(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169622
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231122BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022080852
(22)【出願日】2022-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬張 太士
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 潤一
(72)【発明者】
【氏名】萱畑 洋平
(72)【発明者】
【氏名】坪内 孝太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザの行動の逸脱を適切に決定する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、決定部とを有する。取得部は、複数のユーザが所定の基準に基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報と、複数のグループのうち一のグループに属する一のユーザの行動を示す行動情報とを取得する。決定部は、グループ情報と一のユーザの行動情報とに基づいて、一のユーザの行動が、一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザが所定の基準に基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報と、前記複数のグループのうち一のグループに属する一のユーザの行動を示す行動情報とを取得する取得部と、
前記グループ情報と前記一のユーザの行動情報とに基づいて、前記一のユーザの行動が、前記一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定する決定部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部は、
前記一のユーザの行動情報が示す前記一のユーザの行動が、前記一のグループに対応する一般行動に該当しない場合、前記一のユーザの行動が前記逸脱行動であると決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、
前記一のユーザの行動が前記逸脱行動であると決定した場合、前記一のユーザが属するグループを、前記一のグループから他のグループに変更すると決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、
前記複数のグループの各々に対応する一般行動と前記一のユーザの前記逸脱行動との比較に基づいて、前記一のユーザが属するグループの変更先となる前記他のグループを決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記決定部は、
前記一のユーザが属するグループを、前記複数のグループのうち、前記一のユーザの前記逸脱行動が対応する前記他のグループに変更すると決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記決定部は、
前記一のユーザの行動情報が示す前記一のユーザの行動が、前記一のグループに対応する一般行動に該当する場合、前記一のユーザの行動が前記逸脱行動ではないと決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記決定部は、
前記一のユーザの行動が前記逸脱行動ではないと決定した場合、前記一のユーザが属するグループを前記一のグループから変更しないと決定する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、
前記複数のユーザがライフスタイルに基づいて分類された前記複数のグループを示すグループ情報を取得し、
前記決定部は、
前記一のユーザの行動が、前記一のグループのライフスタイルに対応する前記一般行動から逸脱する前記逸脱行動であるか否かを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記決定部は、
前記一のユーザの行動が、前記一のグループに対応する一般行動に該当しない場合、前記一のユーザのライフスタイルが前記一のグループのライフスタイルに該当しないと決定する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、
前記一のユーザの位置情報を含む前記行動情報を取得し、
前記決定部は、
前記一のユーザの位置情報に基づく前記一のユーザの行動が、前記一のグループに対応する一般行動から逸脱する前記逸脱行動であるか否かを決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記一のユーザの行動が、前記一のグループに対応する一般行動から逸脱する前記逸脱行動であるか否かに応じて、前記一のユーザに情報を提供する提供部、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記提供部は、
前記一のユーザが利用する端末装置に情報を送信する
ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
複数のユーザが所定の基準に基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報と、前記複数のグループのうち一のグループに属する一のユーザの行動を示す行動情報とを取得する取得工程と、
前記グループ情報と前記一のユーザの行動情報とに基づいて、前記一のユーザの行動が、前記一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定する決定工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
複数のユーザが所定の基準に基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報と、前記複数のグループのうち一のグループに属する一のユーザの行動を示す行動情報とを取得する取得手順と、
前記グループ情報と前記一のユーザの行動情報とに基づいて、前記一のユーザの行動が、前記一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの行動を推定する種々の技術が提供されている。例えば、ユーザの位置情報、及びユーザの操作を受け付ける電力機器の動作情報に基づいて、ユーザの行動を推定する技術が提供されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には、改善の余地がある。例えば、上記の従来技術では、ユーザの位置情報及び電力機器の動作を基にユーザの行動を推定しているに過ぎず、ユーザの行動の逸脱を捕捉することが難しい。そのため、ユーザの行動を適切に推定することが望まれている。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの行動の逸脱を適切に決定する情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、複数のユーザが所定の基準に基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報と、前記複数のグループのうち一のグループに属する一のユーザの行動を示す行動情報とを取得する取得部と、前記グループ情報と前記一のユーザの行動情報とに基づいて、前記一のユーザの行動が、前記一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定する決定部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザの行動の逸脱を適切に決定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る行動情報記憶部の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るグループ情報記憶部の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理〕
〔1-1.全体概要〕
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1では、情報処理装置100が複数のユーザが所定の基準(「ユーザの分類基準」ともいう)に基づいて分類された複数のグループGP1~GP3等のうちグループGP1を対象グループとし、グループGP1に属するユーザU1を対象ユーザとして情報処理を行う場合を示す。
図1では、ユーザのライフスタイルをユーザの分類基準に一例として説明するが、ユーザの分類基準は、ユーザのライフスタイルに限らず、任意の基準が採用可能である。例えば、ユーザの分類基準は、より詳細な基準であってもよい。例えば、ユーザの分類基準は、家族、居住地域、職場、趣味嗜好等であってもよい。なお、上記は一例に過ぎず、ユーザの分類基準は、複数のユーザを任意の共通性を基にグループ化することができれば、どのような基準であってもよい。
【0011】
図1では、情報処理装置100は、対象ユーザであるユーザU1の行動が、グループGP1に属するユーザにおける共通性が高い行動(「一般行動」ともいう)から逸脱する行動(「逸脱行動」ともいう)であるか否かを決定する。また、
図1では、対象ユーザが逸脱行動を行っていると決定した場合、対象ユーザが属するグループを情報処理装置100が変更する処理の一例も説明する。
【0012】
なお、
図1では、説明を簡単にするために、各ユーザが1つのグループのみに属する場合を一例として説明するが、各ユーザは複数のグループに属してもよい。すなわち、
図1では、各グループに属するユーザが排他的になるように分類した場合を一例として説明するが、グループに属するユーザの重複を許容し、各ユーザはそのユーザが該当するグループが複数あれば、複数のグループに属してもよい。
【0013】
〔1-1-1.情報処理システムの構成〕
以下では、まず
図2を用いて情報処理システム1の構成について説明した後、
図1の処理の詳細を説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。
図2では、1つの端末装置10を図示するが、情報処理システム1には、複数の端末装置10が含まれる。例えば、情報処理システム1には、各ユーザが利用する端末装置10が含まれる。例えばユーザ数が1万である場合、例えばユーザ数が1万である場合、1万以上の端末装置10が含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、情報処理システム1には、複数の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0014】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。例えば、端末装置10は、ユーザが利用するスマートフォンである。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
【0015】
また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の各種センサにより、各種センサ情報を検知してもよい。また、端末装置10は、加速度センサの機能を有し、ユーザの移動における加速度情報(センサ情報)を検知し、取得する。また、端末装置10は、温度センサや気圧センサ等の種々の機能を有し、温度や気圧等のユーザの置かれている環境情報を検知し、取得可能であってもよい。また、端末装置10は、心拍センサ等の種々の機能を有し、ユーザの生体情報を検知し、取得可能であってもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身のコンテキスト情報を取得可能としてもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なリストバンド型のウェアラブルデバイスを身に付けることにより、ユーザ自身の心拍(脈拍)に関する情報を端末装置10が取得可能としてもよい。
【0016】
また、端末装置10は、センサ情報以外にも各種の情報を収集し情報処理装置100に送信する。端末装置10は、端末装置10を用いたユーザの行動を示す行動情報を情報処理装置100へ送信する。端末装置10は、端末装置10を用いた決済に関する行動情報を情報処理装置100へ送信する。端末装置10は、端末装置10を用いた店舗での支払い(決済)に関する行動情報を情報処理装置100へ送信する。端末装置10は、ユーザによる操作を示す行動情報を情報処理装置100へ送信する。端末装置10は、インターネット上におけるユーザの行動を示す行動情報を情報処理装置100へ送信する。例えば、端末装置10は、ユーザによるSNS(Social Networking Service)への投稿等の投稿情報(入力情報)等を含む行動情報を情報処理装置100へ送信する。例えば、端末装置10は、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Instagram(登録商標)等へユーザが投稿した投稿情報等を含む行動情報を情報処理装置100へ送信する。
【0017】
端末装置10は、情報処理装置100から各種情報を受信する。端末装置10は、情報処理装置100からユーザが属するグループに対応する情報を受信する。端末装置10は、情報処理装置100からユーザが属するグループに対応する広告を受信する。
【0018】
情報処理装置100は、複数のユーザが分類基準に基づいて分類された複数のグループのうち対象グループに属する対象ユーザの行動が、対象グループの一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かを決定するコンピュータである。情報処理装置100は、対象グループの一般行動を示す情報を参照することにより、対象グループに属する対象ユーザの行動が、対象グループの一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かを判定する。また、情報処理装置100は、対象ユーザが逸脱行動を行っていると決定した場合、対象ユーザが属するグループを変更する。
【0019】
また、情報処理装置100は、ユーザが属するグループに応じて、ユーザに情報を提供するサービス(情報提供サービス)を行う。情報処理装置100は、ユーザが属するグループに応じて、そのユーザが利用する端末装置10に、そのユーザが属するグループに対応する広告を配信する。例えば、情報処理装置100は、ユーザが利用する端末装置10からの要求に応じて、そのユーザが属するグループに対応する広告を配信する。
【0020】
〔1-2.情報処理例〕
ここから、
図1を用いて、ユーザU1の対象ユーザとして逸脱行動の有無を決定する特性を推定する場合を一例として説明する。なお、
図1では、グループGP1を属するグループに応じて、グループGP1-1、GP1-2等として説明するが、特に区別なく説明する場合には、グループGP1と記載する。
図1では、グループGP1-1は、変更前のグループGP1に対応し、グループGP1-2は、変更後のグループGP1に対応する。具体的には、グループGP1-1は、ユーザU1が属する段階でのグループGP1に対応し、グループGP1-2は、ユーザU1を除外した後のグループGP1に対応する。
【0021】
また、グループGP2、GP3等についても同様に、特に区別なく説明する場合には、グループGP2、GP3等と記載する。例えば、グループGP2-1は、変更前のグループGP2に対応し、グループGP2-2は、変更後のグループGP2に対応する。具体的には、グループGP2-1は、ユーザU1を追加する前のグループGP2に対応し、グループGP2-2は、ユーザU1を追加した後のグループGP2に対応する。
【0022】
図1では、グループGP1-1に示すように、変更前のグループGP1には、ユーザU1、U4、U12、U21等のユーザが属する。例えば、グループGP1は、一人暮らしに対応するライフスタイルのユーザが属するグループであるものとする。また、グループGP2-1に示すように、変更前のグループGP2には、ユーザU3、U25、U45、U65等のユーザが属する。例えば、グループGP2は、半同棲中に対応するライフスタイルのユーザが属するグループであるものとする。また、グループGP3-1に示すように、グループGP3には、ユーザU2、U38、U108、U123等のユーザが属する。例えば、グループGP3は、同居中に対応するライフスタイルのユーザが属するグループであるものとする。
【0023】
グループGP1の内容を示すグループ内容情報SM1には、グループGP1に対応する一般行動である一般行動GB1等が含まれる。一般行動GB1には、一人暮らしであるユーザに共通する各種の行動が含まれる。例えば、一般行動GB1には、グループGP1に属する複数のユーザのうち、所定の割合(例えば60%等)以上のユーザが共通して行っている行動が含まれる。例えば、一般行動GB1には、平日の夜に在宅していること等の各種の行動が含まれる。
【0024】
また、グループGP2の内容を示すグループ内容情報SM2には、グループGP2に対応する一般行動である一般行動GB2等が含まれる。一般行動GB2には、半同棲中であるユーザに共通する各種の行動が含まれる。例えば、一般行動GB2には、グループGP2に属する複数のユーザのうち、所定の割合(例えば60%等)以上のユーザが共通して行っている行動が含まれる。例えば、一般行動GB2には、平日の夜に他のユーザの自宅に位置していること等の各種の行動が含まれる。
【0025】
情報処理装置100は、対象ユーザであるユーザU1の行動情報を取得する(ステップS11)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10からユーザU1の行動情報を受信する。
図1では、情報処理装置100は、対象行動情報TD1に示すように、ユーザU1の行動AC101を示す行動情報を取得する。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1が平日の夜に他のユーザ(例えばユーザU5等)の自宅に位置する行動AC101を示す行動情報を取得する。
【0026】
そして、情報処理装置100は、ユーザU1の行動がグループGP1の一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かを決定する(ステップS12)。情報処理装置100は、対象ユーザの行動、対象グループに対応する一般行動に該当しない場合、対象ユーザの行動が逸脱行動であると決定する。また、情報処理装置100は、対象ユーザの行動、対象グループに対応する一般行動に該当する場合、対象ユーザの行動が逸脱行動ではないと決定する。
【0027】
図1では、情報処理装置100は、結果情報RS1に示すように、ユーザU1の行動AC101がグループGP1の一般行動GB1から逸脱する逸脱行動であるか否かを決定する。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1が平日の夜に他のユーザ(例えばユーザU5等)の自宅に位置する行動AC101がグループGP1の一般行動GB1に含まれないため、行動AC101がグループGP1の一般行動GB1からの逸脱行動であると決定する。このように、情報処理装置100は、ユーザU1の行動AC101が、グループGP1に対応する一般行動GB1に該当しないため、ユーザU1のライフスタイルがグループGP1のライフスタイルに該当しないと決定する。
【0028】
情報処理装置100は、対象ユーザの行動が対象グループの一般行動からの逸脱行動であると決定した場合、対象ユーザが属するグループを、対象グループから他のグループに変更すると決定する。また、情報処理装置100は、対象ユーザの行動が対象グループの一般行動からの逸脱行動ではないと決定した場合、対象ユーザが属するグループを、対象グループから変更しないと決定する。
図1では、情報処理装置100は、ユーザU1の行動AC101がグループGP1の一般行動GB1からの逸脱行動であると決定したため、ユーザU1が属するグループを、グループGP1から他のグループに変更すると決定する。
【0029】
情報処理装置100は、複数のグループの各々に対応する一般行動とユーザU1の逸脱行動との比較に基づいて、ユーザU1が属するグループの変更先となる他のグループを決定する。
図1では、情報処理装置100は、複数のグループGP2、GP3等の各々に対応する一般行動GB2、GB3等とユーザU1の逸脱行動との比較に基づいて、ユーザU1が属するグループの変更先となる他のグループを決定する。情報処理装置100は、ユーザU1が属するグループを、複数のグループのうち、グループGP1の一般行動GB1からの逸脱行動であるユーザU1の行動AC101が対応する他のグループに変更すると決定する。
【0030】
図1では、情報処理装置100は、ユーザU1の行動AC101がグループGP2の一般行動GB2に該当するため、ユーザU1が属するグループを、グループGP1からグループGP2に変更すると決定する。これにより、情報処理装置100は、グループGP1-2及びグループGP2-2に示すように、ユーザU1が属するグループを、グループGP1からグループGP2に変更する。具体的には、情報処理装置100は、グループGP1-2に示すように、ユーザU1をグループGP1から除外する。また、情報処理装置100は、グループGP2-2に示すように、ユーザU1をグループGP2に追加する。このように、情報処理装置100は、ユーザU1が属するグループをユーザU1の行動AC101に応じて変更する。
【0031】
このように、
図1では、情報処理装置100は、ユーザU1のライフスタイルが一人暮らしから半同棲に変更されたと決定する。情報処理装置100は、ユーザU1のライフスタイルの変更に応じて、情報提供を行う。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1に結婚式場のレコメンデーションを行う。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10に、結婚式場の広告を提供する。なお、情報処理装置100は、逸脱先に出ているユーザの滞在時間を基に、そのユーザのライフスタイルが半同棲であるか否かを判定してもよい。
【0032】
また、情報処理装置100は、変更後のグループに属するユーザに基づいて、変更後のグループに対応する一般行動を更新してもよい。情報処理装置100は、変更後のグループに属するユーザに基づいて、変更後のグループに対応する一般行動を決定する。例えば、情報処理装置100は、変更後のグループにおいて、所定の割合以上のユーザが共通して行っている行動をその変更後のグループの一般行動に決定する。
【0033】
上述したように、情報処理装置100は、対象グループの一般行動を示す情報と、対象ユーザの行動とに基づいて、対象ユーザの行動が対象グループの一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かを決定することにより、ユーザの行動の逸脱を適切に決定することができる。
【0034】
このように、情報処理装置100は、ユーザをグルーピングして、グループにおける共通性が高い行動を一般行動とし、一般行動とは異なる行動を検知した場合は、逸脱行動を行ったと判定する。これにより、情報処理装置100は、一般行動の規定と逸脱の規定自動化を実現することができる。
【0035】
〔1-3.その他の処理例〕
なお、上述した処理は一例に過ぎず、情報処理装置100は、様々な情報を用いて様々な処理を行ってもよい。例えば、情報処理装置100は、逸脱行動の決定処理をユーザのライフスタイルの特定以外にも様々な用途に用いてもよい。例えば、情報処理装置100は、逸脱行動の決定処理を、ストーカー検出に用いてもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザが逸脱行動を行ったと決定した場合、そのユーザをストーカー候補であると決定してもよい。
【0036】
また、例えば、情報処理装置100は、逸脱行動の決定処理を、転職活動や就活のレコメンデーションに用いてもよい。例えば、情報処理装置100は、逸脱の進化度合いから一般常識を抽出するグループが変わったと決定し、それによってユーザの生活様態のステージを推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの行動が普通の大学生群(第1グループ)の一般行動から逸脱した場合、そのユーザのグループを、第1グループから就活生群(第2グループ)に変更すると決定してもよい。そして、情報処理装置100は、そのユーザが利用する端末装置10に就職活動に関する広告を送信する。
【0037】
上述したように、情報処理装置100は、各グループに属するユーザの行動の共通性から、一般行動を設定する。例えば、情報処理装置100は、最も多くのユーザが実行している行動をそのグループの一般行動としてもよい。また、情報処理装置100は、グループごとに一般行動との差が所定の閾値を超える行動を逸脱行動として特定してもよい。また、情報処理装置100は、逸脱行動に応じた情報提供を行ってもよい。
【0038】
上述したように、情報処理装置100は、一般的な行動(一般行動)を規定(決定)する。例えば、情報処理装置100は、各種位置ログ等から設定する。例えば、情報処理装置100は、グループ常識(その地域の等)を基に一般行動を決定し、この一般行動からの逸脱を特定する。例えば、情報処理装置100は、逸脱していたら、逸脱内容に応じてユーザの行動を推定する。例えば、情報処理装置100は、行動種別ごとに逸脱を特定してもよい。例えば、情報処理装置100は、食事、遊び等のモチーフごとに逸脱を特定してもよい。例えば、情報処理装置100は、グループごとのモチーフに対応する一般行動からの逸脱により、それとの適合度を基に、ユーザが属するグループを決定してもよい。
【0039】
上述したように、情報処理装置100は、ユーザの行動が他のグループの一般行動(常識)に類似したら、ライフスタイルが変更したと判定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの逸脱行動に基づいて、ユーザが属するグループを決定する。例えば、情報処理装置100は、位置情報のみで、ユーザのライフスタイルを決定することができる。
【0040】
例えば、情報処理装置100は、ユーザの個人的な家と職場のルートから外れた場合、そのユーザが逸脱行動を行ったと決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザが属するグループの一般常識(一般行動)とそのユーザの行動を比較し、そのユーザが属する一般常識(一般行動)から外れている場合、そのユーザの行動を逸脱行動と決定する。
【0041】
上述した処理では説明を簡単にするために、ユーザの1回の行動で逸脱を決定し、グループを変更する場合を示したが、逸脱の決定及びグループの変更の処理は上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、グループの変更を行うか否かをスコア(グループ変更スコア)に基づいて、決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの行動に基づいて、そのユーザのグループ変更スコアを決定する。この場合、情報処理装置100は、ユーザの逸脱行動パタンによって、そのユーザのグループ変更スコアへの加点(加算する値)が変動し、逸脱ごとにそのユーザのグループ変更スコアへ加点される処理を実行する。そして、情報処理装置100は、ユーザのグループ変更スコアが閾値を超えた場合、そのユーザのグループを変更すると決定してもよい。
【0042】
例えば、情報処理装置100は、一般常識(一般行動)も逸脱よりゆっくりとしたスピードで変わりうることを考慮した処理を行ってもよい。例えば、数年後に全く新しいグループが生まれるパタンを考慮し、情報処理装置100は、既存のグループ群に新しいグループを追加してもよい。
【0043】
例えば、コロナ禍でオンライン活動が活発になり、既存のグループではなかった(あらゆるグループで「逸脱」と見られていた)行動をとる人が増えた場合、オンライン活動に関する新たなグループを追加してもよい。例えば、情報処理装置100は、逸脱のチェック(決定)の頻度(例えば数日~数週間単位)よりも低い頻度(例えば数ヶ月~年単位)でグルーピングと一般常識の抽出の処理を行う更新処理を行ってもよい。
【0044】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0045】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば情報処理システム1に含まれる端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0046】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、
図3に示すように、ユーザ情報記憶部121と、行動情報記憶部122と、グループ情報記憶部123とを有する。
【0047】
(ユーザ情報記憶部121)
実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性情報を記憶する。
図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図4に示すユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務先・通学先」、「興味」といった項目が含まれる。
【0048】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、
図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
【0049】
また、「自宅」は、ユーザIDにより識別されるユーザの自宅の位置情報を示す。なお、
図4に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
【0050】
また、「勤務先・通学先」は、ユーザIDにより識別されるユーザが勤務する勤務地(勤務先)または通う学校等の通学先の位置情報を示す。なお、
図4に示す例では、「勤務先・通学先」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。また、例えば、「勤務先・通学先」は、地域名や住所であってもよい。
【0051】
また、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザの興味を示す。すなわち、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザが関心の高い対象を示す。なお、
図4に示す例では、「興味」は、各ユーザに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0052】
例えば、
図4に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、勤務先・通学先が「LC12」であることを示す。また、例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、「スポーツ」に興味があることを示す。
【0053】
なお、ユーザ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、氏名、家族構成、収入、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0054】
(行動情報記憶部122)
実施形態に係る行動情報記憶部122は、ユーザの行動に関する各種情報を記憶する。
図5は、実施形態に係る行動情報記憶部の一例を示す図である。例えば、行動情報記憶部122は、各ユーザの行動等の各種の行動情報を記憶する。
図5に示す行動情報記憶部122には、「ユーザID」、「行動ID」、「日時」、「位置」、「内容」といった項目が含まれる。
【0055】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、
図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「行動ID」は、ユーザの行動を識別する情報を示す。「日時」は、対応するユーザの行動が行われた日時を示す。なお、
図5では、「dt11」等で図示するが、「日時」には、「2022年5月4日22時31分58秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。
【0056】
また、「位置」は、対応する日時における対応するユーザの位置情報を示す。なお、
図5では「位置」を抽象的な符号「LC11」等で図示するが、「位置」には、具体的な緯度経度情報等が記憶されてもよい。また、「内容」は、対応するユーザの行動の具体的な内容を示す。
【0057】
例えば、
図5に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)は、行動ID「AC11」や行動ID「AC15」や行動ID「AC19」等により各々識別される行動を行ったことを示す。
【0058】
例えば、ユーザU1は、行動AC11に示すように、日時dt11において位置LC11に位置しており、在宅状態であることを示す。また、ユーザU1は、行動AC15に示すように、日時dt15において位置LC8に位置しており、飲食店Aで食事を行ったことを示す。また、ユーザU1は、行動AC19に示すように、日時dt19において位置LC12に位置しており、就業中であることを示す。
【0059】
なお、行動情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。また、
図5では、ユーザIDごとに行動情報が行動情報記憶部122に記憶される場合を示したが、行動情報は、ユーザIDごとに限らず、例えば時刻順に記憶されてもよい。
【0060】
(グループ情報記憶部123)
実施形態に係るグループ情報記憶部123は、ユーザの分類に関する各種情報を記憶する。
図6は、実施形態に係るグループ情報記憶部の一例を示す図である。
図6に示すグループ情報記憶部123は、「グループID」、「グループ内容情報」、「ユーザ」といった項目が含まれる。
【0061】
「グループID」は、グループを識別するための識別情報を示す。「グループ内容情報」は、対応するグループでのグループ内容情報を示す。例えば、「グループ内容情報」は、グループに属するユーザのモチーフ等に関するグループ内容情報を示す。
図6では「グループ内容情報」に「SM1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、各グループに対応する一般行動やライフスタイル等といった具体的な情報が格納される。
【0062】
「ユーザ」は、グループに属するユーザを示す。例えば、「ユーザ」には、グループに属するユーザを識別する情報(ユーザID等)が記憶される。
【0063】
図6に示す例では、グループID「GP1」により識別されるグループ(グループGP1)のグループ内容情報は、グループGP1に対応する一般行動GB1を示す情報等を含むグループ内容情報SM1であることを示す。また、グループGP1には、ユーザU1、ユーザU4、ユーザU12、ユーザU21等が属することを示す。
【0064】
なお、グループ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。グループ情報記憶部123は、各グループにそのグループに属するユーザをターゲットとする広告を対応付けて記憶してもよい。例えば、グループ情報記憶部123は、各グループに広告を対応付けた広告リストを記憶してもよい。
【0065】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0066】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、処理部1334と、提供部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0067】
(取得部131)
取得部131は、種々の情報を取得する。取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。また、取得部131は、ユーザ情報記憶部121や、行動情報記憶部122や、グループ情報記憶部123等から各種情報を取得する。
【0068】
取得部131は、外部装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10から情報を取得する。取得部131は、通信部110を介して、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。取得部131は、端末装置10等から各種情報を受信する。
【0069】
取得部131は、ユーザが利用する端末装置10からユーザの位置情報を取得する。取得部131は、行動情報記憶部122から、ユーザの行動情報を取得する。取得部131は、決定部132により決定された情報を取得する。
【0070】
取得部131は、センサにより検知されたセンサ情報をユーザが利用する端末装置10から取得する。取得部131は、ユーザの位置を示す位置情報を取得する。取得部131は、位置センサにより検知されたユーザの位置に関する位置情報を含むセンサ情報を端末装置10から取得する。
【0071】
取得部131は、複数のユーザが所定の基準に基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報と、複数のグループのうち一のグループに属する一のユーザの行動を示す行動情報とを取得する。取得部131は、複数のユーザがライフスタイルに基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報を取得する。取得部131は、一のユーザの位置情報を含む行動情報を取得する。
【0072】
(決定部132)
決定部132は、各種情報を決定する。決定部132は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。
【0073】
決定部132は、各種情報を推定する推定処理を実行する。決定部132は、推定した情報を記憶部120に格納する。決定部132は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を推定する。決定部132は、記憶部120から、各種情報を推定する。決定部132は、ユーザ情報記憶部121や、行動情報記憶部122や、グループ情報記憶部123から、各種情報を推定する。決定部132は、各種情報を特定する。決定部132は、各種情報を推定する。決定部132は、取得部131により取得されたセンサ情報に基づいて、推定処理を実行する。
【0074】
決定部132は、グループ情報と一のユーザの行動情報とに基づいて、一のユーザの行動が、一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定する。決定部132は、一のユーザの行動情報が示す一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当しない場合、一のユーザの行動が逸脱行動であると決定する。
【0075】
決定部132は、一のユーザの行動が逸脱行動であると決定した場合、一のユーザが属するグループを、一のグループから他のグループに変更すると決定する。決定部132は、複数のグループの各々に対応する一般行動と一のユーザの逸脱行動との比較に基づいて、一のユーザが属するグループの変更先となる他のグループを決定する。決定部132は、一のユーザが属するグループを、複数のグループのうち、一のユーザの逸脱行動が対応する他のグループに変更すると決定する。
【0076】
決定部132は、一のユーザの行動情報が示す一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当する場合、一のユーザの行動が逸脱行動ではないと決定する。決定部132は、一のユーザの行動が逸脱行動ではないと決定した場合、一のユーザが属するグループを一のグループから変更しないと決定する。決定部132は、一のユーザの行動が、一のグループのライフスタイルに対応する一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かを決定する。決定部132は、一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当しない場合、一のユーザのライフスタイルが一のグループのライフスタイルに該当しないと決定する。決定部132は、一のユーザの位置情報に基づく一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かを決定する。
【0077】
決定部132は、ユーザが属するグループに対応する情報を、そのユーザへ提供する情報に決定する。決定部132は、ユーザが属するグループに対応する広告を、そのユーザへ提供する広告に決定する。決定部132は、記憶部120に記憶されたグループに広告が対応付けられた広告リストを参照し、ユーザが属するグループに対応付けられた広告を、そのユーザへ提供する広告に決定する。
【0078】
(処理部133)
処理部133は、各種処理を実行する。処理部133は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を実行する。処理部133は、端末装置10等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を実行する。処理部133は、ユーザ情報記憶部121や、行動情報記憶部122や、グループ情報記憶部123に記憶された情報に基づいて、各種情報を実行する。
【0079】
処理部133は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を実行する。処理部133は、決定部132により決定された各種情報に基づいて、各種情報を実行する。
【0080】
処理部133は、決定部132により一のユーザの行動が逸脱行動であると決定された場合、一のユーザが属するグループを、一のグループから他のグループに変更する。処理部133は、一のユーザが属するグループを、複数のグループの各々のうち、その一般行動が一のユーザの逸脱行動と類似するグループに変更する。処理部133は、一のユーザが属するグループを、複数のグループのうち、一のユーザの逸脱行動が対応する他のグループに変更する。
【0081】
処理部133は、一のユーザの行動情報が示す一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当する場合、一のユーザの行動が逸脱行動ではないと決定する。処理部133は、決定部132により一のユーザの行動が逸脱行動ではないと決定された場合、一のユーザが属するグループを一のグループから変更しない。
【0082】
処理部133は、各種の情報を登録する登録処理を実行する。処理部133は、情報を記憶部120に格納することにより、登録処理を実行する。処理部133は、外部装置から取得された各種情報を登録する。例えば、処理部133は、グループの変更結果をグループ情報記憶部123に登録する。
【0083】
処理部133は、初期状態となる複数のグループを生成してもよい。処理部133は、複数のユーザを複数のグループに分類する。処理部133は、複数のユーザを、各ユーザの行動の類似性に基づいて複数のグループに分類する。処理部133は、ユーザU1等の複数のユーザをグループGP1~GP3等の複数のグループに分類する。なお、処理部133は、初期状態となる複数のグループを生成する場合、例えばK-means等の種々のクラスタリングに関する種々の技術を適宜用いて、複数のユーザを複数のグループに分類する。
【0084】
処理部133は、コンテンツを生成する。処理部133は、インセンティブを示すクーポンを含むコンテンツを生成する。例えば、処理部133は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、端末装置10へ提供する画面(コンテンツ)を生成する。なお、処理部133は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、端末装置10へ提供する画面(コンテンツ)を生成してもよい。また、例えば、処理部133は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式で画面(コンテンツ)を生成してもよい。
【0085】
(提供部134)
提供部134は、各種のサービスを提供する。提供部134は、各種情報を提供する。提供部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。提供部134は、端末装置10に各種情報を送信する。
【0086】
提供部134は、端末装置10等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部134は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部134は、ユーザ情報記憶部121や、行動情報記憶部122や、グループ情報記憶部123に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。
【0087】
提供部134は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を送信する。提供部134は、決定部132決定された各種情報に基づいて、各種情報を送信する。提供部134は、処理部133により実行された各種情報に基づいて、各種情報を送信する。
【0088】
提供部134は、一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かに応じて、一のユーザに情報を提供する。提供部134は、一のユーザが利用する端末装置10に情報を送信する。提供部134は、決定部132により決定された情報を、ユーザが利用する端末装置10に提供する。提供部134は、決定部132により決定された広告を、ユーザが利用する端末装置10に提供する。
【0089】
提供部134は、端末装置10を利用するユーザが属するグループに対応する情報を端末装置10へ送信する。提供部134は、端末装置10を利用するユーザが属するグループに対応する広告を端末装置10へ送信する。
【0090】
〔3.情報処理のフロー〕
ここで、
図7を用いて、実施形態に係る情報処理装置100による情報処理の手順について説明する。
図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0091】
図7に示すように、情報処理装置100は、複数のユーザが所定の基準に基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報を取得する(ステップS101)。情報処理装置100は、複数のグループのうち一のグループに属する一のユーザの行動を示す行動情報を取得する(ステップS102)。
【0092】
情報処理装置100は、グループ情報と一のユーザの行動情報とに基づいて、一のユーザの行動が、一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定する(ステップS103)。
【0093】
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、決定部132とを有する。取得部131は、複数のユーザが所定の基準に基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報と、複数のグループのうち一のグループに属する一のユーザの行動を示す行動情報とを取得する。決定部132は、グループ情報と一のユーザの行動情報とに基づいて、一のユーザの行動が、一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定する。
【0094】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、複数のグループのうち一のグループに属する一のユーザの行動が、一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定することにより、ユーザの行動の逸脱を適切に決定することができる。
【0095】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部132は、一のユーザの行動情報が示す一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当しない場合、一のユーザの行動が逸脱行動であると決定する。
【0096】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当しない場合、一のユーザの行動が逸脱行動であると決定することにより、ユーザの行動の逸脱を適切に決定することができる。
【0097】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部132は、一のユーザの行動が逸脱行動であると決定した場合、一のユーザが属するグループを、一のグループから他のグループに変更すると決定する。
【0098】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザの行動が逸脱行動であると決定した場合、一のユーザが属するグループを、一のグループから他のグループに変更すると決定することにより、ユーザの行動の逸脱に応じて適切にグループを変更することができる。
【0099】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部132は、複数のグループの各々に対応する一般行動と一のユーザの逸脱行動との比較に基づいて、一のユーザが属するグループの変更先となる他のグループを決定する。
【0100】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、複数のグループの各々に対応する一般行動と一のユーザの逸脱行動との比較に基づいて、一のユーザが属するグループの変更先となる他のグループを決定することにより、ユーザの行動の逸脱に応じて適切にグループを変更することができる。
【0101】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部132は、一のユーザが属するグループを、複数のグループのうち、一のユーザの逸脱行動が対応する他のグループに変更すると決定する。
【0102】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザが属するグループを、複数のグループのうち、一のユーザの逸脱行動が対応する他のグループに変更すると決定することにより、ユーザの行動の逸脱に応じて適切にグループを変更することができる。
【0103】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部132は、一のユーザの行動情報が示す一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当する場合、一のユーザの行動が逸脱行動ではないと決定する。
【0104】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当する場合、一のユーザの行動が逸脱行動ではないと決定することにより、ユーザの行動の逸脱を適切に決定することができる。
【0105】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部132は、一のユーザの行動が逸脱行動ではないと決定した場合、一のユーザが属するグループを一のグループから変更しないと決定する。
【0106】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザの行動が逸脱行動ではないと決定した場合、グループを変更しないと決定することにより、ユーザの行動の逸脱に応じて適切にグループを決定することができる。
【0107】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、複数のユーザがライフスタイルに基づいて分類された複数のグループを示すグループ情報を取得する。決定部132は、一のユーザの行動が、一のグループのライフスタイルに対応する一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かを決定する。
【0108】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザの行動が、一のグループのライフスタイルに対応する一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かを決定することにより、ユーザの行動の逸脱を適切に決定することができる。
【0109】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部132は、一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当しない場合、一のユーザのライフスタイルが一のグループのライフスタイルに該当しないと決定する。
【0110】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動に該当しない場合、一のユーザのライフスタイルが一のグループのライフスタイルに該当しないと決定することにより、ユーザの行動の逸脱に応じて適切にユーザのライフスタイルを推定することができる。
【0111】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、一のユーザの位置情報を含む行動情報を取得する。決定部132は、一のユーザの位置情報に基づく一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かを決定する。
【0112】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザの位置情報に基づく一のユーザの行動が、一のグループに属するユーザにおける共通性が高い行動である一般行動から逸脱する行動である逸脱行動であるか否かを決定することにより、ユーザの行動の逸脱を適切に決定することができる。
【0113】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、提供部134を有する。提供部134は、一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かに応じて、一のユーザに情報を提供する。
【0114】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザの行動が、一のグループに対応する一般行動から逸脱する逸脱行動であるか否かに応じて、一のユーザに情報を提供することにより、一のユーザの行動に応じて適切な情報を提供することができる。
【0115】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部134は、一のユーザが利用する端末装置10に情報を送信する。
【0116】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、一のユーザが利用する端末装置10に情報を送信することにより、一のユーザの行動に応じて適切な情報を提供することができる。
【0117】
〔5.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0118】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0119】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ提供する。
【0120】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0121】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0122】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0123】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0124】
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に生成することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0125】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0126】
また、上述してきた実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0127】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0128】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
121 ユーザ情報記憶部
122 行動情報記憶部
123 グループ情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 決定部
133 処理部
134 提供部
10 端末装置
N ネットワーク