(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170282
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】プログラム及び色見本システム
(51)【国際特許分類】
G06T 1/00 20060101AFI20231124BHJP
D06H 3/08 20060101ALN20231124BHJP
D06B 11/00 20060101ALN20231124BHJP
【FI】
G06T1/00 A
D06H3/08
D06B11/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022081915
(22)【出願日】2022-05-18
(71)【出願人】
【識別番号】000107907
【氏名又は名称】セーレン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135448
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 泰隆
(72)【発明者】
【氏名】山崎 翼
【テーマコード(参考)】
3B154
5B050
【Fターム(参考)】
3B154AB27
3B154AB31
3B154AB35
3B154BA09
3B154BB33
3B154BB46
3B154BB76
3B154BB78
3B154BC16
3B154BD01
3B154CA02
3B154CA06
3B154CA22
3B154CA36
3B154CA39
3B154DA13
5B050AA05
5B050BA18
5B050CA07
5B050EA09
5B050EA18
5B050FA02
5B050FA03
(57)【要約】
【課題】原画像を生地にインクジェット捺染させた記録画像を示す色見本画像を確認することができる、プログラム及び色見本システムを提供する。
【解決手段】表示処理は、第一記録画像を示す第一色見本画像を表示させ、第二記録画像を示す第二色見本画像を表示させる。第一記録画像は、原画像データに従い第一生地にインクを吐出することで形成される。原画像データは、第一色の第一領域を含む原画像を表す。インクは、染料を含む。第二記録画像は、原画像データに従い第二生地にインクを吐出することで形成される。表示処理は、第一生地情報が取得された場合、第一領域を表す第一データ部分の色が第一色値に設定された、第一色見本画像データに従い、第一色見本画像を表示させ、第二生地情報が取得された場合、第一データ部分の色が第三色値に設定された、第二色見本画像データに従い、第二色見本画像を表示させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータのプロセッサに、
第一生地に対応する第一生地情報又は前記第一生地とは異なる第二生地に対応する第二生地情報を取得する、取得処理と、
第一色の第一領域を含む原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から前記第一生地に着色剤として染料を含むインクを吐出することで前記第一生地に形成される第一記録画像を示す第一色見本画像を表示装置に表示させ、前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第二生地に前記インクを吐出することで前記第二生地に形成される第二記録画像を示す第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、表示処理と、を実行させ、
前記表示処理は、
前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一色見本画像を表し、且つ前記第一領域を表す前記原画像データの第一データ部分の色が前記第一色に対応する第一色値に設定された、第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、
前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二色見本画像を表し、且つ前記第一データ部分の色が前記第一色とは異なる第三色に対応する第三色値に設定された、第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、プログラム。
【請求項2】
前記表示処理は、
前記第一領域と、前記第一色とは異なる第二色の第二領域と、を含む前記原画像を表す前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第一生地に前記インクを吐出することで前記第一生地に形成される前記第一記録画像を示す前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第二生地に前記インクを吐出することで前記第二生地に形成される前記第二記録画像を示す前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させ、更に、
前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一データ部分の色が前記第一色値に設定され且つ前記第二領域を表す前記原画像データの第二データ部分の色が前記第二色に対応する第二色値に設定された、前記第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、
前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第一データ部分の色が前記第三色値に設定され且つ前記第二データ部分の色が前記第二色値に設定された、前記第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記プロセッサに、
前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一色見本画像データを生成する、第一生成処理と、
前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二色見本画像データを生成する、第二生成処理と、を実行させ、
前記表示処理は、
前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一生成処理で生成された前記第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、
前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二生成処理で生成された前記第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、請求項1又は請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
コンピュータと、
表示装置と、を備え、
前記コンピュータは、
第一生地に対応する第一生地情報又は前記第一生地とは異なる第二生地に対応する第二生地情報を取得する、取得処理と、
第一色の第一領域を含む原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から前記第一生地に着色剤として染料を含むインクを吐出することで前記第一生地に形成される第一記録画像を示す第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第二生地に前記インクを吐出することで前記第二生地に形成される第二記録画像を示す第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、表示処理と、を実行し、
前記表示処理では、
前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一色見本画像を表し、且つ前記第一領域を表す前記原画像データの第一データ部分の色が前記第一色に対応する第一色値に設定された、第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、
前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二色見本画像を表し、且つ前記第一データ部分の色が前記第一色とは異なる第三色に対応する第三色値に設定された、第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、色見本システム。
【請求項5】
前記コンピュータは、前記表示処理では、
前記第一領域と、前記第一色とは異なる第二色の第二領域と、を含む前記原画像を表す前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第一生地に前記インクを吐出することで前記第一生地に形成される前記第一記録画像を示す前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第二生地に前記インクを吐出することで前記第二生地に形成される前記第二記録画像を示す前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させ、更に、
前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一データ部分の色が前記第一色値に設定され且つ前記第二領域を表す前記原画像データの第二データ部分の色が前記第二色に対応する第二色値に設定された、前記第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、
前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第一データ部分の色が前記第三色値に設定され且つ前記第二データ部分の色が前記第二色値に設定された、前記第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、請求項4に記載の色見本システム。
【請求項6】
前記コンピュータは、
前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一色見本画像データを生成する、第一生成処理と、
前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二色見本画像データを生成する、第二生成処理と、を実行し、
前記表示処理では、
前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一生成処理で生成された前記第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、
前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二生成処理で生成された前記第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、請求項4又は請求項5に記載の色見本システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から生地に着色剤として染料を含むインクを吐出することで生地に形成される記録画像を示す色見本画像を表示装置に表示させる、プログラム及び色見本システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、出願人によって提案された技術を開示する。即ち、特許文献1は、加飾方法及び加飾システムを開示する。供給者は、加飾システムを管理する。供給者は、第一~第三の見本台帳を作成する。第一の見本台帳は、サンプルとして第一~第四の布帛を含む。第一の布帛には、第一の基材に黒色の第一の柄が記録される。第二の布帛には、第一の基材に赤色の第一の柄が記録される。第三の布帛には、第一の基材に青色の第一の柄が記録される。第四の布帛には、第一の基材に黄色の第一の柄が記録される。第二の見本台帳は、サンプルとして第五~第八の布帛を含む。第五の布帛には、第二の基材に黒色の第二の柄が記録される。第六の布帛には、第二の基材に赤色の第二の柄が記録される。第七の布帛には、第二の基材に青色の第二の柄が記録される。第八の布帛には、第二の基材に黄色の第二の柄が記録される。第三の見本台帳は、サンプルとして第九~第十二の布帛を含む。第九の布帛には、第二の基材に黒色の第三の柄が記録される。第十の布帛には、第二の基材に赤色の第三の柄が記録される。第十一の布帛には、第二の基材に青色の第三の柄が記録される。第十二の布帛には、第二の基材に黄色の第三の柄が記録される。供給者は、見本台帳を需要者に提供する。需要者は、布製品を製造する。需要者は、布製品の製造に用いる布帛の柄及び色を、第一~第三の見本台帳において定義された複数のデザインの中から選択し、その後、選択した柄及び色を供給者に連絡する。供給者は、需要者の要求に合った所定の色の柄を対応する種類の基材に記録する。加飾方法は、加飾システムにおいて実行される。加飾方法は、インクジェット記録装置にセットされた基材に所定の色の柄を記録し、所定の色の柄によって加飾された布帛を製造する。加飾方法は、第一~第三工程を含む。第一工程は、柄情報及び色情報を取得する。柄情報及び色情報は、基材に記録される所定の色の柄に関する。柄情報は、柄を識別する。色情報は、色を識別する。作業者は、需要者の要求に応じた柄情報及び色情報を入力し、その後、確定操作を行う。第二工程は、第一工程で取得された柄情報及び色情報に対応する画像データを取得する。第三工程は、第二工程で取得された画像データに対応する色の柄を基材に記録する。
【0003】
非特許文献1は、出願人によって実施されている事業を開示する。即ち、非特許文献1は、出願人独自のViscotecs(登録商標)を開示する。Viscotecs(登録商標)は、企画・製造・販売まで一貫したデジタルプロダクションシステムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】セーレン株式会社,“Viscotecs(登録商標)”,[online],[令和4年1月25日検索],インターネット<URL:https://www.seiren.com/products/visco/index.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
インクジェット記録装置は、原画像データに従い記録媒体にインクを吐出する。原画像データは、原画像を表す。例えば、原画像は、記録媒体を装飾する。原画像の例としては、模様が挙げられる。記録媒体には、生地が採用される。生地の例としては、織物、編物及び不織布が挙げられる。インクは、着色剤として染料を含む。インクは、記録媒体としての生地に着弾した後、生地の繊維に染み込み、染み込んだ部分を染色する。このような画像形成方法は、「インクジェット捺染」と称される。インクジェット捺染を実行するインクジェット記録装置は、「インクジェット捺染装置」と称される。
【0007】
発明者は、インクジェット捺染では、原画像が次の態様である場合に次の事象が発生することがあることを知っている。この態様は、第一色の第一領域を含む。この事象は、記録媒体としての生地の相違によって生じる。生地が相違する場合、この事象は、インクジェット捺染の条件が同じであっても生じることがある。生地の相違の例としては、素材の相違、色の相違及び厚さの相違が挙げられる。例えば、生地の素材、生地の色及び生地の厚さの一部又は全部が相違する場合、2つの生地は相違する。異なる2つの生地を「第一生地」及び「第二生地」という。原画像を第一生地にインクジェット捺染させた場合に第一生地に形成される画像を「第一記録画像」という。原画像を第二生地にインクジェット捺染させた場合に第二生地に形成される画像を「第二記録画像」という。第一記録画像は、原画像データに従いインクジェット捺染装置から第一生地に着色剤として染料を含むインクを吐出することで第一生地に形成される。第二記録画像は、原画像データに従いインクジェット捺染装置から第二生地に着色剤として染料を含むインクを吐出することで第二生地に形成される。この事象では、第一領域に対応する第一記録画像の領域は第一色となる。この事象では、第一領域に対応する第二記録画像の領域は第三色となる。第三色は、第一色とは異なる。
【0008】
供給者が第二記録画像が形成された第二生地を需要者に納入したとする。供給者の例としては、インクジェット捺染の実施者が挙げられる。需要者は、原画像が形成された第二生地を要求する。需要者は、納入品は自らが要求する品質を満足していないと判断し、供給者に納入品が自らの要求を満足するよう指示する。発明者は、このような指示は次の理由に起因すると考える。この理由は、原画像における第一領域の第一色と同様、第二生地を第一色に染色できるという誤解である。
【0009】
本発明は、原画像を生地にインクジェット捺染させた記録画像を示す色見本画像を確認することができる、プログラム及び色見本システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面は、コンピュータのプロセッサに、第一生地に対応する第一生地情報又は前記第一生地とは異なる第二生地に対応する第二生地情報を取得する、取得処理と、第一色の第一領域を含む原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から前記第一生地に着色剤として染料を含むインクを吐出することで前記第一生地に形成される第一記録画像を示す第一色見本画像を表示装置に表示させ、前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第二生地に前記インクを吐出することで前記第二生地に形成される第二記録画像を示す第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、表示処理と、を実行させ、前記表示処理は、前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一色見本画像を表し、且つ前記第一領域を表す前記原画像データの第一データ部分の色が前記第一色に対応する第一色値に設定された、第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二色見本画像を表し、且つ前記第一データ部分の色が前記第一色とは異なる第三色に対応する第三色値に設定された、第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、プログラムである。
【0011】
前記プログラムでは、前記表示処理は、前記第一領域と、前記第一色とは異なる第二色の第二領域と、を含む前記原画像を表す前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第一生地に前記インクを吐出することで前記第一生地に形成される前記第一記録画像を示す前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第二生地に前記インクを吐出することで前記第二生地に形成される前記第二記録画像を示す前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させ、更に、前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一データ部分の色が前記第一色値に設定され且つ前記第二領域を表す前記原画像データの第二データ部分の色が前記第二色に対応する第二色値に設定された、前記第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第一データ部分の色が前記第三色値に設定され且つ前記第二データ部分の色が前記第二色値に設定された、前記第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、ようにしてもよい。
【0012】
上述のプログラムによれば、第一色見本画像を表示装置に表示させることができ、第二色見本画像を表示装置に表示させることができる。実際に原画像を生地にインクジェット捺染させたサンプル(色見本)を作製しなくてもよい。
【0013】
前記プログラムは、前記プロセッサに、前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一色見本画像データを生成する、第一生成処理と、前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二色見本画像データを生成する、第二生成処理と、を実行させ、前記表示処理は、前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一生成処理で生成された前記第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二生成処理で生成された前記第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、ようにしてもよい。
【0014】
この構成によれば、第一生地情報の取得を条件として第一色見本画像データを生成することができる。処理対象となる原画像データに対して予め第一色見本画像データを生成しなくてもよい。第二生地情報の取得を条件として第二色見本画像データを生成することができる。処理対象となる原画像データに対して予め第二色見本画像データを生成しなくてもよい。
【0015】
本発明の他の側面は、コンピュータと、表示装置と、を備え、前記コンピュータは、第一生地に対応する第一生地情報又は前記第一生地とは異なる第二生地に対応する第二生地情報を取得する、取得処理と、第一色の第一領域を含む原画像を表す原画像データに従いインクジェット捺染装置から前記第一生地に着色剤として染料を含むインクを吐出することで前記第一生地に形成される第一記録画像を示す第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第二生地に前記インクを吐出することで前記第二生地に形成される第二記録画像を示す第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、表示処理と、を実行し、前記表示処理では、前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一色見本画像を表し、且つ前記第一領域を表す前記原画像データの第一データ部分の色が前記第一色に対応する第一色値に設定された、第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二色見本画像を表し、且つ前記第一データ部分の色が前記第一色とは異なる第三色に対応する第三色値に設定された、第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、色見本システムである。
【0016】
前記色見本システムでは、前記コンピュータは、前記表示処理では、前記第一領域と、前記第一色とは異なる第二色の第二領域と、を含む前記原画像を表す前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第一生地に前記インクを吐出することで前記第一生地に形成される前記第一記録画像を示す前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記原画像データに従い前記インクジェット捺染装置から前記第二生地に前記インクを吐出することで前記第二生地に形成される前記第二記録画像を示す前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させ、更に、前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一データ部分の色が前記第一色値に設定され且つ前記第二領域を表す前記原画像データの第二データ部分の色が前記第二色に対応する第二色値に設定された、前記第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第一データ部分の色が前記第三色値に設定され且つ前記第二データ部分の色が前記第二色値に設定された、前記第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、ようにしてもよい。
【0017】
上述の色見本システムによれば、第一色見本画像を表示装置に表示させることができ、第二色見本画像を表示装置に表示させることができる。実際に原画像を生地にインクジェット捺染させたサンプル(色見本)を作製しなくてもよい。
【0018】
前記色見本システムでは、前記コンピュータは、前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一色見本画像データを生成する、第一生成処理と、前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二色見本画像データを生成する、第二生成処理と、を実行し、前記表示処理では、前記取得処理で前記第一生地情報が取得された場合、前記第一生成処理で生成された前記第一色見本画像データに従い、前記第一色見本画像を前記表示装置に表示させ、前記取得処理で前記第二生地情報が取得された場合、前記第二生成処理で生成された前記第二色見本画像データに従い、前記第二色見本画像を前記表示装置に表示させる、ようにしてもよい。
【0019】
この構成によれば、第一生地情報の取得を条件として第一色見本画像データを生成することができる。処理対象となる原画像データに対して予め第一色見本画像データを生成しなくてもよい。第二生地情報の取得を条件として第二色見本画像データを生成することができる。処理対象となる原画像データに対して予め第二色見本画像データを生成しなくてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、原画像を生地にインクジェット捺染させた記録画像を示す色見本画像を確認することができる、プログラム及び色見本システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】色見本システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】原画像を表示している操作画面の一例を示す図である。
【
図3】第一色見本画像を表示している操作画面の一例を示す図である。
【
図4】第二色見本画像を表示している操作画面の一例を示す図である。
【
図6】インクジェット捺染装置の概略構成の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成に置換してもよい。本発明は、他の構成を含んでもよい。各図面では、他の図面との対応又は後述する色の対応が正確ではない場合もある。図面は、所定の構成を模式的に示す。
【0023】
<色見本システム10>
色見本システム10について、
図1~4を参照して説明する。色見本システム10は、コンピュータ20と、表示装置30とを備える(
図1参照)。更に、色見本システム10は、操作装置31を備える。コンピュータ20、表示装置30及び操作装置31は、一体であってもよく、又は別体であってもよい。
【0024】
コンピュータ20、表示装置30及び操作装置31が一体であるとする(
図1~4参照)。このような色見本システム10の例としては、ラップトップコンピュータ、タブレット端末及びスマートフォンが挙げられる。実施形態では、色見本システム10としてタブレット端末を例示する。
【0025】
実施形態とは異なり、コンピュータ20、表示装置30及び操作装置31が別体であるとする(不図示)。このような色見本システム10の例としては、デスクトップコンピュータが挙げられる。色見本システム10がデスクトップコンピュータである場合、コンピュータ20は、表示装置30及び操作装置31と信号ケーブルを介して有線接続される。但し、コンピュータ20は、操作装置31と無線接続されてもよい。コンピュータ20と表示装置30との接続方式及びコンピュータ20と操作装置31との接続方式は、諸条件を考慮して適宜決定される。
【0026】
色見本システム10は、表示装置30に原画像及び色見本画像を表示させる。原画像は、記録媒体としての生地90に形成され、この生地90の一部又は全部を装飾する。実施形態では、実際に生地90に形成された原画像を「記録画像」という。色見本画像は、生地90に形成される記録画像を示す。即ち、色見本画像は、原画像が生地90に形成された仮想状態を表す。色見本画像の看者は、実際に生地90に記録された記録画像を見なくても、色見本画像によって原画像が生地90に形成された状態を予め確認することができる。
【0027】
生地90の例としては、織物、編物及び不織布が挙げられる。生地90の素材は、化学繊維及び天然繊維の何れであってもよい。化学繊維は、再生繊維、合成繊維、半合成繊維を含む。天然繊維は、植物繊維及び動物繊維を含む。生地90の素材は、諸条件を考慮して適宜決定される。
【0028】
色見本システム10は、互いに異なる2種類以上の生地90を色見本処理(
図1及び後述する
図5参照)の対象とする。例えば、生地90の素材、生地90の色及び生地90の厚さの一部又は全部が相違する場合、複数の生地90は互いに相違する。実施形態では、生地90として第一生地及び第二生地を例示する(
図2~4参照)。更に、実施形態では、
図2~4の操作画面50の生地選択領域53に第一生地及び第二生地の何れとも異なる3種類目以降の生地として「第三生地,・・・」を例示する。但し、実施形態では、生地90として第一生地及び第二生地を例に説明することとし、3種類目以降の生地を対象とする説明は省略する。第一生地及び第二生地を区別しない場合、又はこれらを総称する場合、「生地90」という。更に、生地90は、第一生地、第二生地及び3種類目以降の生地の一部又は全部を意味する。操作画面50及び生地選択領域53については後述する。
【0029】
原画像は、次の態様を有する。この態様は、第一色の第一領域R1及び第二色の第二領域R2を含む。第二色は、第一色とは異なる。第一領域R1及び第二領域R2は、次の通りである。即ち、第一領域R1に関し、原画像の第一色は、第一生地を対象とする記録画像では第一色のまま表現されるが、第二生地を対象とする記録画像では第三色で表現される。第三色は、第一色とは異なる。第二領域R2に関し、原画像の第二色は、第一生地を対象とする記録画像及び第二生地を対象とする記録画像で第二色のまま表現される。この場合、第一領域R1に関し、原画像の第一色は、第一生地を対象とする色見本画像では第一色のまま表現されるが、第二生地を対象とする色見本画像では第三色で表現される。第二領域R2に関し、原画像の第二色は、第一生地を対象とする色見本画像及び第二生地を対象とする色見本画像で第二色のまま表現される。色見本画像の第一領域R1及び第二領域R2を対象とした色の設定については後述する。
【0030】
原画像の例としては、模様が挙げられる。模様は、所定の柄であってもよく、又は情報であってもよい。情報の例としては、文字及び二次元コードが挙げられる。模様は、柄及び情報の組み合わせであってもよい。実施形態では、原画像は水玉模様とし、第一領域R1及び第二領域R2は次の通りとする。即ち、第一領域R1は、複数の第一色の水玉によって形成される。第二領域R2は、複数の第二色の水玉によって形成される。
【0031】
但し、このような第一領域R1及び第二領域R2は、説明を容易にするための例示である。更に、原画像としての水玉模様は例示である。原画像は、水玉模様でなくてもよい。原画像は、諸条件を考慮して適宜決定される。例えば、原画像は、次の需要者からの要求に応じて決定してもよく、又は次の供給者からの提案によって決定してもよい。この需要者は、原画像が染色された生地90を要求する。需要者の例としては、次の製造者が挙げられる。この製造者は、原画像が染色された生地90を素材として製品を製造する。この供給者は、原画像が染色された生地90を提供する。供給者は、インクジェット捺染の実施者であってもよい。
【0032】
第一色の水玉を「第一水玉R1」といい、第二色の水玉を「第二水玉R2」という。この場合、符号「R1」は第一水玉R1が第一領域R1に対応することを示し、符号「R2」は第二水玉R2が第二領域R2に対応することを示す。第一領域R1は第一水玉R1でなくてもよく、又は第二領域R2は第二水玉R2でなくてもよい。第一領域R1又は第二領域R2は、水玉模様の背景であってもよい。水玉模様の背景は、複数の水玉を除く水玉模様の領域であり、複数の水玉とは異なる色を有する。この場合、複数の水玉は、全て第一色であってもよく、背景は第二色であってもよい。背景は、第二色を含む複数色であってもよい。
【0033】
原画像は、生地90に染色される。染色方法の例としては、インクジェット捺染が挙げられる。染色方法がインクジェット捺染である場合、原画像は、生地90にインクジェット捺染される。これに伴い、生地90には記録画像が形成される。色見本システム10は、インクジェット捺染を対象とする。実施形態では、インクジェット捺染を実行するインクジェット記録装置を「インクジェット捺染装置」といい、これの例としてインクジェット捺染装置70を示す。インクジェット捺染装置70は、原画像データに従い生地90にインクを吐出する。
【0034】
原画像データは、原画像を表す。原画像データは、デザインソフトウェアを用いて制作される。デザインソフトウェアの例としては、Adobe Illustrator(登録商標)が挙げられる。原画像データは、色見本処理(
図1及び後述する
図5参照)の実行に先立ち制作される。実施形態では、第一領域R1を表す原画像データの部分を「第一データ部分」といい、第二領域R2を表す原画像データの部分を「第二データ部分」という。換言すれば、第一データ部分は、原画像に設けられる複数の第一水玉R1を表す。第二データ部分は、原画像に設けられる複数の第二水玉R2を表す。原画像データでは、第一データ部分の色は第一色値に設定され、第二データ部分の色は第二色値に設定される。第一色値は、第一色に対応する。第二色値は、第二色に対応する。色値の例としては、RGBカラーモデルのRGB値が挙げられる。
【0035】
インクは、着色剤として染料を含む。インクは、記録媒体としての生地90に着弾した後、生地90に染み込み、染み込んだ部分を染色する。インクジェット捺染装置70は、生地90への原画像の染色に複数色のインクを吐出してもよい。インクジェット捺染装置70に関するこの他の説明は後述する。
【0036】
実施形態では、生地90としての第一生地及び第二生地に対応させ、記録画像として第一記録画像及び第二記録画像を例示する。第一記録画像は、原画像を第一生地にインクジェット捺染した場合に第一生地に形成される。第二記録画像は、原画像を第二生地にインクジェット捺染した場合に第二生地に形成される。第一記録画像及び第二記録画像を区別しない場合、又はこれらを総称する場合、単に「記録画像」という。実施形態では、第一記録画像を示す色見本画像を「第一色見本画像」といい、第二記録画像を示す色見本画像を「第二色見本画像」という。第一色見本画像及び第二色見本画像を区別しない場合、又はこれらを総称する場合、単に「色見本画像」という。
【0037】
コンピュータ20は、プロセッサ21と、ストレージ22と、メモリ23とを含む(
図1参照)。コンピュータ20は、色見本システム10を制御する。色見本システム10がタブレット端末である場合、プロセッサ21、ストレージ22、メモリ23、表示装置30及び操作装置31は、バス40に接続される。
【0038】
プロセッサ21は、演算処理を実行する。これに伴い、コンピュータ20は、色見本システム10において制御装置として機能する。プロセッサ21の例としては、CPUが挙げられる。
【0039】
ストレージ22は、記憶媒体である。記憶媒体は、記憶装置を含む。ストレージ22は、各種のプログラム及びデータを記憶する。プログラムの例としては、OS(Operating System)及び各種のアプリケーションが挙げられる。アプリケーションは、色見本処理のプログラムを含む。色見本処理のプログラムは、ストレージ22に事前にインストールされる。
【0040】
ストレージ22は、原画像データを記憶する。但し、原画像データは、ストレージ22とは異なる記憶媒体に記憶されてもよい。例えば、コンピュータ20がデータ通信機能を備え、ストレージ22とは異なる記憶媒体とデータ通信可能に接続されているとする。この場合、原画像データは、この記憶媒体に記憶されていてもよい。原画像データの記憶先は、諸条件を考慮して適宜決定される。
【0041】
ストレージ22は、ルックアップテーブルを記憶する。ルックアップテーブルは、入力画像の色値に対応する出力画像の色値を定義する。実施形態では、ルックアップテーブルは、フルカラーのインクジェット捺染に対応する。実施形態では、ルックアップテーブルとして第一ルックアップテーブル及び第二ルックアップテーブルを例示する。
図1では、第一ルックアップテーブルを「第一LUT」と記載し、第二ルックアップテーブルを「第二LUT」と記載する。実施形態では、第一ルックアップテーブル及び第二ルックアップテーブルを区別しない場合、又はこれらを総称する場合、単に「ルックアップテーブル」という。第一ルックアップテーブル及び第二ルックアップテーブルは、色見本処理のプログラムに登録される。
【0042】
第一ルックアップテーブルは、第一生地情報に関連付けられる。第一生地情報は、第一生地に対応する。第一ルックアップテーブルは、次の第一インクジェット捺染において、入力画像の色値に対して再現される出力画像の色値を定義する。第一インクジェット捺染は、第一生地を記録媒体とする。例えば、第一ルックアップテーブルでは、入力画像の第一色の第一色値に対して出力画像では第一色の第一色値が対応付けられ、入力画像の第二色の第二色値に対して出力画像では第二色の第二色値が対応付けられる。
【0043】
第二ルックアップテーブルは、第二生地情報に関連付けられる。第二生地情報は、第二生地に対応する。第二ルックアップテーブルは、次の第二インクジェット捺染において、入力画像の色値に対して再現される出力画像の色値を定義する。第二インクジェット捺染は、第二生地を記録媒体とする。例えば、第二ルックアップテーブルでは、入力画像の第一色の第一色値に対して出力画像では第三色の第三色値が対応付けられ、入力画像の第二色の第二色値に対して出力画像では第二色の第二色値が対応付けられる。実施形態では、入力画像は原画像であり、出力画像は色見本画像である。
【0044】
色見本処理が第一インクジェット捺染に対応するとする。第一インクジェット捺染は、上述した通りである。この場合、第一インクジェット捺染が複数の色を対象として実施され、入力画像の色値に対して再現される出力画像の色値が確認される。第一ルックアップテーブルは、このような第一インクジェット捺染の実施によって得られた確認結果を反映する。この点において、第一ルックアップテーブルは、原画像で設定された色と第一記録画像で再現される色との関係を定義しているともいえる。
【0045】
色見本処理が第二インクジェット捺染に対応するとする。第二インクジェット捺染は、上述した通りである。この場合、第二インクジェット捺染が複数の色を対象として実施され、入力画像の色値に対して再現される出力画像の色値が確認される。第二ルックアップテーブルは、このような第二インクジェット捺染の実施によって得られた確認結果を反映する。この点において、第二ルックアップテーブルは、原画像で設定された色と第二記録画像で再現される色との関係を定義しているともいえる。
【0046】
ストレージ22は、色見本処理の対象となる複数の生地90と同じ数のルックアップテーブルを記憶する。例えば、色見本処理が第一生地及び第二生地の何れとも異なる第三生地も対象とするとする(
図2~4参照)。この場合、ストレージ22は、第一ルックアップテーブル及び第二ルックアップテーブルと共に第三ルックアップテーブルを記憶する(
図1参照)。
図1では、第三ルックアップテーブルを「第三LUT」と記載する。第三ルックアップテーブルは、第三生地情報に関連付けられる。第三生地情報は、第三生地に対応する。第三ルックアップテーブルは、次の第三インクジェット捺染において、入力画像の色値に対して再現される出力画像の色値を定義する。第三インクジェット捺染は、第三生地を記録媒体とする。第三ルックアップテーブルについても、第一ルックアップテーブル及び第二ルックアップテーブルの場合と同様、第三インクジェット捺染が複数の色を対象として実施され、入力画像の色値に対して再現される出力画像の色値が確認される。第三ルックアップテーブルは、このような第三インクジェット捺染の実施によって得られた確認結果を反映する。この点において、第三ルックアップテーブルは、原画像で設定された色と第三記録画像で再現される色との関係を定義しているともいえる。第三記録画像は、原画像を第三生地にインクジェット捺染した場合に第三生地に形成される。但し、実施形態では、第一ルックアップテーブル及び第二ルックアップテーブルを例に説明することとし、これらとは異なるルックアップテーブル(
図1で「第二LUT」の下側に記載する「第三LUT,・・・」参照)に関する説明は省略する。
【0047】
ストレージ22の例としては、フラッシュメモリが挙げられる。但し、ストレージ22は、フラッシュメモリでなくてもよい。更に、ストレージ22は、2種以上の記憶媒体の組み合わせであってもよい。
【0048】
メモリ23は、プロセッサ21が各種のプログラムを実行する際に利用される。メモリ23は、プログラムの実行中、所定のデータを所定の領域に記憶する。例えば、メモリ23は、色見本処理のプログラムの実行中、ルックアップテーブルを記憶する。メモリ23の例としては、RAMが挙げられる。
【0049】
コンピュータ20でプロセッサ21は、メモリ23を用いてストレージ22に記憶されたOSを実行し、更にメモリ23を用いて色見本処理のプログラムを実行する。これに伴い、色見本システム10では、コンピュータ20が色見本処理を実行する。換言すれば、コンピュータ20は、色見本処理に含まれる複数の処理を実行する。コンピュータ20は、色見本処理に対応可能な点において公知のコンピュータと相違する。但し、コンピュータ20は、ハードウェア的には公知のコンピュータと同じであってもよい。従って、コンピュータ20は、更に、公知のコンピュータが備える構成を備えていてもよい。
【0050】
表示装置30は、各種の情報を表示する。例えば、表示装置30は、色見本処理の実行中、操作画面50を表示する(
図2~4参照)。操作画面50については後述する。表示装置30の例としては、液晶ディスプレイが挙げられる。但し、表示装置30は、液晶ディスプレイでなくてもよい。表示装置30の仕様は、諸条件を考慮して適宜決定される。
【0051】
操作装置31は、操作に応じた指示を受け付ける。プロセッサ21は、操作装置31で受け付けられた指示を操作装置31から取得する。色見本システム10がタブレット端末である場合、操作装置31は、タッチパッドを含む。この場合、操作装置31は、表示装置30と一体で設けられる。表示装置30及び操作装置31は、タッチパネル32となる。操作者は、指示の入力に際し、操作装置31に対してタップ、ピンチ、フリック又はスワイプの操作を行う。但し、操作装置31は、キーボード及びマウスの一方又は両方であってもよく、又はこれらの一方又は両方を含んでもよい。
【0052】
操作画面50は、終了ボタン51と、画像表示領域52と、生地選択領域53とを含む(
図2~4参照)。終了ボタン51は、色見本処理の終了指示に関連付けられる。終了指示は、色見本処理の終了を指示する。操作者は、色見本処理を終了する場合、終了ボタン51をタップする。終了ボタン51がタップされ、このタップが操作装置31で受け付けられたとする。この場合、プロセッサ21は、終了指示を取得する。これに伴い、プロセッサ21は、色見本処理を終了する。
【0053】
画像表示領域52は、原画像及び色見本画像の何れかを表示する。実施形態では、画像表示領域52は、原画像、第一色見本画像及び第二色見本画像の何れかを表示する。生地選択領域53は、選択肢として第一生地及び第二生地を含む(
図2参照)。操作者は、生地選択領域53で第一生地及び第二生地の何れかを選択する(
図3,4参照)。色見本処理でプロセッサ21は、次の処理を実行する。この処理は、第一生地及び第二生地のうちの選択された生地90に対応する。この点については後述する。
【0054】
操作者が生地選択領域53で第一生地を選択した場合(
図3参照)、プロセッサ21は、操作装置31を介して第一生地情報を取得する。操作者が生地選択領域53で第二生地を選択した場合(
図4参照)、プロセッサ21は、操作装置31を介して第二生地情報を取得する。生地選択領域53は、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)としてラジオボタンB1,B2を含む。操作者は、第一生地を選択する場合、ラジオボタンB1を選択する(
図3参照)。操作者は、第二生地を選択する場合、ラジオボタンB2を選択する(
図4参照)。生地選択領域53では、ラジオボタンB1は第一生地情報に関連付けられ、ラジオボタンB2は第二生地情報に関連付けられる。
【0055】
詳細は省略するが、生地選択領域53は、ラジオボタンB1,B2に加え3種類目以降の生地に対応する「ラジオボタンB3,・・・」を含む(
図2~4参照)。例えば、操作者は、第三生地を選択する場合、ラジオボタンB3を選択する(不図示)。ラジオボタンB3は、上述した第三生地情報に関連付けられる。生地選択領域53のメニュー形式は、諸条件を考慮して適宜決定される。例えば、生地選択領域53は、プルダウンメニューとしてもよい。このプルダウンメニューは、選択肢として第一生地及び第二生地を含む。
【0056】
<色見本処理>
色見本処理について、
図5を参照して説明する。操作者は、操作装置31を操作して色見本処理の開始指示を入力する。色見本システム10は、操作装置31で開始指示を受け付ける。プロセッサ21は、操作装置31を介して開始指示を取得する。プロセッサ21は、開始指示の取得に応じてストレージ22に記憶された色見本処理のプログラムを起動する。これに伴い、色見本システム10では、コンピュータ20が色見本処理を開始する。
【0057】
色見本処理の開始に伴い、プロセッサ21は、操作画面50としての初期画面(不図示)を表示装置30に表示させる。操作者は、操作装置31を操作して処理対象とする原画像データを指定する。このような原画像データの指定は、既に実用化されたアプリケーションで採用される公知の手順によって行われる。プロセッサ21は、原画像データを取得する。実施形態では、原画像データは、ストレージ22に記憶されている。プロセッサ21は、操作者によって指定された原画像データをストレージ22から読み出す。プロセッサ21は、原画像データをメモリ23に記憶させる。プロセッサ21は、原画像データに従い、原画像を表示装置30に表示させる。即ち、プロセッサ21は、メモリ23に記憶された原画像データを処理し、原画像を生成する。続けて、プロセッサ21は、原画像の表示指令を表示装置30に出力する。これに伴い、表示装置30では、原画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(
図2参照)。
【0058】
プロセッサ21は、取得処理を実行する(S1)。即ち、プロセッサ21は、第一生地情報又は第二生地情報を取得する。操作者は、操作画面50の生地選択領域53に対して次の選択操作を実施する。この選択操作は、原画像のインクジェット捺染の対象とする記録媒体を第一生地及び第二生地の何れとするかを選択する。ラジオボタンB1に対する操作が操作装置31で受け付けられたとする(
図3の「生地選択領域53」参照)。この場合、プロセッサ21は、操作装置31を介して第一生地情報を取得する。ラジオボタンB2に対する操作が操作装置31で受け付けられたとする(
図4の「生地選択領域53」参照)。この場合、プロセッサ21は、操作装置31を介して第二生地情報を取得する。
【0059】
次に、プロセッサ21は、第一生地情報を取得したかを判断する(S3)。ラジオボタンB1に対する操作が操作装置31で受け付けられていない場合、プロセッサ21は、第一生地情報を取得しない。この場合、プロセッサ21は、第一生地情報を取得したと判断しない(S3:No)。プロセッサ21は、処理をS7に移行する。上述したように、プロセッサ21が操作装置31を介して第一生地情報を取得したとする。この場合、プロセッサ21は、第一生地情報を取得したと判断し(S3:Yes)、処理をS5に移行する。
【0060】
S5でプロセッサ21は、第一生成処理を実行する。即ち、プロセッサ21は、メモリ23に記憶された原画像データを画像処理し、第一色見本画像データを生成する。プロセッサ21は、取得済みの第一生地情報に関連付けられた第一ルックアップテーブルにアクセスする。プロセッサ21は、入力画像としての原画像データを形成する全ての画素の色値を第一ルックアップテーブルによる画像処理の処理対象とし、第一色見本画像データを生成する。第一生成処理は、第一データ部分の色を第一色値に設定する。更に、第一生成処理は、第二データ部分の色を第二色値に設定する。プロセッサ21は、第一色見本画像データをメモリ23に記憶させる。
【0061】
ルックアップテーブルを用いた画像処理は、既に実用化された公知の技術である。第一生成処理では、このような公知の画像処理技術を採用する。従って、S5で実行される第一生成処理に関するこの他の説明は省略する。プロセッサ21は、第一生成処理を実行した後、処理をS11に移行する。
【0062】
S7でプロセッサ21は、第二生地情報を取得したかを判断する。ラジオボタンB2に対する操作が操作装置31で受け付けられていない場合、プロセッサ21は、第二生地情報を取得しない。この場合、プロセッサ21は、第二生地情報を取得したと判断しない(S7:No)。プロセッサ21は、処理をS3に戻す。上述したように、プロセッサ21が操作装置31を介して第二生地情報を取得したとする。この場合、プロセッサ21は、第二生地情報を取得したと判断し(S7:Yes)、処理をS9に移行する。
【0063】
S9でプロセッサ21は、第二生成処理を実行する。即ち、プロセッサ21は、メモリ23に記憶された原画像データを画像処理し、第二色見本画像データを生成する。プロセッサ21は、取得済みの第二生地情報に関連付けられた第二ルックアップテーブルにアクセスする。プロセッサ21は、入力画像としての原画像データを形成する全ての画素の色値を第二ルックアップテーブルによる画像処理の処理対象とし、第二色見本画像データを生成する。第二生成処理は、第一データ部分の色を第三色値に設定する。更に、第二生成処理は、第二データ部分の色を第二色値に設定する。プロセッサ21は、第二色見本画像データをメモリ23に記憶させる。
【0064】
上述した通り、ルックアップテーブルを用いた画像処理は、既に実用化された公知の技術である。第二生成処理では、S5で実行される第一生成処理と同様、このような公知の画像処理技術を採用する。従って、S9で実行される第二生成処理に関するこの他の説明は省略する。プロセッサ21は、第二生成処理を実行した後、処理をS11に移行する。
【0065】
S11でプロセッサ21は、表示処理を実行する。即ち、プロセッサ21は、第一色見本画像データに従い、第一色見本画像を表示装置30に表示させ、又は第二色見本画像データに従い、第二色見本画像を表示装置30に表示させる。S11がS5に続けて実行されている場合、プロセッサ21は、メモリ23に記憶された第一色見本画像データを処理し、第一色見本画像を生成する。続けて、プロセッサ21は、第一色見本画像の表示指令を表示装置30に出力する。これに伴い、表示装置30では、第一色見本画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(
図3参照)。S11がS9に続けて実行されている場合、プロセッサ21は、メモリ23に記憶された第二色見本画像データを処理し、第二色見本画像を生成する。続けて、プロセッサ21は、第二色見本画像の表示指令を表示装置30に出力する。これに伴い、表示装置30では、第二色見本画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(
図4参照)。
【0066】
S11を実行した後、プロセッサ21は、終了指示を取得したかを判断する(S13)。操作者は、操作画面50上で終了ボタン51を操作する。終了ボタン51に対する操作が操作装置31で受け付けられていない場合、プロセッサ21は、終了指示を取得しない。この場合、プロセッサ21は、終了指示を取得したと判断しない(S13:No)。プロセッサ21は、処理をS3に戻す。その後、プロセッサ21は、S3移行の処理を上記同様に実行する。終了ボタン51に対する操作が操作装置31で受け付けられた場合、プロセッサ21は、操作装置31を介して終了指示を取得する。この場合、プロセッサ21は、終了指示を取得したと判断し(S13:Yes)、色見本処理を終了する。
【0067】
<インクジェット捺染装置70>
インクジェット捺染装置70について、
図6を参照して説明する。インクジェット捺染装置70は、記録媒体としての生地90を搬送し、生地90に原画像をインクジェット捺染する(
図6参照)。
図6に示す例では、生地90は長尺とされている。
図6では、長尺の生地の一部を示す。但し、生地90は、短尺であってもよい。インクジェット捺染装置70は、インクジェット捺染にブラックインク、マゼンタインク、イエローインク及びシアンインクを用いる。但し、インクジェット捺染には、これらとは異なる色のインクを用いてもよい。インク色数は、3色以下又は5色以上としてもよい。
【0068】
インクジェット捺染装置70は、搬送機71と、インクジェットヘッド72K,72M,72Y,72Cと、キャリッジ73と、メインタンク74K,74M,74Y,74Cと、供給流路75K,75M,75Y,75Cと、移動機76とを備える。
【0069】
搬送機71は、生地90を搬送する。インクジェット捺染装置70では、搬送機71による生地90の搬送は間欠的に行われる。インクジェット捺染装置70は、搬送機71としてベルトコンベアを採用する。実施形態では、搬送機71が生地90を搬送する方向を「搬送方向」という。搬送方向に直交する方向を「主走査方向」という。主走査方向の一方側を「第一側」といい、主走査方向の他方側を「第二側」という。
【0070】
インクジェットヘッド72Kは、ブラックインクを吐出する。ブラックインクは、着色剤としてブラックの染料を含む。ブラックインクでは、公知のブラックの染料を採用してもよい。インクジェットヘッド72Mは、マゼンタインクを吐出する。マゼンタインクは、着色剤としてマゼンタの染料を含む。マゼンタインクでは、公知のマゼンタの染料を採用してもよい。インクジェットヘッド72Yは、イエローインクを吐出する。イエローインクは、着色剤としてイエローの染料を含む。イエローインクでは、公知のイエローの染料を採用してもよい。インクジェットヘッド72Cは、シアンインクを吐出する。シアンインクは、着色剤としてシアンの染料を含む。シアンインクでは、公知のシアンの染料を採用してもよい。
【0071】
インクジェット捺染装置70によるインクジェット捺染では、ブラックインク、マゼンタインク、イエローインク及びシアンインクとして公知のインクを採用することができる。従って、ブラックインク、マゼンタインク、イエローインク及びシアンインクに関するこの他の説明は省略する。
【0072】
図6でインクジェットヘッド72K,72M,72Y,72Cより搬送方向の下流側に図示された生地90の部分に付した模様は、
図2の原画像を生地90にインクジェット捺染させた記録画像に対応する。
図6の生地90が第一生地であるとする。この場合、
図6の記録画像は第一記録画像であり、
図3の第一色見本画像はこの第一記録画像を示す。
図6の生地90が第二生地であるとする。この場合、
図6の記録画像は第二記録画像であり、
図3の第一色見本画像はこの第二記録画像を示す。
【0073】
キャリッジ73には、インクジェットヘッド72K,72M,72Y,72Cが搭載される。キャリッジ73でインクジェットヘッド72K,72M,72Y,72Cは、主走査方向に隣り合う。主走査方向におけるインクジェットヘッド72K,72M,72Y,72Cの配列順序は、
図6とは異なっていてもよい。これらの配列順序は、諸条件を考慮して適宜決定される。
【0074】
メインタンク74Kは、ブラックインクを貯留する。供給流路75Kは、メインタンク74Kとインクジェットヘッド72Kとを接続する。ブラックインクは、メインタンク74Kから流出し、供給流路75Kを流れてインクジェットヘッド72Kに供給される。
【0075】
メインタンク74Mは、マゼンタインクを貯留する。供給流路75Mは、メインタンク74Mとインクジェットヘッド72Mとを接続する。マゼンタインクは、メインタンク74Mから流出し、供給流路75Mを流れてインクジェットヘッド72Mに供給される。
【0076】
メインタンク74Yは、イエローインクを貯留する。供給流路75Yは、メインタンク74Yとインクジェットヘッド72Yとを接続する。イエローインクは、メインタンク74Yから流出し、供給流路75Yを流れてインクジェットヘッド72Yに供給される。
【0077】
メインタンク74Cは、シアンインクを貯留する。供給流路75Cは、メインタンク74Cとインクジェットヘッド72Cとを接続する。シアンインクは、メインタンク74Cから流出し、供給流路75Cを流れてインクジェットヘッド72Cに供給される。
【0078】
移動機76は、キャリッジ73を主走査方向に往復移動させる。移動機76は、2個のプーリ77,78と、タイミングベルト79と、モータ80とを含む。プーリ77は、搬送機71を基準として主走査方向の第一側に設けられる。プーリ78は、搬送機71を基準として主走査方向の第二側に設けられる。プーリ78は、回転自在に支持される。タイミングベルト79は、張力が作用した状態でプーリ77,78に掛け渡される。モータ80は、プーリ77に連結される。モータ80の例としては、エンコーダ付きのサーボモータが挙げられる。モータ80は、プーリ77を回転させる。
図6でプーリ77の内部に示す矢印は、プーリ77の回転方向を示す。キャリッジ73は、ステー81を介してタイミングベルト79に取り付けられる。供給流路75K,75M,75Y,75Cは、移動機76によるキャリッジ73の主走査方向への往復移動に対応可能な状態で設けられる。
【0079】
インクジェット捺染装置70で生地90がインクジェット捺染される場合、移動機76、搬送機71及びインクジェットヘッド72K,72M,72Y,72Cは次のように動作する。
【0080】
移動機76では、モータ80が時計回り及び反時計回りに往復して回転する。モータ80の回転に伴い、プーリ77が左右両側に往復して回転する。モータ80が所定の方向に回転することでプーリ77が左回転すると、タイミングベルト79も左回転する。プーリ78は、左回転するタイミングベルト79に従動して回転する。これに伴い、キャリッジ73は、主走査方向の第二側から第一側に移動する。キャリッジ73が主走査方向の第一側の移動端に到達すると、モータ80の回転方向は反転し、プーリ77は右回転する。プーリ77が右回転すると、タイミングベルト79も右回転する。プーリ78は、右回転するタイミングベルト79に従動して回転する。これに伴い、キャリッジ73は、主走査方向の第一側から第二側に移動する。キャリッジ73が主走査方向の第二側の移動端に到達すると、モータ80の回転方向は再度反転し、プーリ77は再度左回転する。
【0081】
搬送機71は、キャリッジ73の主走査方向の第二側から第一側への移動及びキャリッジ73の主走査方向の第一側から第二側への移動に対応させて生地90を搬送方向に搬送する。
【0082】
インクジェットヘッド72Kは、キャリッジ73が主走査方向に移動している所定のタイミングで生地90に向けてブラックインクを吐出する。インクジェットヘッド72Kでのブラックインクの吐出は、原画像データに従い実行される。ブラックインクは、生地90の表面に着弾する。その後、ブラックインクは、生地90に染み込み、染み込んだ部分を染色する。
【0083】
インクジェットヘッド72Mは、キャリッジ73が主走査方向に移動している所定のタイミングで生地90に向けてマゼンタインクを吐出する。インクジェットヘッド72Mでのマゼンタインクの吐出は、原画像データに従い実行される。マゼンタインクは、生地90の表面に着弾する。その後、マゼンタインクは、生地90に染み込み、染み込んだ部分を染色する。
【0084】
インクジェットヘッド72Yは、キャリッジ73が主走査方向に移動している所定のタイミングで生地90に向けてイエローインクを吐出する。インクジェットヘッド72Yでのイエローインクの吐出は、原画像データに従い実行される。イエローインクは、生地90の表面に着弾する。その後、イエローインクは、生地90に染み込み、染み込んだ部分を染色する。
【0085】
インクジェットヘッド72Cは、キャリッジ73が主走査方向に移動している所定のタイミングで生地90に向けてシアンインクを吐出する。インクジェットヘッド72Cでのシアンインクの吐出は、原画像データに従い実行される。シアンインクは、生地90の表面に着弾する。その後、シアンインクは、生地90に染み込み、染み込んだ部分を染色する。
【0086】
生地90が第一生地であるとする。この場合、インクジェット捺染装置70では、原画像が第一色見本画像と同じ又はこれと同視できる態様で第一生地にインクジェット捺染される。即ち、第一色見本画像によって示された第一記録画像が第一生地に形成される。生地90が第二生地であるとする。この場合、インクジェット捺染装置70では、原画像が第二色見本画像と同じ又はこれと同視できる態様で第二生地にインクジェット捺染される。即ち、第二色見本画像によって示された第二記録画像が第二生地に形成される。
【0087】
<実施形態の効果>
実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
【0088】
(1)色見本システム10は、コンピュータ20と、表示装置30とを備える(
図1参照)。コンピュータ20は、ストレージ22に色見本処理のプログラムを記憶する。プロセッサ21は、色見本処理のプログラムを実行する。これに伴い、コンピュータ20は、色見本処理を実行する。色見本処理は、取得処理と、表示処理とを含む(
図5参照)。
【0089】
取得処理は、第一生地情報又は第二生地情報を取得する(
図5のS1参照)。第一生地情報は、第一生地に対応する。第二記事情報は、第二生地に対応する。第二生地は、第一生地とは異なる。
【0090】
表示処理は、第一色見本画像を表示装置30に表示させ、第二色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS11参照)。第一色見本画像は、第一記録画像を示す(
図3,6参照)。第一記録画像は、原画像データに従いインクジェット捺染装置70から第一生地にインクを吐出することで第一生地に形成される(
図6参照)。第二色見本画像は、第二記録画像を示す(
図4,6参照)。第二記録画像は、原画像データに従いインクジェット捺染装置70から第二生地にインクを吐出することで第二生地に形成される(
図6参照)。原画像データは、原画像(
図2参照)を表す。インクは、着色剤として染料を含む。原画像は、第一色の第一水玉R1(第一領域R1)及び第二色の第二水玉R2(第二領域R2)を含む(
図2参照)。第二色は、第一色とは異なる。
【0091】
表示処理は、取得処理で第一生地情報が取得された場合(
図5のS3:Yes参照)、次の第一態様の第一色見本画像データに従い、第一色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS3:Yesの後のS11参照)。第一色見本画像データは、第一色見本画像(
図3参照)を表す。第一態様では、第一データ部分の色は第一色値に設定される。第一データ部分は、原画像データで第一水玉R1(第一領域R1)を表す。第一色値は、第一色に対応する。更に、第一態様では、第二データ部分の色は第二色値に設定される。第二データ部分は、原画像データで第二水玉R2(第二領域R2)を表す。第二色値は、第二色に対応する。
【0092】
表示処理は、取得処理で第二生地情報が取得された場合(
図5のS7:Yes参照)、次の第二態様の第二色見本画像データに従い、第二色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS7:Yesの後のS11参照)。第二色見本画像データは、第二色見本画像(
図4参照)を表す。第二態様では、第一データ部分の色は第三色値に設定される。第三色値は、第三色に対応する。第三色は、第一色とは異なる。更に、第二態様では、第二データ部分の色は第二色値に設定される。
【0093】
色見本処理のプログラム及び色見本システム10によれば、第一色見本画像を表示装置30に表示させることができ(
図3参照)、第二色見本画像を表示装置30に表示させることができる(
図4参照)。実際に原画像を生地90にインクジェット捺染させたサンプル(色見本)を作製しなくてもよい。色見本画像を確認することができる。色見本画像は、原画像を生地90にインクジェット捺染させた記録画像を示す。
【0094】
(2)色見本処理は、第一生成処理と、第二生成処理とを含む(
図5参照)。第一生成処理は、取得処理で第一生地情報が取得された場合(
図5のS3:Yes参照)、第一色見本画像データを生成する(
図5のS5参照)。第二生成処理は、取得処理で第二生地情報が取得された場合(
図5のS7:Yes参照)、第二色見本画像データを生成する(
図5のS9参照)。上述した通り、第一色見本画像データは第一色見本画像(
図3参照)を表し、第二色見本画像データは第二色見本画像(
図4参照)を表す。
【0095】
表示処理は、取得処理で第一生地情報が取得された場合(
図5のS3:Yes参照)、第一生成処理で生成された第一態様の第一色見本画像データに従い、第一色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS5の後のS11参照)。表示処理は、取得処理で第二生地情報が取得された場合(
図5のS7:Yes参照)、第二生成処理で生成された第二態様の第二色見本画像データに従い、第二色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS9の後のS11参照)。第一態様及び第二態様は、上述した通りである。
【0096】
この構成によれば、第一生地情報の取得を条件として第一色見本画像データを生成することができる。処理対象となる原画像データに対して予め第一色見本画像データを生成しなくてもよい。第二生地情報の取得を条件として第二色見本画像データを生成することができる。処理対象となる原画像データに対して予め第二色見本画像データを生成しなくてもよい。
【0097】
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では、上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
【0098】
(1)色見本システム10は1台のコンピュータ20を含み、1台のコンピュータ20が色見本処理の全ての処理を実行する(
図1,5参照)。色見本システムでは、色見本処理を実行するコンピュータは、別体である複数のコンピュータを含むシステムであってもよい。このようなシステムで複数のコンピュータは、通信可能に接続される。例えば、複数のコンピュータは、通信ネットワークを介して通信可能に接続される。複数のコンピュータは、互いに通信しつつ色見本処理を実行する。即ち、前述した複数のコンピュータを含むシステムは、上述したコンピュータ20として機能する。
【0099】
例えば、色見本システムが色見本処理を実行するコンピュータとして2台の第一コンピュータ及び第二コンピュータを含むとする。第一コンピュータは、上述したコンピュータ20と同様、表示装置30及び操作装置31と接続される。第一コンピュータは、色見本処理の対象となる原画像データを識別する識別情報を取得し、この識別情報を第二コンピュータに送信する。第二コンピュータは、第一コンピュータから送信されたこの識別情報を受信する。第二コンピュータは、受信された識別情報に対応する原画像データを取得する。第二コンピュータは、原画像データを第一コンピュータに送信してもよい。この場合、第一コンピュータは、第二コンピュータから送信された原画像データを受信する。これに伴い、第一コンピュータは、原画像データを取得する。第一コンピュータは、上記同様、この原画像データに従い、原画像を表示装置30に表示させることができる。表示装置30では、原画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(
図2参照)。
【0100】
これとは異なり、第一コンピュータは、原画像データを第二コンピュータに送信してもよい。例えば、第一コンピュータは、上記同様、原画像データをストレージ22から読み出し、この原画像データに従い、原画像を表示装置30に表示させ、更に、この原画像データを第二コンピュータに送信する。第二コンピュータは、第一コンピュータから送信された原画像データを受信する。これに伴い、第二コンピュータは、原画像データを取得する。
【0101】
第一コンピュータは、取得処理を実行する(
図5のS1参照)。即ち、第一コンピュータでは、上記同様、第一生地情報又は第二生地情報が取得される。第一生地情報が取得された場合(
図5のS3:Yes参照)、第一コンピュータは、第一生地情報を第二コンピュータに送信する。第二生地情報が取得された場合(
図5のS7:Yes参照)、第一コンピュータは、第二生地情報を第二コンピュータに送信する。
【0102】
第二コンピュータは、第一コンピュータから送信された第一生地情報又は第二生地情報を受信する。これに伴い、第二コンピュータは、第一生地情報又は第二生地情報を取得する。第一生地情報が取得された場合、第二コンピュータは、上記同様、第一生成処理を実行し、第一色見本画像データを生成する(
図5のS5参照)。その後、第二コンピュータは、第一色見本画像データを第一コンピュータに送信する。第二生地情報が取得された場合、第二コンピュータは、上記同様、第二生成処理を実行し、第二色見本画像データを生成する(
図5のS9参照)。その後、第二コンピュータは、第二色見本画像データを第一コンピュータに送信する。
【0103】
第一コンピュータは、第二コンピュータから送信された第一色見本画像データ又は第二色見本画像データを受信する。これに伴い、第一コンピュータは、第一色見本画像データ又は第二色見本画像データを取得する。第一色見本画像データ又は第二色見本画像データが取得された場合、第一コンピュータは、上記同様、表示処理を実行する(
図5のS11参照)。即ち、第一色見本画像データが取得された場合、第一コンピュータは、第一色見本画像データに従い、第一色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS5の後のS11参照)。表示装置30では、第一色見本画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(
図3参照)。第二色見本画像データが取得された場合、第一コンピュータは、第二色見本画像データに従い、第二色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS9の後のS11参照)。表示装置30では、第二色見本画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(
図4参照)。
【0104】
第一コンピュータ及び第二コンピュータは、色見本処理に対応可能な点において公知のコンピュータと相違する。但し、第一コンピュータ及び第二コンピュータは、ハードウェア的には公知のコンピュータと同じであってもよい。例えば、第一コンピュータ及び第二コンピュータは、コンピュータ20と同様、プロセッサ、ストレージ及びメモリをそれぞれ備える。更に、第一コンピュータ及び第二コンピュータは、通信装置をそれぞれ備える。第一コンピュータは、通信装置を介して第二コンピュータと通信する。第二コンピュータは、通信装置を介して第一コンピュータと通信する。
【0105】
(2)原画像は、第一領域R1としての第一水玉R1と、第二領域R2としての第二水玉R2とを含む(
図2参照)。原画像は、第一領域及び第二領域に加え、第四色の第三領域を含んでいてもよい。この場合、原画像データは、第一データ部分と、第二データ部分と、第三データ部分とを含む。第一データ部分は、第一領域を表す。第二データ部分は、第二領域を表す。第三データ部分は、第三領域を表す。原画像データでは、第一データ部分の色は第一色値に設定され、第二データ部分の色は第二色値に設定され、第三データ部分の色は第四色値に設定される。第一色値は、第一色に対応する。第二色値は、第二色に対応する。第四色値は、第四色に対応する。第一ルックアップテーブルでは、第四色の第四色値に対して第五色の第五色値が対応付けられる。第二ルックアップテーブルでは、第四色の第四色値に対して第六色の第六色値が対応付けられる。第一色、第二色、第三色、第四色、第五色及び第六色は、それぞれ異なる。
【0106】
第一生成処理(
図5のS5参照)でプロセッサ21は、次の第三態様の第一色見本画像データを生成する。第三態様では、第一データ部分の色は、第一色値に設定される。第三態様では、第二データ部分の色は、第二色値に設定される。第三態様では、第三データ部分の色は、第五色値に設定される。
【0107】
第二生成処理(
図5のS9参照)でプロセッサ21は、次の第四態様の第二色見本画像データを生成する。第四態様では、第一データ部分の色は、第三色値に設定される。第四態様では、第二データ部分の色は、第二色値に設定される。第四態様では、第三データ部分の色は、第六色値に設定される。
【0108】
第一生成処理で第三態様の第一色見本画像データが生成された場合(
図5のS5参照)、表示処理(
図5のS11参照)でプロセッサ21は、第三態様の第一色見本画像データに従い、第一色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS5の後のS11参照)。第二生成処理で第四態様の第二色見本画像データが生成された場合(
図5のS9参照)、表示処理(
図5のS11参照)でプロセッサ21は、第四態様の第二色見本画像データに従い、第二色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS9の後のS11参照)。
【0109】
(3)原画像として水玉模様を例示した(
図2参照)。この水玉模様は、第一色の第一水玉R1と、第二色の第二水玉R2とを含む。即ち、原画像は、第一色の第一領域R1と、第二色の第二領域R2とを含む。原画像では、第二色の第二領域を省略してもよい。即ち、原画像は、第一色の第一領域を含む模様であってもよい。この模様は、生地90の一部又は全部を第一色で装飾する。原画像データは、第一領域を表す第一データ部分を含む。原画像データは、第二領域を表す第二データ部分を含まない。原画像データでは、第一データ部分の色は、第一色に対応する第一色値に設定される。
【0110】
第一生成処理(
図5のS5参照)でプロセッサ21は、次の第五態様の第一色見本画像データを生成する。第五態様では、第一データ部分の色は、第一色に対応する第一色値に設定される。第二生成処理(
図5のS9参照)でプロセッサ21は、次の第六態様の第二色見本画像データを生成する。第六態様では、第一データ部分の色は、第三色に対応する第三色値に設定される。
【0111】
第一生成処理で第五態様の第一色見本画像データが生成された場合(
図5のS5参照)、表示処理(
図5のS11参照)でプロセッサ21は、第五態様の第一色見本画像データに従い、第一色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS5の後のS11参照)。第二生成処理で第六態様の第二色見本画像データが生成された場合(
図5のS9参照)、表示処理(
図5のS11参照)でプロセッサ21は、第六態様の第二色見本画像データに従い、第二色見本画像を表示装置30に表示させる(
図5のS9の後のS11参照)。
【0112】
(4)色見本処理でプロセッサ21は、第一生地情報が取得された場合(
図5のS3:Yes参照)、第一生成処理を実行し(
図5のS5参照)、第二生地情報が取得された場合(
図5のS7:Yes参照)、第二生成処理を実行する(
図5のS9参照)。色見本処理では、第一生成処理(
図5のS5参照)及び第二生成処理(
図5のS9参照)を省略してもよい。この場合、第一色見本画像データは、原画像データから第一ルックアップテーブルを用いた画像処理によって予め生成される。第二色見本画像データは、原画像データから第二ルックアップテーブルを用いた画像処理によって予め生成される。ストレージ22は、第一色見本画像データ及び第二色見本画像データを記憶する。但し、原画像データと同様、第一色見本画像データ及び第二色見本画像データは、ストレージ22とは異なる記憶媒体に記憶されてもよい。この説明では、第一色見本画像データ及び第二色見本画像データは、ストレージ22に記憶されるとする。原画像データ、第一色見本画像データ及び第二色見本画像データは、色見本処理のプログラムに登録される。第一色見本画像データ及び第二色見本画像データは、素材となった原画像データに関連付けられる。プロセッサ21は、次の原画像データを取得する。この原画像データは、色見本処理のプログラムに登録された1又は複数の原画像データの中から操作者によって指定される。
【0113】
プロセッサ21は、第一生地情報を取得したと判断した場合(
図5のS3:Yes参照)、処理を
図5のS11に移行し、表示処理を実行する。
図5のS11でプロセッサ21は、次の第一色見本画像データをストレージ22から読み出す。この第一色見本画像データは、操作者によって指定された原画像データに関連付けられる。プロセッサ21は、第一色見本画像データをメモリ23に記憶させる。次に、プロセッサ21は、第一色見本画像データに従い、第一色見本画像を表示装置30に表示させる。即ち、プロセッサ21は、メモリ23に記憶された第一色見本画像データを処理し、第一色見本画像を生成する。続けて、プロセッサ21は、第一色見本画像の表示指令を表示装置30に出力する。これに伴い、表示装置30では、第一色見本画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(
図3参照)。
【0114】
プロセッサ21は、第二生地情報を取得したと判断した場合(
図5のS7:Yes参照)、処理を
図5のS11に移行し、表示処理を実行する。
図5のS11でプロセッサ21は、次の第二色見本画像データをストレージ22から読み出す。この第二色見本画像データは、操作者によって指定された原画像データに関連付けられる。プロセッサ21は、第二色見本画像データをメモリ23に記憶させる。次に、プロセッサ21は、第二色見本画像データに従い、第二色見本画像を表示装置30に表示させる。即ち、プロセッサ21は、メモリ23に記憶された第二色見本画像データを処理し、第二色見本画像を生成する。続けて、プロセッサ21は、第二色見本画像の表示指令を表示装置30に出力する。これに伴い、表示装置30では、第二色見本画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(
図4参照)。
【0115】
(5)色見本処理は、第一生地及び第二生地の2種類の生地90を対象とする(
図5参照)。即ち、
図5の色見本処理は、第一生地を対象とするS3及びS5と、第二生地を対象とするS7及びS9とを含む。上述した通り、色見本システム10は、第一生地及び第二生地の何れとも異なる3種類目以降の生地を対象としてもよい。例えば、色見本システム10が第一生地及び第二生地の何れとも異なる第三生地も対象とするとする(
図2~4参照)。この場合、色見本処理は、第三生地情報を取得したかを判断する処理と、第三生成処理とを含む。例えば、プロセッサ21は、
図5のS7で第二生地情報を取得したと判断しない場合(
図5のS7:No参照)、続けて、第三生地情報を取得したかを判断する。ラジオボタンB3に対する操作が操作装置31で受け付けられていない場合、プロセッサ21は、第三生地情報を取得しない。この場合、プロセッサ21は、第三生地情報を取得したと判断しない。プロセッサ21は、処理をS3に戻す。
【0116】
ラジオボタンB3に対する操作が操作装置31で受け付けられた場合、プロセッサ21は、操作装置31を介して第三生地情報を取得する。この場合、プロセッサ21は、第三生地情報を取得したと判断し、第三生成処理を実行する。即ち、プロセッサ21は、取得処理(
図5のS1参照)でメモリ23に記憶された原画像データを画像処理し、第三色見本画像データを生成する。プロセッサ21は、取得済みの第三生地情報に関連付けられた第三ルックアップテーブルにアクセスする。プロセッサ21は、入力画像としての原画像データを形成する全ての画素の色値を第三ルックアップテーブルによる画像処理の処理対象とし、第三色見本画像データを生成する。第三色見本画像データは、メモリ23に記憶される。
【0117】
第三生成処理を実行した後、プロセッサ21は、処理を
図5のS11に移行する。S11でプロセッサ21は、第三色見本画像データに従い、第三色見本画像を表示装置30に表示させる。即ち、プロセッサ21は、メモリ23に記憶された第三色見本画像データを処理し、第三色見本画像を生成する。続けて、プロセッサ21は、第三色見本画像の表示指令を表示装置30に出力する。これに伴い、表示装置30では、第三色見本画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(不図示)。
【0118】
色見本システム10は、第一生地、第二生地及び第三生地の何れとも異なる4種類目以降の生地を対象とすることもできる。この場合、色見本処理は、第一生地及び第二生地に対して第三生地を採用した上述の手順に準じて実行される。即ち、色見本処理は、次の新たな処理を含む。新たな処理は、対象とされた生地90の生地情報が取得されたかを判断する処理と、この生地90を対象とする生成処理とである。この生成処理は、この生地情報が取得されたと判断された場合に実行される。ストレージ22は、対象とする生地90に応じたルックアップテーブルを記憶する。この生成処理では、このルックアップテーブルが用いられる。表示処理(
図5のS11参照)では、この生成処理で生成された色見本画像データが表す色見本画像が操作画面50の画像表示領域52に表示される(不図示)。
【符号の説明】
【0119】
10 色見本システム、 20 コンピュータ、 21 プロセッサ
22 ストレージ、 23 メモリ、 30 表示装置、 31 操作装置
32 タッチパネル、 40 バス、 50 操作画面、 51 終了ボタン
52 画像表示領域、 53 生地選択領域、 70 インクジェット捺染装置
71 搬送機、 72K,72M,72Y,72C インクジェットヘッド
73 キャリッジ、 74K,74M,74Y,74C メインタンク
75K,75M,75Y,75C 供給流路、 76 移動機、 77,78 プーリ
79 タイミングベルト、 80 モータ、 81 ステー、 90 生地
B1,B2,B3 ラジオボタン、 R1 第一領域,第一水玉
R2 第二領域,第二水玉