(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023168164
(43)【公開日】2023-11-24
(54)【発明の名称】口腔用組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 8/34 20060101AFI20231116BHJP
A61Q 11/00 20060101ALI20231116BHJP
A61K 8/35 20060101ALI20231116BHJP
【FI】
A61K8/34
A61Q11/00
A61K8/35
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022079854
(22)【出願日】2022-05-13
(71)【出願人】
【識別番号】000106324
【氏名又は名称】サンスター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】大島 由行
(72)【発明者】
【氏名】石川 真実
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA121
4C083AB032
4C083AB171
4C083AB172
4C083AB212
4C083AB222
4C083AB242
4C083AB281
4C083AB282
4C083AB312
4C083AB322
4C083AB472
4C083AC102
4C083AC112
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC131
4C083AC132
4C083AC301
4C083AC302
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4C083AC432
4C083AC442
4C083AC472
4C083AC481
4C083AC482
4C083AC542
4C083AC582
4C083AC612
4C083AC691
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4C083AC712
4C083AC781
4C083AC782
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4C083AC851
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4C083AC861
4C083AC862
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4C083AD041
4C083AD042
4C083AD092
4C083AD212
4C083AD222
4C083AD242
4C083AD262
4C083AD282
4C083AD302
4C083AD352
4C083AD531
4C083AD532
4C083AD572
4C083AD661
4C083BB01
4C083BB44
4C083BB48
4C083BB55
4C083CC41
4C083EE06
4C083EE31
(57)【要約】
【課題】苦味や収斂感を有する殺菌剤による吐きだし後の不快感、違和感を抑制し、使用感に優れた口腔用組成物を提供する。
【解決手段】界面活性剤、研磨剤、湿潤剤、高甘味度甘味料、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、香料成分の少なくとも1種類以上を含有し、前記香料成分が、メントール、メントン、シネオール、清涼化剤からなる群より選ばれる1種又は2種以上であり、さらにその他香料成分を含有する、口腔用組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
界面活性剤、研磨剤、湿潤剤、高甘味度甘味料、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、香料成分の少なくとも1種類以上を含有し、前記香料成分が、メントール、メントン、シネオール、清涼化剤からなる群より選ばれる1種又は2種以上であり、さらにその他香料成分を含有する、口腔用組成物。
【請求項2】
前記界面活性剤が、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルタウリン塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸モノグリセライド硫酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルグリコシド、セバシン酸ジエチル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N-アシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン、N-アルキルアミノエチルグリシンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
前記研磨剤が、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水和物、リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ酸、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイトからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
前記湿潤剤が、ソルビット、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3―ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチット、パラチニット、ポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項5】
前記高甘味度甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、スクラロース、ステビア、グリチルリチン、グリチルリチン酸ジカリウム、フィロズルチン、ソーマチン、ネオテーム、アリテームからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項6】
前記殺菌剤が、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン等のカチオン性殺菌剤、酢酸dl-α-トコフェロール、コハク酸トコフェロール、またはニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類、ドデシルジアミノエチルグリシンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項7】
前記防腐剤が、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項8】
前記pH調整剤が、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、グリセロリン酸、酢酸、硝酸、またはこれらの化学的に可能な塩や水酸化ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項9】
前記清涼化剤が、2-(4-メチルフェノキシ)-N-(1H-ピラゾール-3-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)アセトアミド、N-エチル-p-メンタン-3-カルボキサミド、エチル3-(ρ-メンタン-カルボキサミド)アセテート、N-(4-メトキシフェニル)-ρ-メンタン-3-カルボキサミド、2-イソプロピル-N,2,3-トリメチルブチルアミド、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミド、N-(2-(2-ピリジニル)エチル)-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド、メンチルラクテート、3-メントキシプロパン-1,2-ジオール、メンチル-3-ヒドロキシブチレートからなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項1から8のいずれか1項に記載の口腔用組成物
【請求項10】
前記その他香料成分が、ミント系香料、フルーツ系香料、フローラル系香料、シトラス系香料、ハーバル系香料、スパイス系香料、及び清涼化剤からなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項9に記載の口腔用組成物。
【請求項11】
前記ミント系香料が、ペパーミント、スペアミント、薄荷油、メントール、及びアネトールからなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項10に記載の口腔用組成物。
【請求項12】
前記フルーツ系香料が、メチルサリシレート、メチルアンソラニレート、エチルアセテート、エチルプロピオネート、エチル2―メチルアセテート、エチルブチレート、エチルバレレート、エチルイソバレレート、エチル2-メチルブチレート、エチルヘキサノエート、エチルアセトアセテート、エチルレブリネート、プロピルアセテート、プロピルプロピオネート、プロピルバレレート、イソブチルアセテート、アミルアセテート、イソアミルアセテート、ヘキシルアセテート、trans-2-ヘキセニルアセテート、cis-3-ヘキセニルアセテート、cis-3-ヘキセニルブチレート、シトロネリルアセテート、スチラリルアセテート、ヘキサノール、cis-3-ヘキセノール、trans-2-ヘキサノール、リナロール、フェニルエチルアルコール、アセトアルデヒド、ヘキサナール、trans-2-ヘキセナール、cis-6-ノネナール、2,6-ノナジエナール、メロナール、ベンズアルデヒド、バニリン、酪酸、ヘキサン酸、オクタン酸、2-メチル酪酸、イオノン、γ-デカラクトン、δ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、δ-ウンデカラクトン、ラズベリーケトン、ダマスコン、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、エストラゴール、及びジメチルスルファイドからなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項10に記載の口腔用組成物。
【請求項13】
前記フローラル系香料が、ベンジルアセテート、ゲラニルアセテート、リナロール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、フェニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、オイゲノール、オクタナール、ノナナール、シトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、α-ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘリオトロピン、イオノン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、へディオン、cis-ジャスモン、ダマセノン、メチル-β-ナフチルケトン、インドール、オレンジフラワー、ペチグレン、ジャスミン、イランイラン、ゼラニウム、チュベローズ、バイオレット、ミモザ、及びローズからなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項10に記載の口腔用組成物。
【請求項14】
前記シトラス系香料が、メチルアンソラニレート、オクチルアセテート、デシルアセテート、リナリルアセテート、ゲラニルアセテート、ターピニルアセテート、オクタノール、デカノール、リナロール、ゲラニオール、ターピネオール、ヘキサナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、シトラール、ヌートカトン、リモネン、ミルセン、γ-ターピネン、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、レモン、ライム、又はオレンジフラワーからなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項10に記載の口腔用組成物。
【請求項15】
前記ハーバル系香料が、メチルサリシレート、リナリルアセテート、メンチルアセテート、リナロール、ターピネオール、ボルネオール、チモール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ビサボロール、アニスアルデヒド、ヘリオナール、ペリラアルデヒド、アンジェリカラクトン、カンファー、カルボン、エストラゴール、メントフラン、シネオール、カリオフィレン、ツヨン、アンジェリカ、ウィンターグリーン、エストラゴン、カモミール、キュベバ、クラリセージ、シトロネラ、ジュニパーベリー、セージ、セロリ、タバナ、バジル、フェンネル、ベイ、ペリラ、マジョラム、ユーカリ、ラバンジン、ラベンダー、レモングラス、ローズマリー、ローレル、アニス、タイム、又はディルからなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項10に記載の口腔用組成物。
【請求項16】
前記スパイス系香料が、メチルサリシレート、ベンジルサリシレート、リナロール、ターピネオール、シンナミックアルコール、オイゲノール、チモール、メチルオイゲノール、ビサボロール、シンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、シネオール、リモネン、γ-ターピネン、カルダモン、キャラウェイ、クミン、クローブ、コリアンダー、シナモン、ジンジャー、ディル、ナツメグ、バニラ、ピメントベリー、ペッパー、又はミルラからなる群より選択される1種又は2種以上である、請求項10に記載の口腔用組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は口腔用組成物に関し、より具体的には殺菌剤、清涼化剤、及び香料成分を含有し、使用後に苦味や甘味が口腔内に残ることによる使用感の低下を抑制した口腔用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
歯磨剤や液体歯磨き剤等の口腔用組成物に一般的に配合される殺菌剤や抗炎症剤、金属塩や界面活性剤の中には苦味や収斂感を有している成分が多く存在する。これらの成分を含有する口腔用組成物を使用すると、吐きだした後も苦味、収斂感が口腔内に残り、使用後の印象が悪くなることがしばしば生じる。
【0003】
従来、吐きだし後の苦味や収斂感を抑制するために高甘味度甘味剤を配合する事が知られている。しかし、これら高甘味度甘味料を多量に配合した場合、苦味や収斂感は感じにくくなるものの、甘味が口腔内に残る事で違和感や不快感を生じることになり、使用感としては好ましくない。このような不快な甘味に対して、さらにメントール等を配合することで、吐きだし後の苦味及び甘味の両方を抑制することができるが、多量に配合すると口腔内に刺激や苦味が発生するという問題が生じる。このように、苦味や収斂感を有する成分を含有する口腔用組成物に対して高甘味度甘味料とメントールを配合するだけでは、使用感の改善が十分ではなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
苦味や収斂感を有する殺菌剤による吐きだし後の不快感、違和感を抑制し、使用感に優れた口腔用組成物を提供する
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、驚くべきことに、苦味や収斂感を有する成分に対して、高甘味度甘味料、殺菌剤、清涼化剤、及び香料成分を適切なバランスにて配合することで、吐きだし後の使用感が改善されることを見出した。
【0006】
本発明は、例えば以下に記載の発明を包含する。
項1.
界面活性剤、研磨剤、湿潤剤、高甘味度甘味料、殺菌剤、防腐剤、pH調整剤、香料成分の少なくとも1種類以上を含有し、前記香料成分が、メントール、メントン、シネオール、清涼化剤からなる群より選ばれる1種又は2種以上であり、さらにその他香料成分を含有する、口腔用組成物。
項2.
前記界面活性剤が、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルタウリン塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸モノグリセライド硫酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルグリコシド、セバシン酸ジエチル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N-アシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン、N-アルキルアミノエチルグリシンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する項1に記載の口腔用組成物。
項3.
前記研磨剤が、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水和物、リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ酸、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイトからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する項1に記載の口腔用組成物。
項4.
前記湿潤剤が、ソルビット、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3―ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチット、パラチニット、ポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する項1に記載の口腔用組成物。
項5.
前記高甘味度甘味料が、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、スクラロース、ステビア、グリチルリチン、グリチルリチン酸ジカリウム、フィロズルチン、ソーマチン、ネオテーム、アリテームからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する項1に記載の口腔用組成物。
項6.
前記殺菌剤が、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン等のカチオン性殺菌剤、酢酸dl-α-トコフェロール、コハク酸トコフェロール、またはニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類、ドデシルジアミノエチルグリシンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1に記載の口腔用組成物。
項7.
前記防腐剤が、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する項1に記載の口腔用組成物。
項8.
pH調整剤が、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、グリセロリン酸、酢酸、硝酸、またはこれらの化学的に可能な塩や水酸化ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する項1に記載の口腔用組成物。
項9.
前記清涼化剤が、2-(4-メチルフェノキシ)-N-(1H-ピラゾール-3-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)アセトアミド、N-エチル-p-メンタン-3-カルボキサミド、エチル3-(ρ-メンタン-カルボキサミド)アセテート、N-(4-メトキシフェニル)-ρ-メンタン-3-カルボキサミド、2-イソプロピル-N,2,3-トリメチルブチルアミド、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミド、N-(2-(2-ピリジニル)エチル)-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド、メンチルラクテート、3-メントキシプロパン-1,2-ジオール、メンチル-3-ヒドロキシブチレートからなる群より選択される1種又は2種以上である、項1から8のいずれか1項に記載の口腔用組成物
項10.
前記その他香料成分が、ミント系香料、フルーツ系香料、フローラル系香料、シトラス系香料、ハーバル系香料、スパイス系香料、及び清涼化剤からなる群より選択される1種又は2種以上である、項9に記載の口腔用組成物。
項11.
前記ミント系香料が、ペパーミント、スペアミント、薄荷油、メントール、及びアネトールからなる群より選択される1種又は2種以上である、項10に記載の口腔用組成物。
項12.
前記フルーツ系香料が、メチルサリシレート、メチルアンソラニレート、エチルアセテート、エチルプロピオネート、エチル2―メチルアセテート、エチルブチレート、エチルバレレート、エチルイソバレレート、エチル2-メチルブチレート、エチルヘキサノエート、エチルアセトアセテート、エチルレブリネート、プロピルアセテート、プロピルプロピオネート、プロピルバレレート、イソブチルアセテート、アミルアセテート、イソアミルアセテート、ヘキシルアセテート、trans-2-ヘキセニルアセテート、cis-3-ヘキセニルアセテート、cis-3-ヘキセニルブチレート、シトロネリルアセテート、スチラリルアセテート、ヘキサノール、cis-3-ヘキセノール、trans-2-ヘキサノール、リナロール、フェニルエチルアルコール、アセトアルデヒド、ヘキサナール、trans-2-ヘキセナール、cis-6-ノネナール、2,6-ノナジエナール、メロナール、ベンズアルデヒド、バニリン、酪酸、ヘキサン酸、オクタン酸、2-メチル酪酸、イオノン、γ-デカラクトン、δ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、δ-ウンデカラクトン、ラズベリーケトン、ダマスコン、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、エストラゴール、及びジメチルスルファイドからなる群より選択される1種又は2種以上である、項10に記載の口腔用組成物。
項13.
前記フローラル系香料が、ベンジルアセテート、ゲラニルアセテート、リナロール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、フェニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、オイゲノール、オクタナール、ノナナール、シトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、α-ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘリオトロピン、イオノン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、へディオン、cis-ジャスモン、ダマセノン、メチル-β-ナフチルケトン、インドール、オレンジフラワー、ペチグレン、ジャスミン、イランイラン、ゼラニウム、チュベローズ、バイオレット、ミモザ、及びローズからなる群より選択される1種又は2種以上である、項10に記載の口腔用組成物。
項14.
前記シトラス系香料が、メチルアンソラニレート、オクチルアセテート、デシルアセテート、リナリルアセテート、ゲラニルアセテート、ターピニルアセテート、オクタノール、デカノール、リナロール、ゲラニオール、ターピネオール、ヘキサナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、シトラール、ヌートカトン、リモネン、ミルセン、γ-ターピネン、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、レモン、ライム、又はオレンジフラワーからなる群より選択される1種又は2種以上である、項10に記載の口腔用組成物。
項15.
前記ハーバル系香料が、メチルサリシレート、リナリルアセテート、メンチルアセテート、リナロール、ターピネオール、ボルネオール、チモール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ビサボロール、アニスアルデヒド、ヘリオナール、ペリラアルデヒド、アンジェリカラクトン、カンファー、カルボン、エストラゴール、メントフラン、シネオール、カリオフィレン、ツヨン、アンジェリカ、ウィンターグリーン、エストラゴン、カモミール、キュベバ、クラリセージ、シトロネラ、ジュニパーベリー、セージ、セロリ、タバナ、バジル、フェンネル、ベイ、ペリラ、マジョラム、ユーカリ、ラバンジン、ラベンダー、レモングラス、ローズマリー、ローレル、アニス、タイム、又はディルからなる群より選択される1種又は2種以上である、項10に記載の口腔用組成物。
項16.
前記スパイス系香料が、メチルサリシレート、ベンジルサリシレート、リナロール、ターピネオール、シンナミックアルコール、オイゲノール、チモール、メチルオイゲノール、ビサボロール、シンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、シネオール、リモネン、γ-ターピネン、カルダモン、キャラウェイ、クミン、クローブ、コリアンダー、シナモン、ジンジャー、ディル、ナツメグ、バニラ、ピメントベリー、ペッパー、又はミルラからなる群より選択される1種又は2種以上である、項10に記載の口腔用組成物。
【発明の効果】
【0007】
苦味や収斂感を有する成分を含有しても、吐きだし後の使用感に優れた口腔用組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。なお、本発明は口腔用組成物、特に、苦味や収斂感を有する成分に対して、高甘味度甘味料、香料成分を含む口腔用組成物等を好ましく包含するが、これらに限定されるわけではなく、本発明は本明細書に開示され当業者が認識できる全てを包含する。
【0009】
本発明で用いられる高甘味度甘味料は、ショ糖の数十倍~数千倍の甘味度を有している甘味料のことであり、例えば、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、スクラロース、ステビア、グリチルリチン、グリチルリチン酸ジカリウム、フィロズルチン、ソーマチン、ネオテーム、アリテームなどが挙げられる。これらの高甘味度甘味料は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。その配合量は、通常、組成物全量に対して0.01~1質量%である。
【0010】
本発明で用いられる殺菌剤としては、例えば、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン等のカチオン性殺菌剤、酢酸dl-α-トコフェロール、コハク酸トコフェロール、またはニコチン酸トコフェロール等のビタミンE類、ドデシルジアミノエチルグリシン等の両性殺菌剤、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール等の非イオン性殺菌剤などが挙げられる。その配合量は、通常、組成物全量に対して0.01~1質量%である。
【0011】
本発明で用いられる清涼化剤は、口腔用組成物に清涼感を強化、持続する観点から、l-メントール以外にそれと異なる合成の清涼化剤が配合することが望ましい。その清涼化剤は、2-(4-メチルフェノキシ)-N-(1H-ピラゾール-3-イル)-N-(チオフェン-2-イルメチル)アセトアミド、N-エチル-p-メンタン-3-カルボキサミド、エチル3-(ρ-メンタン-カルボキサミド)アセテート、N-(4-メトキシフェニル)-ρ-メンタン-3-カルボキサミド、2-イソプロピル-N,2,3-トリメチルブチルアミド、N-(4-シアノメチルフェニル)-p-メンタンカルボキサミド、N-(2-(2-ピリジニル)エチル)-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド、メンチルラクテート、3-メントキシプロパン-1,2-ジオール、メンチル-3-ヒドロキシブチレートなどが挙げられる。これらの清涼化剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。その配合量は、通常、組成物全量に対して0.000001~0.1質量%である。
【0012】
本発明の口腔用組成物には、殺菌剤由来の苦み、及び収斂味、あるいは高甘味度甘味料が口腔内に残ることによる甘味をマスキングするための香料が配合される。このための香料としては、香りが強いものが好適であり、例えばスパイス系香料やハーブ系香料が挙げられる。またさらに、口腔用組成物の全体的な香味が良好であることを感じさせるために、特に香り立ちが早く、軽くてさわやかな感じを与える香料としてミント系香料、シトラス系香料、フルーツ系香料、フローラル系香料が挙げられる。なお、各香料は、自然物からの抽出物あるいは合成等によって得ることができ、また、各香料会社から購入して用いてもよい。また、各香料は1種又は2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0013】
本発明で用いられるミント系香料としては、ペパーミント、スペアミント、薄荷油、メントール、アネトール、メントン、カルボンなどが挙げられる。
【0014】
本発明で用いられるフルーツ系香料としては、メチルサリシレート、メチルアンソラニレート、エチルアセテート、エチルプロピオネート、エチル2―メチルアセテート、エチルブチレート、エチルバレレート、エチルイソバレレート、エチル2-メチルブチレート、エチルヘキサノエート、エチルアセトアセテート、エチルレブリネート、プロピルアセテート、プロピルプロピオネート、プロピルバレレート、イソブチルアセテート、アミルアセテート、イソアミルアセテート、ヘキシルアセテート、trans-2-ヘキセニルアセテート、cis-3-ヘキセニルアセテート、cis-3-ヘキセニルブチレート、シトロネリルアセテート、スチラリルアセテート、ヘキサノール、cis-3-ヘキセノール、trans-2-ヘキサノール、リナロール、フェニルエチルアルコール、アセトアルデヒド、ヘキサナール、trans-2-ヘキセナール、cis-6-ノネナール、2,6-ノナジエナール、メロナール、ベンズアルデヒド、バニリン、酪酸、ヘキサン酸、オクタン酸、2-メチル酪酸、イオノン、γ-デカラクトン、δ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、δ-ウンデカラクトン、ラズベリーケトン、ダマスコン、フラネオール、マルトール、エチルマルトール、エストラゴール、ジメチルスルファイド、イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ピーチ、アプリコット、パイナップル、リンゴ、メロン、スイカ、バナナ、マンゴーなどが挙げられる。
【0015】
本発明で用いられるフローラル系香料としては、ベンジルアセテート、ゲラニルアセテート、リナロール、シトロネロール、ゲラニオール、ネロール、フェニルエチルアルコール、シンナミックアルコール、オイゲノール、オクタナール、ノナナール、シトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、α-ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘリオトロピン、イオノン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、へディオン、cis-ジャスモン、ダマセノン、メチル-β-ナフチルケトン、インドール、オレンジフラワー、ペチグレン、ジャスミン、イランイラン、ゼラニウム、チュベローズ、バイオレット、ミモザ、ローズ、スズラン、ライラック、カーネーション、ガーデニアなどが挙げられる。
【0016】
本発明で用いられるシトラス系香料としては、メチルアンソラニレート、オクチルアセテート、デシルアセテート、リナリルアセテート、ゲラニルアセテート、ターピニルアセテート、オクタノール、デカノール、リナロール、ゲラニオール、ターピネオール、ヘキサナール、オクタナール、ノナナール、デカナール、シトラール、ヌートカトン、リモネン、ミルセン、γ-ターピネン、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、レモン、ライム、オレンジフラワー、タンジェリン、ユズなどが挙げられる。
【0017】
本発明で用いられるハーバル系香料としては、メチルサリシレート、リナリルアセテート、メンチルアセテート、リナロール、ターピネオール、ボルネオール、チモール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ビサボロール、アニスアルデヒド、ヘリオナール、ペリラアルデヒド、アンジェリカラクトン、カンファー、カルボン、エストラゴール、メントフラン、シネオール、カリオフィレン、ツヨン、アンジェリカ、ウィンターグリーン、エストラゴン、カモミール、キュベバ、クラリセージ、シトロネラ、ジュニパーベリー、セージ、セロリ、タバナ、バジル、フェンネル、ベイ、ペリラ、マジョラム、ユーカリ、ラバンジン、ラベンダー、レモングラス、ローズマリー、ローレル、アニス、タイム、ディル、アルモゼア、ロベージ、ミル、パセリ、パルマローザ、ティー(ティーフレーバー)などが挙げられる。
【0018】
本発明で用いられるスパイス系香料としては、メチルサリシレート、ベンジルサリシレート、リナロール、ターピネオール、シンナミックアルコール、オイゲノール、チモール、メチルオイゲノール、ビサボロール、シンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、シネオール、リモネン、γ-ターピネン、カルダモン、キャラウェイ、クミン、クローブ、コリアンダー、シナモン、ジンジャー、ディル、ナツメグ、バニラ、ピメントベリー、ペッパー、ミルラ、カシア、ピメンタなどが挙げられる。
【0019】
また、これら以外にも素早い香り立ちで、軽くてさわやかな感じを損なわない範囲で、他の香料成分を配合しても良い。
【0020】
本発明の口腔用組成物は常法により製造することができる。また、本発明の口腔用組成物の形態としては、練歯磨剤、液体歯磨剤、ジェル剤、ペースト剤、軟膏剤、塗布剤、洗口剤、スプレー剤等の形態が挙げられる。またさらに、本発明の口腔用組成物は、医薬品、医薬部外品、化粧品として用いることができる。
【0021】
本発明の口腔用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、一般に口腔用組成物に配合し得る公知の任意成分を、単独で又は2種以上組み合わせて、さらに配合してもよい。
【0022】
このような公知の任意成分としては、例えば、界面活性剤、研磨剤、湿潤剤、増粘剤、甘味剤、防腐剤、着色剤、pH調整剤、安定化剤、矯味剤、収斂剤、他の薬効成分等が挙げられる。
【0023】
界面活性剤として、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、または両性界面活性剤を配合することができる。具体的には、アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、N-アシルアミノ酸塩、N-アシルタウリン塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、脂肪酸モノグリセライド硫酸塩、アルキルスルホ酢酸塩等が挙げられる。ノニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルグリコシド、セバシン酸ジエチル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。両性イオン界面活性剤としては、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N-アシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン、N-アルキルアミノエチルグリシン等が挙げられる。これらの界面活性剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。その配合量は、通常、組成物全量に対して0.1~5質量%である。
【0024】
研磨剤として、例えば、第2リン酸カルシウム・2水和物及び無水和物、リン酸カルシウム、第3リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、ピロリン酸カルシウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、無水ケイ酸、シリカゲル、ケイ酸アルミニウム、不溶性メタリン酸ナトリウム、第3リン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム、ポリメタクリル酸メチル、ベントナイト、ケイ酸ジルコニウム、ハイドロキシアパタイト、合成樹脂等が挙げられる。これらの研磨剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0025】
湿潤剤として、例えば、ソルビット、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3―ブチレングリコール、ポリプロピレングリコール、キシリット、マルチット、ラクチット、パラチニット、ポリエチレングリコール等が挙げられる。これらの湿潤剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0026】
防腐剤として、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラベン類、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等が挙げられる。これらの防腐剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0027】
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、ピロリン酸、乳酸、酒石酸、グリセロリン酸、酢酸、硝酸、またはこれらの化学的に可能な塩や水酸化ナトリウム等が挙げられる。これらのpH調製剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0028】
安定化剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、乳酸カルシウム、ラノリン、トリアセチン、ヒマシ油、硫酸マグネシウム等が挙げられる。これらの安定化剤は、単独または2種以上を組み合わせて配合することができる。
【0029】
矯味剤としては、例えば、チャエキス、チャ乾留液、プロポリスエキス、グルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。
【0030】
収れん剤としては、例えば、重曹、乳酸アルミニウム等が挙げられる。
【0031】
他の薬効剤としては、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一錫等のフッ素化合物;デキストラナーゼ、ムタナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、溶菌酵素(リテックエンザイム)等の酵素;トラネキサム酸、ε-アミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アラントイン、ジヒドロコレステロール、グリチルリチン酸類、グリチルレチン酸、ビサボロール、イソプロピルメチルフェノール、グリセロリン酸、クロロフィル、グルコン酸銅、塩化ナトリウム、水溶性無機リン酸化合物、クロルヘキシジン塩類、トリクロサン、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;酢酸-dl-α-トコフェロール、酢酸ピリドキシン、アスコルビン酸またはその塩等のビタミン類;アロエ、イチョウ葉、アガリクス、ウーロン茶、カミツレ、カリン、ギムネマ、クマザサ、甜茶、杜仲茶、ドクダミ、ハトムギ、メグスリノキ、ヨモギ、緑茶、ルイボス、レモンバーム、ローズマリー、クラブミン、ラカンカ、シソ、クランベリー、ノコギリソウ、エルダー、リコリス、ハッカ、ユーカリ、ガラナ、カンゾウ、ボダイジュ、ホップ、カカオ、クワ葉、タイム、オウゴン等の植物抽出物、乳酸菌、過酸化水素等が挙げられる。
【実施例0032】
以下に実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。特に記載のない場合、表中の数値は質量%を表す。
【0033】
表1および2に、本発明の口腔用組成物の配合比を示す。
【0034】
表3~6に、表1および2に記載の口腔用組成物に用いられる香料組成物の配合比を示す。
【0035】
表7に、表3~6に記載の香料組成物に用いられるミント1およびミント2の配合比を示す。
【0036】
表8に、表3~6に記載の香料組成物に用いられる清涼化剤1~3の配合比を示す。
【0037】
表9~18に、表3~6に記載の香料組成物に用いられるフルーツ1、フルーツ2、フローラル1、フローラル2、シトラス1、シトラス2、ハーバル1、ハーバル2、スパイス1、およびスパイス2の配合比を示す。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
表に記載の配合比で混合した清涼化剤を含む香料組成物を用い、口腔用組成物を常法にて調製したところ、いずれの口腔用組成物も使用後に苦味や甘味が口腔内に残ることがなく、良好な使用感を有していた。