(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169484
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】マンコンベヤ欄干装置、紫外線照射装置及びマンコンベヤ
(51)【国際特許分類】
B66B 23/22 20060101AFI20231122BHJP
B66B 31/02 20060101ALI20231122BHJP
【FI】
B66B23/22 D
B66B31/02 A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080607
(22)【出願日】2022-05-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大恵 淳
【テーマコード(参考)】
3F321
【Fターム(参考)】
3F321AA04
3F321AA11
3F321CE12
3F321CE18
3F321HA23
3F321HA31
(57)【要約】
【課題】 露出する出入口の個数が増えることを防止することができるマンコンベヤ欄干装置を提供する。
【解決手段】 マンコンベヤ欄干装置においては、紫外線照射装置は、手摺ベルトに紫外線を照射する光源と、光源及び前記手摺ベルトを覆う装置カバー部と、を備え、装置カバー部は、床プレートから上方へ離れるように、欄干本体部に取り付けられ、装置カバー部は、手摺ベルトが出入りする装置出入口を備え、装置カバー部は、手摺ベルトのうち、欄干出入口から装置出入口まで連続して覆うように、配置される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
欄干部と、
前記欄干部の第1横方向の端部に取り付けられる紫外線照射装置と、を備える、マンコンベヤ欄干装置であって、
前記欄干部は、
無端回転する環状の手摺ベルトと、
前記手摺ベルトを支持する欄干本体部と、を備え、
前記欄干本体部は、前記手摺ベルトを覆う欄干カバー部を備え、
前記欄干カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする欄干出入口を備え、
前記紫外線照射装置は、
前記手摺ベルトに紫外線を照射する光源と、
前記光源及び前記手摺ベルトを覆う装置カバー部と、を備え、
前記装置カバー部は、床プレートから上方へ離れるように、前記欄干本体部に取り付けられ、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする装置出入口を備え、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトのうち、前記欄干出入口から前記装置出入口まで連続して覆うように、配置される、マンコンベヤ欄干装置。
【請求項2】
前記手摺ベルトは、
前記第1横方向の端部に配置される円弧部と、
前記円弧部の上端から延びる直線部と、を備え、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトのうち、前記欄干出入口から少なくとも前記円弧部の上端まで連続して覆うように、配置される、請求項1に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項3】
前記装置カバー部は、
前記欄干本体部に対して固定されるカバー体と、
前記装置出入口を内部に有し、前記カバー体に対して可動な可動体と、を備える、請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項4】
前記紫外線照射装置は、前記可動体が前記カバー体に対して移動することを検出する検出部をさらに備える、請求項3に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項5】
前記紫外線照射装置は、前記装置カバー部を前記床プレートに支持させるために、前記装置カバー部から前記床プレートまで下方へ延びるカバー支持部を備え、
前記カバー支持部は、前記装置カバー部から延びる長さを変更可能に、又は、前記装置カバー部に対して着脱可能に、構成される、請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置に用いられる、紫外線照射装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置を備える、マンコンベヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、マンコンベヤ欄干装置、紫外線照射装置及びマンコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、マンコンベヤ欄干装置は、欄干部と、欄干部の第1横方向の端部に取り付けられる紫外線照射装置とを備えている(例えば、特許文献1)。欄干部は、無端回転する環状の手摺ベルトと、手摺ベルトを覆う欄干カバー部とを備えており、紫外線照射装置は、紫外線を照射する光源と、光源及び手摺ベルトを覆う装置カバー部とを備えている。
【0003】
ところで、欄干カバー部は、第1横方向の端部に、手摺ベルトが出入りする出入口を一つ備えていることに対して、装置カバー部は、手摺ベルトが出入りする出入口を二つ備えている。これにより、紫外線照射装置が設けられることによって、第1横方向の端部に、露出する出入口の個数が三つに増えることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、課題は、露出する出入口の個数が増えることを防止することができるマンコンベヤ欄干装置、紫外線照射装置及びマンコンベヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
マンコンベヤ欄干装置は、欄干部と、前記欄干部の第1横方向の端部に取り付けられる紫外線照射装置と、を備える、マンコンベヤ欄干装置であって、前記欄干部は、無端回転する環状の手摺ベルトと、前記手摺ベルトを支持する欄干本体部と、を備え、前記欄干本体部は、前記手摺ベルトを覆う欄干カバー部を備え、前記欄干カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする欄干出入口を備え、前記紫外線照射装置は、前記手摺ベルトに紫外線を照射する光源と、前記光源及び前記手摺ベルトを覆う装置カバー部と、を備え、前記装置カバー部は、床プレートから上方へ離れるように、前記欄干本体部に取り付けられ、前記装置カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする装置出入口を備え、前記装置カバー部は、前記手摺ベルトのうち、前記欄干出入口から前記装置出入口まで連続して覆うように、配置される。
【0007】
紫外線照射装置は、前記のマンコンベヤ欄干装置に用いられる。
【0008】
マンコンベヤは、前記のマンコンベヤ欄干装置を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図4】
図2のIV領域拡大図((a):紫外線照射装置が有る状態の図、(b):紫外線照射装置が無い状態の図)
【
図5】
図3のV領域拡大図((a):紫外線照射装置が有る状態の図、(b):紫外線照射装置が無い状態の図)
【発明を実施するための形態】
【0010】
各図面において、構成要素の寸法は、例えば、理解を容易にするために、実際の寸法に対して拡大、縮小して示す場合があり、また、各図面の間での寸法比は、一致していない場合がある。なお、各図面において、例えば、理解を容易にするために、構成要素の一部を省略して示す場合がある。
【0011】
第1、第2等の序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、構成要素は、この用語によって特に限定されるものではない。なお、序数を含む構成要素の個数は、特に限定されず、例えば、一つでもよい場合がある。また、以下の明細書及び図面で用いられる序数は、特許請求の範囲に記載された序数と異なる場合がある。
【0012】
以下、マンコンベヤ、マンコンベヤ欄干装置及び紫外線照射装置における一実施形態について、
図1~
図7を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、マンコンベヤ、マンコンベヤ欄干装置及び紫外線照射装置の構成等の理解を助けるために例示するものであり、マンコンベヤ、マンコンベヤ欄干装置及び紫外線照射装置の構成を限定するものではない。
【0013】
図1に示すように、マンコンベヤ1は、例えば、躯体に設置される構造体2と、人を搬送する搬送部3と、搬送部3を第2方向D2で挟むように配置される一対(
図1においては、一つのみ図示している)のマンコンベヤ欄干装置(以下、単に「欄干装置」ともいう)4と、搬送部3及び欄干装置4を駆動させる駆動部5と、装置全体を制御する処理装置6とを備えていてもよい。
【0014】
各図において、第1方向D1は、水平方向と平行な方向である第1横方向(「前後方向」ともいう)D1であり、第2方向D2は、水平方向と平行な方向であって、且つ、第1横方向D1と直交する第2横方向(「幅方向」ともいう)D2であり、第3方向D3は、第1横方向D1及び第2横方向D2と直交する鉛直方向であって、上下方向D3である。
【0015】
本実施形態に係るマンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が階段状になるエスカレータであるが、斯かる構成に限られない。例えば、マンコンベヤ1は、人を搬送するために、踏面が平面状となる移動歩道(動く歩道)であってもよい。
【0016】
搬送部3は、例えば、本実施形態のように、駆動部5に駆動されることによって無端回転する環状の走行部3aと、走行部3aに接続されることによって走行部3aと共に走行し、人が乗る踏面を有する複数のステップ3bとを備えていてもよい。特に限定されないが、走行部3aは、例えば、ローラチェーンとしてもよい。
【0017】
また、例えば、走行部3aは、第2横方向D2に離れて一対設けられ、複数のステップ3bは、一対の走行部3a,3aの間に配置されていてもよい。そして、ステップ3bは、それぞれの走行部3aに対して第2横方向D2を軸にして回転可能に接続されていてもよい。
【0018】
駆動部5は、例えば、本実施形態のように、ステップ3bが反転するように走行部3aが巻き掛けられて且つ第2横方向D2を軸にして回転する一対の回転部5a,5aと、回転部5aを回転させる駆動源5bとを備えていてもよい。特に限定されないが、回転部5aは、例えば、スプロケットとしてもよく、また、駆動源5bは、例えば、モータとしてもよい。
【0019】
構造体2は、例えば、本実施形態のように、第1横方向D1のそれぞれの端部に配置される機械室2aを備えていてもよい。なお、構造体2は、例えば、複数の枠材で構成されるトラス構造又はケタ構造としてもよい。
【0020】
マンコンベヤ1は、例えば、本実施形態のように、機械室2aを上方から覆うように、構造体2に取り付けられる床プレート1aを備えていてもよい。これにより、床プレート1aは、搬送部3に乗り降りするために、搬送部3の第1横方向D1の各端部に配置される乗降部1b,1bを構成している。
【0021】
図1~
図3に示すように、欄干装置4は、例えば、欄干部7及び紫外線照射装置(以下、単に「照射装置」ともいう)8を備えていてもよい。なお、照射装置8は、例えば、本実施形態のように、欄干部7の第1横方向D1の両端部にそれぞれに配置されていてもよく、また、例えば、欄干部7の第1横方向D1の一端部のみに配置されていてもよい。
【0022】
欄干部7は、例えば、本実施形態のように、無端回転する環状の手摺ベルト9と、手摺ベルト9を支持する欄干本体部10とを備えていてもよい。なお、例えば、手摺ベルト9が駆動部5の駆動によって走行し、手摺ベルト9の走行は、ステップ3bの走行と同期してもよい。
【0023】
手摺ベルト9は、例えば、本実施形態のように、第1横方向D1の端部に配置される円弧部9aと、円弧部9aの上端から第1横方向D1へ沿って延びる第1直線部9bと、円弧部9aの下端から第1横方向D1へ沿って延びる第2直線部9cとを備えていてもよい。なお、円弧部9aは、例えば、本実施形態のように、第2横方向D2視において、半円弧状に延びていてもよい。
【0024】
欄干本体部10は、例えば、本実施形態のように、手摺ベルト9を案内するベルト案内部10aと、ベルト案内部10aを支持する案内支持部10bと、手摺ベルト9の一部と案内支持部10bの下端部とを覆う欄干カバー部10cとを備えていてもよい。
【0025】
案内支持部10bは、例えば、本実施形態のように、第1横方向D1の端部に配置される第1支持板10dと、第1支持板10dに連接される第2支持板10eとを備えていてもよい。第1支持板10dと第2支持板10eとは、例えば、異なる材質で形成されていてもよい。特に限定されないが、第1支持板10dは、例えば、金属(例えば、ステンレス鋼)や硬質樹脂等で形成されていてもよく、また、第2支持板10eは、例えば、ガラス等で形成されていてもよい。
【0026】
図2及び
図3に示すように、照射装置8は、例えば、手摺ベルト9に紫外線を照射する光源11と、光源11及び手摺ベルト9を覆う装置カバー部12と、装置カバー部12を床プレート1aに支持させるカバー支持部13とを備えていてもよい。
【0027】
光源11は、特に限定されないが、例えば、LEDとしてもよく、また、例えば、ランプとしてもよい。また、光源11の個数は、特に限定されない。なお、光源11は、例えば、図示していない固定手段15によって、欄干本体部10(例えば、案内支持部10bの第1支持板10d)に固定されていてもよい。
【0028】
装置カバー部12は、例えば、本実施形態のように、光源11の全体及び手摺ベルト9の一部を覆うカバー体14を備えていてもよい。そして、カバー体14は、例えば、図示していない固定手段15によって、欄干本体部10に固定されていてもよい。これにより、カバー体14が欄干本体部10に対して固定されるため、装置カバー部12は、欄干本体部10に取り付けられる。
【0029】
なお、固定手段15の構成は、特に限定されない。例えば、固定手段15は、光源11と第1支持板10dとを接続することによって、光源11を第1支持板10dに固定してもよい。また、例えば、固定手段15は、カバー体14と第1支持板10dとを接続することによって、カバー体14を第1支持板10dに固定してもよい。
【0030】
カバー体14は、例えば、本実施形態のように、第2横方向D2から光源11及び手摺ベルト9を覆う一対の側面カバー14a,14aと、第1横方向D1から光源11及び手摺ベルト9を覆う周面カバー14bと、側面カバー14a及び周面カバー14bと欄干部7との間を覆う一対の端面カバー14c,14c(
図6及び
図7参照)とを備えていてもよい。
【0031】
これにより、例えば、光源11から放射された紫外線が照射装置8の外部へ漏出することを抑制することができる。なお、カバー体14は、特に限定されないが、例えば、紫外線を遮蔽可能な金属(例えば、ステンレス鋼等)や硬質樹脂等で形成されていてもよい。
【0032】
そして、カバー体14は、例えば、本実施形態のように、第1支持板10dの全体と固定手段15の全体とを覆うように、配置されていてもよい。これにより、第1支持板10d及び固定手段15が照射装置8の外部から視認されることを防止することができる。
【0033】
また、カバー体14の少なくとも一部は、例えば、欄干本体部10に対して着脱可能に構成されていてもよい。具体的には、例えば、各カバー14a~14cは、欄干本体部10に対して着脱可能に構成されていてもよい。これにより、例えば、カバー体14の少なくとも一部が欄干本体部10から取り外されることによって、照射装置8の内部(例えば、光源11等)を容易に確認することができる。
【0034】
また、例えば、本実施形のように、装置カバー部12は、床プレート1aから上方へ離れて配置されていることに対して、カバー支持部13は、装置カバー部12から床プレート1aまで下方へ延びている、という構成でもよい。これにより、装置カバー部12は、カバー支持部13を介して、床プレート1aに支持される。したがって、例えば、装置カバー部12を欄干部7に確実に固定することができる。
【0035】
その結果、装置カバー部12に下向きの力が加えられた場合でも、装置カバー部12が欄干部7に対して位置ずれしたり装置カバー部12が欄干部7から外れたりすることを抑制することができる。なお、装置カバー部12に下向きの力が加えられる場合として、例えば、乗客が装置カバー部12に上から寄り掛かった場合や、荷物が装置カバー部12の上に置かれる場合等がある。
【0036】
また、周面カバー14bが手摺ベルト9に沿って配置されているため、周面カバー14bは、第2横方向D2視において、円弧状に延びている。これにより、例えば、装置カバー部12の上、即ち、周面カバー14bの上に荷物が置かれることを抑制することができる。しかも、例えば、カバー体14が第2横方向D2視で大きくなることを抑制することもできる。
【0037】
なお、機械室2a(
図1参照)の内部を確認する場合に、床プレート1aが構造体2(
図1参照)から取り外される。それに対して、カバー支持部13は、例えば、本実施形態のように、装置カバー部12から下方へ延びる長さを変更可能に構成されていてもよい。これにより、カバー支持部13が装置カバー部12から延びる長さを変更することによって、カバー支持部13を床プレート1aから離すことができる。
【0038】
したがって、例えば、床プレート1aを構造体2に対して容易に着脱させることができる。なお、カバー支持部13の構成は、特に限定されないが、カバー支持部13は、例えば、本実施形態のように、ネジ機構13aによって、装置カバー部12から延びる長さを変更可能であってもよい。
【0039】
ところで、
図2~
図5に示すように、例えば、欄干カバー部10cが、第1横方向D1の端部に、手摺ベルト9が出入りする欄干出入口10fを備えていることに対して、装置カバー部12のカバー体14は、欄干出入口10fを覆っていてもよい。これにより、欄干出入口10fが露出することを防止している。したがって、例えば、欄干出入口10fが照射装置8の外部から視認されることを防止することができたり、また、例えば、乗客が欄干出入口10fに近づいたり触れたりすることを抑制することができたりする。
【0040】
特に限定されないが、カバー体14及び欄干カバー部10c間の隙間は、例えば、最大で20mm以下としてもよく、また、例えば、最大で5mm以下とすることが好ましく、また、例えば、カバー体14及び欄干カバー部10cは、接していることがさらに好ましい。なお、
図4(a)及び
図5(a)は、照射装置8が有る場合を示しており、
図4(b)及び
図5(b)は、照射装置8が無い場合を示している。
【0041】
また、装置カバー部12は、手摺ベルト9が出入りする装置出入口16a(
図6及び
図7も参照)を備えており、カバー体14は、例えば、装置出入口16aから欄干出入口10fまでを連続して覆うように、配置されていてもよい。これにより、カバー体14は、手摺ベルト9のうち、欄干出入口10fから装置出入口16aまでを連続して覆っている。
【0042】
したがって、装置カバー部12は、露出する出入口(装置出入口)16aを一つのみ備えていることになる。一方で、欄干出入口10fがカバー体14によって覆われているため、欄干出入口10fは、露出していない。これにより、照射装置8が欄干部7に取り付けられることに起因して、露出する出入口の個数が増えることを防止することができる。
【0043】
具体的には、欄干装置4の第1横方向D1の一端部において、照射装置8が欄干部7に取り付けられていない場合には、露出する出入口は、欄干出入口10fの一つであり、照射装置8が欄干部7に取り付けられている場合には、露出する出入口は、装置出入口16aの一つである。
【0044】
また、カバー体14は、例えば、本実施形態のように、手摺ベルト9の円弧部9aの全体を覆っていてもよい。これにより、カバー体14は、手摺ベルト9のうち、欄干出入口10fから少なくとも円弧部9aの上端まで連続して覆うように、配置されている。
【0045】
したがって、例えば、ステップ3b(
図1参照)に乗って搬送される乗客に対して、装置出入口16aが欄干部7で隠れることを抑制することができるため、例えば、ステップ3bに乗って搬送される乗客が装置出入口16aを容易に視認することができる。その結果、例えば、乗客が装置出入口16aまで手摺ベルト9に捕まることを抑制することができるため、例えば、乗客が装置出入口16aに触れることを抑制することができる。
【0046】
なお、
図6及び
図7に示すように、例えば、装置カバー部12は、カバー体14に対して可動な可動体16を備え、可動体16は、装置出入口16aを内部に備えている、という構成でもよい。また、照射装置8は、例えば、本実施形態のように、可動体16に弾性復元力を加える弾性部17と、可動体16がカバー体14に対して移動することを検出する検出部18とを備えていてもよい。
【0047】
可動体16は、例えば、本実施形態のように、装置出入口16aを内部に有する筒部16bと、筒部16bから外方へ突出するフランジ部16cとを備えていてもよい。なお、可動体16は、特に限定されないが、例えば、弾性材(例えば、ゴム)で形成されていてもよい。そして、可動体16は、例えば、本実施形態のように、手摺ベルト9の第1直線部9bを、筒部16bの内部に配置させていてもよい。
【0048】
弾性部17は、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、弦巻バネとしてもよく、また、例えば、ゴムとしてもよい。なお、弾性部17は、例えば、本実施形態のように、固定手段15によって、欄干本体部10の第1支持板10dに固定されていてもよい。
【0049】
検出部18は、特に限定されないが、例えば、本実施形態のように、接触センサとしてもよく、また、例えば、光電センサ等の各種のセンサとしてもよい。なお、検出部18は、例えば、本実施形態のように、固定手段15によって、欄干本体部10の第1支持板10dに固定されていてもよい。
【0050】
これにより、可動体16に外力が加えられていない場合に、可動体16は、弾性部17によって、基準位置に位置している。そして、乗客が手摺ベルト9に捕まっているときに、仮に、可動体16に手が当たった場合に、可動体16に力が加えられるため、可動体16は、弾性部17の弾性復元力に反して、カバー体14に対して移動する。したがって、例えば、可動体16から手に加えられる衝撃を小さくすることができる。
【0051】
また、例えば、可動体16がカバー体14に対して設定距離以上を移動することによって、検出部18は、カバー体14に対する可動体16の移動を検出する。これにより、可動体16に力が加えられたことを検出することができるため、例えば、乗客が手摺ベルト9に捕まっているときに、可動体16に手が当たったことを検出することができる。
【0052】
なお、可動体16に手が当たった場合に、例えば、処理装置6(
図1参照)によって、手摺ベルト9及びステップ3b(
図1参照)の走行の速度が変更されてもよい。具体的には、手摺ベルト9及びステップ3bの走行が停止されたり(走行速度がゼロにされたり)、走行速度が遅くなったりしてもよい。
【0053】
また、可動体16に手が当たった場合に、例えば、処理装置6によって、図示していない出力部が情報を出力してもよい。具体的には、例えば、音声部(例えば、ブザー等)が警報音を出力したり、また、例えば、表示部(例えば、表示灯等)が警報表示を出力したりしてもよい。
【0054】
[1]
以上より、マンコンベヤ欄干装置4は、本実施形態のように、欄干部7と、前記欄干部7の第1横方向D1の端部に取り付けられる紫外線照射装置8と、を備える、マンコンベヤ欄干装置4であって、前記欄干部7は、無端回転する環状の手摺ベルト9と、前記手摺ベルト9を支持する欄干本体部10と、を備え、前記欄干本体部10は、前記手摺ベルト9を覆う欄干カバー部10cを備え、前記欄干カバー部10cは、前記手摺ベルト9が出入りする欄干出入口10fを備え、前記紫外線照射装置8は、前記手摺ベルト9に紫外線を照射する光源11と、前記光源11及び前記手摺ベルト9を覆う装置カバー部12と、を備え、前記装置カバー部12は、床プレート1aから上方へ離れるように、前記欄干本体部10に取り付けられ、前記装置カバー部12は、前記手摺ベルト9が出入りする装置出入口16aを備え、前記装置カバー部12は、前記手摺ベルト9のうち、前記欄干出入口10fから前記装置出入口16aまで連続して覆うように、配置される、という構成が好ましい。
【0055】
斯かる構成によれば、装置カバー部12が、手摺ベルト9のうち、欄干出入口10fから装置出入口16aまで連続して覆っているため、装置出入口16aは、露出している一方で、欄干出入口10fは、装置カバー部12に覆われることによって、露出していない。これにより、露出する出入口の個数が増えることを防止することができる。
【0056】
[2]
また、上記[1]のマンコンベヤ欄干装置4においては、本実施形態のように、前記手摺ベルト9は、前記第1横方向D1の端部に配置される円弧部9aと、前記円弧部9aの上端から延びる直線部(本実施形態においては、第1直線部)9bと、を備え、前記装置カバー部12は、前記手摺ベルト9のうち、前記欄干出入口10fから少なくとも前記円弧部9aの上端まで連続して覆うように、配置される、という構成が好ましい。
【0057】
斯かる構成によれば、装置カバー部12が、手摺ベルト9のうち、欄干出入口10fから少なくとも円弧部9aの上端まで連続して覆っているため、例えば、搬送される乗客に対して装置出入口16aが欄干部7で隠れることを抑制することができる。これにより、例えば、搬送される乗客に装置出入口16aを容易に視認させることができる。
【0058】
[3]
また、上記[1]又は[2]のマンコンベヤ欄干装置4においては、本実施形態のように、前記装置カバー部12は、前記欄干本体部10に対して固定されるカバー体14と、前記装置出入口16aを内部に有し、前記カバー体14に対して可動な可動体16と、を備える、という構成が好ましい。
【0059】
斯かる構成によれば、可動体16に力が加えられた場合に、可動体16は、カバー体14に対して移動する。これにより、例えば、乗客が手摺ベルト9に捕まっているときに、可動体16に手が当たった場合に、可動体16は、カバー体14に対して移動する。
【0060】
[4]
また、上記[3]のマンコンベヤ欄干装置4においては、本実施形態のように、前記紫外線照射装置8は、前記可動体16が前記カバー体14に対して移動することを検出する検出部18をさらに備える、という構成が好ましい。
【0061】
斯かる構成によれば、検出部18が、カバー体14に対する可動体16の移動を検出するため、可動体16に力が加えられたことを検出することができる。これにより、例えば、乗客が手摺ベルト9に捕まっているときに、可動体16に手が当たったことを検出することができる。
【0062】
[5]
また、上記[1]~[4]の何れか一つのマンコンベヤ欄干装置4においては、本実施形態のように、前記紫外線照射装置8は、前記装置カバー部12を前記床プレート1aに支持させるために、前記装置カバー部12から前記床プレート1aまで下方へ延びるカバー支持部13を備え、前記カバー支持部13は、前記装置カバー部12から延びる長さを変更可能に、又は、前記装置カバー部12に対して着脱可能に、構成される(本実施形態においては、前記装置カバー部12から延びる長さを変更可能に構成される)、という構成が好ましい。
【0063】
斯かる構成によれば、カバー支持部13が、装置カバー部12から床プレート1aまで下方へ延びるため、装置カバー部12は、カバー支持部13を介して、床プレート1aに支持される。また、カバー支持部13が装置カバー部12から延びる長さを変更することによって、又は、カバー支持部13が装置カバー部12から取り外されることによって、カバー支持部13を床プレート1aから離すことができる。
【0064】
[6]
また、紫外線照射装置8は、本実施形態のように、上記[1]~[5]の何れか一つのマンコンベヤ欄干装置4に用いられる、という構成が好ましい。
【0065】
斯かる構成によれば、露出する出入口の個数が増えることを防止することができる。
【0066】
[7]
また、マンコンベヤ1は、本実施形態のように、上記[1]~[5]の何れか一つのマンコンベヤ欄干装置4を備える、という構成が好ましい。
【0067】
斯かる構成によれば、露出する出入口の個数が増えることを防止することができる。
【0068】
なお、マンコンベヤ1、マンコンベヤ欄干装置4及び紫外線照射装置8は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、マンコンベヤ1、マンコンベヤ欄干装置4及び紫外線照射装置8は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0069】
(A)上記実施形態に係る紫外線照射装置8においては、装置カバー部12は、手摺ベルト9のうち、欄干出入口10fから少なくとも円弧部9aの上端まで連続して覆うように、配置されている、という構成である。しかしながら、紫外線照射装置8は、斯かる構成に限られない。
【0070】
例えば、装置カバー部12は、手摺ベルト9のうち、欄干出入口10fから円弧部9aの上端よりも下方の位置まで連続して覆うように、配置されている、という構成でもよい。即ち、例えば、装置カバー部12は、手摺ベルト9の円弧部9aの一部のみを覆うように、配置されている、という構成でもよい。
【0071】
(B)また、上記実施形態に係る紫外線照射装置8においては、装置出入口16aは、カバー体14に対して可動な可動体16の内部に配置されている、という構成である。しかしながら、紫外線照射装置8は、斯かる構成に限られない。例えば、装置出入口16aは、カバー体14に対して不動に固定されている部品、又は、カバー体14自身に配置されている、という構成でもよい。
【0072】
(C)また、上記実施形態に係る紫外線照射装置8においては、カバー支持部13は、装置カバー部12から延びる長さを変更可能である、という構成である。しかしながら、紫外線照射装置8は、斯かる構成に限られない。例えば、カバー支持部13は、装置カバー部12に対して着脱可能である、という構成でもよい。また、例えば、カバー支持部13は、装置カバー部12から延びる長さが一定(不変)であり、且つ、装置カバー部12に対して着脱不能である、という構成でもよい。
【0073】
(D)また、例えば、
図8に示すように、二つのマンコンベヤ1,1のそれぞれのマンコンベヤ欄干装置4が第2横方向D2に並んでいる場合に、それぞれのマンコンベヤ欄干装置4の紫外線照射装置8の装置カバー部12,12は、互いの間に乗客が侵入することを抑制するために、接近又は接触して配置されている、という構成でもよい。特に限定されないが、装置カバー部12,12間の隙間は、例えば、最小で110mm以下とすることが好ましい。
【0074】
(E)また、例えば、紫外線照射装置8が欄干部7の第1横方向D1の一端部のみに配置されている場合には、例えば、手摺ベルト9が、装置カバー部12の装置出入口16aから出るように、紫外線照射装置8は、欄干部7に取り付けられている、という構成が好ましい。なお、例えば、手摺ベルト9が、装置カバー部12の装置出入口16aへ入るように、紫外線照射装置8は、欄干部7に取り付けられている、という構成でもよい。
【符号の説明】
【0075】
1…マンコンベヤ、1a…床プレート、1b…乗降部、2…構造体、2a…機械室、3…搬送部、3a…走行部、3b…ステップ、4…マンコンベヤ欄干装置、5…駆動部、5a…回転部、5b…駆動源、6…処理装置、7…欄干部、8…紫外線照射装置、9…手摺ベルト、9a…円弧部、9b…第1直線部、9c…第2直線部、10…欄干本体部、10a…ベルト案内部、10b…案内支持部、10c…欄干カバー部、10d…第1支持板、10e…第2支持板、10f…欄干出入口、11…光源、12…装置カバー部、13…カバー支持部、13a…ネジ機構、14…カバー体、14a…側面カバー、14b…周面カバー、14c…端面カバー、15…固定手段、16…可動体、16a…装置出入口、16b…筒部、16c…フランジ部、17…弾性部、18…検出部、D1…第1横方向、D2…第2横方向、D3…上下方向
【手続補正書】
【提出日】2023-05-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
欄干部と、
前記欄干部の第1横方向の端部に取り付けられる紫外線照射装置と、を備える、マンコンベヤ欄干装置であって、
前記欄干部は、
無端回転する環状の手摺ベルトと、
前記手摺ベルトを支持する欄干本体部と、を備え、
前記欄干本体部は、前記手摺ベルトを覆う欄干カバー部を備え、
前記欄干カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする欄干出入口を備え、
前記紫外線照射装置は、
前記手摺ベルトに紫外線を照射する光源と、
前記光源及び前記手摺ベルトを覆う装置カバー部と、を備え、
前記装置カバー部は、
前記光源及び前記手摺ベルトを覆うカバー体と、
前記カバー体を前記欄干本体部に固定させる固定手段と、を備え、
前記装置カバー部は、床プレートから上方へ離れるように、前記欄干本体部に取り付けられ、
前記紫外線照射装置は、前記装置カバー部を前記床プレートに支持させるために、前記装置カバー部から前記床プレートまで下方へ延びるカバー支持部を備え、
前記カバー支持部は、前記床プレートから離れるために、前記装置カバー部から延びる長さを変更可能に、又は、前記装置カバー部に対して着脱可能に、構成され、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする装置出入口を備え、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトのうち、前記欄干出入口から前記装置出入口まで連続して覆うように、配置される、マンコンベヤ欄干装置。
【請求項2】
欄干部と、
前記欄干部の第1横方向の端部に取り付けられる紫外線照射装置と、を備える、マンコンベヤ欄干装置であって、
前記欄干部は、
無端回転する環状の手摺ベルトと、
前記手摺ベルトを支持する欄干本体部と、を備え、
前記欄干本体部は、前記手摺ベルトを覆う欄干カバー部を備え、
前記欄干カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする欄干出入口を備え、
前記紫外線照射装置は、
前記手摺ベルトに紫外線を照射する光源と、
前記光源及び前記手摺ベルトを覆う装置カバー部と、を備え、
前記装置カバー部は、床プレートから上方へ離れるように、前記欄干本体部に取り付けられ、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする装置出入口を備え、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトのうち、前記欄干出入口から前記装置出入口まで連続して覆うように、配置され、
前記欄干本体部は、
前記手摺ベルトを案内するベルト案内部と、
前記ベルト案内部を支持する案内支持部と、を備え、
前記案内支持部は、
前記第1横方向の端部に配置される第1支持板と、
前記第1支持板に連接される第2支持板と、を備え、
前記第2支持板は、ガラスで形成され、前記第1支持板は、前記第2支持板と異なる材質で形成され、
前記装置カバーは、
前記光源及び前記手摺ベルトを覆うカバー体と、
前記カバー体を前記第1支持板に接続させる固定手段と、を備え、
前記カバー体は、前記第1支持板の全体を覆うように、配置される、マンコンベヤ欄干装置。
【請求項3】
前記手摺ベルトは、
前記第1横方向の端部に配置される円弧部と、
前記円弧部の上端から延びる直線部と、を備え、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトのうち、前記欄干出入口から少なくとも前記円弧部の上端まで連続して覆うように、配置される、請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項4】
前記装置カバー部は、
前記欄干本体部に対して固定されるカバー体と、
前記装置出入口を内部に有し、前記カバー体に対して可動な可動体と、を備える、請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項5】
前記紫外線照射装置は、前記可動体が前記カバー体に対して移動することを検出する検出部をさらに備える、請求項4に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置に用いられる、紫外線照射装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置を備える、マンコンベヤ。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
欄干部と、
前記欄干部の第1横方向の端部に取り付けられる紫外線照射装置と、を備える、マンコンベヤ欄干装置であって、
前記欄干部は、
無端回転する環状の手摺ベルトと、
前記手摺ベルトを支持する欄干本体部と、を備え、
前記欄干本体部は、前記手摺ベルトを覆う欄干カバー部を備え、
前記欄干カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする欄干出入口を備え、
前記紫外線照射装置は、
前記手摺ベルトに紫外線を照射する光源と、
前記光源及び前記手摺ベルトを覆う装置カバー部と、を備え、
前記装置カバー部は、
前記光源及び前記手摺ベルトを覆うカバー体と、
前記カバー体を前記欄干本体部に固定させる固定手段と、を備え、
前記装置カバー部は、床プレートから上方へ離れるように、前記欄干本体部に取り付けられ、
前記紫外線照射装置は、前記装置カバー部を前記床プレートに支持させるために、前記装置カバー部から前記床プレートまで下方へ延びるカバー支持部を備え、
前記カバー支持部は、前記床プレートから離れるために、前記装置カバー部から延びる長さを変更可能に、又は、前記装置カバー部に対して着脱可能に、構成され、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする装置出入口を備え、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトのうち、前記欄干出入口から前記装置出入口まで連続して覆うように、配置される、マンコンベヤ欄干装置。
【請求項2】
欄干部と、
前記欄干部の第1横方向の端部に取り付けられる紫外線照射装置と、を備える、マンコンベヤ欄干装置であって、
前記欄干部は、
無端回転する環状の手摺ベルトと、
前記手摺ベルトを支持する欄干本体部と、を備え、
前記欄干本体部は、前記手摺ベルトを覆う欄干カバー部を備え、
前記欄干カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする欄干出入口を備え、
前記紫外線照射装置は、
前記手摺ベルトに紫外線を照射する光源と、
前記光源及び前記手摺ベルトを覆う装置カバー部と、を備え、
前記装置カバー部は、床プレートから上方へ離れるように、前記欄干本体部に取り付けられ、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトが出入りする装置出入口を備え、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトのうち、前記欄干出入口から前記装置出入口まで連続して覆うように、配置され、
前記欄干本体部は、
前記手摺ベルトを案内するベルト案内部と、
前記ベルト案内部を支持する案内支持部と、を備え、
前記案内支持部は、
前記第1横方向の端部に配置される第1支持板と、
前記第1支持板に連接される第2支持板と、を備え、
前記第2支持板は、ガラスで形成され、前記第1支持板は、前記第2支持板と異なる材質で形成され、
前記装置カバー部は、
前記光源及び前記手摺ベルトを覆うカバー体と、
前記カバー体を前記第1支持板に接続させる固定手段と、を備え、
前記カバー体は、前記第1支持板の全体を覆うように、配置される、マンコンベヤ欄干装置。
【請求項3】
前記手摺ベルトは、
前記第1横方向の端部に配置される円弧部と、
前記円弧部の上端から延びる直線部と、を備え、
前記装置カバー部は、前記手摺ベルトのうち、前記欄干出入口から少なくとも前記円弧部の上端まで連続して覆うように、配置される、請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項4】
前記装置カバー部は、
前記欄干本体部に対して固定されるカバー体と、
前記装置出入口を内部に有し、前記カバー体に対して可動な可動体と、を備える、請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項5】
前記紫外線照射装置は、前記可動体が前記カバー体に対して移動することを検出する検出部をさらに備える、請求項4に記載のマンコンベヤ欄干装置。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置に用いられる、紫外線照射装置。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のマンコンベヤ欄干装置を備える、マンコンベヤ。