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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169911
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】洗浄機能付き貯蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/00 20060101AFI20231124BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
F25D23/00 302B
F25D11/00 101B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081241
(22)【出願日】2022-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】000194893
【氏名又は名称】ホシザキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 靖之
(72)【発明者】
【氏名】河地 基宏
【テーマコード(参考)】
3L045
3L345
【Fターム(参考)】
3L045AA02
3L045BA04
3L045CA02
3L045DA02
3L045EA01
3L045LA13
3L045MA02
3L045NA23
3L045PA01
3L045PA02
3L045PA03
3L045PA04
3L345AA02
3L345AA16
3L345AA25
3L345BB01
3L345CC01
3L345EE02
3L345EE33
3L345EE53
3L345FF14
3L345FF36
3L345KK01
3L345KK02
3L345KK03
3L345KK04
(57)【要約】
【課題】洗浄運転中における貯蔵室の内圧上昇を抑制することが可能な洗浄機能付き貯蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵室15を有する貯蔵庫本体11と、貯蔵室15内の温度を調整する温調装置28と、貯蔵室15内に洗浄水を散布しつつ貯蔵室15内を洗浄する洗浄装置と、貯蔵室15と外部とを連通する通気経路76と、通気経路76上に設けられて通気経路76の開閉を切り替えるバルブ78と、それら温調装置28,洗浄装置およびバルブ78を制御する制御部82と、を備え、その制御部82が、洗浄装置によって貯蔵室15の洗浄を行う洗浄運転時においてバルブ78の開閉を制御して、バルブ78を開状態とすることにより貯蔵室15と外部とを連通させる洗浄時通気制御を実行する構成とする。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵室を有する貯蔵庫本体と、
前記貯蔵室内の温度を調整する温調装置と、
前記貯蔵室内に洗浄水を散布しつつ前記貯蔵室内を洗浄する洗浄装置と、
前記貯蔵室と外部とを連通する通気経路と、
前記通気経路上に設けられて前記通気経路の開閉を切り替えるバルブと、
前記温調装置,前記洗浄装置および前記バルブを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記洗浄装置によって前記貯蔵室の洗浄を行う洗浄運転時において前記バルブの開閉を制御して、前記バルブを開状態とすることにより前記貯蔵室と外部とを連通させる洗浄時通気制御を実行する構成とされた洗浄機能付き貯蔵庫。
【請求項2】
前記洗浄装置は、洗浄水を貯える貯水タンクと、前記貯水タンクに設けられて前記洗浄水を加熱するタンクヒータと、を備え、加熱された洗浄水によって前記貯蔵室を洗浄するものであり、
前記洗浄時通気制御は、前記洗浄運転の開始後から前記タンクヒータを作動させる前までに、前記バルブを開状態とする請求項1に記載の洗浄機能付き貯蔵庫。
【請求項3】
前記洗浄時通気制御は、前記タンクヒータが停止している場合に、前記バルブを閉状態とする請求項2に記載の洗浄機能付き貯蔵庫。
【請求項4】
前記貯蔵室内の温度である庫内温度を検出する庫内温度センサを備え、
前記制御部は、前記洗浄運転時に、前記庫内温度センサによる検出値が第1設定温度以上となった場合に、前記タンクヒータを停止し、前記庫内温度センサによる検出値が前記第1設定温度より小さな値に設定された第2設定温度以下となった場合に、前記タンクヒータを作動させるようになっており、
前記洗浄時通気制御は、前記タンクヒータの作動・停止に応じて、前記バルブの開閉状態を切り替える請求項3に記載の洗浄機能付き貯蔵庫。
【請求項5】
前記制御部は、前記洗浄運転として、洗剤を投入して前記貯蔵室を洗浄する洗浄工程と、前記洗剤を洗い流すすすぎ工程と、を実行するものとされ、
前記洗浄時通気制御は、少なくとも前記洗浄工程中は前記バルブを開状態とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の洗浄機能付き貯蔵庫。
【請求項6】
前記洗浄時通気制御は、前記貯蔵室の内圧が安定している状況下において、前記バルブを閉状態とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の洗浄機能付き貯蔵庫。
【請求項7】
前記制御部は、前記洗浄運転後に前記貯蔵室内を乾燥させる乾燥運転を実行可能とされ、
当該洗浄機能付き貯蔵庫は、
前記通気経路として、前記乾燥運転の際に前記貯蔵室に外気を取り込むための吸気経路と、前記貯蔵室の空気を外部に排出するための排気経路と、を備えるとともに、
前記バルブとして、前記吸気経路上に設けられる吸気バルブと、前記排気経路上に設けられる排気バルブと、を備え、
前記洗浄時通気制御は、前記貯蔵室と外部とを連通させる場合、前記排気バルブを開状態とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の洗浄機能付き貯蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄機能付き貯蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、下記特許文献には、自動洗浄機能を有する貯蔵庫が記載されている。この貯蔵庫は、貯蔵室内に貯蔵した高温の食品を短時間で急速に冷却する急速冷却庫(いわゆるブラストチラー)であり、貯蔵室内に配された冷却器等の機器類を含む貯蔵庫本体内全体を洗浄水で洗浄する洗浄装置が設けられている。一般的に、貯蔵室内の洗浄は、温められた洗浄水によって行われ、洗剤を使用する洗浄工程と、その洗剤を洗い流すすすぎ工程と、貯蔵室内を乾燥させる乾燥工程と、が順次行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6473397号公報
【特許文献2】特許第6966903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献のように、洗浄工程およびすすぎ工程は、温められた洗浄水を用いるため、貯蔵室内の空気の温度の上昇に伴って、貯蔵室の内圧が上昇することが分かった。なお、貯蔵室の内圧が上昇し過ぎると、排水口の接合部等から蒸気が漏れる虞がある。特に、洗剤を使用する洗浄工程においては、洗剤が泡状になって貯蔵室の排水口を塞いだり、洗浄残渣が排水口に集積したりすることにより、排水口の開口面積が小さくなって、貯蔵室の内圧が上昇し易い。
【0005】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、洗浄運転中における貯蔵室の内圧上昇を抑制することが可能な洗浄機能付き貯蔵庫を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明の洗浄機能付き貯蔵庫は、
貯蔵室を有する貯蔵庫本体と、
前記貯蔵室内の温度を調整する温調装置と、
前記貯蔵室内に洗浄水を散布しつつ前記貯蔵室内を洗浄する洗浄装置と、
前記貯蔵室と外部とを連通する通気経路と、
前記通気経路上に設けられて前記通気経路の開閉を切り替えるバルブと、
前記温調装置,前記洗浄装置および前記バルブを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記洗浄装置によって前記貯蔵室の洗浄を行う洗浄運転時において前記バルブの開閉を制御して、前記バルブを開状態とすることにより前記貯蔵室と外部とを連通させる洗浄時通気制御を実行する構成とされたことを特徴とする。
【0007】
本願に開示の洗浄機能付き貯蔵庫(以下、単に「貯蔵庫」と呼ぶ場合がある。)は、洗浄運転中において、バルブを開閉することができるようになっており、バルブを開状態として貯蔵室と外部とを連通させることで、貯蔵室内の蒸気を外部に排出することができ、貯蔵室の内圧上昇を抑制することができる。本願に開示の貯蔵庫においては、洗浄運転中、バルブが常時開状態とされてもよく、開状態と閉状態とが切り替えられるように構成されていてもよい。また、本願に開示の貯蔵庫において、温調装置は、冷却装置であっても加熱装置であってもよく、本願に開示の貯蔵庫は、貯蔵室内を洗浄する洗浄装置を備える貯蔵庫に採用することができる。なお、本願に開示の貯蔵庫における洗浄運転には、洗剤等を用いて貯蔵室内の洗浄を行っている洗浄工程に加えて、洗浄水を使用して洗剤を洗い流す工程であるすすぎ工程も含まれる。
【0008】
上記構成において、前記洗浄装置は、洗浄水を貯える貯水タンクと、前記貯水タンクに設けられて前記洗浄水を加熱するタンクヒータと、を備え、加熱された洗浄水によって前記貯蔵室を洗浄するものであり、前記洗浄時通気制御は、前記洗浄運転の開始後から前記タンクヒータを作動させる前までに、前記バルブを開状態とする構成とすることができる。
【0009】
洗浄装置が、洗浄水をタンクヒータで加熱する構成であるため、タンクヒータが作動させられると、加熱された洗浄水によって庫内温度が上昇し、それに伴って貯蔵室の内圧が上昇する虞がある。この構成の貯蔵庫によれば、タンクヒータを作動させる前までに、バルブが開状態とされるため、タンクヒータが作動して庫内温度が上昇しても、貯蔵室の内圧が上昇することを確実に抑制することができる。
【0010】
上記構成において、前記洗浄時通気制御は、前記タンクヒータが停止している場合に、前記バルブを閉状態とする構成とすることができる。
【0011】
洗浄中においては、水が飛び散る音や、機器類の作動音等が発生するが、バルブを開いている状態では、それらの音が漏れやすい。この構成の洗浄機能付き貯蔵庫は、タンクヒータが停止して庫内温度の上昇がなく、貯蔵室の内圧が上昇しない場合には、バルブを閉状態として、上記のような音が漏れることを抑制することができる。
【0012】
上記構成において、前記貯蔵室内の温度である庫内温度を検出する庫内温度センサを備え、前記制御部は、前記洗浄運転時に、前記庫内温度センサによる検出値が第1設定温度以上となった場合に、前記タンクヒータを停止し、前記庫内温度センサによる検出値が前記第1設定温度より小さな値に設定された第2設定温度以下となった場合に、前記タンクヒータを作動させるようになっており、前記洗浄時通気制御は、前記タンクヒータの作動・停止に応じて、前記バルブの開閉状態を切り替える構成とすることができる。
【0013】
この構成の洗浄機能付き貯蔵庫は、タンクヒータが作動している場合に、バルブを開状態として、タンクヒータが停止している場合に、バルブを閉状態とすることができる。したがって、この構成の貯蔵庫によれば、貯蔵室の内圧上昇を抑制しつつ、騒音の発生を抑制することができる。
【0014】
上記構成において、前記制御部は、前記洗浄運転として、洗剤を投入して前記貯蔵室を洗浄する洗浄工程と、前記洗剤を洗い流すすすぎ工程と、を実行するものとされ、前記洗浄時通気制御は、少なくとも前記洗浄工程中は前記バルブを開状態とする構成とすることができる。
【0015】
洗浄工程は、洗剤の泡により貯蔵室の排水口が塞がれる場合があり、貯蔵室内の圧力が上昇し易い。この構成の洗浄機能付き貯蔵庫は、泡が発生し易い洗浄工程は常時バルブを開状態とするため、貯蔵室の内圧上昇を確実に抑制することができる。
【0016】
上記構成において、前記洗浄時通気制御は、前記貯蔵室の内圧が安定している状況下において、前記バルブを閉状態とする構成とすることができる。
【0017】
この構成の洗浄機能付き貯蔵庫において、「貯蔵室の内圧が安定している状況下」は種々の方法で推定することができる。例えば、貯蔵室の内圧を検出する圧力センサを設け、その圧力センサによって検出された内圧の変化が設定値より小さい場合に、貯蔵室の内圧が安定している状況下にあると判断する構成とすることができる。また、例えば、貯蔵室内の温度を検出する温度センサを設け、貯蔵室内の温度変化が設定値より小さい場合に、貯蔵室の内圧が安定している状況下にあると判断する構成とすることもできる。さらにまた、タンクヒータを停止した場合、庫内温度はほぼ上昇することはないため、貯蔵室の内圧が安定している状況下にあると判断する構成とすることもできる。つまり、前述したタンクヒータが停止している場合にバルブを閉状態とする態様は、この構成の貯蔵庫の一態様と考えることができる。
【0018】
上記構成において、前記制御部は、前記洗浄運転後に前記貯蔵室内を乾燥させる乾燥運転を実行可能とされ、当該洗浄機能付き貯蔵庫は、前記通気経路として、前記乾燥運転の際に前記貯蔵室に外気を取り込むための吸気経路と、前記貯蔵室の空気を外部に排出するための排気経路と、を備えるとともに、前記バルブとして、前記吸気経路上に設けられる吸気バルブと、前記排気経路上に設けられる排気バルブと、を備え、前記洗浄時通気制御は、前記貯蔵室と外部とを連通させる場合、前記排気バルブを開状態とする構成とすることができる。
【0019】
従来から、洗浄機能付き貯蔵庫には、洗浄後に、貯蔵室を乾燥させる乾燥運転が実行されることが一般的である。この乾燥運転においては、貯蔵室に外気を取り込んで、貯蔵室内の空気を外部に排出するため、吸気用の通気経路および排気用の通気経路が設けられるとともに、それぞれの開閉状態を切り替える吸気バルブおよび排気バルブが設けられる。この構成の貯蔵庫は、それらのうちの排気経路を、洗浄時通気制御に利用する構成とされている。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、洗浄運転中における貯蔵室の内圧上昇を抑制することが可能な洗浄機能付き貯蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態である急速冷却庫の側面断面図
図2】急速冷却庫の正面断面図
図3】冷却ユニットおよびその周辺の構成を示す部分断面図
図4】吸気路および排水路を示す側面図
図5】急速冷却庫が備える制御装置の機能ブロック図
図6】洗浄工程のタイミングチャート
図7】すすぎ工程のタイミングチャート
図8】すすぎ工程におけるタンクヒータ,吸気バルブおよび排気バルブの制御を示すタイミングチャート
図9】制御装置において実行される洗浄時通気制御プログラムのフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0022】
<急速冷却庫の構成>
本発明の実施形態である洗浄機能付き貯蔵庫としての急速冷却庫10を、図1図9を参照しつつ説明する。本実施形態の急速冷却庫10は、ブラストチラーとも呼ばれるものであり、調理された高温の食品を+3℃などの低温に短時間で冷却するものである。また、本実施形態の急速冷却庫10は、図1に示すように、全体として縦長の長方形状をなしおり、前方に開口する箱状の筐体であるハウジング(貯蔵庫本体)11と、そのハウジング11の開口を開閉する開閉扉12と、ハウジング11の下方に配されている下部機械室13と、ハウジング11の上方に配されている上部機械室14と、を含んで構成される。
【0023】
図2に示すように、ハウジング11の内部に形成された空間、つまり、貯蔵室15には、ホテルパン等のトレイが前方から出し入れされる多段のトレイガイド16が設けられるとともに、貯蔵室15内を冷却するための冷却ユニット18が収容されている。多段のトレイガイド16が、貯蔵室15の右側に、冷却ユニット18が、貯蔵室15の左側に、それぞれ配されている。そして、冷却ユニット18は、図1および図2に示すように、貯蔵室15内における高さ方向および前後方向のほぼ中央に位置し、貯蔵室15の左側の壁、後側の壁、および、開閉扉12との間に所定の間隔を有する状態で配されている。
【0024】
冷却ユニット18は、蒸発器ユニット20と、その蒸発器ユニット20の右側に配されたファンユニット22と、を主体として構成される。蒸発器ユニット20は、ケース20a内に収容された蒸発器、除霜用ヒータ、乾燥用ヒータ等を備えている。その蒸発器は、下部機械室13内に配された圧縮機24から供給される冷媒と貯蔵室15内の空気との間で熱交換を行うことによって貯蔵室15内を冷却するものである。また、ファンユニット22は、ケース22a内に、上下に並んで配された2つの庫内ファン22bを備えており、蒸発器によって冷却された空気を貯蔵室15内に循環させるものである。
【0025】
なお、下部機械室13には、圧縮機24,凝縮器25,凝縮器ファン26が配され、それらと蒸発器ユニット20内の蒸発器とが冷媒管によって循環接続され、冷凍回路28が構成されている。つまり、本実施形態においては、温調装置として貯蔵室15を冷却する冷凍回路28を備えるものとなっている。
【0026】
また、本実施形態の急速冷却庫10は、貯蔵室15内の洗浄を行う洗浄装置を備えている。洗浄装置は、図2に示すように、貯水タンク32と、ポンプ34と、2つの散水部36,38(散水部38は、図3参照)と、を含んで構成され、貯水タンク32に貯められた洗浄水を、ポンプ34で2つの散水部36,38に供給して、洗浄水を循環させつつ、貯蔵室15内を洗浄するものとなっている。
【0027】
第1散水部36は、ハウジング11の内部における天面に設けられている。第1散水部36は、回転軸40と、その回転軸40まわりに回転させられる散水パドル41とを含み、それらに複数のノズル42,43,44が設けられており、散水パドル41が回転させられることで、複数のノズル42,43,44から種々の方向に洗浄水が噴射・散布され、貯蔵室15の隅々まで洗浄することができる。また、第2散水部38は、冷却ユニット18を洗浄するためのものであり、蒸発器ユニット20とファンユニット22との間に設けられている。第2散水部38は、図3に示すように、複数回折り曲げた蛇行形状をなす散水パイプ46を主体とするものであり、その散水パイプ46に設けられたノズル47や噴射孔から洗浄水を噴射するものである。
【0028】
貯水タンク32は、貯蔵室15の直下に配されて、貯蔵室15の底面のほぼ中央に設けられた通水口50と接続されており、貯蔵室15内の水が貯水タンク32に流れ込むようになっている。貯水タンク32には、図4に示すように排水路52が設けられている。排水路52は、貯水タンク32の下方から延び出して複数の部材が接続された排水パイプ53と、その排水パイプ53の途中に設けられた排水バルブ54およびチェックバルブ(逆止弁)55と、貯水タンク32内の水量が所定量を超えないようにするためのオーバーフロー管56と、を含んで構成される。また、前述したように、洗浄装置は、洗浄水を循環させることが可能な構成とされており、貯水タンク32の下方にはポンプ34に接続するためのポンプ接続管58も接続されている。
【0029】
なお、洗浄水は、上部機械室14に設けられた給水部60から給水される。この給水部60は、図1,3に示す給水管62が、ハウジング11の天井壁を貫通して貯蔵室15の天井面に開口しており、その給水管62から貯蔵室15内に洗浄水を給水するものとなっている。つまり、その給水された洗浄水は、通水口50を通って、貯水タンク32に貯水される。貯水タンク32は、図1,4に示すように、内部にタンクヒータ64が設けられており、貯水した洗浄水を加熱することが可能とされている。
【0030】
また、上述した排水パイプ53には、チェックバルブ55より上流側に送風管70が接続されている。この送風管70は、ハウジング11の背面側を通って、上部機械室14にまで延ばされており、その先端側は、ブロアファン72に接続されている。また、送風管70には、ブロアファン72の近傍に、送風管70を開閉するためのバルブ74が設けられている。つまり、貯水タンク32内の水を排出し、チェックバルブ55を閉じるとともに、排水バルブ54およびバルブ74を開いた状態で、ブロアファン72を作動させると、外気が送風管70,排水パイプ53およびオーバーフロー管56を介して、貯水タンク32内に取り込まれる。さらに、その外気は、通水口50から貯蔵室15内に流入するのである。つまり、送風管70は、吸気経路として機能し、バルブ74は吸気バルブとして機能する(以下、「吸気バルブ74)と呼ぶこととする)。
【0031】
一方、貯蔵室15には、排気経路も設けられている。具体的には、図3に示すように、貯蔵室15の上部からハウジング11の背面側の壁を貫通してハウジング11の背面側に延び出した排気パイプ76が設けられている。この排気パイプ76の先端には、この排気パイプ76を開閉するための排気バルブ78が設けられている。なお、これら送風管70および排気パイプ76は、後に説明する乾燥運転において、主に用いられるものである。
【0032】
<急速冷却庫における制御>
以上のように構成された本急速冷却庫10は、上部機械室14に配されたコントロールボックス80内に収容された制御装置(制御部)82によって制御される。制御装置82は、CPU,ROM,RAMを有するコンピュータを主体とするものであり、冷凍回路28の圧縮機24および凝縮器ファン26,庫内ファン22b,第1散水部36(具体的に言えば、散水パドル41を回転させるモータ),排水バルブ54,給水部60,タンクヒータ64,ブロアファン72,吸気バルブ74,排気バルブ78等が接続されており、ROM内に記憶された種々のプログラムを実行することによって、それらの接続された機器が制御されるようになっている。なお、本実施形態の急速冷却庫10は、冷却ユニット18内に設けられて貯蔵室15内の温度である庫内温度Tを検出する庫内サーミスタ84(図5参照)を備えており、その庫内サーミスタ84も、制御装置82に接続されている。
【0033】
また、図1および図2に示すように、下部機械室13には、オペレーションボックス90が設けられるとともに、下部機械室13の正面側のカバーに操作パネル92が設けられている。操作パネル92には各種の操作スイッチを有する操作部と、各種の情報を表示する表示部とが設けられており、ユーザは操作スイッチを操作することによって本急速冷却庫10の運転モードの選択、運転開始の指示、庫内温度の設定等を行うことができる。表示部には現在の運転モードや庫内温度、各種のメッセージなどが表示される。この操作パネル92から入力された操作に従って、制御装置82は、運転モードである急速冷却モード,除霜モード、洗浄モードが選択的に実行される。以下に、各種運転モードについて説明する。
【0034】
急速冷却モードは、調理された高温の食品を短時間で冷却する運転モードである。この急速冷却モードでは、冷凍回路28および庫内ファン22bが作動させられ、庫内ファン22bが蒸発器ユニット20に向けて送風することで、蒸発器ユニット20により生成された冷気が貯蔵室15の内部に循環する。なお、急速冷却モードでは、冷気が外部に流れないようにするため、吸気バルブ74および排気バルブ78は閉じている。
【0035】
急速冷却モードにおいて、排水バルブ54を開いておくことで、冷却により貯蔵室15の内部に付着した水分は、通水口50から貯水タンク32に流れる。さらに、貯水タンク32に流れた水分は、排水路52から排出される。また、チェックバルブ55により、冷気が排水路52から外部に流出することはなく、また、外気が排水路52から流入することはない。
【0036】
次に、除霜モードは、蒸発器ユニット20に付着した霜を除去する運転モードであってる。除霜モードでの運転中は、冷凍サイクルが停止する。除霜モードでは、蒸発器ユニット20内に設けられた図示を省略する除霜用ヒータが作動させられ、その除霜用ヒータの熱により、蒸発器に付着した霜を融解する。この除霜モードでは、急速冷却モードと同様、吸気バルブ74および排気バルブ78は閉じており、排水バルブ54は開いている。除霜により融解された霜は、貯水タンク32,排水路52を介して排出される。
【0037】
続いて、洗浄モードは、洗浄装置を作動させて貯蔵室15の洗浄を行うモードである。本実施形態の急速冷却庫10は、この洗浄モードに特徴を有するものとなっており、以下に、この洗浄モードについて、詳細に説明する。この洗浄モードは、操作パネル92が有する洗浄スタートスイッチがユーザに押されることで開始される。この洗浄モード(洗浄運転)は、洗浄工程と、2回のすすぎ工程とからなる。
【0038】
洗浄工程は、貯蔵室15の洗浄である本洗浄に入る前に、貯水タンク32を洗浄する予備洗浄が行われる。この予備洗浄は、図6に示すように、貯水タンク32の内部に付着した汚れ等を本洗浄の前に除去し、洗浄水に汚れ等が混ざることを防ぐために行われる。予備洗浄では、排水バルブ54が閉じられ、給水部60の給水バルブが開かれて、貯蔵室15を介して洗浄水が給水され、貯水タンク32が貯水される。そして、定められた時間、給水が行われると、給水バルブが閉じられるとともに、排水バルブ54が開かれ、貯水タンク32の水が排出される。
【0039】
上記の予備洗浄が終了すると、本洗浄が行われる。本洗浄では、予備洗浄と同様に、排水バルブ54が閉じられ、給水部60の給水バルブが開かれて、貯蔵室15を介して洗浄水が給水され、貯水タンク32が貯水される。また、この給水に合わせて、貯蔵室15内に設けられた図示を省略する装置から洗剤が投入され、洗浄水に洗剤が混入される。所定の量の洗浄水が貯められると、ポンプ34,タンクヒータ64,庫内ファン22bが作動させられ、洗浄が開始される。つまり、この本洗浄は、洗浄水をタンクヒータ64によって加熱しつつ、ポンプ34によって洗浄水を第1散水部36および第2散水部38に圧送し、それら第1散水部36および第2散水部38のノズルから洗浄水を噴射して、冷却ユニット18内を含む貯蔵室15内全体を洗浄するのである。なお、貯蔵室15内に噴射された洗浄水は、通水口50から再び貯水タンク32に戻り、ポンプ34によって再度第1散水部36および第2散水部38に圧送されるのであり、洗浄水が循環させられるのである。
【0040】
なお、この本洗浄においては、タンクヒータ64は、庫内温度Tに基づいて制御される。タンクヒータ64は、洗浄開始時に作動させられた後、庫内温度Tが第1設定温度T(例えば、50℃)以上となると停止させられる。また、タンクヒータ64は、停止させられた後、庫内温度Tが第2設定温度T2(例えば、40℃)以下となると、再度作動させられるようになっている。
【0041】
そして、この本洗浄では、図6に示すように、排気バルブ78が開かれるようになっている。本実施形態においては、洗浄スタートスイッチがユーザに押されると、排気バルブ78が開かれる。なお、吸気バルブ74は、閉じられたままとなっている。以下に、その効果について説明する。本急速冷却庫10においては、洗浄工程において、洗浄水を加熱しつつ循環させるため、貯蔵室15内の温度が上昇することになる。仮に、排気バルブ78が閉じられていると貯蔵室15内の温度上昇に伴って、貯蔵室15の内圧も上昇することになる。貯蔵室15の内圧が上昇し過ぎると、排水パイプ53の接合部等から蒸気が漏れる虞がある。特に、この本洗浄は、洗剤を使用しているため、泡が発生してその泡により通水口50が塞がれたり、洗浄残渣が通水口50に集積したりして、通水口50の開口面積が小さくなることで、貯蔵室15の内圧が上昇し易い。
【0042】
それに対して、本急速冷却庫10においては、洗浄工程の間、排気バルブ78が開かれるため、排気パイプ76から、蒸気を排出することができる。したがって、本急速冷却庫10は、上記のような貯蔵室15の内圧上昇を抑制することができるのである。なお、この本洗浄は、所定時間の間、洗浄が行われると、ポンプ34,タンクヒータ64,庫内ファン22bが停止させられるとともに、排気バルブ78が閉じられ、その後、排水バルブ54が開かれて洗浄水が排水路52から排出される。
【0043】
本洗浄が終了すると、すすぎ工程が行われる。このすすぎ工程は、本洗浄で使用した洗剤を洗い流すものであり、基本的な作動は本洗浄と同様であるが、洗剤を投入せずに給水した水を洗浄水として行うものである。このすすぎ工程は、図7に示すように、本洗浄と同様に、排水バルブ54が閉じられ、給水部60の給水バルブが開かれて、貯蔵室15を介して洗浄水が給水され、貯水タンク32が貯水される。所定の量の洗浄水が貯められると、洗浄水をタンクヒータ64によって加熱しつつ、ポンプ34によって洗浄水を循環させ、第1散水部36および第2散水部38のノズルから洗浄水を噴射して、冷却ユニット18内を含む貯蔵室15内全体を洗浄する。そして、所定時間の間、洗浄が行われると、ポンプ34,タンクヒータ64,庫内ファン22bが停止させられるとともに、排水バルブ54が開かれ、洗浄水が排水路52から排出されて、1回のすすぎ工程が終了する。本急速冷却庫10においては、このすすぎ工程が2回行われるようになっている。
【0044】
このすすぎ工程も、本洗浄と同様に、加熱した洗浄水を用いるため、貯蔵室15の内圧上昇が問題となる。このすすぎ工程も、洗浄工程と同様に、排気バルブ78が開かれる。なお、すすぎ工程では、図7に示すように、給水部60による給水が始まると、排気バルブ78が開かれるようになっている。
【0045】
ただし、排気バルブ78が開かれた後、本洗浄の場合は洗浄が終了するまで、継続して開かれていたが、すすぎ工程においては、開閉が切り替えられるようになっている。具体的には、図8に示すように、タンクヒータ64が停止させられると、排気バルブ78が閉じられ、タンクヒータ64が再度作動させられると、排気バルブ78が開かれるようになっている。タンクヒータ64が作動している場合には、洗浄水が加熱されて庫内温度Tも上昇するため、貯蔵室15の内圧も上昇し易い。一方で、タンクヒータ64が停止している場合には、庫内温度が上昇せず、貯蔵室15の内圧が安定している状況下にあると判断し、排気バルブ78が閉じられるのである。洗浄工程やすすぎ工程中においては、水が飛び散る音や、機器類の作動音等が発生するが、排気バルブ78を開いている状態では、それらの音が漏れやすい。本急速冷却庫10のすすぎ工程においては、タンクヒータ64が停止して庫内温度の上昇がなく、貯蔵室15の内圧が安定している場合には、排気バルブ78を閉状態として、上記のような音が漏れることを抑制することができる。
【0046】
この洗浄モードにおける排気バルブ78の制御である洗浄時通気制御は、図9にフローチャートを示す洗浄時通気制御プログラムが実行されることによって行われる。このプログラムは、一例であり、これに限定されるものではない。このプログラムは、ユーザによって洗浄スタートスイッチが押され、排気バルブ78が開状態とされた後、短い時間間隔をおいて繰り返し実行される。このプログラムでは、まず、ステップ1(以下「S1」と略す場合がある。他のステップも同様である。)において、洗浄工程中か否かの判定が行われ、洗浄工程中である場合には、S2において、排気バルブ78が常時開状態とされる。一方、洗浄工程が終了すると、S3において、すすぎ工程の給水中か否かの判定が行われ、給水中である場合には、すすぎ工程による洗浄が開始される事前準備として、S2において、排気バルブ78が常時開状態とされる。
【0047】
また、すすぎ工程における洗浄が開始されると、S4において、庫内サーミスタ84から庫内温度Tが取得される。次いで、S5において、排気バルブ78が開状態か否かの判定が行われ、それらが開状態である場合には、S6において、庫内温度Tが第1設定温度T以上か否かの判定が行われる。庫内温度Tが第1設定温度T未満である場合には、タンクヒータ64が作動しており、継続して排気バルブ78を開状態とする。これで、1回のプログラムの実行が終了する。一方、庫内温度Tが第1設定温度T以上である場合には、タンクヒータ64が停止させられるため、S7において、排気バルブ78は閉状態に切り替えられ、1回のプログラムの実行が終了する。
【0048】
S5において、排気バルブ78が閉状態とされている場合には、S8において、庫内温度Tが第2設定温度T以下か否かの判定が行われる。庫内温度Tが第2設定温度Tより高い場合には、タンクヒータ64が停止しているため、継続して、排気バルブ78を開状態とする。これで、1回のプログラムの実行が終了する。一方、庫内温度Tが第2設定温度T以下である場合には、タンクヒータ64が作動させられるため、S2において、排気バルブ78が開状態に切り替えられ、1回のプログラムの実行が終了する。
【0049】
ちなみに、上述した洗浄モードが実行されて、2回のすすぎ工程が終了すると、付随して、乾燥モード(乾燥運転)が実行される。この乾燥モードは、貯蔵室15の内部、および、貯水タンク32の内部を乾燥させる運転モードである。この乾燥モードでは、庫内ファン22b、ブロアファン72、および、冷却ユニット18内に設けられた図示を省略する乾燥用ヒータが作動させられる。そして、この乾燥モードでは、吸気バルブ74と排気バルブ78、および排水バルブ54は開かれている。
【0050】
上述した制御を行う制御装置82は、図5にブロック図で示すような機能構成のものとされ、種々の機能部を有するものとなっている。詳しく言えば、制御装置82は、各種運転モードを実行する部分である急速冷却モード実行部100,除霜モード実行部102,洗浄モード実行部104,乾燥モード実行部106を備えている。そして、その洗浄モード実行部104は、上述した洗浄時通気制御プログラムを実行することで洗浄時通気制御を行う部分を含んで構成される洗浄時通気制御部110を有していると考えることができる。
【0051】
以上のように構成された本実施形態の急速冷却庫10は、洗浄時通気制御を実行可能とされていることで、洗浄運転中において、排気バルブ78を開状態として貯蔵室15と外部とを連通させることで、貯蔵室15内の蒸気を外部に排出することができ、貯蔵室15の内圧上昇を抑制することができる。
【0052】
<他の実施形態>
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0053】
(1)上記実施形態においては、洗浄工程における予備洗浄の開始とともに、排気バルブ78が開かれるように構成されていたが、それに限定されない。予備洗浄中であればどのタイミングでも良く、本洗浄における給水中であっても良い。タンクヒータ64が作動していない場合には、貯蔵室15の内圧が上昇することはなく、タンクヒータ64が作動させられる前に、排気バルブ78が開かれればよい。
【0054】
(2)上記実施形態においては、本洗浄中は常時排気バルブ78が開かれるようにされていたが、すすぎ工程と同様に、タンクヒータ64の作動・停止に応じて、排気バルブ78の開閉が切り替えられても良い。逆に、すすぎ工程は、タンクヒータ64の作動・停止に応じて、排気バルブ78の開閉が切り替えられていたが、常時排気バルブ78が開かれるようにしても良い。
【0055】
(3)上記実施形態においては、貯蔵室15の内圧が安定している状況下として、タンクヒータ64が停止していることを条件に、排気バルブ78が閉じられるように構成されていたが、それに限定されない。例えば、貯蔵室15の内圧を検出する圧力センサを設け、その検出された内圧に基づいて、排気バルブ78の開閉が制御されるような構成とすることもできる。また、庫内温度センサである庫内サーミスタ84の検出結果から、庫内温度Tの変化を監視し、その変化率が設定値より小さい場合には、貯蔵室15の内圧が安定している状況下にあると判定し、排気バルブ78が閉じられるような構成とすることもできる。
【0056】
(4)上記実施形態においては、洗浄時通気制御において、排気バルブ78のみを開くように構成されていたが、吸気バルブ74と排気バルブ78との両者を開く構成であってもよい。
【0057】
(5)上記実施形態は、急速冷却庫10とされていたが、それに限定されない。自動洗浄機能を有している貯蔵庫、例えば、温調装置として加熱装置を備えた貯蔵庫に、本願に開示の洗浄機能付き貯蔵庫を採用することもできる。
【符号の説明】
【0058】
10…急速冷却庫〔洗浄機能付き貯蔵庫〕、11…ハウジング〔貯蔵庫本体〕、15…貯蔵室、28…冷凍回路〔温調装置〕、32…貯水タンク、64…タンクヒータ、76…排気パイプ〔排気経路〕、78…排気バルブ、82…制御装置〔制御部〕、84…庫内サーミスタ〔庫内温度センサ〕、104…洗浄モード実行部、110…洗浄時通気制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9