(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023168850
(43)【公開日】2023-11-29
(54)【発明の名称】インパクト工具
(51)【国際特許分類】
B25B 21/02 20060101AFI20231121BHJP
【FI】
B25B21/02 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080195
(22)【出願日】2022-05-16
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】楠本 貴大
(57)【要約】
【課題】打撃効率を向上しながらインパクト工具の大型化を抑制すること。
【解決手段】インパクト工具は、モータと、スピンドルシャフト部と、スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、モータの回転力により回転するスピンドルと、スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、スピンドルシャフト部に支持され、アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部を有するハンマと、スピンドルシャフト部の周囲に配置される第1コイルスプリング及び第2コイルスプリングと、ハンマの後部に設けられた凹部に配置され、第1コイルスプリングの前端部及び第2コイルスプリングの前端部を支持するカップワッシャと、凹部の内側においてハンマに設けられた支持溝に配置され、カップワッシャを支持する支持ボールと、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
スピンドルシャフト部と、前記スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、前記モータの回転力により回転するスピンドルと、
前記スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、前記アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、
前記スピンドルシャフト部に支持され、前記アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部を有するハンマと、
前記スピンドルシャフト部の周囲に配置される第1コイルスプリング及び第2コイルスプリングと、
前記ハンマの後部に設けられた凹部に配置され、前記第1コイルスプリングの前端部及び前記第2コイルスプリングの前端部を支持するカップワッシャと、
前記凹部の内側において前記ハンマに設けられた支持溝に配置され、前記カップワッシャを支持する支持ボールと、を備える、
インパクト工具。
【請求項2】
前記カップワッシャは、前記ハンマ及び前記スピンドルから離れている、
請求項1に記載のインパクト工具。
【請求項3】
前記カップワッシャは、前記第2コイルスプリングの前端部を支持する内側リング部と、前記内側リング部よりも径方向外側且つ前方に配置され、前記第1コイルスプリングの前端部を支持する外側リング部と、前記内側リング部の外縁部と前記外側リング部の内縁部とを繋ぐ接続リング部と、を有する、
請求項1又は請求項2に記載のインパクト工具。
【請求項4】
前記支持ボールは、前記外側リング部の前面に接触する、
請求項3に記載のインパクト工具。
【請求項5】
前記ハンマは、前記スピンドルシャフト部の周囲に配置されるベース部と、前記ベース部の外周部から前方に突出する前側リング部と、前記ベース部の外周部から後方に突出する後側リング部と、前記ベース部の内周部から後方に突出し、ハンマボールを介して前記スピンドルシャフト部に支持される支持リング部と、前記前側リング部の内周面から径方向内側に突出し、前記アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部と、を有し、
前記凹部は、前記ベース部の後面と、前記後側リング部の内周面と、前記支持リング部の外周面とにより規定される、
請求項2又は請求項3に記載のインパクト工具。
【請求項6】
前記支持溝は、前記ベース部の後面に設けられる、
請求項5に記載のインパクト工具。
【請求項7】
前記支持ボールは、前記ハンマボールの後端部よりも前方に配置される、
請求項6に記載のインパクト工具。
【請求項8】
前記前側リング部は、前記アンビル突起部よりも径方向外側に配置され、
軸方向において、前記前側リング部の位置と前記アンビル突起部の少なくとも一部の位置とは、同じである、
請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のインパクト工具。
【請求項9】
モータと、
スピンドルシャフト部と、前記スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、前記モータの回転力により回転するスピンドルと、
前記スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、前記アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、
前記スピンドルシャフト部に支持され、前記アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部を有するハンマと、
前記スピンドルシャフト部の周囲に配置される第1コイルスプリング及び第2コイルスプリングと、
前記フランジ部の前面に対向する位置に配置され、前記第1コイルスプリングの後端部及び前記第2コイルスプリングの後端部を支持するワッシャと、
前記フランジ部の前面と前記ワッシャの後面との間に配置され、前記ワッシャを支持する支持ボールと、を備える、
インパクト工具。
【請求項10】
前記ワッシャは、前記支持ボールが配置される支持溝を有する、
請求項9に記載のインパクト工具。
【請求項11】
前記ワッシャは、前記フランジ部から離れている、
請求項9又は請求項10に記載のインパクト工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、インパクト工具に関する。
【背景技術】
【0002】
インパクト工具に係る技術分野において、特許文献1に開示されているようなインパクトレンチが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インパクト工具を用いる作業性の向上のために、打撃効率を向上しながらインパクト工具の大型化を抑制する技術が要求される。
【0005】
本明細書で開示する技術は、打撃効率を向上しながらインパクト工具の大型化を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、インパクト工具を開示する。インパクト工具は、モータと、スピンドルシャフト部と、スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、モータの回転力により回転するスピンドルと、スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、スピンドルシャフト部に支持され、アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部を有するハンマと、スピンドルシャフト部の周囲に配置される第1コイルスプリング及び第2コイルスプリングと、ハンマの後部に設けられた凹部に配置され、第1コイルスプリングの前端部及び第2コイルスプリングの前端部を支持するカップワッシャと、凹部の内側においてハンマに設けられた支持溝に配置され、カップワッシャを支持する支持ボールと、を備えてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、打撃効率を向上しながらインパクト工具の大型化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係るインパクト工具を示す前方からの斜視図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係るインパクト工具を示す後方からの斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係るインパクト工具を示す側面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係るインパクト工具を示す縦断面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係るインパクト工具の上部を示す縦断面図である。
【
図6】
図6は、第1実施形態に係るインパクト工具の上部を示す横断面図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態に係るインパクト工具の一部を示す前方からの分解斜視図である。
【
図8】
図8は、第1実施形態に係るインパクト工具の一部を示す後方からの分解斜視図である。
【
図9】
図9は、第1実施形態に係るカップワッシャ及び支持ボールを示す前方からの斜視図である。
【
図10】
図10は、第1実施形態に係るカップワッシャ及び支持ボールを示す後方からの斜視図である。
【
図11】
図11は、第1実施形態に係るハンマを示す前方からの斜視図である。
【
図12】
図12は、第1実施形態に係るハンマを前方から見た図である。
【
図13】
図13は、第1実施形態に係るハンマを示す後方からの斜視図である。
【
図14】
図14は、第1実施形態に係るハンマを示す縦断面図である。
【
図15】
図15は、第2実施形態に係るインパクト工具の上部を示す縦断面図である。
【
図16】
図16は、第2実施形態に係るインパクト工具の上部を示す横断面図である。
【
図17】
図17は、第2実施形態に係るインパクト工具の一部を示す前方からの分解斜視図である。
【
図18】
図18は、第2実施形態に係るインパクト工具の一部を示す後方からの分解斜視図である。
【
図19】
図19は、第2実施形態に係るワッシャ及び支持ボールを示す前方からの斜視図である。
【
図20】
図20は、第2実施形態に係るワッシャ及び支持ボールを示す後方からの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、インパクト工具は、モータと、スピンドルシャフト部と、スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、モータの回転力により回転するスピンドルと、スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、スピンドルシャフト部に支持され、アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部を有するハンマと、スピンドルシャフト部の周囲に配置される第1コイルスプリング及び第2コイルスプリングと、ハンマの後部に設けられた凹部に配置され、第1コイルスプリングの前端部及び第2コイルスプリングの前端部を支持するカップワッシャと、凹部の内側においてハンマに設けられた支持溝に配置され、カップワッシャを支持する支持ボールと、を備えてもよい。
【0010】
上記の構成では、カップワッシャにより第1コイルスプリングの前端部及び第2コイルスプリングの前端部が支持されるので、モータの回転軸と平行な軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。また、カップワッシャは支持ボールに支持されるので、スピンドルシャフト部とハンマとが相対回転するとき、支持ボールの回転により、ハンマは円滑に回転することができる。ハンマが円滑に回転されるので、打撃効率が向上する。1つのカップワッシャで第1コイルスプリングの前端部及び第2コイルスプリングの前端部が支持されるので、支持溝は1つで済むので、軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、カップワッシャは、ハンマ及びスピンドルから離れていてもよい。
【0012】
上記の構成では、ハンマの回転がカップワッシャに妨げられないので、ハンマは円滑に回転することができる。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、カップワッシャは、第2コイルスプリングの前端部を支持する内側リング部と、内側リング部よりも径方向外側且つ前方に配置され、第1コイルスプリングの前端部を支持する外側リング部と、内側リング部の外縁部と外側リング部の内縁部とを繋ぐ接続リング部と、を有してもよい。
【0014】
上記の構成では、軸方向におけるインパクト工具の大型化を抑制しつつ、全長が長い第1コイルスプリングと全長が短い第2コイルスプリングとのそれぞれをカップワッシャで支持することができる。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、支持ボールは、外側リング部の前面に接触してもよい。
【0016】
上記の構成では、外側リング部が支持ボールに支持されることにより、ハンマは円滑に回転することができる。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハンマは、スピンドルシャフト部の周囲に配置されるベース部と、ベース部の外周部から前方に突出する前側リング部と、ベース部の外周部から後方に突出する後側リング部と、ベース部の内周部から後方に突出し、ハンマボールを介してスピンドルシャフト部に支持される支持リング部と、前側リング部の内周面から径方向内側に突出し、アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部と、を有し、凹部は、ベース部の後面と、後側リング部の内周面と、支持リング部の外周面とにより規定されてもよい。
【0018】
上記の構成では、軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、支持溝は、ベース部の後面に設けられてもよい。
【0020】
上記の構成では、軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、支持ボールは、ハンマボールの後端部よりも前方に配置されてもよい。
【0022】
上記の構成では、軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、前側リング部は、アンビル突起部よりも径方向外側に配置され、軸方向において、前側リング部の位置とアンビル突起部の少なくとも一部の位置とは、同じでもよい。
【0024】
上記の構成では、ハンマ突起部がアンビル突起部を打撃するときのハンマの慣性モーメントが増大するので、打撃力を増大させることができる。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、インパクト工具は、モータと、スピンドルシャフト部と、スピンドルシャフト部の後部に設けられるフランジ部と、を有し、モータの回転力により回転するスピンドルと、スピンドルよりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部と、アンビルシャフト部から径方向外側に突出するアンビル突起部と、を有するアンビルと、スピンドルシャフト部に支持され、アンビル突起部を回転方向に打撃するハンマ突起部を有するハンマと、スピンドルシャフト部の周囲に配置される第1コイルスプリング及び第2コイルスプリングと、フランジ部の前面に対向する位置に配置され、第1コイルスプリングの後端部及び第2コイルスプリングの後端部を支持するワッシャと、フランジ部の前面とワッシャの後面との間に配置され、ワッシャを支持する支持ボールと、を備えてもよい。
【0026】
上記の構成では、ワッシャにより第1コイルスプリングの後端部及び第2コイルスプリングの後端部が支持されるので、モータの回転軸と平行な軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。また、ワッシャは支持ボールに支持されるので、スピンドルシャフト部とハンマとが相対回転するとき、支持ボールの回転により、ハンマは円滑に回転することができる。ハンマが円滑に回転されるので、打撃効率が向上する。
【0027】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ワッシャは、支持ボールが配置される支持溝を有してもよい。
【0028】
上記の構成では、1つのワッシャで第1コイルスプリングの後端部及び第2コイルスプリングの後端部が支持されるので、支持溝は1つで済むので、軸方向におけるインパクト工具の大型化が抑制される。
【0029】
1つ又はそれ以上の実施形態において、ワッシャは、フランジ部から離れていてもよい。
【0030】
上記の構成では、ハンマの回転がフランジ部に妨げられないので、ハンマは円滑に回転することができる。
【0031】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、インパクト工具1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。インパクト工具1は、動力源としてモータ6を有する。
【0032】
実施形態において、モータ6の回転軸AXと平行な方向を適宜、軸方向、と称し、回転軸AXの周囲を周回する方向を適宜、周方向又は回転方向、と称し、回転軸AXの放射方向を適宜、径方向、と称する。
【0033】
回転軸AXは、前後方向に延伸する。軸方向一方側は、前方であり、軸方向他方側は、後方である。また、径方向において、回転軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、回転軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。
【0034】
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。
<インパクト工具>
図1は、本実施形態に係るインパクト工具1を示す前方からの斜視図である。
図2は、本実施形態に係るインパクト工具1を示す後方からの斜視図である。
図3は、本実施形態に係るインパクト工具1を示す側面図である。
図4は、本実施形態に係るインパクト工具1を示す縦断面図である。
【0035】
本実施形態において、インパクト工具1は、インパクトレンチである。インパクト工具1は、ハウジング2と、ハンマケース4と、モータ6と、減速機構7と、スピンドル8と、打撃機構9と、アンビル10と、ファン12と、バッテリ装着部13と、トリガレバー14と、正逆転切換レバー15と、操作表示部16と、ライト17と、コントローラ18とを備える。
【0036】
ハウジング2は、合成樹脂製である。本実施形態において、ハウジング2は、ナイロン製である。ハウジング2は、左ハウジング2Lと、左ハウジング2Lの右方に配置される右ハウジング2Rとを含む。左ハウジング2Lと右ハウジング2Rとは、複数のねじ2Sにより固定される。ハウジング2は、一対の半割れハウジングにより構成される。
【0037】
ハウジング2は、モータ収容部21と、グリップ部22と、バッテリ保持部23とを有する。
【0038】
モータ収容部21は、モータ6を収容する。モータ収容部21とハンマケース4とは、複数のねじ2Tにより固定される。
【0039】
グリップ部22は、作業者に握られる。グリップ部22は、モータ収容部21から下方に延びる。トリガレバー14は、グリップ部22の上部に設けられる。
【0040】
バッテリ保持部23は、バッテリ装着部13を介してバッテリパック25を保持する。バッテリ保持部23は、グリップ部22の下端部に接続される。前後方向及び左右方向のそれぞれにおいて、バッテリ保持部23の外形の寸法は、グリップ部22の外形の寸法よりも大きい。
【0041】
モータ収容部21は、吸気口19と、排気口20とを有する。排気口20は、吸気口19よりも前方に設けられる。ハウジング2の外部空間の空気は、吸気口19を介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間の空気は、排気口20を介してハウジング2の外部空間に流出する。
【0042】
ハンマケース4は、減速機構7、スピンドル8、打撃機構9、及びアンビル10の少なくとも一部を収容する。減速機構7の少なくとも一部は、ベアリングボックス24の内側に配置される。減速機構7は、複数のギヤを含む。
【0043】
ハンマケース4は、金属製である。本実施形態において、ハンマケース4は、アルミニウム製である。ハンマケース4は、筒状である。ハンマケース4は、モータ収容部21の前部に接続される。ハンマケース4の後部にベアリングボックス24が固定される。ベアリングボックス24の外周部にねじ山が形成される。ハンマケース4の内周部にねじ溝が形成される。ベアリングボックス24のねじ山とハンマケース4のねじ溝とが結合されることにより、ベアリングボックス24とハンマケース4とが固定される。
【0044】
モータ6は、インパクト工具1の動力源である。モータ6は、インナロータ型のブラシレスモータである。モータ6は、ステータ26と、ロータ27とを有する。ステータ26は、モータ収容部21に支持される。ロータ27の少なくとも一部は、ステータ26の内側に配置される。ロータ27は、ステータ26に対して回転する。ロータ27は、前後方向に延びる回転軸AXを中心に回転する。
【0045】
減速機構7は、ロータ27とスピンドル8とを連結する。減速機構7は、ロータ27の回転をスピンドル8に伝達する。減速機構7は、ロータ27の回転速度よりも低い回転速度でスピンドル8を回転させる。減速機構7は、モータ6よりも前方に配置される。減速機構7は、遊星歯車機構を含む。減速機構7は、複数のギヤを有する。減速機構7のギヤは、ロータ27により駆動される。
【0046】
スピンドル8は、減速機構7により伝達されたロータ27の回転力により回転する。スピンドル8は、モータ6の少なくとも一部よりも前方に配置される。スピンドル8は、ステータ26よりも前方に配置される。スピンドル8の少なくとも一部は、ロータ27よりも前方に配置される。スピンドル8の少なくとも一部は、減速機構7の前方に配置される。スピンドル8は、アンビル10の後方に配置される。
【0047】
打撃機構9は、モータ6により回転するスピンドル8の回転力に基づいて、アンビル10を回転方向に打撃する。モータ6の回転力は、減速機構7及びスピンドル8を介して打撃機構9に伝達される。
【0048】
アンビル10は、ロータ27の回転力に基づいて回転するインパクト工具1の出力シャフトである。アンビル10は、モータ6よりも前方に配置される。アンビル10の前端部に先端工具の一種であるソケットが装着される。
【0049】
ファン12は、モータ6を冷却するための気流を生成する。ファン12は、モータ6のステータ26よりも前方に配置される。ファン12は、ロータ27の少なくとも一部に固定される。ファン12が回転することにより、ハウジング2の外部空間の空気が、吸気口19を介してハウジング2の内部空間に流入する。ハウジング2の内部空間に流入した空気は、ハウジング2の内部空間を流通することにより、モータ6を冷却する。ハウジング2の内部空間を流通した空気は、ファン12が回転することにより、排気口20を介してハウジング2の外部空間に流出する。
【0050】
バッテリ装着部13は、バッテリパック25に接続される。バッテリパック25は、バッテリ装着部13に装着される。バッテリパック25は、バッテリ装着部13に着脱可能である。バッテリ装着部13は、バッテリ保持部23の下部に配置される。バッテリパック25は、バッテリ保持部23の前方からバッテリ装着部13に挿入されることにより、バッテリ装着部13に装着される。バッテリパック25は、バッテリ装着部13から前方に抜去されることにより、バッテリ装着部13から外される。バッテリパック25は、二次電池を含む。実施形態において、バッテリパック25は、充電式のリチウムイオン電池を含む。バッテリ装着部13に装着されることにより、バッテリパック25は、インパクト工具1に電力を供給することができる。モータ6は、バッテリパック25から供給される電力に基づいて駆動する。
【0051】
トリガレバー14は、モータ6を起動するために作業者に操作される。トリガレバー14が操作されることにより、モータ6の駆動と停止とが切り換えられる。トリガレバー14は、グリップ部22に設けられる。
【0052】
正逆転切換レバー15は、作業者に操作される。正逆転切換レバー15が操作されることにより、モータ6の回転方向が正転方向及び逆転方向の一方から他方に切り換えられる。モータ6の回転方向が切り換えられることにより、スピンドル8の回転方向が切り換えられる。正逆転切換レバー15は、グリップ部22の上部に設けられる。
【0053】
操作表示部16は、複数の操作ボタン16Aと、インジケータ表示器16Bとを有する。作業者により操作ボタン16Aが操作されることにより、モータ6の動作モードが切り換えられる。インジケータ表示器16Bは、複数の発光部を有する。インジケータ表示器16Bは、複数の発光部の点灯パターンを変更することによって、モータ6の動作モードを表示する。操作表示部16は、バッテリ保持部23に設けられる。操作表示部16は、グリップ部22よりも前方側において、バッテリ保持部23の上面に設けられる。
【0054】
ライト17は、照明光を射出する。ライト17は、アンビル10及びアンビル10の周辺を照明光で照明する。ライト17は、アンビル10の前方を照明光で照明する。また、ライト17は、アンビル10に装着された先端工具及び先端工具の周辺を照明光で照明する。ライト17は、トリガレバー14の上方に配置される。
【0055】
コントローラ18は、モータ6を制御する制御信号を出力する。コントローラ18は、複数の電子部品が実装された基板を含む。基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、及び抵抗が例示される。コントローラ18は、バッテリ保持部23に収容される。
【0056】
図5は、本実施形態に係るインパクト工具1の上部を示す縦断面図である。
図6は、本実施形態に係るインパクト工具1の上部を示す横断面図である。
図7は、本実施形態に係るインパクト工具1の一部を示す前方からの分解斜視図である。
図8は、本実施形態に係るインパクト工具1の一部を示す後方からの分解斜視図である。
【0057】
ハンマケース4は、第1筒部401と、第2筒部402と、ケース接続部403とを有する。第1筒部401は、打撃機構9の周囲に配置される。第2筒部402は、第1筒部401よりも前方に配置される。第2筒部402の外径は、第1筒部401の外径よりも小さい。ケース接続部403は、第1筒部401の前端部と第2筒部402の外周面とを繋ぐように配置される。第2筒部402の後端部は、ケース接続部403から後方に突出する。
【0058】
モータ6は、ステータ26と、ロータ27とを有する。ステータ26は、ステータコア28と、前インシュレータ29と、後インシュレータ30と、コイル31とを有する。ロータ27は、回転軸AXを中心に回転する。ロータ27は、ロータコア32と、ロータシャフト33と、ロータ磁石34とを有する。
【0059】
ステータコア28は、ロータ27よりも径方向外側に配置される。ステータコア28は、積層された複数の鋼板を含む。鋼板は、鉄を主成分とする金属製の板である。ステータコア28は、筒状である。ステータコア28は、コイル31を支持する複数のティースを有する。
【0060】
前インシュレータ29は、ステータコア28の前部に設けられる。後インシュレータ30は、ステータコア28の後部に設けられる。前インシュレータ29及び後インシュレータ30のそれぞれは、合成樹脂製の電気絶縁部材である。前インシュレータ29は、ティースの表面の一部を覆うように配置される。後インシュレータ30は、ティースの表面の一部を覆うように配置される。
【0061】
コイル31は、前インシュレータ29及び後インシュレータ30を介してステータコア28に装着される。コイル31は、複数配置される。コイル31は、前インシュレータ29及び後インシュレータ30を介してステータコア28のティースの周囲に配置される。コイル31とステータコア28とは、前インシュレータ29及び後インシュレータ30により電気的に絶縁される。複数のコイル31は、バスバーユニット38を介して接続される。
【0062】
ロータコア32及びロータシャフト33のそれぞれは、鋼製である。ロータシャフト33は、ロータコア32の内側に配置される。ロータコア32とロータシャフト33とは、固定される。ロータシャフト33の前端部は、ロータコア32の前端面から前方に突出し、ロータシャフト33の後端部は、ロータコア32の後端面から後方に突出する。
【0063】
ロータ磁石34は、ロータコア32に固定される。ロータ磁石34は、ロータコア32の内部に配置される。
【0064】
後インシュレータ30にセンサ基板37が取り付けられる。センサ基板37は、中心に孔が設けられた円板状の回路基板と、回路基板に支持される回転検出素子とを有する。センサ基板37の少なくとも一部は、ロータ磁石34に対向する。回転検出素子は、ロータ27のロータ磁石34の位置を検出することにより、ロータ27の回転方向の位置を検出する。
【0065】
ロータシャフト33は、ロータベアリング39に回転可能に支持される。ロータベアリング39は、ロータシャフト33の前端部を回転可能に支持する前側ロータベアリング39Fと、ロータシャフト33の後端部を回転可能に支持する後側ロータベアリング39Rとを含む。
【0066】
前側ロータベアリング39Fは、ベアリングボックス24に保持される。ベアリングボックス24は、ベアリングボックス24の後面から前方に窪む凹部241を有する。前側ロータベアリング39Fは、凹部241に配置される。後側ロータベアリング39Rは、モータ収容部21の後部に保持される。ロータシャフト33の前端部は、ベアリングボックス24の開口を介してハンマケース4の内部空間に配置される。
【0067】
ファン12は、ロータシャフト33の前部に固定される。ファン12は、前側ロータベアリング39Fとステータ26との間に配置される。ファン12は、ロータシャフト33の回転により回転する。ロータシャフト33が回転することにより、ファン12は、ロータシャフト33と一緒に回転する。
【0068】
ロータシャフト33の前端部にピニオンギヤ41が形成される。ピニオンギヤ41は、減速機構7の少なくとも一部に連結される。ロータシャフト33は、ピニオンギヤ41を介して減速機構7に連結される。
【0069】
減速機構7は、ピニオンギヤ41の周囲に配置される複数のプラネタリギヤ42と、複数のプラネタリギヤ42の周囲に配置されるインターナルギヤ43とを有する。ピニオンギヤ41、プラネタリギヤ42、及びインターナルギヤ43のそれぞれは、ハンマケース4に収容される。複数のプラネタリギヤ42のそれぞれは、ピニオンギヤ41に噛み合う。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してスピンドル8に回転可能に支持される。スピンドル8は、プラネタリギヤ42により回転される。インターナルギヤ43は、プラネタリギヤ42に噛み合う内歯を有する。インターナルギヤ43は、ハンマケース4に固定される。インターナルギヤ43は、ハンマケース4に対して常に回転不可能である。
【0070】
モータ6の駆動によりロータシャフト33が回転すると、ピニオンギヤ41が回転し、プラネタリギヤ42がピニオンギヤ41の周囲を公転する。プラネタリギヤ42は、インターナルギヤ43の内歯に噛み合いながら公転する。プラネタリギヤ42の公転により、ピン42Pを介してプラネタリギヤ42に接続されているスピンドル8は、ロータシャフト33の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
【0071】
スピンドル8は、モータ6の回転力より回転する。スピンドル8は、モータ6の回転力を、打撃機構9を介してアンビル10に伝達する。スピンドル8は、スピンドルシャフト部801と、スピンドルシャフト部801の後部に設けられるフランジ部802とを有する。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してフランジ部802に回転可能に支持される。スピンドル8の回転軸とモータ6の回転軸AXとは一致する。スピンドル8は、回転軸AXを中心に回転する。スピンドル8は、スピンドルベアリング44に回転可能に支持される。スピンドル8の後端部に凸部803が設けられる。凸部803は、フランジ部802から後方に突出する。凸部803は、スピンドルベアリング44を囲むように配置される。
【0072】
ベアリングボックス24は、スピンドル8の周囲の少なくとも一部に配置される。スピンドルベアリング44は、ベアリングボックス24に保持される。ベアリングボックス24は、ベアリングボックス24の前面から前方に突出する凸部242を有する。スピンドルベアリング44は、凸部242の周囲に配置される。
【0073】
打撃機構9は、ハンマ47と、ハンマボール48と、コイルスプリング50と、カップワッシャ61とを有する。ハンマ47、ハンマボール48、コイルスプリング50、及びカップワッシャ61を含む打撃機構9は、ハンマケース4の第1筒部401に収容される。第1筒部401は、ハンマ47の周囲に配置される。
【0074】
ハンマ47は、減速機構7よりも前方に配置される。ハンマ47は、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される。ハンマ47は、スピンドルシャフト部801に支持される。
【0075】
ハンマ47は、モータ6により回転される。モータ6の回転力は、減速機構7及びスピンドル8を介してハンマ47に伝達される。ハンマ47は、モータ6により回転するスピンドル8の回転力に基づいて、スピンドル8と一緒に回転可能である。ハンマ47の回転軸とスピンドル8の回転軸とモータ6の回転軸AXとは一致する。ハンマ47は、回転軸AXを中心に回転する。
【0076】
図11は、本実施形態に係るハンマ47を示す前方からの斜視図である。
図12は、本実施形態に係るハンマ47を前方から見た図である。
図13は、本実施形態に係るハンマ47を示す後方からの斜視図である。
図14は、本実施形態に係るハンマを示す縦断面図である。
【0077】
ハンマ47は、ベース部471と、前側リング部472と、後側リング部473と、支持リング部474と、ハンマ突起部475とを有する。
【0078】
ベース部471は、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される。ベース部471は、環状である。スピンドルシャフト部801は、ベース部471の内側に配置される。
【0079】
前側リング部472は、ベース部471の外周部から前方に突出する。前側リング部472は、筒状である。
【0080】
後側リング部473は、ベース部471の外周部から後方に突出する。後側リング部473は、筒状である。
【0081】
支持リング部474は、ベース部471の内周部から後方に突出する。支持リング部474は、筒状である。支持リング部474は、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される。支持リング部474は、ハンマボール48を介してスピンドルシャフト部801に支持される。支持リング部474は、大径部474Aと、大径部474Aよりも後方に配置される小径部474Bとを有する。大径部474Aの外径は、小径部474Bの外径よりも大きい。大径部474Aと小径部474Bとの境界に段差部474Cが設けられる。
【0082】
後側リング部473の後端部は、支持リング部474の後端部よりも前方に配置される。後側リング部473の内径は、フランジ部802の外径よりも大きい。
【0083】
ハンマ突起部475は、前側リング部472の内周面から径方向内側に突出する。ハンマ突起部475は、ベース部471の前面から前方に突出する。ハンマ突起部475の前面は、ベース部471の前面よりも前方に配置される。前側リング部472の前面とハンマ突起部475の前面とは、同一平面内に配置される。ハンマ突起部475は、周方向に2つ配置される。
【0084】
ベース部471の後面と、後側リング部473の内周面と、支持リング部474の外周面とにより、凹部476が形成される。凹部476は、ハンマ47の後部に設けられる。凹部476は、ハンマ47の後面から前方に窪むように形成される。
【0085】
ベース部471は、ハンマ突起部475との境界に設けられる溝90を有する。溝90は、径方向に延びるように設けられる。溝90は、ハンマ突起部475の周方向一方側及び周方向他方側のそれぞれに設けられる。
【0086】
ハンマボール48は、鉄鋼のような金属製である。ハンマボール48は、スピンドルシャフト部801とハンマ47との間に配置される。スピンドル8は、ハンマボール48の少なくとも一部が配置されるスピンドル溝804を有する。スピンドル溝804は、スピンドルシャフト部801の外周面の一部に設けられる。ハンマ47は、ハンマボール48の少なくとも一部が配置されるハンマ溝477を有する。ハンマ溝477は、支持リング部474の内周面の一部に設けられる。ハンマボール48は、スピンドル溝804とハンマ溝477との間に配置される。ハンマボール48は、スピンドル溝804の内側及びハンマ溝477の内側のそれぞれを転がることができる。ハンマ47は、ハンマボール48に伴って移動可能である。スピンドル8とハンマ47とは、スピンドル溝804及びハンマ溝477により規定される可動範囲において、軸方向及び回転方向のそれぞれに相対移動することができる。
【0087】
コイルスプリング50は、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される。本実施形態において、コイルスプリング50は、相互に並列に配置される第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52を含む。第2コイルスプリング52は、第1コイルスプリング51の径方向内側に配置される。本実施形態において、第1コイルスプリング51のばね定数は、第2コイルスプリング52のばね定数よりも大きい。第1コイルスプリング51の線径は、第2コイルスプリング52の線径よりも大きい。
【0088】
第1コイルスプリング51の後端部及び第2コイルスプリング52の後端部は、フランジ部802の前面に支持される。
図6及び
図7に示すように、フランジ部802の前面は、第1円環面802Aと、第1円環面802Aよりも径方向内側に配置される第2円環面802Bと、第2円環面802Bよりも径方向内側に配置される第3円環面802Cとを含む。第3円環面802Cは、第2円環面802Bよりも前方に配置される。第2円環面802Bは、第1円環面802Aよりも前方に配置される。第1円環面802Aと第2円環面802Bとの境界に段差部802Dが設けられる。第2円環面802Bと第3円環面802Cとの境界に段差部802Eが設けられる。第1コイルスプリング51の後端部は、第1円環面802Aに支持される。第2コイルスプリング52の後端部は、第2円環面802Bに支持される。段差部802Dにより、径方向において第1コイルスプリング51の後端部が位置決めされる。段差部802Eにより、径方向において第2コイルスプリング52の後端部が位置決めされる。
【0089】
また、第3円環面802Cの内周部とスピンドルシャフト部801の外周面との境界に凹部805が設けられる。凹部805は、回転軸AXを囲むように形成される。
【0090】
第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部は、凹部476の内側に配置される。凹部476の内側にカップワッシャ61が配置される。第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部は、カップワッシャ61に支持される。カップワッシャ61は、リング状の部材である。第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52のそれぞれは、ハンマ47を前方に移動させる弾性力を常時発生する。
【0091】
カップワッシャ61は、ベース部471の後方に配置される。カップワッシャ61は、第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部を支持する。径方向において、カップワッシャ61は、後側リング部473と支持リング部474との間に配置される。カップワッシャ61は、凹部476の内側に配置される。カップワッシャ61は、複数の支持ボール54を介してハンマ47に支持される。ハンマ47の前後方向の可動範囲においてハンマ47が最も前方に配置されている状態で、支持ボール54は、ハンマボール48の後端部よりも前方に配置される。
【0092】
支持ボール54は、凹部476の内側においてハンマ47に設けられた支持溝478に配置される。本実施形態において、支持溝478は、ベース部471の後面に設けられる。支持溝478は、回転軸AXを囲むようにリング状に設けられる。支持ボール54は、カップワッシャ61を支持する。
【0093】
図9は、本実施形態に係るカップワッシャ61及び支持ボール54を示す前方からの斜視図である。
図10は、本実施形態に係るカップワッシャ61及び支持ボール54を示す後方からの斜視図である。
【0094】
カップワッシャ61は、内側リング部611と、外側リング部612と、接続リング部613とを有する。
【0095】
内側リング部611は、第2コイルスプリング52の前端部を支持する。第2コイルスプリング52の前端部は、内側リング部611の後面に接触する。内側リング部611は、小径部474Bの周囲に配置される。内側リング部611の前面は、大径部474Aの後面に対向するように配置される。
【0096】
外側リング部612は、第1コイルスプリング51の前端部を支持する。第1コイルスプリング51の前端部は、外側リング部612の後面に接触する。外側リング部612は、内側リング部611よりも径方向外側、且つ、内側リング部611よりも前方に配置される。外側リング部612は、径方向において後側リング部473と大径部474Aとの間に配置される。外側リング部612は、大径部474Aから径方向外側に突出するように配置される。
【0097】
接続リング部613は、内側リング部611の外縁部と外側リング部612の内縁部とを繋ぐように配置される。接続リング部613は、大径部474Aの周囲に配置される。接続リング部613の内周面と大径部474Aの外周面とは、対向する。接続リング部613と外側リング部612との境界は、段差部474Cに沿うように屈曲する。
【0098】
支持ボール54は、周方向に複数配置される。支持ボール54は、外側リング部612の前面に接触する。
【0099】
カップワッシャ61は、前後方向からコイルスプリング50と支持ボール54に挟まれる。カップワッシャ61は、ハンマ47及びスピンドル8から離れている。
【0100】
アンビル10は、アンビルシャフト部101と、アンビル突起部102とを有する。
【0101】
アンビルシャフト部101は、スピンドル8及びハンマ47よりも前方に配置される。先端工具の一種であるソケットは、アンビルシャフト部101の前端部に装着される。
【0102】
アンビル突起部102は、アンビルシャフト部101の後端部から径方向外側に突出する。アンビル突起部102は、ハンマ突起部475により回転方向に打撃される。アンビル突起部102の前面と第2筒部402の後端部402Rとの間にワッシャ53が配置される。ワッシャ53は、アンビル突起部102と第2筒部402との接触を抑制する。第2筒部402の後端部は、ワッシャ53を介してアンビル突起部102の荷重を受ける。
【0103】
前側リング部472は、アンビル突起部102よりも径方向外側に配置される。軸方向において、前側リング部472の位置とアンビル突起部102の少なくとも一部の位置とは、同じである。アンビル突起部102の外周部と前側リング部472の内周部とは、離れている。
【0104】
前側リング部472の前端部472Fは、第2筒部402の後端部402Rよりも前方に配置される。すなわち、軸方向において、前側リング部472の前部と第2筒部402の後部とは、重複する。これにより、ハンマ47が回転したときの慣性力が大きくなる。また、軸方向におけるハウジング2の後端部とアンビル10の前端部との距離を示す軸長が短くなる。
【0105】
ベース部471は、アンビル突起部102よりも後方に配置される。アンビル突起部102の後面とベース部471の前面とは、離れている。
【0106】
アンビル10は、アンビルベアリング46に回転可能に支持される。アンビル10の回転軸とハンマ47の回転軸とスピンドル8の回転軸とモータ6の回転軸AXとは一致する。アンビル10は、回転軸AXを中心に回転する。アンビルベアリング46は、アンビルシャフト部101の周囲に配置される。アンビルベアリング46は、ハンマケース4の第2筒部402の内側に配置される。アンビルベアリング46は、ハンマケース4の第2筒部402に保持される。アンビルベアリング46は、アンビルシャフト部101の前部を回転可能に支持する。
【0107】
ハンマ突起部475は、アンビル突起部102に接触可能である。ハンマ47とアンビル突起部102とが接触している状態で、モータ6が駆動することにより、アンビル10は、ハンマ47及びスピンドル8と一緒に回転する。
【0108】
アンビル10は、ハンマ47により回転方向に打撃される。例えば、ボルト締め作業において、アンビル10に作用する負荷が高くなると、コイルスプリング50の荷重だけではアンビル10を回転させることができなくなる状況が発生する場合がある。コイルスプリング50の荷重だけではアンビル10を回転させることができなくなると、アンビル10及びハンマ47の回転が停止する。スピンドル8とハンマ47とは、ハンマボール48を介して軸方向及び周方向のそれぞれに相対移動可能である。ハンマ47の回転が停止しても、スピンドル8の回転は、モータ6が発生する動力により継続される。ハンマ47の回転が停止している状態で、スピンドル8が回転すると、ハンマボール48がスピンドル溝804及びハンマ溝477のそれぞれにガイドされながら後方に移動する。ハンマ47は、ハンマボール48から力を受け、ハンマボール48に伴って後方に移動する。すなわち、ハンマ47は、アンビル10の回転が停止された状態で、スピンドル8が回転することにより、後方に移動する。ハンマ47が後方に移動することにより、ハンマ47とアンビル突起部102との接触が解除される。
【0109】
ハンマ47が後方に移動するとき、ハンマ47は、スピンドルシャフト部801に対して相対回転する。カップワッシャ61は、ハンマ47及びスピンドル8から離れている。そのため、ハンマ47の回転は、カップワッシャ61に妨げられない。また、カップワッシャ61とハンマ47との間に支持ボール54が配置される。支持ボール54が回転することにより、ハンマ47は、円滑に回転することができる。
【0110】
上述のように、コイルスプリング50は、ハンマ47を前方に移動させる弾性力を常時発生する。後方に移動したハンマ47は、コイルスプリング50の弾性力により、前方に移動する。ハンマ47は、前方に移動するとき、ハンマボール48から回転方向の力を受ける。すなわち、ハンマ47は、回転しながら前方に移動する。ハンマ47が回転しながら前方に移動すると、ハンマ突起部475は、回転しながらアンビル突起部102に接触する。これにより、アンビル突起部102は、ハンマ突起部475により回転方向に打撃される。アンビル10には、モータ6の動力とハンマ47の慣性力との両方が作用する。したがって、アンビル10は、高いトルクで回転軸AXを中心に回転することができる。
【0111】
<インパクト工具の動作>
次に、インパクト工具1の動作について説明する。例えば、作業対象にボルト締め作業を実施するとき、作業者は、グリップ部22を例えば右手で握ってトリガレバー14を右手の人差し指で引き操作する。トリガレバー14が引き操作されると、バッテリパック25からモータ6に電力が供給され、モータ6が起動し、同時にライト17が点灯する。モータ6の起動により、ロータシャフト33が回転する。ロータシャフト33が回転すると、ロータシャフト33の回転力がピニオンギヤ41を介してプラネタリギヤ42に伝達される。プラネタリギヤ42は、インターナルギヤ43の内歯に噛み合った状態で、自転しながらピニオンギヤ41の周囲を公転する。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してスピンドル8に回転可能に支持される。プラネタリギヤ42の公転により、スピンドル8は、ロータシャフト33の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
【0112】
ハンマ突起部475とアンビル突起部102とが接触している状態で、スピンドル8が回転すると、アンビル10は、ハンマ47及びスピンドル8と一緒に回転する。アンビル10が回転することにより、ボルト締め作業が進行する。
【0113】
ボルト締め作業の進行により、アンビル10に所定値以上の負荷が作用した場合、アンビル10及びハンマ47の回転が停止する。ハンマ47の回転が停止している状態で、スピンドル8が回転すると、ハンマ47は、後方に移動する。ハンマ47が後方に移動することにより、ハンマ突起部475とアンビル突起部102との接触が解除される。
【0114】
ハンマ47が後方に移動するとき、ハンマ47は、スピンドルシャフト部801に対して相対回転する。カップワッシャ61は、ハンマ47及びスピンドル8から離れている。そのため、ハンマ47の回転は、カップワッシャ61に妨げられない。また、カップワッシャ61とハンマ47との間に支持ボール54が配置される。支持ボール54が回転することにより、ハンマ47は、円滑に回転することができる。
【0115】
後方に移動したハンマ47は、第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52の弾性力により、回転しながら前方に移動する。ハンマ47が回転しながら前方に移動することにより、アンビル突起部102は、ハンマ突起部475により回転方向に打撃される。これにより、アンビル10は、高いトルクで回転軸AXを中心に回転する。そのため、ねじは作業対象に高いトルクで締め付けられる。
【0116】
<効果>
以上説明したように、本実施形態において、インパクト工具1は、モータ6と、スピンドルシャフト部801と、スピンドルシャフト部801の後部に設けられるフランジ部802と、を有し、モータ6の回転力により回転するスピンドル8と、スピンドル8よりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部101と、アンビルシャフト部101から径方向外側に突出するアンビル突起部102と、を有するアンビル10と、スピンドルシャフト部801に支持され、アンビル突起部102を回転方向に打撃するハンマ突起部475を有するハンマ47と、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52と、ハンマ47の後部に設けられた凹部476に配置され、第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部を支持するカップワッシャ61と、凹部476の内側においてハンマ47に設けられた支持溝478に配置され、カップワッシャ61を支持する支持ボール54と、を備えてもよい。
【0117】
上記の構成では、カップワッシャ61により第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部が支持されるので、モータ6の回転軸AXと平行な軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。また、カップワッシャ61は支持ボール54に支持されるので、スピンドルシャフト部801とハンマ47とが相対回転するとき、支持ボール54の回転により、ハンマ47は円滑に回転することができる。ハンマ47が円滑に回転されるので、打撃効率が向上する。1つのカップワッシャ61で第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部が支持されるので、支持溝478は1つで済むので、軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。
【0118】
本実施形態において、カップワッシャ61は、ハンマ47及びスピンドル8から離れていてもよい。
【0119】
上記の構成では、ハンマ47の回転がカップワッシャ61に妨げられないので、ハンマ47は円滑に回転することができる。
【0120】
本実施形態において、カップワッシャ61は、第2コイルスプリング52の前端部を支持する内側リング部611と、内側リング部611よりも径方向外側且つ前方に配置され、第1コイルスプリング51の前端部を支持する外側リング部612と、内側リング部611の外縁部と外側リング部612の内縁部とを繋ぐ接続リング部613と、を有してもよい。
【0121】
上記の構成では、軸方向におけるインパクト工具1の大型化を抑制しつつ、全長が長い第1コイルスプリング51と全長が短い第2コイルスプリング52とのそれぞれをカップワッシャ61で支持することができる。
【0122】
本実施形態において、支持ボール54は、外側リング部612の前面に接触してもよい。
【0123】
上記の構成では、外側リング部612が支持ボール54に支持されることにより、ハンマ47は円滑に回転することができる。
【0124】
本実施形態において、ハンマ47は、スピンドルシャフト部801の周囲に配置されるベース部471と、ベース部471の外周部から前方に突出する前側リング部472と、ベース部471の外周部から後方に突出する後側リング部473と、ベース部471の内周部から後方に突出し、ハンマボール48を介してスピンドルシャフト部801に支持される支持リング部474と、前側リング部472の内周面から径方向内側に突出し、アンビル突起部102を回転方向に打撃するハンマ突起部475と、を有し、凹部476は、ベース部471の後面と、後側リング部473の内周面と、支持リング部474の外周面とにより規定されてもよい。
【0125】
上記の構成では、軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。
【0126】
本実施形態において、支持溝478は、ベース部471の後面に設けられてもよい。
【0127】
上記の構成では、軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。
【0128】
本実施形態において、支持ボール54は、ハンマボール48の後端部よりも前方に配置されてもよい。
【0129】
上記の構成では、軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。
【0130】
本実施形態において、前側リング部は、アンビル突起部102よりも径方向外側に配置され、軸方向において、前側リング部の位置とアンビル突起部102の少なくとも一部の位置とは、同じでもよい。
【0131】
上記の構成では、ハンマ突起部475がアンビル突起部102を打撃するときのハンマ47の慣性モーメントが増大するので、打撃力を増大させることができる。
【0132】
<変形例>
本実施形態において、第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部がカップワッシャ61に支持されることとした。第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部を支持する部材は、カップワッシャ61でなくてもよく、カップワッシャ61とは異なる形状の部材でもよい。
【0133】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その構成要素の説明を簡略又は省略する。
【0134】
図15は、本実施形態に係るインパクト工具1の上部を示す縦断面図である。
図16は、本実施形態に係るインパクト工具1の上部を示す横断面図である。
図17は、本実施形態に係るインパクト工具1の一部を示す前方からの分解斜視図である。
図18は、本実施形態に係るインパクト工具1の一部を示す後方からの分解斜視図である。
図19は、本実施形態に係るワッシャ62及び支持ボール55を示す前方からの斜視図である。
図20は、本実施形態に係るワッシャ62及び支持ボール55を示す後方からの斜視図である。
【0135】
上述の実施形態と同様、スピンドルシャフト部801の周囲に第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52が配置される。第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部は、凹部476の内側に配置される。本実施形態において、カップワッシャ61は存在しない。第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部は、凹部476の内側において、ハンマ47に固定される。第1コイルスプリング51の前端部及び第2コイルスプリング52の前端部とハンマ47とは、相対回転しないように固定される。
【0136】
本実施形態において、フランジ部802の前面に対向する位置にワッシャ62が配置される。ワッシャ62は、第1コイルスプリング51の後端部及び第2コイルスプリング52の後端部を支持する。また、フランジ部802の前面とワッシャ62の後面との間に支持ボール55が配置される。支持ボール55は、ワッシャ62を支持する。
【0137】
ワッシャ62は、リング状のベース部621と、ベース部621の内周面の後端部から径方向内側に突出する内側リング部622と、ベース部621の前面の内周部から前方に突出する前側リング部623とを有する。ベース部621の後面に、支持ボール55が配置される支持溝628が設けられる。支持溝628は、リング状である。フランジ部802の前面に、支持ボール55が配置される支持溝806が設けられる。支持溝806は、リング状である。複数の支持ボール55が支持溝628と支持溝806との間に配置される。支持ボール55により、ワッシャ62は、フランジ部802から離れている。
【0138】
第1コイルスプリング51の後端部は、ベース部621の前面に支持される。前側リング部623により、径方向において第1コイルスプリング51の後端部が位置決めされる。第2コイルスプリング52の後端部は、内側リング部622の前面に支持される。ベース部621の内周面により、径方向において第2コイルスプリング52の後端部が位置決めされる。
【0139】
例えば、ボルト締め作業において、アンビル10に作用する負荷が高くなると、アンビル10及びハンマ47の回転が停止する。ハンマ47の回転が停止している状態で、スピンドル8が回転すると、ハンマボール48がスピンドル溝804及びハンマ溝477のそれぞれにガイドされながら後方に移動する。
【0140】
ハンマ47が後方に移動するとき、ハンマ47は、スピンドルシャフト部801に対して相対回転する。ハンマ47とともに、第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52が回転する。ワッシャ62は、スピンドル8のフランジ部802から離れている。そのため、ハンマ47の回転は、フランジ部802に妨げられない。また、ワッシャ62とフランジ部802との間に支持ボール55が配置される。支持ボール55が回転することにより、ハンマ47は、円滑に回転することができる。
【0141】
以上説明したように、本実施形態において、インパクト工具1は、モータ6と、スピンドルシャフト部801と、スピンドルシャフト部801の後部に設けられるフランジ部802と、を有し、モータ6の回転力により回転するスピンドル8と、スピンドル8よりも前方に配置され、先端工具が装着されるアンビルシャフト部101と、アンビルシャフト部101から径方向外側に突出するアンビル突起部102と、を有するアンビル10と、スピンドルシャフト部801に支持され、アンビル突起部102を回転方向に打撃するハンマ突起部475を有するハンマ47と、スピンドルシャフト部801の周囲に配置される第1コイルスプリング51及び第2コイルスプリング52と、フランジ部802の前面に対向する位置に配置され、第1コイルスプリング51の後端部及び第2コイルスプリング52の後端部を支持するワッシャ62と、フランジ部802の前面とワッシャ62の後面との間に配置され、ワッシャ62を支持する支持ボール55と、を備えてもよい。
【0142】
上記の構成では、ワッシャ62により第1コイルスプリング51の後端部及び第2コイルスプリング52の後端部が支持されるので、モータ6の回転軸AXと平行な軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。また、ワッシャ62は支持ボール54に支持されるので、スピンドルシャフト部801とハンマ47とが相対回転するとき、支持ボール54の回転により、ハンマ47は円滑に回転することができる。ハンマ47が円滑に回転されるので、打撃効率が向上する。
【0143】
本実施形態において、ワッシャ62は、支持ボール54が配置される支持溝628を有してもよい。
【0144】
上記の構成では、1つのワッシャ62で第1コイルスプリング51の後端部及び第2コイルスプリング52の後端部が支持されるので、支持溝628は1つで済むので、軸方向におけるインパクト工具1の大型化が抑制される。
【0145】
本実施形態において、ワッシャ62は、フランジ部802から離れていてもよい。
【0146】
上記の構成では、ハンマ47の回転がフランジ部802に妨げられないので、ハンマ47は円滑に回転することができる。
【0147】
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、インパクト工具1がインパクトレンチであることとした。インパクト工具1は、インパクトドライバでもよい。
【0148】
上述の実施形態において、インパクト工具1の電源は、バッテリパック25でなくてもよく、商用電源(交流電源)でもよい。
【符号の説明】
【0149】
1…インパクト工具、2…ハウジング、2L…左ハウジング、2R…右ハウジング、2S…ねじ、2T…ねじ、4…ハンマケース、6…モータ、7…減速機構、8…スピンドル、9…打撃機構、10…アンビル、12…ファン、13…バッテリ装着部、14…トリガレバー、15…正逆転切換レバー、16…操作表示部、16A…操作ボタン、16B…インジケータ表示器、17…ライト、18…コントローラ、19…吸気口、20…排気口、21…モータ収容部、22…グリップ部、23…バッテリ保持部、24…ベアリングボックス、25…バッテリパック、26…ステータ、27…ロータ、28…ステータコア、29…前インシュレータ、30…後インシュレータ、31…コイル、32…ロータコア、33…ロータシャフト、34…ロータ磁石、37…センサ基板、38…バスバーユニット、39…ロータベアリング、39F…前側ロータベアリング、39R…後側ロータベアリング、41…ピニオンギヤ、42…プラネタリギヤ、42P…ピン、43…インターナルギヤ、44…スピンドルベアリング、46…アンビルベアリング、47…ハンマ、48…ハンマボール、50…コイルスプリング、51…第1コイルスプリング、52…第2コイルスプリング、53…ワッシャ、54…支持ボール、55…支持ボール、61…カップワッシャ、62…ワッシャ、90…溝、101…アンビルシャフト部、102…アンビル突起部、241…凹部、242…凸部、401…第1筒部、402…第2筒部、402R…後端部、403…ケース接続部、471…ベース部、472…前側リング部、472F…前端部、473…後側リング部、474…支持リング部、474A…大径部、474B…小径部、474C…段差部、475…ハンマ突起部、476…凹部、477…ハンマ溝、478…支持溝、611…内側リング部、612…外側リング部、613…接続リング部、621…ベース部、622…内側リング部、623…前側リング部、628…支持溝、801…スピンドルシャフト部、802…フランジ部、802A…第1円環面、802B…第2円環面、802C…第3円環面、802D…段差部、802E…段差部、803…凸部、804…スピンドル溝、805…凹部、806…支持溝、AX…回転軸。