(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169743
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】商標支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/18 20120101AFI20231122BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081049
(22)【出願日】2022-05-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-27
(71)【出願人】
【識別番号】513004065
【氏名又は名称】株式会社将星
(74)【代理人】
【識別番号】100216529
【弁理士】
【氏名又は名称】芦田 圭司
(74)【代理人】
【識別番号】100155158
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 仁
(72)【発明者】
【氏名】渡部 仁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC16
(57)【要約】
【課題】 過去の商標登録に係る指定商品又は指定役務を参考にするのにあたって商品又は役務の不備を少なくするのに好適な商標支援システムを提供する。
【解決手段】 商標支援装置100は、商品(役務)を入力し、入力した商品(役務)に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440から検索し、関連商品(役務)を出現回数の多い順に表示し、関連商品(役務)を設定対象商品(役務)に設定する。そして、非適合商品(役務)及び適合商品(役務)を対応づけて設定ルールとして登録する設定ルールテーブル460に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。これにより、将来の事業で取り扱う可能性がある商品(役務)で且つ不備の少ない商品(役務)が得られる。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する商品情報を、前記第1の要素に関する商品情報と対応づけて設定ルールとして記憶する商品情報記憶手段の前記設定ルールに基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記商品情報記憶手段は、前記第1の要素に関する商品情報を削除ルールとして記憶し、
前記商品情報記憶手段の削除ルールに基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に係る前記第1の要素を削除する削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項3】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
前記第1の要素に関する商品情報の一部又は全部を含み、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報を記憶する商品情報記憶手段から、前記商品情報取得手段で取得した商品情報の一部又は全部を含む情報に対応する前記第2商品情報を取得する第2商品情報取得手段と、
前記第2商品情報取得手段で取得した第2商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項4】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報を、前記第1の要素に関する商品情報と対応づけて記憶する商品情報記憶手段から、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対応する前記第2商品情報を取得する第2商品情報取得手段と、
前記第2商品情報取得手段で取得した第2商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項5】
請求項3及び4のいずれか1項において、
前記商品情報記憶手段に該当の前記第2商品情報が存在しない場合は、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に係る前記第1の要素を削除する削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項6】
第3の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素である第3の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、
請求項1記載の商品情報取得手段及び設定手段、又は、請求項3及び4のいずれか1項に記載の商品情報取得手段、第2商品情報取得手段及び設定手段と、
前記設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する商品情報出力手段とを備え、
前記商品情報取得手段は、前記要素情報取得手段で取得した要素情報に基づいて、前記第1の要素に関する第1商品情報を、前記第3の要素に関する要素情報と対応づけて記憶する第2商品情報記憶手段から前記第1商品情報を取得することを特徴とする商標支援システム。
【請求項7】
請求項6において、
前記商品情報取得手段で取得した商品情報又は前記設定手段で設定した商品情報の統計情報を取得する統計情報取得手段を備え、
前記商品情報出力手段は、前記設定手段の設定結果及び前記統計情報取得手段で取得した統計情報に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力することを特徴とする商標支援システム。
【請求項8】
第3の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素である第3の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、
請求項1記載の商品情報取得手段及び設定手段、又は、請求項3及び4のいずれか1項に記載の商品情報取得手段、第2商品情報取得手段及び設定手段と、
前記設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する商品情報出力手段とを備え、
前記商品情報取得手段は、前記第1の要素に関する第1商品情報及び前記第3の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記第1商品情報を推定することを特徴とする商標支援システム。
【請求項9】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
前記第1の商品若しくは役務に関連する第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項10】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報から前記第2商品情報を推定する推定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項11】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の設定手段、請求項10記載の推定手段、又は請求項2及び5のいずれか1項に記載の削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商標に関する支援を行うシステムに係り、特に、過去の商標登録に係る指定商品又は指定役務を参考にするのにあたって商品又は役務の不備を少なくするのに好適な商標支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商標登録出願を支援する技術としては、例えば、特許文献1記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献1記載の技術は、商品又は役務を入力し、入力した商品又は役務と一致する商品又は役務を商品情報テーブルのなかから検索し、これと同一のレコードにおいて登録されている他の商品又は役務を商品情報テーブルのなかから検索し、索出した商品又は役務について同一の内容ごとに出現回数を算出し、索出した商品又は役務及び出現回数を出現回数の多い順に表示する。これにより、現在の事業で取り扱う商品又は役務をもとに、将来の事業で取り扱う可能性がある商品又は役務を分析することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1記載の技術にあっては、過去の商標登録に係る指定商品又は指定役務を表示する構成となっているので、表示された商品又は役務をそのまま商標登録出願の願書に採用すると、類似商品・役務審査基準等の改訂により現在の審査に適合しない商品又は役務を指定してしまう場合がある。この場合、特許庁の審査で不備を指摘されてしまい、不備を修正する手続が必要となる。
【0006】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、過去の商標登録に係る指定商品又は指定役務を参考にするのにあたって商品又は役務の不備を少なくするのに好適な商標支援システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の商標支援システムは、第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する商品情報を、前記第1の要素に関する商品情報と対応づけて設定ルールとして記憶する商品情報記憶手段の前記設定ルールに基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備える。
【0008】
このような構成であれば、商品情報取得手段により、第1の要素に関する商品情報が取得され、設定手段により、設定ルールに基づいて、取得された商品情報に対し第2の要素に関する情報が設定される。
【0009】
ここで、設定手段による設定としては、例えば、(1)商品情報に係る第1の要素に第2の要素が追加されるように設定すること、(2)商品情報に係る第1の要素が第2の要素に変更されるように設定することが含まれる。以下、発明3、4、6、8及び9の商標支援システムにおいて同じである。
【0010】
また、商品又は役務としては、例えば、商標登録出願又は防護標章登録出願において指定される商品又は役務が含まれる。以下、発明3、4、6、8及び9の商標支援システムにおいて同じである。
【0011】
また、第1の商品又は役務としては、例えば、商標登録出願、商標登録、防護標章登録出願又は防護標章登録(以下「商標登録案件」という。)において指定された商品又は役務が含まれる。また、第2の商品又は役務としては、例えば、現在の審査基準その他審査に適合する商品又は役務が含まれる。以下、発明3、4、6、8及び9の商標支援システムにおいて同じである。
【0012】
また、商品情報は、例えば、商品若しくは役務又はこれが属するグループを識別するための情報(例えば、名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、商品情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、商品情報は、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関するキーワード(例えば、商品又は役務の名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。以下、発明3、4、6、8及び9の商標支援システムにおいて同じである。
【0013】
また、商品情報には、例えば、(1)商標登録案件において指定された商品若しくは役務(この段落において「指定商品等」という。)又はこれが属するグループに関する商品情報、(2)指定商品等を包括する上位概念の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報、(3)指定商品等に包括される下位概念の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報、(4)所定の基準(例えば、現在の審査基準)に適合する商品若しくは役務のうち指定商品等に対応するもの又はこれが属するグループに関する商品情報、(5)書換制度等において指定商品等を置き換えた商品若しくは役務(書換前若しくは書換後の商品若しくは役務)又はこれが属するグループに関する商品情報が含まれる。以下、発明3、4、6、8及び9の商標支援システムにおいて同じである。
【0014】
また、第2の要素に関する情報は、例えば、第2の要素を識別するための情報(例えば、名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、第2の要素に関する情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、第2の要素に関する情報は、第2の要素に関するキーワード(例えば、第2の要素の名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。また、第2の要素に関する情報は、商品情報又は第1の要素に関する情報とは同一の構造又は形式であってもよいし、異なる構造又は形式であってもよい。以下、発明3、4、6、8及び9の商標支援システムにおいて同じである。
【0015】
また、商品情報取得手段は、例えば、入力装置等から商品情報を入力してもよいし、外部の端末等から商品情報を獲得又は受信してもよいし、記憶装置や記憶媒体等から商品情報を読み出してもよいし、情報処理等により商品情報を生成し又は算出してもよい。したがって、取得には、少なくとも入力、獲得、受信、読出(検索を含む。)、生成及び算出が含まれる。以下、取得の概念については同じである。
【0016】
また、商品情報記憶手段は、商品情報をあらゆる手段で且つあらゆる時期に記憶するものであり、商品情報を予め記憶してあるものであってもよいし、商品情報を予め記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって商品情報を記憶するようになっていてもよい。以下、発明3及び4の商標支援システムにおいて同じである。
【0017】
また、第2の要素に関する商品情報(この段落において「第2商品情報」という。)を、第1の要素に関する商品情報(この段落において「第1商品情報」という。)と対応づけて記憶することとしては、例えば、(1)第2商品情報及び第1商品情報を同一のレコードに登録するなど、直接対応づけて記憶すること、(2)第2商品情報及び中間情報を対応づけて登録するテーブルと、第1商品情報及び中間情報を対応づけて登録するテーブルを設けるなど、中間に1又は複数の情報を介して記憶することが含まれる。すなわち、第1商品情報から第2商品情報を辿ることができる態様であれば、あらゆるデータ構造を採用することができる。なお、第2商品情報は、第1商品情報と対応づけて商品情報記憶手段に記憶すればよく、商品情報記憶手段に第1商品情報を記憶することは必ずしも要しない。以下、情報を対応づけて記憶する概念については同じである。
【0018】
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。以下、発明3、4、6、8、9及び11の商標支援システムにおいて同じである。
【0019】
〔発明2〕 さらに、発明2の商標支援システムは、発明1の商標支援システムにおいて、前記商品情報記憶手段は、前記第1の要素に関する商品情報を削除ルールとして記憶し、前記商品情報記憶手段の削除ルールに基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に係る前記第1の要素を削除する削除手段を備える。
【0020】
このような構成であれば、削除手段により、削除ルールに基づいて、取得された商品情報に係る第1の要素が削除される。
【0021】
ここで、第1の要素としては、例えば、現在の審査基準その他審査に適合しない商品又は役務が含まれる。
【0022】
〔発明3〕 さらに、発明3の商標支援システムは、第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、前記第1の要素に関する商品情報の一部又は全部を含み、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報を記憶する商品情報記憶手段から、前記商品情報取得手段で取得した商品情報の一部又は全部を含む情報に対応する前記第2商品情報を取得する第2商品情報取得手段と、前記第2商品情報取得手段で取得した第2商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備える。
【0023】
このような構成であれば、商品情報取得手段により、第1の要素に関する商品情報が取得され、第2商品情報取得手段により、取得された商品情報の一部又は全部を含む情報に対応する第2商品情報が取得される。そして、設定手段により、取得された第2商品情報に基づいて、取得された商品情報に対し第2の要素に関する情報が設定される。
【0024】
〔発明4〕 さらに、発明4の商標支援システムは、第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報を、前記第1の要素に関する商品情報と対応づけて記憶する商品情報記憶手段から、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対応する前記第2商品情報を取得する第2商品情報取得手段と、前記第2商品情報取得手段で取得した第2商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備える。
【0025】
このような構成であれば、商品情報取得手段により、第1の要素に関する商品情報が取得され、第2商品情報取得手段により、取得された商品情報に対応する第2商品情報が取得される。そして、設定手段により、取得された第2商品情報に基づいて、取得された商品情報に対し第2の要素に関する情報が設定される。
【0026】
〔発明5〕 さらに、発明5の商標支援システムは、発明3及び4のいずれか1の商標支援システムにおいて、前記商品情報記憶手段に該当の前記第2商品情報が存在しない場合は、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に係る前記第1の要素を削除する削除手段を備える。
【0027】
このような構成であれば、商品情報記憶手段に該当の第2商品情報が存在しない場合は、削除手段により、取得された商品情報に係る第1の要素が削除される。
【0028】
〔発明6〕 さらに、発明6の商標支援システムは、第3の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素である第3の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、発明1の商品情報取得手段及び設定手段、又は、発明3及び4のいずれか1項に記載の商品情報取得手段、第2商品情報取得手段及び設定手段と、前記設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する商品情報出力手段とを備え、前記商品情報取得手段は、前記要素情報取得手段で取得した要素情報に基づいて、前記第1の要素に関する第1商品情報を、前記第3の要素に関する要素情報と対応づけて記憶する第2商品情報記憶手段から前記第1商品情報を取得する。
【0029】
このような構成であれば、要素情報取得手段により要素情報が取得され、商品情報取得手段により、取得された要素情報に基づいて第1商品情報が取得される。そして、設定手段により、取得された第1商品情報に対し第2の要素に関する情報が設定され、商品情報出力手段により、設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報が出力される。
【0030】
ここで、「第3の商品又は役務」及び「第1の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第3の商品又は役務」が、商標登録案件において指定された一の商品又は役務であり、「第1の商品又は役務」が、当該商標登録案件において指定された他の商品又は役務である関係が含まれる。以下、発明8の商標支援システムにおいて同じである。
【0031】
また、「事業内容」及び「第1の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「事業内容」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容である関係が含まれる。関連の事業者の事業内容としては、例えば、(1)資本関係がある事業者の事業内容、(2)支配関係がある事業者の事業内容、(3)競合関係にある事業者の事業内容、(4)その他事業主体が関連する事業者の事業内容が含まれる。事業者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。以下、発明8の商標支援システムにおいて同じである。
【0032】
また、「事業者」及び「第1の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「事業者」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者である関係が含まれる。関連の事業者としては、例えば、(1)資本関係がある事業者、(2)支配関係がある事業者、(3)競合関係にある事業者、(4)その他事業主体が関連する事業者が含まれる。事業者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。以下、発明8の商標支援システムにおいて同じである。
【0033】
また、「代理人」及び「第1の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「代理人」が、当該商標登録案件の代理人又はこれと関連の代理人である関係が含まれる。関連の代理人としては、例えば、(1)同一、同系列又は提携の特許事務所に所属する代理人、(2)資本関係がある代理人、(3)支配関係がある代理人、(4)競合関係にある代理人、(5)その他主体が関連する代理人が含まれる。代理人は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。以下、発明8の商標支援システムにおいて同じである。
【0034】
また、要素情報は、例えば、要素を識別するための情報(例えば、名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、要素情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、要素情報は、要素に関するキーワード(例えば、要素の名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。以下、発明8の商標支援システムにおいて同じである。
【0035】
また、商品情報出力手段は、例えば、表示、印刷、音声出力、記憶装置や記憶媒体等への書き出し、外部の端末等への送信、バイブレーション等の振動、発熱その他の方法により商品情報を出力することができる。したがって、出力には、少なくとも表示、印刷、音声出力、書き出し、送信、振動及び発熱が含まれる。以下、出力の概念については同じである。
【0036】
また、商品情報出力手段による出力の形態としては、例えば、(1)第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力すること、(2)第2の商品若しくは役務を包括する上位概念の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力すること、(3)第2の商品若しくは役務に包括される下位概念の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力すること、(4)所定の基準(例えば、現在の審査基準)に適合する商品若しくは役務のうち第2の商品若しくは役務に対応するもの又はこれが属するグループに関する商品情報を出力すること、(5)書換制度等において第2の商品若しくは役務を置き換えた商品若しくは役務(書換前若しくは書換後の商品若しくは役務)又はこれが属するグループに関する商品情報を出力することが含まれる。以下、発明8の商標支援システムにおいて同じである。
【0037】
また、第2商品情報記憶手段は、第1商品情報をあらゆる手段で且つあらゆる時期に記憶するものであり、第1商品情報を予め記憶してあるものであってもよいし、第1商品情報を予め記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって第1商品情報を記憶するようになっていてもよい。
【0038】
〔発明7〕 さらに、発明7の商標支援システムは、発明6の商標支援システムにおいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報又は前記設定手段で設定した商品情報の統計情報を取得する統計情報取得手段を備え、前記商品情報出力手段は、前記設定手段の設定結果及び前記統計情報取得手段で取得した統計情報に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する。
【0039】
このような構成であれば、統計情報取得手段により、商品情報の統計情報が取得され、商品情報出力手段により、設定手段の設定結果及び取得された統計情報に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報が出力される。
【0040】
ここで、統計情報には、例えば、出現回数、出現率、順位、差分、分散、標準誤差、標準偏差、偏差値、平均値、中央値、最頻値、尖度、歪度、最小値、最大値その他の統計量が含まれる。
【0041】
〔発明8〕 さらに、発明8の商標支援システムは、第3の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素である第3の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、発明1の商品情報取得手段及び設定手段、又は、発明3及び4のいずれか1項に記載の商品情報取得手段、第2商品情報取得手段及び設定手段と、前記設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する商品情報出力手段とを備え、前記商品情報取得手段は、前記第1の要素に関する第1商品情報及び前記第3の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記第1商品情報を推定する。
【0042】
このような構成であれば、要素情報取得手段により要素情報が取得され、商品情報取得手段により、学習済みモデルを用いて、取得された要素情報から第1商品情報が推定される。そして、設定手段により、取得された第1商品情報に対し第2の要素に関する情報が設定され、商品情報出力手段により、設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報が出力される。
【0043】
〔発明9〕 さらに、発明9の商標支援システムは、第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、前記第1の商品若しくは役務に関連する第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備える。
【0044】
このような構成であれば、商品情報取得手段により、第1の要素に関する商品情報が取得され、設定手段により、第2の要素に関する商品情報に基づいて、取得された商品情報に対し第2の要素に関する情報が設定される。
【0045】
〔発明10〕 さらに、発明10の商標支援システムは、第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報から前記第2商品情報を推定する推定手段とを備える。
【0046】
このような構成であれば、商品情報取得手段により、第1の要素に関する商品情報が取得され、推定手段により、学習済みモデルを用いて、取得された商品情報から第2商品情報が推定される。
【0047】
〔発明11〕 さらに、発明11の商標支援システムは、発明1乃至9のいずれか1項に記載の設定手段、発明10の推定手段、又は発明2及び5のいずれか1項に記載の削除手段を備える。
【発明の効果】
【0048】
以上説明したように、発明1、6又は8の商標支援システムによれば、設定ルールにおける第2の要素に関する商品情報として例えば審査に適合する商品情報を採用すれば、不備の少ない商品情報が得られる。
【0049】
さらに、発明2の商標支援システムによれば、削除ルールにおける第1の要素に関する商品情報として例えば審査に適合しない商品情報を採用すれば、不備の少ない商品情報が得られる。
【0050】
さらに、発明3、4、6又は8の商標支援システムによれば、第2商品情報として例えば審査に適合する商品情報を採用すれば、不備の少ない商品情報が得られる。
【0051】
さらに、発明6又は8の商標支援システムによれば、第1商品情報及び要素情報として例えば商標登録案件に関する情報を採用すれば、将来の事業で取り扱う可能性がある商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報が得られる。
【0052】
さらに、発明7の商標支援システムによれば、統計情報に基づいて商品情報が出力されるので、商品情報を統計的に把握することができる。
【0053】
さらに、発明8の商標支援システムによれば、学習済みモデルによる推定を行うので、未知の要素に対応する商品情報が得られることが期待できる。
【0054】
さらに、発明9の商標支援システムによれば、設定手段が基づく商品情報として例えば審査に適合する商品情報を採用すれば、不備の少ない商品情報が得られる。
【0055】
さらに、発明10の商標支援システムによれば、第2商品情報として例えば審査に適合する商品情報を採用すれば、不備の少ない商品情報が得られる。また、学習済みモデルによる推定を行うので、未知の商品情報に対応する商品情報が得られることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【
図1】商標支援装置100のハードウェア構成を示す図である。
【
図2】商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【
図3】商標登録テーブル400のデータ構造を示す図である。
【
図4】商品テーブル420のデータ構造を示す図である。
【
図5】商品対応テーブル440のデータ構造を示す図である。
【
図6】設定ルールテーブル460のデータ構造を示す図である。
【
図7】適合商品テーブル480のデータ構造を示す図である。
【
図8】関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【
図10】関連商品(役務)を選択する場合を説明するための画面である。
【
図11】商品リストの設定前の一覧を示す画面である。
【
図12】類似群コード設定処理を示すフローチャートである。
【
図13】商品(役務)を変更し類似群コードを設定する場合を説明するための画面である。
【
図14】区分を変更し類似群コードを設定する場合を説明するための画面である。
【
図15】類似群コードのみを設定する場合を説明するための画面である。
【
図16】2つの商品(役務)に変更し類似群コードを設定する場合を説明するための画面である。
【
図17】商品(役務)を削除する場合を説明するための画面である。
【
図18】同一コード検索により区分を変更し類似群コードを設定する場合を説明するための画面である。
【
図19】類似群コード設定処理を示すフローチャートである。
【
図20】単語検索により新たな設定ルールを設定する場合を説明するための画面である。
【
図21】商品リストの設定後の一覧を示す画面である。
【
図22】関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【
図24】商品リスト490のデータ構造を示す図である。
【
図25】類似群コード設定処理を示すフローチャートである。
【
図27】商標公報及び法人登記簿謄本の一部を抜粋した内容を示す図である。
【
図28】事業内容テーブル600bのデータ構造を示す図である。
【
図29】事業内容対応テーブル620bのデータ構造を示す図である。
【
図30】関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【
図32】商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【
図33】権利者テーブル600cのデータ構造を示す図である。
【
図34】権利者対応テーブル620cのデータ構造を示す図である。
【
図35】関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【
図37】商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【
図38】代理人テーブル600dのデータ構造を示す図である。
【
図39】代理人対応テーブル620dのデータ構造を示す図である。
【
図40】関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【
図42】学習済みモデル生成処理を示すフローチャートである。
【
図43】学習済みモデルの生成及び利用の工程を示すブロック図である。
【
図44】関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【
図46】関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【
図48】関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【
図50】関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【
図52】学習済みモデルの生成及び利用の工程を示すブロック図である。
【
図53】関連適合商品推定処理を示すフローチャートである。
【
図54】学習済みモデル1、2の生成及び利用の工程を示すブロック図である。
【
図55】ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1乃至
図21は、本実施の形態を示す図である。
【0058】
(用語の定義)
以下の説明において、商品又は役務を「商品(役務)」と表記し、商標登録において指定された商品又は役務を「指定商品(役務)」と表記する。また、現在の審査基準その他審査に適合する商品(役務)を適合商品(役務)と表記し、現在の審査基準その他審査に適合しない商品(役務)を非適合商品(役務)と表記する。
【0059】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1は、商標支援装置100のハードウェア構成を示す図である。
【0060】
商標支援装置100は、
図1に示すように、制御プログラムに基づいて演算及びシステム全体を制御するCPU(Central Processing Unit)30と、所定領域に予めCPU30の制御プログラム等を格納しているROM(Read Only Memory)32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM(Random Access Memory)34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(InterFace)38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互に且つデータ授受可能に接続されている。
【0061】
I/F38には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置40と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置42と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置44とが接続されている。
【0062】
次に、記憶装置42のデータ構造を説明する。
図2は、商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0063】
本実施の形態では、登録番号、区分及び指定商品(役務)を商標公報から抽出し、抽出したそれら情報をテーブル400、420、440に登録する。そして、テーブル400、420、440を用いて検索処理を実行する。
図2を用いてテーブル400、420、440の登録方法の概要を説明する。
【0064】
記憶装置42は、商標公報の内容を記録した商標公報データを記憶している。
図2の例では、登録番号「9,999,981」の商標登録においては、第14類の指定商品「宝石箱」及び第42類の指定役務「電子計算機用プログラムの提供」が指定されている。この場合、商標登録テーブル400には登録番号「9,999,981」を登録する。商品テーブル420には、区分「14」及び指定商品「宝石箱」を1つのレコードに、区分「42」及び指定役務「電子計算機用プログラムの提供」を1つのレコードにそれぞれ登録する。商品対応テーブル440には、登録番号「9,999,981」及び商品テーブル420の指定商品「宝石箱」のレコードを1つのレコードに、登録番号「9,999,981」及び商品テーブル420の指定役務「電子計算機用プログラムの提供」のレコードを1つのレコードにそれぞれ登録する。
【0065】
また、登録番号「9,999,982」の商標登録においては、第14類の指定商品「身飾品」及び第30類の指定商品「菓子」が指定されている。この場合、商標登録テーブル400には登録番号「9,999,982」を登録する。商品テーブル420には、区分「14」及び指定商品「身飾品」を1つのレコードに、区分「30」及び指定商品「菓子」を1つのレコードにそれぞれ登録する。商品対応テーブル440には、登録番号「9,999,982」及び商品テーブル420の指定商品「身飾品」のレコードを1つのレコードに、登録番号「9,999,982」及び商品テーブル420の指定商品「菓子」のレコードを1つのレコードにそれぞれ登録する。
【0066】
登録番号「9,999,983」~「9,999,989」の商標登録についても同様に、登録番号、区分及び指定商品(役務)をテーブル400、420、440に登録する。
【0067】
図3は、商標登録テーブル400のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図3に示すように、商標登録テーブル400を記憶している。
【0068】
商標登録テーブル400には、商標登録ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、商標登録に対し一意に割り当てられるファイルIDを登録するフィールド402と、登録番号を登録するフィールド404とを含んで構成されている。
【0069】
図3の例は、
図2の例に対応しており、第1~9行目のレコードが登録番号「9,999,981」~「9,999,989」の登録情報である。
【0070】
図4は、商品テーブル420のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図4に示すように、商品テーブル420を記憶している。
【0071】
商品テーブル420には、区分及び指定商品(役務)の組み合わせごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、区分及び指定商品(役務)の組み合わせに対し一意に割り当てられる商品IDを登録するフィールド422と、指定商品(役務)が属する区分を登録するフィールド424と、指定商品(役務)を登録するフィールド426とを含んで構成されている。
【0072】
図4の例は、
図2の例に対応しており、例えば、第1行目のレコードが登録番号「9,999,982」の登録情報、第2行目のレコードが登録番号「9,999,984」「9,999,987」の登録情報、第3行目のレコードが登録番号「9,999,983」「9,999,987」の登録情報、第4行目のレコードが登録番号「9,999,986」「9,999,989」の登録情報、第5行目のレコードが登録番号「9,999,988」の登録情報である。
【0073】
図5は、商品対応テーブル440のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図5に示すように、商品対応テーブル440を記憶している。
【0074】
商品対応テーブル440には、商標登録ごと及び指定商品(役務)ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ファイルIDを登録するフィールド442と、ファイルIDにより特定される商標登録に係る指定商品(役務)の商品IDを登録するフィールド444とを含んで構成されている。
【0075】
図5の例は、
図2の例に対応しており、例えば、第1~2行目のレコードが登録番号「9,999,981」の登録情報、第3~4行目のレコードが登録番号「9,999,982」の登録情報である。テーブル400、420、440を内部結合すれば
図2の商標公報の各行の登録情報を得ることができる。
【0076】
図6は、設定ルールテーブル460のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図6に示すように、設定ルールテーブル460を記憶している。
【0077】
設定ルールテーブル460には、設定ルールごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、設定ルールに対し一意に割り当てられる設定ルールIDを登録するフィールド462と、適用条件の区分を登録するフィールド464と、適用条件の商品(役務)を登録するフィールド466と、適合商品(役務)が属する区分を登録するフィールド470と、適合商品(役務)を登録するフィールド472と、適合商品(役務)に割り当てられる類似群コードを登録するフィールド474とを含んで構成されている。
【0078】
設定ルールにおいて、適用条件の区分及び商品(役務)は設定ルールを適用する条件を設定するものである。適用条件としては、区分のみを設定することができる。この場合、適用条件の区分に属するすべての商品(役務)に対しその設定ルールが適用される。商品(役務)のみを設定した場合は、区分にかかわらず、適用条件の商品(役務)と同一の商品(役務)に対しその設定ルールが適用される。区分及び商品(役務)を設定した場合は、適用条件の区分に属する商品(役務)であって、適用条件の商品(役務)と同一の商品(役務)に対しその設定ルールが適用される。適用条件としては、例えば、非適合商品(役務)又はその区分を設定する。
【0079】
設定ルールにおいて、適合商品(役務)の情報は、設定ルールが適用される商品(役務)について区分及び商品(役務)を変更するとともに類似群コードを設定するものである。適合商品(役務)の情報は、区分、商品(役務)及び類似群コードのすべてを設定するが、設定しないこともできる。区分、商品(役務)及び類似群コードを設定した場合は、設定ルールが適用される商品(役務)(その区分を含む。)が適合商品(役務)及びその区分に変更されるとともに類似群コードが設定される。これに対し、区分、商品(役務)及び類似群コードを設定しない場合は、設定ルールが適用される商品(役務)(その区分を含む。)が削除される。すなわち、区分、商品(役務)及び類似群コードを設定しない場合、設定ルールは削除ルールとして機能する。
【0080】
図6の例では、第1行目のレコードには、適用条件として、区分「42」及び商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」が、適合商品(役務)の情報として、区分「42」、商品(役務)「デザインの考案」及び類似群コード「42P01」が登録されている。これは、区分「42」に属する商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」が、区分「42」及び商品(役務)「デザインの考案」に変更されるとともに類似群コード「42P01」が設定されることを示している。第1行目のレコードは、適用条件の商品(役務)及び適合商品(役務)で区分が同一であるので、商品(役務)のみを変更し類似群コードを設定する設定ルールである。
【0081】
第2行目のレコードは、適用条件の商品(役務)及び適合商品(役務)で区分及び商品(役務)が同一であるので、類似群コードのみを設定する設定ルールである。
【0082】
第3行目のレコードは、適用条件の商品(役務)及び適合商品(役務)で商品(役務)が同一であるので、区分のみを変更し類似群コードを設定する設定ルールである。
【0083】
第4行目のレコードは、区分及び商品(役務)を変更し類似群コードを設定する設定ルールである。また、設定ルールは、適用条件となる1つの商品(役務)に対し1又は複数の適合商品(役務)を設定することができる。第4行目のレコードは、適用条件となる1つの商品(役務)に対し2つの適合商品(役務)が設定された設定ルールである。これにより、区分「30」及び商品(役務)「菓子」が、(1)区分「29」及び商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)」及び(2)区分「30」及び商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものを除く。)」の2つの商品(役務)に変更される。また、2つの商品(役務)にはいずれも類似群コード「30A01」が設定される。
【0084】
第5行目のレコードは、適合商品(役務)が設定されていないので、削除ルールとして機能し、区分「30」及び商品(役務)「砂糖漬け」が削除される。
【0085】
図7は、適合商品テーブル480のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図7に示すように、適合商品テーブル480を記憶している。
【0086】
適合商品テーブル480には、区分、適合商品(役務)及び類似群コードの組み合わせごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、区分、適合商品(役務)及び類似群コードの組み合わせに対し一意に割り当てられる商品IDを登録するフィールド482と、適合商品(役務)が属する区分を登録するフィールド484と、適合商品(役務)を登録するフィールド486と、適合商品(役務)に割り当てられる類似群コードを登録するフィールド488とを含んで構成されている。
【0087】
適合商品テーブル480には、商品(役務)の一部又は全部を含む適合商品(役務)が登録されている。例えば、商品(役務)「菓子」の全部を含む適合商品(役務)として「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)」が、商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」の一部を含む適合商品(役務)として「デザインの考案」が登録されている。
【0088】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図8は、関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【0089】
図9は、関連商品検索結果を示す画面である。
関連商品検索処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図8に示すように、まず、ステップS100に移行する。ステップS100では、商品(役務)を入力する。
図9の例では、ユーザは、テキストボックス500に商品(役務)「菓子」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより商品(役務)を入力する。
【0090】
次いで、ステップS102に移行する。ステップS102では、ステップS100で入力した商品(役務)に対応する区分及び商品(役務)(以下「関連商品(役務)」という。)をテーブル400、420、440から検索する。具体的には、テーブル400、420、440を内部結合し、入力した商品(役務)が指定された商標登録において該当の商品(役務)及び他に指定された商品(役務)及びそれらの区分を検索する。
図2乃至
図5の例において、例えば商品(役務)「乳製品」を入力した場合は、登録番号「9,999,983」「9,999,987」の商標登録が該当するが、これら商標登録において指定された商品(役務)等として、登録番号「9,999,983」について、(1)区分「29」及び商品(役務)「乳製品」、(2)区分「42」及び商品(役務)「製図用具の貸与」が、登録番号「9,999,987」について、(3)区分「29」及び商品(役務)「乳製品」、(4)区分「30」及び商品(役務)「砂糖漬け」の計4件が検索される。
【0091】
次いで、ステップS104に移行する。ステップS104では、ステップS102で索出した関連商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出する。ステップS102で4件が索出された上記例では、(1)関連商品(役務)「乳製品」の出現回数が「2」、(2)関連商品(役務)「製図用具の貸与」の出現回数が「1」、(3)関連商品(役務)「砂糖漬け」の出現回数が「1」として算出される。出現回数は、入力した商品(役務)との関連度を示す。
【0092】
なお、ステップS102、S104のより具体的な処理としては、特開2014-132394号公報に開示された処理を採用することができる。
【0093】
次いで、ステップS106に移行する。ステップS106では、ステップS102で索出した関連商品(役務)及びステップS104で算出した出現回数を対応づけて出現回数の多い順に表示する。
図9の例では、関連商品(役務)及び出現回数が対応づけられて出現回数の多い順に検索結果表示領域504に表示される。
【0094】
ステップS106の処理が終了すると、一連の処理を終了する。
図10は、関連商品(役務)を選択する場合を説明するための画面である。
【0095】
検索結果表示領域504には、
図10に示すように、関連商品(役務)を選択するためのチェックボックス506が設けられている。ユーザは、チェックボックス506をチェックすることにより関連商品(役務)を選択することができる。選択された関連商品(役務)は商品リストに追加され、商品リスト表示領域508に商品リストの一覧が表示される。商品リスト表示領域508では、区分の順位で関連商品(役務)がソートされて表示される。
【0096】
次に、商品リストの商品(役務)に類似群コードを設定又は商品(役務)を削除する場合を説明する。
【0097】
図11は、商品リストの設定前の一覧を示す画面である。
ユーザは、
図10の画面において編集ボタン510をクリックすると、
図11の画面に遷移し、商品リストを編集することができる。
図11の画面では、商品(役務)ごとに2種類のアイコン516、518のうちいずれかが表示される。アイコン516は、商品(役務)に適用することができる設定ルールが設定ルールテーブル460に存在することを示すものである。アイコン518は、商品(役務)に適用することができる設定ルールが設定ルールテーブル460に存在しないことを示すものである。すなわち、
図11の画面に遷移すると、商品リストの商品(役務)ごとに、その商品(役務)が各設定ルールの適用条件に該当するか否かを判定し、該当する設定ルールが1件以上存在する場合はアイコン516を表示し、該当する設定ルールが1件もない場合はアイコン518を表示する。
【0098】
次に、設定ルールに基づいて商品(役務)を変更し類似群コードを設定する場合を説明する。
【0099】
図12は、類似群コード設定処理を示すフローチャートである。
図13は、商品(役務)を変更し類似群コードを設定する場合を説明するための画面である。
【0100】
類似群コード設定処理は、ユーザがアイコン516をクリックすると、商品リストの商品(役務)のうちクリックしたアイコン516に対応する商品(役務)(以下「設定対象商品(役務)」という。)について実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図12に示すように、まず、ステップS200に移行する。
【0101】
ステップS200では、設定対象商品(役務)を表示領域520に表示し、設定対象商品(役務)に該当する設定ルールにおいて設定されている適合商品(役務)(その区分及び類似群コードを含む。)を商品(役務)の設定候補として表示領域522に表示する。
図13の例は、
図11の商品リストにおいて商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」のアイコン516をクリックした場合、この商品(役務)が設定対象商品(役務)として設定されて類似群コード設定処理が実行された結果を示している。設定対象商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」は、
図6の設定ルールテーブル460によれば設定ルール1(設定ルールID「1」の設定ルールを意味する。以下同様に表記する。)が該当するので、設定ルール1において設定されている適合商品(役務)「デザインの考案」並びにその区分「42」及び類似群コード「42P01」が設定候補として表示される。
【0102】
次いで、ステップS202に移行する。ステップS202では、単語検索が選択されているか否かを判定し、単語検索が選択されていると判定した場合(YES)は、ステップS204に移行する。
図13の例では、単語検索タブ524が選択された場合、単語検索が選択されていると判定する。
【0103】
ステップS204では、単語検索処理を実行する。第1の単語検索処理としては、例えば、設定対象商品(役務)を検索キーとして、検索キーに対応する適合商品(役務)(その区分及び類似群コードを含む。)を適合商品テーブル480を検索する。この場合、設定対象商品(役務)と完全に一致する適合商品(役務)を検索する完全一致検索、又は設定対象商品(役務)を含む適合商品(役務)を検索する部分一致検索を行うことができる。
【0104】
第2の単語検索処理としては、例えば、形態素解析等により設定対象商品(役務)の文字列を複数の要素に分割した場合の各要素を検索キーとして、検索キーに対応する適合商品(役務)(その区分及び類似群コードを含む。)を適合商品テーブル480から検索する。この場合、複数の要素のうちいずれかが該当する適合商品(役務)を検索するOR検索、又は、複数の要素のいずれも該当する適合商品(役務)を検索するAND検索を行うことができる。各要素の該否については第1の単語検索処理と同様に完全一致検索又は部分一致検索を行うことができる。同一の適合商品(役務)が検索結果として複数得られる検索(例えばOR検索)を行う場合、ステップS104の処理のように、索出した適合商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出し、索出した適合商品(役務)を出現回数の多い順に表示することもできる。
【0105】
一方、ステップS202で、単語検索が選択されていないと判定した場合(NO)は、ステップS206に移行する。
図13の例では、同一コード検索タブ526が選択された場合、単語検索が選択されていないと判定し、ステップS206に移行する。
【0106】
ステップS206では、同一コード検索処理を実行する。同一コード検索処理としては、例えば、設定対象商品(役務)に該当する設定ルールにおいて設定されている適合商品(役務)の類似群コード(以下「設定対象商品(役務)に係る設定ルールの類似群コード」という。)を検索キーとして、検索キーに対応する適合商品(役務)(その区分及び類似群コードを含む。)を適合商品テーブル480を検索する。この場合、検索キーの類似群コードのみが割り当てられている適合商品(役務)を検索する完全一致検索、又は、検索キーの類似群コードを含む複数の類似群コードが割り当てられている適合商品(役務)を検索する部分一致検索を行うことができる。また、複数の類似群コードが検索キーに含まれる場合、検索キーの類似群コードのうちいずれかが割り当てられている適合商品(役務)を検索するOR検索、又は、検索キーの類似群コードのうちいずれも割り当てられている適合商品(役務)を検索するAND検索を行うことができる。同一の適合商品(役務)が検索結果として複数得られる検索(例えばOR検索)を行う場合、ステップS104の処理のように、索出した適合商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出し、索出した適合商品(役務)を出現回数の多い順に表示することもできる。
【0107】
次いで、ステップS208に移行する。ステップS208では、ステップS204、S206で索出した適合商品(役務)を商品(役務)の設定候補として表示する。
図13の例では、設定対象商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」を複数の要素に分割した場合の各要素を検索キーとしてOR検索を行った場合に索出された各適合商品(役務)が設定候補として設定候補表示領域528に表示される。
【0108】
次いで、ステップS210に移行する。ステップS210では、ステップS200、S208で表示された商品(役務)の設定候補から商品(役務)を選択する。
図13の例では、商品(役務)の各設定候補に対しチェックボックス530が表示される。ユーザは、チェックボックス530をクリックすることにより商品(役務)を選択する。
【0109】
次いで、ステップS212に移行する。ステップS212では、類似群コードの設定が要求されたか否かを判定し、類似群コードの設定が要求されたと判定した場合(YES)は、ステップS212に移行するが、そうでないと判定した場合(NO)は、ステップS210に移行する。
図13の例では、ユーザは、決定ボタン532をクリックすることにより設定を要求する。
【0110】
次いで、ステップS214に移行して、設定対象商品(役務)及び区分を、ステップS210で選択した適合商品(役務)及びその区分に変更し、設定対象商品(役務)に対しその適合商品(役務)の類似群コードを設定する。複数の商品(役務)が選択された場合は、設定対象商品(役務)及び区分を複数の適合商品(役務)及びその区分に変更し、変更後の各設定対象商品(役務)に対しそれら各適合商品(役務)の類似群コードを設定する。ただし、設定対象商品(役務)に該当する設定ルールにおいて適合商品(役務)が設定されていない場合は、商品リストから設定対象商品(役務)を削除する。
図13の例では、ユーザは、設定ルール1の適合商品(役務)を選択し決定ボタン532をクリックすると、設定ルール1において適用条件の商品(役務)及び適合商品(役務)で区分が同一であるので、設定対象商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」が「デザインの考案」に変更され、類似群コード「42P01」が設定される。
【0111】
ステップS214の処理が終了すると、一連の処理を終了する。
次に、設定ルールに基づいて区分を変更し類似群コードを設定する場合を説明する。
【0112】
図14は、区分を変更し類似群コードを設定する場合を説明するための画面である。
図14の例は、
図11の商品リストにおいて商品(役務)「サプリメント」のアイコン516をクリックした場合、この商品(役務)が設定対象商品(役務)として設定されて類似群コード設定処理が実行された結果を示している。設定対象商品(役務)「サプリメント」は、
図6の設定ルールテーブル460によれば設定ルール3の設定ルールが該当するので、設定ルール3において設定されている適合商品(役務)「サプリメント」並びにその区分「5」及び類似群コード「32F15」が設定候補として表示される。ユーザは、設定ルール3の適合商品(役務)を選択し決定ボタン532をクリックすると、設定ルール3において適用条件の商品(役務)及び適合商品(役務)で商品(役務)が同一であるので、設定対象商品(役務)の区分「29」が「5」に変更され、類似群コード「32F15」が設定される。
【0113】
次に、設定ルールに基づいて類似群コードのみを設定する場合を説明する。
図15は、類似群コードのみを設定する場合を説明するための画面である。
【0114】
図15の例は、
図11の商品リストにおいて商品(役務)「宝飾品用化粧箱」のアイコン516をクリックした場合、この商品(役務)が設定対象商品(役務)として設定されて類似群コード設定処理が実行された結果を示している。設定対象商品(役務)「宝飾品用化粧箱」は、
図6の設定ルールテーブル460によれば設定ルール2が該当するので、設定ルール2において設定されている適合商品(役務)「宝飾品用化粧箱」並びにその区分「14」及び類似群コード「21A02 21B01 21D01」が設定候補として表示される。ユーザは、設定ルール2の適合商品(役務)を選択し決定ボタン532をクリックすると、設定ルール2において適用条件の商品(役務)及び適合商品(役務)で区分及び商品(役務)が同一であるので、設定対象商品(役務)に対し類似群コード「21A02 21B01 21D01」が設定される。
【0115】
次に、設定ルールに基づいて2つの商品(役務)に変更し類似群コードを設定する場合を説明する。
【0116】
図16は、2つの商品(役務)に変更し類似群コードを設定する場合を説明するための画面である。
【0117】
図16の例は、
図11の商品リストにおいて商品(役務)「菓子」のアイコン516をクリックした場合、この商品(役務)が設定対象商品(役務)として設定されて類似群コード設定処理が実行された結果を示している。設定対象商品(役務)「菓子」は、
図6の設定ルールテーブル460によれば設定ルール4が該当するので、設定ルール4において設定されている適合商品(役務)等として、(1)適合商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)」並びにその区分「29」及び類似群コード「30A01」、(2)適合商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものを除く。)」並びにその区分「30」及び類似群コード「30A01」の2つが設定候補として表示される。ユーザは、設定ルール4の適合商品(役務)のうち1又は複数を選択し決定ボタン532をクリックする。商品(役務)を2つとも選択した場合、設定対象商品(役務)「菓子」は、(1)区分「29」及び商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)」並びに(2)区分「30」及び商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものを除く。)」の2つの商品(役務)に変更され、2つの商品(役務)に対し類似群コード「30A01」がそれぞれ設定される。一方のみが選択された場合、選択された一方の商品(役務)及びその区分に変更され、類似群コード「30A01」が設定される。
【0118】
次に、設定ルールに基づいて商品(役務)を削除する場合を説明する。
図17は、商品(役務)を削除する場合を説明するための画面である。
【0119】
図17の例は、
図11の商品リストにおいて商品(役務)「砂糖漬け」のアイコン516をクリックした場合、この商品(役務)が設定対象商品(役務)として設定されて類似群コード設定処理が実行された結果を示している。設定対象商品(役務)「砂糖漬け」は、
図6の設定ルールテーブル460によれば設定ルール5が該当するが、設定ルール5には適合商品(役務)が設定されていないので削除候補として表示される。ユーザは、設定ルール5を選択し決定ボタン532をクリックすると、設定ルール5が削除ルールとして機能し、商品リストから設定対象商品(役務)が削除される。
【0120】
次に、同一コード検索により区分を変更し類似群コードを設定する場合を説明する。
図18は、同一コード検索により区分を変更し類似群コードを設定する場合を説明するための画面である。
【0121】
ユーザは、
図14の画面において同一コード検索タブ526を選択すると、設定対象商品(役務)「サプリメント」に係る設定ルール3の類似群コード「32F15」が検索キーとなり、検索キーに対応する適合商品(役務)が適合商品テーブル480から検索される。索出された適合商品(役務)は、設定候補表示領域528に商品(役務)の設定候補として表示される。ユーザは、商品(役務)を選択し決定ボタン532をクリックすると、設定対象商品(役務)は、選択された商品(役務)に変更され、類似群コードが設定される。
【0122】
次に、単語検索により新たな設定ルールを設定する場合を説明する。
図19は、類似群コード設定処理を示すフローチャートである。
【0123】
図20は、単語検索により新たな設定ルールを設定する場合を説明するための画面である。
【0124】
類似群コード設定処理は、ユーザがアイコン518をクリックすると、商品リストの商品(役務)のうちクリックしたアイコン518に対応する設定対象商品(役務)について実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図19に示すように、まず、ステップS202~S214を経てステップS216に移行する。
【0125】
ステップS216では、設定対象商品(役務)を適用条件として、ステップS210で選択した商品(役務)を適合商品(役務)として対応づけた設定ルールを設定ルールテーブル460に登録し、一連の処理を終了する。
図20の例では、単語検索処理により索出された適合商品(役務)が商品(役務)の設定候補として表示される。ユーザは、商品(役務)を選択し決定ボタン532をクリックすると、設定対象商品(役務)は、選択された商品(役務)に変更され、類似群コードが設定される。また、元の設定対象商品(役務)は、選択された適合商品(役務)と対応づけられて新たな設定ルールとして登録される。
【0126】
図21は、商品リストの設定後の一覧を示す画面である。
商品リストの各商品(役務)を上記のように変更し類似群コードを設定すると、商品リストの商品(役務)は、
図21に示すように、類似群コードが設定された状態に編集される。商品リストでは、区分、類似群コードの順位で商品(役務)がソートされて表示される。
【0127】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、適用条件の商品(役務)及び適合商品(役務)の類似群コードを対応づけて設定ルールとして登録する設定ルールテーブル460に基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。
【0128】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
さらに、本実施の形態では、適用条件の商品(役務)及び適合商品(役務)を対応づけて設定ルールとして登録する設定ルールテーブル460に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。
【0129】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
さらに、本実施の形態では、非適合商品(役務)を削除ルールとして登録する設定ルールテーブル460に基づいて設定対象商品(役務)を削除する。
【0130】
これにより、不備の少ない商品情報が得られる。
さらに、本実施の形態では、商品(役務)の一部又は全部を含む適合商品(役務)及びその類似群コードを対応づけて登録する適合商品テーブル480から、設定対象商品(役務)の一部又は全部を含む情報に対応する適合商品(役務)の類似群コードを検索し、索出した類似群コードに基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。
【0131】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
さらに、本実施の形態では、商品(役務)の一部又は全部を含む適合商品(役務)を登録する適合商品テーブル480から、設定対象商品(役務)の一部又は全部を含む情報に対応する適合商品(役務)を検索し、索出した適合商品(役務)に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。
【0132】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
さらに、本実施の形態では、適合商品(役務)及びその類似群コードを対応づけて登録する適合商品テーブル480から、設定対象商品(役務)に係る設定ルールの類似群コードに対応する適合商品(役務)の類似群コードを検索し、索出した類似群コードに基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。
【0133】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
さらに、本実施の形態では、適合商品(役務)及びその類似群コードを対応づけて登録する適合商品テーブル480から、設定対象商品(役務)に係る設定ルールの類似群コードに対応する適合商品(役務)を検索し、索出した適合商品(役務)に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。
【0134】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
さらに、本実施の形態では、適合商品(役務)の類似群コードを登録する適合商品テーブル480から、設定ルールの類似群コードに対応する適合商品(役務)の類似群コードを検索し、索出した類似群コードに基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。
【0135】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
さらに、本実施の形態では、適合商品(役務)及びその類似群コードを対応づけて登録する適合商品テーブル480から、設定ルールの類似群コードに対応する適合商品(役務)を検索し、索出した適合商品(役務)に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。
【0136】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
さらに、本実施の形態では、商品(役務)を入力し、入力した商品(役務)に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440から検索し、関連商品(役務)を表示し、関連商品(役務)を設定対象商品(役務)に設定する。
【0137】
これにより、将来の事業で取り扱う可能性がある商品(役務)で且つ不備の少ない商品(役務)が得られる。
【0138】
さらに、本実施の形態では、関連商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出し、索出した関連商品(役務)を出現回数の多い順に表示する。
【0139】
これにより、将来の事業で取り扱う可能性がある商品(役務)が得られる。
本実施の形態において、記憶装置42は、発明1乃至4の商品情報記憶手段、又は発明6の第2商品情報記憶手段に対応し、ステップS100は、発明6の要素情報取得手段に対応し、ステップS102は、発明1乃至4、6、7又は9の商品情報取得手段に対応している。また、ステップS104は、発明7の統計情報取得手段に対応し、ステップS106は、発明6又は7の商品情報出力手段に対応し、ステップS214は、発明1、3、4、6、7若しくは9の設定手段、又は発明2の削除手段に対応している。
【0140】
また、本実施の形態において、区分又は類似群コードは、発明1、3、4、6、7又は9のグループに対応している。
【0141】
本実施の形態において、ステップS204は、発明3の第2商品情報取得手段に対応している。
【0142】
本実施の形態において、ステップS206は、発明4の第2商品情報取得手段に対応している。
【0143】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図22及び
図23は、本実施の形態を示す図である。
【0144】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、ステップS102で索出した関連商品(役務)を自動的に適合商品(役務)に変更し類似群コードを設定する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0145】
まず、本実施の形態の動作を説明する。
図22は、関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【0146】
図23は、関連商品検索結果を示す画面である。
CPU30は、
図8の関連商品検索処理に代えて、
図22の関連商品検索処理を実行する。関連商品検索処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図22に示すように、まず、ステップS100~S104を経てステップS108に移行する。
【0147】
ステップS108では、設定ルールテーブル460に基づいて、ステップS102で索出した関連商品(役務)のうち該当する設定ルールが存在するものを、その設定ルールにおいて設定されている適合商品(役務)に変更し類似群コードを設定する。ただし、関連商品(役務)に該当する設定ルールにおいて適合商品(役務)が設定されていない場合は、その関連商品(役務)を削除する。
【0148】
図23の例では、関連商品(役務)「菓子」が(1)区分「29」及び商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)」並びに(2)区分「30」及び商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものを除く。)」の2つの商品(役務)に変更され、類似群コード「30A01」がそれぞれ設定される(検索結果表示領域504の第1、2行目及び設定ルール4)。関連商品(役務)「サプリメント」の区分が「5」に変更され、類似群コード「32F15」が設定される(検索結果表示領域504の第5行目及び設定ルール3)。関連商品(役務)「宝飾品用化粧箱」に対し類似群コード「21A02 21B01 21D01」が設定される(検索結果表示領域504の第12行目及び設定ルール2)。関連商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」が「デザインの考案」に変更され、類似群コード「42P01」が設定される(検索結果表示領域504の第13行目及び設定ルール1)。関連商品(役務)「砂糖漬け」が削除される(設定ルール5)。
【0149】
ステップS108の処理が終了すると、ステップS106に移行して、ステップS108で設定した関連商品(役務)及びステップS104で算出した出現回数を対応づけて出現回数の多い順に表示し、一連の処理を終了する。
【0150】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、入力した商品(役務)に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440から検索し、設定ルールテーブル460に基づいて関連商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定し、関連商品(役務)を表示する。
【0151】
これにより、将来の事業で取り扱う可能性がある商品(役務)で且つ不備の少ない商品(役務)が得られる。
【0152】
さらに、本実施の形態では、商品(役務)を入力し、入力した商品(役務)に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440から検索し、設定ルールテーブル460に基づいて関連商品(役務)を適合商品(役務)に変更し、関連商品(役務)を表示する。
【0153】
これにより、将来の事業で取り扱う可能性がある商品(役務)で且つ不備の少ない商品(役務)が得られる。
【0154】
本実施の形態において、ステップS108は、発明1、6、7若しくは9の設定手段、又は発明2の削除手段に対応している。
【0155】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
図24乃至
図26は、本実施の形態を示す図である。
【0156】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、関連商品(役務)の検索、表示及び選択を行わず、商品リスト490の商品(役務)を単に変更し類群コードを設定する点で異なる。
【0157】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図24は、商品リスト490のデータ構造を示す図である。
【0158】
記憶装置42は、
図24に示すように、商品リスト490を記憶している。
商品リスト490には、商品(役務)ごとに、その区分及びその商品(役務)が1行に対応づけられて登録されている。
図24の例では、例えば第2行目には、商品(役務)「宝飾品用化粧箱」及びその区分「14」が、第5行目には、商品(役務)「サプリメント」及びその区分「29」が、第6行目には、商品(役務)「菓子」及びその区分「30」がそれぞれ登録されている。
【0159】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図25は、類似群コード設定処理を示すフローチャートである。
【0160】
図26は、設定前後の商品リスト490である。
CPU30は、
図8の関連商品検索処理に代えて、
図25の類似群コード設定処理を実行する。類似群コード設定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図25に示すように、まず、ステップS300に移行して、商品リスト490を記憶装置42から読み出し、ステップS302に移行する。
【0161】
ステップS302では、設定ルールテーブル460に基づいて、商品リスト490の商品(役務)のうち該当する設定ルールが存在するものを、その設定ルールにおいて設定されている適合商品(役務)に変更し類似群コードを設定する。ただし、商品リスト490の商品(役務)に該当する設定ルールにおいて適合商品(役務)が設定されていない場合は、その商品(役務)を削除する。設定後の商品(役務)は、区分、類似群コードの順位でソートされる。
【0162】
図26の例では、商品(役務)「サプリメント」の区分が「5」に変更され、類似群コード「32F15」が設定される(設定後の第1行目及び設定ルール3)。商品(役務)「宝飾品用化粧箱」に対し類似群コード「21A02 21B01 21D01」が設定される(設定後の第4行目及び設定ルール2)。商品(役務)「菓子」が(1)区分「29」及び商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)」並びに(2)区分「30」及び商品(役務)「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものを除く。)」の2つの商品(役務)に変更され、類似群コード「30A01」がそれぞれ設定される(設定後の第5、7行目及び設定ルール4)。商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」が「デザインの考案」に変更され、類似群コード「42P01」が設定される(設定後の第9行目及び設定ルール1)。商品(役務)「砂糖漬け」が削除される(設定ルール5)。
【0163】
ステップS302の処理が終了すると、ステップS304に移行して、ステップS302で設定した商品リストを記憶装置42に記憶し、一連の処理を終了する。
【0164】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、設定ルールテーブル460に基づいて商品リスト490の商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。
【0165】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
さらに、本実施の形態では、設定ルールテーブル460に基づいて商品リスト490の商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。
【0166】
これにより、不備の少ない商品(役務)が得られる。
本実施の形態において、ステップS300は、発明1、2又は9の商品情報取得手段に対応し、ステップS302は、発明1若しくは9の設定手段、又は発明2の削除手段に対応している。
【0167】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
図27乃至
図31は、本実施の形態を示す図である。
【0168】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、権利者の事業内容を入力し、入力した事業内容に対応する商品(役務)を検索する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0169】
まず、本実施の形態に適用される発明を説明する。
事業内容による商品レコメンドの構成は、
事業内容に関する事業情報を取得する事業情報取得手段と、
商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を、事業内容に関する事業情報と対応づけて記憶する商品情報記憶手段から、前記事業情報取得手段で取得した事業情報に対応する前記商品情報を取得する商品情報取得手段とを備える。
【0170】
ここで、「事業内容」及び「商品又は役務」の関係としては、例えば、「商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「事業内容」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容である関係が含まれる。関連の事業者の事業内容としては、例えば、(1)資本関係がある事業者の事業内容、(2)支配関係がある事業者の事業内容、(3)競合関係にある事業者の事業内容、(4)その他事業主体が関連する事業者の事業内容が含まれる。事業者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
【0171】
次に、本実施の形態の構成を説明する。
図27は、商標公報及び法人登記簿謄本の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0172】
記憶装置42は、商標公報の内容を記録した商標公報データと、法人登記簿謄本の内容を記録した法人登記簿謄本データとを記憶している。商標公報データは、権利者以外の内容については
図2と同一である。
【0173】
商標公報データの権利者及び法人登記簿謄本データの商号を対応させ、商標登録の権利者の事業目的を法人登記簿謄本データから取得し、取得した事業目的を商標登録及び権利者と対応づけてテーブル600b、620bに登録する。
【0174】
図27の例では、株式会社Aは、定款において事業内容「ホテルの経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Aは、登録番号「9,999,982」「9,999,983」「9,999,985」の商標登録を有している。そこで、これら3件の商標登録に対しては事業内容「ホテルの経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第3、4、8行目が該当のレコードである。
【0175】
株式会社Bは、定款において事業内容「ホテルの経営」「飲食店の経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Bは、登録番号「9,999,981」「9,999,983」の商標登録を有している。そこで、これら2件の商標登録に対しては事業内容「ホテルの経営」「飲食店の経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第1、2、4、5行目が該当のレコードである。
【0176】
株式会社Cは、定款において事業内容「スパ施設の経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Cは、登録番号「9,999,985」「9,999,988」の商標登録を有している。そこで、これら2件の商標登録に対しては事業内容「スパ施設の経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第9、13行目が該当のレコードである。
【0177】
株式会社Dは、定款において事業内容「スパ施設の経営」「飲食店の経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Dは、登録番号「9,999,984」「9,999,989」の商標登録を有している。そこで、これら2件の商標登録に対しては事業内容「スパ施設の経営」「飲食店の経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第6、7、15、16行目が該当のレコードである。
【0178】
株式会社Eは、定款において事業内容「菓子の製造・販売」を事業目的として定めている。また、株式会社Eは、登録番号「9,999,987」「9,999,988」の商標登録を有している。そこで、これら2件の商標登録に対しては事業内容「菓子の製造・販売」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第12、14行目が該当のレコードである。
【0179】
株式会社Fは、定款において事業内容「菓子の製造・販売」「飲食店の経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Fは、登録番号「9,999,986」の商標登録を有している。そこで、この商標登録に対しては事業内容「菓子の製造・販売」「飲食店の経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第10、11行目が該当のレコードである。
【0180】
図28は、事業内容テーブル600bのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図28に示すように、事業内容テーブル600bを記憶している。
【0181】
事業内容テーブル600bには、事業内容ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、事業内容に対し一意に割り当てられる事業内容IDを登録するフィールド602bと、事業内容を登録するフィールド604bとを含んで構成されている。フィールド604bには、例えば、法人の定款に定める事業目的を事業内容として登録する。
図28の例は、
図27の例に対応している。
【0182】
図29は、事業内容対応テーブル620bのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図29に示すように、事業内容対応テーブル620bを記憶している。
【0183】
事業内容対応テーブル620bには、商標登録ごと及び事業内容ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ファイルIDを登録するフィールド622bと、ファイルIDにより特定される商標登録の権利者の事業内容の事業内容IDを登録するフィールド624bとを含んで構成されている。1件の商標登録には1又は複数の権利者が存在し、1の権利者は1又は複数の事業内容を有するので、事業内容対応テーブル620bには、1つのファイルIDに対し1又は複数の事業内容IDが対応づけられる。
図29の例は、
図27の例に対応しており、第1、2行目のレコードは、商標登録1(ファイルID「1」の商標登録を意味する。以下同様に表記する。)の権利者「株式会社B」が、その法人の定款において事業内容1(事業内容ID「1」の事業内容を意味する。以下同様に表記する。)「ホテルの経営」及び事業内容2「飲食店の経営」の2つを事業目的として登録していることを示している。なお、登録番号「9,999,983」の商標登録において、「ホテルの経営」は株式会社A及び株式会社Bの両方が定めているが、事業内容対応テーブル620bでは重複を排除して登録している。もっとも、登録番号「9,999,983」のように複数の権利者が同一の事業内容を定めている場合は、1件の商標登録につき同一の事業内容を重複して登録してもよい。重複登録すれば指定商品(役務)と事業内容の関連性がより高くなる。
【0184】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図30は、関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【0185】
図31は、関連商品検索結果を示す画面である。
関連商品検索処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図30に示すように、まず、ステップS100bに移行する。ステップS100bでは、事業内容を入力する。
図31の例では、ユーザは、テキストボックス500に事業内容「菓子の製造・販売」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより事業内容を入力する。
【0186】
次いで、ステップS102bに移行する。ステップS102bでは、ステップS100bで入力した事業内容に対応する区分及び商品(役務)(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)をテーブル400、420、440、600b、620bから検索する。具体的には、テーブル400、420、440、600b、620bを内部結合し、入力した事業内容を有する権利者の商標登録において指定された商品(役務)及びその区分を検索する。
【0187】
次いで、ステップS104を経てステップS106に移行して、ステップS102bで索出した関連商品(役務)及びステップS104で算出した出現回数を対応づけて出現回数の多い順に表示する。
図31の例では、関連商品(役務)及び出現回数が対応づけられて出現回数の多い順に検索結果表示領域504に表示される。
【0188】
ステップS106の処理が終了すると、一連の処理を終了する。
なお、事業内容による商品レコメンドのより具体的な処理としては、特開2016-126580号公報に開示された処理を採用することができる。
【0189】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、事業内容を入力し、入力した事業内容に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440、600b、620bから検索し、関連商品(役務)を表示し、関連商品(役務)を設定対象商品(役務)に設定する。
【0190】
これにより、将来の事業で取り扱う可能性がある商品(役務)で且つ不備の少ない商品(役務)が得られる。
【0191】
本実施の形態において、ステップS100bは、発明6の要素情報取得手段に対応し、ステップS102bは、発明6又は7の商品情報取得手段に対応している。
【0192】
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
図32乃至
図36は、本実施の形態を示す図である。
【0193】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、権利者(氏名又は名称)を入力し、入力した権利者に対応する商品(役務)を検索する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0194】
まず、本実施の形態に適用される発明を説明する。
事業者による商品レコメンドの構成は、
事業者に関する事業者情報を取得する事業者情報取得手段と、
商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を、事業者に関する事業者情報と対応づけて記憶する商品情報記憶手段から、前記事業者情報取得手段で取得した事業者情報に対応する前記商品情報を取得する商品情報取得手段とを備える。
【0195】
ここで、「事業者」及び「商品又は役務」の関係としては、例えば、「商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「事業者」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者である関係が含まれる。関連の事業者としては、例えば、(1)資本関係がある事業者、(2)支配関係がある事業者、(3)競合関係にある事業者、(4)その他事業主体が関連する事業者が含まれる。事業者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
【0196】
次に、本実施の形態の構成を説明する。
図32は、商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0197】
記憶装置42は、商標公報の内容を記録した商標公報データを記憶している。商標公報データの内容は
図28と同一である。
【0198】
図32の例では、株式会社Aは、登録番号「9,999,982」「9,999,983」「9,999,985」の商標登録の権利者である。そこで、これら3件の商標登録に対しては株式会社Aを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第2、3、6行目が該当のレコードである。
【0199】
株式会社Bは、登録番号「9,999,981」「9,999,983」の商標登録の権利者である。そこで、これら2件の商標登録に対しては株式会社Bを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第1、4行目が該当のレコードである。
【0200】
株式会社Cは、登録番号「9,999,985」「9,999,988」の商標登録の権利者である。そこで、これら2件の商標登録に対しては株式会社Cを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第7、10行目が該当のレコードである。
【0201】
株式会社Dは、登録番号「9,999,984」「9,999,989」の商標登録の権利者である。そこで、これら2件の商標登録に対しては株式会社Dを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第5、12行目が該当のレコードである。
【0202】
株式会社Eは、登録番号「9,999,987」「9,999,988」の商標登録の権利者である。そこで、これら2件の商標登録に対しては株式会社Eを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第9、11行目が該当のレコードである。
【0203】
株式会社Fは、登録番号「9,999,986」の商標登録の権利者である。そこで、この商標登録に対しては株式会社Fを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第8行目が該当のレコードである。
【0204】
図33は、権利者テーブル600cのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図33に示すように、権利者テーブル600cを記憶している。
【0205】
権利者テーブル600cには、権利者ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、商標登録の権利者(事業者)に対し一意に割り当てられる権利者IDを登録するフィールド602cと、権利者を登録するフィールド604cとを含んで構成されている。
図33の例は、
図32の例に対応している。
【0206】
図34は、権利者対応テーブル620cのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図34に示すように、権利者対応テーブル620cを記憶している。
【0207】
権利者対応テーブル620cには、商標登録ごと及び権利者ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ファイルIDを登録するフィールド622cと、ファイルIDにより特定される商標登録の権利者の権利者IDを登録するフィールド624cとを含んで構成されている。1件の商標登録には1又は複数の権利者が存在するので、権利者対応テーブル620cには、1つのファイルIDに対し1又は複数の権利者IDが対応づけられる。
図34の例は、
図32の例に対応しており、第1行目のレコードは、商標登録1の権利者が権利者2(権利者ID「2」の権利者を意味する。以下同様に表記する。)「株式会社B」であることを、第3、4行目のレコードは、商標登録3の権利者が権利者1「株式会社A」及び権利者2「株式会社B」であることを示している。
【0208】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図35は、関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【0209】
図36は、関連商品検索結果を示す画面である。
関連商品検索処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図35に示すように、まず、ステップS100cに移行する。ステップS100cでは、権利者(氏名又は名称)を入力する。
図36の例では、ユーザは、テキストボックス500に権利者「株式会社A」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより権利者を入力する。
【0210】
次いで、ステップS102cに移行する。ステップS102cでは、ステップS100cで入力した権利者に対応する区分及び商品(役務)(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)をテーブル400、420、440、600c、620cから検索する。具体的には、テーブル400、420、440、600c、620cを内部結合し、入力した権利者の商標登録において指定された商品(役務)及びその区分を検索する。
【0211】
次いで、ステップS104を経てステップS106に移行して、ステップS102cで索出した関連商品(役務)及びステップS104で算出した出現回数を対応づけて出現回数の多い順に表示する。
図36の例では、関連商品(役務)及び出現回数が対応づけられて出現回数の多い順に検索結果表示領域504に表示される。
【0212】
ステップS106の処理が終了すると、一連の処理を終了する。
なお、事業者による商品レコメンドのより具体的な処理としては、特開2016-206812号公報に開示された処理を採用することができる。
【0213】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、権利者を入力し、入力した権利者に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440、600c、620cから検索し、関連商品(役務)を表示し、関連商品(役務)を設定対象商品(役務)に設定する。
【0214】
これにより、将来の事業で取り扱う可能性がある商品(役務)で且つ不備の少ない商品(役務)が得られる。
【0215】
本実施の形態において、ステップS100cは、発明6の要素情報取得手段に対応し、ステップS102cは、発明6又は7の商品情報取得手段に対応している。
【0216】
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。
図37乃至
図41は、本実施の形態を示す図である。
【0217】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、代理人(氏名又は名称)を入力し、入力した代理人に対応する商品(役務)を検索する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0218】
まず、本実施の形態に適用される発明を説明する。
代理人による商品レコメンドの構成は、
代理人に関する代理人情報を取得する代理人情報取得手段と、
商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を、代理人に関する代理人情報と対応づけて記憶する商品情報記憶手段から、前記代理人情報取得手段で取得した代理人情報に対応する前記商品情報を取得する商品情報取得手段とを備える。
【0219】
ここで、「代理人」及び「商品又は役務」の関係としては、例えば、「商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「代理人」が、当該商標登録案件の代理人又はこれと関連の代理人である関係が含まれる。関連の代理人としては、例えば、(1)同一、同系列又は提携の特許事務所に所属する代理人、(2)資本関係がある代理人、(3)支配関係がある代理人、(4)競合関係にある代理人、(5)その他主体が関連する代理人が含まれる。代理人は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
【0220】
次に、本実施の形態の構成を説明する。
図37は、商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0221】
記憶装置42は、商標公報の内容を記録した商標公報データを記憶している。商標公報データは、権利者以外の内容については
図2と同一である。
【0222】
図37の例では、代理人Aは、登録番号「9,999,982」「9,999,983」「9,999,985」の商標登録の代理人である。そこで、これら3件の商標登録に対しては代理人Aを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第2、3、6行目が該当のレコードである。
【0223】
代理人Bは、登録番号「9,999,981」「9,999,983」の商標登録の代理人である。そこで、これら2件の商標登録に対しては代理人Bを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第1、4行目が該当のレコードである。
【0224】
代理人Cは、登録番号「9,999,985」「9,999,988」の商標登録の代理人である。そこで、これら2件の商標登録に対しては代理人Cを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第7、10行目が該当のレコードである。
【0225】
代理人Dは、登録番号「9,999,984」「9,999,989」の商標登録の代理人である。そこで、これら2件の商標登録に対しては代理人Dを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第5、12行目が該当のレコードである。
【0226】
代理人Eは、登録番号「9,999,987」「9,999,988」の商標登録の代理人である。そこで、これら2件の商標登録に対しては代理人Eを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第9、11行目が該当のレコードである。
【0227】
代理人Fは、登録番号「9,999,986」の商標登録の代理人である。そこで、この商標登録に対しては代理人Fを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第8行目が該当のレコードである。
【0228】
図38は、代理人テーブル600dのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図38に示すように、代理人テーブル600dを記憶している。
【0229】
代理人テーブル600dには、代理人ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、商標登録の代理人に対し一意に割り当てられる代理人IDを登録するフィールド602dと、代理人を登録するフィールド604dとを含んで構成されている。
図38の例は、
図37の例に対応している。
【0230】
図39は、代理人対応テーブル620dのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、
図39に示すように、代理人対応テーブル620dを記憶している。
【0231】
代理人対応テーブル620dには、商標登録ごと及び代理人ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ファイルIDを登録するフィールド622dと、ファイルIDにより特定される商標登録の代理人の代理人IDを登録するフィールド624dとを含んで構成されている。1件の商標登録には1又は複数の代理人が存在するので、代理人対応テーブル620dには、1つのファイルIDに対し1又は複数の代理人IDが対応づけられる。
図39の例は、
図37の例に対応しており、第1行目のレコードは、商標登録1の代理人が代理人1(代理人ID「1」の代理人を意味する。以下同様に表記する。)「代理人A」であることを、第3、4行目のレコードは、商標登録3の代理人が代理人1「代理人A」及び代理人2「代理人B」であることを示している。
【0232】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図40は、関連商品検索処理を示すフローチャートである。
【0233】
図41は、関連商品検索結果を示す画面である。
関連商品検索処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図40に示すように、まず、ステップS100dに移行する。ステップS100dでは、代理人(氏名又は名称)を入力する。
図41の例では、ユーザは、テキストボックス500に代理人「代理人A」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより代理人を入力する。
【0234】
次いで、ステップS102dに移行する。ステップS102dでは、ステップS100dで入力した代理人に対応する区分及び商品(役務)(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)をテーブル400、420、440、600d、620dから検索する。具体的には、テーブル400、420、440、600d、620dを内部結合し、入力した代理人の商標登録において指定された商品(役務)及びその区分を検索する。
【0235】
次いで、ステップS104を経てステップS106に移行して、ステップS102dで索出した関連商品(役務)及びステップS104で算出した出現回数を対応づけて出現回数の多い順に表示する。
図41の例では、関連商品(役務)及び出現回数が対応づけられて出現回数の多い順に検索結果表示領域504に表示される。
【0236】
ステップS106の処理が終了すると、一連の処理を終了する。
なお、代理人による商品レコメンドのより具体的な処理としては、特開2017-182807号公報に開示された処理を採用することができる。
【0237】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、代理人を入力し、入力した代理人に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440、600d、620dから検索し、関連商品(役務)を表示し、関連商品(役務)を設定対象商品(役務)に設定する。
【0238】
これにより、将来の事業で取り扱う可能性がある商品(役務)で且つ不備の少ない商品(役務)が得られる。
【0239】
本実施の形態において、ステップS100dは、発明6の要素情報取得手段に対応し、ステップS102dは、発明6又は7の商品情報取得手段に対応している。
【0240】
〔第7の実施の形態〕
次に、本発明の第7の実施の形態を説明する。
図42乃至
図45は、本実施の形態を示す図である。
【0241】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態における関連商品検索処理(
図8)をAI(Artificial Intelligence)で実現するものであって、上記第1の実施の形態に対し、商品(役務)を入力し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)に対応する商品(役務)を推定する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0242】
まず、本実施の形態に適用される発明を説明する。
商品AIレコメンドの構成は、
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する第2商品情報及び前記第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報から前記第2商品情報を推定する推定手段とを備える。
【0243】
ここで、「第1の商品又は役務」及び「第2の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が、商標登録案件において指定された一の商品又は役務であり、「第2の商品又は役務」が、その商標登録案件において指定された他の商品又は役務である関係が含まれる。
【0244】
次に、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。
【0245】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図42は、学習済みモデル生成処理を示すフローチャートである。
【0246】
図43は、学習済みモデルの生成及び利用の工程を示すブロック図である。
学習済みモデル生成処理は、学習済みモデルを生成するために実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図42に示すように、ステップS400に移行して、商標公報データ解析処理を実行する。商標公報データ解析処理では、1又は複数の商標登録に係る商標公報データを記憶装置42から読み出し、読み出した商標公報データから、登録番号、区分及び指定商品(役務)を抽出する。
【0247】
次いで、ステップS402に移行する。ステップS402では、抽出した登録番号、区分及び指定商品(役務)を対応づけてテーブル400、420、440に登録することによりテーブル400、420、440を生成する。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。
【0248】
次いで、ステップS404に移行して、
図43に示すように、テーブル400、420、440の情報に基づいて学習用データセットを生成し、ステップS406に移行して、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。学習用プログラムは、学習前パラメータ及びハイパーパラメータを備え、入力した学習用データセット及びハイパーパラメータに基づいて学習を行い、学習前パラメータを更新する。そして、学習結果として学習済みモデルを出力する。
【0249】
学習済みモデルは、学習前パラメータが学習により更新された学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、商品(役務)を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連商品(役務)を出力する。入力した商品(役務)と関連商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した商品(役務)又はこれと同じ特徴を有する商品(役務)が指定された商標登録において該当の商品(役務)及び他に指定された商品(役務)及びそれらの区分、又は(2)これらと同じ特徴を有する区分及び商品(役務)が関連商品(役務)として推定されることが期待できる。
図2乃至
図5の例において、例えば商品(役務)「乳製品」を入力した場合は、登録番号「9,999,983」「9,999,987」の商標登録が該当するが、これら商標登録において指定された商品(役務)等として、登録番号「9,999,983」について、(1)区分「29」及び商品(役務)「乳製品」、(2)区分「42」及び商品(役務)「製図用具の貸与」が、登録番号「9,999,987」について、(3)区分「29」及び商品(役務)「乳製品」、(4)区分「30」及び商品(役務)「砂糖漬け」の計4件が関連商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0250】
図44は、関連商品推定処理を示すフローチャートである。
図45は、関連商品推定結果を示す画面である。
【0251】
CPU30は、
図8の関連商品検索処理に代えて、
図44の関連商品推定処理を実行する。関連商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図44に示すように、まず、ステップS100に移行する。ステップS100では、商品(役務)を入力する。
図45の例では、ユーザは、テキストボックス500に商品(役務)「菓子」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより商品(役務)を入力する。
【0252】
次いで、ステップS110aに移行する。ステップS110aでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を推定する。推定は、入力した商品(役務)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。関連商品(役務)をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することもできる。
【0253】
次いで、ステップS112に移行して、ステップS110aで推定した関連商品(役務)を表示する。
図45の例では、関連商品(役務)が検索結果表示領域504に表示される。
【0254】
ステップS112の処理が終了すると、一連の処理を終了する。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0255】
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を推定する。
【0256】
これにより、未知の商品(役務)に対応する関連商品(役務)が得られることが期待できる。
【0257】
さらに、本実施の形態では、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として推定する。
【0258】
これにより、入力した商品(役務)の関連商品(役務)だけなく、さらにその関連商品(役務)が得られる。
【0259】
本実施の形態において、ステップS100は、発明8の要素情報取得手段に対応し、ステップS110aは、発明8の商品情報取得手段に対応し、ステップS112は、発明8の商品情報出力手段に対応している。
【0260】
〔第8の実施の形態〕
次に、本発明の第8の実施の形態を説明する。
図46及び
図47は、本実施の形態を示す図である。
【0261】
本実施の形態は、上記第4の実施の形態における関連商品検索処理(
図30)をAIで実現するものであって、上記第4の実施の形態に対し、権利者の事業内容を入力し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容に対応する商品(役務)を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第4の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0262】
まず、本実施の形態に適用される発明を説明する。
事業内容による商品AIレコメンドの構成は、
事業内容に関する事業情報を取得する事業情報取得手段と、
商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報及び事業内容に関する事業情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記事業情報取得手段で取得した事業情報から前記商品情報を推定する推定手段とを備える。
【0263】
ここで、「事業内容」及び「商品又は役務」の関係としては、例えば、「商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「事業内容」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容である関係が含まれる。関連の事業者の事業内容としては、例えば、(1)資本関係がある事業者の事業内容、(2)支配関係がある事業者の事業内容、(3)競合関係にある事業者の事業内容、(4)その他事業主体が関連する事業者の事業内容が含まれる。事業者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
【0264】
次に、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録及び法人登記簿謄本での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第7の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、420、440、600b、620bの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0265】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、事業内容を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した事業内容から、その事業内容に対応する区分及び商品(役務)(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連商品(役務)を出力する。入力した事業内容と関連商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データ及び法人登記簿謄本データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した事業内容又はこれと同じ特徴を有する事業内容を有する権利者の商標登録において該当の商品(役務)及び他に指定された商品(役務)及びそれらの区分、又は(2)これらと同じ特徴を有する区分及び商品(役務)が関連商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0266】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図46は、関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【0267】
図47は、関連商品推定結果を示す画面である。
CPU30は、
図30の関連商品検索処理に代えて、
図46の関連商品推定処理を実行する。関連商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図46に示すように、まず、ステップS102bに移行する。ステップS102bでは、事業内容を入力する。
図47の例では、ユーザは、テキストボックス500に事業内容「菓子の製造・販売」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより事業内容を入力する。
【0268】
次いで、ステップS110bに移行する。ステップS110bでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連商品(役務)を推定する。推定は、入力した事業内容を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。
【0269】
次いで、ステップS112に移行して、ステップS110bで推定した関連商品(役務)を表示する。
図47の例では、関連商品(役務)が検索結果表示領域504に表示される。
【0270】
ステップS112の処理が終了すると、一連の処理を終了する。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0271】
本実施の形態では、事業内容を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連商品(役務)を推定する。
【0272】
これにより、未知の事業内容に対応する関連商品(役務)が得られることが期待できる。
【0273】
本実施の形態において、ステップS100bは、発明8の要素情報取得手段に対応し、ステップS110bは、発明8の商品情報取得手段に対応し、ステップS112は、発明8の商品情報出力手段に対応している。
【0274】
〔第9の実施の形態〕
次に、本発明の第9の実施の形態を説明する。
図48及び
図49は、本実施の形態を示す図である。
【0275】
本実施の形態は、上記第5の実施の形態における関連商品検索処理(
図35)をAIで実現するものであって、上記第5の実施の形態に対し、権利者(氏名又は名称)を入力し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者に対応する商品(役務)を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第5の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0276】
まず、本実施の形態に適用される発明を説明する。
事業者による商品AIレコメンドの構成は、
事業者に関する事業者情報を取得する事業者情報取得手段と、
商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報及び事業者に関する事業者情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記事業者情報取得手段で取得した事業者情報から前記商品情報を推定する推定手段とを備える。
【0277】
ここで、「事業者」及び「商品又は役務」の関係としては、例えば、「商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「事業者」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者である関係が含まれる。関連の事業者としては、例えば、(1)資本関係がある事業者、(2)支配関係がある事業者、(3)競合関係にある事業者、(4)その他事業主体が関連する事業者が含まれる。事業者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
【0278】
次に、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第7の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、420、440、600c、620cの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0279】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、権利者を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した権利者から、その権利者に対応する区分及び商品(役務)(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連商品(役務)を出力する。入力した権利者と関連商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した権利者又はこれと同じ特徴を有する権利者の商標登録において該当の商品(役務)及び他に指定された商品(役務)及びそれらの区分、又は(2)これらと同じ特徴を有する区分及び商品(役務)が関連商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0280】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図48は、関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【0281】
図49は、関連商品推定結果を示す画面である。
CPU30は、
図35の関連商品検索処理に代えて、
図48の関連商品推定処理を実行する。関連商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図48に示すように、まず、ステップS100cに移行する。ステップS100cでは、権利者を入力する。
図49の例では、ユーザは、テキストボックス500に権利者「株式会社A」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより権利者を入力する。
【0282】
次いで、ステップS110cに移行する。ステップS110cでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連商品(役務)を推定する。推定は、入力した権利者を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。
【0283】
次いで、ステップS112に移行して、ステップS110cで推定した関連商品(役務)を表示する。
図49の例では、関連商品(役務)が検索結果表示領域504に表示される。
【0284】
ステップS112の処理が終了すると、一連の処理を終了する。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0285】
本実施の形態では、権利者を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連商品(役務)を推定する。
【0286】
これにより、未知の権利者に対応する関連商品(役務)が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS100cは、発明8の要素情報取得手段に対応し、ステップS110cは、発明8の商品情報取得手段に対応し、ステップS112は、発明8の商品情報出力手段に対応している。
【0287】
〔第10の実施の形態〕
次に、本発明の第10の実施の形態を説明する。
図50及び
図51は、本実施の形態を示す図である。
【0288】
本実施の形態は、上記第6の実施の形態における関連商品検索処理(
図40)をAIで実現するものであって、上記第6の実施の形態に対し、代理人(氏名又は名称)を入力し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人に対応する商品(役務)を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第6の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0289】
まず、本実施の形態に適用される発明を説明する。
代理人による商品AIレコメンドの構成は、
代理人に関する代理人情報を取得する代理人情報取得手段と、
商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報及び代理人に関する代理人情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記代理人情報取得手段で取得した代理人情報から前記商品情報を推定する推定手段とを備える。
【0290】
ここで、「代理人」及び「商品又は役務」の関係としては、例えば、「商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「代理人」が、当該商標登録案件の代理人又はこれと関連の代理人である関係が含まれる。関連の代理人としては、例えば、(1)同一、同系列又は提携の特許事務所に所属する代理人、(2)資本関係がある代理人、(3)支配関係がある代理人、(4)競合関係にある代理人、(5)その他主体が関連する代理人が含まれる。代理人は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
【0291】
次に、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第7の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、420、440、600d、620dの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0292】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、代理人を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した代理人から、その代理人に対応する区分及び商品(役務)(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連商品(役務)を出力する。入力した代理人と関連商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した代理人又はこれと同じ特徴を有する代理人の商標登録において該当の商品(役務)及び他に指定された商品(役務)及びそれらの区分、又は(2)これらと同じ特徴を有する区分及び商品(役務)が関連商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0293】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図50は、関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【0294】
図51は、関連商品推定結果を示す画面である。
CPU30は、
図40の関連商品検索処理に代えて、
図24の関連商品推定処理を実行する。関連商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図50に示すように、まず、ステップS100dに移行する。ステップS100dでは、代理人を入力する。
図51の例では、ユーザは、テキストボックス500に代理人「代理人A」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより代理人を入力する。
【0295】
次いで、ステップS110dに移行する。ステップS110dでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連商品(役務)を推定する。推定は、入力した代理人を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。
【0296】
次いで、ステップS112に移行して、ステップS110dで推定した関連商品(役務)を表示する。
図51の例では、関連商品(役務)が検索結果表示領域504に表示される。
【0297】
ステップS112の処理が終了すると、一連の処理を終了する。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0298】
本実施の形態では、代理人を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連商品(役務)を推定する。
【0299】
これにより、未知の代理人に対応する関連商品(役務)が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS100dは、発明8の要素情報取得手段に対応し、ステップS110dは、発明8の商品情報取得手段に対応し、ステップS112は、発明8の商品情報出力手段に対応している。
【0300】
〔第11の実施の形態〕
次に、本発明の第11の実施の形態を説明する。
図52は、本実施の形態を示す図である。
【0301】
本実施の形態は、上記第1乃至第3の実施の形態に対し、商品(役務)(例えば、非適合商品(役務))を入力し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)に対応する適合商品(役務)を推定する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0302】
まず、本実施の形態に適用される発明を説明する。
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する第2商品情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報から前記第2商品情報を推定する推定手段とを備える。
【0303】
ここで、「第1の商品又は役務」及び「第2の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が非適合商品(役務)であり、「第2の商品又は役務」が適合商品(役務)である関係が含まれる。
【0304】
次に、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。学習済みモデルの生成方法は、上記第7の実施の形態と同様である。すなわち、適合商品テーブル480の情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0305】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、商品(役務)を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した商品(役務)から、その商品(役務)に対応する区分、商品(役務)及び類似群コード(以下、本実施の形態において「関連適合商品(役務)」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連適合商品(役務)を出力する。入力した商品(役務)と関連適合商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、入力した商品(役務)の一部又は全部を含む適合商品(役務)又はこれと同じ特徴を有する商品(役務)が関連適合商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0306】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図52は、学習済みモデルの生成及び利用の工程を示すブロック図である。
【0307】
関連適合商品推定処理は、CPU30において実行されると、商品(役務)(例えば、非適合商品(役務))を入力し、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。推定は、
図52に示すように、入力した商品(役務)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連適合商品(役務)として取得することにより行う。入力した商品(役務)は、例えば、推定された適合商品(役務)に変更され、類似群コードが設定される。
【0308】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0309】
これにより、未知の商品(役務)に対応する関連適合商品(役務)が得られることが期待できる。
【0310】
〔第12の実施の形態〕
次に、本発明の第12の実施の形態を説明する。
図53及び
図54は、本実施の形態を示す図である。
【0311】
本実施の形態は、上記第7の実施の形態に対し上記第11の実施の形態を適用したものであって、
図8の関連商品推定処理で推定した関連商品(役務)を上記関連適合商品推定処理に入力し、関連商品(役務)を関連適合商品(役務)に変更して出力する。以下、上記第1、第7及び第11の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0312】
まず、本実施の形態に適用される発明を説明する。
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
(1)第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する第2商品情報を、前記第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報と対応づけて記憶する商品情報記憶手段から、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対応する前記第2商品情報を取得する第2商品情報取得手段、又は、(2)第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する第2商品情報及び前記第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報から前記第2商品情報を推定する第1推定手段と、
第3の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する第3商品情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記第2商品情報取得手段で取得した第2商品情報又は前記第1推定手段で推定した第2商品情報から前記第3商品情報を推定する第2推定手段とを備える。
【0313】
ここで、「第1の商品又は役務」及び「第2の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が、商標登録案件において指定された一の商品又は役務であり、「第2の商品又は役務」が、その商標登録案件において指定された他の商品又は役務である関係が含まれる。
【0314】
また、「第2の商品又は役務」及び「第3の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第2の商品又は役務」が非適合商品(役務)であり、「第3の商品又は役務」が適合商品(役務)である関係が含まれる。
【0315】
次に、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデル1(上記第7の実施の形態における学習済みモデル)のデータと、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2(上記第11の実施の形態における学習済みモデル)のデータを記憶している。
【0316】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図53は、関連適合商品推定処理を示すフローチャートである。
【0317】
図54は、学習済みモデル1、2の生成及び利用の工程を示すブロック図である。
関連適合商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、
図53に示すように、まず、ステップS100に移行して、商品(役務)を入力し、ステップS110aに移行する。
【0318】
ステップS110aでは、学習済みモデル1のデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデル1を用いて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を推定する。推定は、
図41に示すように、入力した商品(役務)を学習済みモデル1に入力し、学習済みモデル1から出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。関連商品(役務)をさらに学習済みモデル1に入力し、学習済みモデル1から出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することもできる。
【0319】
次いで、ステップS114に移行して、学習済みモデル2のデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデル2を用いて、ステップS110aで推定した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。推定は、
図54に示すように、入力した関連商品(役務)を学習済みモデル2に入力し、学習済みモデル2から出力される1又は複数の商品(役務)を関連適合商品(役務)として取得することにより行う。
【0320】
次いで、ステップS116に移行して、ステップS114で推定した関連適合商品(役務)を表示し、一連の処理を終了する。
【0321】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデル1を用いて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を推定し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、推定した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0322】
これにより、未知の商品(役務)に対応する関連適合商品(役務)が得られることが期待できる。
【0323】
本実施の形態において、ステップS110aは、発明10の商品情報取得手段に対応し、ステップS114は、発明10の推定手段に対応している。
【0324】
〔変形例〕
なお、上記第1乃至第3の実施の形態において、設定ルールは、適用条件の商品(役務)と同一の商品(役務)に対し適用したが、これに限らず、(1)適用条件の商品(役務)を含む商品(役務)、又は(2)適用条件の商品(役務)を複数の要素に分割した場合の1又は複数の要素を含む商品(役務)に適用することができる。
【0325】
また、上記第2の実施の形態及びその変形例において、ステップS108の処理は、ステップS104の処理の後に実行したが、これに限らず、ステップS104の処理の前に実行することができる。すなわち、商品(役務)を統計処理前に変更してもよいし、統計処理後に変更してもよい。
【0326】
〔発明4に係る他の実施の形態〕
また、上記第1の実施の形態及びその変形例において、同一コード検索処理は、設定対象商品(役務)に係る設定ルールの類似群コード(以下この応用例において説明簡略化のため「類似群コードA」と略記する。)を取得し、適合商品(役務)を類似群コードと対応づけて登録する適合商品テーブル480から、取得した類似群コードに対応する適合商品(役務)を検索し、索出した適合商品(役務)に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0327】
第1の構成は、設定対象商品(役務)及びその区分を取得し、適合商品(役務)を区分(設定対象商品(役務)の区分)と対応づけて登録する適合商品テーブルから、取得した区分に対応する適合商品(役務)を検索し、索出した適合商品(役務)に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。
【0328】
第2の構成は、設定対象商品(役務)を取得し、適合商品(役務)を商品(役務)(設定対象商品(役務))と対応づけて登録する適合商品テーブルから、取得した設定対象商品(役務)に対応する適合商品(役務)を検索し、索出した適合商品(役務)に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。この構成において、形態素解析等により設定対象商品(役務)の文字列を複数の要素に分割した場合の各要素を検索キーとして、検索キーに対応する適合商品(役務)を適合商品テーブルから検索することもできる。この場合、複数の要素のうちいずれかが対応する適合商品(役務)を検索するOR検索、又は、複数の要素のいずれも対応する適合商品(役務)を検索するAND検索を行うことができる。各要素の該否については第1の単語検索処理と同様に完全一致検索又は部分一致検索を行うことができる。同一の適合商品(役務)が検索結果として複数得られる検索(例えばOR検索)を行う場合、ステップS104の処理のように、索出した適合商品(役務)について同一の内容ごとに出現回数を算出し、索出した適合商品(役務)を出現回数の多い順に表示することもできる。以下、第5~7の構成の適合商品(役務)の検索において同様である。
【0329】
第3の構成は、設定対象商品(役務)の区分又は類似群コードAを取得し、適合商品(役務)の区分又は類似群コードを区分又は類似群コード(設定対象商品(役務)の区分又は類似群コードA)と対応づけて登録する適合商品テーブルから、取得した区分又は類似群コードAに対応する適合商品(役務)の区分又は類似群コードを検索し、索出した要素が区分である場合は、索出した区分に基づいて設定対象商品(役務)の区分を適合商品(役務)の区分に変更する。また、索出した要素が類似群コードである場合は、索出した類似群コードに基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。索出した要素が区分及び類似群コードである場合は、変更と設定の両方を行う。
【0330】
第4の構成は、設定対象商品(役務)及びその区分又は類似群コードAを取得し、適合商品(役務)の区分又は類似群コードを商品(役務)(設定対象商品(役務))と対応づけて登録する適合商品テーブルから、取得した設定対象商品(役務)に対応する適合商品(役務)の区分又は類似群コードを検索し、索出した要素が区分である場合は、索出した区分に基づいて設定対象商品(役務)の区分を適合商品(役務)の区分に変更する。また、索出した要素が類似群コードである場合は、索出した類似群コードに基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。索出した要素が区分及び類似群コードである場合は、変更と設定の両方を行う。
【0331】
第5の構成は、設定対象商品(役務)及びその区分又は類似群コードAを取得し、適合商品(役務)及びその区分又は類似群コードを商品(役務)(設定対象商品(役務))と対応づけて登録する適合商品テーブルから、取得した設定対象商品(役務)に対応する適合商品(役務)及び区分又は類似群コードを検索し、索出した要素が区分である場合は、索出した適合商品(役務)及び区分に基づいて設定対象商品(役務)及びその区分を適合商品(役務)及びその区分に変更する。また、索出した要素が類似群コードである場合は、索出した適合商品(役務)に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更し、索出した類似群コードに基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。索出した要素が区分及び類似群コードである場合は、索出した適合商品(役務)及び区分に基づいて設定対象商品(役務)及びその区分を適合商品(役務)及びその区分に変更し、索出した類似群コードに基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。
【0332】
第6の構成は、設定対象商品(役務)及びその区分又は類似群コードAを取得し、適合商品(役務)を商品(役務)(設定対象商品(役務))及びその区分又は類似群コード(設定対象商品(役務)の区分又は類似群コードA)と対応づけて登録する適合商品テーブルから、取得した設定対象商品(役務)及び区分又は類似群コードAに対応する適合商品(役務)を検索し、索出した適合商品(役務)に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。
【0333】
第7の構成は、設定対象商品(役務)及びその区分又は類似群コードAを取得し、適合商品(役務)及びその区分又は類似群コードを商品(役務)(設定対象商品(役務))及びその区分又は類似群コード(設定対象商品(役務)の区分又は類似群コードA)と対応づけて登録する適合商品テーブルから、取得した設定対象商品(役務)及び区分又は類似群コードAに対応する適合商品(役務)及び区分又は類似群コードを検索し、索出した要素が区分である場合は、索出した適合商品(役務)及び区分に基づいて設定対象商品(役務)及びその区分を適合商品(役務)及びその区分に変更する。また、索出した要素が類似群コードである場合は、索出した適合商品(役務)に基づいて設定対象商品(役務)を適合商品(役務)に変更し、索出した類似群コードに基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。索出した要素が区分及び類似群コードである場合は、索出した適合商品(役務)及び区分に基づいて設定対象商品(役務)及びその区分を適合商品(役務)及びその区分に変更し、索出した類似群コードに基づいて設定対象商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。
【0334】
〔発明5に係る実施の形態〕
また、上記第1の実施の形態及びその変形例において、商品(役務)を削除ルールとして登録する設定ルールテーブル460に基づいて設定対象商品(役務)を削除したが、これに限らず、ステップS204の単語検索処理又はステップS206の同一コード検索処理で該当の適合商品(役務)が適合商品テーブル480に存在しない場合は、設定対象商品(役務)を削除することができる。
【0335】
また、上記第1乃至第12の実施の形態及びその変形例においては、区分、商品(役務)及び類似群コードを取り扱ったが、これに限らず、商品(役務)又はこれが属するグループ(例えば、区分又は類似群コード)に関する商品情報を取り扱う構成であれば任意の構成を採用することができる。例えば、(1)商品(役務)を取り扱う構成、(2)区分を取り扱う構成、(3)類似群コードを取り扱う構成、(4)商品(役務)及び区分を取り扱う構成、(5)商品(役務)及び類似群コードを取り扱う構成、又は(6)区分及び類似群コードを取り扱う構成を採用することができる。ここで、商品情報は、例えば、商品(役務)又はこれが属するグループを識別するための情報(例えば、名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、商品情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、商品情報は、商品(役務)又はこれが属するグループに関するキーワード(例えば、商品(役務)の名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。
【0336】
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、商品(役務)及び区分をテーブル420に登録し、類似群コードを設定したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0337】
第1の構成は、商品(役務)を登録し、(1)区分、(2)類似群コード又は(3)区分及び類似群コードを設定する。
【0338】
第2の構成は、区分を登録し、(1)商品(役務)、(2)類似群コード又は(3)商品(役務)及び類似群コードを設定する。
【0339】
第3の構成は、類似群コードを登録し、(1)商品(役務)、(2)区分又は(3)商品(役務)及び区分を設定する。
【0340】
第4の構成は、商品(役務)及び類似群コードを登録し、(1)区分を設定する。
第5の構成は、区分及び類似群コードを登録し、(1)商品(役務)を設定する。
【0341】
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、商品(役務)及び区分をテーブル420に登録し、商品(役務)及び区分を変更したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0342】
第1の構成は、商品(役務)を登録し、商品(役務)を変更する。
第2の構成は、区分を登録し、区分を変更する。
【0343】
第3の構成は、類似群コードを登録し、類似群コードを変更する。
第4の構成は、商品(役務)及び区分を登録し、(1)商品(役務)又は(2)区分を変更する。
【0344】
第5の構成は、商品(役務)及び類似群コードを登録し、(1)商品(役務)、(2)類似群コード又は(3)商品(役務)及び類似群コードを変更する。
【0345】
第6の構成は、区分及び類似群コードを登録し、(1)区分、(2)類似群コード又は(3)区分及び類似群コードを変更する。
【0346】
第7の構成は、商品(役務)、区分及び類似群コードを登録し、(1)商品(役務)、(2)区分、(3)類似群コード、(4)商品(役務)及び区分、(5)商品(役務)及び類似群コード、(6)区分及び類似群コード又は(7)商品(役務)、区分及び類似群コードを変更する。
【0347】
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例においては、設定ルールの適用条件に対応する商品(役務)及びその区分に対しその設定ルールを適用したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0348】
第1の構成は、商品(役務)並びにその区分及び類似群コードのうち1の要素が未設定のものに対しては、その要素が設定されていない設定ルール、及びその要素も設定されている設定ルールを適用する。例えば、商品(役務)「菓子」及び類似群コード「30A01」(区分が未設定)に対しては、設定ルール(適用条件:商品(役務)「菓子」及び類似群コード「30A01」)及び設定ルール(適用条件:適合商品(役務)「菓子」、区分「30」及び類似群コード「30A01」)の両方を適用する。
【0349】
第2の構成は、商品(役務)並びにその区分及び類似群コードのうち1の要素が未設定のものに対しては、その要素が設定されていない設定ルールのみを適用する。例えば、商品(役務)「菓子」及び類似群コード「30A01」(区分が未設定)に対しては、設定ルール(適用条件:商品(役務)「菓子」及び類似群コード「30A01」)及び設定ルール(適用条件:商品(役務)「菓子」、区分「30」及び類似群コード「30A01」)のうち前者のみ適用する。
【0350】
また、上記第2の実施の形態及びその変形例においては、設定ルールテーブル460に基づいて関連商品(役務)に対し類似群コードを設定したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0351】
第1の構成は、関連商品(役務)に対応する適合商品(役務)の類似群コードを単語検索処理で取得し、取得した類似群コードに基づいて関連商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。複数の設定候補が存在する場合は、順位又は評価が最も高い類似群コードを設定してもよいし、上記第1の実施の形態のように手動で設定してもよい。以下、第2、3の構成において複数の設定候補が存在する場合に同様である。
【0352】
第2の構成は、関連商品(役務)に対応する適合商品(役務)の類似群コードを同一コード検索処理その他同一コード検索処理の上記変形例で取得し、取得した類似群コードに基づいて関連商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。
【0353】
第3の構成は、(1)設定ルールテーブル460、(2)単語検索処理又は(3)同一コード検索処理その他同一コード検索処理の上記変形例の複数の組み合わせにより関連商品(役務)に対し適合商品(役務)の類似群コードを設定する。この場合、(1)~(3)を適用する優先順位を設定しておき、その優先順位に従って(1)~(3)を適用することができる。例えば、(1)で設定候補が存在しなければ(2)の設定候補を適用するが、(2)でも設定候補が存在しなければ(3)の設定候補を適用する。
【0354】
また、上記第2の実施の形態及びその変形例においては、設定ルールテーブル460に基づいて関連商品(役務)を適合商品(役務)に変更したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0355】
第1の構成は、関連商品(役務)に対応する適合商品(役務)を単語検索処理で取得し、取得した適合商品(役務)に基づいて関連商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。複数の設定候補が存在する場合は、順位又は評価が最も高い適合商品(役務)に変更してもよいし、上記第1の実施の形態のように手動で変更してもよい。以下、第2、3の構成において複数の設定候補が存在する場合に同様である。
【0356】
第2の構成は、関連商品(役務)に対応する適合商品(役務)を同一コード検索処理その他同一コード検索処理の上記変形例で取得し、取得した適合商品(役務)に基づいて関連商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。
【0357】
第3の構成は、(1)設定ルールテーブル460、(2)単語検索処理又は(3)同一コード検索処理その他同一コード検索処理の上記変形例の複数の組み合わせにより関連商品(役務)を適合商品(役務)に変更する。この場合、(1)~(3)を適用する優先順位を設定しておき、その優先順位に従って(1)~(3)を適用することができる。例えば、(1)で設定候補が存在しなければ(2)の設定候補を適用するが、(2)でも設定候補が存在しなければ(3)の設定候補を適用する。
【0358】
また、上記第1乃至第3の実施の形態及びその変形例として、次の構成を採用することができる。関連商品(役務)の検索結果画面、
図11等の商品リスト、商品リスト490又は関連商品(役務)の推定結果画面等において、設定ルールテーブル460の設定ルールが該当する商品(役務)を、非該当の他の商品(役務)とは異なる態様(例えば、異なる色)で表示することができる。また、単語検索処理又は同一コード検索処理その他同一コード検索処理の上記変形例で設定候補が存在する商品(役務)を、設定候補が存在しない他の商品(役務)とは異なる態様で表示することができる。
【0359】
また、上記第1乃至第12の実施の形態及びその変形例においては、1つの区分に1つの商品(役務)が指定された商標登録を対象としたが、これに限らず、1つの区分に複数の商品(役務)が指定された商標登録を対象とすることができる。
【0360】
また、上記第1乃至第12の実施の形態及びその変形例においては、商標登録案件として商標登録を対象としたが、これに限らず、商標登録案件として、(1)商標登録出願を対象とすること、(2)商標登録出願及び商標登録を対象とすること、(3)防護標章登録出願を対象とすること、(4)防護標章登録を対象とすること、(5)防護標章登録出願及び防護標章登録を対象とすること、又は(6)商標登録出願若しくは商標登録と防護標章登録出願若しくは防護標章登録との組み合わせを対象とすることができる。(6)については、周知性等の状況により、商標登録を防護標章登録に変更したり防護標章登録を商標登録に変更したりすることを想定している。
【0361】
また、上記第7の実施の形態においては、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを採用したが、これに限らず、同様の結果が得られる限り、他のデータとも対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを採用することができる。上記第8乃至第12の実施の形態における学習済みモデルについても同様である。
【0362】
また、上記第7の実施の形態及びその変形例においては、テーブル400、420、440の情報に基づいて学習用データセットを生成したが、これに限らず、テーブルを介さず、商標公報データに基づいて学習済みモデルを生成することができる。上記第9、第10乃至第12の実施の形態における学習済みモデルについても同様である。
【0363】
また、上記第8の実施の形態及びその変形例においては、テーブル400、420、440、600b、620bの情報に基づいて学習用データセットを生成したが、これに限らず、テーブルを介さず、商標公報データ及び法人登記簿謄本データに基づいて学習済みモデルを生成することができる。
【0364】
また、上記第12の実施の形態及びその変形例においては、上記第7の実施の形態に対し上記第11の実施の形態を適用したが、これに限らず、上記第8乃至第10の実施の形態に対し上記第11の実施の形態を適用することができる。この場合も上記第11の実施の形態と同様に、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、関連商品推定処理で推定した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0365】
また、上記第11及び第12の実施の形態並びにその変形例においては、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを採用したが、これに限らず、適合商品(役務)及び非適合商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを採用することができる。
【0366】
また、上記第12の実施の形態及びその変形例においては、上記第7の実施の形態に対し上記第11の実施の形態を適用したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0367】
第1の構成は、商品(役務)を入力し、入力した商品(役務)に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440から検索し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0368】
第2の構成は、事業内容を入力し、入力した事業内容に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440、600b、620bから検索し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0369】
第3の構成は、権利者を入力し、入力した権利者に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440、600c、620cから検索し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0370】
第4の構成は、代理人を入力し、入力した代理人に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440、600d、620dから検索し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0371】
第5の構成は、事業内容を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連商品(役務)を推定し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0372】
第6の構成は、権利者を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連商品(役務)を推定し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0373】
第7の構成は、代理人を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連商品(役務)を推定し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0374】
また、上記第1乃至第12の実施の形態及びその変形例においては、単一の装置である商標支援装置100として実現したが、これに限らず、
図55に示すように、ネットワークシステムとして実現することができる。
【0375】
図55は、ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
インターネット等のネットワーク199には、
図55に示すように、商標支援サーバ200と、複数のユーザ端末300とが接続されている。商標支援サーバ200は、上記第1乃至第12の実施の形態における商標支援装置100と同等の機能を有して構成されている。異なるのは、入力装置40による入力に代えてユーザ端末300から情報を受信する点と、表示装置44による表示に代えてユーザ端末300に情報を送信する点である。
【0376】
また、上記第1乃至第12の実施の形態及びその変形例において、記憶装置42は、商標支援装置100又は商標支援サーバ200に設置したが、これに限らず、商標支援装置100又は商標支援サーバ200と通信可能に接続された他のデータベース端末に設置することができる。この場合、データベース端末は、商標支援装置100又は商標支援サーバ200からの要求に応じて、要求に係る情報を記憶装置42から読み出し、要求元の端末に送信する。
【0377】
さらに、この変形例において、テーブル400、420、440、460、480、600b、620b、600c、620c、600d、620d、商品リスト490、商標公報データ、法人登記簿謄本データ及び学習済みモデルのデータのうち任意のものをデータベース端末に設置し、テーブル400、420、440、460、480、600b、620b、600c、620c、600d、620d、商品リスト490、商標公報データ、法人登記簿謄本データ及び学習済みモデルのデータのうち残りのものを商標支援装置100又は商標支援サーバ200に設置する構成を採用することができる。
【0378】
また、上記第1乃至第12の実施の形態及びその変形例において、
図8、
図12、
図19、
図22、
図25、
図30、
図35、
図40、
図42、
図44、
図46、
図48、
図50及び
図53のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32に予め格納されているプログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0379】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0380】
また、上記第1乃至第12の実施の形態及びその変形例は相互に適用することができる。例えば、次の構成を採用することができる。
【0381】
第1の構成は、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態における関連商品検索処理のうち複数の関連商品検索処理で得られた関連商品(役務)を出力する。この場合、関連商品(役務)の重複を1つに統合し、出現回数を加算することにより出力することができる。以下、第3の構成において同様である。
【0382】
第2の構成は、上記第7乃至第10の実施の形態における関連商品推定処理のうち複数の関連商品推定処理で得られた関連商品(役務)を出力する。この場合、関連商品(役務)の重複を1つに統合することができる。
【0383】
第3の構成は、上記第1、第2、第4乃至第6の実施の形態における関連商品検索処理及び上記第7乃至第10の実施の形態における関連商品推定処理のうち複数の処理で得られた関連商品(役務)を出力する。
【0384】
また、上記第1乃至第12の実施の形態及びその変形例に限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。例えば、商標登録出願若しくは防護標章登録出願の願書を作成する場合、又は商標登録出願若しくは防護標章登録出願において指定される商品若しくは役務のリストを作成する場合にも本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0385】
100…商標支援装置、 30…CPU、 32…ROM、 34…RAM、 38…I/F、 39…バス、 40…入力装置、 42…記憶装置、 44…表示装置、 199…ネットワーク、 200…商標支援サーバ、 300…ユーザ端末、 400…商標登録テーブル、 420…商品テーブル、 440…商品対応テーブル、 460…設定ルールテーブル、 480…適合商品テーブル、 490…商品リスト、 402,404,422~426,442,444,462~474,482~488,602b,604b,602c,604c,602d,604d,622b,624b,622c,624c,622d,624d…フィールド、 500…テキストボックス、 502…検索ボタン、 504…検索結果表示領域、 506,530…チェックボックス、 508…商品リスト表示領域、 510…編集ボタン、 516,518…アイコン、 520,522…表示領域、 524…単語検索タブ、 526…同一コード検索タブ、 528…設定候補表示領域、 532…決定ボタン、 600b…事業内容テーブル、 620b…事業内容対応テーブル、 600c…権利者テーブル、 620c…権利者対応テーブル、 600d…代理人テーブル、 620d…代理人対応テーブル
【手続補正書】
【提出日】2022-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する商品情報を、前記第1の要素に関する商品情報と対応づけて設定ルールとして記憶する商品情報記憶手段の前記設定ルールに基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記商品情報記憶手段は、前記第1の要素に関する商品情報を削除ルールとして記憶し、
前記商品情報記憶手段の削除ルールに基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に係る前記第1の要素を削除する削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項3】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
前記第1の要素に関する商品情報の一部又は全部を含み、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報を記憶する商品情報記憶手段から、前記商品情報取得手段で取得した商品情報の一部又は全部を含む情報に対応する前記第2商品情報を取得する第2商品情報取得手段と、
前記第2商品情報取得手段で取得した第2商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項4】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報を、前記第1の要素に関する商品情報と対応づけて記憶する商品情報記憶手段から、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対応する前記第2商品情報を取得する第2商品情報取得手段と、
前記第2商品情報取得手段で取得した第2商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項5】
請求項3及び4のいずれか1項において、
前記商品情報記憶手段に該当の前記第2商品情報が存在しない場合は、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に係る前記第1の要素を削除する削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項6】
第3の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素である第3の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、
請求項1記載の商品情報取得手段及び設定手段、又は、請求項3及び4のいずれか1項に記載の商品情報取得手段、第2商品情報取得手段及び設定手段と、
前記設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する商品情報出力手段とを備え、
前記商品情報取得手段は、前記要素情報取得手段で取得した要素情報に基づいて、前記第1の要素に関する第1商品情報を、前記第3の要素に関する要素情報と対応づけて記憶する第2商品情報記憶手段から前記第1商品情報を取得することを特徴とする商標支援システム。
【請求項7】
第3の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素である第3の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、
請求項1記載の商品情報取得手段及び設定手段、又は、請求項3及び4のいずれか1項に記載の商品情報取得手段、第2商品情報取得手段及び設定手段と、
前記設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する商品情報出力手段とを備え、
前記商品情報取得手段は、前記第1の要素に関する第1商品情報及び前記第3の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記第1商品情報を推定することを特徴とする商標支援システム。
【請求項8】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
前記第1の商品若しくは役務に関連する第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項9】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報から前記第2商品情報を推定する推定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項10】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の設定手段、請求項9記載の推定手段、又は請求項2及び5のいずれか1項に記載の削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【手続補正書】
【提出日】2022-10-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する商品情報を、前記第1の要素に関する商品情報と対応づけて設定ルールとして記憶する商品情報記憶手段の前記設定ルールに基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記商品情報記憶手段は、前記第1の要素に関する商品情報を削除ルールとして記憶し、
前記商品情報記憶手段の削除ルールに基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に係る前記第1の要素を削除する削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項3】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
前記第1の要素に関する商品情報の一部又は全部を含み、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報を記憶する商品情報記憶手段から、前記商品情報取得手段で取得した商品情報の一部又は全部を含む情報に対応する前記第2商品情報を取得する第2商品情報取得手段と、
前記第2商品情報取得手段で取得した第2商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項4】
請求項3において、
前記商品情報記憶手段に該当の前記第2商品情報が存在しない場合は、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に係る前記第1の要素を削除する削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項5】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち第1の要素に関する商品情報を取得する商品情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループのうち前記第1の要素以外の第2の要素に関する第2商品情報を、前記第1の要素に関する商品情報と対応づけて記憶する商品情報記憶手段から、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対応する前記第2商品情報を取得する第2商品情報取得手段と、
前記第2商品情報取得手段で取得した第2商品情報に基づいて、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に対し前記第2の要素に関する情報を設定する設定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項6】
請求項5において、
前記商品情報記憶手段に該当の前記第2商品情報が存在しない場合は、前記商品情報取得手段で取得した商品情報に係る前記第1の要素を削除する削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項7】
第3の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素である第3の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、
請求項1記載の商品情報取得手段及び設定手段、又は、請求項3及び5のいずれか1項に記載の商品情報取得手段、第2商品情報取得手段及び設定手段と、
前記設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する商品情報出力手段とを備え、
前記商品情報取得手段は、前記要素情報取得手段で取得した要素情報に基づいて、前記第1の要素に関する第1商品情報を、前記第3の要素に関する要素情報と対応づけて記憶する第2商品情報記憶手段から前記第1商品情報を取得することを特徴とする商標支援システム。
【請求項8】
第3の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素である第3の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、
請求項1記載の商品情報取得手段及び設定手段、又は、請求項3及び5のいずれか1項に記載の商品情報取得手段、第2商品情報取得手段及び設定手段と、
前記設定手段の設定結果に基づいて、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力する商品情報出力手段とを備え、
前記商品情報取得手段は、前記第1の要素に関する第1商品情報及び前記第3の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記第1商品情報を推定することを特徴とする商標支援システム。
【請求項9】
請求項1、3及び5のいずれか1項に記載の設定手段又は請求項2、4及び6のいずれか1項に記載の削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項9】
請求項1、3及び5のいずれか1項に記載の設定手段又は請求項4及び6のいずれか1項に記載の削除手段を備えることを特徴とする商標支援システム。