(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167714
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】墨出し方法
(51)【国際特許分類】
E04G 21/18 20060101AFI20231116BHJP
E04D 13/00 20060101ALI20231116BHJP
E04D 13/18 20180101ALI20231116BHJP
H02S 20/24 20140101ALI20231116BHJP
H02S 20/23 20140101ALI20231116BHJP
H02S 20/10 20140101ALI20231116BHJP
G01C 15/02 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
E04G21/18 B
E04D13/00 L ETD
E04D13/18
H02S20/24
H02S20/23 B
H02S20/10 T
G01C15/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022079103
(22)【出願日】2022-05-12
(71)【出願人】
【識別番号】000223403
【氏名又は名称】住ベシート防水株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091292
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 達哉
(74)【代理人】
【識別番号】100173428
【弁理士】
【氏名又は名称】藤谷 泰之
(74)【代理人】
【識別番号】100091627
【弁理士】
【氏名又は名称】朝比 一夫
(72)【発明者】
【氏名】川▲崎▼ 慶
【テーマコード(参考)】
2E108
2E174
【Fターム(参考)】
2E108KK01
2E108LL01
2E108MM08
2E108NN07
2E174DA18
2E174DA21
2E174DA34
2E174DA40
2E174DA41
(57)【要約】
【課題】建築物の屋上のような躯体が備える床部等の平面に対して、配置体を配置する位置を位置決めするため等に用いる長方形を、寸法の大きい定規を持ち込むことなく、優れた精度で墨出しすることができる墨出し方法を提供すること。
【解決手段】本発明の墨出し方法は、長方形90を床部11に墨出しする方法であり、角Iおよび角IIの位置決めを行うとともに、一方の辺を包含するライン901を墨出しする工程と、角Iを中心とする円として描画される第3円と、角IIを中心とする円として描画される第4円と、が交差する第2交点に基づいて、角IIIの位置決めを行うとともに、角Iを中心とする円として描画される第1円と、角IIを中心とする円として描画される第2円と、が交差する第1交点に基づいて、角IVの位置決めを行う工程と、他方の辺を包含するライン902と、他方の辺を包含するライン903と、一方の辺を包含するライン904とを墨出しする工程とを有する。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面に対して固定する固定具の位置決めに用いる長方形を前記平面に墨出しする墨出し方法であって、
前記長方形の1つの角を第1角とし、該第1角を構成する長辺と短辺とのうち一方の辺上に位置する角を第2角とし、前記第1角を構成する前記長辺と前記短辺とのうち他方の辺上に位置する角を第3角とし、前記第1角の対角を第4角としたとき、
当該墨出し方法は、前記他方の辺の長さ、および、前記長方形の対角線の長さを規定し得る長尺物を、予め用意した後に実施される方法であり、
前記平面に前記第1角および前記第2角の位置決めを行うとともに、前記第1角と前記第2角とを結ぶ前記一方の辺を包含する第1ラインを墨出しする第1の工程と、
前記他方の辺の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第1角を中心とする円として描画される第3円と、前記対角線の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第2角を中心とする円として描画される第4円と、が交差する第2交点に基づいて、前記第3角の位置決めを行うとともに、前記対角線の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第1角を中心とする円として描画される第1円と、前記他方の辺の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第2角を中心とする円として描画される第2円と、が交差する第1交点に基づいて、前記第4角の位置決めを行う第2の工程と、
前記第2角と前記第4角とを結ぶ他方の辺を包含する第2ラインと、前記第1角と前記第3角とを結ぶ前記他方の辺を包含する第3ラインと、前記第3角と前記第4角とを結ぶ一方の辺を包含する第4ラインと、を墨出しする第3の工程とを有することを特徴とする墨出し方法。
【請求項2】
前記一方の辺は、前記長辺であり、前記他方の辺は、前記短辺である請求項1に記載の墨出し方法。
【請求項3】
前記長方形は、前記短辺の長さと前記長辺の長さと前記対角線の長さとの比が、3:4:5のものである請求項2に記載の墨出し方法。
【請求項4】
前記長尺物は、短冊状または紐状をなしており巻回可能に構成されている請求項1に記載の墨出し方法。
【請求項5】
前記長尺物は、前記対角線の長さに規定されたものと、前記他方の辺の長さに規定されたものとがそれぞれ別体として用意される請求項1または4に記載の墨出し方法。
【請求項6】
前記平面は、その縁部の少なくとも一部が直線状をなしており、
前記第1の工程において、前記第1ラインは、直線状をなしている領域の前記縁部を基準線として、該基準線に平行に墨出しされる請求項1に記載の墨出し方法。
【請求項7】
前記第3の工程の後に、前記第1ライン~前記第4ラインに基づいて、マトリクス状に配置された複数の前記長方形を墨出しする第4の工程を有する請求項1に記載の墨出し方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、躯体の床部のような平面に配置体を固定する際に、配置体を固定する位置を決定するために用いる長方形を、平面に墨出しする墨出し方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建築物の高耐久化が求められるに伴って、多くの建築物の屋上やベランダ等の躯体(構造体)において、防水シート(樹脂シート)を敷設施工したシート防水構造が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このシート防水構造では、床部を防水シートで覆う構成をなしているが、防水シートの床部(躯体)への固定は、例えば、以下のようにして実施される。すなわち、まず、複数の円盤状をなす固定ディスク(鋼板)を、所定の間隔で床部に配置させた状態で、床部に固定ビス等を用いて固定する。さらに、これら固定ディスクにおいて、固定ディスクの上面と防水シートとの下面とを接合することで、床部上に配置された固定ディスクを介して床部と防水シートとが接合されることにより実施される。
【0004】
このようなシート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニットのような配置体を設置することが、近年、提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
この場合、防水シートが敷設された床部(平面)に対して固定用金具(アンカー)が備える柱状体を打ち込むことで床部に固定用金具を固定し、その後、この固定用金具に、ソーラーパネルユニット(配置体)が備える脚部を固定することで、シート防水構造が施された躯体に対してソーラーパネルユニットの設置がなされることがある。
【0006】
この場合、複数のソーラーパネルユニットが床部の縦方向および横方向に沿って、マトリクス状に、床部に設置される。したがって、複数のソーラーパネルユニットを、位置ズレすることなくマトリクス状に、床部に設置させるには、ソーラーパネルユニットの固定に用いられる固定用金具を、優れた位置精度で位置決めする必要が生じる。
【0007】
ここで、固定用金具を床部に固定する固定位置は、ソーラーパネルユニットと同様に、床部に対して、マトリクス状をなして位置することになるが、この固定位置を位置決め(特定)するために、まず、寸法の大きい長方形を、床部に対して墨出し(描画)し、その後、この墨出しされた長方形に基づいて、この長方形が備える各辺に対して平行をなしている複数の直線を墨出しすることで、前記固定位置を位置決めすることが考えられる。
【0008】
そのため、寸法の大きい長方形を、床部に墨出しすることを目的に、寸法の大きい定規を床部に持ち込んで、長方形の墨出しを行うことが考えられるが、この場合、ソーラーパネルユニットを設置する位置が、建築物の屋上等であったりすると、建築物の構造によっては、この定規の屋上への持ち込みに困難を伴う。そのため、寸法の大きい定規を用いた、長方形の床部への墨出しは、これを適用する建築物の構造に制約を受けると言う問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2013-53517号公報
【特許文献2】特開2011-43018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、建築物の屋上のような躯体が備える床部等の平面に対して、配置体を配置する位置を位置決めするため等に用いる長方形を、寸法の大きい定規を持ち込むことなく、優れた精度で墨出しすることができる墨出し方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような目的は、下記(1)~(7)に記載の本発明により達成される。
(1) 平面に対して固定する固定具の位置決めに用いる長方形を前記平面に墨出しする墨出し方法であって、
前記長方形の1つの角を第1角とし、該第1角を構成する長辺と短辺とのうち一方の辺上に位置する角を第2角とし、前記第1角を構成する前記長辺と前記短辺とのうち他方の辺上に位置する角を第3角とし、前記第1角の対角を第4角としたとき、
当該墨出し方法は、前記他方の辺の長さ、および、前記長方形の対角線の長さを規定し得る長尺物を、予め用意した後に実施される方法であり、
前記平面に前記第1角および前記第2角の位置決めを行うとともに、前記第1角と前記第2角とを結ぶ前記一方の辺を包含する第1ラインを墨出しする第1の工程と、
前記他方の辺の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第1角を中心とする円として描画される第3円と、前記対角線の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第2角を中心とする円として描画される第4円と、が交差する第2交点に基づいて、前記第3角の位置決めを行うとともに、前記対角線の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第1角を中心とする円として描画される第1円と、前記他方の辺の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第2角を中心とする円として描画される第2円と、が交差する第1交点に基づいて、前記第4角の位置決めを行う第2の工程と、
前記第2角と前記第4角とを結ぶ他方の辺を包含する第2ラインと、前記第1角と前記第3角とを結ぶ前記他方の辺を包含する第3ラインと、前記第3角と前記第4角とを結ぶ一方の辺を包含する第4ラインと、を墨出しする第3の工程とを有することを特徴とする墨出し方法。
【0012】
(2) 前記一方の辺は、前記長辺であり、前記他方の辺は、前記短辺である上記(1)に記載の墨出し方法。
【0013】
(3) 前記長方形は、前記短辺の長さと前記長辺の長さと前記対角線の長さとの比が、3:4:5のものである上記(2)に記載の墨出し方法。
【0014】
(4) 前記長尺物は、短冊状または紐状をなしており巻回可能に構成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の墨出し方法。
【0015】
(5) 前記長尺物は、前記対角線の長さに規定されたものと、前記他方の辺の長さに規定されたものとがそれぞれ別体として用意される上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の墨出し方法。
【0016】
(6) 前記平面は、その縁部の少なくとも一部が直線状をなしており、
前記第1の工程において、前記第1ラインは、直線状をなしている領域の前記縁部を基準線として、該基準線に平行に墨出しされる上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の墨出し方法。
【0017】
(7) 前記第3の工程の後に、前記第1ライン~前記第4ラインに基づいて、マトリクス状に配置された複数の前記長方形を墨出しする第4の工程を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の墨出し方法。
【発明の効果】
【0018】
本発明の墨出し方法によれば、建築物の屋上のような躯体が備える床部等の平面に対して、配置体を配置する位置を位置決めするため等に用いる長方形を、寸法の大きい定規を持ち込むことなく、優れた精度で墨出しすることができる。
【0019】
したがって、本発明の墨出し方法を適用する、長方形を墨出しすべき平面を備える建築物の構造に制約を受けることがないため、如何なる構造を備える建築物に対しても、本発明の墨出し方法を適用することができ、その結果、躯体が備える床部等の平面に、配置体を配置する位置の位置決めに用いる長方形を、優れた精度で墨出しすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】シート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニットが固定された状態を部分的に取り出した部分斜視図である。
【
図2】
図1に示すシート防水構造が施された躯体に固定されたソーラーパネルユニットのA-A線縦断面図である。
【
図3】
図1に示すシート防水構造が施された躯体に固定されたソーラーパネルユニットの
図2に示すB部における縦断面図である。
【
図4】
図2に示すB部において、シート防水構造が施された躯体に、ソーラーパネルユニットを固定するために用いられる配置体固定構造の分解図である。
【
図5】
図4に示す配置体固定構造が備えるスペーサと金属シート片との位置関係を示す平面図である。
【
図6】シート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニット(配置体)を固定する際に、固定用金具(固定具)を固定する固定位置を示す平面図である。
【
図7】本発明の墨出し方法を用いて墨出しすべき長方形と、
図6に示す固定用金具(固定具)を固定する固定位置との位置関係を示す平面図である。
【
図8】
図7に示す長方形を、本発明の墨出し方法を用いて、墨出しする方法を示す平面図である。
【
図9】
図7に示す長方形を、本発明の墨出し方法を用いて、墨出しする方法を示す平面図である。
【
図10】
図7に示す長方形を、本発明の墨出し方法を用いて、墨出しする方法を示す平面図である。
【
図11】
図7に示す長方形を、本発明の墨出し方法を用いて、墨出しする方法を示す平面図である。
【
図12】
図7に示す長方形を、本発明の墨出し方法を用いて、墨出しする方法を示す平面図である。
【
図13】墨出しされた
図7に示す長方形を用いて、固定用金具の固定位置を位置決めする方法を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の墨出し方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明の墨出し方法を説明するのに先立って、シート防水構造が施された躯体に対して、配置体固定構造を介して躯体に固定されているソーラーパネルユニット(太陽光発電ユニット)について説明する。すなわち、配置体固定構造を介して、シート防水構造が施された躯体に固定された配置体として、ソーラーパネルユニットが適用されている場合について説明する。
【0022】
<ソーラーパネルユニット>
図1は、シート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニットが固定された状態を部分的に取り出した部分斜視図、
図2は、
図1に示すシート防水構造が施された躯体に固定されたソーラーパネルユニットのA-A線縦断面図、
図3は、
図1に示すシート防水構造が施された躯体に固定されたソーラーパネルユニットの
図2に示すB部における縦断面図、
図4は、
図2に示すB部において、シート防水構造が施された躯体に、ソーラーパネルユニットを固定するために用いられる配置体固定構造の分解図、
図5は、
図4に示す配置体固定構造が備えるスペーサと金属シート片との位置関係を示す平面図である。なお、以下の説明では、
図1~
図4中の上側を「上」、下側を「下」、
図5中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」と言う。また、
図1では、説明の便宜上、シート防水構造が施された躯体の全体を示すことなく、躯体が備える床部と壁部とを部分的に図示している。さらに、
図2~
図4中では、理解を容易にするため、ソーラーパネルユニット、シート防水構造および配置体固定構造において、各部の厚さ方向を誇張して模式的に図示している。
【0023】
ソーラーパネルユニット70は、シート防水構造1が施工された、建築物が備える屋上やベランダのような躯体10(構造体)に対して固定される。
【0024】
躯体10は、本実施形態では、
図1に示すように、床部11と、この床部11の外縁を取り囲むように沿って立設して設けられた壁部12(立ち上がり部)とを有している。
【0025】
シート防水構造1は、かかる構成をなしている、躯体10、すなわち枠体をなす壁部12と、底部を構成する床部11とを備えた躯体10に対して施工されるものであり、床部11の上側に敷設された断熱層40(断熱材)と、壁部12および断熱層40に敷設された防水シート30と、配置部材(図示せず)と、固定ディスク(図示せず)とを有している。
【0026】
断熱層40(断熱材)は、その全体形状がシート状(層状)をなして、床部11の上側に敷設され、その下面が床部11に当接し、上面が後述する防水シート30に当接している。これにより、断熱層40は、外部からの熱が躯体10の内部に伝達されるのを遮断する機能を発揮する。
【0027】
この断熱層40は、発泡体で構成され、その構成材料としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のような樹脂材料、金属材料、および、セラミックス材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせたものを主材料として用いることができるが、中でも、熱可塑性樹脂を主材料として構成されるものであることが好ましい。これにより、断熱層40の軽量化を図るとともに、化学的方法もしくは物理的方法を用いることで、発泡体で構成される断熱層40を比較的容易に形成することができる。
【0028】
なお、本明細書中において、「主材料」とは、このものを含有する層(膜)を構成する構成材料のうち、50重量%以上含有する構成材料のことを言うこととする。
【0029】
また、熱可塑性樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体のようなポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0030】
なお、断熱層40は、上記の通り、発泡体の単体で構成される場合の他、前記発泡体の上面が被覆材で被覆された積層体であってもよい。このように、発泡体を被覆材で被覆することで、後述する防水シート30に含まれる可塑剤が発泡体側に移行するのを、確実に防止することができるため、防水シート30の変質・劣化を、より的確に抑制または防止することができる。
【0031】
さらに、断熱層40は、その平均厚さが30mm以上100mm以下程度であるのが好ましく、40mm以上70mm以下程度であるのがより好ましい。これにより、断熱層40に、外部からの熱が躯体10の内部に伝達されるのを遮断する機能を確実に発揮させることができる。
【0032】
配置部材は、床部11上に敷設された断熱層40と壁部12との境界部に配置され、さらに、複数の固定ディスクは、所定(一定)の間隔を開けて断熱層40上に配置されており、この状態で、配置部材および固定ディスクは、断熱層40を介して、床部11に固定ビス等により固定されている。
【0033】
そして、塩化ビニル系樹脂等の樹脂材料を主材料として構成され、可塑剤、安定化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、加工助剤、滑剤、充填材、難燃剤および色材等の添加剤を好ましくは含む防水シート30は、上記のような構成をなしている、配置部材、固定ディスクおよび固定ビスとともに床部11と断熱層40とを覆った状態で、固定部材および固定ディスクに、溶着または接着により固定されており、これにより、躯体10の防水性が確保される。
【0034】
すなわち、日光や雨水には防水シート30が晒されることとなり、躯体10が直接的に日光や雨水に晒されることが防止されるため、躯体10の防水性が確保される。また、固定ディスクの上面と防水シート30との下面とが接合されており、これにより、固定ディスクを介して断熱層40が敷設された床部11と防水シート30とが接合され、その結果、風等に対して防水シート30が引き剥がされることなく躯体10に固定されている。
【0035】
また、防水シート30は、その平均厚さが0.5mm以上5.0mm以下程度であるのが好ましく、1.0mm以上2.5mm以下程度であるのがより好ましい。これにより、防水シート30に、躯体10の防水性を確保する機能を確実に発揮させることができる。
【0036】
ソーラーパネルユニット70は、前述の通り、断熱層40を備えるシート防水構造1が施された躯体10に対して固定される配置体であり、平板状をなす本体部71(ソーラーパネル部)と、本体部71の各隅部近傍から下側に向かって突出する4つの脚部72とを有しており、複数(
図1中では6個)のソーラーパネルユニット70が、躯体10の床部11の縦方向および横方向に沿って、マトリクス状をなすように、行列に整列した状態で、シート防水構造1が施された躯体10の床部11に対して配置されている。そして、ソーラーパネルユニット70は、このものが備える脚部72において、配置体固定構造60が備える固定用金具50を介して、シート防水構造1が施された床部11(躯体10)に対して固定されている(
図1、
図2参照)。
【0037】
本体部71は、例えば多結晶シリコンからなるセルを行列に配列された状態で複数備え、これらセルを強化ガラスで覆ったものであり、本実施形態では、平面視形状が長方形状をなす平板であり、その下面の4つの隅部近傍から突出して脚部72が設けられている。
【0038】
脚部72は、1つの本体部71に対して4つ設けられ、それぞれ、基端が本体部71の隅部近傍に固定され、また、先端が、配置体固定構造60が備える固定用金具50を介してシート防水構造1が施された躯体10の床部11に対して固定されている。このような脚部72は、2つの脚部72が他方の2つの脚部72に対して長さが長く形成され、長さの長い2つの脚部72が一方の長辺に対応した隅部近傍に配置され、長さの短い2つの脚部72が他方の長辺に対応した隅部近傍に配置されている。これにより、ソーラーパネルユニット70の躯体10に対する固定時に、本体部71を床部11に対して傾斜させ得ることから、傾斜された本体部71を南向きに向けた状態で躯体10に固定することで、本体部71に効率よく太陽光を受光させることができる。
【0039】
配置体固定構造60は、シート防水構造1が設けられた躯体10が備える床部11上に、このシート防水構造1を介して、ソーラーパネルユニット70を固定するのに用いられるものであり、固定用金具50と、防水シート片35と、スペーサ45と、金属シート片34とを有している。
【0040】
この配置体固定構造60を介して、床部11にソーラーパネルユニット70を固定することで、躯体10に施されたシート防水構造1による防水性の低下を招くことなく、断熱層40が敷設された床部11に固定し、かつ、配置体としてのソーラーパネルユニット70の位置ズレが生じるのを的確に抑制または防止して、ソーラーパネルユニット70を床部11に長期に亘って固定することができるが、以下、この配置体固定構造60が備える各部について、順次、説明する。
【0041】
固定用金具50(アンカー)は、各脚部72の先端に固定して設けられ、この固定用金具50の断熱層40が敷設された床部11に対する固定により、脚部72が固定用金具50を介して断熱層40が敷設された床部11に固定される。すなわち、ソーラーパネルユニット70が、断熱層40が敷設された床部11に対して固定される。
【0042】
この固定用金具50は、
図3、4に示すように、固定板61(金属片)と、ボルト62(第2固定ボルト)、ボルト63(第1固定ボルト)と、ダブルアンカー64(柱状体)と、パッキン36、37と、座板51と、固定具本体52と、ワッシャー53と、ナット54、55と、固定体56と、ワッシャー57と、ナット58とを有している。
【0043】
ダブルアンカー64(柱状体)は、その全体形状が円筒状をなし、その内周面に雌ネジが形成されており、固定用金具50を固定すべき床部11(平面)に形成された穴部111に打ち込まれることで床部11に固定されている。
【0044】
固定板61は、その全体形状が平板状をなす金属片からなり、その中央部に設けられた1つの挿通孔611を備え、また、その縁部側に、挿通孔611を通過する線上に挿通孔611を中央側としてそれぞれ設けられた2つの挿通孔612を備えており、防水シート30上に配置された状態で、挿通孔611には、ボルト63が脚部72側(上側)に突出するように挿通され、さらに、挿通孔612には、ボルト62が床部11側(下側)に突出するようにそれぞれ挿通されている。
【0045】
ボルト62(第2固定ボルト)は、円盤状をなすフランジ部と、フランジ部の中心部から突出して設けられ、その外周面に雄ネジが形成されたボルト本体とを有している。このボルト62が備えるボルト本体を、固定板61が備える挿通孔612に、床部11側(下側)に向かって突出するように挿通した状態で、防水シート30および断熱層40を貫通して、ダブルアンカー64に螺合することで、ボルト62は、床部11に打ち込まれることで固定され、その結果、固定板61は、断熱層40を介して床部11上に敷設された防水シート30に接触した状態で固定される。
【0046】
なお、ボルト62は、挿通孔612に挿通された状態で、床部11に固定され、このとき、固定板61の中央部の下側に対応する位置には、後述するスペーサ45が配置されるが、固定板61の平面視形状がスペーサ45よりも大きく設定され、また、挿通孔612が固定板61の縁部側に設けられている。そのため、スペーサ45を避け、防水シート30および断熱層40を挿通させて、ボルト62を、床部11に固定させることができる。すなわち、固定板61の下側に位置する、スペーサ45および、このスペーサ45を被覆する金属シート片34を避けて、固定板61に挿通されたボルト62により、固定板61に挿通されたボルト63を、床部11に固定させることができる。
【0047】
また、ボルト63(第1固定ボルト)は、円盤状をなすフランジ部と、フランジ部の中心部から突出して設けられ、その外周面に雄ネジが形成されたボルト本体とを有している。このボルト63が備えるボルト本体を、固定板61が備える挿通孔611に、脚部72側(上側)に突出するように挿通した状態で、固定板61が防水シート30上に固定されることで、ボルト63は、脚部72側に突出した状態で、固定板61を介して防水シート30上に固定される。
【0048】
固定具本体52は、平板状をなし、その中心部に厚さ方向に貫通する貫通孔を備える底部と、この底部が備える1辺の縁部から立設する立ち上がり部とを有している。この固定具本体52が備える底部の下側に、固定板61とほぼ同様の形状に形成され、その中心部に貫通孔を備えるパッキン36、37および座板51を配置し、各部材が備える貫通孔にボルト63を挿通し、さらに、ワッシャー53を介在させた状態で、ナット54、55を螺合することにより、固定具本体52は、ボルト63、固定板61、ボルト62およびダブルアンカー64を介して、床部11に固定されている。
【0049】
固定体56は、平板状をなす一対の底部と、各底部が備える1辺の縁部から立設する一対の立ち上がり部と、これら立ち上がり部の先端同士を連結し、その中心部に厚さ方向に貫通する貫通孔を備える頂部とを有している。この固定体56が備える底部を、固定具本体52が備える底部に接触させ、固定体56(頂部)が備える貫通孔にボルト63を挿通し、さらに、ワッシャー57を介在させた状態で、ナット58を螺合することにより、固定体56が固定具本体52に対して固定され、これにより、固定具本体52のボルト63を介した固定板61に対する固定強度がより強固なものとなっている。
【0050】
固定用金具50を、かかる構成を有するものとすることで、断熱層40と防水シート30とが床部11側から、この順で敷設された床部11に対して固定用金具50が強固に固定される。そのため、
図3に示すように、固定具本体52の立ち上がり部に形成された貫通孔にボルト74を挿通し、さらに、このボルト74を脚部72が備える貫通孔に挿通した状態で、ナット73を螺合することにより、脚部72は、固定用金具50を介して断熱層40と防水シート30とが敷設された床部11に対して固定される。すなわち、ソーラーパネルユニット70が、固定用金具50を介して、断熱層40と防水シート30とが敷設された床部11に対して固定される。
【0051】
防水シート片35は、その平面視形状が固定板61よりも大きい平板状をなし、厚さ方向に貫通する貫通孔を中央部に備えており、この貫通孔に、脚部72側に突出するボルト63のボルト本体を挿通した状態で、防水シート30さらには固定板61に対して固定されており、これにより、固定用金具50の防水シート片35よりも下側に位置する部材、すなわち、固定板61、ボルト62、63およびダブルアンカー64の防水性が確保されている。
【0052】
スペーサ45は、その全体形状が円柱状をなし、断熱層40の厚さ方向に貫通し、固定用金具50に対応して、その下側に設けられた貫通孔41に配設されている。
【0053】
このスペーサ45は、
図3に示すように、その高さが断熱層40と防水シート30との合計の厚さとほぼ等しく設定され、断熱層40よりも硬度が高い筒体46と、この筒体46の内部空間に充填された断熱片47とを有する。
【0054】
かかる構成をなすスペーサ45は、固定用金具50に対応して、その下側において、断熱層40に形成された貫通孔41に、防水シート30の厚さ方向に貫通して設けられた孔部301に挿通した状態で、配設されることにより、床部11上に配置される。そのため、固定用金具50が備える固定板61は、スペーサ45を介して、床部11により支持される。このとき、スペーサ45は、断熱層40よりも硬度が高い筒体46を備えることから、固定板61ひいては固定用金具50を優れた強度で支持することができる。そのため、固定用金具50を介して床部11に固定された、配置体としてのソーラーパネルユニット70の自重により、スペーサ45が押し潰されるのを、的確に抑制または防止し得ることから、ソーラーパネルユニット70の床部11からの位置ズレを、長期に亘って発生させることなく、ソーラーパネルユニット70を床部11に固定することができる。
【0055】
なお、スペーサ45の高さは、
図3のように、断熱層40と防水シート30との合計の厚さとほぼ等しく設定されるのが好ましいが、断熱層40の厚さとほぼ等しく設定されるものであってもよい。スペーサ45の高さを、断熱層40の厚さとほぼ等しく設定した場合においても、固定用金具50に対応してスペーサ45を、配設することにより得られる前記効果を、ほぼ同様に発揮させることができる。
【0056】
また、本明細書において、スペーサ45の高さが、断熱層40と防水シート30との合計の厚さ、または、断熱層40の厚さとほぼ等しいとは、それぞれ、断熱層40と防水シート30との合計の厚さ、または、断熱層40の厚さに対して、±10.0%以内のズレ量でスペーサ45の高さに誤差が生じていることを許容することとする。
【0057】
筒体46は、緻密体で構成され、断熱層40よりも硬度を高くし得る構成材料からなり、この構成材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂のような樹脂材料、チタン、アルミニウム、ニッケル、ステンレスのような金属材料が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0058】
断熱片47は、好ましくは発泡体で構成される。これにより、断熱片47に断熱層40と同一の機能を発揮させることができる。そのため、スペーサ45が配置された位置において、外部からの熱が躯体10の内部に伝達されるのを、的確に抑制または防止することができる。
【0059】
この断熱片47の構成材料としては、断熱層40で挙げたのと、同一の構成材料を用いることができる。
【0060】
金属シート片34は、その平面視形状が四角形状をなし、固定用金具50に対応する位置で、防水シート30を被覆するものである。
【0061】
防水シート30は、断熱層40が備える貫通孔41にスペーサ45を配置するために設けられ、その平面視において重なる位置で、貫通孔41(スペーサ45)に対応して形成された、厚さ方向に貫通する孔部301が設けられている。金属シート片34は、この防水シート30に形成された孔部301を被覆するものであり、金属シート片34の平面視形状がスペーサ45すなわち孔部301よりも大きく設定されており、これにより、金属シート片34は、固定用金具50に対応する位置で、防水シート30の平面視において、孔部301およびスペーサ45を包含して防水シート30を被覆することができる。
【0062】
このように、貫通孔41に対応したスペーサ45の配置のために、防水シート30に孔部301が形成されていたとしても、この孔部301を包含して防水シート30に対して金属シート片34が被覆されている。そして、この金属シート片34を包含して、防水シート片35は、防水シート30を被覆している。したがって、金属シート片34と防水シート片35とにより、孔部301を介して、雨水等の水が躯体10側に浸入するのを的確に抑制または防止し得る。したがって、躯体10に施されたシート防水構造1による防水性の低下を招くのを的確に抑制または防止することができる。また、躯体10が備える床部11に対する、シート防水構造1および配置体固定構造60の施工は、床部11に対してシート防水構造1を形成した後に、配置体固定構造60を設けることにより実施される。そのため、孔部301を包含した防水シート30に対する金属シート片34の被覆の後に、金属シート片34を包含した防水シート30に対する防水シート片35の被覆がなされることとなる。したがって、シート防水構造1および配置体固定構造60の施工時において、例えば、防水シート30に対する金属シート片34の被覆の後に、防水シート30に対して防水シート片35が被覆される迄の間に、シート防水構造1が風雨に曝されたとしても、孔部301を介して、床部11に雨水が浸入するのを、金属シート片34により的確に抑制または防止することができる。さらに、防水シート片35と断熱片47とが不本意に接触することに起因して、防水シート片35に含まれる可塑剤が断熱片47側に移行するのを、確実に防止することができるため、防水シート片35の変質・劣化を、より的確に抑制または防止することができる。そして、貫通孔41に対応してスペーサ45を配置した状態で、固定用金具50ひいては配置体固定構造60を、床部11に固定し得ることから、この配置体固定構造60を介して、床部11に固定されたソーラーパネルユニット70を、優れた強度で固定することができる。
【0063】
金属シート片34は、金属材料を主材料として構成され、この金属材料としては、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、ニッケル、ステンレス、銅、チタンおよびタングステン等が挙げられ、これらの金属を単独または合金として用いることができる。これらの中でも、アルミニウムであることが好ましい。すなわち、金属シート片34は、アルミシート片であることが好ましい。これにより、優れた密着性をもって、孔部301およびスペーサ45を包含して防水シート30を被覆することができる。
【0064】
また、金属シート片34は、本実施形態では、
図5に示す通り、平面視において四角形状をなし、その縁部を構成する4辺からなる各辺の中央の内側に設けられたマーカー341を4つ備えている。
【0065】
ここで、固定用金具50を固定する固定位置は、後述する、長方形90に基づいて墨出しされた、左右方向に延びる墨出し線332と、左右方向に直交する前後方向に延びる墨出し線331との交点によって決定される。しかしながら、金属シート片34の防水シート30に対する貼付、および、固定用金具50の床部11に対する固定の際には、墨出し線331、332の交点に対応する位置に形成された孔部301および貫通孔41にスペーサ45が配置されており、墨出し線331、332の交点は、防水シート30上から消失している。これに対して、本実施形態では、上記の通り、金属シート片34が4つのマーカー341を備えており、これらのうち、前後方向に延びる2つの辺にそれぞれ対応して設けられた2つのマーカー341を、墨出し線332に重なるように配置し、さらに、左右方向に延びる2つの辺にそれぞれ対応して設けられた2つのマーカー341を、墨出し線331に重なるように配置することで、金属シート片34を、スペーサ45に対して位置精度よく貼付することができる。
【0066】
<長方形の墨出し方法>
さて、前述の通り、ソーラーパネルユニット70は、複数(
図1中では6個)のソーラーパネルユニット70が、躯体10の床部11の縦方向および横方向に沿って、マトリクス状をなすように、行列に整列した状態で、シート防水構造1が施された躯体10の床部11に対して配置されている。そして、ソーラーパネルユニット70は、このものが備える脚部72において、配置体固定構造60が備える固定用金具50を介して、シート防水構造1が施された床部11(躯体10)に対して固定されている。
【0067】
そのため、複数のソーラーパネルユニット70を、床部11の縦方向および横方向に沿って、マトリクス状をなすように、床部11に位置精度よく配置させるには、床部11(平面)に対して、ソーラーパネルユニット70の固定に用いられる、配置体固定構造60が備える固定用金具50を、床部11の縦方向および横方向に沿ったマトリクス状に、優れた位置精度で固定することが求められる。すなわち、固定用金具50を固定する固定位置501を、優れた位置精度で位置決めすることが求められる。
【0068】
ここで、マトリクス状をなすように床部11に位置決めすべき、複数の固定用金具50の固定位置501は、まず、寸法の大きい長方形90を、床部に対して墨出し(描画)し、その後、この墨出しされた長方形90に基づいて、この長方形90が備える各辺91~94に対して平行をなしている複数の直線を墨出しすることで実施することが考えられる。
【0069】
本発明の墨出し方法は、この長方形90、すなわち、固定用金具50(固定具)を床部11に固定する固定位置501の位置決めに用いる長方形90を、床部11(平面)に墨出しする際に用いられる方法であり、長方形90の1つの角を第1角Iとし、該第1角Iを構成する長辺と短辺とのうち一方の辺上に位置する角を第2角IIとし、第1角Iを構成する前記長辺と前記短辺とのうち他方の辺上に位置する角を第3角IIIとし、第1角Iの対角を第4角IVとしたとき、この墨出し方法は、前記他方の辺の長さ、および、前記長方形の対角線の長さを規定し得る長尺物を、予め用意した後に実施される方法であり、前記平面に第1角Iおよび第2角IIの位置決めを行うとともに、第1角Iと第2角IIとを結ぶ前記一方の辺を包含する第1ライン901を墨出しする第1の工程と、前記他方の辺の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第1角Iを中心とする円として描画される第3円83と、前記対角線の長さに規定された前記長尺物を用いて第2角IIを中心とする円として描画される第4円84と、が交差する第2交点834に基づいて、前記第3角IIIの位置決めを行うとともに、前記対角線の長さに規定された前記長尺物を用いて前記第1角Iを中心とする円として描画される第1円81と、前記他方の辺の長さに規定された前記長尺物を用いて第2角IIを中心とする円として描画される第2円82と、が交差する第1交点812に基づいて、第4角IVの位置決めを行う第2の工程と、第2角IIと第4角IVとを結ぶ他方の辺を包含する第2ライン902と、第1角Iと前記第3角IIIとを結ぶ前記他方の辺を包含する第3ライン903と、第3角IIIと第4角IVとを結ぶ一方の辺を包含する第4ライン904と、を墨出しする第3の工程とを有する方法である。
【0070】
かかる構成の墨出し方法において、前記長尺物として、短冊状または紐状をなしており、可撓性を有するもの、すなわち、巻回可能に構成されているものを予め用意して、この墨出し方法を適用して、長方形90を墨出しすることで、躯体10が備える床部11に対して、固定用金具50を固定する固定位置501を位置決めするために用いる長方形90を、寸法の大きい三角定規のような定規を、躯体10に持ち込むことなく、優れた精度で墨出しすることができる。
【0071】
以下、本発明の墨出し方法について詳述する。
図6は、シート防水構造が施された躯体に対して、ソーラーパネルユニット(配置体)を固定する際に、固定用金具(固定具)を固定する固定位置を示す平面図、
図7は、本発明の墨出し方法を用いて墨出しすべき長方形と、
図6に示す固定用金具(固定具)を固定する固定位置との位置関係を示す平面図、
図8~
図12は、
図7に示す長方形を、本発明の墨出し方法を用いて、墨出しする方法を示す平面図、
図13は、墨出しされた
図7に示す長方形を用いて、固定用金具の固定位置を位置決めする方法を示す平面図である。なお、以下の説明では、
図6~
図13中の上側を「上」、下側を「下」と言う。また、
図6~
図13では、説明の便宜上、シート防水構造が施された躯体の全体を示すことなく、躯体が備える床部を部分的に図示している。
【0072】
前述の通り、シート防水構造1が施された躯体10に対するソーラーパネルユニット70の固定では、固定すべきソーラーパネルユニット70を、行列方向(
図6中XY方向)に沿って、マトリクス状をなして位置精度よく複数配列するために、ソーラーパネルユニット70を固定する配置体固定構造60が備える固定用金具50を配置する固定位置501を、行列方向に優れた位置精度で位置決めすることが求められる。
【0073】
具体的には、
図1に示したような行列方向にソーラーパネルユニット70を躯体10に配置する場合、すなわち、
図6に示すように、X方向(横方向)に、M個のソーラーパネルユニット70を配置し、Y方向(縦方向)にn個のソーラーパネルユニット70を配置する場合、位置A1~位置Mnに示す位置で、X方向およびY方向に対して行列をなして、M×n個のソーラーパネルユニット70が配列され、さらに、これらソーラーパネルユニット70を固定する固定用金具50を配置する固定位置501は、各ソーラーパネルユニット70が配置される位置A1~位置Mnに対応した、位置a~位置dで位置決めされる必要がある。
【0074】
このような、各ソーラーパネルユニット70が配置される位置A1~位置Mnに対応した、位置a~位置dに配置すべき固定用金具50の固定位置501の位置決めに用いられる長方形90の墨出しに、本発明の墨出し方法が用いられる。
【0075】
なお、本実施形態では、位置a~位置dに配置すべき固定用金具50の固定位置501の位置決めに用いられる長方形90として、長方形90が有する4つの角のうち、第1角Iが、位置A1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置aに対応し、第2角IIが、位置C1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置bに対応し、第3角IIIが、位置A3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置aに対応し、第4角IVが、位置C3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置bに対応し、第1角Iと第2角IIとを結ぶ辺(一方の辺)が長辺91であり、第3角IIIと第4角IVとを結ぶ辺(一方の辺)が長辺94であり、第1角Iと第3角IIIとを結ぶ辺(他方の辺)が短辺93であり、第2角IIと第4角IVとを結ぶ辺(他方の辺)が短辺92であるものを、墨出しする場合について説明する。
【0076】
また、この長方形90は、躯体10が備える壁部12のうち、X方向に沿って延びる壁部12に対して、長辺91、94が平行をなし、Y方向に沿って延びる壁部12に対して、短辺92、93が平行をなしているものとして、墨出しされる場合について説明する。
【0077】
以下、本発明の墨出し方法を適用して、長方形90を墨出しする各工程を説明する。
なお、以下では、位置決めがなされていない固定位置501を○印で示し、位置決めがなされた固定位置501を●印で示すこととする。
【0078】
また、以下で示す長方形90の墨出しでは、長方形90の短辺92、93の長さ、および、長方形90の対角線の長さを規定し得る長尺物を、予め用意し、これらを長方形90が墨出しされる床部11を備える躯体10に持ち込まれているものとして説明する。
【0079】
[1]まず、防水シート30が敷設された床部11(平面)に、長方形90の第1角Iおよび第2角IIの位置決めを行う。
【0080】
換言すれば、本実施形態では、位置A1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置a(第1角I)、および、位置C1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置b(第2角II)の位置決めを行う(
図8参照)。
【0081】
前記位置a(第1角I)および前記位置b(第2角II)の位置決めは、本実施形態では、前述の通り、X方向(横方向)に沿って延びる壁部12に対して、長辺91、94が平行をなす長方形90を、防水シート30(床部11)に墨出しすることから、
図8に示すように、X方向(横方向)に沿って延びる壁部12に対して直交する方向に、離間すべき離間距離Dを空けることで実施し得る。
【0082】
本実施形態では、このようにして、防水シート30が敷設された床部11に位置決めされた、前記位置a(第1角I)および前記位置b(第2角II)が、長方形90を墨出しするための基準位置となる。
【0083】
なお、X方向(横方向)に沿って延びる壁部12に対して、長辺91、94が平行をなす長方形90を墨出ししない場合には、まず、前記位置a(第1角I)の位置決めを行った後に、前記位置a(第1角I)と前記位置b(第2角II)とを離間すべき離間距離を空けた位置に前記位置b(第2角II)を位置決めすることで、前記位置a(第1角I)および前記位置b(第2角II)の位置決めを行うことができる。
【0084】
[2]次に、第1角Iと第2角IIとを結ぶ長辺91を包含する第1ライン901を墨出しする。
【0085】
この第1ライン901の墨出しは、
図9に示すように、本実施形態では、位置A1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置a(第1角I)と、位置C1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置b(第2角II)とを結ぶ直線を描画することで実施される。
【0086】
すなわち、第1ライン901の墨出しは、前記工程[1]と本工程[2]とにおいて、床部11の縁部に位置する、直線状をなす壁部12を基準線とし、この基準線に対して、平行な直線(ライン)を描画することで実施される。
【0087】
なお、前記工程[1]と本工程[2]とにより、防水シート30が敷設された床部11(平面)に第1角Iおよび第2角IIの位置決めを行うとともに、第1角Iと第2角IIとを結ぶ長辺91を包含する第1ライン901を墨出しする第1の工程が構成される。
【0088】
[3]次に、墨出しすべき長方形90の短辺92、93(他方の辺)の長さに規定された長尺物を用いて第1角Iを中心とする円として描画される第3円83と、墨出しすべき長方形90の対角線の長さに規定された長尺物を用いて第2角IIを中心とする円として描画される第4円84と、が交差する第2交点834を特定する。
【0089】
ここで、前記工程[1]において、位置A1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置aが第1角Iとして、また、位置C1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置bが第2角IIとして位置決めされている。
【0090】
そのため、短辺92、93の長さに規定された長尺物を用いて、前記位置a(第1角I)を中心とする第3円83を描画し、さらに、長方形90の対角線の長さに規定された長尺物を用いて、前記位置b(第2角II)を中心とする第4円84を描画することで、これらの円83、84が交差する第2交点834が特定される。
【0091】
このようにして特定された第2交点834の位置が、長方形90の第3角IIIの位置に対応する。そのため、この第2交点834の特定により、第3角IIIの位置決めがなされる。すなわち、本実施形態では、本工程[3]により、位置A3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置a(第3角III)の位置決めがなされる。
【0092】
ここで、前述の通り、長方形90の短辺92、93(他方の辺)の長さに規定された長尺物、および、長方形90の対角線の長さに規定された長尺物として、短冊状または紐状をなしており、可撓性を有するもの、すなわち、巻回可能に構成されているものが予め用意され、これら長尺物が躯体10に持ち込まれている。そのため、寸法の大きい三角定規のような定規を、躯体10に持ち込むことなく、長方形90の墨出しを実施することができる。なお、これら長尺物が巻回可能に構成され、巻回することで、その小型化を図ることが可能であるため、建築物の構造に制約を受けることなく、建築物が備える躯体10に、この長尺物を持ち込むことができる。
【0093】
また、本実施形態では、長方形90の短辺92、93(他方の辺)の長さに規定された長尺物と、長方形90の対角線の長さに規定された長尺物とがそれぞれ別体として用意されている。そのため、各長尺物を用いた第3円83および第4円84の描画を、円滑に実施することができる。
【0094】
[4]次に、墨出しすべき長方形90の対角線の長さに規定された長尺物を用いて第1角Iを中心とする円として描画される第1円81と、墨出しすべき長方形90の短辺92、93の長さに規定された長尺物を用いて第2角IIを中心とする円として描画される第2円82と、が交差する第1交点812を特定する。
【0095】
ここで、前記工程[1]において、位置A1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置aが第1角Iとして、また、位置C1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置bが第2角IIとして位置決めされている。
【0096】
そのため、長方形90の対角線の長さに規定された長尺物を用いて、前記位置a(第1角I)を中心とする第1円81を描画し、さらに、短辺92、93の長さに規定された長尺物を用いて、前記位置b(第2角II)を中心とする第2円82を描画することで、これらの円81、82が交差する第1交点812が特定される。
【0097】
このようにして特定された第1交点812の位置が、長方形90の第4角IVの位置に対応する。そのため、この第1交点812の特定により、第4角IVの位置決めがなされる。すなわち、本実施形態では、本工程[4]により、位置C3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置b(第4角IV)の位置決めがなされる。
【0098】
これら前記工程[3]と前記工程[4]とにより、前記短辺92、93の長さに規定された長尺物を用いて第1角Iを中心とする円として描画される第3円83と、前記対角線の長さに規定された長尺物を用いて第2角IIを中心とする円として描画される第4円84と、が交差する第2交点834に基づいて、第3角IIIの位置決めを行うとともに、前記対角線の長さに規定された前記長尺物を用いて第1角Iを中心とする円として描画される第1円81と、前記短辺92、93の長さに規定された長尺物を用いて第2角IIを中心とする円として描画される第2円82と、が交差する第1交点812に基づいて、第4角IVの位置決めを行う第2の工程が構成される。
【0099】
[5]次に、第2角IIと第4角IVとを結ぶ短辺92を包含する第2ライン902と、第1角Iと第3角IIIとを結ぶ短辺93を包含する第3ライン903と、第3角IIIと第4角IVとを結ぶ長辺94を包含する第4ライン904とを墨出しする(第3の工程)。
【0100】
これらライン902~904のうち、第2ライン902の墨出しは、
図11に示すように、本実施形態では、位置C1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置b(第2角II)と、位置C3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置b(第4角IV)とを結ぶ直線を描画することで実施される。また、第3ライン903の墨出しは、位置A1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置a(第1角I)と、位置A3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置a(第3角III)とを結ぶ直線を描画することで実施される。さらに、第4ライン904の墨出しは、位置A3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置a(第3角III)と、位置C3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置b(第4角IV)とを結ぶ直線を描画することで実施される。
【0101】
以上のような工程[1]~[5]を経ることで、第1~第4ライン901~904の墨出しがなされ、その結果、これらの第1~第4ライン901~904で囲まれる領域において、4つの辺91~94で構成される(囲まれた)長方形90が、防水シート30が敷設された床部11に墨出しされる。
【0102】
[6]次に、第1~第4ライン901~904に基づいて、マトリクス状に配置された複数の長方形90を墨出しする(第4の工程)。
【0103】
例えば、既に墨出しされた長方形90の+Y方向(縦方向)に、さらに長方形90を墨出しする場合、
図12に示すように、第4ライン904に対して平行をなす第5ライン905を墨出しすることで、この長方形90の墨出しが実施される。また、既に墨出しされた長方形90の+X方向(横方向)に、さらに長方形90を墨出しする場合には、第2ライン902に対して平行をなすラインを墨出しすることで、この長方形90の墨出しを実施することができる。
【0104】
したがって、このような第4ライン904に対して平行をなすラインの墨出し、および、第2ライン902に対して平行をなすラインの墨出しを、それぞれ、繰り返して実施することで、複数の長方形90を、マトリクス状に配列された状態で墨出しすることができる。
【0105】
なお、複数の長方形90の墨出しが必要ではなく、1つの長方形90の墨出しで十分な場合には、本工程[6]を省略することができる。
【0106】
[7]次に、第1~第4ライン901~904に基づいて、各位置A1~Mnに配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される固定位置501である位置a~dを位置決めする。
【0107】
例えば、位置A1に配置されるソーラーパネルユニット70に対応する位置a~dを位置決めする場合、前記工程[1]~[5]を経ることで墨出しされた長方形90の第1角Iにより、前記位置aの位置決めがなされているが、前記位置b~dの位置決めは、例えば、以下のようにして実施することができる。
【0108】
すなわち、
図13に示すように、第1ライン901に対して平行をなす第6ライン906を、前記位置aと前記位置cとを離間すべき離間距離の大きさで離間させて墨出し、さらに、第3ライン903に対して平行をなす第7ライン907を、前記位置aと前記位置bとを離間すべき離間距離の大きさで離間させて墨出しすることで、位置A1に配置されるソーラーパネルユニット70に対応する位置a~dを、4つの角とする四角形が墨出しされ、これにより、前記位置b~dの位置決めがなされる。
【0109】
したがって、このような第1ライン901に対して平行をなすラインの墨出し、および、第3ライン903に対して平行をなすラインの墨出しを、それぞれ、前記位置aに対して離間すべき離間距離の大きさで離間させて、繰り返して実施することで、各位置A1~Mnに配置されるソーラーパネルユニット70に対応する位置a~dの位置決めを、順次、実施することができる。
【0110】
なお、本実施形態では、第1角Iと第2角IIとを結ぶ辺(一方の辺)が長辺91であり、第3角IIIと第4角IVとを結ぶ辺(一方の辺)が長辺94であり、第1角Iと第3角IIIとを結ぶ辺(他方の辺)が短辺93であり、第2角IIと第4角IVとを結ぶ辺(他方の辺)が短辺92である長方形90を、墨出しする場合について説明したが、この場合に限定されず、この長方形90は、第1角Iと第2角IIとを結ぶ辺(一方の辺)が短辺であり、第3角IIIと第4角IVとを結ぶ辺(一方の辺)が短辺であり、第1角Iと第3角IIIとを結ぶ辺(他方の辺)が長辺であり、第2角IIと第4角IVとを結ぶ辺(他方の辺)が長辺であるものであってもよい。
【0111】
さらに、本実施形態では、固定用金具50の固定位置501の位置決めに用いられる長方形90として、長方形90が有する4つの角のうち、第1角Iが、位置A1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置aに対応し、第2角IIが、位置C1に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置bに対応し、第4角IVが、位置C3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置bに対応し、第3角IIIが、位置A3に配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される位置aに対応するものを墨出しする場合について説明した。しかしながら、この長方形90は、長方形を画成し得るものであれば、第1角I~第4角IVが、各位置A1~位置Mnに配置されるソーラーパネルユニット70の固定用金具50が配置される各位置a~位置dのうちのいずれに位置するものであってもよい。
【0112】
ただし、この長方形90としては、短辺の長さと長辺の長さと対角線の長さとの比が、3:4:5のものが墨出しされることが好ましい。これにより、固定用金具50が配置される固定位置501である各位置a~位置dの位置決めを、比較的容易に、優れた精度で実施することができる。
【0113】
以上、本発明の墨出し方法について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0114】
例えば、本発明の墨出し方法には、任意の目的の工程が1または2以上追加されてもよい。
【0115】
また、本発明の墨出し方法において、位置決めされた固定位置に固定される固定用金具、ひいては固定用金具を備える配置体固定構造における各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することができる。
【0116】
また、前記実施形態では、本発明の墨出し方法により、位置決めされた固定位置に固定される固定用金具を介して、躯体に固定される配置体がソーラーパネルユニットである場合について説明したが、この場合に限定されず、配置体は、空調装置が備える室外機、変電装置、アンテナ、カーポート等であってもよい。
【0117】
また、躯体は、床部と壁部とを備えるものに限らず、壁部が省略されたものであってもよい。
【符号の説明】
【0118】
1 シート防水構造
10 躯体
11 床部
12 壁部
30 防水シート
34 金属シート片
35 防水シート片
36 パッキン
37 パッキン
40 断熱層
41 貫通孔
45 スペーサ
46 筒体
47 断熱片
50 固定用金具
51 座板
52 固定具本体
53 ワッシャー
54 ナット
55 ナット
56 固定体
57 ワッシャー
58 ナット
60 配置体固定構造
61 固定板
62 ボルト
63 ボルト
64 ダブルアンカー
70 ソーラーパネルユニット
71 本体部
72 脚部
73 ナット
74 ボルト
81 第1円
82 第2円
83 第3円
84 第4円
90 長方形
91 長辺
92 短辺
93 短辺
94 長辺
111 穴部
301 孔部
331 墨出し線
332 墨出し線
341 マーカー
501 固定位置
611 挿通孔
612 挿通孔
812 第1交点
834 第2交点
901 第1ライン
902 第2ライン
903 第3ライン
904 第4ライン
905 第5ライン
906 第6ライン
907 第7ライン
D 離間距離
I 第1角
II 第2角
III 第3角
IV 第4角