(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169758
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】開袋システム
(51)【国際特許分類】
B65B 69/00 20060101AFI20231122BHJP
【FI】
B65B69/00 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081069
(22)【出願日】2022-05-17
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】390025391
【氏名又は名称】OMC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121142
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 恭一
(72)【発明者】
【氏名】野村 英人
(72)【発明者】
【氏名】日比野 泰彦
【テーマコード(参考)】
3E058
【Fターム(参考)】
3E058AA04
3E058CA02
3E058DA05
3E058EA07
3E058FA05
3E058FA10
3E058FA20
3E058GA05
(57)【要約】
【課題】袋体の裁断片が内容物に混入することを防止でき、より安全に回転刃の交換作業ができ、さらに、容易且つ短時間でホッパの内部の洗浄が可能な開袋システムを提供する。
【解決手段】開袋システム1は、袋保持ハンド4が取り付けられたアーム2と、ホッパ3とを備え、袋保持ハンド4は、袋体Bを吊下げ支持可能な一対の袋保持爪8,8と、一対の袋保持爪8,8を移動可能な伸縮シリンダ9,9とを備え、ホッパ3は、側面に挿通孔5bが設けられるホッパ本体5と、ホッパ本体5の側面に取り付けられる回転刃駆動機構7とを備え、回転刃駆動機構7は、ホッパ本体5への取付状態において挿通孔5bを介してホッパ本体5の内外に出し入れ可能であり、軸方向を中心に回動可能なカッターアーム11と、カッターアーム11に取り付けられる回転刃12とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋体の吊り上げ動作と払出し動作とを行う袋保持ハンドが取り付けられたアームと、前記袋体の内容物を回収及び排出するホッパとを備える開袋システムであって、
前記袋保持ハンドは、前記吊り上げ動作において、前記袋体を上面から突刺し、前記袋体を吊下げ支持可能な一対の袋保持爪と、一対の前記袋保持爪を水平方向で互いに遠ざかるように移動可能な伸縮機構とを備え、
前記ホッパは、上方が開口し、底面に下方へ前記内容物を排出可能な排出口が設けられ、側面に挿通孔が設けられるホッパ本体と、前記挿通孔が設けられた前記ホッパ本体の側面に取り付けられる回転刃駆動機構とを備え、
前記回転刃駆動機構は、軸方向を中心に回動可能なカッターアームと、前記カッターアームに設けられた回転可能なカッターシャフトに着脱可能に取り付けられ、前記払出し動作において、鉛直方向への起立状態で回転して前記袋体を切断する回転刃とを備え、
前記カッターアームを回動させることで、前記回転刃を前記起立状態から横倒し状態へ移行させて、前記回転刃を前記カッターシャフトから上方へ取り外し可能であることを特徴とする開袋システム。
【請求項2】
前記カッターアームは、前記回転刃を取り付けた状態で、前記挿通孔を介して前記ホッパ本体の内外に出し入れ可能であることを特徴とする請求項1に記載の開袋システム。
【請求項3】
前記ホッパ本体は、前記開口を閉塞可能な蓋部を備え、
前記蓋部の下面、及びホッパ本体の内部の所定箇所には、前記ホッパ本体の内壁へ向けて洗浄液を吐出可能な吐出ノズルが設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の開袋システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋体を開袋し、内容物を排出するための開袋システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、食料品、化学品等の製造現場において、種々の粉体が充填された麻袋等の袋体を開袋し、内容物を排出するための開袋装置が広く利用されている。そのような中、出願人は、汎用の産業用ロボットに袋体の掴み上げ動作と払出し動作とを行う袋保持機構と、適宜位置に設けた回転刃とからなる開袋装置を開示している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の開袋装置は、回転刃による袋体の切断時、袋体にたわみが生じることで、切断箇所以外の部分を巻き込む等により生じる袋体の切断片が、排出される内容物に混入することがあった。また、回転刃がホッパの内側に固定されているため、作業員が内部に入ってホッパを洗浄する際、安全確保のために作業を慎重に行うことが迫られ、作業自体が煩雑になると共に、一定の作業時間が必要となることから、洗浄作業の簡略化、短時間化が望まれていた。加えて、固定された回転刃は、切断能力に応じて交換が必要となる一方、垂直に配置された回転刃の交換作業では、固定具を外す等して取外可能な状態とした回転刃が落下する可能性もあり、より安全に回転刃の交換作業が行える開袋装置が求められていた。
【0005】
そこで、本発明の目的は、袋体の裁断片が内容物に混入することを防止でき、より安全に回転刃の交換作業ができ、さらに、容易且つ短時間でホッパの内部の洗浄が可能な開袋システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、袋体の吊り上げ動作と払出し動作とを行う袋保持ハンドが取り付けられたアームと、払い出された袋体の内容物を回収及び排出するホッパとを備える開袋システムであって、袋保持ハンドは、吊り上げ動作において、袋体を上面から突刺し、袋体を吊下げ支持可能な一対の袋保持爪と、一対の袋保持爪を水平方向で互いに遠ざかるように移動可能な伸縮機構とを備え、ホッパは、上方が開口し、底面に下方へ内容物を排出可能な排出口が設けられ、側面に挿通孔が設けられるホッパ本体と、挿通孔が設けられたホッパ本体の側面に取り付けられる回転刃駆動機構とを備え、回転刃駆動機構は、軸方向を中心に回動可能なカッターアームと、カッターアームに設けられた回転可能なカッターシャフトに着脱可能に取り付けられ、払出し動作において、鉛直方向への起立状態で回転して袋体を切断する回転刃とを備え、カッターアームを回動させることで、回転刃を起立状態から横倒し状態へ移行させて、回転刃をカッターシャフトから上方へ取り外し可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記構成に加え、カッターアームは、回転刃を取り付けた状態で、挿通孔を介してホッパ本体の内外に出し入れ可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記構成に加え、ホッパ本体は、開口を閉塞可能な蓋部を備え、蓋部の下面には、ホッパ本体の内壁へ向けて洗浄液を吐出可能な吐出ノズルが設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、吊り上げ動作において、袋体を吊り下げた状態で伸縮機構を作動させることで袋体の上面を緊張状態とできるため、払出し動作時に、袋体を回転刃が切断する際、回転刃が袋体の切断箇所以外の部分を巻き込む等により生じる袋体の裁断片が、排出された袋体の内容物に混入することを防止できる。また、回転刃駆動機構により、回転刃を、横倒しして上方へ取り外しできるため、従来と比べ、より安全に回転刃の交換作業を行える。
請求項2に記載の発明によれば、回転刃の交換作業を作業スペースに余裕のあるホッパの外部で行えるため、より安全且つ効率的に回転刃の交換作業を行える。
請求項3に記載の発明によれば、作業者がホッパの内部で洗浄作業を行う必要がなくなり、容易且つ短時間でホッパの内部の洗浄が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図4】
図3のA-A線断面図であって、カッターシャフト周辺を示す説明図である。
【
図5】(a)は袋体を吊り下げた状態の袋保持ハンド、(b)は袋体を緊張状態とした場合の袋保持ハンドを示す説明図である。
【
図6】回転刃交換時の様子をホッパ上方から見た説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の開袋システムを示す説明図である。
図2は、袋保持ハンドを示す説明図である。
図3は、ホッパを示す説明図である。
図4は、
図3のA-A線断面図であって、カッターシャフト周辺を示す説明図である。
開袋システム1は、麻袋や紙袋、二重袋等の公知の袋体Bの開袋に用いられるものであり、
図1に示すように、アーム2及びホッパ3を備える。アーム2は、先端に袋体Bの吊り上げ動作と払出し動作とを行う袋保持ハンド4が着脱可能に取り付けられている。ホッパ3は、上方が開口し、傾斜した底面の最下点に下方へ袋体Bの内容物を回収及び排出可能な排出口5aが設けられるホッパ本体5と、ホッパ本体5の上部に取り付けられ、開口を閉塞可能な蓋部6と、ホッパ本体5の側面に取り付けられる回転刃駆動機構7とを備える。
【0010】
袋保持ハンド4は、
図2に示すように、上部に設けられるアーム2との接続部4aと、下部の両側面に設けられ、吊り上げ動作(
図5)において、袋体Bを上面から突刺し、袋体Bを吊下げ支持可能な、内向きに湾曲する袋保持爪8,8と、袋保持爪8,8を水平方向で互いに遠ざかるように移動可能な伸縮機構としての伸縮シリンダ9、9とを備える。
袋保持爪8は、支持体8aに回動可能に取り付けられると共に、回動シリンダ8bに接続されている。袋保持爪8は、回動シリンダ8bの収縮により、上方向へ回動し、回動シリンダ8bの伸張により、下方向へ回動する。
また、伸縮シリンダ9は、伸縮により袋保持爪8を水平方向に移動可能としている。
【0011】
ホッパ3の蓋部6の下面、及びホッパ本体5の内部の所定箇所には、
図3に示すように、水等の洗浄液を吐出可能な吐出ノズル10が設けられている。吐出ノズル10は、図示しない配管により洗浄液を貯留したタンク等に接続されている。
回転刃駆動機構7は、水平方向に延びるカッターアーム11を備え、カッターアーム11の先端には、
図4に示すように、回転駆動するカッターシャフト11aが設けられており、カッターシャフト11aには、周縁に刃が形成された回転刃12が、カラー12aをボルトにより固定することで着脱可能に取り付けられている。カッターアーム11は、ホッパ本体5への取付状態において、ホッパ本体5の側面に設けられた挿通孔5bを介して、回転刃12を取り付けた状態で、ホッパ本体5の内外に出し入れ可能となっている。また、カッターアーム11は、軸方向(長手方向)を中心に回動可能となっている。
【0012】
続いて、開袋システム1を用いた袋体Bの開袋作業について説明する。
図5(a)は、袋体を吊り下げた状態の袋保持ハンド、
図5(b)は、袋体を緊張状態とした場合の袋保持ハンドを示す説明図である。
まず、アーム2による吊り上げ動作が実行される。吊り上げ動作では、アーム2が、
図1のように袋体Bが並べられる袋体Bの置き場の上方に袋保持ハンド4を移動させ、載置してある袋体Bに上方から袋保持ハンド4を接近させる。袋保持ハンド4を袋体Bに対して所定距離まで接近させた後、回動シリンダ8b,8bを駆動させ、袋保持爪8,8を下方に向けて回動させて袋体Bを上面から突刺することで、袋体Bの吊り上げが可能となる。袋体Bを吊り上げ可能な状態とした後、アーム2は、袋体Bを吊り上げ、ホッパ本体5の開口の上方へ移動させる。
【0013】
続いて、回転刃12による袋体Bの切開を含む払出し動作が実行される。
図5(a)に示すように、袋保持ハンド4により吊り下げられた袋体Bは、重力による内容物の移動により、下面が緊張状態となる一方、上面が撓んだ状態となる。そこで、ホッパ本体5の開口の上方へ袋体Bを移動させた後、伸縮シリンダ9,9を駆動させて、袋保持爪8,8を互いに遠ざかる方向へ所定距離移動させる。袋保持爪8,8の移動は、袋体Bが破れてしまわない範囲で実行される。
図5(b)に示すように、袋保持爪8,8が互いに遠ざかることで、袋体Bの上面も緊張状態とすることができる。その後、鉛直方向に回転する回転刃12により、袋体Bを2つに切断し、袋体Bの内容物がホッパ本体5へと排出される。このとき、袋体Bの上面と下面との両面を緊張状態としたことで、回転刃12が袋体Bの切断箇所以外の部分を巻き込む等により生じる不要な裁断片が、排出された内容物に混入することを防止できる。そして、ホッパ本体5に排出された袋体Bの内容物は、排出口5aからホッパ3の外部へとさらに排出される。
【0014】
最後に、アーム2が、内容物が排出された空の袋体Bを図示しない不要物置き場、不要物回収機構等へ移動させ、袋保持ハンド4から空の袋体Bが取り外される。その後、初期位置へとアーム2が回帰し、一連の開袋作業が終了する。連続して開袋作業が実行される場合、アーム2は初期位置へ回帰せず、袋体Bの置き場上方へ移動することもある。
【0015】
また、直前に排出を行った袋体Bの内容物と異なる内容物が充填された袋体Bの排出を実行する場合、異なる内容物の混入を防止するため、ホッパ3の洗浄が実行される。
ホッパ3の洗浄作業では、蓋部6によりホッパ本体5の開口が閉塞される。その後、吐出ノズル10から洗浄液をホッパ本体5の内壁及び回転刃12に向けて吐出することで実行される。作業員がホッパ本体5の内部へ入って洗浄作業を行う必要がないため、容易且つ短時間での洗浄が可能となる。
袋保持ハンド4についても、内容物の異なる袋体Bの切り替えに併せて洗浄を行う図示しない洗浄槽を配置することで、容易に洗浄が可能となる。内容物に合わせて他の袋保持ハンド4と交換することで作業時間を短縮することも可能である。
【0016】
次に、回転刃12の交換について説明する。
図6は、回転刃交換時の様子をホッパ上方から見た説明図である。なお、ホッパ3の内部を確認容易となるように、
図6に示すホッパ3は、蓋部6を省略している。
切断能力の低下等を理由に、回転刃12の交換を行う場合、まず、カッターアーム11を90度回動させて、回転刃12を、袋体Bの切断のための鉛直方向への起立状態から、回転刃12が水平方向を向く横倒し状態へと移行させる。このとき、カラー12aが上方となるようにカッターアーム11を回動させる。そして、
図6に示すように、カッターアーム11を挿通孔5bを介して、ホッパ本体5の外部に引き出す。これにより、回転刃12をホッパ本体5の外部へ取り出すことができる。その後、作業員が、ホッパ本体5の外部において、横倒し状態の回転刃12を取り外し、新しい回転刃12への交換を行う。回転刃12の取り外しには、まず、回転刃12の周縁に設けられた刃の部分を覆う図示しない円盤状の治具を回転刃12に取り付け、ボルトを取り除いてカラー12aを取り外した後、治具を持ち上げてカッターシャフト11aから上方へ向けて回転刃12を引き抜くことで実行される。新しい回転刃12の取り付けは、取り外しの手順を逆に実行すれば良い。従って、従来のように、ホッパの内部で起立状態の回転刃を交換する必要が無いため、より安全に回転刃12の交換を行うことができる。
回転刃12の交換後、カッターアーム11を挿通孔5bを介してホッパ本体5の内部へ移動させ、回転刃12を起立状態とすることで、開袋システム1を使用可能な状態へ復旧できる。
ホッパ3の洗浄と、回転刃12の交換は同時に行われても良い。
【0017】
上記形態の開袋システム1は、袋体Bの吊り上げ動作と払出し動作とを行う袋保持ハンド4が取り付けられたアーム2と、袋体Bの内容物を回収及び排出するホッパ3とを備え、袋保持ハンド4は、吊り上げ動作において、袋体Bを上面から突刺し、袋体Bを吊下げ支持可能な内向きに湾曲する一対の袋保持爪8,8と、一対の袋保持爪8,8を水平方向で互いに遠ざかるように移動可能な伸縮シリンダ9,9とを備え、ホッパ3は、上方が開口し、底面に下方へ内容物を排出可能な排出口5aが設けられ、側面に挿通孔5bが設けられるホッパ本体5と、挿通孔5bが設けられたホッパ本体5の側面に取り付けられる回転刃駆動機構7とを備え、回転刃駆動機構7は、軸方向を中心に回動可能なカッターアーム11と、カッターアーム11に取り付けられ、払出し動作において、鉛直方向への起立状態で回転して袋体Bを切断する回転刃12とを備え、カッターアーム11を回動させることで、回転刃12を起立状態から横倒し状態へ移行させて、回転刃12をカッターシャフト11aから上方へ取り外し可能である。
よって、吊り上げ動作において、袋体Bを吊り下げた状態で伸縮シリンダ9,9を作動させることで袋体Bの上面を緊張状態とできるため、払出し動作時に、袋体Bを回転刃12が切断する際、回転刃12が袋体Bの切断箇所以外の部分を巻き込む等により生じる不要な裁断片が、排出された袋体Bの内容物に混入することを防止できる。また、回転刃駆動機構7により、回転刃12を、横倒しして上方へ取り外しできるため、従来と比べ、より安全に回転刃12の交換作業ができる。
【0018】
また、カッターアーム11は、回転刃12を取り付けた状態で、挿通孔5bを介してホッパ本体5の内外に出し入れ可能である。
よって、回転刃12の交換作業を作業スペースに余裕のあるホッパ3の外部で行えるため、より安全且つ効率的に回転刃12の交換作業を行える。
【0019】
また、ホッパ本体5は、開口を閉塞可能な蓋部6を備え、蓋部6の下面には、ホッパ本体5の内壁へ向けて洗浄液を吐出可能な吐出ノズル10が設けられる。
よって、作業者がホッパ3の内部で洗浄作業を行う必要がなくなり、容易且つ短時間でホッパ3の内部の洗浄が可能となる。
【0020】
以上は、本発明を図示例に基づいて説明したものであり、その技術範囲はこれに限定されるものではない。例えば、アームとホッパとの配置は、開袋作業が可能であれば、任意に設計可能である。
アーム、袋保持ハンド、回転刃駆動機構の駆動力は、油圧、空圧、電動モータ等、任意の動力を利用可能である。
アームは、任意の箇所へ袋保持ハンドを移動可能であれば、機構、形状は限定されない。例えば、移動可能な台座に設けられたものでも良い。
袋保持爪は、内向きに湾曲したもの以外にも、外向きに湾曲したもの等、袋体を吊り下げ支持可能であれば、形状は限定されない。
伸縮機構は、伸縮シリンダに限定されず、袋保持爪に吊り下げ支持された袋体の上面を緊張状態とすることができれば任意の機構を選択して良い。
吐出ノズルは、ホッパの内部が洗浄可能であれば、ノズル形状、設置数、設置箇所は任意に設定可能である。
袋体の切断は、必ずしも袋体の上面及び下面の両面を切断する必要はなく、少なくとも袋体の下面を切断できれば良い。
【符号の説明】
【0021】
1・・開袋システム、2・・アーム、3・・ホッパ、4・・袋保持ハンド、5・・ホッパ本体、5a・・排出口、5b・・挿通孔、6・・蓋部、7・・回転刃駆動機構、8・・袋保持爪、9・・伸縮シリンダ(伸縮機構)、10・・吐出ノズル、11・・カッターアーム、11a・・カッターシャフト、12・・回転刃。