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特開2023-170619情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023170619
(43)【公開日】2023-12-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20231124BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022082502
(22)【出願日】2022-05-19
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】舟崎 智誠
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】ECサイトと受取施設である店舗等との組み合わせ毎にシステム間連携が可能となる情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、第1のサーバ(ECサイト)と第2のサーバ(店舗)との連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶する記憶部(11)と、第1のサーバ及び第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する取得部(12)と、記憶部(11)に許諾情報が記憶されている場合に、第1のサーバ及び第2のサーバの他方に連携対象情報を提供する処理を実行する提供部(13)と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶する記憶手段と、
前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行し、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行しない提供手段と
を備えている情報処理装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記第1のサーバが利用者の認証に用いる第1認証情報と、前記第2のサーバが利用者の認証に用いる第2認証情報とを取得し、
前記記憶手段は、前記第1認証情報と、前記第2認証情報と、前記連携対象情報とを互いに関連付けて記憶する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得手段が、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から連携対象情報の提供のリクエストを取得した場合であって、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、
前記提供手段は、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの当該一方に前記連携対象情報を提供する処理を実行する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供手段は、前記利用者の行動情報を参照して前記連携対象情報のフィルタリングを行い、フィルタリング後の連携対象情報を提供する
請求項3の記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記リクエストには、前記第1のサーバからのリクエストが含まれており、
前記提供手段が提供する前記連携対象情報には、前記第1のサーバが提供する販売サイトを介して利用者が購入した商品の受け取り可能場所であって、前記第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受け取り可能場所が含まれる
請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記リクエストには、前記第1のサーバからのリクエストが含まれており、
前記提供手段が提供する前記連携対象情報には、前記第1のサーバが提供する販売サイトを介して利用者が購入した商品を前記利用者が受け取った場所における、前記利用者による購買データが含まれる
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
利用者から商品の購入指示を取得する第1の取得手段と、
当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信する送信手段と、
前記連携サーバから、前記商品の受け取り可能な場所であって、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得する第2の取得手段と、
前記1又は複数の受け取り可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示する提示手段と
を備えている情報処理装置。
【請求項8】
前記提示情報には、
前記第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所と、
前記第2認証情報に関連付けられていない1又は複数の受取可能場所と
が互いに識別可能な態様で含まれている
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶手段に記憶することと、
前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得することと
を含み、
前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行し、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行しない
情報処理方法。
【請求項10】
利用者から商品の購入指示を取得することと、
当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信することと、
前記連携サーバから、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得することと、
前記1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示することと
を含む情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶手段に記憶する処理と、
前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する処理と、を実行させ、
前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行させ、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行させない、
プログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
利用者から商品の購入指示を取得する処理と、
当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信する処理と、
前記連携サーバから、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得する処理と、
前記1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示する処理と、を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、主に大手のEC(Electronic Commerce)サイトがコンビニエンスストアや宅配ロッカー業者(宅配業者)などとの提携により、各種受取施設での商品受取りをサポートしている。これに関連する技術として、下記の特許文献1に開示された発明がある。
【0003】
特許文献1に記載のID連携システムは、第1のサービスシステムで第1の利用者に紐づけられた第1のID、及び第2のサービスシステムで第1の利用者に紐づけられた第2のIDを、ID連携システムで第1の利用者に紐づけられた第3のIDに紐づけて登録するID登録手段を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-144385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、ECサイトがコンビニエンスストアや宅配ロッカー業者などとの提携により、各種受取施設での商品受取りをサポートしているが、利用者が商品を受け取ることが可能な場所は限定的である。
【0006】
特許文献1には、第1のサービスシステムで第1の利用者に紐づけられた第1のID、及び第2のサービスシステムで第1の利用者に紐づけられた第2のIDを、ID連携システムで第1の利用者に紐づけられた第3のIDに紐づけて登録することが記載されている。ユーザが受取施設での商品受取を実現するためには、ECサイトと受取施設である店舗等との組み合わせ毎にシステム間連携が必要になるが、特許文献1では、ユーザが意図しない連携が行われる可能性がある。
【0007】
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ECサイトと受取施設である店舗等との組み合わせ毎にシステム間連携を可能とする技術を提供することを一目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶する記憶手段と、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する取得手段と、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行し、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行しない提供手段と、を備えている。
【0009】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、利用者から商品の購入指示を取得する第1の取得手段と、当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信する送信手段と、前記連携サーバから、前記商品の受け取り可能な場所であって、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得する第2の取得手段と、前記1又は複数の受け取り可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示する提示手段と、を備えている。
【0010】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶手段に記憶することと、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得することとを含み、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行し、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行しない。
【0011】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、利用者から商品の購入指示を取得することと、当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信することと、前記連携サーバから、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受け取り可能場所を取得することと、前記1又は複数の受け取り可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示することとを含む。
【0012】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶手段に記憶する処理と、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する処理と、を実行させ、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行させ、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行させない。
【0013】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、利用者から商品の購入指示を取得する処理と、当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信する処理と、前記連携サーバから、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受け取り可能場所を取得する処理と、前記1又は複数の受け取り可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示する処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によれば、ECサイトと受取施設である店舗等との組み合わせ毎にシステム間連携を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1の例示的実施形態に係る第1の情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
図2】本発明の第1の例示的実施形態に係る第1の情報処理装置の情報処理方法の流れを示すフロー図である。
図3】本発明の第1の例示的実施形態に係る第2の情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
図4】本発明の第1の例示的実施形態に係る第2の情報処理装置の情報処理方法の流れを示すフロー図である。
図5】本発明の第2の例示的実施形態に係るID連携システムの一例を示す図である。
図6】ID連携サービスを説明するための図である。
図7】第1の情報処理装置の記憶部に記憶されるデータ構造の一例を示す図である。
図8】本発明の第2の例示的実施形態に係るID連携システムの情報処理方法の流れを示すシーケンス図(その1)である。
図9】本発明の第2の例示的実施形態に係るID連携システムの情報処理方法の流れを示すシーケンス図(その2)である。
図10】ユーザの端末装置に表示された受取施設の一例を示す図である。
図11】地図上に表示された受取施設の一例を示す図である。
図12】各例示的実施形態に係る情報処理装置として機能するコンピュータの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(発明の背景)
現状のBOPIS(Buy Online Pickup in Shop)においては、主に大手のECサイトがコンビニエンスストアや宅配ロッカー(宅配業者)等と提携することにより、各種受取施設での商品の受け取りをサポートしているが、利用者が商品を受け取ることが可能な場所は限定的である。
【0017】
また、受取施設は、ECサイトの商品を店舗等で受け取れるようにするために、ECサイト毎にシステム連携が必要となり、このシステム投資が重荷となる。また、店舗では店頭受取り時のついで買いが期待されるが、店頭受け取りに来る利用者の情報は連携されないため、パーソナライズした販売促進施策を打つことはできない。
【0018】
本発明は、ECサイトの商品を店舗で受取るBOPISにおいて、商品を販売するECサイトと商品の受け取りを実施する店舗との間で、ユーザIDを連携させる。このID連携と利用者の同意許諾により利用者の購買データをECサイトと店舗との間で流通させ、従来のBOPISでは実現できなかった利用者データの活用(販売促進施策)を可能とする。
【0019】
〔例示的実施形態1〕
<例示的実施形態1に係る第1の情報処理装置1>
本発明の第1の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、後述する例示的実施形態の基本となる形態である。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。また、図中の各ブロックの入出力の接続点には、ポート乃至インタフェースを備える構成としてもよいが、これらの構成については図示を省略する。
【0020】
図1は、本発明の第1の例示的実施形態に係る第1の情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。本例示的実施形態に係る第1の情報処理装置1は、図1に示すように、記憶部11と、取得部12と、提供部13と、を備えている。
【0021】
記憶部11は、本例示的実施形態において記憶手段を実現する構成である。取得部12は、本例示的実施形態において取得手段を実現する構成である。提供部13は、本例示的実施形態において提供手段を実現する構成である。
【0022】
記憶部11は、第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶する。第1のサーバは、ECサイトまたは店舗サイトに設置されるサーバである。第2のサーバは、第1のサーバとは異なるサーバであり、第1のサーバがECサイトに設置されている場合、第2のサーバが店舗サイトに設置されている。また、第1のサーバが店舗サイトに設置されている場合、第2のサーバがECサイトに設置されている。
【0023】
ECサイトは、商品を販売する小売店等のサイトを含む概念であり、例えば、スーパー、ドラッグストア等のサイトが含まれる。また、店舗サイトは、商品を受け取ることが可能な施設等のサイトを含む概念であり、例えば、コンビニエンスストア、宅配ロッカー、病院、スーパー、ドラッグストア等のサイトが含まれる。商品を販売することができ、かつ商品を受け取ることが可能な施設、例えば、スーパーやドラッグストア等のサイトは、ECサイトになり得るし、店舗サイトにもなり得る。
【0024】
許諾情報は、利用者が、第1のサーバによって管理される利用者のPD(Personal Data)情報と第2のサーバによって管理される利用者のPD情報とを連携することに同意したことを示す情報である。例えば、第1のサーバがECサイトに設置され、第2のサーバが店舗サイトに設置されている場合、許諾情報は、ECサイトによって管理される利用者のPD情報と、店舗サイトによって管理される利用者のPD情報とを連携することに利用者が同意したことを示す。
【0025】
なお、第1のサーバにおけるユーザIDと第2のサーバにおけるユーザIDとを連携することによって、第1のサーバによって管理される利用者のPDと第2のサーバによって管理される利用者のPDとを連携するようにしてもよい。以下、第1のサーバにおけるユーザIDと第2のサーバにおけるユーザIDとの連携を、ユーザID連携と呼ぶことにする。
【0026】
記憶部11は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、ハードディスク等によって構成されており、利用者から許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶して保持する。
【0027】
取得部12は、第1のサーバ及び第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する。情報連携の対象である連携対象情報は、購入情報および配送先指定情報を含む。
【0028】
購入情報は、利用者がECサイトにおいて購入した商品に関する情報であり、例えば、購入商品、数量、単価、購入日時、決済方法等の情報を含む。また、配達先情報は、利用者が商品を受け取る店舗に関する情報であり、例えば、店舗名、店舗の住所、受取日時、決済方法、利用者の性別、年齢帯等の情報を含む。
【0029】
提供部13は、記憶部11に許諾情報が記憶されている場合に、第1のサーバ及び第2のサーバの他方に連携対象情報を提供する処理を実行し、記憶部11に許諾情報が記憶されていない場合に、第1のサーバ及び第2のサーバの他方に連携対象情報を提供する処理を実行しない。
【0030】
提供部13は、利用者自身、ユーザID提供元の事業者等から、ユーザIDを用いた連携対象情報の提供要求がある場合、記憶部11を参照してユーザID連携に対応する許諾情報が記憶されているか否かを判断する。ここで、ユーザID提供元の事業者とは、ECサイトを運営するスーパー、ドラッグストア等の事業者、店舗サイトを運営するコンビニエンスストア、宅配ロッカー、病院等の事業者等である。
【0031】
提供部13は、記憶部11にユーザID連携に対応する許諾情報が記憶されている場合、第1のサーバ及び第2のサーバの他方(提供要求を受けたユーザIDに対応するサーバの他方のサーバ)に連携対象情報を提供する処理を実行する。
【0032】
また、提供部13は、記憶部11にユーザIDに対応する許諾情報が記憶されていない場合、第1のサーバ及び第2のサーバの他方(提供要求を受けたユーザIDに対応するサーバの他方のサーバ)に連携対象情報を提供する処理を実行しない。
【0033】
また、第1の情報処理装置1は、記憶部11に許諾情報が記憶されている場合に、許諾情報に基づいて、第1のサーバ及び第2のサーバの他方への連携対象情報の提供の可否を判定する処理を実行する判定部を備えていてもよい。
【0034】
<第1の情報処理装置1の効果>
以上説明したように、本例示的実施形態に係る第1の情報処理装置1によれば、提供部13が、記憶部11にユーザIDに対応する許諾情報が記憶されている場合、第1のサーバ及び第2のサーバの他方に連携対象情報を提供する処理を実行するので、ECサイトと受取施設である店舗等との組み合わせ毎にシステム間連携を可能とすることができる。
【0035】
<第1の情報処理装置1による情報処理方法の流れ>
以上のように構成された第1の情報処理装置1が実行する情報処理方法の流れについて、図2を参照して説明する。図2は、情報処理方法の流れを示すフロー図である。図2に示すように、情報処理方法S1は、ステップS11-1~S13-2を含む。
【0036】
まず、取得部12は、第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得したか否かを判定する(S11-1)。取得部12が、許諾情報を取得していない場合(S11-1,No)、ステップS12に処理が進む。また、取得部12が、許諾情報を取得した場合(S11-1,Yes)、当該許諾情報を記憶部11に記憶し(S11-2)、ステップS12に処理が進む。
【0037】
ステップS12において、取得部12が、第1のサーバ及び第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する。そして、提供部13は、記憶部11に許諾情報が記憶されているか否かを判定する(S13-1)。
【0038】
記憶部11に許諾情報が記憶されている場合(S13-1,Yes)、提供部13は、第1のサーバ及び第2のサーバの他方に連携対象情報を提供する処理を実行する(S13-2)。また、記憶部11に許諾情報が記憶されていない場合(S13-1,No)、提供部13は、第1のサーバ及び第2のサーバの他方に連携対象情報を提供する処理を実行せずに、処理を終了する。
【0039】
<情報処理方法の効果>
以上説明したように、本例示的実施形態に係る情報処理方法によれば、提供部13が、記憶部11にユーザID連携に対応する許諾情報が記憶されている場合、第1のサーバ及び第2のサーバの他方に連携対象情報を提供する処理を実行するので、ECサイトと受取施設である店舗等との組み合わせ毎にシステム間連携を可能とすることができる。
【0040】
<例示的実施形態1に係る第2の情報処理装置2>
図3は、本発明の第1の例示的実施形態に係る第2の情報処理装置2の構成例を示すブロック図である。本例示的実施形態に係る第2の情報処理装置2は、図3に示すように、第1の取得部21と、送信部22と、第2の取得部23と、提示部24と、を備えている。
【0041】
第1の取得部21は、本例示的実施形態において第1の取得手段を実現する構成である。送信部22は、本例示的実施形態において送信手段を実現する構成である。第2の取得部23は、本例示的実施形態において第2の取得手段を実現する構成である。提示部24は、本例示的実施形態において提示手段を実現する構成である。
【0042】
第1の取得部21は、利用者から商品の購入指示を取得する。送信部22は、当該第2の情報処理装置2と、他のサーバとの連携を行う連携サーバ、例えば、第1の情報処理装置1に対してリクエストを送信する。第2の情報処理装置2は、例えば、ECサイトに設置されるサーバである。ECサイトは、商品を販売する小売店等のサイトを含む概念であり、例えば、スーパー、ドラッグストア等のサイトが含まれる。
【0043】
また、他のサーバは、例えば、店舗サイトに設置されるサーバである。店舗サイトは、商品を受け取ることが可能な施設等のサイトを含む概念であり、例えば、コンビニエンスストア、宅配ロッカー、病院、スーパー、ドラッグストア等のサイトが含まれる。
【0044】
送信部22は、例えば、連携サーバに対して連携対象情報を要求するリクエストを送信する。連携対象情報は、例えば、利用者が商品を受け取る店舗(受取可能場所)に関する情報である配達先情報であり、例えば、店舗名、店舗の住所等の情報を含む。
【0045】
第2の取得部23は、連携サーバから、商品の受け取り可能な場所であって、第2の情報処理装置2において利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得する。
【0046】
第1認証情報は、第2の情報処理装置2に登録されている利用者の認証情報であり、例えば、ユーザID、パスワード等である。また、第2認証情報は、他のサーバ、例えば、店舗サイトに設置されるサーバに登録されている認証情報であり、例えば、ユーザID、パスワード等である。
【0047】
連携サーバは、利用者から第1認証情報と第2認証情報との連携(第2の情報処理装置2によって管理される利用者のPD情報と、他のサーバによって管理される利用者のPD情報との連携)に関する許諾を受けている場合、第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を第2の情報処理装置2に提供する。
【0048】
提示部24は、1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を利用者に提示する。例えば、提示部24は、利用者が使用する情報処理装置に提示情報を送信する。利用者が使用する情報処理装置の表示部に提示情報を表示させることによって、1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を利用者に提示することができる。
【0049】
<第2の情報処理装置2の効果>
以上説明したように、本例示的実施形態に係る第2の情報処理装置2によれば、第2の取得部23が、第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得するので、第2の情報処理装置2が管理していない利用者のPD情報を連携サーバから取得することができる。
【0050】
<第2の情報処理装置2による情報処理方法の流れ>
以上のように構成された第2の情報処理装置2が実行する情報処理方法の流れについて、図4を参照して説明する。図4は、情報処理方法の流れを示すフロー図である。図4に示すように、情報処理方法S2は、ステップS21~S24を含む。
【0051】
まず、第1の取得部21が、利用者から商品の購入指示を取得する(S21)。そして、送信部22が、当該第2の情報処理装置2と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信する(S22)。第2の情報処理装置2は、例えば、ECサイトに設置されるサーバである。ECサイトは、商品を販売する小売店等のサイトを含む概念であり、例えば、スーパー、ドラッグストア等のサイトが含まれる。
【0052】
次に、第2の取得部23が、連携サーバから、当該第2の情報処理装置2において利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得する(S23)。
【0053】
最後に、提示部24が、1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を利用者に提示する(S24)。例えば、提示部24は、利用者が使用する情報処理装置に提示情報を送信する。利用者が使用する情報処理装置の表示部に提示情報を表示させることによって、1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を利用者に提示することができる。
【0054】
<情報処理方法の効果>
以上説明したように、本例示的実施形態に係る第2の情報処理装置2の情報処理方法によれば、第2の取得部23が、第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得するので、第2の情報処理装置2が管理していない利用者のPD情報を連携サーバから取得することができる。
【0055】
〔例示的実施形態2〕
本発明の第2の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1において説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0056】
<ID連携システムにおけるID連携サービス>
本発明の第2の例示的実施形態に係るID連携システムにおけるID連携サービスについて簡単に説明する。ID連携サービスにユーザIDを登録している小売店のECサイトでは、ID連携サービスによるID連携機能を用いて同じくID連携サービスに登録している店舗(受取施設)を受取場所として利用者に提示することができる(但し、利用者は小売店、店舗の両方にユーザIDを持つことが前提となる)。
【0057】
小売店のECサイトで購入した商品は、利用者が選択した店舗(受取施設)に配送される。小売店から配送完了の連絡を受けた利用者が、店舗(受取施設)に出向きID(ポイントカード等)を提示すると、商品を購入した本人であることが確認でき商品を受け取ることができる。
【0058】
ECサイトと受取施設との間で、利用者の同意に基づき利用者の購買履歴等の情報を流通させることで、ECサイトおよび受取施設は、利用者にパーソナライズした販売促進施策(商品の割引やクーポンの配布など)を実施することができる。副次的ユースケースとして、店舗(受取施設)での購入費用の決済と店舗(受取施設)から小売店への送金機能を実装すれば、決済の代行も行うことができる。
【0059】
ID連携サービスとは、各サービス事業者が提供するエンド利用者向けのユーザIDを統合管理するサービスであり、利用者がこのID連携サービスを利用することで、利用者所有のユーザIDが保持され、管理されていく。そして、利用者自身や、ユーザID提供元の事業者からの自身の提供するユーザIDを用いた問い合わせを受けた場合、利用者許諾に基づいてID連携状況や連携先の事業者の利用状況を通知する。
【0060】
連携先の事業者の利用状況を通知する構成とは、もともと、各サービス事業者は利用者に対して発行したユーザIDに基づいて利用者のPDを管理する構成上、この提供元事業者が把握するPDがサイロ化する状況があり、その流通促進を図るための仕様である。具体的には、ID連携サービスを介して各サービス事業者提供のユーザIDに紐づくPDを、利用者同意許諾の元、連携済ユーザIDを介して共有可能となる構成を含む。
【0061】
このID連携サービスにより、各事業者は自身が提供するユーザIDに関連付けられたPDのみならず、このユーザIDと連携された他のユーザIDの提供元の事業者によって得られたPDを取得することが可能となる。
【0062】
なお、このPDの送受は、エンドユーザがユーザID連携をしていくときに、PD情報開示範囲を設定して流通許諾を行い、連携済のID提供元事業者同士であっても、その許諾の範囲内で流通させる仕様であってもよい。
【0063】
<例示的実施形態2に係るID連携システムの構成例>
図5は、本発明の第2の例示的実施形態に係るID連携システムの構成を示す図である。本例示的実施形態に係るID連携システムは、第1の情報処理装置1Aと、第2の情報処理装置2Aと、第3の情報処理装置3とを含み、ネットワークNを介して情報を送受信可能に接続される。ここで、当該ネットワークの具体的構成は本例示的実施形態を限定するものではないが、一例として、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、WAN(Wide Area Network)、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又は、これらのネットワークの組み合わせを用いることができる。
【0064】
<第1の情報処理装置1Aの構成例>
第1の情報処理装置1Aは、ID連携サービスを実施するためのサーバ等の情報処理装置である。第2の情報処理装置2Aは、ECサイトに設置されるサーバ等の情報処理装置である。第3の情報処理装置3Aは、店舗サイトに設置されるサーバ等の情報処理装置である。
【0065】
第1の情報処理装置1Aは、制御部110Aと、記憶部120Aと、入出力部130Aと、通信部140Aと、を備えている。また、制御部110Aは、記憶部11と、取得部12と、提供部13と、を含む。
【0066】
記憶部120Aは、許諾情報AGIと、連携対象情報SIと、を記憶する。許諾情報AGIは、利用者が、ECサイトに設置される第2の情報処理装置2Aによって管理される利用者のPD情報と、店舗サイトに設置される第3の情報処理装置3Aによって管理される利用者のPD情報とを連携することに同意したことを示す情報である。
【0067】
連携対象情報SIは、購入情報および配送先指定情報を含む。購入情報は、利用者がECサイトにおいて購入した商品に関する情報であり、例えば、購入商品、数量、単価、購入日時、決済方法等の情報を含む。また、配達先情報は、利用者が商品を受け取る店舗に関する情報であり、例えば、店舗名、店舗の住所、受取日時、決済方法、利用者の性別、年齢帯等の情報を含む。
【0068】
入出力部130Aは、キーボード、マウス等のポインティングデバイスや、許諾情報AGI、連携対象情報SI等を表示するディスプレイ等によって構成され、第1の情報処理装置1Aの管理者等からの指示の入力、管理者等に対する情報の提示等を行う。
【0069】
通信部140Aは、ネットワークNを介して、第2の情報処理装置2Aおよび第3の情報処理装置3Aとの間で情報の送受信が可能である。
【0070】
取得部12は、通信部140Aを介して、ECサイトに設置される第2の情報処理装置2Aと、店舗サイトに設置される第3の情報処理装置3AとのユーザID連携に関する利用者からの許諾を示す情報を受信すると、許諾情報AGIとして記憶部120Aに記憶する。
【0071】
また、取得部12は、通信部140Aを介して、ECサイトに設置される第2の情報処理装置2A及び店舗サイトに設置される第3の情報処理装置3Aの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を受信すると、連携対象情報SIとして記憶部120Aに記憶する。
【0072】
また、取得部12は、第1のサーバ(ECサイトに設置される第2の情報処理装置2A
)が利用者の認証に用いる第1認証情報と、第2のサーバ(店舗サイトに設置される第3の情報処理装置3A)が利用者の認証に用いる第2認証情報とを取得する。そして、記憶部120Aは、第1認証情報と、第2認証情報と、連携対象情報SIとを互いに関連付けて記憶する。
【0073】
また、取得部12が、第1のサーバ及び第2のサーバの一方から連携対象情報SIの提供のリクエストを取得した場合であって、記憶部120Aに許諾情報AGIが記憶されている場合に、提供部13は、第1のサーバ及び第2のサーバの当該一方に連携対象情報SIを提供する処理を実行する。
【0074】
また、提供部13は、利用者の行動情報を参照して連携対象情報のフィルタリングを行い、フィルタリング後の連携対象情報を提供するようにしてもよい。例えば、利用者が使用する端末装置が、GPS(Global Positioning System)情報を第1の情報処理装置1Aに送信して、利用者の行動範囲(行動ログデータ)を第1の情報処理装置1Aに通知する。
【0075】
提供部13は、通信部140Aを介して、利用者の行動ログデータを受信すると記憶部120Aに逐次記憶する。そして、提供部13は、記憶部120Aに記憶される行動ログデータが示す利用者の行動範囲を参照して連携対象情報(配達先情報)を絞り込み、第2の情報処理装置2Aに絞り込んだ後の配達先情報を提供するようにしてもよい。
【0076】
例えば、提供部13は、利用者が今は自宅にいるが、平日であれば以後出社する予定であることを行動ログデータから取得し、絞り込み条件に出社先エリアとする条件を加えてもよい。すなわち、第1の情報処理装置1Aが管理している情報に、利用者の職場住所情報があればその情報を参照してフィルタリングを行うようにしてもよい。
【0077】
また、提供部13は、他のフィルタリング条件として、クーポンサービスのメリットが大きいエリアの範囲内とする条件を追加した絞り込みを行ってもよい。これにより、事業者側としては、利用者の集客効果を付加的に狙うことが可能となる。
【0078】
<第2の情報処理装置2Aの構成例>
第2の情報処理装置2Aは、制御部210Aと、記憶部220Aと、入出力部230Aと、通信部240Aと、を備えている。また、制御部210Aは、第1の取得部21と、送信部22と、第2の取得部23と、提示部24と、を含む。
【0079】
記憶部220Aは、受取可能場所PIを記憶する。受取可能場所PIは、利用者が、購入した商品を受け取ることが可能な店舗の場所に関する情報であり、例えば、店舗名、店舗の住所等の情報を含む。
【0080】
入出力部230Aは、キーボード、マウス等のポインティングデバイスや、受取可能場所等を表示するディスプレイ等によって構成され、第2の情報処理装置2Aの管理者等からの指示の入力、管理者等に対する情報の提示等を行う。
【0081】
通信部240Aは、ネットワークNを介して、第1の情報処理装置1Aおよび第3の情報処理装置3Aとの間で情報の送受信が可能である。
【0082】
第1の取得部21が、通信部240Aを介して、利用者から商品の購入指示を受信すると、送信部22は、当該第2の情報処理装置2Aと、他のサーバとの連携を行う連携サーバ、例えば、第1の情報処理装置1Aに対してリクエストを送信する。他のサーバは、例えば、店舗サイトに設置される第3の情報処理装置3Aである。
【0083】
第2の取得部23は、通信部240Aを介して、第1の情報処理装置1Aから、商品の受け取り可能な場所であって、第2の情報処理装置2Aにおいて利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を受信する。
【0084】
提示部24は、1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を利用者に提示する。例えば、提示部24は、通信部240Aを介して、利用者が使用する端末装置に提示情報を送信する。利用者が使用する端末装置に提示情報を表示させることによって、1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を利用者に提示することができる。
【0085】
<第3の情報処理装置3Aの構成例>
第3の情報処理装置3Aは、制御部310Aと、記憶部320Aと、入出力部330Aと、通信部340Aと、を備えている。
【0086】
記憶部320Aは、第3の情報処理装置3Aによって取り扱われる種々の情報を記憶する。通信部340Aは、ネットワークNを介して、第1の情報処理装置1Aおよび第2の情報処理装置2Aとの間で情報の送受信が可能である。
【0087】
入出力部330Aは、キーボード、マウス等のポインティングデバイスや、受取可能場所等を表示するディスプレイ等によって構成され、第3の情報処理装置3Aの管理者等からの指示の入力、管理者等に対する情報の提示等を行う。
【0088】
制御部310Aは、通信部340Aを介して、第1の情報処理装置1Aから第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所の提供要求を受けると、通信部340AおよびネットワークNを介して、第1の情報処理装置1Aに対して第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を送信する。
【0089】
また、制御部310Aは、利用者による商品の受け取りがある場合、ネットワークNおよび通信部340Aを介して、第1の情報処理装置1Aまたは第2の情報処理装置2Aとの間で情報の送受信を行う。なお、第3の情報処理装置3Aによる処理の詳細は、後述する。
【0090】
図6は、ID連携サービスを説明するための図である。ID連携サービスは、ユーザIDを管理する場合、図6の上図に示すように、ユーザID群に、提供元事業者のサービス提供属性を付与して管理する。ここでは、小売事業(小売店)、商品引き渡し事業(店舗)の2種類があるとして説明する。なお、この2種類は、1つのユーザIDに対し1つのみ設定されていてもよく、複数が重複して設定されていてもよい。
【0091】
また、この事業が各事業者の主要事業でなくてもよく、例えば、病院向けユーザIDであれば、医療系事業の属性に加えて、引き渡し事業(店舗)の属性が付与されているものとする。
【0092】
図6の上図において、ある利用者が所有するユーザID群がID連携サービスで管理されており、それらユーザID群の中で、属性に小売事業を有するユーザIDが図6の上図の左側に、引き渡し事業属性を有するユーザID群が図6の上図の右側に示されている。以後、この利用者が、例えば、ECサイト#1で商品を購入する場合に用いるユーザIDを、ユーザID_EC-1として説明する。なお、属性に小売事業を有するユーザIDとしてサイトアカウントが使用され、属性に引き渡し事業属性を有するユーザIDとしてポイントカード、診察券/保険証、会員カード、IC乗車券が使用される場合を示している。
【0093】
利用者が、ユーザID_EC-1でECサイト#1にログインして商品を購入したとき、ECサイト#1の事業者は、ID連携サービス(第1の情報処理装置1A)に対して、ユーザID_EC-1を用いて受取先候補情報を要求する。ここで、ID連携サービスは、このユーザID_EC-1に関連付けられた連携済ユーザID群の中で、特に、受取先属性を有するユーザID群を抽出する。
【0094】
図6の上図においては、受取先属性を有するID群として、図6の上図の右側に示すように7種類ある場合、ID連携サービスは、この7種類のユーザIDの一部または全てをECサイト#1の事業者に通知する。ここで、ユーザIDの一部とする方法については、上述の連携対象情報のフィルタリング処理を用いることができる。
【0095】
図6の下図は、ID連携サービスにおけるユーザID連携を説明するための図である。UUID(Universally Unique Identifier)は、ID連携システムが対象とする利用者を一意に識別するための識別情報である。UUIDが同一の「UUID001」である情報は、互いに関連付けられている。
【0096】
それぞれの情報は、事業者情報、パスワード、属性等の情報を有しており、例えば、ECサイト#1におけるパスワードが「a」であり、属性が「小売」であることを示している。図6の下図に示すように、ECサイト#1、スーパー#1および病院#1のユーザIDが連携されている場合、利用者は、ECサイト#1で購入した商品の受取場所として、「スーパー#1」および「病院#1」が候補に挙げられることを示している。
【0097】
図7は、第1の情報処理装置1Aの記憶部120Aに記憶されるデータ構造の一例を示す図である。図7の左上図は、ID管理主体のデータを示しており、例えば、ID管理主体がECサイト#1であれば店頭受取が不可能であり、ID管理主体がスーパー#1であれば店頭受取が可能であることを示している。
【0098】
図7の右上図は、店頭受取が可能な店舗データを示しており、例えば、ID管理主体がスーパー#1であれば、店頭受取が可能な複数の店舗名およびそれぞれの店舗の住所が記載されている。
【0099】
図7の左下図は、ユーザのデータを示しており、UUID毎に、ID管理主体識別子、IDおよびパスワードが記載されている。例えば、UUID001として、ECサイト#1、スーパー#1、ドラッグストア#2および病院#1が記載されている。
【0100】
図7の右下図は、ユーザの許諾同意データを示しており、UUID毎に、情報提供元ID管理主体識別子、情報提供先ID管理主体識別子、および提供を許諾する情報が記載されている。例えば、利用者によってECサイト#1とスーパー#1との連携が許諾されていることを示している。
【0101】
図8および図9は、本発明の第2の例示的実施形態に係るID連携システムの情報処理方法の流れを示すシーケンス図である。図8および図9に示すように、情報処理方法は、第1の情報処理装置1Aの処理手順であるステップS101~S106と、第2の情報処理装置2Aの処理手順であるステップS201~S210と、第3の情報処理装置3Aの処理手順であるステップS301~S306とを含む。
【0102】
なお、図8および図9においては、ユーザが、ECサイト#Bより発行された、“ユーザID_EC-B”と、スーパーマーケット#Cより発行された“ユーザID_Chain-C”とを所有しており、かつ、予め、ECサイト#Bとスーパーマーケット#Cとの間のID連携に同意している場合を示している。また、第2の情報処理装置2AがECサイト#Bに設置され、第3の情報処理装置3Aがスーパーマーケット#Cに設置されている場合を示している。
【0103】
まず、第1の情報処理装置1Aが、ユーザの端末装置からECサイトと実店舗とのID連携およびデータ連携の許可を受信すると、記憶部120Aの対応する領域(ECサイト用パーティションおよび実店舗用パーティション)に許諾情報AGIおよび連携対象情報SIを保存することにより、ID連携を行う(S101)。
【0104】
次に、ユーザの端末装置がECサイト#BのIDを用いてログインした場合、対応する第2の情報処理装置2Aが第1の情報処理装置1Aに対してログイン認証を要求する。第1の情報処理装置1Aがログイン認証を行い、ログインを許可すると(S102)、第2の情報処理装置2Aは、ログインの処理を行う(S201)。
【0105】
次に、ユーザの端末装置から商品選択および商品購入のアクションがあると、第2の情報処理装置2Aは、商品選択および商品購入の処理を行い、第1の情報処理装置1Aに対して商品を受取可能な店舗のリストを要求(リクエスト)する(S202)。
【0106】
リクエストには、第1のサーバ(第2の情報処理装置2A)からのリクエストが含まれており、提供部13が提供する連携対象情報SIには、第1のサーバが提供する販売サイトを介して利用者が購入した商品の受け取り可能場所であって、第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所が含まれる。
【0107】
具体的には、第1の情報処理装置1Aは、第2の情報処理装置2Aから商品を受取可能な店舗のリスト要求を受けると、ECサイト#BのユーザIDを用いて、記憶部120Aに記憶される許諾情報AGIおよび連携対象情報SIを検索し、連携状況を確認して商品を受取可能な店舗のリストを生成する。そして、第1の情報処理装置1Aは、第2の情報処理装置2Aに対して商品を受取可能な店舗のリストを提供する(S103)。商品を受取可能な店舗については、連携済ID群の中からさらに、受取先提供とする属性を有するID群に限定して抽出するようにしてもよい。
【0108】
次に、第2の情報処理装置2Aは、商品を受取可能な店舗のリストを受信すると、ユーザの端末装置に対して商品を受取可能な店舗(配送先)のリストを転送し、ユーザの端末装置に表示を要求する(S204)。ここで、商品を受取可能な店舗のリストには、ECサイト#BのユーザIDに連携する実店舗がある場合には、リストにこの実店舗と候補となる実店舗の情報が含まれる。ECサイト#BのユーザIDに連携する実店舗がない場合には、リストに候補となる実店舗の情報のみが含まれる。候補となる実店舗は、例えば、ユーザの住所に近い店舗であり、ID連携されていない実店舗である。
【0109】
次に、ユーザは、端末装置に表示された商品を受取可能な店舗のリストを参照し、実店舗で受け取ることを希望する場合には、商品を受け取る店舗(配送先)を選択し、第2の情報処理装置2Aに送信する。第2の情報処理装置2Aは、ユーザの端末装置から商品を受け取る店舗(配送先)を受信すると、配送先の選択処理を行う(S205)。
【0110】
また、ユーザが端末装置に決済情報を入力すると、第2の情報処理装置2Aは、端末装置からその決済情報を受信し、商品の購入(決済)処理を行う(S206)。そして、第2の情報処理装置2Aは、ユーザによって選択された実店舗(第3の情報処理装置3A)に対して、ユーザIDを用いた注文IDを送信することによって、商品の配送要求を行う(S207)。
【0111】
また、第2の情報処理装置2Aは、この購買データを第1の情報処理装置1Aに送信する(S208)。第1の情報処理装置1Aは、購買データを受信して、この購買データを記録するとともに、ECサイト#B用データと、スーパーマーケット#C用データとして、各事業者が参照可能な領域に登録する(S104)。
【0112】
スーパーマーケット#Cに配送商品が到着した場合(S301)、第3の情報処理装置3Aは、ユーザに対して、注文IDに加えて、第1の情報処理装置1Aに記録されているECサイト#Bから流通されたユーザの購買データ、スーパーマーケット#Cのユーザの既存データ等から作成した付加情報(ついで買いのおすすめ商品、関連商品の割引クーポン、空いている時間帯など)をあわせて送付し、商品到着通知を行う(S302)。
【0113】
ユーザが実店舗に来店して、レジに会員カード等を提示した場合、第3の情報処理装置3Aは、第1の情報処理装置1Aに対して認証要求を行う(S303)。第1の情報処理装置1Aは、第3の情報処理装置3Aから認証要求を受信すると、ユーザの認証結果を第3の情報処理装置3Aに送信する(S105)。
【0114】
認証処理完了後、実店舗の店員等は、ユーザを目視して第3の情報処理装置3Aに客層データの入力を行う(S304)。この客層入力は、ユーザが会員登録時に入力したデータがユーザ自身が入力したデータであるのに対し、第三者である実店舗の店員等による入力であるため、ある程度の信頼性のあるデータとなる。
【0115】
次に、実店舗の店員等は、購入商品の受け渡し(受取対象商品受渡)を行い、受け渡しが完了した旨を第3の情報処理装置3Aに入力する。第3の情報処理装置3Aは、商品受取完了を第2の情報処理装置2Aに通知すると、第2の情報処理装置2Aは、購入完了処理を行う(S209)。具体的には、第2の情報処理装置2Aが、ユーザの端末装置に対して購入完了通知を行うとともに、第3の情報処理装置に対して受取場所提供サービスに対する対価としての手数料の支払いを行う。
【0116】
リクエストには、第1のサーバ(第2の情報処理装置2A)からのリクエストが含まれており、提供部13が提供する連携対象情報SIには、第1のサーバが提供する販売サイトを介して利用者が購入した商品を利用者が受け取った場所における、利用者による購買データが含まれていてもよい。
【0117】
具体的には、第3の情報処理装置3Aは、第2の情報処理装置2Aから手数料の支払いを受けるとともに、ユーザの購買データを第1の情報処理装置1Aに送信する(S306)。第1の情報処理装置1Aは、購買データを受信して、この購買データを記録するとともに、ECサイト#B用データと、スーパーマーケット#C用データとして、各事業者が参照可能な領域に登録する(S106)。
【0118】
そのため、以後、第2の情報処理装置2Aが、第1の情報処理装置1Aにアクセスしてこの購買データを参照することが可能となり、これらの購買データを活用することでユーザに対する販売促進施策(広告メール送信等)を検討することが可能となる(S210)。
【0119】
図10は、ユーザの端末装置に表示された受取施設の一例を示す図である。図10の上図に示すように、スーパーマーケット#1、#2、病院#1、クリーニング店#1等の情報が表示される。ユーザによって、例えば、スーパーマーケット#1が選択された場合、図10の下図に示すように、ユーザの端末装置に、スーパーマーケット#1のさらに詳細な店舗が表示される。
【0120】
図11は、地図上に表示された受取施設(提示情報)の一例を示す図である。提示情報には、第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所と、第2認証情報に関連付けられていない1又は複数の受取可能場所とが互いに識別可能な態様で含まれていてもよい。例えば、図11に示すように、地図上に店舗SH1~SH7が表示され、ID連携がされている店舗が大きく表示(ハイライト表示)され、ID連携がされていない店舗が小さく表示される。
【0121】
ID連携が非常に進んだユーザに対して、上述のように、購入者行動圏内を見て絞り込む、GPS情報を第1の情報処理装置1Aに通知し、第1の情報処理装置1Aが、ユーザの行動ログデータを加味したフィルタリングを行うようにしてもよい。例えば、第1の情報処理装置1Aが、今は自宅だけど平日であれば以後出社する予定を行動ログから取得して、絞り込み条件に出社先エリアとする条件を加えてもよい。つまり、ID連携サービスで管理している情報に職場住所情報があればそれを反映していく対応をとってもよい。
【0122】
また、他のフィルタリング条件として、クーポンサービスのメリットが大きいところのエリアとする条件を追加した絞り込みを行うようにしてもよい。これにより、事業者側としては、ユーザの集客効果を付加的に狙うことが可能となる。
【0123】
ID連携が全く進んでいないユーザに対して、連携済IDがない場合を想定し、第1の情報処理装置1Aが、デフォルトで提携済の受取先(自店舗拠点も含む)を指定候補としてユーザに通知してもよい。その際に、第1の情報処理装置1Aが、連携促進を行うために、連携済であれば可能となる受取先候補をユーザに通知してもよく、そのときにユーザがID連携の希望があれば連携処理に誘導する処理フローを介在させてもよい。
【0124】
<ID連携システムの効果>
以上説明したように、本例示的実施形態に係るID連携システムによれば、記憶部120Aが、第1認証情報と、第2認証情報と、連携対象情報SIとを互いに関連付けて記憶するので、取得部12は、第1認証情報または第2認証情報を用いて、容易に連携対象情報SIを取得することができる。
【0125】
また、記憶部120Aに許諾情報AGIが記憶されている場合に、提供部13が、第1のサーバ及び第2のサーバの当該一方に連携対象情報SIを提供する処理を実行するので、第1のサーバまたは第2のサーバは、容易に連携対象情報SIを取得することができる。
【0126】
また、提供部13が、利用者の行動情報を参照して連携対象情報のフィルタリングを行い、フィルタリング後の連携対象情報を提供するので、利用者は、より有用な連記対象情報を取得することができる。
【0127】
また、提供部13が提供する連携対象情報SIには、第1のサーバが提供する販売サイトを介して利用者が購入した商品の受け取り可能場所であって、第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所が含まれるので、利用者は、容易に商品の受取場所を選択することができる。
【0128】
また、提供部13が提供する連携対象情報SIには、第1のサーバが提供する販売サイトを介して利用者が購入した商品を利用者が受け取った場所における、利用者による購買データが含まれているので、利用者が受取場所(店舗)でついで買いした商品、数量、単価等の情報を、各事業者が参照可能とすることができる。
【0129】
また、提示情報には、第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所と、第2認証情報に関連付けられていない1又は複数の受取可能場所とが互いに識別可能な態様で含まれていているので、利用者は、希望する(ID連携されている)受取可能場所を容易に識別することができる。
【0130】
〔ソフトウェアによる実現例〕
情報処理装置1、1A、2、2A、3、3Aの一部又は全部の機能は、集積回路(ICチップ)等のハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0131】
後者の場合、情報処理装置1、1A、2、2A、3、3Aは、例えば、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータによって実現される。このようなコンピュータの一例(以下、コンピュータCと記載する)を図12に示す。コンピュータCは、少なくとも1つのプロセッサC1と、少なくとも1つのメモリC2と、を備えている。メモリC2には、コンピュータCを情報処理装置1、1A、2、2A、3、3Aとして動作させるためのプログラムPが記録されている。コンピュータCにおいて、プロセッサC1は、プログラムPをメモリC2から読み取って実行することにより、情報処理装置1、1A、2、2A、3、3Aの各機能が実現される。
【0132】
プロセッサC1としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、マイクロコントローラ、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。メモリC2としては、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。
【0133】
なお、コンピュータCは、プログラムPを実行時に展開したり、各種データを一時的に記憶したりするためのRAMを更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、他の装置との間でデータを送受信するための通信インタフェースを更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、キーボードやマウス、ディスプレイやプリンタなどの入出力機器を接続するための入出力インタフェースを更に備えていてもよい。
【0134】
また、プログラムPは、コンピュータCが読み取り可能な、一時的でない有形の記録媒体Mに記録することができる。このような記録媒体Mとしては、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、又はプログラマブルな論理回路などを用いることができる。コンピュータCは、このような記録媒体Mを介してプログラムPを取得することができる。また、プログラムPは、伝送媒体を介して伝送することができる。このような伝送媒体としては、例えば、通信ネットワーク、又は放送波などを用いることができる。コンピュータCは、このような伝送媒体を介してプログラムPを取得することもできる。
【0135】
〔付記事項1〕
本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0136】
〔付記事項2〕
上述した実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載され得る。ただし、本発明は、以下の記載する態様に限定されるものではない。
【0137】
(付記1)
第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶する記憶手段と、
前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行し、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行しない提供手段と
を備えている情報処理装置。
【0138】
(付記2)
前記取得手段は、前記第1のサーバが利用者の認証に用いる第1認証情報と、前記第2のサーバが利用者の認証に用いる第2認証情報とを取得し、
前記記憶手段は、前記第1認証情報と、前記第2認証情報と、前記連携対象情報とを互いに関連付けて記憶する
付記1に記載の情報処理装置。
【0139】
(付記3)
前記取得手段が、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から連携対象情報の提供のリクエストを取得した場合であって、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、
前記提供手段は、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの当該一方に前記連携対象情報を提供する処理を実行する
付記2に記載の情報処理装置。
【0140】
(付記4)
前記提供手段は、前記利用者の行動情報を参照して前記連携対象情報のフィルタリングを行い、フィルタリング後の連携対象情報を提供する
付記3の記載の情報処理装置。
【0141】
(付記5)
前記リクエストには、前記第1のサーバからのリクエストが含まれており、
前記提供手段が提供する前記連携対象情報には、前記第1のサーバが提供する販売サイトを介して利用者が購入した商品の受け取り可能場所であって、前記第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受け取り可能場所が含まれる
付記3又は4に記載の情報処理装置。
【0142】
(付記6)
前記リクエストには、前記第1のサーバからのリクエストが含まれており、
前記提供手段が提供する前記連携対象情報には、前記第1のサーバが提供する販売サイトを介して利用者が購入した商品を前記利用者が受け取った場所における、前記利用者による購買データが含まれる
付記3に記載の情報処理装置。
【0143】
(付記7)
利用者から商品の購入指示を取得する第1の取得手段と、
当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信する送信手段と、
前記連携サーバから、前記商品の受け取り可能な場所であって、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得する第2の取得手段と、
前記1又は複数の受け取り可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示する提示手段と
を備えている情報処理装置。
【0144】
(付記8)
前記提示情報には、
前記第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所と、
前記第2認証情報に関連付けられていない1又は複数の受取可能場所と
が互いに識別可能な態様で含まれている
付記7に記載の情報処理装置。
【0145】
(付記9)
第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶手段に記憶することと、
前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得することと
を含み、
前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行し、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行しない
情報処理方法。
【0146】
(付記10)
利用者から商品の購入指示を取得することと、
当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信することと、
前記連携サーバから、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得することと、
前記1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示することと
を含む情報処理方法。
【0147】
(付記11)
コンピュータに、
第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶手段に記憶する処理と、
前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する処理と、を実行させ、
前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行させ、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行させない、
プログラム。
【0148】
(付記12)
コンピュータに、
利用者から商品の購入指示を取得する処理と、
当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信する処理と、
前記連携サーバから、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得する処理と、
前記1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示する処理と、を実行させるプログラム。
【0149】
(付記13)
第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶する記憶手段と、
前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する取得手段と、
前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記許諾情報に基づいて、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方への前記連携対象情報の提供の可否を判定する処理を実行する判定手段と、
を備えている情報処理装置。
【0150】
(付記14)
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、
第1のサーバと第2のサーバとの連携に関する利用者からの許諾を示す許諾情報を取得した場合に、当該許諾情報を記憶手段に記憶する処理と、
前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの一方から、情報連携の対象である連携対象情報を取得する処理と、を実行させ、
前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されている場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行させ、前記記憶手段に前記許諾情報が記憶されていない場合に、前記第1のサーバ及び前記第2のサーバの他方に前記連携対象情報を提供する処理を実行させない、
情報処理装置。
【0151】
なお、この情報処理装置は、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記記憶する処理と、前記取得する処理と、前記提供する処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
【0152】
(付記15)
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、
利用者から商品の購入指示を取得する処理と、
当該情報処理装置と他のサーバとの連携を行う連携サーバに対してリクエストを送信する処理と、
前記連携サーバから、当該情報処理装置において前記利用者の認証に用いる第1認証情報に関連付けられた第2認証情報に関連付けられた1又は複数の受取可能場所を取得する処理と、
前記1又は複数の受取可能場所を含む提示情報を前記利用者に提示する処理と、を実行する情報処理装置。
【0153】
なお、この情報処理装置は、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、前記購入指示を取得する処理と、前記送信する処理と、前記1又は複数の受取可能場所を取得する処理と、前記提示する処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0154】
1,1A 第1の情報処理装置
2,2A 第2の情報処理装置
3,3A 第3の情報処理装置
11 記憶部
12 取得部
13 提供部
21 第1の取得部
22 送信部
23 第2の取得部
24 提示部
110A,210A,310A 制御部
120A,220A,320A 記憶部
130A,230A,330A 入出力部
140A,240A,340A 通信部
図1
図2
図3
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図12