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特開2023-169069配送管理システム、管理プログラム、及び配送管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169069
(43)【公開日】2023-11-29
(54)【発明の名称】配送管理システム、管理プログラム、及び配送管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20230101AFI20231121BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080545
(22)【出願日】2022-05-16
(71)【出願人】
【識別番号】518394466
【氏名又は名称】オーシャンテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100209886
【弁理士】
【氏名又は名称】金森 寛
(72)【発明者】
【氏名】福田 昌穂
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049CC51
(57)【要約】      (修正有)
【課題】物流の許容量を増やし、二酸化炭素を減らすことが可能な、新たな配送管理システム、管理プログラム及び配送管理方法を提供する。
【解決手段】荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムであって、配送管理システムは、配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録部と、配送担当者を決定する担当決定部と、所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録部と、荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得部と、所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録部と、配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムであって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
配送管理システムが、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段と、
配送担当者を決定する担当決定手段と、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段と、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段と、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段と、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段と
を備える、配送管理システム。
【請求項2】
前記担当決定手段が、荷物の配送に関する配送案件に対する、第一端末装置から受け付けた申込情報に基づいて決定する、請求項1に記載の配送管理システム。
【請求項3】
配送管理システムがさらに、
登録された担当者ごとに前記配送完了情報登録手段により配送完了として登録された回数を集計した結果に基づいて、該担当者ごとの評価情報を設定する評価設定手段
を備える、請求項1又は2に記載の配送管理システム。
【請求項4】
配送管理システムがさらに、
配送の依頼者から配送に関する評価を受け付ける評価受付手段
を備え、
前記評価設定手段が、配送完了として登録された回数を集計した結果及び受け付けた評価に基づいて担当者ごとの評価を設定する、請求項1又は2に記載の配送管理システム。
【請求項5】
荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムのサーバ装置において実行される管理プログラムであって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
サーバ装置を、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段、
配送担当者を決定する担当決定手段、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段
として機能させる、管理プログラム。
【請求項6】
荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムにおいて実行される配送管理方法であって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録するステップと、
配送担当者を決定するステップと、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録するステップと、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得するステップと、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録するステップと、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行するステップと
を有する、配送管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共交通機関を利用した配送管理システム、管理プログラム、及び配送管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年市場規模は年々拡大しており、需要も増加している。したがって、物流への需要が高まっているが、市場の需要は物流の許容量を超えてきている。
【0003】
配送サービスの種類も増えてきている。配送可能なエリアを定めた配送サービスとして、フードデリバリーサービスや、自社配送サービスがある。また、既存の配送システムを連携して独自の配送システムを構築する方法もある(特許文献1)。
【0004】
一方で、昨今の企業では働き方改革が叫ばれており、長時間労働の禁止はもちろん、異なる働き方を推奨する動きが活発化している。また、持続可能な開発目標(SDGs、Sustainable Development Goals)としてカーボンニュートラルの取り組みを掲げる企業もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-81685号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に示す配送システムでは、既存の物流システムを利用するだけで、物流に携わる人員を増やすことはできず、市場の需要を吸収することはできない。また、単に物流に携わる人員を増やしたとしても、働き方改革を推進できるものではなく、カーボンニュートラルの取り組みを実践できるものでもない。
【0007】
本発明の実施の形態の少なくとも1つの目的は、物流の許容量を増やし、二酸化炭素を減らすことが可能な、新たな配送管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
非限定的な観点によると、本発明に係る配送管理システムは、荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムであって、該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、配送管理システムが、荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段と、配送担当者を決定する担当決定手段と、配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段と、配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段と、配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段と、配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段とを備える、配送管理システムである。
【0009】
非限定的な観点によると、本発明に係る管理プログラムは、荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムのサーバ装置において実行される管理プログラムであって、該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、サーバ装置を、荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段、配送担当者を決定する担当決定手段、配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段、配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段、配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段、配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段として機能させる、管理プログラムである。
【0010】
非限定的な観点によると、本発明に係る配送管理方法は、荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムにおいて実行される配送管理方法であって、該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録するステップと、配送担当者を決定するステップと、配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録するステップと、配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得するステップと、配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録するステップと、配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行するステップとを有する、配送管理方法である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の各実施形態により1または2以上の不足が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの機能を示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実行処理に関するフローチャートである。
図4】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、配送状況データテーブルを表す図である。
図5】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。
図6】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの機能を示すブロック図である。
図7】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実行処理に関するフローチャートである。
図8】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、担当者マスタテーブルを表す図である。
図9】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、依頼登録処理に関するフローチャートである。
図10】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、担当決定処理に関するフローチャートである。
図11】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、配送情報登録処理に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。また、以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同である。
【0014】
[第一の実施の形態]
本発明の第一の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第一の実施の形態として、荷物の運搬を担当する担当者が用いる担当者端末装置(第一端末装置)と、配送事業の店舗の管理者が用いる店舗端末装置(第二端末装置)と、サーバ装置とを備える配送管理システムを例示して説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。図示するように、配送管理システムは、複数の担当者(担当者a、b・・・m(mは自然数))によって操作される複数の担当者端末装置3(担当者端末装置3a、3b・・・、以下、担当者端末装置ともいう)と、通信ネットワーク2と、サーバ装置1と、複数の店舗(店舗A、B・・・N(Nは自然数))に設置される店舗端末装置4(店舗端末装置4A、4B・・・4N)とから構成される。店舗端末装置4は店舗に少なくとも1台あればよく、複数台あってもよい。
【0016】
担当者端末装置3は、通信ネットワーク2を介してサーバ装置1及び店舗端末装置4と接続され得る。なお、担当者端末装置3、サーバ装置1、店舗端末装置4は、それぞれが常時接続されていなくてもよく、必要に応じて接続が可能であればよい。
【0017】
通信ネットワーク2は、情報の通信が可能であればどのような形態であってもよい。具体例として、インターネット、VPN、ブロックチェーンネットワーク、量子ネットワーク等が挙げられる。
【0018】
サーバ装置1は、制御部、RAM、ストレージ部及び通信インタフェースを少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。制御部は内部タイマーを備え得る。また、通信インタフェースを介して、外部のサーバと同期し得る。これにより現実の時刻を取得し得る。
【0019】
担当者端末装置3は、一例として、制御部、RAM、ストレージ部、サウンド処理部、グラフィックス処理部、通信インタフェース、及びインタフェース部を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。グラフィックス処理部は表示部に接続されている。表示部は、表示画面と、表示部に対する、利用者による接触により入力を受け付けるタッチ入力部とを有し得る。また、担当者端末装置3は、GPS(Global Positioning System)モジュールを備え得る。
【0020】
タッチ入力部は、ユーザのタッチ操作により操作を認識できればよく、例えば、タッチパネルに用いられる抵抗膜方式、静電容量方式、超音波表面弾性波方式、光学方式、又は、電磁誘導方式等、いずれかの方式を用いて接触した位置を検知できるものであれば方式は問わない。タッチ入力部の上面を指やスタイラス等により押圧や移動等の操作をした場合に、指等の位置を検知可能なデバイスである。
【0021】
インタフェース部には例えば外部メモリ(例えば、SDカード等)が接続され得る。外部メモリから読み込まれたデータはRAMにロードされ、制御部により演算処理が実行される。
【0022】
通信インタフェースは無線又は有線により通信ネットワークに接続が可能であり、通信ネットワークを介してデータを受信することが可能である。受信したデータは、外部メモリから読み込まれたデータと同様に、RAMにロードされ、制御部により演算処理が行われる。
【0023】
担当者端末装置3は、近接センサ、赤外線センサ、ジャイロセンサ、又は、加速度センサ等のセンサを備えるものであってもよい。また、担当者端末装置3は、レンズを有し、レンズ介して撮像する撮像部を備えるものであってもよい。撮像部は、二次元コードを自動で読み取ることが可能な画像読み取りモジュールを備えていてもよい。さらに、担当者端末装置3は、身体に装着可能(ウェアラブル)な端末装置であってもよい。
【0024】
店舗端末装置4は、一例として、制御部、RAM、ストレージ部、サウンド処理部、グラフィックス処理部、通信インタフェース、インタフェース部を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。担当者端末装置3と同様の構成であってもよい。
【0025】
担当者端末装置3及び店舗端末装置4は、非携行型の、いわゆるデスクトップ型コンピュータ装置であってもよいし、携帯可能な、いわゆるモバイル型コンピュータ装置であってもよい。
【0026】
[システム概要]
次に、本発明の第一の実施の形態において想定されるシステムの概要を説明する。第一の実施の形態では、配送管理システムの一例として、店舗間で荷物の配送を行う例を挙げて説明する。本発明の第一の実施の形態における配送管理システムは、配送元の店舗に配送すべき荷物があり、配送を担当したい配送担当者が店舗を訪れて荷物を受け取り、公共交通機関を使用して移動し、配送先の店舗で荷物を引き渡すシステムである。
【0027】
ここで担当者は、予め該配送管理システムの担当者として登録した者であればよく、物流会社の社員である必要はない。担当者は、公共交通機関を利用する一般人であることが好ましく、ビジネス等で予め公共交通機関を利用することが確定している一般人であることがより好ましい。
【0028】
配送管理システムの通信ネットワーク2への接続は、例えば、ブラウザ経由、専用アプリケーション経由、専用の機器経由等あり得るが、特に限定されない。配送管理システムに参加する登場人物が通信ネットワーク2へアクセス可能であれば、実施の態様は限定されない。
【0029】
[機能説明]
配送管理システム5が備える機能について説明する。図2は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの機能を示すブロック図である。
【0030】
配送管理システム5は、担当者情報登録部101、担当決定部102、配送中情報登録部103、現在位置情報取得部104、配送完了情報登録部105、及び手数料支払部106を備え得る。
【0031】
担当者情報登録部101は、荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する機能を有する。担当決定部102は、配送担当者を決定する機能を有する。
【0032】
配送中情報登録部103は、配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する機能を有する。現在位置情報取得部104は、配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する機能を有する。
【0033】
配送完了情報登録部105は、配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する機能を有する。手数料支払部106は、配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する機能を有する。
【0034】
[実行処理フロー]
本発明の第一の実施の形態では、公共交通機関を利用した荷物の配送に関する実行処理について説明する。ここで前提として、発送元の店舗に配送する荷物があるものとする。図3は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実行処理に関するフローチャートである。
【0035】
配送管理システム5は、担当者情報を登録する(ステップS101)。
【0036】
[担当者情報]
担当者情報とは、例えば、担当者端末装置3から担当者の属性に関する情報を受け付ける。担当者の属性に関する情報とは、例えば、氏名、住所、性別、手数料振込先等をいい、該担当者がこれから利用する公共交通機関に関する公共交通機関利用情報を含むことが好ましい。
【0037】
[公共交通機関利用情報]
公共交通機関利用情報とは、公共交通機関を将来利用することがわかる情報をいい、例えば、公共交通機関の切符に関する情報、公共交通機関を予約した情報等をいう。直接的にわからなくても、他のシステムの情報にアクセスすることで公共交通機関を利用することがわかる情報であってもよい。
【0038】
[公共交通機関]
公共交通機関とは、不特定多数の人々が利用可能な交通機関をいい、具体的には、軌道(路面電車)、バス、タクシー、航空機、船舶等が挙げられる。公共交通機関の中でも特に新幹線は、運行本数が多く、遅延が少なく、二酸化炭素の排出量が少ないことから、第一の実施の形態における配送管理システムの公共交通機関に適しているといえる。
【0039】
[担当者属性情報]
担当者の属性に関する情報には、身分を証明する身分証明に関する情報を含んでもよい。身分証明に関する情報とは、例えば、マイナンバー、旅券、在留カード、特別永住者証明書、在留の資格が特別永住者扱いである外国人登録証明書、運転免許証、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、年金手帳等国家あるいは国家に準ずる団体により身分を証明される書類に関する情報をいう。
【0040】
ステップS101において登録する担当者情報に含まれ得る公共交通機関利用情報及び身分証明に関する情報は、本発明の第一の実施の形態における配送管理システムが要求する情報の一部であってもよい。例えば、登録された一部の情報から、配送管理システム5が他の機関が管理する情報へアクセスし、不足する情報を補完するようにしてもよい。
【0041】
次に、配送管理システム5は、配送担当者を決定する(ステップS102)。配送担当者の決定は、例えば、ステップS101にて登録した担当者情報のうち利用する公共交通機関の出発地及び目的地が、荷物の出発地及び目的地と一致している担当者であって、登録を受け付けた順に決定する。あるいは、担当者情報の内容に基づいて決定するようにしてもよい。
【0042】
ステップS102において配送担当者が決定されると、配送すべき荷物を引き受けに来るように配送担当者に報知してもよい。また、ステップS102において配送担当者が決定されると、配送すべき荷物を特定可能な識別情報(例えば二次元コード等)を当該配送担当者の担当者端末装置3の表示部に視認可能に表示できるようにしてもよい。
【0043】
前記識別情報を印刷したシール等を荷物に貼付しておいてもよく、荷物を配送担当者に引き渡す際に当該識別情報を配送元店舗の店舗端末装置4にて読み取るようにしてもよい。あるいは、当該荷物に所定のデバイスを取り付け、GPSにより位置を確認可能にしてもよい。
【0044】
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者が荷物を引き受けた際に、配送管理システム5は、該荷物が配送中であることを示す情報である配送中情報を登録する(ステップS103)。配送中情報とは、配送元地点から配送先地点へ配送中の荷物の状態を示す情報であって、例えば、引き渡した時刻の情報をいう。
【0045】
配送担当者が公共交通機関を利用して移動する間に、配送管理システム5は、配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する(ステップS104)。荷物の現在位置を取得することで、予定通り配送が行われているか確認でき、配送サービスの質低下を防止することができる。
【0046】
[現在位置情報取得]
荷物現在位置の情報は、例えば、配送担当者の担当者端末装置3のGPSモジュールにより取得される位置情報をサーバ装置1へ送信することで取得してもよいし、荷物に取り付けたデバイスのGPSを用いて位置情報を取得してもよい。
【0047】
あるいは、配送担当者の担当者端末装置3を公共交通機関が提供するWi-Fi(登録商標)等無線サービスに接続することで、利用している公共交通機関の位置を特定してもよい。あるいは、公共交通機関にビーコン等所定の装置を予め設置しておき、その情報を読み取ることで位置を特定するようにしてもよい。あるいは、利用している公共交通機関を特定可能な公共交通機関識別情報を予め設置しておき、配送担当者の担当者端末装置3の撮像部から当該公共交通機関識別情報を読み取り、サーバ装置1へ情報を送信することで荷物の現在情報として取得してもよい。
【0048】
配送担当者が配送先となる配送先地点まで到着し、配送先店舗にて荷物を引き渡すと、配送管理システム5は、荷物が配送完了である情報を登録する(ステップS105)。配送完了である情報とは、配送先地点に荷物が到着した状態であることを示す情報であって、例えば、店舗が到着した時刻の情報をいう。
【0049】
配送先店舗は、荷物を引き取る際に、荷物に貼付した荷物の識別情報を配送先店舗の店舗端末装置4にて読み取るようにしてもよい。これにより、ステップS105の配送完了情報を登録してもよい。
【0050】
[配送状況のデータ管理]
ここで、ステップS103における配送中情報、及びステップS105における配送完了情報を含む配送状況のデータ管理について説明する。図4は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、配送状況データテーブルを表す図である。
【0051】
配送状況データテーブル300は、荷物を識別するための荷物ID301に関連付けて、店舗登録日時302、配送元303、担当者ID304、配送中登録日時305、現在位置登録日時306、現在位置307、配送先308、配送完了登録日時309、及び支払310が記憶され得る。荷物ID301は、荷物を一意に特定でき、かつ、配送依頼と対応付けられる識別子である。
【0052】
店舗登録日時302は、荷物が店舗に到着し、配送状況データテーブル300に情報が登録した日時を表す。配送元303は、配送元の店舗を表す。担当者ID304は、荷物の配送を担当する担当者を特定するための識別情報を表す。
【0053】
配送中登録日時305は、ステップS103において荷物が配送中であることを示す情報である配送中情報を登録した日時を表す。すなわち、荷物を配達担当者に引き渡した日時である。現在位置登録日時306は、ステップS104において荷物現在位置の情報を取得した日時を表す。現在位置307は、現在位置登録日時306の日時において荷物の存在する位置を表す。
【0054】
配送先308は、配送先の店舗を表す。配送完了登録日時309は、ステップS105において荷物が配送完了である情報を登録した日時を表す。すなわち、荷物が配送先の店舗に到着した日時である。支払310は、配送に関する手数料の支払処理が完了したか否かを表す。
【0055】
次に、ステップS103からS105までのデータの変化を時系列ごとに説明する。図4(A)は、所定のタイミングにおける配送状況を表す。荷物ID301が「0001」の荷物は既に配送済み且つ支払済みであり、荷物ID301が「0002」及び「0003」の荷物は未配送の状態である。
【0056】
図4(B)は、荷物ID301が「0002」の荷物の配送担当者を決定し、配送担当者に荷物を引き渡した配送状況を表す。これはステップS103の処理を実行した状況である。
【0057】
図4(C)は、荷物ID301が「0002」の荷物の配送担当者が現在位置を登録し、配送管理システム5が現在位置情報を取得した配送状況を表す。例えば、配送担当者が品川駅近辺で現在位置を登録した場合に、現在位置登録日時306及び現在位置307に情報を登録する。
【0058】
現在位置登録日時306及び現在位置307は複数登録できるように設計してもよい。あるいは、現在位置情報を取得する毎に情報を上書き更新するようにしてもよい。以下、図4(D)の例では、上書き更新した場合について説明する。
【0059】
図4(D)は、荷物ID301が「0002」の荷物の配送担当者が目的地に到着し、荷物が配送完了である情報を登録した配送状況を表す。これはステップS105の処理を実行した状況である。
【0060】
図4(D)において、荷物ID301が「0002」の荷物の現在位置登録日時306及び現在位置307の情報は、図4(C)の情報から更新されている。これは、配送担当者が浜松で現在位置情報を登録した結果である。
【0061】
上述の説明の通り、登録されたデータの有無により配送状況を特定可能であるが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。配送状況を管理できればよく、例えばフラグにより管理する等設計変更が限定されるものではい。
【0062】
図3のフローに戻る。配送管理システム5は、配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行し(ステップS106)、終了する。
【0063】
[手数料支払い]
手数料の支払い処理は、例えばステップS105にて配送完了情報を登録後、配送先店舗で現金、小切手、又は金券等により配送担当者に支払い、支払完了情報を登録するようにしてもよい。あるいは、配送担当者の属性としてステップS101にて登録した手数料振込先の情報に基づいて、後日振込処理を行ってもよい。手数料振込先の情報は、例えば、電子マネーの口座(アカウント)であってもよく、配送先店舗から配送担当者の口座に電子マネーを振り込んでもよい。
【0064】
[配送手数料の料金体系]
配送手数料は、配送距離に応じて変更してもよく、荷物の大きさに応じて変更してもよい。また、荷物に関する注意事項に応じて変更してもよい。注意事項とは、例えば、天地無用、上乗せ厳禁、横倒し厳禁、割れ物注意等である。
【0065】
配送先に配送された荷物は、荷物の受取人が配送先拠点に引き取りにくることが好ましい。このようにすることで、物流の負担を減らすことができる。
【0066】
第一の実施の形態の一側面として、公共交通機関を利用する配送担当者に荷物を運搬してもらうことで、二酸化炭素を減らすことが可能な、新たな配送管理システムを提供することができる。特に、担当者が物流とは関係ない一般人である場合には、物流業界の負担を減らしつつ、物流の許容量を増やせて、働き方改革に貢献できる。
【0067】
第一の実施の形態において、「担当者端末装置」及び「店舗端末装置」とは、例えば、ウェアラブル型端末、デスクトップ型又はノート型パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、又は、PDA等をいい、表示画面にタッチパネルセンサを備えるスマートフォン等の携帯型端末であってもよい。「サーバ装置」とは、例えば、端末装置からの要求に応じて処理を実行する装置をいう。
【0068】
第一の実施の形態において、「配送担当者」とは、配送を担当する担当者をいう。原則1人であることが好ましい。「配送元地点」とは、例えば、荷物の配送における出発点となる地点をいう。配送元地点が配送する荷物を預かる機能を有することがより好ましい。「配送先地点」とは、例えば、荷物の配送における到着点となる地点をいう。配送先地点が配送された荷物を預かる機能を有することがより好ましい。
【0069】
[第二の実施の形態]
本発明の第二の実施の形態の概要について説明をする。以下では、第二の実施の形態として、荷物の運搬を担当する担当者が用いる担当者端末装置(第一端末装置)と、配送事業の店舗の管理者が用いる店舗端末装置(第二端末装置)と、サーバ装置と、依頼者端末装置(第三端末装置)と、受取人端末装置(第四端末装置)とを備える配送管理システムを例示して説明する。
【0070】
図5は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの構成を示すブロック図である。図示するように、配送管理システムは、複数の担当者(担当者a、b・・・m(mは自然数))によって操作される複数の担当者端末装置3(担当者端末装置3a、3b・・・、以下、担当者端末装置ともいう)と、通信ネットワーク2と、サーバ装置1と、複数の店舗(店舗A、B・・・N(Nは自然数))に設置される店舗端末装置4(店舗端末装置4A、4B・・・4N)と、配送する荷物の数に対応する一以上の依頼者端末装置6と、配送する荷物の数に対応する一以上の受取人端末装置7とから構成される。店舗端末装置4は店舗に少なくとも1台あればよく、複数台あってもよい。
【0071】
担当者端末装置3、依頼者端末装置6、及び受取人端末装置7は、通信ネットワーク2を介してサーバ装置1及び店舗端末装置4と接続され得る。なお、担当者端末装置3、依頼者端末装置6、受取人端末装置7、サーバ装置1、及び店舗端末装置4は、それぞれが常時接続されていなくてもよく、必要に応じて接続が可能であればよい。
【0072】
サーバ装置1、通信ネットワーク2、担当者端末装置3、及び店舗端末装置4は、第一の実施の形態に記載した内容を必要な範囲で採用することができる。依頼者端末装置6及び受取人端末装置7は、担当者端末装置3又は店舗端末装置4の内容を必要な範囲で採用することができる。
【0073】
[システム概要]
次に、本発明の第二の実施の形態において想定されるシステムの概要を説明する。第二の実施の形態では、配送管理システムの一例として、店舗間で荷物の配送を行う例を挙げて説明する。本発明の第二の実施の形態における配送管理システムは、依頼者の端末装置から予め依頼情報を登録し、配送元の店舗に配送すべき荷物を預け、配送を担当する配送担当者の条件を依頼者が指定し、条件に合致する配送担当者を決定し、当該配送担当者が店舗を訪れて荷物を受け取り、公共交通機関を使用して移動し、配送先の店舗で荷物を引き渡して手数料を受領するシステムを想定する。このとき、依頼者への請求処理、荷物受取人への荷物到着に関する報知処理、及び配送完了後の配送担当者の評価処理等、配送後処理を行う。
【0074】
配送担当者は、予め該配送管理システムの担当者として登録した者であればよく、物流会社の社員である必要はない。担当者は、公共交通機関を利用する一般人であることが好ましく、ビジネス等で予め公共交通機関を利用することが確定している一般人であることがより好ましい。
【0075】
一般人とは、例えば、本発明の実施の形態における配送管理システムの配送を主目的としない自然人をいう。すなわち、何かのついでに配送を請け負う人のことを指す。
【0076】
配送管理システムの通信ネットワーク2への接続は、例えば、ブラウザ経由、専用アプリケーション経由、専用の機器経由等あり得るが、特に限定されない。配送管理システムに参加する登場人物が通信ネットワーク2へアクセス可能であれば、実施の態様は限定されない。本発明の第二の実施の形態における配送管理システムでは、一例として、専用アプリケーションを介して通信ネットワーク2に接続するものとする。
【0077】
[機能説明]
配送管理システム5が備える機能について説明する。図6は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、システムの機能を示すブロック図である。
【0078】
配送管理システム5は、担当者基本情報登録部200、依頼登録部210、担当者情報登録部220、担当決定部230、配送情報登録部240、及び配送後処理部250を備え得る。
【0079】
担当者基本情報登録部200は、担当者の属性に関する情報を登録する機能を有する。依頼登録部210は、荷物の配送依頼に関する情報を登録する機能を有する。担当者情報登録部220は、荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する機能を有する。担当決定部230は、配送担当者を決定する機能を有する。配送情報登録部240は、配送開始から完了までの情報を登録する機能を有する。配送後処理部250は、配送完了後に行う処理を実行する機能を有する。
【0080】
担当者基本情報登録部200は、さらに担当者情報入力部201及び振込先登録部202を備え得る。担当者情報入力部201は、担当者の属性を表す情報の入力を受け付ける機能を有する。振込先登録部202は、配送完了後に受け取る手数料の振込先情報を登録する機能を有する。
【0081】
依頼登録部210は、さらに登録受付部211、料金計算部212、依頼情報入力受付部213、指名受付部214、決定条件受付部215、荷物預かり情報受付部216、及び依頼情報出力部217を備え得る。
【0082】
登録受付部211は、荷物の配送に関する依頼(配送案件)の登録を受け付ける機能を有する。料金計算部212は、登録受付部211により登録された依頼に関する料金を計算する機能を有する。依頼情報入力受付部213は、登録受付部211により登録された依頼に関する情報の入力を受け付ける機能を有する。指名受付部214は、配送を担当する担当者の指名を受け付ける機能を有する。
【0083】
決定条件受付部215は、配送を担当する担当者を決定する条件に関する情報を受け付ける機能を有する。荷物預かり情報受付部216は、登録受付部211により登録された依頼に対応する荷物の預け入れに関する情報を受け付ける機能を有する。依頼情報出力部217は、荷物預かり情報受付部216により受け付けた荷物に付着する依頼情報を出力する機能を有する。
【0084】
担当者情報登録部220はさらに、公共交通機関利用情報入力部221を備え得る。公共交通機関利用情報入力部221は、荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報の入力を受け付ける機能を有する。
【0085】
担当決定部230はさらに、受任条件判定部231、依頼報知部232、依頼受任入力受付部233、及び配送担当者決定部234を備え得る。
【0086】
受任条件判定部231は、決定条件受付部215により受け付けた担当者を決定する条件を満たすか否かを判定する機能を有する。依頼報知部232は、担当者が受任可能な依頼があることを報知する機能を有する。依頼受任入力受付部233は、依頼を受任する意思を示す情報の入力を受け付ける機能を有する。配送担当者決定部234は、依頼受任入力受付部233により受け付けた依頼を受任する意思を示す情報に基づいて、荷物の配送担当者を決定する機能を有する。
【0087】
配送情報登録部240はさらに、配送中情報登録部241、現在位置情報取得部242、及び配送完了情報登録部243を備え得る。
【0088】
配送中情報登録部241は、配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する機能を有する。現在位置情報取得部242は、配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する機能を有する。配送完了情報登録部243は、配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する機能を有する。
【0089】
配送後処理部250はさらに、手数料支払部251、請求情報出力部252、評価受付部253、評価設定部254、及び損害賠償情報出力部255を備え得る。
【0090】
手数料支払部251は、配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する機能を有する。請求情報出力部252は、配送の依頼者に請求情報を出力する機能を有する。評価受付部253は、配送担当者の評価に関する入力を受け付ける機能を有する。評価設定部254は、評価受付部253により受け付けた評価に基づいて、配送担当者の評価情報を設定する機能を有する。損害賠償情報出力部255は、配送担当者が配送先地点に荷物を配送できなかった場合に、担当者の身分証明に関する情報に基づいて損害賠償請求に関する情報を出力する機能を有する。
【0091】
[実行処理フロー]
本発明の第二の実施の形態では、公共交通機関を利用した荷物の配送に関する実行処理について説明する。図7は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、実行処理に関するフローチャートである。
【0092】
配送管理システム5は、担当者基本情報の登録を実行する(ステップS200)。担当者基本情報とは、配送を担当する担当者の属性に関する情報をいう。担当者基本情報の登録は、担当者端末装置3からサーバ装置1へアクセスすることで登録してもよいし、担当者が店舗を訪問し、所定の記載事項を記入して提出し、店舗担当者が店舗端末装置4から情報を入力することで登録してもよい。
【0093】
担当者基本情報は、担当者の属性に関する情報である担当者情報と、担当者の振込先に関する情報である振込先情報とを含む。これらの情報を担当者マスタテーブルに記憶する。
【0094】
図8は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、担当者マスタテーブルを表す図である。担当者マスタテーブル400には、担当者ID401に関連付けて、氏名402、パスワード403、電話番号404、身分証明書番号405、振込先406、及び評価407が記憶され得る。
【0095】
氏名402は、担当者の氏名を表す。パスワード403は、通信ネットワーク2へ参加するためのパスワードであり、担当者ID401又は担当者を識別可能な情報と併せて使用することで通信ネットワーク2に接続し得る。
【0096】
電話番号404は、担当者の電話番号を表す。電話番号の他にメールアドレス、通信アプリのアカウント等であってもよい。
【0097】
身分証明書番号405は、担当者の身分を証明する身分証明に関する情報であり、身分証明書を一意に識別可能な情報である。身分証明書番号405を用いて他のシステムから担当者の属性情報を取得してもよい。
【0098】
振込先406は、担当者の所有する金融機関等の口座情報であり、金銭の授受ができる情報であればよい。評価407は、担当者の評価を表す。評価407は担当者の配送実績に応じて更新され得る。
【0099】
次に、配送管理システム5は、依頼の登録を実行する(ステップS210)。図9は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、依頼登録処理に関するフローチャートである。
【0100】
[依頼登録処理]
依頼登録処理の一例として、依頼者が予め荷物配送の依頼案件を依頼者端末装置6から通信ネットワーク2を介して登録し、配送担当者の条件を含む情報を入力したうえで、店舗に荷物を持ち込む例を挙げて説明する。
【0101】
まず、荷物の配送依頼人の入力により、依頼者端末装置6は荷物の配送依頼に関する情報を受け付ける(ステップS211)。配送依頼に関する情報とは、依頼に関する基本的な情報であって、例えば、発送元拠点、発送先拠点、依頼者の連絡先、請求先等をいう。依頼者に関する情報は予めサーバ装置1に登録しておき、必要に応じて情報を読み込むようにしてもよい。
【0102】
配送依頼に関する情報は、依頼者端末装置6から入力した例を記載しているがこれに限定されない。例えば、依頼者が直接店舗を訪問し、店舗端末装置4から入力してもよいし、サーバ装置1が他のシステムから配送依頼情報を受信することで登録してもよい。
【0103】
次に、依頼者端末装置6は、登録受付部211により登録された依頼に関する情報の入力を受け付ける(ステップS212)。依頼に関する情報とは、例えば、荷物のサイズ、内容物、荷受人連絡先、発送元店舗、発送先店舗、配送希望期日等をいう。
【0104】
次に、依頼者端末装置6は、決定条件受付部215により、配送担当者に関する希望条件を受け付ける(ステップS213)。該希望条件として、配送担当者が既知である場合には、指名受付部214により配送担当者を直接指名できるようにしてもよい。
【0105】
依頼人から依頼に関する情報を受け付けると、サーバ装置1は当該配送依頼案件にかかる料金を計算する(ステップS214)。料金は、発送元店舗と発送先店舗の距離に応じた基本料金が設定され得る。さらに、配送希望期日や荷物のサイズ、内容物に関する情報に応じて、追加料金(オプション料金)が計上されるようにしてもよい。
【0106】
依頼人は依頼情報の入力を完了すると、店舗において荷物を引き渡す。店舗担当者の確認作業を経て、店舗端末装置4は、荷物預かり情報を受け付ける(ステップS215)。荷物預かり情報とは、店舗に実際に荷物が存在していることを示す情報である。例えば、依頼者から荷物を受け取った店舗担当者が、依頼者端末装置6に表示した依頼情報に関する二次元コードを店舗端末装置4が読み取ることで荷物預かり情報を入力してもよい。
【0107】
ステップS215の処理により、荷物と依頼案件との対応付けが可能となる。そこで、店舗端末装置4は、依頼情報を出力する(ステップS216)。ここで、依頼情報の出力は、荷物に貼付できる態様、例えばシールに出力することが好ましい。
【0108】
また、出力される依頼情報は、セキュリティの観点から配送担当者には最低限の情報のみ視認可能とすることが好ましい。最低限の情報とは、例えば、配送元拠点、配送先拠点、到着希望日時である。それ以外の情報に関しては、例えば荷物IDを二次元バーコードの形式にする等により、店舗端末装置4が情報を取得できる態様であればよい。
【0109】
図7のフローチャートに戻る。次に、配送管理システム5は、担当者情報を登録する(ステップS220)。担当者情報は、担当者端末装置3への入力により、サーバ装置1に登録され得る。
【0110】
ステップS220において登録される担当者情報には、公共交通機関利用情報が含まれ得る。公共交通機関利用情報とは、第一の実施の形態における公共交通機関利用情報を必要な範囲で採用してもよい。
【0111】
ステップS220は、担当者が公共交通機関を利用することになった際に登録されることが好ましい。ステップS210の依頼登録処理を実行することと、ステップS220の担当者情報を登録することに関連性はない。つまり、担当者情報の登録が行われるタイミングが公共交通機関の利用機会に依存することから、ステップS200において登録した担当者基本情報の数が多いことで、ステップS210とS220との間の待機時間を短くすることができる。
【0112】
図7のフローチャートに戻る。配送管理システム5は、担当決定処理を実行する(ステップS230)。図10は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、担当決定処理に関するフローチャートである。
【0113】
サーバ装置1は、依頼の受任条件を満たす担当者の有無を判定する(ステップS231)。受任条件は、ステップS220において登録された担当者の公共交通機関利用情報に含まれる出発地及び到着地と、依頼された荷物の配送元及び配送先とが一致することについて、少なくとも判定する。その他、ステップS213において入力された、配送担当者に関する希望条件を含めるように担当者を検索してもよい。
【0114】
次に、サーバ装置1は、ステップS231において依頼の受任条件を満たすと判定された担当者に対して、荷物配送の依頼が存在することを報知する(ステップS232)。報知は、担当者端末装置3に文字又は画像を表示させる、音を出力させる、その他担当者が認知可能な態様で知らせることができればよい。
【0115】
次に、担当者端末装置3は、報知された情報を受信する(ステップS233)。担当者は受信した情報を確認して、依頼を受任する場合に、依頼を受任する旨の操作を行い、担当者端末装置3は、依頼受任入力を受け付ける(ステップS234)。依頼受任の入力は、例えば、ボタンを押下する、音声で承諾する旨の入力を行う、端末装置のジャイロセンサを用いて所定の動作を感知させる等が挙げられる。
【0116】
次に、サーバ装置1は、依頼受任の入力を受け付けた担当者端末装置3の担当者を配送担当者として決定する(ステップS235)。配送担当者の決定は、依頼受任の入力を受け付けた順で最も早かった担当者に決めてもよいし、所定の期間受任希望者を募ったうえで抽選により決定してもよい。
【0117】
ステップS235において配送担当者が決定されると、配送すべき荷物を引き受けに来るように配送担当者に報知してもよい。また、ステップS235において配送担当者が決定されると、配送すべき荷物を特定可能な識別情報(例えば二次元コード等)を当該配送担当者の担当者端末装置3の表示部に視認可能に表示できるようにしてもよい。
【0118】
図7のフローチャートに戻る。配送管理システム5は、配送情報登録処理を実行する(ステップS240)。図11は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、配送情報登録処理に関するフローチャートである。
【0119】
まず、ステップS235において決定された配送担当者が公共交通機関を利用する前に、店舗を訪問して荷物を引き受ける。このとき、店舗端末装置4は当該荷物の配送中情報の店舗担当者による入力を受け付ける(ステップS241)。
【0120】
サーバ装置1は、該荷物が配送中であることを示す情報である配送中情報を登録する(ステップS242)。配送中情報とは、配送元地点から配送先地点へ配送中の荷物の状態を示す情報であって、例えば、店舗から荷物を引き渡した時刻の情報をいう。これはつまり、店舗で配送担当者に渡された荷物の状態を「配送中」に変更することである。
【0121】
配送担当者が公共交通機関を利用して移動する間に、担当者端末装置3は、配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する(ステップS243)。荷物の現在位置を取得することで、予定通り配送が行われているか確認でき、配送サービスの質低下を防止することができる。現在位置の取得については、第一の実施の形態の現在位置情報取得に記載の内容を必要な範囲で採用することができる。
【0122】
現在位置情報の取得は、所定のタイミングで繰り返し実施されてもよい。これにより、荷物のおおよその位置がわかる。さらに、現在位置情報は、サーバ装置1を介して、依頼者端末装置6又は受取人端末装置7から確認可能であってもよい。これにより、配送の依頼者又は受取人は荷物の現在位置を知ることができ、安心感を得ることができる。
【0123】
配送担当者が配送先となる配送先地点まで到着し、配送先店舗にて荷物を引き渡すと、店舗端末装置4は、荷物が配送完了である情報の入力を受け付ける(ステップS245)。サーバ装置1は、該荷物が配送完了である情報である配送完了情報を登録する(ステップS246)。配送完了である情報とは、配送先地点に荷物が到着した状態であることを示す情報であって、例えば、店舗に荷物が到着した時刻の情報をいう。これはつまり、配送担当者から店舗に荷物を引き渡し、荷物の状態を「配送完了」に変更することである。
【0124】
配送先店舗は、荷物を引き取る際に、荷物に貼付した荷物の識別情報を配送先店舗の店舗端末装置4にて読み取るようにしてもよい。これにより、ステップS246の配送完了情報を登録してもよい。
【0125】
配送中情報及び配送完了情報を含むデータ管理については、図4及び第一の実施の形態における配送状況のデータ管理に記載した内容を必要な範囲で採用することができる。
【0126】
図7のフローチャートに戻る。配送管理システム5は、配送後処理を実行し(ステップS250)、終了する。
【0127】
[配送後処理]
配送後処理は、配送完了後の処理であり、例えば、配送担当者への手数料の支払い、依頼者への料金の請求、配送担当者の評価、荷物の受取人への連絡、及び配送が完了しなかった場合の罰則処理等が挙げられる。
【0128】
配送担当者への手数料の支払いは、第一の実施の形態における手数料支払いに関する記載内容を必要な範囲で採用することができる。
【0129】
[依頼者への料金請求]
依頼者への料金の請求処理は、ステップS214において計算された料金を依頼者に請求する処理である。料金の請求が後払いである場合に、配送管理システム5は請求情報に基づいて請求書を発行してもよい。また、依頼者への料金の請求は、依頼者が荷物を店舗に持ち込んだ際に料金を支払ってもらうようにしてもよい。
【0130】
[配送担当者の評価]
配送担当者の評価処理は、例えば、配送担当者が荷物を配送したことに基づいて、依頼者端末装置6から評価を受け付け、担当者の評価情報を更新するようにしてもよい。あるいは、配送した回数に基づいて、配送管理システム5が評価を更新してもよい。
【0131】
評価は、例えば5段階評価で行ってもよいし、100点満点中の点数を指定する方法で行ってもよい。評価により配送担当者と他の配送担当者との差別化ができればよく、方法は問わない。また、評価は配送依頼者及び店舗担当者が行うようにしてもよい。
【0132】
配送管理システム5は、評価が高い担当者を優遇するように依頼を報知してもよい。また、評価に基づいて、手数料が変更されるように制御してもよい。
【0133】
[荷受人への連絡]
配送完了情報が登録されると、配送管理システム5は、依頼人及び荷受人に配送が完了し、店舗に荷物が到着したことを報知するようにしてもよい。荷受人が配送管理システム5の通信ネットワーク2に接続可能である場合には、到着したことを示す情報を荷受人に報知する。荷受人が通信ネットワーク2に接続不可能な場合には、店舗担当者が電話等により荷受人に知らせるようにしてもよい。荷受人は、荷受人であることを証明できる情報を提示して荷物を受け取るようにしてもよい。
【0134】
[罰則処理]
配送管理システム5は、荷物が配送されなかった場合や、荷物に損害が生じた場合に、配送担当者に罰則を与えるようにしてもよい。罰則は例えば、損害賠償請求を求める手続きを行ってもよい。
【0135】
所定の期間の経過後に配送が完了しない場合に、配送管理システム5は、配送担当者の身分証明情報を使用して、自動的に損害賠償請求書を出力するようにしてもよい。これにより、店舗担当者の負担を軽減可能である。
【0136】
第二の実施の形態の一側面として、公共交通機関を利用する配送担当者に荷物を運搬してもらうことで、二酸化炭素を減らすことが可能な、新たな配送管理システムを提供することができる。特に、担当者が物流とは関係ない一般人である場合には、物流業界の負担を減らしつつ、物流の許容量を増やせて、働き方改革に貢献できる。
【0137】
第二の実施の形態において、「配送担当者」、「配送元地点」、及び「配送先地点」は、それぞれ第一の実施の形態において記載した内容を必要な範囲で採用することができる。
【0138】
第二の実施の形態において、「依頼者」とは、例えば、サービスの対価を支払い、荷物の配送を依頼する者であって、個人法人を問わない。「荷受人」とは、例えば、最終的に荷物を受け取る者をいう。
【0139】
上述した実施形態では、「発送元拠点」及び「発送先拠点」として、店舗である特定の地点を指定したが、これに限定されない。例えば、範囲のある領域(エリア)を指定するようにしてもよく、荷物の到着する領域を特定でき、受け渡しができればよい。
【0140】
例えば、領域とすることで、乗り換え等を考慮した配送が可能となる。例えば、霞が関駅へ荷物を配送する場合に、国会議事堂駅で店舗担当者が荷物を受け取ってもよい。
【0141】
上述した実施形態では、店舗を固定の店舗としているが、これに限定されない。すなわち、店舗担当者はサービスを提供できればよく、移動式店舗であってもよい。
【0142】
上述した実施形態では、荷物の配送を当日中に実行しているが、これに限定されない。例えば、到着する日付を指定する、あるいはいつまでに到着すれば良い等の希望日を記載するようにしてもよい。つまり、配送の猶予期間を設け、猶予期間に応じて配送料金を安くする等料金設定に反映してもよい。
【0143】
以上、本発明の各実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。また、上記実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのは勿論である。例えば、上記各実施形態に記載された特徴は適宜組み合せて適用してもよい。
【0144】
[付記]
上で述べた実施の形態の説明は、下記の発明を、発明の属する分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができるように記載した。
【0145】
[1] 荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムであって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
配送管理システムが、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段と、
配送担当者を決定する担当決定手段と、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段と、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段と、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段と、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段と
を備える、配送管理システム。
【0146】
[2] 前記担当決定手段が、荷物の配送に関する配送案件に対する、第一端末装置から受け付けた申込情報に基づいて決定する、[1]に記載の配送管理システム。
【0147】
[3] 配送管理システムがさらに、
登録された担当者ごとに前記配送完了情報登録手段により配送完了として登録された回数を集計した結果に基づいて、該担当者ごとの評価情報を設定する評価設定手段
を備える、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0148】
[4] 配送管理システムがさらに、
配送の依頼者から配送に関する評価を受け付ける評価受付手段
を備え、
前記評価設定手段が、配送完了として登録された回数を集計した結果及び受け付けた評価に基づいて担当者ごとの評価を設定する、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0149】
[5] 前記担当決定手段が、前記公共交通機関利用情報に含まれる出発地の情報及び前記配送元地点の情報が合致すること、かつ、前記公共交通機関利用情報に含まれる目的地の情報及び前記配送先地点の情報が合致することを条件として担当者を決定する、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0150】
[6] 配送管理システムがさらに、
依頼者から配送担当者の指名を受け付ける指名受付手段
を備え、
前記担当決定手段が、受け付けた指名に基づいて配送担当者を決定する、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0151】
[7] 配送管理システムがさらに、
依頼者から配送担当者を決定するための決定条件を受け付ける決定条件受付手段
を備え、
前記担当決定手段が、受け付けた決定条件に基づいて配送担当者を決定する、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0152】
[8] 配送管理システムがさらに、
配送の依頼者に請求情報を出力する請求情報出力手段
を備える、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0153】
[9] 前記請求情報出力手段が、配送元地点及び配送先地点の情報、並びに、配送に関する配送条件に基づいた金額の請求情報を出力する、[8]に記載の配送管理システム。
【0154】
[10] 第二端末装置が、
荷物の配送に関する配送案件の登録を受け付ける登録受付手段
を備え、
配送管理システムがさらに、
登録されたすべての配送案件を一覧表示する案件一覧表示手段
を備える、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0155】
[11] 第二端末装置が、
荷物の配送に関する配送案件を担当者に提示する案件提示手段
を備え、
前記担当決定手段が、提示された配送案件から選択された配送案件と担当者とを関連付けることで配送担当者を決定する、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0156】
[12] 配送管理システムがさらに、
配送担当者が前記配送先地点に前記荷物を配送できなかった場合に、前記担当者の身分証明に関する情報に基づいて損害賠償請求に関する情報を出力する損害賠償請求出力手段
を備える、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0157】
[13] 前記担当者情報に担当者の身分証明に関する情報を含む、[1]又は[2]に記載の配送管理システム。
【0158】
[14] 前記身分証明に関する情報が、マイナンバー、旅券、在留カード、特別永住者証明書、在留の資格が特別永住者扱いである外国人登録証明書、運転免許証、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、年金手帳等国家あるいは国家に準ずる団体から身分を証明される書類に関する情報である、[13]に記載の配送管理システム。
【0159】
[15] 荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムのサーバ装置において実行される管理プログラムであって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
サーバ装置を、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段、
配送担当者を決定する担当決定手段、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段
として機能させる、管理プログラム。
【0160】
[16] [15]の管理プログラムをインストールしたサーバ装置。
【0161】
[17] 荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムにおいて実行される配送管理方法であって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録するステップと、
配送担当者を決定するステップと、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録するステップと、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得するステップと、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録するステップと、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行するステップと
を有する、配送管理方法。
【符号の説明】
【0162】
1 :サーバ装置
2 :通信ネットワーク
3 :担当者端末装置
4 :店舗端末装置
5 :配送管理システム
6 :依頼者端末装置
7 :受取人端末装置
300 :配送状況データテーブル
400 :担当者マスタテーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-11-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムであって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
配送管理システムが、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段と、
配送担当者を決定する担当決定手段と、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段と、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段と、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段と、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段と
依頼者から配送担当者の指名を受け付ける指名受付手段と
を備え
前記担当決定手段が、受け付けた指名に基づいて配送担当者を決定する、配送管理システム。
【請求項2】
荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムであって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
配送管理システムが、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段と、
配送担当者を決定する担当決定手段と、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段と、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段と、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段と、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段と、
依頼者から配送担当者を決定するための決定条件を受け付ける決定条件受付手段と
を備え、
前記担当決定手段が、受け付けた決定条件に基づいて配送担当者を決定する、配送管理システム。
【請求項3】
前記担当決定手段が、荷物の配送に関する配送案件に対する、第一端末装置から受け付けた申込情報に基づいて決定する、請求項1又は2に記載の配送管理システム。
【請求項4】
配送管理システムがさらに、
登録された担当者ごとに前記配送完了情報登録手段により配送完了として登録された回数を集計した結果に基づいて、該担当者ごとの評価情報を設定する評価設定手段
を備える、請求項1又は2に記載の配送管理システム。
【請求項5】
配送管理システムがさらに、
配送の依頼者から配送に関する評価を受け付ける評価受付手段
を備え、
前記評価設定手段が、配送完了として登録された回数を集計した結果及び受け付けた評価に基づいて担当者ごとの評価を設定する、請求項に記載の配送管理システム。
【請求項6】
荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムのサーバ装置において実行される管理プログラムであって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
サーバ装置を、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段、
配送担当者を決定する担当決定手段、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段
依頼者から配送担当者の指名を受け付ける指名受付手段
として機能させ
前記担当決定手段が、受け付けた指名に基づいて配送担当者を決定する、管理プログラム。
【請求項7】
荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムのサーバ装置において実行される管理プログラムであって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
サーバ装置を、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録する担当者情報登録手段、
配送担当者を決定する担当決定手段、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録する配送中情報登録手段、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得する現在位置情報取得手段、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録する配送完了情報登録手段、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行する手数料支払手段、
依頼者から配送担当者を決定するための決定条件を受け付ける決定条件受付手段
として機能させ、
前記担当決定手段が、受け付けた決定条件に基づいて配送担当者を決定する、管理プログラム。
【請求項8】
荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムにおいて実行される配送管理方法であって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録するステップと、
配送担当者を決定するステップと、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録するステップと、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得するステップと、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録するステップと、
配送担当者に配送に関する手数料の支払い処理を実行するステップと
依頼者から配送担当者の指名を受け付けるステップと
を有し、
前記担当を決定するステップにおいて、受け付けた指名に基づいて配送担当者を決定する、配送管理方法。
【請求項9】
荷物の運搬を担当する担当者が用いる第一端末装置と、配送事業の管理者が用いる第二端末装置と、サーバ装置とを備える配送管理システムにおいて実行される配送管理方法であって、
該第一端末装置と、該第二端末装置と、該サーバ装置とがネットワークを介して互いに通信可能であり、
荷物の配送を担当する配送担当者が公共交通機関を利用することを証明する公共交通機関利用情報を含む担当者情報を登録するステップと、
配送担当者を決定するステップと、
配送元となる所定の配送元地点において、配送担当者に荷物を引き渡した際に、該荷物が配送中であることを示す情報を登録するステップと、
配送担当者又は前記荷物の位置である荷物現在位置の情報を取得するステップと、
配送先となる所定の配送先地点において、前記荷物が配送完了である情報を登録するステップと、
配送担当に配送に関する手数料の支払い処理を実行するステップと、
依頼者から配送担当者を決定するための決定条件を受け付けるステップと
を有し、
前記担当を決定するステップにおいて、受け付けた決定条件に基づいて配送担当者を決定する、配送管理方法。