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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023167787
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】ラベルプリンタ
(51)【国際特許分類】
   B41J 3/36 20060101AFI20231116BHJP
【FI】
B41J3/36 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022079247
(22)【出願日】2022-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横山 秀治
【テーマコード(参考)】
2C055
【Fターム(参考)】
2C055CC00
2C055CC01
(57)【要約】
【課題】印字後の台紙の巻き取りとバックフィードとを行う際の、台紙の走行安定性と巻取性とを向上させることができるラベルプリンタを提供する。
【解決手段】実施の形態のラベルプリンタは、台紙に複数のラベルが貼着された長尺状のラベル用紙を前進方向及び後退方向に搬送するプラテンローラ(搬送部)と、ラベル用紙が搬送される過程でラベルに印字を行なうサーマルヘッド(印字部)と、サーマルヘッドを通過したラベル用紙を屈曲させて、台紙から印字後のラベルを剥離する剥離バー(ラベル剥離部)と、巻取軸を回転させることによって、ラベルが剥離された台紙を巻き取る巻取軸(台紙巻取部)と、巻取軸に巻き取られた台紙を押圧して、巻取軸の回転および巻取軸に巻き取られた台紙の移動に従動する従動ローラ(押圧部)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
台紙に複数のラベルが貼着された長尺状のラベル用紙を前進方向及び後退方向に搬送する搬送部と、
前記ラベル用紙が搬送される過程で前記ラベルに印字を行う印字部と、
前記印字部を通過した前記ラベル用紙を屈曲させて、前記台紙から印字後の前記ラベルを剥離するラベル剥離部と、
前記ラベルが剥離された前記台紙を巻取軸に巻き取る台紙巻取部と、
前記巻取軸に巻き取られた前記台紙を押圧して、前記巻取軸の回転および前記巻取軸に巻き取られた前記台紙の移動に従動する押圧部と、
を備えるラベルプリンタ。
【請求項2】
前記押圧部は、前記巻取軸に向かう方向に付勢された支持部材によって支持される、
請求項1に記載のラベルプリンタ。
【請求項3】
巻き取られた前記台紙は、前記押圧部と前記巻取軸とに挟持される、
請求項1または請求項2に記載のラベルプリンタ。
【請求項4】
前記押圧部は、
前記台紙の押圧を解除した状態を保持する押圧解除部を備える、
請求項1または請求項2に記載のラベルプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ラベルプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
ラベル用紙に印字を行うプリンタ装置は、剥離ユニットによって台紙と分離されたラベルを排出する。また、プリンタ装置は、印字後の台紙を巻取軸に巻き取るとともに、次のラベルの印字開始位置まで戻す、いわゆるバックフィードを行っている(例えば、特許文献1)。
【0003】
しかしながら、このようなプリンタ装置にあっては、台紙の巻取量が多い場合にバックフィードを行うと、巻き戻された台紙に撓みが発生してしまっていた。また、バックフィードした後で再度巻き取りを行うと、撓みが発生した台紙が巻取軸に綺麗に巻き取られないおそれがあり、最悪の場合、台紙が脱輪して巻き取りが正常に行えなくなるおそれがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、印字後の台紙の巻き取りとバックフィードとを行う際の、台紙の走行安定性と巻取性とを向上させることができるラベルプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のラベルプリンタは、搬送部と、印字部と、ラベル剥離部と、台紙巻取部と、押圧部とを備える。搬送部は、台紙に複数のラベルが貼着された長尺状のラベル用紙を前進方向及び後退方向に搬送する。印字部は、ラベル用紙が搬送される過程でラベルに印字を行なう。ラベル剥離部は、印字部を通過したラベル用紙を屈曲させて、台紙から印字後のラベルを剥離する。台紙巻取部は、ラベルが剥離された台紙を巻取軸に巻き取る。押圧部は、巻取軸に巻き取られた台紙を押圧して、巻取軸の回転および巻取軸に巻き取られた台紙の移動に従動する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、実施の形態に係るラベルプリンタの概略構造の一例を示す断面図である。
図2A図2Aは、実施の形態に係るラベルプリンタが、印字動作を行っている様子の一例を示す断面図である。
図2B図2Bは、実施の形態に係るラベルプリンタが、印字されたラベルの剥離動作を行っている様子の一例を示す断面図である。
図2C図2Cは、実施の形態に係るラベルプリンタが、バックフィードを行っている様子の一例を示す断面図である。
図3A図3Aは、従動ローラの一例を示す外観斜視図である。
図3B図3Bは、従動ローラが、巻取軸に巻き取られた台紙に当接している状態の一例を示す側面図である。
図3C図3Cは、従動ローラが退避した状態の一例を示す側面図である。
図4A図4Aは、比較例のラベルプリンタが、巻き取った台紙の量が少ない場合にバックフィードを行った際の、台紙の挙動の一例を示す図である。
図4B図4Bは、比較例のラベルプリンタが、巻き取った台紙の量が多い場合にバックフィードを行った際の、台紙の挙動の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(実施の形態)
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係るラベルプリンタについて詳細に説明する。
【0008】
(ラベルプリンタの全体構成)
図1を用いて、実施の形態に係るラベルプリンタ10の概略構成を説明する。図1は、実施の形態に係るラベルプリンタの概略構造の一例を示す図である。
【0009】
ラベルプリンタ10は、筐体11の内部に、印字用紙の一例であるラベル用紙13をロール状に巻回したラベルロール12を内包する。そして、ラベルプリンタ10は、ラベルロール12からラベル用紙13を引き出しながら印字を行う。
【0010】
ラベル用紙13は、台紙15にラベル14が貼付された状態でロール状に巻回されている。ラベルロール12から引き出されたラベル用紙13は、プラテンローラ17とサーマルヘッド16との間に挟持された状態で、排紙口19に向けて搬送される。このとき、印字面であるラベル14がサーマルヘッド16側に位置する。プラテンローラ17は、ステッピングモータ等の非図示のモータによって回転駆動される。プラテンローラ17は、図1における反時計回りに回転することによって、ラベル用紙13を前進方向に搬送する。また、プラテンローラ17は、図1における時計回りに回転することによって、ラベル用紙13を後退方向に搬送する。プラテンローラ17は、本開示における搬送部の一例である。
【0011】
サーマルヘッド16は、複数個の発熱体を整列させた構造を有し、印字パターンに対応する発熱体を発熱させることによって、サーマルヘッド16とプラテンローラ17とで挟持したラベル用紙13が搬送される過程でラベル14に印字を行う。サーマルヘッド16は、本開示における印字部の一例である。なお、ラベルプリンタ10は、サーマルヘッド16とラベル用紙13との間に、非図示のインクリボンを挟持させて、サーマルヘッド16によって加熱させたインクリボンのインクをラベル14に転写することによって印字を行う方式であってもよい。
【0012】
ラベル14の裏面側は粘着層になっており、ラベル14は、当該粘着層によって台紙15に貼付されている。印字が完了したラベル用紙13は、剥離バー18において、ラベル14と台紙15とに分離される。剥離バー18は、互いに鋭角で交差する2枚の面を有するV字形状の柱状部材である。剥離バー18は、Y軸に沿って設置される。印字が完了したラベル用紙13は、剥離バー18で鋭角に折り返される。このとき、屈曲したラベル用紙13から、ラベル14が剥離される。剥離バー18は、本開示におけるラベル剥離部の一例である。
【0013】
このようにして台紙15から剥離されたラベル14は、排紙口19から排出される。
【0014】
また、ラベル14が剥離された台紙15は、ピンチローラ21に架け渡されて、非図示のモータで回転駆動される巻取軸22に巻き取られる。巻取軸22は、本開示における台紙巻取部の一例である。
【0015】
巻取軸22に巻き取られた台紙15は、従動ローラ23によって押圧される。従動ローラ23は、矢印Aの方向に付勢された支持部材24の先端に、回転自在に取り付けられている。従動ローラ23は、巻取軸22に巻き取られた台紙15を押圧して、巻取軸22の回転および巻取軸22に巻き取られた台紙15の移動に従動する。従動ローラ23は、本開示における押圧部の一例である。
【0016】
支持部材24は、回動軸25の周りに、図1のXZ平面内で回転する。回動軸25には、例えば、非図示のトーションばねが設置されており、支持部材24は、このトーションばねによって、矢印Aの方向に付勢されている。
【0017】
(ラベル用紙および台紙の搬送構造)
図2A図2B図2Cを用いて、ラベルプリンタ10におけるラベル用紙13および台紙15の搬送構造を説明する。図2Aは、実施の形態に係るラベルプリンタが、印字動作を行っている様子の一例を示す断面図である。図2Bは、実施の形態に係るラベルプリンタが、印字されたラベルの剥離動作を行っている様子の一例を示す断面図である。図2Cは、実施の形態に係るラベルプリンタが、バックフィードを行っている様子の一例を示す断面図である。
【0018】
ラベルプリンタ10は、印字動作を行う際に、プラテンローラ17を回転駆動する非図示のモータを動作させることによって、プラテンローラ17を矢印Bの方向、つまり、図2Aにおける反時計回りに回転させる。これによって、ラベルロール12から引き出されたラベル用紙13は、ピンチローラ20に架け渡されて、矢印Dの方向に搬送される。そして、ラベルプリンタ10は、サーマルヘッド16とプラテンローラ17とで挟持されたラベル14に印字を行う。
【0019】
このとき、巻取軸22を回転駆動する非図示のモータと、プラテンローラ17を回転駆動する非図示のモータとは、同時に回転する。つまり、巻取軸22は、矢印Cの方向、つまり、図2Aにおける反時計回りに回転する。これによって、ラベル用紙13からラベル14が剥離された台紙15は、ピンチローラ21に架け渡されて、矢印Eの方向に搬送され、巻取軸22に巻き取られる。なお、ラベル用紙13を矢印Dの方向に搬送して、台紙15を矢印Eの方向に搬送することを、前進方向に搬送すると呼ぶことにする。
【0020】
このとき、プラテンローラ17を回転駆動するモータの駆動回路(非図示)と、巻取軸22を回転駆動するモータの駆動回路(非図示)とは、互いに同期して動作する。
【0021】
巻取軸22に巻き取られた台紙15は、支持部材24の先端に支持された従動ローラ23によって、巻取軸22に向かう方向に押圧されている。そのため、台紙15は、巻取軸22に安定して巻き取られる。
【0022】
印字が完了したラベル14を含むラベル用紙13は、図2Bに示す矢印Dの方向に搬送されて、剥離バー18の位置で鋭角的に向きを変える。このとき、ラベル14がラベル用紙13から剥離される。剥離されたラベル14は、矢印Fの方向に押し出されて、排紙口19(図1参照)から排紙される。
【0023】
ラベル14の剥離が完了した後、ラベルプリンタ10は、図2Cに示すように、台紙15およびラベル用紙13を、印字中とは逆向きに搬送する、いわゆるバックフィードを行う。バックフィードは、次に印字するラベル14の先端を、サーマルヘッド16の上流側まで引き戻すために行われる。
【0024】
このとき、プラテンローラ17を回転駆動する非図示のモータと、巻取軸22を回転駆動する非図示のモータとは、同時に回転する。そして、プラテンローラ17と巻取軸22とを、それぞれ図2Cにおける時計回りに回転させる。すなわち、プラテンローラ17は矢印Gの向きに回転して、巻取軸22は矢印Hの向きに回転する。
【0025】
プラテンローラ17と巻取軸22との回転によって、台紙15は矢印Iの方向に搬送されて、ラベル用紙13は矢印Jの方向に搬送される。なお、バックフィードを行う際の搬送量は、ラベル用紙13に貼付されたラベル14のサイズと、隣接するラベル14の間隔と、サーマルヘッド16から剥離バー18までの距離とに応じて、適宜設定される。また、バックフィードを行う際の巻取軸22の回転量は、台紙15の巻取量によらずに一定とする。なお、バックフィードを行うことによって、台紙15を矢印Iの方向に搬送して、ラベル用紙13を矢印Jの方向に搬送することを、後退方向に搬送すると呼ぶことにする。
【0026】
なお、ラベル用紙13および台紙15を、前進方向および後退方向に搬送する際に、プラテンローラ17を回転駆動するモータと、巻取軸22を回転駆動するモータとは同時に回転させると説明したが、完全に同時に回転させる必要はなく、ラベル用紙13および台紙15に、必要以上に大きい張力が作用しなければよい。
【0027】
具体的には、ラベル用紙13および台紙15を前進方向に搬送させる際には、先にプラテンローラ17を回転させてから、若干遅れて巻取軸22を回転させてもよい。また、ラベル用紙13および台紙15を後退方向に搬送する際には、先に巻取軸22を回転させてから、若干遅れてプラテンローラ17を回転させてもよい。
【0028】
(従動ローラの構造)
図3A図3B図3Cを用いて、従動ローラ23の構造を説明する。図3Aは、従動ローラの一例を示す外観斜視図である。図3Bは、従動ローラが、巻取軸に巻き取られた台紙に当接している状態の一例を示す側面図である。図3Cは、従動ローラが退避した状態の一例を示す側面図である。
【0029】
図3A図3Bに示すように、従動ローラ23は、支持部材24の先端にY軸に沿って設置された回転軸27の周りに、自由に回転可能に設置されている。支持部材24は、X軸方向に延設されて、回転軸27と反対側の端部に、Y軸に沿う回動軸25が設置されている。回動軸25の両端は、筐体11の底面に立設する、X軸に沿う一対の取付部材26に回動可能に固定されている。回動軸25の周りには、非図示のトーションばねが設置されており、支持部材24と従動ローラ23とは、当該トーションばねによって、Z軸正側に向かって付勢されている。
【0030】
取付部材26のX軸負側には、薄板状の突当部材30が設置されている。突当部材30のY軸負側は、取付部材26の側面に固定されている。突当部材30のY軸正側は、X軸正側に曲げられて、解除レバー32が形成されている。即ち、突当部材30と解除レバー32とは、Y軸負側が固定された片持ち梁を形成する。
【0031】
突当部材30には、図3Aに示す開口部31が形成されている。ラベルプリンタ10の操作者が支持部材24をZ軸負方向に押下した際に、突当部材30には、支持部材24のZ軸負側の面が突き当たる。このとき、支持部材24のZ軸負側の面に設置された突起部28(図3B参照)が、開口部31と係合する。これによって、図3Cに示すように、従動ローラ23と巻取軸22とが当接しない状態、即ち台紙15の押圧を解除した状態を保持する。なお、突起部28および開口部31は、本開示における押圧解除部の一例である。
【0032】
このように、従動ローラ23を、巻取軸22と当接しない状態で保持することによって、巻取軸22に巻き取られた台紙15の取り外しと、台紙15の巻取軸22への取り付けを容易に行うことができる。
【0033】
また、ラベルプリンタ10の操作者は、解除レバー32を矢印Kの方向に押下することによって、薄板状の突当部材30を矢印Lの方向に撓ませることができる。この操作によって、開口部31と突起部28との係合が解除されて、従動ローラ23は、回動軸25の周りの前記した付勢力によって、巻取軸22と当接する状態に戻る。
【0034】
(比較例の動作説明)
図4A図4Bを用いて、比較例である従来のラベルプリンタにおけるバックフィードの動作を説明する。図4Aは、比較例のラベルプリンタが、巻き取った台紙の量が少ない場合にバックフィードを行った際の、台紙の挙動の一例を示す図である。図4Bは、比較例のラベルプリンタが、巻き取った台紙の量が多い場合にバックフィードを行った際の、台紙の挙動の一例を示す図である。
【0035】
図4Aに示すように、巻取軸22に巻き取られた台紙15の量が少ない場合、巻取軸22の径が小さいため、プラテンローラ17による台紙15のバックフィード量と、巻取軸22による台紙15のバックフィード量とは大差がない。したがって、バックフィードされた台紙15が大きく撓むことはない。
【0036】
一方、図4Bに示すように、巻取軸22に巻き取られた台紙15の量が多い場合、図4Aの場合と巻取軸22の巻取角度は同じであっても、台紙15の巻取量が多いことによって、プラテンローラ17による台紙15のバックフィード量に対して、巻取軸22のバックフィード量が大きくなるため、巻き戻された台紙15に撓みが発生する。撓んだ台紙15は、再度巻き取りを行うとき(台紙15を前進方向に搬送するとき)には撓みが解消される。しかし、巻取軸22に対して綺麗に巻かれるように撓みが解消できれば問題ないが、撓んだ台紙15にねじれが発生するおそれがある。また、些細な外的要因で巻取時の整合性が悪化し、最悪の場合、台紙15が脱輪してしまうおそれがある。台紙15が脱輪してしまうと、巻き取りが正常に行うことができないため、紙詰まり(ジャム)が発生して、印刷動作を継続することができないおそれがある。
【0037】
前記した本実施の形態のラベルプリンタ10は、図1に示したように、巻取軸22に巻き取られた台紙15を押圧する従動ローラ23を備えることによって、このような従来のラベルプリンタの問題を解決することができる。
【0038】
(実施の形態の作用効果)
以上説明したように、実施の形態のラベルプリンタ10は、台紙15に複数のラベル14が貼着された長尺状のラベル用紙13を前進方向及び後退方向に搬送するプラテンローラ17(搬送部)と、ラベル用紙13が搬送される過程でラベル14に印字を行なうサーマルヘッド16(印字部)と、サーマルヘッド16を通過したラベル用紙13を屈曲させて、台紙15から印字後のラベル14を剥離する剥離バー18(ラベル剥離部)と、巻取軸22を回転させることによって、ラベル14が剥離された台紙15を巻き取る巻取軸22(台紙巻取部)と、巻取軸22に巻き取られた台紙15を押圧して、巻取軸22の回転および巻取軸22に巻き取られた台紙15の移動に従動する従動ローラ23(押圧部)と、を備える。したがって、印字後の台紙15の巻き取りとバックフィードとを行う際の、台紙15の走行安定性と巻取性とを向上させることができる。
【0039】
また、実施の形態のラベルプリンタ10において、従動ローラ23(押圧部)は、巻取軸22に向かう方向に付勢された支持部材24によって支持される。したがって、バックフィードを行った際に、台紙15の撓みの発生を防止することができる。
【0040】
また、実施の形態のラベルプリンタ10において、巻き取られた台紙15は、従動ローラ23(押圧部)と巻取軸22とに挟持される。したがって、台紙15の走行安定性を高めることができる。
【0041】
また、実施の形態のラベルプリンタ10において、従動ローラ23(押圧部)は、台紙15の押圧を解除した状態を保持する突起部28および開口部31(押圧解除部)を備える。したがって、巻取軸22に巻き取られた台紙15を取り除く作業と、巻取軸22に新しい台紙15を取り付ける作業とを容易に行うことができる。
【0042】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0043】
10 ラベルプリンタ
11 筐体
12 ラベルロール
13 ラベル用紙
14 ラベル
15 台紙
16 サーマルヘッド(印字部)
17 プラテンローラ(搬送部)
18 剥離バー(ラベル剥離部)
19 排紙口
20,21 ピンチローラ
22 巻取軸(台紙巻取部)
23 従動ローラ(押圧部)
24 支持部材
25 回動軸
26 取付部材
27 回転軸
28 突起部(押圧解除部)
30 突当部材
31 開口部(押圧解除部)
32 解除レバー
【先行技術文献】
【特許文献】
【0044】
【特許文献1】特開2012-51736号公報
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B