(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170156
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】観賞用物品、および観賞用物品の製作キット
(51)【国際特許分類】
A63H 33/22 20060101AFI20231124BHJP
A63H 23/08 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
A63H33/22 A
A63H23/08 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081695
(22)【出願日】2022-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】515163472
【氏名又は名称】有限会社nendo
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 大
(72)【発明者】
【氏名】吹野 耕大
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150BC01
2C150CA21
2C150DD04
(57)【要約】
【課題】観賞用物品の外観商品性を高める。
【解決手段】少なくとも一部が透明である容器11内に液体12が充填されている。液体12は、第一屈折率n1を有している。展示物13は、容器11内に配置されており、少なくとも輪郭部分が透明かつ第一屈折率n1との差が0.01未満である第二屈折率n2を有している。粉体14は、容器11内を移動可能に配置されており、展示物13よりも高い視認性を有している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一部が透明である容器と、
前記容器内に充填されており、第一屈折率を有している透明な液体と、
前記容器内に配置されており、少なくとも輪郭部分が透明かつ前記第一屈折率との差が0.01未満である第二屈折率を有している第一部材と、
前記容器内を移動可能に配置されており、前記第一部材よりも高い視認性を有している第二部材と、
を備えている、
観賞用物品。
【請求項2】
前記液体は、水、および当該水と相溶性を有する少なくとも一種の物質との混合物である、
請求項1に記載の観賞用物品。
【請求項3】
前記液体は、不燃性と無臭性の少なくとも一方を備えている、
請求項1または2に記載の観賞用物品。
【請求項4】
前記容器の姿勢を変化させることにより、前記輪郭部分が不可視である状態と前記第二部材により前記輪郭部分が可視化される状態を切り替えることが可能である、
請求項1または2に記載の観賞用物品。
【請求項5】
前記液体を撹拌することにより、前記輪郭部分が不可視である状態と前記第二部材により前記輪郭部分が可視化される状態を切り替える撹拌装置を備えている、
請求項1または2に記載の観賞用物品。
【請求項6】
前記第一部材は、前記容器内における前記第二部材の移動経路を規定している、
請求項1または2に記載の観賞用物品。
【請求項7】
少なくとも一部が透明であり、開口部を有している容器と、
前記開口部を通じて前記容器内に充填可能であり、第一屈折率を有している透明な液体と、
前記容器内に配置可能であり、少なくとも輪郭部分が透明かつ前記第一屈折率との差が0.01未満である第二屈折率を有している第一部材と、
前記容器内に配置可能であり、前記第一部材より高い視認性を有している第二部材と、
前記開口部を閉塞する蓋と、
を備えている、
観賞用物品の製作キット。
【請求項8】
前記容器内に配置される前記第一部材と前記第二部材の少なくとも一方は、複数種類から選択可能である、
請求項7に記載の観賞用物品の製作キット。
【請求項9】
前記第一部材は、組み替え可能な複数の部品により形成されている、
請求項7または8に記載の観賞用物品の製作キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観賞用物品、および観賞用物品の製作キットに関連する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、観賞用物品の一例としてのスノードームを開示している。容器内に液体が充填されており、当該液体内に展示物と浮遊物が配置されている。容器の姿勢を変更することにより、浮遊物の展示物への堆積態様が変化し、異なる外観が提供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、観賞用物品の外観商品性を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための一態様は、観賞用物品であって、
少なくとも一部が透明である容器と、
前記容器内に充填されており、第一屈折率を有している透明な液体と、
前記容器内に配置されており、少なくとも輪郭部分が透明かつ前記第一屈折率との差が0.01未満である第二屈折率を有している第一部材と、
前記容器内を移動可能に配置されており、前記第一部材よりも高い視認性を有している第二部材と、
を備えている。
【0006】
上記の目的を達成するための一態様は、観賞用物品の製作キットであって、
少なくとも一部が透明であり、開口部を有している容器と、
前記開口部を通じて前記容器内に充填可能であり、第一屈折率を有している透明な液体と、
前記容器内に配置可能であり、少なくとも輪郭部分が透明かつ前記第一屈折率との差が0.01未満である第二屈折率を有している第一部材と、
前記容器内に配置可能であり、前記第一部材より高い視認性を有している第二部材と、
前記開口部を閉塞する蓋と、
を備えている。
【0007】
上記の各態様に係る構成によれば、第一部材の少なくとも輪郭部分を容器の外側から視認困難あるいは不可能にできる。他方、第二部材は第一部材よりも視認性が高いので、容器の外側から視認可能である。そのような第二部材を容器内で移動可能にすることによって、視認困難あるいは不可能である第一部材の輪郭部分と視認可能な第二部材との相互作用による新規な外観を提供できる。したがって、観賞用物品の外観商品性を高めることができる。特に上記の製作キットによれば、そのような観賞用物品を自作できる楽しさをユーザに提供できる。当該製作キットを実験などに用いることにより、ユーザの光学現象への興味を高める教育的効果も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第一実施形態に係るスノードームの外観を例示している。
【
図2】
図1のスノードームにおける展示物の外観を例示している。
【
図3】
図1のスノードームが呈示する外観の変化を例示している。
【
図4】
図1のスノードームが呈示する外観の変化を例示している。
【
図5】
図1のスノードームの構成の別例を示している。
【
図6】
図1のスノードームの構成の別例を示している。
【
図7】
図1のスノードームを製作するためのキットを例示している。
【
図8】
図7のキットにより製作されたスノードームの外観を例示している。
【
図9】
図7のキットに含まれうる展示物の別例を示している。
【
図10】
図7のキットに含まれうる展示物の別例を示している。
【
図11】第二実施形態に係るボールコースタの外観を例示している。
【
図12】
図11のボールコースタが呈示する外観の変化を例示している。
【
図13】
図11のボールコースタに使用される移動体の別例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例について以下詳細に説明する。以下の説明に用いられる各図面においては、例示される各要素を認識可能な大きさとするために、縮尺を適宜に変更している。
【0010】
図1は、第一実施形態に係るスノードーム10の外観を例示している。スノードーム10は、観賞用物品の一例である。
【0011】
スノードーム10は、容器11を備えている。容器11は、ドーム形状を有するように透明な材料により形成されている。容器11の内部には、液体12が充填されている。液体12は、第一屈折率n1を有している。
【0012】
スノードーム10は、展示物13を備えている。展示物13は、容器11内に収容されている。展示物13は、容器11の底部に固定されている。
【0013】
図2は、展示物13の外観を例示している。展示物13は、複数の天面131を有する階段形状を呈している。展示物13は、全体が透明な材料により形成されている。当該材料は、第二屈折率n2を有している。第二屈折率n2は、第一屈折率n1との差が0.01未満となるように定められている。展示物13は、第一部材の一例である。
【0014】
第一屈折率n1と第二屈折率n2が上記のように定められることによって、
図1に例示されるように、液体12が充填された容器11内に配置された展示物13は、容器11の外側からは視認が困難あるいは不可能になる。
【0015】
スノードーム10は、粉体14を備えている。粉体14は、容器11内に収容されている。粉体14は、液体12よりも比重が高く、かつ展示物13よりも透明度が低い材料により形成されている。換言すると、粉体14は、展示物13よりも視認性が高い材料により形成されている。したがって、
図1に例示される状態においては、粉体14は、容器11の底部に堆積している。粉体14は、第二部材の一例である。
【0016】
図3に例示されるように容器11の姿勢を変化させると、粉体14が液体12内を浮遊して粉雪が舞っているような外観を呈する。すなわち、粉体14は、容器11内を移動可能とされている。
【0017】
その後、
図4に例示されるように容器11の姿勢を元に戻すと、液体12内に浮遊している粉体14が容器11の底部に向かって下降を開始する。粉体14の一部は、展示物13の天面131に堆積する。その結果として、展示物13の輪郭の一部である天面131のみが可視化され、あたかも天面131のみが宙に浮いているかのような外観を呈する。
【0018】
容器11の姿勢を再び変化させると、粉体14が液体12内に拡散され、天面131の視認が再び困難あるいは不可能となる。
【0019】
上記のような構成によれば、視認困難あるいは不可能である展示物13の輪郭部分と視認可能な粉体14との相互作用による新規な外観を提供できる。具体的には、容器11内を粉体14が移動することにより、当初不可視であった展示物13の天面131が徐々に可視化されるという外観を提供できる。すなわち、容器11内に何も存在しないように見えた状態から展示物13が現れる驚きと、展示物13の形状が徐々に明らかになっていく楽しさを提供できる。よって、スノードーム10の外観商品性を高めることができる。
【0020】
液体12は、水、および水と相溶性を有する少なくとも一種の物質の混合物であることが好ましい。そのような物質の例としては、グリセリン、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。この場合、液体12の第一屈折率n1と展示物の第二屈折率n2との関係を比較的容易かつ安定的に維持できる。
【0021】
液体12は、不燃性と無臭性の少なくとも一方を有することが好ましい。この場合、スノードーム10の取扱い容易性を高めることができる。特にスノードーム10が後述する製作キットとして提供される場合、この効果はより顕著となる。
【0022】
上記の例においては、容器11の姿勢を変化させることにより、天面131が不可視である状態と粉体14によって天面131が可視化される状態とが切り替え可能とされている。
【0023】
上記の例においては、スノードーム10は、支持台15を備えている。支持台15は、容器11の下部を支持している。すなわち、支持台15は、下降する粉体14が展示物13の天面131を可視化しうる姿勢に容器11を維持するように構成されている。
【0024】
しかしながら、
図5に例示されるように、容器11の上部にも支持台16が設けられうる。支持台16は、下降する粉体14が展示物13の天面131を不可視化しうる姿勢に容器11を維持するように構成される。このような構成によれば、展示物13が不可視化された初期状態の維持を容易にできる。
【0025】
あるいは、
図6に例示されるように、スノードーム10は、液体12を撹拌する撹拌装置17を備えうる。撹拌装置17は、容器11内に液体12の流れを発生させることができれば、周知の構成を適宜に採用しうる。
【0026】
この場合、撹拌装置17が作動されると、粉体14が液体12内を浮遊し、天面131が不可視の状態とされる。撹拌装置17が動作を停止すると、粉体14が下降を開始し、天面131が可視化される。撹拌装置17の作動は、ユーザの操作に応じてなされてもよいし、所定の時間が経過する度に自動的になされてもよい。
【0027】
このような構成によれば、天面131が不可視である状態と粉体14によって天面131が可視化される状態とが、容器11の姿勢変更を伴わずに切り替え可能とされうる。
【0028】
図7は、上記のようなスノードーム10を製作するためのキット20を例示している。キット20は、前述した容器11、展示物13、支持台15に加えて、第一別容器21、第二別容器22、および蓋23を含んでいる。第一別容器21は、前述した液体12を収容している。第二別容器22は、前述した粉体14を収容している。
【0029】
容器11には開口部111が形成されている。開口部111は、容器11の内部と外部を連通している。蓋23は、開口部111を閉塞可能に構成されている。
【0030】
本例においては、容器11と支持台15を結合することによって展示物13を収容するための空間が形成されるように構成されている。ユーザは、展示物13を支持台15に固定した後、容器11を支持台15に結合する。展示物13の配置については自由度が残されることが好ましい。
【0031】
続いて、ユーザは、第一別容器21に収容されている液体12を、開口部111から容器11の内部へ注ぎ込む。さらに、ユーザは、第二別容器22に収容されている粉体14を、開口部111から容器11の内部へ注ぎ込む。液体12と粉体14が容器11内に導入される順序は、逆でもよい。
【0032】
最後に、ユーザは、蓋23で開口部111を閉塞する。これにより、
図8に例示されるように、スノードーム10が完成する。
【0033】
このようなキット20によれば、外観商品性が高められたスノードーム10を自作できる楽しさをユーザに提供できる。また、キット20を実験などに用いることにより、光学現象へのユーザの興味を高める教育的効果も期待できる。
【0034】
図9に例示されるように、キット20は、複数の展示物13を含みうる。すなわち、容器11内に配置される少なくとも一つの展示物を、複数種類から選択可能とされうる。
【0035】
このような構成によれば、ユーザごとにスノードーム10の外観のカスタマイズが容易になり、キット20の商品性を高めることができる。なお、図示を省略しているが、展示物13に加えてあるいは代えて、容器11内に配置される粉体14もまた、複数種類から選択可能とされうる。
【0036】
図10に例示されるように、展示物13は、組み替え可能な複数の部品により形成されうる。なお、展示物13の形成に際し、キット20に含まれる全ての組み替え可能な部品が使用されることを要しない。
【0037】
このような構成によっても、ユーザごとにスノードーム10の外観のカスタマイズが容易になり、キット20の商品性を高めることができる。
【0038】
図11は、第二実施形態に係るボールコースタ30の外観を例示している。ボールコースタ30は、観賞用物品の一例である。
【0039】
ボールコースタ30は、容器31を備えている。容器31は、透明な材料により形成されている。容器31の内部には、液体32が充填されている。液体32は、第一屈折率n1を有している。
【0040】
ボールコースタ30は、レール33を備えている。レール33は、容器31内に収容されている。レール33は、全体が透明な材料により形成されている。当該材料は、第二屈折率n2を有している。第二屈折率n2は、第一屈折率n1との差が0.01未満となるように定められている。レール33は、第一部材の一例である。
【0041】
第一屈折率n1と第二屈折率n2が上記のように定められることによって、液体32が充填された容器31内に配置されたレール33は、容器31の外側からは視認が困難あるいは不可能になる。
【0042】
ボールコースタ30は、ボール34を備えている。ボール34は、容器31内に収容されている。ボール34は、液体32よりも比重が高く、かつレール33よりも透明度が低い材料により形成されている。換言すると、ボール34は、レール33よりも視認性が高い材料により形成されている。ボール34は、レール33から脱落しないように保持されている。ボール34は、第二部材の一例である。
【0043】
図12に例示されるように容器31の姿勢を変化させると、ボール34がレール33に沿って移動する。すなわち、ボール34は、容器31内を移動可能とされている。他方、レール33は、容器31内におけるボール34の移動経路を規定している。
【0044】
上記のような構成によれば、視認困難あるいは不可能であるレール33と視認可能なボール34との相互作用による新規な外観を提供できる。具体的には、ボール34の移動経路を規定しているレール33が不可視であるので、ボール34が見えない何物かによって制御されつつ容器31内を飛行しているかのような外観を、驚きとともに提供できる。よって、ボールコースタ30の外観商品性を高めることができる。
【0045】
上記の構成は、オイルタイマにも応用可能である。この場合、容器の姿勢変更に伴って容器内を移動するオイルの移動経路を規定する壁が、第二屈折率n2を有する材料によって形成される。オイルは、壁よりも高い視認性を有するように選択される。この場合、当該壁が第一部材の一例であり、オイルが第二部材の一例である。すなわち、第二部材は、必ずしも固体であることを要しない。液体32に対する相溶性の低い液体または気体が適宜に用いられうる。
【0046】
本例においても、液体32は、水、および水と相溶性を有する少なくとも一種の物質の混合物であることが好ましい。また、液体32は、不燃性と無臭性の少なくとも一方を有することが好ましい。
【0047】
図7と
図8を参照して説明した例と同様に、上記のボールコースタ30を製作するためのキットが提供されうる。この場合、レール33とボール34の少なくとも一方が、カスタマイズの対象とされうる。
【0048】
上記の各実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の各実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更されうる。
【0049】
第一実施形態に係るスノードーム10においては、容器11と展示物13の各々の全体が透明とされている。しかしながら、スノードーム10の仕様に応じて、容器11の一部は半透明または不透明とされうる。展示物13は、少なくとも輪郭部分が透明であれば、スノードーム10の仕様に応じて、その一部が半透明または不透明とされうる。
【0050】
第二実施形態に係るボールコースタ30においては、容器31とレール33の各々の全体が透明とされている。しかしながら、ボールコースタ30の仕様に応じて、容器31の一部は半透明または不透明とされうる。レール33は、少なくともボール34と接する輪郭部分が透明であれば、ボールコースタ30の仕様に応じて、その一部が半透明または不透明とされうる。
【0051】
第二実施形態に係るボールコースタ30においてレール33に沿って移動する物体の形状は、ボール34のような球体に限られない。進行方向と交差する向きに延びる回転軸を有していれば、当該物体は、円柱形状やボビン形状をとりうる。特に当該物体が
図13に例示されるようなボビン形状をとる場合、鍔状の径大部をレール33に対するガイド部材として利用することができるので、
図11および
図12に例示されたレール33に設けられているようなガードレール構造が省略されうる。
【0052】
上記の各実施形態においては、第二部材の透明度を第一部材の透明度よりも低くすることによって第二部材の視認性を第一部材の視認性よりも高めている。しかしながら、両者の屈折率を十分に相違させたり、両者の吸光特性あるいは色を相違させることによって第二部材の視認性を第一部材の視認性より高めてもよい。
【0053】
スノードーム10およびボールコースタ30を参照して説明した構成は、インテリア製品以外の観賞用物品にも適用可能である。そのような観賞用物品の例としては、インスタレーションや舞台装置などが挙げられる。
【0054】
以下に列挙する構成もまた、実施形態例として本開示の一部を構成する。
(1):少なくとも一部が透明である容器と、
前記容器内に充填されており、第一屈折率を有している透明な液体と、
前記容器内に配置されており、少なくとも輪郭部分が透明かつ前記第一屈折率との差が0.01未満である第二屈折率を有している第一部材と、
前記容器内を移動可能に配置されており、前記第一部材よりも高い視認性を有している第二部材と、
を備えている、
観賞用物品。
(2):前記液体は、水、および当該水と相溶性を有する少なくとも一種の物質との混合物である、(1)に記載の観賞用物品。
(3):前記液体は、不燃性と無臭性の少なくとも一方を備えている、(1)または(2)に記載の観賞用物品。
(4):前記容器の姿勢を変化させることにより、前記輪郭部分が不可視である状態と前記第二部材により前記輪郭部分が可視化される状態を切り替えることが可能である、(1)から(3)のいずれかに記載の観賞用物品。
(5):前記液体を撹拌することにより、前記輪郭部分が不可視である状態と前記第二部材により前記輪郭部分が可視化される状態を切り替える撹拌装置を備えている、(1)から(3)のいずれかに記載の観賞用物品。
(6):前記第一部材は、前記容器内における前記第二部材の移動経路を規定している、(1)から(5)のいずれかに記載の観賞用物品。
(7):少なくとも一部が透明であり、開口部を有している容器と、
前記開口部を通じて前記容器内に充填可能であり、第一屈折率を有している透明な液体と、
前記容器内に配置可能であり、少なくとも輪郭部分が透明かつ前記第一屈折率との差が0.01未満である第二屈折率を有している第一部材と、
前記容器内に配置可能であり、前記第一部材より高い視認性を有している第二部材と、
前記開口部を閉塞する蓋と、
を備えている、
観賞用物品の製作キット。
(8):前記容器内に配置される前記第一部材と前記第二部材の少なくとも一方は、複数種類から選択可能である、(7)に記載の観賞用物品の製作キット。
(9):前記第一部材は、組み替え可能な複数の部品により形成されている、(7)または(8)に記載の観賞用物品の製作キット。
【符号の説明】
【0055】
10:スノードーム、11:容器、111:開口部、12:液体、13:展示物、131:天面、14:粉体、17:撹拌装置、20:キット、23:蓋、30:ボールコースタ、31:容器、32:液体、33:レール、34:ボール、n1:第一屈折率、n2:第二屈折率