(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023016777
(43)【公開日】2023-02-02
(54)【発明の名称】マスクタイプの美容器具及びその作動方法
(51)【国際特許分類】
A61N 1/04 20060101AFI20230126BHJP
A61N 1/36 20060101ALI20230126BHJP
【FI】
A61N1/04
A61N1/36
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022116652
(22)【出願日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】202121669111.3
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110825751.7
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】509312592
【氏名又は名称】北京富納特創新科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲ハン▼ 立
(72)【発明者】
【氏名】潛 力
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲ユイ▼權
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053BB05
4C053BB23
4C053BB36
4C053JJ13
4C053JJ15
4C053JJ22
4C053JJ36
(57)【要約】
【課題】本発明は、マスクタイプの美容器具及びマスクタイプの美容器具の作動方法を提供する。
【解決手段】マスクタイプの美容器具は、フレキシブルマスクを含む。前記フレキシブルマスクは、第一可撓性層、第二可撓性層、複数の機能層及び複数の電極を含み、前記第一可撓性層及び前記第二可撓性層が積層して設置され、前記第一可撓性層及び前記第二可撓性層は、それぞれ目及び口に対応する開口部を備え、複数の前記機能層は、前記第一可撓性層と前記第二可撓性層との間に設置され、各一つの前記電極は、少なくとも一つの前記機能層と電気的に接続され、前記第二可撓性層は、前記機能層に対応する箇所に少なくとも一つの開口部が設置され、前記機能層が前記開口部を介して露出される。本発明は、更にマスクタイプの美容器具の作動方法を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブルマスクを含むマスクタイプの美容器具において、
前記フレキシブルマスクは、第一可撓性層、第二可撓性層、複数の機能層及び複数の電極を含み、前記第一可撓性層及び前記第二可撓性層が積層して設置され、
前記第一可撓性層及び前記第二可撓性層は、それぞれ目及び口に対応する開口部を備え、
複数の前記機能層は、前記第一可撓性層と前記第二可撓性層との間に設置され、
各一つの前記電極は、少なくとも一つの前記機能層と電気的に接続され、
前記第二可撓性層は、前記機能層に対応する箇所に少なくとも一つの開口部が設置され、
前記機能層が前記開口部を介して露出されることを特徴とする、マスクタイプの美容器具。
【請求項2】
前記機能層は、カーボンナノチューブ層であることを特徴とする、請求項1に記載のマスクタイプの美容器具。
【請求項3】
前記フレキシブルマスクは、コントローラーをさらに含み、
前記フレキシブルマスクと前記コントローラーとが可動的に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のマスクタイプの美容器具。
【請求項4】
前記フレキシブルマスクは、電源接続口が設置され、
前記コントローラーは、前記電源接続口を介して、前記フレキシブルマスクと電気的に接続されることを特徴とする、請求項3に記載のマスクタイプの美容器具。
【請求項5】
前記フレキシブルマスクには、人間の顔の左頬に対応する左頬区域及び人間の顔の右頬に対応する右頬区域を含み、
前記左頬区域に位置する複数の前記機能層と前記右頬区域に位置する複数の前記機能層が対を成し、複数の機能層対を形成し、
複数の前記機能層対における各一対の前記機能層の一方が前記左頬区域にかつ各一対の前記機能層の他方が前記右頬区域に対称的に分布し、
複数の前記機能層対のそれぞれが一つの異なる前記電極と電気的に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のマスクタイプの美容器具。
【請求項6】
マスクタイプの美容器具の作動方法であって、前記マスクタイプの美容器具は、フレキシブルマスク及び該フレキシブルマスクを制御するためのコントローラーを含み、前記フレキシブルマスクは、目及び口に対応する開口部を備え、前記フレキシブルマスクは、第一可撓性層、第二可撓性層、複数の機能層及び複数の電極を含み、前記第一可撓性層及び前記第二可撓性層が積層して設置され、複数の前記機能層は、前記第一可撓性層と前記第二可撓性層との間に設置され、各一つの前記電極は、少なくとも一つの前記機能層と電気的に接続され、
前記フレキシブルマスクは、ユーザの顔に貼り付けることができる可撓性導電フィルムに前記第二可撓性層が接触するように、前記可撓性導電フィルムに貼り付けられ、前記可撓性導電フィルムは、前記フレキシブルマスクと対応して、目及び口に対応する開口部が設置され、
前記コントローラーは、前記コントローラーの電源が入れられ、該コントローラーの機能ボタンが選択された場合、複数の前記電極における任意の二つの前記電極の間に電圧を印加し、少なくとも一つの回路を形成し、少なくとも一つの前記回路に電流を形成することを特徴とする、マスクタイプの美容器具の作動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクタイプの美容器具及びその作動方法に関し、特に、カーボンナノチューブ層を機能層とするマスクタイプの美容器具及びその作動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人々の物質的な生活水準の継続的な改善に伴い、美容に対する人々の要求もますます高くなっている。従って、美容のフレキシブルマスク、美容器具製品が非常によく売れている。特に、美容器具は、人間の顔に顔を刺激する微小電流を生成できるため、美容と美しさの効果を実現でき、ますます多くの人々に愛されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Kaili Jiang、Qunqing Li、Shoushan Fan、“Spinning continuous carbon nanotube yarns”、Nature、2002年、第419巻、p.801
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許出願公開第101239712号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開第101284662号明細書
【特許文献3】中国特許出願公開第101314464号明細書
【特許文献4】中国特許出願公開第1483667号明細書
【特許文献5】中国特許出願公開第1982209号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の美容器具はすべてハンドヘルド美容器具である。使用するとき、人々は手で美容器具を持って、それを操作する必要があり、彼らは鏡の前に立つ必要がある。これによって、ハンドヘルド美容器具が使用される時に、非常に不便である。さらに、ハンドヘルド美容器具が顔の一方側で操作した後、顔の他方側で操作する必要があるので、人間の操作は、顔の両側で作動位置が一致しないこと又は強度が異なることを生じやすい。従って、長期間の使用は、顔の非対称を引き起こす可能性がある。
【0006】
これによって、上記技術問題を解決するために、マスクタイプの美容器具及びその作動方法を提供することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
マスクタイプの美容器具は、フレキシブルマスクを含む。前記フレキシブルマスクは、第一可撓性層、第二可撓性層、複数の機能層及び複数の電極を含み、前記第一可撓性層及び前記第二可撓性層が積層して設置され、前記第一可撓性層及び前記第二可撓性層は、それぞれ目及び口に対応する開口部を備え、複数の前記機能層は、前記第一可撓性層と前記第二可撓性層との間に設置され、各一つの前記電極は、少なくとも一つの前記機能層と電気的に接続され、前記第二可撓性層は、前記機能層に対応する箇所に少なくとも一つの開口部が設置され、前記機能層が前記開口部を介して露出される。
【0008】
前記機能層は、カーボンナノチューブ層である。
【0009】
前記フレキシブルマスクは、コントローラーをさらに含み、前記フレキシブルマスクと前記コントローラーとが可動的に接続される。
【0010】
前記フレキシブルマスクは、電源接続口が設置され、前記コントローラーは、前記電源接続口を介して、前記フレキシブルマスクと電気的に接続される。
【0011】
前記フレキシブルマスクには、人間の顔の左頬に対応する左頬区域及び人間の顔の右頬に対応する右頬区域を含み、前記左頬区域に位置する複数の前記機能層と前記右頬区域に位置する複数の前記機能層が対を成し、複数の機能層対を形成し、複数の機能層対における各一対の前記機能層の一方が前記左頬区域にかつ各一対の前記機能層の他方が前記右頬区域に対称的に分布し、複数の前記機能層対のそれぞれが一つの異なる前記電極と電気的に接続される。
【0012】
マスクタイプの美容器具の作動方法であって、前記マスクタイプの美容器具は、フレキシブルマスク及び該フレキシブルマスクを制御するためのコントローラーを含み、前記フレキシブルマスクは、目及び口に対応する開口部を備え、前記フレキシブルマスクは、第一可撓性層、第二可撓性層、複数の機能層及び複数の電極を含み、前記第一可撓性層及び前記第二可撓性層が積層して設置され、複数の前記機能層は、前記第一可撓性層と前記第二可撓性層との間に設置され、各一つの前記電極は、少なくとも一つの前記機能層と電気的に接続され、前記フレキシブルマスクは、ユーザの顔に貼り付けることができる可撓性導電フィルムに前記第二可撓性層が接触するように、前記可撓性導電フィルムに貼り付けられ、前記可撓性導電フィルムは、前記フレキシブルマスクと対応して、目及び口に対応する開口部が設置され、前記コントローラーは、前記コントローラーの電源が入れられ、該コントローラーの機能ボタンが選択された場合、複数の前記電極における任意の二つの前記電極の間に電圧を印加し、少なくとも一つの回路を形成し、少なくとも一つの前記回路に電流を形成する。
【発明の効果】
【0013】
従来技術と比べて、本発明の一態様から提供されるマスクタイプの美容器具及びその作動方法は、以下の利点を有する。第一に、マスクタイプの美容器具は、人間の顔に直接に取り付けることができるので、手で支える必要がなく、ユーザの手を解放できる。第二、コントローラーが回路を制御することによって、選択的に顔の皮膚を刺激し、刺激を必要とする位置をより正確に選択でき、顔の非対称性を引き起こすことがない。第三に、フレキシブルマスクをユーザの皮膚に直接に貼り付けることわけではなく、可撓性導電フィルムを中間層として、フレキシブルマスクを可撓性導電フィルムを介して、ユーザの皮膚に貼り付ける。従って、可撓性導電フィルムは、フレキシブルマスクをユーザの皮膚から分離して、フレキシブルマスクが皮膚によって汚染されることを防止する。それによって、フレキシブルマスクが再利用される。可撓性導電フィルムのコストが安いので、自由に交換することができ、且つ可撓性導電フィルムは、導電性材料であるので、フレキシブルマスクがユーザの皮膚に電気刺激を提供することに影響を与えない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施例によるマスクタイプの美容器具の構造を示す図である。
【
図2】本発明の
図1に示されるマスクタイプの美容器具における第一種のフレキシブルマスクの構造を示す図である。
【
図3】本発明の
図1に示されるマスクタイプの美容器具における第二種のフレキシブルマスクの構造を示す図である。
【
図4】本発明の
図1に示されるマスクタイプの美容器具における第三種のフレキシブルマスクの構造を示す図である。
【
図5】本発明の実施例によるマスクタイプの美容器具の作動方法のフローチャートである。
【
図6】本発明の実施例によるフレキシブル導電フィルムの構造を示す図である。
【
図7】本発明の実施例によるマスクタイプの美容器具における機能層の番号を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面及び具体的な実施例を参照して、本発明の一態様によるマスクタイプの美容器具及びその作動方法をさらに詳細に説明する。
【0016】
図1及び
図2を参照すると、本発明の実施例は、マスクタイプの美容器具100を提供する。マスクタイプの美容器具100は、フレキシブルマスク10を含む。フレキシブルマスク10に目及び口に対応する開口部、及び電源接続口110が設置される。マスクタイプの美容器具100は、フレキシブルマスク10を制御することに用いられるコントローラー40をさらに含む。コントローラー40は、電源接続口110を介して、フレキシブルマスク10と電気的に接続される。
【0017】
図1及び
図2を参照すると、フレキシブルマスク10は、第一可撓性層102、第二可撓性層106、複数の機能層104及び複数の電極108を含む。第一可撓性層102及び第二可撓性層106が積層して設置される(明確に表示するため、
図2において、第一可撓性層102及び第二可撓性層106が別々に示される)。第一可撓性層102及び第二可撓性層106は、それぞれ目及び口に対応する開口部を備え、第一可撓性層102の開口部と第二可撓性層106の開口部がそれぞれ対応する。複数の機能層104は、第一可撓性層102と第二可撓性層106との間に設置される。各一つの電極108は、少なくとも一つの機能層104と電気的に接続される。コントローラー40は、複数の電極108と電気的に接続され、複数の電極108を介してフレキシブルマスク10における複数の機能層104を制御する。
【0018】
フレキシブルマスク10には、人間の顔の左頬に対応する左頬区域及び人間の顔の右頬に対応する右頬区域を含む。左頬区域及び右頬区域が複数の機能層を含み、左頬区域に位置する複数の機能層は、上から下に順番に並ぶ。右頬区域に位置する複数の機能層は、上から下に順番に並ぶ。左頬区域に位置する複数の機能層と右頬区域に位置する複数の機能層が対を成し、複数の機能層対を形成する。複数の機能層対における各一対の機能層の一方が左頬区域にかつ各一対の機能層の他方が右頬区域に対称的に分布する。複数の機能層又は複数の機能層対のそれぞれが一つの異なる電極108と電気的に接続される。もちろん、フレキシブルマスク10の左頬区域だけ又は右頬区域だけに複数の機能層104が設置されてもよい。コントローラー40は、複数の電極108と電気的に接続され、複数の電極108を介してフレキシブルマスク10における複数の機能層104を制御する。任意の二つの電極108の間に電圧を印加することができる。電圧が印加された二つの電極108と電気的に接続された二つの機能層又は二対の機能層が回路を形成し、人間の顔の皮膚を刺激する。
【0019】
フレキシブルマスク10の左頬区域及び右頬区域に位置する複数の機能層対、又はフレキシブルマスク10の左頬区域だけ又は右頬区域だけに位置する複数の機能層は、上から下にそれぞれ、機能層1、機能層2、機能層3……機能層Kであり、複数の機能層対又は複数の機能層と電気的に接続される電極108は、上から下にそれぞれ電極1、電極2、電極3……電極Kである。任意の二つの電極108の間に電圧を印加することができる。電圧が印加された二つの電極108と電気的に接続された二つの機能層又は二対の機能層が回路を形成し、人間の顔の皮膚を刺激する。好ましくは、電極1及び電極2、電極2及び電極3、電極3及び電極4、……電極K-1及び電極Kの方式で二つの電極の間に電圧を循環するように印加し、それによって、各二つの電極108が対応する二対の機能層又は二つの機能層に循環するように電流を入力し、ユーザの皮膚を循環するように刺激する。
【0020】
機能層104の数量が制限されず、ニーズに応じてフレキシブルマスク10の任意の位置に設置することができる。機能層の面積が異なってもよく、ニーズに応じて調整することができる。
【0021】
コントローラー40は、K個の電極108と電気的に接続され、任意の二つの電極108の間に電気信号を入力することに用いられる。
図1を参照すると、コントローラー40は、一つの連接線を介して、K個の電極108と接続する。連接線は、絶縁して設置されるK個のリード線を含み、各リード線は、一つの電極108と電気的に接続される。コントローラー40には、フレキシブルマスク10を制御するための複数の機能ボタンが設けられる。各機能ボタンは、電流の大きさ、電流の周波数、入力電流の位置などを制御することを通して、フレキシブルマスク10の内部の機能層104を制御して、異なる機能を実現することができる。フレキシブルマスク10は、コントローラー40と可動的に接続されてもよい。本実施例において、フレキシブルマスク10は、第二可撓性層106に電源接続口110が設けられる。連接線の一つの端部が電源接続口110を介して、フレキシブルマスク10と接続され、もう一つの端部がコントローラー40と電気的に接続される。
【0022】
第一可撓性層102又は/及び第二可撓性層106の材料は、人の顔に直接に取り付けることができる不織布、正絹層、一般的な可撓性布、多孔質可撓性紙、又はシリカゲルなどの可撓性材料である。第一可撓性層102又は/及び第二可撓性層106の厚さは、実際の応用に応じて設定することができる。本実施例において、第一可撓性層102又は/及び第二可撓性層106の厚さは、10マイクロメートル~100マイクロメートルである。第二可撓性層106は、機能層104に対応する箇所に少なくとも一つの開口部1062が設置され、機能層104が開口部1062を介して露出される。
図2を参照すると、第二可撓性層106は、各々の機能層104に対応する各々の箇所に間隔を介して設置された複数の開口部1062が設置され、各々の機能層104が複数の開口部1062を介して露出される。開口部1062の形状が制限されず、円形、四角形などであってもよい。開口部1062のサイズが対応する機能層104のサイズより小さいことが好ましく、機能層104が脱落するのを防止することができる。
【0023】
図2を参照すると、一つの実施例において、フレキシブルマスク10は、四つの機能層対、四つの電極108を含む。各機能層対の一方が左頬区域にかつ各機能層対の他方が右頬区域に対称的に分布する。複数の機能層対のそれぞれが一つの異なる電極108と電気的に接続される。即ち、フレキシブルマスク10の左頬区域は、四つの機能層104を含み、四つの機能層104が上から下に順番に並び、その面積が順番に小さくなり、フレキシブルマスク10の右頬区域は、四つの機能層104を含み、四つの機能層104が上から下に順番に並び、その面積が順番に小さくなり、左頬区域に位置する機能層104は、右頬区域に位置する機能層104とそれぞれ対称的に分布する。
【0024】
図3を参照すると、もう一つの実施例において、フレキシブルマスク20は、六つの機能層対、六つの電極208を含む。三つの機能層対は、左頬区域及び右頬区域に分布し、各機能層対の一方が左頬区域にかつ各機能層対の他方が右頬区域に対称的に分布する。もう三つの機能層対は、人間の顔の左前額部に対応する左前額区域及び人間の顔の右前額部に対応する右前額区域に分布し、各機能層対の一方が左前額区域にかつ各機能層対の他方が右前額区域に対称的に分布する。複数の機能層対のそれぞれが一つの異なる電極208と電気的に接続される。即ち、フレキシブルマスク20の左頬区域は、三つの機能層204を含み、三つの機能層204が上から下に順番に並び、その面積が順番に小さくなり、フレキシブルマスク20の右頬区域は、三つの機能層204を含み、三つの機能層204が上から下に順番に並び、その面積が順番に小さくなり、左頬区域に位置する機能層204と右頬区域に位置する機能層204とがそれぞれ対称的に分布する。フレキシブルマスク20の左前額区域は、三つの機能層204を含み、三つの機能層204が上から下に順番に並び、その形状及び大きさが等しく、フレキシブルマスク20の右前額区域は、三つの機能層204を含み、三つの機能層204が上から下に順番に並び、その形状及び大きさが等しく、左前額区域に位置する機能層204は、右前額区域に位置する機能層204とそれぞれ対称的に分布する。もちろん、前額区域に位置する機能層204は、前記の分布形態に制限されず、対を成さず、左前額区域から右前額区域に伸ばしてもよい。
【0025】
図4を参照すると、もう一つの実施例において、フレキシブルマスク30は、八つの機能層304、八つの電極308を含む。複数の機能層304のそれぞれが一つの異なる電極308と電気的に接続される。即ち、フレキシブルマスク30の左頬区域は、四つの機能層304を含み、四つの機能層304が上から下に順番に並び、その面積が順番に小さくなり、フレキシブルマスク30の右頬区域は、四つの機能層304を含み、四つの機能層304が上から下に順番に並び、その面積が順番に小さくなる。
【0026】
K個の電極は、形状が制限されず、導電フィルム、金属シート又は金属リード線である。好ましくは、K個の電極が、線状の導電フィルムであり、線状の導電フィルムの厚さが制限されない。電極の材料は、金属、合金、ITO、ATO、導電銀テープ、導電性ポリマー及び導電カーボンナノチューブ等のいずれかの一種である。金属又は合金材料は、アルミニウム、銅、タングステン、モリブデン、金、チタン、ネオジム、パラジウム、セシウム又は任意の組み合わせの合金である。本実施例において、K個の電極は、線状の銅導電フィルムであり、銅導電フィルムの厚さが1マイクロメートルである。電極は、可撓性が優れ、厚さが薄い材料を選択するべきである。
【0027】
各機能層は、カーボンナノチューブ層であってもよい。カーボンナノチューブ層は、均一に分布した複数のカーボンナノチューブを含み、カーボンナノチューブは、分子間力で緊密に結合する。カーボンナノチューブ層は、カーボンナノチューブのみを含む純粋なカーボンナノチューブ層である。カーボンナノチューブ層の厚さは、50ナノメートル~100マイクロメートルであることが好ましい。カーボンナノチューブ層におけるカーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ及び多層カーボンナノチューブの中の一種又は多種である。カーボンナノチューブは、純粋なカーボンナノチューブチューブであってもよい。純粋なカーボンナノチューブは、カーボンナノチューブの表面にアモルファスカーボン及び官能基などの不純物を含まない。単層カーボンナノチューブの直径は、0.5ナノメートル~50ナノメートルであり、二層カーボンナノチューブの直径は、1.0ナノメートル~50ナノメートルであり、多層カーボンナノチューブの直径は、1.5ナノメートル~50ナノメートルである。カーボンナノチューブ層は、配向して配置されている複数のカーボンナノチューブ又は配向せず、ランダムに配置されている複数のカーボンナノチューブを含む。配向して配置されることは、複数のカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列していることを指す。
【0028】
好ましくは、カーボンナノチューブ層は自立構造である。ここで、「自立構造」とは、支持体材を利用せず、自体の所定の形状を保持でき、カーボンナノチューブ層を独立して利用することができるという形態のことである。すなわち、カーボンナノチューブ層を対向する両側から支持して、カーボンナノチューブ層の構造を変化させずに、カーボンナノチューブ層を懸架させることができることを意味する。自立構造のカーボンナノチューブ層は、複数のカーボンナノチューブを含み、複数のカーボンナノチューブが分子間力によって互いに引き付けられ、ネットワーク構造を形成し、カーボンナノチューブ層を所定の形状を有させ、一体構造を有する自立構造であるカーボンナノチューブ層を形成するようになる。例えば、カーボンナノチューブスラリー層の自立構造ではないカーボンナノチューブ層と比べて、自立構造のカーボンナノチューブ層は、より優れた可撓性を有する。実験によって、カーボンナノチューブスラリーを機能層として、フレキシブルマスクの内部に塗布されると、カーボンナノチューブスラリーが乾燥した後、カーボンナノチューブスラリーが塗布されたので、フレキシブルマスクの可撓性が下がることが分かる。もちろん、カーボンナノチューブスラリー層も本発明の機能層としてもよい。カーボンナノチューブスラリー層が機能層とする時、マスクタイプの美容器具も作動することができる。
【0029】
具体的には、カーボンナノチューブ層は、少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム又は少なくとも一本のカーボンナノチューブラインを含む。カーボンナノチューブ層が複数のカーボンナノチューブフィルムを含む場合、複数のカーボンナノチューブフィルムが積層して設置される。カーボンナノチューブフィルムに、複数のカーボンナノチューブが配向して又は配向せずに配置されている。複数のカーボンナノチューブの配列方式により、カーボンナノチューブフィルムは非配向型のカーボンナノチューブフィルム及び配向型のカーボンナノチューブフィルムの二種に分類される。非配向型のカーボンナノチューブフィルムにおける複数のカーボンナノチューブは、ランダムに配列される。ランダムに配列されることは、複数のカーボンナノチューブの配列方向が不規則であることである。配向型のカーボンナノチューブフィルムにおける複数のカーボンナノチューブは、配列方向が規則的である。具体的には、非配向型のカーボンナノチューブフィルムにおける複数のカーボンナノチューブは絡み合って、非配向型のカーボンナノチューブフィルムからなるカーボンナノチューブ層は、等方性を有する。配向型のカーボンナノチューブフィルムでは、複数のカーボンナノチューブが一つの方向又は複数の方向に沿って、配向に配列している。カーボンナノチューブフィルムは、ドローン構造カーボンナノチューブフィルム、プレシッド構造カーボンナノチューブフィルム又は綿毛構造カーボンナノチューブフィルムである。
【0030】
ドローン構造カーボンナノチューブフィルムは、超配列カーボンナノチューブアレイ(Superaligned array of carbon nanotubes,非特許文献1を参照)から引き出して得られ、自立構造を有したものである。ドローン構造カーボンナノチューブフィルム及びその製造方法は、特許文献1を参照されたい。
【0031】
カーボンナノチューブ層は、一層のドローン構造カーボンナノチューブフィルム又は二層以上のドローン構造カーボンナノチューブフィルムを含む。カーボンナノチューブ層が二層以上のドローン構造カーボンナノチューブフィルムを含む場合、複数のドローン構造カーボンナノチューブフィルムが積層して設置され、又は並列して設置される。隣接するドローン構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブは、交差角度αを成し、交差角度αが0°~90°である(0°≦α≦90°)。複数のドローン構造カーボンナノチューブフィルムの間又は一枚のドローン構造カーボンナノチューブフィルムにおける隣接するカーボンナノチューブの間に間隔を有するので、カーボンナノチューブ層に複数の微孔が形成され、微孔の直径が10マイクロメートル以下である。
【0032】
綿毛構造カーボンナノチューブフィルム(flocculated carbon nanotube film)は、凝集法によって形成されたカーボンナノチューブフィルムである。綿毛構造カーボンナノチューブフィルム及びその製造方法は、特許文献2を参照されたい。
【0033】
プレシッド構造カーボンナノチューブフィルム(pressed carbon nanotube film)は、押し器具を利用することにより、所定の圧力をかけてカーボンナノチューブアレイを押し、カーボンナノチューブアレイを圧力で倒すことにより形成された、シート状の自立構造を有するものである。プレシッド構造カーボンナノチューブフィルム及びその製造方法は、特許文献3を参照されたい。
【0034】
カーボンナノチューブ層が複数のカーボンナノチューブワイヤを含む場合、複数のカーボンナノチューブワイヤが平行して設置され、並べて設置され、交差して設置され、又は編まれて、二次元のカーボンナノチューブ層を形成することができる。カーボンナノチューブワイヤは、非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤ又はねじれ状のカーボンナノチューブワイヤである。
【0035】
非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、ドローン構造カーボンナノチューブフィルムを、有機溶剤で処理して形成したものである。非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、その長手方向に沿って、配列し、端と端が接続された複数のカーボンナノチューブを含む。好ましくは、非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、分子間力によって、端と端とが接続された複数のカーボンナノチューブセグメント(図示せず)を含む。各々のカーボンナノチューブセグメントに、平行に配列され、分子間力によって緊密に接続された複数のカーボンナノチューブを含む。カーボンナノチューブセグメントは、任意の長さ、厚さ、均一性及び形状を有する。非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤの長さが制限されず、直径が0.5ナノメートル~100マイクロメートルである。
【0036】
ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、機械外力でドローン構造カーボンナノチューブフィルムを処理して形成されたものである。具体的には、ドローン構造カーボンナノチューブフィルムの両端を異なる方向に沿って絞る。ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、該カーボンナノチューブワイヤの中心軸を軸に、螺旋状に配列された複数のカーボンナノチューブを含む。ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、分子間力で端と端とが接続された複数のカーボンナノチューブセグメントを含む。各々のカーボンナノチューブセグメントは、平行に配列され、分子間力によって緊密に接続された複数のカーボンナノチューブを含む。カーボンナノチューブセグメントは、任意の長さ、厚さ、均一性及び形状を有する。ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤの長さが制限されず、直径が0.5ナノメートル~100マイクロメートルである。カーボンナノチューブワイヤ及びその製造方法は、特許文献4及び特許文献5を参照されたい。
【0037】
カーボンナノチューブ層は、第一可撓性層又は/及び第二可撓性層よりも優れた可撓性を有する。カーボンナノチューブ層を機能層として、フレキシブルマスクに応用される時、フレキシブルマスクの可撓性は、機能層の設置によって低下することない。カーボンナノチューブ層の強度が強いので、フレキシブルマスクを折り曲げても引っ張っても、カーボンナノチューブ層が破壊されない。
【0038】
図5を参照すると、本発明は、さらにマスクタイプの美容器具の使用方法を提供する。もちろん、マスクタイプの美容器具の使用方法は、マスクタイプの美容器具の作動方法でもある。マスクタイプの美容器具の使用方法は、以下のステップを含む。
【0039】
ステップ一:マスクタイプの美容器具を提供する。
【0040】
マスクタイプの美容器具は、フレキシブルマスクを含む。フレキシブルマスクに目及び口に対応する開口部が設置される。フレキシブルマスクは、第一可撓性層、第二可撓性層、複数の機能層及び複数の電極を含む。第一可撓性層及び第二可撓性層が積層して設置される。第一可撓性層及び第二可撓性層は、それぞれ目及び口に対応する開口部を備える。複数の機能層は、第一可撓性層と第二可撓性層との間に設置され、各々の機能層は、カーボンナノチューブ層である。各々の電極は、少なくとも一つの機能層と電気的に接続される。マスクタイプの美容器具は、上記の実施例の任意の一種のマスクタイプの美容器具である。
【0041】
ステップ二:可撓性導電フィルムを提供する。可撓性導電フィルムは、フレキシブルマスクと同じ、目及び口に対応する開口部が設置され、可撓性導電フィルムをユーザの顔に貼り付ける。
【0042】
図6を参照すると、可撓性導電フィルム12は、ユーザの顔に直接に貼り付けることができる。可撓性導電フィルム12は、導電性材料であり、一定の可撓性を有し、ユーザの顔に貼り付けることができる。好ましくは、可撓性導電フィルムは、一定の接着性を有し、ユーザの顔と一定の結合力を有し、ユーザの顔にしっかりと貼り付けることができる。本実施例において、可撓性導電フィルム12は、ヒドロゲルである。ヒドロゲルは、一定の接着性を有し、フレキシブルマスクをヒドロゲルの可撓性導電フィルム12の表面に完全に貼り付けることができ、且つヒドロゲルは、ユーザの皮膚にしっかりと貼り付けることができる。更に、ヒドロゲルは一定の抵抗を有し、導電性能がちょうどよい。可撓性導電フィルム12が自由に交換できる。
【0043】
ステップ三:マスクタイプの美容器具のフレキシブルマスクを可撓性導電フィルムに貼り付ける。
【0044】
可撓性導電フィルムは、ユーザの皮膚とフレキシブルマスクとの間に位置する。フレキシブルマスクにおける第二可撓性層は、可撓性導電フィルムと接触する。第二可撓性層が機能層に対応する箇所に少なくとも一つの開口部が設置され、機能層が露出されるので、機能層は、可撓性導電フィルムと直接に接触し、機能層と可撓性導電フィルムが電気的に接続される。可撓性導電フィルムは、フレキシブルマスクをユーザの皮膚から分離することに用いられ、フレキシブルマスクが皮膚によって汚染されることを防止する。可撓性導電フィルムのコストが安いので、自由に交換することができ、且つ可撓性導電フィルムは、導電性材料であるので、フレキシブルマスクがユーザの皮膚に電気刺激を提供することに影響を与えない。
【0045】
ステップ四:複数の電極における任意の二つの電極の間に電圧を印加し、少なくとも一つの回路を形成し、回路に電流が流れ、電流がユーザの顔の皮膚を流し、ユーザの顔の皮膚を刺激する。
【0046】
マスクタイプの美容器具が使用される時に、機能層とユーザの皮膚は回路が形成され、ユーザの皮膚に電流が流れる。電極1及び電極2、電極2及び電極3、電極3及び電極4、……電極K-1及び電極Kの方式で二つの電極の間に電圧を循環するように印加し、それによって、各二つの電極が対応する二対の機能層又は二つの機能層に循環するように電流を入力し、ユーザの皮膚を循環するように刺激する。各一対の電極は、しばらく電圧を印加した後、しばらく電圧を印加しないで、次に他対の電極に電圧を印加する。各対電極の循環時間は、電圧を印加する時間及び電圧を印加しない時間の合計である。電圧を印加する電圧はニーズに応じて設定することができる。好ましくは、電圧を印加する電圧が20V~36Vであり、電圧の周波数が50Khz~100Khzである。
【0047】
一つの電極が一対の機能層と電気的に接続される時に、二つの電極に電圧を印加すると、二対の機能層に電流を入力することができる。一つの電極が一つの機能層と電気的に接続される時に、二つの電極に電圧を印加すると、二つの機能層に電流を入力することができる。具体的には、一つの電極が一つの機能層と電気的に接続される時に、任意の二つの電極に電圧を印加すると、フレキシブルマスクの左頬区域又は右頬区域に回路を形成し、回路において、電流が順番に外部電源、第一電極、第一電極と電気的に接続される機能層、可撓性導電フィルム、ユーザの顔の皮膚、可撓性導電フィルム、第二電極と電気的に接続される機能層、第二電極を流れ、第一電極と電気的に接続される機能層と第二電極と電気的に接続される機能層は、フレキシブルマスクの同一側に位置する。一つの電極が一対の機能層と電気的に接続される時に、任意の二つの電極に電圧を印加する時に、並列接続される二つの回路を形成する。各々の回路において、電流が順番に外部電源、第一電極、第一電極と電気的に接続される機能層、可撓性導電フィルム、ユーザの顔の皮膚、可撓性導電フィルム、第二電極と電気的に接続される機能層、第二電極を流れる。一つの回路は、フレキシブルマスクの左頬区域に位置し、もう一つの回路は、フレキシブルマスクの右頬区域に位置する。即ち、各回路における二つの機能層がフレキシブルマスクの同一側に位置する。
【0048】
第一実施例のマスクタイプの美容器具を例として説明する。一つの電極が一対の機能層と電気的に接続される時に、電極の番号及び機能層の番号が
図7に示す。同一の電極108と電気的に接続される一対の機能層の番号は、電極108の番号と同じであり、機能層がフレキシブルマスクにある位置によって、左機能層104及び右機能層104に分けられる。コントローラーの機能ボタンを押すと、電極1及び電極2、電極2及び電極3、電極3及び電極4の順序によって循環して、各対の電極108によって、機能層104の間に電圧を印加して、電流を生成し、電流によって循環するように皮膚を刺激する。例えば、電極1と電極2との間に電圧を印加する時に、二つの回路を形成する。第一回路において、電流が順番に電極1、左機能層1、可撓性導電フィルム、ユーザの顔の皮膚、可撓性導電フィルム、左機能層2、電極2を流れる。第二回路において、電流が順番に電極1、右機能層1、可撓性導電フィルム、ユーザの顔の皮膚、可撓性導電フィルム、右機能層2、電極2を流れる。即ち、左頬区域に位置する二つの機能層104と右頬区域に位置する二つの機能層104が並列接続される。同一側に位置する任意の二つの機能層104は、直列接続され、直列接続される二つの機能層104の間に位置するユーザの顔の皮膚に微小の電流を流し、ユーザの顔の皮膚を刺激することを実現する。一つの電極108が一つの機能層104と電気的に接続される時に、フレキシブルマスク10の左頬区域だけ又は右頬区域だけに回路を形成することが理解できる。
【0049】
前記の形成される回路から、可撓性導電フィルム12が一定の抵抗を有するので、回路における電流が可撓性導電フィルム12の厚さの方向に沿ってユーザの皮膚に伝わり、可撓性導電フィルム12の表面に沿って伝わるわけではないことが分かる。
【0050】
図7を参照すると、本実施例において、電極1及び電極2、電極2及び電極3、電極3及び電極4の方式で二つの電極の間に電圧を循環に印加し、二つの電極108を介して、各二つの電極が対応する二対の機能層に循環に電流を入力して、電流によって循環に順に皮膚を刺激する目的を実現するようになる。本実施例において、0.2sを一つのサイクルとして、0.1s間電源オンして、0.1s間電源オフして、このように循環する。各対の電極108の合計通電時間が0.1sであり、合計停留時間が0.1sである。電源オンする0.1s間で、電極108の電圧が20V~36Vで調節して、周波数が90Khzである。
【0051】
本発明の一態様から提供されるマスクタイプの美容器具及びその作動方法は、以下の利点を有する。第一に、マスクタイプの美容器具は、手で支えることなく、ユーザの手を解放して、人間の顔に直接に取り付けることができる。第二に、コントローラーが回路を制御することによって、選択的に顔の皮膚を刺激し、刺激を必要とする位置をより正確に選択でき、顔の非対称性を引き起こすことがない。第三に、フレキシブルマスクをユーザの皮膚に直接に貼り付けることわけではなく、可撓性導電フィルムを中間層として、フレキシブルマスクを可撓性導電フィルムを介して、ユーザの皮膚に貼り付ける。従って、可撓性導電フィルムは、フレキシブルマスクをユーザの皮膚から分離して、フレキシブルマスクが皮膚によって汚染されることを防止する。それによって、フレキシブルマスクが再利用される。可撓性導電フィルムのコストが安いので、自由に交換することができ、且つ可撓性導電フィルムは、導電性材料であるので、フレキシブルマスクがユーザの皮膚に電気刺激を提供することに影響を与えない。
【0052】
また、当業者であれば、本発明の精神の範囲内で他の変更を行うことができる。もちろん、本発明の精神に従ってなされたこれらの変更は、いずれも本発明の保護請求する範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0053】
100 マスクタイプの美容器具
10、20、30 フレキシブルマスク
12 可撓性導電フィルム
40 コントローラー
110 電源接続口
102、202、302 第一可撓性層
104、204、304 機能層
106、206、306 第二可撓性層
108、208、308 電極
1062 開口部