IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169745
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】商標支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/18 20120101AFI20231122BHJP
【FI】
G06Q50/18 310
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081051
(22)【出願日】2022-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】513004065
【氏名又は名称】株式会社将星
(74)【代理人】
【識別番号】100216529
【弁理士】
【氏名又は名称】芦田 圭司
(74)【代理人】
【識別番号】100155158
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 仁
(72)【発明者】
【氏名】渡部 仁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC16
(57)【要約】
【課題】 未知の商品又は役務等に対応するのに好適な商標支援システムを提供する。
【解決手段】 商標支援装置100は、商品(役務)を入力し、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を推定する。これにより、未知の商品(役務)に対応する関連商品(役務)が得られることが期待できる。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、第1の事業内容、第1の事業者及び第1の代理人のうち少なくとも1の要素である第1の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、第2の事業内容、第2の事業者及び第2の代理人のうち少なくとも1の要素である第2の要素に関する第2要素情報及び前記第1の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記第2要素情報を推定する推定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記推定手段で推定した第2要素情報を出力し、又は、前記推定手段で推定した第2要素情報に基づいて、前記第2の要素に関する要素情報を出力する要素情報出力手段を備えることを特徴とする商標支援システム
【請求項3】
請求項1及び2のいずれか1項に記載の推定手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商標に関する支援を行うシステムに係り、特に、未知の商品又は役務等に対応するのに好適な商標支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商標登録出願を支援する技術としては、例えば、特許文献1~4記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献1~4記載の技術は、第1の商品又は役務、事業内容、事業者又は代理人等の要素を入力し、商標登録において指定された商品又は役務を要素と対応づけて記憶するデータベースから、入力した要素に対応する商品又は役務を検索し、索出した商品又は役務について同一の内容ごとに出現回数を算出し、索出した商品又は役務及び出現回数を出現回数の多い順に表示する。これにより、現在の事業で取り扱う商品又は役務をもとに、将来の事業で取り扱う可能性がある商品又は役務を分析することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-132394号公報
【特許文献2】特開2016-126580号公報
【特許文献3】特開2016-206812号公報
【特許文献4】特開2017-182807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~4記載の技術にあっては、商標公報ファイルから指定商品又は指定役務を抽出してデータベースに記憶する構成となっているので、過去の商標登録において指定されたことがない新しい商品又は役務や、過去の商標登録において指定された商品又は役務の表記と異なる表記の商品又は役務を入力した場合は、データベースに該当が存在せず所望の結果が得られないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、未知の商品又は役務等に対応するのに好適な商標支援システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の商標支援システムは、第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、第1の事業内容、第1の事業者及び第1の代理人のうち少なくとも1の要素である第1の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、第2の事業内容、第2の事業者及び第2の代理人のうち少なくとも1の要素である第2の要素に関する第2要素情報及び前記第1の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記第2要素情報を推定する推定手段とを備える。
【0008】
このような構成であれば、要素情報取得手段により要素情報が取得され、推定手段により、学習済みモデルを用いて、取得された要素情報から第2要素情報が推定される。
【0009】
ここで、商品又は役務としては、例えば、商標登録出願又は防護標章登録出願において指定される商品又は役務が含まれる。
【0010】
また、「第1の商品又は役務」及び「第2の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が、商標登録出願、商標登録、防護標章登録出願又は防護標章登録(以下「商標登録案件」という。)において指定された一の商品又は役務であり、「第2の商品又は役務」が、当該商標登録案件において指定された他の商品又は役務である関係が含まれる。
【0011】
また、「第1の事業内容」及び「第2の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の事業内容」が、商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容であり、「第2の商品又は役務」が、当該商標登録案件において指定された商品又は役務である関係が含まれる。関連の事業者の事業内容としては、例えば、(1)資本関係がある事業者の事業内容、(2)支配関係がある事業者の事業内容、(3)競合関係にある事業者の事業内容、(4)その他事業主体が関連する事業者の事業内容が含まれる。事業者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
【0012】
また、「第1の事業者」及び「第2の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の事業者」が、商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者であり、「第2の商品又は役務」が、当該商標登録案件において指定された商品又は役務である関係が含まれる。関連の事業者としては、例えば、(1)資本関係がある事業者、(2)支配関係がある事業者、(3)競合関係にある事業者、(4)その他事業主体が関連する事業者が含まれる。事業者は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
【0013】
また、「第1の代理人」及び「第2の商品又は役務」の関係としては、例えば、「第1の代理人」が、商標登録案件の代理人又はこれと関連の代理人であり、「第2の商品又は役務」が、当該商標登録案件において指定された商品又は役務である関係が含まれる。関連の代理人としては、例えば、(1)同一、同系列又は提携の特許事務所に所属する代理人、(2)資本関係がある代理人、(3)支配関係がある代理人、(4)競合関係にある代理人、(5)その他主体が関連する代理人が含まれる。代理人は、自然人であってもよいし、法人であってもよい。
【0014】
また、「第1の商品又は役務」及び「第2の事業内容」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「第2の事業内容」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容である関係が含まれる。
【0015】
また、「第1の事業内容」及び「第2の事業内容」の関係としては、例えば、「第1の事業内容」が、商標登録案件の一の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容であり、「第2の事業内容」が、当該商標登録案件の他の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容である関係が含まれる。
【0016】
また、「第1の事業者」及び「第2の事業内容」の関係としては、例えば、(1)「第1の事業者」が、商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者であり、「第2の事業内容」が、当該出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容である関係、(2)「第1の事業者」が、商標登録案件の一の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者であり、「第2の事業内容」が、当該商標登録案件の他の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容である関係が含まれる。
【0017】
また、「第1の代理人」及び「第2の事業内容」の関係としては、例えば、「第1の代理人」が、商標登録案件の代理人又はこれと関連の代理人であり、「第2の事業内容」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容である関係が含まれる。
【0018】
また、「第1の商品又は役務」及び「第2の事業者」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「第2の事業者」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者である関係が含まれる。
【0019】
また、「第1の事業内容」及び「第2の事業者」の関係としては、例えば、(1)「第1の事業内容」が、商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容であり、「第2の事業者」が、当該出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者である関係、(2)「第1の事業内容」が、商標登録案件の一の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容であり、「第2の事業者」が、当該商標登録案件の他の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者である関係が含まれる。
【0020】
また、「第1の事業者」及び「第2の事業者」の関係としては、例えば、「第1の事業者」が、商標登録案件の一の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者であり、「第2の事業者」が、当該商標登録案件の他の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者である関係が含まれる。
【0021】
また、「第1の代理人」及び「第2の事業者」の関係としては、例えば、「第1の代理人」が、商標登録案件の代理人又はこれと関連の代理人であり、「第2の事業者」が、当該商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者である関係が含まれる。
【0022】
また、「第1の商品又は役務」及び「第2の代理人」の関係としては、例えば、「第1の商品又は役務」が、商標登録案件において指定された商品又は役務であり、「第2の代理人」が、当該商標登録案件の代理人又はこれと関連の代理人である関係が含まれる。
【0023】
また、「第1の事業内容」及び「第2の代理人」の関係としては、例えば、「第1の事業内容」が、商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者の事業内容であり、「第2の代理人」が、当該商標登録案件の代理人又はこれと関連の代理人である関係が含まれる。
【0024】
また、「第1の事業者」及び「第2の代理人」の関係としては、例えば、「第1の事業者」が、商標登録案件の出願人若しくは権利者又はこれと関連の事業者であり、「第2の代理人」が、当該商標登録案件の代理人又はこれと関連の代理人である関係が含まれる。
【0025】
また、「第1の代理人」及び「第2の代理人」の関係としては、例えば、「第1の代理人」が、商標登録案件の一の代理人又はこれと関連の代理人であり、「第2の代理人」が、当該商標登録案件の他の代理人又はこれと関連の代理人である関係が含まれる。
【0026】
また、要素情報は、例えば、要素を識別するための情報(例えば、名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、要素情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、要素情報は、要素に関するキーワード(例えば、要素の名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。
【0027】
また、要素情報取得手段は、例えば、入力装置等から要素情報を入力してもよいし、外部の端末等から要素情報を獲得又は受信してもよいし、記憶装置や記憶媒体等から要素情報を読み出してもよいし、情報処理等により要素情報を生成し又は算出してもよい。したがって、取得には、少なくとも入力、獲得、受信、読出(検索を含む。)、生成及び算出が含まれる。以下、取得の概念については同じである。
【0028】
本発明には次の第1乃至第4の構成が含まれる。
第1の構成は、第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報及び前記少なくとも1の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記商品情報を推定する推定手段とを備える。
【0029】
ここで、商品情報は、例えば、商品若しくは役務又はこれが属するグループを識別するための情報(例えば、名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、商品情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、商品情報は、商品若しくは役務又はこれが属するグループに関するキーワード(例えば、商品又は役務の名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。
【0030】
また、商品情報には、例えば、(1)商標登録案件において指定された商品若しくは役務(この段落において「指定商品等」という。)又はこれが属するグループに関する商品情報、(2)指定商品等を包括する上位概念の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報、(3)指定商品等に包括される下位概念の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報、(4)所定の基準(例えば、現在の審査基準)に適合する商品若しくは役務のうち指定商品等に対応するもの又はこれが属するグループに関する商品情報、(5)書換制度等において指定商品等を置き換えた商品若しくは役務(書換前若しくは書換後の商品若しくは役務)又はこれが属するグループに関する商品情報が含まれる。
【0031】
第2の構成は、商品若しくは役務又はこれが属するグループ、第1の事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、第2の事業内容に関する事業情報及び前記少なくとも1の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記事業情報を推定する推定手段とを備える。
【0032】
ここで、事業情報は、例えば、事業内容を識別するための情報(例えば、名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、事業情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、事業情報は、事業内容に関するキーワード(例えば、事業内容の名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。
【0033】
また、事業情報には、例えば、(1)法人の定款に定める事業目的(この段落において「定款事業目的」という。)に関する事業情報、(2)定款事業目的を包括する上位概念の事業内容に関する事業情報、(3)定款事業目的に包括される下位概念の事業内容に関する事業情報、(4)商標登録案件の出願人又は権利者(この段落において「事業者等」という。)の事業内容に関する事業情報、(5)事業者等と資本関係がある事業者の事業内容に関する事業情報、(6)事業者等と支配関係がある事業者の事業内容に関する事業情報、(7)事業者等と競合関係にある事業者の事業内容に関する事業情報が含まれる。
【0034】
第3の構成は、商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、第1の事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、第2の事業者に関する事業者情報及び前記少なくとも1の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記事業者情報を推定する推定手段とを備える。
【0035】
ここで、事業者情報は、例えば、事業者を識別するための情報(例えば、氏名、屋号又は名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、事業者情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、事業者情報は、事業者に関するキーワード(例えば、事業者の氏名、屋号又は名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。
【0036】
また、事業者情報には、例えば、(1)商標登録案件の出願人又は権利者(この段落において「事業者等」という。)に関する事業者情報、(2)事業者等と資本関係がある事業者に関する事業者情報、(3)事業者等と支配関係がある事業者に関する事業者情報、(4)事業者等と競合関係にある事業者に関する事業者情報が含まれる。
【0037】
第4の構成は、商品若しくは役務又はこれが属するグループ、事業内容、事業者及び第1の代理人のうち少なくとも1の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、第2の代理人に関する代理人情報及び前記少なくとも1の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記代理人情報を推定する推定手段とを備える。
【0038】
ここで、代理人情報は、例えば、代理人を識別するための情報(例えば、氏名又は名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、代理人情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、代理人情報は、代理人に関するキーワード(例えば、代理人の氏名又は名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。
【0039】
また、代理人情報には、例えば、(1)商標登録案件の代理人(この段落において「案件代理人」という。)に関する代理人情報、(2)案件代理人と同一、同系列又は提携の特許事務所に所属する代理人に関する代理人情報、(3)案件代理人と資本関係がある代理人に関する代理人情報、(4)案件代理人と支配関係がある代理人に関する代理人情報、(5)案件代理人と競合関係にある代理人に関する代理人情報が含まれる。
【0040】
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。
【0041】
〔発明2〕 一方、上記目的を達成するために、発明2の商標支援システは、発明1の商標支援システにおいて、前記推定手段で推定した第2要素情報を出力し、又は、前記推定手段で推定した第2要素情報に基づいて、前記第2の要素に関する要素情報を出力する要素情報出力手段を備えるム
このような構成であれば、要素情報出力手段により、推定された第2要素情報が出力され、又は、推定された第2要素情報に基づいて、第2の要素に関する要素情報が出力される。
【0042】
ここで、要素情報出力手段は、例えば、表示、印刷、音声出力、記憶装置や記憶媒体等への書き出し、外部の端末等への送信、バイブレーション等の振動、発熱その他の方法により要素情報を出力することができる。したがって、出力には、少なくとも表示、印刷、音声出力、書き出し、送信、振動及び発熱が含まれる。以下、出力の概念については同じである。
【0043】
また、要素情報出力手段による出力の形態としては、第2の要素が商品若しくは役務又はこれが属するグループである場合、例えば、(1)第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力すること、(2)第2の商品若しくは役務を包括する上位概念の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力すること、(3)第2の商品若しくは役務に包括される下位概念の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する商品情報を出力すること、(4)所定の基準(例えば、現在の審査基準)に適合する商品若しくは役務のうち第2の商品若しくは役務に対応するもの又はこれが属するグループに関する商品情報を出力すること、(5)書換制度等において第2の商品若しくは役務を置き換えた商品若しくは役務(書換前若しくは書換後の商品若しくは役務)又はこれが属するグループに関する商品情報を出力することが含まれる。
【0044】
第2の要素が事業内容である場合、例えば、(1)第2の事業内容に関する事業情報、(2)第2の事業内容を包括する上位概念の事業内容に関する事業情報、(3)第2の事業内容に包括される下位概念の事業内容に関する事業情報、(4)第2の事業内容に係る事業者(この段落において「当該事業者」という。)の事業内容に関する事業情報、(5)当該事業者と資本関係がある事業者の事業内容に関する事業情報、(6)当該事業者と支配関係がある事業者の事業内容に関する事業情報、(7)当該事業者と競合関係にある事業者の事業内容に関する事業情報を出力することが含まれる。
【0045】
第2の要素が事業者である場合、例えば、(1)第2の事業者に関する事業者情報、(2)第2の事業者と資本関係がある事業者に関する事業者情報、(3)第2の事業者と支配関係がある事業者に関する事業者情報、(4)第2の事業者と競合関係にある事業者に関する事業者情報を出力することが含まれる。
【0046】
第2の要素が代理人である場合、例えば、(1)第2の代理人に関する代理人情報、(2)第2の代理人と同一、同系列又は提携の特許事務所に所属する代理人に関する代理人情報、(3)第2の代理人と資本関係がある代理人に関する代理人情報、(4)第2の代理人と支配関係がある代理人に関する代理人情報、(5)第2の代理人と競合関係にある代理人に関する代理人情報を出力することが含まれる。
【0047】
〔発明3〕 一方、上記目的を達成するために、発明3の商標支援システムは、発明1及び2のいずれか1項に記載の推定手段を備える。
【発明の効果】
【0048】
以上説明したように、発明1の商標支援システムによれば、学習済みモデルによる推定を行うので、未知の要素に対応する第2要素情報が得られることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
図1】商標支援装置100のハードウェア構成を示す図である。
図2】商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
図3】商標登録テーブル400のデータ構造を示す図である。
図4】商品テーブル420のデータ構造を示す図である。
図5】商品対応テーブル440のデータ構造を示す図である。
図6】学習済みモデル生成処理を示すフローチャートである。
図7】学習済みモデルの生成及び利用の工程を示すブロック図である。
図8】関連商品推定処理を示すフローチャートである。
図9】関連商品推定結果を示す画面である。
図10】関連商品(役務)を選択する場合を説明するための画面である。
図11】商標公報及び法人登記簿謄本の一部を抜粋した内容を示す図である。
図12】事業内容テーブル600bのデータ構造を示す図である。
図13】事業内容対応テーブル620bのデータ構造を示す図である。
図14】関連商品推定処理を示すフローチャートである。
図15】関連商品推定結果を示す画面である。
図16】商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
図17】権利者テーブル600cのデータ構造を示す図である。
図18】権利者対応テーブル620cのデータ構造を示す図である。
図19】関連商品推定処理を示すフローチャートである。
図20】関連商品推定結果を示す画面である。
図21】商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
図22】代理人テーブル600dのデータ構造を示す図である。
図23】代理人対応テーブル620dのデータ構造を示す図である。
図24】関連商品推定処理を示すフローチャートである。
図25】関連商品推定結果を示す画面である。
図26】関連事業内容推定処理を示すフローチャートである。
図27】関連事業内容推定処理を示すフローチャートである。
図28】関連事業内容推定処理を示すフローチャートである。
図29】関連事業内容推定処理を示すフローチャートである。
図30】関連権利者推定処理を示すフローチャートである。
図31】関連権利者推定処理を示すフローチャートである。
図32】関連権利者推定処理を示すフローチャートである。
図33】関連権利者推定処理を示すフローチャートである。
図34】関連代理人推定処理を示すフローチャートである。
図35】関連代理人推定処理を示すフローチャートである。
図36】関連代理人推定処理を示すフローチャートである。
図37】関連代理人推定処理を示すフローチャートである。
図38】適合商品テーブル480のデータ構造を示す図である。
図39】学習済みモデルの生成及び利用の工程を示すブロック図である。
図40】関連適合商品推定処理を示すフローチャートである。
図41】学習済みモデル1、2の生成及び利用の工程を示すブロック図である。
図42】ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を説明する。図1乃至図10は、本実施の形態を示す図である。
【0051】
(用語の定義)
以下の説明において、商品又は役務を「商品(役務)」と表記し、商標登録において指定された商品又は役務を「指定商品(役務)」と表記する。
【0052】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図1は、商標支援装置100のハードウェア構成を示す図である。
【0053】
商標支援装置100は、図1に示すように、制御プログラムに基づいて演算及びシステム全体を制御するCPU(Central Processing Unit)30と、所定領域に予めCPU30の制御プログラム等を格納しているROM(Read Only Memory)32と、ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM(Random Access Memory)34と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F(InterFace)38とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス39で相互に且つデータ授受可能に接続されている。
【0054】
I/F38には、外部装置として、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置40と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置42と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置44とが接続されている。
【0055】
次に、記憶装置42のデータ構造を説明する。
図2は、商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0056】
本実施の形態では、登録番号、区分、指定商品(役務)及び類似群コードを商標公報から抽出し、抽出したそれら情報をテーブル400、420、440に登録する。そして、テーブル400、420、440を用いてAI(Artificial Intelligence)の学習済みモデルを生成する。図2を用いてテーブル400、420、440の登録方法の概要を説明する。
【0057】
記憶装置42は、商標公報の内容を記録した商標公報データを記憶している。
図2の例では、登録番号「9,999,981」の商標登録においては、第14類の指定商品「宝石箱」及び第42類の指定役務「電子計算機用プログラムの提供」が指定されている。そして、指定商品「宝石箱」には類似群コード「20A01」が、指定役務「電子計算機用プログラムの提供」には類似群コード「42X11」がそれぞれ割り当てられている。この場合、商標登録テーブル400には登録番号「9,999,981」を登録する。商品テーブル420には、区分「14」、指定商品「宝石箱」及び類似群コード「20A01」を1つのレコードに、区分「42」、指定役務「電子計算機用プログラムの提供」及び類似群コード「42X11」を1つのレコードにそれぞれ登録する。商品対応テーブル440には、登録番号「9,999,981」及び商品テーブル420の指定商品「宝石箱」のレコードを1つのレコードに、登録番号「9,999,981」及び商品テーブル420の指定役務「電子計算機用プログラムの提供」のレコードを1つのレコードにそれぞれ登録する。
【0058】
また、登録番号「9,999,982」の商標登録においては、第14類の指定商品「身飾品」及び第30類の指定商品「菓子」が指定されている。そして、指定商品「身飾品」には類似群コード「21A02 21B01」が、指定商品「菓子」には類似群コード「30A01」がそれぞれ割り当てられている。この場合、商標登録テーブル400には登録番号「9,999,982」を登録する。商品テーブル420には、区分「14」、指定商品「身飾品」及び類似群コード「21A02 21B01」を1つのレコードに、区分「30」、指定商品「菓子」及び類似群コード「30A01」を1つのレコードにそれぞれ登録する。商品対応テーブル440には、登録番号「9,999,982」及び商品テーブル420の指定商品「身飾品」のレコードを1つのレコードに、登録番号「9,999,982」及び商品テーブル420の指定商品「菓子」のレコードを1つのレコードにそれぞれ登録する。
【0059】
登録番号「9,999,983」~「9,999,989」の商標登録についても同様に、登録番号、区分、指定商品(役務)及び類似群コードをテーブル400、420、440に登録する。
【0060】
図3は、商標登録テーブル400のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、図3に示すように、商標登録テーブル400を記憶している。
【0061】
商標登録テーブル400には、商標登録ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、商標登録に対し一意に割り当てられるファイルIDを登録するフィールド402と、登録番号を登録するフィールド404とを含んで構成されている。
【0062】
図3の例は、図2の例に対応しており、第1~9行目のレコードが登録番号「9,999,981」~「9,999,989」の登録情報である。
【0063】
図4は、商品テーブル420のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、図4に示すように、商品テーブル420を記憶している。
【0064】
商品テーブル420には、区分、指定商品(役務)及び類似群コードの組み合わせごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、区分、指定商品(役務)及び類似群コードの組み合わせに対し一意に割り当てられる商品IDを登録するフィールド422と、指定商品(役務)が属する区分を登録するフィールド424と、指定商品(役務)を登録するフィールド426と、指定商品(役務)に割り当てられる類似群コードを登録するフィールド428とを含んで構成されている。
【0065】
図4の例は、図2の例に対応しており、例えば、第1行目のレコードが登録番号「9,999,982」の登録情報、第2行目のレコードが登録番号「9,999,984」「9,999,987」の登録情報、第3行目のレコードが登録番号「9,999,983」「9,999,987」の登録情報、第4行目のレコードが登録番号「9,999,986」「9,999,989」の登録情報、第5行目のレコードが登録番号「9,999,988」の登録情報である。
【0066】
図5は、商品対応テーブル440のデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、図5に示すように、商品対応テーブル440を記憶している。
【0067】
商品対応テーブル440には、商標登録ごと及び指定商品(役務)ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ファイルIDを登録するフィールド442と、ファイルIDにより特定される商標登録に係る指定商品(役務)の商品IDを登録するフィールド444とを含んで構成されている。
【0068】
図5の例は、図2の例に対応しており、例えば、第1~2行目のレコードが登録番号「9,999,981」の登録情報、第3~4行目のレコードが登録番号「9,999,982」の登録情報である。テーブル400、420、440を内部結合すれば図2の商標公報の各行の登録情報を得ることができる。
【0069】
記憶装置42は、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。
【0070】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図6は、学習済みモデル生成処理を示すフローチャートである。
【0071】
図7は、学習済みモデルの生成及び利用の工程を示すブロック図である。
学習済みモデル生成処理は、学習済みモデルを生成するために実行される処理であって、CPU30において実行されると、図6に示すように、ステップS100に移行して、商標公報データ解析処理を実行する。商標公報データ解析処理では、1又は複数の商標登録に係る商標公報データを記憶装置42から読み出し、読み出した商標公報データから、登録番号、区分、指定商品(役務)及び類似群コードを抽出する。
【0072】
次いで、ステップS102に移行する。ステップS102では、抽出した登録番号、区分、指定商品(役務)及び類似群コードを対応づけてテーブル400、420、440に登録することによりテーブル400、420、440を生成する。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。
【0073】
次いで、ステップS104に移行して、図7に示すように、テーブル400、420、440の情報に基づいて学習用データセットを生成し、ステップS106に移行して、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。学習用プログラムは、学習前パラメータ及びハイパーパラメータを備え、入力した学習用データセット及びハイパーパラメータに基づいて学習を行い、学習前パラメータを更新する。そして、学習結果として学習済みモデルを出力する。
【0074】
学習済みモデルは、学習前パラメータが学習により更新された学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、商品(役務)を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した商品(役務)から、その商品(役務)に対応する区分、商品(役務)及び類似群コード(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連商品(役務)を出力する。入力した商品(役務)と関連商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した商品(役務)又はこれと同じ特徴を有する商品(役務)が指定された商標登録において該当の商品(役務)及び他に指定された商品(役務)並びにそれらの区分及び類似群コード、又は(2)これらと同じ特徴を有する区分、商品(役務)及び類似群コードが関連商品(役務)として推定されることが期待できる。図2乃至図5の例において、例えば商品(役務)「乳製品」を入力した場合は、登録番号「9,999,983」「9,999,987」の商標登録が該当するが、これら商標登録において指定された商品(役務)等として、登録番号「9,999,983」について、(1)区分「29」、商品(役務)「乳製品」及び類似群コード「31D01」、(2)区分「42」、商品(役務)「製図用具の貸与」及び類似群コード「42X31」が、登録番号「9,999,987」について、(3)区分「29」、商品(役務)「乳製品」及び類似群コード「31D01」、(4)区分「30」、商品(役務)「砂糖漬け」及び類似群コード「30A01」の計4件が関連商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0075】
図8は、関連商品推定処理を示すフローチャートである。
図9は、関連商品推定結果を示す画面である。
【0076】
関連商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS200aに移行する。ステップS200aでは、商品(役務)を入力する。図9の例では、ユーザは、テキストボックス500に商品(役務)「菓子」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより商品(役務)を入力する。
【0077】
次いで、ステップS202aに移行する。ステップS202aでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を推定する。推定は、入力した商品(役務)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。関連商品(役務)をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することもできる。
【0078】
次いで、ステップS204aに移行して、ステップS202aで推定した関連商品(役務)を表示する。図9の例では、関連商品(役務)が検索結果表示領域504に表示される。
【0079】
ステップS204aの処理が終了すると、一連の処理を終了する。
図10は、関連商品(役務)を選択する場合を説明するための画面である。
【0080】
検索結果表示領域504には、図10に示すように、関連商品(役務)を選択するためのチェックボックス506が設けられている。ユーザは、チェックボックス506をチェックすることにより関連商品(役務)を選択することができる。選択された関連商品(役務)は商品リストに追加され、商品リスト表示領域508に商品リストの一覧が表示される。商品リスト表示領域508では、区分、類似群コードの順位で関連商品(役務)がソートされて表示される。
【0081】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を推定する。
【0082】
これにより、未知の商品(役務)に対応する関連商品(役務)が得られることが期待できる。
【0083】
さらに、本実施の形態では、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として推定する。
【0084】
これにより、入力した商品(役務)の関連商品(役務)だけなく、さらにその関連商品(役務)が得られる。
【0085】
本実施の形態において、ステップS200aは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS202aは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS204aは、発明2の要素情報出力手段に対応し、区分又は類似群コードは、発明1のグループに対応している。
【0086】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図11乃至図15は、本実施の形態を示す図である。
【0087】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、権利者の事業内容を入力し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容に対応する商品(役務)を推定する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0088】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図11は、商標公報及び法人登記簿謄本の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0089】
記憶装置42は、商標公報の内容を記録した商標公報データと、法人登記簿謄本の内容を記録した法人登記簿謄本データとを記憶している。商標公報データは、権利者以外の内容については図2と同一である。
【0090】
商標公報データの権利者及び法人登記簿謄本データの商号を対応させ、商標登録の権利者の事業目的を法人登記簿謄本データから取得し、取得した事業目的を商標登録及び権利者と対応づけてテーブル600b、620bに登録する。
【0091】
図11の例では、株式会社Aは、定款において事業内容「ホテルの経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Aは、登録番号「9,999,982」「9,999,983」「9,999,985」の商標登録を有している。そこで、これら3件の商標登録に対しては事業内容「ホテルの経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第3、4、8行目が該当のレコードである。
【0092】
株式会社Bは、定款において事業内容「ホテルの経営」「飲食店の経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Bは、登録番号「9,999,981」「9,999,983」の商標登録を有している。そこで、これら2件の商標登録に対しては事業内容「ホテルの経営」「飲食店の経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第1、2、4、5行目が該当のレコードである。
【0093】
株式会社Cは、定款において事業内容「スパ施設の経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Cは、登録番号「9,999,985」「9,999,988」の商標登録を有している。そこで、これら2件の商標登録に対しては事業内容「スパ施設の経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第9、13行目が該当のレコードである。
【0094】
株式会社Dは、定款において事業内容「スパ施設の経営」「飲食店の経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Dは、登録番号「9,999,984」「9,999,989」の商標登録を有している。そこで、これら2件の商標登録に対しては事業内容「スパ施設の経営」「飲食店の経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第6、7、15、16行目が該当のレコードである。
【0095】
株式会社Eは、定款において事業内容「菓子の製造・販売」を事業目的として定めている。また、株式会社Eは、登録番号「9,999,987」「9,999,988」の商標登録を有している。そこで、これら2件の商標登録に対しては事業内容「菓子の製造・販売」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第12、14行目が該当のレコードである。
【0096】
株式会社Fは、定款において事業内容「菓子の製造・販売」「飲食店の経営」を事業目的として定めている。また、株式会社Fは、登録番号「9,999,986」の商標登録を有している。そこで、この商標登録に対しては事業内容「菓子の製造・販売」「飲食店の経営」を対応づけてテーブル600b、620bに登録する。テーブル620bの第10、11行目が該当のレコードである。
【0097】
図12は、事業内容テーブル600bのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、図12に示すように、事業内容テーブル600bを記憶している。
【0098】
事業内容テーブル600bには、事業内容ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、事業内容に対し一意に割り当てられる事業内容IDを登録するフィールド602bと、事業内容を登録するフィールド604bとを含んで構成されている。フィールド604bには、例えば、法人の定款に定める事業目的を事業内容として登録する。図12の例は、図11の例に対応している。
【0099】
図13は、事業内容対応テーブル620bのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、図13に示すように、事業内容対応テーブル620bを記憶している。
【0100】
事業内容対応テーブル620bには、商標登録ごと及び事業内容ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ファイルIDを登録するフィールド622bと、ファイルIDにより特定される商標登録の権利者の事業内容の事業内容IDを登録するフィールド624bとを含んで構成されている。1件の商標登録には1又は複数の権利者が存在し、1の権利者は1又は複数の事業内容を有するので、事業内容対応テーブル620bには、1つのファイルIDに対し1又は複数の事業内容IDが対応づけられる。図13の例は、図11の例に対応しており、第1、2行目のレコードは、商標登録1(ファイルID「1」の商標登録を意味する。以下同様に表記する。)の権利者「株式会社B」が、その法人の定款において事業内容1(事業内容ID「1」の事業内容を意味する。以下同様に表記する。)「ホテルの経営」及び事業内容2「飲食店の経営」の2つを事業目的として登録していることを示している。なお、登録番号「9,999,983」の商標登録において、「ホテルの経営」は株式会社A及び株式会社Bの両方が定めているが、事業内容対応テーブル620bでは重複を排除して登録している。もっとも、登録番号「9,999,983」のように複数の権利者が同一の事業内容を定めている場合は、1件の商標登録につき同一の事業内容を重複して登録してもよい。重複登録すれば指定商品(役務)と事業内容の関連性がより高くなる。
【0101】
記憶装置42は、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録及び法人登記簿謄本での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、420、440、600b、620bの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0102】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、事業内容を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した事業内容から、その事業内容に対応する区分、商品(役務)及び類似群コード(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連商品(役務)を出力する。入力した事業内容と関連商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データ及び法人登記簿謄本データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した事業内容又はこれと同じ特徴を有する事業内容を有する権利者の商標登録において該当の商品(役務)及び他に指定された商品(役務)並びにそれらの区分及び類似群コード、又は(2)これらと同じ特徴を有する区分、商品(役務)及び類似群コードが関連商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0103】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図14は、関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【0104】
図15は、関連商品推定結果を示す画面である。
CPU30は、図8の関連商品推定処理に代えて、図14の関連商品推定処理を実行する。関連商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS200bに移行する。ステップS200bでは、事業内容を入力する。図15の例では、ユーザは、テキストボックス500に事業内容「菓子の製造・販売」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより事業内容を入力する。
【0105】
次いで、ステップS202bに移行する。ステップS202bでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連商品(役務)を推定する。推定は、入力した事業内容を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。
【0106】
次いで、ステップS204bに移行して、ステップS202bで推定した関連商品(役務)を表示する。図15の例では、関連商品(役務)が検索結果表示領域504に表示される。
【0107】
ステップS204bの処理が終了すると、一連の処理を終了する。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0108】
本実施の形態では、事業内容を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連商品(役務)を推定する。
【0109】
これにより、未知の事業内容に対応する関連商品(役務)が得られることが期待できる。
【0110】
本実施の形態において、ステップS200bは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS202bは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS204bは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0111】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。図16乃至図20は、本実施の形態を示す図である。
【0112】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、権利者(氏名又は名称)を入力し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者に対応する商品(役務)を推定する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0113】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図16は、商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0114】
記憶装置42は、商標公報の内容を記録した商標公報データを記憶している。商標公報データの内容は図11と同一である。
【0115】
図16の例では、株式会社Aは、登録番号「9,999,982」「9,999,983」「9,999,985」の商標登録の権利者である。そこで、これら3件の商標登録に対しては株式会社Aを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第2、3、6行目が該当のレコードである。
【0116】
株式会社Bは、登録番号「9,999,981」「9,999,983」の商標登録の権利者である。そこで、これら2件の商標登録に対しては株式会社Bを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第1、4行目が該当のレコードである。
【0117】
株式会社Cは、登録番号「9,999,985」「9,999,988」の商標登録の権利者である。そこで、これら2件の商標登録に対しては株式会社Cを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第7、10行目が該当のレコードである。
【0118】
株式会社Dは、登録番号「9,999,984」「9,999,989」の商標登録の権利者である。そこで、これら2件の商標登録に対しては株式会社Dを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第5、12行目が該当のレコードである。
【0119】
株式会社Eは、登録番号「9,999,987」「9,999,988」の商標登録の権利者である。そこで、これら2件の商標登録に対しては株式会社Eを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第9、11行目が該当のレコードである。
【0120】
株式会社Fは、登録番号「9,999,986」の商標登録の権利者である。そこで、この商標登録に対しては株式会社Fを対応づけてテーブル600c、620cに登録する。テーブル620cの第8行目が該当のレコードである。
【0121】
図17は、権利者テーブル600cのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、図17に示すように、権利者テーブル600cを記憶している。
【0122】
権利者テーブル600cには、権利者ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、商標登録の権利者(事業者)に対し一意に割り当てられる権利者IDを登録するフィールド602cと、権利者を登録するフィールド604cとを含んで構成されている。図17の例は、図16の例に対応している。
【0123】
図18は、権利者対応テーブル620cのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、図18に示すように、権利者対応テーブル620cを記憶している。
【0124】
権利者対応テーブル620cには、商標登録ごと及び権利者ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ファイルIDを登録するフィールド622cと、ファイルIDにより特定される商標登録の権利者の権利者IDを登録するフィールド624cとを含んで構成されている。1件の商標登録には1又は複数の権利者が存在するので、権利者対応テーブル620cには、1つのファイルIDに対し1又は複数の権利者IDが対応づけられる。図18の例は、図16の例に対応しており、第1行目のレコードは、商標登録1の権利者が権利者2(権利者ID「2」の権利者を意味する。以下同様に表記する。)「株式会社B」であることを、第3、4行目のレコードは、商標登録3の権利者が権利者1「株式会社A」及び権利者2「株式会社B」であることを示している。
【0125】
記憶装置42は、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、420、440、600c、620cの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0126】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、権利者を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した権利者から、その権利者に対応する区分、商品(役務)及び類似群コード(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連商品(役務)を出力する。入力した権利者と関連商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した権利者又はこれと同じ特徴を有する権利者の商標登録において該当の商品(役務)及び他に指定された商品(役務)並びにそれらの区分及び類似群コード、又は(2)これらと同じ特徴を有する区分、商品(役務)及び類似群コードが関連商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0127】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図19は、関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【0128】
図20は、関連商品推定結果を示す画面である。
CPU30は、図8の関連商品推定処理に代えて、図19の関連商品推定処理を実行する。関連商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS200cに移行する。ステップS200cでは、権利者を入力する。図20の例では、ユーザは、テキストボックス500に権利者「株式会社A」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより権利者を入力する。
【0129】
次いで、ステップS202cに移行する。ステップS202cでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連商品(役務)を推定する。推定は、入力した権利者を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。
【0130】
次いで、ステップS204cに移行して、ステップS202cで推定した関連商品(役務)を表示する。図20の例では、関連商品(役務)が検索結果表示領域504に表示される。
【0131】
ステップS204cの処理が終了すると、一連の処理を終了する。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0132】
本実施の形態では、権利者を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連商品(役務)を推定する。
【0133】
これにより、未知の権利者に対応する関連商品(役務)が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS200cは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS202cは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS204cは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0134】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。図21乃至図25は、本実施の形態を示す図である。
【0135】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、代理人(氏名又は名称)を入力し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人に対応する商品(役務)を推定する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0136】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図21は、商標公報の一部を抜粋した内容を示す図である。
【0137】
記憶装置42は、商標公報の内容を記録した商標公報データを記憶している。商標公報データは、権利者以外の内容については図2と同一である。
【0138】
図21の例では、代理人Aは、登録番号「9,999,982」「9,999,983」「9,999,985」の商標登録の代理人である。そこで、これら3件の商標登録に対しては代理人Aを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第2、3、6行目が該当のレコードである。
【0139】
代理人Bは、登録番号「9,999,981」「9,999,983」の商標登録の代理人である。そこで、これら2件の商標登録に対しては代理人Bを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第1、4行目が該当のレコードである。
【0140】
代理人Cは、登録番号「9,999,985」「9,999,988」の商標登録の代理人である。そこで、これら2件の商標登録に対しては代理人Cを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第7、10行目が該当のレコードである。
【0141】
代理人Dは、登録番号「9,999,984」「9,999,989」の商標登録の代理人である。そこで、これら2件の商標登録に対しては代理人Dを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第5、12行目が該当のレコードである。
【0142】
代理人Eは、登録番号「9,999,987」「9,999,988」の商標登録の代理人である。そこで、これら2件の商標登録に対しては代理人Eを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第9、11行目が該当のレコードである。
【0143】
代理人Fは、登録番号「9,999,986」の商標登録の代理人である。そこで、この商標登録に対しては代理人Fを対応づけてテーブル600d、620dに登録する。テーブル620dの第8行目が該当のレコードである。
【0144】
図22は、代理人テーブル600dのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、図22に示すように、代理人テーブル600dを記憶している。
【0145】
代理人テーブル600dには、代理人ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、商標登録の代理人に対し一意に割り当てられる代理人IDを登録するフィールド602dと、代理人を登録するフィールド604dとを含んで構成されている。図22の例は、図21の例に対応している。
【0146】
図23は、代理人対応テーブル620dのデータ構造を示す図である。
記憶装置42は、図23に示すように、代理人対応テーブル620dを記憶している。
【0147】
代理人対応テーブル620dには、商標登録ごと及び代理人ごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、ファイルIDを登録するフィールド622dと、ファイルIDにより特定される商標登録の代理人の代理人IDを登録するフィールド624dとを含んで構成されている。1件の商標登録には1又は複数の代理人が存在するので、代理人対応テーブル620dには、1つのファイルIDに対し1又は複数の代理人IDが対応づけられる。図23の例は、図21の例に対応しており、第1行目のレコードは、商標登録1の代理人が代理人1(代理人ID「1」の代理人を意味する。以下同様に表記する。)「代理人A」であることを、第3、4行目のレコードは、商標登録3の代理人が代理人1「代理人A」及び代理人2「代理人B」であることを示している。
【0148】
記憶装置42は、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、420、440、600d、620dの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0149】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、代理人を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した代理人から、その代理人に対応する区分、商品(役務)及び類似群コード(以下、本実施の形態において「関連商品(役務)」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連商品(役務)を出力する。入力した代理人と関連商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した代理人又はこれと同じ特徴を有する代理人の商標登録において該当の商品(役務)及び他に指定された商品(役務)並びにそれらの区分及び類似群コード、又は(2)これらと同じ特徴を有する区分、商品(役務)及び類似群コードが関連商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0150】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図24は、関連商品推定処理を示すフローチャートである。
【0151】
図25は、関連商品推定結果を示す画面である。
CPU30は、図8の関連商品推定処理に代えて、図24の関連商品推定処理を実行する。関連商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS200dに移行する。ステップS200dでは、代理人を入力する。図25の例では、ユーザは、テキストボックス500に代理人「代理人A」を入力し、検索ボタン502をクリックすることにより代理人を入力する。
【0152】
次いで、ステップS202dに移行する。ステップS202dでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連商品(役務)を推定する。推定は、入力した代理人を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。
【0153】
次いで、ステップS204dに移行して、ステップS202dで推定した関連商品(役務)を表示する。図25の例では、関連商品(役務)が検索結果表示領域504に表示される。
【0154】
ステップS204dの処理が終了すると、一連の処理を終了する。
次に、本実施の形態の効果を説明する。
【0155】
本実施の形態では、代理人を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連商品(役務)を推定する。
【0156】
これにより、未知の代理人に対応する関連商品(役務)が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS200dは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS202dは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS204dは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0157】
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。図26は、本実施の形態を示す図である。
【0158】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)に対応する事業内容を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0159】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録及び法人登記簿謄本での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、420、440、600b、620bの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0160】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、商品(役務)を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した商品(役務)から、その商品(役務)に対応する事業内容(以下、本実施の形態において「関連事業内容」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連事業内容を出力する。入力した商品(役務)と関連事業内容の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データ及び法人登記簿謄本データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した商品(役務)又はこれと同じ特徴を有する商品(役務)が指定された商標登録の権利者の事業内容、又は(2)これと同じ特徴を有する事業内容が関連事業内容として推定されることが期待できる。
【0161】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図26は、関連事業内容推定処理を示すフローチャートである。
【0162】
CPU30は、図8の関連商品推定処理に代えて、図26の関連事業内容推定処理を実行する。関連事業内容推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS300aに移行して、商品(役務)を入力し、ステップS302aに移行する。
【0163】
ステップS302aでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連事業内容を推定する。推定は、入力した商品(役務)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の事業内容を関連事業内容として取得することにより行う。
【0164】
次いで、ステップS304aに移行して、ステップS302aで推定した関連事業内容を表示し、一連の処理を終了する。
【0165】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連事業内容を推定する。
【0166】
これにより、未知の商品(役務)に対応する関連事業内容が得られることが期待できる。
【0167】
本実施の形態において、ステップS300aは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS302aは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS304aは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0168】
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明の第6の実施の形態を説明する。図27は、本実施の形態を示す図である。
【0169】
本実施の形態は、上記第2の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容に対応する事業内容を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0170】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録の一の権利者の事業内容及びその商標登録の他の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録及び法人登記簿謄本での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、600b、620bの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0171】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、事業内容を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した事業内容から、その事業内容に対応する事業内容(以下、本実施の形態において「関連事業内容」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連事業内容を出力する。入力した事業内容と関連事業内容の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データ及び法人登記簿謄本データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した事業内容又はこれと同じ特徴を有する事業内容を有する権利者の商標登録の他の権利者の事業内容、又は(2)これと同じ特徴を有する事業内容が関連事業内容として推定されることが期待できる。
【0172】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図27は、関連事業内容推定処理を示すフローチャートである。
【0173】
CPU30は、図14の関連商品推定処理に代えて、図27の関連事業内容推定処理を実行する。関連事業内容推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図27に示すように、まず、ステップS300bに移行して、事業内容を入力し、ステップS302bに移行する。
【0174】
ステップS302bでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連事業内容を推定する。推定は、入力した事業内容を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の事業内容を関連事業内容として取得することにより行う。関連事業内容をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の事業内容を関連事業内容として取得することもできる。
【0175】
次いで、ステップS304bに移行して、ステップS302bで推定した関連事業内容を表示し、一連の処理を終了する。
【0176】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、事業内容を入力し、商標登録の一の権利者の事業内容及びその商標登録の他の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連事業内容を推定する。
【0177】
これにより、未知の事業内容に対応する関連事業内容が得られることが期待できる。
さらに、本実施の形態では、学習済みモデルから出力される1又は複数の事業内容をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の事業内容を関連事業内容として推定する。
【0178】
これにより、入力した事業内容の関連事業内容だけなく、さらにその関連事業内容が得られる。
【0179】
本実施の形態において、ステップS300bは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS302bは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS304bは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0180】
〔第7の実施の形態〕
次に、本発明の第7の実施の形態を説明する。図28は、本実施の形態を示す図である。
【0181】
本実施の形態は、上記第3の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者(氏名又は名称)に対応する事業内容を推定する点で異なる。以下、上記第1乃至第3の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0182】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録の一の権利者及びその商標登録の他の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録及び法人登記簿謄本での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、600b、620b、600c、620cの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0183】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、権利者を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した権利者から、その権利者に対応する事業内容(以下、本実施の形態において「関連事業内容」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連事業内容を出力する。入力した権利者と関連事業内容の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データ及び法人登記簿謄本データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した権利者又はこれと同じ特徴を有する権利者の商標登録の他の権利者の事業内容、又は(2)これと同じ特徴を有する事業内容が関連事業内容として推定されることが期待できる。
【0184】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図28は、関連事業内容推定処理を示すフローチャートである。
【0185】
CPU30は、図19の関連商品推定処理に代えて、図28の関連事業内容推定処理を実行する。関連事業内容推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS300cに移行して、権利者を入力し、ステップS302cに移行する。
【0186】
ステップS302cでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連事業内容を推定する。推定は、入力した権利者を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の事業内容を関連事業内容として取得することにより行う。
【0187】
次いで、ステップS304cに移行して、ステップS302cで推定した関連事業内容を表示し、一連の処理を終了する。
【0188】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、権利者を入力し、商標登録の一の権利者及びその商標登録の他の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連事業内容を推定する。
【0189】
これにより、未知の権利者に対応する関連事業内容が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS300cは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS302cは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS304cは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0190】
〔第8の実施の形態〕
次に、本発明の第8の実施の形態を説明する。図29は、本実施の形態を示す図である。
【0191】
本実施の形態は、上記第4の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人(氏名又は名称)に対応する事業内容を推定する点で異なる。以下、上記第1、第2及び第4の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0192】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録の代理人及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録及び法人登記簿謄本での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、600b、620b、600d、620dの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0193】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、代理人を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した代理人から、その代理人に対応する事業内容(以下、本実施の形態において「関連事業内容」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連事業内容を出力する。入力した代理人と関連事業内容の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データ及び法人登記簿謄本データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した代理人又はこれと同じ特徴を有する代理人の商標登録の権利者の事業内容、又は(2)これと同じ特徴を有する事業内容が関連事業内容として推定されることが期待できる。
【0194】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図29は、関連事業内容推定処理を示すフローチャートである。
【0195】
CPU30は、図24の関連商品推定処理に代えて、図29の関連事業内容推定処理を実行する。関連事業内容推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS300dに移行して、代理人を入力し、ステップS302dに移行する。
【0196】
ステップS302dでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連事業内容を推定する。推定は、入力した代理人を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の事業内容を関連事業内容として取得することにより行う。
【0197】
次いで、ステップS304dに移行して、ステップS302dで推定した関連事業内容を表示し、一連の処理を終了する。
【0198】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、代理人を入力し、商標登録の代理人及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連事業内容を推定する。
【0199】
これにより、未知の代理人に対応する関連事業内容が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS300dは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS302dは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS304dは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0200】
〔第9の実施の形態〕
次に、本発明の第9の実施の形態を説明する。図30は、本実施の形態を示す図である。
【0201】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)に対応する権利者(氏名又は名称)を推定する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0202】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、420、440、600c、620cの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0203】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、商品(役務)を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した商品(役務)から、その商品(役務)に対応する権利者(以下、本実施の形態において「関連権利者」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連権利者を出力する。入力した商品(役務)と関連権利者の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した商品(役務)又はこれと同じ特徴を有する商品(役務)が指定された商標登録の権利者、又は(2)これと同じ特徴を有する権利者が関連権利者として推定されることが期待できる。
【0204】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図30は、関連権利者推定処理を示すフローチャートである。
【0205】
CPU30は、図8の関連商品推定処理に代えて、図30の関連権利者推定処理を実行する。関連権利者推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS400aに移行して、商品(役務)を入力し、ステップS402aに移行する。
【0206】
ステップS402aでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連権利者を推定する。推定は、入力した商品(役務)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の権利者を関連権利者として取得することにより行う。
【0207】
次いで、ステップS404aに移行して、ステップS402aで推定した関連権利者を表示し、一連の処理を終了する。
【0208】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連権利者を推定する。
【0209】
これにより、未知の商品(役務)に対応する関連権利者が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS400aは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS402aは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS404aは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0210】
〔第10の実施の形態〕
次に、本発明の第10の実施の形態を説明する。図31は、本実施の形態を示す図である。
【0211】
本実施の形態は、上記第2の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容に対応する権利者(氏名又は名称)を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0212】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録の一の権利者の事業内容及びその商標登録の他の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録及び法人登記簿謄本での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、600b、620b、600c、620cの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0213】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、事業内容を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した事業内容から、その事業内容に対応する権利者(以下、本実施の形態において「関連権利者」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連権利者を出力する。入力した事業内容と関連権利者の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データ及び法人登記簿謄本データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した事業内容又はこれと同じ特徴を有する事業内容を有する権利者の商標登録の他の権利者、又は(2)これと同じ特徴を有する権利者が関連権利者として推定されることが期待できる。
【0214】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図31は、関連権利者推定処理を示すフローチャートである。
【0215】
CPU30は、図14の関連商品推定処理に代えて、図31の関連権利者推定処理を実行する。関連権利者推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS400bに移行して、事業内容を入力し、ステップS402bに移行する。
【0216】
ステップS402bでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連権利者を推定する。推定は、入力した事業内容を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の権利者を関連権利者として取得することにより行う。
【0217】
次いで、ステップS404bに移行して、ステップS402bで推定した関連権利者を表示し、一連の処理を終了する。
【0218】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、事業内容を入力し、商標登録の一の権利者の事業内容及びその商標登録の他の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連権利者を推定する。
【0219】
これにより、未知の事業内容に対応する関連権利者が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS400bは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS402bは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS404bは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0220】
〔第11の実施の形態〕
次に、本発明の第11の実施の形態を説明する。図32は、本実施の形態を示す図である。
【0221】
本実施の形態は、上記第3の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者(氏名又は名称)に対応する権利者(氏名又は名称)を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第3の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0222】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録の一の権利者及びその商標登録の他の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、600c、620cの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0223】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、権利者を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した権利者から、その権利者に対応する権利者(以下、本実施の形態において「関連権利者」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連権利者を出力する。入力した権利者と関連権利者の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した権利者又はこれと同じ特徴を有する権利者の商標登録の他の権利者、又は(2)これと同じ特徴を有する権利者が関連権利者として推定されることが期待できる。
【0224】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図32は、関連権利者推定処理を示すフローチャートである。
【0225】
CPU30は、図19の関連商品推定処理に代えて、図32の関連権利者推定処理を実行する。関連権利者推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS400cに移行して、権利者を入力し、ステップS402cに移行する。
【0226】
ステップS402cでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連権利者を推定する。推定は、入力した権利者を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の権利者を関連権利者として取得することにより行う。関連権利者をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の権利者を関連権利者として取得することもできる。
【0227】
次いで、ステップS404cに移行して、ステップS402cで推定した関連権利者を表示し、一連の処理を終了する。
【0228】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、権利者を入力し、商標登録の一の権利者及びその商標登録の他の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連権利者を推定する。
【0229】
これにより、未知の権利者に対応する関連権利者が得られることが期待できる。
さらに、本実施の形態では、学習済みモデルから出力される1又は複数の権利者をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の権利者を関連権利者として推定する。
【0230】
これにより、入力した権利者の関連権利者だけなく、さらにその関連権利者が得られる。
【0231】
本実施の形態において、ステップS400cは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS402cは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS404cは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0232】
〔第12の実施の形態〕
次に、本発明の第12の実施の形態を説明する。図33は、本実施の形態を示す図である。
【0233】
本実施の形態は、上記第4の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人(氏名又は名称)に対応する権利者(氏名又は名称)を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第4の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0234】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録の代理人及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、600c、620c、600d、620dの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0235】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、代理人を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した代理人から、その代理人に対応する権利者(以下、本実施の形態において「関連権利者」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連権利者を出力する。入力した代理人と関連権利者の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した代理人又はこれと同じ特徴を有する代理人の商標登録の権利者、又は(2)これと同じ特徴を有する権利者が関連権利者として推定されることが期待できる。
【0236】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図33は、関連権利者推定処理を示すフローチャートである。
【0237】
CPU30は、図24の関連商品推定処理に代えて、図33の関連権利者推定処理を実行する。関連権利者推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図33に示すように、まず、ステップS400dに移行して、代理人を入力し、ステップS402dに移行する。
【0238】
ステップS402dでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連権利者を推定する。推定は、入力した代理人を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の権利者を関連権利者として取得することにより行う。
【0239】
次いで、ステップS404dに移行して、ステップS402dで推定した関連権利者を表示し、一連の処理を終了する。
【0240】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、代理人を入力し、商標登録の代理人及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連権利者を推定する。
【0241】
これにより、未知の代理人に対応する関連権利者が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS400dは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS402dは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS404dは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0242】
〔第13の実施の形態〕
次に、本発明の第13の実施の形態を説明する。図34は、本実施の形態を示す図である。
【0243】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)に対応する代理人(氏名又は名称)を推定する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0244】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、420、440、600d、620dの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0245】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、商品(役務)を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した商品(役務)から、その商品(役務)に対応する代理人(以下、本実施の形態において「関連代理人」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連代理人を出力する。入力した商品(役務)と関連代理人の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した商品(役務)又はこれと同じ特徴を有する商品(役務)が指定された商標登録の代理人、又は(2)これと同じ特徴を有する代理人が関連代理人として推定されることが期待できる。
【0246】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図34は、関連代理人推定処理を示すフローチャートである。
【0247】
CPU30は、図8の関連商品推定処理に代えて、図34の関連代理人推定処理を実行する。関連代理人推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図34に示すように、まず、ステップS500aに移行して、商品(役務)を入力し、ステップS502aに移行する。
【0248】
ステップS502aでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連代理人を推定する。推定は、入力した商品(役務)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の代理人を関連代理人として取得することにより行う。
【0249】
次いで、ステップS504aに移行して、ステップS502aで推定した関連代理人を表示し、一連の処理を終了する。
【0250】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連代理人を推定する。
【0251】
これにより、未知の商品(役務)に対応する関連代理人が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS500aは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS502aは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS504aは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0252】
〔第14の実施の形態〕
次に、本発明の第14の実施の形態を説明する。図35は、本実施の形態を示す図である。
【0253】
本実施の形態は、上記第2の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容に対応する代理人(氏名又は名称)を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第2の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0254】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録の権利者の事業内容及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録及び法人登記簿謄本での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、600b、620b、600d、620dの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0255】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、事業内容を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した事業内容から、その事業内容に対応する代理人(以下、本実施の形態において「関連代理人」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連代理人を出力する。入力した事業内容と関連代理人の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データ及び法人登記簿謄本データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した事業内容又はこれと同じ特徴を有する事業内容を有する権利者の商標登録の代理人、又は(2)これと同じ特徴を有する代理人が関連代理人として推定されることが期待できる。
【0256】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図35は、関連代理人推定処理を示すフローチャートである。
【0257】
CPU30は、図14の関連商品推定処理に代えて、図35の関連代理人推定処理を実行する。関連代理人推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図35に示すように、まず、ステップS500bに移行して、事業内容を入力し、ステップS502bに移行する。
【0258】
ステップS502bでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連代理人を推定する。推定は、入力した事業内容を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の代理人を関連代理人として取得することにより行う。
【0259】
次いで、ステップS504bに移行して、ステップS502bで推定した関連代理人を表示し、一連の処理を終了する。
【0260】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、事業内容を入力し、商標登録の権利者の事業内容及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連代理人を推定する。
【0261】
これにより、未知の事業内容に対応する関連代理人が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS500bは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS502bは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS504bは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0262】
〔第15の実施の形態〕
次に、本発明の第15の実施の形態を説明する。図36は、本実施の形態を示す図である。
【0263】
本実施の形態は、上記第3の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者(氏名又は名称)に対応する代理人(氏名又は名称)を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第3の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0264】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録の権利者及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、600c、620c、600d、620dの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0265】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、権利者を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した権利者から、その権利者に対応する代理人(以下、本実施の形態において「関連代理人」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連代理人を出力する。入力した権利者と関連代理人の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した権利者又はこれと同じ特徴を有する権利者の商標登録の代理人、又は(2)これと同じ特徴を有する代理人が関連代理人として推定されることが期待できる。
【0266】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図36は、関連代理人推定処理を示すフローチャートである。
【0267】
CPU30は、図19の関連商品推定処理に代えて、図36の関連代理人推定処理を実行する。関連代理人推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図36に示すように、まず、ステップS500cに移行して、権利者を入力し、ステップS502cに移行する。
【0268】
ステップS502cでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連代理人を推定する。推定は、入力した権利者を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の代理人を関連代理人として取得することにより行う。
【0269】
次いで、ステップS504cに移行して、ステップS502cで推定した関連代理人を表示し、一連の処理を終了する。
【0270】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、権利者を入力し、商標登録の権利者及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連代理人を推定する。
【0271】
これにより、未知の権利者に対応する関連代理人が得られることが期待できる。
本実施の形態において、ステップS500cは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS502cは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS504cは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0272】
〔第16の実施の形態〕
次に、本発明の第16の実施の形態を説明する。図37は、本実施の形態を示す図である。
【0273】
本実施の形態は、上記第4の実施の形態に対し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人(氏名又は名称)に対応する代理人(氏名又は名称)を推定する点で異なる。以下、上記第1及び第4の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0274】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録の一の代理人及びその商標登録の他の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。対応づけは、上記のとおり商標登録での対応関係に基づいて行う。また、学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、テーブル400、600d、620dの情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0275】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、代理人を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した代理人から、その代理人に対応する代理人(以下、本実施の形態において「関連代理人」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連代理人を出力する。入力した代理人と関連代理人の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、(1)入力した代理人又はこれと同じ特徴を有する代理人の商標登録の他の代理人、又は(2)これと同じ特徴を有する代理人が関連代理人として推定されることが期待できる。
【0276】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図37は、関連代理人推定処理を示すフローチャートである。
【0277】
CPU30は、図24の関連商品推定処理に代えて、図37の関連代理人推定処理を実行する。関連代理人推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図37に示すように、まず、ステップS500dに移行して、代理人を入力し、ステップS502dに移行する。
【0278】
ステップS502dでは、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連代理人を推定する。推定は、入力した代理人を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の代理人を関連代理人として取得することにより行う。関連代理人をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の代理人を関連代理人として取得することもできる。
【0279】
次いで、ステップS504dに移行して、ステップS502dで推定した関連代理人を表示し、一連の処理を終了する。
【0280】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、代理人を入力し、商標登録の一の代理人及びその商標登録の他の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連代理人を推定する。
【0281】
これにより、未知の代理人に対応する関連代理人が得られることが期待できる。
さらに、本実施の形態では、学習済みモデルから出力される1又は複数の代理人をさらに学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の代理人を関連代理人として推定する。
【0282】
これにより、入力した代理人の関連代理人だけなく、さらにその関連代理人が得られる。
【0283】
本実施の形態において、ステップS500dは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS502dは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS504dは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0284】
〔第17の実施の形態〕
次に、本発明の第17の実施の形態を説明する。図38及び図39は、本実施の形態を示す図である。
【0285】
(用語の定義)
以下の説明において、現在の審査基準その他審査に適合する商品(役務)を適合商品(役務)と表記し、現在の審査基準その他審査に適合しない商品(役務)を非適合商品(役務)と表記する。
【0286】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し、商品(役務)(例えば、非適合商品(役務))を入力し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)に対応する適合商品(役務)を推定する点で異なる。以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0287】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
図38は、適合商品テーブル480のデータ構造を示す図である。
【0288】
記憶装置42は、図38に示すように、適合商品テーブル480を記憶している。
適合商品テーブル480には、区分、適合商品(役務)及び類似群コードの組み合わせごとに1つのレコードが登録されている。各レコードは、区分、適合商品(役務)及び類似群コードの組み合わせに対し一意に割り当てられる商品IDを登録するフィールド482と、適合商品(役務)が属する区分を登録するフィールド484と、適合商品(役務)を登録するフィールド486と、適合商品(役務)に割り当てられる類似群コードを登録するフィールド488とを含んで構成されている。
【0289】
適合商品テーブル480には、非適合商品(役務)の一部又は全部を含む適合商品(役務)が登録されている。例えば、非適合商品(役務)「菓子」の全部を含む適合商品(役務)として「菓子(果物・野菜・豆類又はナッツを主原料とするものに限る。)」が、非適合商品(役務)「デザインの考案(広告に関するものを除く。)」の一部を含む適合商品(役務)として「デザインの考案」が登録されている。
【0290】
記憶装置42は、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデルのデータを記憶している。学習済みモデルの生成方法は、上記第1の実施の形態と同様である。すなわち、適合商品テーブル480の情報に基づいて学習用データセットを生成し、生成した学習用データセットを学習用プログラムに入力し、学習用プログラムにより学習済みモデルを生成する。
【0291】
学習済みモデルは、学習済みパラメータ及び推論プログラムを備える。推論プログラムは、商品(役務)を入力し、学習済みパラメータに基づいて、入力した商品(役務)から、その商品(役務)に対応する区分、商品(役務)及び類似群コード(以下、本実施の形態において「関連適合商品(役務)」という。)を1又は複数推定し、推定した1又は複数の関連適合商品(役務)を出力する。入力した商品(役務)と関連適合商品(役務)の関係は、AIの学習により決まるものであるので、商標公報データの内容と同様の傾向を示すものの、必ずしも正確には一致しない曖昧さがある。具体的には、例えば、入力した商品(役務)の一部又は全部を含む適合商品(役務)又はこれと同じ特徴を有する商品(役務)が関連適合商品(役務)として推定されることが期待できる。
【0292】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図39は、学習済みモデルの生成及び利用の工程を示すブロック図である。
【0293】
関連適合商品推定処理は、CPU30において実行されると、商品(役務)(例えば、非適合商品(役務))を入力し、学習済みモデルのデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。推定は、図39に示すように、入力した商品(役務)を学習済みモデルに入力し、学習済みモデルから出力される1又は複数の商品(役務)を関連適合商品(役務)として取得することにより行う。入力した商品(役務)は、例えば、推定された適合商品(役務)に変更される。
【0294】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0295】
これにより、未知の商品(役務)に対応する関連適合商品(役務)が得られることが期待できる。
【0296】
〔第18の実施の形態〕
次に、本発明の第18の実施の形態を説明する。図40及び図41は、本実施の形態を示す図である。
【0297】
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対し上記第17の実施の形態を適用したものであって、図8の関連商品推定処理で推定した関連商品(役務)を上記関連適合商品推定処理に入力し、関連商品(役務)を関連適合商品(役務)に変更して出力する。以下、上記第1及び第17の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、重複する部分については説明を省略する。
【0298】
まず、本実施の形態の構成を説明する。
記憶装置42は、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデル1(上記第1の実施の形態における学習済みモデル)のデータと、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2(上記第17の実施の形態における学習済みモデル)のデータを記憶している。
【0299】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図40は、関連適合商品推定処理を示すフローチャートである。
【0300】
図41は、学習済みモデル1、2の生成及び利用の工程を示すブロック図である。
関連適合商品推定処理は、ユーザからの要求に応じて実行される処理であって、CPU30において実行されると、図40に示すように、まず、ステップS200aに移行して、商品(役務)を入力し、ステップS202aに移行する。
【0301】
ステップS202aでは、学習済みモデル1のデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデル1を用いて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を推定する。推定は、図41に示すように、入力した商品(役務)を学習済みモデル1に入力し、学習済みモデル1から出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することにより行う。関連商品(役務)をさらに学習済みモデル1に入力し、学習済みモデル1から出力される1又は複数の商品(役務)を関連商品(役務)として取得することもできる。
【0302】
次いで、ステップS206aに移行して、学習済みモデル2のデータを記憶装置42から読み出し、学習済みモデル2を用いて、ステップS202aで推定した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。推定は、図41に示すように、入力した関連商品(役務)を学習済みモデル2に入力し、学習済みモデル2から出力される1又は複数の商品(役務)を関連適合商品(役務)として取得することにより行う。
【0303】
次いで、ステップS208aに移行して、ステップS206aで推定した関連適合商品(役務)を表示し、一連の処理を終了する。
【0304】
次に、本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、商品(役務)を入力し、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデル1を用いて、入力した商品(役務)から関連商品(役務)を推定し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、推定した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0305】
これにより、未知の商品(役務)に対応する関連適合商品(役務)が得られることが期待できる。
【0306】
本実施の形態において、ステップS200a、S202aは、発明1の要素情報取得手段に対応し、ステップS202a、S206aは、発明1乃至3の推定手段に対応し、ステップS208aは、発明2の要素情報出力手段に対応している。
【0307】
〔変形例〕
なお、上記第1の実施の形態においては、商標登録において指定された一の商品(役務)及びその商標登録において指定された他の商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを採用したが、これに限らず、同様の結果が得られる限り、他のデータとも対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを採用することができる。上記第2乃至第18の実施の形態における学習済みモデルについても同様である。
【0308】
また、上記第1の実施の形態及びその変形例においては、テーブル400、420、440に基づいて学習済みモデルを生成したが、これに限らず、テーブルを介さず、商標公報データに基づいて学習済みモデルを生成することができる。上記第3、第4、第9、第11乃至第13及び第15乃至第18の実施の形態における学習済みモデルについても同様である。
【0309】
また、上記第2の実施の形態及びその変形例においては、テーブル400、420、440、600b、620bに基づいて学習済みモデルを生成したが、これに限らず、テーブルを介さず、商標公報データ及び法人登記簿謄本データに基づいて学習済みモデルを生成することができる。上記第5乃至第8、第10及び第14の実施の形態及びその変形例における学習済みモデルについても同様である。
【0310】
また、上記第18の実施の形態及びその変形例においては、上記第1の実施の形態に対し上記第17の実施の形態を適用したが、これに限らず、上記第2乃至第4の実施の形態に対し上記第17の実施の形態を適用することができる。この場合も上記第18の実施の形態と同様に、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、関連商品推定処理で推定した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0311】
また、上記第17及び第18の実施の形態並びにその変形例においては、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを採用したが、これに限らず、適合商品(役務)及び非適合商品(役務)が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを採用することができる。
【0312】
また、上記第18の実施の形態及びその変形例においては、上記第1の実施の形態に対し上記第17の実施の形態を適用したが、これに限らず、次の構成を採用することができる。
【0313】
第1の構成は、商品(役務)を入力し、入力した商品(役務)に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440から検索し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0314】
第2の構成は、事業内容を入力し、入力した事業内容に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440、600b、620bから検索し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0315】
第3の構成は、権利者を入力し、入力した権利者に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440、600c、620cから検索し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0316】
第4の構成は、代理人を入力し、入力した代理人に対応する商品(役務)をテーブル400、420、440、600d、620dから検索し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0317】
第5の構成は、事業内容を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者の事業内容が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した事業内容から関連商品(役務)を推定し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0318】
第6の構成は、権利者を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の権利者が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した権利者から関連商品(役務)を推定し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0319】
第7の構成は、代理人を入力し、商標登録において指定された商品(役務)及びその商標登録の代理人が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、入力した代理人から関連商品(役務)を推定し、適合商品(役務)に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル2を用いて、索出した関連商品(役務)から関連適合商品(役務)を推定する。
【0320】
また、上記第1乃至第18の実施の形態及びその変形例においては、区分、商品(役務)及び類似群コードを取り扱ったが、これに限らず、商品(役務)又はこれが属するグループ(例えば、区分又は類似群コード)に関する商品情報を取り扱う構成であれば任意の構成を採用することができる。例えば、(1)商品(役務)を取り扱う構成、(2)区分を取り扱う構成、(3)類似群コードを取り扱う構成、(4)商品(役務)及び区分を取り扱う構成、(5)商品(役務)及び類似群コードを取り扱う構成、又は(6)区分及び類似群コードを取り扱う構成を採用することができる。ここで、商品情報は、例えば、商品(役務)又はこれが属するグループを識別するための情報(例えば、名称、番号、ID、コード、URL等のリンク情報)として構成することができる。また、商品情報は、例えば、文字、数字、図形、符合、記号、画像、音声その他の情報として構成することができる。また、商品情報は、商品(役務)又はこれが属するグループに関するキーワード(例えば、商品(役務)の名称の一部を示す1又は複数のキーワード)として構成することができる。
【0321】
また、上記第1乃至第18の実施の形態及びその変形例においては、1つの区分に1つの商品(役務)が指定された商標登録を対象としたが、これに限らず、1つの区分に複数の商品(役務)が指定された商標登録を対象とすることができる。
【0322】
また、上記第1乃至第18の実施の形態及びその変形例においては、商標登録案件として商標登録を対象としたが、これに限らず、商標登録案件として、(1)商標登録出願を対象とすること、(2)商標登録出願及び商標登録を対象とすること、(3)防護標章登録出願を対象とすること、(4)防護標章登録を対象とすること、(5)防護標章登録出願及び防護標章登録を対象とすること、又は(6)商標登録出願若しくは商標登録と防護標章登録出願若しくは防護標章登録との組み合わせを対象とすることができる。(6)については、周知性等の状況により、商標登録を防護標章登録に変更したり防護標章登録を商標登録に変更したりすることを想定している。
【0323】
また、上記第1乃至第18の実施の形態及びその変形例においては、単一の装置である商標支援装置100として実現したが、これに限らず、図42に示すように、ネットワークシステムとして実現することができる。
【0324】
図42は、ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
インターネット等のネットワーク199には、図42に示すように、商標支援サーバ200と、複数のユーザ端末300とが接続されている。商標支援サーバ200は、上記第1乃至第18の実施の形態における商標支援装置100と同等の機能を有して構成されている。異なるのは、入力装置40による入力に代えてユーザ端末300から情報を受信する点と、表示装置44による表示に代えてユーザ端末300に情報を送信する点である。
【0325】
また、上記第1乃至第18の実施の形態及びその変形例において、記憶装置42は、商標支援装置100又は商標支援サーバ200に設置したが、これに限らず、商標支援装置100又は商標支援サーバ200と通信可能に接続された他のデータベース端末に設置することができる。この場合、データベース端末は、商標支援装置100又は商標支援サーバ200からの要求に応じて、要求に係る情報を記憶装置42から読み出し、要求元の端末に送信する。
【0326】
さらに、この変形例において、テーブル400、420、440、480、600b、620b、600c、620c、600d、620d、商標公報データ、法人登記簿謄本データ及び学習済みモデルのデータのうち任意のものをデータベース端末に設置し、テーブル400、420、440、480、600b、620b、600c、620c、600d、620d、商標公報データ、法人登記簿謄本データ及び学習済みモデルのデータのうち残りのものを商標支援装置100又は商標支援サーバ200に設置する構成を採用することができる。
【0327】
また、上記第1乃至第18の実施の形態及びその変形例において、図6図8図14図19図24図26乃至図37及び図40のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM32に予め格納されているプログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0328】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0329】
また、上記第1乃至第18の実施の形態及びその変形例は相互に適用することができる。例えば、次の構成を採用することができる。
【0330】
第1の構成は、上記第1乃至第4の実施の形態における関連商品推定処理のうち複数の関連商品推定処理で得られた関連商品(役務)を出力する。
【0331】
第2の構成は、上記第5乃至第8の実施の形態における関連商品推定処理のうち複数の関連商品推定処理で得られた関連事業内容を出力する。
【0332】
第3の構成は、上記第9乃至第12の実施の形態における関連商品推定処理のうち複数の関連商品推定処理で得られた関連権利者を出力する。
【0333】
第4の構成は、上記第13乃至第16の実施の形態における関連商品推定処理のうち複数の関連商品推定処理で得られた関連代理人を出力する。
【0334】
また、上記第1乃至第18の実施の形態及びその変形例に限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。例えば、商標登録出願若しくは防護標章登録出願の願書を作成する場合、又は商標登録出願若しくは防護標章登録出願において指定される商品若しくは役務のリストを作成する場合にも本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0335】
100…商標支援装置、 30…CPU、 32…ROM、 34…RAM、 38…I/F、 39…バス、 40…入力装置、 42…記憶装置、 44…表示装置、 199…ネットワーク、 200…商標支援サーバ、 300…ユーザ端末、 400…商標登録テーブル、 420…商品テーブル、 440…商品対応テーブル、 480…適合商品テーブル、 402,404,422~428,442,444,482~488,602b,604b,602c,604c,602d,604d,622b,624b,622c,624c,622d,624d…フィールド、 500…テキストボックス、 502…検索ボタン、 504…検索結果表示領域、 506…チェックボックス、 508…商品リスト表示領域、 510…編集ボタン、 600b…事業内容テーブル、 620b…事業内容対応テーブル、 600c…権利者テーブル、 620c…権利者対応テーブル、 600d…代理人テーブル、 620d…代理人対応テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
【手続補正書】
【提出日】2022-05-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、第1の事業内容、第1の事業者及び第1の代理人のうち少なくとも1の要素である第1の要素に関する要素情報を取得する要素情報取得手段と、
第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループ、第2の事業内容、第2の事業者及び第2の代理人のうち少なくとも1の要素である第2の要素に関する第2要素情報及び前記第1の要素に関する要素情報が対応づけられた情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記要素情報取得手段で取得した要素情報から前記第2要素情報を推定する推定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項2】
請求項1記載の推定手段を備えることを特徴とする商標支援システム。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する入力情報から、第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する出力情報を推定する商標支援システムであって、
前記入力情報を取得する取得手段と、
前記第1の商品若しくは役務(商標登録出願若しくは防護標章登録出願又は商標登録若しくは防護標章登録を含む商標登録案件において指定された一の商品又は役務である。)又はこれが属するグループに関する情報及び前記第2の商品若しくは役務(当該商標登録案件において指定された他の商品又は役務である。)又はこれが属するグループに関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデル、又は、審査又は商標に関する基準に適合しない前記第1の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する情報及び前記基準に適合する前記第2の商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記取得手段で取得した入力情報から前記出力情報を推定する推定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項2】
商標若しくは防護標章に係る商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する入力情報から、事業内容、事業者及び代理人のうち少なくとも1の要素である第1要素に関する出力情報を推定する商標支援システムであって、
前記入力情報を取得する取得手段と、
前記商品若しくは役務又はこれが属するグループに関する情報及び前記第1要素に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記取得手段で取得した入力情報から前記出力情報を推定する推定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項3】
第1の事業内容、第1の事業者及び第1の代理人のうち少なくとも1の要素である第1要素に関する入力情報から、商標若しくは防護標章に係る商品若しくは役務又はこれが属するグループ、第2の事業内容、第2の事業者及び第2の代理人のうち少なくとも1の要素である第2要素に関する出力情報を推定する商標支援システムであって、
前記入力情報を取得する取得手段と、
前記第1要素に関する情報及び前記第2要素に関する情報に基づいて学習を行った学習済みモデルを用いて、前記取得手段で取得した入力情報から前記出力情報を推定する推定手段とを備えることを特徴とする商標支援システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の推定手段を備えることを特徴とする商標支援システム。