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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170487
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】監視対象設備の状態表示装置
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20231124BHJP
【FI】
G05B23/02 301X
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022082289
(22)【出願日】2022-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】内田 雅彰
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA23
3C223BA03
3C223CC02
3C223DD03
3C223EB03
3C223EB04
3C223FF03
3C223FF14
3C223FF15
3C223FF16
3C223FF45
3C223GG01
3C223HH08
(57)【要約】
【課題】監視対象設備の状態を表示する状態表示装置に関し、監視対象設備の故障に対する対応漏れの発生を抑制できるようにした構成を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る監視対象設備の状態表示装置は、監視対象設備の状態を時系列で表示する表示処理部を備え、前記表示処理部は、前記監視対象設備の状態を示す状態情報として、少なくとも、故障対応前であることを示す故障対応前情報、故障対応中であることを示す故障対応中情報、故障対応後であることを示す故障対応後情報を表示可能である。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象設備の状態を時系列で表示する表示処理部を備え、
前記表示処理部は、前記監視対象設備の状態を示す状態情報として、少なくとも、故障対応前であることを示す故障対応前情報、故障対応中であることを示す故障対応中情報、故障対応後であることを示す故障対応後情報を表示可能である監視対象設備の状態表示装置。
【請求項2】
前記表示処理部は、前記監視対象設備の位置を示す位置情報を表示可能である請求項1に記載の監視対象設備の状態表示装置。
【請求項3】
前記表示処理部は、ユーザーに対応付けられている前記監視対象設備の状態を示す状態情報を抽出して表示可能である請求項1に記載の監視対象設備の状態表示装置。
【請求項4】
前記表示処理部は、故障が発生している前記監視対象設備の状態情報、および、故障が発生していない前記監視対象設備の状態情報を表示可能である請求項1に記載の監視対象設備の状態表示装置。
【請求項5】
前記表示処理部は、前記監視対象設備の状態が更新されるごとに当該監視対象設備に係る状態情報を追加する請求項1に記載の監視対象設備の状態表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、監視対象設備の状態を表示する状態表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、監視対象設備の状態を監視する技術が知られている。例えば特許文献1には、リチウムイオン電池を備えた蓄電設備の充放電状態を監視する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6314390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、例えばインターネット網などといった広域通信網を介して、監視対象設備の状態を遠隔で監視するシステムが考えられている。この種のシステムにおいては、監視対象設備に故障が発生すると、監視センターの監視装置に故障履歴の一覧として記録され表示される。そして、表示される故障履歴の一覧から監視対象設備の故障の発生を認識した保守員は、ユーザーへ電話連絡して状況を確認し、修理や調査などの対応のために現地派遣の準備を実施する。そして、保守員が現場に到着して故障対応が完了すると、その故障についての対応が完了となる。
【0005】
しかしながら、従来では、故障履歴の一覧が表示されたとしても、保守員が故障を見落としてしまい、監視対象設備の故障に対する対応漏れが発生する可能性がある。
【0006】
そこで、監視対象設備の状態を表示する状態表示装置に関し、監視対象設備の故障に対する対応漏れの発生を抑制できるようにした構成を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態に係る監視対象設備の状態表示装置は、監視対象設備の状態を時系列で表示する表示処理部を備え、前記表示処理部は、前記監視対象設備の状態を示す状態情報として、少なくとも、故障対応前であることを示す故障対応前情報、故障対応中であることを示す故障対応中情報、故障対応後であることを示す故障対応後情報を表示可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る監視システムの構成例を概略的に示すブロック図
図2】第1実施形態に係る監視装置の構成例を概略的に示すブロック図
図3】第1実施形態に係る履歴一覧画面の構成例を概略的に示す図
図4】第1実施形態に係る設備登録画面の構成例を概略的に示す図
図5】第1実施形態に係る選択リストの構成例を概略的に示す図
図6】第1実施形態に係る登録設備一覧画面の構成例を概略的に示す図
図7】第1実施形態に係る履歴一覧画面の遷移の一例を概略的に示す図(その1)
図8】第1実施形態に係る履歴一覧画面の遷移の一例を概略的に示す図(その2)
図9】第1実施形態に係る状況フラグ選択画面の構成例を概略的に示す図
図10】第1実施形態に係る状況フラグ選択画面において選択リストが表示された状態例を概略的に示す図
図11】第1実施形態に係る履歴一覧画面の遷移の一例を概略的に示す図(その3)
図12】第1実施形態に係る履歴一覧画面の遷移の一例を概略的に示す図(その4)
図13】第1実施形態に係る履歴一覧画面の遷移の一例を概略的に示す図(その5)
図14】第2実施形態に係る地図形式情報画面の構成例を概略的に示す図
図15】第2実施形態の変形例に係る履歴一覧画面の構成例を概略的に示す図
図16】第3実施形態に係る履歴一覧画面の構成例を概略的に示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、監視対象設備の状態表示装置に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0010】
(第1実施形態)
図1に例示する監視装置10は、監視対象設備の状態表示装置の一例であり、例えばインターネット網などといった広域通信網11を介して、各地に設置されている複数の監視対象設備12を監視可能に構成されている。監視対象設備12としては、例えば、UPS(UPS:Uninterruptible Power Supply)などと称される無停電電源装置、発電機、スイッチギア装置、油入変圧器、高圧電動機、高圧ケーブル、環境センサーなどといった種々の設備を適用することができる。
【0011】
また、広域通信網11には、監視対象設備12のユーザーが使用する情報端末装置であるユーザー用装置13が接続されている。ユーザー用装置13は、それぞれ操作入力部13aおよび表示出力部13bを備えている。
【0012】
操作入力部13aは、例えばキーボードやマウスなどといった操作入力用デバイスにより構成されている。監視対象設備12のユーザーは、操作入力部13aを介して各種の情報をユーザー用装置13に入力することができる。表示出力部13bは、例えば液晶ディスプレイなどといった表示出力用デバイスにより構成されている。表示出力部13bには、各種の情報を表示可能である。
【0013】
監視装置10は、広域通信網11を介して複数のユーザー用装置13にも接続可能に構成されている。監視装置10は、これら監視対象設備12やユーザー用装置13とともに監視システムSを構築している。
【0014】
監視装置10は、複数の監視対象設備12の故障履歴の一覧を作成して、図示しない記録媒体に記録するように構成されている。また、監視装置10は、複数の監視対象設備12の故障履歴の一覧を表示可能に構成されている。保守員は、監視装置10が表示する故障履歴の一覧から、監視対象設備12に故障が発生していることを認識可能である。そして、監視対象設備12に故障が発生していることを認識した保守員は、その監視対象設備12が設置されている現場に移動し、当該監視対象設備12の故障に対する各種の対応を実施する。
【0015】
次に、このような故障履歴の一覧を表示可能である監視装置10の構成例について、さらに詳細に説明する。図2に例示する制御部100は、例えばマイクロコンピュータを主体として構成されており、制御プログラムに基づいて監視装置10の動作全般を制御可能に構成されている。制御部100には、操作入力部101および表示出力部102が接続されている。
【0016】
操作入力部101は、例えばキーボードやマウスなどといった操作入力用デバイスにより構成されている。例えば監視装置10のオペレーターは、操作入力部101を介して各種の情報を制御部100に入力することができる。表示出力部102は、例えば液晶ディスプレイなどといった表示出力用デバイスにより構成されている。表示出力部102に表示可能な情報には、例えば、後述する履歴一覧画面G1、設備登録画面G2、登録設備一覧画面G3などといった各種の画面情報が含まれる。
【0017】
また、制御部100は、制御プログラムを実行することにより、少なくとも表示処理部103をソフトウェアにより仮想的に実現している。なお、表示処理部103は、ハードウェアにより構成されていてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより構成されていてもよい。表示処理部103は、詳しくは後述するように、複数の監視対象設備12の状態を時系列で表示可能に構成されている。
【0018】
次に、上述した履歴一覧画面G1の構成例について詳細に説明する。図3には、履歴一覧画面G1の一例を示している。履歴一覧画面G1には、少なくとも、「発生日時」欄、「状況」欄、「ユーザー名」欄、「区分1」欄、「区分2」欄、「設備ID」欄、「設備名」欄、「信号名」欄、「種別」欄、「現象」欄などが設けられている。監視対象設備12は、例えば故障などといったイベントが発生すると、その情報を監視装置10に送信する。そして、監視装置10は、監視対象設備12から受信した情報や予め登録されている情報などに基づいて履歴一覧画面G1を表示する。また、監視装置10は、監視対象設備12から受信した情報や予め登録されている情報などに基づいて履歴一覧画面G1を表示すると、保守員が携帯する図示しない情報端末装置に通知メールを送信する。監視装置10が表示する履歴一覧画面G1は、保守員が携帯する情報端末装置からもアクセス可能となっている。そのため、履歴一覧画面G1は、保守員が携帯する情報端末装置にも同期して表示されるようになっている。
【0019】
「発生日時」欄には、監視対象設備12に例えば故障などといったイベントが発生した日時が時系列で表示される。「状況」欄には、監視対象設備12の状況が時系列で表示される。この場合、「状況」欄には、監視対象設備12の状況として、例えば、「テスト」、「TEL済」、「対応中」、「対応済」などといった各種の運用状況を示す文字が表示可能である。
【0020】
「ユーザー名」欄は、後述する設備登録画面G2を介して「ユーザー名」が登録されている場合に、当該ユーザー名として登録された内容が表示される。
【0021】
「区分1」欄には、後述する設備登録画面G2を介して「区分1」が登録されている場合に、当該区分1として登録された内容が表示される。なお、「区分1」は、監視対象設備12の位置を示す位置情報の一例であり、この場合、監視対象設備12の概ねの位置を示す情報となっている。「区分1」としては、例えば、監視対象設備12が設置されている事業所名などが設定される。
【0022】
「区分2」欄には、後述する設備登録画面G2を介して「区分2」が登録されている場合に、当該区分2として登録された内容が表示される。なお、「区分2」は、監視対象設備12の位置を示す位置情報の一例であり、この場合、監視対象設備12の詳細な位置を示す情報となっている。「区分2」としては、例えば、監視対象設備12が設置されている建物名などが設定される。
【0023】
「設備ID」欄には、後述する設備登録画面G2を介して監視対象設備12の「設備ID」が登録されている場合に、当該設備IDとして登録された内容が表示される。なお、「設備ID」は、監視対象設備12を一意に特定するために各設備12にユニークに設定される情報であり、例えば、「UPS-0001」といったように設備種別を示す英字3文字と区切り文字であるハイフンと数字4桁とを組み合わせることにより形成されたり、あるいは、英文字、数字、カタカナ、平仮名などを適宜組み合わせることにより形成されたりする情報である。
【0024】
「設備名」欄には、後述する設備登録画面G2を介して監視対象設備12の「設備名」が登録されている場合に、当該設備名として登録された内容が表示される。なお、「設備名」は、監視対象設備12に付されている名称を示す情報であり、例えば、英文字、数字、カタカナ、平仮名、漢字などを適宜組み合わせることにより形成される。
【0025】
「信号名」欄には、監視装置10が監視対象設備12から受信した信号の名称が表示される。この場合、「信号名」欄には、信号の名称として、例えば、システムの全体あるいは一部に異常が発生していることを示す「システム異常」、無停電電源装置の入力電圧に異常が発生していることを示す「UPS入力電圧異常」などといった各種の信号の名称が表示可能である。
【0026】
「種別」欄には、発生している異常の種別を示す情報が表示される。この場合、「種別」欄には、例えば、システムの全体あるいは一部の異常であることを示す「システム」、警報レベルの異常であることを示す「警報」などといった情報が表示可能である。
【0027】
「現象」欄には、監視対象設備12に発生した異常の現在の状況を示す情報が表示される。この場合、「現象」欄には、監視対象設備12に異常が発生し且つ復帰する前の状況であることを示す「発生」、監視対象設備12に発生した異常が解消されて復帰した状況であることを示す「復帰」などといった情報が表示可能である。
【0028】
次に、上述した設備登録画面G2の構成例について詳細に説明する。図4には、設備登録画面G2の一例を示している。設備登録画面G2には、少なくとも、「ユーザー名」欄、「区分1」欄、「区分2」欄、「設備種別」欄、「設備ID」欄、「設備名」欄、「機種」欄、「運用状況」欄、「連絡要否」欄、「基本契約」欄、「オプション契約」欄などが設けられている。
【0029】
「ユーザー名」欄には、監視対象設備12のユーザー名を入力可能である。「ユーザー名」欄に入力されたユーザー名は、監視装置10に登録され、上述した履歴一覧画面G1の「ユーザー名」欄に表示される。
【0030】
「区分1」欄には、監視対象設備12が設置されている区分情報として、例えば事業所名などといった大区分位置情報を入力可能である。「区分1」欄に入力された区分名は、監視装置10に登録され、上述した履歴一覧画面G1の「区分1」欄に表示される。
【0031】
「区分2」欄には、監視対象設備12が設置されている区分情報として、例えば建物名などといった小区分位置情報を入力可能である。「区分2」欄に入力された区分名は、監視装置10に登録され、上述した履歴一覧画面G1の「区分2」欄に表示される。
【0032】
「設備種別」欄には、監視対象設備12の種別を入力可能である。監視対象設備12の種別は、例えば、UPSなどと称される無停電電源装置、発電機、スイッチギア装置、油入変圧器、高圧電動機、高圧ケーブル、環境センサーなどといった設備そのものの種別を示す情報である。
【0033】
「運用状況」欄には、監視対象設備12の運用状況を入力可能である。より具体的に説明すると、監視装置10は、「運用状況」欄が操作されると、図5に例示するように、選択リストを表示出力部102に表示する。これにより、監視装置10の操作者は、選択リストから、適宜、監視対象設備12の運用状況を選択して入力することができる。なお、図5に例示する選択リストでは、監視対象設備12の運用状況として、「運用中」、「テスト」、「仮登録」、「休止中」、「撤去済」、「監視対象外」を選択することができる構成となっているが、選択可能な運用状況は、これらに限られるものではない。
【0034】
なお、図5に例示した選択可能な運用状況のうち「運用中」は、監視対象設備12が運用中つまり正常稼働中であり、且つ、当該監視対象設備12が監視装置10による監視対象に含まれている状況であることを示す。また、「テスト」は、監視対象設備12が所定のテストを受ける状況あるいは所定のメンテナンスを受ける状況であることを示す。所定のテストは、例えば、監視対象設備12を本格運用する前に工場内などにおいて実施される試験運転などである。所定のメンテナンスは、監視対象設備12の本格運用を開始した後において、定期的に、あるいは、不定期に実施される検査や部品交換などである。
【0035】
また、「仮登録」は、監視対象設備12が本格運用に入る前の状況であって、且つ、上述したテストを受ける状況以外の状況であることを示す。具体的には、監視対象設備12を工場内などに保管している状況、監視対象設備12を所定の設置場所に向けて輸送している状況、所定の設置場所において監視対象設備12が本格運用に入る直前の状況などである。
【0036】
また、「休止中」は、監視対象設備12が本格運用に入った後において、何らかの理由により監視対象設備12の稼働が休止されている状況を示す。また、「撤去済」は、監視対象設備12が所定の設置場所から撤去された後の状況を示す。また、「監視対象外」は、監視対象設備12が監視装置10による監視対象から外された状況を示す。例えば「休止中」、「撤去済」、「監視対象外」のうちの何れかが設定された場合には、仮に監視対象設備12に故障が発生した場合であっても、故障履歴としては保存せず、履歴一覧画面G1に表示されないように設定してもよい。また、選択リストにおいては、「空欄」を選択可能に構成してもよい。このような「空欄」は、例えば、「運用中」と同義の項目として取り扱ってもよいし、誤設定した場合に設定内容をリセットするための項目として取り扱ってもよい。
【0037】
また、図4に例示する設備登録画面G2において、「設備ID」欄には、監視対象設備12に設定されている設備IDを入力可能である。また、「設備名」欄には、監視対象設備12の名称を入力可能である。また、「機種」欄には、監視対象設備12の機種を入力可能である。また、「連絡要否」欄には、例えば監視対象設備12に故障が発生した場合に、オペレーターや保守員からユーザーへの連絡が必要であるか否かを入力可能である。また、「基本契約」欄には、基本契約の成約有無を入力可能である。また、「オプション契約」欄には、オプション契約の成約有無を入力可能である。これら各種の入力欄に入力された情報も監視装置10に登録される。
【0038】
また、設備登録画面G2には、「緯度」欄および「経度」欄が設けられている。「緯度」欄には、監視対象設備12が設置されている緯度を入力可能である。また、「経度」欄には、監視対象設備12が設置されている経度を入力可能である。「緯度」欄に入力された緯度情報および「緯度」欄に入力された経度情報は、何れも、監視対象設備12の位置を示す位置情報の一例であり、入力された緯度情報および経度情報は監視装置10に登録される。
【0039】
また、設備登録画面G2には、監視対象設備12の製造番号を入力可能である「製造番号」欄、監視対象設備12の納入年月日を入力可能である「納入年月日」欄、監視対象設備12に関連する図面データなどを入力可能である「関連図面」欄、監視対象設備12に関する特記事項や注意事項などの情報を入力可能である「メモ」欄などといった監視対象設備12に関する種々の情報を入力可能な各種の入力欄が設けられている。これら各種の入力欄に入力された情報も監視装置10に登録される。
【0040】
なお、設備登録画面G2の各欄については、「運用状況」欄についてのみ他の図面も参照しながら詳細に説明したが、「運用状況」欄以外の各欄についても、例えば、選択リストを表示可能に構成したり、各欄に直接入力可能に構成したりすることができる。また、「運用状況」欄についても、直接入力可能に構成したりすることができる。また、設備登録画面G2に設ける各欄は、図4に例示したものに限られるものではなく、適宜、変更して実施することができる。
【0041】
設備登録画面G2を介して登録された設備に関する各種の情報は、図6に例示する登録設備一覧画面G3に表示可能である。登録設備一覧画面G3は、監視装置10が、上述した履歴一覧画面G1とは別の画面として表示可能な画面の一例である。登録設備一覧画面G3においては、1つの設備に関する情報が1レコードにまとめて表示される。登録設備一覧画面G3には、少なくとも、「編集」欄、「ユーザー名」欄、「区分1」欄、「区分2」欄、「設備ID」欄、「設備名」欄、「監視」欄、「運用状況」欄、「機種」欄、「連絡要否」欄、「基本契約」欄、「オプション契約」欄などが設けられている。
【0042】
「編集」欄には、登録設備一覧画面G3に登録されたレコードの内容を適宜編集するための編集ボタンB1が設けられている。例えば監視装置10のオペレーターや保守員によって編集ボタンB1が操作されると、監視装置10は、図示しない編集画面を表示出力部102に表示する。これにより、例えば監視装置10のオペレーターや保守員は、当該編集画面を介してレコードの内容を適宜編集することができる。なお、図示しない編集画面は、例えば、図4に例示する設備登録画面G2において、「作成」ボタンを「更新」ボタンに変更した画面となっている。
【0043】
「ユーザー名」欄は、上述した設備登録画面G2を介して「ユーザー名」が登録されている場合に、当該ユーザー名として登録された内容が表示される。
【0044】
「区分1」欄には、上述した設備登録画面G2を介して「区分1」が登録されている場合に、当該区分1として登録された内容が表示される。なお、「区分1」は、監視対象設備12の位置を示す位置情報の一例であり、この場合、監視対象設備12の概ねの位置を示す情報となっている。「区分1」としては、例えば、監視対象設備12が設置されている事業所名などが設定される。
【0045】
「区分2」欄には、上述した設備登録画面G2を介して「区分2」が登録されている場合に、当該区分2として登録された内容が表示される。なお、「区分2」は、監視対象設備12の位置を示す位置情報の一例であり、この場合、監視対象設備12の詳細な位置を示す情報となっている。「区分2」としては、例えば、監視対象設備12が設置されている建物名などが設定される。
【0046】
「設備ID」欄には、上述した設備登録画面G2を介して監視対象設備12の「設備ID」が登録されている場合に、当該設備IDとして登録された内容が表示される。なお、「設備ID」は、監視対象設備12を一意に特定するために各設備12にユニークに設定される情報であり、例えば、「UPS-0001」といったように設備種別を示す英字3文字と区切り文字であるハイフンと数字4桁とを組み合わせることにより形成されたり、あるいは、英文字、数字、カタカナ、平仮名などを適宜組み合わせることにより形成されたりする情報である。
【0047】
「設備名」欄には、上述した設備登録画面G2を介して監視対象設備12の「設備名」が登録されている場合に、当該設備名として登録された内容が表示される。なお、「設備名」は、監視対象設備12に付されている名称を示す情報であり、例えば、英文字、数字、カタカナ、平仮名、漢字などを適宜組み合わせることにより形成される。
【0048】
「監視」欄には、監視装置10による監視対象設備12の監視が実行されている実行状態であるのか、実行されていない非実行状態であるのかが表示される。上述した設備登録画面G2を介して監視対象設備12の登録が完了することにより、監視装置10は、基本的には当該監視対象設備12の監視を実行するように構成されている。そのため、殆どの場合、「監視」欄には、監視装置10による監視対象設備12の監視が実行されている実行状態であることを示す例えば「実施」という文字が表示される。
【0049】
但し、例えば監視装置10のオペレーターや保守員は、例えば「編集」欄の編集ボタンB1を操作することにより、図示しない編集画面を介して、監視装置10による監視対象設備12の監視が実行されていない非実行状態に切り替えることができる。そして、実行状態から非実行状態に切り替えられた場合には、「監視」欄には、監視装置10による監視対象設備12の監視が実行されていない非実行状態であることを示す例えば「非実施」という文字が表示される。
【0050】
「運用状況」欄には、監視中の監視対象設備12の現在の状況が表示される。この「運用状況」欄には、監視中の監視対象設備12の現在の状況に応じて、例えば、「テスト」、「運用中」、「故障発生」、「TEL済」、「対応中」、「対応済」などといった各種の運用状況を示す文字が表示される。
【0051】
「機種」欄には、上述した設備登録画面G2を介して監視対象設備12の「機種」が登録されている場合に、当該機種名として登録された内容が表示される。なお、「機種」は、監視対象設備12の機種を示す情報であり、例えば、英文字、数字、カタカナ、平仮名、漢字などを適宜組み合わせることにより形成される。
【0052】
「連絡要否」欄には、上述した設備登録画面G2の「連絡要否」欄において「要」が設定されている場合には例えば「要」という文字が表示され、「不要」が設定されている場合には「不要」という文字が表示される。例えば監視対象設備12に故障が発生した場合において、ユーザーがオペレーターや保守員などからの電話などによる連絡を希望する場合には、「連絡要否」欄には「要」が設定される。一方、例えば監視対象設備12に故障が発生した場合において、ユーザーがオペレーターや保守員などからの電話などによる連絡を希望しない場合には、「連絡要否」欄には「不要」が設定される。
【0053】
「基本契約」欄には、基本契約の成約有無を表示可能である。例えば監視システムSの運用主体と監視対象設備12のユーザーとの間で所定の基本契約が成立している場合には、上述した設備登録画面G2の「基本契約」欄において「有」が設定され、設備履歴一覧画面G3の「基本契約」欄には「有」が表示される。一方、例えば監視システムSの運用主体と監視対象設備12のユーザーとの間で所定の基本契約が成立していない場合には、上述した設備登録画面G2の「基本契約」欄において「無」が設定され、設備履歴一覧画面G3の「基本契約」欄には「無」が表示される。
【0054】
なお、基本契約は、例えば監視システムSの運用主体と監視対象設備12のユーザーとの間で交わされる基本的事項を規定する契約である。基本契約の内容は、例えば、監視対象設備12の種類、監視システムSの運用主体の要望、監視対象設備12のユーザーの要望などに応じて、適宜、設定することができる。
【0055】
「オプション契約」欄には、オプション契約の成約有無を表示可能である。例えば監視システムSの運用主体と監視対象設備12のユーザーとの間で所定のオプション契約が成立している場合には、上述した設備登録画面G2の「オプション契約」欄において「有」が設定され、設備履歴一覧画面G3の「オプション契約」欄には「有」が表示される。一方、例えば監視システムSの運用主体と監視対象設備12のユーザーとの間で所定のオプション契約が成立していない場合には、上述した設備登録画面G2の「オプション契約」欄において「無」が設定され、設備履歴一覧画面G3の「オプション契約」欄には「無」が表示される。
【0056】
なお、オプション契約は、例えば監視システムSの運用主体と監視対象設備12のユーザーとの間で交わされるものであって、上述した基本契約に付加される事項を規定する契約である。オプション契約の内容は、例えば、監視対象設備12の種類、監視システムSの運用主体の要望、監視対象設備12のユーザーの要望などに応じて、適宜、設定することができる。
【0057】
次に、履歴一覧画面G1における表示態様の一例について詳細に説明する。表示出力部102に表示されている履歴一覧画面G1には、複数の監視対象設備12の状態を示すレコード情報が時系列で順次追加されながら表示されるようになっている。
【0058】
即ち、図7には、監視対象設備12aが「運用中」であり、且つ、監視対象設備12bが「運用中」である場合における表示状態の一例を示している。よって、図7においては、監視対象設備12aが「運用中」であることを示すレコードPa1、および、監視対象設備12bが「運用中」であることを示すレコードPb1が履歴一覧画面G1内に同時に表示されている。即ち、レコードPa1およびレコードPb1においては、何れも「状況」欄に「運用中」という文字が表示されている。
【0059】
この状態から、例えば監視対象設備12aに故障が発生すると、監視対象設備12aから監視装置10に故障発生情報が通知される。そして、監視装置10は、通知された故障発生情報に基づき、図8に例示するように、監視対象設備12aに故障が発生したことを示すレコードPa2を履歴一覧画面G1内に追加する。即ち、レコードPa2においては、「状況」欄に「故障発生」という文字が表示されている。
【0060】
そして、履歴一覧画面G1内の表示に基づき監視対象設備12aに故障が発生したことを認識したオペレーターあるいは保守員は、例えばユーザーへ電話連絡して状況を確認し、修理や調査などの対応のために現地派遣の準備を実施する。なお、オペレーターあるいは保守員は、電話連絡に代えて、あるいは、電話連絡とともに、メール連絡やファックス連絡などをユーザーに行うようにしてもよい。
【0061】
そして、オペレーターあるいは保守員は、ユーザーへの連絡を完了すると、レコードPa2の「状況」欄を操作する。オペレーターあるいは保守員がレコードPa2の「状況」欄を操作すると、監視装置10は、図9に例示する状況フラグ選択画面G4を表示出力部102に表示する。そして、オペレーターあるいは保守員が状況フラグ選択画面G4内の選択欄を操作すると、図10に例示するように選択リストが表示される。そして、オペレーターあるいは保守員は、選択リストのうち「TEL済」を選択して変更ボタンB2を操作する。これにより、図11に例示するように、監視装置10は、レコードPa2を、監視対象設備12aの故障に対する連絡が完了したことを示す状態に変更する。即ち、変更後のレコードPa2においては、「状況」欄に「TEL済」という文字が表示されている。
【0062】
そして、保守員は、故障が発生した監視対象設備12aが設置されている現場に到着すると、レコードPa2の「状況」欄を操作する。なお、履歴一覧画面G1は、保守員が携帯する情報端末装置にも同期して表示することが可能である。そして、保守員がレコードPa2の「状況」欄を操作すると、監視装置10あるいは情報端末装置は、図9に例示する状況フラグ選択画面G4を表示出力部102に表示する。そして、保守員が状況フラグ選択画面G4内の選択欄を操作すると、図10に例示するように選択リストが表示される。そして、保守員は、選択リストのうち「対応中」を選択して変更ボタンB2を操作する。これにより、図12に例示するように、監視装置10あるいは情報端末装置は、レコードPa2を、監視対象設備12aの故障に対応中であることを示す状態に変更する。即ち、変更後のレコードPa2においては、「状況」欄に「対応中」という文字が表示されている。なお、履歴一覧画面G1においてレコードPa2の内容が変更されたことは、保守員が携帯する情報端末装置においても確認することができる。即ち、最新の履歴一覧画面G1は、監視装置10および情報端末装置の双方において同期しながら表示することが可能である。
【0063】
そして、保守員による現場での対応が完了すると、その故障についての対応が完了となる。保守員は、現場での対応を完了すると、レコードPa2の「状況」欄を操作する。保守員がレコードPa2の「状況」欄を操作すると、監視装置10あるいは情報端末装置は、図9に例示する状況フラグ選択画面G4を表示出力部102に表示する。そして、保守員が状況フラグ選択画面G4内の選択欄を操作すると、図10に例示するように選択リストが表示される。そして、保守員は、選択リストのうち「対応済」を選択して変更ボタンB2を操作する。これにより、図13に例示するように、監視装置10あるいは情報端末装置は、レコードPa2を、監視対象設備12aの故障に対する対応が完了したことを示す状態に変更する。即ち、変更後のレコードPa2においては、「状況」欄に「対応済」という文字が表示されている。なお、履歴一覧画面G1においてレコードPa2の内容が変更されたことは、保守員が携帯する情報端末装置においても確認することができる。即ち、最新の履歴一覧画面G1は、監視装置10および情報端末装置の双方において同期しながら表示することが可能である。
【0064】
以上に例示した表示態様において、図8にてレコードPa2の「状況」欄に表示された「故障発生」という文字情報は、監視対象設備12の故障対応前であることを示す故障対応前情報の一例である。また、図11にてレコードPa2の「状況」欄に表示された「TEL済」という文字情報、および、図12にてレコードPa2の「状況」欄に表示された「対応中」という文字情報は、監視対象設備12の故障対応中であることを示す故障対応中情報の一例である。また、図13にてレコードPa2の「状況」欄に表示された「対応済」という文字情報は、監視対象設備12の故障対応後であることを示す故障対応後情報の一例である。
【0065】
このように、監視装置10は、表示出力部102により、監視対象設備12の状態を示す状態情報として、少なくとも、監視対象設備12の故障対応前であることを示す故障対応前情報、監視対象設備12の故障対応中であることを示す故障対応中情報、監視対象設備12の故障対応後であることを示す故障対応後情報を表示可能に構成されている。また、監視装置10は、監視対象設備12の状態を示す状態情報を時系列で順次追加しながら表示する構成となっている。
【0066】
また、監視装置10は、表示出力部102により、故障が発生している監視対象設備12、この場合、監視対象設備12aの状態情報、および、故障が発生していない監視対象設備12、この場合、監視対象設備12bの状態情報を同一の履歴一覧画面G1内に表示可能に構成されている。
【0067】
なお、監視装置10は、表示出力部102により、監視対象設備12の状態が更新されるごとに当該監視対象設備12に係る状態情報を含むレコードを、更新するのではなく、順次、時系列で追加するように構成してもよい。このように監視対象設備12に係る状態情報を含むレコードを順次時系列で追加していくことにより、監視対象設備12の運用履歴や故障対応履歴を含む履歴情報の一覧を構築することができる。
【0068】
以上に例示した監視装置10によれば、表示出力部102が履歴一覧画面G1内に表示する時系列情報に基づき、それぞれの監視対象設備12の状況をリアルタイムで確認することができる。これにより、故障が発生している監視対象設備12が見落とされてしまうことを防止することができ、監視対象設備12の故障に対する対応漏れの発生を抑制することができる。
【0069】
(第2実施形態)
監視装置10には、監視対象設備12の位置を示す位置情報として緯度情報および経度情報が登録されている。そのため、監視装置10は、図14に例示するような地図形式情報画面Mを表示出力部102により表示可能に構成してもよい。そして、この地図形式情報画面Mには、故障が発生している監視対象設備12の位置を示すマーカーPが表示されるようにするとよい。この実施形態によれば、保守員は、故障が発生している監視対象設備12の所在位置をマーカーPにより地図上で視覚的に把握することができ、保守員の現場への移動を支援することができる。
【0070】
また、故障が発生している複数の監視対象設備12について、それぞれの所在位置が地図上で明確に特定されるから、保守員は、例えば、監視対象設備12a,12b,12cの故障対応は管轄エリアD1への出張時に行う、監視対象設備12dの故障対応は管轄エリアD2への出張時に行うといったように、複数の監視対象設備12に対する故障対応のスケジューリングを容易に行うことができる。
【0071】
また、図15に例示するように、監視装置10は、故障が発生している監視対象設備12が存在する管轄エリアDを履歴一覧画面G1内に表示するように構成してもよい。この実施形態によっても、保守員は、例えば、管轄エリアD1内に設置されている監視対象設備12の故障対応は当該管轄エリアD1への出張時に行う、管轄エリアD2内に設置されている監視対象設備12の故障対応は当該管轄エリアD2への出張時に行うといったように、複数の監視対象設備12に対する故障対応のスケジューリングを容易に行うことができる。
【0072】
なお、監視対象設備12がどの管轄エリアDに含まれているかは、例えば、登録されている位置情報に基づき特定することができる。また、監視対象設備12が含まれる管轄エリアDを、例えば設備登録画面G2を介して登録可能に構成してもよい。
【0073】
(第3実施形態)
図16に例示する履歴一覧画面G5は、ユーザー用装置13の表示出力部13bに表示される画面の一例である。この履歴一覧画面G5には、特定のユーザー、この場合、特定のユーザー用装置13を使用するユーザーが契約している監視対象設備12の状態情報が履歴一覧画面G1から抽出されて表示される。この実施形態によれば、ユーザーは、自身が契約している監視対象設備12、つまり、そのユーザーに対応付けられている監視対象設備12の状態情報に絞って確認することができ、自身に関係する監視対象設備12の状態を容易に確認することができる。
【0074】
また、ユーザーは、自身に関係する監視対象設備12に故障が発生しているにも関わらず故障対応が進められていない場合には、例えば保守員やオペレーターに自ら電話連絡などを行うことができる。これにより、自身に関係する監視対象設備12の故障について対応漏れが発生してしまうことを一層抑制することができる。
【0075】
なお、ユーザーに対応付けられている監視対象設備12の状態を示す状態情報を抽出する処理は、例えば、ユーザー用装置13からの要求に応じて監視装置10が実行し、抽出結果データを監視装置10からユーザー用装置13に送信するようにしてもよいし、監視装置10からユーザー用装置13に登録情報全体を送信し、ユーザー用装置13が登録情報全体から該当データを抽出するようにしてもよい。また、抽出処理専用のサーバーや情報処理端末を設け、ユーザー用装置13や監視装置10からの要求に応じて当該サーバーや当該情報処理端末が該当データを抽出して、対象のユーザー用装置13に送信するようにしてもよい。
【0076】
(その他の実施形態)
なお、本開示は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜、変形や拡張を行うことができる。例えば、監視対象設備の状態表示装置は、上述した複数の実施形態を適宜選択して組み合わせた構成とすることができる。
【0077】
また、履歴一覧画面G1,G5においては、監視対象設備12の状況に応じて、各レコードや各欄の表示色を異ならせたり、点滅させたり、強調表示したりするようにしてもよい。これにより、故障が発生しているにも関わらず対応が進められていない監視対象設備12の存在を視覚的に一層目立たせることができ、監視対象設備12の故障に対する対応漏れの発生を一層抑制することができる。
【0078】
また、履歴一覧画面G1,G5においては、特定の状態のレコード、例えば、故障が発生しているが「対応済」となっていないレコードを抽出できる機能を備える構成としてもよい。例えば、故障が発生しているが「対応済」となっていないレコードを抽出して表示することにより、監視対象設備12の故障に対する対応漏れの発生を一層抑制することができる。
【0079】
また、履歴一覧画面G1,G5内に表示する項目は、適宜、変更して設定することができる。また、履歴一覧画面G1,G5内に一度に表示できるレコードの数は、例えば100レコード、200レコード、300レコードなどといったように、適宜、変更して設定することができる。また、設備登録画面G2において入力可能な項目は、適宜、変更して実施することができる。また、設備登録画面G2においては、入力が必須の項目と入力が任意の項目とを設け、少なくとも必須の項目が全て入力されない限り、監視装置10への登録が実行されない構成としてもよい。
【0080】
また、履歴一覧画面G1,G5においては、例えばユーザー名、区分名、設備名などといった所定の項目に基づき、所定の条件を満たすレコードを抽出する機能、いわゆるフィルタリング機能を実行可能に構成してもよい。また、履歴一覧画面G1,G5においては、例えば発生日時に基づいて、所定の条件を満たすレコードを抽出する機能、いわゆるフィルタリング機能を実行可能に構成してもよい。
【0081】
以上、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、本実施形態は、あくまでも一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。本実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
図面において、10は監視装置(監視対象設備の状態表示装置)、12は監視対象設備、103は表示処理部を示す。
図1
図2
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