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特開2023-169712情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169712
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231122BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20231122BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081000
(22)【出願日】2022-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】萱畑 洋平
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬張 太士
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 潤一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザが利用する端末装置に適切な情報を提供する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、決定部と、提供部とを有する。決定部は、ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、ユーザに提案する提案情報を決定する。提供部は、決定部により決定された提案情報を、ユーザが利用する端末装置に提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、前記ユーザに提案する提案情報を決定する決定部と、
前記決定部により決定された前記提案情報を、前記ユーザが利用する端末装置に提供する提供部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部は、
前記ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、前記第1コンテキストとは異なる第2コンテキストへの変遷に基づいて、前記提案情報を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、
前記ユーザのコンテキストの前記第1コンテキストから、所定の施設への訪問を示す前記第2コンテキストへの変遷に基づいて、前記提案情報を決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、
前記ユーザのコンテキストの前記所定の施設外の環境に応じた前記第1コンテキストから、前記第2コンテキストへの変遷に基づいて、前記提案情報を決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記決定部は、
前記所定の施設外の環境の寒暖に応じて、前記提案情報を決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記決定部は、
前記ユーザのコンテキストの前記第1コンテキストから、店舗への訪問を示す前記第2コンテキストへの変遷に基づいて、前記提案情報を決定する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザのコンテキストを推定する推定部、
をさらに備え、
前記決定部は、
前記推定部により推定された前記ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、前記提案情報を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
センサにより検知されたセンサ情報をユーザが利用する端末装置から取得する取得部、
をさらに備え、
前記推定部は、
前記取得部により取得されたセンサ情報に基づいて、前記ユーザのコンテキストを推定する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、
前記ユーザの位置を示す位置情報を取得し、
前記決定部は、
前記取得部により取得された前記ユーザの位置に対応する施設の提供するメニューに関する情報を提案情報に決定する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記提案情報を前記端末装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、前記ユーザに提案する提案情報を決定する決定工程と、
前記決定工程により決定された前記提案情報を、前記ユーザが利用する端末装置に提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項12】
ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、前記ユーザに提案する提案情報を決定する決定手順と、
前記決定手順により決定された前記提案情報を、前記ユーザが利用する端末装置に提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテキストに関する情報を利用した種々の技術が提供されている。例えば、ユーザが置かれた環境等に関するコンテキストを利用してユーザにコンテンツを通知する技術が提供されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-216139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には、改善の余地がある。例えば、上記の従来技術では、通知時点でのユーザが置かれた環境等のコンテキストを考慮しているに過ぎず、通知時点よりも前にユーザがどのようなコンテンツであったか等によっては、通知時点では同じコンテキストであっても適切な情報提供とはならない場合がある。そのため、ユーザが利用する端末装置に適切な情報を提供することが望まれている。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザが利用する端末装置に適切な情報を提供する情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、前記ユーザに提案する提案情報を決定する決定部と、前記決定部により決定された前記提案情報を、前記ユーザが利用する端末装置に提供する提供部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザが利用する端末装置に適切な情報を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る店舗情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る履歴情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図8図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理〕
〔1-1.全体概要〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1では、情報処理装置100は、ユーザのコンテキストの変遷に基づいて決定した提案情報をユーザが利用する端末装置10に提供する。ここでいうユーザのコンテキストの変遷とは、ユーザの状態の変遷(ジャーニー)に対応する。具体的には、情報処理装置100は、センサにより検知されたセンサ情報に基づいて推定されるユーザのコンテキストの変遷に基づいて、ユーザに提案する提案情報を決定し、決定した提案情報をユーザが利用する端末装置10に提供する。センサ情報は、端末装置10の状態または端末装置10の周囲の環境に関してセンサにより検知された様々な情報が含まれる。例えば、センサ情報は、温度、気圧、音、振動、加速度、照度(明るさ)、位置等の様々な対象に関する情報であってもよい。なお、上記は一例に過ぎず、センサ情報は、センサにより検知されるものであれば、どのような対象に関する情報であってもよい。例えば、音は、可聴周波数の音に限らず、超音波であってもよく、可聴周波数の音であってもユーザ(人)の発話等の音声に限らず、環境音、ノイズ等であってもよい。また、例えば、センサ情報は、ユーザの血糖値を示す血糖値情報、心拍数を示す心拍情報等の生体情報であってもよい。
【0012】
以下に示す例では、店舗を施設の一例として、店舗で提供される商品等の提供対象に関する情報を、提案情報としてユーザが利用する端末装置10に情報処理装置100が提供する場合を説明する。なお、店舗は一例に過ぎず、施設は店舗に限られない。情報処理装置100が端末装置10に提案情報を提供する対象となる施設(対象施設)は、提案情報を提供する対象となればどのような対象であってもよい。
【0013】
また、図1では、情報処理装置100がコンテキストの一例として、ユーザの移動状態や店舗への入退店を推定する場合を一例として説明する。なお、上記は一例に過ぎず、コンテキストは、例えばユーザに関する情報であってもよい。例えば、コンテキストは、ユーザや端末装置10の状況やユーザや端末装置10の環境(背景)に基づいて推定されるユーザの様々な状況であってもよい。また、コンテキストは、ユーザが置かれた物理環境、ユーザが置かれた社会環境、ユーザの運動状態、および、推定されるユーザの感情等であってもよい。また、コンテキストは、ユーザや端末装置10の状況やユーザや端末装置10の環境(背景)に基づいて推定されるユーザの心理状態等であってもよい。
【0014】
〔1-1-1.情報処理システムの構成〕
以下では、まず図2を用いて情報処理システム1の構成について説明した後、図1の処理の詳細を説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、店舗装置20と、データ提供装置50と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、店舗装置20と、データ提供装置50と、情報処理装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図2に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の店舗装置20や、複数台のデータ提供装置50や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0015】
端末装置10は、ユーザによって利用されるコンピュータである。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1は、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
【0016】
端末装置10は、様々なセンサ情報を検知する各種センサを有する。端末装置10は、各種センサによりセンサ情報を検知する。端末装置10は、センサにより検知されたセンサ情報を情報処理装置100へ送信する。端末装置10は、温度センサを有し、ユーザの周囲の環境の温度情報(センサ情報)を検知する。端末装置10は、気圧センサを有し、ユーザの周囲の環境の気圧情報(センサ情報)を検知する。端末装置10は、マイク等の音センサを有し、ユーザの周囲の環境の音声情報(センサ情報)を検知する。端末装置10は、振動センサを有し、端末装置10に関する振動情報(センサ情報)を検知する。端末装置10は、加速度センサを有し、端末装置10に関する加速度情報(センサ情報)を検知する。端末装置10は、照度センサを有し、ユーザの周囲の環境の照度情報(センサ情報)を検知する。また、端末装置10は、イメージセンサ等の画像センサを有し、ユーザの周囲の環境の画像情報(センサ情報)を検知してもよい。
【0017】
また、端末装置10は、位置センサを有し、ユーザの位置情報(センサ情報)を検知する。例えば、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサを有する。また、端末装置10は、Wi-Fi(登録商標)(Wireless-Fidelity)やBluetooth(登録商標)等の所定の無線通信機能やビーコン等の機能、通信を行っている基地局の位置情報等を用いてユーザの位置情報(センサ情報)を検知し、取得してもよい。なお、以下では位置情報を単に「位置」と記載する場合がある。例えば、端末装置10は、GPSや上記のような無線通信機能やビーコン等の情報を組み合わせることにより、ユーザの位置の推定精度を高めてもよい。また、端末装置10は、ユーザの位置を情報処理装置100に送信する。
【0018】
また、端末装置10は、センサ情報以外にも各種の情報を収集し情報処理装置100に送信する。端末装置10は、端末装置10を用いたユーザの行動を示す行動情報を情報処理装置100へ送信する。端末装置10は、端末装置10を用いた決済に関する行動情報を情報処理装置100へ送信する。端末装置10は、端末装置10を用いた店舗での支払い(決済)に関する行動情報を情報処理装置100へ送信する。端末装置10は、ユーザによる操作を示す行動情報を情報処理装置100へ送信する。端末装置10は、インターネット上におけるユーザの行動を示す行動情報を情報処理装置100へ送信する。例えば、端末装置10は、ユーザによるSNS(Social Networking Service)への投稿等の投稿情報(入力情報)等を含む行動情報を情報処理装置100へ送信する。例えば、端末装置10は、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Instagram(登録商標)等へユーザが投稿した投稿情報等を含む行動情報を情報処理装置100へ送信する。
【0019】
端末装置10は、情報処理装置100から各種情報を受信する。端末装置10は、情報処理装置100から提案情報を受信する。端末装置10は、情報処理装置100から店舗が提供する商品のクーポンを受信する。
【0020】
以下では、ユーザID「U1」により識別されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。このように、以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により識別されるユーザであることを示す。また、図1に示す例においては、端末装置10を利用するユーザに応じて、端末装置10を端末装置10-1として説明する。例えば、端末装置10-1は、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)により使用される端末装置10である。また、以下では、端末装置10-1等について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。
【0021】
店舗装置20は、各店舗の管理者よって利用されるコンピュータである。例えば、飲食店Aの管理者は、店舗装置20を用いて、情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、店舗装置20は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。店舗装置20は、店舗に関する各種情報を情報処理装置100に送信する。店舗装置20は、情報処理装置100が要求する情報を、情報処理装置100に送信する。店舗装置20は、店舗の所在地、店舗の出入口の態様等の様々な情報を含む店舗情報を情報処理装置100に送信する。
【0022】
データ提供装置50は、各種のデータを情報処理装置100へ提供するサーバである。例えば、データ提供装置50は、天気や気温等の気象に関するデータを情報処理装置100へ提供してもよい。データ提供装置50は、各店舗が位置するエリアの気象に関するイベント情報を情報処理装置100へ提供してもよい。例えば、データ提供装置50は、いわゆる広く開かれた利用が許可されているデータであるオープンデータを情報処理装置100へ提供する。例えば、データ提供装置50は、各自治体が管理し、自治体が保有するデータをデータとして外部に提供する情報処理装置であってもよい。データ提供装置50は、利用が許可されているデータ(情報)であれば、上記に限らず、道路情報等の交通に関するデータや地理空間情報、防災・減災情報、調達情報、統計情報等の種々のデータを提供してもよい。
【0023】
情報処理装置100は、情報の提供に関する処理を実行するコンピュータである。情報処理装置100は、インターネット等の所定のネットワークNを介して、各種の装置と通信可能な情報処理装置であり、例えば、サーバ装置又はクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ネットワークNを介して、他の各種装置と通信可能に接続される。情報処理装置100は、ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、ユーザに提案する提案情報を決定し、決定した提案情報を、ユーザが利用する端末装置10に提供する提供処理を実行する。情報処理装置100は、センサ情報に基づいて、ユーザのコンテキストを推定する処理(「コンテキスト推定処理」ともいう)を実行する。情報処理装置100は、推定したユーザのコンテキストに基づいて提供処理を実行する。
【0024】
〔1-2.情報の提供処理例〕
ここから、図1を用いて、情報処理の流れについて説明する。図1では、地図MP1により端末装置10-1(ユーザU1)、店舗SP11及び店舗SP22の位置関係を模式的に示す。図1では、ユーザU1が店舗SP11へ向かって移動し、店舗SP11へ入店する場合を一例として示す。
【0025】
情報処理装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10-1からセンサ情報SD10を取得する(ステップS11-1)。図1では、ユーザU1の地図MP1に対応するエリアを徒歩で移動時にセンサによる検知を行う。端末装置10-1は、センサによる検知に基づくセンサ情報SD10を情報処理装置100へ送信する。情報処理装置100は、端末装置10-1からセンサ情報SD10を受信する。図1では、情報処理装置100は、端末装置10-1からユーザU1の移動時に対応するセンサ情報SD10を受信する。例えば、情報処理装置100は、端末装置10-1からユーザU1の移動時の位置情報、加速度情報、温度情報を含むセンサ情報SD10を受信する。図1では、情報処理装置100は、端末装置10-1からユーザU1の移動時の環境の温度(外気温等)が低温(例えば5℃等)であることを示す温度情報を含むセンサ情報SD10を受信する。
【0026】
これにより、情報処理装置100は、対象情報TG10に示すように、端末装置10-1からユーザU1のセンサ情報SD10を取得する。なお、上述したようにセンサ情報SD10等のセンサ情報は、位置、加速度、温度等に限らず、気圧、音、照度(明るさ)等の様々な対象に関する情報であってもよい。
【0027】
そして、情報処理装置100は、センサ情報SD10に対応するコンテキストを推定する(ステップS12-1)。情報処理装置100は、センサ情報SD10を用いて、コンテキストを推定する。図1では、情報処理装置100は、決定用情報TD10に示すように、センサ情報SD10に対応する検知時におけるユーザU1のコンテキストがコンテキストCN10であると推定する。すなわち、情報処理装置100は、決定用情報TD10のコンテキスト#1に示すように、センサ情報SD10に対応するユーザU1のコンテキストである第1コンテキストがコンテキストCN10であると推定する。例えば、コンテキストCN10は、徒歩で移動に対応するコンテキストである。また、コンテキストCN10は、寒い環境を徒歩で移動に対応するコンテキストであってもよい。
【0028】
例えば、情報処理装置100は、センサ情報SD10に含まれる位置情報及び加速度情報に基づいて、センサ情報SD10に対応する検知時において、ユーザU1が徒歩で移動中であることを示すコンテキストCN10であると推定する。なお、情報処理装置100は、種々の方法に適宜用いて、ユーザの移動手段を推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、センサ情報SD10が示すユーザU1の移動速度が所定の閾値未満である場合、ユーザU1が徒歩で移動中であると推定し、ユーザU1の移動速度が所定の閾値以上である場合、ユーザU1が移動体で移動中であると推定してもよい。
【0029】
例えば、情報処理装置100は、端末装置10-1から取得した様々な情報を用いて、センサ情報SD10に対応する検知時において、ユーザU1が徒歩で移動中であると推定してもよい。この場合、情報処理装置100は、端末装置10-1から取得したユーザU1の行動情報等に基づいて、センサ情報SD10に対応する検知時のコンテキストがコンテキストCN10であると推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1が端末装置10-1を用いて投稿した内容を示す行動情報に基づいて、センサ情報SD10に対応する検知時のコンテキストがコンテキストCN10であると推定してもよい。
【0030】
なお、情報処理装置100は、コンテキストを示す情報(コンテキスト情報)を取得可能であれば、どのような方法によりコンテキスト情報を取得してもよい。例えば、情報処理装置100は、端末装置10-1からコンテキスト情報を取得してもよい。この場合、端末装置10-1は、ユーザU1の操作に応じてコンテキスト情報を情報処理装置100へ送信する。情報処理装置100は、端末装置10-1からコンテキスト情報を受信する。情報処理装置100は、センサ情報SD10に対応するコンテキストを示す情報を取得してもよい。図1では、情報処理装置100は、センサ情報SD10に対応する検知時のユーザU1のコンテキストが徒歩で移動中であることを示す情報を端末装置10-1から取得してもよい。例えば、情報処理装置100は、センサ情報SD10に対応するコンテキストが徒歩で移動中のコンテキストCN10であることを示す情報を含むコンテキスト情報を端末装置10-1から取得する。
【0031】
図1では、ユーザU1は、店舗SP11へ向かって移動し、店舗SP11へ入店する。情報処理装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10-1からセンサ情報SD11を取得する(ステップS11-2)。図1では、端末装置10-1は、ユーザU1の店舗SP11への入店時にセンサによる検知を行う。端末装置10-1は、センサによる検知に基づくセンサ情報SD11を情報処理装置100へ送信する。情報処理装置100は、端末装置10-1からセンサ情報SD11を受信する。図1では、情報処理装置100は、端末装置10-1からユーザU1の店舗SP11への入店時に対応するセンサ情報SD11を受信する。
【0032】
そして、情報処理装置100は、センサ情報SD11に対応するコンテキストを推定する(ステップS12-2)。情報処理装置100は、センサ情報SD11を用いて、コンテキストを推定する。図1では、情報処理装置100は、決定用情報TD11に示すように、センサ情報SD11に対応する検知時におけるユーザU1のコンテキストがコンテキストCN11であると推定する。例えば、情報処理装置100は、センサ情報SD11に含まれる位置情報に基づいて、センサ情報SD11に対応する検知時において、ユーザU1が店舗SP11へ入店していることを示すコンテキストCN11であると推定する。
【0033】
なお、上記は一例に過ぎず、情報処理装置100は、様々な情報を用いてコンテキストCN11を推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、端末装置10-1から取得した様々な情報を用いて、センサ情報SD11に対応する検知時において、ユーザU1が店舗SP11へ入店していると推定してもよい。この場合、情報処理装置100は、端末装置10-1から取得したユーザU1の行動情報等に基づいて、センサ情報SD11に対応する検知時のコンテキストがコンテキストCN11であると推定してもよい。情報処理装置100は、ユーザU1が店舗SP11の扉を開けたことを示す行動情報に基づいて、センサ情報SD11に対応する検知時のコンテキストがコンテキストCN11であると推定してもよい。
【0034】
上記のように、図1では、情報処理装置100は、決定用情報TD11のコンテキスト#2に示すように、センサ情報SD11に対応するユーザU1のコンテキストである第2コンテキストがコンテキストCN11であると推定する。このように、図1では、情報処理装置100は、ユーザU1のコンテキストが、コンテキストCN10からコンテキストCN11へ変遷したと推定する。すなわち、情報処理装置100は、ユーザU1のコンテキストが、コンテキストCN10を経てコンテキストCN11へ至ったと推定する。
【0035】
そして、情報処理装置100は、ユーザU1のコンテキストの変遷に基づいて、ユーザU1に提案する提案情報を決定する(ステップS13)。図1では、情報処理装置100は、コンテキストCN10からコンテキストCN11へのユーザU1のコンテキストの変遷に基づいて、ユーザU1に提案する提案情報を決定する。例えば、情報処理装置100は、第2コンテキストであるコンテキストCN11に対応するユーザU1の位置に基づいて、ユーザU1に提案する提案情報の対象とする店舗(「対象店舗」ともいう)を決定する。図1では、情報処理装置100は、店舗を識別する情報(店舗ID)に、その店舗が位置する場所等を含む店舗情報、及びその店舗が提供する商品等の提供メニューが対応付けられた店舗データ群DTを用いて、ユーザU1に提案情報を提供する対象店舗を決定する。
【0036】
例えば、情報処理装置100は、店舗データ群DT中の各店舗の位置と、ユーザU1の位置とを比較することにより、ユーザU1に提案情報を提供する対象店舗を決定する。情報処理装置100は、店舗データ群DT中の各店舗のうち、ユーザU1の位置に最も近い店舗を、ユーザU1に提案情報を提供する対象店舗に決定する。図1では、情報処理装置100は、提供情報PDに示すように、ユーザU1の位置に最も近い店舗SP11を、ユーザU1に提案情報を提供する対象店舗に決定する。
【0037】
そして、情報処理装置100は、コンテキストCN10からコンテキストCN11へのユーザU1のコンテキストの変遷に基づいて、対象店舗が提供する提供メニューからユーザU1に提案する提案情報を決定する。図1では、情報処理装置100は、対象店舗である店舗SP11が提供する商品である提供メニューMN11のうち、コンテキストCN10からコンテキストCN11へのユーザU1のコンテキストの変遷に対応する商品(提供メニュー)をユーザU1に提案する提案対象に決定する。
【0038】
例えば、情報処理装置100は、ユーザU1が低温(例えば5℃等)の環境を移動し、店舗SP11へ入店したというコンテキストの変遷に基づいて、店舗SP11が提供する提供メニューMN11のうち、温かいメニューをユーザU1に提案する提案対象に決定する。図1では、情報処理装置100は、店舗SP11が提供する提供メニューMN11のうち、温かいメニューであるメニューMN111をユーザU1に提案する提案対象に決定する。
【0039】
情報処理装置100は、店舗SP11が提供する飲食物群を示す提供メニューMN11のうち、温かい飲み物であるメニューMN111をユーザU1に提案する提案対象に決定する。例えば、例えば、提供メニューMN11は、ユーザの第1コンテキストにおける環境が寒かった場合に提供に適するメニューに第1フラグが対応付けられた情報が含まれる。情報処理装置100は、店舗SP11が提供する提供メニューMN11のうち、第1フラグが付されたメニューであるメニューMN111をユーザU1に提案する提案対象に決定する。また、情報処理装置100は、第1フラグが付されたメニューが複数ある場合、第1フラグが付された複数のメニューのうち、ユーザU1が好きなメニューを、ユーザU1に提案する提案対象に決定してもよい。
【0040】
そして、情報処理装置100は、対象店舗の提案情報をユーザU1が利用する端末装置10-1に提供する(ステップS14)。図1では、情報処理装置100は、対象店舗である店舗SP11のメニューMN111のクーポンをユーザU1が利用する端末装置10-1に送信する。このように、情報処理装置100は、寒い環境から、温かい店内へ入店した場合、温かい飲食物を提案する。店舗SP11のメニューMN111のクーポンを受信した端末装置10-1を利用するユーザU1は、メニューMN111のクーポンを利用してメニューMN111を注文する。
【0041】
このように、情報処理装置100は、端末装置10を利用するユーザU1のコンテキストの変遷に基づいて、ユーザU1に対応する対象店舗である店舗SP11のメニューMN111を端末装置10に提供する。これにより、情報処理装置100は、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0042】
上述したように、情報処理装置100は、コンテキスト遷移に応じたメニューを提案する。例えば、情報処理装置100は、ユーザが訪問した施設で提供されるサービス対象候補を特定し、訪問後に関する所定の期間までのコンテキストの遷移履歴に応じて、サービス対象候補から提案対象を決定する。例えば、情報処理装置100は、訪問店舗のメニューを特定し、訪問店舗の中も含めて、注文までのコンテキストの履歴を推定する。そして、情報処理装置100は、推定したコンテキストの履歴に応じて、提案メニューを特定する。情報処理装置100は、特定したメニューのクーポンを提供する。
【0043】
〔1-3.その他の処理例〕
なお、上述した処理は一例に過ぎず、情報処理装置100は、様々な情報を用いて様々な処理を行ってもよい。この点について、以下例示を列挙する。
【0044】
〔1-3-1.提案対象〕
上述した例では、温度の寒暖に応じて提案対象を決定する場合を示したが、情報処理装置100は、様々な情報を用いて提案対象を決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、寒い環境から、温かい店内へ入店した場合に、ユーザが疲れている場合、温かくかつ甘い飲食物を提案対象に決定し、ユーザにその提案対象を示す提案情報を提供してもよい。
【0045】
例えば、情報処理装置100は、センサ情報に含まれるユーザの生体情報に基づいて、ユーザの疲労度を推定する。情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの心拍数に基づいて、ユーザの疲労度を推定する。例えば、情報処理装置100は、人の疲労度の推定(測定)に関する種々の技術を適宜用いて、ユーザの疲労度を推定する。
【0046】
情報処理装置100は、ユーザの行動とユーザの心拍数との関係に基づいて、ユーザの疲労度を推定する。情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの心拍数が所定の条件を満たす場合、ユーザが疲労していると推定する。なお、情報処理装置100は、ユーザの心拍等の生体情報を用いて、ユーザの疲労度を推定できれば、どのような手法によりユーザの疲労度を推定してもよい。
【0047】
また、情報処理装置100は、ユーザが空腹であるか否かを推定してもよい。例えば、情報処理装置100は、センサ情報に含まれるユーザの生体情報に基づいて、ユーザの空腹度を推定する。情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの血糖値に基づいて、ユーザの空腹度を推定する。例えば、情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの血糖値が第1閾値以上であれば、ユーザが満腹であると推定する。例えば、情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの血糖値が第1閾値よりも小さい第2閾値未満であれば、ユーザが空腹であると推定する。例えば、情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの血糖値が第1閾値未満かつ第2閾値以上であれば、ユーザが通常であると推定する。
【0048】
例えば、情報処理装置100は、ユーザが空腹であると推定される場合、食品のメニューを提案対象に決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザが空腹であると推定される場合、カロリーの高い食品のメニューを提案対象に決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザが空腹であると推定される場合、カロリーが所定値(例えば1000キロカロリー等)以上である食品のメニューを提案対象に決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザが満腹であると推定される場合、飲料の食品のメニューを提案対象に決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザが満腹であると推定される場合、カロリーの低い飲料のメニューを提案対象に決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザが満腹であると推定される場合、カロリーが所定値(例えば200キロカロリー等)未満である飲料のメニューを提案対象に決定してもよい。
【0049】
〔1-3-2.他の要素〕
なお、情報処理装置100は、環境の寒暖に限らず、様々な情報を用いて処理を行ってもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの感情に基づいて、提案情報をユーザに提供するタイミングを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの感情の盛り上がりが所定の基準を満たしたタイミングで、提案情報をユーザに提供してもよい。
【0050】
例えば、情報処理装置100は、センサ情報に含まれるユーザの生体情報に基づいて、ユーザの感情を推定する。例えば、情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの心拍数に基づいて、ユーザの感情を推定する。例えば、情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの心拍数が第1閾値以上であれば、ユーザが興奮状態であると推定する。例えば、情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの心拍数が第1閾値よりも値が小さい第2閾値未満であれば、ユーザが冷静状態であると推定する。例えば、情報処理装置100は、センサ情報が示すユーザの心拍数が第1閾値未満かつ第2閾値以上であれば、ユーザが通常状態であると推定する。
【0051】
例えば、情報処理装置100は、ユーザが興奮状態であると推定されたタイミングで、提案情報をユーザに提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザが冷静状態または通常状態から興奮状態に変化したタイミングで、提案情報をユーザに提供してもよい。
【0052】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0053】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0054】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、ユーザ情報記憶部121と、店舗情報記憶部122と、履歴情報記憶部123とを有する。
【0055】
(ユーザ情報記憶部121)
実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性に関する各種情報を記憶する。図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図4に示すユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「位置」、「コンテキスト」といった項目が含まれる。
【0056】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「年齢」は、ユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザの性別を示す。
【0057】
また、「自宅」は、ユーザの自宅の位置情報を示す。なお、図4では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報や「X県Y市Z町」等のような住所を示す情報であってもよい。緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
【0058】
また、「勤務地」は、ユーザの勤務地の位置情報を示す。なお、図4では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報や「X県Y市Z町」等のような住所を示す情報であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
【0059】
「位置」は、ユーザについて取得(検知)された位置を示す。図4では、「位置」は、ユーザについて最後に取得された位置(最新位置)を示す。なお、「位置」にはユーザについて複数の位置が記憶されてもよく、例えば、「位置」には、ユーザについて取得された位置の履歴、すなわちユーザの位置の変遷を示す情報が記憶されてもよい。また、図4では、「位置」は、「LC1」といった抽象的な符号を図示するが、X市Y町、Aエリア等の範囲を示す情報、緯度や経度を示す情報、「X県Y市Z町」等のような住所を示す情報であってもよい。例えば、「位置」は、ユーザが位置する店舗等の対象領域を示す情報であってもよい。
【0060】
また、「コンテキスト」は、ユーザについて取得(推定)されたコンテキストを示す。図4では、「コンテキスト」は、ユーザについて最後に取得されたコンテキスト(最新コンテキスト)を示す。なお、「コンテキスト」にはユーザについて複数のコンテキストが記憶されてもよく、例えば、「コンテキスト」には、ユーザについて取得されたコンテキストの履歴、すなわちユーザのコンテキストの変遷を示す情報が記憶されてもよい。また、図4では、「コンテキスト」は、「CN11」といった抽象的な符号を図示するが、ユーザのコンテキストを示す具体的な情報が記憶される。例えば、「コンテキスト」には、「店舗SP11に入店」、「店舗SP12から退店」、「徒歩で移動中」等といった情報が記憶される。
【0061】
例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)の年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。ユーザU1は、自宅が「LC11」であることを示す。ユーザU1は、勤務地が「LC12」であることを示す。また、ユーザU1の最新位置は「LC1」であることを示す。ユーザU1のコンテキストは「CN11」であることを示す。
【0062】
なお、ユーザ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザのデモグラフィック属性に関する情報やサイコグラフィック属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、氏名、家族構成、収入、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。ユーザ情報記憶部121は、各位置が取得された日時を各位置に対応付けて記憶してもよい。ユーザ情報記憶部121は、各コンテキストが取得された日時等を各コンテキストに対応付けて記憶してもよい。
【0063】
(店舗情報記憶部122)
実施形態に係る店舗情報記憶部122は、店舗(ストア)に関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係る店舗情報記憶部の一例を示す図である。例えば、店舗情報記憶部122は、種々の店舗に関する情報を記憶する。図5に示す店舗情報記憶部122には、「店舗ID」、「名称」、「カテゴリ」、「店舗情報」、「提供メニュー」といった項目が含まれる。
【0064】
「店舗ID」は、店舗を識別するための識別情報を示す。「名称」は、店舗の具体的な名称を示す。例えば、「名称」は、「○○飲食店X町店」のような屋号と店舗の場所を示す情報との組合せであってもよい。また、「カテゴリ」は、店舗が属するカテゴリを示す。
【0065】
また、「店舗情報」は、店舗に関する各種の情報(店舗情報)を示す。「店舗情報」には、店舗の所在地、店舗の出入口の態様等の様々な情報が記憶される。例えば、店舗の出入口の態様には、出入口の位置、出入口のドアの態様、出入口の階段の態様等が含まれる。例えば、出入口のドアの態様には、ドアの有無、ドアが自動または手動の識別、ドアの重さ等が含まれる。例えば、出入口の階段の態様には、階段の数、階段の高さ等が含まれる。
【0066】
なお、図5では、「店舗情報」は、「店舗情報#11」、「店舗情報#12」といった抽象的な符号を図示するが、店舗情報#11、店舗情報#12等は、各店舗に関する様々な情報を含む。例えば、店舗情報#11は、飲食店Aが位置する場所を示す。また、店舗情報#11は、飲食店Aの出入口の態様、出入口の階段の態様等を示す情報を含む。
【0067】
また、「提供メニュー」は、対応する店舗で提供される対象(メニュー)を示す。なお、図5では、「提供メニュー」は、「MN11」といった抽象的な符号を図示するが、具体的な店舗の提供メニューである。「提供メニュー」には、その店舗で提供される商品やその商品の特徴等を示す情報等が含まれる。例えば、店舗が飲食店である場合、「提供メニュー」には、その店舗で提供される飲食物を特定する情報と、その飲食物の提供に適したユーザのコンテキストを示す情報とを対応付けたメニュー一覧情報が含まれる。例えば、「提供メニュー」には、ユーザの第1コンテキストにおける環境が寒かった場合に提供に適するメニューに第1フラグが対応付けられた情報が含まれる。例えば、「提供メニュー」には、ユーザの第1コンテキストにおける環境が暑かった場合に提供に適するメニューに第2フラグが対応付けられた情報が含まれる。なお、提供メニューの情報は、店舗情報に含まれてもよい。
【0068】
例えば、図5の例では、店舗ID「SP11」により識別される店舗(店舗SP11)は、名称「飲食店A」であり、カテゴリ「飲食」に属する店舗であることを示す。また、例えば、図5の例では、飲食店Aである店舗SP11は、店舗情報が店舗情報#11であることを示す。また、飲食店Aである店舗SP11は、提供メニューが提供メニューMN11であることを示す。
【0069】
なお、店舗情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。店舗情報記憶部122は、店舗の情報に限らず、店舗以外の施設やエリア等の各種の情報を記憶してもよい。
【0070】
(履歴情報記憶部123)
実施形態に係る履歴情報記憶部123は、過去の処理履歴に関する各種情報を記憶する。履歴情報記憶部123は、センシング(検知)結果やコンテキストの推定結果等に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係る履歴情報記憶部の一例を示す図である。図6に示す履歴情報記憶部123は、「履歴ID」、「日時」、「センサ情報」、「コンテキスト」、「ユーザ」といった項目が含まれる。
【0071】
「履歴ID」は、各履歴を識別するための識別情報を示す。また、「日時」は、各履歴IDに対応する日時を示す。例えば、「日時」は、各履歴IDに対応するセンサ情報が取得された日時を示す。図6の例では、「日時」には、「DA11」等のように抽象的に図示するが、「2022年4月25日9時42分38秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。
【0072】
「センサ情報」は、検知されたセンサ情報を示す。「センサ情報」には、検知された情報の種別に応じて様々な情報が記憶される。例えば、「センサ情報」には、音声情報、加速度情報、温度情報、湿度情報、照度情報、Aエリア等の範囲等位置を示す位置情報等が記憶される。
【0073】
「コンテキスト」は、センサ情報が検知された時点におけるコンテキストを示す。例えば、「コンテキスト」は、センサ情報により推定されるコンテキストを示す。例えば、「コンテキスト」には、センサ情報により検知されたコンテキストを第2コンテキストとし、その直前のコンテキストを第1コンテキストとして記憶され、コンテキストの変化を示す情報が記憶されてもよい。
【0074】
例えば、履歴ID「DL11」により識別される履歴情報には、第1コンテキストとしてコンテキストCN10が含まれ、第2コンテキストとしてコンテキストCN11が含まれてもよい。「ユーザ」は、コンテキストの推定対象となったユーザを示す。
【0075】
図6の例では、履歴ID「DL11」により識別される履歴情報(履歴情報DL11)は、日時DA11でのセンシング(検知)に対応する情報であることを示す。履歴情報DL11は、日時DA11に取得(検知)されたセンサ情報SD11、センサ情報SD11に対応するコンテキストがコンテキストCN11であることを示す。また、履歴情報DL11は、コンテキストCN11に対応するユーザがユーザU1であることを示す。
【0076】
なお、履歴情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報記憶部123には、各履歴情報に対応する端末装置10を識別する情報が記憶されてもよい。
【0077】
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0078】
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、推定部132と、決定部133と、処理部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0079】
(取得部131)
取得部131は、種々の情報を取得する。取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。また、取得部131は、ユーザ情報記憶部121や、店舗情報記憶部122や、履歴情報記憶部123等から各種情報を取得する。
【0080】
取得部131は、外部装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10から情報を取得する。取得部131は、店舗装置20から情報を取得する。取得部131は、データ提供装置50から情報を取得する。取得部131は、店舗装置20から情報を取得する。取得部131は、通信部110を介して、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。取得部131は、端末装置10、店舗装置20、データ提供装置50等から各種情報を受信する。
【0081】
取得部131は、ユーザが利用する端末装置10からユーザの位置情報を取得する。取得部131は、店舗情報記憶部122から、店舗の情報を取得する。取得部131は、推定部132により推定された情報を取得する。
【0082】
取得部131は、センサにより検知されたセンサ情報をユーザが利用する端末装置10から取得する。取得部131は、ユーザの位置を示す位置情報を取得する。取得部131は、位置センサにより検知されたユーザの位置に関する位置情報を含むセンサ情報を端末装置10から取得する。
【0083】
(推定部132)
推定部132は、各種情報を推定する推定処理を実行する。推定部132は、推定した情報を記憶部120に格納する。推定部132は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を推定する。推定部132は、記憶部120から、各種情報を推定する。推定部132は、ユーザ情報記憶部121や、店舗情報記憶部122や、履歴情報記憶部123から、各種情報を推定する。推定部132は、各種情報を特定する。推定部132は、各種情報を推定する。推定部132は、取得部131により取得されたセンサ情報に基づいて、推定処理を実行する。
【0084】
推定部132は、取得部131により取得されたセンサ情報に基づいて、コンテキストを推定するコンテキスト推定処理を実行する。推定部132は、ユーザのコンテキストを推定する。推定部132は、センサ情報に基づいて、ユーザのコンテキストを推定する。推定部132は、取得部131により取得されたセンサ情報に基づいて、ユーザのコンテキストを推定する。推定部132は、センサ情報に基づいて、ユーザの行動を推定する。
【0085】
(決定部133)
決定部133は、各種情報を決定する。決定部133は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。決定部133は、推定部132により推定された各種情報に基づいて、各種情報を決定する。
【0086】
決定部133は、推定部132により推定されたユーザのコンテキストの変遷に基づいて、提案情報を決定する。決定部133は、ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、ユーザに提案する提案情報を決定する。
【0087】
決定部133は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、第1コンテキストとは異なる第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定する。決定部133は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、所定の施設への訪問を示す第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定する。
【0088】
決定部133は、ユーザのコンテキストの所定の施設外の環境に応じた第1コンテキストから、第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定する。決定部133は、所定の施設外の環境の寒暖に応じて、提案情報を決定する。決定部133は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、店舗への訪問を示す第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定する。決定部133は、取得部131により取得されたユーザの位置に対応する施設の提供するメニューに関する情報を提案情報に決定する。
【0089】
(処理部134)
処理部134は、各種処理を実行する。処理部134は、外部の情報処理装置からの情報や記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を実行する。処理部134は、端末装置10、店舗装置20、データ提供装置50等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を実行する。処理部134は、ユーザ情報記憶部121や、店舗情報記憶部122や、履歴情報記憶部123に記憶された情報に基づいて、各種情報を実行する。
【0090】
処理部134は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を実行する。処理部134は、推定部132により推定された各種情報に基づいて、各種情報を実行する。処理部134は、決定部133により決定された各種情報に基づいて、各種情報を実行する。
【0091】
処理部134は、各種の情報を登録する登録処理を実行する。処理部134は、情報を記憶部120に格納することにより、登録処理を実行する。処理部134は、外部装置から取得された各種情報を登録する。例えば、処理部134は、提供部135により提供された情報に関する履歴を履歴情報記憶部123に登録する。
【0092】
処理部134は、コンテンツを生成する。処理部134は、インセンティブを示すクーポンを含むコンテンツを生成する。例えば、処理部134は、Java(登録商標)等の種々の技術を適宜用いて、端末装置10へ提供する画面(コンテンツ)を生成する。なお、処理部134は、CSSやJavaScript(登録商標)やHTMLの形式に基づいて、端末装置10へ提供する画面(コンテンツ)を生成してもよい。また、例えば、処理部134は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やGIF(Graphics Interchange Format)やPNG(Portable Network Graphics)など様々な形式で画面(コンテンツ)を生成してもよい。
【0093】
(提供部135)
提供部135は、各種のサービスを提供する。提供部135は、各種情報を提供する。提供部135は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。提供部135は、端末装置10や店舗装置20やデータ提供装置50に各種情報を送信する。
【0094】
提供部135は、端末装置10、店舗装置20、データ提供装置50等の他の情報処理装置からの情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部135は、記憶部120に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。提供部135は、ユーザ情報記憶部121や、店舗情報記憶部122や、履歴情報記憶部123に記憶された情報に基づいて、各種情報を提供する。
【0095】
提供部135は、取得部131により取得された各種情報に基づいて、各種情報を送信する。提供部135は、推定部132により推定された各種情報に基づいて、各種情報を送信する。提供部135は、決定部133により決定された各種情報に基づいて、各種情報を送信する。提供部135は、処理部134により実行された各種情報に基づいて、各種情報を送信する。
【0096】
提供部135は、決定部133により決定された提案情報を、ユーザが利用する端末装置10に提供する。提供部135は、提案情報を端末装置10に送信する。
【0097】
〔3.情報処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図7は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。具体化には、図7は、情報の提供に関する情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0098】
図7に示すように、情報処理装置100は、ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、ユーザに提案する提案情報を決定する(ステップS101)。例えば、情報処理装置100は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、第1コンテキストとは異なる第2コンテキストへの変遷に基づいて、ユーザに提案する提案情報を決定する。
【0099】
そして、情報処理装置100は、決定した提案情報を、ユーザが利用する端末装置に提供する(ステップS102)。例えば、情報処理装置100は、決定した提案情報を、ユーザが利用する端末装置10に送信する。
【0100】
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、決定部133と、提供部135とを有する。決定部133は、ユーザのコンテキストの変遷に基づいて、ユーザに提案する提案情報を決定する。提供部135は、決定部133により決定された提案情報を、ユーザが利用する端末装置10に提供する。
【0101】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザのコンテキストの変遷に基づいて決定した提案情報を、ユーザが利用する端末装置10に提供することにより、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0102】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部133は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、第1コンテキストとは異なる第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定する。
【0103】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定することにより、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0104】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部133は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、所定の施設への訪問を示す第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定する。
【0105】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、所定の施設への訪問を示す第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定することにより、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0106】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部133は、ユーザのコンテキストの所定の施設外の環境に応じた第1コンテキストから、第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定する。
【0107】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザのコンテキストの所定の施設外の環境に応じた第1コンテキストから、第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定することにより、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0108】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部133は、所定の施設外の環境の寒暖に応じて、提案情報を決定する。
【0109】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、所定の施設外の環境の寒暖に応じて、提案情報を決定することにより、環境の寒暖差に応じた情報提供ができるため、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0110】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、決定部133は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、店舗への訪問を示す第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定する。
【0111】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザのコンテキストの第1コンテキストから、店舗への訪問を示す第2コンテキストへの変遷に基づいて、提案情報を決定することにより、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0112】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、推定部132を有する。推定部132は、ユーザのコンテキストを推定する。決定部133は、推定部132により推定されたユーザのコンテキストの変遷に基づいて、提案情報を決定する。
【0113】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザのコンテキストを推定し、推定したユーザのコンテキストの変遷に基づいて、提案情報を決定することにより、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0114】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131を有する。取得部131は、センサにより検知されたセンサ情報をユーザが利用する端末装置10から取得する。推定部132は、取得部131により取得されたセンサ情報に基づいて、ユーザのコンテキストを推定する。
【0115】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、センサにより検知されたセンサ情報を基にユーザのコンテキストを推定し、推定したユーザのコンテキストの変遷に基づいて、提案情報を決定することにより、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0116】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、取得部131は、ユーザの位置を示す位置情報を取得する。決定部133は、取得部131により取得されたユーザの位置に対応する施設の提供するメニューに関する情報を提案情報に決定する。
【0117】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの位置に対応する施設の提供するメニューに関する情報を提案情報に決定することにより、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0118】
また、実施形態に係る情報処理装置100において、提供部135は、提案情報を端末装置10に送信する。
【0119】
このように、実施形態に係る情報処理装置100は、提案情報を端末装置10に送信することにより、ユーザが利用する端末装置10に適切な情報を提供することができる。
【0120】
〔5.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば図8に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図8は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0121】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0122】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0123】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0124】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0125】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0126】
以上、本願の実施形態及び変形例のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0127】
〔6.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0128】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0129】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0130】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0131】
1 情報処理システム
100 情報処理装置
121 ユーザ情報記憶部
122 店舗情報記憶部
123 履歴情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 推定部
133 決定部
134 処理部
135 提供部
10 端末装置
20 店舗装置
50 データ提供装置
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8