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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169003
(43)【公開日】2023-11-29
(54)【発明の名称】花火保持装置
(51)【国際特許分類】
   F42B 4/20 20060101AFI20231121BHJP
【FI】
F42B4/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080441
(22)【出願日】2022-05-16
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】391028775
【氏名又は名称】株式会社オンダ
(74)【代理人】
【識別番号】110002011
【氏名又は名称】弁理士法人井澤国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵
(74)【代理人】
【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹
(74)【代理人】
【識別番号】100157738
【弁理士】
【氏名又は名称】茂木 康彦
(72)【発明者】
【氏名】恩田 潤一
(72)【発明者】
【氏名】貝塚 郷子
(57)【要約】      (修正有)
【課題】花火の軸部を確実に保持することができる花火保持装置を提供する。
【解決手段】花火保持装置10は、手に持つための把持部20と、軸部210を具備する花火200を保持するために把持部20の一端に配置する花火保持具30と、を有し、花火保持具30は、軸部210を挿入し固定する第1花火保持部32と、を有し、第1花火保持部32は、軸部210を挿入し固定するために、筒状を呈する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手の持つための把持部と、
軸部を具備する花火を保持するために前記把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、
前記花火保持具は、前記軸部を挿入し固定する第1花火保持部と、を有し、
前記第1花火保持部は、前記軸部を挿入し固定するために、筒状を呈する花火保持装置。
【請求項2】
前記花火保持具は、前記軸部を挿入し固定する第2花火保持部と、を有し、
前記第1花火保持部と、前記第2花火保持部は、直列するように配置されている請求項1記載の花火保持装置。
【請求項3】
前記花火保持具は、前記軸部を挿入し固定する第2花火保持部と、
第3花火保持部と、を有し、
前記第1花火保持部と、前記第2花火保持部と、第3花火保持部は、直列するように配置されている請求項1記載の花火保持装置。
【請求項4】
前記第1花火保持部は、縮径する請求項1記載の花火保持装置。
【請求項5】
手の持つための把持部と、
軸部を具備する花火を保持するために前記把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、
前記花火保持具は、一対2個の花火保持部部材と、をさらに有し、
前記花火保持部部材は、前記軸部を挿入し固定する第1花火保持部片と、を有し、
前記一対2個の花火保持部部材を組み合わせることで、前記第1花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第1花火保持部を構成する花火保持装置。
【請求項6】
手の持つための把持部と、
軸部を具備する花火を保持するために前記把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、
前記花火保持具は、一対2個の花火保持部部材と、をさらに有し、
前記花火保持部部材は、前記軸部を挿入し固定する第1花火保持部片と、
前記軸部を挿入し固定する第2花火保持部片と、を有し、
前記一対2個の花火保持部部材を組み合わせることで、前記第1花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第1花火保持部と、
前記第2花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第2花火保持部と、を構成し、前記第1花火保持部と前記第2花火保持部を直列に配置する花火保持装置。
【請求項7】
手の持つための把持部と、
軸部を具備する花火を保持するために前記把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、
前記花火保持具は、一対2個の花火保持部部材と、をさらに有し、
前記花火保持部部材は、前記軸部を挿入し固定する第1花火保持部片と、
前記軸部を挿入し固定する第2花火保持部片と、
前記軸部を挿入し固定する第3保持部片と、を有し、
前記一対2個の花火保持部部材を組み合わせることで、前記第1花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第1花火保持部と、
前記第2花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第2花火保持部と、
第3保持部と、を有し、
前記第1花火保持部と、前記第2花火保持部と、前記第3花火保持部は、直列するように配置されている花火保持装置。
【請求項8】
前記花火保持部部材は、本体部と、を有し、
前記第1花火保持部片は、先端部と、を有し、
前記先端部は、前記本体部に固定されている請求項5から7のいずれかに記載の花火保持装置。
【請求項9】
手の持つための把持部と、
軸部を具備する花火を保持するために前記把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、
前記花火保持具は、花火保持部部材と、をさらに有し、
前記花火保持部部材は、本体部と、前記軸部を配置する第1花火保持部片と、を有し、
前記第1花火保持部片は、その先端が前記本体部に固定されている花火保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、花火特に軸部を有する手持ち花火を保持する花火保持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
家庭用に使用される花火としては、打ち上げ花火やロケット花火など、花火を地面において着火するもの、あるいは、線香花火や、ススキやスパークなど手にもって着火するいわゆる手持ち花火が存在する。このうち手持ち花火は、文字通り手持つもののため、着火する際に手元に火花が飛び、使用者の手にやけどを生じる場合がある。
【0003】
そこで、このようなやけどを防止するために、実用新案登録第3190509号公報において、「手持ち花火を手元から離れた位置で保持するための花火保持具であって、一端及び他端を有する棒状の本体部を有し、前記本体部は、前記手持ち花火の持ち手部分を固定するための第1花火差込部が設けられており、前記第1花火差込部は、前記本体部の前記一端で開口しかつ前記本体部の長さ方向にのびるスリットであることを特徴とする花火保持具。」が開示されている。
【0004】
このような花火保持具は、手持ち花火を使用者の手から遠ざけて安全を確保することができるものであるが、花火の軸を、花火保持具のスリットにはさみこむというもののためにその保持が十分でなく使用のいかんによってはそのスリットから花火の軸部が脱落する場合がある。特に児童は使用する場合に不意に振り回したりすることにより、花火が脱落する場合があるのでその可能性が高いものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実用新案登録第3190509号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、花火の軸部を確実に保持することができる花火保持装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の課題を解決するために、第1観点の花火保持装置は、手の持つための把持部と、軸部を具備する花火を保持するために把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、花火保持具は、前記軸部を挿入し固定する第1花火保持部と、を有し、第1花火保持部は、軸部を挿入し固定するために、筒状を呈するというものである。
【0008】
また、第2観点の花火保持装置は、第1観点において、花火保持具は、軸部を挿入し固定する第2花火保持部と、を有し、第1花火保持部と、第2花火保持部は、直列するように配置されているというものである。
【0009】
また、第3観点の花火保持装置は、第1観点において、花火保持具は、軸部を挿入し固定する第2花火保持部と、第3花火保持部と、を有し、第1花火保持部と、第2花火保持部と、第3花火保持部は、直列するように配置されているというものである。
【0010】
また、第4観点の花火保持装置は、第1観点において、第1花火保持部は、縮径するというものである
【0011】
また、第5観点の花火保持装置は、手の持つための把持部と、軸部を具備する花火を保持するために把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、花火保持具は、一対2個の花火保持部部材と、をさらに有し、花火保持部部材は、軸部を挿入し固定する第1花火保持部片と、を有し、一対2個の花火保持部部材を組み合わせることで、第1花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第1花火保持部を構成するというものである。
【0012】
また、第6観点の花火保持装置は、手の持つための把持部と、軸部を具備する花火を保持するために把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、花火保持具は、一対2個の花火保持部部材と、をさらに有し、花火保持部部材は、軸部を挿入し固定する第1花火保持部片と、軸部を挿入し固定する第2花火保持部片と、を有し、一対2個の花火保持部部材を組み合わせることで、第1花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第1花火保持部と、第2花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第2花火保持部と、を構成し、第1花火保持部と第2花火保持部を直列に配置するというものである。
【0013】
また、第7観点の花火保持装置は、手の持つための把持部と、軸部を具備する花火を保持するために把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、花火保持具は、一対2個の花火保持部部材と、をさらに有し、花火保持部部材は、軸部を挿入し固定する第1花火保持部片と、軸部を挿入し固定する第2花火保持部片と、軸部を挿入し固定する第3保持部片と、を有し、一対2個の花火保持部部材を組み合わせることで、前記第1花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第1花火保持部と、前記第2花火保持部片同士を組み合わせてなる軸部を挿入し固定する第2花火保持部と、第3保持部と、を有し、第1花火保持部と、第2花火保持部と、第3花火保持部は、直列するように配置されているというものである。
【0014】
また、第8観点の花火保持装置は、第5観点から第7観点において、花火保持部部材は、本体部と、を有し、第1花火保持部片は、先端部と、を有し、先端部は、本体部に固定されているというものである。
【0015】
また、第9観点の花火保持装置は、手の持つための把持部と、軸部を具備する花火を保持するために把持部の一端に配置する花火保持具と、を有し、花火保持具は、花火保持部部材と、をさらに有し、花火保持部部材は、本体部と、軸部を配置する第1花火保持部片と、を有し、第1花火保持部片は、その先端が前記本体部に固定されているというものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、花火の軸部を確実に保持することができる花火保持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1実施例の花火保持装置の斜視図である。
図2】花火を配置した第1実施例の花火保持装置の正面図である。
図3】花火保持部部材の正面図である。
図4】花火保持部部材の背面図である。
図5図4のV-V線断面図である。
図6】花火を配置した状態の花火保持装置の部分拡大正面図である。
図7図6のVII-VII線断面図である。
図8】第2実施例の花火保持装置の斜視図である。
図9】Aは、第2花火保持部部材の背面図である。
図10図9のY-Y線断面図である。
図11】花火を配置した状態の第2花火保持部部材の断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図示の実施形態を参照して第1実施例について説明する。第1実施例の花火保持装置10は、図示しない使用者が手の持つための把持部20と、その把持部20の一端21に配置する花火を保持するための花火保持具30と、を有するものである。上述の把持部20は、棒状であって中空筒状を呈し、その材質は、透明あるいは半透明な合成樹脂製が好ましい。この把持部20の内部に、薬品の化学反応により発光するステイック状の化学発光体300を配置することによって、さらに使用者の興味を引き付けることができるというものである。化学発光体300は、株式会社ルミカ社製が好ましい。
【0019】
また、把持部20の他端22には、止め具25が配置され、上述の300を把持部20の内部に封入することができる。なお止め具25は、ほぼ球状の本体部26と、取り付け部27とを有し、ほぼ球状の本体部26は握りやすさという点で好ましいものであり、また、取り付け部27は、他端22と嵌合するものである。
【0020】
花火保持具30は、花火200の軸部210を保持する3か所の第1花火保持部32と、を有する。したがって、第1実施例の花火保持装置10は、3本の花火200を保持することができる。また、第1花火保持部32は中空筒状を呈し、その内径は、花火200の軸部210が嵌合するようにその軸部210の径よりもわずかに小の内径を有することが好ましい。なお花火200は、いわゆる手持ち花火が好ましく、例えば、スパークラー花火、ススキ花火が好ましいがこれらに限られるものではなく、軸部を有していれば好ましい。
【0021】
上述の通り、花火保持具30は、3か所の第1花火保持部32を有する。またそれら3か所の第1花火保持部32は放射状に配置されている。したがって、これら第1花火保持部32に、花火200の軸部210を配置することによってその花火200を放射状に配置することができる。また、中央の第1花火保持部32は、棒状の把持部20の延長線上に配置されている。なお、同様の構成については、同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。
【0022】
花火保持具30は、一対2個の花火保持部部材40を嵌合させることで構成するものであり、その一方の花火保持部部材40について説明する。図3は、花火保持部部材40の表面40Aを表したものであり、図4は、花火保持部部材40の裏面40Bを表したものである。
【0023】
花火保持部部材40は、うちわのような、変形したおにぎり状の角丸の三角形状を呈する本体部41と、を有する。本体部41は、半円筒状の第1花火保持部片42を6個有する。また、把持部20の一端21に挿入するための半円筒状の取り付け部片90を有する。
【0024】
また、本体部41は、他方の花火保持部部材40と嵌合するための係止部50と、被係止部51とを有し、それぞれ他方の花火保持部部材40の被係止部51と、係止部50とそれぞれ嵌合するものである。また、円形の円形係止部60と、円形被係止部61とを有し、それらはそれぞれ嵌合するものである。
【0025】
また、第1花火保持部32は、花火保持部部材40、40における第1花火保持部片42、42を組み合わせることで、すなわち、第1花火保持部片42同士を組み合わせることでその第1花火保持部32を構成している。ここで、第1花火保持部片42はその前方F方向に配置する先端部42aが、本体部41に固定されており後方R方向に配置する後端部42bは、本体部41に固定されていない構成である。また、先端部42aから、後端部42bに向かうに従って、徐々に上昇するように傾斜している(図5参照)。
【0026】
したがって、先端部42aは固定されているが後端部42bは固定されていないため、また、先端部42aから、後端部42bに向かうに従って、徐々に上昇するように傾斜しているために、この第1花火保持部片42、42を組み合わせて構成した第1花火保持部32に、花火200の軸部210を挿入すると、第1花火保持部32の内径が後方R方向に向かうに従って徐々に押し広げられるものの、その押し広げられたときの弾性力によって花火200の軸部210が押し返されることにより固定される。さらに言えば、第1花火保持部片42、42の先端部42aから、後端部42bにかけて、徐々に上昇するように傾斜していることから、第1花火保持部片42、42を組み合わせて構成した第1花火保持部32は、後方R方向に向かうに従い徐々にその径がしぼまるように構成されている、いわゆる縮径されている。したがって第1花火保持部片42、42の弾性力によって花火200の軸部210を固定することができる。
【0027】
花火保持部部材40における第1花火保持部32と直列するようにさらに第2花火保持部35を有する。第2花火保持部35は、第1花火保持部32と同様の構成であり、花火保持部部材40、40における第2花火保持部片46、46を組み合わせることで、すなわち、第2花火保持部片46同士を組み合わせることで、その第2花火保持部35を構成している。ここで、第2花火保持部片46はその前方F方向に配置する先端部46aが、本体部41に固定されており後方R方向に配置する後端部46bは、固定されていない構成である。また、先端部46aから、後端部46bに向かうに従って、徐々に上昇するように傾斜している(図5参照)。
【0028】
したがって、先端部46aは固定されているが後端部46bは固定されていないため、また、先端部46aから、後端部46bに向かうに従って、徐々に上昇するように傾斜しているために、この第2花火保持部片46、46を組み合わせて構成した第2花火保持部35に、花火200の軸部210を挿入すると、第2花火保持部35の内径が後方R方向に向かうに従って徐々に押し広げられるものの、その押し広げられたときの弾性力によって花火200の軸部210が押し返されることにより固定される。さらに言えば、特に第2花火保持部片46、46の先端部46aから、後端部46bにかけて、徐々に上昇するように傾斜していることから、第2花火保持部片46、46を組み合わせて構成した第2花火保持部35は、後方R方向に向かうに従い徐々にその径がしぼまるように構成されている、いわゆる縮径されている。したがって、第2花火保持部片46、46の弾性力によって花火200の軸部210を固定することができる。
【0029】
さらに、第2花火保持部35と直列するようにさらに第3花火保持部38を有する。第3花火保持部38は、鋭角Xを挟むように配置された壁部であるハの字状の第3花火保持部片49、49で構成されており、そのハの字状の第3花火保持部片49、49に挟まれた鋭角Xの部分に、挿入された花火200の軸部210を受け止めて保持するという構成である。従って、花火200の軸部210は、直列に配置された花火保持部部材40における第1花火保持部32と、第2花火保持部35と、第3花火保持部38によって確実に固定することができる。
【0030】
このように、花火200の軸部210を、第1実施例の花火保持装置10における第1花火保持部32に挿通するように押し込むと、その軸部210は、第1花火保持部32に保持される。さらに、第2花火保持部35に挿通するように押し込むと、その軸部210は、第1花火保持部32に保持される。さらにその軸部210を押しこむと、ハの字状の第3花火保持部片49、49に挟まれた鋭角Xの部分に、挟まれるように保持される。このように、第1実施例の花火保持装置10は、花火200の軸部210を保持するために第1花火保持部32と第2花火花火保持部35と第3花火保持部38を直列するように配置することにより、それに挿通した軸部210を確実に保持することができるが、例えば、第1花火保持部32あるいは、第2花火保持部35、または、第3花火保持部38のいずれ1または2を有することも好ましい。
【0031】
次に第2実施例の花火保持装置100について説明する。なお、第1実施例の花火保持装置10と同様の構成については、同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。第2実施例の花火保持装置100は、図示しない使用者が手に持つための把持部20と、その把持部20の一端21に配置する花火を保持するための第2花火保持具130と、を有するものである。上述の把持部20については、第1実施例のものと同一である。したがって、上述の通り、この把持部20の内部に、薬品の化学反応により発光するステイック状の化学発光体300を配置することによって、さらに使用者の興味を引き付けることができるというものである。
【0032】
第2花火保持具130は、3か所の他の第1花火保持部131、131、131を有する。他の第1花火保持部131は、外部から内部に行くにしたがって縮径する中空筒状を呈し、その内径は、花火200の軸部210が嵌合するようにその径よりもわずかに小の内径を有することが好ましい。
【0033】
また上述の3か所の他の第1花火保持部131、131、131は放射状に配置されている。なお、そのうちの中央の他の第1花火保持部131は、棒状の把持部20の延長線上に配置されている。また、3か所の他の第1花火保持部131、131、131は同様の構成であるためにその構成については、同一の符号を付しその説明を省略する場合がある。
【0034】
第2花火保持具130は、第2花火保持部部材140、140をはめ合わせて構成されるものであり、その一方の第2花火保持部部材140について説明する。第2花火保持部部材140は、うちわのように変形したおにぎりのような角丸の三角形状を呈する第2本体部141と、を有する。第2本体部141は、半円筒状の第1花火保持部片142を3個有する。また、把持部20の一端21に挿入する半円筒状の取り付け部片190を有する。また、第2本体部141は、他方の第2花火保持部部材140と嵌合するための係止部50と、被係止部51とを有し、それぞれ他方の第2花火保持部部材140の被係止部51と、係止部50とそれぞれ嵌合するものである。
【0035】
他の第1花火保持部片142は、その先端142aが、本体部41に固定されており後端142bは、固定されていない構成である。また、また、先端部142aから、後端部142bに向かうに従って、徐々に上昇するように傾斜している(図10参照)。したがって、先端部142aは固定されているが後端部142bは固定されていないため、また、先端部142aから、後端部142bに向かうに従って、徐々に上昇するように傾斜しているために、この他の第1花火保持部片142、142を組み合わせて構成した他の第1花火保持部132に、花火200の軸部210を挿入すると、他の第1花火保持部132の内径が後方R方向に向かうに従って徐々に押し広げられるものの、その押し広げられたときの弾性力によって花火200の軸部210が押し返されることにより固定される。さらに言えば、他の第1花火保持部片142、142の先端部42aから、後端部42bにかけて、徐々に上昇するように傾斜していることから、第1花火保持部片142、142を組み合わせて構成した他の第1花火保持部131は、後方R方向に向かうに従い徐々にその径がしぼまるように構成されている、いわゆる縮径されている。したがって、そのような場合は、その第1花火保持部片142、142の弾性力によって花火200の軸部210を固定することができる。
【0036】
よって、花火200の軸部210は、第2実施例の花火保持装置100における第1花火保持部片142、142を組み合わせて構成した他の第1花火保持部131、131、131は、花火200の軸部210を確実に固定することができる。
【符号の説明】
【0037】
10 第1実施例の花火保持装置
20 把持部
30 花火保持具
32 第1花火保持部
35 第2花火保持部
38 第3花火保持部
40 花火保持部部材
41 本体部
42 第1花火保持部片
42a 先端部
42b 後端部
46 第2花火保持部片
46a 先端部
46b 後端部
49 第3花火保持部片
100 第2実施例の花火保持装置
130 第2花火保持具
131 他の第1花火保持部
140 第2花火保持部部材
200 花火
210 軸部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11