(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170415
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/822 20060101AFI20231124BHJP
【FI】
H01L27/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022082154
(22)【出願日】2022-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】302062931
【氏名又は名称】ルネサスエレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奈倉 健
【テーマコード(参考)】
5F038
【Fターム(参考)】
5F038AC05
5F038AC10
5F038AC15
5F038EZ14
5F038EZ15
5F038EZ20
(57)【要約】
【課題】容量値の増大と容量の微細化とが両立され得る半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、MIM容量MM1を構成する第1電極LEと第2電極HEとを備える。第1電極は、第1方向Xに沿って延びている第1ビアプラグSV1aを含む。第2電極は、第1方向Xに沿って延びておりかつ第2方向Yにおいて第1ビアプラグSV1aと並んで配置されている第2下部配線ML2aを含む。第1ビアプラグSV1aの第1方向Xの長さは、第1ビアプラグSV1aの第2方向Yの長さよりも長い。第2下部配線ML2aの第1方向Xの長さは、第2下部配線ML2aの第2方向Yの長さよりも長い。第1ビアプラグSV1aの第3方向Zの長さは、第2下部配線ML2aの第3方向Zの長さよりも長い。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容量を構成する第1電極と第2電極とを備え、
前記第1電極は、平面視において第1方向に沿って延びている第1ビアプラグを含み、
前記第2電極は、平面視において前記第1方向に沿って延びておりかつ前記第1方向と直交する第2方向において前記第1ビアプラグと並んで配置されている第1配線を含み、
前記第1ビアプラグの前記第1方向の長さは、前記第1ビアプラグの前記第2方向の長さよりも長く、
前記第1配線の前記第1方向の長さは、前記第1配線の前記第2方向の長さよりも長く、
前記第1ビアプラグの前記第1方向及び前記第2方向の各々と直交する第3方向の厚みは、前記第1配線の前記第3方向の厚みよりも大きい、半導体装置。
【請求項2】
前記第1配線上に配置されている第1絶縁層をさらに備え、
前記第1ビアプラグは前記第1絶縁層を貫通している、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第1絶縁層上に配置されている第2絶縁層と、
前記第1配線の上面から前記第3方向に延びており、前記第2方向において前記第1ビアプラグの少なくとも一部と並んで配置されている第2ビアプラグとをさらに備え、
前記第2ビアプラグは、前記第2絶縁層を貫通している、請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2電極は、前記第1方向に沿って延びておりかつ前記第2方向において前記第1ビアプラグと並んで配置されている第2配線をさらに含み、
前記第1配線と前記第2配線とは、前記第1ビアプラグを挟むように配置されている、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1配線の電位は、前記第2配線の電位と等しい、請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1方向に沿って延びており、前記第3方向に互いに間隔を空けて配置されている第3配線及び第4配線をさらに備え、
前記第1ビアプラグは、前記第3配線と前記第4配線との間を電気的に接続する、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1ビアプラグの前記第3方向の一端と接している前記エッチングストッパ膜をさらに備える、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1ビアプラグの前記第1方向の長さは、前記第1配線の前記第2方向の長さよりも長い、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項9】
容量を含む半導体装置の製造方法であって、
第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向に沿って延びる第1面を有する基板を準備する工程と、
第1電極として、前記第1面上に、前記第1方向の長さが前記第2方向の長さよりも長い第1配線を形成する工程と、
前記第1配線上に、第1絶縁層を形成する工程と、
前記第1電極と容量を構成する第2電極として、前記第2方向において前記第1配線と並んで配置される第1ビアプラグを形成する工程とを備え、
前記第1ビアプラグを形成する工程において、前記第1ビアプラグは、前記第1絶縁層を貫通するように形成される、半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記第1配線を形成する工程では、1つの導電膜から、前記第1配線と、前記第1配線と前記第2方向に間隔を空けて配置される第2配線とが形成され、
前記第1ビアプラグを形成する工程において、前記第1ビアプラグは前記第1配線と前記第2配線との間に形成される、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2016-171337号公報(特許文献1)には、MIM(Metal Insulator Metal)容量の2つの電極の各々が1つの配線層内に形成されている半導体装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記半導体装置では、MIM容量の容量値は、1つの配線層に含まれる配線間の最小間隔により制限される。異なる観点から言えば、上記半導体装置では、MIM容量の微細化は、1つの配線層に含まれる配線間の最小間隔により制限される。
【0005】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る容量素子は、容量を構成する第1電極と第2電極とを備える。第1電極は、平面視において第1方向に沿って延びている第1ビアプラグを含む。第2電極は、平面視において第1方向に沿って延びておりかつ第1方向と直交する第2方向において第1ビアプラグと並んで配置されている第1配線を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、MIM容量の容量値及び微細化の少なくともいずれかが、1つの配線層に含まれる配線間の最小間隔により制限されていない半導体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る半導体装置を示す平面図である。
【
図2】実施の形態1に係るMIM容量を示す斜視図である。
【
図3】実施の形態1に係るMIM容量を示す断面図である。
【
図4】
図3中の線分IV-IVから視た断面図である。
【
図6】
図3中の線分VI-VIから視た断面図である。
【
図7】
図3中の線分VII-VIIから視た断面図である。
【
図8】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【
図9】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法において、
図8に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【
図10】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法において、
図9に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【
図11】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法において、
図10に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【
図12】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法において、
図11に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【
図13】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法において、
図12に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【
図14】実施の形態1に係る半導体装置の製造方法において、
図13に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【
図15】比較例に係るMIM容量を示す断面図である。
【
図16】実施の形態2に係るMIM容量を示す断面図である。
【
図17】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法の一工程を示す断面図である。
【
図18】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法において、
図17に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【
図19】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法において、
図18に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【
図20】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法において、
図19に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【
図21】実施の形態2に係る半導体装置の製造方法において、
図20に示される工程後の一工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。以下では、説明の便宜上、互いに直交する第1方向X、第2方向Y、及び第3方向Zが、用いられる。
【0010】
本実施の形態において幾何学的な文言および位置・大小・方向等の相対的な関係を表す文言、たとえば「直交」、「沿って」、「合同」、「同等」などの文言が用いられる場合、それらの文言は、製造誤差ないし若干の変動を許容する。
【0011】
(実施の形態1)
<半導体装置の構成>
実施の形態1に係る半導体装置SDは、たとえばマイクロコンピュータである。半導体装置SDは、たとえばチップ状態であり、半導体基板SUB(
図2参照)を有している。半導体基板SUBは、第1方向X及び第2方向Yに沿って延びており、第3方向Zと直交する主表面SMFを有している。半導体基板SUBの主表面SMF上には、フラッシュメモリFM、フラッシュメモリ駆動回路FD、SRAM回路SM、アナログ回路AL、ロジック回路LCなどの各形成領域が配置されている。フラッシュメモリ駆動回路FD及びアナログ回路ALは、MIM容量MM1(
図2及び
図3参照)を含む。
【0012】
なお、本実施の形態の半導体装置SDは、半導体チップに限定されず、半導体チップに分割される前のウエハ状態でもよく、また半導体チップが封止樹脂で封止されたパッケージ状態でもよい。また
図1に示される回路配置は一例であって、これに限られない。また本明細書における平面視とは、半導体基板SB(
図2)の主表面SMFに対して直交する第3方向Zから見た視点を意味する。また本明細書における下方とは、第3方向Zにおいて比較対象よりも半導体基板SBに近い側を意味、上方とはその反対側を意味する。
【0013】
<MIM容量の構成>
図2に示されるように、MIM容量MM1は、主表面SMFを有する半導体基板SUBの主表面SMF上に形成されている。MIM容量MM1は、複数の第1電極LEと、複数の第2電極HEと、誘電体膜IN(
図3参照)とにより構成されている。複数の第1電極LEは、例えば互いに並列に接続されている。複数の第1電極LEの各々は、第1引き出し配線LL(
図5参照)に接続されている。複数の第2電極HEは、例えば互いに並列に接続されている。複数の第2電極HEの各々は、第2引き出し配線HL(
図6参照)に接続されている。
【0014】
図2に示されるように、複数の第1電極LE及び複数の第2電極HEの各々は、第1方向Xに沿って延びている。複数の第1電極LE及び複数の第2電極HEの各々は、第1方向Xと直交する第2方向Yにおいて交互に間隔を空けて並んで配置されている。異なる観点から言えば、MIM容量MM1は、互いに対向する第1電極LEと第2電極HEとを複数組含んでいる。
【0015】
MIM容量MM1の容量値は、各組の第1電極LE及び第2電極HEにおいて第2方向Yに対向する領域の面積、各組の第1電極LEと第2電極HEとの間の第2方向Yの距離、及び各組の第1電極LE1と第2電極HE1との間の隔てている誘電体膜INの誘電率によって決まる。
【0016】
図2及び
図3に示されるように、複数の第1電極LEの各々は、例えば互いに同等の構造を有している。複数の第2電極HEの各々は、例えば互いに同等の構造を有している。複数の第1電極LEの各々の下方部分は、複数の第2電極HEの各々の下方部分よりも下方に配置されている。複数の第2電極HEの各々の上方部分は、複数の第1電極LEの各々の上方部分よりも上方に配置されている。複数の第1電極LEの各々の上方部分は、複数の第2電極HEの各々の下方部分と第2方向Yに対向配置されている。
【0017】
図2及び
図3に示されるように、複数の第1電極LE及び複数の第2電極HEの各々は、例えば複数の配線MLと複数のビアプラグSVとにより構成されている。複数の配線ML及び複数のビアプラグSVの各々は、第1方向Xに沿って延びている。複数の配線MLの第1方向Xの長さは、複数の配線MLの各々の第2方向Yの長さ(幅)及び第3方向Zの長さ(厚さ)よりも長い。複数のビアプラグSVの各々の第1方向Xの長さは、複数のビアプラグSVの各々の第2方向Yの長さ(幅)よりも長い。複数のビアプラグSVの各々の第1方向Xの長さは、複数のビアプラグSVの各々の第3方向Zの長さ(深さ)よりも長い。複数のビアプラグSVの各々は、例えばスリット状のビアホールに導電性材料が充填されることにより形成されている。複数のビアプラグSVの各々の第1方向Xの長さは、例えば半導体装置SD内において異なる配線層間を電気的に接続するためのコンタクト用ビアプラグの平面視における最大寸法よりも大きい。
【0018】
複数の第1電極LE及び複数の第2電極HEを構成する材料は、導電性を有する任意の材料であればよいが、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)、及びチタン(Ti)からなる群から選択される少なくとも1つを含む。複数の第1電極LE及び複数の第2電極HEの各々は、導電性膜の積層体により構成されていてもよい。複数のビアプラグSVを構成する材料は、導電性を有する任意の材料であればよいが、例えばCu又はタングステン(W)を含む。
【0019】
層間絶縁膜IN0、第1層間絶縁膜IN1、第2層間絶縁膜IN2、第3層間絶縁膜IN3、及び第4層間絶縁膜IN4の各々を構成する材料は、複数の第1電極LE及び複数の第2電極HEを構成する材料よりも誘電率が高い任意の材料であればよいが、例えば二酸化ケイ素(SiO2)を含む。
【0020】
図2及び
図3に示されるように、MIM容量MM1は、例えば第1電極LE1、第1電極LE2、第1電極LE3、第2電極HE1、第2電極HE2、及び第2電極HE3を含む。第2電極HE1、第1電極LE1、第2電極HE2、第1電極LE2、第2電極HE3、及び第1電極LE3は、第2方向Yに互いに間隔を空けて並んで配置されている。第2方向Yにおいて隣り合う第1電極LEと第2電極HEとの間には、誘電体膜INが配置されている。誘電体膜INは、複数の層間絶縁膜の積層体を含む。誘電体膜INは、例えば第3方向Zに順に積層されている、層間絶縁膜IN0、第1層間絶縁膜IN1、第2層間絶縁膜IN2(第1絶縁層)、第3層間絶縁膜IN3(第2絶縁層)、及び第4層間絶縁膜IN4を含む。なお、誘電体膜INは、第4層間絶縁膜IN4に代えてあるいは第4層間絶縁膜IN4上に、パッシベーション膜を含んでいてもよい。
【0021】
図3に示されるように、第1電極LE1は、第1下部配線ML1a、第1ビアプラグSV1a、及び第1上部配線ML3aにより構成されている。第1下部配線ML1a、第1ビアプラグSV1a、及び第1上部配線ML3aは、第3方向Zにおいて順に並んで配置されており、互いに電気的に接続されている。
【0022】
図3に示されるように、第2電極HE1は、第2下部配線ML2a(第1配線)、第2ビアプラグSV2a、及び第2上部配線ML4aにより構成されている。第2下部配線ML2a(第1配線)、第2ビアプラグSV2a、及び第2上部配線ML4aは、第3方向Zにおいて順に並んで配置されており、互いに電気的に接続されている。
【0023】
図3に示されるように、第1電極LE2は、第3下部配線ML1b、第3ビアプラグSV1b、及び第3上部配線ML3bにより構成されている。第3下部配線ML1b、第3ビアプラグSV1b、及び第3上部配線ML3bは、第3方向Zにおいて順に並んで配置されており、互いに電気的に接続されている。
【0024】
図3に示されるように、第2電極HE2は、第4下部配線ML2b(第2配線)、第4ビアプラグSV2b、及び第4上部配線ML4bにより構成されている。第4下部配線ML2b(第2配線)、第4ビアプラグSV2b、及び第4上部配線ML4bは、第3方向Zにおいて順に並んで配置されており、互いに電気的に接続されている。
【0025】
図3に示されるように、第1電極LE3は、第5下部配線ML1c、第5ビアプラグSV1c、及び第5上部配線ML3cにより構成されている。第5下部配線ML1c、第5ビアプラグSV1c、及び第5上部配線ML3cは、第3方向Zにおいて順に並んで配置されており、互いに電気的に接続されている。
【0026】
図3に示されるように、第2電極HE3は、第6下部配線ML2c、第6ビアプラグSV2c、及び第6上部配線ML4cにより構成されている。第6下部配線ML2c、第6ビアプラグSV2c、及び第6上部配線ML4cは、第3方向Zにおいて順に並んで配置されており、互いに電気的に接続されている。
【0027】
図3に示されるように、第1下部配線ML1a、第3下部配線ML1b、及び第5下部配線ML1cは、第1層間絶縁膜IN1の内部において、第2方向Yに互いに間隔を空けて並んで配置されている。第1下部配線ML1a、第3下部配線ML1b、及び第5下部配線ML1cは、第1配線層ML1に含まれている。第1配線層ML1は、1つの導電膜がパターニングされることにより形成されている。第1配線層ML1は、例えば層間絶縁膜IN0上に形成されている。層間絶縁膜IN0及び第1配線層ML1上には、第1層間絶縁膜IN1が形成されている。
【0028】
図3に示されるように、第2下部配線ML2a、第1ビアプラグSV1a、第4下部配線ML2b、第3ビアプラグSV1b、第6下部配線ML2c、及び第5ビアプラグSV1cは、第2層間絶縁膜IN2の内部において、第2方向Yに互いに間隔を空けて並んで配置されている。第2下部配線ML2a、第4下部配線ML2b、及び第6下部配線ML2cは、第2配線層ML2に含まれる。第2配線層ML2は、1つの導電膜がパターニングされることにより形成されている。第2配線層ML2は、第1層間絶縁膜IN1上に形成されている。第1層間絶縁膜IN1及び第2配線層ML2上には、第2層間絶縁膜IN2が形成されている。
【0029】
図3に示されるように、第4下部配線ML2bは、第2方向Yにおいて第1下部配線ML1aと第3下部配線ML1bとの間に配置されている。第2下部配線ML2aと第1下部配線ML1aとの間の第2方向Yの最短距離D1は、第2下部配線ML2aと第4下部配線ML2bとの間の最短距離D2よりも短い。最短距離D1は、半導体装置SDの製造方法において第2配線層ML2を形成する際の写真製版時に用いられるマスクの位置合わせ精度に応じて設定される。最短距離D2は、半導体装置SDの設計基準に規定されているラインアンドスペースパターンの最小間隔と等しくてもよい。写真製版のアライメント誤差(位置合わせ精度)は上記ラインアンドスペースの最小間隔よりも小さくされ得るため、最短距離D2が上記ラインアンドスペースの最小間隔であっても、最短距離D1は最短距離D2よりも短くされ得る。
【0030】
図3に示されるように、第1ビアプラグSV1aは、第2方向Yにおいて第2下部配線ML2aと第4下部配線ML2bとの間に形成されている。第3ビアプラグSV1bは、第2方向Yにおいて第4下部配線ML2bと第6下部配線ML2cの間に形成されている。第5ビアプラグSV1cは、第2方向Yにおいて第6下部配線ML2cに対して第3ビアプラグSV1bと反対側に形成されている。第1ビアプラグSV1a、第3ビアプラグSV1b、及び第5ビアプラグSV1cの各々は、第2層間絶縁膜IN2を貫通し、第1層間絶縁膜IN1に達している。第1ビアプラグSV1aは、第1下部配線ML1aに接続されている。第3ビアプラグSV1bは、第3下部配線ML1bに接続されている。第5ビアプラグSV1cは、第5下部配線ML1cに接続されている。
【0031】
図3に示されるように、第2ビアプラグSV2a、第1上部配線ML3a、第4ビアプラグSV2b、第3上部配線ML3b、第6ビアプラグSV2c、及び第5上部配線ML3cは、第3層間絶縁膜IN3の内部において、第2方向Yに互いに間隔を空けて並んで配置されている。第1上部配線ML3a、第3上部配線ML3b、及び第5上部配線ML3cは、第3配線層ML3に含まれている。第3配線層ML3は、1つの導電膜がパターニングされることにより形成されている。第3配線層ML3は、第2層間絶縁膜IN2上に形成されている。第3配線層ML3及び第2層間絶縁膜IN2上には、第3層間絶縁膜IN3が形成されている。
【0032】
図3に示されるように、第2上部配線ML4a、第4上部配線ML4b、及び第6上部配線ML4cは、第4層間絶縁膜IN4の内部において、第2方向Yに互いに間隔を空けて並んで配置されている。第2上部配線ML4a、第4上部配線ML4b、及び第6上部配線ML4cは、第4配線層ML4に含まれる。第4配線層ML4は、1つの導電膜がパターニングされることにより形成されている。第4配線層ML4は、第3層間絶縁膜IN3上に形成されている。第4配線層ML4及び第3層間絶縁膜IN3上には、第4層間絶縁膜IN4が形成されている。
【0033】
図4に示されるように、第1下部配線ML1a、第3下部配線ML1b、及び第5下部配線ML1cの各々の第1方向Xの長さは、第1下部配線ML1a、第3下部配線ML1b、及び第5下部配線ML1cの各々の第2方向Yの長さよりも長い。第1下部配線ML1a、第3下部配線ML1b、及び第5下部配線ML1cの各々の第1方向Xの長さは、例えば互いに等しい。第1下部配線ML1a、第3下部配線ML1b、及び第5下部配線ML1cの第2方向Yの配列は、例えば周期的である。第1下部配線ML1aと第3下部配線ML1bとの間の最短距離D3は、例えば第3下部配線ML1bと第5下部配線ML1cとの間の最短距離と等しい。第1下部配線ML1aと第3下部配線ML1bとの間の最短距離D3は、例えば第1配線層ML1に含まれる配線の最小間隔である。最短距離D3は、例えば半導体装置SDの設計基準に規定されているラインアンドスペースパターンの最小間隔と等しくてもよい。
【0034】
図5に示されるように、第2下部配線ML2a、第4下部配線ML2b、及び第6下部配線ML2cの各々の第1方向Xの長さは、第2下部配線ML2a、第4下部配線ML2b、及び第6下部配線ML2cの各々の第2方向Yの長さよりも長い。第2下部配線ML2a、第4下部配線ML2b、及び第6下部配線ML2cの各々の第1方向Xの長さは、例えば互いに等しい。第2下部配線ML2a、第4下部配線ML2b、及び第6下部配線ML2cの第2方向Yの配列は、例えば周期的である。第2下部配線ML2aと第4下部配線ML2bとの間の最短距離D2は、例えば第4下部配線ML2bと第6下部配線ML2cとの間の最短距離と等しい。第2下部配線ML2aと第4下部配線ML2bとの間の最短距離D2は、例えば第2配線層ML2に含まれる配線の最小間隔である。第2下部配線ML2aと第4下部配線ML2bとの間の最短距離D2は、例えば第1下部配線ML1aと第3下部配線ML1bとの間の最短距離D3と等しい。
【0035】
図5に示されるように、第1ビアプラグSV1a、第3ビアプラグSV1b、及び第5ビアプラグSV1cの各々の第1方向Xの長さは、第1ビアプラグSV1a、第3ビアプラグSV1b、及び第5ビアプラグSV1cの各々の第2方向Yの長さよりも長い。第1ビアプラグSV1a、第3ビアプラグSV1b、及び第5ビアプラグSV1cの各々の第2方向Yの長さは、第1下部配線ML1a、第3下部配線ML1b、及び第5下部配線ML1cの各々の第2方向Yの長さと同等あるいはそれよりも短い。第1ビアプラグSV1a、第3ビアプラグSV1b、及び第5ビアプラグSV1cの各々の第2方向Yの長さは、第2下部配線ML2a、第4下部配線ML2b、及び第6下部配線ML2cの各々の第2方向Yの長さと同等あるいはそれよりも短い。
【0036】
図5に示されるように、第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとの間の最短距離D0は、第2下部配線ML2aと第4下部配線ML2bとの間の最短距離D2よりも短い。第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとの間の最短距離D0は、第2下部配線ML2aと第4下部配線ML2bとの間の最短距離D2の半分よりも短い。第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとの間の最短距離D0は、例えば第1ビアプラグSV1aと第4下部配線ML2bとの間の最短距離と等しい。
【0037】
第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとの間の最短距離D0は、例えば0.13μm以下である。好ましくは、最短距離D0は0.13μm未満である。より好ましくは、最短距離D0は0.10μm以下である。最短距離D0は、例えば0.065μmであってもよい。
【0038】
第3ビアプラグSV1bと第4下部配線ML2bとの間の最短距離、第3ビアプラグSV1bと第6下部配線ML2cとの間の最短距離、及び第5ビアプラグSV1cと第6下部配線ML2cとの間の最短距離は、例えば第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとの間の最短距離D0と等しい。
【0039】
図6に示されるように、第1上部配線ML3a、第3上部配線ML3b、及び第5上部配線ML3cの各々の第1方向Xの長さは、第1上部配線ML3a、第3上部配線ML3b、及び第5上部配線ML3cの各々の第2方向Yの長さよりも長い。第1上部配線ML3a、第3上部配線ML3b、及び第5上部配線ML3cの各々の第1方向Xの長さは、例えば互いに等しい。第1上部配線ML3a、第3上部配線ML3b、及び第5上部配線ML3cの第2方向Yの配列は、例えば周期的である。第1上部配線ML3aと第3上部配線ML3bとの間の最短距離D5は、例えば、第3上部配線ML3bと第5上部配線ML3cとの間の最短距離と等しい。第1上部配線ML3aと第3上部配線ML3bとの間の最短距離D5は、例えば第3配線層ML3に含まれる配線の最小間隔である。第1上部配線ML3aと第3上部配線ML3bとの間の最短距離D5は、例えば第2下部配線ML2aと第4下部配線ML2bとの間の最短距離D2、及び第1下部配線ML1aと第3下部配線ML1bとの間の最短距離D3と等しい。
【0040】
図6に示されるように、第2ビアプラグSV2a、第4ビアプラグSV2b、及び第6ビアプラグSV2cの各々の第1方向Xの長さは、第2ビアプラグSV2a、第4ビアプラグSV2b、及び第6ビアプラグSV2cの各々の第2方向Yの長さよりも長い。第2ビアプラグSV2a、第4ビアプラグSV2b、及び第6ビアプラグSV2cの各々の第2方向Yの長さは、第2下部配線ML2a、第4下部配線ML2b、及び第6下部配線ML2cの各々の第2方向Yの長さと同等あるいはそれよりも短い。第2ビアプラグSV2a、第4ビアプラグSV2b、及び第6ビアプラグSV2cの各々の第2方向Yの長さは、第1上部配線ML3a、第3上部配線ML3b、及び第5上部配線ML3cの各々の第2方向Yの長さと同等あるいはそれよりも短い。
【0041】
図6に示されるように、第2ビアプラグSV2aと第1上部配線ML3aとの間の最短距離D4は、第1上部配線ML3aと第3上部配線ML3bとの間の最短距離D5よりも短い。第2ビアプラグSV2aと第1上部配線ML3aとの間の最短距離D4は、第1上部配線ML3aと第3上部配線ML3bとの間の最短距離D5の半分よりも短い。第2ビアプラグSV2aと第1上部配線ML3aとの間の最短距離D4は、例えば第4ビアプラグSV2bと第3上部配線ML3bとの間の最短距離と等しい。
【0042】
第4ビアプラグSV2bと第3上部配線ML3bとの間の最短距離、第6ビアプラグSV2cと第3上部配線ML3bとの間の最短距離、及び第6ビアプラグSV2cと第5上部配線ML3cとの間の最短距離は、例えば第2ビアプラグSV2aと第1上部配線ML3aとの間の最短距離D4と等しい。
【0043】
第2ビアプラグSV2aと第1上部配線ML3aとの間の最短距離D4は、例えば第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとの間の最短距離D0と等しい。
【0044】
図6に示されるように、第1引き出し配線LLは、第3配線層ML3に含まれている。第1引き出し配線LLは、例えば第1上部配線ML3a、第3上部配線ML3b、及び第5上部配線ML3cの各々の第1方向Xの一端と接続されている。第1引き出し配線LLは、例えば第2方向Yに沿って延びている。第1引き出し配線LLの第1方向Xの長さは、第1引き出し配線LLの第2方向Yに長さよりも短い。
【0045】
図7に示されるように、第2上部配線ML4a、第4上部配線ML4b、及び第6上部配線ML4cの各々の第1方向Xの長さは、第2上部配線ML4a、第4上部配線ML4b、及び第6上部配線ML4cの各々の第2方向Yの長さよりも長い。第2上部配線ML4a、第4上部配線ML4b、及び第6上部配線ML4cの各々の第1方向Xの長さは、例えば互いに等しい。第2上部配線ML4a、第4上部配線ML4b、及び第6上部配線ML4cの第2方向Yの配列は、例えば周期的である。第2上部配線ML4aと第4上部配線ML4bとの間の最短距離D6は、例えば第4上部配線ML4bと第6上部配線ML4cとの間の最短距離と等しい。第2上部配線ML4aと第4上部配線ML4bとの間の最短距離D6は、例えば第4配線層ML4に含まれる配線の最小間隔である。
【0046】
図7に示されるように、第2引き出し配線HLは、第4配線層ML4に含まれる。第2引き出し配線HLは、例えば第2上部配線ML4a、第4上部配線ML4b、及び第6上部配線ML4cの各々の第1方向Xの一端と接続されている。第2引き出し配線HLは、例えば平面視において第1引き出し配線LLと重ならないように配置されている。第2引き出し配線HL及び第1引き出し配線LLは、例えば平面視において複数の第1電極LE1,LE2,LE3,及び複数の第2電極HE1,HE2,HE3を第1方向Xから挟むように配置されている。第2引き出し配線HLは、例えば第2方向Yに沿って延びている。第2引き出し配線HLの第1方向Xの長さは、第2引き出し配線HLの第2方向Yに長さよりも短い。
【0047】
<半導体装置の製造方法>
次に、
図8~
図14を参照して、本実施の形態に係る半導体装置SDの製造方法について説明する。半導体装置SDの製造方法において、MIM容量MM1は、アナログ回路AC等に含まれる他の配線構造とともに半導体基板SB上に形成される。なお
図8~
図14では、半導体基板SBの図示が省略されている。また、
図8~
図14では、MIM容量MM1が形成される領域(以下、第1領域と記載する)がR1、他の配線構造が形成される領域(以下、第2領域と記載する)がR2と表されている。
【0048】
第1に、層間絶縁膜IN0が主表面上に形成されている半導体基板が準備される。層間絶縁膜IN0は、第1領域R1及び第2領域R2上に形成されている。なお、図示されていないが、本工程にて準備される半導体基板の層間絶縁膜IN0よりも下方に、半導体装置SDに含まれる任意の素子構造(例えばトランジスタ)が形成されていてもよい。このような半導体基板を形成する方法は、従来公知の方法により行われればよいため、ここでは説明を省略する。
【0049】
第2に、
図8に示されるように、第1配線層ML1が層間絶縁膜IN0上に形成される。第1配線層ML1は、第1領域R1において第1下部配線ML1a、第3下部配線ML1b、及び第5下部配線ML1cを含む。第1配線層ML1を形成する方法は、特に制限されない。例えば導電膜がスパッタリング法等により層間絶縁膜IN0上に成膜された後、導電膜が写真製版及びドライエッチング法等によりパターニングされる。これにより、
図8に示される第1配線層ML1が形成される。上述のように、第1下部配線ML1aと第3下部配線ML1bとの間の最短距離D3(
図4参照)は、半導体装置SDの設計基準に規定されているラインアンドスペースパターンの最小間隔と等しくてもよい。
【0050】
第3に、
図9に示されるように、第1層間絶縁膜IN1が層間絶縁膜IN0及び第1配線層ML1上に形成される。第1層間絶縁膜IN1を形成する方法は特に制限されないが例えばCVD法である。さらに第2領域R2では、コンタクト用ビアプラグCV0が第1層間絶縁膜IN1内に形成されてもよい。コンタクト用ビアプラグCV0は、第1配線層ML1と電気的に接続される。コンタクト用ビアプラグCV0を形成する方法は、特に制限されない。例えば写真製版を用いて形成されたレジストパターンをマスクとするエッチングにより第1層間絶縁膜IN1にコンタクトホールが形成される。その後、CVD法等により導電膜がコンタクトホール内を埋め込むように形成される。その後、化学機械研磨(chemical mechanical polishing:CMP)等により第1層間絶縁膜IN1及び導電膜の各一部が除去される。このようにして、コンタクト用ビアプラグCV0と、第1層間絶縁膜IN1とが形成される。
【0051】
第4に、
図10に示されるように、第2配線層ML2が第1層間絶縁膜IN1上に形成される。第2配線層ML2は、第1領域R1において第2下部配線ML2a、第4下部配線ML2b、及び第6下部配線ML2cを含む。第2下部配線ML2a、第4下部配線ML2b、及び第6下部配線ML2cは、平面視において第1下部配線ML1a、第3下部配線ML1b、及び第5下部配線ML1cの各々と重ならないように形成される。第2配線層ML2は、第2領域R2において、コンタクト用ビアプラグCV0と電気的に接続される部分を含む。
【0052】
上述のように、第2下部配線ML2aと第1下部配線ML1aとの間の第2方向Yの最短距離D1は、第2下部配線ML2aと第4下部配線ML2bとの間の最短距離D2よりも短くされる。
【0053】
第2配線層ML2を形成する方法は、特に制限されない。例えば導電膜がスパッタリング法等により第1層間絶縁膜IN1上に成膜され、その後導電膜上に写真製版等によりマスクパターンが形成され、その後マスクパターンから露出している導電膜の一部が部分的に除去される。写真製版では、図示しないアライメントマークを用いて、第1配線層ML1に対して位置合わせされたレジストパターンが形成される。
【0054】
第5に、
図11に示されるように、第2層間絶縁膜IN2が第1層間絶縁膜IN1及び第2配線層ML2上に形成される。さらに第1領域R1では、複数のビアプラグSV1が第2層間絶縁膜IN2を貫通し、かつ第1配線層ML1に達するように形成される。
【0055】
複数のビアプラグSV1を形成する方法は、特に制限されない。例えば第2層間絶縁膜IN2を貫通し第1配線層ML1に達する複数のスルーホールが形成される。各スルーホールは、写真製版を用いて形成されたレジストパターンをマスクとするエッチングにより形成され得る。写真製版では、図示しないアライメントマークを用いて、第1配線層ML1に対して位置合わせされたレジストパターンが形成される。その後、CVD法等により導電膜が複数のスルーホールの各々の内部を埋め込むように形成される。その後、化学機械研磨(chemical mechanical polishing:CMP)等により第2層間絶縁膜IN2及び導電膜の各一部が除去される。このようにして、複数のビアプラグSV1と、第2層間絶縁膜IN2とが形成される。
【0056】
なお、本工程において、第2領域R2には、複数のコンタクト用ビアプラグCV1が第2層間絶縁膜IN2を貫通し、かつ第1配線層ML1に達するように形成されてもよい。複数のビアプラグSV1及びコンタクト用ビアプラグCV1は、同時に形成され得る。
【0057】
第6に、
図12に示されるように、第3配線層ML3が第2層間絶縁膜IN2上に形成される。第3配線層ML3は、第1領域R1において第1上部配線ML3a、第3上部配線ML3b、及び第5上部配線ML3cを含む。第1上部配線ML3a、第3上部配線ML3b、及び第5上部配線ML3cは、平面視において第1ビアプラグSV1a、第3ビアプラグSV1b、及び第5ビアプラグSV1cの各々と重なるように形成される。第3配線層ML3は、第2領域R2において、コンタクト用ビアプラグCV1と電気的に接続される部分を含む。
【0058】
第7に、
図13に示されるように、第3層間絶縁膜IN3が第2層間絶縁膜IN2及び第3配線層ML3上に形成される。さらに第1領域R1では、複数のビアプラグSV2が第3層間絶縁膜IN3を貫通し、かつ第2配線層ML2に達するように形成される。
【0059】
複数のビアプラグSV2を形成する方法は、特に制限されないが、例えば複数のビアプラグSV1を形成する方法と同じである。例えば第3層間絶縁膜IN3を貫通し第2配線層ML2に達する複数のスルーホールが形成される。各スルーホールは、写真製版を用いて形成されたレジストパターンをマスクとするエッチングにより形成され得る。写真製版では、図示しないアライメントマークを用いて、第2配線層ML2に対して位置合わせされたレジストパターンが形成される。その後、CVD法等により導電膜が複数のスルーホールの各々の内部を埋め込むように形成される。その後、CMP等により第3層間絶縁膜IN3及び導電膜の各一部が除去される。このようにして、
図13に示される複数のビアプラグSV2と第3層間絶縁膜IN3とが形成される。
【0060】
なお、本工程においても、第2領域R2では、複数のコンタクト用ビアプラグが形成されてもよい。
【0061】
第8に、
図14に示されるように、第4配線層ML4が第3層間絶縁膜IN3上に形成される。第4配線層ML4は、第1領域R1において第2上部配線ML4a、第4上部配線ML4b、及び第6上部配線ML4cを含む。第2上部配線ML4a、第4上部配線ML4b、及び第6上部配線ML4cは、平面視において第2ビアプラグSV2a、第4ビアプラグSV2b、及び第6ビアプラグSV2cの各々と重なるように形成される。 第9に、第4層間絶縁膜IN4が第3層間絶縁膜IN3及び第4配線層ML4上に形成される。
【0062】
このようにして、
図3に示されるMIM容量MM1が形成される。本工程後に、第4層間絶縁膜IN4よりも上方に、半導体装置SDに含まれる任意の構造が形成されていてもよい。このような構造を形成する方法は、従来公知の方法により行われればよいため、ここでは説明を省略する。以上により、半導体装置SDが製造される。
【0063】
<半導体装置の効果>
半導体装置SDの効果を比較例との対比に基づいて説明する。比較例に係る半導体装置のMIM容量の第1電極及び第2電極は、同一の配線層内に含まれる複数の配線のみによって構成されている。そのため、上述のように、比較例のMIM容量の容量値は、加工不良の発生を抑制する観点で、1つの導電膜から形成される配線パターンについて設計基準に規定されている最小間隔及びアスペクト比により制限される。異なる観点から言えば、比較例のMIM容量の微細化は、1つの配線層に含まれる配線間の最小間隔及びアスペクト比により制限される。
【0064】
具体的には、比較例のMIM容量の容量値は、第1電極を構成する配線と第2電極を構成する配線との間隔、両配線において対向する領域の面積(以下、対向面積と記載する)、及び第1電極と第2電極との間に位置する誘電体膜の誘電率によって決まる。比較例のMIM容量では、第1電極を構成する配線と第2電極を構成する配線との間隔が1つの導電膜から形成される配線パターンについて設計基準に規定されている最小間隔以上に制限される。また、比較例のMIM容量では、各配線パターンのアスペクト比(厚さ/幅)が1つの導電膜から形成される配線パターンについて設計基準に規定されているアスペクト比以下に制限される。そのため、上記間隔を小さくする場合には、上記対向面積も小さくする必要があり、結果容量値を大きくすることは困難である。
【0065】
これに対し、半導体装置SDのMIM容量MM1の第1電極LEは、スリットビアである第1ビアプラグSV1aを含み、第2電極HEは第2方向Yにおいて第1ビアプラグSV1aと並んで配置されている第2下部配線ML2aを含む。第1ビアプラグSV1aの第3方向Zの長さは、第2下部配線ML2aの第3方向Zの長さ(厚さ)よりも長い。第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとは1つの導電膜から形成されるものではないため、第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとの最短距離D0及び第1ビアプラグSV1aの第3方向Zの長さは、いずれも1つの導電膜から形成される配線パターンについて設計基準に規定されている最小間隔及びアスペクト比により制限されない。そのため、半導体装置SDのMIM容量MM1では、第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとの対向面積を小さくすることなく、最短距離D0を短くできる。最短距離D0は、第2下部配線ML2aが含まれる第2配線層ML2の配線間の最小間隔よりも短くされ得る。その結果、半導体装置SDのMIM容量MM1の容量値は、比較例のMIM容量と比べて、大きくなり得る。
【0066】
また、半導体装置SDでは、第2電極HEが、第2下部配線ML2aから第3方向Zに延びており、第2方向Yにおいて第1ビアプラグSV1aの一部と並んで配置されている第2ビアプラグSV2aをさらに含む。この場合、第1電極LEと第2電極HEとの対向面積は、第2電極HEが第2ビアプラグSV2aを含まない場合と比べて、第1ビアプラグSV1aと第2ビアプラグSV2aとの対向面積の分だけ、大きくなる。その結果、半導体装置SDのMIM容量MM1の容量値は、比較例のMIM容量と比べて、さらに大きくなり得る。
【0067】
例えば、
図3に示されるMIM容量MM1と比較例のMIM容量とを対比する。平面視における両者の占有面積が互いに同等である場合、
図3に示されるMIM容量の容量値は比較例のMIM容量の容量値の2倍の大きさになり得る。また、両者の容量値が互いに同等である場合、
図3に示されるMIM容量の平面視における占有面積は比較例のMIM容量の平面視における占有面積の57%まで小さくなり得る。
【0068】
また、
図3に示されるMIM容量MM1と、
図15に示される比較例のMIM容量とを対比する。
図15に示される比較例では、第1配線層ML11~第4配線層ML14が第3方向Zに互いに間隔D7を空けて積層されており、かつ各配線層が第2方向Yに間隔D8を空けて並んで配置されている複数の配線を含む。間隔D7は、
図3において第1配線層ML1と第3配線層ML3との間の間隔、及び第2配線層ML2と第4配線層ML4との間の間隔と等しいとする。間隔M8は、
図3に示される最短距離D2、
図4に示される最短距離D3、
図6に示される最短距離D5、及び
図7に示される最短距離D6の各々と等しいとする。この場合、
図3に示されるMIM容量MM1では、
図15に示されるMIM容量と比べて、容量値が1.5倍になり、かつ平面視における占有面積が0.8倍になる。つまり、
図3に示されるMIM容量MM1では、
図15に示されるMIM容量との対比において、容量値の増大と容量の微細化とが両立され得る。
【0069】
MIM容量MM1を含む半導体装置SDの製造方法では、上述のように、第2下部配線ML2aと第1ビアプラグSV1aとが別工程において形成されるため、第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとの最短距離D0は写真製版のアライメント誤差(位置合わせ精度)と同程度に設定され得る。写真製版に用いられる一般的な露光装置でのアライメント誤差(位置合わせ精度)は上記ラインアンドスペースの最小間隔よりも小さくされ得るため、最短距離D0及び最短距離D1は上記ラインアンドスペースの最小間隔よりも短くされ得る。そのため、半導体装置SDは、第1ビアプラグSV1aと第2下部配線ML2aとがそれぞれ公知の製造プロセスに基づいて別々に形成されることにより、比較的容易に製造され得る。
【0070】
(実施の形態2)
図16に示される実施の形態2に係る半導体装置は、実施の形態1に係る半導体装置SDと基本的に同様の構成を備えるが、MIM容量MM1に代えてMIM容量MM2を備えている点で、半導体装置SDとは異なる。MIM容量MM2は、MIM容量MM1と基本的に同様の構成を備えるが、層間絶縁膜IN0に代えてエッチングストッパ膜STを含み、第1配線層ML1に代えて複数のビアプラグSV3を含み、かつ複数のビアプラグSV4をさらに含む点で、MIM容量MM1とは異なる。以下では、MIM容量MM2がMIM容量MM1とは異なる点を主に説明する。
【0071】
図16に示されるように、MIM容量MM2の誘電体膜INは、例えば第3方向Zに順に積層されている、エッチングストッパ膜ST、第5層間絶縁膜IN5、第1層間絶縁膜IN1、第2層間絶縁膜IN2、第3層間絶縁膜IN3、及び第4層間絶縁膜IN4を含む。MIM容量MM2において第2層間絶縁膜IN2よりも上方の構造は、MIM容量MM1と同等である。
【0072】
エッチングストッパ膜STを構成する材料は、第5層間絶縁膜IN5を構成する材料と比べて、複数のビアプラグSV3を形成する工程において第5層間絶縁膜IN5にビアホールを形成するためのエッチングレートが小さい材料である。エッチングストッパ膜STを構成する材料は、例えば酸窒化シリコン(SiON)を含む。第5層間絶縁膜IN5は、エッチングストッパ膜ST上に形成されている。第5層間絶縁膜IN5を構成する材料は、例えばSiO2を含む。
【0073】
複数のビアプラグSV3は、MIM容量MM2の第1電極LEに含まれる。複数のビアプラグSV3の各々は、第1電極LEにおいて最も下方に配置されている。複数のビアプラグSV3の各々は、第5層間絶縁膜IN5を貫通しかつエッチングストッパ膜STに達している。複数のビアプラグSV3の各々の下方端部は、エッチングストッパ膜STに接している。
【0074】
複数のビアプラグSV3の各々の第1方向Xの長さは、複数のビアプラグSV3の各々の第2方向Yの長さよりも長い。複数のビアプラグSV3の各々の第3方向Zの長さは、例えば第1ビアプラグSV1a及び第2ビアプラグSV2aの各々の第3方向Zの長さよりも短い。
【0075】
複数のビアプラグSV3は、第1ビアプラグSV1aの下方端部と接続されている第7ビアプラグSV3aと、第3ビアプラグSV1bの下方端部と接続されている第8ビアプラグSV3bとを含む。
【0076】
複数のビアプラグSV4は、MIM容量MM2の第2電極HEに含まれる。複数のビアプラグSV4の各々は、第2電極HEにおいて最も下方に配置されている。複数のビアプラグSV4の各々は、第1層間絶縁膜IN1及び第5層間絶縁膜IN5を貫通しかつエッチングストッパ膜STに達している。複数のビアプラグSV4の各々の下方端部は、エッチングストッパ膜STに接している。
【0077】
複数のビアプラグSV4の各々の第1方向Xの長さは、複数のビアプラグSV4の各々の第2方向Yの長さよりも長い。複数のビアプラグSV4の各々の第3方向Zの長さは、複数のビアプラグSV3の各々の第3方向Zの長さよりも長い。
【0078】
複数のビアプラグSV4は、第2下部配線ML2aと接続されている第9ビアプラグSV4aと、第4下部配線ML2bと接続されている第10ビアプラグSV4bとを含む。第9ビアプラグSV4aは、平面視において第2下部配線ML2aと重なるように配置されている。第10ビアプラグSV4bは、平面視において第4下部配線ML2bと重なるように配置されている。第9ビアプラグSV4a、第7ビアプラグSV3a、第10ビアプラグSV4b、及び第8ビアプラグSV3bは、第2方向Yに間隔を空けて並んで配置されている。第7ビアプラグSV3a及び第1ビアプラグSV1aの下方部分は、第2方向Yにおいて第9ビアプラグSV4aと対向するともに、第10ビアプラグSV4bと対向している。
【0079】
第7ビアプラグSV3aと第9ビアプラグSV4aとの間の最短距離D7は、上記最短距離D2よりも短い。最短距離D7は、例えば上記最短距離D0と同等である。
【0080】
複数のビアプラグSV3及び複数のビアプラグSV4を構成する材料は、例えばWを含む。
【0081】
実施の形態2に係る半導体装置の製造方法は、実施の形態1に係る半導体装置SDの製造方法と基本的に同様の構成を備えが、MIM容量MM1に代えてMIM容量MM2が形成される点で、実施の形態1に係る半導体装置SDの製造方法とは異なる。以下、
図17~
図21を参照して、MIM容量MM2を形成する工程を説明する。
【0082】
第1に、エッチングストッパ膜STが主表面上に形成されている半導体基板が準備される。エッチングストッパ膜STは、第1領域R1及び第2領域R2上に形成されている。なお、本工程にて準備される半導体基板には、エッチングストッパ膜STよりも下方に、半導体装置SDに含まれる任意の素子構造(例えばトランジスタ)が形成されていてもよい。
【0083】
第2に、
図17に示されるように、第5層間絶縁膜IN5がエッチングストッパ膜ST上に形成される。さらに第1領域R1では、複数のビアプラグSV3が第5層間絶縁膜IN5を貫通し、かつエッチングストッパ膜STに達するように形成される。
【0084】
複数のビアプラグSV3を形成する方法は、特に制限されないが、例えば上述した複数のビアプラグSV1を形成する方法と同じである。第5層間絶縁膜IN5を貫通しエッチングストッパ膜STに達する複数のビアホールが形成される。このとき、エッチングストッパ膜STを構成する材料は、第5層間絶縁膜IN5を構成する材料と比べて、上記ビアホールを形成するためのエッチングレートが小さい材料であるため、ビアホールの底面がエッチングストッパ膜ST内に形成され得る。
【0085】
なお、本工程において、第2領域R2には、複数のコンタクト用ビアプラグCV3が第5層間絶縁膜IN5を貫通し、かつエッチングストッパ膜STに達するように形成されてもよい。複数のビアプラグSV3及びコンタクト用ビアプラグCV3は、同時に形成され得る。
【0086】
第3に、
図18に示されるように、第1層間絶縁膜IN1が、第5層間絶縁膜IN5、複数のビアプラグSV3及びコンタクト用ビアプラグCV3上に形成される。第1層間絶縁膜IN1を形成する方法は、上述の通りである。さらに第1領域R1では、複数のビアプラグSV4が、第1層間絶縁膜IN1及び第5層間絶縁膜IN5を貫通し、かつエッチングストッパ膜STに達するように形成される。複数のビアプラグSV4を形成する方法は、特に制限されないが、例えば複数のビアプラグSV3を形成する方法と同じである。
【0087】
なお、本工程において、第2領域R2には、複数のコンタクト用ビアプラグCV4が第1層間絶縁膜IN1を貫通し、かつコンタクト用ビアプラグCV3に達するように形成されてもよい。複数のビアプラグSV4及びコンタクト用ビアプラグCV4は、同時に形成され得る。
【0088】
第4に、
図19に示されるように、第2配線層ML2が第1層間絶縁膜IN1上に形成される。第2配線層ML2は、第1領域R1において第2下部配線ML2a、及び第4下部配線ML2bを含む。第2下部配線ML2aは、平面視において第9ビアプラグSV4aと重なるように形成される。第4下部配線ML2bは、平面視において第10ビアプラグSV4bと重なるように形成される。第2配線層ML2は、第2領域R2において、コンタクト用ビアプラグCV4と電気的に接続される部分を含む。第2配線層ML2を形成する方法は、上述の通りである。
【0089】
第5に、
図20に示されるように、第2層間絶縁膜IN2が第1層間絶縁膜IN1及び第2配線層ML2上に形成される。さらに第1領域R1では、複数のビアプラグSV1が第2層間絶縁膜IN2を貫通し、かつ複数のビアプラグSV3に達するように形成される。複数のビアプラグSV1を形成する方法は、上述の通りである。
【0090】
なお、本工程において、第2領域R2には、複数のコンタクト用ビアプラグCV1が第2層間絶縁膜IN2を貫通し、かつ第2配線層ML2に達するように形成されてもよい。複数のビアプラグSV1及びコンタクト用ビアプラグCV1は、同時に形成され得る。
【0091】
第6に、
図21に示されるように、第3配線層ML3が第2層間絶縁膜IN2上に形成される。第3配線層ML3を形成する方法は、上述の通りである。
【0092】
その後、
図13及び
図14に示される工程と同様の工程が行われることにより、実施の形態2に係るMIM容量MM2は形成され得る。
【0093】
実施の形態2に係る半導体装置は、実施の形態1に係る半導体装置SDと基本的に同様の構成を備えるため、実施の形態1に係る半導体装置SDと同様の効果を奏する。さらに、実施の形態2に係る半導体装置のMIM容量MM2では、第2下部配線ML2aから下方に延びる第9ビアプラグSV4aの一部が第2方向Yにおいて第1ビアプラグSV1aの下方部分と対向し、かつ第9ビアプラグSV4aの残部第2方向Yにおいて第7ビアプラグSV3aと対向する。そのため、MIM容量MM2において第1電極LEと第2電極HEとの対向面積は、MIM容量MM2において第1電極LEと第2電極HEとの対向面積よりも大きくなる。その結果、MIM容量MM2では、MIM容量MM1と比べて、容量値の増大と容量の微細化とがより高いレベルで両立され得る。
【0094】
例えば、
図16に示されるMIM容量MM2と、
図15に示される比較例のMIM容量とを対比する。
図15に示される比較例では、第1配線層ML11~第4配線層ML14が第3方向Zに互いに間隔D7を空けて積層されており、かつ各配線層が第2方向Yに間隔D8を空けて並んで配置されている複数の配線を含む。間隔D7は、
図16において複数のビアプラグSV3と第3配線層ML3との間の間隔、及び第2配線層ML2と第4配線層ML4との間の間隔と等しいとする。間隔M8は、
図16に示される最短距離D2と等しいとする。この場合、
図16に示されるMIM容量MM2では、
図15に示されるMIM容量と比べて、容量値が2.5倍になり、かつ平面視における占有面積が0.8倍になる。
【0095】
<変形例>
なお、MIM容量MM1,MM2は、少なくとも1つの第1電極LEと、少なくとも1つの第2電極HEと、誘電体膜とにより構成されていればよい。MIM容量MM1,MM2では、第1電極LE及び第2電極HEの少なくとも一方が少なくとも1つのビアプラグSVを含み、第1電極LE及び第2電極HEの少なくとも他方が少なくとも1つの配線MLを含んでいればよい。第1電極LE及び第2電極HEの少なくとも一方が1つのビアプラグSVにより構成されており、第1電極LE及び第2電極HEの少なくとも他方が1つの配線MLにより構成されていてもよい。
【0096】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0097】
AL アナログ回路、LC ロジック回路、FD フラッシュメモリ駆動回路、LE,LE1,LE2,LE3 第1電極、HE,HE1,HE2,HE3 第2電極、ML 配線、IN 誘電体膜、IN0 層間絶縁膜、IN1 第1層間絶縁膜、IN2 第2層間絶縁膜、IN3 第3層間絶縁膜、IN4 第4層間絶縁膜、IN5 第5層間絶縁膜、ML1 第1配線層、ML1a 第1下部配線、ML1b 第3下部配線、ML1c 第5下部配線、ML2 第2配線層、ML2a 第2下部配線、ML2b 第4下部配線、ML2c 第6下部配線、ML3 第3配線層、ML3a 第1上部配線、ML3b 第3上部配線、ML3c 第5上部配線、ML4 第4配線層、ML4a 第2上部配線、ML4b 第4上部配線、ML4c 第6上部配線、R1 第1領域、R2 第2領域、SB 半導体基板、SD 半導体装置、SM RAM回路、SMF 主表面、ST エッチングストッパ膜、SV,SV1,SV2,SV3,SV4 ビアプラグ、SV1c 第5ビアプラグ、SV1b 第3ビアプラグ、SV2c 第6ビアプラグ、SV2a 第2ビアプラグ、SV3a 第7ビアプラグ、SV3b 第8ビアプラグ、SV4a 第9ビアプラグ、SV4b 第10ビアプラグ。