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特開2023-170243データ記録装置、データ記録方法、および、データ記録プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170243
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】データ記録装置、データ記録方法、および、データ記録プログラム
(51)【国際特許分類】
   G01D 9/00 20060101AFI20231124BHJP
【FI】
G01D9/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081836
(22)【出願日】2022-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 善貴
(72)【発明者】
【氏名】江間 伸明
【テーマコード(参考)】
2F070
【Fターム(参考)】
2F070AA01
2F070CC04
2F070CC06
2F070CC11
2F070DD01
2F070DD14
2F070DD20
2F070FF12
2F070GG07
2F070HH05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】データ記録装置を提供する。
【解決手段】測定対象を測定した複数組の測定データを取得するデータ取得部と、前記複数組の測定データに対して、データ量の低減可否を測定データ毎に判断する判断部と、前記判断された結果に応じて、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減するデータ量低減部と、前記データ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮するデータ圧縮部と、前記圧縮された複数組の測定データを記録するデータ記録部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象を測定した複数組の測定データを取得するデータ取得部と、
前記複数組の測定データに対して、データ量の低減可否を測定データ毎に判断する判断部と、
前記判断された結果に応じて、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減するデータ量低減部と、
前記データ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮するデータ圧縮部と、
前記圧縮された複数組の測定データを記録するデータ記録部と、
を備える、データ記録装置。
【請求項2】
前記複数組の測定データに対して、データ量が低減可能かどうかを示す識別情報を測定データ毎に付与する付与部を更に備え、
前記判断部は、前記識別情報にしたがって、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断する、請求項1に記載のデータ記録装置。
【請求項3】
前記付与部は、ユーザ入力に応じて、前記識別情報を測定データ毎に付与する、請求項2に記載のデータ記録装置。
【請求項4】
前記判断部は、前記測定対象を測定した時間に基づいて、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断する、請求項1に記載のデータ記録装置。
【請求項5】
前記判断部は、時系列における変化量に基づいて、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断する、請求項1に記載のデータ記録装置。
【請求項6】
前記判断部は、他の測定データを用いて対象とする測定データを予測した予測誤差に基づいて、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断する、請求項1に記載のデータ記録装置。
【請求項7】
前記複数組の測定データに対するデータ量の低減処理を開始するトリガの有無を判定するトリガ判定部を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項8】
前記トリガは、外部からの指示に応じてセットされる、請求項7に記載のデータ記録装置。
【請求項9】
前記トリガは、予め定められた時間が経過したことに応じてセットされる、請求項7に記載のデータ記録装置。
【請求項10】
前記トリガは、記録可能な残り容量が予め定められた基準を満たさないことに応じてセットされる、請求項7に記載のデータ記録装置。
【請求項11】
前記データ量低減部は、データ量が低減可能と判断された測定データについて、単位時間あたりのサンプル数、または、1データあたりのデータサイズの少なくともいずれかを低減する、請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項12】
前記データ圧縮部は、前記複数組の測定データを可逆的に圧縮する、請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項13】
データ量が低減可能な測定データがない場合に、アラートを通知する通知部を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項14】
前記複数組の測定データのうちの送信対象とする測定データを他の装置へ送信するデータ送信部を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のデータ記録装置。
【請求項15】
前記判断部は、前記他の装置への送信履歴に基づいて、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断する、請求項14に記載のデータ記録装置。
【請求項16】
コンピュータにより実行され、前記コンピュータが、
測定対象を測定した複数組の測定データを取得することと、
前記複数組の測定データに対して、データ量の低減可否を測定データ毎に判断することと、
前記判断された結果に応じて、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減することと、
前記データ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮することと、
前記圧縮された複数組の測定データを記録することと、
を備える、データ記録方法。
【請求項17】
コンピュータにより実行され、前記コンピュータを、
測定対象を測定した複数組の測定データを取得するデータ取得部と、
前記複数組の測定データに対して、データ量の低減可否を測定データ毎に判断する判断部と、
前記判断された結果に応じて、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減するデータ量低減部と、
前記データ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮するデータ圧縮部と、
前記圧縮された複数組の測定データを記録するデータ記録部と、
して機能させる、データ記録プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ記録装置、データ記録方法、および、データ記録プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「測定データの一部を削除してデータ量を低減させた後、測定データをデータ圧縮する」と記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2021-162459
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、データ記録装置を提供する。前記データ記録装置は、測定対象を測定した複数組の測定データを取得するデータ取得部と、前記複数組の測定データに対して、データ量の低減可否を測定データ毎に判断する判断部と、前記判断された結果に応じて、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減するデータ量低減部と、前記データ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮するデータ圧縮部と、前記圧縮された複数組の測定データを記録するデータ記録部と、を備える。
【0004】
前記データ記録装置は、前記複数組の測定データに対して、データ量が低減可能かどうかを示す識別情報を測定データ毎に付与する付与部を更に備え、前記判断部は、前記識別情報にしたがって、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。
【0005】
前記データ記録装置において、前記付与部は、ユーザ入力に応じて、前記識別情報を測定データ毎に付与してもよい。
【0006】
前記データ記録装置のいずれかにおいて、前記判断部は、前記測定対象を測定した時間に基づいて、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。
【0007】
前記データ記録装置のいずれかにおいて、前記判断部は、時系列における変化量に基づいて、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。
【0008】
前記データ記録装置のいずれかにおいて、前記判断部は、他の測定データを用いて対象とする測定データを予測した予測誤差に基づいて、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。
【0009】
前記データ記録装置のいずれかは、前記複数組の測定データに対するデータ量の低減処理を開始するトリガの有無を判定するトリガ判定部を更に備えてもよい。
【0010】
前記データ記録装置において、前記トリガは、外部からの指示に応じてセットされてもよい。
【0011】
前記データ記録装置のいずれかにおいて、前記トリガは、予め定められた時間が経過したことに応じてセットされてもよい。
【0012】
前記データ記録装置のいずれかにおいて、前記トリガは、記録可能な残り容量が予め定められた基準を満たさないことに応じてセットされてもよい。
【0013】
前記データ記録装置のいずれかにおいて、前記データ量低減部は、データ量が低減可能と判断された測定データについて、単位時間あたりのサンプル数、または、1データあたりのデータサイズの少なくともいずれかを低減してもよい。
【0014】
前記データ記録装置のいずれかにおいて、前記データ圧縮部は、前記複数組の測定データを可逆的に圧縮してもよい。
【0015】
前記データ記録装置のいずれかは、データ量が低減可能な測定データがない場合に、アラートを通知する通知部を更に備えてもよい。
【0016】
前記データ記録装置のいずれかは、前記複数組の測定データのうちの送信対象とする測定データを他の装置へ送信するデータ送信部を更に備えてもよい。
【0017】
前記データ記録装置において、前記判断部は、前記他の装置への送信履歴に基づいて、前記データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。
【0018】
本発明の第2の態様においては、データ記録方法を提供する。前記データ記録方法は、コンピュータにより実行され、前記コンピュータが、測定対象を測定した複数組の測定データを取得することと、前記複数組の測定データに対して、データ量の低減可否を測定データ毎に判断することと、前記判断された結果に応じて、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減することと、前記データ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮することと、前記圧縮された複数組の測定データを記録することと、を備える。
【0019】
本発明の第3の態様においては、データ記録プログラムを提供する。前記データ記録プログラムは、コンピュータにより実行され、前記コンピュータを、測定対象を測定した複数組の測定データを取得するデータ取得部と、前記複数組の測定データに対して、データ量の低減可否を測定データ毎に判断する判断部と、前記判断された結果に応じて、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減するデータ量低減部と、前記データ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮するデータ圧縮部と、前記圧縮された複数組の測定データを記録するデータ記録部と、して機能させる。
【0020】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態に係るデータ記録装置100のブロック図の一例を示す。
図2】本実施形態に係るデータ記録装置100が取得してよい複数組の測定データの一例を示す。
図3】本実施形態に係るデータ記録装置100によるデータ記録方法のフローの一例を示す。
図4】本実施形態の変形例に係るデータ記録装置100のブロック図の一例を示す。
図5】本実施形態の別の変形例に係るデータ記録装置100のブロック図の一例を示す。
図6】本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ9900の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0023】
図1は、本実施形態に係るデータ記録装置100のブロック図の一例を示す。データ記録装置100は、測定対象を測定した複数組の測定データを取得して記録する。この際、データ記録装置100は、データ量の低減可否を測定データ毎に判断し、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減し、当該測定データを含む複数組の測定データを圧縮する。
【0024】
データ記録装置100は、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、ワークステーション、サーバコンピュータ、または汎用コンピュータ等のコンピュータであってよく、複数のコンピュータが接続されたコンピュータシステムであってもよい。このようなコンピュータシステムもまた広義のコンピュータである。また、データ記録装置100は、コンピュータ内で1または複数実行可能な仮想コンピュータ環境によって実装されてもよい。これに代えて、データ記録装置100は、データの記録用に設計された専用コンピュータであってもよく、専用回路によって実現された専用ハードウェアであってもよい。また、インターネットに接続可能な場合、データ記録装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0025】
データ記録装置100は、データ取得部110と、データ圧縮部120と、データ記録部130と、判断部170と、データ量低減部180と、を備える。データ記録装置100は、付与部140と、トリガ判定部150と、データ伸張部160と、を更に備えてもよい。なお、これらブロックは、それぞれ機能的に分離された機能ブロックであって、実際のデバイス構成とは必ずしも一致していなくてもよい。すなわち、本図において、1つのブロックとして示されているからといって、それが必ずしも1つのデバイスにより構成されていなくてもよい。また、本図において、別々のブロックとして示されているからといって、それらが必ずしも別々のデバイスにより構成されていなくてもよい。これより先のブロック図についても同様である。
【0026】
データ取得部110は、測定対象を測定した複数組の測定データを取得する。データ取得部110は、取得した複数組の測定データをデータ圧縮部120へ供給する。
【0027】
データ圧縮部120は、データ取得部110により取得された複数組の測定データを圧縮する。また、データ圧縮部120は、後述するデータ量低減部180によりデータ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮する。データ圧縮部120は、圧縮した複数組の測定データ(「圧縮データ」ともいう)をデータ記録部130へ供給する。
【0028】
データ記録部130は、データ圧縮部120により圧縮された複数組の測定データを記録する。
【0029】
付与部140は、データ記録部130に記録された複数組の測定データに対して、データ量が低減可能かどうかを示す識別情報を測定データ毎に付与する。
【0030】
トリガ判定部150は、データ記録部130に記録された複数組の測定データに対するデータ量の低減処理を開始するトリガの有無を判定する。トリガ判定部150は、トリガが有ると判定した場合、その旨をデータ伸張部160へ通知する。
【0031】
データ伸張部160は、トリガ判定部150からの通知に応じて、データ記録部130に記録された複数組の測定データ、すなわち、データ圧縮部120により圧縮された複数組の測定データを伸張する。データ伸張部160は、伸張した複数組の測定データを判断部170へ供給する。
【0032】
判断部170は、データ伸張部160により伸張された複数組の測定データに対して、データ量の低減可否を測定データ毎に判断する。判断部170は、複数組の測定データを、測定データ毎に判断した結果とともにデータ量低減部180へ供給する。
【0033】
データ量低減部180は、判断部170により判断された結果に応じて、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減する。そして、データ量低減部180は、データ量を低減した測定データをデータ圧縮部120へ供給する。一方、データ量低減部180は、データ量が低減可能でないと判断された測定データについては、データ量を低減することなく、そのままデータ圧縮部120へ供給する。
【0034】
これに応じて、データ圧縮部120は、データ量低減部180から供給された複数組の測定データを圧縮する。すなわち、データ圧縮部120は、データ量低減部180によりデータ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮する。そして、データ記録部130は、当該圧縮された複数組の測定データを記録(上書き)する。
【0035】
このような機能部を備えてよいデータ記録装置100における動作について、詳細に説明する。
【0036】
図2は、本実施形態に係るデータ記録装置100が取得してよい複数組の測定データの一例を示す。本図においては、データ記録装置100が、測定対象を測定したセンサA、センサB、センサC、センサD、および、センサEの5つのセンサから複数組の測定データを取得する場合を一例として示している。しかしながら、これに限定されるものではない。データ記録装置100は、5つよりも多い複数のセンサから複数組の測定データを取得してもよいし、5つよりも少ない1または複数のセンサから複数組の測定データを取得してもよい。
【0037】
ここで、複数のセンサが測定する物理量の種別は、それぞれ同じであってもよい。すなわち、センサAからセンサEの全てが同じ種別の物理量を測定可能であってもよい。これに代えて、複数のセンサが測定する物理量の種別は、一部または全部が異なっていてもよい。すなわち、センサAからセンサEの一部が異なる種別の物理量を測定可能であってもよいし、センサAからセンサEの全てが異なる種別の物理量を測定可能であってもよい。
【0038】
本図においては、上から順に、センサA、センサB、センサC、センサD、および、センサEから取得された複数組の測定データを、列を時間として時系列に示している。なお、当該時間は、それぞれのセンサが測定対象を測定した時間を示している。また、本図においては、データ記録装置100が、全てのセンサが時間的に同期して測定した測定データを取得した場合を一例として示している。しかしながら、これに限定されるものではない。データ記録装置100は、複数のセンサにおける少なくとも一部が時間的に非同期に測定した測定データを取得してもよい。
【0039】
センサAから取得された測定データは、例えば、測定対象における複数の状態(X、Y、および、Z)を示すデータであってよい。センサBから取得された測定データは、例えば、測定対象におけるスイッチのON/OFFを示すデータであってよい。センサCから取得された測定データは、例えば、測定対象における任意の物理量を測定した測定値を整数で示すデータであってよい。また、センサDから取得された測定データは、例えば、測定対象における任意の物理量を測定した測定値を小数第1位で示すデータであってよい。また、センサEから取得された測定データは、例えば、測定対象における任意の物理量を測定した測定値を小数第2位で示すデータであってよい。
【0040】
本実施形態に係るデータ記録装置100は、例えばこのような複数組の測定データを取得して記録する。この際、本実施形態に係るデータ記録装置100は、データ量の低減可否を測定データ毎に判断し、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減し、当該測定データを含む複数組の測定データを圧縮する。これについて、フローを用いて詳細に説明する。
【0041】
図3は、本実施形態に係るデータ記録装置100によるデータ記録方法のフローの一例を示す。
【0042】
ステップS310において、データ記録装置100は、測定データを取得する。例えば、データ取得部110は、複数のセンサから通信ネットワークを介して、測定対象を測定した複数組の測定データを取得する。
【0043】
このような通信ネットワークは、複数のコンピュータを接続するネットワークであってよい。例えば、通信ネットワークは、複数のコンピュータネットワークを相互接続したグローバルなネットワークであってよく、一例として、通信ネットワークは、インターネット・プロトコルを使用したインターネット等であってよい。これに代えて、通信ネットワークは、専用回線により実現されていてもよい。すなわち、データ取得部110は、携帯電話、スマートフォン、第4世代(4G)端末、および、第5世代(5G)端末等との間で直接的に、または、間接的にやり取りし、複数組の測定データを取得することもできる。
【0044】
なお、上述の説明では、データ取得部110が通信ネットワークを介して複数組の測定データを取得する場合を一例として示したが、これに限定されるものではない。データ取得部110は、例えば、ユーザ入力や各種メモリデバイス等、通信ネットワークとは異なる他の手段を介して複数組の測定データを取得してもよい。
【0045】
ここで、複数のセンサのそれぞれは、測定対象を測定した測定データを取得可能である。このような複数のセンサは、例えば、OT(Operational Technology)領域に設置されているセンサ(例えば、プロセス制御(測定)用センサ)やIoT(Internet of Things)センサであってよく、一例として、プラントに設けられた1または複数のフィールド機器と接続、または、一体に構成された産業用(Industrial)センサであってもよい。
【0046】
ここで、このようなプラントは、例えば、化学等の工業プラントの他、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラント、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラント、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラント、および、上下水やダム等を管理制御するプラント等であってよい。
【0047】
また、このようなプラントに設けられたフィールド機器は、例えば、圧力計、流量計、温度センサ等のセンサ機器、流量制御弁や開閉弁等のバルブ機器、ファンやモータ等のアクチュエータ機器、プラント内の状況や対象物を撮影するカメラやビデオ等の撮像機器、プラント内の異音等を収集したり警報音等を発したりするマイクやスピーカ等の音響機器、および、各機器の位置情報を出力する位置検出機器等であってよい。
【0048】
したがって、データ取得部110は、例えば、温度、圧力、流量、加速度、磁界、位置、カメラ映像、スイッチのオン/オフデータ、音、および、これらの組み合わせ等、センサ自身によって測定された測定データや、フィールド機器の内部で測定された測定データを取得してよい。また、データ取得部110は、これらのデータを基に数式を用いて生成された値を測定データとして取得してもよい。
【0049】
例えば、データ取得部110は、図2に示されるような時系列データを複数組の測定データとして取得する。一例として、データ取得部110は、時間T1から時間T14におけるセンサAの測定データとして、時系列データ「X, X, X, X, X, X, X, X, X, Y, Y, Y, Z, Z」を取得する。他のセンサについても同様である。データ取得部110は、取得した複数組の測定データをデータ圧縮部120へ供給する。
【0050】
ステップS320において、データ記録装置100は、測定データを圧縮する。例えば、データ圧縮部120は、ステップS310に続くステップS320においては、ステップS310において取得された複数組の測定データを圧縮する。また、データ圧縮部120は、後述するステップS370に続くステップS320においては、ステップS370においてデータ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮する。この際、データ圧縮部120は、複数組の測定データを可逆的に圧縮(可逆圧縮)してよい。
【0051】
ここで、可逆圧縮とは、圧縮前のデータと、圧縮・伸張(「展開」や「解凍」ともいう)の処理を経たデータとが完全に等しくなるデータ圧縮方法である。可逆圧縮は、圧縮前の入力データが完全に復元されるため、ロスレス圧縮とも呼ばれる。このような可逆圧縮のアルゴリズムとしては、例えば、連長圧縮(RLE:Run Length Encording)が挙げられる。連長圧縮は、ある連続したデータを、そのデータ一つ分と連続した長さで表現することでデータを圧縮するアルゴリズムである。これより先、データ圧縮部120が圧縮アルゴリズムとして連長圧縮を用いる場合を一例として説明するが、これに限定されるものではない。データ圧縮部120は、例えば、ハフマン符号、および、LZW(Lempel-Ziv-Welch)等、連長圧縮とは異なる他の圧縮アルゴリズムを用いてもよい。
【0052】
一例として、データ圧縮部120は、センサAの測定データとして取得された時系列データ「X, X, X, X, X, X, X, X, X, Y, Y, Y, Z, Z」に対して連長圧縮して、圧縮データ「"X"9, "Y"3, "Z"2」としてよい。これは、"X"が9回続き、その後"Y"が3回続き、その後"Z"が2回続くことを意味している。他のセンサについても同様である。データ圧縮部120は、複数組の測定データを例えばこのようにして圧縮し、データ記録部130へ供給する。
【0053】
ステップS330において、データ記録装置100は、測定データを記録する。例えば、データ記録部130は、ステップS320において圧縮された複数組の測定データをセンサ毎に記録する。
【0054】
ステップS340において、データ記録装置100は、トリガの有無を判定する。例えば、トリガ判定部150は、ステップS330において記録された複数組の測定データに対するデータ量の低減処理を開始するトリガの有無を判定する。
【0055】
このようなトリガは、外部からの指示に応じてセットされてもよい。例えば、トリガは、ユーザ入力を介してセットされてもよい。すなわち、ユーザは、例えば、データ量の低減処理を開始することを望む場合に、ユーザ入力を介してトリガをセットしてもよい。これに代えて、または、加えて、トリガは、他の装置からのメッセージに応じてセットされてもよい。すなわち、他の装置は、例えば、解析結果等に応じてデータ量の低減処理を開始することが望ましいと判断した場合に、データ記録装置100に対してメッセージを送信することによってトリガをセットしてもよい。
【0056】
また、このようなトリガは、予め定められた時間が経過したことに応じてセットされてもよい。この際、時間経過の起算点として、測定データが記録された時点が用いられてもよい。すなわち、データ記録装置100は、ステップS330において複数組の測定データが記録された時点においてタイマをスタートさせ、当該タイマが予め定められた時間を満了した場合に、トリガをセットしてもよい。これに代えて、または、加えて、時間経過の起算点として、測定データが最後にアクセスされた時点が用いられてもよい。すなわち、データ記録装置100は、ステップS330において複数組の測定データが記録された時点においてタイマをスタートさせ、記録された複数組の測定データがアクセスされる度に当該タイマをリセットしてもよい。そして、データ記録装置100は、当該タイマが予め定められた時間を満了した場合に、トリガをセットしてもよい。
【0057】
また、このようなトリガは、記録可能な残り容量が予め定められた基準を満たさないことに応じてセットされてもよい。例えば、データ記録装置100は、測定データを記録可能な全容量から、ステップS330において記録された複数組の測定データの総容量を減算して、測定データを記録可能な残り容量を算出してもよい。そして、データ記録装置100は、当該残り容量が予め定められた基準を満たさない場合に、トリガをセットしてもよい。
【0058】
ステップS340においてトリガが有る(Yes)と判定された場合、トリガ判定部150は、その旨をデータ伸張部160へ通知する。そして、データ記録装置100は、処理をステップS350へ進める。
【0059】
ステップS350において、データ記録装置100は、測定データを伸張する。例えば、データ伸張部160は、ステップS340においてトリガ判定部150から通知を受けると、データ記録部130にアクセスし、ステップS330において記録された複数組の測定データ、すなわち、ステップS320において圧縮された圧縮データを読み出す。そして、データ伸張部160は、ステップS320において用いられた圧縮アルゴリズムに対応するアルゴリズムを用いて、圧縮データを伸張する。これにより、データ伸張部160は、ステップS320において圧縮される前の測定データを復元する。一例として、データ伸張部160は、センサAの圧縮データ「"X"9, "Y"3, "Z"2」を時系列データ「X, X, X, X, X, X, X, X, X, Y, Y, Y, Z, Z」に伸張する。他のセンサについても同様である。データ伸張部160は、伸張した複数組の測定データを判断部170へ供給する。
【0060】
ステップS360において、データ記録装置100は、データ量の低減可否を測定データ毎に判断する。例えば、判断部170は、ステップS350において伸張された複数組の測定データに対して、データ量の低減可否を測定データ毎に判断する。
【0061】
この際、判断部170は、付与部140によって付与された識別情報にしたがって、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。この際、付与部140は、ユーザ入力に応じて、このような識別情報を測定データ毎に付与してもよい。
【0062】
一例として、ユーザが、一部の期間(例えば、状態がXである期間)におけるセンサAの測定データについては、記録する優先度が低い(測定データを削減しても問題がない)と認定したとする。この場合、ユーザは、時間T1から時間T9におけるセンサAの測定データに対して、データ量が低減可能であることを示す識別情報(例えば、フラグ)を、ユーザ入力を介して付与してもよい。このように、識別情報は、一部の期間における任意のセンサの測定データに対して付与されてもよい。この場合、判断部170は、当該識別情報にしたがって、時間T1から時間T9におけるセンサAの測定データについては、データ量が低減可能と判断してもよい。
【0063】
また、ユーザが、全ての期間におけるセンサBの測定データについては、記録する優先度が低いと認定したとする。この場合、ユーザは、時間T1から時間T14におけるセンサBの測定データに対して、データ量が低減可能であることを示す識別情報を、ユーザ入力を介して付与してもよい。このように、識別情報は、全ての期間における任意のセンサの測定データに対して付与されてもよい。この場合、判断部170は、当該識別情報にしたがって、時間T=1から時間T=14におけるセンサBの測定データについては、データ量が低減可能と判断してもよい。
【0064】
なお、上述の説明では、判断部170が識別情報にしたがってデータ量の低減可否を判断する場合を一例として示した。しかしながら、これに限定されるものではない。判断部170は、測定対象を測定した時間に基づいて、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。一例として、時間T1から時間T3の期間については、全てのセンサの測定データを記録する優先度が低いと予め定義されていたとする。この場合、判断部170は、時間T1から時間T3におけるセンサA、センサB、センサC、センサD、および、センサEの測定データについては、データ量が低減可能と判断してもよい。
【0065】
また、判断部170は、時系列における変化量に基づいて、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。一例として、センサCについて直前の測定値に対する変化率の許容範囲が10%以内(0.9≦今回値/前回値≦1.1)と予め定義されていたとする。ここで、時間T4に着目すると、今回値(時間T4における測定値)=12であり、前回値(時間T3における測定値)=12であるため、今回値を前回値で除算した変化率は1となり許容範囲内となる。したがって、判断部170は、時間T4におけるセンサCの測定データについては、データ量が低減可能と判断してもよい。一方、時間T11に着目すると、今回値(時間T11における測定値)=16であり、前回値(時間T10における測定値)=12であるため、今回値を前回値で除算した変化率は、1.33…となり許容範囲外となる。したがって、判断部170は、時間T11におけるセンサCの測定データについては、データ量が低減可能でないと判断してもよい。判断部170は、例えばこのようにして、時間T4から時間T10におけるセンサCの測定データについては、データ量が低減可能と判断してもよい。
【0066】
また、判断部170は、他の測定データを用いて対象とする測定データを予測した予測誤差に基づいて、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。一例として、センサEについて、他の測定データを用いて測定データを予測した予測誤差の許容範囲が1%以内(0.99≦予測値/測定値≦1.01)と予め定義されていたとする。ここで、センサEから取得された測定データが、センサDから取得された測定データを用いて概ね予測可能(例えば、センサEの予測値=センサDの測定値×回帰係数(=10.7))であったとする。ここで、時間T1に着目すると、測定値=13.88であり、予測値=1.3×10.7=13.91であるため、予測値を測定値で除算した予測誤差は、1.00216…となり許容範囲内となる。したがって、判断部170は、時間T1におけるセンサEの測定データについては、データ量が低減可能と判断してもよい。一方、時間T13に着目すると、測定値=50.43であり、予測値=1.8×10.7=19.26であるため、予測値を測定値で除算した予測誤差は、0.38191…となり許容範囲外となる。したがって、判断部170は、時間T13におけるセンサEの測定データについては、データ量が低減可能でないと判断してもよい。判断部170は、例えばこのようにして、時間T1から時間T12におけるセンサEの測定データについては、データ量が低減可能と判断してもよい。
【0067】
ステップS360においていずれの測定データについてもデータ量が低減可能でない(No)と判断された場合、データ記録装置100は、処理をステップS320へ戻してフローを継続する。すなわち、データ記録装置100は、ステップS370の処理を省略する。この場合、判断部170は、複数組の測定データを、いずれの測定データについてもデータ量が低減可能でない旨の結果とともに、データ量低減部180へ供給する。そして、データ量低減部180は、いずれの測定データについてもデータ量を低減することなく、複数組の測定データをそのままデータ圧縮部120へ供給する。
【0068】
一方、ステップS360においていずれかの測定データについてデータ量が低減可能(Yes)と判断された場合、判断部170は、複数組の測定データを、データ量が低減可能な測定データを特定する情報(例えば、センサおよび/または時間を特定する情報)とともに、データ量低減部180へ供給する。そして、データ記録装置100は、処理をステップS370へ進める。
【0069】
ステップS370において、データ記録装置100は、測定データのデータ量を低減する。例えば、データ量低減部180は、ステップS360において判断された結果に応じて、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減する。
【0070】
一例として、時間T4から時間T10におけるセンサCの測定データについて、データ量が低減可能と判断されていたとする。この場合、データ量低減部180は、時間T4から時間T10におけるセンサCの測定データである時系列データ「12, 12, 12, 13, 12, 12, 12」について、時間軸方向においてサンプル数を2分の1に間引いてデータ列「12, 12, 12, 12」としてよい。データ量低減部180は、例えばこのようにして、データ量が低減可能と判断された測定データについて、単位時間あたりのサンプル数を低減してよい。
【0071】
また、時間T1から時間T12におけるセンサEの測定データについて、データ量が低減可能と判断されていたとする。この場合、データ量低減部180は、時間T1から時間T12におけるセンサEの測定データである時系列データ「13.88, 13.92, 13.92, 13.92, 13.93, 13.88, 13.89, 13.89, 15.03, 19.29, 19.31, 19.34」について、小数第2位を四捨五入してデータ列「13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 15.0, 19.3, 19.3, 19.3」としてよい。なお、上述の説明では、データ量低減部180が、四捨五入を用いる場合を一例として示したが、切り捨てや切り上げ等、四捨五入とは異なる手法を用いてもよい。また、データ量低減部180は、時系列的に任意のダイナミックレンジを有する測定データのそれぞれを量子化するためのビット数を減らす(例えば、16ビットから8ビットに減らす)ことにより、測定データのデータ量を低減してもよい。データ量低減部180は、例えばこのようにして、データ量が低減可能と判断された測定データについて、1データあたりのデータサイズを低減してよい。
【0072】
すなわち、データ量低減部180は、データ量が低減可能と判断された測定データについて、単位時間あたりのサンプル数、または、1データあたりのデータサイズの少なくともいずれかを低減することができる。なお、このようにデータの一部を削減した場合、データが完全に元に戻ることはない。したがって、データ量低減部180は、換言すれば、測定データを非可逆に圧縮(非可逆圧縮)しているといえる。
【0073】
データ量低減部180は、データ量を低減した測定データをデータ圧縮部120へ供給する。一方、データ量低減部180は、データ量が低減可能でないと判断された測定データについては、データ量を低減することなく、そのままデータ圧縮部120へ供給する。そして、データ記録装置100は、処理をステップS320へ戻す。
【0074】
ステップS370に続くステップS320においては、データ記録装置100は、測定データを再圧縮する。例えば、データ圧縮部120は、ステップS370においてデータ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮する。
【0075】
一例として、データ圧縮部120は、時間T4から時間T10におけるセンサCの測定データである時系列データについてデータ量が低減されたデータ列「12, 12, 12, 12」に対して連長圧縮して、圧縮データ「"12"4」としてよい。
【0076】
同様に、データ圧縮部120は、時間T1から時間T12におけるセンサEの測定データである時系列データについてデータ量が低減されたデータ列「13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 13.9, 15.0, 19.3, 19.3, 19.3」に対して連長圧縮して、圧縮データ「"13.9"8, "15.0", "19.3"3」としてよい。データ圧縮部120は、例えばこのようにして、ステップS370においてデータ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを圧縮する。そして、データ圧縮部120は、圧縮した複数組の測定データをデータ記録部130へ供給する。
【0077】
ステップS330において、データ記録部130は、例えばこのようにしてステップS320において圧縮された複数組の測定データを記録する。一例として、データ記録部130は、時間T4から時間T10におけるセンサCの圧縮データを、「"12"3, "13", "12"3」から時間軸方向においてサンプル数を2分の1に間引いて「"12"4」へ上書きする。同様に、データ記録部130は、時間T1から時間T12におけるセンサEの圧縮データを、「"13.88", "13.92"3, "13.93", "13.88", "13.89"2, "15.03", "19.29", "19.31", "19.34"」から「"13.9"8, "15.0", "19.3"3」へ上書きする。これにより、データ記録装置100は、測定データを記録可能な残り容量(空き容量)を増やすことができる。データ記録装置100は、このようなステップS320からステップS370の処理を、ステップS340においてトリガがない(No)と判定されるまで繰り返す。
【0078】
ステップS340においてトリガがない(No)と判定された場合、データ記録装置100は、処理をステップS380へ進める。
【0079】
ステップS380において、データ記録装置100は、フローを終了するか否か判定する。フローを終了しない(No)と判定された場合、データ記録装置100は、処理をステップS340へ戻してフローを継続する。一方、フローを終了する(Yes)と判定された場合、データ記録装置100は、本フローを終了する。
【0080】
なお、上述のフローにおいては、データ記録装置100が測定データを伸張した後に、データ量が低減可能か否かを測定データ毎に判断する場合を一例として示したが、データ量が低減可能か否かを測定データ毎に判断した後に、測定データを伸張してもよい。この場合、データ記録装置100は、データ量が低減可能か否かを測定データ毎に判断した後、データ量が低減可能と判断された測定データのみを伸張してもよい。これにより、データ記録装置100は、データ量が低減可能でない測定データに対して、伸張・圧縮の処理が不要に施されることを防止してもよい。
【0081】
例えば、OT(Operational Technology)領域にあるプロセス制御システムが、IT(Information Technology)領域のシステムと結合される等、データ量が爆発的に増加することが予想される。このような状況において、全てのデータをそのままの形で記録しておくことは現実的ではなく、データ量の低減もしくは取捨選択が必要である。ここで、測定データを記録するにあたって、測定データのデータ量を低減した後に圧縮することが検討されている。従来は、データ毎に記録の優先度がそれぞれ異なる複数組の測定データを記録する場合であっても、全ての測定データを一括してデータ量の低減対象としていた。しかしながら、測定データによっては、非可逆的処理となるデータ量の低減処理を施して欲しくないデータもあり得るが、従来の技術では、このようなデータ毎の要求に対して柔軟に対応することができなかった。
【0082】
これに対して、本実施形態に係るデータ記録装置100は、データ量の低減可否を測定データ毎に判断し、データ量が低減可能と判断された測定データについてデータ量を低減し、当該測定データを含む複数組の測定データを圧縮する。これにより、本実施形態に係るデータ記録装置100によれば、データ量が低減可能な測定データに対象を限定してデータ量の低減処理を施すことができる。したがって、本実施形態に係るデータ記録装置100によれば、記録の優先度が高い測定データについては、非可逆的処理が施されていない完全に復元可能なデータとして記録しつつも、記録の優先度が低い測定データについては、非可逆的処理が施されてデータ量が低減されたデータとして記録する等、測定データ毎に異なる処理を選択的に施した上で記録することができる。
【0083】
この際、本実施形態に係るデータ記録装置100は、データ量が低減可能かどうかを示す識別情報にしたがって、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してよい。これにより、本実施形態に係るデータ記録装置100によれば、ユーザ入力等を介した明示的な指示にしたがってデータ量の低減可否を測定データ毎に判断することができる。
【0084】
また、本実施形態に係るデータ記録装置100は、測定対象を測定した時間に基づいて、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してよい。これにより、本実施形態に係るデータ記録装置100によれば、明記的な指示がなくとも、測定対象を測定した時間に基づいて自発的にデータ量の低減可否を測定データ毎に判断することができる。これは、例えば、測定対象を起動してからの一定期間については測定データが不要である等、予め定められた期間における測定データについては記録の優先度が低いことが既知である場合に、特に有用である。
【0085】
また、本実施形態に係るデータ記録装置100は、時系列における変化量に基づいて、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してよい。これにより、本実施形態に係るデータ記録装置100によれば、明示的な指示がなくとも、時系列における変化量に基づいて自発的にデータ量の低減可否を測定データ毎に判断することができる。これは、例えば、測定データによって示される測定対象の状態の数が少ない場合や、測定値の変動が少ない場合に、特に有用である。
【0086】
また、本実施形態に係るデータ記録装置100は、他の測定データを用いて対象とする測定データを予測した予測誤差に基づいて、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してよい。これにより、本実施形態に係るデータ記録装置100によれば、明示的な指示がなくとも、予測誤差に基づいて自発的にデータ量の低減可否を測定データ毎に判断することができる。これは、例えば、他の測定データと対象とする測定データとの間に強い相関がある場合に、特に有用である。
【0087】
また、本実施形態に係るデータ記録装置100は、データ量の低減処理を開始するトリガの有無を判定してよい。これにより、本実施形態に係るデータ記録装置100によれば、外部からの指示や、時間の経過、容量の低下等に応じてトリガがセットされた場合にはじめて、データ量の低減処理を開始することができる。
【0088】
また、本実施形態に係るデータ記録装置100は、データ量が低減可能と判断された測定データについて、単位時間あたりのサンプル数、または、1データあたりのデータサイズの少なくともいずれかを低減してよい。これにより、本実施形態に係るデータ記録装置100によれば、測定データの特性に応じて、時間軸方向または大きさ軸方向のいずれかにおいて測定データの一部を選択的に低減することができる。
【0089】
また、本実施形態に係るデータ記録装置100は、データ量が低減された測定データを含む複数組の測定データを可逆的に圧縮してよい。これにより、本実施形態に係るデータ記録装置100によれば、測定データを圧縮する処理の前段においてデータ量を低減する処理を施すことにより、圧縮対象とする測定データにおいて同じ値が連続する確率を高め、以って、その後の圧縮処理における圧縮効率を高めることができる。このようなデータの非可逆圧縮と可逆圧縮との組み合わせは、ほとんどの時間が正常に運転されるために測定データの変動が微小であり、稀に異常が発生した際に測定データの変動が大きくなるようなプラントにおいては、特に有用である。
【0090】
図4は、本実施形態の変形例に係るデータ記録装置100のブロック図の一例を示す。図4においては、図1と同じ機能および構成を有する部材に対して同じ符号を付すとともに、以下相違点を除き説明を省略する。本変形例においては、データ記録装置100は、データ量が低減可能な測定データがない場合に、その旨を通知する機能を更に備える。本変形例に係るデータ記録装置100は、上述の実施形態に係るデータ記録装置100が備える機能部に加えて、通知部410を更に備える。また、本変形例に係るデータ記録装置100において、判断部170は、データ量が低減可能な測定データがないと判断した場合に、通知部410へアクションを指示する。
【0091】
通知部410は、判断部170からの指示に応じて、アラートを通知する。これにより、通知部410は、データ量が低減可能な測定データがない場合に、アラートを通知する。この際、通知部410は、データ量が低減可能な測定データがない旨をモニタにより表示出力してもよいし、スピーカにより音声出力してもよいし、プリンタにより印字出力してもよいし、他の装置へメッセージを送ることにより送信出力してもよい。
【0092】
このように、本変形例に係るデータ記録装置100は、データ量が低減可能な測定データがない場合に、アラートを通知する。これにより、本変形例に係るデータ記録装置100によれば、データ量が低減可能な測定データがない旨を、ユーザに知らしめることができる。したがって、ユーザは、その時点における設定では、記録する測定データの量をこれ以上低減することができない旨を認知することができる。これにより、本変形例に係るデータ記録装置100によれば、ユーザが更なるデータ量の低減を望む場合に、データ量が低減可能であることを示す識別情報を追加付与することや、判断部170においてデータ量の低減可否を判断するための閾値を再設定することを、ユーザに促すことができる。したがって、データ記録装置100は、アラートを通知したことに応じて、識別情報を追加付与可能なモードや閾値を再設定可能なモードに遷移し、ユーザ入力の受け付けを開始してもよい。
【0093】
図5は、本実施形態の別の変形例に係るデータ記録装置100のブロック図の一例を示す。図5においては、図1と同じ機能および構成を有する部材に対して同じ符号を付すとともに、以下相違点を除き説明を省略する。本変形例に係るデータ記録装置100は、例えば、OT領域に設けられてよく、OT領域に設けられたセンサから取得された複数組の測定データにおける少なくとも一部を、IT領域に設けられた他の装置へ送信可能であってよい。本変形例に係るデータ記録装置100は、上述の実施形態に係るデータ記録装置100が備える機能部に加えて、データ蓄積部510と、データ送信部520と、を更に備える。また、本変形例に係るデータ記録装置100において、データ取得部110は、取得した複数組の測定データをデータ圧縮部120に代えて、データ蓄積部510へ供給する。
【0094】
データ蓄積部510は、複数組の測定データを蓄積する。例えば、データ蓄積部510は、データ取得部110により取得された複数組の測定データを、センサ毎に時系列に蓄積してよい。そして、データ蓄積部510は、蓄積した複数組の測定データのうち、他の装置へ送信すべき送信対象とする測定データを、データ圧縮部120へ供給する。なお、このような送信対象は、例えば、ユーザ入力に基づいて選択されたものであってもよいし、データ記録装置100によって自動的に選択されたものであってもよい。
【0095】
そして、本変形例に係るデータ記録装置100において、データ圧縮部120は、取得された複数組の測定データのうちの送信対象とする測定データを圧縮し、データ記録部130は、これを記録する。
【0096】
データ送信部520は、データ記録部130に記録された測定データ、すなわち、複数組の測定データのうちの送信対象とする測定データを、例えば、通信ネットワークを介して、他の装置へ送信する。
【0097】
ここで、既に他の装置へ送信した実績のある測定データは、データ記録装置100において記録する優先度が低いデータということもできる。そこで、本変形例に係るデータ記録装置100において、判断部170は、データ送信部520による他の装置への送信履歴に基づいて、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してもよい。一例として、データ送信部520が、時間T1から時間T9におけるセンサA、センサB、および、センサCの測定データを他の装置へ送信済みであったとする。この場合、判断部170は、時間T1から時間T9におけるセンサA、センサB、および、センサCの測定データについては、データ量が低減可能と判断してもよい。
【0098】
このように、本変形例に係るデータ記録装置100は、他の装置への送信履歴に基づいて、データ量の低減可否を測定データ毎に判断してよい。これにより、本変形例に係るデータ記録装置100によれば、明示的な指示がなくとも、他の装置への送信履歴に基づいて自発的にデータ量の低減可否を測定データ毎に判断することができる。これは、例えば、測定データを、測定対象の解析や機械学習のために外部の装置へ送信する場合に、特に有用である。
【0099】
また、本変形例に係るデータ記録装置100において、データ送信部520は、送信対象とする測定データに対して、伸張、低減可否判断、データ量の低減、および、圧縮の処理が施された測定データを他の装置へ送信することもできる。これにより、本変形例に係るデータ記録装置100によれば、例えばOT領域からIT領域へ測定データを送信するにあたって、データ記録装置100から送信するデータ量を低減することもできる。
【0100】
本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0101】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0102】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0103】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0104】
図6は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ9900の例を示す。コンピュータ9900にインストールされたプログラムは、コンピュータ9900に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、および/またはコンピュータ9900に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ9900に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU9912によって実行されてよい。
【0105】
本実施形態によるコンピュータ9900は、CPU9912、RAM9914、グラフィックコントローラ9916、およびディスプレイデバイス9918を含み、それらはホストコントローラ9910によって相互に接続されている。コンピュータ9900はまた、通信インターフェイス9922、ハードディスクドライブ9924、DVDドライブ9926、およびICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ9920を介してホストコントローラ9910に接続されている。コンピュータはまた、ROM9930およびキーボード9942のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ9940を介して入/出力コントローラ9920に接続されている。
【0106】
CPU9912は、ROM9930およびRAM9914内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ9916は、RAM9914内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU9912によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス9918上に表示されるようにする。
【0107】
通信インターフェイス9922は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ9924は、コンピュータ9900内のCPU9912によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブ9926は、プログラムまたはデータをDVD-ROM9901から読み取り、ハードディスクドライブ9924にRAM9914を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0108】
ROM9930はその中に、アクティブ化時にコンピュータ9900によって実行されるブートプログラム等、および/またはコンピュータ9900のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ9940はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ9920に接続してよい。
【0109】
プログラムが、DVD-ROM9901またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ9924、RAM9914、またはROM9930にインストールされ、CPU9912によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ9900に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ9900の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0110】
例えば、通信がコンピュータ9900および外部デバイス間で実行される場合、CPU9912は、RAM9914にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェイス9922に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェイス9922は、CPU9912の制御下、RAM9914、ハードディスクドライブ9924、DVD-ROM9901、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0111】
また、CPU9912は、ハードディスクドライブ9924、DVDドライブ9926(DVD-ROM9901)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM9914に読み取られるようにし、RAM9914上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU9912は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
【0112】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU9912は、RAM9914から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM9914に対しライトバックする。また、CPU9912は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU9912は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0113】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ9900上またはコンピュータ9900近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ9900に提供する。
【0114】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0115】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0116】
100 データ記録装置
110 データ取得部
120 データ圧縮部
130 データ記録部
140 付与部
150 トリガ判定部
160 データ伸張部
170 判断部
180 データ量低減部
410 通知部
510 データ蓄積部
520 データ送信部
9900 コンピュータ
9901 DVD-ROM
9910 ホストコントローラ
9912 CPU
9914 RAM
9916 グラフィックコントローラ
9918 ディスプレイデバイス
9920 入/出力コントローラ
9922 通信インターフェイス
9924 ハードディスクドライブ
9926 DVDドライブ
9930 ROM
9940 入/出力チップ
9942 キーボード
図1
図2
図3
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図5
図6