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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169506
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20231122BHJP
   B05C 11/08 20060101ALI20231122BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20231122BHJP
【FI】
H01L21/30 564C
H01L21/30 569C
B05C11/08
H01L21/304 643A
H01L21/304 648L
H01L21/304 647A
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080649
(22)【出願日】2022-05-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-05
(71)【出願人】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チョン,ソン ウク
(72)【発明者】
【氏名】ウム,キ サン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ジン ホ
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ビョン ド
(72)【発明者】
【氏名】アン,へ マン
【テーマコード(参考)】
4F042
5F146
5F157
【Fターム(参考)】
4F042AA07
4F042AB00
4F042BA05
4F042BA08
4F042BA10
4F042BA13
4F042BA25
4F042BA27
4F042DB04
4F042DB17
4F042DF05
4F042DF29
4F042EB05
4F042EB18
4F042EB24
4F042EB29
5F146JA05
5F146JA07
5F146JA08
5F146LA06
5F146LA07
5F157AB02
5F157AB16
5F157AB33
5F157AB45
5F157AB48
5F157AB51
5F157AB64
5F157AB90
5F157BB22
5F157BB45
5F157CF04
5F157CF16
5F157CF70
5F157CF74
5F157DB02
5F157DB37
5F157DB51
5F157DC90
(57)【要約】
【課題】本発明は、基板処理装置を提供する。
【解決手段】このために本発明の一例で、基板処理装置は、内部空間を有する処理容器と、内部空間内で基板を支持及び回転させる支持ユニットと、内部空間内の気流を排気する排気ダクトと、処理容器に結合されて内部空間内の気流をガイドするガイド部材を含むが、ガイド部材は、支持ユニットに支持される基板の回転方向に対して傾くように複数個が隣接配置されることができる。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
内部空間を有する処理容器と、
前記内部空間内で基板を支持及び回転させる支持ユニットと、
前記内部空間内の気流を排気する排気ダクトと、
前記処理容器に結合されて前記内部空間内の気流をガイドするガイド部材を含むが、
前記ガイド部材は、
前記支持ユニットに支持される前記基板の回転方向に対して傾くように複数個が隣接配置されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記ガイド部材は、
前記処理容器と結合される結合部と、
前記結合部から延長されて前記基板の回転方向に対して長さ方向に所定の角度を有するように提供される延長部を含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記結合部は、
前記延長部の一端を前記処理容器に結合させるように提供されることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記角度は45度で提供されることを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記ガイド部材は、
前記延長部の長さ方向の中心領域で前記延長部を前記処理容器に結合させるヒンジピンをさらに含み、
前記延長部は、
前記ヒンジピンより上部に位置されて前記処理容器に固定される固定部と、
前記ヒンジピンより下部に位置されて前記ヒンジピンを中心に回転可能になるように提供される回転部をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記回転部が前記基板の回転方向と前記基板の回転方向の接線である方向内で回転されるように前記回転部の回転角度を制限するストッパをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記内部空間に下降気流を供給するファンユニットと、
前記支持ユニットに支持された基板に処理液を供給するノーズルをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記ガイド部材は複数個が前記支持ユニットに支持された基板の円周方向に沿ってお互いに離隔されるように提供されることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項9】
基板を処理する装置において、
内部空間を有する処理容器と、
前記内部空間内で基板を支持及び回転させる支持ユニットと、
前記内部空間内の気流を排気する排気ダクトと、
前記処理容器に結合されて前記内部空間内の気流をガイドするガイド部材を含むが、
前記ガイド部材は、
前記支持ユニットに支持される前記基板の回転方向に対して傾くように複数個が隣接配置され、
前記処理容器は、
上部が開放された内部空間を有する外側コップと、
前記内部空間内に提供されて上部に開口が形成されたコップ形状を有して内部に処理空間が形成された内側コップを有することを特徴とする基板処理装置。
【請求項10】
前記ガイド部材は前記外側コップと前記内側コップとの間に提供されることを特徴とする請求項9に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記ガイド部材は、
前記内側コップと結合される結合部と、
前記結合部から延長されて前記基板の回転方向に対して長さ方向に所定の角度を有するように提供される延長部を含むことを特徴とする請求項9に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記延長部の下端は前記内側コップを向ける方向に下向き傾くように提供されることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記外側コップと隣接した前記延長部の外側面には、
前記基板の回転方向に対して傾いた気流を形成するための溝部が提供されることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記内側コップは前記内部空間内で排気管が結合された排気空間を規定し、
前記内部空間内の気流は前記排気空間に流入後前記処理容器から排気されるように提供されることを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記延長部は、
前記溝部は前記排気空間に提供された前記排気ダクトの上端より高い位置に提供されることを特徴とする請求項14に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記ガイド部材は、
前記延長部の長さ方向の中心領域で前記延長部を前記処理容器に結合させるヒンジピンをさらに含み、
前記延長部は、
前記ヒンジピンより上部に位置されて前記処理容器に固定される固定部と、
前記ヒンジピンより下部に位置されて前記ヒンジピンを中心に回転可能になるように提供される回転部をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記回転部が前記基板の回転方向と前記基板の回転方向の接線である方向内で回転されるように前記回転部の回転角度を制限するストッパをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記内部空間に下降気流を供給するファンユニットと、
前記支持ユニットに支持された基板で処理液を供給するノーズルをさらに含むことを特徴とする請求項9乃至請求項17のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項19】
前記ガイド部材は複数個が前記支持ユニットに支持された基板の円周方向に沿ってお互いに離隔されるように提供されることを特徴とする請求項9乃至請求項17のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記処理液は高粘度の感光液であることを特徴とする請求項18に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を処理する装置に関するものであり、より詳細には、回転する基板に液を供給して基板を処理する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するためには洗浄、蒸着、写真、蝕刻、そして、イオン注入などのような多様な工程が遂行される。このような工程らのうちで写真工程は基板の表面にはフォトレジストのような感光液を塗布して膜を形成する塗布工程、基板に形成された膜に回路パターンを転写する露光工程、露光処理された領域または、その反対領域で選択的に基板上に形成された膜を除去する現像工程を含む。
【0003】
図1は、基板にフォトレジストを塗布する基板処理装置1を概略的に見せてくれる図面である。図1を参照すれば、基板処理装置1は内部空間を有する処理容器10、内部空間で基板(W)を支持する支持ユニット20、そして、支持ユニット20に置かれた基板(W)上に処理液82を供給するノーズル30を有する。処理容器10は外側コップ12と内側コップ14を有する。また、処理容器10の上部には内部空間で下降気流を供給するファンフィルターユニット(図示せず)が配置され、内部空間のうちで下部領域には処理液を排出する排出管60及び処理空間内雰囲気を排気する排気管70が連結される。
【0004】
図1のような構造の基板処理装置1で回転する基板(W)に処理液82を供給しながら基板(W)を処理する時遠心力によって基板(W)の表面で気流84は図2のように基板(W)の中心で縁に向けて基板(W)の回転方向に沿って流れる。以後、上の気流84は図3のように外側コップ12に衝突後下の方向に流れて排気管70を通じて内部空間から外部に排出される。この時、気流84が水平方向から垂直方向に変更されることによって気流84が外側コップ12と衝突し、その支点で渦流が発生される。渦流が発生される支点で気流84が停滞され、これによって内部空間内部の排気が円滑になされない。このような問題点は基板(W)の回転速度が増加することによってより大きくなる。
【0005】
前述したように、上の衝突支点で渦流の発生及び気流の渋滞は基板(W)上に処理液82の膜を形成する時基板(W)の縁領域で気流の流れを邪魔し、これにより基板(W)の縁領域で薄膜の厚さが中央領域で薄膜の厚さよりさらに厚く形成される原因になる。また、上の衝突支点で渦流によってヒュームなどの汚染物質が基板(W)上に逆流して基板(W)に汚染させる原因になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国特許公開第10-2008-0071679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、基板処理効率を向上させることができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0008】
また、本発明は処理空間で回転する基板に処理液を供給して基板を処理する時、処理空間内で気流を円滑に排気することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0009】
また、本発明は回転する基板に処理液を供給して基板に液膜を形成する時基板の全体領域で液膜の厚さを均一に提供することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0010】
また、本発明は回転する基板に処理液を供給して基板を処理する時汚染物質が基板に再吸着されることを防止することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、基板を処理する装置を提供する。一例で、ガイド部材は、処理容器と結合される固定部と、固定部から延長されて基板の回転方向に対して長さ方向に所定の角度を有するように提供される延長部を含むことができる。
【0013】
一例で、ガイド部材は、処理容器と結合される結合部と、結合部から延長されて基板の回転方向に対して長さ方向に所定の角度を有するように提供される延長部を含むことができる。
【0014】
一例で、結合部は、延長部の一端を処理容器に結合させるように提供されることができる。
【0015】
一例で、角度は45度で提供されることができる。
【0016】
一例で、ガイド部材は、延長部の長さ方向の中心領域で延長部を処理容器に結合させるヒンジピンをさらに含み、延長部は、ヒンジピンより上部に位置されて処理容器に固定される固定部と、ヒンジピンより下部に位置されてヒンジピンを中心に回転可能になるように提供される回転部をさらに含むことができる。
【0017】
一例で、回転部が基板の回転方向と基板の回転方向の接線である方向内で回転されるように回転部の回転角度を制限するストッパをさらに含むことができる。
【0018】
一例で、内部空間に下降気流を供給するファンユニットと、支持ユニットに支持された基板に処理液を供給するノーズルをさらに含むことができる。
【0019】
一例で、ガイド部材は複数個が支持ユニットに支持された基板の円周方向に沿ってお互いに離隔されるように提供されることができる。
【0020】
また、基板処理装置は、一例で、内部空間を有する処理容器と、内部空間内で基板を支持及び回転させる支持ユニットと、内部空間内の気流を排気する排気ダクトと、処理容器に結合されて内部空間内の気流をガイドするガイド部材を含むが、ガイド部材は、支持ユニットに支持される基板の回転方向に対して傾くように複数個が隣接配置され、処理容器は、上部が開放された内部空間を有する外側コップと、内部空間内に提供されて上部に開口が形成されたコップ形状を有して内部に処理空間が形成された内側コップを有することができる。
【0021】
一例で、ガイド部材は外側コップと内側コップとの間に提供されることができる。
【0022】
一例で、ガイド部材は、内側コップと結合される結合部と、結合部から延長されて基板の回転方向に対して長さ方向に所定の角度を有するように提供される延長部を含むことができる。
【0023】
一例で、延長部の下端は内側コップを向ける方向に下向き傾くように提供されることができる。
【0024】
一例で、外側コップと隣接した延長部の外側面には、基板の回転方向に対して傾いた気流を形成するための溝部が提供されることができる。
【0025】
一例で、内側コップは内部空間内で排気管が結合された排気空間を規定し、内部空間内の気流は排気空間に流入後処理容器から排気されるように提供されることができる。
【0026】
一例で、延長部は、溝部は排気空間に提供された排気ダクトの上端より高い位置に提供されることができる。
【0027】
一例で、ガイド部材は、延長部の長さ方向の中心領域で延長部を処理容器に結合させるヒンジピンをさらに含み、延長部は、ヒンジピンより上部に位置されて処理容器に固定される固定部と、ヒンジピンより下部に位置されてヒンジピンを中心に回転可能になるように提供される回転部をさらに含むことができる。
【0028】
一例で、回転部が基板の回転方向と基板の回転方向の接線である方向内で回転されるように回転部の回転角度を制限するストッパをさらに含むことができる。
【0029】
一例で、内部空間に下降気流を供給するファンユニットと、支持ユニットに支持された基板に処理液を供給するノーズルをさらに含むことができる。
【0030】
一例で、ガイド部材は複数個が支持ユニットに支持された基板の円周方向に沿ってお互いに離隔されるように提供されることができる。
【0031】
一例で、処理液は高粘度の感光液であることができる。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、処理容器の内部空間内で回転する基板に処理液を供給して基板を処理時内部空間内の気流を円滑に排気することができる。
【0033】
また、本発明の一実施例によれば、回転する基板に処理液を供給して基板に液膜を形成する時基板の全体領域で液膜の厚さを均一に形成することができる。
【0034】
また、本発明の一実施例によれば、回転する基板に処理液を供給して基板を処理する時汚染物質が基板に再付着されることを防止することができる。
【0035】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】基板を回転させながら液処理する一般的な構造の基板処理装置を見せてくれる断面図である。
図2図1の基板処理装置で基板表面上で気流の方向を見せてくれる平面図である。
図3図1の基板処理装置で気流の流れを見せてくれる断面図である。
図4】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図である。
図5図4の塗布ブロックまたは現像ブロックを見せてくれる基板処理装置の断面図である。
図6図1の基板処理装置の平面図である。
図7図6の返送ロボットを概略的に見せてくれる平面図である。
図8図6の熱処理チャンバの一例を概略的に見せてくれる平面図である。
図9図6の熱処理チャンバの正面図である。
図10】本発明の第1実施例による回転される基板に液を供給して基板を処理する基板処理装置の構造を概略的に見せてくれる断面図である。
図11図10の基板処理装置の切断斜視図である。
図12図10のガイド部材が内側コップに結合された姿を示す斜視図である。
図13図10のガイド部材の斜視図である。
図14図10の装置を利用して基板を液処理する時処理容器の内部空間内で気流及び処理液の流れ経路を見せてくれる断面図及び部分的に切断された斜視図である。
図15図10のガイド部材の他の実施例を示す図である。
図16図10のガイド部材の他の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施例を添付された図面らを参照してより詳細に説明する。本発明の実施例はさまざまな形態で変形することができるし、本発明の範囲が下の実施例らで限定されることで解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張及び縮まったものである。
【0038】
本実施例の装置は、円形基板に対して写真工程を遂行することに使用されることができる。特に、本実施例の装置は露光装置に連結されて基板に対して塗布工程及び現像工程を遂行することに使用されることができる。しかし、本発明の技術的思想はこれに限定されないで、基板を回転させながら基板に処理液を供給する多様な種類の工程に使用されることができる。以下では基板にウェハーが使用された場合を例に挙げて説明する。
【0039】
図4は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図であり、図5図4の塗布ブロックまたは現像ブロックを見せてくれる基板処理装置の断面図であり、図6図4の基板処理装置の平面図である。
【0040】
図4乃至図6を参照すれば、本発明の一実施例による基板処理装置10はインデックスモジュール(index module)100、処理モジュール(treating module)300、そして、インターフェースモジュール(interface module)500を含む。一実施例によれば、インデックスモジュール100、処理モジュール300、そして、インターフェースモジュール500は順次に一列で配置される。以下でインデックスモジュール100、処理モジュール300、そして、インターフェースモジュール500が配列された方向を第1方向12といって、上部から眺める時第1方向12と垂直な方向を第2方向14といって、第1方向12及び第2方向14にすべて垂直な方向を第3方向16で定義する。
【0041】
インデックスモジュール100は基板(W)が収納された容器(F)から基板(W)を処理モジュール300に返送し、処理が完了された基板(W)を容器(F)に収納する。インデックスモジュール100の長さ方向は第2方向14に提供される。インデックスモジュール100はロードポート110とインデックスフレーム130を有する。インデックスフレーム130を基準でロードポート110は処理モジュール300の反対側に位置される。基板(W)らが収納された容器(F)はロードポート110に置かれる。ロードポート110は複数個が提供されることができるし、複数のロードポート110は第2方向14に沿って配置されることができる。
【0042】
容器(F)としては、前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod、FOUP)のような密閉用容器(F)が使用されることがある。容器(F)はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、または自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート110に置かれることができる。
【0043】
インデックスフレーム130の内部にはインデックスロボット132が提供される。インデックスフレーム130内には長さ方向が第2方向14に提供されたガイドレール136が提供され、インデックスロボット132はガイドレール136上で移動可能に提供されることができる。インデックスロボット132は基板(W)が置かれるハンドを含み、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16を軸にした回転、そして、第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0044】
処理モジュール300は基板(W)に対して塗布工程及び現像工程を遂行することができる。処理モジュール300は容器(F)に収納された基板(W)の伝達を受けて基板処理工程を遂行することができる。処理モジュール300は塗布ブロック300a及び現像ブロック300bを有する。塗布ブロック300aは基板(W)に対して塗布工程を遂行し、現像ブロック300bは基板(W)に対して現像工程を遂行する。塗布ブロック300aは複数個が提供され、これらはお互いに積層されるように提供される。現像ブロック300bは複数個が提供され、現像ブロック300bらはお互いに積層されるように提供される。図4の実施例によれば、塗布ブロック300aは2個が提供され、現像ブロック300bは2個が提供される。塗布ブロック300aらは現像ブロック300bらの下に配置されることができる。一例によれば、2個の塗布ブロック300aらはお互いに等しい工程を遂行し、お互いに等しい構造で提供されることができる。また、2個の現像ブロック300bらはお互いに等しい工程を遂行し、お互いに等しい構造で提供されることができる。
【0045】
図6を参照すれば、塗布ブロック300aは熱処理チャンバ320、返送チャンバ350、液処理チャンバ360、そして、バッファーチャンバ312、316を有する。熱処理チャンバ320は基板(W)に対して熱処理工程を遂行する。熱処理工程は冷却工程及び加熱工程を含むことができる。液処理チャンバ360は基板(W)上に液を供給して液膜を形成する。液膜はフォトレジスト膜または反射防止膜であることがある。返送チャンバ350は塗布ブロック300a内で熱処理チャンバ320と液処理チャンバ360との間に基板(W)を返送する。
【0046】
返送チャンバ350はその長さ方向が第1方向12と平行に提供される。返送チャンバ350には返送ロボット352が提供される。返送ロボット352は熱処理チャンバ320、液処理チャンバ360、そして、バッファーチャンバ312、316の間に基板を返送する。一例によれば、返送ロボット352は基板(W)が置かれるハンドを有して、ハンドは前進及び後進移動、第3方向16を軸にした回転、そして、第3方向16に沿って移動可能に提供されることができる。返送チャンバ350内にはその長さ方向が第1方向12と平行に提供されるガイドレール356が提供され、返送ロボット352はガイドレール356上で移動可能に提供されることができる。
【0047】
図7は、返送ロボットのハンドの一例を見せてくれる図面である。図7を参照すれば、ハンド352はベース352a及び支持突起352bを有する。ベース352aは円周の一部が折曲された環形のリング形状を有することができる。ベース352aは基板(W)の直径より大きい内径を有する。支持突起352bはベース352aからその内側に延長される。支持突起352bは複数個が提供され、基板(W)の縁領域を支持する。一例によって、支持突起352bは等間隔で4個が提供されることができる。一例で、ハンド352は中心軸352cを通じて返送ロボット352に結合されて移動されることができる。
【0048】
熱処理チャンバ320は複数個で提供される。熱処理チャンバ320らは第1方向12に沿って羅列されるように配置される。熱処理チャンバ320らは返送チャンバ350の一側に位置される。
【0049】
図8は、図6の熱処理チャンバの一例を概略的に見せてくれる平面図であり、図9図8の熱処理チャンバの正面図である。
【0050】
図8図9を参照すれば、熱処理チャンバ320はハウジング321、冷却ユニット322、加熱ユニット323、そして、返送プレート324を有する。
【0051】
ハウジング321は概して直方体の形状で提供される。ハウジング321の側壁には基板(W)が出入りされる搬入口(図示せず)が形成される。搬入口は開放された状態で維持されることができる。選択的に搬入口を開閉するようにドア(図示せず)が提供されることができる。冷却ユニット322、加熱ユニット323、そして、返送プレート324はハウジング321内に提供される。冷却ユニット322及び加熱ユニット323は第2方向14に沿って並んで提供される。一例によれば、冷却ユニット322は加熱ユニット323に比べて返送チャンバ350にさらに近く位置されることができる。
【0052】
冷却ユニット322は冷却板322aを有する。冷却板322aは上部から眺める時に概して円形の形状を有することができる。冷却板322aには冷却部材322bが提供される。一例によれば、冷却部材322bは冷却板322aの内部に形成され、冷却流体が流れる流路で提供されることができる。
【0053】
加熱ユニット323は加熱板323a、カバー323c、そして、ヒーター323bを有する。加熱板323aは上部から眺める時概して円形の形状を有する。加熱板323aは基板(W)より大きい直径を有する。加熱板323aにはヒーター323bが設置される。ヒーター323bは電流が印加される発熱低抗体で提供されることができる。加熱板323aには第3方向16に沿って上下方向に駆動可能なリフトピン323eらが提供される。リフトピン323eは加熱ユニット323外部の返送手段から基板(W)の引受を受けて加熱板323a上に下ろすか、または加熱板323aから基板(W)を持ち上げて加熱ユニット323外部の返送手段に引き継ぐ。一例によれば、リフトピン323eは3個が提供されることができる。カバー323cは内部に下部が開放された空間を有する。カバー323cは加熱板323aの上部に位置されて駆動機323dによって上下方向に移動される。カバー323cが移動されてカバー323cと加熱板323aが形成する空間は基板(W)を加熱する加熱空間に提供される。
【0054】
返送プレート324は概して円盤形状を提供され、基板(W)と対応される直径を有する。返送プレート324の縁にはノッチ324bが形成される。ノッチ324bは上述した返送ロボット352のハンドに形成された突起352bと対応される形状を有することができる。また、ノッチ324bはハンドに形成された突起352bと対応される数で提供され、突起352bと対応される位置に形成される。ハンドと返送プレート324が上下方向に整列された位置でハンドと返送プレート324の上下位置が変更すれば、ハンド354と返送プレート324との間に基板(W)の伝達がなされる。返送プレート324はガイドレール324d上に装着され、駆動機324cによってガイドレール324dに沿って移動されることができる。返送プレート324にはスリット形状のガイド溝324aが複数個提供される。ガイド溝324aは返送プレート324の末端で返送プレート324の内部まで延長される。ガイド溝324aはその長さ方向が第2方向14に沿って提供され、ガイド溝324aらは第1方向12に沿ってお互いに離隔されるように位置される。ガイド溝324aは返送プレート324と加熱ユニット323との間に基板(W)の引受引継がなされる時返送プレート324とリフトピン323eがお互いに干渉されることを防止する。
【0055】
基板(W)の冷却は基板(W)が置かれた返送プレート324が冷却板322aに接触された状態でなされる。冷却板322aと基板(W)との間に熱伝達がよくなされるように返送プレート324は熱伝導性が高い材質で提供される。一例によれば、返送プレート324は金属材質で提供されることができる。
【0056】
熱処理チャンバ320らのうちで一部の熱処理チャンバ320に提供された加熱ユニット323は基板(W)加熱中にガスを供給してフォトレジストの基板(W)付着率を向上させることができる。一例によれば、ガスはヘキサメチルジシラン)(HMDS、hexamethyldisilane)ガスであることがある。
【0057】
液処理チャンバ360は複数個で提供される。液処理チャンバ360らのうちで一部はお互いに積層されるように提供されることができる。液処理チャンバ360らは返送チャンバ350の一側に配置される。液処理チャンバ360らは第1方向12に沿って並んで配列される。液処理チャンバ360らのうちである一部はインデックスモジュール100と隣接した位置に提供される。以下、これら液処理チャンバ360を前端液処理チャンバ362(front liquid treating chamber)と称する。液処理チャンバ360らのうちで他の一部はインターフェースモジュール500と隣接した位置に提供される。以下、これら液処理チャンバ360を後端液処理チャンバ364(rear heat treating chamber)と称する。
【0058】
前端液処理チャンバ362は基板(W)上に第1液を塗布し、後端液処理チャンバ364は基板(W)上に第2液を塗布する。第1液と第2液はお互いに相異な種類の液であることがある。一実施例によれば、第1液は反射防止膜であり、第2液はフォトレジストである。フォトレジストは反射防止膜が塗布された基板(W)上に塗布されることができる。選択的に第1液はフォトレジストであり、第2液は反射防止膜であることがある。この場合、反射防止膜はフォトレジストが塗布された基板(W)上に塗布されることができる。選択的に第1液と第2液は等しい種類の液であり、これらはすべてフォトレジストであることがある。
【0059】
以下では、本発明の工程チャンバらのうちで回転する基板上に処理液を供給して基板を処理する基板処理装置の構造に対して詳しく説明する。以下では基板処理装置がフォトレジストを塗布する装置の場合を例に挙げて説明する。しかし、基板処理装置は回転する基板(W)に保護膜または反射防止膜のような膜を形成する装置であることがある。また、選択的に基板処理装置は基板(W)に現像液のような処理液82を供給する装置であることができる。
【0060】
図10は、回転する基板に処理液を供給して基板を液処理する基板処理装置の一実施例を見せてくれる断面図である。図10を参照すれば、基板処理装置はハウジング1100、処理容器1200、基板支持ユニット1400、液供給ユニット1600、排気ユニット、そして、ガイド部材1700を含む。
【0061】
ハウジング1100は内部空間1120を有する直四角の桶形状で提供される。ハウジング1100の一側には開口1102が形成される。開口1102は基板(W)が搬出口される通路で機能する。開口1100にはドア(図示せず)が設置され、ドアは開口を開閉する。ハウジング1100の内部空間1120には処理容器1200が提供される。処理容器1200は内部空間1280を有する。内部空間1280は上部が開放されるように提供される。
【0062】
支持ユニット1400は処理容器1200の内部空間1280内で基板(W)を支持する。支持ユニット1400は支持板1420、回転軸1440、そして、駆動機1460を有する。支持板1420はその上部面が円形で提供される。支持板1420は基板(W)より小さな直径を有する。支持板1420は真空圧によって基板(W)を支持するように提供される。選択的に支持板1420は基板(W)を支持する機械的クランピング構造を有することができる。支持板1420の底面中央には回転軸1440が結合され、回転軸1440には回転軸1440に回転力を提供する駆動機1460が提供される。駆動機1460はモータであることができる。
【0063】
液供給ユニット1600は基板(W)上に処理液を供給する。一例で、処理液はフォトレジストのような感光液であることがある。一例で、処理液は粘度が高いフォトレジストであることがある。液供給ユニット1600はノーズル1620、ノーズル移動部材1640及び、そして、液供給源(図示せず)を有する。ノーズル1620は一つまたは複数個で提供され、基板(W)に処理液を吐出する。ノーズル1620はノーズル移動部材1640に支持される。ノーズル移動部材1640は工程位置及び待機位置の間にノーズル1620を移動させる。工程位置でノーズル1620は支持板1420に置かれた基板(W)に処理液を供給し、処理液の供給を完了したノーズル1620は待機位置で待機する。待機位置でノーズル1620は溝ポート(図示せず)で待機し、溝ポートはハウジング1100内で処理容器1200の外側に位置する。
【0064】
ハウジング1100の上壁には内部空間に下降気流84を供給するファンフィルターユニット1260が配置される。ファンフィルターユニット1260は外部の空気を内部空間に取り入れるファンと外部の空気を濾過するフィルターを有する。ハウジング1100で処理容器1200の外側には処理容器1200とハウジング1100との間の空間に供給される気流を排気する排気管1140が連結される。
【0065】
処理容器1200は外側コップ1220と内側コップ1240を有する。
【0066】
一例で、外側コップ1220は支持ユニット1400及びこれに支持された基板(W)を囲むように提供される。外側コップ1220は底壁1222、側壁1224、そして、上壁1226を有する。外側コップ1220の内部は上述した内部空間1280に提供される。内部空間1280は上部の処理空間1220の一部と下部の排気空間1248を含む。
【0067】
底壁1222は円形で提供され、中央に開口を有する。側壁1224は底壁1222の外側端から上部に延長される。側壁1224はリング形状で提供され、底壁1222に垂直するように提供される。一例によれば側壁1224は支持板1420の上面と同一高さまで延長されるか、または、支持板1420の上面より少し低い高さまで延長される。上壁1226はリング形状を有して、中央に開口を有する。上壁1226は側壁1224の上端から外側コップ1220の中心軸を向けて上向き傾くように提供される。
【0068】
内側コップ1240は外側コップ1220の内側に位置される。一例で、内側コップ1240は内壁1242、外壁1244、そして、上壁1246を有する。内壁1242は上下方向に貫通された貫通孔を有する。内壁1242は駆動機1460を囲むように配置される。内壁1242は駆動機1460が処理空間内の気流84に露出することを最小化する。支持ユニット1400の回転軸1440または/及び駆動機1460は貫通孔を通じて上下方向に延長される。内壁1242の下端は外側コップ1220の底壁1222に位置されることができる。外壁1244は内壁1242と離隔されるように、そして、内壁1242を囲むように配置される。外壁1244は外側コップ1220の側壁1224と離隔されるように位置される。内壁1242は外側コップ1220の底壁1222から上部に離隔されるように配置される。上壁1246は外壁1244の上端と内壁1242の上端を連結する。上壁1246はリング形状を有して、支持板1420を囲むように配置される。一例によれば、上壁1246は上にふくらんでいる形状を有する。上壁1246は外壁1244の上端から回転軸1440を向けて上向き傾いた外側上壁1246aと、これから内壁1242の上端まで下向き傾いた内側上壁1246bを有する。支持板1420は内側上壁1246bによって取り囲まれた空間に位置されることができる。一例によれば、上壁1226のうちで最頂点は支持板1420より外側に位置され、支持ユニット1400に支持された基板(W)の末端より内側に位置されることができる。
【0069】
処理空間のうちで支持板1420の下の空間は、排気空間1248に提供されることができる。一例によれば、排気空間1248は内側コップ1240によって規定(define)されることができる。内側コップ1240の外壁1244、上壁1246、そして、内壁1242で取り囲まれられた空間及び/またはその下の空間が排気空間1248に提供されることができる。
【0070】
外側コップ1220の底壁1222には処理液を排出する排出管1250が連結される。排出管1250は外側コップ1220の側壁1224と内側コップ1240の外壁1244との間に流入された処理液を処理容器1200の外部に排出する。外側コップ1220の側壁1224と内側コップ1240の外壁1244との間の空間に流れる気流は外側コップ1220の側壁1224と底壁1222によって取り囲まれた空間に流入され、以後に排気空間1248に流入される。この過程で気流内に含有された処理液は排出空間1252から排出管1250を通じて処理容器1200の外部に排出され、気流は処理容器1200の排気空間1248に流入される。一例で、排出管1250は一つまたは複数個が提供されることができる。排出管1250が複数個提供される場合、排出管1250は内側コップ1240の円周方向に沿って複数個提供されることができる。
【0071】
図示されなかったが、支持板1420と外側コップ1220との相対高さを調節する昇降駆動機が提供されることができる。一例によれば昇降駆動機は外側コップ1220を上下方向に昇下降させることができる。例えば、支持板1420に基板(W)をローディングするか、または支持板1420から基板(W)をアンローディングする時基板(W)を返送する返送部材が外側コップ1220と干渉することを防止するように支持板1420は外側コップ1220の上端より高い高さに位置する。また、工程を進行時には基板(W)が処理空間内に位置するように支持板1420が外側コップ1220の上端部より低い高さに位置する。
【0072】
排気ユニットは排気管1800を有する。排気管1800は処理容器1200の排気空間1248に流入された気流を処理容器1200の外部に排気する。一例によれば、排気管1800は内側コップ1240の外壁1244と連結される。排気管1800は内側コップ1240の外壁1244と内壁1242との間の空間まで延長されることができる。選択的に、排気管1800はその入口が外壁1244上に提供されるように内側コップ1240の外壁1244に結合されることができる。一例によれば、排気管1800は基板(W)の回転方向に対して接線方向に処理容器1200に結合されることができる。選択的に排気管1800は基板(W)の回転方向に対して接線方向とは他の方向に処理容器1200に結合されることができる。選択的に排気管1800は外側コップ1220の底壁1222に結合されることができる。排気管1800には排気空間1248内の気流を強制吸入するように圧力調節部材(図示せず)が設置される。圧力調節部材はポンプであることがある。
【0073】
ガイド部材1700は、内部空間1252、そして、排気空間1248に気流を形成する。
【0074】
一例で、ガイド部材1700は基板(W)の上面と同一またはこれと隣接した高さで気流の流れを案内する。基板(W)が回転されれば、基板(W)の上部領域に提供された下降気流は遠心力によって基板(W)の中心領域で基板(W)の縁領域を向ける方向に流れる。基板(W)の表面及びこれと隣接した領域で気流は基板(W)の回転方向と等しい方向に曲がりながら基板(W)の外側を向けて流れる。これら気流が基板(W)の上面から脱する時気流方向は概して基板(W)の回転方向に対して接線方向である。しかし、このように基板(W)の回転方向に対して接線方向に形成された気流は、基板(W)の回転速度が高速で提供される時に基板(W)と隣接した領域で停滞される現象を見せる。これを防止するために、本発明のガイド部材1700は、内部空間1252に形成される気流が基板(W)の回転方向に対して傾いた方向を有するようにする。
【0075】
ガイド部材1700は基板(W)の上面から脱した気流を基板(W)の回転方向に対して斜線方向に流入するように提供される。一実施例によれば、ガイド部材1700は外側コップ1220と内側コップ1240との間の空間に提供される。
【0076】
以下、図11乃至図13を参照して本発明のガイド部材1700に対して詳しく説明する。図11は、図10の基板(W)処理装置の切断斜視図であり、図12図10のガイド部材1700が内側コップ1240に結合された姿を示す斜視図であり、図13図10のガイド部材1700の斜視図である。
【0077】
図11乃至図12を参照すれば、ガイド部材1700は複数個が支持ユニットに支持された基板(W)の円周方向に沿ってお互いに離隔されるように提供されることができる。一例で、ガイド部材1700は内部空間1252に形成される気流が均一になるように支持ユニットに支持された基板(W)の中心を基準で複数個が等しい間隔を有して配置されることができる。例えば、ガイド部材1700は、8個が提供されることができる。選択的にガイド部材1700はこれより多いか、または少ない個数で提供されることができる。
【0078】
図13を参照すれば、ガイド部材1700は、結合部1710、そして、延長部1720を有する。結合部1710は、内側コップ1240と結合される。結合部1710の内側面1712は上壁に結合される。選択的に、結合部1710は外側コップ1240と結合されるように提供されることができる。一例で、結合部1710は掛けがね形状を有して内部空間1252に形成される気流によってガイド部材1700が内側コップ1240から脱落されることを防止する。
【0079】
延長部1720は結合部1710から延長される。一例で、延長部1720は外壁1244と等しい長さを有するように提供されることができる。結合部1710は基板(W)の回転方向に対して長さ方向に所定の角度(α)を有するように提供される。一例で、角度は45度で提供されることができる。選択的に、結合部1710と基板(W)の回転方向の成す角度は、30度乃至60度で提供されることができる。延長部1720が基板(W)の回転方向と斜線方向に提供されるが、内部空間1252に形成される気流は延長部1720に沿って斜線方向を有するようになる。
【0080】
一例で、延長部1720の下端1734は内側コップ1240を向ける方向に下向き傾くようになる。一例で、結合部1710は内側コップ1240に結合され、延長部1720の下端1734は外側コップ1240と接触するように提供されることができる。内部空間1252に形成される気流は延長部1720の下端1734に沿って内側コップ1240を向ける方向に下向き傾いた方向を有するようになる。
【0081】
一例で、延長部1720は結合部1710の外側面である第1面1714から延長された外側面1722、1726と、結合部1710の内側面である第2面1712から延長された内側面1736を有する。すなわち、外側面1722、1726は外側コップ1240と向い合う面であり、内側面1736は内側コップ1240と向い合う面である。一例で、内側面1736は内側コップ1240と接するように提供されることができる。例えば、内側面1736は内側コップ1240に付着することができる。これと異なり、内側面1736は内側コップ1240と離隔されるように提供されることができる。
【0082】
一例で、外側コップ1240と隣接した延長部1720の外側面1722、1726には、基板(W)の回転方向に対して傾いた気流を形成するための溝部1724が提供される。一例で、延長部1720の外側面は上部面と下部面を有して、溝部1724は上部面と下部面との間に提供される。一例で、延長部1720は溝部1724によって段差になった形状で提供されることができる。ガイド部材1700と隣接した気流は、基板(W)の回転によって溝部1724を通過する。溝部1724はこのような気流の流速を早くして延長部1720によって気流が遮られることを防止する。
【0083】
一例で、延長部1720は、溝部1724は排気空間1248に提供された排気ダクト1225の上端より高い位置に提供される。これに、溝部1724を通過する気流がファンフィルターユニットによって形成された下降気流によって排気ダクト1225に吸い込まれることができるようにする。
【0084】
以下、図14を参照して図10の装置を利用して基板(W)を液処理する時内部空間1252に形成される気流に対して説明する。図14は、図10の装置を利用して基板(W)を液処理する時処理容器1200、1200の内部空間1252内で気流及び処理液の流れ経路を見せてくれる断面図である。
【0085】
図14を参照すれば、塗布工程進行時基板(W)は支持板1420に支持され、支持板1420によって回転される。ファンフィルターユニット1260によって外部空気が基板(W)を向けて下降気流を形成する。また、ノーズル1620からフォトレジストのような処理液82が基板(W)に供給される。基板(W)の回転によって基板(W)の上面及びこれと隣接した領域で気流84は基板(W)の外側を向ける方向に基板(W)の回転方向に曲がりながら流れる。気流84が基板(W)の外側に流れれば、ファンフィルターユニット1260が形成した下降気流によって気流84は下方を向ける。
【0086】
この時、ガイド部材1700は基板(W)の回転方向に対して斜線方向に気流84を形成するように提供されるので、基板(W)の外側に流れる気流84は下向き傾いた方向に形成される。ガイド部材1700によって形成された気流84は漸進的に内部空間1252内部から下の方向に流れる。以後、排気空間1248に形成された陰圧によって気流84は排気ダクト1225に吸い込まれるようになる。
【0087】
前述した例で、ガイド部材1700は、結合部1710及び内側面1736が内側コップ1240に結合及び固定されることで説明した。しかし、これと異なり、ガイド部材1700は回転可能になるように提供されることができる。例えば、図15を参照すれば、ガイド部材1700は、延長部1720の長さ方向の中心領域で延長部1720を処理容器1200に結合させるヒンジピン1740、そして、ストッパ1760をさらに含む。一例で、延長部1720はヒンジピン1740を中心にヒンジピン1740より上に位置する固定部1722aと、ヒンジピン1740より下に位置する回転部1732aを有する。一例で、固定部1722aは、処理容器1200に固定され、回転部1732aはヒンジピン1740を中心に回転可能になるように提供される。ストッパ1760は回転部1732aの回転角度を制限する。一例で、回転部1732aが基板(W)の回転方向と基板(W)の回転方向の接線である方向内で回転されるように回転部1732aの回転角度を制限する。
【0088】
基板(W)の回転速度が増加するほど内部空間1252に形成される気流はさらに強まる。これに、基板(W)の回転速度が増加するほど回転部1732aの回転角度は大きくなる。例えば、内部空間1252に形成される気流が充分に大きくなれば、図16に示されたように回転部1732aは基板(W)の回転方向と並んでいる方向になるように回転される。
【0089】
前述した例では、延長部1720の内側面が内側コップ1240に接することで説明した。しかし、これと異なり、延長部1720の内側面は内側コップ1240と所定の角度(β)を有して離隔されるように提供されることができる。これに、延長部1720と内側コップ1240との間で気流が早い速度で流れることができる。一例で、延長部1720の内側面は下に行くほど内側コップ1240と離隔された距離が遠くなるように提供されることができる。
【0090】
前述した例では、ガイド部材1700が内側コップ1240に結合されることで説明した。しかし、これと異なり、ガイド部材1700は外側コップ1240または内側コップ1240と独立された構造物で提供されることができる。例えば、ガイド部材1700は内部空間1252内に位置するが、外側コップ1240または内側コップ1240外部に提供されて支持部材によって支持されることができる。
【0091】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な異なる組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。前述した実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0092】
1240 内側コップ
1244 外壁
1252 内部空間
1700 ガイド部材
1710 結合部
1712 内側面
1720 延長部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-07-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
内部空間を有する処理容器と、
前記内部空間内で基板を支持及び回転させる支持ユニットと、
前記内部空間内の気流を排気する排気ダクトと、
前記処理容器に結合されて前記内部空間内の気流をガイドするガイド部材を含むが、
前記ガイド部材は、
前記支持ユニットに支持される前記基板の回転方向に対して傾くように複数個が隣接配置され
前記ガイド部材は、
前記処理容器と結合される結合部と、
前記結合部から延長されて前記基板の回転方向に対して長さ方向に所定の角度を有するように提供される延長部と、
前記延長部の長さ方向の中心領域で前記延長部を前記処理容器に結合させるヒンジピンと、をさらに含み、
前記延長部は、
前記ヒンジピンより上部に位置されて前記処理容器に固定される固定部と、
前記ヒンジピンより下部に位置されて前記ヒンジピンを中心に回転可能になるように提供される回転部をさらに含む、ことを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記結合部は、
前記延長部の一端を前記処理容器に結合させるように提供されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記角度は45度で提供されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記回転部が前記基板の回転方向と前記基板の回転方向の接線である方向内で回転されるように前記回転部の回転角度を制限するストッパをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記内部空間に下降気流を供給するファンユニットと、
前記支持ユニットに支持された基板に処理液を供給するノーズルをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至請求項のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記ガイド部材は複数個が前記支持ユニットに支持された基板の円周方向に沿ってお互いに離隔されるように提供されることを特徴とする請求項1乃至請求項のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項7】
基板を処理する装置において、
内部空間を有する処理容器と、
前記内部空間内で基板を支持及び回転させる支持ユニットと、
前記内部空間内の気流を排気する排気ダクトと、
前記処理容器に結合されて前記内部空間内の気流をガイドするガイド部材を含むが、
前記ガイド部材は、
前記支持ユニットに支持される前記基板の回転方向に対して傾くように複数個が隣接配置され、
前記処理容器は、
上部が開放された内部空間を有する外側コップと、
前記内部空間内に提供されて上部に開口が形成されたコップ形状を有して内部に処理空間が形成された内側コップを有し、
前記ガイド部材は、
前記内側コップと結合される結合部と、
前記結合部から延長されて前記基板の回転方向に対して長さ方向に所定の角度を有するように提供される延長部と、
前記延長部の長さ方向の中心領域で前記延長部を前記処理容器に結合させるヒンジピンと、をさらに含み、
前記延長部は、
前記ヒンジピンより上部に位置されて前記処理容器に固定される固定部と、
前記ヒンジピンより下部に位置されて前記ヒンジピンを中心に回転可能になるように提供される回転部をさらに含むことを特徴とする基板処理装置。
【請求項8】
前記ガイド部材は前記外側コップと前記内側コップとの間に提供されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記延長部の下端は前記内側コップを向ける方向に下向き傾くように提供されることを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記回転部が前記基板の回転方向と前記基板の回転方向の接線である方向内で回転されるように前記回転部の回転角度を制限するストッパをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記内部空間に下降気流を供給するファンユニットと、
前記支持ユニットに支持された基板で処理液を供給するノーズルをさらに含むことを特徴とする請求項乃至請求項10のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記ガイド部材は複数個が前記支持ユニットに支持された基板の円周方向に沿ってお互いに離隔されるように提供されることを特徴とする請求項乃至請求項10のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記処理液は高粘度の感光液であることを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項14】
基板を処理する装置において、
内部空間を有する処理容器と、
前記内部空間内で基板を支持及び回転させる支持ユニットと、
前記内部空間内の気流を排気する排気ダクトと、
前記処理容器に結合されて前記内部空間内の気流をガイドするガイド部材を含むが、
前記ガイド部材は、
前記支持ユニットに支持される前記基板の回転方向に対して傾くように複数個が隣接配置され、
前記処理容器は、
上部が開放された内部空間を有する外側コップと、
前記内部空間内に提供されて上部に開口が形成されたコップ形状を有して内部に処理空間が形成された内側コップを有し、
前記ガイド部材は、
前記内側コップと結合される結合部と、
前記結合部から延長されて前記基板の回転方向に対して長さ方向に所定の角度を有するように提供される延長部を含み、
前記外側コップと隣接した前記延長部の外側面には、
前記基板の回転方向に対して傾いた気流を形成するための溝部が提供されることを特徴とする基板処理装置。
【請求項15】
前記内側コップは前記内部空間内で排気管が結合された排気空間を規定し、
前記内部空間内の気流は前記排気空間に流入後前記処理容器から排気されるように提供されることを特徴とする請求項14に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記延長部は、
前記溝部は前記排気空間に提供された前記排気ダクトの上端より高い位置に提供されることを特徴とする請求項15に記載の基板処理装置。