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特開2023-170471買物支援システム、買物支援方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170471
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】買物支援システム、買物支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20231124BHJP
【FI】
G06Q30/06 332
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022082262
(22)【出願日】2022-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】301063496
【氏名又は名称】東芝デジタルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀田 智之
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB24
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】商品の買い忘れなどを防止する買物支援システム、買物支援方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態の買物支援システムは、原案情報取得部と、作成部と、表示制御部と、を持つ。原案情報取得部は、複数の商品情報を含む買物リスト原案を取得する。作成部は、前記買物リスト原案に基づいて、買物リストを作成する。表示制御部は、作成された前記買物リストを表示させる。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の商品情報を含む買物リスト原案を取得する原案情報取得部と、
前記買物リスト原案に基づいて、買物リストを作成する作成部と、
作成された前記買物リストを表示させる表示制御部と、を備える、
買物支援システム。
【請求項2】
前記買物リスト原案を生成するリスト原案生成部を更に備える、
請求項1に記載の買物支援システム。
【請求項3】
前記リスト原案生成部は、
過去の買物リスト履歴に基づいて、前記買物リスト原案を生成する、
請求項2に記載の買物支援システム。
【請求項4】
前記リスト原案生成部は、
属性ごとに分類された前記買物リスト履歴に基づいて、前記買物リスト原案を生成する、
請求項3に記載の買物支援システム。
【請求項5】
前記買物リストの属性は、
時間帯、時期、または商品用途のうち少なくともいずれか1つを含む、
請求項4に記載の買物支援システム。
【請求項6】
前記原案情報取得部は、複数の前記買物リスト原案を取得し、
前記表示制御部は、複数の前記買物リスト原案をそれぞれ特定する原案特定情報を表示させる、
請求項1に記載の買物支援システム。
【請求項7】
表示された前記原案特定情報の中から、利用者が指定した買物リスト原案を示す第1受付情報を受け付ける第1受付部を更に備える、
請求項6に記載の買物支援システム。
【請求項8】
表示された前記買物リスト原案に含まれる商品情報の修正の内容を示す第2受付情報を受け付ける第2受付部を更に備え、
前記作成部は、受け付けられた前記商品情報の修正に基づいて、前記買物リストを改定する、
請求項1に記載の買物支援システム。
【請求項9】
購入の対象となる購入対象商品を特定する商品特定部を更に備え、
前記表示制御部は、特定された購入対象商品に関する購入情報を商品情報に対応付けて表示させる、
請求項1に記載の買物支援システム。
【請求項10】
前記作成部は、特定された購入対象商品に対応する商品情報が前記買物リストに含まれない場合に、
前記購入対象商品に対応する商品情報を前記買物リストに追加する、
請求項9に記載の買物支援システム。
【請求項11】
前記商品特定部は、前記購入対象商品に対応する商品コード情報を取得する商品コード情報取得部を含む、
請求項10に記載の買物支援システム。
【請求項12】
前記商品特定部は、前記購入対象商品に取り付けられたICタグに書き込まれたタグ情報を取得するタグ情報取得部を含む、
請求項10に記載の買物支援システム。
【請求項13】
前記商品特定部は、前記購入対象商品の画像を取得する画像取得部と、
取得された前記画像を画像解析することにより、前記購入対象商品を特定する画像処理部と、を含む、
請求項10に記載の買物支援システム。
【請求項14】
商品を販売する店舗内における前記商品の販売位置を示す販売位置情報を含む店舗内地図情報を取得する地図情報取得部と、
買物をする利用者の利用者位置を検出する検出部と、を更に備え、
前記表示制御部は、前記利用者位置と前記販売位置情報が近接した場合に、アラームを出力する、
請求項1に記載の買物支援システム。
【請求項15】
商品を販売する店舗内における前記商品の販売位置を示す販売位置情報を含む店舗内地図情報を取得する地図情報取得部と、
買物をする利用者の利用者位置を検出する検出部と、
表示された前記商品情報の中から、利用者が店内における販売位置を探索するために指定した商品探索情報を受け付ける第3受付部と、を更に備え、
前記表示制御部は、受け付けられた前記商品探索情報が示す商品の販売位置情報を前記店舗内地図情報とともに表示させる、
請求項1に記載の買物支援システム。
【請求項16】
前記表示制御部は、受け付けられた前記商品探索情報に対応する前記商品の販売位置までの前記利用者位置からの経路を前記店舗内地図情報とともに表示させる、
請求項15に記載の買物支援システム。
【請求項17】
店舗の販売商品に関する電子チラシを取得する電子チラシ取得部を更に備え、
前記作成部は、取得された前記電子チラシに更に基づいて、買物リストを作成する、
請求項1に記載の買物支援システム。
【請求項18】
前記電子チラシに含まれる特売品に関する特売品情報を勧めるレコメンド情報を提供するレコメンド部を更に備える、
請求項17に記載の買物支援システム。
【請求項19】
前記原案情報取得部、前記作成部、及び前記表示制御部は、
買物をする利用者が携帯する利用者端末に含まれる、
請求項1に記載の買物支援システム。
【請求項20】
前記表示制御部は、前記利用者端末に設けられた表示部の表示を制御する、
請求項19に記載の買物支援システム。
【請求項21】
コンピュータが、
複数の商品情報を含む買物リスト原案を取得し、
前記買物リスト原案に基づいて、買物リストを作成し、
作成された前記買物リストを表示させる、
買物支援方法。
【請求項22】
コンピュータに、
複数の商品情報を含む買物リスト原案を取得し、
前記買物リスト原案に基づいて、買物リストを作成し、
作成された前記買物リストを表示させる、ことを行わせる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、買物支援システム、買物支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーなどの大型店舗では、利用者は、複数の商品をまとめて購入することが多い。このため、利用者は、購入しようとしていた商品を買い忘れることがある。商品の買い忘れなどを防ぐために買物リストなどを作ることが考えらえるが、買物リストを一から作成したり、商品を選ぶ際に、その都度買物リストを取り出して参照したりすることに手間がかかる。このため、商品の買い忘れが生じることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-153089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、商品の買い忘れなどを防止する買物支援システム、買物支援方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の買物支援システムは、原案情報取得部と、作成部と、表示制御部と、を持つ。原案情報取得部は、複数の商品情報を含む買物リスト原案を取得する。作成部は、前記買物リスト原案に基づいて、買物リストを作成する。表示制御部は、作成された前記買物リストを表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態に係る買物支援システムの一例を示す図。
図2】実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図。
図3】実施形態に係る決済管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図。
図4】実施形態に係る買物支援サーバのハードウェア構成の一例を示す図。
図5】実施形態に係る店舗内システムの一例を示す図。
図6】実施形態に係る携帯端末の機能的な構成の一例を示す図。
図7】実施形態に係る決済管理サーバの機能的な構成の一例を示す図。
図8】実施形態に係る買物支援サーバの機能的な構成の一例を示す図。
図9】買物リスト履歴の内容の一例を示す図。
図10】実施形態に係る店舗内システムの機能的な構成の一例を示す図。
図11】買物支援システムにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図。
図12】利用者が買い物をする際の携帯端末10に表示される内容の流れを説明する図。
図13】買物支援サーバの処理の一例を示すフローチャート。
図14】携帯端末の処理の一例を示すフローチャート。
図15図14は、携帯端末の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の買物支援システム、買物支援方法、及びプログラムを、図面を参照して説明する。
【0008】
図1を参照しながら実施形態に係る買物支援システムの全体的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る買物支援システムの一例を示す図である。図1に示すように、買物支援システム1は、携帯端末10と、決済管理サーバ20と、買物支援サーバ30と、店舗内システム40と、を備える。店舗内システム40は、店舗内サーバ50を備える。
【0009】
携帯端末10と、決済管理サーバ20と、買物支援サーバ30とは、ネットワークNWにより互いに通信可能な態様で接続されている。ネットワークNWは、例えば、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、無線LANなどであり、一定水準以上の情報セキュリティが施されていることが好ましい。
【0010】
携帯端末10は、例えば、店舗等で買い物をする利用者が携帯する端末装置である。携帯端末10には、買物支援に利用するアプリケーションプログラム(以下、買物支援アプリ)及び商品を購入する際の商品の登録に利用するアプリケーションプログラム(以下、登録アプリ)がインストールされている。携帯端末10は、買物支援アプリが起動しているときに、買物支援システム1の一部として機能する。携帯端末10は、登録アプリが起動しているときに、決済管理サーバ20との間で通信して、利用者が購入する商品の登録を行う。携帯端末10は、利用者端末の一例である。
【0011】
例えば、店舗で買い物を開始する前に、利用者が買物支援アプリを起動すると、携帯端末10は、買物リスト原案を表示する。利用者は、買物リスト原案を修正して、買物リストを作成し、または買物リスト原案を修正することなくそのまま買物リストとして作成する。携帯端末10は、作成された買物リストを表示する。買物リストは、例えば、利用者が購入しようとする買物の対象となる商品がリスト化されたものである。
【0012】
利用者は、例えば、買い物かごまたは買い物かごを搭載するカートに設けられた端末ホルダに携帯端末10を取り付けて、買い物かごとともに店舗内を周遊しながら買い物をする。携帯端末10には、買物リストが表示されている。さらに、携帯端末10では、例えば、登録アプリが起動することにより、商品の登録を行うとともに、利用者の買物を支援する。
【0013】
利用者は、携帯端末10に表示される買物リストを見ながら店舗内を周遊して、購入の対象となる商品(以下、購入対象商品)を選択する。利用者は、購入対象商品を決めた場合に、購入対象商品を買い物かごに入れる。続いて、利用者は、携帯端末10を操作することにより購入対象商品を登録する。
【0014】
全ての購入対象商品の登録を終えた利用者は、店舗に設けられた決済処理装置を利用して、商品の決済を行う。決済処理装置は、利用者からの購入対象商品に対する料金の支払いを受け付ける。料金の支払いは、例えば、現金、クレジットカード、二次元コード決済、店舗内または当該店舗を含む規定範囲内で利用可能なポイントなどの決済方法により行われる。
【0015】
携帯端末10には、登録アプリに加えて、決済を実行するときに利用される決済アプリがインストールされ、購入対象商品の登録を行った後、決済管理サーバ20と通信することにより、決済を実行するようにしてもよい。この場合、店舗における決済処理装置は設けられていなくてもよく、決済方法は、現金や商品券などの紙媒体を利用することのない電子媒体、例えばクレジットカードや二次元コード決済などの決済方法を利用してよい。
【0016】
実施形態では、携帯端末10にインストールされた買物支援アプリと登録アプリと決済アプリがそれぞれ携帯端末10に独立しているが、他の態様としてもよい。例えば、携帯端末10にインストールされたアプリは、これらのアプリの一部または全部の機能を備えていてもよい。
【0017】
次に、図2を参照しながら実施形態に係る携帯端末10のハードウェア構成について説明する。図2は、実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、携帯端末10は、例えば、プロセッサ11と、主記憶装置12と、通信インターフェース13と、補助記憶装置14と、入出力装置15と、バス16と、信号受信器17と、を備える。
【0018】
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、買物支援アプリや登録管理アプリを読み出して実行し、携帯端末10が有する各機能を実現させる。また、プロセッサ11は、買物支援アプリや登録管理アプリ以外のプログラムを読み出して実行し、携帯端末10が有する各機能を実現させる上での必要な機能を実現させてもよい。主記憶装置12は、例えば、RAM(Random Access Memory)であり、プロセッサ11により読み出されて実行される買物支援アプリや登録管理アプリその他プログラムを予め記憶している。
【0019】
通信インターフェース13は、ネットワークNWその他ネットワークを介して決済管理サーバ20及び買物支援サーバ30等と通信を実行するためのインターフェース回路である。補助記憶装置14は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ROM(Read Only Memory)である。
【0020】
入出力装置15は、例えば、タッチパネルディスプレイであり、入力装置と表示装置を兼ねる。入力装置には、例えば、タッチパネルディスプレイのほか、マウスやキーボードなどが含まれる。入力装置には、さらに、商品コード情報(二次元コード情報)を読み取る光学式読取装置、ICタグに書き込まれたタグ情報を読み取るタグ情報読取装置、周囲の画像を撮像するカメラなどが含まれる。
【0021】
入出力装置15における出力装置は、さらに、スピーカやバイブレータを備える。入出力装置15の出力装置は、例えば、利用者に対してアラームを出力可能とされている。アラームを出力する態様としては、例えば、スピーカから音声を出力したり、バイブレータにより携帯端末10を振動させたり、表示装置における表示を変更し、例えば所定の画像を強調表示したりする態様とすることができる。
【0022】
バス16は、プロセッサ11、主記憶装置12、通信インターフェース13、補助記憶装置14、及び入出力装置15を互いにデータの送受信が可能なように接続している。信号受信器17は、電気通信技術を利用した情報通信を利用して送信される信号(以下、検出信号)を受信する受信器である。電気通信技術を利用した情報通信としては、例えば、UWB(Ultra Wide Band)、Bluetooth(登録商標)、Wifi、NFC(Near Field Communication)などが挙げられる。バス16は、信号受信器17も各装置と互いにデータの送受信が可能なように接続している。
【0023】
次に、図3を参照しながら実施形態に係る決済管理サーバのハードウェア構成について説明する。図3は、実施形態に係る決済管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、決済管理サーバ20は、例えば、プロセッサ21と、主記憶装置22と、通信インターフェース23と、補助記憶装置24と、入出力装置25と、バス26と、を備える。
【0024】
プロセッサ21は、例えば、CPUであり、登録管理制御プログラムを読み出して実行し、決済管理サーバ20が有する各機能を実現させる。端末制御プログラムは、商品の登録管理に利用するアプリケーションプログラムである。プロセッサ21は、登録管理制御プログラム以外のプログラムを読み出して実行し、決済管理サーバ20が有する各機能を実現させる上で必要な機能を実現させてもよい。主記憶装置22は、例えば、RAMであり、プロセッサ21により読み出されて実行される端末制御プログラムその他プログラムを予め記憶している。
【0025】
通信インターフェース23は、ネットワークNWその他ネットワークを介して携帯端末10及び買物支援サーバ30等と通信を実行するためのインターフェース回路である。補助記憶装置24は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ、ROMである。
【0026】
入出力装置25は、例えば、タッチパネルディスプレイである。バス26は、プロセッサ21、主記憶装置22、通信インターフェース23、補助記憶装置24、及び入出力装置25を互いにデータの送受信が可能なように接続している。
【0027】
次に、図4を参照しながら実施形態に係る買物支援サーバのハードウェア構成について説明する。図4は、実施形態に係る買物支援サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、買物支援サーバ30は、例えば、プロセッサ31と、主記憶装置32と、通信インターフェース33と、補助記憶装置34と、入出力装置35と、バス36とを備える。
【0028】
プロセッサ31は、例えば、CPUであり、買物支援プログラムを読み出して実行し、買物支援サーバ30が有する各機能を実現させる。また、プロセッサ31は、買物支援プログラム以外のプログラムを読み出して実行し、買物支援サーバ30が有する各機能を実現させる上で必要な機能を実現させてもよい。主記憶装置32は、例えば、RAMであり、プロセッサ31により読み出されて実行される買物支援プログラムその他プログラムを予め記憶している。
【0029】
通信インターフェース33は、ネットワークNWその他ネットワークを介して携帯端末10及び決済管理サーバ20等と通信を実行するためのインターフェース回路である。補助記憶装置34は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ、ROMである。
【0030】
入出力装置35は、例えば、タッチパネルディスプレイである。バス36は、プロセッサ31、主記憶装置32、通信インターフェース33、補助記憶装置34及び入出力装置35を互いにデータの送受信が可能なように接続している。
【0031】
次に、図5を参照しながら実施形態の店舗内システム40の構成について説明する。図5は、実施形態に係る店舗内システムの一例を示す図である。図5に示すように、店舗内システム40は、例えば、店舗内サーバ50と、信号送信器41と、決済処理装置42と、を備える。店舗内サーバ50のハードウェア構成としては、例えば、プロセッサ51と、主記憶装置52と、通信インターフェース53と、補助記憶装置54と、入出力装置55と、バス56とを含む。
【0032】
プロセッサ51は、例えば、CPUであり、店舗内管理プログラムを読み出して実行し、店舗内サーバ50が有する各機能を実現させる。また、プロセッサ31は、店舗内管理プログラム以外のプログラムを読み出して実行し、店舗内サーバ50が有する各機能を実現させる上で必要な機能を実現させてもよい。
【0033】
主記憶装置52は、例えば、RAMであり、プロセッサ51により読み出されて実行される店舗内管理プログラムその他プログラムを予め記憶している。通信インターフェース53は、ネットワークNWその他ネットワークを介して決済管理サーバ20及び買物支援サーバ30等と通信を実行するためのインターフェース回路である。補助記憶装置54は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ、ROMである。
【0034】
入出力装置55は、例えば、タッチパネルディスプレイである。バス56は、プロセッサ51、主記憶装置52、通信インターフェース53、補助記憶装置54及び入出力装置55を互いにデータの送受信が可能なように接続している。バス56は、更に、店舗内における店舗内サーバ50の外にある信号送信器41及び決済処理装置42と店舗内サーバ50における各要素を互いにデータの送受信が可能なように接続している。
【0035】
信号送信器41は、例えば、店舗内における複数の位置に設置されている。信号送信器41は、UWB、Bluetooth(登録商標)、Wifi、NFCなどの電気通信技術を利用した情報通信の中から信号受信器17に対応する情報通信を利用して検出を送信する送信器である。信号送信器41は、例えば、携帯端末10の信号受信器17に向けて信号を送信する。
【0036】
決済処理装置42は、いわゆる「レジ」であり、例えば、店舗で販売される商品の決済を行う装置である。決済処理装置42は、例えば、店舗内に複数近接して設けられる。決済処理装置42は、携帯端末10により送信される決済待情報を受信する。決済待情報には、利用者が購入しようとする購入対象商品の数量、金額、商品単位の小計等の情報が含まれる。
【0037】
決済処理装置42は、受信した決済待情報を利用し、操作者の操作に基づいて、購入商品の決済に関する処理(以下、決済処理)を実行する。決済処理を実行する際に決済処理装置42を操作する操作者は、店舗の店員でもよいし、利用者でもよいし、店員と利用者の双方でもよい。
【0038】
決済処理装置42は、店員または利用者の操作により実行した決済処理に基づいて、決済実行情報を生成する。決済実行情報には、顧客ID、購入対象商品の名称、数量、金額、決済方法、利用年月日、利用時間帯等の情報が含まれる。決済処理装置42は、生成した決済実行情報を店舗内サーバ50に送信する。
【0039】
次に、図6を参照しながら、実施形態の携帯端末の機能的な構成について説明する。図6は、実施形態に係る携帯端末の機能的な構成の一例を示す図である。図6に示すように、携帯端末10における買物支援アプリが起動している最中のプロセッサ21は、例えば、取得部110と、受付部120と、レコメンド部130と、作成部140と、表示制御部150と、商品特定部160と、登録処理部170と、検出部180と、を備える。
【0040】
取得部110は、例えば、原案情報取得部111と、地図情報取得部112と、電子チラシ取得部113と、を備える。受付部120は、例えば、第1受付部121と、第2受付部122と、第3受付部123と、を備える。商品特定部160は、例えば、JAN(Japanese Article Number)コード情報取得部161と、商品コード情報取得部162と、タグ情報取得部163と、画像取得部164と、画像処理部165と、紐付け部166と、を備える。図2に示す入出力装置15には、表示部151が含まれる。
【0041】
取得部110における原案情報取得部111は、買物支援サーバ30により送信される買物リスト原案を取得する。買物リスト原案は、複数の商品情報を含む。買物支援サーバ30により送信される買物リスト原案は、買物リスト原案は、複数であってもよいし、単数であってもよい。原案情報取得部111は、他の方法で買物リスト原案を取得してもよい。例えば、主記憶装置12が買物リスト原案をあらかじめ記憶しており、原案情報取得部111は、主記憶装置12に記憶された買物リスト原案を取得してもよい。
【0042】
地図情報取得部112は、買物支援サーバ30により送信される店舗内地図情報を取得する。店舗内地図情報には、店舗内の通路や店舗内における商品の販売位置を示す販売位置情報が含まれる。店舗内地図情報は、例えば、店舗から買物支援サーバ30に提供され、買物支援サーバ30に記憶される。
【0043】
電子チラシ取得部113は、買物支援サーバ30により送信される電子チラシを取得する。電子チラシには、店舗で販売される商品、特に特売品の金額や宣伝などの情報が含まれる。電子チラシは、例えば、店舗内サーバ50から買物支援サーバ30に提供され、買物支援サーバ30に格納される。
【0044】
受付部120における第1受付部121は、複数の買物リスト原案のテーマが入出力装置35に表示された状態で、利用者の入力操作により指定される買物リスト原案を示す第1受付情報を受け付ける。第2受付部122は、買物リストまたは買物リスト原案に含まれる商品情報が表示された状態で利用者の入力操作により商品情報の修正の内容を示す第2受付情報を受け付ける。第3受付部123は、表示部151に表示された買物リストに含まれる商品情報の中から、利用者が店内における販売位置を探索するために指定した商品探索情報を受け付ける。
【0045】
レコメンド部130は、利用者に購入を勧める商品を示すレコメンド情報を生成して利用者に提供する。レコメンド情報には、例えば、電子チラシ取得部113により取得された電子チラシに含まれる特売品に関する特売品情報や、利用者の購入履歴に基づいて利用者が購入しようとすると想定される商品の想定購入対象商品情報が含まれる。
【0046】
作成部140は、買物支援アプリが起動すると、買物リスト原案の提供を要求する要求情報を買物支援サーバ30に送信する。要求情報には、利用者が要求する買物リスト原案を生成する際の属性をテーマとして指定する指定情報が含めることができる。指定情報に応じたテーマとなる属性としては、例えば、時間帯、時期(季節、平日または休日、給料日前後、買物空白期間等)、商品用途(日用品であるか食品であるか等)が含まれ、指定情報には、これらのテーマが単数または複数含まれる。主記憶装置12が買物リスト原案をあらかじめ記憶されている場合には、要求情報の送信は行わず、主記憶装置12に記憶された買物リスト原案を原案情報取得部111に取得させる。
【0047】
作成部140は、原案情報取得部111が複数の買物リスト原案を取得した場合に、第1受付部121により受け付けられた第1受付情報に基づいて、買物リスト原案を決定する。作成部140は、原案情報取得部111が1つ(単数)買物リスト原案を取得した場合には、取得した買物リスト原案をそのまま決定する。
【0048】
作成部140は、決定した買物リスト原案を改定し、または改定することなく買物リストを作成する。作成部140は、買物リスト原案を決定した後、第2受付部122により第2受付情報が受け付けられた場合に、第2受付情報が示す商品情報の修正の内容に基づいて買物リスト原案を改定して買物リストを作成する。作成部140は、第2受付部122により第2受付情報が受け付けられなかった場合には、買物リスト原案をそのまま買物リストとして作成する。
【0049】
表示制御部150は、入出力装置15に含まれる表示部151の表示内容を制御する。表示制御部150は、原案情報取得部111により複数の買物リスト原案が取得された場合に、複数の買物リスト原案を特定するための原案特定情報を表示部151に表示させる。原案特定情報は、買物リスト原案を作成する際のテーマの情報を含む。原案特定情報が含むテーマは、例えば、それぞれの買物リスト原案の作成した元となる買物をした店舗、時間帯、時期、商品用途などの属性がある。
【0050】
表示制御部150は、作成部140により作成された買物リストを表示部151に表示させる。表示制御部150は、買物リストを表示させる際に、購入対象商品に関する購入情報に対応付けて表示部151に表示させる。購入情報は、購入対象商品の登録の有無を示す情報を含む。
【0051】
表示制御部150は、レコメンド部130により生成されたレコメンド情報を表示部151に表示させる。表示制御部150は、例えば、想定購入対象商品情報や特売品情報を表示部151に表示させる。想定購入対象商品情報や特売品情報には、商品の種類の他、商品の数量や金額の情報が含まれていてよい。
【0052】
商品特定部160におけるJANコード情報取得部161は、店舗内システム40における店舗内サーバ50により送信されるJANコードを取得する。JANコードには、商品及びその商品が販売された店舗の情報を含む。JANコードには、商品の値段や賞味期限(消費期限)など、商品に関する情報が含まれていてもよい。
【0053】
商品コード情報取得部162は、入出力装置15が備える光学式読取装置により読み取られた商品に対応する商品コード情報を取得する。商品に対応する商品コード情報は、例えば、商品に付された二次元コードであり、商品に直接取り付けられていてもよいし、商品の包装などに取り付けられていてもよい。商品コード情報取得部162は、商品コード情報を取得した場合に、その商品を購入対象商品として特定する。商品コード情報取得部162は、商品コード情報を取得した場合に、その商品を利用者に提示し、利用者が購入対象商品であることを確認した場合に、その商品を購入対象商品として特定するようにしてもよい。
【0054】
二次元コードは、どのようなコードでもよく、例えば、バーコードでもよいし、QRコード(登録商標)でもよい。商品が生鮮食品である場合など商品やその包装に二次元コードを取り付けにくい場合には、買い物かごを搭載するカートや買い物かごまたはカートに取り付けられた二次元コード表に二次元コードが表示されていてもよい。
【0055】
タグ情報取得部163は、入出力装置15が備えるタグ情報読取装置により読み取られた商品に対応するタグ情報を取得する。タグ情報は、商品に取り付けられたICタグに書き込まれている。タグ情報取得部163は、タグ情報を取得した場合に、その商品を購入対象商品として特定する。タグ情報取得部163は、タグ情報を取得した場合に、その商品を利用者に提示し、利用者が購入対象商品であることを確認した場合に、その商品を購入対象商品として特定するようにしてもよい。
【0056】
画像取得部164は、携帯端末10に設けられたカメラにより撮像された画像を取得する。例えば、端末ホルダに取り付けられた携帯端末10のカメラは、買い物かごの内部を撮像する位置に配置される。カメラは、例えば一定間隔でまたは利用者の操作に基づいて、買い物かご内を撮像する。カメラは、画像を撮像するごとに撮像した画像を画像取得部164に出力する。
【0057】
画像処理部165は、画像取得部164により取得された画像を画像解析し、買い物かごの中における未登録の商品を探索する。画像処理部165は、買い物かごの中における未登録の商品が探索された場合に、その商品を購入対象商品として特定する。画像処理部165は、買い物かごの中における未登録の商品が探索された場合に、その商品を利用者に提示し、利用者が購入対象商品であることを確認した場合に、その商品を購入対象商品として特定するようにしてもよい。
【0058】
画像取得部164により取得される画像は、携帯端末10に搭載された画像以外の画像でもよい。例えば、店舗内に固定されて設けられたカメラにより利用者が利用する買い物かごの中を撮像し、カメラにより撮像された送信された画像を携帯端末10が取得してもよい。
【0059】
紐付け部166は、JANコード情報取得部161により取得されたJANコードと、商品コード情報取得部162により取得された商品コード情報が示す商品を紐付けて、購入対象商品として特定する。紐付け部166は、JANコードと、タグ情報取得部163により取得されたタグ情報が示す商品を紐付けて、購入対象商品として特定する。紐付け部166は、JANコードと、画像処理部165により探索された商品を紐付けて、購入対象商品として特定する。
【0060】
登録処理部170は、商品特定部160により特定された購入対象商品を登録する。登録処理部170は、購入対象商品が登録された場合に、購入対象商品に対する購入情報、例えば、商品の数量、金額、商品単位の小計などを更新する。表示制御部150は、登録処理部170により更新された購入情報を買物リストとともに表示部151に表示させる。
【0061】
登録処理部170は、さらに、利用者による購入対象商品の購入の終了意思を取得した場合に、決済待情報を生成する。登録処理部170は、生成した決済待情報を店舗に設けられた決済処理装置42に送信する。決済処理装置42は、受信した決済待情報を利用して決済処理を実行する。
【0062】
検出部180は、店舗内における携帯端末10の位置を利用者位置(以下、利用者位置)として検出する。検出部180は、例えば、店舗内に複数の信号送信器41が設けられているとする。この場合、検出部180は、携帯端末10に設けられた信号受信器17が受信した検出信号と、検出信号を送信した信号送信器41の位置関係及び信号送信器41の設置位置に基づいて、利用者位置を検出する。
【0063】
携帯端末10にPGS(Global Positioning System)装置が設けられている場合に、検出部180は、GPS装置により検出された位置を利用者位置として検出してもよい。また、携帯端末10の信号送信器が設けられ、店舗に信号受信器が設けられ、検出信号を受信した信号受信器の設置位置と、信号送信器及び信号受信器の位置関係に基づいて、利用者位置を検出してもよい。
【0064】
次に、図7を参照しながら、実施形態の決済管理サーバの機能的な構成について説明する。図7は、実施形態に係る決済管理サーバの機能的な構成の一例を示す図である。決済管理サーバ20は、例えば、JANコード処理部210と、決済処理部220と、を備える。
【0065】
JANコード処理部210は、複数の店舗から送信されるJANコードを受信する。JANコード処理部210は、受信したJANコードを携帯端末10に送信する。決済管理サーバ20は、例えば、買物支援アプリを起動させた携帯端末10にJANコードを送信してもよいし、利用者が利用履歴のある店舗のJANコードを受信したときに、その利用者に対してJANコードを送信してもよい。JANコード処理部210は、特定の時間、例えば店舗の営業開始より少し前の時間にJANコードを送信してもよい。
【0066】
決済処理部220は、店舗内システム40に含まれる店舗内サーバ50により送信される決済情報を受信する。決済処理部220は、送信された決済情報に応じた決済を実行する。例えば、決済が二次元コード決済である場合には、二次元コード決済に対応する処理を実行する。
【0067】
次に、図8を参照しながら、実施形態の買物支援サーバの機能的な構成について説明する。図8は、実施形態に係る買物支援サーバの機能的な構成の一例を示す図である。買物支援サーバ30は、例えば、リスト原案生成部310と、提供部320と、記憶部350と、を備える。提供部320は、例えば、リスト原案提供部321と、地図情報提供部322と、電子チラシ提供部323と、を備える。記憶部350は、例えば、買物リスト履歴351と、店舗内地図情報ファイル352と、電子チラシファイル353と、を格納する。
【0068】
記憶部350に格納される買物リスト履歴は、例えば、携帯端末10により送信される決済情報に含まれる買物リスト履歴に含まれる商品をリスト化した情報である。決済情報には、例えば、利用者が買い物した際の顧客ID、店舗ID、購入対象商品の名称、数量、金額、決済方法、利用年月日、利用時間帯等の情報が含まれる。
【0069】
店舗内地図情報ファイル352は、複数の店舗における店舗内地図情報がファイル化された情報である。店舗内地図情報は、店舗内におけるそれぞれのレイアウトや商品の販売位置の情報を含む。電子チラシファイル353は、複数の店舗における電子チラシがファイル化された情報である。電子チラシは、販売される商品、特に特売品の金額や宣伝などの情報を含む。
【0070】
リスト原案生成部310は、携帯端末10により送信される要求情報を受信して取得した場合に、利用者が携帯端末10に表示する買物リスト原案を生成する。リスト原案生成部310は、例えば、記憶部350に格納された買物リスト履歴351に基づいて、買物リスト原案を生成する。図9は、買物リスト履歴の内容の一例を示す図である。
【0071】
買物リスト履歴は、顧客ID、店舗ID、利用年月日、利用時間帯、買物リストなどの属性に分類されている。顧客IDは、利用者ごとに付された識別記号である。顧客IDは、利用者を区別する際に利用される。店舗IDは、店舗ごとに付された識別記号である。店舗IDは、店舗を区別する際に利用される。
【0072】
利用年月日は、利用者が店舗で買い物をした日付を示す。利用年月日に代えてまたは加えて、利用時期の情報が含まれていてもよい。利用時間帯は、利用者が店舗で買い物をした時間帯を示す。買い物をした時間帯は、例えば、「午前」「昼」「夕刻」「夜」などとして区分される。利用時間帯に代えてまたは加えて、利用時刻情報が含まれていてもよい。
【0073】
リスト原案生成部310は、要求情報に指定情報が含まれる場合、指定情報が示す属性をテーマとした買物リスト原案を生成する。例えば、指定情報が示す属性が「休前日」である場合には、休前日に相当する利用年月日の買物リストを買物リスト履歴から探索し、探索した買物リストに基づいて買物リスト原案を生成する。
【0074】
リスト原案生成部310は、他の態様で買物リスト原案を生成してもよい。リスト原案生成部310は、例えば、買物リスト履歴351に含まれる顧客IDのうち、買物リスト原案を提供する利用者の情報に基づいて、買物リスト原案を生成してもよい。リスト原案生成部310は、買物リスト履歴351に含まれる店舗IDのうち、買物リスト原案を提供する利用者が利用する店舗の情報に基づいて、買物リスト原案を生成してもよい。これらの場合、例えば、顧客が前回に店舗で商品を購入した際の買物リストをそのまま買物リスト原案としてよい。
【0075】
リスト原案生成部310は、これらの情報に利用年月日や利用時間の情報を加味して買物リスト原案を生成してもよい。リスト原案生成部310は、利用者により指示され、携帯端末10により送信される買物リスト原案を生成するための条件を示す条件情報に基づいて買物リスト原案を生成してもよい。
【0076】
条件情報には、例えば、買物をする時間帯、時期、店舗、予算などの属性の情報が含まれていてもよい。リスト原案生成部310は、これらの情報を入力とし、買物リスト原案を出力とした機械学習により作成した学習済モデルやルールベースのモデルに基づいて、買物リスト原案を生成してもよい。
【0077】
提供部320におけるリスト原案提供部321は、リスト原案生成部310により生成された買物リスト原案を携帯端末10に送信することにより利用者に提供する。リスト原案提供部321は、リスト原案生成部310により生成された複数の買物リスト原案を提供してもよいし、1つ(単数)の買物リスト原案を提供してもよい。
【0078】
地図情報提供部322は、店舗内サーバ50により送信される店舗内地図情報を取得する。地図情報提供部322は、取得した店舗内地図情報を店舗内地図情報ファイル352に追加して店舗内地図情報ファイル352を更新する。地図情報提供部322は、店舗内地図情報ファイル352を更新する際に、古い店舗内地図情報を順次消去してもよい。地図情報提供部322は、店舗内地図情報ファイル352に含まれる店舗内地図情報の中から選択された店舗内地図情報を携帯端末10に送信することにより利用者に提供する。
【0079】
電子チラシ提供部323は、店舗内サーバ50により送信される電子チラシを取得し、取得した電子チラシを電子チラシファイル353に追加して電子チラシファイル353を更新する。電子チラシ提供部323は、電子チラシファイル353を更新する際に、古い電子チラシを順次消去してもよい。電子チラシ提供部323は、電子チラシファイル353に含まれる電子チラシの中から選択された電子チラシを携帯端末10に送信することにより利用者に提供する。
【0080】
次に、図10を参照しながら、実施形態の店舗内システムの機能的な構成について説明する。図10は、実施形態に係る店舗内システムの機能的な構成の一例を示す図である。店舗内システム40は、図5にも示すように、店舗内サーバ50を備える。店舗内サーバ50は、例えば、その機能として、JANコード送信部510と、店舗内地図情報送信部520と、電子チラシ送信部530と、決済情報処理部540と、を備える。
【0081】
JANコード送信部510は、例えば、販売する商品のJANコードを特定し、特定したJANコードを買物支援サーバ30に送信する。JANコード送信部510は、例えば、1日の最初に、当日に販売される商品について、店舗の店員等が入出力装置55を用いて行った入力操作に基づいてJANコードを特定する。JANコード送信部510は、入力操作以外の情報に基づいてJANコードを特定されてもよい。JANコード送信部510は、例えば、あらかじめ作成された販売計画等に基づいてJANコードを特定してもよいし、他の店舗で販売商品を特定した情報に基づいてJANコードを特定してもよい。
【0082】
店舗内地図情報送信部520は、例えば、店舗内地図情報を生成し、生成した店舗内地図情報を買物支援サーバ30に送信する。店舗内地図情報送信部520は、例えば、店舗内におけるレイアウトや商品の販売位置が変わったり、商品の売り切れなど、販売する商品の内容が変わったりした場合に店舗内地図情報を生成する。店舗内地図情報送信部520は、店舗における店員が入出力装置55を用いて行った入力操作に基づいて店舗内地図情報を作成してもよいし、商品の販売履歴等に基づいて、店舗内地図情報を作成してもよい。
【0083】
電子チラシ送信部530は、利用者に提供するための電子チラシを作成し、作成した電子チラシを買物支援サーバ30に送信する。電子チラシ送信部530は、例えば、翌日分の電子チラシを毎日作成してもよいし、特売日や特売期間に合わせて電子チラシを作成してもよい。電子チラシ送信部530は、店員が入出力装置55を用いて行った入力操作に基づいて電子チラシを作成してもよいし、季節や時間帯、商品の納品数や在庫状況等に基づいて、電子チラシを作成してもよい。
【0084】
決済情報処理部540は、決済処理装置42により送信される決済実行情報に店舗を特定する店舗ID等を付加して、決済情報を生成する。決済情報処理部540は、生成した決済情報を決済管理サーバ20に送信する。
【0085】
続いて、利用者が買い物をする際の買物支援システム1における処理の流れについて、図11等を参照して説明する。図11は、買物支援システムにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。ここでは、例えば、店舗が営業を開始し、その後、利用者が携帯端末10を起動してから実行される処理について説明する。
【0086】
例えば、店舗の営業を開始する前に、店舗内システム40では、店員の入力操作等に基づいて、店舗内地図情報送信部520及び電子チラシ送信部530において、店舗内地図情報及び電子チラシをそれぞれ生成する(ステップS11)。店舗内システム40は、生成した店舗内地図情報及び電子チラシを買物支援サーバ30に送信する。
【0087】
買物支援サーバ30は、店舗内システム40により送信された店舗内地図情報及び電子チラシに基づいて、店舗内地図情報ファイル352及び電池チラシファイルを更新する(ステップS13)。店舗内地図情報及び電子チラシは、複数の店舗により送信される。買物支援サーバ30は、複数の店舗のそれぞれにより送信される店舗内地図情報及び電子チラシを受信するごとに、店舗内地図情報ファイル352及び電池チラシファイルを更新する。ここまでの処理は、例えば、店舗の営業時間前に実行されるが、店舗の営業が開始された後にこれらの処理が実行されてもよい。
【0088】
続いて、例えば、店舗の営業時間となり、携帯端末10において、買物支援アプリが起動されると(ステップS15)、携帯端末10から買物支援サーバに要求情報が送信される。買物支援サーバ30は、送信された要求情報を受信すると、リスト原案生成部310において、受信した要求情報を参照して買物リスト原案を生成する(ステップS17)。買物リスト原案の生成手順については、後に説明する。
【0089】
続いて、リスト原案生成部310は、生成した買物リスト原案を携帯端末10に送信する。携帯端末10は、作成部140において受信した買物リスト原案が複数であるか否か(単数であるか)を判定する(ステップS19)。受信した買物リスト原案が単数である場合、携帯端末10は、処理をステップS23に進める。
【0090】
受信した買物リスト原案が複数である場合、携帯端末10は、複数の買物リスト原案のそれぞれに含まれるテーマを表示制御部150により表示部151に表示させ、買物リスト原案を利用者に選択させる。表示部151に表示されたテーマを利用者は指定することにより、作成部140は、指定されたテーマを含む買物リスト原案を選択する(ステップS21)。このとき、利用者が、テーマを指定することにより、買物リスト原案に含まれる商品を確認できるようにしてもよい。
【0091】
続いて、作成部140は、単数のまたは選択された買物リスト原案に含まれる商品を羅列した買物リストを作成し、表示制御部150は、作成部140により作成された買物リストを表示部151に表示させる(ステップS23)。利用者は、買物リストが表示された携帯端末10の表示を確認しながら、店舗内を周遊して買い物を行う。
【0092】
ここまでの買物リストの生成は、利用者がどこで行ってもよく、例えば、利用者が店舗を訪れる前に自宅などで携帯端末10を操作することで行う。あるいは、買物リストの生成は、店舗を訪れた利用者が携帯端末10を操作して行ってもよい。利用者が訪れた店舗は、例えば、店舗が送信する検出信号に店舗を特定する店舗特定情報が含まれており、携帯端末10に設けられた信号受信器17が受信した検出信号に含まれる店舗特定情報に基づいて特定されてもよい。あるいは、携帯端末10に搭載されたGPS装置により携帯端末10の位置を取得し、携帯端末の位置と、例えば日本国内の地図情報を参照して利用者が訪れた店舗が特定されてもよい。
【0093】
買物を行う際、登録処理部170は、商品特定部160により特定された購入対象商品を登録し、表示制御部150は、購入対象商品が登録されることにより、購入情報を更新して表示部151に表示させる(ステップS25)。利用者が買い物を行う際の携帯端末10の処理の詳細については、後にさらに説明するが、ここで、利用者が買い物をする際の携帯端末10に表示される内容の流れについて説明する。図12は、利用者が買い物をする際の携帯端末10に表示される内容の流れを説明する図である。
【0094】
図12の左図に示すように、携帯端末10の表示画面における第1表示領域GAには、買物支援アプリのタイトルとして「買い物かご」の文言が表示されるとともに、店舗の名称と購入品(登録した商品)の点数及び総額が表示される。第1表示領域GAの下段に設定された第2表示領域GBには、買物リスト原案が表示されている。ここでの買物リスト原案は、同じ店舗で前回に購入した商品の購入リストであり、「前回購入品リスト」として表示されている。各商品は、「追加商品」の項目として羅列されている。
【0095】
さらに、第2表示領域GBにおいて、購入リストに示される商品の側方には、「数量」「金額」「追加」の各項目に対する入力領域(欄)が設定されている。「数量」の項目には、各商品の購入予定数が表示されている。「金額」の項目には、購入情報として、購入した商品の金額が表示される。「追加」の項目には、購入情報として、各商品の登録の状況が表示される。
【0096】
図12の左図に示す状態は、いまだ購入商品の登録が行われてない状態である。このとき、「追加商品」「数量」の欄には、それぞれ購入商品及びその数量が記載されている。一方、「金額」の欄は空欄とされ、「追加」の欄には、未登録の状態であることを示す「未」の文字が表示されている。このとき、「金額」の欄に各商品の金額が表示されていてもよい。「金額」の欄に表示される金額は、商品の単価でもよいし、商品の単価に商品の数量を乗じた金額でもよい。
【0097】
第2表示領域GBの下段に設定された第3表示領域GCには、「取引中止」の文字が示された第1ボタンアイコン及び「支払い」の文字が示された第2ボタンアイコンが表示されている。例えば、利用者により第1ボタンアイコンが操作されることにより、購入情報が消去されて、図12の左図に示すように全商品における「追加」の項目が「未」となり、商品の登録が消去される。第3表示領域GCの下段に設定された第4表示領域GDには、所定のアイコン画像が表示されている。
【0098】
買物を始める前に、利用者は、購入したい商品を買物リスト原案に追加して買物リストとすることができる。例えば、図12の中図に示す例では、左図に示す買物リスト原案に対して、「ヨーグルト」「5」「バナナ」「2」「リンゴ」「2」の各商品及び数量が買物リストに追加されて表示される。
【0099】
買物リスト原案に購入商品を追加するなどして改定された買物リストが作成され、携帯端末10に表示されると、利用者は、携帯端末10を見ながら商品の購入(商品の登録)を行う。図12の右図は、商品の登録が進んだ状態を示している。この例では、「食パン」「スティックパン」「たまご」「納豆」「牛乳」の各商品が購入対象商品として登録がされている。
【0100】
登録が完了した購入対象商品については、「金額」の欄にその商品の金額(小計)が表示され「追加」の欄に「済」の文字とチェックボックスが表示される。また、第1表示領域GAには、登録した購入対象商品の点数(ここでは11点)、及び金額(ここでは1550円)が表示される。
【0101】
また、買物を行う過程で、買物リストに含まれていない商品を買物リストに追加することもできる。図12の右図に示す例では、「豚ひき肉」「150g」の商品が買物リストに含まれていなかったところ、買物を行う過程で買物リストに追加されて登録が完了して購入対象商品となっている。この場合、第2表示領域GBに追加商品に「豚ひき肉」、数量に「150g」の商品及び数量が表示される。
【0102】
続いて、登録処理部170は、購入対象商品の全ての登録が完了したか否かを判定する(ステップS27)。購入対象商品の全ての登録が完了したか否かは、利用者による購入対象商品の購入の終了意思を取得したか否かにより判定される。例えば、登録処理部170は、携帯端末10における第2ボタンアイコンが操作されることにより、利用者による購入対象商品の購入の終了意思を取得する。
【0103】
購入対象商品の全ての登録が完了していないと判定した場合、登録処理部170は、処理をステップS25に戻し、表示制御部150は、購入情報を表示し、登録処理部170は、商品の登録を行う。購入対象商品の全ての登録が完了したと判定した場合、登録処理部170は決済処理装置42とともに決済処理を実行する(ステップS29)。
【0104】
購入対象商品の登録が完了した場合、利用者は、店舗内に設置され、店舗内システム40に含まれる決済処理装置42の近傍まで移動する。ここで、例えば利用者は、携帯端末10及び決済処理装置42を操作することにより、希望する決済方法による決済を実行する。決済処理が完了したら、決済処理装置42は、決済情報を生成し、店舗内サーバ50を介して決済管理サーバ20及び買物支援サーバ30にそれぞれ送信する。
【0105】
決済管理サーバ20は、決済処理部220において、店舗内システム40により送信された決済情報に応じた決済を実行する(ステップS31)。買物支援サーバ30は、店舗内システム40により送信された決済情報に基づいて、買物リスト履歴を更新して記憶部350に格納する(ステップS33)。こうして、買物支援システム1は、図12に示す処理を終了する。
【0106】
続いて、買物支援サーバ30において買物リストを作成する処理について説明する。図13は、買物支援サーバの処理の一例を示すフローチャートである。買物リストを作成するための条件として、買物支援サーバ30は、携帯端末10により送信される要求情報を受信しているか否かをリスト原案生成部310において判定する(ステップS101)。
【0107】
要求情報を受信していないと判定した場合、リスト原案生成部310は、ステップS101の処理を繰り返す。要求情報を受信していたと判定した場合、リスト原案生成部310は、受信した要求情報が指定情報を含むか否かを判定する(ステップS103)。要求情報が指定情報を含まないと判定した場合、リスト原案生成部310は、テーマがない買物リスト原案を生成する(ステップS105)。テーマがない買物リスト原案は、例えばあらかじめ用意されたデフォルトの買物リスト原案である。
【0108】
要求情報が指定情報を含むと判定した場合、リスト原案生成部310は、指定情報に応じて、属性ごとに分類された買物リスト履歴に基づいて買物リスト原案を生成する(ステップS107)。リスト原案生成部310は、例えば、指定情報に応じたテーマが店舗、例えば「A店」を指定する場合、利用者によるA店における買物リスト履歴を参照して買物リスト原案を生成する。また、指定情報に応じたテーマが複数あり、例えば、「A店の午前中」を指定する場合、利用者による「A店の午前中」の買物リスト履歴を参照して買物リスト原案を生成する。こうして、買物支援サーバ30は、図13に示す処理を終了する。
【0109】
続いて、利用者が携帯端末10を操作して買物リストを作成する際の携帯端末10の処理について説明する。図14は、携帯端末の処理の一例を示すフローチャートである。携帯端末10は、まず、原案情報取得部111において、買物リスト原案を取得したか否かを判定する(ステップS201)。買物リスト原案を取得していないと判定した場合、原案情報取得部111は、ステップS201の処理を繰り返す。
【0110】
買物リスト原案を取得したと判定した場合、原案情報取得部111は、取得した買物リスト原案は複数であるか否かを判定する(ステップS203)。取得した買物リスト原案は複数であると原案情報取得部111が判定した場合、表示制御部150は、複数の買物リスト原案のそれぞれに含まれるテーマを、利用者が指定可能な状態、例えばGUI(Graphical User Interface)の状態により表示部151に表示させる(ステップS205)。利用者は、表示部151の表示を見て、買物しようとする内容に近い内容のテーマを指定する。第1受付部121は、利用者が入力操作することで指定されたテーマの買物リスト原案を示す第1受付情報を受け付け、作成部140は、第1受付部121により受け付けられた第1受付情報に基づいて、買物リスト原案を決定する(ステップS205)。
【0111】
続いて、作成部140は、決定した買物リスト原案に基づいて、買物リストを作成する(ステップS207)。作成部140は、例えば、決定された買物リスト原案をそのまま買物リストとして作成する。作成部140は、買物リスト原案を改定して買物リストを作成してもよい。
【0112】
続いて、取得部110における電子チラシ取得部113は、買物支援サーバ30の電子チラシ提供部323により提供される電子チラシを受信したか否かを判定する(ステップS209)。電子チラシ取得部113が電子チラシを取得していないと判定した場合、取得部110は、ステップS215に処理を進める。
【0113】
電子チラシ取得部113が電子チラシを取得したと判定した場合、作成部140は、電子チラシに含まれる特売品を買物リストに追加する(ステップS211)。表示制御部150は、買物リストに追加された特売品の表示を他の商品の表示と異なるようにして、特売品であることを利用者にわかりやすくさせる。
【0114】
続いて、レコメンド部130は、利用者に購入を勧める商品を示すレコメンド情報を生成する(ステップS213)。表示制御部150は、レコメンド部130により生成されたレコメンド情報を表示部151に表示させて、これにより、レコメンド部130は、特売品の購入を利用者に勧める。
【0115】
続いて、受付部120における第2受付部122は、利用者が入出力装置15に対して入力操作をすることにより、入出力装置15により出力される第2受付情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS215)。第2受付情報を受け付けていないと判定した場合、受付部120は、処理をステップS219に進める。
【0116】
入出力装置15により出力される第2受付情報を第2受付部122が受け付けたと判定した場合、作成部140は、第2受付部122が受け付けた第2受付情報に基づいて、買物リストを改定する(ステップS217)。買物リストの改定は、商品の追加でもよいし、削除でもよいし、商品の数量の増減でもよい。
【0117】
続いて、登録処理部170は、決済処理を実行するか否かを判定する(ステップS219)。決済処理を実行しないと判定した場合、登録処理部170は、ステップS215からの処理を繰り返す。決済処理を実行すると登録処理部170が判定した場合、携帯端末10は、図14に示す処理を終了する。
【0118】
続いて、利用者が携帯端末10を携帯し、買物リストを見ながら買い物をする際の携帯端末10の処理について説明する。図15は、携帯端末の処理の一例を示すフローチャートである。図15に示す処理は、携帯端末10が買物リストを作成した後、決済処理を実行するまでの間、繰り返し実行される。
【0119】
携帯端末10は、まず、表示制御部150において、表示部151に買物リスト及び購入情報を表示させる(ステップS301)。続いて、登録処理部170は、商品特定部160により特定された商品の登録があったか否かを判定する(ステップS303)。商品特定部160により特定された商品の登録がなかったと判定した場合、登録処理部170は、ステップS305~ステップS309の処理をスキップして処理をステップS311に進める。
【0120】
商品の登録があったと判定した場合、登録処理部170は、登録された商品が買物リストに含まれる商品であるか否かを判定する(ステップS305)。登録された商品が買物リストに含まれる商品でないと判定した場合、登録処理部170は、ステップS307~ステップS309の処理をスキップして処理をステップS311に進める。登録された商品が買物リストに含まれる商品であると判定した場合、登録処理部170は、登録された商品を買物リストに追加する(ステップS309)。
【0121】
続いて、登録処理部170は、登録された商品に基づいて購入情報を更新する(ステップS309)。ここでは、ステップS309で新たに追加された商品については購入情報を作成する。登録処理部170による購入情報の更新に伴い、表示制御部150は、表示部151の表示を更新し、更新された購入情報を表示部151に表示させる。
【0122】
続いて、表示制御部150は、利用者が買物リストに搭載された商品の販売位置に近接したか否かを判定する(ステップS311)。利用者が買物リストに搭載された商品の販売位置に近接したか否かを表示制御部150が判定するにあたり、検出部180は、店舗内における利用者位置として検出する。表示制御部150は、検出部180により検出された利用者位置と、店舗内地図情報に含まれる商品の販売位置との距離を算出し、算出した距離が所定の閾値内であるときに利用者が買物リストに搭載された商品の販売位置に近接したと判定する。
【0123】
利用者が買物リストに搭載された商品の販売位置に近接していないと判定した場合、表示制御部150は、ステップS311の処理をスキップして、処理をステップS315に進める。利用者が買物リストに搭載された商品の販売位置に近接したと判定した場合、表示制御部150は、表示部151に表示された商品のうち、販売位置に近接した商品を強調表示することにより、アラームを出力する(ステップS311)。このとき、入出力装置15は、スピーカから音声を出力したりバイブレータにより携帯端末10を振動させたりしてアラームを出力してもよい。
【0124】
続いて、受付部120における第3受付部123は、携帯端末10により送信される商品探索情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS313)。携帯端末10により送信される商品探索情報を第3受付部123が受け付けたと判定した場合、携帯端末10は、図15に示す処理を終了する。
【0125】
携帯端末10により送信される商品探索情報を第3受付部123が受け付けていないと判定した場合、表示制御部150は、店舗内地図情報における利用者位置と商品探索情報が示す商品の販売位置とを取得する。続いて、表示制御部150は、店舗内地図情報における利用者位置から商品探索情報が示す商品の販売位置に至るまでの経路を探索し、探索した経路を表示部151に店舗内地図情報とともに表示させる(ステップS317)。こうして、携帯端末10は、図15に示す処理を終了する。
【0126】
実施形態の買物支援システム1では、利用者は、携帯端末10に表示される買物リストを参照しながら買い物をすることができる。ここで、買物支援システム1においては、買物リストを作成するための買物リスト原案を携帯端末10に提供する。このため、利用者は、携帯端末10に表示された買物リスト原案に基づいて、必要により買物リスト原案に含まれる商品を追加、削除したり、その数量を増減したりして買物リストとすることができる。したがって、買物をする際に参照する買物リストを容易に作成することができるので、商品の買い忘れや二重買いなどを防止することができる。
【0127】
また、買物リスト原案は、例えば、過去の買物リスト履歴に基づいて生成することができる。このため、習慣的の購入する商品などについて、容易にリスト化することができるとともに、そのような商品の買い忘れを防止することができる。また、買物リスト履歴は、属性ごとに分類されており、属性に応じた買物リスト原案を作成することができ。このため、例えば、買物をする状況、例えば時間帯や季節に応じた買物リスト原案を生成することができる。
【0128】
また、上記の実施形態の買物支援システム1は、利用者の自宅に設置された端末装置を含んでもよい。この場合、利用者は、例えば、端末装置を用いて買物リストを作成し、作成した買物リストを携帯端末10に提供し、店舗で買い物する際に携帯端末10に買物リストを表示させてよい。
【0129】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0130】
1…買物支援システム、10…携帯端末、11,21,31,51…プロセッサ、12,22,32,52…主記憶装置、13,23,33,53…通信インターフェース、14,24,34,54…補助記憶装置、15,25,35,55…入出力装置、17…信号受信器、18,26,36,56…バス、20…決済管理サーバ、30…買物支援サーバ、40…店舗内システム、41…信号送信器、42…決済処理装置、50…店舗内サーバ、110…取得部、111…原案情報取得部、112…地図情報取得部、113…電子チラシ取得部、120…受付部、121…第1受付部、122…第2受付部、123…第3受付部、130…レコメンド部、140…作成部、150…表示制御部、151…表示部、160…商品特定部、161…JANコード情報取得部、162…商品コード情報取得部、163…タグ情報取得部、164…画像取得部、165…画像処理部、166…紐付け部、170…登録処理部、180…検出部、210…JANコード処理部、220…決済処理部、310…リスト原案生成部、320…提供部、321…リスト原案提供部、322…地図情報提供部、323…電子チラシ提供部、350…記憶部、351…買物リスト履歴、352…店舗内地図情報ファイル、353…電子チラシファイル、510…JANコード送信部、520…店舗内地図情報送信部、530…電子チラシ送信部、540…決済情報処理部、GA…第1表示領域、GB…第2表示領域、GC…第3表示領域、GD…第4表示領域、NW…ネットワーク
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