードは、「、」により区切られている。
【0220】
まず、広告決定部109は、上記のイベントを推薦する場合と同様に、イベント参加者格納部105に格納されているイベント参加者情報から、1番目のイベント参加者情報を検出する。例えば、ここでは、仮に、
図11に示したイベント参加者管理表の、「参加ID」が「J5017」であるレコード(行)のイベント参加者情報を、1番目のイベント参加者情報として検出したとする。
【0221】
広告決定部109は、1番目のイベント参加者情報から、1以上のイベント属性値を取得する。ここでは、予め決められた広告送信のための条件として、属性名が「開催地1」および「キーワード」である2つのイベント属性値を使用するため、
図11に示したイベント参加者管理表の「参加ID」が「J5017」である1番目のイベント参加者情報のレコード(行)の、「開催地」の属性値「東京」と、「キーワード」の属性値「投資」とを取得する。
【0222】
次に、
図14に示した広告管理表の1番目の広告が有する広告属性値から、上記で取得したイベント属性値である「開催地1」および「キーワード」に予め対応付けられた広告属性値である「広告エリア」および「広告キーワード」という属性名の広告属性値を取得する。イベント属性値と、広告属性値との対応関係を示す情報が、格納部(図示せず)等に予め格納されているようにし、この対応関係を示す情報を用いて、上記で取得したイベント属性値に対応する広告属性値を取得してもよく、広告送信のための条件により予め決められた広告属性値を取得してもよい。ここでは、
図14の広告管理表の上から下に向かって順番に、広告の順番を決定するものとすると、広告決定部109は、1番目の広告に対応する
図14の広告管理表の上から1番目の「広告ID」が「PR001」であるレコードから、「広告エリア」の属性値「東京」と、「キーワード」の属性値「起業、融資」とを取得する。
【0223】
そして、広告決定部109は、上記で1番目のイベント参加者情報から取得したイベント属性値と、1番目の広告について取得した広告属性値とが、予め決められた広告送信のための条件を満たすか判断する。広告送信のための条件は、「開催地1」の属性値と「広告エリア」の属性値とが一致し、「キーワード」の属性値と、「広告キーワード」の属性値とのうちの少なくとも一つが一致する、という条件であるとする。ここでは、1番目のイベント参加者情報から取得した「開催地1」の属性値と、新たに蓄積した1番目の広告について取得した「広告エリア」の属性値とがいずれも「東京」であるため一致し、1番目のイベント参加者情報から取得した「キーワード」の属性値である「起業」と、1番目の広告について取得した「広告キーワード」の属性値の一つである「起業」とが一致するため、広告決定部109は、広告送信のための条件を満たすと判断して、1番目の広告、すなわち、
図14に示した広告管理表の上から1行目のレコードの「広告」の属性値「PR001.txt」がファイル名である広告を、1番目のイベント参加者情報が有する名刺情報が示すユーザに送信する広告に決定する。そして、1番目のイベント参加者情報が有する「名刺ID」の属性値「NA1001」と、
図14に示した広告管理表の上から1行目のレコードの「広告ID」の属性値「PR001」とを対応付けて、格納部(図示せず)等に一時記憶する。
【0224】
さらに、広告決定部109は、
図14に示した広告管理表の、上から2番目以降のレコードについても、それぞれ、上記と同様に、「広告エリア」と「広告キーワード」の属性値とを取得し、これらが、1番目のイベント参加者情報から取得した「開催地1」の属性値と、「キーワード」の属性値とに対して、上記と同様の広告送信のための条件を満たすか判断し、満たす場合には、各レコードの広告を、1番目のイベント参加者情報が有する名刺情報が示すユーザに送信する広告に決定し、この広告を有するレコードの「広告ID」の属性値を、1番目のイベント参加者情報が有する名刺識別子「NA1001」と対応付けて、格納部(図示せず)等に一時記憶していく。広告送信のための条件を満たさない広告情報を有する広告については、1番目のイベント参加者情報が有する名刺情報が示すユーザに送信する広告に決定しない。
【0225】
さらに、広告決定部109は、2番目の以降のイベント参加者情報についても上記と同様の処理を行って、イベント参加者情報が有する名刺情報が示すユーザに送信する広告の広告識別子を取得して、イベント参加者情報が有する名刺識別子と対応付けて格納部(図示せず)に蓄積して行く。
【0226】
そして、すべてのイベント参加者情報について上記のような処理を行った後、広告決定部109は、上記で取得して、各イベント参加者情報が有する「名刺ID」の属性値と対応付けて格納部(図示せず)に蓄積した広告識別子について、重複する広告識別子と、広告識別子に対応付けられた「名刺ID」の属性値との組み合わせを、一つを除いて削除するためのユニーク処理を行う。これにより同じユーザに重複した広告が送信されることを防ぐことができる。
【0227】
そして、広告送信部111は、ユニーク処理により削除されずに残った格納部(図示せず)に格納されている各広告識別子に対応する広告を、
図11に示したイベント参加者管理表の、「名刺ID」の属性値が、各広告識別子に対応付けられた「名刺ID」の属性値と一致するレコードが有する「メールアドレス」等が示すユーザの連絡先に送信する。
【0228】
例えば、広告決定部109が行う上記のようなユーザに送信する広告を決定する処理によって、1番目のイベント参加者情報が有する「名刺ID」の属性値「NA1001」が、広告識別子「PR001」と対応付けられて格納部(図示せず)に格納されたとすると、広告送信部111は、
図11に示したイベント参加者管理表の、「名刺ID」の属性値が「NA1001」であるレコードから、「メールアドレス」の属性値「ayama@ab…」を、ユーザの連絡先を示す情報として取得し、このメールアドレスを宛先として、
図14に示した広告管理表の「広告ID」の属性値が「PR001」であるレコードの「広告」の属性値が示す文字列で構成される広告を配置したメールを送信する。
【0229】
このメールアドレス宛に送信される電子メールを受信可能なユーザ端末4のユーザ端末受信部(図示せず)が、上記の広告が配置されたメールを受信すると、ユーザ端末4のユーザ端末出力部(図示せず)が、モニタ405aに広告が配置されたメールを表示する。
【0230】
図15は、ユーザ端末4による広告の表示例を示す図である。
【0231】
以上、本実施の形態によれば、名刺情報を用いて、イベントへの参加の受け付け、およびイベント参加者の管理を容易に行うことができる。
【0232】
なお、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0233】
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0234】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0235】
なお、上記実施の形態におけるイベントサーバを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、イベント識別子と、名刺識別子または名刺情報とをイベント端末から受信する受付情報受信部と、名刺識別子に対応する名刺情報、または受信された名刺情報を取得する名刺情報取得部と、イベント識別子に対応付けて名刺情報を含むイベント参加者情報を蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0236】
また、上記実施の形態におけるイベント端末を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、イベント識別子が格納される端末格納部にアクセス可能なコンピュータを、名刺識別子を取得する端末処理部と、名刺識別子を名刺管理サーバに送信する端末送信部と、名刺識別子により識別される名刺情報を名刺管理サーバから受信する端末受信部と、名刺情報を出力する端末出力部と、名刺識別子に対応するユーザのイベントへの参加指示を受け付ける端末受付部として機能させ、端末送信部は、参加指示の受け付けに応じて、名刺識別子、または名刺情報をイベント識別子と対応付けてイベントサーバに送信する、プログラムである。
【0237】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0238】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0239】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0240】
図16は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるイベントサーバを実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0241】
図16において、コンピュータシステム900は、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0242】
図17は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。
図17において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、を備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0243】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるイベントサーバ等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0244】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるイベントサーバの機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0245】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0246】
以上のように、本発明にかかるイベントサーバ等は、例えば、イベントに関する情報等を管理する装置等として適しており、特に、イベントへの参加者の情報等を管理する装置等として有用である。
【符号の説明】
【0247】
1 イベントサーバ
2、2a イベント端末
3、3a-3c 名刺管理サーバ
4、4a ユーザ端末
101 受付情報受信部
102 名刺情報取得部
103 イベント情報格納部
104 蓄積部
105 イベント参加者格納部
106 支援部
107 イベント情報取得部
108 報知部
109 広告決定部
110 広告格納部
111 広告送信部
201 端末格納部
202 端末取得部
203 端末送信部
204 端末受信部
205 端末出力部
206 端末受付部
1000 イベントシステム