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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169461
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】作業車両
(51)【国際特許分類】
   G05G 1/01 20080401AFI20231122BHJP
   B60T 7/04 20060101ALI20231122BHJP
   B60T 7/00 20060101ALI20231122BHJP
   G05G 1/46 20080401ALI20231122BHJP
   G05G 1/36 20080401ALI20231122BHJP
【FI】
G05G1/01 F
B60T7/04 D
B60T7/00 A
G05G1/46
G05G1/36
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080559
(22)【出願日】2022-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118784
【弁理士】
【氏名又は名称】桂川 直己
(72)【発明者】
【氏名】飯田 哲也
【テーマコード(参考)】
3D124
3J070
【Fターム(参考)】
3D124AA03
3D124AA33
3D124BB01
3D124BB07
3D124BB14
3D124CC11
3D124DD27
3D124DD46
3D124DD61
3J070AA03
3J070AA32
3J070BA11
3J070BA35
3J070CB37
3J070CC03
3J070CC23
3J070DA24
3J070EA32
(57)【要約】
【課題】クルーズコントロール機能を有し、左右一対のブレーキペダルが設けられる作業車両において、操作性に優れた構成を提供する。
【解決手段】トラクタは、後輪と、変速装置と、ブレーキペダル(左ブレーキペダル14及び右ブレーキペダル15)と、ブレーキ装置と、クルーズコントロール操作具16と、クルーズコントロール装置と、を備える。後輪は、左右一対で設けられる。変速装置は、車速に関する変速を行う。ブレーキペダルは、左右一対で設けられる。ブレーキ装置は、ブレーキペダルが操作されることにより、左右の後輪に個別にブレーキを作動させる。クルーズコントロール装置は、クルーズコントロール操作具16が操作された場合に変速装置の変速を固定し、左ブレーキペダル14が操作された場合に変速装置の変速の固定を解除し、右ブレーキペダル15が操作された場合に変速装置の変速の固定を解除する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対で設けられる走行部と、
車速に関する変速を行う変速装置と、
左右一対で設けられるブレーキペダルと、
前記ブレーキペダルが操作されることにより、左右の前記走行部に個別にブレーキを作動させるブレーキ装置と、
クルーズコントロール操作具と、
前記クルーズコントロール操作具が操作された場合に前記変速装置の変速を固定し、左側の前記ブレーキペダルが操作された場合に前記変速装置の変速の固定を解除し、右側の前記ブレーキペダルが操作された場合に前記変速装置の変速の固定を解除するクルーズコントロール装置と、
を備えることを特徴とする作業車両。
【請求項2】
請求項1に記載の作業車両であって、
前記クルーズコントロール操作具を操作することにより、前記変速装置の変速が固定される固定状態と、前記固定状態が解除された解除状態と、に切り替わり、
前記クルーズコントロール装置は、前記固定状態から前記解除状態に切り替えるための解除機構を備え、
左右の一方側の第1ブレーキペダルは、ワイヤを介して前記解除機構に連結され、
左右の他方側の第2ブレーキペダルは、シャフトを介して前記解除機構に連結されることを特徴とする作業車両。
【請求項3】
請求項2に記載の作業車両であって、
前記第1ブレーキペダルに加えられた操作力を前記解除機構に伝達する機構、及び、前記第2ブレーキペダルに加えられた操作力を前記解除機構に伝達する機構の少なくとも一方には、隙間が形成されており、当該隙間を超えて前記第1ブレーキペダル又は前記第2ブレーキペダルが操作された場合に、前記解除機構が作動することを特徴とする作業車両。
【請求項4】
請求項3に記載の作業車両であって、
前記第1ブレーキペダル及び前記第2ブレーキペダルは連結可能であり、
前記第1ブレーキペダル及び前記第2ブレーキペダルは、前記解除機構を作動させるために必要な操作量が異なり、
前記第1ブレーキペダル及び前記第2ブレーキペダルが連結された状態で操作されることにより、前記シャフト又は前記ワイヤの何れか一方のみを介して、前記解除機構に操作力が伝達されることを特徴とする作業車両。
【請求項5】
請求項1に記載の作業車両であって、
前記クルーズコントロール操作具を操作することにより、前記変速装置の変速が固定される固定状態と、前記固定状態が解除された解除状態と、に切り替わり、
前記ブレーキペダルが操作された状態において、前記解除状態から前記固定状態に切り替える前記クルーズコントロール操作具の操作を規制する規制部材が設けられていることを特徴とする作業車両。
【請求項6】
請求項5に記載の作業車両であって、
前記クルーズコントロール装置は、前記固定状態から前記解除状態に切り替えるための解除機構を備え、
前記規制部材が前記解除機構を兼ねていることを特徴とする作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、クルーズコントロール機能を有する作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の作業車両は、クルーズコントロール操作具を備える。オペレータがクルーズコントロール操作具を回転させることにより、変速装置の変速が固定されて作業車両を一定速度で走行させることができる。また、特許文献1の作業車両では、クルーズコントロールが有効な状態でブレーキペダルが操作された場合に、その操作力がリンク機構を介してクルーズコントロール操作具に伝達される。その結果、クルーズコントロール操作具が回転して、クルーズコントロールが解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-178044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の作業車両には、単一のブレーキペダルが設けられる。一方、作業車両によっては、左右一対のブレーキペダルが設けられることがある。特許文献1には、単一のブレーキペダルを用いてクルーズコントロールを解除することは記載されているだけであり、左右一対のブレーキペダルがある場合の動作については記載されていない。
【0005】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、クルーズコントロール機能を有し、左右一対のブレーキペダルが設けられる作業車両において、操作性に優れた構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0007】
本発明の観点によれば、以下の構成の作業車両が提供される。即ち、作業車両は、走行部と、変速装置と、ブレーキペダルと、ブレーキ装置と、クルーズコントロール操作具と、クルーズコントロール装置と、を備える。前記走行部は、左右一対で設けられる。前記変速装置は、車速に関する変速を行う。前記ブレーキペダルは、左右一対で設けられる。前記ブレーキ装置は、前記ブレーキペダルが操作されることにより、左右の前記走行部に個別にブレーキを作動させる。前記クルーズコントロール装置は、前記クルーズコントロール操作具が操作された場合に前記変速装置の変速を固定し、左側の前記ブレーキペダルが操作された場合に前記変速装置の変速の固定を解除し、右側の前記ブレーキペダルが操作された場合に前記変速装置の変速の固定を解除する。
【0008】
これにより、左右の何れのブレーキペダルを操作してもクルーズコントロールを解除できるため、操作性に優れた作業車両を実現できる。
【0009】
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記クルーズコントロール操作具を操作することにより、前記変速装置の変速が固定される固定状態と、前記固定状態が解除された解除状態と、に切り替わる。前記クルーズコントロール装置は、前記固定状態から前記解除状態に切り替えるための解除機構を備える。左右の一方側の第1ブレーキペダルは、ワイヤを介して前記解除機構に連結される。左右の他方側の第2ブレーキペダルは、シャフトを介して前記解除機構に連結される。
【0010】
これにより、電気信号で固定状態を解除する構成と比較して、低コストで実現できる。また、第1ブレーキペダルと解除機構をワイヤを用いて連結しつつ、空いたスペースを活用して、第2ブレーキペダルと解除機構をシャフトを用いて接続できる。
【0011】
前記の作業車両においては、前記第1ブレーキペダルに加えられた操作力を前記解除機構に伝達する機構、及び、前記第2ブレーキペダルに加えられた操作力を前記解除機構に伝達する機構の少なくとも一方には、隙間が形成されており、当該隙間を超えて前記第1ブレーキペダル又は前記第2ブレーキペダルが操作された場合に、前記解除機構が作動することが好ましい。
【0012】
これにより、ブレーキペダルのストロークを調整した場合においても解除機構の調整が不要となる。
【0013】
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記第1ブレーキペダル及び前記第2ブレーキペダルは連結可能である。前記第1ブレーキペダル及び前記第2ブレーキペダルは、前記解除機構を作動させるために必要な操作量が異なる。前記第1ブレーキペダル及び前記第2ブレーキペダルが連結された状態で操作されることにより、前記シャフト又は前記ワイヤの何れか一方のみを介して、前記解除機構に操作力が伝達される。
【0014】
これにより、左右のブレーキペダルを連結した状態においても、特定の1つの機構を介して解除機構を作動させることができる。
【0015】
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記クルーズコントロール操作具を操作することにより、前記変速装置の変速が固定される固定状態と、前記固定状態が解除された解除状態と、に切り替わる。前記ブレーキペダルが操作された状態において、前記解除状態から前記固定状態に切り替える前記クルーズコントロール操作具の操作を規制する規制部材が設けられている。
【0016】
これにより、ブレーキが作動している状態においてクルーズコントロール装置が固定状態に切り替わることを抑制できる。
【0017】
前記の作業車両においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記クルーズコントロール装置は、前記固定状態から前記解除状態に切り替えるための解除機構を備える。前記規制部材が前記解除機構を兼ねている。
【0018】
これにより、部品点数を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係るトラクタの側面図。
図2】運転座席の近傍に配置される操作具を示す平面図。
図3】ブレーキペダルに加えられた操作力を伝達する機構を説明する斜視図。
図4】クルーズコントロール操作具に加えられた操作力を伝達する機構を説明する側面図。
図5】ブレーキペダルを操作することによりクルーズコントロールが解除されることを説明するための第1の斜視図。
図6】ブレーキペダルを操作することによりクルーズコントロールが解除されることを説明するための第2の斜視図。
図7】ワイヤ操作部材を用いて第1ワイヤ端部を引っ張る様子を示す側面図。
図8】ブレーキの作動中にクルーズコントロールを開始できないことを示す側面図。
図9】変形例に係る操作アームの形状を示す側面図。
図10】転倒保護フレームを備えるトラクタの側面図。
図11】転倒保護フレームの構造を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るトラクタ(作業車両)1の側面図である。図2は、トラクタ1の平面図である。なお、以下の説明において「左」、「右」等というときは、トラクタ1に搭乗するオペレータから見た左及び右を意味する。
【0021】
本実施形態のトラクタ1は、農作業又は土木作業等に用いられる作業車両である。トラクタ1は、前後方向に延びるフレーム等を含んで構成される車体2を備える。車体2は、走行部としての前輪3及び後輪4により支持されている。前輪3及び後輪4は、それぞれ、左右一対で設けられている。なお、車輪に代えてクローラが設けられていてもよい。
【0022】
トラクタ1の前部には、ボンネット5が設けられている。ボンネット5の内部には、駆動部としてのエンジン6が設けられている。エンジン6は動力を発生させる。エンジン6は、ディーゼルエンジンであるが、ガソリンエンジンであってもよい。また、エンジン6に代えて電動モータを設けてもよい。
【0023】
車体2の後部には、変速装置7が設けられている。エンジン6が出力する動力は、変速装置7に入力される。変速装置7は具体的には、HST(静油圧式無段変速装置)である。変速装置7は、油圧ポンプ、油圧モータ、各種の駆動伝達軸を備える。油圧ポンプはエンジンの動力によって駆動され、それによりオイルを吐出する。油圧モータは、油圧ポンプが吐出したオイルによって作動して、駆動伝達軸を回転させる。駆動伝達軸は後輪4に連結されている。これにより、エンジン6が出力する動力を用いてトラクタ1を走行させることができる。また、油圧ポンプは傾斜角度に応じてオイルの吐出量を変化させる可動斜板が設けられており、可動斜板の傾斜角度に応じて駆動伝達軸の回転速度を変化させて、後輪4の回転速度(即ち速度)を変更することができる。なお、HSTに代えて、HMT又は機械式変速装置が設けられていてもよい。また、変速装置7には、図略のPTO軸が接続されている。PTO軸には作業機を取付可能である。エンジン6の動力は、変速装置7を介してPTO軸から出力される。
【0024】
ボンネット5の後方には、オペレータが座るための運転座席8が設けられている。運転座席8の周囲には、オペレータが各種の操作を行うための様々な操作具が設けられている。具体的には、図2に示すように、ステアリングハンドル11と、前進ペダル12と、後進ペダル13と、左ブレーキペダル14と、右ブレーキペダル15と、クルーズコントロール操作具16と、駐車ブレーキ操作具17と、が運転座席8の周囲に設けられている。
【0025】
オペレータが前進ペダル12を操作した場合、変速装置7の駆動伝達軸がトラクタ1を前進させる方向に回転する。これにより、トラクタ1を前進させることができる。オペレータが後進ペダル13を操作した場合、変速装置7の駆動伝達軸がトラクタ1を後進させる方向に回転する。これにより、トラクタ1を後進させることができる。また、前進ペダル12又は後進ペダル13を踏み込む量に応じて、可動斜板の傾斜角度が変化するため、変速を行うことができる。
【0026】
左右の後輪4には、それぞれブレーキ装置9が設けられている。ブレーキ装置9はディスクブレーキであり、後輪4と一体的に回転する回転プレートと、回転プレートに接触して回転を減速又は停止させる作動部材と、を有する。オペレータが左ブレーキペダル14を操作した場合、左側のブレーキ装置9の作動部材が作動し、左側の後輪4が制動される。一方、オペレータが右ブレーキペダル15を操作した場合、右側のブレーキ装置9の作動部材が作動し、右側の後輪4が制動される。左ブレーキペダル14又は右ブレーキペダル15からブレーキ装置9まで動力を伝達する機構については後述する。
【0027】
クルーズコントロール操作具16は、クルーズコントロール機能を実現するための操作具である。クルーズコントロール機能とは、変速装置7の変速を固定することにより、オペレータによる操作なしでトラクタ1を一定速度で走行させる機能である。オペレータは、クルーズコントロール操作具16を操作することにより、変速が固定された固定状態と、固定状態が解除された解除状態と、を切り替えることができる。なお、クルーズコントロールを実現するための機構については後述する。
【0028】
駐車ブレーキ操作具17は、駐車ブレーキを作動させるための操作具である。駐車ブレーキは、トラクタ1の駐車時に用いられるブレーキであり、オペレータが運転座席8から離れた場合であっても制動力を維持する。オペレータは、駐車ブレーキ操作具17を操作することにより、駐車ブレーキが有効なブレーキ作動状態と、駐車ブレーキが解除されたブレーキ解除状態と、を切り替えることができる。なお、駐車ブレーキを実現するための機構については後述する。
【0029】
次に、図3を参照して、左ブレーキペダル14及び右ブレーキペダル15に加えられた操作力をブレーキ装置9に伝達するための機構について説明する。
【0030】
図3には、左ブレーキペダル14に加えられた操作力をブレーキ装置9に伝達するための機構として、左ブレーキアーム21と、左ブレーキシャフト22と、左ブレーキ伝達リンク23と、左ブレーキ作動部材24と、が示されている。左ブレーキアーム21の一端は左ブレーキペダル14に接続されており、左ブレーキアーム21の他端は左ブレーキシャフト22に接続されている。
【0031】
左ブレーキシャフト22は、ベースシャフト30に対して相対回転可能に設けられている。従って、左ブレーキペダル14を踏み込む操作が行われることにより、ベースシャフト30に対して左ブレーキシャフト22を回転させることができる。
【0032】
左ブレーキシャフト22には、左ブレーキ伝達リンク23が接続されている。左ブレーキ伝達リンク23は、左ブレーキシャフト22の回転に連動して上下に移動するロッド、及び、当該ロッドに回転に応じて回転するシャフト等を含んでいる。左ブレーキ伝達リンク23には、左ブレーキ作動部材24が接続されている。左ブレーキペダル14に加えられた操作力が伝達されることにより、左ブレーキ作動部材24は前後方向にスライドする。左ブレーキ作動部材24の他端にはブレーキ装置9が接続されており、伝達された操作力を用いてブレーキを作動させる。
【0033】
図3には、右ブレーキペダル15に加えられた操作力をブレーキ装置9に伝達するための機構として、右ブレーキアーム31と、右ブレーキシャフト32と、ベースシャフト30と、右ブレーキ伝達リンク33と、右ブレーキ作動部材34と、が示されている。右ブレーキアーム31の一端は右ブレーキペダル15に接続されており、右ブレーキアーム31の他端は右ブレーキシャフト32に接続されている。
【0034】
右ブレーキシャフト32はベースシャフト30に固定されており、右ブレーキシャフト32とベースシャフト30は一体的に回転する。ベースシャフト30には、右ブレーキ伝達リンク33及び右ブレーキ作動部材34が接続されている。これらは、左ブレーキ伝達リンク23及び左ブレーキ作動部材24と実質的に同じ又は対称の構成であるため、説明を省略する。
【0035】
このように、本実施形態では、左ブレーキペダル14と右ブレーキペダル15が独立して設けられており、左右のブレーキ装置9を独立して作動させることができる。一方、左ブレーキペダル14と右ブレーキペダル15をブレーキ連結部材20を用いて連結することもできる。この場合、左ブレーキペダル14と右ブレーキペダル15のうち一方のブレーキペダルを操作するだけで他方のブレーキペダルも同時に回転するため、左右の両方のブレーキ装置9を作動させることができる。
【0036】
次に、図4を参照して、クルーズコントロール装置40について説明する。
【0037】
クルーズコントロール装置40は、クルーズコントロール操作具16に加えられた操作力に基づいて動作し、上述した固定状態と解除状態を切り替える。図4に示すように、クルーズコントロール装置40は、操作アーム41と、伝達軸42と、リンク43と、ロッド44と、可動係合部45と、を備える。
【0038】
操作アーム41の一端はクルーズコントロール操作具16に接続されている。操作アーム41の他端は伝達軸42に接続されている。伝達軸42には、更にリンク43が固定されている。リンク43には、ロッド44が接続されている。リンク43が上下に回動することにより、ロッド44を上下にスライドさせることができる。ロッド44には、リンクを介して可動係合部45が接続されている。可動係合部45は、クルーズコントロール操作具16を上下に回動することにより、固定係合部12bに離接する。
【0039】
前進ペダル12には、ペダルアーム12aが接続されている。ペダルアーム12aには、固定係合部12bが接続されている。前進ペダル12、ペダルアーム12a、及び固定係合部12bは一体的に回動可能である。
【0040】
ここで、固定係合部12bは櫛歯状である。可動係合部45は、先細状の突出部を有している。可動係合部45の突出部は、固定係合部12bの櫛歯状の凹部に係合することができる。これにより、前進ペダル12の傾倒角度を一定に維持できる。その結果、変速装置7の変速が固定されるため、トラクタ1の走行速度を一定に維持することができる。この状態からクルーズコントロール操作具16を下方に回動させることにより、可動係合部45が固定係合部12bから離間するため、固定状態を解除できる。
【0041】
本実施形態のトラクタ1は、クルーズコントロール操作具16の操作だけでなく、左ブレーキペダル14又は右ブレーキペダル15が操作された場合においても、クルーズコントロール装置40の固定状態を解除する。以下、そのための構造について詳細に説明する。
【0042】
初めに、図5から図7を参照して、左ブレーキペダル14に加えられた操作力を用いてクルーズコントロール装置40の固定状態を解除する構造について説明する。上述したように、左ブレーキペダル14に操作力を加えることにより、左ブレーキシャフト22が回転する。また、図5及び図6に示すように、左ブレーキシャフト22の外表面には、ワイヤ操作部材25が固定されている。
【0043】
ワイヤ操作部材25は、左ブレーキシャフト22と一体的に回転する。また、ワイヤ操作部材25が回転することにより、ワイヤが操作される。ワイヤは、図5及び図6に示すワイヤチューブ26内に挿通されている。また、ワイヤの一端である第1ワイヤ端部27は、ワイヤ操作部材25に取り付けられている。図7に示すように、左ブレーキペダル14が操作されて左ブレーキアーム21及び左ブレーキシャフト22が回転することにより、ワイヤ操作部材25が上方に回転する。これにより、ワイヤ操作部材25が第1ワイヤ端部27に接触してワイヤを引っ張る。
【0044】
また、図7に示すように、クルーズコントロール装置40が固定状態であって、かつ、左ブレーキペダル14に操作力が掛かっていない状態において、ワイヤ操作部材25と第1ワイヤ端部27には、隙間L1が形成されている。これにより、左ブレーキペダル14を踏み始めた直後ではワイヤ操作部材25はワイヤを引っ張らず、隙間L1に相当する分だけ左ブレーキペダル14が操作されることで、ワイヤ操作部材25がワイヤを引っ張る。
【0045】
仮に、隙間L1が0であった場合、以下の課題が生じる。即ち、ブレーキ装置9の摩耗やガタツキ等により左ブレーキペダル14のストロークを調整した結果、左ブレーキペダル14が操作されていない状態であってもワイヤが引っ張られる事態が生じ得る。その場合は、ワイヤを調整する手間が生じる。この点、隙間L1を形成することにより、左ブレーキペダル14のストロークを調整した場合であっても、基本的にはワイヤの調整は不要である。
【0046】
ワイヤの他端である第2ワイヤ端部28は、操作アーム41に接続されている。詳細には、クルーズコントロール装置40は、ブレーキ操作に応じて固定状態を解除する解除機構60を備える。解除機構60は、操作アーム41に取り付けられるワイヤ連結部61を含む。ワイヤ連結部61は、第2ワイヤ端部28を操作アーム41に連結させている。ワイヤ連結部61は、ワイヤが引っ張られることにより、クルーズコントロール装置40の固定状態が解除される位置に取り付けられている。即ち、本実施形態ではクルーズコントロール操作具16を下方に回転させることにより、固定状態が解除される。そのため、ワイヤ連結部61はワイヤが引っ張られることによりクルーズコントロール操作具16が下方に回転する位置に設けられている。
【0047】
このように、第1ブレーキペダルとしての左ブレーキペダル14は、ワイヤを含む機構を介して、解除機構60に連結されている。
【0048】
次に、主に図5を参照して、右ブレーキペダル15に加えられた操作力を用いてクルーズコントロール装置40の固定状態を解除する構造について説明する。上述したように、右ブレーキペダル15に操作力を加えることにより、ベースシャフト30が回転する。右ブレーキペダル15に加えられてベースシャフト30に伝達された操作力は、図5に示す第2ブレーキシャフト51及び第2ブレーキアーム52を介して解除機構60の解除リンク62に伝達される。
【0049】
第2ブレーキシャフト51はベースシャフト30に固定されており、第2ブレーキシャフト51はベースシャフト30と一体的に回転する。第2ブレーキアーム52の一端は第2ブレーキシャフト51に固定されており、第2ブレーキアーム52は第2ブレーキシャフト51と一体的に回転する。第2ブレーキアーム52の中途部には、解除リンク62が接続されている。解除リンク62は、第2ブレーキアーム52の中途部と、伝達軸42を支持する部材と、を連結する。また、解除リンク62には解除ピン63が取り付けられている。以上の構成により、右ブレーキペダル15を操作することにより、解除ピン63を動かすことができる。
【0050】
ここで、解除ピン63は、操作アーム41の近傍に配置されている。また、右ブレーキペダル15に操作力が加えられることにより、解除ピン63は、操作アーム41を押圧して操作アーム41を回転させる。解除ピン63が操作アーム41を回転させる方向は、クルーズコントロール装置40の固定状態を解除する方向である。以上により、右ブレーキペダル15に加えられた操作力により、クルーズコントロール装置40の固定状態を解除することができる。
【0051】
また、クルーズコントロール装置40が固定状態であって、かつ、右ブレーキペダル15に操作力が掛かっていない状態において、図5に示すように、解除ピン63と操作アーム41には隙間L2が形成されている。これにより、右ブレーキペダル15を踏み始めた直後では解除ピン63は操作アーム41を押圧せず、隙間L2に相当する分だけ右ブレーキペダル15が操作されることで、解除ピン63は操作アーム41を押圧する。
【0052】
また、本実施形態では、ワイヤ操作部材25と第1ワイヤ端部27の隙間L1に相当する左ブレーキペダル14の操作量は、解除ピン63と操作アーム41の隙間L2に相当する右ブレーキペダル15の操作量よりも多い。従って、左ブレーキペダル14と右ブレーキペダル15を連結して操作した場合、ワイヤ操作部材25と第1ワイヤ端部27よりも先に、解除ピン63と操作アーム41が接触する。その結果、解除ピン63が操作アーム41を押圧することにより、クルーズコントロール装置40の固定状態が解除される。なお、ワイヤ操作部材25と第1ワイヤ端部27の隙間L1に相当する左ブレーキペダル14の操作量は、解除ピン63と操作アーム41の隙間L2に相当する右ブレーキペダル15の操作量よりも少なくてもよい。
【0053】
このように、第2ブレーキペダルとしての右ブレーキペダル15は、シャフト(ベースシャフト30)を含む機構を介して、解除機構60に連結されている。
【0054】
ここで、第2ブレーキアーム52は、クルーズコントロール装置40の固定状態を解除するだけでなく、駐車ブレーキを作動させるためにも用いられる。図5に示すように、駐車ブレーキ操作具17にはレバーアーム17a及びレバー側係合部17bが接続されている。駐車ブレーキ操作具17、レバーアーム17a、レバー側係合部17bは、一体的に回転する。
【0055】
レバー側係合部17bは櫛歯状である。一方、第2ブレーキアーム52の他端には、レバー側係合部17bの櫛歯状の凹部に入り込むアーム側係合部53が接続されている。即ち、駐車ブレーキ操作具17を操作して、レバー側係合部17bとアーム側係合部53を係合させることにより、ベースシャフト30を回転させた状態を維持することができる。その結果、右ブレーキペダル15を操作することなく、ブレーキ装置9を作動させることができる。また、駐車時に左ブレーキペダル14と右ブレーキペダル15は連結されるので、左側のブレーキ装置9も作動させることができる。
【0056】
また、トラクタ1は、ブレーキが作動している状態で、クルーズコントロール装置40を解除状態から固定状態に切り替えることを禁止するための機構を有する。これにより、オペレータが減速を意図しているタイミングでクルーズコントロールが有効になることを防止できる。
【0057】
図8には、ブレーキの作動中の第2ブレーキアーム52、解除リンク62、及び解除ピン63の位置が図示されている。更に、解除状態のときのクルーズコントロール操作具16の位置を実線で示している。ここで、オペレータがクルーズコントロール操作具16が上方に回転させた場合(即ち、解除状態から固定状態に切り替える操作が行われた場合)、図8に鎖線で示すように、操作アーム41が解除ピン63に干渉する。言い換えれば、クルーズコントロール操作具16を解除状態から固定状態に向けて操作した場合の操作アーム41の動作軌跡は、ブレーキが作動している状態の解除ピン63の位置と干渉する。そのため、ブレーキが作動している状態において、クルーズコントロール装置40を解除状態から固定状態に切り替えることが規制される。また、本実施形態では、解除機構60の一部である解除ピン63が規制部材として機能するため、専用の規制部材を設ける構成と比較して、部品点数を低減できる。ただし、専用の規制部材を設けてもよい。
【0058】
なお、図8に示す操作アーム41の形状は一例であり、操作アーム41は、図9に示す形状であってもよい。図9に示す操作アーム41は、クルーズコントロール操作具16の反対側の端部において、当接面41aが形成されている。当接面41aは、レバーの輪郭を直線状にした部分である。クルーズコントロール操作具16を解除状態から固定状態に向けて操作した場合の当接面41aの動作軌跡は、ブレーキが作動している状態の解除ピン63の位置と干渉する。当接面41aを湾曲状ではなく直線状とすることにより、当接面41aが解除ピン63に接触した際に、操作アーム41を確実に停止させることができる。
【0059】
次に、図10及び図11を参照して、上記実施形態とは別のトラクタ1aについて説明する。トラクタ1aは、転倒保護フレーム70を備える。転倒保護フレーム70は、トラクタ1aが転倒したときに、運転座席8にいるオペレータを保護するための部材である。転倒保護フレーム70は、運転座席8の前方でかつ少なくとも側方に設けられている。また、図10に太線の矢印で示すように、転倒保護フレーム70は、起立姿勢(実線)と倒れ姿勢(鎖線)との間で姿勢を切替可能である。
【0060】
図11に示すように、転倒保護フレーム70は、下フレーム71と、上フレーム72と、を備える。回転軸73により、下フレーム71に対して上フレーム72を回転させることにより、転倒保護フレーム70は、起立姿勢と倒れ姿勢を切替可能である。
【0061】
下フレーム71及び上フレーム72は、断面U字状であり、開口部を有している。上フレーム72の開口部には、ゴム板74が配置されている。ゴム板74は、上フレーム72のうち下フレーム71側の端部を含む位置(言い換えれば回転軸73を含む位置)に設けられている。従って、ゴム板74は倒れ姿勢では屈曲しており、起立姿勢では直線状である。そのため、ゴム板74の弾性力により、転倒保護フレーム70を倒れ姿勢から起立姿勢に切り替える際の操作荷重を低減することができる。
【0062】
本実施形態では、下フレーム71のゴム板74を配置したが、上フレーム72の開口部を塞ぐことが可能なブロック状のゴム体を上フレーム72に配置してもよい。また、ゴム板74又はゴム体は、上フレーム72と下フレーム71の両方にわたって設けられていてもよい。
【0063】
本実施形態のトラクタ1は、以下の特徴1を有する。即ち、トラクタ1は、後輪4と、変速装置7と、ブレーキペダル(左ブレーキペダル14及び右ブレーキペダル15)と、ブレーキ装置9と、クルーズコントロール操作具16と、クルーズコントロール装置40と、を備える。後輪4は、左右一対で設けられる。変速装置7は、車速に関する変速を行う。ブレーキペダルは、左右一対で設けられる。ブレーキ装置9は、ブレーキペダルが操作されることにより、左右の後輪4に個別にブレーキを作動させる。クルーズコントロール装置40は、クルーズコントロール操作具16が操作された場合に変速装置7の変速を固定し、左ブレーキペダル14が操作された場合に変速装置7の変速の固定を解除し、右ブレーキペダル15が操作された場合に変速装置7の変速の固定を解除する。
【0064】
これにより、左右の何れのブレーキペダルを操作してもクルーズコントロールを解除できるため、操作性に優れたトラクタ1を実現できる。
【0065】
本実施形態のトラクタ1は、以下の特徴2を有する。即ち、トラクタ1において、クルーズコントロール操作具16を操作することにより、変速装置7の変速が固定される固定状態と、固定状態が解除された解除状態と、に切り替わる。クルーズコントロール装置40は、固定状態から解除状態に切り替えるための解除機構60を備える。左ブレーキペダル14は、ワイヤを介して解除機構60に連結される。右ブレーキペダル15は、シャフトを介して解除機構60に連結される。
【0066】
これにより、電気信号で固定状態を解除する構成と比較して、低コストで実現できる。また、左ブレーキペダル14と解除機構60をワイヤを用いて連結しつつ、空いたスペースを活用して、右ブレーキペダル15と解除機構60をシャフトを用いて接続できる。
【0067】
本実施形態のトラクタ1は、以下の特徴3を有する。即ち、トラクタ1において、左ブレーキペダル14に加えられた操作力を解除機構60に伝達する機構、及び、右ブレーキペダル15に加えられた操作力を解除機構60に伝達する機構の少なくとも一方には、隙間が形成されており、当該隙間を超えて左ブレーキペダル14又は右ブレーキペダル15が操作された場合に、解除機構60が作動する。
【0068】
これにより、ブレーキペダルのストロークを調整した場合においても解除機構60の調整が不要となる。
【0069】
本実施形態のトラクタ1は、以下の特徴4を有する。即ち、トラクタ1において、左ブレーキペダル14及び右ブレーキペダル15は連結可能である。左ブレーキペダル14及び右ブレーキペダル15は、解除機構60を作動させるために必要な操作量が異なる。左ブレーキペダル14及び右ブレーキペダル15が連結された状態で操作されることにより、シャフト又はワイヤの何れか一方のみを介して、解除機構60に操作力が伝達される。
【0070】
これにより、左右のブレーキペダルを連結した状態においても、特定の1つの機構を介して解除機構を作動させることができる。
【0071】
本実施形態のトラクタ1は、以下の特徴5を有する。即ち、トラクタ1において、クルーズコントロール操作具16を操作することにより、変速装置7の変速が固定される固定状態と、固定状態が解除された解除状態と、に切り替わる。ブレーキペダルが操作された状態において、解除状態から固定状態に切り替えるクルーズコントロール操作具16の操作を規制する解除ピン63が設けられている。
【0072】
これにより、ブレーキが作動している状態においてクルーズコントロール装置40が固定状態に切り替わることを抑制できる。
【0073】
本実施形態のトラクタ1は、以下の特徴6を有する。即ち、トラクタ1において、クルーズコントロール装置40は、固定状態から解除状態に切り替えるための解除機構60を備える。規制部材としての解除ピン63が解除機構60を兼ねている。
【0074】
これにより、部品点数を削減できる。
【0075】
上述した特徴1から特徴6は矛盾が生じない限り、適宜組み合わせることができる。例えば、特徴3には、特徴1,2の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴4には、特徴1~3の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴5には、特徴1~4の少なくとも1つを組み合わせることができる。特徴6には、特徴1~5の少なくとも1つを組み合わせることができる。
【0076】
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
【0077】
上記実施形態では、左ブレーキペダル14がワイヤを介して解除機構60に接続され、右ブレーキペダル15がシャフトを介して解除機構60に接続されている。これに代えて、左ブレーキペダル14がシャフトを介して解除機構60に接続され、右ブレーキペダル15がワイヤを介して解除機構60に接続されていてもよい。あるいは、左右のブレーキペダルの両方がワイヤを介して解除機構60に接続されていてもよいし、左右のブレーキペダルの両方がシャフトを介して解除機構60に接続されていてもよい。
【0078】
上記実施形態では、隙間L1と隙間L2が形成されているが、少なくとも一方の隙間をなくしてもよい。
【0079】
上記実施形態のクルーズコントロール装置40は機械式であるが、電気式であってもよい。即ち、車速センサの検出値が一定となるように加減速を行う構成であってもよい。この場合、解除機構も電気式にすることができる。即ち、左ブレーキペダル14又は右ブレーキペダル15を操作したことを検出するセンサを設け、当該センサの検出を受けてクルーズコントロールを停止させる制御を行ってもよい。
【0080】
クルーズコントロール操作具16及び駐車ブレーキ操作具17はレバー式であるが、プッシュ式又はペダル式であってもよい。
【0081】
上記実施形態は本発明をトラクタに適用する例を説明したが、トラクタ以外の作業車両、例えば田植え機等の農業用の作業車両や、油圧ショベル等の建築用又は土木用の作業車両にも本発明を適用可能である。
【符号の説明】
【0082】
1 トラクタ(作業車両)
3 前輪(走行部)
4 後輪(走行部)
7 変速装置
9 ブレーキ装置
14 左ブレーキペダル(ブレーキペダル)
15 右ブレーキペダル(ブレーキペダル)
16 クルーズコントロール操作具
26 ワイヤチューブ(ワイヤ)
27 第1ワイヤ端部(ワイヤ)
28 第2ワイヤ端部(ワイヤ)
30 ベースシャフト(シャフト)
32 右ブレーキシャフト(シャフト)
40 クルーズコントロール装置
51 第2ブレーキシャフト(シャフト)
60 解除機構
63 解除ピン(規制部材)
L1 隙間
L2 隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11