(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170145
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】半導体装置及び半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 29/861 20060101AFI20231124BHJP
H01L 21/329 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
H01L29/91 J
H01L29/91 C
H01L29/91 A
H01L29/91 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081680
(22)【出願日】2022-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002697
【氏名又は名称】めぶき弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100104709
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 誠剛
(72)【発明者】
【氏名】木村 拓
(72)【発明者】
【氏名】松崎 欣史
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電流制限抵抗及びダイオード(ブートストラップダイオード)を内蔵し、ダイオードの逆回復時間が短く、接続部材として、導電性接続部材を用いた場合でも結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことが可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置100は、第1半導体領域112と第2半導体領域113とでpn接合が形成される半導体基体110と、第1の電極120と、第1導電型不純物が導入されたポリシリコンからなる抵抗体130と、第2の電極140と、導電性接合材150と、導電性接合材150を介して第2の電極140と電気的に接続された棒状又は板状の導電性接続部材160とを備える。半導体基体110には、ライフタイムキラーとしての重金属が導入されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型の第1半導体領域と、第2導電型の第2半導体領域とを有し、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域とでpn接合が形成される半導体基体と、
前記半導体基体の表面に形成され、前記第2半導体領域と電気的に接続された第1の電極と、
第1導電型不純物が導入されたポリシリコンからなり、前記半導体基体の表面上に絶縁層を介して形成され、前記第1の電極と電気的に接続された抵抗体と、
前記半導体基体から絶縁され、前記抵抗体を介して前記第1の電極と電気的に接続されている第2の電極と、
前記第2の電極上に配置された導電性接合材と、
前記導電性接合材上に配置され、前記導電性接合材を介して前記第2の電極と電気的に接続された棒状又は板状の導電性接続部材とを備え、
前記半導体基体には、ライフタイムキラーとしての重金属が導入されていることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記半導体装置は、ブートストラップダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
第1導電型の第1半導体領域と、第2導電型の第2半導体領域とを有し、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域とでpn接合が形成された半導体基体を準備する半導体基体準備工程と、
前記半導体基体の表面上に、絶縁層を介してポリシリコン層を形成するポリシリコン層形成工程と、
前記ポリシリコン層に第1導電型不純物を導入する第1不純物導入工程と、
前記半導体基体の裏面に重金属を導入する重金属導入工程と、
前記ポリシリコン層内の第1導電型不純物を活性化させて抵抗体を形成するとともに、前記半導体基体内に前記重金属を拡散させる熱処理工程と、
前記半導体基体の表面側に、前記半導体基体の前記第2半導体領域及び前記抵抗体と電気的に接続される第1の電極、並びに、前記半導体基体と絶縁されており、前記抵抗体を介して前記第1の電極と電気的に接続される第2の電極を有する表面電極を形成する表面電極形成工程と、
前記半導体基体の裏面側に裏面電極を形成する裏面電極形成工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記裏面電極形成工程の後段に、
前記第2の電極上に導電性接合材を介して棒状又は板状の導電性接続部材を配置する導電性接続部材配置工程と、
加熱することにより、前記導電性接合材を介して前記第2の電極と前記導電性接合材とを接合する加熱工程とをこの順序で含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記加熱工程においては、前記半導体基体、前記第1の電極、前記第2の電極、前記抵抗体及び前記導電性接続部材で構成される組立体を300℃~400℃の範囲内で加熱することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記熱処理工程においては、前記半導体基体及び前記ポリシリコン層を800℃~1000℃の範囲内で加熱することを特徴とする請求項3~5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記重金属導入工程においては、重金属塗布液を塗布することによって前記重金属を導入することを特徴とする請求項3~5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ハイサイドスイッチとローサイドスイッチとが直列に接続され、ハイサイドスイッチが高圧電源と接続された電力変換回路(例えば、インバータ)が知られている。そして、ハイサイドスイッチとしてオン抵抗が小さいnチャネルのトランジスタを用いた場合において、ハイサイドスイッチをオンするためには、直流入力電源Vinの電圧より高いゲート電圧を印加する必要があり、そのような高電圧のゲート電圧を生成するためにブートストラップ回路を設けることが一般に知られている。
【0003】
図7は、背景技術に係る電力変換回路9を示す回路図である。背景技術に係る電力変換回路9は、
図7に示すように、ハイサイドスイッチQ1と、ローサイドスイッチQ2と、ゲートドライバIC10(IC: Integrated Circuit、集積回路)と、ブートストラップ回路20とを備える。ブートストラップ回路20は、容量22(ブートストラップ容量)と、整流素子としてのブートストラップダイオード24とを有する。容量22は、一方の電極がハイサイドスイッチQ1とローサイドスイッチQ2との接続点Nに接続されており、他方の電極がゲートドライバIC10のハイサイド駆動回路11に接続されている。ブートストラップダイオード24においては、アノード電極が、電流制限抵抗26を介して低電圧源である駆動用電源Vccと接続されており、カソード電極が容量22及びハイサイド駆動回路11と接続されている。
【0004】
このようなブートストラップ回路20に用いられるブートストラップダイオード24においては、逆回復時間が短いことが求められており、一般に電子線を用いて半導体基体に欠陥を形成することによって逆回復時間を短くしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年、制御ICから分離し、かつ、電流制限抵抗及びダイオード(ブートストラップダイオード)を内蔵した半導体装置(以下、背景技術に係る半導体装置900と呼称する。
図11(b)及び(c)参照)が求められている。
【0007】
図8は、背景技術に係る半導体装置900の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図9~
図11は、背景技術に係る半導体装置900の製造方法を説明するために示す図である。背景技術に係る半導体装置900は、
図8に示すような方法で製造することが考えられる(背景技術に係る半導体装置900の製造方法)。すなわち、背景技術に係る半導体装置900の製造方法は、半導体基体準備工程S91と、ポリシリコン層形成工程S92と、n型不純物導入工程S93と、第1熱処理工程S94と、表面電極形成工程S95と、電子線照射工程S96と、第2熱処理工程S97と、保護膜形成工程S98と、裏面電極形成工程S99とをこの順序で含む。
【0008】
具体的には、背景技術に係る半導体装置900の製造方法は、n
+型の低抵抗半導体層911、n型(n
-型)の第1半導体領域912とp型の第2半導体領域913とを有し、第1半導体領域912と第2半導体領域913とでpn接合が形成された半導体基体910を準備する工程(半導体基体準備工程S91、
図9(a)参照)と、半導体基体910の表面上に、絶縁層970を介してポリシリコン層930’’を形成する工程(ポリシリコン層形成工程S92、
図9(b)及び(c)参照)と、ポリシリコン層930’’にn型不純物を導入する工程(n型不純物導入工程S93、
図9(d)参照)と、n型不純物が導入されたポリシリコン層930’を加熱して当該ポリシリコン層930’内のn型不純物を活性化させて抵抗体930を形成する工程(第1熱処理工程S94、
図10(a)参照)と、絶縁層970上及び抵抗体930上に絶縁層972を形成し、絶縁層970,972及びポリシリコン層930’の所定の領域を開口して(
図10(b)参照)、半導体基体910の表面側に、半導体基体910の第2半導体領域913及び抵抗体930と接続される第1の電極920、並びに、半導体基体910と絶縁されており、抵抗体930を介して第1の電極920と接続される第2の電極940を有する表面電極を形成する工程(表面電極形成工程S95。
図10(c)参照)と、半導体基体910に電子線を照射する工程(電子線照射工程S96、
図10(d)参照)と、半導体基体910を加熱して半導体基体910内の欠陥を一定程度回復する工程(第2熱処理工程S97、
図11(a)参照)と、半導体基体910の表面側に保護膜(図示せず)を形成する工程と(保護膜形成工程S98、図示せず)と、裏面電極980を形成する工程(裏面電極形成工程S99、
図11(b)参照)とをこの順で含む。このようにして製造された半導体装置900は、接続部材としてボンディングワイヤWを用いて他の配線や端子等と接続される(
図11(c)参照)。
【0009】
ところで、背景技術に係る半導体装置900においては、接続部材として、ボンディングワイヤの代わりに棒状又は板状の導電性接続部材を用いることが求められる場合がある。この場合には、第2の電極940と導電性接続部材との間を、はんだ等の導電性接合材で接合する場合が多い。しかしながら、導電性接合材(はんだ)を溶融するための温度(リフロー温度)が電子線照射後における第2熱処理工程S97の熱処理温度(アニール温度)に近いため、リフローによって結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)が起きるおそれがある、という問題がある。
【0010】
そこで、本発明は、上記した問題を解決するためになされたものであり、電流制限抵抗及びダイオード(ブートストラップダイオード)を内蔵し、ダイオードの逆回復時間が短く、接続部材として、導電性接続部材を用いた場合でも結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことが可能な半導体装置を提供することを目的とする。また、このような半導体装置を製造する半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の半導体装置は、第1導電型の第1半導体領域と、第2導電型の第2半導体領域とを有し、前記第1半導体領域と前記第2半導体領域とでpn接合が形成される半導体基体と、前記半導体基体の表面に形成され、前記第2半導体領域と電気的に接続された第1の電極と、第1導電型不純物が導入されたポリシリコンからなり、前記半導体基体の表面上に絶縁層を介して形成され、前記第1の電極と電気的に接続された抵抗体と、前記半導体基体から絶縁され、前記抵抗体を介して前記第1の電極と電気的に接続されている第2の電極と、前記第2の電極上に配置された導電性接合材と、前記導電性接合材上に配置され、前記導電性接合材を介して前記第2の電極と電気的に接続された棒状又は板状の導電性接続部材とを備え、前記半導体基体には、ライフタイムキラーとしての重金属が導入されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1半導体領域と、第2導電型の第2半導体領域とを有し、前記第1半導体領域と第2半導体領域とでpn接合が形成された半導体基体を準備する半導体基体準備工程と、前記半導体基体の表面上に、絶縁層を介してポリシリコン層を形成するポリシリコン層形成工程と、前記ポリシリコン層に第1導電型不純物を導入する第1不純物導入工程と、前記半導体基体の裏面に重金属を導入する重金属導入工程と、前記ポリシリコン内の第1導電型不純物を活性化させて抵抗体を形成するとともに、前記半導体基体内に前記重金属を拡散させる熱処理工程と、前記半導体基体の表面側に、前記半導体基体の前記第2半導体領域及び前記ポリシリコン層と接続される第1の電極、並びに、前記半導体基体と絶縁されており、前記ポリシリコン層を介して前記第1の電極と接続される第2の電極を有する表面電極を形成する表面電極形成工程と、記半導体基体の裏面側に裏面電極を形成する裏面電極形成工程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の半導体装置によれば、半導体基体には、ライフタイムキラーとしての重金属が導入されていることから、半導体基体に欠陥を形成することができ、ダイオードの逆回復時間を短くすることができる。また、重金属を拡散する温度が導電性接合材を溶融する温度(リフロー温度)よりも相当程度高い(例えば数百度程度高い)ことから、重金属拡散後に導電性接合材を溶融するための加熱をしても結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことができる。その結果、逆回復時間を短く保ちつつ、接続部材として、導電性接続部材を用いた場合でも結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことが可能となる。
【0014】
また、本発明の半導体装置によれば、第1半導体領域と第2半導体領域とでpn接合が形成される半導体基体を備え、半導体基体には、ライフタイムキラーとしての重金属が導入されているため、ファストリカバリーダイオードを内蔵することとなる。また、本発明の半導体装置によれば、第1導電型不純物が導入されたポリシリコンからなり、半導体基体の表面上に絶縁層を介して形成され、第1の電極と電気的に接続された抵抗体を備えるため、電流制限抵抗も内蔵することとなる。従って、本発明の半導体装置は、電流制限抵抗及びダイオードを内蔵することとなる。これにより、本発明の半導体装置は、電流制限抵抗及びダイオードをそれぞれ配置した場合と比較して実装面積が小さくて済み、ブートストラップ回路を小型化することができる。また、半導体装置をICと切り離したディスクリート部品として使用することができるため、電子部品の様々な実装条件に適用することが可能となる。
【0015】
本発明の半導体装置の製造方法によれば、半導体基体に重金属を導入する重金属導入工程を含むことから、半導体基体に欠陥を形成することができ、製造された半導体装置は、ダイオードの逆回復時間を短くすることができる。また、重金属を拡散する温度が導電性接合材を溶融する温度(リフロー温度)よりも相当程度高い(例えば数百度程度高い)ことから、重金属拡散後に導電性接合材を溶融するための加熱をしても結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことができる。その結果、逆回復時間を短く保ちつつ、接続部材として、導電性接続部材を用いた場合でも結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことが可能な半導体装置を製造することができる。
【0016】
また、本発明の半導体装置の製造方法によれば、第1導電型の第1半導体領域と、第2導電型の第2半導体領域とを有し、第1半導体領域と第2半導体領域とでpn接合が形成された半導体基体を準備する半導体基体準備工程及び半導体基体の表面に重金属を導入する重金属導入工程を含むため、製造された半導体装置は、ファストリカバリーダイオードを内蔵することとなる。また、半導体基体の表面上に、絶縁層を介してポリシリコン層を形成するポリシリコン層形成工程及びポリシリコン層に第1導電型不純物を導入する第1不純物導入工程を含むため、製造された半導体装置は電流制限抵抗も内蔵することとなる。従って、電流制限抵抗及びダイオードを内蔵する半導体装置を製造することができる。これにより、製造された半導体装置は、電流制限抵抗及びダイオードをそれぞれ配置した場合と比較して実装面積が小さくて済み、ブートストラップ回路を小型化することができる。また、半導体装置をICと切り離したディスクリート部品として使用することができるため、電子部品の様々な実装条件に適合する半導体装置を製造することができる。
【0017】
ところで、背景技術に係る半導体装置900を製造しようとすると、ポリシリコン層にn型不純物を導入するn型不純物導入工程の後段と、電子線照射工程の後段の2回熱処理を行う必要がある(
図8の第1熱処理工程S94及び第2熱処理工程S97参照)。これに対して、本発明の半導体装置の製造方法によれば、ポリシリコン層内の第1導電型不純物を活性化させて抵抗体を形成するとともに、半導体基体内に重金属を拡散させる熱処理工程を含むため、ポリシリコン層内の第1導電型不純物を活性化させる工程と、重金属を拡散させる工程とを一括して行うことができ、高い生産性で半導体装置を製造することができる。また、第2半導体領域内の第2導電型不純物が深さ方向に拡散される回数が少なくなり、熱処理前のpn接合の深さ位置に対するpn接合の深さ位置のズレが小さくなる(pn接合の深さ位置が深くならない)。従って、設計値に対する半導体基体のpn接合の深さ位置のズレが小さく、所望の特性を有する半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施形態に係る半導体装置100を示す断面図である。なお、符号「×」は結晶格子に形成される欠陥を示す(
図4,5,10及び11において同じ)。
【
図2】実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
【
図3】実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するために示す図である。
【
図4】実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するために示す図である。
【
図5】実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するために示す図である。
【
図6】実施形態において半導体基体の表面からの深さ位置に対する不純物濃度を示すグラフである。
図6中、符号X
j-1は実施例に係る半導体装置のpn接合の深さ位置を示し、符号X
j-2は比較例に係る半導体装置のpn接合の深さ位置を示し、符号X
j-3は実施例に係る半導体装置及び比較例に係る半導体装置の半導体基体110と絶縁層170の境界を示す。
【
図7】背景技術に係る電力変換回路9を示す回路図である。なお、符号12はローサイド駆動回路を示す。
【
図8】背景技術に係る半導体装置900の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
【
図9】背景技術に係る半導体装置900の製造方法を説明するために示す図である。
【
図10】背景技術に係る半導体装置900の製造方法を説明するために示す図である。
【
図11】背景技術に係る半導体装置900の製造方法を説明するために示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の半導体装置及び半導体装置の製造方法について、図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、各実施形態においては、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型とするが、逆でもよい。
【0020】
[実施形態]
1.実施形態に係る半導体装置100の構成
図1は、実施形態に係る半導体装置100を示す断面図である。実施形態に係る半導体装置100は、
図1に示すように、半導体基体110と、第1の電極120と、抵抗体130と、第2の電極140と、導電性接合材150と、導電性接続部材160と、絶縁層170,172と、裏面電極180とを備える。実施形態に係る半導体装置100は、
図7に示すブートストラップ回路20におけるブートストラップダイオード24及び電流制限抵抗26を構成する。
【0021】
半導体基体110は、n+型の低抵抗半導体層111と、低抵抗半導体層111の表面上に形成されたn-型の第1半導体領域112と、n-型の第1半導体領域112の表面上に形成されたp型の第2半導体領域113とを有する。n-型の第1半導体領域112とp型の第2半導体領域113とでpn接合が形成されており、半導体基体110内にはダイオードが構成されている。そして、半導体基体110には、ライフタイムキラーとしての重金属が導入されている。従って、実施形態に係る半導体装置100は、逆回復時間が比較的短いファストリカバリーダイオードである。
【0022】
第1の電極120は、半導体基体110の表面に形成され、第2半導体領域113及び抵抗体130と接続されている。
【0023】
抵抗体130は、n型不純物が導入されたポリシリコン層からなる。抵抗体130は、半導体基体110の表面上に形成された絶縁層170上に形成されており、一方の端部が第1の電極120と電気的に接続されており、他方の端部側が第2の電極140と電気的に接続されている。抵抗体130はブートストラップ回路における電流制限抵抗を構成する。
【0024】
第2の電極140は、抵抗体130上に形成された絶縁層172上に配置されており、抵抗体130の他方の端部上方において絶縁層172に形成された開口を介して抵抗体130と電気的に接続されている。すなわち、第2の電極140は、抵抗体130を介して第1の電極120と電気的に接続されている。第2の電極140は、第1の電極120とは所定の間隔で離隔して配置されている。第2の電極140は、例えばAl膜又はAl合金膜(例えばAlSi膜)、Ti膜及びNi膜が半導体基体110側からこの順に積層された構造を有する。
【0025】
導電性接合材150は、第2の電極140上に配置されている。導電性接合材150は、適宜の接合材を用いることができるが、熱によって溶融することで接合する材料であることが好ましく、例えば、はんだを用いることが好ましい。
【0026】
導電性接続部材160は、導電性接合材150上に配置され、導電性接合材150を介して第2の電極140と電気的に接続された棒状又は板状の金属製の部材(例えば、クリップリード、接続子など)である。導電性接続部材160は、外部の端子や配線と接続され、外部の端子や配線を介して駆動用電源Vccと接続される。
【0027】
裏面電極180は、半導体基体110の裏面側の低抵抗半導体層111の表面全域に形成されている。裏面電極180は、例えば、半導体基体110の低抵抗半導体層111側からTi、Ni、Au(又はAg)がこの順序で積層された積層膜からなる。
【0028】
2.実施形態に係る半導体装置の製造方法
次に、実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
図2は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するために示すフローチャートである。
図3~
図5は、実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明するために示す図である。
【0029】
実施形態に係る半導体装置の製造方法は、
図2に示すように、半導体基体準備工程S1と、ポリシリコン層形成工程S2と、n型不純物導入工程S3と、重金属導入工程S4と、熱処理工程S5と、表面電極形成工程S6と、保護膜形成工程S7と、裏面電極形成工程S8と、はんだペースト配置工程S9と、導電性接続部材配置工程S10と、リフロー工程(加熱工程)S11とをこの順序で含む。
【0030】
(1)半導体基体準備工程S1
まず、n
+型の低抵抗半導体層111、n
-型の第1半導体領域112及びp型の第2半導体領域113とを有し、p型の第2半導体領域113とn
-型の第1半導体領域112とでpn接合が形成された半導体基体110を準備する(
図3(a)参照)。
【0031】
(2)ポリシリコン層形成工程S2
次に、半導体基体110の第2半導体領域113の表面全体に絶縁層170を形成する(
図3(b)参照)。CVD法によって絶縁層170を形成してもよいし、熱酸化法によって熱酸化膜を形成して絶縁層170を形成してもよい。次に、絶縁層170上にCVD法により、ポリシリコン層130’’を形成する(
図3(c)参照)。
【0032】
(3)n型不純物導入工程S3(第1不純物導入工程)
次に、ポリシリコン層130’’にn型不純物(例えばリンイオン)をイオン注入する(
図3(d)参照。イオン注入されたポリシリコン層をポリシリコン層130’とする)。イオン注入するn型不純物の不純物濃度は例えば、1×10
15cm
-3~1×10
16cm
-3である。
【0033】
(4)重金属導入工程S4
次に、半導体基体110の裏面に重金属を導入する。具体的には、半導体基体110の裏面(低抵抗半導体層111の表面)に白金又は金を含有する重金属塗布液Aを塗布する(
図4(a)参照)。なお、実施形態においては、重金属塗布液Aを塗布することによって重金属を導入したが、重金属を半導体基体表面に蒸着してもよいし、パウダー状の重金属を半導体基体表面に付着させてもよいし、その他適宜の方法で半導体基体に重金属を導入してもよい。
【0034】
(5)熱処理工程S5
次に、半導体基体110及びポリシリコン層130’を加熱することにより、ポリシリコン層130’内のn型不純物を活性化させて抵抗体130を形成するとともに、半導体基体110内に重金属を拡散させる(
図4(b)参照)。これにより、半導体基体110の結晶格子に欠陥を形成することができる。熱処理工程S5において半導体基体110及びポリシリコン層130’を加熱する温度は、例えば、800℃~1200℃の範囲内であり、好ましくは、800℃~1000℃の範囲内にある。
【0035】
(6)表面電極形成工程S6
次に、半導体基体110の表面側の絶縁層170及び抵抗体130上に例えばCVD法によって絶縁層172を形成する。次に、絶縁層170,172及び抵抗体130の所定の領域を例えばエッチングで開口する(
図4(c)参照)。次に、半導体基体110の表面全体に半導体基体110側からAl膜、Ti膜、Ni膜を順次堆積させる。そして、エッチングなどで不要な部分の金属膜を除去することで、半導体基体110の表面側に、半導体基体110の第2半導体領域113及び抵抗体130と接続される第1の電極120、並びに、絶縁層170によって半導体基体110と絶縁されており、抵抗体130を介して第1の電極120と電気的に接続される第2の電極140を有する表面電極を形成する(
図4(d)参照)。
【0036】
(7)保護膜形成工程S7
次に、半導体基体110の表面側に図示しない保護膜を形成する(図示せず)。保護膜の材料としては、適宜の材料を用いることができ、例えば、ポリイミドを用いることができる。
【0037】
(8)裏面電極形成工程S8
次に、半導体基体110の裏面側に裏面電極を形成する。具体的には、半導体基体110側からTi-Ni-Auとなる多層金属膜からなる金属膜を成膜し裏面電極180とする(
図4(d)参照。)。裏面電極180の厚さは、多層金属膜全体にて例えば、0.5μmである。
【0038】
(9)はんだペースト配置工程S9
次に、第2の電極140上にはんだペースト150’(導電性接合材ペースト)を配置する(
図5(a)参照)。はんだペースト配置工程S9においては、はんだペースト150’をディスペンサによって配置してもよいし、印刷によって配置してもよい。
【0039】
(10)導電性接続部材配置工程S10
次に、第2の電極140上にはんだペースト150’を介して棒状又は板状の導電性接続部材160を配置する(
図5(b)参照)。導電性接続部材160は、金属板を加工して形成されたクリップリードや接続子などと呼ばれるものであり、リードフレームを用いることもできる。なお、半導体基体110上の第1の電極120、第2の電極140を配置し、第2の電極140上にはんだペースト150’を介して導電性接続部材160を配置したものを組立体100’と呼ぶ。
【0040】
(11)リフロー工程(加熱工程)S11
次に、組立体100’をリフロー炉の中に入れ、加熱する(リフローする)。これにより、はんだペースト150’を溶融して第2の電極140と導電性接続部材160とを接合する(
図5(c)参照)。リフロー工程S11においては、組立体100’を300℃~400℃の範囲内で加熱する。
【0041】
このようにして、半導体装置100を製造することができる。
【0042】
3.半導体基体のpn接合の深さ位置の設計値からのズレについて
図6は、実施形態において半導体基体の表面からの深さ位置ごとの不純物濃度を示すグラフである。
【0043】
比較例に係る半導体装置は、背景技術に係る半導体装置900と同様の構成を有する半導体装置である。また、比較例に係る半導体装置は、背景技術に係る半導体装置の製造方法を用いて製造されたものである。
実施例に係る半導体装置は、実施形態に係る半導体装置100と同様の構成を有する半導体装置である。また、実施例に係る半導体装置は、実施形態に係る半導体装置の製造方法で製造されたものである。
【0044】
比較例に係る半導体装置のpn接合の深さ位置(半導体基体のpn接合の深さ位置)は、深さ位置X
J-2の位置となる(
図6参照)。これに対して、実施例に係る半導体装置のpn接合の深さ位置は、比較例に係る半導体装置のpn接合の深さ位置X
J-2よりも浅い深さ位置X
J-1となる。
【0045】
比較例に係る半導体装置のpn接合の深さ位置は、実施例に係る半導体装置のpn接合の深さ位置よりも深くなっている。これは、背景技術に係る半導体装置の製造方法において、第1熱処理工程S94と第2熱処理工程S97の2回の熱処理を行ったためにp型不純物がより広い領域に拡散し、熱処理工程実施前のpn接合の深さ位置から深い深さ位置まで拡散したためであると考えられる(すなわち、比較例においては、半導体基体のpn接合の深さ位置の設計値とのズレが大きい)。
【0046】
これに対して、実施例に係る半導体装置のpn接合の深さ位置は、比較例に係る半導体装置のpn接合の深さ位置XJ-2よりも浅い深さ位置XJ-1に位置している。これは、実施形態に係る半導体装置の製造方法においては、熱処理工程が1回で済んでいるため、p型不純物が比較例の場合よりも拡散せず、熱処理工程実施前のpn接合の深さ位置から深くまで拡散しなかったためであると考えられる。
【0047】
これにより、実施例においては、半導体基体のpn接合の深さ位置の設計値とのズレが小さいことが確認できた。
【0048】
4.実施形態に係る半導体装置100及び半導体装置の製造方法の効果
実施形態に係る半導体装置100によれば、半導体基体110には、ライフタイムキラーとしての重金属が導入されていることから、半導体基体110に欠陥を形成することができ、ダイオードの逆回復時間を短くすることができる。また、重金属を拡散する温度が導電性接合材を溶融する温度(リフロー温度)よりも相当程度高い(例えば数百度程度高い)ことから、重金属拡散後に半導体基体110をリフローしても結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことができる。その結果、逆回復時間を短く保ちつつ、接続部材として、導電性接続部材を用いた場合でも結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことが可能となる。
【0049】
また、実施形態に係る半導体装置100によれば、第1半導体領域112と第2半導体領域113とでpn接合が形成される半導体基体110を備え、半導体基体110には、ライフタイムキラーとしての重金属が導入されているため、ファストリカバリーダイオードを内蔵することとなる。また、実施形態に係る半導体装置100によれば、n型不純物が導入されたポリシリコンからなり、半導体基体110の表面上に絶縁層170を介して形成され、第1の電極120と電気的に接続された抵抗体130を備えるため、電流制限抵抗も内蔵することとなる。従って、実施形態に係る半導体装置100は、電流制限抵抗及びダイオードを内蔵することとなる。これにより、実施形態に係る半導体装置100によれば、電流制限抵抗及びダイオードをそれぞれ配置した場合と比較して実装面積が小さくて済み、ブートストラップ回路を小型化することができる。また、半導体装置をICと切り離したディスクリート部品として使用することができるため、電子部品の様々な実装条件に適用することが可能となる。
【0050】
また、実施形態に係る半導体装置は、ブートストラップダイオードを含むため、ICとは分離して所望の位置にブートストラップダイオードを配置することができ、設計自由度が高いブートストラップ回路に用いることができ、当該ブートストラップ回路を用いて設計自由度の高い電力変換回路とすることができる。
【0051】
実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、半導体基体110の裏面に重金属を導入する重金属導入工程を含むことから、製造された半導体装置は、ダイオードの逆回復時間を短くすることができる。また、重金属を拡散する温度がリフロー温度よりも相当程度(数百度程度)高いことから、重金属拡散後に半導体基体110をリフローしても結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことができる。その結果、逆回復時間を短く保ちつつ、接続部材として、導電性接続部材を用いた場合でも結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことが可能となる。
【0052】
また、実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、第1半導体領域112と第2半導体領域113とでpn接合が形成された半導体基体110を準備する半導体基体準備工程及び半導体基体110の表面に重金属を導入する重金属導入工程を含むため、製造された半導体装置は、ファストリカバリーダイオードを内蔵することとなる。また、半導体基体110の表面上に、絶縁層170を介してポリシリコン層130’’を形成するポリシリコン層形成工程及びポリシリコン層130’’にn型不純物を導入するn型不純物導入工程を含むため、製造された半導体装置は電流制限抵抗も内蔵することとなる。従って、電流制限抵抗及びダイオードを内蔵する半導体装置を製造することができる。その結果、製造された半導体装置は、電流制限抵抗及びダイオードをそれぞれ配置した場合と比較して実装面積が小さくて済み、ブートストラップ回路を小型化することができる。また、半導体装置をICと切り離したディスクリート部品として使用することができるため、電子部品の様々な実装条件に適用可能な半導体装置を製造することができる。
【0053】
ところで、背景技術に係る半導体装置900を製造しようとすると、ポリシリコン層930’にn型不純物を導入するn型不純物導入工程の後段と、電子線照射工程の後段の2回熱処理を行う必要がある(
図8の第1熱処理工程S94及び第2熱処理工程S97参照)。これに対して、実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ポリシリコン層130’内のn型不純物を活性化させて抵抗体130を形成するとともに、半導体基体110内に重金属を拡散させる熱処理工程を含むため、ポリシリコン層130’内のn型不純物を活性化させる工程と、半導体基体110内に重金属を拡散させる工程とを一括して行うことができ、高い生産性で半導体装置を製造することができる。また、第2半導体領域113内のp型不純物が深さ方向に拡散される回数が少なくなり、熱処理前のpn接合の深さ位置に対するpn接合の深さ位置のズレが小さくなる(pn接合の深さ位置が深くならない。
図6参照)。従って、設計値に対する半導体基体110のpn接合の深さ位置のズレが小さく、所望の特性を有する半導体装置を製造することができる。
【0054】
また、実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、裏面電極形成工程の後段に、第2の電極140上にはんだペースト150’を介して棒状又は板状の導電性接続部材160を配置する導電性接続部材配置工程と、加熱することにより、はんだペースト150’を介して第2の電極140と導電性接続部材160とを接合する加熱工程とをこの順序で含むため、ブートストラップダイオードを導電性接続部材160を介して外部と接続しても結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を防ぐことができる。従って、接続部材として、ボンディングワイヤの代わりに棒状又は板状の導電性接続部材160を用いることが求められる場合に適用した半導体装置となる。
【0055】
また、実施形態に係る半導体装置の製造方法の加熱工程においては、半導体基体110、第1の電極120、第2の電極140、抵抗体130及び導電性接続部材160で構成される組立体100’を300℃~400℃の範囲内で加熱する。このような工程とすることにより、重金属を拡散する熱処理工程の加熱温度よりも小さい温度で加熱することになることから、加熱工程において、重金属の拡散が進行し難くなる。従って、結晶欠陥が消失すること(アニールアウト)を確実に防ぐことができる。
【0056】
また、実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、熱処理工程においては、半導体基体110及びポリシリコン層130’を800℃~1000℃の範囲内で加熱するため、重金属を半導体基体110内に拡散することができる。また、ポリシリコン層130’内のn型不純物を十分拡散することができる。
【0057】
また、実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、重金属導入工程においては、重金属塗布液Aを塗布することによって重金属を導入するため、イオン注入のための大がかりな装置を使用しなくてもよく、簡便な方法で半導体基体110内に重金属を導入することができる。
【0058】
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
【0059】
(1)上記実施形態(各変形例も含む。以下同じ。)において記載した位置、大きさ等は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
【0060】
(2)上記実施形態において、半導体装置は、抵抗体の他にダイオードを有することとしたが、本発明はこれに限定するものではない。抵抗体の他にMOSFET、IGBT等のスイッチ素子を有することとしてもよいし、そのほか適宜の半導体素子を有することとしてもよい。
【0061】
(3)上記実施形態においては、半導体装置は、ブートストラップダイオードを有することとしたが、本発明はこれに限定するものではない。ブートストラップダイオード以外のダイオードとして半導体装置を用いてもよい。
【0062】
(4)上記実施形態においては、加熱工程としてリフロー工程を実施したが、本発明はこれに限定するものではない。加熱工程としてリフロー以外の方法で導電性接合部材を加熱してもよい。
【0063】
(5)上記実施形態においては、表面電極を形成した後に裏面電極を形成したが、本発明はこれに限定するものではない。裏面電極を形成した後に表面電極を形成してもよい。
【符号の説明】
【0064】
9…電力変換回路、10…ゲートドライバIC、11…ハイサイド駆動回路、20…ブートストラップ回路、22…容量、24…ブートストラップダイオード、26…電流制限抵抗、100,900…半導体装置、100’…組立体、110,910…半導体基体、111…低抵抗半導体層、112、912…第1半導体領域、113、913…第2半導体領域、120,920…第1の電極、130,930…抵抗体、130’,930’…ポリシリコン層、140,940…第2の電極、150…導電性接合材、150’ …はんだペースト、160…導電性接続部材、170,172,970,972…絶縁層、180,980…裏面電極、A…重金属塗布液、N…接続点、Q1…ハイサイドスイッチ、Q2…ローサイドスイッチ、Vcc…駆動用電源、Vin…直流入力電源、W…ボンディングワイヤ