(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169851
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】タップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置
(51)【国際特許分類】
H01F 29/04 20060101AFI20231122BHJP
H02J 3/12 20060101ALI20231122BHJP
【FI】
H01F29/04 501Z
H02J3/12
H01F29/04 502L
H01F29/04 502A
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022160586
(22)【出願日】2022-10-04
(31)【優先権主張番号】10-2022-0060313
(32)【優先日】2022-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522392140
【氏名又は名称】サンイル エレクトリック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(74)【代理人】
【識別番号】100207022
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 弘之
(72)【発明者】
【氏名】ベ スンヒョン
【テーマコード(参考)】
5G066
【Fターム(参考)】
5G066DA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】タップ巻線の短絡電流をリアルタイムにて監視し、電子式タップ切換器の切換位相を選択的に制御して電子式タップ切換器を安定的に動作させるとともに、変圧器の焼損を未然に防ぐようにしたタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置を提供する。
【解決手段】タップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置は、送電線から電源を供給されて負荷に対応する電圧に調節して出力するために1次側コイルにそれぞれ異なる変圧比を有するように配設される複数の巻線タップを具備した変圧器と、変圧器の変圧比を調節するために多数の電子式スイッチング素子を具備した電子式タップ切換器と、変圧器の各巻線タップに接続されて短絡電流を感知する複数の電流検出器と、各電流検出器から感知された各巻線タップの短絡電流を伝達されて定格電流と比較して選択的に各電子式スイッチング素子の切換位相を拡大又は縮小を通して可変にして制御する制御部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送電線から電源を供給されて負荷に対応する電圧に調節して出力するために1次側コイルにそれぞれ異なる変圧比を有するように互いに異なる巻線数を有する位置に配設される複数の巻線タップを具備した変圧器と、
前記変圧器の各巻線タップに接続されて前記変圧器の変圧比を調節するために多数の電子式スイッチング素子を具備した電子式タップ切換器と、
前記変圧器の各巻線タップに接続されて短絡電流を感知する複数の電流検出器と、
前記各電流検出器から感知された各巻線タップの短絡電流を伝達されて定格電流と比較して選択的に前記各電子式スイッチング素子の切換位相を拡大または縮小を通して可変にして制御する制御部と、
を備えてなることを特徴とするタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記電流検出器から感知された短絡電流を伝達されて定格電流と比較する比較部と、
前記比較部の結果に基づいて、前記各電子式スイッチング素子の切換位相の拡大または縮小を選択する選択部と、
前記選択部の選択に応じて、前記各電子式スイッチング素子に切換位相を可変にして出力する出力部と、を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置。
【請求項3】
前記制御部に電源を供給する電源供給部をさらに備えてなることを特徴とする請求項1に記載のタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置。
【請求項4】
前記制御部の結果を外部に伝達する通信端子及びディスプレイ端子をさらに備えてなることを特徴とする請求項1に記載のタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置。
【請求項5】
前記電流検出器としては、Hall CTまたは電流計器用の変流器を用いることを特徴とする請求項1に記載のタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タップ切換変圧器に係り、特に、タップ巻線の短絡電流をリアルタイムにて監視し、これを通して電子式タップ切換器の切換位相を選択的に制御して電子式タップ切換器を安定的に動作させるとともに、変圧器の焼損を未然に防ぐようにしたタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、変圧器は、2次電圧(低電圧、負荷電圧、需要家電圧などとも呼ばれる)を規定された定格電圧に保つ必要があるが、現実的に、変圧器の設置場所に応じて、1次電圧(高電圧、受電電圧)が一定しておらず、負荷電流の大きさや力率に応じて変圧器において起こる内部電圧の降下もまた絶え間なく変化するため、2次電圧は絶え間なく変わらざるを得ない。
【0003】
このように、本質的に絶え間なく変動する2次電圧を定格電圧の近くに保持できるように変圧器の巻線に多数のタップが形成されることがある。1次電圧または2次電圧に接続されたタップを変更すれば、変圧器の巻線比が変わり、状況に応じて適宜にタップを選択すれば、2次電圧を定格電圧に保つことができる。
【0004】
通常、タップは、変圧器の1次巻線に形成されるが、たとえ変圧器1次電圧が定格を超えたとしても、鉄芯が過剰に飽和されることを防ぐことができ、1次巻線に流れる電流が2次巻線の電流に比べて相対的に小さいため、より手軽にタップを形成することができるためである。
【0005】
このように、タップを自動的に変換する装置をタップ切換装置と呼び、特に、負荷が供給される最中に自動的にまたは手動でタップを切り換える装置としては、負荷時タップ切換装置(OLTC:On-Load Tap Changer)やステップ電圧調整器(SVR:Step Voltage Regulator)などが挙げられる。
【0006】
OLTCとしては、2次側のある地点の測定電圧が予め設定しておいた上限基準や下限基準から外れると、タップを変動させる方式であるデジタル電圧計(DVM:Digital Voltage Meter)の方式と、配電線路を一本の等価配電線路にモデリングし、電圧の降下につれてタップを変動させる方式である線路電圧降下補償器(LDC:Line Drop Compensator)の方式と、が挙げられる。
【0007】
DVM方式のOLTCは、最初に設定された負荷中心点においてDVMを通して測定される電圧を利用し、負荷側の配電線路が新設もしくは増設されたり、負荷が移動したりするなどといった状況の変動があるときには負荷中心点の変動を捉え難く、しかも、配電線路の構成が変更される場合にタップ切換装置の設定値を訂正しなければならないが、訂正される設定値の信頼度が低い。
【0008】
また、固定された負荷中心点を使用するが故に、たとえ配電系統の末端需要家において電圧の降下が起こったとしても、負荷中心点においては電圧が正常範囲内において測定されてしまうことが懸念され、このため、適切なタップ切換の動作を行うことが困難になる虞がある。
【0009】
これを解決するために負荷中心点を予め多数設定し、配電系統の状況に応じて適宜に選択される一つの負荷中心点において測定される電圧値を利用するOLTC方式もまた提案されている。しかしながら、配電系統の条件が変動するときに負荷中心点を上手く選択せねばならないという不都合がある。
【0010】
図1は、従来の技術による変圧器の機械式タップ切換装置の一例を示すものであって、変圧器10から高圧が印加される1次側コイルの両端の間に段階別に多数のタップt1~t5が引き出され、手操作によりタップセレクターを正方向もしくは逆方向に回転させてタップt1~t5との接触位置に応じて1次側コイルの巻数を上げたり下げたりして1次側コイルと2次側コイルとの巻線比を変更することにより、出力電圧を調整できるようになっている。
【0011】
このような機械式タップ切換装置は、機械的なロータリー方式によりタップ切換が行われるため、1次側コイルの巻線数を増加させるべくタップセレクターをタップt1からタップt5の向きに回転させるときに段階的に増加してしまう一方、1次側コイルの巻線数を減少させるべくタップセレクターをタップt1からタップt5の向きに回転させるときに段階的に減少してしまう。タップセレクターをタップt1からタップt3へと切り換えようとしても、必ずタップt2を経なければならないため、切り換えにかかる時間が長引き、切り換える段階の数が増えれば増えるほど、切り換えにかかる時間はさらに長引いてしまう。
【0012】
また、従来の技術による電子式スイッチを用いたタップ切換器の切換動作は、
図2及び
図3に示すように、各相の位相が90°になる地点にタップ切換器を制御して出力電圧を調整することができる。ここで、
図2は、従来のタップ切換変圧器におけるタップ巻線から生じる短絡電流が流れる方向を示す図であり、
図3は、従来のタップ切換変圧器のタップ切換器の切換動作を示す図である。
【0013】
すなわち、従来の電子式タップ切換器は、変圧器のタップ巻線の内部において生じる短絡電流を防ぐために電圧の90°位相の近くにおいてのみ切換動作を行うことになるが故に、その分だけ切換時間が長引いてしまうという不都合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】韓国特許第10-1973952(登録日2019年5月2日)
【特許文献2】韓国公開特許第10-1999-0028845(公開日1999年4月15日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、上記のような不都合を解決するために案出されたものであって、タップ巻線の短絡電流をリアルタイムにて監視し、これを通して電子式タップ切換器の切換位相を選択的に拡大または縮小に制御して電子式タップ切換器を安定的に動作させるとともに、変圧器の焼損を未然に防ぐようにしたタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置を提供するところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記のような目的を達成するための本発明によるタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置は、送電線から電源を供給されて負荷に対応する電圧に調節して出力するために1次側コイルにそれぞれ異なる変圧比を有するように互いに異なる巻線数を有する位置に配設される複数の巻線タップを具備した変圧器と、前記変圧器の各巻線タップに接続されて前記変圧器の変圧比を調節するために多数の電子式スイッチング素子を具備した電子式タップ切換器と、前記変圧器の各巻線タップに接続されて短絡電流を感知する複数の電流検出器と、前記各電流検出器から感知された各巻線タップの短絡電流を伝達されて定格電流と比較して選択的に前記各電子式スイッチング素子の切換位相を拡大または縮小を通して可変にして制御する制御部と、を備えてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施形態によるタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置は、下記のような効果がある。
【0018】
まず、第一に、タップ巻線の短絡電流をリアルタイムにて監視し、これを通して電子式タップ切換器の切換位相を拡大または縮小に可変制御することにより、切換時間を短縮することができる。
【0019】
第二に、タップ巻線の短絡電流をリアルタイムにて監視し、大きな短絡電流が生じる場合に切換位相を縮小するように制御することにより、タップ切換器を安定的に動作させることができる。
【0020】
第三に、タップ巻線の短絡電流をリアルタイムにて監視し、短絡電流が生じる場合に動作を停止することにより、変圧器の焼損を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】従来の技術による変圧器の機械式タップ切換装置を示す一例示図。
【
図2】従来のタップ切換変圧器におけるタップ巻線から生じる短絡電流が流れる方向を示す図。
【
図3】従来のタップ切換変圧器のタップ切換器の切換動作を示す図。
【
図4】本発明によるタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置を概略的に示す構成図。
【
図5】
図4のタップ切換変圧器の切換位相の可変制御を説明するための構成図。
【
図7】本発明によるタップ切換変圧器の電子式タップ切換器の切換動作を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明を十分に理解するためには、本発明の好適な実施形態について添付図面に基づいて説明する。本発明の実施形態は色々な形態に変形可能であり、本発明の範囲が以下において詳しく説明する実施形態に限定されるものと解釈されてはならない。本実施形態は、当業界において平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。よって、図中の要素の形状などは、より明確な説明を強調するために誇張されて表現されてもよい。各図面において、同一の部材は、同一の参照符号にて示された場合があるということに留意すべきである本発明の要旨を余計に曖昧にする虞があると認められる公知の機能及び構成についての詳しい記述は省略される。
【0023】
図4は、本発明によるタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置を概略的に示す構成図であり、
図5は、
図4のタップ切換変圧器の切換位相の可変制御を説明するための構成図である。
【0024】
本発明によるタップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置は、
図4及び
図5に示すように、送電線Sから電源を供給されて負荷Lに対応する電圧に調節して出力するために1次側コイルにそれぞれ異なる変圧比を有するように互いに異なる巻線数を有する位置に配設される複数の巻線タップを具備した変圧器100と、前記変圧器100の各巻線タップに接続されて前記変圧器100の変圧比を調節するために多数の電子式スイッチング素子S1~S11を具備した電子式タップ切換器200と、前記変圧器100の各巻線タップに接続されて短絡電流を感知する複数の電流検出器300と、前記各電流検出器300から感知された各巻線タップの短絡電流を伝達されて定格電流と比較して選択的に前記各電子式スイッチング素子S1~S11の切換位相を拡大または縮小を通して可変にして制御する制御部400と、を備えてなる。
【0025】
ここで、前記変圧器100は、送電系統から受電電圧を受電する1次巻線と、定格の低電圧を需要家系統に供給する2次巻線と、を備え、1次巻線または2次巻線のうちのどちらか一方に複数のタップを備える。上述したところにより、タップは、1次巻線に具備されることが好ましいことがある。
【0026】
例えば、複数のタップは、巻線比1:1.1から巻線比1:0.9までを巻線比が0.02ずつ減る10個の区間に分割できるように設定することのできる、11個のタップであってもよい。この場合に、タップ番号kは、1から11までのうちのいずれか一つであり、もし、タップ番号k=3であれば、巻線比は1:1.06であり、タップ番号k=9であれば、巻線比は1:0.94である。
【0027】
このとき、前記変圧器100の1次巻線には複数のタップが具備され、それぞれのタップは、巻線比が異なる地点に位置する。したがって、P1に交流電源が供給されるか、それとも、P2に交流電源が供給されるかに応じて、1次巻線に現れる交流電圧の大きさが異なってくる。
【0028】
ここで、前記制御部400は、外部の要因により電力線から供給される電圧が突然大きくなるなどの様々な要因により変圧器100から出力される電圧が変化する場合、変圧器100の変圧比を調節して出力される電圧が負荷Lに対応するように設定された基準電圧において許容された範囲を逸脱しないように制御して安定的に電力を供給することになる。
【0029】
すなわち、前記電子式タップ切換器200は、前記制御部400の制御を受けて負荷Lに電力を供給するために変圧器100を介して出力される電圧が負荷Lにおいて許容可能な許容値以内である場合には変圧比を調節せずに電力を供給することになり、許容値を超える場合には許容値以内の電圧に調節して出力しなければならない。
【0030】
前記電流検出器300としては、変圧器100のタップ巻線に対する短絡電流を感知するためのものであって、Hall CTまたは電流計器用の変流器(Current Transformer)を用いることができる。
【0031】
前記制御部400は、
図6に示すように、前記電流検出器300から感知された短絡電流を伝達されて定格電流と比較する比較部410と、前記比較部410の結果に基づいて前記各電子式スイッチング素子S1~S11の切換位相の拡大または縮小を選択する選択部420と、前記選択部420の選択に応じて、前記各電子式スイッチング素子S1~S11に切換位相を可変にして出力する出力部430と、を備えてなる。
【0032】
前記電子式タップ切換器200を構成する電子式スイッチング素子S1~S11を正確なタイミング、すなわち、短絡電流を感知した後に定格電流と比較して切換位相を拡大または縮小を通して切換位相の可変制御を通じて切り換えられるようにして電子式スイッチング素子S1~S11に加えられる負荷を最小化し、無駄遣いされるエネルギーを節減することが可能になる。すなわち、FETなどの電子式スイッチング素子S1~S11は、OFF状態からON状態へとスイッチングしたり、ON状態からOFF状態へとスイッチングしたりするときに時間がかかり、このようなスイッチングに際してエネルギーの損失が生じてしまう。
【0033】
例えば、ONの状態で電流が流れる状態でOFFの信号を印加すれば、電子式スイッチング素子S1~S11が徐々にOFFの状態に変わるが、理論上、ONの状態の電子式スイッチング素子S1~S11の両端の電圧は0Vであるものの、一気に変わるわけではなく、所定の時間をおいてスイッチングされれば、電子式スイッチング素子S1~S11の両端に少しずつ電圧がかかって、V・I分のエネルギーが費やされる。
【0034】
このようにして費やされるエネルギーは電子式スイッチング素子S1~S11から熱として放出されるが、このエネルギーが大きくなると、電子式スイッチング素子S1~S11が熱により損傷されたり、酷い場合には焼けてしまったりするという不都合が生じる虞がある。
【0035】
したがって、本発明においては、電子式タップ切換器200を制御するために変圧器100の巻線タップに対する短絡電流を電流検出器300を用いてリアルタイムにて測定して、制御部400を用いて測定された短絡電流と定格電流とを比較して切換位相を可変にして正確なタイミングにてスイッチングされるように制御して電子式スイッチング素子S1~S11を介して費やされるエネルギーを最小化し、電子式スイッチング素子S1~S11の負荷を減らすことにより、電子式スイッチング素子S1~S11の耐久性を高めることになる。
【0036】
また、図面には具体的に示されていないが、前記タップ切換変圧器の電子式タップ切換器制御装置は、前記制御部400に電源を供給する電源供給部と、前記制御部400の結果を外部に伝達する通信端子及びディスプレイ端子と、をさらに備えてなる。
【0037】
すなわち、前記制御部400は、外部のサーバーとイーサネット(登録商標)通信を行うためのEthernet(登録商標)通信部及びUSBの形態で試験結果データを外部に出力するための外部USB接続部を備えてなる。
【0038】
また、前記制御部400は、近距離の他の装備と近距離無線通信としてのブルートゥース(登録商標)通信を行うブルートゥース(登録商標)通信部及び結果をプリントするための印刷装置部の少なくとも一方をさらに備える。
【0039】
前記制御部400は、前記変圧器100の入力端及び出力端に関する電圧と電流の情報を前記比較部410に受け渡すアナログプロセッサーを備える。
【0040】
したがって、本発明は、
図7に示すように、電流検出器300を用いて変圧器100のタップ巻線に対する短絡電流をリアルタイムにて監視し、これを通して電子式タップ切換器200の切換位相を拡大または縮小に可変制御することにより、切換時間を短縮するとともに、電子式タップ切換器を安定的に動作させながら、短絡電流が生じる場合に動作を停止することにより変圧器100の焼損を未然に防ぐことができる。
【0041】
一方、以上において本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の権利範囲はこれに何ら限定されるものではなく、本発明の実施形態と実質的に均等な範囲にあるものまで本発明の権利範囲が及ぶものであり、本発明の精神を逸脱しない範囲内において当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者により様々な変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0042】
100:変圧器
200:電子式タップ切換器
300:電流検出器
400:制御部