(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169104
(43)【公開日】2023-11-29
(54)【発明の名称】管理システム、及び管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20231121BHJP
【FI】
G06Q30/0645
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023027953
(22)【出願日】2023-02-27
(62)【分割の表示】P 2022080034の分割
【原出願日】2022-05-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和3年6月10日 ウェブサイトのアドレス https://www.shaero.jp/
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和3年8月19日 ウェブサイトのアドレス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000085079.html
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和3年9月1日 ウェブサイトのアドレス https://apps.apple.com/jp/app/id1491339608
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和3年9月1日 ウェブサイトのアドレス https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sharedmobilitynetworks.shaero
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和4年2月18日 ウェブサイトのアドレス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000085079.html
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和4年2月21日 ウェブサイトのアドレス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000085079.html
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和4年3月23日 ウェブサイトのアドレス https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000085079.html
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和3年9月3日 ウェブサイトのアドレス https://www.timeout.jp/tokyo/ja/news/shaero-launches-foldable-electric-bike-sharing-service-090321
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和3年9月10日 ウェブサイトのアドレス https://dime.jp/genre/1215231/
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・発行日 令和3年10月7日 刊行物 パーキングプレス10月号
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・発行日 令和3年11月1日 刊行物 月間プロパティマネジメント2021年11月号
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和3年8月27日 ウェブサイトのアドレス https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC275A60X20C21A8000000/
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・ウェブサイトの掲載日 令和3年9月1日 ウェブサイトのアドレス https://www.gqjapan.jp/feature/20210901/shaero
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・発行日 令和3年11月1日 刊行物 BICYCLE CITY 2021年11月号
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・開催日 令和3年10月28日及び令和3年10月31日 集会名 一般ユーザー向け操作説明会
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・発行日 令和3年8月27日 刊行物 日本経済新聞の地方版(東京) 令和3年8月27日付朝刊
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・発行日 令和4年5月1日 刊行物 ダイナースクラブ会員誌 シグネチャー6月号
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・その他245個
(71)【出願人】
【識別番号】520054703
【氏名又は名称】シェアード・モビリティ・ネットワークス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】畑 翼
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB68
(57)【要約】
【課題】レンタル車両の返却を管理することが可能となる管理システム、及び管理プログラムを提供する事を目的とする。
【解決手段】ユーザに貸し出して利用させる車両1であって、充電された電力を利用して走行する電動の車両1を管理するための管理システム100であって、車両1を管理するための管理情報を取得する取得手段と、取得手段が取得した管理情報に基づいて、所定の返却場所への車両1の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段と、を備え、所定の返却場所には、車両1を充電する場合に当該車両1に接続される充電ケーブルが設けられており、取得手段は、車両1に充電ケーブルが接続されているか否かを示す接続関連情報を、管理情報として取得し、管理手段は、取得手段が取得した接続関連情報に基づいて、返却関連管理処理を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに貸し出して利用させるレンタル車両であって、充電された電力を利用して走行する電動の前記レンタル車両を管理するための管理システムであって、
前記レンタル車両を管理するための管理情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記管理情報に基づいて、所定の返却場所への前記レンタル車両の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段と、を備え、
前記所定の返却場所には、前記レンタル車両を充電するための充電装置が設けられており、
前記取得手段は、前記レンタル車両が充電されているか否かを示す充電状態情報を、前記管理情報として取得し、
前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置においては、同時に充電可能となる車両の最多の台数である上限台数が予め定められており、
前記管理手段は、
少なくとも、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数分の車両を同時に充電している場合に、
前記レンタル車両の返却を許可するか否かを判定する判定処理を行い、前記判定処理の判定結果に基づいて、前記返却関連管理処理を行う、
管理システム。
【請求項2】
前記管理手段は、
前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数分の車両を同時に充電している場合において、前記取得手段が取得した前記充電状態情報が、前記レンタル車両が充電されていないことを示す場合に、前記レンタル車両の返却を許可するものと判定し、
前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数分の車両を同時に充電している場合において、前記取得手段が取得した前記充電状態情報が、前記レンタル車両が充電されていることを示す場合に、前記レンタル車両の返却を許可しないものと判定する、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項3】
前記管理手段は、
前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数未満分の車両を同時に充電している場合、又は、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、車両を充電していない場合において、
前記レンタル車両が充電されていないことを示す場合に、前記レンタル車両の返却を許可しないものと判定し、
前記レンタル車両が充電されていることを示す場合に、前記レンタル車両の返却を許可するものと判定する、
請求項2に記載の管理システム。
【請求項4】
前記取得手段は、前記レンタル車両の電源がオンであるかオフであるかを示す電源関連情報を、前記管理情報として取得し、
前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記充電状態情報及び前記電源関連情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項5】
前記取得手段は、前記レンタル車両の現在位置又は前記レンタル車両を利用しているユーザが利用するユーザ端末の現在位置を示す現在位置情報を、前記管理情報として取得し、
前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記充電状態情報及び前記現在位置情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項6】
前記取得手段は、前記レンタル車両の電源がオンであるかオフであるかを示す電源関連情報、及び前記レンタル車両の現在位置を示す現在位置情報を、前記管理情報として取得し、
前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記充電状態情報、前記電源関連情報、及び前記現在位置情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項7】
前記管理手段は、
前記レンタル車両の返却を許可するものと判定した場合に、前記レンタル車両を利用しているユーザが利用するユーザ端末から前記レンタル車両の管理者側へ、前記レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を可能とする第1処理を、前記返却関連管理処理として行い、
前記レンタル車両の返却を許可しないものと判定した場合に、前記ユーザ端末から前記レンタル車両の管理者側へ、前記レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を不可能とする第2処理を、前記返却関連管理処理として行う、
請求項1に記載の管理システム。
【請求項8】
前記管理手段は、前記第2処理を前記返却関連管理処理として行う場合、前記レンタル車両の返却を許可するために行うことが必要なユーザ側の行動を示す情報を、前記ユーザ端末を介して出力する、
請求項7に記載の管理システム。
【請求項9】
ユーザに貸し出して利用させるレンタル車両であって、充電された電力を利用して走行する電動の前記レンタル車両を管理するための管理プログラムであって、
コンピュータを、
前記レンタル車両を管理するための管理情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記管理情報に基づいて、所定の返却場所への前記レンタル車両の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段と、として機能させ、
前記所定の返却場所には、前記レンタル車両を充電するための充電装置が設けられており、
前記取得手段は、前記レンタル車両が充電されているか否かを示す充電状態情報を、前記管理情報として取得し、
前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置においては、同時に充電可能となる車両の最多の台数である上限台数が予め定められており、
前記管理手段は、
少なくとも、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数分の車両を同時に充電している場合に、
前記レンタル車両の返却を許可するか否かを判定する判定処理を行い、前記判定処理の判定結果に基づいて、前記返却関連管理処理を行う、
管理プログラム。
【請求項10】
ユーザに貸し出して利用させるレンタル車両であって、充電された電力を利用して走行する電動の前記レンタル車両を管理するための管理プログラムであって、
コンピュータを、
前記レンタル車両を管理するための管理情報を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記管理情報に基づいて、所定の返却場所への前記レンタル車両の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段と、として機能させ、
前記所定の返却場所には、前記レンタル車両を充電するための充電装置が設けられており、
前記取得手段は、前記レンタル車両が充電されているか否かを示す充電状態情報と、前記レンタル車両の電源がオンであるかオフであるかを示す電源関連情報とを、前記管理情報として取得し、
前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記充電状態情報及び前記電源関連情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行い、
前記管理手段は、
前記取得手段が取得した前記充電状態情報に基づいて、前記レンタル車両が充電されているか否かを判定する充電関連判定と、
前記取得手段が取得した前記電源関連情報に基づいて、前記レンタル車両の電源がオフであるか否かを判定する電源関連判定と、
前記充電関連判定の判定結果と、前記電源関連判定の判定結果とに基づいて、前記レンタル車両の返却を許可するか否かを判定する許可関連判定と、を更に行い、
前記管理手段は、
前記許可関連判定の判定結果に基づいて、前記返却関連管理処理を行い、
前記管理手段は、
前記充電関連判定の判定結果に基づいて、前記充電関連判定の判定基準を満たしているか否かを示す第1情報を表示し、
前記電源関連判定の判定結果に基づいて、前記電源関連判定の判定基準を満たしているか否かを示す第2情報を表示する、
管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム、及び管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、搭載したバッテリに充電された電力を利用して走行する電動車両が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、電動車両をユーザに貸し出して利用させるサービスが提案されており、当該サービスにおいて、電動車両のバッテリの運用管理が必要であった。バッテリの運用管理に関しては、例えば、一般に普及しているシェアリング自転車やキックボードの事例では、運営者側が人手でバッテリを交換する運用となっており、運営者側でのバッテリの交換作業が手間となっていた。一方で、運営者側の手間を軽減する観点からは、例えば、返却時にユーザ側にバッテリを充電してもらう運用が考えられ、この運用をとる場合、ユーザが充電ケーブルに接続したか否か等に基づいて車両の返却を管理する技術が必要であった。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みなされたもので、レンタル車両の返却を管理することが可能となる管理システム、及び管理プログラムを提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の管理システムは、ユーザに貸し出して利用させるレンタル車両であって、充電された電力を利用して走行する電動の前記レンタル車両を管理するための管理システムであって、前記レンタル車両を管理するための管理情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記管理情報に基づいて、所定の返却場所への前記レンタル車両の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段と、を備え、前記所定の返却場所には、前記レンタル車両を充電するための充電装置が設けられており、前記取得手段は、前記レンタル車両が充電されているか否かを示す充電状態情報を、前記管理情報として取得し、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置においては、同時に充電可能となる車両の最多の台数である上限台数が予め定められており、前記管理手段は、少なくとも、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数分の車両を同時に充電している場合に、前記レンタル車両の返却を許可するか否かを判定する判定処理を行い、前記判定処理の判定結果に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0007】
請求項2に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数分の車両を同時に充電している場合において、前記取得手段が取得した前記充電状態情報が、前記レンタル車両が充電されていないことを示す場合に、前記レンタル車両の返却を許可するものと判定し、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数分の車両を同時に充電している場合において、前記取得手段が取得した前記充電状態情報が、前記レンタル車両が充電されていることを示す場合に、前記レンタル車両の返却を許可しないものと判定する。
【0008】
請求項3に記載の管理システムは、請求項2に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数未満分の車両を同時に充電している場合、又は、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、車両を充電していない場合において、前記レンタル車両が充電されていないことを示す場合に、前記レンタル車両の返却を許可しないものと判定し、前記レンタル車両が充電されていることを示す場合に、前記レンタル車両の返却を許可するものと判定する。
【0009】
請求項4に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記取得手段は、前記レンタル車両の電源がオンであるかオフであるかを示す電源関連情報を、前記管理情報として取得し、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記充電状態情報及び前記電源関連情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0010】
請求項5に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記取得手段は、前記レンタル車両の現在位置又は前記レンタル車両を利用しているユーザが利用するユーザ端末の現在位置を示す現在位置情報を、前記管理情報として取得し、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記充電状態情報及び前記現在位置情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0011】
請求項6に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記取得手段は、前記レンタル車両の電源がオンであるかオフであるかを示す電源関連情報、及び前記レンタル車両の現在位置を示す現在位置情報を、前記管理情報として取得し、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記充電状態情報、前記電源関連情報、及び前記現在位置情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0012】
請求項7に記載の管理システムは、請求項1に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記レンタル車両の返却を許可するものと判定した場合に、前記レンタル車両を利用しているユーザが利用するユーザ端末から前記レンタル車両の管理者側へ、前記レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を可能とする第1処理を、前記返却関連管理処理として行い、前記レンタル車両の返却を許可しないものと判定した場合に、前記ユーザ端末から前記レンタル車両の管理者側へ、前記レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を不可能とする第2処理を、前記返却関連管理処理として行う。
【0013】
請求項8に記載の管理システムは、請求項7に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記第2処理を前記返却関連管理処理として行う場合、前記レンタル車両の返却を許可するために行うことが必要なユーザ側の行動を示す情報を、前記ユーザ端末を介して出力する。
【0014】
請求項9に記載の管理プログラムは、ユーザに貸し出して利用させるレンタル車両であって、充電された電力を利用して走行する電動の前記レンタル車両を管理するための管理プログラムであって、コンピュータを、前記レンタル車両を管理するための管理情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記管理情報に基づいて、所定の返却場所への前記レンタル車両の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段と、として機能させ、前記所定の返却場所には、前記レンタル車両を充電するための充電装置が設けられており、前記取得手段は、前記レンタル車両が充電されているか否かを示す充電状態情報を、前記管理情報として取得し、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置においては、同時に充電可能となる車両の最多の台数である上限台数が予め定められており、前記管理手段は、少なくとも、前記所定の返却場所に設けられている前記充電装置が、前記上限台数分の車両を同時に充電している場合に、前記レンタル車両の返却を許可するか否かを判定する判定処理を行い、前記判定処理の判定結果に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0015】
請求項10に記載の管理プログラムは、ユーザに貸し出して利用させるレンタル車両であって、充電された電力を利用して走行する電動の前記レンタル車両を管理するための管理プログラムであって、コンピュータを、前記レンタル車両を管理するための管理情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記管理情報に基づいて、所定の返却場所への前記レンタル車両の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段と、として機能させ、前記所定の返却場所には、前記レンタル車両を充電するための充電装置が設けられており、前記取得手段は、前記レンタル車両が充電されているか否かを示す充電状態情報と、前記レンタル車両の電源がオンであるかオフであるかを示す電源関連情報とを、前記管理情報として取得し、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記充電状態情報及び前記電源関連情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行い、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記充電状態情報に基づいて、前記レンタル車両が充電されているか否かを判定する充電関連判定と、前記取得手段が取得した前記電源関連情報に基づいて、前記レンタル車両の電源がオフであるか否かを判定する電源関連判定と、前記充電関連判定の判定結果と、前記電源関連判定の判定結果とに基づいて、前記レンタル車両の返却を許可するか否かを判定する許可関連判定と、を更に行い、前記管理手段は、前記許可関連判定の判定結果に基づいて、前記返却関連管理処理を行い、前記管理手段は、前記充電関連判定の判定結果に基づいて、前記充電関連判定の判定基準を満たしているか否かを示す第1情報を表示し、前記電源関連判定の判定結果に基づいて、前記電源関連判定の判定基準を満たしているか否かを示す第2情報を表示する。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の管理システム、及び請求項10に記載の管理プログラムによれば、返却関連管理処理を行うことにより、例えば、レンタル車両の返却を管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本実施の形態に係る管理システムを機能概念的に示すブロック図である。
【
図3】車載装置を機能概念的に示すブロック図である。
【
図4】端末装置を機能概念的に示すブロック図である。
【
図5】ステーションについて説明するための図である。
【
図14】通常返却画面表示処理のフローチャートである。
【
図19】無充電返却画面表示処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照して、この発明に係る管理システム及び管理プログラムの実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、管理システム及び管理プログラムに関する。本発明に係る管理システムは、レンタル車両を管理するためのシステムであり、例えば、レンタル車両の返却を管理するためのシステム、及びレンタル車両の制御を管理するためのシステム等を含む概念である。
【0020】
「レンタル車両」とは、ユーザに貸し出して利用させる車両であって、充電された電力を利用して走行する電動の車両である。「レンタル車両」は、例えば、バッテリに充電されている電力を主な動力源として走行する車両を示す概念であり、一例としては、電動2輪車、電動3輪車、電動4輪車、及び電動アシスト自転車等を含む概念である。
【0021】
そして、以下の実施の形態において、「レンタル車両」が電動2輪車である場合について説明する。
【0022】
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
【0023】
(構成)
まず、本実施の形態に係る管理システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る管理システムを機能概念的に示すブロック図であり、また、
図2は、車両を機能概念的に示すブロック図であり、また、
図3は、車載装置を機能概念的に示すブロック図であり、また、
図4は、端末装置を機能概念的に示すブロック図であり、
図5は、ステーションについて説明するための図である。
【0024】
なお、
図1の車両1、車載装置2、及び端末装置2の個数は任意であり、多数設けられているが、ここでは、一部の構成要素のみを代表して具体的に図示して説明する。また、同種の各構成要素に関して、個別に分けて説明する場合以外は、各構成要素に関して、
図1に図示されている符号を用いて説明する。また、
図5においては、ステーション91周辺の道路等の地図である。
【0025】
図1の管理システム100は、車両1を管理するためのシステムであり、例えば、車両1、車載装置2、端末装置3、及びサーバ装置4を備える。
【0026】
(構成‐車両)
図1の車両1は、レンタル事業者がユーザに貸し出して当該ユーザに利用させるレンタル車両であり、例えば、電動2輪車である。この車両1の構造は任意であるが、例えば、非利用時に折りたたんで収納可能な構造を採用してもよいし、あるいは、他の構造を採用してもよい。
【0027】
この車両1の貸し出し及び返却については、ステーションにて行われる。「ステーション」とは、車両1の貸し出し及び返却が行われる場所であり、例えば、各地に多数設けられている施設であり、一例としては、
図5に示すように道路沿いに設けられているステーション91等を含む概念である。
【0028】
車両1については、例えば、貸し出しが行われたステーションと同じステーションに対して返却することもでき、あるいは、貸し出しが行われたステーションとは異なる別なステーションに対して返却することもできる。そして、この各ステーションには、車両1に搭載されている状態のバッテリ11(後述)を充電するための充電装置が設けられており、当該充電装置によって車両1のバッテリ11を充電するための充電ケーブル(不図示)が所定本数設けられている。すなわち、各ステーションにおいては、設けられている充電ケーブルの本数と同数の車両1について、同時に充電することが可能となっており、例えば、充電ケーブルが4本設けられているステーションにおいては、4台の車両1を同時に充電することが可能となっている。
【0029】
なお、本実施の形態のステーションが「所定の返却場所」に対応するものと解釈してもよい。
【0030】
車両1は、
図2に示すように例えば、バッテリ11、モータ12、通信部13、記録部14、及び制御部15を備える。なお、実際には、車両1にはこれら各要素以外にも様々な要素が実装されているが、本実施の形態では、具体的に記載した要素に着目して説明する(他の各装置も同様とする)。
【0031】
(構成‐車両‐バッテリ)
図2のバッテリ11は、車両1を動作させて走行させるためのエネルギー(具体的には電力)を蓄積する蓄積手段であり、例えば、鉛蓄電池、ニッケル水素電池、又はリチウムイオン電池等を用いて構成することができる。
【0032】
(構成‐車両‐モータ)
図2のモータ12は、車両1を駆動して走行させるための駆動手段であり、例えば、バッテリ11に蓄積されてエネルギーに基づく電力を利用して、車両1の車輪を回転させることにより当該車両1を走行させるものである。
【0033】
(構成‐車両‐通信部)
図2の通信部13は、他の装置(例えば、車載装置2)との間で通信を行う通信手段であり、例えば、有線にて通信を行う通信回路等を用いて構成することができる。
【0034】
(構成‐車両‐記録部)
図2の記録部14は、車両1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録(つまり、格納)する記録手段であり、例えば、フラッシュメモリ又は外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成することができる(他の装置の記録部も同様である)。
【0035】
(構成‐車両‐制御部)
図2の制御部15は、車両1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(他の装置の制御部も同様とする)。
【0036】
(構成‐車載装置)
図1の車載装置2は、車両1に実装されて車両1に関する各種処理を行うための装置であり、例えば、1台の車両1に対して1個設けられるものである。なお、バリエーションとしては、車載装置2の機能を車両1に組み込んで統合してもよい。
【0037】
車載装置2は、
図3に示すように例えば、通信部21、現在位置検出部22、記録部23、及び制御部24を備える。
【0038】
(構成‐車載装置‐通信部)
図3の通信部21は、他の装置(例えば、車両2及びサーバ装置4)との間で通信を行う通信手段であり、例えば、車両2との間で有線通信を行い、また、サーバ装置4との間で無線通信を行う手段である。通信部21は、例えば、有線及び無線にて通信を行う通信回路等を用いて構成することができる。なお、通信部21における無線通信を行う機能については、例えば、いわゆるLTE(Long Term Evolution)回線を介して通信する通信回路等にて実現してもよい。
【0039】
(構成‐車載装置‐現在位置検出部)
図3の現在位置検出部22は、車載装置2の現在位置(現在地)を検出する現在位置検出手段である。なお、車載装置2は車両1に実装されているので、現在位置検出部22は、車載装置2が実装されている車両1の現在位置を検出することになる。現在位置検出部22は、例えば、GPSに対応するシステムを有し、現在の車載装置2(車両1)の位置(経度及び緯度に対応する座標)を公知の方法にて検出するように構成されている。
【0040】
(構成‐車載装置‐記録部)
図3の記録部23は、車載装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。記録部23には、例えば、車載装置2を一意に識別するための車載装置識別情報(以下では、「識別情報」を「ID」とも称する)が記録されている。
【0041】
(構成‐車載装置‐制御部)
図3の制御部24は、車載装置2を制御する制御手段である。
【0042】
(構成‐端末装置)
図1の端末装置3は、車両1を利用しているユーザが利用するユーザ端末であり、例えば、当該ユーザが携帯するスマートフォン又はタブレット端末等である。
【0043】
端末装置3は、
図4に示すように例えば、通信部31、タッチパッド32、ディスプレイ33、記録部34、及び制御部35を備える。
【0044】
(構成‐端末装置‐通信部)
図4の通信部31は、他の装置(例えば、サーバ装置4)との間で通信を行う通信手段であり、例えば、無線にて通信を行う通信回路等を用いて構成することができる。
【0045】
(構成‐端末装置‐タッチパッド)
タッチパッド32は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパッド32の具体的な構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
【0046】
(構成‐端末装置‐ディスプレイ)
ディスプレイ33は、各種の画像を表示する表示手段である。ディスプレイ33の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。なお、本実施の形態では、例えば、上記のタッチパッド32と当該ディスプレイ33をタッチパネルとして一体形成されている。
【0047】
(構成‐端末装置‐記録部)
図4の記録部34は、端末装置3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。
【0048】
(構成‐端末装置‐制御部)
図4の制御部35は、端末装置3を制御する制御手段であり、機能概念的には例えば、取得部351、及び管理部352を備える。
【0049】
取得部351は、レンタル車両を管理するための管理情報を取得する取得手段である。管理部352は、取得手段が取得した管理情報に基づいて、所定の返却場所へのレンタル車両の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段である。なお、制御部355の各部によって行われる処理については後述する。
【0050】
(構成-サーバ装置)
図1のサーバ装置4は、例えば、通信部41、記録部42、及び制御部43を備える。
【0051】
(構成-サーバ装置-通信部)
図1の通信部41は、他の装置(例えば、車載装置2及び端末装置3)との間で通信を行う通信手段であり、例えば、無線にて通信を行う通信回路等を用いて構成することができる。
【0052】
(構成-サーバ装置-記録部)
図1の記録部42は、サーバ装置4の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。記録部42は、
図1に示すように例えば、ユーザ情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)421、車両情報DB422、ステーション情報DB423、利用情報DB424、利用予約情報DB425、及び返却予約情報DB426を備える。
【0053】
(構成-サーバ装置-記録部-ユーザ情報DB)
図1のユーザ情報DB421は、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納手段である。
図6は、ユーザ情報を例示した図である。ユーザ情報とは、車両1のユーザに関する情報であり、例えば、
図6の各項目の情報が相互に関連付けられている。
【0054】
===ユーザID、ユーザ特定情報===
図6の項目「ユーザID」に対応する情報は、ユーザを一意に識別するユーザIDである(
図6では、「IDu0001」等)。
図6の項目「ユーザ特定情報」に対応する情報は、ユーザを特定するためのユーザ特定情報である(
図6では、ユーザの氏名及び性別等であり、「AAAA,男性,…」等)。なお、
図6の「AAAA」は便宜上の記載であり、氏名を示しているものとする。
【0055】
===データ例===
そして、
図6の最上段の情報は、例えば、「IDu0001」が識別して示すユーザの氏名が「AAAA」であること、及び当該ユーザの性別が「男性」であること等が示されている。
【0056】
===格納例===
なお、
図6のユーザ情報の格納手法は任意であり、例えば、ユーザが端末装置3を介して情報を入力することにより格納されることとしてもよい。
【0057】
(構成-サーバ装置-記録部-車両情報DB)
図1の車両情報DB422は、車両情報を格納する車両情報格納手段である。
図7は、車両情報を例示した図である。車両情報とは、車両1に関する情報であり、例えば、
図7の各項目の情報が相互に関連付けられている。
【0058】
===車両ID、車載装置ID、車両特定情報===
図7の項目「車両ID」に対応する情報は、車両1を一意に識別するための車両IDである(
図7では、「IDb0001」等)。
図7の項目「車載装置ID」に対応する情報は、車両1に搭載されている車載装置2を一意に識別するための車載装置IDである(
図7では、「IDm0001」等)。
図7の項目「車両特定情報」に対応する情報は、車両1を特定するための車両特定情報である(
図7では、自動車登録番号である「港区ぬ〇〇」等)。
【0059】
===ステータス情報===
図7の項目「ステータス情報」に対応する情報は、車両1の現在の状態を示すステータス情報である。このステータス情報は任意であるが、本実施の形態では、例えば、「空車」、「予約中」、「貸出中」、「貸出停止」、及び「故障」を用いる場合について説明する。
【0060】
「空車」とは、予約されておらず、且つ、利用されていない状態を示している。「予約中」とは、予約されており、且つ、利用されていない状態を示している。「貸出中」とは、利用されている状態を示している。「貸出停止」とは、貸し出すことが停止されている状態を示している。「故障」とは、故障している状態を示している。
【0061】
===現在位置情報===
図7の項目「現在位置情報」に対応する情報は、車両1(つまり、車両1に搭載されている車載装置2)の現在の位置である現在位置を示す現在位置情報である(
図7では、経度及び緯度に対応する座標であり「X1,Y1」等)。なお、「X1,Y1」は説明の便宜上の記載であり、他の座標に関する記載も同様とする。
【0062】
===電源状態情報===
図7の項目「電源状態情報」に対応する情報は、車両1の電源がオンであるかオフであるかを示す電源状態情報である。この電源状態情報は任意であるが、本実施の形態では、例えば、電源がオンであることを示す「ON」、及び電源がオフであることを示す「OFF」を用いる場合について説明する。
【0063】
なお、「電源がオンである」とは、車両1においてバッテリ11と各種要素(例えば、モータ12、あるいは、各種LED等等)とが相互に電気的に接続されて、バッテリ11からの電力が各種要素に供給されている状態を示す概念である。また、「電源がオフである」とは、車両1においてバッテリ11と各種要素とが相互に電気的に遮断されて、バッテリ11からの電力が各種要素に供給されていない状態を示す概念である。
【0064】
また、本実施の形態では、電源のオンオフの切り替えの制御については、例えば、後述の車両制御処理に行われ、例えば、端末装置3を介して行われるユーザの操作によって行われることとする。
【0065】
===充電状態情報===
図7の項目「充電状態情報」に対応する情報は、車両1に搭載されているバッテリ11が充電されているか充電されていないかを示す充電状態情報である。この充電状態情報は任意であるが、本実施の形態では、例えば、充電されていることを示す「充電中」、及び充電されていないことを示す「非充電」を用いる場合について説明する。
【0066】
なお、本実施の形態の車両1は、前述したように、ステーションに設けられている充電装置の充電ケーブル(不図示)を用いて、当該車両1に搭載されている状態のバッテリ11を充電する運用となっている場合を例示して説明する。
【0067】
例えば、車両1に対して、充電ケーブルのプラグ(充電ケーブルの先端部分であり、差し込む部分)を差し込むソケットが設けられていることとする。そして、充電ケーブルのプラグを、車両1のソケットに差し込んだ場合、充電装置側と車両1側とが、充電ケーブルを介して、相互に電気的に接続されて、充電装置側からの電力が車両1側に供給され、当該電力により、車両1のバッテリ11が充電されるように構成されていることとする。そして、充電ケーブルのプラグを、車両1のソケットから引き抜いた場合、充電装置側と車両1側とが、相互に電気的に遮断されて、充電装置側からの電力が車両1側に供給されずに、車両1のバッテリ11は充電されないこととになる。
【0068】
すなわち、例えば、充電ケーブルのプラグを、車両1のソケットに差し込んだ場合に、車両1のバッテリ11の充電が開始し、充電ケーブルのプラグを車両1のソケットから引き抜くまで、バッテリ11の充電が継続される。そして、例えば、充電ケーブルのプラグを、車両1のソケットから引き抜いた場合に、車両1のバッテリ11の充電が終了する。
【0069】
このように構成されているので、
図7の「充電状態情報」=「充電中」については、車両1に対して充電ケーブルが接続されていることを示し、また、「充電状態情報」=「非充電」については、車両1に対して充電ケーブルが接続されていないことを示すことになる。
【0070】
===データ例===
そして、
図7の最上段の情報は、例えば、「IDb0001」が識別する車両1に対して、「IDm0001」が識別する車載装置2が搭載されていることが示されており、また、当該車両1の自動車登録番号である「港区ぬ〇〇」であることが示されている。また、当該車両1の現在の状態が「貸出中」の状態であることが示されており、また、当該車両1の現在位置が「X1,Y1」に対応する位置であることが示されており、また、当該車両1の電源がオンであることが示されている。また、当該車両1のバッテリ11が充電されていないことが示されており、すなわち、車両1に対して充電ケーブルが接続されていないことが示されている。
【0071】
===格納例===
なお、
図7の車両情報の格納手法は任意であり、例えば、車両ID、車載装置ID、及び車両特定情報については、管理者が情報を入力することにより格納される。一方、これらの情報以外の情報については、後述の各処理によって格納される。
【0072】
(構成-サーバ装置-記録部-ステーション情報DB)
図1のステーション情報DB423は、ステーション情報を格納するステーション情報格納手段である。
図8は、ステーション情報を例示した図である。ステーション情報とは、ステーションに関する情報であり、例えば、
図8の各項目の情報が相互に関連付けられている。
【0073】
===ステーションID、設置位置情報===
図8の項目「ステーションID」に対応する情報は、ステーションを一意に識別するステーションIDである(
図8では、
図5のステーション91を識別する「IDs0001」等)。
図8の項目「設置位置情報」に対応する情報は、ステーションが設置されている位置を示す設置位置情報である(
図8では、経度及び緯度に対応する座標であり「X33,Y33」等)。
【0074】
===設置ポート数情報、空きポート数情報===
図8の項目「設置ポート数情報」に対応する情報は、ステーションに設けられている充電ケーブルの本数を示す設置ポート数情報である(
図8では、「4本」等)。なお、充電ケーブルのことを、「充電ポート」と称してもよい。
図8の項目「空きポート数情報」に対応する情報は、ステーションに設けられている充電ケーブルの内の、車両1に接続されておらず空いている充電ケーブルの本数を示す空きポート数情報である(
図8では、「1本」等)。
【0075】
===貸出可能バイク数情報===
図8の項目「貸出可能バイク数情報」に対応する情報は、ステーションにおいて貸し出すことが可能となっている車両1の台数を示す貸出可能バイク数情報である(
図8では、「〇〇台」等)。
【0076】
===データ例===
そして、
図8の最上段の情報は、例えば、「IDs0001」が識別する
図5のステーション91が「X33,Y33」に対応する位置に設置されていることが示されており、また、ステーション91に充電ケーブルが4本設けられており、1本が空いていることが示されており、また、ステーション91で貸し出すことが可能となっている車両1の台数が「〇〇台」であることが示されている。
【0077】
===格納例===
なお、
図8のステーション情報の格納手法は任意であり、例えば、ステーションID、設置位置情報、設置ポート数情報については、管理者が情報を入力することにより格納される。
【0078】
また、空きポート数情報については、サーバ装置4が、他の情報(例えば、
図7の現在位置情報及び充電状態情報、及び
図8の設置位置情報、設置ポート数情報)に基づいて、空いている充電ケーブルの本数を特定し、特定結果に基づいて格納することとしてもよい。あるいは、空いている充電ケーブルを示す情報が、各ステーション側からサーバ装置側に一定時間間隔で繰り返し送信されることとし、サーバ装置4が、当該送信された情報に基づいて、空いている充電ケーブルの本数を特定し、特定結果に基づいて格納することとしてもよい。
【0079】
また、貸出可能バイク数情報については、前述の空きポート数情報と同様にして格納されることとしてもよい。
【0080】
(構成-サーバ装置-記録部-利用情報DB)
図1の利用情報DB424は、利用情報を格納する利用情報格納手段である。
図9は、利用情報を例示した図である。利用情報とは、ユーザによる車両1の利用に関する情報であり、例えば、
図9の各項目の情報が相互に関連付けられている。
【0081】
===利用ユーザID、利用車両ID===
図9の項目「利用ユーザID」に対応する情報は、車両1を利用しているユーザを識別する利用ユーザIDである。この利用ユーザIDとしては、
図6のユーザIDである「IDu0001」等が格納される。
図9の項目「利用車両ID」に対応する情報は、ユーザが利用している車両1(つまり、ユーザに貸し出されて当該ユーザに利用させている車両1)を識別する利用車両IDである。この利用車両IDとしては、
図7の車両IDである「IDb0001」等が格納される。
【0082】
===利用開始時間情報、利用終了時間情報===
図9の項目「利用開始時間情報」に対応する情報は、ユーザによる車両1の利用が開始された日時を示す利用開始時間情報である。
図9の項目「利用終了時間情報」に対応する情報は、ユーザによる車両1の利用が終了した日時を示す利用開始時間情報である。これらの各時間情報としては、「3月18日9時10分」等が格納され、また、未だ利用が終了していない場合は、利用終了時間情報としては、何等の情報も格納されないことになる。
【0083】
===開始ステーションID、返却ステーションID===
図9の項目「開始ステーションID」に対応する情報は、ユーザによる車両1の利用が開始されたステーション(つまり、ユーザに対して車両1を貸し出したステーション)を識別する開始ステーションIDである。
図9の項目「返却ステーションID」に対応する情報は、ユーザによって車両1が返却されたステーションを識別する返却ステーションIDである。これらの各ステーションIDとしては、
図8のステーションIDである「IDs0001」等が格納され、また、未だ返却されていない場合、返却ステーションIDとしては、何等の情報も格納されないことになる。
【0084】
===利用時間情報、移動距離情報===
図9の項目「利用時間情報」に対応する情報は、ユーザが車両1を利用した時間を示す利用時間情報である。
図9の項目「移動距離情報」に対応する情報は、ユーザが利用中に車両1を走行させて移動した距離を示す移動距離情報である。
【0085】
===データ例===
そして、
図9の最上段の情報は、例えば、「IDu0001」が識別するユーザが、「IDb0001」が識別する車両1を利用したこと(利用していること)が示されており、また、「3月18日9時10分」に利用を開始し、「IDs0001」が示す
図5のステーション91で車両1を借りて利用したこと(利用していること)等が示されている。
【0086】
===格納例===
なお、
図9の利用情報の格納手法は任意であり、例えば、後述の各処理によって格納される(後述の利用予約情報、及び返却予約情報も同様とする)。
【0087】
(構成-サーバ装置-記録部-利用予約情報DB)
図1の利用予約情報DB425は、利用予約情報を格納する利用予約情報格納手段である。
図10は、利用予約情報を例示した図である。利用予約情報とは、車両1の利用のための当該車両1の予約に関する情報であり、例えば、
図10の各項目の情報が相互に関連付けられている。
【0088】
===予約ユーザID、予約車両ID====
図10の項目「予約ユーザID」に対応する情報は、予約を行ったユーザを識別する予約ユーザIDである。この予約ユーザIDとしては、
図6のユーザIDである「IDu0001」等が格納される。
図10の項目「予約車両ID」に対応する情報は、予約された対象の車両1を識別する予約車両IDである。この予約車両IDとしては、
図7の車両IDである「IDb0001」等が格納される。
【0089】
===予約ステーションID====
図10の項目「予約ステーションID」に対応する情報は、予約された対象の車両1が設けられているステーションを識別する予約ステーションIDである。この予約ステーションIDとしては、
図8のステーションIDである「IDs0001」等が格納される。
【0090】
===予約時間情報====
図10の項目「予約時間情報」に対応する情報は、予約されている日時を示す予約時間情報である(
図10では、「3月18日9時00分~3月18日9時15分」等)。
【0091】
===データ例===
そして、
図10の最上段の情報は、例えば、「IDu0001」が識別するユーザが、「IDs0001」が識別する
図5のステーション91に設けられている「IDb0001」が識別する車両1を、3月18日9時00分から3月18日9時15分までの15分間予約していることが示されている。
【0092】
(構成-サーバ装置-記録部-返却予約情報DB)
図1の返却予約情報DB426は、返却予約情報を格納する返却予約情報格納手段である。
図11は、返却予約情報を例示した図である。返却予約情報とは、利用している車両1を返却する対象のステーションの予約に関する情報であり、例えば、
図11の各項目の情報が相互に関連付けられている。また、
図11の各情報については、
図10の同一名称の情報と同様な情報が格納される。
【0093】
===予約ユーザID、予約車両ID====
図11の項目「予約ユーザID」に対応する情報は、予約を行ったユーザを識別する予約ユーザIDである。
図11の項目「予約車両ID」に対応する情報は、返却される対象の車両1を識別する予約車両IDである。
【0094】
===予約ステーションID====
図11の項目「予約ステーションID」に対応する情報は、車両1を返却する対象のステーションとして予約されているステーションを識別する予約ステーションIDである。
【0095】
===予約時間情報====
図11の項目「予約時間情報」に対応する情報は、予約されている日時を示す予約時間情報である。
【0096】
===データ例===
そして、
図11の最上段の情報は、例えば、「IDu0001」が識別するユーザが、「IDb0001」が識別する車両1を返却する対象のステーションとして、「IDs0001」が識別する
図5のステーション91を、3月18日10時00分から3月18日10時15分までの15分間予約していることが示されている。
【0097】
(構成-サーバ装置-制御部)
図1の制御部43は、サーバ装置4を制御する制御手段であり、機能概念的には例えば、制御処理部431を備える。制御処理部431は、レンタル車両を利用しているユーザが利用するユーザ端末に対して、レンタル車両を制御する制御内容を示す制御入力情報が入力された場合に、制御入力情報が示す制御内容の制御をレンタル車両で行うための制御処理を行う制御処理手段である。なお、制御部43の各部によって行われる処理については後述する。
【0098】
(処理)
続いて、本実施の形態に係る管理システム100によって実行される車両側情報格納処理、利用予約処理、利用開始処理、車両制御処理、返却予約処理、及び返却処理について説明する。
【0099】
(処理-車両側情報格納処理)
まず、車両側情報格納処理について説明する。「車両側情報格納処理」とは、車両1に関する情報をサーバ装置4に格納するための処理であり、例えば、
図7の現在位置情報、電源状態情報、及び充電状態情報を格納するための処理である。
【0100】
この車両側情報格納処理の実行タイミングは任意であり、例えば、一定時間間隔毎に繰り返し実行され、また、所定のイベント(車両1の電源のオンオフが切り替わるイベント等)が発生した際にも実行される。なお、繰り返し実行される一定時間間隔は任意であり、例えば、車両1の電源がオンの場合は、15秒間であり、当該電源がオフの場合は、1分間であることとしてもよい。
【0101】
車両側情報格納処理では、例えば、第1ステップ~第4ステップを実行する。
【0102】
===第1ステップ===
まず、第1ステップにおいて、車載装置2の制御部24は、車両1の現在位置、車両1の電源がオンであるかるオフであるか、及び車両1のバッテリ11が充電されているか否かを特定する。
【0103】
=現在位置=
具体的には、車載装置2は、現在位置検出部22(
図3)が検出した現在位置を、車載装置2が搭載されている車両1の現在位置として特定する。
【0104】
=電源のオンオフ=
また、車載装置2は、電源がオンであるかオフであるかを特定するための電源状態特定手段(例えば、所定の電気回路等)の特定結果に基づいて、車両1の電源がオンであるかオフであるかを特定する。
【0105】
=バッテリの充電=
また、車載装置2は、車両1のバッテリ11が充電されているか否かを特定する。なお、この特定手法は任意であるが、例えば、以下の手法を用いてもよい。
【0106】
具体的には、車両1に対して、各ステーションの充電ケーブル(不図示)のプラグが車両1のソケットに差し込まれているか否かを検出するための検出回路を設けて、当該検出回路の検出結果に基づいて、車両1のバッテリ11が充電されているか否かを特定する手法を用いてもよい。
【0107】
そして、例えば、充電ケーブルのプラグが車両1のソケットに差し込まれていることを検出回路が検出した場合、車載装置2は、車両1のバッテリ11が充電されていることを特定する。また、例えば、充電ケーブルのプラグが車両1のソケットに差し込まれていることを検出回路が検出しない場合(つまり、充電ケーブルのプラグが車両1のソケットに差し込まれていないことを検出回路が検出した場合)、車載装置2は、車両1のバッテリ11が充電されてないことを特定する。
【0108】
なお、本実施の形態では、前述したように、充電ケーブルを用いて、車両1のバッテリ11を充電する運用となっているので、第1ステップにおいて、「車両1のバッテリ11が充電されていることを特定する」ことは、「車両1に充電ケーブルが接続されていることを特定する」ことと同義となり、また、「車両1のバッテリ11が充電されていないことを特定する」ことは、「車両1に充電ケーブルが接続されていないことを特定する」ことと同義となる。
【0109】
あるいは、バリエーションとして、他の手法を用いて特定してもよく、例えば、バッテリ11の電圧変化(一例としては、電圧の上昇)に基づいて、充電されているか否かを特定する手法を用いてもよい。又は、例えば、バッテリ11側に電流が供給されたか否かに基づいて、充電されているか否かを特定する手法を用いてもよい。又は、充電装置から電流が出力されているか否かい基づいて、充電されているか否かを特定する手法を用いてもよい。
【0110】
===第2ステップ===
次に、第2ステップにおいて、車載装置2の制御部24は、第1ステップでの各特定結果を示す情報を、サーバ装置4に送信する。具体的には、車載装置2は、自己の記録部23(
図3)の車載装置IDを取得し、取得した車載装置IDと、第1ステップでの各特定結果を示す情報とを相互に関連付けて、サーバ装置4に送信する。
【0111】
ここでは、例えば、第1ステップにおいて、現在位置として「X1,Y1」に対応する位置を特定し、また、車両1の電源がオンであることを特定し、また、充電されてないことを特定し、また、車載装置2の車載装置IDとして「IDm0001」が格納されている場合について例示して説明する。この場合、第2ステップにおいて、車載装置2は、「X1,Y1」(座標情報)、「ON」(電源がオンであることを示す情報)、「非充電」(充電されていないことを示す情報)、及び「IDm0001」の各情報を相互に関連付けて、サーバ装置4に送信する。
【0112】
===第3ステップ===
次に、第3ステップにおいて、サーバ装置4の制御部43は、車載装置2から送信された情報を受信する。
【0113】
ここでは、例えば、「X1,Y1」、「ON」、「非充電」、及び「IDm0001」を受信する。
【0114】
===第4ステップ===
次に、第4ステップにおいて、サーバ装置4の制御部43は、第3ステップで受信した各情報に基づいて、
図7の現在位置情報、電源状態情報、及び充電状態情報を格納する。具体的には、第3ステップで受信した情報から車載装置IDを取得し、取得した車載装置IDと同じ情報が
図7の車載装置IDとして格納されている車両情報の、現在位置情報、電源状態情報、及び充電状態情報として、第3ステップで受信した情報の内の、第1ステップでの対応する各特定結果を示す情報を格納する。
【0115】
ここでは、例えば、第3ステップで受信した「X1,Y1」、「ON」、「非充電」、及び「IDm0001」から「IDm0001」を取得し、取得した「IDm0001」が車載装置IDとして格納されている
図7の最上段に図示されている車両情報の、現在位置情報、電源状態情報、及び充電状態情報として、「X1,Y1」、「ON」、「非充電」を格納する。
【0116】
なお、実際には、前述したように、車両側情報格納処理は繰り返し実行されるので、第1ステップ~第4ステップも繰り返し実行されることになり、第4ステップでは、常に最新の情報に更新されて、各車載装置2から送信された最新の情報が格納されることになる。
【0117】
また、車載装置2からサーバ装置4に送信された最新の情報以外の以前の情報については、削除してもよいが、本実施の形態では、サーバ装置4の不図示の履歴情報DBに、所定期間分(例えば、1週間分~1か月分等)蓄積する。なお、履歴情報DBには、最新の情報も含めて蓄積してもよい。これにて、車両情報格納処理の説明を終了する。
【0118】
(処理-利用予約処理)
次に、利用予約処理について説明する。「利用予約処理」とは、車両1の利用のために当該車両1を予約するための処理であり、例えば、
図10の利用予約情報の各情報、及び
図7のステータス情報を格納するための処理である。
【0119】
この利用予約処理の実行タイミングは任意であり、例えば、ユーザが、自己の端末装置3のタッチパッド32を介して所定操作を行った場合に実行される(後述の各処理も同様とする)。ここでは、例えば、ユーザが、タッチパッド32を介して、自己のユーザIDである「IDu0001」を端末装置3に入力することによりログインしている場合について説明する(後述する処理も同様とする)。
【0120】
利用予約処理では、第1ステップ~第4ステップを実行する。
【0121】
===第1ステップ===
まず、第1ステップにおいて、端末装置3の制御部35は、予約の対象となる車両1に関する情報等を取得する。
【0122】
具体的には、サーバ装置4に対して、予約可能な車両1及び当該車両1が設けられているステーションを示す情報が格納されていることとし、端末装置3は、サーバ装置4に格納されている当該情報に基づいて、各ステーションにおける予約可能な車両1を示す予約用画面をディスプレイ33に表示可能となっていることとする。なお、ここでサーバに格納されている情報については任意であり、前述の格納DBの情報であってもよく、あるいは、他の情報でもよい。
【0123】
そして、ユーザが、端末装置3が予約用画面において、予約対象の車両1が設けられているステーション及び予約対象の車両1を選択し、タッチパッド32を介して、当該選択したステーション及び車両1を示す情報を入力した場合、端末装置3は、入力された情報に対応するステーションID及び車両IDを取得し、また、ログイン時に入力されたユーザIDを取得する。
【0124】
なお、この場合、端末装置3は、この取得した各情報の内の車両IDを予約情報として、一定時間(例えば、15分間等)だけ自己の記録部34に記録して保持する。「予約情報」とは、ユーザが利用のために予約を希望する車両1を示す情報であり、例えば、車両IDを含む情報である。
【0125】
ここでは、例えば、ユーザが、最寄りのステーションであるステーション91(
図5)及び当該ステーション91に設けられている車両1を示す情報を入力した場合、端末装置3は、「ステーションID」=「IDs0001」及び「車両ID」=「IDb0001」を取得し、また、ログイン時に入力された「ユーザID」=「IDu0001」を取得する。なお、この場合、端末装置3は、「車両ID」=「IDb0001」を予約情報として、一定時間だけ自己の記録部34に記録して保持する。
【0126】
===第2ステップ===
次に、第2ステップにおいて、端末装置3の制御部35は、第1ステップで取得した各情報を送信する。具体的には、端末装置3は、第1ステップで取得した各情報を相互に関連付けて、サーバ装置4に送信する。
【0127】
ここでは、例えば、端末装置3は、「ステーションID」=「IDs0001」、「車両ID」=「IDb0001」、及び「ユーザID」=「IDu0001」を相互に関連付けて、サーバ装置4に送信する。
【0128】
===第3ステップ===
次に、第3ステップにおいて、サーバ装置4の制御部43は、端末装置3から送信された情報を受信する。
【0129】
ここでは、例えば、「ステーションID」=「IDs0001」、「車両ID」=「IDb0001」、及び「ユーザID」=「IDu0001」を受信する。
【0130】
===第4ステップ===
次に、第4ステップにおいて、サーバ装置4の制御部43は、第3ステップで受信した各情報に基づいて、
図10の利用予約情報の各情報及び
図7のステータス情報を格納する。
【0131】
図10の利用予約情報の各情報について具体的には、第3ステップで受信したユーザID、車両ID、及びステーションIDを、
図10の予約ユーザID、予約車両ID、及び予約ステーションIDとして格納する。また、現在の日時から15分後の日時までに時間を示す情報を予約時間情報として格納する。ここでは、例えば、
図10の最上段に図示されている各情報を格納する。
【0132】
図7のステータス情報について具体的には、第3ステップで受信した情報から車両IDを取得し、取得した車両IDと同じ情報が
図7の車両IDとして格納されている車両情報のステータス情報として、「予約中」を格納する。ここでは、例えば、
図7の最上段のステータス情報として「予約中」を格納する。なお、このステータス情報については、利用予約処理前は車両1が予約も利用もされていない状態であり「空車」が格納されていたので、ここでは、「空車」から「予約中」に更新されることになる。これにて、利用予約処理の説明を終了する。
【0133】
(処理-利用開始処理)
次に、利用開始処理について説明する。「利用開始処理」とは、車両1の利用を開始のための処理であり、具体的には、利用予約処理を実行した後に実行される処理であり、例えば、
図9の利用情報の一部の情報、及び
図7のステータス情報を格納するための処理である。
【0134】
ここでは、例えば、車両1を予約したユーザが、当該車両1が設けられているステーションに移動し、当該ステーションの当該車両1の近辺において利用開始処理が起動された場合を例示して説明する。
【0135】
利用開始処理では、第1ステップ~第4ステップを実行する。
【0136】
===第1ステップ===
まず、第1ステップにおいて、端末装置3の制御部35は、利用を開始する車両1に関する情報等を取得する。
【0137】
具体的には、ユーザが、自己の端末装置3のタッチパッド32を介して、予約した車両1の利用を開始するための操作(例えば、利用を開始するための「ロック解除ボタン」をタップする操作等)を行う。この場合、端末装置3の制御部35は、予約情報として記録部34に記録(保持)している車両IDを取得し、また、ログイン時に入力されたユーザIDを取得する。
【0138】
ここでは、例えば、前述の利用予約処理において車両1等を入力してから一定時間以内(つまり、車両IDが予約情報として記録されている時間以内)に、ユーザが、利用を開始するための「ロック解除ボタン」をタップした場合、端末装置3は、予約情報として記録部34に記録(保持)している「車両ID」=「IDb0001」を取得し、また、ログイン時に入力された「ユーザID」=「IDu0001」を取得する。
【0139】
===第2ステップ===
次に、第2ステップにおいて、端末装置3の制御部35は、車両ID等を送信する。具体的には、端末装置3は、第1ステップで取得した各情報を相互に関連付けて、サーバ装置4に送信する。
【0140】
ここでは、例えば、端末装置3は、「車両ID」=「IDb0001」及び「ユーザID」=「IDu0001」を相互に関連付けて、サーバ装置4に送信する。
【0141】
===第3ステップ===
次に、第3ステップにおいて、サーバ装置4の制御部43は、端末装置3から送信された情報を受信する。
【0142】
ここでは、例えば、「車両ID」=「IDb0001」及び「ユーザID」=「IDu0001」を受信する。
【0143】
===第3ステップ===
次に、第3ステップにおいて、サーバ装置4の制御部43は、端末装置3から送信された情報を受信する。
【0144】
===第4ステップ===
次に、第4ステップにおいて、サーバ装置4の制御部43は、第3ステップで受信した各情報に基づいて、
図9の利用情報の一部の情報及び
図7のステータス情報を格納する。
【0145】
図9の利用情報の一部の情報について具体的には、第3ステップで受信したユーザID、及び車両IDを、
図9の利用ユーザID及び利用車両IDとして格納し、また、現在の日時を示す情報を、
図9の利用開始時間情報として格納する。また、前述の利用予約処理で
図10の予約ステーションIDとして格納したステーションIDを特定し、特定したステーションIDを、
図9の開始ステーションIDとして格納する。ここでは、例えば、
図9の最上段に図示されている各情報を格納する。
【0146】
図7のステータス情報について具体的には、第3ステップで受信した情報から車両IDを取得し、取得した車両IDと同じ情報が
図7の車両IDとして格納されている車両情報のステータス情報として、「貸出中」を格納する。ここでは、例えば、
図7の最上段のステータス情報として「貸出中」を格納する。なお、このステータス情報については、前述の利用予約処理によって「予約中」が格納されていたので、ここでは、「予約中」から「貸出中」に更新されることになる。これにて、利用開始処理の説明を終了する。
【0147】
(処理-車両制御処理)
次に、車両制御処理について説明する。
図12は、車両制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「車両制御処理」とは、概略的には、車両1を制御するための処理であり、例えば、車両1の電源をオン又はオフする処理である。
【0148】
ここでは、例えば、車両制御処理の各ステップについて、電源をオンする場合を例示しつつ説明し、各ステップの終了後に、電源をオフする場合を例示して説明する。
【0149】
===SA1====
図12のSA1において端末装置3の制御部35は、端末側制御信号をサーバ装置4に送信する。
【0150】
「端末側制御信号」とは、車両1を制御するために端末装置3が送信する信号であり、例えば、制御入力情報が示す制御内容を実行させるための信号であり、一例としては、制御入力情報及びユーザIDを含む信号である。
【0151】
「制御入力情報」とは、車両を制御する制御内容を示す情報であり、具体的には、端末装置3を介してユーザによって入力される情報であり、本実施の形態では例えば、車両1の電源をオンする制御内容又は車両1の電源をオフする制御内容を示す情報である。なお、車両1の電源をオンする制御内容を示す制御入力情報を、「オン制御入力情報」と称し、車両1の電源をオフする制御内容を示す制御入力情報を、「オフ制御入力情報」と称して説明する。
【0152】
SA1の処理について具体的には、ユーザが、自己の端末装置3のタッチパッド32を介して、自己が利用している車両1を制御するための制御ボタン(例えば、電源をオンするための「オンボタン」、又は、電源をオフするための「オフボタン」)をタップして操作した場合に、当該操作された制御ボタンに対応する制御内容を示す制御入力情報が、端末装置3に入力されることとする。
【0153】
そして、端末装置3の制御部35は、入力された制御入力情報を取得し、また、ログイン時に入力されたユーザIDを取得し、取得した制御入力情報及びユーザID含む端末側制御信号を生成してサーバ装置4に送信する。
【0154】
ここでは、例えば、ユーザが自己の端末装置3において「オンボタン」をタップした場合、端末装置3に対してオン制御入力情報が入力され、端末装置3は、入力されたオン制御入力情報を取得し、また、ログイン時に入力された「ユーザID」=「IDu0001」を取得した上で、オン制御入力情報及び「ユーザID」=「IDu0001」を含む端末側制御信号を生成してサーバ装置4に送信する。
【0155】
===SA2====
一方、
図12のSA2においてサーバ装置4の制御処理部431は、端末装置3からの端末側制御信号を受信する。ここでは、例えば、オン制御入力情報及び「ユーザID」=「IDu0001」を含む端末側制御信号を受信する。
【0156】
===SA3====
図12のSA3においてサーバ装置4の制御処理部431は、制御対象(制御される対象)となる車両1に搭載されている車載装置2を特定する。
【0157】
具体的には、
図9の利用情報及び
図7の車両情報を参照して、SA2で受信した端末側制御信号に含まれるユーザIDが示すユーザが利用している際中の車両1を制御対象として特定し、当該特定した車両1に搭載されている車載装置2を特定する。
【0158】
詳細には、まず、SA2で受信した端末側制御信号に含まれるユーザIDを取得し、
図9の利用情報を参照して、取得したユーザIDと同じ情報が格納されている利用ユーザIDに関連付けられており、且つ、
図7の車両情報において「ステータス情報」=「貸出中」に関連付けられている車両IDが示す車両1を、制御対象の車両1として特定する。
【0159】
なお、バリエーションとしては、
図9の利用情報を参照して、前述の取得したユーザIDと同じ情報が格納されている利用ユーザIDに関連付けられており、且つ、関連付けられている利用終了時間情報が何ら格納されていない車両IDが示す車両1を、制御対象の車両1として特定してもよい。
【0160】
次に、
図7の車両情報を参照して、前述の特定した車両1を示す車両IDに関連付けられている車載装置IDを特定し、特定した車載装置IDが示す車載装置2を、制御対象となる車両1に搭載されている車載装置2として特定する。
【0161】
ここでは、例えば、SA2で受信した端末側制御信号に含まれる「ユーザID」=「IDu0001」を取得し、
図9の利用情報を参照して、取得したユーザIDと同じ情報が格納されている利用ユーザIDに関連付けられており、且つ、
図7の車両情報において「ステータス情報」=「貸出中」に関連付けられている「車両ID」=「IDb0001」が示す車両1を、制御対象の車両1として特定する。次に、
図7の車両情報を参照して、当該特定した車両1を示す「車両ID」=「IDb0001」に関連付けられている「車載装置ID」=「IDm0001」を特定し、特定した「IDm0001」が示す車載装置2を、制御対象となる車両1に搭載されている車載装置2として特定する。
【0162】
===SA4====
図12のSA4においてサーバ装置4の制御処理部431は、SA3で特定した車載装置2に対して、サーバ側制御信号を送信する。
【0163】
「サーバ側制御信号」とは、車両1を制御するためにサーバ装置4が送信される信号であり、例えば、制御入力情報が示す制御内容を実行させるための信号であり、一例としては、制御入力情報及び車載装置IDを含む信号である。なお、このサーバ側制御信号が、「サーバ側制御情報」に対応するものと解釈してもよい。
【0164】
SA4の処理について具体的には、SA2で受信した端末側制御信号に含まれている制御入力情報を取得し、また、SA3で特定した車載装置2を示す車載装置IDを特定し、取得した制御情報及び特定した車載装置IDを含むサーバ側制御信号を生成して車載装置2に送信する。
【0165】
ここでは、例えば、SA2で受信した端末側制御信号に含まれているオン制御入力情報を取得し、また、SA3で特定した車載装置2を示す「車載装置ID」=「IDm0001」を特定し、取得したオン制御情報及び特定した「車載装置ID」=「IDm0001」を含むサーバ側制御信号を生成して車載装置2に送信する。
【0166】
なお、
図12のSA2~SA4において、サーバ装置4が行う処理が「制御処理」に該当するものと解釈してもよい。
【0167】
===SA5====
一方、
図12のSA5において車載装置2の制御部24は、サーバ装置4からのサーバ側制御信号を受信する。ここでは、例えば、オン制御入力情報及び「車載装置ID」=「IDm0001」を含むサーバ側制御信号を受信する。
【0168】
===SA6====
図12のSA6において車載装置2の制御部24は、車両1の制御を行うか否かを判定する。具体的には、SA5で受信したサーバ側制御信号に含まれている車載装置IDを取得し、取得した車載装置IDと自己の記録部23に格納されている車載装置IDとを比較し、比較結果に基づいて判定する。
【0169】
そして、各車載装置IDが相互に合致しない場合、他の車載装置2へサーバ側制御信号であるものと判断した上で、車両1の制御を行わないものと判定し(SA6のNO)、処理を終了する。一方、各車載装置IDが相互に合致する場合、自己へのサーバ側制御信号であるものと判断した上で、車両1の制御を行うものと判定し(SA6のYES)、SA7に移行する。
【0170】
ここでは、例えば、車載装置2の制御部24は、SA5で受信したサーバ側制御信号に含まれている「車載装置ID」=「IDm0001」を取得し、取得した「車載装置ID」=「IDm0001」と自己の記録部23に格納されている「車載装置ID」=「IDm0001」とを比較し、各車載装置IDが相互に合致しているので、自己へのサーバ側制御信号であるものと判断した上で、車両1の制御を行うものと判定する。
【0171】
===SA7====
図12のSA7において車載装置2の制御部24は、自己が搭載されている車両1を制御する。具体的には、SA5で受信したサーバ側制御信号に含まれている制御入力情報を取得し、取得した制御入力情報が示す制御内容を、自己が搭載されている車両1に対して行う。詳細には、制御入力情報が示す制御内容の制御を行うための命令を、車両1側に送り、車両1の制御部15が、当該車載装置2から送られた命令に基づいて、制御入力情報が示す制御内容の制御を行う。
【0172】
ここでは、例えば、SA5で受信したサーバ側制御信号に含まれているオン制御入力情報を取得し、取得したオン制御入力情報が示す「車両1の電源をオンする」制御内容の制御を行うための命令を、車両1側に送り、車両1の制御部15が、当該車載装置2から送られた命令に基づいて、車両1の電源をオンする。
【0173】
===電源をオフする場合の例===
電源をオフする場合の処理例は、電源をオンする場合の処理例と同様であるので、概要のみ説明する。
【0174】
まず、
図12のSA1において、ユーザが、自己の端末装置3において、電源をオフするための「オフボタン」をタップした場合、端末装置3に対してオフ制御入力情報が入力され、端末装置3は、入力されたオフ制御入力情報を取得し、また、ログイン時に入力された「ユーザID」=「IDu0001」を取得した上で、オフ制御入力情報及び「ユーザID」=「IDu0001」を含む端末側制御信号を生成してサーバ装置4に送信する。
【0175】
そして、この後、電源をオンする場合と同様にして、
図12のSA2~SA4を実行し、SA5において、車載装置2は、オフ制御入力情報等を含むサーバ側制御信号を受信する。
【0176】
次に、
図12のSA6の後のSA7において車載装置2は、SA5で受信したサーバ側制御信号に含まれているオフ制御入力情報を取得し、取得したオフ制御入力情報が示す「車両1の電源をオフする」制御内容の制御を行うための命令を、車両1側に送り、車両1の制御部15が、当該車載装置2から送られた命令に基づいて、車両1の電源をオフする。
【0177】
このように、車両制御処理を行い、車両1の電源のオンオフが切り替わる場合、前述の繰り返し実行される車両側情報格納処理で格納される
図7の電源状態情報については、「ON]から「OFF」に更新されたり、逆に、「OFF」から「ON」に更新されたりする。これにて、車両制御処理の説明を終了する。
【0178】
(処理-返却予約処理)
次に、返却予約処理について説明する。「返却予約処理」とは、利用している車両1を返却する対象のステーションを予約するための処理であり、例えば、
図11の返却予約情報の各情報を格納するための処理である。
【0179】
返却予約処理では、第1ステップ~第4ステップを実行する。
【0180】
===第1ステップ===
まず、第1ステップにおいて、端末装置3の制御部35は、予約の対象となるステーションに関する情報等を取得する。
【0181】
具体的には、端末装置3は、サーバ装置4に格納されている
図8のステーション情報に基づいて、各ステーションを示す表示画面をディスプレイ33に表示可能となっていることとする。
【0182】
そして、ユーザが、表示画面において、車両1を返却する予約対象のステーションを選択し、当該選択したステーションを示す情報を入力した場合、端末装置3は、入力された情報に対応するステーションIDを取得し、また、ログイン時に入力されたユーザIDを取得する。
【0183】
ここでは、例えば、「IDb0001」の車両1を利用しているユーザが、ステーション91(
図5)を選択して、当該ステーション91を示す情報を入力した場合、端末装置3は、入力された情報に対応する「ステーションID」=「IDs0001」を取得し、また、ログイン時に入力された「ユーザID」=「IDu0001」を取得する。
【0184】
===第2ステップ===
次に、第2ステップにおいて、端末装置3の制御部35は、第1ステップで取得した各情報を相互に関連付けて、サーバ装置4に送信する。
【0185】
ここでは、例えば、端末装置3は、「ステーションID」=「IDs0001」及び「ユーザID」=「IDu0001」を相互に関連付けて、サーバ装置4に送信する。
【0186】
===第3ステップ===
次に、第3ステップにおいて、サーバ装置4の制御部43は、端末装置3から送信された情報を受信する。
【0187】
ここでは、例えば、「ステーションID」=「IDs0001」及び「ユーザID」=「IDu0001」を受信する。
【0188】
===第4ステップ===
次に、第4ステップにおいて、サーバ装置4の制御部43は、第3ステップで受信した各情報に基づいて、
図11の返却予約情報の各情報を格納する。
【0189】
図11の返却予約情報の各情報について具体的には、まず、第3ステップで受信したユーザIDを取得し、
図9の利用情報を参照して、取得したユーザIDと同じ情報が格納されている利用ユーザIDに関連付けられており、且つ、
図7の車両情報において「ステータス情報」=「貸出中」に関連付けられている車両IDが示す車両1を、ユーザが利用している車両1として特定する。次に、第3ステップで受信したユーザID、当該特定した車両1を示す車両ID、及び第3ステップで受信したステーションIDを、
図11の予約ユーザID、予約車両ID、及び予約ステーションIDとして格納する。また、現在の日時から15分後の日時までに時間を示す情報を予約時間情報として格納する。ここでは、例えば、
図11の最上段に図示されている各情報を格納する。これにて、返却予約処理の説明を終了する。
【0190】
(処理-返却処理)
次に、返却処理について説明する。
図13は、返却処理のフローチャートである。「返却処理」とは、概略的には、車両1をステーションに返却するための処理であり、例えば、
図9の利用情報の一部の情報、及び
図7のステータス情報を格納するための処理である。
【0191】
また、返却処理は、端末装置3によって実行される処理であり、当該端末装置3は、サーバ装置4との間で通信を行い、サーバ装置4の記録部42の各DBに格納されている各情報を適宜利用して処理を行うが、サーバ装置4に格納されている情報を利用するための端末装置3とサーバ装置4との間の通信としては、要求及び当該要求に対する応答等を含む任意の通信を適用することができるので、当該通信自体の処理の詳細説明は省略する。
【0192】
また、例えば、返却処理の開始後に、端末装置3が一定時間間隔でサーバ装置4に格納されている情報をダウンロードして記録部34に一時的に格納し、当該格納した情報に基づいて各処理を実行するように構成してもよい。
【0193】
ここでは、例えば、「IDb0001」が示す車両1を利用しているユーザが、
図5のステーション91において返却処理を起動した場合を例示して説明する。
【0194】
===SB1====
図13のSB1において端末装置3の制御部35は、端末装置3のユーザが利用している車両1の最寄りのステーションにおいて、空いている充電ケーブル(つまり、車両に接続されていない充電ケーブル)が存在するか否かを判定する。
【0195】
具体的には、まず、ログイン時に入力されたユーザIDを取得し、
図9の利用情報を参照して、取得したユーザIDと同じ情報が格納されている利用ユーザIDに関連付けられており、且つ、
図7の車両情報において「ステータス情報」=「貸出中」に関連付けられている車両IDが示す車両1を、ユーザが利用している車両1として特定する。次に、
図7の現在位置情報及び
図8の設置位置情報を参照して、当該特定した車両1の現在の最寄りのステーション(つまり、車両1の現在位置からの距離が最も近いステーション)を特定し、
図8の空きポート情報を参照して、当該特定したステーションにおいて、空いている充電ケーブルが存在するか否かを判定する。
【0196】
判定について詳細には、空きポート情報として「0本」が格納されている場合、最寄りのステーションにおいて、空いている充電ケーブルが存在しないものと判定し(SB1のNO)、SB4に移行する。また、空きポート情報として「0本」以外の情報(つまり、「1本」以上の本数を示す情報)が格納されている場合、空いている充電ケーブルが存在するものと判定し(SB1のYES)、SB2に移行する。
【0197】
ここでは、例えば、ログイン時に入力された「ユーザID」=「IDu0001」を取得し、
図9の利用情報を参照して、取得した「ユーザID」=「IDu0001」と同じ情報が格納されている利用ユーザIDに関連付けられており、且つ、
図7の車両情報において「ステータス情報」=「貸出中」に関連付けられている車両IDである「IDb0001」が示す車両1を、ユーザが利用している車両1として特定する。次に、
図7の現在位置情報及び
図8の設置位置情報を参照して、当該特定した車両1の現在の最寄りのステーションとしてステーション91(
図5)を特定し、
図8の空きポート情報を参照して、当該特定したステーションにおいて、空いている充電ケーブルが存在するか否かを判定する。
【0198】
そして、
図8のステーション情報において、ステーション91を示す「ステーションID」=「IDs0001」に関連付けられている「空きポート数情報」=「1本」であるので、空いている充電ケーブルが存在するものと判定する。
【0199】
===SB2====
図13のSB2において端末装置3の制御部35は、通常返却画面表示処理を行う。
図14は、通常返却画面表示処理のフローチャートである。「通常返却画面表示処理」とは、通常返却画面を表示するための処理である。
【0200】
<<<通常返却画面>>>
図15は、通常返却画面の表示例である。「通常返却画面」とは、車両1のバッテリ11を充電している状態(つまり、車両1に充電ケーブルを接続した状態)で当該車両1を返却させるための画面であり、具体的には、端末装置3のディスプレイ33に表示される画面であり、
図15に示すように例えば、画像表示欄51、第1情報表示欄521、第2情報表示欄522、第3情報表示欄523、及び返却ボタン53を備える。
【0201】
画像表示欄51は、各ステーションを示す画像が表示される欄である。
【0202】
第1情報表示欄521、第2情報表示欄522、及び第3情報表示欄523は、案内情報及びステータス情報520が表示される欄である。
【0203】
「案内情報」とは、車両1の返却を許可するために行うことが必要なユーザ側の行動を示す情報であり、当該行動を案内するための情報等を含む概念であり、例えば、「ステーションに移動してください」等のテキスト形式のメッセージ等を含む概念である。
【0204】
なお、この案内情報については、後述するように、適宜強調表示されることになるが、説明の便宜上、各表示欄にハッチング(複数の斜線)が図示されている場合(後述の
図16参照)、各表示欄の案内情報が強調表示されていることとし、一方で、各表示欄にハッチングが図示されていない場合、各表示欄の案内情報が強調表示されていないこととする。なお、「強調表示」については、目立たせることを示す概念であり、具体的には任意であり、例えば、文字の太さを太く表示すること、文字色又は背景色等を変更すること等を含む概念である。
【0205】
「ステータス情報」520とは、返却を許可するための判定基準を満たしているか否かを示す情報である。
【0206】
返却ボタン53は、車両1を返却するためにユーザによってタップされるボタン画像であり、有効化されたり、無効化されたりするボタンである。
【0207】
「返却ボタン53が有効化される」とは、ユーザによる返却ボタン53のタップ操作を端末装置3が受け付けることが可能となっていることを示し、「返却ボタン53が無効化される」とは、ユーザによる返却ボタン53のタップ操作を端末装置3が受け付けることが不可能となっていることを示す。
【0208】
すなわち、例えば、返却ボタン53が有効化されている場合に、ユーザが返却ボタン53を、タッチパッド32を介してタップした場合、端末装置3に対して、返却ボタン53がタップされたことを示す情報が入力されて、返却ボタン53がタップされた場合に実行される処理が行われることになる。
【0209】
一方、例えば、返却ボタン53が無効化されている場合に、ユーザが返却ボタン53を、タッチパッド32を介してタップした場合、端末装置3に対して、返却ボタン53がタップされたことを示す情報が入力されないので、返却ボタン53がタップされた場合に実行される処理が行われないことになる。
【0210】
なお、この返却ボタン53については、説明の便宜上、ハッチングが図示されている場合は、有効化されていることを示し、ハッチングが図示されていない場合は、無効化されていることを示すものとする。
【0211】
===SC1====
図14のSC1において端末装置3の取得部351は、管理情報を取得する。
【0212】
「管理情報」とは、車両1を管理するための情報であり、具体的には、車両1の返却を管理するための情報であり、例えば、接続関連情報、電源関連情報、及び現在位置情報を含む概念である。
【0213】
「接続関連情報」とは、レンタル車両に充電ケーブルが接続されているか否かを示す情報である。本実施の形態では、前述したように、
図7の充電状態情報については、「充電中」が、車両1に対して充電ケーブルが接続されていることを示し、また、「非充電」が、車両1に対して充電ケーブルが接続されていないことを示しているので、充電状態情報が「接続関連情報」に対応することになる。
【0214】
「電源関連情報」とは、レンタル車両の電源がオンであるかオフであるかを示す情報である。本実施の形態では、
図7の電源状態情報について、「ON」が車両1の電源がオンであることを示し、「OFF」が車両1の電源がオフであることを示すので、電源状態情報が「電源関連情報」に対応することになる。
【0215】
「現在位置情報」とは、レンタル車両の現在位置を示す情報であり、本実施の形態では、
図7の現在位置情報に対応することになる。
【0216】
SC1の処理について具体的には、
図1のSB1の場合と同様にして、端末装置3のユーザが利用している車両1を特定し、
図7の車両情報を参照して、当該特定した車両1を示す車両IDに関連付けられている現在位置情報、電源状態情報、及び充電状態情報を、管理情報として取得する。
【0217】
ここでは、例えば、ユーザが利用している車両1として「IDb0001」が示す車両1を特定し、
図7の車両情報を参照して、当該特定した車両1を示す「車両ID」=「IDb0001」に関連付けられている「現在位置情報」=「X33,Y33」(
図7では不図示であり、
図5のステーション91と同じ位置を示す座標)、「電源状態情報」=「ON」、及び「充電状態情報」=「非充電」を、管理情報として取得する。
【0218】
===SC2====
図14のSC2において端末装置3の管理部352は、SC1で取得した管理情報に基づいて、車両1の返却を許可するか否かを判定する。
【0219】
具体的には、車両1の返却を許可するものと判定するための判定基準として、車両1の現在位置がステーションの設置位置と一致しており(以下、「第1判定基準」)、且つ、車両1の電源がオフであり(以下、「第2判定基準」)、且つ、車両1に充電ケーブルが接続されている(以下、「第3判定基準」)場合に返却を許可するものと定められていることとし、この判定基準に基づいて判定し、例えば、以下の第1処理~第4処理を行う。
【0220】
=第1処理=
まず、第1処理において管理部352は、
図8のステーション情報を参照し、SC1で取得した現在位置情報が示す位置と同じ位置を示す設置位置情報が格納されているステーション情報(つまり、ユーザが利用している車両1の現在位置に対応する位置に設置されているステーションを示す情報)が存在するか否かを判定する。そして、存在するものと判定した場合、車両1の現在位置がステーションの設置位置と一致しているものと判定し(第1処理の判定結果が「YES」)、一方、存在しないものと判定した場合、車両1の現在位置がステーションの設置位置と一致していないものと判定する(第1処理の判定結果が「NO」)。
【0221】
なお、ここでの位置が一致していることについては、ステーションの広さ又は現在位置の位置検出精度等を考慮して、わずかにずれた位置であっても一致するものと判断することとし、すなわち、SC1で取得した現在位置情報が示す位置から僅かに離れた位置(つまり、所定距離以内だけ離れた位置)を示す設置位置情報が格納されているステーションが存在する場合も、車両1の現在位置がステーションの設置位置と一致しているものと判定するように構成してもよい。また、GPSシステムを用いて位置検出を行う場合、GPS信号の受信状況がステーションの屋根の有無又はステーションの周辺環境に依存し、位置検出精度がこれらに依存することを考慮して、ステーション毎に閾値(例えば、200m、250m等)を設けて、車両1の位置とステーションの位置との間の距離が閾値以内の距離である場合は、一致しているものと判定し、閾値よりも長い距離である場合は、一致していないものと判定するように構成してもよい。
【0222】
=第2処理=
次に、第2処理において管理部352は、SC1で取得した電源状態情報が「OFF」である場合、車両1の電源がオフであるものと判定し(第2処理の判定結果が「YES」)、一方、SC1で取得した電源状態情報が「ON」である場合、車両1の電源がオフでないものと判定する(第2処理の判定結果が「NO」)。
【0223】
=第3処理=
次に、第3処理において管理部352は、SC1で取得した充電状態情報が「充電中」である場合、車両1に充電ケーブルが接続されているものと判定し(第3処理の判定結果が「YES」)、一方、SC1で取得した充電状態情報が「非充電」である場合、車両1に充電ケーブルが接続されていないものと判定する(第3処理の判定結果が「NO」)。
【0224】
=第4処理=
次に、第4処理において管理部352は、第1処理の判定~第3処理の判定の何れかにおいて判定結果が「NO」である場合、上述の第1判定基準~第3判定基準の何れかを満たさないことになるので、車両1の返却を許可しないものと判定し(SC2のNO)、SC4に移行する。一方、第1処理の判定~第3処理の判定結果が全てにおいて「YES」である場合、上述の第1判定基準~第3判定基準を含む判定基準を満たすことになるので、車両1の返却を許可するものと判定し(SC2のYES)、SC3に移行する。
【0225】
ここでは、例えば、SC1において、「現在位置情報」=「X33,Y33」、「電源状態情報」=「ON」、及び「充電状態情報」=「非充電」を取得したので、第1の処理の判定結果が「YES」となり、第2の処理の判定及び第3の処理の判定の結果が「NO」となるので、車両1の返却を許可しないものと判定する。
【0226】
===SC3====
図14のSC3において端末装置3の管理部352は、返却ボタン53が有効化された状態の通常返却画面を表示する。
【0227】
具体的には、管理部352は、
図15に示すように、ステーションを示す画像が画像表示欄51に表示され(各図では、具体的な画像は説明の便宜上不図示となっている)、且つ、強調表示されていない案内情報、及び各案内情報に対応する各判定基準を満たしていることを示す画像情報であるステータス情報520が第1情報表示欄521、第2情報表示欄522、及び第3情報表示欄523に表示され、且つ、有効化された返却ボタン53が表示される通常返却画面を生成してディスプレイ33に表示する。つまり、この場合、管理部352は、返却ボタン53を有効化する。
【0228】
そして、この
図15の通常返却画面において、ユーザが返却ボタン53をタップした場合、返却ボタン53がタップされたことを示す情報が端末装置3に入力され、通常返却画面表示処理をリターンする。
【0229】
===SC4====
一方、
図14のSC2において車両1の返却を許可しないものと判定した(SC2のNO)後のSC4において、端末装置3の管理部352は、返却ボタン53が無効化された状態の通常返却画面を表示し、SC2に移行する。
図16~
図17は、通常返却画面の表示例であり、
図18は、案内情報に関する説明図である。
【0230】
具体的には、管理部352は、
図16に示すように、ステーションを示す画像が画像表示欄51に表示され、且つ、案内情報及びステータス情報520が第1情報表示欄521、第2情報表示欄522、及び第3情報表示欄523に表示され、且つ、無効化された返却ボタン53が表示される通常返却画面を生成してディスプレイ33に表示する。つまり、この場合、管理部352は、返却ボタン53無効化する。
【0231】
=案内情報の強調表示=
案内情報については、管理部352は、SC2の「第1処理の判定」~「第3処理の判定」の判定結果に基づいて、
図18の「案内情報」の欄に示すように、判定結果が「NO」の判定基準に関して、判定結果を「YES」にするために行うことが必要なユーザ側の行動を示す案内情報を強調表示する。
【0232】
詳細には、SC2において、車両1の現在位置がステーションの設置位置と一致していないものと判定し、「第1処理の判定」の結果が「NO」の場合、
図18の「番号」=「1」に対応する「案内情報」の欄の図示されているように、第1情報表示欄521の「ステーションに移動してください」というメッセージを強調表示する。
【0233】
また、SC2において、車両1の電源がオフでないものと判定し、「第2処理の判定」の結果が「NO」の場合、
図18の「番号」=「2」に対応する「案内情報」の欄の図示されているように、第2情報表示欄522の「電源をOFFにしてください」というメッセージを強調表示する。
【0234】
また、SC2において、車両1に充電ケーブルが接続されていないものと判定し、「第3処理の判定」の結果が「NO」の場合、
図18の「番号」=「3」に対応する「案内情報」の欄の図示されているように、第3情報表示欄523の「充電ケーブルを繋いでください」というメッセージを強調表示する。
【0235】
=ステータス情報=
ステータス情報520については、管理部352は、SC2の「第1処理の判定」~「第3処理の判定」の判定結果に基づいて、判定結果が「YES」の判定基準に関する案内情報が表示される欄のステータス情報520としては、判定基準を満たしていることを示す画像情報を表示し、判定結果が「NO」の判定基準に関する案内情報が表示される欄のステータス情報520としては、判定基準を満たしていないことを示す画像情報を表示する。
【0236】
ここでは、例えば、SC2において、第1の処理の判定結果が「YES」となり、第2の処理の判定結果及び第3の処理の判定結果が「NO」となっている場合、
図16に示すように、第2情報表示欄522及び第3情報表示欄523の案内情報が強調表示される通常返却画面を表示する。
【0237】
この後、
図14のSC2を再度実行することになるが、例えば、ユーザが車両1の電源をオフにした場合、第2の処理の判定の結果が「NO」から「YES」に変更されるので、再度実行されるSC4において、
図17に示すように、第3情報表示欄523の案内情報が強調表示される通常返却画面を表示することになる。
【0238】
この後、例えば、ユーザが車両1に充電ケーブルを接続した場合、
図14のSC2での第2の処理の判定の結果が「YES」となり、第1処理の判定~第3処理の判定結果が全てにおいて「YES」となるので、車両1の返却を許可するものと判定し(SC2のYES)、SC3に移行し、
図15に示すように、通常返却画面の返却ボタン53を有効化することになる。
【0239】
===SB3===
図14の通常返却画面表示処理をリターンした後の、
図13のSB3において端末装置3の管理部352は、返却関連情報をサーバ装置4に送信し、処理を終了する。「返却関連情報」とは、車両1を返却し当該車両1の利用を終了したことを示す情報である。
【0240】
具体的には、端末装置3は、SB1で特定した車両1の最寄りのステーションを示すステーションIDを特定し、また、ログイン時に入力されたユーザIDを取得した上で、特定したステーションID及び取得したユーザIDを含む返却関連情報、サーバ装置4に送信する。
【0241】
一方、サーバ装置4の制御部43は、端末装置3から送信された返却関連情報を受信し、受信した返却関連情報に基づいて、
図9の利用情報の一部の情報、及び
図7のステータス情報を格納する。
【0242】
具体的には、まず、SB1と同様にして、ユーザが利用している車両1を特定する。次に、前述の受信した返却関連情報に含まれているユーザID及び当該特定した車両1を示す車両IDと同じ情報が、
図9の利用ユーザID及び利用車両IDとして格納されている利用情報の、利用終了時間及び返却ステーションIDとして、現在の日時を示す情報、及び前述の受信した返却関連情報に含まれているステーションIDを格納する。また、任意の手法で利用時間及び移動距離を求めて、求めた利用時間及び移動距離を示す情報を、
図9の利用時間情報及び移動時間情報として格納する。また、
図7の車両情報において、前述の特定した車両1を示す車両ID(つまり、ユーザが利用している車両1を示す車両ID)に関連付けられているステータス情報として、「空車」を格納する。この場合、ステータス情報については、「貸出中」から「空車」に更新されることになる。
【0243】
===SB4===
一方、
図13のSB1において空いている充電ケーブルが存在しないものと判定した後のSB4において、端末装置3の制御部35は、無充電返却画面表示処理を行う。
図19は、無充電返却画面表示処理のフローチャートである。「無充電返却画面表示処理」とは、通常返却画面を表示するための処理である。
【0244】
<<<無充電返却画面>>>
図20は、無充電返却画面の表示例である。「無充電返却画面」とは、車両1のバッテリ11を充電していない状態(つまり、車両1に充電ケーブルを接続していない状態)で当該車両1を返却させるための画面であり、具体的には、端末装置3のディスプレイ33に表示される画面であり、
図20に示すように例えば、画像表示欄61、第1情報表示欄621、第2情報表示欄622、第3情報表示欄623、及び返却ボタン63を備える。
【0245】
なお、この無充電返却(つまり、車両1のバッテリ11を充電していない状態での返却)の意図に関しては、限定されるものではないが、以下が想定される。ステーションに設置されている充電ケーブルが全て使用されている状態で1個も余っていない場合(例えば、合計4個設置されている充電ケーブルが全て他の4個の車両に接続されている場合等)であっても、無充電返却という返却方式を設けることにより、車両1の返却が可能となる。そして、このような無充電返却においては、車両1を返却するユーザが、既に他の車両に接続されて利用されている充電ケーブルを、自己が利用するために当該他の車両から取り外すことを防止する観点から、後述の
図19のSD2で説明する通り、車両1に充電ケーブルが接続されていないこと(つまり、後述の「第3判定基準」)が、車両1の返却を許可するものと判定するための判定基準の1個として規定されている。
【0246】
画像表示欄61は、各ステーションを示す画像が表示される欄である。
【0247】
第1情報表示欄621、第2情報表示欄622、及び第3情報表示欄623は、案内情報及びステータス情報620が表示される欄である。
【0248】
返却ボタン63は、
図15の返却ボタン53と同様に構成されているボタン画像であり、具体的には、車両1を返却するためにユーザによってタップされるボタン画像であり、有効化されたり、無効化されたりするボタンである。
【0249】
===SD1====
図19のSD1において端末装置3の取得部351は、管理情報を取得する、具体的には、
図14のSC1と同様な処理を行い、ユーザが利用している車両1に関して、
図7の現在位置情報、電源状態情報、及び充電状態情報を、管理情報として取得する。
【0250】
===SD2====
図19のSD2において端末装置3の管理部352は、SD1で取得した管理情報に基づいて、車両1の返却を許可するか否かを判定する。
【0251】
具体的には、車両1の返却を許可するものと判定するための判定基準として、車両1の現在位置がステーションの設置位置と一致しており(以下、「第1判定基準」)、且つ、車両1の電源がオフであり(以下、「第2判定基準」)、且つ、車両1に充電ケーブルが接続されていない(以下、「第3判定基準」)場合に返却を許可するものと定められていることとし、この判定基準に基づいて判定し、例えば、以下の第1処理~第4処理を行う。
【0252】
=第1処理及び第2処理=
まず、第1処理及び第2処理において管理部352は、
図14のSC2の第1処理及び第2処理と同様な処理を行う。
【0253】
=第3処理=
次に、第3処理において管理部352は、SD1で取得した充電状態情報が「非充電」である場合、車両1に充電ケーブルが接続されていないものと判定し(第3処理の判定結果が「YES」)、一方、SD1で取得した充電状態情報が「充電中」である場合、車両1に充電ケーブルが接続されていないわけではない(つまり、車両1に充電ケーブルが接続されている)ものと判定する(第3処理の判定結果が「NO」)。
【0254】
=第4処理=
次に、第4処理において管理部352は、第1処理の判定~第3処理の判定の何れかにおいて判定結果が「NO」である場合、上述の第1判定基準~第3判定基準の何れかを満たさないことになるので、車両1の返却を許可しないものと判定し(SD2のNO)、SD4に移行する。一方、第1処理の判定~第3処理の判定結果が全てにおいて「YES」である場合、上述の第1判定基準~第3判定基準を含む判定基準を満たすことになるので、車両1の返却を許可するものと判定し(SD2のYES)、SD3に移行する。
【0255】
===SD3====
図19のSD3において端末装置3の管理部352は、返却ボタン63が有効化された状態の無充電返却画面を表示する。
【0256】
具体的には、管理部352は、
図20に示すように、ステーションを示す画像が画像表示欄61に表示され、且つ、強調表示されていない案内情報、及び各案内情報に対応する各判定基準を満たしていることを示す画像情報であるステータス情報620が第1情報表示欄621、第2情報表示欄622、及び第3情報表示欄623に表示され、且つ、有効化された返却ボタン63が表示される無充電返却画面を生成してディスプレイ33に表示する。つまり、この場合、管理部352は、返却ボタン63を有効化する。
【0257】
そして、この
図16の無充電返却画面において、ユーザが返却ボタン63をタップした場合、返却ボタン63がタップされたことを示す情報が端末装置3に入力され、無充電返却画面表示処理をリターンする。
【0258】
===SD4====
一方、
図19のSD2において車両1の返却を許可しないものと判定した(SD2のNO)後のSD4において、端末装置3の管理部352は、返却ボタン63が無効化された状態の無充電返却画面を表示し、SD2に移行する。
図21は、無充電返却画面の表示例であり、
図22は、案内情報に関する説明図である。
【0259】
具体的には、管理部352は、
図21に示すように、ステーションを示す画像が画像表示欄61に表示され、且つ、案内情報及びステータス情報620が第1情報表示欄621、第2情報表示欄622、及び第3情報表示欄623に表示され、且つ、無効化された返却ボタン63が表示される無充電返却画面を生成してディスプレイ33に表示する。つまり、この場合、管理部352は、返却ボタン63無効化する。
【0260】
=案内情報の強調表示=
案内情報については、
図14のSC4の処理と同様であり、管理部352は、SD2の「第1処理の判定」~「第3処理の判定」の判定結果に基づいて、
図22の「案内情報」の欄に示すように、判定結果が「NO」の判定基準に関して、判定結果を「YES」にするために行うことが必要なユーザ側の行動を示す案内情報を強調表示する。
【0261】
詳細には、SD2において、車両1の現在位置がステーションの設置位置と一致していないものと判定し、「第1処理の判定」の結果が「NO」の場合、
図22の「番号」=「1」に対応する「案内情報」の欄の図示されているように、第1情報表示欄621の「ステーションに移動してください」というメッセージを強調表示する。
【0262】
また、SD2において、車両1の電源がオフでないものと判定し、「第2処理の判定」の結果が「NO」の場合、
図22の「番号」=「2」に対応する「案内情報」の欄の図示されているように、第2情報表示欄622の「電源をOFFにしてください」というメッセージを強調表示する。
【0263】
また、SD2において、車両1に充電ケーブルが接続されていないものと判定し、「第3処理の判定」の結果が「NO」の場合、
図22の「番号」=「3」に対応する「案内情報」の欄の図示されているように、第3情報表示欄623の「充電ケーブルを繋がないでください」というメッセージを強調表示する。
【0264】
=ステータス情報=
ステータス情報620については、
図14のSC4の処理と同様であることとし、説明を省略する。
【0265】
ここでは、例えば、SD2において、第9の処理の判定結果及び第3の処理の判定結果が「YES」となり、第2の処理判定が「NO」となっている場合、
図21に示すように、第2情報表示欄622の案内情報が強調表示される無充電返却画面を表示する。
【0266】
この後、例えば、ユーザが車両1の電源をオフにした場合、再度実行される
図19のSD2での第2の処理の判定の結果が「YES」となり、第1処理の判定~第3処理の判定結果が全てにおいて「YES」となるので、車両1の返却を許可するものと判定し(SD2のYES)、SD3に移行し、
図20に示すように、無充電返却画面の返却ボタン53を有効化することになる。
【0267】
===SB5===
図19の無充電返却画面表示処理をリターンした後の、
図13のSB5において端末装置3の管理部352は、返却関連情報をサーバ装置4に送信し、処理を終了する。具体的には、SB3と同様な処理を行うことにより、
図9の利用情報の一部の情報、及び
図7のステータス情報を格納する。これにて、返却処理の説明を終了する。
【0268】
(用語の解釈)
図14のSC3及びSC4の処理、及び
図19のSD3及びSD4の処理が「返却関連管理処理」に対応するものと解釈してもよい。
【0269】
「返却関連管理処理」とは、所定の返却場所であるステーションへのレンタル車両の返却を管理するための処理であり、例えば、レンタル車両を利用しているユーザが利用するユーザ端末からレンタル車両の管理者側(本実施の形態では、サーバ装置4側)へ、レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を可能とする第1処理、及び、ユーザ端末からレンタル車両の管理者側(本実施の形態では、サーバ装置4側)へ、レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を不可能とする第2処理等を含む概念である。
【0270】
また、通常返却画面(
図15等)及び無充電返却画面(
図20等)の返却ボタン53、63が有効化されている場合、これらの返却ボタン53、63をタップした場合に、
図14の通常返却画面表示処理及び
図19の無充電返却画面表示処理をリターンして、
図13のSB3又はSB5の返却関連情報を送信する処理を行うことになる。一方で、返却ボタン53、63が有効化されている場合、
図14の通常返却画面表示処理及び
図19の無充電返却画面表示処理をリターンできないので、
図13のSB3又はSB5の返却関連情報を送信する処理を行うことが不可能となる。この点を考慮した場合、返却ボタン53、63を有効化する処理が「レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を可能とする第1処理」に対応し、返却ボタン53、63を無効化する処理が「レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を不可能とする第2処理」に対応するものと解釈してもよい。
【0271】
(本実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、返却関連管理処理を行うことにより、例えば、車両1の返却を管理することが可能となる。また、接続関連情報に基づいて返却関連管理処理を行うことにより、例えば、充電している状態で車両1を返却させることができるので、車両1の管理者側での充電作業の手間を省くことができ、車両1を効率的に管理することが可能となる。
【0272】
また、接続関連情報及び電源関連情報に基づいて返却関連管理処理を行うことにより、例えば、充電している状態で車両1を返却させることができるので、車両1の管理者側での充電作業の手間を省くことができ、車両1を効率的に管理することが可能となる。また、例えば、電源をオフにしている状態で車両1を返却させることができるので、返却以降において、不正利用を防止したり、意図に反する車両1の動作による事故発生を防止したりすることが可能となる。
【0273】
また、接続関連情報及び現在位置情報に基づいて返却関連管理処理を行うことにより、充電している状態で車両1を返却させることができるので、車両1の管理者側での充電作業の手間を省くことができ車両1を効率的に管理することが可能となる。また、例えば、レンタル車両について、所定の返却場所であるステーションに確実に返却させることが可能となる。
【0274】
また、例えば、接続関連情報、電源関連情報、及び現在位置情報に基づいて返却関連管理処理を行うことにより、例えば、充電している状態で車両1を返却させることができるので、車両1の管理者側での充電作業の手間を省くことができ、車両1を効率的に管理することが可能となる。また、例えば、電源をオフにしている状態で車両1を返却させることができるので、返却以降において、不正利用を防止したり、意図に反する車両1の動作による事故発生を防止したりすることが可能となる。また、例えば、車両1について、所定の返却場所であるステーションに確実に返却させることが可能となる。
【0275】
また、車両1を返却したことを示す情報の送信を可能とする第1処理又は車両1を返却したことを示す情報の送信を不可能とする第2処理を行うことにより、例えば、車両1の返却を適切に管理することが可能となる。
【0276】
また、車両1の返却を許可するために行うことが必要なユーザ側の行動を示す情報を出力することにより、例えば、車両1の返却をスムーズに行わせることが可能となる。
【0277】
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0278】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
【0279】
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
【0280】
例えば、
図13の返却処理において、サーバ装置4に記録されている情報を用いて行う端末装置3側の処理の一部又は全部について、端末装置3からの要求に応じてサーバ装置4側で行い、処理結果を端末装置3に送信することにより、
図13の各ステップを実行するように構成してもよい。
【0281】
(返却を許可するかの判定について)
また、上記実施の形態では、
図14のSC2において、第1の判定基準~第3の判定基準の3個の判定基準に基づいて、車両1を返却するか否かを判定する場合について説明したが、これに限らない。例えば、これらの3個の判定基準の内の、いずれか1個のみの判定基準、あるいは、2個のみの判定基準を用いて判定するように構成してもよい。又は、例えば、第1の判定基準~第3の判定基準以外の任意の個数の判定基準を追加し、この追加した判定基準に基づいて判定するように構成してもよい。なお、
図19のSD2についても、同様に構成してもよい。
【0282】
(案内情報について(その1))
また、上記実施の形態では、案内情報(例えば、
図15の「ステーションに移動してください」等のメッセージ)について、強調表示することが「レンタル車両の返却を許可するために行うことが必要なユーザ側の行動を示す情報を、ユーザ端末を介して出力する」ことに対応するものと解釈してもよい。
【0283】
(案内情報について(その2))
また、上記実施の形態では、案内情報について、強調表示したり、強調表示しなかったりする場合について説明したが、他の表示態様を採用してもよい。例えば、表示の有無の表示態様を採用してもよい。具体的には、強調表示しない代わりに非表示にし、強調表示する代わりに表示するように構成してもよい。
【0284】
(案内情報について(その3))
また、上記実施の形態では、案内情報(例えば、
図15の「ステーションに移動してください」等のメッセージ)について、端末装置3のディスプレイ33に表示して出力する場合について説明したが、これに限らない。例えば、端末装置3のスピーカを介して音声出力するように構成してもよい。
【0285】
(通常返却画面及び無充電返却画面について)
また、上記実施の形態の通常返却画面(
図15等)及び無充電返却画面(
図20等)について、タッチパッド32を介して行われるユーザによる所定操作に基づいて、ユーザの意図した画面に切り替えて表示するように構成してもよい。
【0286】
(車両の制御について)
また、上記実施の形態では、端末装置3がサーバ装置4を介して車両1を制御する場合について説明したが、これに限らない。例えば、サーバ装置4を介さずに制御するように構成してもよい。具体的には、端末装置3が車載装置2に対して直接端末側制御信号を送信し、車載装置2が、当該端末側制御信号に基づいて、車両1を制御するように構成してもよい。
【0287】
(サーバ装置の各DBについて)
また、上記実施の形態で説明したサーバ装置4の各DBは例示であり、本実施の形態で説明した各機能を実現できる限りにおいて、他の任意のDBを採用してもよい。また、このサーバ装置4の各DBの全部又は一部と同じDBを端末装置3に設けてもよい。
【0288】
(その他の特徴)
また、上記実施の形態において、端末装置3が、サーバ装置4の
図7の現在位置情報、電源状態情報、及び充電状態情報を取得し、取得した情報を任意の形式でディスプレイ33に表示するように構成してもよい。
【0289】
また、車両1の電源のオンオフの制御については、
図12の車両制御処理によってのみ制御可能となるように構成してもよいし、あるいは、車両1に対して電源スイッチを設けて、当該スイッチの操作によっても制御可能となるように構成してもよい。
【0290】
また、
図20の無充電返却画面の返却ボタン63のタップにより車両1を返却させる場合、ユーザに対して、返却費用を請求するように構成してもよい。具体的には任意であるが、例えば、
図13のSB4で表示される無充電表示画面の返却ボタン63がユーザによってタップされた場合に、端末装置3が、事前登録のユーザ所有のクレジットカードでの支払い画面を表示し、当該画面上で車両1を充電せずに返却するための費用を支払う操作を行った場合のみに、SB5に移行するように構成してもよい。あるいは、例えば、
図13のSB4で表示される無充電表示画面の返却ボタン63がユーザによってタップされた場合に、前述の費用に関して、事前登録のユーザ所有のクレジットカードでの支払いが自動的に行われるように構成してもよい。なお、
図17の通常返却画面の返却ボタン53をタップして返却する場合については、前述の費用請求に関する処理は行わないこととする。
【0291】
(
図14のSC2の処理(第1判定基準)について)
また、上記実施の形態では、
図14のSC2において、車両1の現在位置がステーションの設置位置と一致していることを「第1判定基準」として処理する場合について説明したが、これに限らない。例えば、車両1をレンタルして利用しているユーザが利用する端末装置3の現在位置がステーションの設置位置と一致していることを「第1判定基準」として処理するように構成してもよい。
【0292】
このように構成する場合、SC2の第1処理においては、端末装置3の制御部35は、端末装置3に実装されている現在位置検出部(端末装置3の現在位置を検出する手段)の検出結果を示す現在位置情報を取得し、取得した現在位置情報に基づいて、実施の形態で説明した処理と同様な処理を行って、端末装置3の現在位置がステーションの設置位置と一致しているか否かを判定するように構成してもよい。
【0293】
また、実施の形態で説明した手法と、ここで説明した手法とを組み合わせて、車両1の現在位置と端末装置3の現在位置との両方がステーションの設置位置と一致していることを「第1判定基準」として処理するように構成してもよい。
【0294】
なお、
図19のSD2における「第1判定基準」についても、ここで説明したバリエーションを適用してもよい。
【0295】
(特徴の組み合わせ)
また、上記実施の形態で説明した特徴の少なくとも一部と、変形例で説明した特徴の少なくとも一部とを任意に組み合わせてもよい。
【0296】
(付記)
付記1の管理システムは、ユーザに貸し出して利用させるレンタル車両であって、充電された電力を利用して走行する電動の前記レンタル車両を管理するための管理システムであって、前記レンタル車両を管理するための管理情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記管理情報に基づいて、所定の返却場所への前記レンタル車両の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段と、を備え、前記所定の返却場所には、前記レンタル車両を充電する場合に当該レンタル車両に接続される充電ケーブルが設けられており、前記取得手段は、前記レンタル車両に前記充電ケーブルが接続されているか否かを示す接続関連情報を、前記管理情報として取得し、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記接続関連情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0297】
付記2の管理システムは、付記1に記載の管理システムにおいて、前記取得手段は、前記レンタル車両の電源がオンであるかオフであるかを示す電源関連情報を、前記管理情報として取得し、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記接続関連情報及び前記電源関連情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0298】
付記3の管理システムは、付記1に記載の管理システムにおいて、前記取得手段は、前記レンタル車両の現在位置又は前記レンタル車両を利用しているユーザが利用するユーザ端末の現在位置を示す現在位置情報を、前記管理情報として取得し、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記接続関連情報及び前記現在位置情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0299】
付記4の管理システムは、付記1に記載の管理システムにおいて、前記取得手段は、前記レンタル車両の電源がオンであるかオフであるかを示す電源関連情報、及び前記レンタル車両の現在位置を示す現在位置情報を、前記管理情報として取得し、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記接続関連情報、前記電源関連情報、及び前記現在位置情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0300】
付記5の管理システムは、付記1から4の何れか一項に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記接続関連情報に基づいて、前記レンタル車両の返却を許可するか否かを判定し、前記レンタル車両の返却を許可するものと判定した場合に、前記レンタル車両を利用しているユーザが利用するユーザ端末から前記レンタル車両の管理者側へ、前記レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を可能とする第1処理を、前記返却関連管理処理として行い、前記レンタル車両の返却を許可しないものと判定した場合に、前記ユーザ端末から前記レンタル車両の管理者側へ、前記レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を不可能とする第2処理を、前記返却関連管理処理として行う。
【0301】
付記6の管理システムは、付記5に記載の管理システムにおいて、前記管理手段は、前記第2処理を前記返却関連管理処理として行う場合、前記レンタル車両の返却を許可するために行うことが必要なユーザ側の行動を示す情報を、前記ユーザ端末を介して出力する。
【0302】
付記7の管理プログラムは、ユーザに貸し出して利用させるレンタル車両であって、充電された電力を利用して走行する電動の前記レンタル車両を管理するための管理プログラムであって、コンピュータを、前記レンタル車両を管理するための管理情報を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記管理情報に基づいて、所定の返却場所への前記レンタル車両の返却を管理するための返却関連管理処理を行う管理手段と、として機能させ、前記所定の返却場所には、前記レンタル車両を充電する場合に当該レンタル車両に接続される充電ケーブルが設けられており、前記取得手段は、前記レンタル車両に前記充電ケーブルが接続されているか否かを示す接続関連情報を、前記管理情報として取得し、前記管理手段は、前記取得手段が取得した前記接続関連情報に基づいて、前記返却関連管理処理を行う。
【0303】
(付記の効果)
付記1に記載の管理システム、及び付記7に記載の管理プログラムによれば、返却関連管理処理を行うことにより、例えば、レンタル車両の返却を管理することが可能となる。また、接続関連情報に基づいて返却関連管理処理を行うことにより、例えば、充電している状態でレンタル車両を返却させることができるので、レンタル車両の管理者側での充電作業の手間を省くことができ、レンタル車両を効率的に管理することが可能となる。
【0304】
付記2に記載の管理システムによれば、接続関連情報及び電源関連情報に基づいて返却関連管理処理を行うことにより、例えば、充電している状態でレンタル車両を返却させることができるので、レンタル車両の管理者側での充電作業の手間を省くことができ、レンタル車両を効率的に管理することが可能となる。また、例えば、電源をオフにしている状態でレンタル車両を返却させることができるので、返却以降において、不正利用を防止したり、意図に反するレンタル車両の動作による事故発生を防止したりすることが可能となる。
【0305】
付記3に記載の管理システムによれば、接続関連情報及び現在位置情報に基づいて返却関連管理処理を行うことにより、充電している状態でレンタル車両を返却させることができるので、レンタル車両の管理者側での充電作業の手間を省くことができ、レンタル車両を効率的に管理することが可能となる。また、例えば、レンタル車両について、所定の返却場所に確実に返却させることが可能となる。
【0306】
付記4に記載の管理システムによれば、例えば、接続関連情報、電源関連情報、及び現在位置情報に基づいて返却関連管理処理を行うことにより、例えば、充電している状態でレンタル車両を返却させることができるので、レンタル車両の管理者側での充電作業の手間を省くことができ、レンタル車両を効率的に管理することが可能となる。また、例えば、電源をオフにしている状態でレンタル車両を返却させることができるので、返却以降において、不正利用を防止したり、意図に反するレンタル車両の動作による事故発生を防止したりすることが可能となる。また、例えば、レンタル車両について、所定の返却場所に確実に返却させることが可能となる。
【0307】
付記5に記載の管理システムによれば、レンタル車両を返却したことを示す情報の送信を可能とする第1処理又はレンタル車両を返却したことを示す情報の送信を不可能とする第2処理を行うことにより、例えば、レンタル車両の返却を適切に管理することが可能となる。
【0308】
付記6に記載の管理システムによれば、レンタル車両の返却を許可するために行うことが必要なユーザ側の行動を示す情報を出力することにより、例えば、レンタル車両の返却をスムーズに行わせることが可能となる。
【符号の説明】
【0309】
1 車両
2 車載装置
3 端末装置
4 サーバ装置
11 バッテリ
12 モータ
13 通信部
14 記録部
15 制御部
21 通信部
22 現在位置検出部
23 記録部
24 制御部
31 通信部
32 タッチパッド
33 ディスプレイ
34 記録部
35 制御部
41 通信部
42 記録部
43 制御部
51 画像表示欄
53 返却ボタン
61 画像表示欄
63 返却ボタン
91 ステーション
100 管理システム
351 取得部
352 管理部
421 ユーザ情報DB
422 車両情報DB
423 ステーション情報DB
424 利用情報DB
425 利用予約情報DB
426 返却予約情報DB
431 制御処理部
520 ステータス情報
521 第1情報表示欄
522 第2情報表示欄
523 第3情報表示欄
620 ステータス情報
621 第1情報表示欄
622 第2情報表示欄
623 第3情報表示欄