(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023016894
(43)【公開日】2023-02-02
(54)【発明の名称】パネル及びこれを用いたボックス
(51)【国際特許分類】
B65D 19/10 20060101AFI20230126BHJP
B65D 6/26 20060101ALI20230126BHJP
B65D 6/08 20060101ALI20230126BHJP
【FI】
B65D19/10
B65D6/26 F
B65D6/08 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188813
(22)【出願日】2022-11-28
(62)【分割の表示】P 2020180285の分割
【原出願日】2020-10-28
(71)【出願人】
【識別番号】596027782
【氏名又は名称】大一機材工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 俊夫
(72)【発明者】
【氏名】橋本 智文
(72)【発明者】
【氏名】加藤 孝之
(57)【要約】
【課題】フレーム体に対してパネル板を着脱自在にすることでパネル板の交換を可能にしたパネルを提供する。
【解決手段】長手方向に伸びる凹溝13が形成されたフレーム体12と、前記フレーム体12の凹溝13に嵌合されるパネル板10と、前記凹溝13の内壁と前記凹溝13に嵌合されたパネル板10との間に圧入される圧入部材15と、を備え、圧入部材15をパネル板10の面方向に抜き差しすることで、前記パネル板10を前記フレーム体12から着脱自在としたものである。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に伸びる凹溝が形成されたフレーム体と、
前記フレーム体の前記凹溝に嵌合されるパネル板と、
前記凹溝の内壁と前記凹溝に嵌合された前記パネル板との間に圧入される圧入部材と、を備え、
前記圧入部材を前記パネル板の面方向に抜き差しすることで、前記パネル板を前記フレーム体から着脱自在とし、
前記パネル板は、縦筋と横筋とが接合されて形成された金網であり、
前記凹溝の奥部に前記縦筋と前記横筋との接合部が位置するとともに前記凹溝の前記内壁と前記縦筋又は前記横筋との間に前記圧入部材が圧入される、
ことを特徴とするパネル。
【請求項2】
隣り合う2つの前記フレーム体がなすコーナ部に、それぞれの前記凹溝に嵌合し各フレーム体に固定されるコーナ部材を設けた、
ことを特徴とする請求項1に記載のパネル。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のパネルを用いたボックスであって、少なくとも4面を前記パネルで囲うようにした、
ことを特徴とするボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、資材などの運搬や保管をするためのボックス(カゴともいう。)に用いられるパネルに関し、特に、フレーム体に対してパネル板を容易に交換することができるようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
建設現場や工場、或いは配送所などでは、完成品または原材料などの資材を運搬や保管等するためにボックス(ボックスパレットともいう。)が用いられる。また、ボックスは台車を取り付けてコンテナ台車(カゴ台車ともいう。)として用いられる場合もある(特許文献1)。
【0003】
このようなボックス、コンテナ台車などは、軽量化のためにパネル板として金網を用いることが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、この種のコンテナ台車などは、運搬する資材が種々想定されるため、金網ピッチが異なるパネル板のコンテナ台車を予め複数種類用意しておき、使用者は自らが扱う資材の特性などに合わせてコンテナ台車を選択するのが一般的である。
【0006】
また、運搬物が粉粒体のような資材である場合には、金網のパネル板を使用することはできない。
【0007】
そのため、使用者は取り扱う種々の資材に対応させて複数のコンテナ台車を保有しなければならないという問題があり、また、その保管場所についてもその分必要となるという問題もあった。
【0008】
そこでこの発明は、フレーム体に対して固定するパネル板(金網、ピッチ、鉄板など)を使用目的に応じて交換することが容易にできるパネル及びこれを用いたボックスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、長手方向に伸びる凹溝が形成されたフレーム体と、前記フレーム体の凹溝に嵌合されるパネル板と、前記凹溝の内壁と前記凹溝に嵌合された前記パネル板との間に圧入される圧入部材と、を備え、前記圧入部材を前記パネル板の面方向に抜き差しすることで、前記パネル板を前記フレーム体から着脱自在とし、前記パネル板は、縦筋と横筋とが接合されて形成された金網であり、前記凹溝の奥部に前記縦筋と前記横筋との接合部が位置するとともに前記凹溝の前記内壁と前記縦筋又は前記横筋との間に前記圧入部材が圧入される、ことを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパネルにおいて、隣り合う2つの前記フレーム体がなすコーナ部に、それぞれの前記凹溝に嵌合し各フレーム体に固定されるコーナ部材を設けた、ことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のパネルを用いたボックスであって、少なくとも4面を前記パネルで囲うようにした、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、圧入部材をフレーム体の凹溝とこれに嵌合したパネル板との間隙に抜き差しするだけで、フレーム体へのパネル板の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。
【0013】
そして、圧入部材の厚さを変えることで、フレーム体に対して固定する厚さの異なるパネル板(金網、ピッチ、鉄板など)を選択することができ、よって、使用目的に応じたパネル板でボックスを簡単に組み立てることができる。
【0014】
これにより、各資材の特性などに合わせてボックスやコンテナ台車を複数種類用意する必要はなく、金網ピッチの異なるパネル板を用意しておけば、所望のパネル板を選択してフレーム体に取り付けることで、使用目的にあったボックスを組立てることができる。
【0015】
また、これらボックスを保管する場合には、圧入部材を取り外してフレーム体からパネル板を外すことで、分解して保管することもできる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、隣り合う2つのフレーム体のコーナ部に、それぞれの凹溝に嵌合し各フレーム体に固定されるコーナ部材を設けたので、パネル板として比較的脆弱な金網であっても、組み立てたときに強靭なパネルとすることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、フレーム体からパネル板を簡単に取り外しできるようにしたパネルを用いてボックスを構成したので、使用目的に応じたボックスを簡単に組み立てることができ、また、パネル板をフレーム体から分解して保管することができ、保管場所の省スペース化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】この発明の実施の形態に係るパネルを用いたコンテナ台車の側面図である。
【
図2】コンテナ台車の要部を拡大して示す拡大側面図である。
【
図5】圧入部材を圧入する様子を説明する断面図である。
【
図6】圧入部材を圧入した状態を示し、
図2におけるB断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0020】
図1~
図8は、本発明の実施形態を図示したものであり、本発明に係るパネル1及びこれを用いたボックス2をコンテナ台車3に適用したものである。
【0021】
コンテナ台車3は、例えば、全長が約3000mm、幅寸法が約1000mm、高さが約1500mmのボックス2をキャスタ31付きのベース台車32の上面に設けて構成されている(
図1参照)。
【0022】
ボックス2は複数のパネル1を上面が開放するように箱状に組み立てて構成され、左右側面(桁面)は上下2つのパネル1で構成され、下側のパネル1に対して上側のパネル1が回動可能に取着され、折り畳み可能になっている。
【0023】
パネル1は、各面に用いられるものによって大きさが異なっているが、例えば、桁面の上側のパネル1は、前後方向の長さが約3000mmで高さが約600mmに形成されている(
図1参照)。
【0024】
パネル1は矩形状の金網からなるパネル板10がその4つの側端縁をフレーム体12により囲われて固定されることで構成される。
【0025】
なお、この実施の形態にかかるパネル1は前後長さが長尺であり、3枚のパネル板10で構成され、前後両端の前後フレーム体12Aと、前後方向における中間部に配設される2本の中間フレーム体12Bと、上下両端の上下フレーム体12Cと、により囲まれる3つの空間に各パネル板10がそれぞれ配置されている。
【0026】
パネル板10は、例えば、スチール製で線径3.8mmの縦筋10aと横筋10bとを接合して金網ピッチ80mmの金網に形成されており、上記パネル1に用いられるものはその大きさは約970mm×600mmに形成されている。なお、パネル板10の縦方向の端縁には各縦筋10aの端部を架け渡すように横筋10bが、また、横方向の端縁には各横筋10bの端部を架け渡すように縦筋10aが接合されている。
【0027】
フレーム体12は、例えばアルミニウム製で一体に形成され、20×30mmの角柱状の支柱12aと該支柱12aの一側面に突設されて相互に対向して平行に伸びる一対の支持片12bとからなり、上記一対の支持片12bの間に深い凹溝13が形成され、支持片12bが厚さ約3mmで突出量が約20mmに形成されている。なお、中間フレーム体12Bにあっては上記一対の支持片12bが支柱12aの両側面からそれぞれ突設され、上述の説明と同様に一対の支持片12bの間に凹溝13が形成されている。
【0028】
凹溝13の幅は例えば7.0mmで、上記パネル板10の厚みとほぼ同じかやや小さく形成されている。ここで、パネル板10の厚みとは、縦筋10aと横筋10bとの接合部の厚さであり、線径3.8mmの縦筋10aと横筋10bとが溶接により接合しているため、約7.0mmとなっている。また、凹溝13の奥部までの深さは約20mmに形成されている。
【0029】
一対の支持片12bの互いに向き合う面には、突出量が小さな、例えば0.5mmの扁平な凸部12cがそれぞれ形成されている。
【0030】
そして、各フレーム体12の支持片12bは、上フレーム体12Cにあっては下方に、下フレーム体12Cにあっては上方に、前フレーム体12Aにあっては後方に、後フレーム体12Aにあっては前方に、また、中間フレーム体12Bにあっては前方及び後方に、それぞれ伸びており、よって、各凹溝13は、枠フレーム11の内側に向かって開口している。
【0031】
隣り合う2つのフレーム体12がなすコーナ部には、それぞれの前記凹溝13に嵌合し各フレーム体12にそれぞれ固定されるコーナ部材14が設けられ、これにより、各フレーム体12が枠状に組み立てられて、枠フレーム11が形成される。
【0032】
コーナ部材14は、例えばアルミニウム製でほぼ直角二等辺三角形状に形成され、その厚みが約7.0mmで上記凹溝13に嵌合される(
図3、
図4参照)。
【0033】
コーナ部材14は、例えば、上フレーム体12Cの前端面を前フレーム体12Aの上端の凹溝13が形成された面につき合わせた状態で、両フレーム体12の凹溝13に嵌合され、支持片12bとコーナ部材14とがボルトなどにより固定される。
【0034】
このようなコーナ部材14は、4本のフレーム体12を枠状に組み立てたときにその補強部材として機能する。しかも、パネル板10を固定するために設けた凹溝13を利用するため、該凹溝13に嵌合するコーナ部材14を設けただけで、補強するために他に特別な構造、部材を必要とせず、極めて簡単な構造で補強を実現することができる。
【0035】
パネル板10はいずれの側端縁においても、縦筋10a又は横筋10bが位置されており、凹溝13に嵌合した状態で、凹溝13の奥部に縦筋10aと横筋10bとの接合部が位置され、凹溝13の奥部において、パネル板10はややきつ目に嵌合される。
【0036】
各フレーム体12の凹溝13に嵌合されたパネル板10は、凹溝13とパネル板10(縦筋10a又は横筋10b)との間に圧入部材15を圧入することで、フレーム体12に固定される。
【0037】
圧入部材15は、例えばアルミニウム製の板状で、長手方向の一方の側縁を厚さ方向に突出する突出部15aを設け断面L字状に形成され、また、他方の側縁に面取り部15bが設けられている。
【0038】
圧入部材15の一方の側縁に突出部15aを設けることで、側面の幅(板厚)が大きくなり、圧入するときにはハンマーなどで殴打しやすく、また、圧入部材15を抜くときにはドライバの先端などを押し当てる引っ掛け部とすることができ、また、他方の側縁に面取り部15bを設けることで、圧入部材15の凹溝13とパネル板10との間への嵌合をし易くなっている。
【0039】
このような圧入部材15はその板厚が約3.0mmで板幅が15mmに形成されており、圧入部材15を凹溝13に圧入したときに、その先端と凹溝奥部との間に縦筋10a又は横筋10bがあっても干渉することはない。
【0040】
また、圧入部材15を、凹溝13とパネル板10との間へと圧入すると、支持片12bの上記凸部12cを設けたので、これを乗り越えて圧入されることになり、圧入部材15の抜けを防止することができる。なお、圧入部材15にも凸部を設ければ、さらに圧入部材15の抜けを防止することができる。
【0041】
このような圧入部材15の長さは、パネル板10の側縁の長さと同じで、例えば、上下フレーム体12C用であれば約970mm、中間フレーム体12B用、前後フレーム体12A用であれば約600mmに形成されている。なお、圧入部材15の長さはフレーム体12の長さと同じである必要はなく、もっと短いものであっても良い。ただし、圧入部材15の長さは金網ピッチ80mmよりも大きくして、少なくとも2本の縦筋10a又は横筋10bを固定することで安定した圧入状態を維持することができる。そして、フレーム体12よりも短い長さの圧入部材15を用いる場合は、1つのフレーム体12に対して複数の圧入部材15を設けることが好ましい。
【0042】
図2に示すパネル1は、ボックス2の右側壁を構成するもので、縦筋10aがボックス2の外側に、横筋10bがボックス2の内側に位置されている。そして、この上フレーム体12Cの凹溝13にパネル板10を嵌合したとき、縦筋10aは凹溝13の奥部においてボックス2の外側に位置し、縦筋10aと内側の支持片12bとの間に間隙ができ、この間隙に圧入部材15を挿入することになる。
【0043】
すなわち、圧入部材15はボックス2の内側から凹溝13に挿入することになり、縦筋10aは圧入部材15によりボックス2の外側に押圧され外側の支持片12bに圧接される。これにより、上端縁の縦筋10aが圧入部材15と支持片12bとに挟持されることでパネル板10の上縁が上フレーム体12Cに固定される。
【0044】
同様に、下フレーム体12Cにおいては、下端縁の縦筋10aと内側の支持片12bとの間に圧入部材15を挿入することでパネル板10の下縁が下フレーム体12Cに固定される。
【0045】
これに対して、前後フレーム体12A及び中間フレーム体12Bにあっては、これらの凹溝13に圧入されたパネル板10の前縁又は後縁の横筋10bが前後フレーム体12A又は中間フレーム体12Bに固定される。
【0046】
すなわち、圧入部材15はボックス2の外側から凹溝13に挿入することになり、横筋10bは圧入部材15によりボックス2の内側に押圧されて内側の支持片12bに圧接され、圧入部材15と支持片12bとに挟持されることでパネル板10が前後フレーム体12Aに固定される。また、中間フレーム体12Bにあっても前後フレーム体12Aと同様に圧入部材15を圧入することで横筋10bがボックス2の内側に押圧されることになる。
【0047】
このように、圧入部材15は、同じものを、上下フレーム体12Cへのパネル板10の固定にも、前後フレーム体12Aへの固定にも、また、中間フレーム体12Bへの固定にも用いることができ、部品の共通化、取り扱いを容易にすることができる。
【0048】
しかして、パネル板10にフレーム体12を取り付けてパネル1を組み立てるには次のようにして行う。
【0049】
例えば、3本のフレーム体12をコーナ部材14を介してコ字状に組み立て最後のフレーム体12を組み立てる前に、コ字状の開放されている側からパネル板10をスライドさせて各凹溝13に嵌合する。そして、パネル板10を3つのフレーム体12に嵌合した後、残りのフレーム体12を他のフレーム体12に対してコーナ部材14を介し、かつそのフレーム体12の凹溝13にパネル板10の側縁が嵌合するようにすることで、枠フレーム11を組み立て、次に、上述のように各凹溝13に圧入部材15を圧入することでパネル1が完成される。
【0050】
このようにして、パネル板10の4つの側縁をフレーム体12に固定することでパネル板10は枠フレーム11に取り付けられる。そして、同様に3つのパネル板10がフレーム体12に固定されて1枚のパネル1が構成される。
【0051】
しかして、上記ボックス2は、上述のように左右2つの側面にそれぞれ上下2枚のパネル1が、また前後面にそれぞれ1枚ずつのパネル1が、それぞれ設けられ、ヒンジや連結部材等により組み立てられて構成される。
【0052】
ボックス2は複数のパネル1を上面が開放するように箱状に組み立てて構成され、左右側面(桁面)は上下2つのパネル1で構成され、下側のパネル1の上側のパネル1が回動可能に取着され、折り畳み可能になっている。
【0053】
以上のように、この発明にかかるパネル1にあっては、圧入部材15をパネル板10とともにフレーム体12の凹溝13に嵌合するだけで、パネル板10の固定をすることができるため、厚さの異なる圧入部材15を用意することで、種々の厚さのパネル板10のボックス2を作成することができる。
【0054】
すなわち、ピッチの異なる金網はこれを構成する縦筋及び横筋の線径が異なるため、パネル板としての厚さが異なってしまうが、このようなものでも厚さの異なる圧入部材に変えることで対応することできる。
【0055】
そのため、この発明は、上記実施の形態として示した金網に限らず、鉄板、ダンプラなど種々の厚さの異なるパネル板に適用することができ、使用目的に合わせたパネル板のみを用意しておけば、使用目的ごとのボックスやコンテナ台車を用意する必要はない。
【0056】
しかも、簡単にパネル1をフレーム体12とパネル板10分解することができるためボックス2やコンテナ台車3の保管場所の省スペース化を図ることができる。
【0057】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記実施の形態では、圧入部材をアルミニウム製のものを用いたが、本発明はこのような硬質なプラスチックやゴム様な材質物でも良い。また、圧入部材の厚さについては、一様なものについて説明したが、圧入方向に行くに従い薄くなるような、いわゆる楔状にしたものであっても良い。楔状にすることで多少の寸法精度(パネル板の厚さ、凹溝の間隔や圧入部材の厚さ精度など)があっても、確実にパネル板をフレーム体に固定することができる。
【符号の説明】
【0058】
1 パネル
2 ボックス
10 パネル板
12 フレーム体
13 凹溝
14 コーナ部材
15 圧入部材