(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170066
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】籠システム
(51)【国際特許分類】
B65D 21/04 20060101AFI20231124BHJP
B65D 6/08 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
B65D21/04
B65D6/08 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081526
(22)【出願日】2022-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】394016874
【氏名又は名称】河淳株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002538
【氏名又は名称】弁理士法人あしたば国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平野 龍己
【テーマコード(参考)】
3E006
3E061
【Fターム(参考)】
3E006AA01
3E006BA02
3E006CA01
3E006CA05
3E006EA10
3E006FA02
3E061AA13
3E061AB05
3E061AB09
3E061DB04
(57)【要約】
【解決課題】上下方向に重ねられる籠同士で重ね代を大きく確保できるとともに籠内の容積を十分に確保できる籠システムを提供する。
【解決手段】籠システムは、第1籠と、前記第1籠と同形の第2籠と、を含む籠システムであって、前記第1籠および前記第2籠のそれぞれは、上部に設けられ周方向に延びる環状のリング部と、下部に設けられた底部と、前記周方向と交差する方向に延びる複数のロッド部であって、前記リング部に接続した第1端部と、前記底部に接続し且つ前記第1端部とは前記周方向に関して位置ずれした第2端部と、を有する複数のロッド部と、を備え、前記第1籠が前記第2籠の上側に重ねられた際に、前記第1籠の前記複数のロッド部のそれぞれは、前記第2籠の前記複数のロッド部のそれぞれの上側に載置される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1籠と、前記第1籠と同形の第2籠と、を含む籠システムであって、
前記第1籠および前記第2籠のそれぞれは、
上部に設けられ周方向に延びる環状のリング部と、
下部に設けられた底部と、
前記周方向と交差する方向に延びる複数のロッド部であって、前記リング部に接続した第1端部と、前記底部に接続し且つ前記第1端部とは前記周方向に関して位置ずれした第2端部と、を有する複数のロッド部と、
を備え、
前記第1籠が前記第2籠の上側に重ねられた際に、前記第1籠の前記複数のロッド部のそれぞれは、前記第2籠の前記複数のロッド部のそれぞれの上側に載置される籠システム。
【請求項2】
前記第1籠および前記第2籠のそれぞれは、
前記リング部の近傍に設けられるストッパー部を備え、
前記第1籠が前記第2籠の上側に重ねられた際に、前記第1籠の前記ストッパー部は、前記第2籠の前記リング部の上側に載置される請求項1に記載の籠システム。
【請求項3】
前記リング部は、前記ロッド部の前記第1端部の外側に設けられる請求項1に記載の籠システム。
【請求項4】
前記第1籠と前記第2籠との間に介在される1以上のアダプタ部材を含み、
前記底部は、格子状に形成され、
前記1以上のアダプタ部材のそれぞれは、
前記第1籠の前記底部に係合可能な第1係合部と、
前記第2籠の前記リング部に係合可能な第2係合部と、
を有する請求項1に記載の籠システム。
【請求項5】
前記第1係合部は、前記底部から脱落することを防止する外れ止めを有し、
前記第2係合部は、前記リング部から脱落することを防止する外れ止めを有しない請求項4に記載の籠システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上下方向に重ね合わせてコンパクトに輸送可能な籠システムに関する。
【背景技術】
【0002】
簡単に積み重ねることができる受けかごが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この受けかごには、上枠体の短辺と、底体の短辺とを連結する連結部材が除去されて開口部が形成されている。受けかごは、底体の短辺に、張り出し部が延設されている。上積みする受けかごの張り出し部の一方を下側の受けかごの開口部の一方に内挿し、上積みする受けかごの張り出し部の他方を下側の受けかごの開口部の他方に内挿することで、受けかご同士を積み重ねることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、受けかごの縦方向に延びるロッドを鉛直方向から外側に傾ける角度を大きくすると、上下の受けかご間で上下方向に重ね合わせることができる重ね代を大きく確保でき、それによって輸送効率や倉庫での保管効率を向上できる。しかしながら、縦方向に延びるロッドを、鉛直方向から外側に大きく傾けると、受けかごの底部に近づくにつれて受けかご内の容積が小さくなり、ユーザ視点で見たときに使い勝手が悪くなる問題がある。
従って、本発明の目的は、上下方向に重ねられる籠同士で重ね代を大きく確保できるとともに籠内の容積を十分に確保できる籠システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題は、以下の本発明により解決される。すなわち、本発明(1)の籠システムは、第1籠と、前記第1籠と同形の第2籠と、を含む籠システムであって、
前記第1籠および前記第2籠のそれぞれは、
上部に設けられ周方向に延びる環状のリング部と、
下部に設けられた底部と、
前記周方向と交差する方向に延びる複数のロッド部であって、前記リング部に接続した第1端部と、前記底部に接続し且つ前記第1端部とは前記周方向に関して位置ずれした第2端部と、を有する複数のロッド部と、
を備え、
前記第1籠が前記第2籠の上側に重ねられた際に、前記第1籠の前記複数のロッド部のそれぞれは、前記第2籠の前記複数のロッド部のそれぞれの上側に載置される。
【0006】
また、本発明(2)の籠システムは、(1)記載の籠システムであって、
前記第1籠および前記第2籠のそれぞれは、
前記リング部の近傍に設けられるストッパー部を備え、
前記第1籠が前記第2籠の上側に重ねられた際に、前記第1籠の前記ストッパー部は、前記第2籠の前記リング部の上側に載置される。
【0007】
また、本発明(3)の籠システムは、(1)記載の籠システムであって、
前記リング部は、前記ロッド部の前記第1端部の外側に設けられる。
【0008】
また、本発明(4)の籠システムは、(1)記載の籠システムであって、
前記第1籠と前記第2籠との間に介在される1以上のアダプタ部材を含み、
前記底部は、格子状に形成され、
前記1以上のアダプタ部材のそれぞれは、
前記第1籠の前記底部に係合可能な第1係合部と、
前記第2籠の前記リング部に係合可能な第2係合部と、
を有する。
【0009】
また、本発明(5)の籠システムは、(4)に記載の籠システムであって、
前記第1係合部は、前記底部から脱落することを防止する外れ止めを有し、
前記第2係合部は、前記リング部から脱落することを防止する外れ止めを有しない。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、上下方向に重ねられる籠同士で重ね代を大きく確保できるとともに籠内の容積を十分に確保できる籠システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1実施形態の籠システム(籠)を上方向から示す平面図である。
【
図2】
図1に示す籠システム(籠)を正面方向から示した正面図である。
【
図3】
図1に示す籠システム(籠)を右側面方向から示す右側面図である。
【
図4】
図1に示す籠システム(籠)において、上下方向に第2籠の上側に第1籠を重ね合わせた状態を示す右側面図である。
【
図5】第1実施形態の籠システムのアダプタ部材を示す斜視図である。
【
図6】
図5に示すアダプタ部材の上方向から示す平面図である。
【
図7】
図5に示すアダプタ部材の下方向から示す底面図である。
【
図8】
図5に示すアダプタ部材の右側面方向から示す右側面図である。
【
図9】内部に物品を収納した状態の第1籠および第2籠を、アダプタ部材を用いて上下2段でスタックした状態を示した斜視図である。
【
図10】第2実施形態の籠システム(籠)を上方向から示す平面図である。
【
図11】
図10に示す籠システム(籠)を正面方向から示した正面図である。
【
図12】
図10に示す籠システム(籠)を右側面方向から示す右側面図である。
【
図13】
図10に示す籠システム(籠)において、上下方向に第2籠の上側に第1籠を重ね合わせた状態を示す右側面図である。
【
図14】第3実施形態の籠システム(籠)を上方向から示す平面図である。
【
図15】
図14に示す籠システム(籠)を正面方向から示した正面図である。
【
図16】
図14に示す籠システム(籠)を右側面方向から示す右側面図である。
【
図17】
図14に示す籠システム(籠)において、上下方向に第2籠の上側に第1籠を重ね合わせた状態を示す右側面図である。
【
図18】第4実施形態の籠システム(籠)を上方向から示す平面図である。
【
図19】
図18に示す籠システム(籠)を正面方向から示した正面図である。
【
図20】
図18に示す籠システム(籠)を右側面方向から示す右側面図である。
【
図21】
図18に示す籠システム(籠)において、上下方向に第2籠の上側に第1籠を重ね合わせた状態を示す右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の籠システムの実施形態について説明する。本発明の籠システムは、例えば、商店の冷凍ケース内に収められる籠を複数備えたものであり、上下方向に高密度に重ね合わせた状態で輸送したりバックヤードで保管できるものである。同様に、本発明の籠システムは、籠内に物品を収納した状態で上下方向にスタック可能であり、冷凍ケース内で上下の位置を容易に入れ替え可能なものである。
[第1実施形態]
【0013】
図1~
図9を参照して、第1実施形態の籠システム11について説明する。籠システム11は、少なくとも、第1籠12と、第1籠12とは独立に設けられる第2籠13と、第1籠12と第2籠13とを上下方向にスタックする際に用いられる複数のアダプタ部材14と、を含む。
【0014】
図1~
図3に示すように、第1籠12は、上部を開放した箱状をなしている。第2籠13は、第1籠12と同形(同形態)をなしている。したがって、以下では、第1籠12について説明し、第2籠13の構造は第1籠12と同一であるために説明を省略する。また、第2籠13の各部の名称は、第1籠12の各部の名称と同一である。
【0015】
第1籠12は、複数の線材を互いに溶接接合することで、一体の箱状に形成されている。この複数の線材は、例えばスチール等の金属材料によって形成されており、各線材の表面は例えば樹脂等で被覆されている。
【0016】
図1~
図3、
図5に示すように、第1籠12は、上部に設けられたリング部21と、下部に設けられた底部22と、リング部21と底部22とを接続する複数のロッド部23と、リング部21の近傍に設けられるストッパー部24と、を備える。リング部21は、第1籠12の周方向R(横方向)に延びており、略方形の環状に形成されている。リング部21は、ロッド部23の後述する第1端部31の外側に巻かれるように設けられている。
底部22は、平坦な格子状(格子網状)に形成されている。
【0017】
複数のロッド部23のそれぞれは、第1籠12の周方向Rと交差する方向、すなわち上下方向に直線的に延びている。より詳細には、ロッド部23は、鉛直方向Vに対して傾いている。
図2は、第1籠12の正面図を示している。
図2に示すように、複数のロッド部23に含まれる一部である中央の一対のロッド部23は、「V」字状をなしている。
図2において、複数のロッド部23に含まれる中央部の一対以外の他のロッド部23は、この「V」字状をなした一対のロッド部23の一方と平行に設けられている。
【0018】
図3は、第1籠12の右側面図を示す。
図3の右側面図でも同様に、複数のロッド部23に含まれる一部である中央の一対のロッド部23は、「V」字状をなしている。
図3において、複数のロッド部23に含まれる中央部の一対以外の他のロッド部23は、この「V」字状をなした一対のロッド部23の一方と平行に設けられている。
【0019】
図1、
図2に示すように、第1籠12は、例えば、その中央部を通る平面Aに対して対称形(左右対称形)に形成されている。同様に、
図1、
図3に示すように、第1籠12は、例えば、その中央部を通る平面Bに対して対称形(左右対称形)に形成されている。
【0020】
ロッド部23は、リング部21に接続された第1端部31と、底部22に接続された第2端部32と、を有する。第2端部32は、第1端部31に対して周方向Rに関して位置ずれされている。
【0021】
図1~
図3に示すように、複数のロッド部23は、第1籠12の長手方向Lに延びた長面LPと、第1籠12の長手方向Lと交差する短手方向Sに延びた短面SPと、を構成する。本実施形態において、ストッパー部24は、短面SPの上部に設けられている。ストッパー部24は、例えば、リング部21と平行に設けられており、周方向Rの一部と平行に延びている。なお、本実施形態において、ストッパー部24は、短面SPに設けられているが、ストッパー部24の配置はこれに限られるものではない。ストッパー部24は、長面LPの上部に設けられていてもよい。すなわち、ストッパー部24は、例えば、長面LPでリング部21と平行に、周方向Rの一部と平行に延びるように設けられていてもよい。
【0022】
図1~
図3から明らかなように、第2籠13のリング部21に対する第1籠12の底部22の差込みを実際上可能にするために、長面LPおよび短面SPは、下側に行くにつれて第1籠12の外径が若干小さくなるように、鉛直方向Vに対して若干の角度(1~2°)だけ傾いている。しかしながら、当該角度は、微小であるために、第1籠12内の容積が小さくなるデメリットは殆どない。
【0023】
図4を参照して、第1籠12と第2籠13とを重ね合わせる際の作用について説明する。
【0024】
第1籠12と第2籠13とを工場から出荷する際に、これらを上下方向に重ね合わせて高密度で集積する。具体的には、第2籠13の上側に第1籠12を載置する。このとき、第2籠13のリング部21の内側に第1籠12の底部22を上方から差し入れるようにする。
【0025】
第1籠12を下方に向けて降ろしていくと、第2籠13のロッド部23の上側に第1籠12のロッド部23が載置される。これと同時に、第2籠13のリング部21の上側に第1籠12のストッパー部24が載置される。ストッパー部24によって、第2籠13に対して第1籠12が必要以上に深く差し込まれることが防止され、第2籠13が破損することが防止される。これによって、第2籠13に対する第1籠12の重ね合わせが完了する。なお、第1籠12と第2籠13の表現は、相対的なものであり、
図4に示すように、第1籠12の上側にさらに別の籠を重ね合わせる場合には、第1籠12が第2籠13となり、別の籠が第1籠12となりうる。第2籠13に対する第1籠12の重ね合わせを解除するには、第1籠12をそのまま上方に持ち上げればよい。
【0026】
図5~
図9を参照して、複数のアダプタ部材14について説明する。複数のアダプタ部材14は、互いに同一の形態を有する。このため、複数のアダプタ部材14の内の1つについて説明する。
【0027】
図5に示すように、アダプタ部材14は、例えば、ABS樹脂等の合成樹脂材料によって一体に成形されている。アダプタ部材14は、内部に物品を収納した第1籠12および第2籠13が、上下方向にスタックされた際に、これらの間に介在される。
【0028】
アダプタ部材14は、本体14Aと、表面33と、裏面34と、表面33に一対に設けられた第1係合部35と、本体14Aの一方の端部で裏面34に設けられた第2係合部36と、本体14Aの他方の端部で裏面34に設けられた第3係合部37と、を有する。
【0029】
図5、
図6に示すように、第1係合部35は、本体14Aの幅方向の両端部に一対かつ平行に設けられている。
図9に示すように、第1係合部35は、上下2段重ねでスタックされた状態の上側に位置する第1籠12の底部22に係合できる。
図5、
図6に示すように、一対の第1係合部35のそれぞれは、第1籠12の底部22から簡単に脱落してしまうことを防止する外れ止め38を有する。外れ止め38は、第1係合部35の表面33の近傍で、第1係合部35の開口を狭くするように爪状に設けられている。
【0030】
図5、
図7、
図8に示すように、第2係合部36は、裏面34から第2籠13のリング部21の線材と相補的な形状で窪むように設けられている。
図9に示すように、第2係合部36は、上下2段重ねでスタックされた状態の下側に位置する第2籠13のリング部21に係合できる。第2係合部36は、外れ止め38を有しない。
【0031】
図5、
図7、
図8に示すように、第3係合部37は、裏面34から第1籠12の底部22の線材と相補的な形状で窪むように設けられている。
図9に示すように、第1係合部35は、上下2段重ねでスタックされた状態の上側に位置する第1籠12の底部22に係合できる。第3係合部37は、外れ止め38を有しない。
【0032】
続いて、
図9を参照して、籠内にそれぞれ物品を収納した状態で、第1籠12と第2籠13とを上下2段重ねでスタックする際の作用について説明する。なお、
図9では、ストッパー部24の図示を省略している。
【0033】
まず、第1籠12の底部22の4か所の角部に対して、4個のアダプタ部材14を固定する。それには、まず、店舗管理者は、アダプタ部材14の第3係合部37を第1籠12の底部22の線材の1つに上側から引っかけて係合させる。その状態で、店舗管理者は、第3係合部37およびそれが係合される底部22の線材を支点に、アダプタ部材14を上側に持ち上げることで、第1係合部35を第1籠12の底部22の他の2つの線材に係合させる。このとき、2つの線材が第1係合部35の外れ止め38を乗り越えて、パチンと第1係合部35内に嵌ることで、第1籠12の底部22に対してアダプタ部材14が正しく固定される。
【0034】
同様に、第1籠12よりも下側に位置される第2籠13の底部22の4か所の角部に対しても、4個のアダプタ部材14を固定しておく。固定方法としては、上記の第1籠12に対するアダプタ部材14の固定方法と同様である。なお、
図9では、第2籠13に固定されたアダプタ部材14の図示を省略している。
【0035】
そして、第1籠12および第2籠13の内部にそれぞれ物品を収納する。第2籠13を図示しない冷凍ケースの底部に設置する。さらに、第2籠13の上側に第1籠12を設置して、上下2段重ねでスタックする。
【0036】
その際、第1籠12の底部22に固定されている各アダプタ部材14の第2係合部36を第2籠13のリング部21に係合させるようにする。第2係合部36には外れ止めがないために、この係合は、上方から第1籠12を第2籠13の上側に載置することで自然になされる。このとき、第1籠12の周方向Rに関する第2係合部36の長さ寸法は、周方向Rに関する第3係合部37の長さ寸法よりも小さいため、第2籠13のロッド部23に対して第2係合部36が干渉してしまう可能性が低減される。もし、第2籠13のロッド部23に対して第2係合部36が干渉してしまう場合には、第2籠13に対して第1籠12の位置を若干ずらすことで、これらの干渉を回避することができる。
【0037】
店舗管理者は、商品が売れて、第1籠12内の物品が空になった際に、第1籠12と第2籠13との上下を入れ替えることができる。その際、まず、第1籠12を冷凍ケース内から取り出す。このとき、アダプタ部材14の第2係合部36には外れ止め38がないために、第2籠13から第1籠12(第1籠12に固定されたアダプタ部材14)の取り外しが円滑になされる。
【0038】
続いて、第2籠13を冷凍ケース内から取り出す。さらに、第1籠12を冷凍ケース内の底部22に設置する。続いて、第1籠12の上側に第2籠13を上下2段重ねでスタックするように載置する。
【0039】
その際、第2籠13の底部22に固定されている各アダプタ部材14の第2係合部36を第1籠12のリング部21に係合させるようにする。第2係合部36には外れ止め38がないために、この係合は、上方から第2籠13を第1籠12の上側に載置することで自然になされる。このように、第1籠12と第2籠13との上下の位置の入れ替えも極めて容易に行うことができる。
【0040】
本実施形態によれば、以下のことがいえる。籠システム11は、第1籠12と、第1籠12と同形の第2籠13と、を含み、第1籠12および第2籠13のそれぞれは、上部に設けられ周方向Rに延びる環状のリング部21と、下部に設けられた底部22と、周方向Rと交差する方向に延びる複数のロッド部23であって、リング部21に接続した第1端部31と、底部22に接続し且つ第1端部31とは周方向Rに関して位置ずれした第2端部32と、を有する複数のロッド部23と、を備え、第1籠12が第2籠13の上側に重ねられた際に、第1籠12の複数のロッド部23のそれぞれは、第2籠13の複数のロッド部23のそれぞれの上側に載置される。
【0041】
この構成によれば、第2端部32が第1端部31に対して周方向Rに位置ずれしているため、第1籠12を第2籠13の上側に重ね合わせる際に、第1籠12の第2端部32と第2籠13の第1端部31とが干渉することがなく、第1籠12と第2籠13とをうまく重ね合わせることができる。これによって、第1籠12と第2籠13とを高密度で重ね合わせることができ、輸送コストを低減できるとともに、倉庫で保管する際にも保管コストを低減できる。また、複数のロッド部23は、籠内の容積を小さくする方向に勾配を設けて設置されるのではなく、第1端部31と第2端部32との間で周方向Rに位置ずれしているため、籠内の容積が小さくなるデメリットを回避しつつ、ユーザから見て使いやすい籠システム11を実現できる。
【0042】
第1籠12および第2籠13のそれぞれは、リング部21の近傍に設けられるストッパー部24を備え、第1籠12が第2籠13の上側に重ねられた際に、第1籠12のストッパー部24は、第2籠13のリング部21の上側に載置される。
【0043】
この構成によれば、ストッパー部24を設けることで、第2籠13に対して第1籠12が過剰に差し込まれてしまうことを防止できる。これによって、第1籠12を差し込んだ第2籠13が破損してしまう不具合を生じることを防止できる。
【0044】
リング部21は、ロッド部23の第1端部31の外側に設けられる。この構成によれば、リング部21の内径を大きくすることができ、上下方向に籠同士を重ね合わせする際に、上側の第1籠12のロッド部23を下側の第2籠13のリング部21内に入れやすくできるとともに、上下の籠同士で上下方向に重なる重ね代を大きくとることができ、輸送効率および保管効率を向上できる。
【0045】
籠システム11は、第1籠12と第2籠13との間に介在される1以上のアダプタ部材14を含み、底部22は、格子状に形成され、1以上のアダプタ部材14のそれぞれは、第1籠12の底部22に係合可能な第1係合部35と、第2籠13のリング部21に係合可能な第2係合部36と、を有する。
【0046】
この構成によれば、内部に物品を収納した状態の第2籠13に対して、第1籠12を上側にスタックすることができる。これによって、第2籠13内の物品が潰れてしまう不具合を生じることがない。
【0047】
第1係合部35は、底部22から脱落することを防止する外れ止め38を有し、第2係合部36は、リング部21から脱落することを防止する外れ止め38を有しない。
【0048】
この構成によれば、第1籠12と第2籠13とのスタックを解除する際に、アダプタ部材14を第1籠12の底部22側に残すことができる。これによって、例えば、スタックされている第1籠12と第2籠13との間で、上下の位置を入れ替える場合でも、作業を簡単に行うことができる。
【0049】
以下の実施形態では、主として第1実施形態と異なる部分について説明し、第1実施形態と共通する部分については、図示又は説明を省略する。
[第2実施形態]
【0050】
図10~
図13を参照して、第2実施形態の籠システム11について説明する。第2実施形態の籠システム11は、第1籠12および第2籠13の構造が第1実施形態とは異なっているが、それ以外の構成は第1実施形態と同一である。
【0051】
第2籠13は、第1籠12と同形(同形態)をなしている。したがって、以下では、第1籠12について説明し、第2籠13の構造は第1籠12と同一であるために説明を省略する。また、第2籠13の各部の名称は、第1籠12の各部の名称と同一である。
【0052】
第1籠12は、上部に設けられたリング部21と、下部に設けられた底部22と、リング部21と底部22とを接続する複数のロッド部23と、リング部21の近傍に設けられるストッパー部24と、を備える。
図10~
図12に示すように、リング部21、底部22、およびストッパー部24の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態において、ストッパー部24の図示を省略している。
【0053】
複数のロッド部23のそれぞれは、第1籠12の周方向Rと交差する方向、すなわち上下方向に直線的に延びている。より詳細には、ロッド部23は、鉛直方向Vに対して傾いている。
図11は、第1籠12の正面図を示している。
図11に示すように、複数のロッド部23に含まれる一部である中央の一対のロッド部23は、逆「V」字状をなしている。
図11において、複数のロッド部23に含まれる中央部の一対以外の他のロッド部23は、この逆「V」字状をなした一対のロッド部23の一方と平行に設けられている。
【0054】
図12は、第1籠12の右側面図を示す。
図12の右側面図でも同様に、複数のロッド部23に含まれる一部である中央の一対のロッド部23は、逆「V」字状をなしている。
図12において、複数のロッド部23に含まれる中央部の一対以外の他のロッド部23は、この逆「V」字状をなした一対のロッド部23の一方と平行に設けられている。
【0055】
図10、
図11に示すように、第1籠12は、例えば、その中央部を通る平面Cに対して対称形(左右対称形)に形成されている。同様に、
図10、
図12に示すように、第1籠12は、例えば、その中央部を通る平面Dに対して対称形(左右対称形)に形成されている。
【0056】
ロッド部23は、リング部21に接続された第1端部31と、底部22に接続された第2端部32と、を有する。第2端部32は、第1端部31に対して周方向Rに関して位置ずれされている。
【0057】
図10~
図12に示すように、複数のロッド部23は、第1籠12の長手方向Lに延びた長面LPと、第1籠12の長手方向Lと交差する短手方向Sに延びた短面SPと、を構成する。本実施形態において、ストッパー部24は、第1実施形態と同様に、短面SPの上部に設けられている。ストッパー部24は、例えば、リング部21と平行に設けられており、周方向Rの一部と平行に延びている。なお、本実施形態において、ストッパー部24は、短面SPに設けられているが、ストッパー部24の配置はこれに限られるものではない。ストッパー部24は、長面LPの上部に設けられていてもよい。すなわち、ストッパー部24は、例えば、長面LPでリング部21と平行に、周方向Rの一部と平行に延びるように設けられていてもよい。
【0058】
図10~
図12から明らかなように、第2籠13のリング部21に対する第1籠12の底部22の差込みを実際上可能にするために、長面LPおよび短面SPは、下側に行くにつれて第1籠12の外径が若干小さくなるように、鉛直方向Vに対して若干の角度(1~2°)だけ傾いている。しかしながら、当該角度は、微小であるために、第1籠12内の容積が小さくなるデメリットは殆どない。
【0059】
図13を参照して、第1籠12と第2籠13とを重ね合わせる際の作用について説明する。
【0060】
第1籠12と第2籠12とを工場から出荷する際に、これらを上下方向に重ね合わせて高密度で集積する。具体的には、第2籠13の上側に第1籠12を載置する。このとき、第2籠13のリング部21の内側に第1籠12の底部22を上方から差し入れるようにする。
【0061】
第1籠12を下方に向けて降ろしていくと、第2籠13のロッド部23の上側に第1籠12のロッド部23が載置される。これと同時に、第2籠13のリング部21の上側に第1籠12のストッパー部24が載置される。ストッパー部24によって、第2籠13に対して第1籠12が必要以上に深く差し込まれることが防止され、第2籠13が破損することが防止される。これによって、第2籠13に対する第1籠12の重ね合わせが完了する。なお、第1籠12と第2籠13の表現は、相対的なものであり、
図13に示すように、第1籠12の上側にさらに別の籠を重ね合わせる場合には、第1籠12が第2籠13となり、別の籠が第1籠12となりうる。第2籠13に対する第1籠12の重ね合わせを解除するには、第1籠12をそのまま上方に持ち上げればよい。
【0062】
籠内にそれぞれ物品を収納した状態で、第1籠12と第2籠13とを上下2段重ねでスタックする際の作用については、第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
【0063】
図14~
図17を参照して、第3実施形態の籠システム11について説明する。第3実施形態の籠システム11は、第1籠12および第2籠13の構造が第1実施形態とは異なっているが、それ以外の構成は第1実施形態と同一である。
【0064】
第2籠13は、第1籠12と同形(同形態)をなしている。したがって、以下では、第1籠12について説明し、第2籠13の構造は第1籠12と同一であるために説明を省略する。また、第2籠13の各部の名称は、第1籠12の各部の名称と同一である。
【0065】
第1籠12は、上部に設けられたリング部21と、下部に設けられた底部22と、リング部21と底部22とを接続する複数のロッド部23と、リング部21の近傍に設けられるストッパー部24と、を備える。
図14~
図16に示すように、リング部21、底部22、およびストッパー部24の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態において、ストッパー部24の図示を省略している。
【0066】
複数のロッド部23のそれぞれは、第1籠12の周方向Rと交差する方向、すなわち上下方向に直線的に延びている。より詳細には、ロッド部23は、鉛直方向Vに対して傾いている。
図15は、第1籠12の正面図を示している。
図15に示すように、複数のロッド部23に含まれる一部である
図15に示されたロッド部23は、互いに平行かつ鉛直方向に対して斜めに形成されている。
【0067】
図16は、第1籠12の右側面図を示す。
図16の右側面図でも同様に、複数のロッド部23に含まれる一部である
図16に示されたロッド部23は、互いに平行かつ鉛直方向に対して斜めに形成されている。
【0068】
ロッド部23は、リング部21に接続された第1端部31と、底部22に接続された第2端部32と、を有する。第2端部32は、第1端部31に対して周方向Rに関して位置ずれされている。
【0069】
図14~
図16に示すように、複数のロッド部23は、第1籠12の長手方向Lに延びた長面LPと、第1籠12の長手方向Lと交差する短手方向Sに延びた短面SPと、を構成する。本実施形態において、ストッパー部24は、第1実施形態と同様に、短面SPの上部に設けられている。ストッパー部24は、例えば、リング部21と平行に設けられており、周方向Rの一部と平行に延びている。なお、本実施形態において、ストッパー部24は、短面SPに設けられているが、ストッパー部24の配置はこれに限られるものではない。ストッパー部24は、長面LPの上部に設けられていてもよい。すなわち、ストッパー部24は、例えば、長面LPでリング部21と平行に、周方向Rの一部と平行に延びるように設けられていてもよい。
【0070】
図14~
図16から明らかなように、第2籠13のリング部21に対する第1籠12の底部22の差込みを実際上可能にするために、下側に行くにつれて第1籠12の外径が若干小さくなるように、長面LPおよび短面SPは、鉛直方向Vに対して若干の角度(1~2°)だけ傾いている。しかしながら、当該角度は、微小であるために、第1籠12内の容積が小さくなるデメリットは殆どない。
【0071】
図17を参照して、第1籠12と第2籠13とを重ね合わせる際の作用について説明する。
【0072】
第1籠12と第2籠13とを工場から出荷する際に、これらを上下方向に重ね合わせて高密度で集積する。具体的には、第2籠13の上側に第1籠12を載置する。このとき、第2籠13のリング部21の内側に第1籠12の底部22を上方から差し入れるようにする。
【0073】
第1籠12を下方に向けて降ろしていくと、第2籠13のロッド部23の上側に第1籠12のロッド部23が載置される。これと同時に、第2籠13のリング部21の上側に第1籠12のストッパー部24が載置される。ストッパー部24によって、第2籠13に対して第1籠12が必要以上に深く差し込まれることが防止され、第2籠13が破損することが防止される。これによって、第2籠13に対する第1籠12の重ね合わせが完了する。なお、第1籠12と第2籠13の表現は、相対的なものであり、
図17に示すように、第1籠12の上側にさらに別の籠を重ね合わせる場合には、第1籠12が第2籠13となり、別の籠が第1籠12となりうる。第2籠13に対する第1籠12の重ね合わせを解除するには、第1籠12をそのまま上方に持ち上げればよい。
【0074】
籠内にそれぞれ物品を収納した状態で、第1籠12と第2籠13とを上下2段重ねでスタックする際の作用については、第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
【0075】
図18~
図21を参照して、第4実施形態の籠システム11について説明する。第4実施形態の籠システム11は、第1籠12および第2籠13の構造が第1実施形態とは異なっているが、それ以外の構成は第1実施形態と同一である。
【0076】
第2籠13は、第1籠12と同形(同形態)をなしている。したがって、以下では、第1籠12について説明し、第2籠13の構造は第1籠12と同一であるために説明を省略する。また、第2籠13の各部の名称は、第1籠12の各部の名称と同一である。
【0077】
第1籠12は、上部に設けられたリング部21と、下部に設けられた底部22と、リング部21と底部22とを接続する複数のロッド部23と、リング部21の近傍に設けられるストッパー部24と、を備える。
図18~
図21に示すように、リング部21、底部22、およびストッパー部24の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態において、ストッパー部24の図示を省略している。
【0078】
複数のロッド部23のそれぞれは、第1籠12の周方向Rと交差する方向、すなわち上下方向に直線的に延びている。より詳細には、ロッド部23は、鉛直方向Vに対して傾いている。
図19は、第1籠12の正面図を示している。
図19に示すように、複数のロッド部23に含まれる複数ペアのロッド部23のそれぞれは、「V」字状をなしている。
【0079】
図20は、第1籠12の右側面図を示す。
図20の右側面図でも同様に、複数のロッド部23に含まれる複数ペアのロッド部23のそれぞれは、「V」字状をなしている。
【0080】
ロッド部23は、リング部21に接続された第1端部31と、底部22に接続された第2端部32と、を有する。第2端部32は、第1端部31に対して周方向Rに関して位置ずれされている。
【0081】
図18~
図20に示すように、複数のロッド部23は、第1籠12の長手方向Lに延びた長面LPと、第1籠12の長手方向Lと交差する短手方向Sに延びた短面SPと、を構成する。本実施形態において、ストッパー部24は、第1実施形態と同様に、短面SPの上部に設けられている。ストッパー部24は、例えば、リング部21と平行に設けられており、周方向Rの一部と平行に延びている。なお、本実施形態において、ストッパー部24は、短面SPに設けられているが、ストッパー部24の配置はこれに限られるものではない。ストッパー部24は、長面LPの上部に設けられていてもよい。すなわち、ストッパー部24は、例えば、長面LPでリング部21と平行に、周方向Rの一部と平行に延びるように設けられていてもよい。
【0082】
図18~
図20から明らかなように、第2籠13のリング部21に対する第1籠12の底部22の差込みを実際上可能にするために、長面LPおよび短面SPは、下側に行くにつれて第1籠12の外径が若干小さくなるように、鉛直方向Vに対して若干の角度(1~2°)だけ傾いている。しかしながら、当該角度は、微小であるために、第1籠12内の容積が小さくなるデメリットは殆どない。
【0083】
図21を参照して、第1籠12と第2籠13とを重ね合わせる際の作用について説明する。
【0084】
第1籠12と第2籠13とを工場から出荷する際に、これらを上下方向に重ね合わせて高密度で集積する。具体的には、第2籠13の上側に第1籠12を載置する。このとき、第2籠13のリング部21の内側に第1籠12の底部22を上方から差し入れるようにする。
【0085】
第1籠12を下方に向けて降ろしていくと、第2籠13のロッド部23の上側に第1籠12のロッド部23が載置される。これと同時に、第2籠13のリング部21の上側に第1籠12のストッパー部24が載置される。ストッパー部24によって、第2籠13に対して第1籠12が必要以上に深く差し込まれることが防止され、第2籠13が破損することが防止される。これによって、第2籠13に対する第1籠12の重ね合わせが完了する。なお、第1籠12と第2籠13の表現は、相対的なものであり、
図21に示すように、第1籠12の上側にさらに別の籠を重ね合わせる場合には、第1籠12が第2籠13となり、別の籠が第1籠12となりうる。第2籠13に対する第1籠12の重ね合わせを解除するには、第1籠12をそのまま上方に持ち上げればよい。
【0086】
籠内にそれぞれ物品を収納した状態で、第1籠12と第2籠13とを上下2段重ねでスタックする際の作用については、第1実施形態と同様である。
【0087】
上記した実施形態は、種々の置き換えや変形を加えて実施できる。また、上記実施形態同士を適宜に組み合わせて発明を実現することも当然にできる。例えば、第1~第4実施形態の長面LPと短面SPとを適宜に組み合わせて発明を実現することができる。
【0088】
すなわち、
図2に示す第1実施形態の長面LPに対して、
図12に示す第2実施形態の短面SP、
図16に示す第3実施形態の短面SP、および
図20に示す第4実施形態の短面SP、のいずれか1つを組み合わせて本発明の籠システム11および籠12を実現してよい。同様に、
図11に示す第2実施形態の長面LPに対して、
図3に示す第1実施形態の短面SP、
図16に示す第3実施形態の短面SP、および
図20に示す第4実施形態の短面SP、のいずれか1つを組み合わせて本発明の籠システム11および籠12を実現してよい。同様に、
図15に示す第3実施形態の長面LPに対して、
図3に示す第1実施形態の短面SP、
図12に示す第2実施形態の短面SP、および
図20に示す第4実施形態の短面SP、のいずれか1つを組み合わせて本発明の籠システム11および籠12を実現してよい。同様に、
図19に示す第4実施形態の長面LPに対して、
図3に示す第1実施形態の短面SP、
図12に示す第2実施形態の短面SP、および
図16に示す第3実施形態の短面SP、のいずれか1つを組み合わせて本発明の籠システム11および籠12を実現してよい。
【0089】
さらに、本発明の籠システム11および籠12は、冷凍ケース内に収納されるものだけでなく、冷蔵ケースに収納されるものであってもよいし、それ以外のストック用のケースやその他、陳列棚等に収納されるものでもよい。或いは、本発明の籠システム11および籠12は、上記ケースや陳列棚等に収納されるものではなく、リング部21の中央付近に公知の持ち手をつけて、商店において買い物客に利用される買い物かごとして利用してもよい。さらに、複数のロッド部23は、直線的に延びるものに限られず、湾曲していてもよい。
【符号の説明】
【0090】
11 籠システム
12 第1籠
13 第2籠
14 アダプタ部材
21 リング部
22 底部
23 ロッド部
24 ストッパー部
R 周方向
V 鉛直方向
31 第1端部
32 第2端部
L 長手方向
LP 長面
S 短手方向
SP 短面
33 表面
34 裏面
35 第1係合部
36 第2係合部
38 外れ止め