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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023168809
(43)【公開日】2023-11-29
(54)【発明の名称】エレベーター装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 1/50 20060101AFI20231121BHJP
   B66B 11/02 20060101ALI20231121BHJP
【FI】
B66B1/50 A
B66B11/02 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080140
(22)【出願日】2022-05-16
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】大沢 卓也
(72)【発明者】
【氏名】涌田 理人
【テーマコード(参考)】
3F306
3F502
【Fターム(参考)】
3F306AA07
3F306CB05
3F306CB36
3F502HB12
3F502MA01
3F502MA25
(57)【要約】
【課題】
本発明の目的は、実装部品とケーブルとの干渉を抑制し、操作盤の薄型化を向上可能なエレベーター装置を提供することにある。
【解決手段】
エレベーター装置の操作盤2は、複数組のケーブルの引込部20a6と、引込部20a6の最も近くに配置される第1実装部品25と、第1実装部品25に対して引込部20a6の側とは反対側に配置される第2実装部品26と、ケーブル配設部材201Aと、を有する。複数組のケーブルは、第1実装部品25に接続される第1ケーブル27と、第2実装部品26に接続される第2ケーブル28と、を含む。ケーブル配設部材201Aは、引込部20a6と第1実装部品25との間に配置され、第2ケーブル28を第1実装部品25よりも引込部20a6の側で第1実装部品25の側方に誘導する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗りかごの行先階を指定する操作盤を備えたエレベーター装置において、
前記操作盤は、上下方向に並んで配設された複数の実装部品と、当該操作盤の上下方向の一端部から当該操作盤の内側に引き込まれ、前記複数の実装部品に電気的に接続される複数組のケーブルと、第1ケーブル配設部材と、を有し、
前記複数の実装部品は、前記操作盤における前記複数組のケーブルの引込部の最も近くに配置される第1実装部品と、前記第1実装部品に対して前記引込部の側とは反対側に配置される第2実装部品と、を含み、
前記複数組のケーブルは、前記第1実装部品に接続される第1ケーブルと、前記第2実装部品に接続される第2ケーブルと、を含み、
前記第1ケーブル配設部材は、前記引込部と前記第1実装部品との間に配置され、前記第2ケーブルを前記第1実装部品よりも前記引込部の側で前記第1実装部品の側方に誘導することを特徴とするエレベーター装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記操作盤は、実装部品が収容される本体ケースと、前記本体ケースを覆うフェースプレートと、を備え、
前記第1ケーブルは、第1配線空間を通して前記第1実装部品に接続され、
前記第2ケーブルは、第2配線空間を通して前記第2実装部品に接続され、
前記第1ケーブル配設部材は、前記第1配線空間が前記本体ケースの幅方向中央部に位置し、前記第2配線空間が前記第1配線空間に対して前記本体ケースの幅方向端部に位置するように、前記第1ケーブル及び前記第2ケーブルの配線空間を仕切ることを特徴とするエレベーター装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記第1ケーブル配設部材は、前記本体ケースの、前記フェースプレートと対向する背面部に固定される固定部と、前記固定部から前記フェースプレートに向かって立設される立設部と、を備え、
前記立設部は、前記本体ケースの幅方向において、前記第1配線空間と前記第2配線空間とを仕切ることを特徴とするエレベーター装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記複数の実装部品は、前記第2実装部品に対して前記引込部の側とは反対側に配置される第3実装部品を含み、
前記複数組のケーブルは、前記第3実装部品に接続される第3ケーブルを含み、
前記第3ケーブルは、第3配線空間を通して前記第3実装部品に接続され、
前記第1ケーブル配設部材は、前記立設部として前記本体ケースの幅方向に並設された第1立設部および第2立設部を含み、前記第1立設部が前記第1配線空間と前記第2配線空間とを仕切り、前記第2立設部が前記第1配線空間に対して前記第2配線空間の側とは反対側で前記第1配線空間と前記第3配線空間とを仕切るように構成されることを特徴とするエレベーター装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記第1ケーブル配設部材は、前記第1立設部で前記第2ケーブルを前記第1実装部品の一方の側方に誘導し、前記第2立設部で前記第3ケーブルを前記第1実装部品の他方の側方に誘導することを特徴とするエレベーター装置。
【請求項6】
請求項5において、
前記第1ケーブル配設部材は、前記第1立設部と前記第2立設部とを前記固定部の側とは反対側で接続する接続部を有し、
前記接続部は、前記固定部に対して前記本体ケースの幅方向中央側に位置し、
前記第1配線空間は、前記接続部と前記本体ケースの前記背面部との間に形成されることを特徴とするエレベーター装置。
【請求項7】
請求項6において、
前記第2配線空間は、前記第1立設部と前記本体ケースの幅方向における一方の側壁部との間に形成され、
前記第3配線空間は、前記第2立設部と前記本体ケースの幅方向における他方の側壁部との間に形成されることを特徴とするエレベーター装置。
【請求項8】
請求項7において、
前記第1立設部は、前記本体ケースの幅方向において、前記第1実装部品の幅方向における両側端部のうち一方の側端部と同じ位置か、或いは前記一方の側端部よりも前記本体ケースの前記一方の側壁部の側の位置に配置され、
前記第2立設部は、前記本体ケースの幅方向において、前記第1実装部品の幅方向における両側端部のうち他方の側端部と同じ位置か、或いは前記他方の側端部よりも前記本体ケースの前記他方の側壁部の側の位置に配置されることを特徴とするエレベーター装置。
【請求項9】
請求項8において、
前記第1配線空間、前記第2配線空間および前記第3配線空間を有する第2ケーブル配設部材を備え、
前記第2ケーブル配設部材は、前記第1実装部品に対して前記引込部の側とは反対側に配置されることを特徴とするエレベーター装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベーター装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エレベーターの運転操作盤が記載されている。特許文献1のエレベーターの運転操作盤は、開放された前面部から機器類を受け入れるように設けられた収容部と、この収容部に対して開閉機構により取り付けられ収容部の前面部を開閉するように設けられたフェースプレートと、このフェースプレートに固定された操作機器類と、一端部側がこの操作機器類に接続され他端部側が収容部材の内部の方向に引き出された配線コードと、を備え、開閉機構は、配線コードの他端部側をフェースプレートの開閉に応じて開閉機構に沿って案内するガイド機能を兼ねるように構成されている(要約及び図1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-27841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のエレベーター装置では、操作機器類と配線コードとの干渉については、十分な配慮が成されていなかった。操作機器類と配線コードとの干渉は、エレベーターの運転操作盤の大型化、特に厚さ方向の大型化を招き、操作盤の薄型化を阻害する。以下、運転操作盤は操作盤と呼び、配線コードはケーブルと呼び、操作機器類は液晶表示器を含め、実装部品または操作盤機器と呼んで説明する。
【0005】
本発明の目的は、実装部品とケーブルとの干渉を抑制し、操作盤の薄型化を向上可能なエレベーター装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のエレベーター装置は、
乗りかごの行先階を指定する操作盤を備えたエレベーター装置において、
前記操作盤は、上下方向に並んで配設された複数の実装部品と、当該操作盤の上下方向の一端部から当該操作盤の内側に引き込まれ、前記複数の実装部品に電気的に接続される複数組のケーブルと、ケーブル配設部材と、を有し、
前記複数の実装部品は、前記操作盤における前記複数組のケーブルの引込部の最も近くに配置される第1実装部品と、前記第1実装部品に対して前記引込部の側とは反対側に配置される第2実装部品と、を含み、
前記複数組のケーブルは、前記第1実装部品に接続される第1ケーブルと、前記第2実装部品に接続される第2ケーブルと、を含み、
前記ケーブル配設部材は、前記引込部と前記第1実装部品との間に配置され、前記第2ケーブルを前記第1実装部品よりも前記引込部の側で前記第1実装部品の側方に誘導する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、操作盤機器とケーブルとの干渉を抑制し、操作盤の薄型化を向上可能なエレベーター装置を提供することができる。
【0008】
なお、上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施例に係るエレベーター装置について、側面側(水平方向)から見た断面の概略図である。
図2】本発明の一実施例に係るエレベーター装置の乗りかごを上から見た上面図である。
図3】乗りかごの内側から出入口側を見た乗りかご内の形態を示す概略図である。
図4】乗りかご内に配置された操作盤の外観の概略を示す平面図である。
図5】操作盤の内部の状態を示す概略図である。
図6】操作盤の内部に用いられるケーブル固定部材の三面図である。
図7】本発明との比較例における操作盤の内部の状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
エレベーター装置では、昇降路寸法の最小化や、実装する部品の薄型化及び小型化に伴い、操作盤として使用できるスペースが減少傾向にある。さらに、操作盤を側板から出っ張らせない、フラット化などのデザインにおける市場ニーズもあり、フェースプレート側で部品の厚みを吸収することが困難になりつつある。操作盤は、かご内表示器、押ボタン及び各種スイッチなどの部品(以下、実装部品または操作盤機器という)を実装しているため、ケーブルを操作盤内へ引き込む必要があり、ケーブルを操作盤内へ引き込む現地作業において、ケーブルと実装部品とが干渉し、ケーブル及び実装部品が操作盤の内部に納まらないといった事象が発生することがしばしばある。
【0011】
本実施例では、操作盤の本体ケース(操作盤ボックス)の下部からケーブルを本体ケースの中に引き込み、ケーブルをケーブル配設部材(ケーブル配設バー)で本体ケースに配線する。ケーブル配設部材(ケーブル配線部材又はケーブル配線バー)は、直上の実装部品と接続するケーブルを本体ケースの幅方向中央部を這わせ、操作盤の上部の実装部品と接続するケーブルを幅方向両サイドに這わせるように、本体ケースの内部を仕切る構造とする。この場合、実装部品とケーブルとの干渉を避けるため、ケーブルを本体ケースの幅方向両サイドに這わせる、ケーブル配設部材による仕切位置は、実装部品の幅方向端部から外側の位置となるようにする。ケーブル配設部材は、実装部品とケーブルとの干渉をより確実に回避するために、実装部品の上下に配置するとよい。
【0012】
以下、図面を参照して、本発明のエレベーター装置の一実施例について説明する。各図において同じ構成には同じ符号を付して繰り返しの説明は省略する。以下の説明において、上下方向は乗りかごの昇降方向に一致する。
【0013】
図1を参照して、エレベーター装置100の構成について説明する。図1は、本発明の一実施例に係るエレベーター装置100について、側面側(水平方向)から見た断面を示す概略図である。
【0014】
エレベーター装置100は、昇降路101内を昇降する乗りかご104および釣合いおもり105と、図示しない主ロープが巻きかけられる巻上機103と、乗りかご104の昇降を案内するかご用ガイドレール106と、釣合いおもり105の昇降を案内する釣合いおもり用ガイドレール108と、を備えている。乗りかご104の出入口側(乗場ホール101b側)には、乗客の乗降用のかごドア104aが設けられている。
【0015】
乗りかご104および釣合いおもり105は、建屋に設けられる昇降路101の内部で、図示しない主ロープによりつるべ式に吊持されている。かご用ガイドレール106および釣合いおもり用ガイドレール108は、昇降路101の内壁101aに沿って上下方向に立設されている。
【0016】
本実施例のエレベーター装置100は、トラクション方式のエレベーター装置であり、巻上機103で主ロープを摩擦駆動し、乗りかご104をかご用ガイドレール106に沿って上下に昇降させると共に、釣合いおもり105を釣合いおもり用ガイドレール108に沿って上下に昇降させる。
【0017】
昇降路101は建屋に形成され、乗りかご104および釣合いおもり105が昇降する昇降スペースである。昇降路101内には、乗りかご104の昇降を含むエレベーター装置100の動作を制御する制御盤102が配置されている。
【0018】
本実施例では、巻上機103が昇降路101の頂部に配置される形態であるが、巻上機103の位置は昇降路101の頂部に限定される訳ではない。また、巻上機103および制御盤102を配置する機械室を設けてもよい。
【0019】
本実施例では、エレベーター装置100はトラクション方式のものを取り上げているが、本発明はトラクション方式以外のエレベーター装置にも適用可能であり、例えば油圧式のエレベーター装置にも適用可能である。
【0020】
図2は、乗りかご104の内側から出入口側を見た乗りかご104内の形態を示す概略図である。
【0021】
乗りかご104の出入口側には、乗客の乗降用のかごドア104a(104aR,104aL)が設けられている。本実施例では、かごドア104aは乗りかご104の内側から見て左右に開く2枚のかごドア104aR,104aLで構成される。かごドア104aの構成は本実施例で説明した構成に限定される訳ではなく、その他の構成のかごドアを採用することができる。
【0022】
乗りかご104の側板104cには、操作盤2が配設されている。操作盤2は側板104cから乗りかご104の外側に出っ張るように配置されている。本実施例では、操作盤2は、かごドア104aR,104aLが設けられる側板104cに設けられている。このほか、かごドア104aR,104aLが設けられる側板104c以外の側板に、第2の操作盤を配置してもよい。後述する操作盤2の構成は、第2の操作盤に対しても同様に適用することができる。
【0023】
図3は、乗りかご104の内側から出入口側を見た乗りかご内の形態を示す概略図である。
【0024】
乗りかご104の出入口側の側板(前面)104cには、操作盤2が配置されている。側板104cには、適宜、内装用の壁部材等が設けられるが、本実施例では、内装用の壁部材等を含め、乗りかご104の周壁を構成する部材をまとめて側板と呼んで説明する。
【0025】
本実施例では、かごドア104aR,104aLに対して右側に操作盤2が配置される構成を例示しているが、この構成に限定される訳ではなく、操作盤2はかごドア104aR,104aLに対して左側に配置される構成であってもよい。或いは、操作盤2はかごドア104aR,104aLに対して左右両側に配置される構成であってもよい。
【0026】
図4は、乗りかご104内に配置された操作盤2の外観の概略を示す平面図である。なお図4では、(a)に正面図を示し、(b)に側面図を示す。側面図(b)は、操作盤2の外郭を通して、内部の液晶表示器21、スイッチ部25及びプリント基板25を透視した図を示す。
【0027】
操作盤2は、実装部品が収容される本体ケース20aと、本体ケース20aを覆うフェースプレート20bと、を備える。フェースプレート20bは、本体ケース20aの蓋を構成する。操作盤2には、液晶表示器21、操作ボタン22~24、スイッチ部25、及びプリント基板26が設けられる。以下、スイッチ部25を第1実装部品、プリント基板26を第2実装部品、液晶表示器21を第3実装部品と呼んで説明する場合がある。
【0028】
液晶表示器21は、液晶表示部21aがフェースプレート20bの表面に露出するようにして操作盤2(本体ケース2a)の内部に収容され、階床や、各種情報の表示を行う。液晶表示器21は第3実装部品と呼んで説明する場合がある。
【0029】
操作ボタン22~24は、接触式、或いは非接触式、或いは接触式と非接触式とが混在する操作ボタンで構成され、非常呼び出しボタン22、行先階ボタン23,及びドア開閉ボタン24等を含む。すなわち、エレベーター装置100は、乗りかご104の行先階を指定する操作盤2を備える。
【0030】
スイッチ部25は、保守モードと運転モードとの切替を行うスイッチを含み、操作盤2(本体ケース2a)の内部に収容されて、鉤付きのカバー25aで覆われている。スイッチ部25は第1実装部品と呼んで説明する場合がある。
【0031】
プリント基板26は、電気回路及び電子回路を含み、操作盤2(本体ケース2a)の内部に収容されている。プリント基板26は第2実装部品と呼んで説明する場合がある。
【0032】
本実施例では、操作盤2は、フェースプレート20bに対向する方向から見た平面視が長方形を成し、上下方向(鉛直方向)PDの寸法Lが幅方向WDの寸法(幅寸法)Wよりも大きく、上下方向PDに長手方向を有する。操作盤2の実装部品21,26,22~24,25は、上下方向PDにおいて、操作盤2の上端部、すなわち本体ケース20aの上端部20a1側から、液晶表示器21、プリント基板26、操作ボタン22~24、スイッチ部25の順に、配置されている。実装部品21,26,25の中では、スイッチ部25が最も操作盤2の下端部20a2側に配置されている。
【0033】
操作盤2は、厚み方向TDにおける寸法(厚み寸法)Tが小さい。具体的には、厚み寸法Tは幅寸法Wよりも小さい。このため、プリント基板26では本体ケース20aの背面部20a5との間に比較的大きな隙間g26を確保できるものの、スイッチ部25では本体ケース20aの背面部20a5との間に形成される隙間g25が小さくなる。すなわちスイッチ部25は、本体ケース20aの背面部20a5との間に、プリント基板26と背面部20a5との間に形成される隙間g26よりも小さい隙間g25を有する。言い換えると、プリント基板26は、本体ケース20aの背面部20a1との間に、スイッチ部25と背面部20a5との間に形成される隙間g25よりも大きい隙間g26を有する。
【0034】
操作盤2に実装される実装部品の厚み寸法はさまざまであり、操作盤2の厚み寸法Tは、厚み寸法が最大の実装部品に合わせて、この実装部品と本体ケース20aの背面部20a5との間に形成される隙間ができる限り小さくなるように、設定される。これは前述したように、昇降路寸法の最小化の影響などを受けて、操作盤2の薄型化の要求に応えるためである。
【0035】
図5は、操作盤2の内部の状態を示す概略図である。図5では、フェースプレート20bを取り除いた状態で、本来、フェースプレート20bがある側から見た状態を示している。また、図5の(b)は(a)のB-B断面を図示している。
【0036】
前述したように、操作盤2は、フェースプレート20bに対向する方向から見た平面視が長方形を成し、本体ケース20a及びフェースプレート20bも操作盤2と同様にフェースプレート20bに対向する方向から見た平面視が長方形を成す。このため本体ケース20aは、上端部20a1、下端部20a2、右側の側端部(右側端部)20a3、及び左側の側端部(左側端部)20a4を有する。
【0037】
下端部20a2を除く各端部20a1,20a3,20a4には、それぞれ側壁部20a1a,20a3a,20a4aが設けられる。側壁部20a1a,20a3a,20a4aは、本体ケース20aの、フェースプレート20bと対向する背面部(後面部)の周縁から、フェースプレート20b側に向かって立設され、本体ケース20aの内部が側壁部20a1a,20a3a,20a4aで囲まれている。
【0038】
操作盤2は、上下方向に並んで配設された複数の実装部品21,25,26と、操作盤2の上下方向の一端部から操作盤2の内側に引き込まれ、複数の実装部品21,25,26に電気的に接続される複数組のケーブル27,28,29と、第1ケーブル配設部材201Aと、を有する。本実施例では、複数組のケーブル27,28,29は、それぞれ2本のケーブルで構成されている。
【0039】
操作盤2の実装部品21,26,25は、本体ケース20aの上端部20a1側から、液晶表示器21、プリント基板26、スイッチ部25の順に、配置されている。図5では、液晶表示器21、プリント基板26及びスイッチ部25が本体ケース20aに収容された状態を示しているが、この場合、プリント基板26及びスイッチ部25が本体ケース20aは本体ケース20aに対して直接固定される必要はなく、フェースプレート20bを介して本体ケース20aに対して固定されてもよい。
【0040】
液晶表示器21、プリント基板26及びスイッチ部25には、電気配線部材であるケーブル27,28,29が電気的に接続される。ケーブル27,28,29は、操作盤2、すなわち本体ケース20aの下端部20a2側から、操作盤2の内側に引き込まれる。このため本体ケース20aの下端部20a2には、破線20a6で示す、ケーブル27,28,29の引込部が構成される。このため下端部20a2には側壁部が設けられていないが、側壁部にケーブル27,28,29を通す貫通孔を設けることで、下端部20a2にも側壁部を設けることができる。
【0041】
ケーブル27,28,29は、ケーブル配設部材(ケーブル配線部材またはケーブル配線バーともいう)201を用いて、本体ケース20aに配設される。すなわちケーブル27,28,29は、ケーブル配設部材201を用いて、本体ケース20aに配線される。以下、ケーブル27を第1ケーブル、ケーブル28を第2ケーブル、ケーブル29を第3ケーブルと呼んで説明する場合がある。
【0042】
ケーブル配設部材(第1ケーブル配設部材)201Aは、操作盤2における複数組のケーブル27,28,29の引込部20a6と、複数の実装部品21,26,25のうち引込部20a6の最も近くに配置される実装部品(第1実装部品)25との間に配置される。
【0043】
ケーブル配設部材201Aは、本体ケース20a内における、ケーブル27,28,29の配線位置を区分けするように、本体ケース20a内に配置される。すなわちケーブル配設部材201Aは、本体ケース20aの内部を、ケーブル27,28,29を通す配線空間(配線区画)ごとに仕切り、各配線空間内にケーブル27,28,29を保持する。
【0044】
ケーブル(第1ケーブル)27は、ケーブル27,28,29の引込部20a6の直上に設けられるスイッチ部25に接続される電気配線であり、操作盤2の幅方向WD、すなわち本体ケース20aの幅方向における本体ケース20aの中央部(幅方向中央部)を這わせてスイッチ部25に接続する。ケーブル配設部材201Aは本体ケース20aの背面部20a5との間に配線空間(第1配線空間)S1を形成し、ケーブル(第1ケーブル)27はこの配線空間(第1配線空間)S1を通してスイッチ部(第1実装部品)25に接続される。
【0045】
ケーブル28,29は、スイッチ部25の上側に配置されるプリント基板26または液晶表示器21に接続される電気配線であり、スイッチ部25の両側方に這わせて上方に延設される。スイッチ部25の幅寸法W25は、本体ケース20aの幅寸法W20aに対して十分に小さく、スイッチ部25の両側部25R,25Lと本体ケース20aの両側壁部20a3a,20a4aとの間には、幅寸法W25RLの隙間(空間)が形成されている。ケーブル28,29は、この隙間を配線空間(第2配線空間及び第3配線空間)として、スイッチ部25の両側方に配設される。
【0046】
ケーブル(第2ケーブル)28は、スイッチ部25の右側の側方(右側方)を通過して上方に向かって配線され、スイッチ部25の上側に配置されるプリント基板26に接続される。この場合、ケーブル(第2ケーブル)28は、配線空間(第2配線空間)S2を通してプリント基板(第2実装部品)26に接続される。
【0047】
ケーブル(第3ケーブル)29は、スイッチ部25の左側の側方(左側方)を通過して上方に向かって配線され、プリント基板26の上側に配置される液晶表示器21に接続される。この場合、ケーブル(第3ケーブル)29は、配線空間(第3配線空間)S3を通して液晶表示器(第3実装部品)21に接続される。
【0048】
ケーブル配設部材201Aは、第1配線空間S1が本体ケース20aの幅方向中央部に位置し、第2配線空間S2が第1配線空間S1に対して本体ケース20aの幅方向端部(右側端部)に位置するように、第1ケーブル27及び第2ケーブル28の配線空間を仕切る。またケーブル配設部材201Aは、第1配線空間S1が本体ケース20aの幅方向中央部に位置し、第3配線空間S3が第1配線空間S1に対して本体ケース20aの幅方向端部(左側端部)に位置するように、第1ケーブル27及び第3ケーブル29の配線空間を仕切る。
【0049】
本実施例では、ケーブル配設部材201Aは、本体ケース20aの側壁部20a3aとの間に配線空間(第2配線空間)S2を形成し、この配線空間S2にケーブル28が配設される。ケーブル配設部材201Aは、本体ケース20aの側壁部20a4aとの間に配線空間(第3配線空間)S3を形成し、この配線空間S3にケーブル29が配設される。
【0050】
なおケーブル28,29は、ケーブル28が液晶表示器21に接続され、ケーブル29がプリント基板26に接続されるように、配線されてもよい。或いは、ケーブル28とケーブル29との位置は、ケーブル28がスイッチ部25の左側の側方(左側方)を通過し、ケーブル29がスイッチ部25の右側の側方(右側方)を通過するように、入れ替えてもよい。
【0051】
プリント基板26の幅寸法W26は、本体ケース20aの幅寸法W20aに対して小さいものの、幅寸法W26と幅寸法W20aとの差はそれほど大きくなく、プリント基板26の両側部26R,26Lと本体ケース20aの両側壁部20a3a,20a4aとの間に形成される隙間(空間)の幅寸法W26RLの大きさは、ケーブル29を配線するには小さい。この場合、ケーブル29はプリント基板26と背面部20a5との間に形成される隙間g26(図4参照)を通して液晶表示器21まで延設され、液晶表示器21に接続される。
【0052】
前述したように、ケーブル配設部材201Aは配線空間S1と配線空間S2,S3とを区画するように、本体ケース20aの内部を仕切る。特に、ケーブル27,28,29の引込部20a6の直上に設けられ、引込部20a6とスイッチ部25との間に配置されるケーブル配設部材201Aは、引込部20a6から引き込まれたケーブル28,29をスイッチ部25の側方に誘導し、ケーブル28,29とスイッチ部25との干渉の発生を抑制する。
【0053】
このために、ケーブル配設部材201Aにおける配線空間S1を形成する部位201a(図6参照)の幅寸法W201aは、スイッチ部25の幅寸法W25以上の大きさにする。
【0054】
ケーブル配設部材201は、引込部20a6とスイッチ部25との間に配置されるもののほか、スイッチ部25に対して引込部20a6の側とは反対側にも配置するとよい。この場合、配線空間(第1配線空間)S1、配線空間(第2配線空間)S2および配線空間(第3配線空間)S3を有するケーブル配設部材(第2ケーブル配設部材)201Bを備え、ケーブル配設部材201Bは、スイッチ部(第1実装部品)25に対して引込部20a6の側とは反対側に配置されるとよい。第2ケーブル配設部材201Bは、引込部20a6とスイッチ部25との間に配置されるケーブル配設部材(第1ケーブル配設部材)201Aと同形状にすることで、第2ケーブル配設部材の製造コストを低く抑えることができる。
【0055】
本実施例では、スイッチ部25とプリント基板26との間に2つのケーブル配設部材201B,201Cを配置し、複数(本実施例では、合計3つ)のケーブル配設部材201を設けている。これにより、ケーブル28,29と実装部品(本実施例の場合、スイッチ部25)との干渉をより確実に回避することができる。
【0056】
図6は、操作盤2の内部に用いられるケーブル固定部材201の三面図である。図6の三面図では、(a)にフェースプレート20bに垂直な方向から見た正面図を示し、(b)に左側面図を示し、(C)に下面図を示す。
【0057】
ケーブル配設部材201は、操作盤2の幅方向WD、すなわち本体ケース20aの幅方向に沿う方向に、長手方向LDを有する。
【0058】
本実施例では、複数のケーブル配設部材201A,201B,201Cは同形状であり、複数のケーブル配設部材201A,201B,201Cを区別する必要のない場合、「ケーブル配設部材201」として説明する。
【0059】
ケーブル配設部材201は、本体ケース20aの、フェースプレート20bと対向する背面部20a5に固定される固定部201bと、固定部201bからフェースプレート20bに向かって立設される立設部201c1,201c2と、を備える。立設部201c1は、本体ケース20aの幅方向において、第1配線空間S1と第2配線空間S2とを仕切る。また立設部201c2は、本体ケース20aの幅方向において、第1配線空間S1と第3配線空間S3とを仕切る。
【0060】
固定部201bは、長手方向LDにおけるケーブル配設部材201の両端部に一対が設けられ、ケーブル配設部材201を本体ケース20aの背面部20a5に対して固定する部位となる。このために固定部201bはねじの挿通孔201dを有する。また固定部201bは、本体ケース20aの背面部20a5に対して平行に設けられる。
【0061】
立設部201c1,201c2は、長手方向LDにおいて、固定部201bの内側(中央寄り)に設けられる。立設部201c,201c2は、固定部201bの、長手方向LDにおいてケーブル配設部材201の内側(中央寄り)に位置する端部から立設される。立設部201c1,201c2は一対の固定部201bのそれぞれに設けられ、ケーブル配設部材201は一対の立設部201c1,201c2を有する。立設部201c1,201c2は、本体ケース20aの背面部20a5からフェースプレート20bに向かって立ち上がる形状を成す。
【0062】
以下、立設部201c1を第1立設部と呼び、立設部201c2を第2立設部と呼んで説明する場合がある。第2配設空間S2は、第1立設部201c1と本体ケース20aの幅方向WDにおける一方の側壁部20a3aとの間に形成される。第3配設空間S3は、第2立設部201c2と本体ケース20aの幅方向WDにおける他方の側壁部20a4aとの間に形成される。
【0063】
本実施例では、複数の実装部品21,26,25は、第2実装部品(プリント基板)26に対して引込部20a6の側とは反対側に配置される第3実装部品(液晶表示器)21を含む。複数組のケーブル27,28,29は、第3実装部品に接続される第3ケーブル29を含む。第3ケーブル29は、第3配線空間S3を通して第3実装部品21に接続される。ケーブル配設部材201は、立設部として本体ケース20aの幅方向WDに並設された第1立設部201c1および第2立設部201c2を含む。第1立設部201c1は第1配線空間S1と第2配線空間S2とを仕切る。第2立設部201c2は第1配線空間に対して第2配線空間S2の側とは反対側で第1配線空間S1と第3配線空間S3とを仕切る。
【0064】
立設部201c1,201c2の、固定部201bに対して反対側の端部(立ち上がった先端部)は、中央部201aに接続される。中央部201aは、一対の立設部201c1,201c2を接続する接続部(連結部)を構成する。中央部201aは、本体ケース20aの背面部20a5から離間して設けられる。
【0065】
これにより、ケーブル配設部材201は、第1立設部201c1と第2立設部201c2とを固定部201bの側とは反対側で接続する接続部201aを有する。接続部201aは、固定部201bに対して本体ケース20aの幅方向中央側に位置する。第1配設空間S1は、接続部201aと本体ケース20aの背面部20a5との間に形成される。本実施例では、接続部201aは本体ケース20aの背面部20a5に対して平行に設けられている。
【0066】
ケーブル配設部材201は、長手方向LDにおける、一対の立設部201c1,201c2の内側に、ケーブル27の配線空間S1を形成し、一対の立設部201c1,201c2の外側に、ケーブル28の配線空間S2とケーブル29の配線空間S3とを形成する。配線空間S2,S3はケーブル配設部材201の両端部に分かれて形成され、一対の配線空間S2,S3が設けられる。ケーブル28,29は、一対の配線空間S2,S3に振り分けて配設される。
【0067】
ケーブル配設部材201は、ケーブル28,29と実装部品(本実施例の場合、スイッチ部25)との干渉の発生を抑制するために設けられる。このためにケーブル配設部材201は、第1立設部201c1で第2ケーブル28を第1実装部品(スイッチ部)25の一方の側方25Rに誘導し、第2立設部201c2で第3ケーブル29を第1実装部品25の他方の側方25Lに誘導する。
【0068】
この場合、複数の実装部品21,26,25は、操作盤2における複数組のケーブル27,28,29の引込部20a6の最も近くに配置される第1実装部品(スイッチ部)25と、第1実装部品25に対して引込部20a6の側とは反対側に配置される第2実装部品(プリント基板)26と、を含む。複数組のケーブルケーブルは、第1実装部品25に接続される第1ケーブル27と、第2実装部品26に接続される第2ケーブル28と、を含む。ケーブル配設部材201は、引込部20a6と第1実装部品25との間に配置され、第2ケーブル28を第1実装部品25よりも引込部20a6の側で第1実装部品25の側方に誘導する。
【0069】
第1立設部201c1は、本体ケース20aの幅方向において、第1実装部品25の幅方向における両側端部25R,25Lのうち一方の側端部25Rと同じ位置か、或いは一方の側端部25Rよりも本体ケース20aの一方の側壁部20a3aの側の位置に配置されることが好ましい。また第2立設部201c2は、本体ケース20aの幅方向において、第1実装部品25の幅方向における両側端部25R,25Lのうち他方の側端部25Lと同じ位置か、或いは他方の側端部25Lよりも本体ケース20aの他方の側壁部20a4aの側の位置に配置されることが好ましい。
【0070】
立設部201c1,201c2は、本体ケース20aの内部で、ケーブル28,29が幅方向WDにおける中央側に移動するのを規制する規制部としての機能を有すると共に、ケーブル27が幅方向WDにおける端部側に移動するのを規制する規制部としての機能を有する。
【0071】
干渉の発生を抑制することができれば、一対の配線空間S2,S3のうち一方の配線空間S2に、2組のケーブル28,29を配設してもよい。この場合、一対の配線空間S2,S3のうち1つの配線空間は不要になる。
【0072】
ケーブル配設部材201は、その両端部に一対の固定部201bを有することで、本体ケース20aの背面部20a5に対する固定強度が増すと共に、本体ケース20aの背面部20a5への固定作業が容易になる。この場合、一対の固定部201bを有効に利用して一対の配線空間S2,S3を設け、ケーブル28,29を一対の配線空間S2,S3に振り分けて配設することが好ましい。これにより、本体ケース20a内の空間を有効利用することができ、操作盤2を小型化することが可能になる。
【0073】
本実施例では、ケーブル配設部材201は、一対の立設部201cを接続する中央部201aを有するが、ケーブル28,29と実装部品との干渉の発生を抑制する目的は、一対の立設部201c1,201c2を中央部201aで接続しなくても達成することが可能である。従って、ケーブル配設部材201を1つの固定部201bと1つの立設部201cとで構成し、中央部201aを設けない構成とすることも可能である。この場合、一対の立設部201c1,201c2は一対のケーブル配設部材201に分割して設けられる。
【0074】
本実施例のように、一対の立設部201c1,201c2を中央部201aで接続した構成では、配線空間S1に配設したケーブル27を中央部201aで保持することができ、配線作業の作業性を向上することができる。
【0075】
図7を参照して、ケーブル28,29と実装部品(本実施例の場合、スイッチ部25)との干渉について説明する。図7は、本発明との比較例における操作盤2の内部の状態を示す概略図である。図7の(b)は(a)のB-B断面を図示している。
【0076】
ケーブル27,28,29が引込部20a6とスイッチ部25との間に配置されるケーブル配設部材202によってスイッチ部25の側方に誘導されない場合、引込部20a6から引き込まれたケーブル28,29は、スイッチ部25と干渉する。この場合、ケーブル27,28,29を操作盤2内へ引き込む現地作業において、ケーブル27,28,29及び実装部品(本例の場合、スイッチ部25)が操作盤2の内部に納まらないといった事象が発生し、作業に長い時間を要することになり兼ねない。
【0077】
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部を他の構成に置き換えることが可能である。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0078】
2…操作盤、20a…本体ケース、20a3a,20a4a…本体ケース20aの幅方向WDにおける側壁部、20a5…本体ケース20aの背面部、20a6…ケーブル27,28,29の引込部、20b…フェースプレート、21…第3実装部品(液晶表示器)、25…第1実装部品(スイッチ部)、25R,25L…第1実装部品(スイッチ部)25の幅方向における側端部(側方)、26…第2実装部品(プリント基板)、27…第1ケーブル、28…第2ケーブル、29…第3ケーブル、100…エレベーター装置、104…乗りかご、201…ケーブル配設部材、201a…ケーブル配設部材201の接続部、201b…ケーブル配設部材201の固定部、201c1…ケーブル配設部材201の第1立設部、201c2…ケーブル配設部材201の第2立設部、S1…第1配線空間、S2…第2配線空間、S3…第3配線空間。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7